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JPH11221467A - 排ガス浄化用触媒 - Google Patents

排ガス浄化用触媒

Info

Publication number
JPH11221467A
JPH11221467A JP10024564A JP2456498A JPH11221467A JP H11221467 A JPH11221467 A JP H11221467A JP 10024564 A JP10024564 A JP 10024564A JP 2456498 A JP2456498 A JP 2456498A JP H11221467 A JPH11221467 A JP H11221467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
supported
zeolite
same manner
catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10024564A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Tsuji
慎二 辻
Toshio Yamamoto
敏夫 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP10024564A priority Critical patent/JPH11221467A/ja
Publication of JPH11221467A publication Critical patent/JPH11221467A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】貴金属のシンタリングを抑制するとともに、初
期から耐久試験後までNO x の吸蔵・還元能を高く維持す
る。 【解決手段】ゼオライト担体と多孔質担体とから触媒担
体を構成し、触媒担体に貴金属及びNOx 吸蔵材を担持し
た排ガス浄化用触媒であって、貴金属の50重量%以上を
ゼオライト担体に担持した。多孔質担体に担持したPtに
より初期のNOx 浄化性能が保証され、ゼオライト担体に
担持されたPtによりシンタリングが抑制されるため耐久
試験後のNOx 浄化性能が保証される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の排気系な
どに用いられて排ガス中の有害成分を浄化する排ガス浄
化用触媒に関し、詳しくはリーンバーンエンジンなどか
らの排ガスを浄化するに最適なNOx 吸蔵還元型の排ガス
浄化用触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車の排ガス浄化用触媒とし
て、理論空燃比(ストイキ)において排ガス中のCO及び
HCの酸化とNOx の還元とを同時に行って浄化する三元触
媒が用いられている。このような三元触媒としては、例
えばコーディエライトなどからなる耐熱性基材にγ−ア
ルミナからなる多孔質担体層を形成し、その多孔質担体
層に白金(Pt)、ロジウム(Rh)などの貴金属を担持さ
せたものが広く知られている。
【0003】一方、近年、地球環境保護の観点から、自
動車などの内燃機関から排出される排ガス中の二酸化炭
素(CO2 )が問題とされ、その解決策として酸素過剰雰
囲気において希薄燃焼させるいわゆるリーンバーンが有
望視されている。このリーンバーンにおいては、燃費が
向上するために燃料の使用が低減され、その燃焼排ガス
であるCO2 の発生を抑制することができる。
【0004】これに対し、従来の三元触媒は、空燃比が
理論空燃比(ストイキ)において排ガス中のCO,HC,NO
x を同時に酸化・還元し浄化するものであって、リーン
バーン時の排ガスの酸素過剰雰囲気下においては、NOx
の還元除去に対して充分な浄化性能を示さない。このた
め、酸素過剰雰囲気下においてもNOx を浄化しうる触媒
及び浄化システムの開発が望まれていた。
【0005】そこでリーンバーンにおいて、常時は酸素
過剰のリーン条件で燃焼させ、一時的にストイキ〜リッ
チ条件とすることにより排ガスを還元雰囲気として、NO
x を還元浄化するシステムが開発された。そしてこのシ
ステムに最適な、リーン雰囲気でNOx を吸蔵し、ストイ
キ〜リッチ雰囲気で吸蔵されたNOx を放出するNOx 吸蔵
材を用いたNOx 吸蔵還元型の排ガス浄化用触媒が開発さ
れている。
【0006】例えば特開平5-317652号公報には、バリウ
ム(Ba)などのアルカリ土類金属とPtをアルミナなどの
多孔質担体に担持した排ガス浄化用触媒が提案されてい
る。また特開平 6-31139号公報には、カリウム(K)な
どのアルカリ金属とPtをアルミナなどの多孔質担体に担
持した排ガス浄化用触媒が提案されている。さらに特開
平5-168860号公報には、ランタン(La)などの希土類元
素とPtをアルミナなどの多孔質担体に担持した排ガス浄
化用触媒が提案されている。
【0007】これらの排ガス浄化用触媒を用いれば、空
燃比をリーン側からパルス状にストイキ〜リッチ側とな
るように制御することにより、リーン側ではNOx がNOx
吸蔵材に吸蔵され、それがストイキ又はリッチ側で放出
されてHCやCOなどの還元性成分と反応して浄化されるた
め、リーンバーンエンジンからの排ガスであってもNO x
を効率良く浄化することができる。
【0008】上記排ガス浄化用触媒におけるNOx の浄化
