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JPH11202129A - 偏光変換素子および投射型液晶表示装置 - Google Patents

偏光変換素子および投射型液晶表示装置

Info

Publication number
JPH11202129A
JPH11202129A JP10004260A JP426098A JPH11202129A JP H11202129 A JPH11202129 A JP H11202129A JP 10004260 A JP10004260 A JP 10004260A JP 426098 A JP426098 A JP 426098A JP H11202129 A JPH11202129 A JP H11202129A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light beam
lens
light
polarized light
liquid crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10004260A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Fukuda
俊広 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10004260A priority Critical patent/JPH11202129A/ja
Publication of JPH11202129A publication Critical patent/JPH11202129A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光束幅の拡大を伴うことなく偏光混合光を単
一偏光方向の偏光光に変換することができ、しかも加工
が容易な偏光変換素子を提供する。 【解決手段】 PS分離合成素子14は、4個のレンズ
要素からなるコンデンサレンズアレイ141と、複数の
PS分離プリズム142aおよび複数の反射プリズム1
42bとを含むPS分離プリズムアレイ142と、2分
の1波長板からなる位相板143と、コンデンサレンズ
アレイ141のレンズ要素数の半分のサイズの8個のレ
ンズ要素からなるコリメータレンズアレイ144とを備
える。コンデンサレンズアレイ141の各レンズ要素に
よって入射光束を集光してからPS分離プリズムアレイ
142によって偏光分離合成を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる方向の偏光
成分を含む光束を単一の偏光方向の光束に変換するため
の偏光変換素子、およびそのような偏光変換素子を用い
て構成した投射光学系により液晶パネル上の画像をスク
リーンに拡大投影して画像を表示する投射型液晶表示装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶パネルを光スイッチング素子
として利用し、液晶パネル上の画像を投射光学系によっ
てスクリーン上に拡大投影するようにした液晶プロジェ
クタや液晶プロジェクションTV等の投射型液晶表示装
置が登場している。この種の液晶表示装置には、B
(青),R(赤),G(緑)の3色のカラーフィルタ
(CF)を備えた液晶パネルを1枚用いて構成した単板
方式と、モノクロ液晶パネルをB,R,Gの各光路ごと
に設けて構成した3板方式とがある。このような投射型
液晶表示装置では、通常、液晶パネルの入射側および出
射側にそれぞれ偏光板を配して、入射側の偏光板によっ
て偏光方向を1方向に揃えた直線偏光光束を液晶パネル
に入射し、この入射光に対して画素ドットごとに偏光方
向の変調を行い、この変調された光を出射側の偏光板に
よって検光することで、画素ドットごとに強度変調され
た光学画像を形成し、これを投射光学系によりスクリー
ン上に投影するようになっている。
【0003】上記の偏光板は、異なる方向の偏光成分を
含む入射光のうちのある1つの偏光方向(偏光軸方向)
成分のみを通過させ、他の偏光方向の光を遮断するもの
であり、その遮断された光は吸収されて損失となる。こ
のため、入射側偏光板においては、そのような吸収によ
る偏光板の発熱の問題が生ずると共に、そのような損失
による光量低下が問題となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解決する1
つの方法として、照明光学系における主光線がテレセン
トリック(光軸に平行)となっている領域に偏光分離合
成素子といわれる素子を配置することが提案されてい
る。この偏光分離合成素子は、図11に示したように、
P偏光とS偏光とが混合したPS混合入射光(P+S)
のうちのP偏光成分を透過しS偏光成分を反射すること
により、この入射光束を互いに直交する偏光方向をもつ
2つの直線偏光光束に分離するPS分離プリズム101
と、PS分離プリズム101によって分離されたS偏光
光束を反射してPS分離プリズム101を透過したP偏
光光束と同一方向に出射する反射プリズム102と、反
射プリズム102から出射されたS偏光光束の偏光方向
を90度変化させてP′偏光光束に変換する位相板10
3とを備えている。位相板103は2分の1波長板で構
成される。ここで、P偏光とは入射面内で振動する直線
偏光であり、S偏光とは入射面と直交する面内で振動す
る直線偏光である。なお、この図11では、光線経路を
示す線との錯綜を避けるため、PS分離プリズム101
および反射プリズム102についての断面ハッチングを
省略している。また、この図で位相板103によって偏
光方向を変換された偏光光束は、PS分離プリズム10
1を透過したP偏光光束と同一偏光方向をもつが、両者
の区別のため、便宜上、上記のようにP′偏光光束と表
記している。
【0005】このような構成の偏光分離合成素子を投射
型液晶表示装置の照明光学系に配置した場合には、光源
から放射されて偏光分離合成素子に入射したPS混合光
のほぼすべてが、光量損失をほとんど伴わずに、単一の
方向に偏光した直線偏光(図11の例ではP偏光)光束
に変換される。したがって、この偏光分離合成素子から
出射する直線偏光の偏光方向と液晶パネルの入射側偏光
板(図示せず)の偏光軸の方向とを一致させるようにす
れば、この入射側偏光板では吸収がほとんど生じない。
このため、上記した吸収による発熱および光量低下とい
う問題点を改善することができる。
【0006】ところが、図11に示した構成の偏光分離
合成素子においては、入射光束の幅W1に対して出射光
束全体の幅W2はほぼ2倍に拡大されており、装置サイ
ズが大きくなってしまうという問題点がある。
【0007】これに対して、例えば図12に示したよう
に、液晶パネルにおける面内照度分布を均一化するイン
テグレータとしてのフライアイレンズ部115の光出射
側にPS分離合成素子120を配置するようにした投射
型液晶表示装置が提案されている。
【0008】この図に示したフライアイレンズ部115
は、微小なレンズ要素を2次元的に多数配列して構成し
た第1のレンズアレイ121と、この第1のレンズアレ
イ121の各レンズ要素に対応してレンズ要素を2次元
的に配列して構成した第2のレンズアレイ122とによ
って構成されている。第1のレンズアレイ121の各レ
ンズ要素は、入射光束を複数の小光束に分割して出射
し、それぞれを第2のレンズアレイ122の対応するレ
ンズ要素に集光させる。第1のレンズアレイ121の各
レンズ要素から出射した各小光束は、第2のレンズアレ
イ122の対応するレンズ要素およびコンデンサレンズ
116によって、互いに重なり合う方向にそれぞれ出射
させられ、液晶パネル123上で互いに重畳されるよう
