JPH10111486A - 表示装置および表示装置用液晶パネル並びに投射型表示装置 - Google Patents
表示装置および表示装置用液晶パネル並びに投射型表示装置Info
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- JPH10111486A JPH10111486A JP9149718A JP14971897A JPH10111486A JP H10111486 A JPH10111486 A JP H10111486A JP 9149718 A JP9149718 A JP 9149718A JP 14971897 A JP14971897 A JP 14971897A JP H10111486 A JPH10111486 A JP H10111486A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画素開口部への入射光の利用効率が高く、表
示パネルへの入射光の照度分布が均一で、当該入射光の
発散角が小さく、角画素に適正な入射光が入射され、か
つ、安価な表示装置を提供する。 【構成】 光源(110)からの照射光を、結像素子ア
レイ(117)を介して画素が配設された表示パネルに
入射させ、光強度が制御された透過光を映像表示手段に
投射して映像表示を行う表示装置において、光源と結像
素子アレイとの間に、照射光を結像素子アレイに分割し
て分配する光分配手段(113)を設ける。光分配手段
は複数個のレンズからなるレンズアレイ、あるいは2以
上の異なる回転楕円面から構成された楕円面反射鏡(3
102)が用いられる。
示パネルへの入射光の照度分布が均一で、当該入射光の
発散角が小さく、角画素に適正な入射光が入射され、か
つ、安価な表示装置を提供する。 【構成】 光源(110)からの照射光を、結像素子ア
レイ(117)を介して画素が配設された表示パネルに
入射させ、光強度が制御された透過光を映像表示手段に
投射して映像表示を行う表示装置において、光源と結像
素子アレイとの間に、照射光を結像素子アレイに分割し
て分配する光分配手段(113)を設ける。光分配手段
は複数個のレンズからなるレンズアレイ、あるいは2以
上の異なる回転楕円面から構成された楕円面反射鏡(3
102)が用いられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示装置に係り、特
に液晶表示パネルを用いた投射型表示装置に関する。
に液晶表示パネルを用いた投射型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大画面表示用の表示装置として投
射型の液晶表示装置が注目されている。投射型の液晶表
示装置としては、レーザ光を用いて透過/非透過の2次
元パターンを液晶パネル上に形成する形式のもの、薄膜
トランジスタ等をスイッチ素子として用いて電気的に透
過/非透過の2次元パターンを液晶パネル上に形成する
形式のもの等がある。特に、電気的に表示パターンを形
成する液晶パネルを用いた液晶表示装置は、動画の表示
が可能であり、大画面テレビ用として期待されている。
射型の液晶表示装置が注目されている。投射型の液晶表
示装置としては、レーザ光を用いて透過/非透過の2次
元パターンを液晶パネル上に形成する形式のもの、薄膜
トランジスタ等をスイッチ素子として用いて電気的に透
過/非透過の2次元パターンを液晶パネル上に形成する
形式のもの等がある。特に、電気的に表示パターンを形
成する液晶パネルを用いた液晶表示装置は、動画の表示
が可能であり、大画面テレビ用として期待されている。
【0003】液晶パネルのようなライトバルブとして動
作する表示パネルを用いた投射型液晶装置のうち、特に
カラー表示のものに着目すると、3板式液晶表示装置と
単板式液晶表示装置とに大別される。3板式液晶表示装
置は、図40に示すように、ダイクロイックミラー等で
光源の光を3原色に分離して、分離された光の強度分布
をそれぞれ液晶パネルにより形成し、それらを再びダイ
クロイックミラー等で合成することによりカラー映像を
得るものをいう。一方、単板式液晶表示装置とは、図4
2に示されるように一枚の表示パネルを用いてカラー表
示を実現するものをいい、3板式に比べて、表示パネル
が1枚で済むため、低コスト化が容易であると考えられ
る。
作する表示パネルを用いた投射型液晶装置のうち、特に
カラー表示のものに着目すると、3板式液晶表示装置と
単板式液晶表示装置とに大別される。3板式液晶表示装
置は、図40に示すように、ダイクロイックミラー等で
光源の光を3原色に分離して、分離された光の強度分布
をそれぞれ液晶パネルにより形成し、それらを再びダイ
クロイックミラー等で合成することによりカラー映像を
得るものをいう。一方、単板式液晶表示装置とは、図4
2に示されるように一枚の表示パネルを用いてカラー表
示を実現するものをいい、3板式に比べて、表示パネル
が1枚で済むため、低コスト化が容易であると考えられ
る。
【0004】さて、液晶パネルに代表されるマトリクス
透過制御型の表示パネルを用いた投射型表示装置におい
ては、その映像を形成するマトリクスの1単位である画
素が表示面上に占める面積に対して、実際に表示に寄与
する透過面積は通常かなり小さい。これは、画素を動作
させるために必要な駆動電圧または電流を得るための配
線、スイッチ素子である薄膜トランジスタ等の大部分が
不透明であることや、画素と画素との境界部分の正確な
透過率制御が困難であるために、有効な透過面積を制限
せざるを得ないからである。この表示に寄与する透過面
積の部分、即ち、画素の開口部を画素開口と称すること
とする。
透過制御型の表示パネルを用いた投射型表示装置におい
ては、その映像を形成するマトリクスの1単位である画
素が表示面上に占める面積に対して、実際に表示に寄与
する透過面積は通常かなり小さい。これは、画素を動作
させるために必要な駆動電圧または電流を得るための配
線、スイッチ素子である薄膜トランジスタ等の大部分が
不透明であることや、画素と画素との境界部分の正確な
透過率制御が困難であるために、有効な透過面積を制限
せざるを得ないからである。この表示に寄与する透過面
積の部分、即ち、画素の開口部を画素開口と称すること
とする。
【0005】通常、表示パネルに対する照射光は、画素
単位ではほぼ均一な強度で入射するが、画素開口以外の
部分に入射した光は遮断されてしまう。そこで、この画
素開口の照射光入射側に、画素の配置に対応した光学的
な結像素子を配設して画素開口に相関する照度分布を形
成し、透過光の割合を向上させることにより投射型表示
装置の光利用効率を向上させる技術が知られている。通
常、画素の照射光入射側に配設する結像素子として、微
小なレンズをアレイ状に並べたものが使用されており、
これをマイクロレンズアレイと称する。
単位ではほぼ均一な強度で入射するが、画素開口以外の
部分に入射した光は遮断されてしまう。そこで、この画
素開口の照射光入射側に、画素の配置に対応した光学的
な結像素子を配設して画素開口に相関する照度分布を形
成し、透過光の割合を向上させることにより投射型表示
装置の光利用効率を向上させる技術が知られている。通
常、画素の照射光入射側に配設する結像素子として、微
小なレンズをアレイ状に並べたものが使用されており、
これをマイクロレンズアレイと称する。
【0006】図40は、マイクロレンズアレイを用いた
3板式投射型表示装置の光学構成を示す説明図である。
3板式投射型表示装置の光学構成を示す説明図である。
【0007】照射光を発生する光源であるメタルハライ
ドランプ4010の周囲に、光照射側に開口部が開設さ
れた放物面リフレクタ4011が配設され、放物面リフ
レクタ4011の開口部側に赤外線及び紫外線を遮断す
るフィルタ4012が配設されている。
ドランプ4010の周囲に、光照射側に開口部が開設さ
れた放物面リフレクタ4011が配設され、放物面リフ
レクタ4011の開口部側に赤外線及び紫外線を遮断す
るフィルタ4012が配設されている。
【0008】フィルタ4012を介した照射光が照射さ
れる側には、照射光を3原色に分離する第1、第2のダ
イクロイックミラー4013、4014がフィルタ40
