JPH11204123A - 燃料電池発電設備用水処理装置 - Google Patents
燃料電池発電設備用水処理装置Info
- Publication number
- JPH11204123A JPH11204123A JP10007753A JP775398A JPH11204123A JP H11204123 A JPH11204123 A JP H11204123A JP 10007753 A JP10007753 A JP 10007753A JP 775398 A JP775398 A JP 775398A JP H11204123 A JPH11204123 A JP H11204123A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- fuel cell
- gas
- heat
- exchange resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 イオン交換樹脂の前段で被処理水を冷却する
冷却器が不要で、排熱回収量が多い燃料電池発電設備用
水処理装置を得る。 【解決手段】 排ガス冷却器7からの回収水7Aと、気
液分離器4からのブローダウン水8とを合わせた被処理
水9を耐熱型イオン交換樹脂13へ送る。耐熱型イオン
交換樹脂13は少なくとも90℃の温度で動作可能なも
のであり、冷却しない高温のままの被処理水9を超純水
に処理して、補給水15として気液分離器4へ供給す
る。耐熱型イオン交換樹脂13の前段に冷却器が不要で
あるので初期費用が低減し、また冷却しないので排熱回
収量が増加する。
冷却器が不要で、排熱回収量が多い燃料電池発電設備用
水処理装置を得る。 【解決手段】 排ガス冷却器7からの回収水7Aと、気
液分離器4からのブローダウン水8とを合わせた被処理
水9を耐熱型イオン交換樹脂13へ送る。耐熱型イオン
交換樹脂13は少なくとも90℃の温度で動作可能なも
のであり、冷却しない高温のままの被処理水9を超純水
に処理して、補給水15として気液分離器4へ供給す
る。耐熱型イオン交換樹脂13の前段に冷却器が不要で
あるので初期費用が低減し、また冷却しないので排熱回
収量が増加する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料電池発電設
備用水処理装置に関するものである。
備用水処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えば特開平5−129027
号公報に示された従来の燃料電池発電設備用水処理装置
における水処理のフローを示すブロック図であり、図に
おいて、1は燃料とスチームを反応させることにより水
素を生成する改質器、2は改質器1で生成された水素リ
ッチな改質ガス中の水素と空気中の酸素から直流電力を
得る燃料電池、3は改質器1へ燃焼用空気3Aを、また
燃料電池2へ反応用空気3Bを供給する空気ブロワ、4
は燃料電池2が発電する際に発する熱を回収し、その熱
でスチームを発生させて、改質器1および排熱利用設備
5へスチームを供給する気液分離器、6は燃料電池2へ
冷却水を送る電池冷却水循環ポンプ、7は改質器1から
の燃焼排ガス1Aと、燃料電池2からの空気極オフガス
2Aを冷却し、回収水7Aを得る排ガス冷却器、8は気
液分離器4の水質維持のためのブローダウン水、9は回
収水7Aとブローダウン水8を合わせた被処理水、10
は送水ポンプ、11は被処理水9を所定の温度まで冷却
する被処理水冷却器、12は被処理水冷却器11で冷却
された被処理水9をイオン交換して超純水を得るイオン
交換樹脂で、40℃以下の低温域で動作が可能である。
14は超純水になった補給水15を気液分離器4へ送る
高圧ポンプである。
号公報に示された従来の燃料電池発電設備用水処理装置
における水処理のフローを示すブロック図であり、図に
おいて、1は燃料とスチームを反応させることにより水
素を生成する改質器、2は改質器1で生成された水素リ
ッチな改質ガス中の水素と空気中の酸素から直流電力を
得る燃料電池、3は改質器1へ燃焼用空気3Aを、また
燃料電池2へ反応用空気3Bを供給する空気ブロワ、4
は燃料電池2が発電する際に発する熱を回収し、その熱