反応は、リーン雰囲気において排ガス中のNOを酸化して
NOx とする第1ステップと、NOx 吸蔵材上にNOx を吸蔵
する第2ステップと、ストイキ〜リッチ雰囲気において
NOx 吸蔵材から放出されたNO x を触媒上で還元する第3
ステップとからなることがわかっている。そして第1ス
テップ及び第2ステップを円滑に進行させるためには、
Ptなどの貴金属とNOx 吸蔵材とをできるだけ近接させる
ことが好ましいため、従来の排ガス浄化用触媒では、ア
ルミナなどの担体に貴金属とNOx 吸蔵材とを共存担持し
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の排ガス
浄化用触媒においては、リーン雰囲気においてPtに粒成
長(シンタリング)が生じ、触媒活性点の減少により上
記第1ステップと第3ステップの反応性が低下するとい
う不具合がある。そのため高温で使用されるとNO x 浄化
性能が低下し、耐久性が低いことが問題となっている。
【0010】そこで特開平4-122441号公報には、予め熱
処理されたアルミナを用いることにより、アルミナの粒
成長に伴うPtのシンタリングを防止する技術が開示され
ている。ところが、Ptのシンタリングは、アルミナの粒
成長に起因するものばかりではなく、NOx 吸蔵材とPtと
が近接しているとPtのシンタリングが一層促進されるこ
とがわかってきている。しかしNOx 吸蔵材とPtとの距離
が離れていると、上記第2ステップのNOx 吸蔵反応と第
3ステップのNOx 還元反応が生じにくくなり、NOx 浄化
性能が低くなるという問題がある。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、NOx 吸蔵還元型の触媒において、Ptなどの
貴金属とNOx 吸蔵材とを適切に配置することで貴金属の
シンタリングを抑制するとともに、NOx の吸蔵・還元能
を高く維持することにより、耐久性を一層向上させるこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の排ガス浄化用触媒の特徴は、ゼオライト担体とゼオ
ライトを除く多孔質酸化物よりなる多孔質担体とからな
る触媒担体と、触媒担体に担持された貴金属及びNOx
蔵材と、を含んで構成された排ガス浄化用触媒であっ
て、貴金属の50重量%以上がゼオライト担体に担持され
ていることにある。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の排ガス浄化用触媒では、
貴金属の50重量%以上がゼオライト担体に担持されてい
る。ゼオライトは酸点が多く酸性質であるためHCの吸着
能に優れ、排ガス中のHCを吸着する。したがって、酸素
過剰雰囲気の排ガス中であっても触媒近傍はHCが多いス
トイキ〜リッチ雰囲気となり、担持された貴金属の触媒
作用により、ゼオライトから放出されたHCとNOx とが反
応してNOx が還元浄化される。
【0014】ゼオライトは、化学的にはアルミノケイ酸
塩であり、結晶性シリカ多孔体の一種であって、種々の
SiO2/Al2O3比をもつゼオライトが知られている。そして
このSiO2/Al2O3比の値によって、ゼオライトの触媒特性
が大きく変化することがわかってきた。例えばSiO2/Al2
O3比が小さくイオン交換サイトの多いゼオライトでは、
イオン交換サイトが多く、高いクラッキング能と高いHC
吸着能を示すため、これに貴金属を担持した触媒はHC浄
化能及びNOx 浄化能に優れている。しかしながら、水熱
耐久試験を行うと脱Al(ゼオライト構造中の四配位が六
配位となる)により容易に酸点が消失し、クラッキング
能が低下するという不具合がある。さらに、このような
ゼオライトに貴金属をイオン交換担持した触媒では、水
熱耐久試験時の脱Alにより結晶構造が破壊されるととも
に、貴金属がシンタリングして活性が著しく低下し耐久
性が低いという不具合があった。
【0015】そこで、SiO2/Al2O3比が 200以上の高シリ
カゼオライトを用いることが望ましい。SiO2/Al2O3比の
大きなゼオライトは、脱Alが生じにくいため貴金属のシ
ンタリングを一層抑制することができる。ところがSiO2
/Al2O3比の大きなゼオライトでは、イオン交換サイトが
少ないために貴金属の十分な担持が困難となる。したが
って使用初期からNOx 浄化能が低いという不具合があ
る。また少ないイオン交換サイトに貴金属の担持が集中
するために、貴金属を高分散担持することが困難とな
る。
【0016】そこで本発明では、ゼオライト担体の他に
アルミナなどの多孔質酸化物よりなる多孔質担体を用い
ている。この多孔質担体には50重量%未満の貴金属が担
持されているが、この貴金属はきわめて高分散に担持さ
れ、初期の浄化性能を保証する。すなわち本発明の排ガ
ス浄化用触媒によれば、ゼオライト担体に担持された50
重量%以上の貴金属はシンタリングが抑制されている。
したがって、この貴金属により耐久試験後の浄化性能が
ある程度高く確保される。
【0017】一方、少なくとも多孔質担体に高分散担持
された貴金属により、初期の浄化性能が確保される。こ
の貴金属には耐久試験によりシンタリングが生じるが、
NOx吸蔵材と近接担持されているのでシンタリング後に
もある程度高いNOx 浄化性能が発揮される。したがって
ゼオライト担体及び多孔質担体にそれぞれ担持された貴
金属が上記のように作用し、本発明の排ガス浄化用触媒
によれば初期から耐久試験後まで高いNOx 浄化性能が発
揮される。
【0018】ゼオライト担体に担持される貴金属の担持