12に対して約45度の角度で配設され、第1のダイク
ロイックミラー4013で反射された赤色光を反射する
第1のミラー4015が、第1のダイクロイックミラー
4013に略平行に配設されている。第1のミラー40
15により反射された赤色光が照射される位置には、赤
色の映像に関する電気信号すなわち赤色映像信号により
駆動される第1の液晶モジュールが配設される。第1の
液晶モジュールは、映像信号の入射側から出射側に順
に、入射側偏光板4031、マイクロレンズアレイ40
32、赤色映像信号で駆動される液晶パネル4033、
出射側偏光板4034、フィールドレンズ4035から
構成されている。
れる側には、照射光を3原色に分離する第1、第2のダ
イクロイックミラー4013、4014がフィルタ40
12に対して約45度の角度で配設され、第1のダイク
ロイックミラー4013で反射された赤色光を反射する
第1のミラー4015が、第1のダイクロイックミラー
4013に略平行に配設されている。第1のミラー40
15により反射された赤色光が照射される位置には、赤
色の映像に関する電気信号すなわち赤色映像信号により
駆動される第1の液晶モジュールが配設される。第1の
液晶モジュールは、映像信号の入射側から出射側に順
に、入射側偏光板4031、マイクロレンズアレイ40
32、赤色映像信号で駆動される液晶パネル4033、
出射側偏光板4034、フィールドレンズ4035から
構成されている。
【0009】第1のダイクロイックミラー4013を透
過した照射光のうち緑色光は第2のダイクロイックミラ
ー4014で反射され、青色光は第2のダイクロイック
ミラー4014を透過する。緑色光が照射される位置に
は、緑色の映像に関する電気信号すなわち緑色映像信号
で駆動される液晶パネル4043を備えた第2の液晶モ
ジュールが配設され、第1の液晶モジュール及び第2の
液晶モジュールの出射側には、第3のダイクロイックミ
ラー4017が第1の液晶モジュール及び第2の液晶モ
ジュールの液晶パネル4033及び4043に対して約
45度の角度で配設されている。第1の液晶モジュール
からの射出光は第3のダイクロイックミラー4017を
透過し、第2の液晶モジュールからの射出光は第3のダ
イクロイックミラー4017によって反射される。
過した照射光のうち緑色光は第2のダイクロイックミラ
ー4014で反射され、青色光は第2のダイクロイック
ミラー4014を透過する。緑色光が照射される位置に
は、緑色の映像に関する電気信号すなわち緑色映像信号
で駆動される液晶パネル4043を備えた第2の液晶モ
ジュールが配設され、第1の液晶モジュール及び第2の
液晶モジュールの出射側には、第3のダイクロイックミ
ラー4017が第1の液晶モジュール及び第2の液晶モ
ジュールの液晶パネル4033及び4043に対して約
45度の角度で配設されている。第1の液晶モジュール
からの射出光は第3のダイクロイックミラー4017を
透過し、第2の液晶モジュールからの射出光は第3のダ
イクロイックミラー4017によって反射される。
【0010】第2のダイクロイックミラー4014を透
過した青色光が照射される位置には、青色映像信号で駆
動される液晶パネル4053を備えた第3の液晶モジュ
ールが配設されており、第3の液晶モジュールの出射側
には第2のミラー4016が液晶パネル4053に対し
て約45度の角度で配設されている。
過した青色光が照射される位置には、青色映像信号で駆
動される液晶パネル4053を備えた第3の液晶モジュ
ールが配設されており、第3の液晶モジュールの出射側
には第2のミラー4016が液晶パネル4053に対し
て約45度の角度で配設されている。
【0011】第3のダイクロイックミラー4017から
の光及び第2のミラー4016からの青色光が照射され
る位置には、第3のダイクロイックミラー4017及び
第2のミラー4016に略平行に第4のダイクロイック
ミラー4018が配設されており、第3のダイクロイッ
クミラー4017からの光は第4のダイクロイックミラ
ー4018を透過し、第2のミラー4016からの青色
光は第4のダイクロイックミラー4018で反射され、
ここで、各液晶モジュールから出射された3原色の映像
が合成される。合成された映像は、投射レンズ4019
を介してスクリーン4020に投射される。
の光及び第2のミラー4016からの青色光が照射され
る位置には、第3のダイクロイックミラー4017及び
第2のミラー4016に略平行に第4のダイクロイック
ミラー4018が配設されており、第3のダイクロイッ
クミラー4017からの光は第4のダイクロイックミラ
ー4018を透過し、第2のミラー4016からの青色
光は第4のダイクロイックミラー4018で反射され、
ここで、各液晶モジュールから出射された3原色の映像
が合成される。合成された映像は、投射レンズ4019
を介してスクリーン4020に投射される。
【0012】次に、図40に示したマイクロレンズアレ
イを用いた3板式投射型表示装置の動作について説明す
る。
イを用いた3板式投射型表示装置の動作について説明す
る。
【0013】メタルハライドランプ4010の光は、放
物面リフレクタ4011により概略平行光となり、赤外
線及び紫外線を遮断するフィルタ4012により不要な
不可視光線を除去された白色光となって第1のダイクロ
イックミラー4013に入射する。第1のダイクロイッ
クミラー4013は赤色光のみを反射する特性を有する
ものであり、反射された赤色光は第1のミラー4015
で反射されて第1の液晶モジュールの入射側偏光板40
31に入射する。入射側偏光板4031により赤色偏光
となった赤色光はマイクロレンズアレイ4032に入射
し、赤色映像信号により駆動される液晶パネル4033
に入射する。液晶パネル4033の画素は、90度ツイ
ステッドネマティックモードで動作し、最明表示の時に
入射した偏光を90度旋光させ、暗表示の時には旋光さ
せずに透過させる。
物面リフレクタ4011により概略平行光となり、赤外
線及び紫外線を遮断するフィルタ4012により不要な
不可視光線を除去された白色光となって第1のダイクロ
イックミラー4013に入射する。第1のダイクロイッ
クミラー4013は赤色光のみを反射する特性を有する
ものであり、反射された赤色光は第1のミラー4015
で反射されて第1の液晶モジュールの入射側偏光板40
31に入射する。入射側偏光板4031により赤色偏光
となった赤色光はマイクロレンズアレイ4032に入射
し、赤色映像信号により駆動される液晶パネル4033
に入射する。液晶パネル4033の画素は、90度ツイ
ステッドネマティックモードで動作し、最明表示の時に
入射した偏光を90度旋光させ、暗表示の時には旋光さ
せずに透過させる。
【0014】マイクロレンズアレイ4032上のマイク
ロレンズは、液晶パネル4033の画素開口部にそれぞ
れ対応した位置に配設されており、画素開口部に入射光
を集光する機能を有する。
ロレンズは、液晶パネル4033の画素開口部にそれぞ
れ対応した位置に配設されており、画素開口部に入射光
を集光する機能を有する。
【0015】図41は、マイクロレンズアレイ上のマイ
クロレンズが液晶パネルの画素開口部に入射光を集光す
る様子を模式的に示した説明図である。マイクロレンズ
アレイ4101上のマイクロレンズに入射した入射光
は、光入射側基板4102を透過して画素4103の開
口部に集光され、光出射側基板4104を介して出射さ
れる。
クロレンズが液晶パネルの画素開口部に入射光を集光す
る様子を模式的に示した説明図である。マイクロレンズ
アレイ4101上のマイクロレンズに入射した入射光
は、光入射側基板4102を透過して画素4103の開
口部に集光され、光出射側基板4104を介して出射さ
れる。
【0016】図40に戻って、マイクロレンズアレイ4
032の機能により液晶パネル4033の画素開口部を
高効率で透過した赤色光は、出射側偏光板4034が液
晶パネル4033による旋光の状態に応じて透過率が変
化するフィルタとして機能するため、光強度の映像とな
り、フィールドレンズ4035及び投射レンズ4019
によりスクリーン4020上に拡大投影される。
032の機能により液晶パネル4033の画素開口部を