になっている。なお、図12では、説明の簡略化のため
に、第1のレンズアレイ121および第2のレンズアレ
イ122のレンズ要素を図の上下方向に各4個配列する
ように表しているが、実際には、8×10=80個とい
う多数のレンズ要素が配列されるようになっており、そ
れぞれのサイズは微小なものとなる。
【0009】この照明光学系では、さらに、第2のレン
ズアレイ122の直後にPS分離合成素子120を配置
するようにしている。このPS分離合成素子120は、
図示のように、PS分離プリズムアレイ117と位相板
118とから構成されている。PS分離プリズムアレイ
117は、図11に示したようなPS分離プリズム10
1と反射プリズム102を交互に配列して構成したもの
である。PS分離プリズム101および反射プリズム1
02の双方を合わせた配列ピッチは、第2のレンズアレ
イ122のレンズ要素の配列ピッチの半分となってい
る。より具体的には、各PS分離プリズム101は第2
のレンズアレイ122のレンズ要素から出射した光束の
集光点近傍に配置され、反射プリズム102は、第2の
レンズアレイ122における互いに隣接するレンズ要素
の間に対応する位置に配置されている。なお、この図1
2では、光線経路を示す線との錯綜を避けるため、PS
分離プリズムアレイ117およびコンデンサレンズ11
6についての断面ハッチングを省略している。
【0010】このような構成の照明光学系によれば、入
射するPS混合光(P+S)のほぼすべてを単一の偏光
方向の直線偏光(P+P′)に変換できるばかりでな
く、入射光束の幅に対して出射光束の幅を拡大すること
がないので、装置サイズが大きくなることがない。
【0011】しかしながら、図12に示した照明光学系
では、PS分離合成素子120におけるPS分離プリズ
ム101および反射プリズム102の双方を合わせた配
列ピッチを、第2のレンズアレイ122の配列ピッチの
半分としているため、これらの各プリズムのサイズが小
さくなり、その加工が困難となる。第2のレンズアレイ
122のレンズ要素数は、液晶パネルの面内照度分布の
均一性の向上を図るためにかなりの数(例えば80個以
上)とする必要があり、このため各レンズ要素のサイズ
が微小化する傾向にあることから、PS分離合成素子1
20を構成するPS分離プリズム101および反射プリ
ズム102の個々のサイズをさらに微小化しなければな
らないからである。
【0012】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、光束幅の拡大を伴うことなく
偏光混合光を単一偏光方向の偏光光に変換することがで
き、しかも製作加工が容易な偏光変換素子を提供するこ
とにある。また、本発明の第2の目的は、装置サイズを
大きくすることなく偏光混合光束を単一偏光方向の偏光
光束に変換して光利用効率を向上させることができ、し
かも製作が容易な投射型液晶表示装置を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の偏光変換素子
は、入射された平行光束を集束させる集光手段と、集光
手段によって集束された光を互いに直交する方向に偏光
した2つの直線偏光光束に分離すると共に、これらの2
つの直線偏光光束の進行方向をほぼ一致させて出射する
偏光分離手段と、偏光分離手段によって分離された2つ
の直線偏光光束のうちの一方の光束を他方の光束と同じ
偏光方向の直線偏光光束に変換する偏光方向変換手段
と、偏光方向変換手段によって偏光方向が変換された直
線偏光光束と偏光方向変換手段によって偏光方向が変換
されなかった直線偏光光束とをそれぞれ平行光束に変換
する光束平行化手段とを備えている。ここで、集光手段
は、複数のレンズ要素を含むコンデンサレンズアレイで
構成し、光束平行化手段は、コンデンサレンズアレイの
各レンズ要素のほぼ半分の開口サイズを有しコンデンサ
レンズアレイの各レンズ要素の配列ピッチのほぼ半分の
配列ピッチで配列された複数のレンズ要素を含むコリメ
ータレンズアレイで構成するのが好適である。この場合
において、集光手段の各レンズ要素および光束平行化手
段の各レンズ要素はシリンドリカルレンズで構成可能で
ある。また、光束平行化手段を構成するレンズ要素のう
ち、偏光方向変換手段によって偏光方向が変換された直
線偏光光束を平行光束に変換するためのレンズ要素の開
口サイズと、偏光方向変換手段によって偏光方向が変換
されなかった直線偏光光束を平行光束に変換するための
レンズ要素の開口サイズとの間に、それぞれに入射する
光束の幅に応じた差を設けるように構成するのが好適で
ある。
【0014】本発明の投射型液晶表示装置は、入射され
た平行光束を集束させる集光手段、集光手段によって集
束された光を互いに直交する方向に偏光した2つの直線
偏光光束に分離すると共にこれらの2つの直線偏光光束
の進行方向をほぼ一致させて出射する偏光分離手段、偏
光分離手段によって分離された2つの直線偏光光束のう
ちの一方の光束を他方の光束と同じ偏光方向の直線偏光
光束に変換する偏光方向変換手段、および偏光方向変換
手段によって偏光方向が変換された直線偏光光束と偏光
方向変換手段によって偏光方向が変換されなかった直線
偏光光束とをそれぞれ平行光束に変換する光束平行化手
段を有する偏光変換素子と、偏光変換素子から出射した
平行光束を照明光として利用し、画素ドットごとの選択
的な空間変調を行うことにより光学像を形成する液晶表
示素子とを備えている。
【0015】本発明の偏光変換素子では、集光手段によ
って集束された光が偏光分離手段によって互いに直交す
る方向に偏光した2つの直線偏光光束に分離され、さら
に、これらの2つの直線偏光光束は同一方向に出射され
る。偏光分離手段によって分離された2つの直線偏光光
束のうちの一方の光束は、偏光方向変換手段によって、
他方の光束と同じ偏光方向の直線偏光光束に変換され
る。そして、偏光方向変換手段によって偏光方向が変換
された直線偏光光束および偏光方向変換手段によって偏
光方向が変換されなかった直線偏光光束は、共に光束平
行化手段によって平行光束に変換される。すなわち、こ
の偏光変換素子では、光束幅が絞られてから偏光分離合
成が行われるので、最終的に出力される光束の幅が入射
光束幅よりも大きくならないようにすることができる。
したがって、平行性を維持しつつ、かつ光束幅の拡大を
伴わずに偏光変換を行うことが可能となる。
【0016】本発明の投射型液晶表示装置では、偏光変
換素子によって、平行性を維持しつつかつ光束幅の拡大
を伴わずに偏光変換が行われ、これにより得られた直線
偏光光束が液晶表示素子に対する照明光として利用さ
れ、画素ドットごとの選択的な空間変調が行われて光学
像が形成される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0018】[第1の実施の形態]図1は本発明の一実
施の形態に係る投射型液晶表示装置の光学系の概略構成
を表すもので、装置を真上から見下ろした状態を示して
いる。なお、この図では、煩雑さを避けるために、光線
の包絡経路を描いている。この装置は、3板式の投射型
カラー液晶表示装置として構成されたものであり、白色
光を放射する光源11と、光源11から放射された白色
光のうち紫外および赤外領域の光を除去するUV/IR
カットフィルタ12と、UV/IRカットフィルタ12
を通過後発散する光をほぼ平行な光束に変換するコリメ
ータレンズ13と、本発明の一実施の形態に係る偏光変
換素子としてのPS分離合成素子14と、第1レンズア
レイ21および第2レンズアレイ22からなるフライア
イレンズ部15と、フライアイレンズ部15の第2レン
ズアレイ22を透過した光束を後述する液晶パネル40
R,40G,40Bに向けて集光するコンデンサレンズ
