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JPH11218005A - 廃棄物を燃料とする複合発電システム - Google Patents

廃棄物を燃料とする複合発電システム

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Publication number
JPH11218005A
JPH11218005A JP3435098A JP3435098A JPH11218005A JP H11218005 A JPH11218005 A JP H11218005A JP 3435098 A JP3435098 A JP 3435098A JP 3435098 A JP3435098 A JP 3435098A JP H11218005 A JPH11218005 A JP H11218005A
Authority
JP
Japan
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air
power generation
exhaust
exhaust gas
temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP3435098A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Oshita
孝裕 大下
Nobuo Nakada
信夫 中田
Tetsuhisa Hirose
哲久 広勢
Kousuke Taguchi
光助 田口
Yutaka Mori
豊 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP3435098A priority Critical patent/JPH11218005A/ja
Publication of JPH11218005A publication Critical patent/JPH11218005A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/12Heat utilisation in combustion or incineration of waste
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02E20/18Integrated gasification combined cycle [IGCC], e.g. combined with carbon capture and storage [CCS]

Landscapes

  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然ガス等の追加燃料を使用せずに、現状の
材料の制約の中で、外部加熱方式廃棄物複合発電の効率
向上を図ることができる複合発電システムを提供する。 【解決手段】 廃棄物を燃料とする排ガス源1と、排ガ
ス源1からの排ガスと圧縮空気を熱交換する外部空気加
熱器2により外部加熱する開放サイクル再生式ガスター
ビン3と、廃棄物燃焼用空気の高温空気予熱器13と、
外部空気加熱器2と高温空気予熱器13の後流側に配置
される蒸気ボイラ4と、蒸気ボイラ4の後流に廃棄物燃
焼用空気の空気予熱器5とを備え、蒸気ボイラ4から発
生した蒸気を消費する蒸気タービン6の復水7をガスタ
ービン再生器出口の排気空気で加熱する給水加熱器8を
設け、降温した排気空気9によりカリーナサイクル20
のアンモニア−水混合流体10を熱交換器で蒸発加熱
し、アンモニア−水混合流体蒸気タービン12で発電
し、熱交換器の後流側排気空気の一部を空気予熱器5に
供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温の腐食性燃焼
ガスと空気の熱交換を行う外部加熱式ガスタービン、蒸
気タービン、アンモニア−水混合流体タービンにより動
力を回収する廃棄物を燃料とする複合発電システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】廃棄物発電における水−蒸気を使うラン
キンサイクルを使う発電システムは排ガスが激しい腐食
性を持つことより、石炭などの固体燃料発電に比較する
と蒸気温度は300℃以下に押さえられていた。近年、
地球温暖化防止行動計画により廃棄物発電の高効率化が
推進され、4MPa、400℃の蒸気条件も実用化され
てきた。一方、廃棄物燃焼におけるダイオキシン排出低
減、焼却灰の溶融化による飛灰の減容化、無害化を目的
とするガス化溶解炉も実用化され、廃棄物燃焼ガス温度
は800℃から1350℃と高温化している。
【0003】固体燃料の高効率発電システムとしては、