量が50重量%未満となると、耐久試験時にシンタリング
する貴金属量が多くなり耐久性が低下する。ゼオライト
担体には少なくとも50重量%の貴金属を担持することが
必要であり、60重量%以上担持することがさらに望まし
い。なおゼオライト担体に90重量%以上の貴金属を担持
すると、シンタリングは一層抑制されるものの、多孔質
担体に担持される貴金属量が少なくなり初期の浄化性能
が低下する。したがってゼオライト担体には50〜90重量
%の貴金属を担持することが望ましい。
【0019】ゼオライト担体としては、ホウフッ石群、
ホウソーダ群、A型ゼオライト群、ホージャサイト群、
ソーダフッ石群、モルデナイト群、キフッ石群のほか、
構造がまだ不明の合成ゼオライトなどから選ばれるゼオ
ライトあるいはシリカライトなどを用いることができ
る。このゼオライト担体としては、SiO2/Al2O3比が 200
以上のゼオライトを用いることが望ましい。SiO2/Al2O3
比の大きなゼオライトは、脱Alが生じにくいため貴金属
のシンタリングを一層抑制することができる。
【0020】また多孔質担体としては、アルミナ(Al2O
3 )、シリカ(SiO2)、ジルコニア(ZrO2)、シリカ−
アルミナ、チタニア(TiO2)、マグネシア( MgO)、ス
ピネル( MgAl2O4)、酸化クロム(CrO2)、酸化亜鉛
( ZnO)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化鉄( Fe
2O3)、酸化錫(SnO2)などから選択して用いることが
できる。このうちの一種でもよいし複数種類を混合ある
いは複合化して用いてもよい。特に好ましいのはアルミ
ナである。
【0021】ゼオライト担体及び多孔質担体は、それぞ
れ比表面積が50m2/g以上のものを用いることが望まし
い。比表面積が50m2/gより小さいと貴金属及びNOx 吸蔵
材を高分散担持することが困難となり、初期から浄化性
能が低下する。貴金属としては、白金(Pt)、ロジウム
(Rh)、パラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)、銀(A
g)などが例示され、その担持量は担体全体100g当たりP
tであれば 0.1〜20g、Rhであれば 0.1〜10g、Pdであ
れば 0.1〜20gの範囲が望ましい。担持量がこれらの範
囲より少ないと排ガス浄化用触媒としての浄化活性に乏
しく、これらの範囲より多く担持しても活性が飽和する
とともにコストが高騰する。
【0022】また貴金属の担持に用いられる貴金属塩と
しては、テトラアンミン白金水酸塩、テトラアンミンロ
ジウム水酸塩、ヘキサアンミンロジウム水酸塩、テトラ
アンミンパラジウム水酸塩などを用いることができ、こ
れらの水溶液あるいはアルコール溶液を担体と接触させ
ることで貴金属を担持することができる。ゼオライト担
体に貴金属を担持する場合、例えば2価のPtアンミン水
溶液などのアンミン錯体を用いることが好ましい。Ptの
アンミン錯体はゼオライトへのPt担持率が約90%と高い
ので、Ptをゼオライトに効率よく担持させることがで
き、結果的に耐久試験時のシンタリングを一層抑制する
ことができる。一方、多孔質担体に貴金属を担持する場
合には、例えばジニトロジアミン白金硝酸水溶液などの
ジニトロジアミン錯体、あるいは白金アンミン錯体を用
いることが好ましい。こうすることによりPtを多孔質担
体に効率よく担持させることができる。
【0023】NOx 吸蔵材は、リーン時などにNOx を硝酸
塩の形で蓄え、ストイキ〜リッチ時などにその硝酸塩を
炭酸塩などに置き換えて放出する。このNOx 吸蔵材とし
ては、アルカリ金属、アルカリ土類金属及び希土類元素
から選ばれる少なくとも一種を用いることができる。中
でもアルカリ度が高くNOx 吸蔵能の高いアルカリ金属及
びアルカリ土類金属の少なくとも一方を用いるのが好ま
しい。
【0024】アルカリ金属としては、リチウム、ナトリ
ウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウム
が例示される。アルカリ土類金属とは周期表2A族元素を
いい、バリウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウ
ム、ストロンチウムなどが例示される。また希土類元素
としては、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セ
リウム、プラセオジム、ネオジム、ジスプロシウム、イ
ッテルビウムなどが例示される。
【0025】NOx 吸蔵材は、ゼオライト担体及び多孔質
担体のどちらに担持してもよいが、これらの両方に担持
することが望ましく、触媒担体全体に均一に分散担持す
ることが望ましい。またゼオライト担体にはNOx 吸蔵材
を担持せず、多孔質担体のみに担持してもよい。このよ
うにすればゼオライト担体に担持されている貴金属のシ
ンタリングを一層抑制することができる。なお、この場
合、ゼオライト担体と多孔質担体とは互いに微粒子状で
均一に高分散していることが望ましい。
【0026】NOx 吸蔵材の担持量は、触媒担体120g当た
り0.05〜0.5molの範囲が望ましい。この範囲より少ない
とNOx 浄化能がほとんど得られず、この範囲より多く担
持しても効果が飽和するとともに貴金属の担持量が低下
して浄化活性が低下する。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (実施例1)蒸留水が 500g入ったビーカに、Pt濃度1.