16とを備えている。なお、図1に示した各光学素子に
ついては、紙面内で光軸10と直交する方向を水平方
向、紙面と垂直な方向を垂直方向と呼び、以下の説明で
もこれらの定義に従うものとする。
【0019】光源11は、発光体11aと、回転対称な
凹面鏡11bとを含んで構成される。発光体11aとし
ては、例えばメタルハライド系のランプが用いられる。
凹面鏡11bとしてはできるだけ集光効率のよい形状の
ものがよく、例えば回転楕円面鏡が用いられる。
【0020】PS分離合成素子14の詳細については後
述する。
【0021】第1レンズアレイ21および第2レンズア
レイ22からなるフライアイレンズ部15は、光源11
から出射した白色光を拡散させて後述する液晶パネル4
0R,40G,40Bにおける面内照度分布を均一化す
るためのインテグレータとして機能するものである。こ
のうち、第1レンズアレイ21は、多数の微小なレンズ
要素を2次元的に配列して(例えば、8×10=80個
程度配列して)構成され、PS分離合成素子14からの
ほぼ平行な単一光束を各レンズ要素によって複数の小光
束に分割してそれぞれ集光するようになっている。第1
レンズアレイ21の各レンズ要素の形状は液晶パネル4
0R,40G,40Bの形状と相似形となっており、両
者は像共役の関係にある。また、第2レンズアレイ22
は、第1レンズアレイの各レンズ要素に対応して2次元
的に配列された複数のレンズ要素を含んで構成されてい
る。この第2レンズアレイ22の各レンズ要素は、第1
レンズアレイ21の対応するレンズ要素から入射された
各小光束を互いに重ね合わせるようにしてそれぞれ出射
するようになっている。そして、第2レンズアレイ22
の各レンズ要素からそれぞれ出射された小光束は、コン
デンサレンズ16や図示しないリレーレンズ等によって
液晶パネル40R,40G,40Bのそれぞれに対して
集光され、そこで重畳されるようになっている。ここ
で、フライアイレンズ部15が本発明における「光強度
分布均一化手段」に対応し、第1レンズアレイ21が本
発明における「第1のレンズアレイ」に対応し、第2レ
ンズアレイ22が本発明における「第2のレンズアレ
イ」に対応する。
【0022】この投射型液晶表示装置はまた、コンデン
サレンズ16の後方の同一光路上に所定間隔を隔てて順
次設けられると共にコンデンサレンズ16から出射され
た白色光束から色表示の基本となるR(赤),G(緑)
の各色光をそれぞれ色分離して入射方向と直交する方向
に反射するダイクロイックミラー36R,36Gと、ダ
イクロイックミラー36Gの後方に配置され、ダイクロ
イックミラー36R,36GによってR,G成分を分離
された残りの色成分であるB(青)色光を入射方向と直
交する方向に反射する反射ミラー37aと、この反射ミ
ラー37aで反射されたB色光をさらに入射方向と直交
する方向に反射する反射ミラー37bと、ダイクロイッ
クミラー36Rで分離反射されたR色光を入射方向と直
交する方向に反射する反射ミラー37cとを備えてい
る。
【0023】この投射型液晶表示装置は、さらに、ダイ
クロイックミラー36R,36Gで色分解されたR,
G,Bの各色光を所定の偏光方向の直線偏光に変換する
入射側偏光板39R,39G,39Bと、これらの入射
側偏光板39R,39G,39Bを通過した各色光の偏
光方向をそれぞれ表示する画像に応じて画素ドットごと
に変調する液晶パネル40R,40G,40Bと、液晶
パネル40R,40G,40Bで変調された各色光のう
ち所定の方向の偏光成分のみをそれぞれ通過させる出射
側偏光板41R,41G,41Bと、出射側偏光板41
R,41G,41Bを通過した各色光を色合成して出射
する色合成用ダイクロイックプリズム42と、色合成用
ダイクロイックプリズム42から出射した合成光を集光
してスクリーン31上に投影する投影レンズ43とを備
えている。ここで、液晶パネル40R,40G,40B
が本発明における「液晶表示素子」に対応する。
【0024】次に、図2〜図4を参照して、PS分離合
成素子14について説明する。ここで、図2は図1にお
けるPS分離合成素子14の全体を光軸10を通り紙面
に垂直な面で切ったときの断面構造を表し、図3は図2
に示したPS分離合成素子14の断面構造の一部を拡大
して表し、図4はPS分離合成素子14の斜視外観を表
すものである。なお、図2および図3では、光線経路を
示す線との錯綜を避けるためPS分離プリズムアレイ1
42についての断面ハッチングを省略している。
【0025】これらの図に示したように、PS分離合成
素子14は、光軸10と直交する垂直方向に沿って複数
(この図では4個)のレンズ要素を配列して構成したコ
ンデンサレンズアレイ141と、コンデンサレンズアレ
イ141の後方に配置された、複数のPS分離プリズム
142aおよび複数の反射プリズム142bからなるP
S分離プリズムアレイ142と、反射プリズム142b
の出射面側に配置された2分の1波長板からなる位相板
143と、PS分離プリズムアレイ142の後方に配置
され、コンデンサレンズアレイ141を構成するレンズ
要素の数の2倍の数(この図では8個)のレンズ要素を
配列して構成したコリメータレンズアレイ144とを含
んで構成されている。ここで、コンデンサレンズアレイ
141が本発明における「集光手段」に対応し、PS分
離プリズムアレイ142が本発明における「偏光分離手
段」に対応し、位相板143が本発明における「偏光方
向変換手段」に対応し、コリメータレンズアレイ144
が本発明における「光束平行化手段」に対応する。
【0026】本実施の形態において、コンデンサレンズ
アレイ141の各レンズ要素は、入射面がシリンドリカ
ル面(円柱面)で出射面が平面であるようなシリンドリ
カルレンズとして構成されている。これらの各レンズ要
素は、それぞれ、入射した平行光束を線状に集光するよ
うになっている。コンデンサレンズアレイ141の全体
は、例えば合成樹脂を用いた射出成形法やガラスプレス
法等により一体に形成される。
【0027】PS分離プリズムアレイ142は、正方形
断面を有する短冊状のPS分離プリズム142aおよび
反射プリズム142bをコンデンサレンズアレイ141
の各レンズ要素の配列方向と同方向に交互に配列して構
成されている。各PS分離プリズム142aおよび反射
プリズム142bは、図3に示したように、コンデンサ
レンズアレイ141の各レンズ要素幅の半分の幅に形成
されている。このうち、PS分離プリズム142aは、
45度の底角をもつ2つの三角プリズムの斜面同士を接
合して構成されたもので、その接合面は、PS分離膜が
形成されたPS分離面142cとなっている。このPS
分離プリズム142aは、その中心がコンデンサレンズ
アレイ141のレンズ要素の光軸145上に位置するよ
うに配置されており、コンデンサレンズアレイ141の
レンズ要素から出射したPS混合光(P+S)が上記P
S分離面142c上のほぼ中央で線状に焦点を結び、こ
こで、そのまま入射方向と同方向に進むP偏光光束と、
入射方向と直交する方向に進むS偏光光束とに分離され
るようになっている。また、反射プリズム142bは、
PS分離プリズム142aを構成する三角プリズムと同
形状の2つの三角プリズムの斜面同士を接合して構成さ
れたもので、その接合面は、反射膜が形成された反射面
142dとなっている。この反射プリズム142bは、
その中心がコンデンサレンズアレイ141における互い
に隣接するレンズ要素の間の部分に対応する位置にくる
ように配置されており、PS分離プリズム142aのP
S分離面142cで反射されたS偏光光束をさらに上記
反射面142dによって入射方向と直交する方向に反射
する。これにより、反射プリズム142bから出射する
主光線は、PS分離プリズム142aから出射する主光
線と共に光軸145と平行となる。なお、反射プリズム