高効率で透過した赤色光は、出射側偏光板4034が液
晶パネル4033による旋光の状態に応じて透過率が変
化するフィルタとして機能するため、光強度の映像とな
り、フィールドレンズ4035及び投射レンズ4019
によりスクリーン4020上に拡大投影される。
【0017】フィールドレンズ4035と投射レンズ4
019との間には、第3及び第4のダイクロイックミラ
ー4017及び4018があるが、第3のダイクロイッ
クミラー4017は赤色光を透過し、緑色光は反射する
特性であり、第4のダイクロイックミラー4018は赤
色光及び緑色光を透過し、青色光のみを反射する特性で
あるので、赤色光は影響を受けない。
019との間には、第3及び第4のダイクロイックミラ
ー4017及び4018があるが、第3のダイクロイッ
クミラー4017は赤色光を透過し、緑色光は反射する
特性であり、第4のダイクロイックミラー4018は赤
色光及び緑色光を透過し、青色光のみを反射する特性で
あるので、赤色光は影響を受けない。
【0018】一方、第1のダイクロイックミラー401
3を透過した緑色光及び青色光は、第2のダイクロイッ
クミラー4014により分離され、赤色光と同様に、緑
色の映像信号により駆動される液晶パネル4043及び
青色の映像信号により駆動される液晶パネル4053に
よって光強度を制御された緑色の映像、青色の映像とな
り、第3及び第4のダイクロイックミラー4017及び
4018と第2のミラー4016とにより赤色の映像と
合成されて拡大投射される。
3を透過した緑色光及び青色光は、第2のダイクロイッ
クミラー4014により分離され、赤色光と同様に、緑
色の映像信号により駆動される液晶パネル4043及び
青色の映像信号により駆動される液晶パネル4053に
よって光強度を制御された緑色の映像、青色の映像とな
り、第3及び第4のダイクロイックミラー4017及び
4018と第2のミラー4016とにより赤色の映像と
合成されて拡大投射される。
【0019】さて、一枚の表示パネルのみでカラー表示
を実現する表示装置は各種あるが、代表的なものとし
て、表示パネル上に3原色それぞれの色の強度信号によ
り駆動される画素のそれぞれに対応するカラーフィルタ
を形成する形式の表示装置と、表示パネルの直前、即
ち、光入射側に結像素子アレイを配置し、3原色の光線
をそれぞれ角度を変えて照射して、3原色それぞれの色
の強度信号で駆動される画素のそれぞれに対応した色の
光を入射させてカラー表示を実現する形式の表示装置と
がある。
を実現する表示装置は各種あるが、代表的なものとし
て、表示パネル上に3原色それぞれの色の強度信号によ
り駆動される画素のそれぞれに対応するカラーフィルタ
を形成する形式の表示装置と、表示パネルの直前、即
ち、光入射側に結像素子アレイを配置し、3原色の光線
をそれぞれ角度を変えて照射して、3原色それぞれの色
の強度信号で駆動される画素のそれぞれに対応した色の
光を入射させてカラー表示を実現する形式の表示装置と
がある。
【0020】この2つの形式の表示装置を比較すると、
カラーフィルタを用いる形式の表示装置はカラーフィル
タが3色中の2色を吸収または反射して光信号に損失を
生ずるのに対して、結像素子アレイを用いる形式の表示
装置はこのような損失を生じないので、カラーフィルタ
を用いる形式の表示装置よりも明るい表示が実現できる
表示装置として期待されている。
カラーフィルタを用いる形式の表示装置はカラーフィル
タが3色中の2色を吸収または反射して光信号に損失を
生ずるのに対して、結像素子アレイを用いる形式の表示
装置はこのような損失を生じないので、カラーフィルタ
を用いる形式の表示装置よりも明るい表示が実現できる
表示装置として期待されている。
【0021】図42は、結像素子アレイを用いた単板式
カラー表示装置の光学構成を示す説明図である。図42
に示した構成の例においては、結像素子アレイとしてマ
イクロレンズアレイを用い、結像素子に照射する光線を
角度に応じて3色に分離するために、異なる角度で配設
された複数のダイクロイックミラーを用いている。
カラー表示装置の光学構成を示す説明図である。図42
に示した構成の例においては、結像素子アレイとしてマ
イクロレンズアレイを用い、結像素子に照射する光線を
角度に応じて3色に分離するために、異なる角度で配設
された複数のダイクロイックミラーを用いている。
【0022】照射光を発生する光源であるメタルハライ
ドランプ4210の周囲には、光照射側に開口部が開設
された楕円リフレクタ4211が配設され、楕円リフレ
クタ4211の開口部側には、平行光を得るための円錐
レンズ4212が配設されている。円錐レンズ4212
の光出射側には、光の角度分布を調整するための絞り4
213が円錐レンズ4212の周縁部を覆うように配設
されている。
ドランプ4210の周囲には、光照射側に開口部が開設
された楕円リフレクタ4211が配設され、楕円リフレ
クタ4211の開口部側には、平行光を得るための円錐
レンズ4212が配設されている。円錐レンズ4212
の光出射側には、光の角度分布を調整するための絞り4
213が円錐レンズ4212の周縁部を覆うように配設
されている。
【0023】円錐レンズ4212及び絞り4213の光
出射側には、赤外線及び紫外線を遮断するフィルタ42
14、コンデンサレンズ4215、3枚のダイクロイッ
クミラーから構成される色分解ミラー4216が順に配
設されている。色分解ミラー4216は、入射光を相互
に異なった反射角度の3原色の光に分解するために、3
枚のダイクロイックミラーが相互に微小な角度をなすよ
うに配設されている。色分解ミラー4216によって3
原色に分解された光が反射する位置には、順に配置され
た入射側偏光板4217、マイクロレンズアレイ421
8、液晶パネル4219、出射側偏光板4220から構
成される液晶モジュールが配設され、液晶モジュールの
出射側には、フィールドレンズ4221及び投射レンズ
4222が配設されている。さらに、実際の構成では、
投射レンズ4222により投射された像が結像されるス
クリーンが用いられるが、当該構成部分は、図面上は省
略されている。以上が、結像素子アレイを用いた単板式
カラー表示装置の光学構成である。
出射側には、赤外線及び紫外線を遮断するフィルタ42
14、コンデンサレンズ4215、3枚のダイクロイッ
クミラーから構成される色分解ミラー4216が順に配
設されている。色分解ミラー4216は、入射光を相互
に異なった反射角度の3原色の光に分解するために、3
枚のダイクロイックミラーが相互に微小な角度をなすよ
うに配設されている。色分解ミラー4216によって3
原色に分解された光が反射する位置には、順に配置され
た入射側偏光板4217、マイクロレンズアレイ421
8、液晶パネル4219、出射側偏光板4220から構
成される液晶モジュールが配設され、液晶モジュールの
出射側には、フィールドレンズ4221及び投射レンズ
4222が配設されている。さらに、実際の構成では、
投射レンズ4222により投射された像が結像されるス
クリーンが用いられるが、当該構成部分は、図面上は省
略されている。以上が、結像素子アレイを用いた単板式
カラー表示装置の光学構成である。
【0024】以下、図42に示した結像素子アレイを用
いた単板式カラー表示装置の動作について説明する。
いた単板式カラー表示装置の動作について説明する。
【0025】メタルハライドランプ4210からの光
が、回転楕円リフレクタ4211によって円錐レンズ4
212の光入射側の面の直前の位置に集光される。円錐
レンズ4212は、集光された光の出射角度を出射光の
光軸側に集中させて平行光をより容易に得られるように
している。円錐レンズ4212からの出射光の出射角度
を絞り4213により制限しているのは、絞り4213
の光出射部分の面積とコンデンサレンズ4215の焦点
距離とにより、コンデンサレンズ4215の出射側で得
られる光の角度分布が決まるので、後述する所定の角度
分布を得るためである。
が、回転楕円リフレクタ4211によって円錐レンズ4
212の光入射側の面の直前の位置に集光される。円錐
レンズ4212は、集光された光の出射角度を出射光の
光軸側に集中させて平行光をより容易に得られるように