固体燃料を燃焼ガス化して、ガスタービン発電を行い、
ガスタービンの排ガスを熱源として蒸気タービン発電を
行う複合発電がある。ガスタービン技術の進歩により2
1世紀には天然ガスを燃料とする複合発電の発電効率は
60%を超すと見込まれている。廃棄物発電において
も、出力30MW規模で発電効率44%以上のガス化複
合発電システムが実用化されるのも間近い現状である。
しかしながら、現在の廃棄物ガス化は加圧状態でガス燃
料を製造する方法であり、廃棄物燃料はロックホッパー
から投入できる大きさまでにRDF化してガス化炉に供
給する必要がある。また、ガス化には酸素プラントおよ
び湿式ガス洗浄の廃水処理も必要である。
【0004】複合発電サイクルを廃棄物発電に導入する
方法として、排ガスと圧縮空気との熱交換による外部加
熱式ガスタービンがあり、廃棄物排ガス温度が1350
℃に達する常圧ガス化溶融炉では、空気加熱温度は最新
式商用ガスタービンのタービン入口温度1150℃まで
上げることにより、発電効率が廃棄物ガス化複合発電と
同レベルまで向上することを本件出願人が特願平8−3
1412号「廃棄物を燃料とする複合発電」で提案して
いる。この方法は、高温高圧のセラミック熱交換器を必
要とし、多量の水蒸気、塩化水素を含む廃棄物ガス化溶
融炉における1350℃の燃焼ガスに耐える材料および
構造は実用化されていない。
【0005】石炭発電の高効率化手法として、外部加熱
式ガスタービンの研究が米国、ヨーロッパで行われてお
り、加熱空気温度を1000℃以下とし、天然ガスの追
加燃焼により、タービン入口温度を1150℃まで上げ
ている。外部より、天然ガスを追加加熱して発電効率を
上げる方法は、天然ガスが安価に得られ、かつ施設がパ
イプライン近傍に立地できる場合には有効であるが、経
済性に問題がある。
【0006】本件出願人は特願平9−214064号
「廃棄物を燃料とする複合発電システム」において、空
気加熱温度が742℃の外部加熱式ガスタービンとカリ
ーナサイクルとを組み合わせ、出力規模20MW程度で
発電効率35%のシステムを提案している。このシステ
ムの問題点は、ガスタービン圧縮機出口の空気温度をガ
ス化溶融炉のバグフィルタ入口温度より低くするため
に、空気−空気の熱交換が従来の空気−蒸気の熱交換伝
熱面積より、3倍程度になるため、熱交換器コストが増
えることである。
【0007】本件出願人が特願平9−296313号
「廃棄物燃焼発電方式」で提案した10MPa、540
℃の蒸気を得る方法は、発電効率35%が得られるた
め、発電効率35%の外部加熱式複合発電は性能上の優
位性を失った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するために創案されたものであり、天然ガス等
の追加燃料を使用せずに、現状の材料の制約の中で、外
部加熱方式廃棄物複合発電の効率向上を図ることができ
る廃棄物を燃料とする複合発電システムを提供すること
を目的とする。また、本発明は、空気加熱器の伝熱面積
を減らし、経済性を向上させることができる複合発電シ
ステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は廃棄物を燃料とする排ガス源と、該排ガス
源からの排ガスと圧縮空気を熱交換する外部空気加熱器
により外部加熱する開放サイクル再生式ガスタービン
と、廃棄物燃焼用空気の高温空気予熱器と、前記外部空
気加熱器と高温空気予熱器の後流側に配置される蒸気ボ
イラと、該蒸気ボイラの後流に廃棄物燃焼用空気の空気
予熱器とを備えた排熱回収システムにおいて、蒸気ボイ
ラから発生した蒸気を消費する蒸気タービンの復水を前
記ガスタービン再生器出口の排気空気で加熱する給水加
熱器を設け、降温した排気空気によりカリーナサイクル
のアンモニア−水混合流体を熱交換器で蒸発加熱し、ア
ンモニア−水混合流体蒸気タービンで発電し、当該熱交
換器の後流側排気空気の一部を前記空気予熱器に供給す
ることを特徴とするものである。
【0010】本発明の複合発電システムは、再熱再生蒸
気タービンと、外部加熱方式開放サイクル再生式ガスタ
ービンと、ガスタービン排気空気を熱源とする当該蒸気
タービンの給水加熱器と、200℃以下のガスタービン
排気空気を熱源とするアンモニア−水混合流体カリーナ
サイクルとから構成され、廃棄物燃焼排ガスは、ガスタ
ービン外部加熱器と、蒸気ボイラと、ガス化溶融炉の燃
焼空気用予熱器とにより熱回収される。
【0011】ガスタービンの圧縮機出口空気は、ガスタ
ービン排気に設置された再生器により昇温され、廃棄物
燃焼排ガスと空気加熱器を介して、昇温され、ガスター
ビンの膨脹タービンにより動力回収される。ガスタービ
ン再生器の出口空気温度は、圧縮機出口空気温度より約
30℃高く、この空気を熱源として、再熱再生蒸気ター