142bの代わりにPS分離プリズム142aと同一構
成のプリズムを用いるようにしてもよい。また、PS分
離プリズムアレイ142は、図示のような正方形断面を
もつ短冊状の接合プリズムを配列して構成するのではな
く、同一の形状およびサイズの斜方体プリズムを配列し
て構成するようにしてもよい。
【0028】位相板143は、各反射プリズム142b
の出射面のサイズとほぼ同サイズの板形状を有し、各反
射プリズム142bの出射面に密着または接近して配置
されている。この位相板143は、入射光束における互
いに直交する電場ベクトル成分間に入射光波長の2分の
1の位相差を生じさせることができるもので、例えば白
雲母や複屈折現象を呈する合成樹脂等によって形成され
る。そして、この位相板143に入射したS偏光光束
は、その偏光方向が90度変化し、P偏光光束として出
射されるようになっている。
【0029】コリメータレンズアレイ144の各レンズ
要素144aは、入射面が平面で出射面がシリンドリカ
ル面であるようなシリンドリカルレンズとして構成され
ている。コリメータレンズアレイ144の全体は、コン
デンサレンズアレイ141と同様に、例えば合成樹脂を
用いた射出成形法やガラスプレス法等により一体に形成
される。本実施の形態では、コリメータレンズアレイ1
44の各レンズ要素は、コンデンサレンズアレイ141
のレンズ要素の半分の配列方向幅を有し、PS分離プリ
ズムアレイ142のPS分離プリズム142aおよび反
射プリズム142bの各出射面に対向するようにして配
置されている。そして、このコリメータレンズアレイ1
44は、PS分離プリズムアレイ142の各PS分離プ
リズム142aおよび反射プリズム142bから出射し
た光を平行光束に変換して出射するようになっている。
【0030】次に、このような構成の投射型液晶表示装
置の動作および作用を説明する。
【0031】まず、図1の光学系を参照して、この投射
型液晶表示装置全体の動作を説明する。図1に示したよ
うに、光源11から出た白色光は、UV/IRカットフ
ィルタ12によって紫外および赤外域の光を除去されて
一旦収束したのち発散してコリメータレンズ13に入射
する。コリメータレンズ13は入射してきた光を光軸1
0にほぼ平行な光束に変換して出射する。この平行光束
は、様々な方向の偏光成分を含む偏光混合光であるが、
PS分離合成素子14に入射することにより、平行性を
維持しつつほぼ一方向(本実施の形態では、図1の紙面
に垂直な方向)に偏光した直線偏光光束に変換され、出
射される。このPS分離合成素子14における詳細な作
用は後述する。
【0032】図5に示したように、PS分離合成素子1
4から出射した平行光束は、第1レンズアレイ21に入
射し、ここで各レンズ要素21aによって複数の小光束
に分割される。ここで、図5は、PS分離合成素子14
から液晶パネル40に到る光路を表すものである。な
お、この図では、説明の便宜上、図1に示したように実
際にはダイクロイックミラー36R,36Gによって屈
曲されている光路を直線光路に直して等価的に描くと共
に、煩雑さを避けるために主たる光線の経路のみを描き
他を省略し、また、入射側偏光板39R,39G,39
Bについては入射側偏光板39で代表し、液晶パネル4
0R,40G,40Bについては液晶パネル40で代表
している。
【0033】さて、第1レンズアレイ21の各レンズ要
素21aによって分割された各小光束は、第2レンズア
レイ22における対応するレンズ要素22aのほぼ中央
に収束したのち、ここから拡散し、コンデンサレンズ1
6に入射する。コンデンサレンズ16は第2レンズアレ
イ21からの入射光束をほぼテレセントリックな光束に
変換する。
【0034】コンデンサレンズ16によってほぼテレセ
ントリックとなった光束は、ダイクロイックミラー36
R,36G(図1)に順次入射する。ダイクロイックミ
ラー16Rは入射光束からR色光を分離して入射方向と
直交する方向に反射する。ダイクロイックミラー16G
はダイクロイックミラー16Rを通過してきた光束から
G色光を分離して入射方向と直交する方向に反射する。
ダイクロイックミラー16Gを通過したB色光は反射ミ
ラー37aによって入射方向と直交する方向に反射され
る。
【0035】ダイクロイックミラー16Rで反射された
R色光は反射ミラー37cによって入射方向と直交する
方向に反射されたのち、入射側偏光板39Rを通過し
て、液晶パネル40Rに入射する。ダイクロイックミラ
ー16Gで反射されたG色光は、入射側偏光板39Gを
通過して、液晶パネル40Gに入射する。反射ミラー3
7aで反射されたB色光は、さらに、反射ミラー37b
によって入射方向と直交する方向に反射されたのち、入
射側偏光板39Bを通過して、液晶パネル40Bに入射
する。
【0036】入射側偏光板39R,39G,39Bは、
それぞれ、入射した各色光について、所定の偏光方向
(紙面と垂直な方向)の直線偏光成分のみを透過させ
る。入射側偏光板39R,39G,39Bを透過し完全
な直線偏光となった各色光は、液晶パネル40R,40
G,40Bにそれぞれ入射する。液晶パネル40R,4
0G,40Bは、それぞれ、B,R,Gの各色光の偏光
方向ををカラー画像信号に応じて変調して出射する。
【0037】液晶パネル40R,40G,40Bからそ
れぞれ出射された各色光は、出射側偏光板41R,41
G,41Bによってそれぞれ検光され、所定方向の偏光
成分のみがこれを通過する。これにより、画素ドットご
とに強度変調された各色光ごとの空間光学像が形成され
る。この空間光学像を形成する各色光は、さらに、色合
成用ダイクロイックプリズム42に3方向から入射し、
ここで色合成されて出射され、投影レンズ43によって
スクリーン31上に投影される。
【0038】なお、上記したように第1レンズアレイ2
1の各レンズ要素の形状は液晶パネル40の形状と相似
形となっており、両者は像共役の関係にある。このた
め、図5に示したように、第1レンズアレイ21の各レ
ンズ要素を通った各小光束は液晶パネル40上にそれぞ
れ拡大投影され、ここですべて重畳される。これによ
り、第1レンズアレイ21に入射する前の段階では光束
断面内強度分布が相当不均一であったとしても、液晶パ
ネル40上における照度分布は十分均一なものとなる。
【0039】次に、図2〜図4を参照して、本発明の特
徴の1つであるPS分離合成素子14の作用を説明す
る。
【0040】このPS分離合成素子14におけるコンデ
ンサレンズアレイ141の各レンズ要素は、入力された
PS混合の平行光束をそれぞれ集光し、PS分離プリズ
ムアレイ142における各PS分離プリズム142aの
PS分離面142c上に合焦させる。各PS分離プリズ
ム142aのPS分離面142cは、P偏光成分をその
まま透過して直進させると共に、S偏光成分を入射方向
と直交する方向に反射する。
【0041】各PS分離プリズム142aのPS分離面
142cを透過したP偏光光束は、コリメータレンズア
レイ144の対応するレンズ要素に入射し、これによっ
て平行光束に変換されて出射される。
【0042】一方、各PS分離プリズム142aに隣接
する反射プリズム142bの反射面142dは、PS分
離プリズム142aのPS分離面142cで反射されて
入射してきたS偏光光束を入射方向と直交する方向に反
射する。このS偏光光束は、位相板143を通過するこ
とによりP′偏光光束に変換され、さらに、コリメータ
レンズアレイ144の対応するレンズ要素に入射し、こ
れによって平行光束に変換されて出射される。
【0043】このようにして、PS分離合成素子14
は、入射されるPS混合光の平行性を保ったままそのほ
ぼすべてをP偏光光束に変換して出射することとなる。
この場合、図2に示したように、入射光束の幅W3に対