96重量%の2価のアンミン白金水溶液を所定量投入し
た。次に、この水溶液を攪拌しながら、SiO2/Al2O3比が
1880でZSM-5構造のゼオライト粉末(比表面積 340m2/
g)60重量部を徐々に添加し、3時間攪拌混合した。得
られた混合溶液を真空吸引濾過し、 110℃で水分を乾燥
し250℃で1時間仮焼して、ゼオライトにPtを担持した
粉末Aを調製した。Ptはゼオライト 120gに対して1g
担持されている。
【0028】一方、蒸留水が 400重量部入ったビーカ
に、Pt濃度4.59重量%のジニトロジアミン白金硝酸水溶
液を所定量投入した。次に、この水溶液を攪拌しなが
ら、γ−アルミナ粉末(比表面積 200m2/g)60重量部を
徐々に添加して30分攪拌混合し、上記と同様に濾過、乾
燥、仮焼した。このPt担持アルミナ粉末全量に、所定濃
度の酢酸バリウム水溶液の所定量を含浸させ、水分を蒸
発乾固してBaを担持した。これにより、アルミナにPtと
Baを担持した粉末Bを調製した。粉末Bでは、アルミナ
120gに対してPtが1g、Baが0.1mol担持されている。
【0029】上記粉末Aと粉末Bをそれぞれ等量ボール
ミルに投入し、乾式により24時間混合して均一な混合粉
末を調製した。この混合粉末を成形圧力 49MPaの静水圧
成形して固め、さらに乳鉢で破砕した後ふるいで粒径を
揃え、 0.5〜 1.7mm程度の大きさのペレット触媒を調製
した。こうして得られたペレット触媒を評価試験装置内
に配置し、表1に示すリーン雰囲気の耐久モデルガスを
入りガス温度 800℃で5時間流す耐久試験を行った。そ
の後、表1に示す試験モデルガスを入りガス温度 400
℃、空間速度10万h-1の条件で流し、入りガス温度 400
℃におけるNOx 浄化率を測定した。また耐久試験前のペ
レット触媒についても、同様にしてNOx 浄化率を測定し
た。結果をそれぞれ「耐久後」及び「初期」として表3
に示す。
【0030】
【表1】 また、初期及び耐久試験後のペレット触媒について、そ
れぞれCO吸着測定、比表面積測定及びX線回折を実施
し、担持されているPtの粒径を調査した。結果をそれぞ
れ表3に示す。
【0031】(実施例2)Baの担持量をアルミナ 120g
に対して0.3molとしたこと以外は実施例1と同様にして
粉末Bを調製した。そして実施例1と同様の粉末Aを用
い、同様にしてペレット触媒を調製して、初期及び耐久
試験後のNOx 浄化率とPt粒径を同様に測定した。結果を
表3に示す。
【0032】(実施例3)Ptの担持量をゼオライト80g
に対して1gとしたこと以外は実施例1と同様にして粉
末Aを調製した。一方、Ptの担持量をアルミナ 160gに
対して1gとしたこと以外は実施例1と同様にして粉末
Bを調製した。そして粉末Aと粉末Bの重量比が1:2
となるように混合したこと以外は実施例1と同様にして
ペレット触媒を調製して、初期及び耐久試験後のNOx
化率とPt粒径を同様に測定した。結果を表3に示す。
【0033】(実施例4)Baの担持量をアルミナ 120g
に対して0.4molとし、Ptの担持量をアルミナ 120gに対
して 0.5gとしたこと以外は実施例1と同様にして粉末
Bを調製した。そして実施例1と同様の粉末Aを用い、
同様にペレット触媒を調製して、初期及び耐久試験後の
NOx 浄化率とPt粒径を同様に測定した。結果を表3に示
す。
【0034】(実施例5)Baの担持量をアルミナ 120g
に対して0.4molとしたこと以外は実施例1と同様にして
粉末Bを調製した。そして実施例1と同様の粉末Aを用
い、同様にペレット触媒を調製して、初期及び耐久試験
後のNOx 浄化率とPt粒径を同様に測定した。結果を表3
に示す。
【0035】(実施例6)Ptの担持量をゼオライト 120
gに対して2gとしたこと以外は実施例1と同様にして
粉末Aを調製した。一方、Baの担持量をアルミナ 120g
に対して0.4molとしたこと以外は実施例1と同様にして
粉末Bを調製した。そして実施例1と同様にしてペレッ
ト触媒を調製して、初期及び耐久試験後のNOx 浄化率と
Pt粒径を同様に測定した。結果を表3に示す。
【0036】(実施例7)Ptの担持量をゼオライト 120
gに対して4gとしたこと以外は実施例1と同様にして