している。円錐レンズ4212からの出射光の出射角度
を絞り4213により制限しているのは、絞り4213
の光出射部分の面積とコンデンサレンズ4215の焦点
距離とにより、コンデンサレンズ4215の出射側で得
られる光の角度分布が決まるので、後述する所定の角度
分布を得るためである。
【0026】絞り4213から出射した光は、赤外線及
び紫外線遮断フィルタ4214により不要な不可視光線
を除去された後、コンデンサレンズ4215に入射す
る。
び紫外線遮断フィルタ4214により不要な不可視光線
を除去された後、コンデンサレンズ4215に入射す
る。
【0027】コンデンサレンズ4215は、通常のガラ
スの球面レンズで作製すると球面収差の大きい厚肉レン
ズになるので、フレネルレンズとして軽量化するととも
に収差の低減を図ったものを用いている。
スの球面レンズで作製すると球面収差の大きい厚肉レン
ズになるので、フレネルレンズとして軽量化するととも
に収差の低減を図ったものを用いている。
【0028】コンデンサレンズ4215により略平行光
となった光は、3枚のダイクロイックミラーから構成さ
れる色分解ミラー4216に入射する。色分解ミラー4
216を構成する3枚のダイクロイックミラーの特性
は、この3枚のダイクロイックミラーをそれぞれダイク
ロイックミラー4216R,4216G,4216Bと
すると、ダイクロイックミラー4216Rは可視光のう
ち赤色光のみを反射し、同様にダイクロイックミラー4
216Gは緑色光、ダイクロイックミラー4216Bは
青色光のみを反射するものである。
となった光は、3枚のダイクロイックミラーから構成さ
れる色分解ミラー4216に入射する。色分解ミラー4
216を構成する3枚のダイクロイックミラーの特性
は、この3枚のダイクロイックミラーをそれぞれダイク
ロイックミラー4216R,4216G,4216Bと
すると、ダイクロイックミラー4216Rは可視光のう
ち赤色光のみを反射し、同様にダイクロイックミラー4
216Gは緑色光、ダイクロイックミラー4216Bは
青色光のみを反射するものである。
【0029】図43は、色分解ミラー4216を構成す
る3枚のダイクロイックミラーの特性の一例を示すグラ
フである。グラフ中の曲線B,G,Rがそれぞれダイク
ロイックミラー4216R,4216G,4216Bの
光の波長に対する反射率の特性を示している。即ち、上
述のように、ダイクロイックミラー4216Rは可視光
のうち赤色光のみを反射し、同様にダイクロイックミラ
ー4216Gは緑色光、ダイクロイックミラー4216
Bは青色光のみを反射する。
る3枚のダイクロイックミラーの特性の一例を示すグラ
フである。グラフ中の曲線B,G,Rがそれぞれダイク
ロイックミラー4216R,4216G,4216Bの
光の波長に対する反射率の特性を示している。即ち、上
述のように、ダイクロイックミラー4216Rは可視光
のうち赤色光のみを反射し、同様にダイクロイックミラ
ー4216Gは緑色光、ダイクロイックミラー4216
Bは青色光のみを反射する。
【0030】図44は、色分解ミラー4216を構成す
る3枚のダイクロイックミラーの配置の角度を模式的に
表した説明図である。前述のように、色分解ミラー42
16は、入射光を相互に異なった反射角度の3原色の光
に分解するために、3枚のダイクロイックミラー421
6R,4216G,4216Bが相互に微小な角度をな
すように配設されている。具体的には、3枚のダイクロ
イックミラー4216R,4216G,4216Bの中
央に位置するダイクロイックミラー4216Bが入射光
の光軸に対して45度の角度をなすように配置され、そ
の両側にダイクロイックミラー4216R,4216G
がそれぞれダイクロイックミラー4216Bに対して約
2.3度の角度をなすように配置されている。3枚のダ
イクロイックミラー4216R,4216G,4216
Bを、このように配置することにより、入射光は、液晶
パネル4219の水平方向に異なった角度を有する3原
色の光信号に分離される。
る3枚のダイクロイックミラーの配置の角度を模式的に
表した説明図である。前述のように、色分解ミラー42
16は、入射光を相互に異なった反射角度の3原色の光
に分解するために、3枚のダイクロイックミラー421
6R,4216G,4216Bが相互に微小な角度をな
すように配設されている。具体的には、3枚のダイクロ
イックミラー4216R,4216G,4216Bの中
央に位置するダイクロイックミラー4216Bが入射光
の光軸に対して45度の角度をなすように配置され、そ
の両側にダイクロイックミラー4216R,4216G
がそれぞれダイクロイックミラー4216Bに対して約
2.3度の角度をなすように配置されている。3枚のダ
イクロイックミラー4216R,4216G,4216
Bを、このように配置することにより、入射光は、液晶
パネル4219の水平方向に異なった角度を有する3原
色の光信号に分離される。
【0031】以上のように、3原色に角度分離された光
は、図42における液晶モジュールの入射側偏光板42
16により偏光された後、マイクロレンズアレイ421
7及び液晶パネル4218に入射する。
は、図42における液晶モジュールの入射側偏光板42
16により偏光された後、マイクロレンズアレイ421
7及び液晶パネル4218に入射する。
【0032】図45は、マイクロレンズアレイと液晶パ
ネルとの関係を模式的に表した説明図であり、マイクロ
レンズアレイ4501の1つのマイクロレンズに入射し
た光の様子をマイクロレンズアレイ4501及び液晶パ
ネルの水平断面の一部を拡大して示している。液晶パネ
ルは、光入射側基板4502、画素部4503、光出射
側基板4504から構成されている。
ネルとの関係を模式的に表した説明図であり、マイクロ
レンズアレイ4501の1つのマイクロレンズに入射し
た光の様子をマイクロレンズアレイ4501及び液晶パ
ネルの水平断面の一部を拡大して示している。液晶パネ
ルは、光入射側基板4502、画素部4503、光出射
側基板4504から構成されている。
【0033】結像素子アレイであるマイクロレンズアレ
イ4501の1つの結像素子(マイクロレンズ)に角度
分離された3原色の光R,G,B(光Rは赤色光、光G
は緑色光、光Bは青色光)が入射する。この角度分離に
よって与えられる角度差により、3原色の光R,G,B
は、液晶パネルを構成する光入射側基板4502を介し
て、液晶パネルの画素部4503の1画素中の各色ごと
に設けられた開口部にそれぞれ分離して入射する。
イ4501の1つの結像素子(マイクロレンズ)に角度
分離された3原色の光R,G,B(光Rは赤色光、光G
は緑色光、光Bは青色光)が入射する。この角度分離に
よって与えられる角度差により、3原色の光R,G,B
は、液晶パネルを構成する光入射側基板4502を介し
て、液晶パネルの画素部4503の1画素中の各色ごと
に設けられた開口部にそれぞれ分離して入射する。
【0034】このとき、3原色R,G,Bの入射光の角
度差Δθに対して、光入射側基板4502の厚さt及び
屈折率n、画素ピッチPpixel 並びに結像素子ピッチP
lensの間には、以下のような関係が成立している。
度差Δθに対して、光入射側基板4502の厚さt及び
屈折率n、画素ピッチPpixel 並びに結像素子ピッチP
lensの間には、以下のような関係が成立している。
【0035】
【数2】 このように色分離された光がそれぞれ対応する色の開口
部を透過し、光出射側基板4504から出射され、図4
2における出射側偏光板4220を透過することによっ
てカラー映像が形成され、フィールドレンズ4221及
び投射レンズ4222によりスクリーンへと拡大投射さ
れて、大画面表示を実現することができる。
部を透過し、光出射側基板4504から出射され、図4
2における出射側偏光板4220を透過することによっ
てカラー映像が形成され、フィールドレンズ4221及
び投射レンズ4222によりスクリーンへと拡大投射さ
れて、大画面表示を実現することができる。
【0036】ところで、投射型表示装置が有する問題点
の1つとして、表示むらが発生しやすい点が挙げられ
る。この問題点の原因は、光源のランプからの光を液晶
パネルに集光する際に、液晶パネルの表示部外にはみ出