して出射光束の幅W4は拡大しておらず、しかも出射光
束の平行性が保たれている。また、PS分離合成素子1
4では、各面における反射損失等を除いて、入射光のほ
とんどすべてがP偏光に変換されるので、そこでの光量
損失は微小である。
【0044】なお、PS分離プリズム142aのPS分
離面142cにおけるPS分離特性にもよるが、PS分
離合成素子14は、完全なPS分離を行うことは一般に
困難であり、出射するP偏光光束にはわずかにS偏光成
分が含まれるが、このような残留S偏光成分は、さら
に、後段の入射側偏光板39R,39G,39Bによっ
て吸収されて除去される。但し、そこで吸収されるS偏
光成分の大きさは微小であるので、問題となるような発
熱や光量低下は生じない。
【0045】このように、本実施の形態に係る投射型液
晶表示装置によれば、照明光学系において平行性が保た
れているコリメータレンズ13とフライアイレンズ部1
5との間の部分に図2〜図4に示したような構成のPS
分離合成素子14を配設するようにしたので、入射光束
の平行性を維持しつつ光束幅を拡大せずにPS変換を行
うことができる。したがって、投射型液晶表示装置のサ
イズを大きくすることなく光利用効率を高めることがで
きる。
【0046】また、PS分離合成素子14をフライアイ
レンズ部15の前側に配置し、光がフライアイレンズ部
15に入射する前に偏光変換を行うようにしたので、図
12に示した従来の場合と異なり、PS分離合成素子1
4の製作が容易となる。これは次のような理由による。
すなわち、従来の図12の場合において、液晶パネル1
23上の照度分布の均一性を高めるためには第1のレン
ズアレイ121および第2のレンズアレイの分割数をよ
り多くする必要があることから各レンズ要素のサイズを
微小化しなければならず、また、液晶パネルのサイズを
小型化する必要がある場合にもフライアイレンズの各レ
ンズ要素を縮小しなければならない。このため、それに
対応して、PS分離合成素子120の各構成要素の微小
化も必要である。PS分離合成素子120はフライアイ
レンズ部115で分割された各小光束ごとにPS分離合
成を行なうものだからである。したがって、特にPS分
離プリズムアレイ117の製作が困難である。これに対
して、本実施の形態のPS分離合成素子14では、フラ
イアイレンズ部15によって分割される前の単一光束に
対してPS分離合成を行うようにしているので、第1レ
ンズアレイ21および第2レンズアレイ22の分割数や
各レンズ要素のサイズを考慮する必要がなく、コンデン
サレンズアレイ141の各レンズ要素の分割数(図2で
は4個)を小さくすることができる。このため、コンデ
ンサレンズアレイ141の各レンズ要素のサイズを大き
くすることができ、これに対応して、PS分離プリズム
アレイ142のPS分離プリズム142aおよび反射プ
リズム142bならびにコリメータレンズアレイ144
の各レンズ要素のサイズを大きくすることができる。し
たがって、特にPS分離プリズムアレイ142の製作が
容易となり、PS分離合成素子14全体としての製作も
容易となる。
【0047】また、図12において、インテグレータと
してのフライアイレンズ部115における光量損失を防
止して光利用効率を向上させることを目的として第2レ
ンズアレイ122の各レンズ要素の形状を異形化する方
法も考えられるが、この方法を図12に示した構成に適
用する場合には、PS分離プリズムアレイ117の各プ
リズム要素の形状を短冊状ではなくサイコロ状のブロッ
クにすると共に各ブロックのサイズを第2レンズアレイ
122の各レンズ要素の形状やサイズに合わせて互いに
異ならせる必要があるので、加工が一層困難となる。こ
れに対して、本実施の形態のPS分離合成素子14で
は、第2レンズアレイ22のレンズ要素を異形化する場
合であっても、これらのレンズ要素の形状に左右される
ことなく、PS分離プリズムアレイ142を構成する各
PS分離プリズム142aおよび反射プリズム142b
をすべて同形の短冊形状とすればよいので、この点でも
製作がより容易となる。
【0048】また、本実施の形態に係る投射型液晶表示
装置によれば、PS分離合成素子14によって予め光束
のほぼすべてを単一方向に偏光した直線偏光光束に変換
するようにしたので、入射側偏光板39R,39G,3
9Bにおける光量損失を少なくすることができ、発熱の
問題も生じない。
【0049】なお、本実施の形態のPS分離合成素子1
4においては、コリメータレンズアレイ144の各レン
ズ要素の幅をすべて同一としたが、例えば図6に示した
ように、コリメータレンズアレイ144′を構成するレ
ンズ要素のうち、PS分離プリズムアレイ142の反射
プリズム142bに対応するレンズ要素144bの幅を
大きく、PS分離プリズム142aに対応するレンズ要
素144cの幅を小さく形成するようにしてもよい。図
示のように、レンズ要素144bに到る光路とレンズ要
素144cに到る光路との間にはPS分離プリズム14
2aおよび反射プリズム142bのサイズに対応した光
路差が存在するので、レンズ要素144bへの入射光束
の径はレンズ要素144cへの入射光束の径よりも大き
くなっている。したがって、レンズ要素144bの幅を
より大きくすることにより、そこでの入射光束のケラレ
を防止することができ、PS分離合成素子14全体とし
て光量損失を少なくすることができる。
【0050】また、本実施の形態では、コンデンサレン
ズアレイ141の各レンズ要素およびコリメータレンズ
アレイ144の各レンズ要素の形状をシリンドリカルと
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ば図7に示したように、コンデンサレンズアレイ241
の各レンズ要素およびコリメータレンズアレイ244の
各レンズ要素を通常の球面レンズとして形成するように
してもよい。但し、この場合も、PS分離プリズムアレ
イ242の各プリズム要素および位相板243は上記実
施の形態の場合と同様に短冊状としてよい。なお、この
図では、垂直方向に2列、水平方向に4列のレンズ要素
を配列してコンデンサレンズアレイ241を構成すると
共に、垂直方向に4列、水平方向に4列のレンズ要素を
配列してコリメータレンズアレイ244を構成している
が、これらの数に限定されるものではない。
【0051】また、本実施の形態では、フライアイレン
ズ部15とは別個にPS分離合成素子14を形成して配
置するものとしたが、例えば図8に示したように、PS
分離合成素子340におけるコリメータレンズアレイと
フライアイレンズ部315における第1レンズアレイと
を共用化して、1つのコリメータ兼用第1アレイレンズ
321を設けるようにしてもよい。これにより、部品点
数を減らすことができる。なお、この図で、PS分離プ
リズムアレイ342および位相板343は、それぞれ、
図7に示したPS分離プリズムアレイ242および位相
板243と同様の構成である。また、図8の例では、コ
ンデンサレンズアレイ341を2つのシリンドリカルレ
ンズで構成したが、図7に示したコンデンサレンズアレ
イ241のように、8個(=2×4)の球面レンズで構
成してもよい。なお、各要素の配列数は、ここに例示し
た数に限定されるものではない。
【0052】〔第2の実施の形態〕図9は、本発明の他
の実施の形態に係る投射型液晶表示装置の光学系の概略
構成を表すもので、図1と同様に装置を真上から見下ろ
した状態を示している。なお、この図では、煩雑さを避
けるために、光線の包絡経路を描き、また、上記実施の
形態における図1と同一構成要素には同一の符号を付す
ものとする。この装置は、単板CFレスマイクロレンズ
方式の投射型液晶表示装置として構成されたものであ
り、光源11と、UV/IRカットフィルタ12と、コ
リメータレンズ13と、PS分離合成素子14と、フラ