粉末Aを調製した。一方、Baの担持量をアルミナ 120g
に対して0.4molとしたこと以外は実施例1と同様にして
粉末Bを調製した。そして実施例1と同様にしてペレッ
ト触媒を調製して、初期及び耐久試験後のNOx 浄化率と
Pt粒径を同様に測定した。結果を表3に示す。
【0037】(実施例8)酢酸バリウムの代わりに酢酸
カリウムを用い、Kの担持量をアルミナ 120gに対して
0.3molとしたこと以外は実施例1と同様にして粉末Bを
調製した。そして実施例1と同様の粉末Aを用い、同様
にペレット触媒を調製して、初期及び耐久試験後のNOx
浄化率とPt粒径を同様に測定した。結果を表3に示す。
【0038】(実施例9)酢酸バリウムの代わりに酢酸
カリウムと酢酸バリウムの混合物(KとBaが等モル)を
用い、KとBaの合計担持量をアルミナ 120gに対して0.
3molとしたこと以外は実施例1と同様にして粉末Bを調
製した。そして実施例1と同様の粉末Aを用い、同様に
ペレット触媒を調製して、初期及び耐久試験後のNOx
化率とPt粒径を同様に測定した。結果を表3に示す。
【0039】(実施例10)実施例1で用いたものと同様
のアルミナ粉末に、所定濃度の酢酸バリウム水溶液の所
定量を含浸させ、水分を蒸発乾固してBaを担持した。こ
のBa担持アルミナ粉末を、Baの2倍モル数の重炭酸アン
モニウムが溶解した水溶液中に投入し、室温で混合後、
濾過し、 110℃で乾燥後 500℃で仮焼して、担持された
Baを炭酸処理した。
【0040】次に、蒸留水が 400重量部入ったビーカ
に、Pt濃度4.59重量%のジニトロジアミン白金硝酸水溶
液を所定量投入した。この水溶液を攪拌しながら、得ら
れたBa担持炭酸処理アルミナ粉末60重量部を徐々に添加
して30分攪拌混合し、同様に濾過、乾燥、仮焼してPtを
担持した。これにより、アルミナにPtとBaを担持した粉
末Cを調製した。粉末Cでは、アルミナ 120gに対して
Ptが1g、Baが0.3mol担持されている。
【0041】そして実施例1と同様の粉末Aを用い、粉
末Bの代わりに上記粉末Cを用いたこと以外は実施例1
と同様にペレット触媒を調製して、初期及び耐久試験後
のNO x 浄化率とPt粒径を同様に測定した。結果を表3に
示す。 (実施例11)酢酸バリウムの代わりに酢酸カリウムと酢
酸バリウムの混合物(KとBaが等モル)を用い、KとBa
の合計担持量をアルミナ 120gに対して0.3molとしたこ
と以外は実施例10と同様にして粉末Cを調製した。
【0042】そして実施例1と同様の粉末Aを用い、粉
末Bの代わりに上記粉末Cを用いたこと以外は実施例1
と同様にペレット触媒を調製して、初期及び耐久試験後
のNO x 浄化率とPt粒径を同様に測定した。結果を表3に
示す。 (実施例12)γ−アルミナ粉末の代わりにジルコニア粉
末(正方晶&単斜晶、比表面積90m2/g)を用いるととも
に酢酸バリウムの代わりに酢酸カリウムを用い、Kの担
持量をジルコニア 120gに対して0.3molとしたこと以外
は実施例1と同様にして粉末Bを調製した。そして実施
例1と同様の粉末Aを用い、同様にペレット触媒を調製
して、初期及び耐久試験後のNOx 浄化率とPt粒径を同様
に測定した。結果を表3に示す。
【0043】(実施例13)γ−アルミナ粉末の代わりに
アナターゼ型のチタニア粉末(比表面積80m2/g)を用い
るとともに酢酸バリウムの代わりに酢酸カリウムを用
い、Kの担持量をチタニア 120gに対して0.3molとした
こと以外は実施例1と同様にして粉末Bを調製した。そ
して実施例1と同様の粉末Aを用い、同様にペレット触
媒を調製して、初期及び耐久試験後のNOx 浄化率とPt粒
径を同様に測定した。結果を表3に示す。
【0044】(実施例14)γ−アルミナ粉末の代わりに
マグネシア粉末(比表面積60m2/g)を用いるとともに酢
酸バリウムの代わりに酢酸カリウムを用い、Kの担持量
をマグネシア 120gに対して0.3molとしたこと以外は実
施例1と同様にして粉末Bを調製した。そして実施例1
と同様の粉末Aを用い、同様にペレット触媒を調製し
て、初期及び耐久試験後のNOx 浄化率とPt粒径を同様に
測定した。結果を表3に示す。
【0045】(実施例15)γ−アルミナ粉末の代わりに