でスチームを発生させて、改質器1および排熱利用設備
5へスチームを供給する気液分離器、6は燃料電池2へ
冷却水を送る電池冷却水循環ポンプ、7は改質器1から
の燃焼排ガス1Aと、燃料電池2からの空気極オフガス
2Aを冷却し、回収水7Aを得る排ガス冷却器、8は気
液分離器4の水質維持のためのブローダウン水、9は回
収水7Aとブローダウン水8を合わせた被処理水、10
は送水ポンプ、11は被処理水9を所定の温度まで冷却
する被処理水冷却器、12は被処理水冷却器11で冷却
された被処理水9をイオン交換して超純水を得るイオン
交換樹脂で、40℃以下の低温域で動作が可能である。
14は超純水になった補給水15を気液分離器4へ送る
高圧ポンプである。
【0003】次に動作について説明する。改質器1は天
然ガス等の炭化水素とスチームを原料として水素リッチ
な改質ガスをつくる。この改質ガスは燃料電池2の燃料
極側に供給される。一方、燃料電池2の空気極側には空
気ブロワ3から反応用空気3Bが供給され、直流電力が
発生する。電池反応は発熱反応なので、気液分離器4か
ら加圧水を電池冷却水循環ポンプ6で燃料電池2へ供給
して冷却する。この時、気液分離器4は熱が余った状態
になり、その熱はスチームとして燃料電池2系外へ取り
出され、排熱利用設備5にて熱利用される。
然ガス等の炭化水素とスチームを原料として水素リッチ
な改質ガスをつくる。この改質ガスは燃料電池2の燃料
極側に供給される。一方、燃料電池2の空気極側には空
気ブロワ3から反応用空気3Bが供給され、直流電力が
発生する。電池反応は発熱反応なので、気液分離器4か
ら加圧水を電池冷却水循環ポンプ6で燃料電池2へ供給
して冷却する。この時、気液分離器4は熱が余った状態
になり、その熱はスチームとして燃料電池2系外へ取り
出され、排熱利用設備5にて熱利用される。
【0004】また、改質器1からの燃焼排ガス1Aと燃
料電池2からの空気極オフガス2Aは、排ガス冷却器7
で十分に冷却され、排ガス中の水分を凝縮させる。その
凝縮水は回収水7Aとして水処理装置へ供給される。水
処理装置はこの回収水7Aを含む被処理水9を超純水に
処理する装置であり、低温域(40℃以下)にて動作す
るイオン交換樹脂12を使用している。被処理水9の水
温は50℃〜80℃程度であり、低温域で動作するイオ
ン交換樹脂12に供給する前に、被処理水冷却器11に
より40℃以下の温度まで冷却する。イオン交換樹脂1
2で作られた超純水は、高圧ポンプ14により補給水1
5として気液分離器4へ供給される。
料電池2からの空気極オフガス2Aは、排ガス冷却器7
で十分に冷却され、排ガス中の水分を凝縮させる。その
凝縮水は回収水7Aとして水処理装置へ供給される。水
処理装置はこの回収水7Aを含む被処理水9を超純水に
処理する装置であり、低温域(40℃以下)にて動作す
るイオン交換樹脂12を使用している。被処理水9の水
温は50℃〜80℃程度であり、低温域で動作するイオ
ン交換樹脂12に供給する前に、被処理水冷却器11に
より40℃以下の温度まで冷却する。イオン交換樹脂1
2で作られた超純水は、高圧ポンプ14により補給水1
5として気液分離器4へ供給される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料電池発電設
備用水処理装置では、上記のように低温域で動作するイ
オン交換樹脂を用いて超純水を得ているので、イオン交
換樹脂へ送られる被処理水の温度をそのイオン交換樹脂
に適した温度まで下げねばならず、イオン交換樹脂の前
段に被処理水冷却器を設ける必要があった。また、被処
理水冷却器を設けることにより、ここで熱交換する分、
排熱回収量が減少するという問題があった。この発明は
上記のような問題点を解決するためになされたものであ
り、イオン交換樹脂へ送る被処理水の冷却を不要にし
て、イオン交換樹脂の前段に被処理水冷却器の設置が不
要で、かつ排熱回収量が大きい燃料電池発電設備用水処
理装置を得ることを目的とする。
備用水処理装置では、上記のように低温域で動作するイ
オン交換樹脂を用いて超純水を得ているので、イオン交
換樹脂へ送られる被処理水の温度をそのイオン交換樹脂
に適した温度まで下げねばならず、イオン交換樹脂の前