イアイレンズ部15と、コンデンサレンズ16とを備え
ている。これらの各素子は上記実施の形態(図1)にお
ける各対応素子と同一構成を有するので、ここでは説明
を省略する。
【0053】この投射型液晶表示装置はさらに、コンデ
ンサレンズ16の後方の光路上に順次設けられ、コンデ
ンサレンズ16から出射された白色光束をB,R,Gの
各色光に色分解すると共にこれらの各色光を互いに異な
る角度で反射するダイクロイックミラー66B,66
R,66Gと、ダイクロイックミラー66B,66R,
66Gで色分解されたB,R,Gの各色光のそれぞれに
ついて所定の偏光方向の偏光のみを透過させる入射側偏
光板67と、この入射側偏光板67を通過した各色光の
偏光方向をカラー画像信号に応じて画素ドットごとに変
調する液晶パネル68と、液晶パネル68からの出射光
を検光して所定の方向の偏光成分のみを通過させる出射
側偏光板69と、この出射側偏光板69からの出射光を
集光してスクリーン71上に投影して色合成する投影レ
ンズ70とを備えている。
【0054】ダイクロイックミラー66B,66R,6
6Gは互いに微小角をなすように配置されており、コン
デンサレンズ16から出射した光軸10とほぼ平行な光
束を約90°の角度で選択的に反射してB,R,Gの3
色光に色分解し、それぞれを液晶パネル68に異なる角
度で入射させる機能を有している。この例では、ダイク
ロイックミラー66B,66R,66Gは、R光が液晶
パネル18に垂直に入射し、B光およびG光がR光に対
してそれぞれ〔+θ〕,〔−θ〕の角度をもって液晶パ
ネル68に入射するように配置されている。但し、液晶
パネル68に垂直入射する光がB光(またはG光)であ
り、垂直方向に対してそれぞれ〔+θ〕,〔−θ〕の角
度で入射する光がR光,G光(またはR光,B光)であ
るように配置してもよい。
【0055】液晶パネル68はCFレスマイクロレンズ
方式の液晶パネルであり、R,G,Bの各色に対応して
規則的に2次元配置された画素電極(図示せず)と、液
晶層(図示せず)を挟んでR,G,B用の3個の画素電
極(図示せず)ごとに1つずつ対向配置された集光用の
マイクロレンズ(図示せず)とを含んで構成される。こ
こで、集光用のマイクロレンズは、ダイクロイックミラ
ー66B,66R,66Gで色分解されたのち互いに異
なる角度で入射してくるB,R,Gの3色光をそれぞれ
集光してB,R,Gの3色に対応した画素にそれぞれ入
射させるためのものである。液晶パネル68については
後に詳述する。
【0056】図10は図1における液晶パネル68を水
平方向に切ったときの断面構造を拡大して表すものであ
る。この図に示したように、液晶パネル68は、画素電
極が多数形成された画素基板81と、対向電極およびマ
イクロレンズが形成された対向基板82と、画素基板8
1と対向基板82とによって挟まれた液晶層83とを備
えている。
【0057】画素基板81は、ガラス基板81aと、ガ
ラス基板81aの片面側(光入射側)に規則的に(周期
的に)配置されたB光,R光,G光用の画素電極81
B,81R,81G等と、これらの各画素電極に対して
画像信号に応じた電圧を印加するためのスイッチング素
子として機能するTFT(図示せず)等からなるブラッ
クマトリクス部81bとを含んで構成されている。上記
のTFTは例えばポリシリコンからなるゲート電極、ド
レイン電極およびソース電極(いずれも図示せず)を有
している。このうち、ゲート電極は、図の紙面内で左右
に走るアドレス配線(図示せず)に接続され、ソース電
極は図の紙面と垂直な方向に走るB,R,G用の各デー
タ配線(図示せず)に接続され、ドレイン電極は各画素
電極81B,81R,81Gに接続されている。そし
て、アドレス配線とデータ配線とによって選択された画
素電極にB,R,Gの画像信号電圧が選択的に印加され
ることによって、その画素電極と対向電極82dとの間
の液晶層83中の液晶分子配向が変化し、ここを通過す
る光の偏光方向を変化させるようになっている。ブラッ
クマトリクス部81bは、図示しないアルミニウム等の
金属膜で遮光され、光照射によってTFTが誤動作する
ことがないようになっている。
【0058】一方、対向基板82は、ガラス基板82a
と、ガラス基板82aの一面側(光出射側)に形成され
た集光用のマイクロレンズ82bからなるマイクロレン
ズアレイと、マイクロレンズ82bに密着して配置され
たカバーガラス82cと、カバーガラス82c上に形成
された対向電極82dとを備えている。対向電極82d
は、カバーガラス82cの全面あるいは必要な領域(す
なわち、少なくとも画素基板81の画素電極81B,8
1R,81Gと対向する領域)に形成された透明電極で
あり、一定の電位に固定されている。マイクロレンズ8
2bは、例えば基板をレンズ状にエッチングして透明樹
脂を埋め込む方法や選択的イオン拡散法による屈折率分
布型レンズとして形成されるが、その他の任意の方法で
形成されたものであってもよい。また、マイクロレンズ
82bは、通常は図の紙面と垂直方向に軸を有する蒲鉾
型レンズとして形成されるが、そのほか、一般の球面状
またはそれに近い曲面のレンズであってもよい。ここ
で、液晶パネル16が本発明における「液晶表示素子」
に対応する。
【0059】図10に示したように、マイクロレンズ8
2bは、画素基板81の3つの画素電極81B,81
R,81Gに対して1個ずつ形成配置されており、異な
る3方向から入射したB,R,Gの光束をそれぞれ集光
して液晶層83を経て画素電極81B,81R,81G
にそれぞれ入射させるようになっている。ここで、例え
ば垂直入射するR光に着目すると、マイクロレンズ82
bの焦点が画素電極81R上もしくはその近傍に来るよ
うに設定するのが通常であるが、必要に応じてガラス基
板81aの内部の深い所に焦点が来るように設定しても
よい。他の光(B光およびG光)についても同様であ
る。
【0060】次に、このような構成の投射型液晶表示装
置の動作および作用を説明する。
【0061】図10の投射型液晶表示装置において、光
源11からコンデンサレンズ16までの各素子に係る作
用は上記実施の形態(図1)で説明した作用と同一なの
で、ここでは説明を省略する。本実施の形態の投射型液
晶表示装置では、コンデンサレンズ16によってほぼテ
レセントリックとなった光束は、ダイクロイックミラー
66B,66R,66G(図1)に順次入射する。ダイ
クロイックミラー66B,66R,66Gは、入射光束
をB,R,Gの3色光に色分解すると共に、各色光を互
いに異なる角度方向に反射する。ダイクロイックミラー
66B,66R,66Gで色分解され反射された各色光
は入射側偏光板67(図1)に入射する。この入射側偏
光板67は、入射した各色光について、所定の偏光方向
の直線偏光成分のみを透過させる。入射側偏光板67を
透過し完全な直線偏光となった各色光は、液晶パネル6
8の各マイクロレンズ82b(図10)に対しそれぞれ
異なる方向から入射する。液晶パネル68は、B,R,
Gの各色光の偏光方向をカラー画像信号に応じて変調し
て出射する。
【0062】ここで、図10を参照して、マイクロレン
ズ82bのうちの1つのマイクロレンズMLに入射する
光の経路について考える。R光はガラス基板82aに垂
直に入射するので、マイクロレンズMLの光軸が通る画
素電極81Rの中央またはその近傍に焦点を結ぶ。ま
た、B光はガラス基板82aに入射角θで入射し、屈折
角ψで屈折したのち、これと同じ入射角ψでマイクロレ
ンズMLに入射し、画素電極81Rと隣り合っている画
素電極のうちマイクロレンズMLの光軸と角ψをなす直
線が中心を通っている方の画素電極81Bの中央または
その近傍に焦点を結ぶ。同様に、G光はガラス基板82
aに入射角〔−θ〕で入射し、屈折角ψで屈折したの