スピネル粉末(比表面積 150m2/g)を用いるとともに酢
酸バリウムの代わりに酢酸カリウムを用い、Kの担持量
をスピネル 120gに対して0.3molとしたこと以外は実施
例1と同様にして粉末Bを調製した。そして実施例1と
同様の粉末Aを用い、同様にペレット触媒を調製して、
初期及び耐久試験後のNOx 浄化率とPt粒径を同様に測定
した。結果を表3に示す。
【0046】(実施例16)γ−アルミナ粉末の代わりに
スピネル粉末(比表面積 150m2/g)を用いたこと以外は
実施例10と同様にして粉末Cを調製した。そして実施例
1と同様の粉末Aを用い、粉末Bの代わりに上記粉末C
を用いたこと以外は実施例1と同様にペレット触媒を調
製して、初期及び耐久試験後のNO x 浄化率とPt粒径を同
様に測定した。結果を表3に示す。
【0047】(実施例17)γ−アルミナ粉末の代わりに
スピネル粉末(比表面積 150m2/g)を用いるとともに酢
酸バリウムの代わりに酢酸カリウムと酢酸バリウムの混
合物(KとBaが等モル)を用い、KとBaの合計担持量を
スピネル 120gに対して0.3molとしたことたこと以外は
実施例10と同様にして粉末Cを調製した。
【0048】そして実施例1と同様の粉末Aを用い、粉
末Bの代わりに上記粉末Cを用いたこと以外は実施例1
と同様にペレット触媒を調製して、初期及び耐久試験後
のNO x 浄化率とPt粒径を同様に測定した。結果を表3に
示す。 (比較例1)アルミナ 120gに対してPtの担持量とBaの
担持量をそれぞれ2g及び0.1molとしたこと以外は実施
例1と同様にして粉末Bを調製した。そしてこの粉末B
のみを用い、乳鉢で破砕した後ふるいで粒径を揃え、
0.5〜 1.7mm程度の大きさのペレット触媒を調製した。
そして実施例1と同様にして初期及び耐久試験後のNOx
浄化率とPt粒径を測定した。結果を表3に示す。
【0049】(比較例2)アルミナ 240gに対してPtの
担持量とBaの担持量をそれぞれ2g及び0.3molとしたこ
と以外は実施例1と同様にして粉末Bを調製した。そし
てこの粉末Bのみを用い、乳鉢で破砕した後ふるいで粒
径を揃え、 0.5〜 1.7mm程度の大きさのペレット触媒を
調製した。そして実施例1と同様にして初期及び耐久試
験後のNOx浄化率とPt粒径を測定した。結果を表3に示
す。
【0050】(比較例3)アルミナ 240gに対してPtの
担持量とBaの担持量をそれぞれ2g及び0.5molとしたこ
と以外は実施例1と同様にして粉末Bを調製した。そし
てこの粉末Bのみを用い、乳鉢で破砕した後ふるいで粒
径を揃え、 0.5〜 1.7mm程度の大きさのペレット触媒を
調製した。そして実施例1と同様にして初期及び耐久試
験後のNOx浄化率とPt粒径を測定した。結果を表3に示
す。
【0051】(比較例4)アルミナ 240gに対してPtの
担持量とBaの担持量をそれぞれ8g及び0.3molとしたこ
と以外は実施例1と同様にして粉末Bを調製した。そし
てこの粉末Bのみを用い、乳鉢で破砕した後ふるいで粒
径を揃え、 0.5〜 1.7mm程度の大きさのペレット触媒を
調製した。そして実施例1と同様にして初期及び耐久試
験後のNOx浄化率とPt粒径を測定した。結果を表3に示
す。
【0052】(比較例5)酢酸バリウムの代わりに酢酸
カリウムと酢酸バリウムの混合物(KとBaが等モル)を
用い、アルミナ 240gに対してPtの担持量とKとBaの合
計担持量をそれぞれ2g及び0.3molとしたこと以外は実
施例1と同様にして粉末Bを調製した。そしてこの粉末
Bのみを用い、乳鉢で破砕した後ふるいで粒径を揃え、
0.5〜 1.7mm程度の大きさのペレット触媒を調製した。
そして実施例1と同様にして初期及び耐久試験後のNOx
浄化率とPt粒径を測定した。結果を表3に示す。
【0053】(比較例6)実施例1で調製された粉末A
に、さらに所定量の酢酸バリウム水溶液を含浸させ、水
分を蒸発乾固してさらにBaを担持した。これにより、ゼ
オライトにPtとBaを担持した粉末Aを調製した。そして
この粉末Aのみを用い、乳鉢で破砕した後ふるいで粒径
を揃え、 0.5〜 1.7mm程度の大きさのペレット触媒を調
製した。Ptはゼオライト 240gに対して2g担持されBa