段に被処理水冷却器を設ける必要があった。また、被処
理水冷却器を設けることにより、ここで熱交換する分、
排熱回収量が減少するという問題があった。この発明は
上記のような問題点を解決するためになされたものであ
り、イオン交換樹脂へ送る被処理水の冷却を不要にし
て、イオン交換樹脂の前段に被処理水冷却器の設置が不
要で、かつ排熱回収量が大きい燃料電池発電設備用水処
理装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る燃料電池
発電設備用水処理装置は、被処理水を処理するイオン交
換樹脂を高温イオン交換樹脂としたものである。さら
に、ブローダウン水の熱により回収水中の炭酸ガスを加
熱脱気する加熱脱気装置を有するものである。また、空
気を送ることにより回収水中の炭酸ガスを空気脱気する
空気脱気装置を有するものである。さらに、ブローダウ
ン水から補給水へ熱を回収する熱回収器を有するもので
ある。
発電設備用水処理装置は、被処理水を処理するイオン交
換樹脂を高温イオン交換樹脂としたものである。さら
に、ブローダウン水の熱により回収水中の炭酸ガスを加
熱脱気する加熱脱気装置を有するものである。また、空
気を送ることにより回収水中の炭酸ガスを空気脱気する
空気脱気装置を有するものである。さらに、ブローダウ
ン水から補給水へ熱を回収する熱回収器を有するもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1の燃料電池発電設備用水処理装置におけ
る水処理のフローを示すブロック図であり、図におい
て、1は天然ガス等の炭化水素ガスとスチームとを反応
させて水素を生成し、水素リッチな改質ガスを得る改質
器、2は改質器1で生成された改質ガス中の水素と空気
中の酸素とを反応させて直流電力を得る燃料電池で、水
冷式になっている。3は改質器1へ燃焼用空気3Aを送
るとともに燃料電池2へ反応用空気3Bを送る空気ブロ
ワ、4は燃料電池2で発生する熱を回収し、その熱でス
チームを発生させて改質器1および排熱利用設備5へス
チームを供給する気液分離器、6は燃料電池2へ冷却水
を送る電池冷却水循環ポンプ、7は改質器1からの燃焼
排ガス1Aと、燃料電池2からの空気極オフガス2Aを
冷却して回収水7Aを得る排ガス冷却器である。
の実施の形態1の燃料電池発電設備用水処理装置におけ
る水処理のフローを示すブロック図であり、図におい
て、1は天然ガス等の炭化水素ガスとスチームとを反応
させて水素を生成し、水素リッチな改質ガスを得る改質
器、2は改質器1で生成された改質ガス中の水素と空気
中の酸素とを反応させて直流電力を得る燃料電池で、水
冷式になっている。3は改質器1へ燃焼用空気3Aを送
るとともに燃料電池2へ反応用空気3Bを送る空気ブロ
ワ、4は燃料電池2で発生する熱を回収し、その熱でス
チームを発生させて改質器1および排熱利用設備5へス
チームを供給する気液分離器、6は燃料電池2へ冷却水
を送る電池冷却水循環ポンプ、7は改質器1からの燃焼
排ガス1Aと、燃料電池2からの空気極オフガス2Aを
冷却して回収水7Aを得る排ガス冷却器である。
【0008】8は気液分離器4の水質維持のために水処
理へ回すブローダウン水、9は回収水7Aとブローダウ
ン水8とを合わせた被処理水、10は被処理水9を送水
する送水ポンプ、13は被処理水9をイオン交換処理し
て超純水を得る耐熱型イオン交換樹脂である。この明細
書では、耐熱型イオン交換樹脂とは、少なくとも90℃
の温度に耐えて動作するイオン交換樹脂を指し、そのよ
うな材料として、例えば特開平4−349941号公報
に、複数個の炭化水素基を有するアニオン交換体が示さ
れている。14は処理されて超純水になった補給水15
を気液分離器4へ送る高圧ポンプである。
理へ回すブローダウン水、9は回収水7Aとブローダウ
ン水8とを合わせた被処理水、10は被処理水9を送水
する送水ポンプ、13は被処理水9をイオン交換処理し
て超純水を得る耐熱型イオン交換樹脂である。この明細
書では、耐熱型イオン交換樹脂とは、少なくとも90℃
の温度に耐えて動作するイオン交換樹脂を指し、そのよ
うな材料として、例えば特開平4−349941号公報
に、複数個の炭化水素基を有するアニオン交換体が示さ
れている。14は処理されて超純水になった補給水15