ビンの給水を加熱し、昇温されたボイラ給水は廃棄物排
ガスのボイラへ導かれる。ガスタービンの排熱により、
ボイラ給水温度が上がるため、ボイラ蒸発量が増加す
る。
【0012】400℃以上の蒸気過熱は、ボイラから独
立した清浄な高温のガス化溶融炉燃焼空気で行われ、前
記燃焼空気の加温はセラミック性のバヨネット形空気加
熱器を介して排ガスと熱交換されることによる。この方
式は本件出願人により特願平9−296313号「廃棄
物燃焼発電方式」で提案されている。500℃まで過熱
された蒸気は、高圧蒸気タービンで動力回収し、背圧側
の蒸気はボイラに戻され400℃まで再熱される。高圧
蒸気タービンには、ラジアル形タービンを使用すると高
効率が得られる。再熱された蒸気は高温化された燃焼空
気により、500℃まで過熱され、低圧蒸気タービンに
導かれ、動力回収される。燃焼空気はガス化溶融炉の2
次空気として使用されるので、2次空気顕熱はボイラに
回収される。
【0013】給水加熱器で降温された空気はカリーナサ
イクルのアンモニア−水混合流体を蒸発および過熱させ
る熱源となり、アンモニア−水蒸気タービンにより動力
回収される。空気温度が200℃以下の場合、非等温蒸
発が生じるアンモニア−水混合流体は蒸気回収よりもよ
り低い温度まで熱を回収できる。アンモニア−水混合流
体熱交換器出口の空気温度は70℃になり、空気の一部
をガス化溶融炉の燃焼空気として、ボイラ内の空気予熱
器に導く。外気温と空気温度70℃の顕熱はガスタービ
ン排気顕熱の一部であり、ガスタービン外部加熱器から
得られた熱の一部がボイラに回収されたことになる。
【0014】上述した本発明によれば、外部加熱式ガス
タービンの再生器を通過した排気空気の顕熱は蒸気ター
ビンサイクルの給水加熱に使用し、さらにカリーナサイ
クルで動力回収している。最後に、燃焼空気として顕熱
利用するため、ボイラ蒸発量が増加する。ガスタービン
は、750℃のタービン入口温度であっても、圧縮機効
率、膨脹タービン効率を最新式ガスタービンに使用され
る水準まで上げ、再生器の伝熱面積を経済的に許容でき
る限界まで大きくとれば、蒸気タービンのサイクル効率
と同水準とできる。ガスタービン排気の排熱が蒸気ター
ビンサイクルの入熱として再利用される以外の残熱は、
カリーナサイクルで動力回収され、ガスタービン排気熱
は有効に利用される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係る複合発電シス
テムの系統図である。複合発電システムは、廃棄物を燃
料とする腐食性排ガス源1と、排ガス源1からの排ガス
と圧縮空気を熱交換する外部空気加熱器2により外部加
熱する開放サイクル再生式ガスタービン3と、廃棄物燃
焼用空気の高温空気予熱器13と、外部空気加熱器2と
高温空気予熱器13の後流側に配置される蒸気ボイラ4
と、さらに後流に廃棄物燃焼用空気の空気予熱器5とを
備えている。本実施例においては、腐食性排ガス源1
は、ごみ燃料をガス化炉50で部分燃焼させてガス化
し、生成された未燃ガスやチャー等を旋回溶融炉60で
高温で燃焼させる構成を有している。
【0016】複合発電システムは、蒸気ボイラ4から発
生した蒸気を消費する蒸気タービン6の復水7を前記ガ
スタービン再生器出口の排気空気で加熱する給水加熱器
8を備え、降温した排気空気9によりカリーナサイクル
20のアンモニア−水混合流体10を熱交換器11で蒸
発加熱し、アンモニア−水混合流体蒸気タービン12で
発電し、当該熱交換器11の後流側排気空気の一部を空
気予熱器5に供給する。
【0017】複合発電システムにおいては、腐食性排ガ
スが上向き流れとなる垂直ダクトに耐火材で被覆された
金属性の輻射形伝熱部からなるガスタービン外部空気加
熱器30を配置している。前記外部空気加熱器2は、排
ガス温度が低下した下向き流れ部に炭化珪素繊維ででき
た保護管で被覆された金属製管からなる対流伝熱部を有
するガスタービン外部空気加熱器から構成されている。
また高温空気予熱器13は、排ガスダクト天井部に吊り
下げ状のセラミック製バヨネット形高温空気予熱器から
構成されている。
【0018】上述の構成の複合発電システムにおいて、
腐食性排ガス源1は廃棄物焼却炉からの高温排ガスであ
る。日量331トンの廃棄物ガス化溶融焼却炉があり、
排ガス量は110t/h、排ガス温度1350℃が与え
られたとして説明する。ここであげる数値は1例であ
り、これに限るものではない。
【0019】再生器31を持つ開放サイクルガスタービ
ン3において、軸流圧縮機32への入口温度15℃、入
口空気流量302t/h、圧縮機出口圧力は0.43M
Pa・abs、回転数4700rpm、断熱効率は90
%とすると、出口温度175℃、圧縮機所要動力は1
3.6MWとする。
【0020】圧縮機出口空気は温度効率90%の再生器