して照射される光を少なくし、かつ、表示部の端部まで
中央部と同様に光を照射して明るくすることが困難なた
めである。
の1つとして、表示むらが発生しやすい点が挙げられ
る。この問題点の原因は、光源のランプからの光を液晶
パネルに集光する際に、液晶パネルの表示部外にはみ出
して照射される光を少なくし、かつ、表示部の端部まで
中央部と同様に光を照射して明るくすることが困難なた
めである。
【0037】図46は、投射型表示装置の液晶表示パネ
ルの入射照度を模式的に表した説明図である。通常の光
源を使用した場合には、照明の周縁部に向かうに従い照
度が徐々に減少するため、図46(a)に示した場合の
ように照度の均一度が高い部分のみを表示パネルに当て
て使用すると、周縁部の光の無駄が大きく効率が悪い。
一方、図46(b)に示した場合のように表示パネル外
に漏れる光を少なくしようとすると、表示領域の周縁部
が非常に暗くなり、輝度むらまたは照度むらが大きくな
る。また、表示部の形状が、通常、四角形であることも
集光を困難にする原因の1つである。
ルの入射照度を模式的に表した説明図である。通常の光
源を使用した場合には、照明の周縁部に向かうに従い照
度が徐々に減少するため、図46(a)に示した場合の
ように照度の均一度が高い部分のみを表示パネルに当て
て使用すると、周縁部の光の無駄が大きく効率が悪い。
一方、図46(b)に示した場合のように表示パネル外
に漏れる光を少なくしようとすると、表示領域の周縁部
が非常に暗くなり、輝度むらまたは照度むらが大きくな
る。また、表示部の形状が、通常、四角形であることも
集光を困難にする原因の1つである。
【0038】以上の照明効率、照度むらの問題を解決す
る手段として、1組のレンズアレイを用いた照明装置が
提案され用いられている。
る手段として、1組のレンズアレイを用いた照明装置が
提案され用いられている。
【0039】図47は、1組のレンズアレイを用いた照
明装置の概略構成図である。この照明装置は、第1のレ
ンズアレイ4701に照明光を入射させ、入射光を第1
のレンズアレイ4701中のレンズの個数分に分割し、
第1のレンズアレイ4701中の各レンズからの出射光
を第2のレンズアレイ4702の対応する各レンズに入
射させ、第2のレンズアレイ4702の各レンズからの
出射光を液晶パネル等の表示パネル4703に照射する
ものである。
明装置の概略構成図である。この照明装置は、第1のレ
ンズアレイ4701に照明光を入射させ、入射光を第1
のレンズアレイ4701中のレンズの個数分に分割し、
第1のレンズアレイ4701中の各レンズからの出射光
を第2のレンズアレイ4702の対応する各レンズに入
射させ、第2のレンズアレイ4702の各レンズからの
出射光を液晶パネル等の表示パネル4703に照射する
ものである。
【0040】第1のレンズアレイ4701の個々のレン
ズの形状を液晶パネル4703の表示面の形状と相似形
とし、第2のレンズアレイ4702の焦点距離を第1の
レンズアレイ4701の個々のレンズの形状が表示パネ
ル4703面に表示パネル4703とほぼ同じ大きさで
投影されるように設定することにより、液晶表示面全体
に均一で効率の良い照明を実現することができる。
ズの形状を液晶パネル4703の表示面の形状と相似形
とし、第2のレンズアレイ4702の焦点距離を第1の
レンズアレイ4701の個々のレンズの形状が表示パネ
ル4703面に表示パネル4703とほぼ同じ大きさで
投影されるように設定することにより、液晶表示面全体
に均一で効率の良い照明を実現することができる。
【0041】図48にこの2つのレンズアレイを用いた
照明装置を含む表示装置の例を示す。
照明装置を含む表示装置の例を示す。
【0042】ランプ4801の光が放物面反射鏡480
2により赤外線・紫外線カットフィルタ4803を介し
て第1のレンズアレイ4804aに集光される。第1の
レンズアレイ4804aは、光を表示パネルと相似な形
状に分割して第2のレンズアレイ4804bに集光す
る。第2のレンズアレイ4804bは、第1のレンズア
レイ4804a中の個々のレンズからの光を表示パネル
4807に投射する。表示パネル4807の前には、コ
ンデンサレンズ4805および偏光板4806があり、
第2のレンズアレイ4804bからの光を概略平行光化
して、また偏光されて液晶パネル4807に入射する。
液晶パネル4807で偏光状態を変調された光は、偏光
板4808で光強度の変調に変換され、フィールドレン
ズ4809および投射レンズ4810により投射され
る。
2により赤外線・紫外線カットフィルタ4803を介し
て第1のレンズアレイ4804aに集光される。第1の
レンズアレイ4804aは、光を表示パネルと相似な形
状に分割して第2のレンズアレイ4804bに集光す
る。第2のレンズアレイ4804bは、第1のレンズア
レイ4804a中の個々のレンズからの光を表示パネル
4807に投射する。表示パネル4807の前には、コ
ンデンサレンズ4805および偏光板4806があり、
第2のレンズアレイ4804bからの光を概略平行光化
して、また偏光されて液晶パネル4807に入射する。
液晶パネル4807で偏光状態を変調された光は、偏光
板4808で光強度の変調に変換され、フィールドレン
ズ4809および投射レンズ4810により投射され
る。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レンズ
アレイを用いた光源には、結像素子アレイを用いた形式
の表示パネルへ適用することが困難であるという問題点
がある。その理由は、レンズアレイを使用することによ
り、表示パネルに入射する光の角度が多数に離散し、光
源からの光の角度分布が非常に大きくなるためである。
アレイを用いた光源には、結像素子アレイを用いた形式
の表示パネルへ適用することが困難であるという問題点
がある。その理由は、レンズアレイを使用することによ
り、表示パネルに入射する光の角度が多数に離散し、光
源からの光の角度分布が非常に大きくなるためである。
【0044】図49は通常の照明光学系における出射光
の角度分布、図50は3×5のレンズアレイを用いた照
明装置における出射光の角度分布を、表示パネルに対す
る入射角の傾き角θと方位角φを持つ平面に表示した説
明図である。図49に示された通常の照明光学系の場合
は、表示パネル上の垂直入射状態の部分を中心として広
がり、ひとかたまりの分布をなしている。これに対し
て、図50に示されたレンズアレイを使用した照明装置
の場合は、レンズアレイ中の各レンズからの出射光が角
度上で分離しているので、同じ光量の場合には原理的に
全体の分布範囲は広くなる。
の角度分布、図50は3×5のレンズアレイを用いた照
明装置における出射光の角度分布を、表示パネルに対す
る入射角の傾き角θと方位角φを持つ平面に表示した説
明図である。図49に示された通常の照明光学系の場合
は、表示パネル上の垂直入射状態の部分を中心として広
がり、ひとかたまりの分布をなしている。これに対し
て、図50に示されたレンズアレイを使用した照明装置
の場合は、レンズアレイ中の各レンズからの出射光が角
度上で分離しているので、同じ光量の場合には原理的に
全体の分布範囲は広くなる。
【0045】表示パネルの画素の近傍に配置したマイク
ロレンズ等の結像素子により画素の開口部に光を集光す
る場合は、入射光の角度分布の大きさによって結像素子
と画素開口部との距離が制限される。
ロレンズ等の結像素子により画素の開口部に光を集光す
る場合は、入射光の角度分布の大きさによって結像素子
と画素開口部との距離が制限される。
【0046】図51は、入射光の入射角の角度分布の範
囲が小さい場合と大きい場合とにおける結像素子と画素
開口部との最大距離をそれぞれ模式的に表した説明図で
ある。
囲が小さい場合と大きい場合とにおける結像素子と画素
開口部との最大距離をそれぞれ模式的に表した説明図で
ある。
【0047】図51(a)に示された入射角θiが小さ
い場合においては、結像素子と画素開口部との距離tを
長くとることができるので、結像素子による発散角θou
t も小さくなる。これに対して、図51(b)に示され
た入射角θiが大きい場合においては、結像素子と画素