を気液分離器4へ送る高圧ポンプである。
【0009】次に、動作について説明する。天然ガス等
の炭化水素と気液分離器4からのスチームを改質器1へ
供給し、これらを原料として加熱して水素を生成させ、
水素リッチな改質ガスを得る。燃料電池2の燃料極側へ
この改質ガスを供給するとともに、燃料電池2の空気極
側へ空気ブロワ3から反応用空気3Bを供給して、直流
電力を発生させる。燃料電池2における反応は発熱反応
であるので、気液分離器4から加圧水を電池冷却水循環
ポンプ6で燃料電池2へ送り、これを冷却する。この
時、気液分離器4では熱が余った状態になり、その熱は
スチームとして燃料電池2系外へ取り出し、排熱利用設
備5にて熱利用する。
の炭化水素と気液分離器4からのスチームを改質器1へ
供給し、これらを原料として加熱して水素を生成させ、
水素リッチな改質ガスを得る。燃料電池2の燃料極側へ
この改質ガスを供給するとともに、燃料電池2の空気極
側へ空気ブロワ3から反応用空気3Bを供給して、直流
電力を発生させる。燃料電池2における反応は発熱反応
であるので、気液分離器4から加圧水を電池冷却水循環
ポンプ6で燃料電池2へ送り、これを冷却する。この
時、気液分離器4では熱が余った状態になり、その熱は
スチームとして燃料電池2系外へ取り出し、排熱利用設
備5にて熱利用する。
【0010】また、改質器1で改質ガスを得るための原
料を加熱するためのバーナ部(図示せず)から出る燃焼
排ガス1Aと、燃料電池2からの空気極オフガス2A
は、排ガス冷却器7で十分に冷却し、これら排ガス中の
水分を凝縮させる。この凝縮水は、回収水7Aとして水
処理装置へ供給する。一方、気液分離器4の水質を維持
するため、水の一部をブローダウン水8として水処理へ
回す。回収水7Aとブローダウン水8とを合わせた被処
理水9を送水ポンプ10で耐熱型イオン交換樹脂13へ
送りイオン交換処理をする。被処理水9の水温は50℃
〜80℃程度であるが、耐熱型イオン交換樹脂13を用
いているので、動作可能な温度内である。したがって、
図5における被処理水冷却器11のような装置は不要で
あり、被処理水9を冷却せず直接、耐熱型イオン交換樹
脂13へ送って処理できる。イオン交換処理して作った
超純水は、高圧ポンプ14で補給水15として気液分離
器4へ供給する。このように、耐熱型イオン交換樹脂1
3は高温でも動作させることができるので、被処理水冷
却器が不要となって初期費用が低減し、また、補給水を
高温のまま気液分離器へ供給できるので排熱回収量が増
加して燃料電池発電設備の排熱回収効率が高くなる。
料を加熱するためのバーナ部(図示せず)から出る燃焼
排ガス1Aと、燃料電池2からの空気極オフガス2A
は、排ガス冷却器7で十分に冷却し、これら排ガス中の
水分を凝縮させる。この凝縮水は、回収水7Aとして水
処理装置へ供給する。一方、気液分離器4の水質を維持
するため、水の一部をブローダウン水8として水処理へ
回す。回収水7Aとブローダウン水8とを合わせた被処
理水9を送水ポンプ10で耐熱型イオン交換樹脂13へ
送りイオン交換処理をする。被処理水9の水温は50℃
〜80℃程度であるが、耐熱型イオン交換樹脂13を用
いているので、動作可能な温度内である。したがって、
図5における被処理水冷却器11のような装置は不要で
あり、被処理水9を冷却せず直接、耐熱型イオン交換樹
脂13へ送って処理できる。イオン交換処理して作った
超純水は、高圧ポンプ14で補給水15として気液分離
器4へ供給する。このように、耐熱型イオン交換樹脂1
3は高温でも動作させることができるので、被処理水冷
却器が不要となって初期費用が低減し、また、補給水を
高温のまま気液分離器へ供給できるので排熱回収量が増
加して燃料電池発電設備の排熱回収効率が高くなる。
【0011】実施の形態2.図2は、この発明の実施の
形態2の燃料電池発電設備用水処理装置における水処理
のフローを示すブロック図であり、図において、16は
ブローダウン水8の熱を利用した加熱脱気装置、16A
はそのスチーム放出部であり、回収水7Aとブローダウ
ン水8を加熱脱気装置16へ送り、加熱脱気装置16か
ら被処理水9を送水ポンプ10で耐熱型イオン交換樹脂
13へ送るようになっている。その他は実施の形態1の