31により453℃まで昇温され、排ガスダクト40内
の外部空気加熱器2に導かれる。排ガス温度が1000
℃から600℃の領域において、圧縮空気は453℃よ
り636℃まで昇温される。外部加熱器2における熱交
換器の形式は対流式とし、金属管の外側にセラミックス
保護管を装着した2重管を用いる。炭化珪素系セラミッ
クスは表面温度が1000℃以下であれば酸化腐食がな
い。炭化珪素系セラミックスは熱衝撃性に優れた炭化珪
素繊維からなる複合材料を用いると保護管の厚さは1m
mとすることができ、保護管の伝熱損失を少なくするこ
とができる。
【0021】セラミックスの表面温度は溶融塩の付着成
長が最も激しい400℃付近よりも高い温度領域である
500℃である。排ガス温度770℃において空気予熱
温度300℃をえている廃棄物焼却施設のバヨネット形
セラミックス加熱管表面の付着物成長は排ガス温度55
0℃において過熱蒸気温度400℃をえている廃棄物焼
却炉のステンレス管の溶融塩付着に較べるとはるかに少
なく、付着物による伝熱性能劣化も少なくなる。溶融塩
付着成長を防止するためには、伝熱管への排ガス流速を
8m/s以下にし、管ピッチを110mm以上とるとよ
い。
【0022】対流空気加熱器2をでた圧縮空気は排ガス
温度が1350℃から1100℃の領域で輻射形空気加
熱器30で653℃より750℃まで昇温される。輻射
形空気加熱器30はガス化溶融炉からの排ガスが上方に
向かうダクト内に輻射室を形成することにより得られ
る。輻射壁は金属管が直接排ガスと接触しないように耐
火材で被覆する。耐火材は熱抵抗を有し、金属管表面温
度を高温ステンレス鋼の許容温度860℃以下とする。
耐火材の材質は1350℃の排ガス中でも酸化劣化が少
ないジルコニア−クロム系を用いるとよい。
【0023】輻射形空気加熱器30と対流空気加熱器2
をつなぐダクトは流れ方向を上向きより下向きに変える
曲がりダクトであり、天井部にガス化溶融炉燃焼空気の
高温空気予熱器13を設置する。高温空気予熱器13は
排ガス温度が1100℃から1000℃の領域に設置さ
れ、200℃の予熱空気を625℃まで昇温する。62
5℃の予熱空気は独立過熱器61および独立再熱器62
に導かれ400℃の過熱蒸気を500℃まで過熱し、4
50℃まで降温された予熱空気はガス化溶融炉の2次空
気として利用される。
【0024】ガスタービン3の膨脹タービン33は入口
圧力0.402MPa・abs、入口温度750℃で出
口圧力は0.106MPa・abs、回転数3000r
pm、タービン断熱効率89%とすると、出口温度48
3℃、回収動力は24.9MWとなる。この空気膨脹タ
ービン33は商用の2軸式ガスタービンの出力タービン
を転用すると、高効率が得られる。膨脹タービン出力か
ら圧縮機動力、減速機損失、発電機損失を差し引くとガ
スタービン発電量は10.4MWとなる。
【0025】ガスタービン3の排気空気は温度効率90
%のセレートフィンチューブを有する再生器31で48
3℃から205℃まで降温される。205℃の排気空気
は蒸気タービンの給水加熱器8に導かれ、復水7の給水
温度を110℃より185℃まで昇温させる。給水温度
を上げることによりボイラ蒸発量が増加し、蒸気タービ
ンからの抽気蒸気で昇温するよりも蒸気タービン出力は
増加する。
【0026】給水加熱器8を通過した排気空気9は17
9℃の温度を持ち、カリーナサイクル20のアンモニア
−水混合流体10の蒸発過熱の熱源となる。アンモニア
−水混合流体10は非等温蒸発が行なわれ、排気空気は
カリーナ熱交換器11により70℃まで熱回収される。
熱源温度が179℃の場合のカリーナサイクル20のサ
イクル効率を15%とすると、回収発電量は1.4MW
となる。カリーナ熱交換器11はセレートフィンチュー
ブが用いられ、混合流体はアンモニア80%、水20%
が用いられる。
【0027】カリーナ熱交換器11を通過したガスター
ビン排気空気は70℃の顕熱を持ち、排気空気302t
/hのうち約30%はガス化溶融炉の流動空気と燃焼空
気に再利用される。ガス化溶融炉のバグフィルタ45の
手前に設置された空気予熱器5により、ガスタービン排
気空気は昇温され、ボイラ顕熱入熱として熱回収され
る。
【0028】ガス化溶融炉の排熱はガスタービンサイク
ルの入熱となるガスタービン外部加熱器を除いて、蒸気
タービンサイクルの入熱となる。高温空気予熱器2と空
気予熱器5からの顕熱は排ガスダクトの水冷壁によりボ
イラドラムに吸熱される。蒸気タービンサイクルの10
MPa・abs、500℃の高圧蒸気は28.9t/h
であり、排圧2.0MPa・abs、出口蒸気温度30
5℃とすると高圧蒸気タービンの発電量は2.5MWと
なる。蒸気量が比較的少ない場合は高速回転のラジアル
タービンを用いると高効率が得られる。