開口部との距離tを短くする必要があり、従って、結像
素子による発散角θout も大きくなる。即ち、レンズア
レイを使用した照明装置の場合は、結像素子と画素開口
部とを接近させる必要があることと、発散角θoutが非
常に大きくなるという問題がある。
い場合においては、結像素子と画素開口部との距離tを
長くとることができるので、結像素子による発散角θou
t も小さくなる。これに対して、図51(b)に示され
た入射角θiが大きい場合においては、結像素子と画素
開口部との距離tを短くする必要があり、従って、結像
素子による発散角θout も大きくなる。即ち、レンズア
レイを使用した照明装置の場合は、結像素子と画素開口
部とを接近させる必要があることと、発散角θoutが非
常に大きくなるという問題がある。
【0048】この問題は、結像素子による表示パネルの
透過率の向上を目的とする場合においても、または、入
射角度により色を分離するために結像素子を用いる場合
においても、同様に発生する問題であり、レンズアレイ
を用いた光源の投射型表示装置への適用を困難なものと
している。
透過率の向上を目的とする場合においても、または、入
射角度により色を分離するために結像素子を用いる場合
においても、同様に発生する問題であり、レンズアレイ
を用いた光源の投射型表示装置への適用を困難なものと
している。
【0049】さらに、入射角度により色を分離する方式
の単板式カラー表示装置の液晶パネルとレンズアレイを
用いた光源とを組み合わせることはより困難である。
の単板式カラー表示装置の液晶パネルとレンズアレイを
用いた光源とを組み合わせることはより困難である。
【0050】図52は、通常の照明光学系の場合におけ
る3色に角度分離した後の角度分布を平面上に表示した
説明図、図53は、レンズアレイを使用した照明装置の
場合における3色に角度分離した後の角度分布を平面上
に表示した説明図である。図52と図53とを比較する
と、図53に示されたレンズアレイを使った照明装置の
場合は、図52に示された通常の照明光学系の場合に対
して、非常に大きな角度分布を有することが分かる。
る3色に角度分離した後の角度分布を平面上に表示した
説明図、図53は、レンズアレイを使用した照明装置の
場合における3色に角度分離した後の角度分布を平面上
に表示した説明図である。図52と図53とを比較する
と、図53に示されたレンズアレイを使った照明装置の
場合は、図52に示された通常の照明光学系の場合に対
して、非常に大きな角度分布を有することが分かる。
【0051】上述したように、この角度分布にさらに結
像素子による発散角が加わった光が表示パネルに入射
し、投射レンズにより表示スクリーン上に投射される。
発散角の大きい光が表示パネルに入射すると、表示パネ
ル上における表面反射等が増大して光量が低下する可能
性が増大する。また、例えば表示パネルが液晶パネルの
場合、液晶パネルの光の角度により表示特性が変化する
という性質(視角特性)があり、発散角の大きい光を用
いることは表示性能に悪影響を及ぼす。
像素子による発散角が加わった光が表示パネルに入射
し、投射レンズにより表示スクリーン上に投射される。
発散角の大きい光が表示パネルに入射すると、表示パネ
ル上における表面反射等が増大して光量が低下する可能
性が増大する。また、例えば表示パネルが液晶パネルの
場合、液晶パネルの光の角度により表示特性が変化する
という性質(視角特性)があり、発散角の大きい光を用
いることは表示性能に悪影響を及ぼす。
【0052】さらに、表示パネルに発散角の大きい光が
入射した状態で表示パネルの像を投射レンズにより表示
スクリーンに投射しようとすると、発散角の大きい光を
投射するためには非常にF数の小さい投射レンズが要求
される。F数の小さい投射レンズは、通常、高価で重
く、また設計上も解像度の向上や歪の低減を図るのが困
難である。このことは投射型表示装置のサイズ及び重量
の増加、コストの増加、性能の低下をもたらすことにな
る。
入射した状態で表示パネルの像を投射レンズにより表示
スクリーンに投射しようとすると、発散角の大きい光を
投射するためには非常にF数の小さい投射レンズが要求
される。F数の小さい投射レンズは、通常、高価で重
く、また設計上も解像度の向上や歪の低減を図るのが困
難である。このことは投射型表示装置のサイズ及び重量
の増加、コストの増加、性能の低下をもたらすことにな
る。
【0053】さらに、レンズアレイを2組用いる光学系
の場合は、複雑な形状の光学素子が2つ必要になる上、
光学系の光路長が長くなり、投射型表示装置のセットサ
イズが増大してしまう欠点がある。また、光学素子が複
数入る事で、反射面が増えて光学損失が増し、効率が低
下してしまう。
の場合は、複雑な形状の光学素子が2つ必要になる上、
光学系の光路長が長くなり、投射型表示装置のセットサ
イズが増大してしまう欠点がある。また、光学素子が複
数入る事で、反射面が増えて光学損失が増し、効率が低
下してしまう。
【0054】本発明は上記各問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、画素開口部への入射光の利用効率が
高く、表示パネルへの入射光の照度分布が均一で、当該
入射光の発散角が小さく、各画素に適正な入射光が入射
されることにより表示性能が良好で、かつ、光路長が短
く小型で安価な表示装置、表示装置用液晶パネルならび
に投射型表示装置を提供することである。
ので、その目的は、画素開口部への入射光の利用効率が
高く、表示パネルへの入射光の照度分布が均一で、当該
入射光の発散角が小さく、各画素に適正な入射光が入射
されることにより表示性能が良好で、かつ、光路長が短
く小型で安価な表示装置、表示装置用液晶パネルならび
に投射型表示装置を提供することである。
【0055】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、光源か
らの照射光を、この照射光を結像する複数個の結像素子
が形成された結像素子アレイを介して、透過光の強度を
制御する単位である画素が2次元状に配設された表示パ
ネルに入射し、前記照射光の強度が制御された透過光を
映像表示手段に投射して映像表示を行う表示装置におい
て、前記光源と前記結像素子アレイとの間に、前記照射
光を前記結像素子アレイに分割して分配する光分配手段
を配設したことを特徴とする。
らの照射光を、この照射光を結像する複数個の結像素子
が形成された結像素子アレイを介して、透過光の強度を
制御する単位である画素が2次元状に配設された表示パ
ネルに入射し、前記照射光の強度が制御された透過光を
映像表示手段に投射して映像表示を行う表示装置におい
て、前記光源と前記結像素子アレイとの間に、前記照射
光を前記結像素子アレイに分割して分配する光分配手段
を配設したことを特徴とする。
【0056】この光分配手段は、液晶パネルへの照射光
の照度分布が均一で表示性能が良好である。しかも光路
長が短く、小型で安価である。
の照度分布が均一で表示性能が良好である。しかも光路
長が短く、小型で安価である。
【0057】光分配手段としては、照射光を前記複数の
レンズごとに分割して集光する、複数個のレンズから構
成されたレンズアレイ、あるいは2以上の異なる回転楕
円面から構成された楕円面反射鏡で、各回転楕円面の2
つの焦点のうち一方の焦点の位置が前記光源位置と略一
致するものが用いられる。
レンズごとに分割して集光する、複数個のレンズから構
成されたレンズアレイ、あるいは2以上の異なる回転楕
円面から構成された楕円面反射鏡で、各回転楕円面の2
つの焦点のうち一方の焦点の位置が前記光源位置と略一
致するものが用いられる。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る表示装置の実
施の形態について、図面を参照しながら説明する。
施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0059】最初に、本発明に係る表示装置を実現する
ことができる原理について説明する。光源となるランプ
とレンズアレイと結像素子アレイとの位置関係により決
まる離散的な角度分布の入射光を以下のように設定す
る。
ことができる原理について説明する。光源となるランプ