場合と同様であるので説明を省略する。
形態2の燃料電池発電設備用水処理装置における水処理
のフローを示すブロック図であり、図において、16は
ブローダウン水8の熱を利用した加熱脱気装置、16A
はそのスチーム放出部であり、回収水7Aとブローダウ
ン水8を加熱脱気装置16へ送り、加熱脱気装置16か
ら被処理水9を送水ポンプ10で耐熱型イオン交換樹脂
13へ送るようになっている。その他は実施の形態1の
場合と同様であるので説明を省略する。
【0012】次に、動作について説明する。排ガス冷却
装置7からの回収水7Aを加熱脱気装置16へ送るとと
もに、ブローダウン水8を加熱脱気装置16へ供給して
加熱脱気のための熱源とし、炭酸ガスが殆ど溶存出来な
い90℃程度の水温になるようにブローダウン水8の流
量を調整する(耐熱型イオン交換樹脂13の耐熱度によ
り、例えば100℃に水温を上げてもよい)。加熱脱気
装置16では、発生したスチームをスチーム放出部16
Aを通して大気へ放出する際に回収水7Aと気液接触さ
せることにより、脱気の効果を大きくしている。脱気さ
れた回収水7Aとブローダウン水8を合わせて処理水9
として送り出す。被処理水9は90℃程度の水温になっ
ているが、そのまま耐熱型イオン交換樹脂13で処理を
行う。その動作は実施の形態1の場合と同様であるので
説明を省略する。この実施の形態では、ブローダウン水
8の熱を利用して回収水7A中に溶存する炭酸ガスを脱
気するので、耐熱型イオン交換樹脂13での負荷が軽減
し、燃料電池発電設備用水処理装置の運転費用が低下す
る。
装置7からの回収水7Aを加熱脱気装置16へ送るとと
もに、ブローダウン水8を加熱脱気装置16へ供給して
加熱脱気のための熱源とし、炭酸ガスが殆ど溶存出来な
い90℃程度の水温になるようにブローダウン水8の流
量を調整する(耐熱型イオン交換樹脂13の耐熱度によ
り、例えば100℃に水温を上げてもよい)。加熱脱気
装置16では、発生したスチームをスチーム放出部16
Aを通して大気へ放出する際に回収水7Aと気液接触さ
せることにより、脱気の効果を大きくしている。脱気さ
れた回収水7Aとブローダウン水8を合わせて処理水9
として送り出す。被処理水9は90℃程度の水温になっ
ているが、そのまま耐熱型イオン交換樹脂13で処理を
行う。その動作は実施の形態1の場合と同様であるので
説明を省略する。この実施の形態では、ブローダウン水
8の熱を利用して回収水7A中に溶存する炭酸ガスを脱
気するので、耐熱型イオン交換樹脂13での負荷が軽減
し、燃料電池発電設備用水処理装置の運転費用が低下す
る。
【0013】実施の形態3.図3は、この発明の実施の
形態3の燃料電池発電設備用水処理装置における水処理
のフローを示すブロック図であり、図において、17は
空気ブロワ3からの空気を利用した空気脱気装置、17
Aはその空気放出部、3Cは空気ブロワ3から空気脱気
装置17へ供給する脱気用空気である。その他は実施の
形態1の場合と同様であるので説明を省略する。
形態3の燃料電池発電設備用水処理装置における水処理
のフローを示すブロック図であり、図において、17は
空気ブロワ3からの空気を利用した空気脱気装置、17
Aはその空気放出部、3Cは空気ブロワ3から空気脱気
装置17へ供給する脱気用空気である。その他は実施の
形態1の場合と同様であるので説明を省略する。
【0014】次に、動作について説明する。排ガス冷却
装置7からの回収水7Aを空気脱気装置17へ送るとと
もに、空気用ブロワ3から脱気用空気3Cを空気脱気装
置17へ送る。供給された脱気用空気3Cを空気放出部
17Aを通して大気へ放出する際に回収水7Aと気液接
触させることにより、脱気の効果をあげている。例えば
綿状の物や小粒状の固体を充填した空間に、一方から回
収水7Aを、そして他方から脱気用空気3Cを送り込む
ことにより両者の接触面積を大きくできる。また、ブロ
ーダウン水8を空気脱気装置17へ供給し、脱気された
回収水7Aと合わせて水温50℃〜60℃程度となった
処理水9を、耐熱型イオン交換樹脂13へ送って処理す
る。その他の動作は実施の形態1の場合と同様であるの
で説明を省略する。この実施の形態では、空気ブロワ3
からの脱気用空気3Cを利用して回収水中に溶存する炭