【0029】高圧蒸気タービンをでた蒸気は排ガスダク
ト内の再熱器で金属管許容温度の400℃まで再熱され
る。高温空気予熱器2の625℃の予熱空気により、蒸
気は500℃まで再熱される。低圧蒸気タービンの排圧
を5kPa・absとし、脱気器46に0.219MP
a・abs、3.5t/hの蒸気を抽気すると低圧蒸気
タービンの発電量は6.8MWとなる。低圧蒸気タービ
ン形式は軸流タービンが用いられる。
【0030】ガス化溶融炉のボイラ効率を88%とする
と、廃棄物低位発熱量基準の入熱は56.2MWthと
なり、ガスタービンとカリーナサイクルタービンと蒸気
タービンの発電量合計21.5MWに対して38.3%
が得られた。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、以下に列
挙する効果を奏する。 1)天然ガス等の追加燃料を使用せずに、現状の材料の
制約の中で、外部加熱方式廃棄物複合発電の効率向上を
図ることができるとともに、空気加熱器の伝熱面積を減
らし、経済性を向上させることができる。 2)廃棄物燃料低位発熱量を入熱値とした時の合計発電
端効率は38%になる。これは、10MPa、540℃
蒸気タービンサイクルの発電端効率35%を上回る。蒸
気タービンのサイクル効率が同一とすれば、再生器付き
ガスタービンのサイクル効率が蒸気タービンのサイクル
効率と同等以上であれば、ガスタービンの排気の排熱利
用分だけ確実に効率は上昇する。 3)排ガスで加熱される空気は再生器で昇温されている
ため、再生器がない場合に較べて外部加熱器の伝熱量が
減少し伝熱面積を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合発電システムの実施の形態を
示す系統図である。
【符号の説明】
1 排ガス源 2 外部空気加熱器 3 開放サイクル再生式ガスタービン 4 蒸気ボイラ 5 空気予熱器 6 蒸気タービン 7 復水 8 給水加熱器 9 排気空気 10 アンモニア−水混合流体 11 カリーナ熱交換器 12 アンモニア−水混合流体蒸気タービン 13 高温空気予熱器 20 カリーナサイクル 30 輻射形空気加熱器 40 排ガスダクト 50 ガス化炉 61 過熱器 62 再生器
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // F02C 1/04 F02C 1/04 (72)発明者 田口 光助 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 森 豊 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を燃料とする排ガス源と、該排ガ
    ス源からの排ガスと圧縮空気を熱交換する外部空気加熱
    器により外部加熱する開放サイクル再生式ガスタービン
    と、廃棄物燃焼用空気の高温空気予熱器と、前記外部空
    気加熱器と高温空気予熱器の後流側に配置される蒸気ボ
    イラと、該蒸気ボイラの後流に廃棄物燃焼用空気の空気
    予熱器とを備えた排熱回収システムであって、 蒸気ボイラから発生した蒸気を消費する蒸気タービンの
    復水を前記ガスタービン再生器出口の排気空気で加熱す
    る給水加熱器を設け、降温した排気空気によりカリーナ
    サイクルのアンモニア−水混合流体を熱交換器で蒸発加
    熱し、アンモニア−水混合流体蒸気タービンで発電し、
    当該熱交換器の後流側排気空気の一部を前記空気予熱器
    に供給することを特徴とする廃棄物を燃料とする複合発
    電システム。
  2. 【請求項2】 前記排ガス源の排ガスが上向き流れとな
    る垂直ダクトに耐火材で被覆された金属性の輻射形伝熱
    部からなるガスタービン外部空気加熱器を配置したこと
    を特徴とする請求項1記載の廃棄物を燃料とする複合発
    電システム。
  3. 【請求項3】 前記高温空気予熱器は、排ガスダクト天
    井部に吊り下げ状のセラミック製バヨネット形高温空気
    予熱器からなることを特徴とする請求項1記載の廃棄物
    を燃料とする複合発電システム。
  4. 【請求項4】 前記外部空気加熱器は、排ガス温度が低
    下した下向き流れ部に炭化珪素繊維でできた保護管で被
    覆された金属製管からなる対流伝熱部を有するガスター
    ビン外部空気加熱器からなることを特徴とする請求項1
    記載の廃棄物を燃料とする複合発電システム。
JP3435098A 1998-01-30 1998-01-30 廃棄物を燃料とする複合発電システム Pending JPH11218005A (ja)

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