とレンズアレイと結像素子アレイとの位置関係により決
まる離散的な角度分布の入射光を以下のように設定す
る。
【0060】(1) 色の角度分離を用いない形式の表
示装置の場合には、表示パネルの入射面側に設けられた
結像素子アレイ中の1つの結像素子により入射光の角度
分布に基づいて表示パネルの画素開口部に生じる離散的
な放射照度分布の間隔を、画素が形成されている間隔
と、表示パネル上の画素開口が形成される面内の少なく
とも一方向において一致させるかまたはその整数倍とな
るようにする。
示装置の場合には、表示パネルの入射面側に設けられた
結像素子アレイ中の1つの結像素子により入射光の角度
分布に基づいて表示パネルの画素開口部に生じる離散的
な放射照度分布の間隔を、画素が形成されている間隔
と、表示パネル上の画素開口が形成される面内の少なく
とも一方向において一致させるかまたはその整数倍とな
るようにする。
【0061】(2) または、表示パネルの画素開口部
に生じる離散的な放射照度分布を一方向にそろえる様に
する。
に生じる離散的な放射照度分布を一方向にそろえる様に
する。
【0062】(3) 一方、色の角度分離を用いる形式
の表示装置の場合には、同一色の光の放射照度分布の間
隔を、当該色に対応する画素が形成されている間隔と、
表示パネル上の画素開口が形成される面内の少なくとも
一方向において一致させるかまたはその整数倍となるよ
うにする。
の表示装置の場合には、同一色の光の放射照度分布の間
隔を、当該色に対応する画素が形成されている間隔と、
表示パネル上の画素開口が形成される面内の少なくとも
一方向において一致させるかまたはその整数倍となるよ
うにする。
【0063】(4) また、同一色の離散的な放射照度
分布を、異なる色の画素が配置されている方向と異なる
(平行ではない)一方向にそろえる。
分布を、異なる色の画素が配置されている方向と異なる
(平行ではない)一方向にそろえる。
【0064】(5) そして、いずれの場合において
も、表示パネル上の画素開口が形成される面内の上記一
致する方向以外の他の方向において、離散的な照度分布
が画素の配設間隔の整数倍の間隔とならない場合には、
結像素子アレイの他の方向における屈折力を間隔を一致
させた方向における屈折力よりも弱くする。具体的に
は、以下のような条件設定を行う。
も、表示パネル上の画素開口が形成される面内の上記一
致する方向以外の他の方向において、離散的な照度分布
が画素の配設間隔の整数倍の間隔とならない場合には、
結像素子アレイの他の方向における屈折力を間隔を一致
させた方向における屈折力よりも弱くする。具体的に
は、以下のような条件設定を行う。
【0065】図54は、レンズアレイを用いた照明装置
及び結像素子アレイを用いた表示パネルにおける、レン
ズアレイのレンズ形成間隔とコンデンサレンズとの距離
及び表示パネル上の画素形成間隔と結像素子アレイ・画
素開口間の距離との関係を模式的に表した説明図であ
る。
及び結像素子アレイを用いた表示パネルにおける、レン
ズアレイのレンズ形成間隔とコンデンサレンズとの距離
及び表示パネル上の画素形成間隔と結像素子アレイ・画
素開口間の距離との関係を模式的に表した説明図であ
る。
【0066】この表示装置は、照明装置に用いられるレ
ンズアレイ5401と、レンズアレイ5401から距離
Lをおいて配置されたコンデンサレンズ5402と、コ
ンデンサレンズ5402を介した入射光が色角度分離光
学系5403を介して入射され、マイクロレンズから構
成される結像素子アレイ5404と、結像素子アレイ5
404の後に厚さtの光学媒体5405を挟持して配置
され、結像素子アレイ5404を介した入射光が入射さ
れる表示パネル上の画素開口部5406とを含むも概略
構成を有している。
ンズアレイ5401と、レンズアレイ5401から距離
Lをおいて配置されたコンデンサレンズ5402と、コ
ンデンサレンズ5402を介した入射光が色角度分離光
学系5403を介して入射され、マイクロレンズから構
成される結像素子アレイ5404と、結像素子アレイ5
404の後に厚さtの光学媒体5405を挟持して配置
され、結像素子アレイ5404を介した入射光が入射さ
れる表示パネル上の画素開口部5406とを含むも概略
構成を有している。
【0067】レンズアレイ5401は、図47における
レンズアレイ4702に相当するレンズであり、たとえ
ば図47におけるレンズアレイ4701に入射する光の
平行度が十分に高い場合は、このレンズアレイは不要と
なる。すなわち、より光源側のレンズアレイ、図47に
おけるレンズアレイ4701の個々のレンズの光が、そ
のままでも表示パネル4703に、十分に集まるからで
ある。従って、この場合には、実際には図54において
もレンズアレイ5401は不要となり、以下の説明で、
レンズアレイ5401としているものは、より光源側に
ある第一のレンズアレイにより形成される複数の光源像
のことである。
レンズアレイ4702に相当するレンズであり、たとえ
ば図47におけるレンズアレイ4701に入射する光の
平行度が十分に高い場合は、このレンズアレイは不要と
なる。すなわち、より光源側のレンズアレイ、図47に
おけるレンズアレイ4701の個々のレンズの光が、そ
のままでも表示パネル4703に、十分に集まるからで
ある。従って、この場合には、実際には図54において
もレンズアレイ5401は不要となり、以下の説明で、
レンズアレイ5401としているものは、より光源側に
ある第一のレンズアレイにより形成される複数の光源像
のことである。
【0068】レンズアレイ5401に形成されている個
々のレンズの横方向の間隔をPi、光学媒体の相対屈折
率をn、液晶パネルの横方向の画素間隔をPpとする
と、 Pp/(n・t)=Pi/L (式2) の関係が成立する。実際には、設計誤差、測定誤差等が
生ずるため、必ずしも式2に厳密に一致する必要はな
い。実際の配置の条件は、収差の低減等の要請から上記
の理想的な条件から多少異なったものとすることもあり
得る。
々のレンズの横方向の間隔をPi、光学媒体の相対屈折
率をn、液晶パネルの横方向の画素間隔をPpとする
と、 Pp/(n・t)=Pi/L (式2) の関係が成立する。実際には、設計誤差、測定誤差等が
生ずるため、必ずしも式2に厳密に一致する必要はな
い。実際の配置の条件は、収差の低減等の要請から上記
の理想的な条件から多少異なったものとすることもあり
得る。
【0069】画素開口の位置は、最大でレンズアレイ5
401の1レンズ分だけずれても、入射光が各画素開口
の位置から外れることはないことから、レンズアレイ5
401のレンズの横方向におけるレンズ間の数Mに対し
て、両端で1だけずれることを許容する幅を持たせるこ
とができ、次式の条件が得られる。
401の1レンズ分だけずれても、入射光が各画素開口
の位置から外れることはないことから、レンズアレイ5
401のレンズの横方向におけるレンズ間の数Mに対し
て、両端で1だけずれることを許容する幅を持たせるこ
とができ、次式の条件が得られる。
【0070】
【数3】 ここで、PとP0の二つの量を P=Pp/(n・t) (式4) P0=Pi/L (式5) と定義すれば、式2は P=P0 (式6) と書ける。
【0071】このP0を図55に示されるように、(M
+1)個のレンズにより形成されるM個の間隙 の幅で
ある状態を考える。
+1)個のレンズにより形成されるM個の間隙 の幅で
ある状態を考える。
【0072】この図で両端のP0に対して、それぞれ最
小の範囲と最大の範囲を考えると、図56に示されるよ
うに、中心幅がP0だけ小さくなった場合、
小の範囲と最大の範囲を考えると、図56に示されるよ
うに、中心幅がP0だけ小さくなった場合、
【数4】 と、中心幅がP0だけ大きくなった場合、
【数5】 とが考えられ、この範囲では中心位置が基準となるP0
幅の場合の両端にPの幅のものが収まることがわかる。
従って、式3の範囲でも条件が成立することがわかる。
幅の場合の両端にPの幅のものが収まることがわかる。
従って、式3の範囲でも条件が成立することがわかる。
【0073】または、レンズアレイ5401を縦方向
(紙面内)のみの配列とし、一列にする事でも課題を解
決できる。