酸ガスを脱気するので、耐熱型イオン交換樹脂13での
負荷が軽減し、運転費用が低下する。
装置7からの回収水7Aを空気脱気装置17へ送るとと
もに、空気用ブロワ3から脱気用空気3Cを空気脱気装
置17へ送る。供給された脱気用空気3Cを空気放出部
17Aを通して大気へ放出する際に回収水7Aと気液接
触させることにより、脱気の効果をあげている。例えば
綿状の物や小粒状の固体を充填した空間に、一方から回
収水7Aを、そして他方から脱気用空気3Cを送り込む
ことにより両者の接触面積を大きくできる。また、ブロ
ーダウン水8を空気脱気装置17へ供給し、脱気された
回収水7Aと合わせて水温50℃〜60℃程度となった
処理水9を、耐熱型イオン交換樹脂13へ送って処理す
る。その他の動作は実施の形態1の場合と同様であるの
で説明を省略する。この実施の形態では、空気ブロワ3
からの脱気用空気3Cを利用して回収水中に溶存する炭
酸ガスを脱気するので、耐熱型イオン交換樹脂13での
負荷が軽減し、運転費用が低下する。
【0015】実施の形態4.図4は、この発明の実施の
形態4の燃料電池発電設備用水処理装置における水処理
のフローを示すブロック図であり、図において、18は
ブローダウン水8から補給水15へ熱を回収するブロー
ダウン水熱回収器である。耐熱型イオン交換樹脂13で
処理された補給水15は、ブローダウン水熱回収器18
で、170℃程度の高温のブローダウン水8から熱を回
収した後、気液分離器4へ供給する。ブローダウン水8
は、ブローダウン水熱回収器18を経由して空気脱気装
置17へ供給する。その他は実施の形態3の場合と同様
であるので説明を省略する。この実施の形態では、回収
水7Aの脱気により耐熱型イオン交換樹脂13での負荷
が軽減するとともに、ブローダウン水から補給水への熱
回収により排熱回収量が増加する。
形態4の燃料電池発電設備用水処理装置における水処理
のフローを示すブロック図であり、図において、18は
ブローダウン水8から補給水15へ熱を回収するブロー
ダウン水熱回収器である。耐熱型イオン交換樹脂13で
処理された補給水15は、ブローダウン水熱回収器18
で、170℃程度の高温のブローダウン水8から熱を回
収した後、気液分離器4へ供給する。ブローダウン水8
は、ブローダウン水熱回収器18を経由して空気脱気装
置17へ供給する。その他は実施の形態3の場合と同様
であるので説明を省略する。この実施の形態では、回収
水7Aの脱気により耐熱型イオン交換樹脂13での負荷
が軽減するとともに、ブローダウン水から補給水への熱
回収により排熱回収量が増加する。
【0016】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る燃料電池
発電設備用水処理装置によれば、耐熱型イオン交換樹脂
を用いて被処理水を処理するようにしたので、被処理水
を高温のままで処理することができ、したがって被処理
水冷却器が不要となって初期費用が低減し、また、排熱
回収量が増加して排熱回収効率が高くなる。さらに、ブ
ローダウン水の熱を利用して回収水中の炭酸ガスを脱気
することにより、あるいは空気を用いて回収水中の炭酸
ガスを脱気することにより、イオン交換樹脂での負荷が
軽減し、運転費用が低下する。さらに、ブローダウン水
から補給水への熱回収により、排熱回収量が増加する。
発電設備用水処理装置によれば、耐熱型イオン交換樹脂
を用いて被処理水を処理するようにしたので、被処理水
を高温のままで処理することができ、したがって被処理
水冷却器が不要となって初期費用が低減し、また、排熱
回収量が増加して排熱回収効率が高くなる。さらに、ブ
ローダウン水の熱を利用して回収水中の炭酸ガスを脱気
することにより、あるいは空気を用いて回収水中の炭酸
ガスを脱気することにより、イオン交換樹脂での負荷が
軽減し、運転費用が低下する。さらに、ブローダウン水
から補給水への熱回収により、排熱回収量が増加する。
【図1】 この発明の実施の形態1の燃料電池発電設備
用水処理装置における水処理のフローを示すブロック図
である。
用水処理装置における水処理のフローを示すブロック図
である。
【図2】 この発明の実施の形態2の燃料電池発電設備
用水処理装置における水処理のフローを示すブロック図