はゼオライト 240gに対して0.1mol担持されている。そ
して実施例1と同様にして初期及び耐久試験後のNOx
化率とPt粒径を測定した。結果を表3に示す。
【0054】(比較例7)実施例1で調製された粉末A
に、さらに所定量の酢酸バリウム水溶液を含浸させ、水
分を蒸発乾固してさらにBaを担持した。これにより、ゼ
オライトにPtとBaを担持した粉末Aを調製した。そして
この粉末Aのみを用い、乳鉢で破砕した後ふるいで粒径
を揃え、 0.5〜 1.7mm程度の大きさのペレット触媒を調
製した。Ptはゼオライト 240gに対して2g担持されBa
はゼオライト 240gに対して0.3mol担持されている。そ
して実施例1と同様にして初期及び耐久試験後のNOx
化率とPt粒径を測定した。結果を表3に示す。
【0055】(比較例8)Ptの担持量をゼオライト 240
gに対して8gとしたこと以外は実施例1の触媒Aと同
様にしてPt担持粉末を調製し、さらに所定量の酢酸バリ
ウム水溶液を含浸させ、水分を蒸発乾固してさらにBaを
担持した。これにより、ゼオライトにPtとBaを担持した
粉末Aを調製した。そしてこの粉末Aのみを用い、乳鉢
で破砕した後ふるいで粒径を揃え、 0.5〜 1.7mm程度の
大きさのペレット触媒を調製した。Ptはゼオライト 240
gに対して8g担持されBaはゼオライト 240gに対して
0.3mol担持されている。そして実施例1と同様にして初
期及び耐久試験後のNOx 浄化率とPt粒径を測定した。結
果を表3に示す。
【0056】(比較例9)実施例1で用いたゼオライト
粉末とアルミナ粉末を、それぞれ等量ボールミルにて混
合し、混合粉末を調製した。次に、蒸留水が入ったビー
カに、Pt濃度4.59重量%のジニトロジアミン白金硝酸水
溶液を所定量投入した。次に、この水溶液を攪拌しなが
ら、上記混合粉末の所定量を徐々に添加して30分攪拌混
合し、同様に濾過、乾燥、仮焼した。このPt担持混合粉
末全量に、所定濃度の酢酸バリウム水溶液の所定量を含
浸させ、水分を蒸発乾固してBaを担持した。これによ
り、ゼオライト及びアルミナの合計 240gに2gのPtと
0.1molのBaを担持した粉末Aを調製した。
【0057】ところでジニトロジアミン錯体とアンミン
錯体とでは、ゼオライトとアルミナに対して表2に示す
ようにPtの担持率が異なることが明らかとなった。
【0058】
【表2】 したがって粉末Aではジニトロジアミン錯体を用いてPt
を担持しているため、、Ptはほとんどがアルミナに担持
され、ゼオライトに担持されるのは多くとも 0.2g程度
である。この粉末Aから比較例1と同様にしてペレット
触媒を調製し、実施例1と同様にして初期及び耐久試験
後のNOx 浄化率とPt粒径を測定した。結果を表3に示
す。なお表3に示したPtの担持量は、ゼオライトとアル
ミナへの合計担持量である。
【0059】(比較例10)ゼオライト及びアルミナの合
計 240gに2gのPtと0.3molのBaを担持したこと以外は
比較例9と同様にして、粉末Aを調製した。この例でも
Ptはほとんどアルミナに担持され、ゼオライトに担持さ
れるのは多くとも 0.2g程度である。この粉末Aから比
較例1と同様にしてペレット触媒を調製し、実施例1と
同様にして初期及び耐久試験後のNOx 浄化率とPt粒径を
測定した。結果を表3に示す。なお表3に示したPtの担
持量は、ゼオライトとアルミナへの合計担持量である。
【0060】(比較例11)ゼオライト及びアルミナの合
計 240gに8gのPtと0.3molのBaを担持したこと以外は
比較例9と同様にして、粉末Aを調製した。この例でも
Ptはほとんどアルミナに担持され、ゼオライトに担持さ
れるのは多くとも 0.8g程度である。この粉末Aから比
較例1と同様にしてペレット触媒を調製し、実施例1と
同様にして初期及び耐久試験後のNOx 浄化率とPt粒径を
測定した。結果を表3に示す。なお表3に示したPtの担
持量は、ゼオライトとアルミナへの合計担持量である。
【0061】(比較例12)ジニトロジアミン白金硝酸水
溶液を用いてゼオライトにPtを担持したこと以外は実施
例1と同様にして粉末Aを調製した。一方、Baの担持量
をアルミナ 120gに対して0.4molとしたこと以外は実施