ち、これと同じ入射角ψでマイクロレンズMLに入射
し、画素電極81Rと隣り合っている画素電極のうちマ
イクロレンズMLの光軸と角〔−ψ〕をなす直線が中心
を通っている画素電極81Gの中央またはその近傍に焦
点を結ぶ。このとき、与えられた画素信号に応じて画素
電極81B,81R,81Gへの印加電圧が変化し、こ
れに応じて液晶層83中を通過するB,R,Gの各色光
の偏光方向が変調を受ける。なお、図10に示したよう
に、各色光は完全なる平行光束ではなく、入射発散角α
の範囲内で主光線と角度をなす光を含んでいる。
【0063】画素基板81の画素電極81B,81R,
81G上またはその近傍にそれぞれ焦点を結んだB,
R,Gの各色光は、再びそれぞれ拡がりながらガラス基
板81aから出射し、図1の出射側偏光板69を選択的
に透過したのち、投影レンズ70によって投射されてス
クリーン71上に到達し、色合成される。このようにし
て、スクリーン71上にカラー画像が投影表示される。
【0064】PS分離合成素子14の作用については、
上記実施の形態で説明した内容と同様であるので、ここ
での説明を省略する。
【0065】なお、フライアイレンズ部15の第1レン
ズアレイ21の各レンズ要素から出射した複数の小光束
は、上記実施の形態で示した図5の場合と同様に、それ
ぞれ、第2レンズアレイ22の各対応するレンズ要素を
通り、さらに、コンデンサレンズ16によって、液晶パ
ネル68の有効領域にほぼ平行に(正確には、図10に
示した入射発散角αをもって)入射する。これにより、
液晶パネル68は、第1レンズアレイ21のすべてのレ
ンズ要素からの光源光によって重畳的に照明されること
となる。これにより、液晶パネル68上の面内照度分布
が均一化され、スクリーン71上に拡大投影される画像
の輝度分布も均一なものとなる。
【0066】以上のように、本実施の形態によれば、単
板CFレスマイクロレンズ方式の投射型液晶表示装置の
照明光学系において平行性が保たれているコリメータレ
ンズ13とフライアイレンズ部15との間の部分に図2
に示したような構成のPS分離合成素子14を配設する
ようにしたので、入射光束の平行性を維持しつつ光束幅
を拡大せずにPS変換を行うことができる。すなわち、
上記実施の形態で示した3板方式の投射方液晶表示装置
の場合と同様に、単板CFレスマイクロレンズ方式の投
射型液晶表示装置においても、PS分離合成素子を設け
ることによって装置サイズが大きくなるということがな
い。
【0067】なお、本実施の形態に係る単板CFレスマ
イクロレンズ方式の投射型液晶表示装置においても、図
6に示したように、PS分離合成素子14における反射
プリズム142bに対応するレンズ要素144bの幅を
大きく形成すると共に、PS分離プリズム142aに対
応するレンズ要素144cの幅を小さくするようにして
もよい。また、図7に示したように、PS分離合成素子
14のコンデンサレンズアレイ241の各レンズ要素お
よびコリメータレンズアレイ244の各レンズ要素をシ
リンドリカルレンズでなく球面レンズとして形成するよ
うにしてもよい。さらに、図8に示したように、PS分
離合成素子340におけるコリメータレンズアレイとフ
ライアイレンズ部315における第1レンズアレイとを
共用化して、1つのコリメータ兼用第1アレイレンズ3
21を設けるようにしてもよい。
【0068】以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発
明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定さ
れず、種々変更可能である。例えば、上記各実施の形態
のPS分離合成素子14では、位相板143を反射プリ
ズム142bの出射面に配置することにより、PS分離
合成素子14から出射する光をすべてP偏光光束にする
こととしたが、本発明はこれに限られることはなく、位
相板143をPS分離プリズム142aの出射面に配置
することにより、PS分離合成素子14から出射する光
をすべてS偏光光束にするようにしてもよい。但し、こ
の場合には、図1における入射側偏光板39R,39
G,39B、液晶パネル40R,40G,40B、およ
び出射側偏光板41R,41G,41Bの配置方向や、
図9における入射側偏光板67、液晶パネル68、およ
び出射側偏光板69の配置方向を、それぞれ90度ずつ
回転させる必要がある。
【0069】また、PS分離合成素子14のコンデンサ
レンズアレイ141の各レンズ要素、コリメータレンズ
アレイ144の各レンズ要素の形状、およびPS分離プ
リズムアレイ142の各PS分離プリズム142aおよ
び反射プリズム142bの形状、サイズ、配列数および
配列方向等は上記した例には限定されず、適宜変更し、
最適化することが可能である。
【0070】また、上記の各実施の形態では、集光効率
の点から光源の凹面反射鏡として回転楕円鏡を用いるこ
ととしたが、これに限定されず、例えば回転放物面鏡
(パラボラミラー)を用いるようにしてもよい。なお、
この場合には、コリメータレンズ13は不要である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項5のいずれかに記載の偏光変換素子によれば、入射光
束の光束幅を絞った状態で、混合偏光光束を単一偏光方
向の直線偏光光束に変換するようにしたので、偏光変換
素子から出力される光束の幅が入射光束の幅を大きく上
回るのを回避することが可能となる。すなわち、光束幅
の拡大をほとんど伴わずに偏光変換を行うことが可能と
なる。このため、この偏光変換素子が適用される光学装
置のサイズが大きくならずに済むという効果がある。ま
た、本発明の偏光変換素子は、光学系における光束平行
性が保たれている部分に使用されるものであって、入射
する平行光束に対して偏光変換を行い平行光束として出
射することができるので、光学系における他の構成要素
に影響を与えることがなく、かつ、他の構成要素から影
響を受けることもない。すなわち、他の構成要素と独立
した設計・製作が可能となる。例えば、本発明の偏光変
換素子を面内照度均一化を行うインテグレータとしての
フライアイレンズと共に使用することを想定すると、フ
ライアイレンズの後方に配置して使用することを前提と
して構成された従来の偏光変換素子と異なり、本発明の
偏光変換素子は、形状やサイズがそのような他の構成要
素(フライアイレンズ)の形状やサイズに依存して制限
を受けることがないので、設計や製作が従来よりも容易
になるという効果がある。さらに、本発明の偏光変換素
子は、そのようなフライアイレンズとの関係が独立して
いることから、フライアイレンズの各レンズ要素の形状
やサイズを互いに異ならせるという方法を採ることも自
由となり、光学系における光利用効率を高める等、光学
系の性能向上が容易となる。
【0072】特に請求項5記載の偏光変換素子によれ
ば、光束平行化手段を構成するレンズ要素のうち、偏光
方向変換手段によって偏光方向が変換された直線偏光光
束を平行光束に変換するためのレンズ要素の開口サイズ
と、偏光方向変換手段によって偏光方向が変換されなか
った直線偏光光束を平行光束に変換するためのレンズ要
素の開口サイズとの間に、それぞれに入射する光束の幅
に応じた差を設けるように構成したので、光束平行化手
段を構成する各レンズ要素での光束のけられがなくな
り、光量損失を回避することができるという効果があ
る。
【0073】請求項6または請求項7に記載の投射型液
晶表示装置によれば、入射する平行光束の光束幅を絞っ
てから偏光変換を行って平行に出射するようにした偏光
変換素子を利用するように構成したので、平行性を維持
しつつかつ光束幅の拡大を伴わずに偏光変換を行うこと
ができる。また、これにより得られた単一偏光方向の直