である。
用水処理装置における水処理のフローを示すブロック図
である。
【図3】 この発明の実施の形態3の燃料電池発電設備
用水処理装置における水処理のフローを示すブロック図
である。
用水処理装置における水処理のフローを示すブロック図
である。
【図4】 この発明の実施の形態4の燃料電池発電設備
用水処理装置における水処理のフローを示すブロック図
である。
用水処理装置における水処理のフローを示すブロック図
である。
【図5】 従来の燃料電池発電設備用水処理装置におけ
る水処理のフローを示すブロック図である。
る水処理のフローを示すブロック図である。
1 改質器、1A 燃焼排ガス、2 燃料電池、2A
空気極オフガス、3C 脱気用空気、4 気液分離器、
7 排ガス冷却器、7A 回収水、8 ブローダウン
水、9 被処理水、13 耐熱型イオン交換樹脂、15
補給水、16 加熱脱気装置、17 空気脱気装置、
18 ブローダウン水熱回収器。
空気極オフガス、3C 脱気用空気、4 気液分離器、
7 排ガス冷却器、7A 回収水、8 ブローダウン
水、9 被処理水、13 耐熱型イオン交換樹脂、15
補給水、16 加熱脱気装置、17 空気脱気装置、
18 ブローダウン水熱回収器。
Claims (4)
- 【請求項1】 燃料とスチームとを反応させて水素を含
む改質ガスを得る改質器、上記改質ガス中の水素と空気
中の酸素とを反応させて直流電流を得る水冷式の燃料電
池、上記改質器へのスチームと上記燃料電池への冷却水
を供給する気液分離器、および上記改質器からの燃焼排
ガスと上記燃料電池からの空気極オフガスとを冷却して
回収水を得る排ガス冷却器を有する燃料電池発電設備に
対して、上記気液分離器からのブローダウン水と上記排
ガス冷却器からの回収水とを合わせた被処理水をイオン
交換樹脂によりイオン交換処理した補給水を供給する水
処理装置において、上記イオン交換樹脂として耐熱型イ
オン交換樹脂を用いたことを特徴とする燃料電池発電設
備用水処理装置。 - 【請求項2】 ブローダウン水の熱により回収水中の炭
酸ガスを加熱脱気する加熱脱気装置を有し、この加熱脱
気装置へ上記ブローダウン水と回収水とを送るようにし
たことを特徴とする請求項1記載の燃料電池発電設備用
水処理装置。 - 【請求項3】 空気を送ることにより回収水中の炭酸ガ
スを空気脱気する空気脱気装置を有することを特徴とす
る請求項1記載の燃料電池発電設備用水処理装置。 - 【請求項4】 燃料電池発電設備に供給する補給水へ、
ブローダウン水から熱を回収する熱回収器を有すること
を特徴とする請求項3記載の燃料電池発電設備用水処理
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10007753A JPH11204123A (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 燃料電池発電設備用水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10007753A JPH11204123A (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 燃料電池発電設備用水処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11204123A true JPH11204123A (ja) | 1999-07-30 |
Family
ID=11674466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10007753A Pending JPH11204123A (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 燃料電池発電設備用水処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11204123A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005203189A (ja) * | 2004-01-14 | 2005-07-28 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体高分子形燃料電池 |