例1と同様にして粉末Bを調製した。この例では、Ptは
ゼオライト 120gに対して約 0.1g担持され、アルミナ
120gに対しては1g担持されている。この粉末Aと粉
末Bより実施例1と同様にしてペレット触媒を調製し、
初期及び耐久試験後のNOx 浄化率とPt粒径を同様に測定
した。結果を表3に示す。
【0062】(比較例13)ジニトロジアミン白金硝酸水
溶液を用いてゼオライトにPtを担持したこと以外は実施
例1と同様にして粉末Aを調製した。一方、Baの担持量
をアルミナ 120gに対して0.4molとしたこと以外は実施
例1と同様にして粉末Bを調製した。この例では、Ptは
ゼオライト 120gに対して約 0.2g担持され、アルミナ
120gに対しては1g担持されている。この粉末Aと粉
末Bより実施例1と同様にしてペレット触媒を調製し、
初期及び耐久試験後のNOx 浄化率とPt粒径を同様に測定
した。結果を表3に示す。
【0063】(比較例14)ジニトロジアミン白金硝酸水
溶液を用いてゼオライトにPtを担持したこと以外は実施
例1と同様にして粉末Aを調製した。一方、Baの担持量
をアルミナ 120gに対して0.4molとしたこと以外は実施
例1と同様にして粉末Bを調製した。この例では、Ptは
ゼオライト 120gに対して約 0.4g担持され、アルミナ
120gに対しては1g担持されている。この粉末Aと粉
末Bより実施例1と同様にしてペレット触媒を調製し、
初期及び耐久試験後のNOx 浄化率とPt粒径を同様に測定
した。結果を表3に示す。
【0064】(比較例15)ジニトロジアミン白金硝酸水
溶液を用い、ゼオライト 120gに対して 0.4gとなるよ
うにPtを担持したこと以外は実施例1と同様にして粉末
Aを調製した。一方、Baの担持量をアルミナ 120gに対
して0.4molとしたこと、及びPtの担持量をアルミナ 120
gに対して 1.2gとしたこと以外は実施例1と同様にし
て粉末Bを調製した。
【0065】この粉末Aと粉末Bより実施例1と同様に
してペレット触媒を調製し、初期及び耐久試験後のNOx
浄化率とPt粒径を同様に測定した。結果を表3に示す。 (評価)
【0066】
【表3】 表3より、実施例の触媒はいずれも良好な初期NOx 浄化
率を示し、耐久試験後のNOx 浄化率の低下の程度もきわ
めて小さい。これは耐久試験後もPtの粒径が20nm未満と
小さく、シンタリングが抑制された効果であることが明
らかである。一方、比較例1〜5の触媒ではPtは全てア
ルミナに担持されているために、耐久試験時にPtにシン
タリングが生じ、初期に比べて耐久試験後のNOx 浄化率
の低下度合いがきわめて大きくなっている。
【0067】また比較例6〜8の触媒では、Ptはゼオラ
イトのみに担持されているために、耐久試験時のシンタ
リングの程度が小さく耐久試験後のNOx 浄化率の低下度
合いは比較的小さいものの、初期のNOx 浄化率が低く耐
久試験後のNOx 浄化率も低い。そして比較例9〜15の触
媒では、ゼオライトに担持されているPtの割合が低いた
めに、実施例の触媒に比べてPtのシンタリングの程度が
大きく、それに伴って耐久試験後のNOx 浄化率の低下度
合いも大きくなっている。
【0068】
【発明の効果】すなわち本発明の排ガス浄化用触媒によ
れば、初期のNOx 浄化性能は従来と同等の高い性能を示
す。そして耐久試験時における貴金属のシンタリングが
抑制されているため、耐久試験後にも初期の高いNOx
化性能がかなり維持され、NOx浄化性能の耐久性にも優
れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼオライト担体とゼオライトを除く多孔
    質酸化物からなる多孔質担体とよりなる触媒担体と、該
    触媒担体に担持された貴金属及びNOx 吸蔵材と、を含ん
    で構成された排ガス浄化用触媒であって、 該貴金属の50重量%以上が該ゼオライト担体に担持され
    ていることを特徴とする排ガス浄化用触媒。
JP10024564A 1998-02-05 1998-02-05 排ガス浄化用触媒 Pending JPH11221467A (ja)

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