線偏光光束を照明光として利用して液晶表示素子による
光学像を投射するようにしたので、光利用効率を高める
ことができる。したがって、装置サイズを大きくするこ
となく投射画像の輝度を高めることができるという効果
がある。また、例えば、偏光変換素子を上記のようなフ
ライアイレンズと共に使用することを想定すると、装置
全体としての製作が従来よりも容易になるという効果が
ある。
【0074】特に、請求項7記載の投射型液晶表示装置
によれば、さらに、複数のレンズ要素を2次元的に配列
して構成されると共に入射された光束をレンズ要素によ
り複数の小光束に分割して出射してそれぞれを集光させ
る第1のレンズアレイと、第1のレンズアレイの各レン
ズ要素に対応して2次元的に配列されると共に第1のレ
ンズアレイの対応するレンズ要素を経て入射してきた各
小光束を互いに重なり合う方向にそれぞれ出射させる複
数のレンズ要素を含んで構成された第2のレンズアレイ
とを含んで構成されるインテグレータとしての光強度分
布均一化手段を備える場合には、第1のレンズアレイが
偏光変換素子の光束平行化手段としての機能をも果たす
ように構成することとしたので、光強度分布均一化手段
と偏光変換素子とをまったく別個に設ける場合に比べて
部品点数を低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る投射型液晶表示装
置の光学系の概略構成を表す平面図である。
【図2】図1におけるPS分離合成素子の構造を表す断
面図である。
【図3】図2に示したPS分離合成素子の一部の拡大断
面図である。
【図4】図2示したPS分離合成素子の構成を表す外観
斜視図である。
【図5】図1の投射型液晶表示装置の要部光路を等価的
に描いた図である。
【図6】PS分離合成素子の変形例を表す断面図であ
る。
【図7】PS分離合成素子の他の変形例を表す断面図で
ある。
【図8】PS分離合成素子のさらに他の変形例を表す断
面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に係る投射型液晶表示
装置の光学系の概略構成を表す平面図である。
【図10】図9の投射型液晶表示装置における液晶パネ
ルの要部構造を表す断面図である。
【図11】従来のPS分離合成素子の構造を表す断面図
である。
【図12】従来の他のPS分離合成素子の構造を表す断
面図である。
【符号の説明】
13…コリメータレンズ、14,240、340…PS
分離合成素子、15、315…フライアイレンズ部、1
6…コンデンサレンズ、21…第1レンズアレイ、2
2,322…第2レンズアレイ、39R,39G,39
B,67…入射側偏光板、40R,40G,40B,6
8…液晶パネル、141,241,341…コンデンサ
レンズアレイ、142,242,342…PS分離プリ
ズムアレイ、143、243,343…位相板、14
4,144′,244…コリメータレンズアレイ、32
1…コリメータ兼用第1レンズアレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09F 9/00 360 G09F 9/00 360D H04N 5/74 H04N 5/74 A 9/31 9/31 C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射された平行光束を集束させる集光手
    段と、 前記集光手段によって集束された光を互いに直交する方
    向に偏光した2つの直線偏光光束に分離すると共に、こ
    れらの2つの直線偏光光束の進行方向をほぼ一致させて
    出射する偏光分離手段と、 前記偏光分離手段によって分離された2つの直線偏光光
    束のうちの一方の光束を他方の光束と同じ偏光方向の直
    線偏光光束に変換する偏光方向変換手段と、 前記偏光方向変換手段によって偏光方向が変換された直
    線偏光光束と前記偏光方向変換手段によって偏光方向が
    変換されなかった直線偏光光束とをそれぞれ平行光束に
    変換する光束平行化手段とを備えたことを特徴とする偏
    光変換素子。
  2. 【請求項2】 前記偏光分離手段は前記集光手段の焦点
    近傍に配置されていることを特徴とする請求項1記載の
    偏光変換素子。
  3. 【請求項3】 前記集光手段は、複数のレンズ要素を含
    むコンデンサレンズアレイで構成され、 前記光束平行化手段は、前記コンデンサレンズアレイの
    各レンズ要素のほぼ半分の開口サイズを有すると共に前
    記コンデンサレンズアレイの各レンズ要素の配列ピッチ
    のほぼ半分の配列ピッチで配列された複数のレンズ要素
    を含むコリメータレンズアレイで構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の偏光変換素子。
  4. 【請求項4】 前記集光手段の各レンズ要素および前記
    光束平行化手段の各レンズ要素はシリンドリカルレンズ
    からなることを特徴とする請求項3記載の偏光変換素
    子。
  5. 【請求項5】 前記光束平行化手段を構成するレンズ要
    素のうち、前記偏光方向変換手段によって偏光方向が変
    換された直線偏光光束を平行光束に変換するためのレン
    ズ要素の開口サイズと、前記偏光方向変換手段によって
    偏光方向が変換されなかった直線偏光光束を平行光束に
    変換するためのレンズ要素の開口サイズとの間に、それ
    ぞれに入射する光束の幅に応じた差を設けたことを特徴
    とする請求項3記載の偏光変換素子。
  6. 【請求項6】 入射された平行光束を集束させる集光手
    段と、前記集光手段によって集束された光を互いに直交
    する方向に偏光した2つの直線偏光光束に分離すると共
    にこれらの2つの直線偏光光束の進行方向をほぼ一致さ
    せて出射する偏光分離手段と、前記偏光分離手段によっ
    て分離された2つの直線偏光光束のうちの一方の光束を
    他方の光束と同じ偏光方向の直線偏光光束に変換する偏
    光方向変換手段と、前記偏光方向変換手段によって偏光
    方向が変換された直線偏光光束と前記偏光方向変換手段
    によって偏光方向が変換されなかった直線偏光光束とを
    それぞれ平行光束に変換する光束平行化手段とを有する
    偏光変換素子と、 前記偏光変換素子から出射した平行光束を照明光として
    利用し、画素ドットごとの選択的な空間変調を行うこと
    により光学像を形成する液晶表示素子とを備えたことを
    特徴とする投射型液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 さらに、複数のレンズ要素を平面的に配
    列して構成されると共に入射された光束を前記レンズ要
    素により複数の小光束に分割して出射してそれぞれを集
    光させる第1のレンズアレイと、前記第1のレンズアレ
    イの各レンズ要素に対応して平面的に配列されると共に
    前記第1のレンズアレイの対応するレンズ要素を経て入
    射してきた各小光束を互いに重なり合う方向にそれぞれ
    出射させる複数のレンズ要素を含んで構成された第2の
    レンズアレイとを含んで構成され、前記液晶表示素子を
    照明する光束の面内強度分布を均一化する光強度分布均
    一化手段を前記偏光変換素子の後方に備え、 前記光強度分布均一化手段の第1のレンズアレイが前記
    偏光変換素子の光束平行化手段としての機能をも備える
    ように構成したことを特徴とする請求項6記載の投射型
    液晶表示装置。
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