DE112006002694T5 (de) | 2005-10-17 | 2008-09-25 | J. Morita Mfg. Corp. | Medizinisches, digitales Röntgenbildgerät und medizinischer und digitaler Röntgenstrahlungssensor |
-
1998
- 1998-01-19 JP JP10007753A patent/JPH11204123A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005203189A (ja) * | 2004-01-14 | 2005-07-28 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体高分子形燃料電池 |
DE112006002694T5 (de) | 2005-10-17 | 2008-09-25 | J. Morita Mfg. Corp. | Medizinisches, digitales Röntgenbildgerät und medizinischer und digitaler Röntgenstrahlungssensor |
DE112006002694B4 (de) | 2005-10-17 | 2023-02-23 | J. Morita Mfg. Corp. | Medizinisches, digitales Röntgenbildgerät und medizinischer und digitaler Röntgenstrahlungssensor |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20080074142A (ko) | 전기분해 | |
JP5496494B2 (ja) | 発電システム | |
US6692854B2 (en) | Fuel cell generator system and method for operating same | |
EP1168476B1 (en) | Fuel cell power generating system and operation method | |
JPH11204123A (ja) | 燃料電池発電設備用水処理装置 | |
JPH10328699A (ja) | 超臨界水酸化反応装置 | |
JP4660889B2 (ja) | 燃料電池発電システムおよびその運転方法 | |
KR101367807B1 (ko) | 연료전지의 연료처리장치 | |
JPH1064566A (ja) | 燃料電池発電装置および該装置の廃熱回収方法 | |
JP2002100382A (ja) | 燃料電池発電装置 | |
JP2914665B2 (ja) | 燃料電池水処理装置 | |
JP2002053305A (ja) | 燃料電池用灯油燃料気化方法 | |
JP2001035520A (ja) | 燃料電池発電装置の廃熱利用装置 | |
JPH04138671A (ja) | 燃料電池 | |
JPH0821412B2 (ja) | 燃料電池の発電方法 | |
JP4660888B2 (ja) | 燃料電池発電システムおよびその運転方法 | |
JP2000294262A (ja) | 燃料電池発電装置 | |
JPH05126315A (ja) | 廃熱回収ボイラ脱気器の給排水方法及びその装置 | |
JP2000106207A (ja) | 燃料電池発電装置 | |
JPH0221571A (ja) | 燃料電池の水処理装置 | |
JP3099407B2 (ja) | りん酸形燃料電池の水処理システム | |
JP2002050388A (ja) | 燃料電池発電方法、燃料電池発電装置および使用済アルコール溶液の再利用方法 | |
JPS6332867A (ja) | 燃料電池発電システム | |
JPH065297A (ja) | 燃料電池発電システム | |
JP2009245768A (ja) | 燃料電池発電装置 |