(紙面内)のみの配列とし、一列にする事でも課題を解
決できる。
【0074】そして、結像素子アレイ5404のマイク
ロレンズは、その焦点距離が図54の紙面に垂直な断面
内においては画素開口部までの距離tに対して十分に長
い距離である非球面レンズとすると良い。また、さらに
図54の紙面に垂直な断面内では屈折力を持たない円筒
面レンズとしても良い。加えて、表示パネルの画素開口
部5406に生じる離散的な放射照度の2次元分布によ
る色の角度分離を用いない形式の表示装置の場合には、
結像素子アレイ5404の各マイクロレンズの位置を、
画素が形成されている位置と一致させるとさらに良い。
色の角度分離を用いる形式の表示装置の場合も同様に、
結像素子アレイ5405の各マイクロレンズの位置を、
同一色に対応した画素が形成されている位置と一致させ
るとさらに良い。
ロレンズは、その焦点距離が図54の紙面に垂直な断面
内においては画素開口部までの距離tに対して十分に長
い距離である非球面レンズとすると良い。また、さらに
図54の紙面に垂直な断面内では屈折力を持たない円筒
面レンズとしても良い。加えて、表示パネルの画素開口
部5406に生じる離散的な放射照度の2次元分布によ
る色の角度分離を用いない形式の表示装置の場合には、
結像素子アレイ5404の各マイクロレンズの位置を、
画素が形成されている位置と一致させるとさらに良い。
色の角度分離を用いる形式の表示装置の場合も同様に、
結像素子アレイ5405の各マイクロレンズの位置を、
同一色に対応した画素が形成されている位置と一致させ
るとさらに良い。
【0075】具体的には、前述した光の放射照度分布の
間隔を画素間隔と一方向において一致させる条件に加え
て、表示パネル上の画素開口の配置とレンズアレイ54
01中のレンズの配置とを相似とすると良い。コンデン
サレンズ5402の収差によりディストーションが発生
し得る場合には、結像素子アレイに入射する光の角度分
布がより正確な周期になるように、そのディストーショ
ンを逆補正する方向にレンズアレイ5401の配置間隔
を補正することが望ましい。
間隔を画素間隔と一方向において一致させる条件に加え
て、表示パネル上の画素開口の配置とレンズアレイ54
01中のレンズの配置とを相似とすると良い。コンデン
サレンズ5402の収差によりディストーションが発生
し得る場合には、結像素子アレイに入射する光の角度分
布がより正確な周期になるように、そのディストーショ
ンを逆補正する方向にレンズアレイ5401の配置間隔
を補正することが望ましい。
【0076】画素開口の配置の縦横の間隔の比と表示画
面の縦横の比が異なる場合は、レンズアレイ5401と
光源との間に配設される他のレンズアレイの各レンズか
らの光を、配置間隔の異なるレンズアレイ5401に入
射させ、かつ、表示パネル及び結像素子アレイの近傍で
他のレンズアレイ中の各レンズを介した入射光をレンズ
アレイ5401により結像させるために、他のレンズア
レイの全体とレンズアレイ5401の全体とがそれぞれ
縦方向と横方向とにおいて異なる屈折力を有するものと
する必要がある。
面の縦横の比が異なる場合は、レンズアレイ5401と
光源との間に配設される他のレンズアレイの各レンズか
らの光を、配置間隔の異なるレンズアレイ5401に入
射させ、かつ、表示パネル及び結像素子アレイの近傍で
他のレンズアレイ中の各レンズを介した入射光をレンズ
アレイ5401により結像させるために、他のレンズア
レイの全体とレンズアレイ5401の全体とがそれぞれ
縦方向と横方向とにおいて異なる屈折力を有するものと
する必要がある。
【0077】ここで、他のレンズアレイ及びレンズアレ
イ5401に必要とされる屈折力の大きさについて検討
する。屈折力の大きさを、集光を正、発散を負として、
その符号も含めて大小を表現したとき、他のレンズアレ
イの屈折力とレンズアレイ5401の屈折力とは、それ
ぞれ以下のように設定される。
イ5401に必要とされる屈折力の大きさについて検討
する。屈折力の大きさを、集光を正、発散を負として、
その符号も含めて大小を表現したとき、他のレンズアレ
イの屈折力とレンズアレイ5401の屈折力とは、それ
ぞれ以下のように設定される。
【0078】表示パネルの表示画面が縦VF、横HFの
比の形状であり、画素開口の配置間隔が縦VP、横HP
である場合、他のレンズアレイ中のレンズの形状が縦V
F、横HFの比の形状、レンズアレイ3001の各レン
ズの配置間隔が縦VP、横HPとなるので、 VF/HF < VP/HP である場合には、他のレンズアレイ全体の屈折力は横方
向に対して縦方向の方が小さく、かつ、レンズアレイ5
401全体の屈折力は横方向に対して縦方向の方が大き
いものとする必要がある。
比の形状であり、画素開口の配置間隔が縦VP、横HP
である場合、他のレンズアレイ中のレンズの形状が縦V
F、横HFの比の形状、レンズアレイ3001の各レン
ズの配置間隔が縦VP、横HPとなるので、 VF/HF < VP/HP である場合には、他のレンズアレイ全体の屈折力は横方
向に対して縦方向の方が小さく、かつ、レンズアレイ5
401全体の屈折力は横方向に対して縦方向の方が大き
いものとする必要がある。
【0079】逆に、 VF/HF > VP/HP である場合には、他のレンズアレイ全体の屈折力は横方
向に対して縦方向の方が大きく、かつ、レンズアレイ5
401全体の屈折力は横方向に対して縦方向の方が小さ
いものとする必要がある。
向に対して縦方向の方が大きく、かつ、レンズアレイ5
401全体の屈折力は横方向に対して縦方向の方が小さ
いものとする必要がある。
【0080】以上のように、結像素子アレイ5404の
各マイクロレンズの位置と放射照度の分布とを一致させ
た場合には、結像素子アレイ5404の各マイクロレン
ズとして、方向ごとに異なる屈折力を有する非球面レン
ズが適用可能であるのみならず、屈折力がすべての方向
で一致する球面レンズを適用することも可能となる。さ
らに、レンズアレイ5401の出射面には、絞りを設け
ると良い。例えばレンズアレイ5401の各レンズの中
央からの光が画素開口を透過するように設定を行った場
合、レンズアレイ5401のレンズとレンズとの境界部
の光は画素開口を透過できない条件となることが多く、
この境界部からの光が表示パネル部で吸収されることに
より発熱等の不都合が生ずる可能性があるからである。
各マイクロレンズの位置と放射照度の分布とを一致させ
た場合には、結像素子アレイ5404の各マイクロレン
ズとして、方向ごとに異なる屈折力を有する非球面レン
ズが適用可能であるのみならず、屈折力がすべての方向
で一致する球面レンズを適用することも可能となる。さ
らに、レンズアレイ5401の出射面には、絞りを設け
ると良い。例えばレンズアレイ5401の各レンズの中
央からの光が画素開口を透過するように設定を行った場
合、レンズアレイ5401のレンズとレンズとの境界部
の光は画素開口を透過できない条件となることが多く、
この境界部からの光が表示パネル部で吸収されることに
より発熱等の不都合が生ずる可能性があるからである。
【0081】また、角度分離によりカラー表示を行う形
式の表示装置の場合は、レンズアレイ5401中のレン
ズのある部分からの光が角度分離の分離角よりも大きな
角度分布を有するために色分離を妨害する可能性があ
る。この色分離の妨害は、例えば3原色に対応した3つ
の開口が画素に設けられている場合、ある色の光が、そ
の色に対応する画素開口の隣の画素開口に入射すること
により発生するが、その条件は画素開口の幅により変化
する。色分離の妨害が発生しない最低限の必要条件とし
て、1色分の入射光の角度分布の幅が2画素開口分の幅
以下であることが挙げられる。図57は、色分離の妨害
の発生を防止するための入射光の条件を模式的に表した
説明図である。各色に対応した画素開口部が非常に小さ
い場合は、図57に示されるように、1色分の入射光の
角度分布の幅がおよそ2画素開口分の幅までに収まる場
合は混色が発生しない。この条件は、レンズアレイ54
01の出射面におけるレンズの幅をピッチの1/2に制
限したことに相当する条件である。
式の表示装置の場合は、レンズアレイ5401中のレン
ズのある部分からの光が角度分離の分離角よりも大きな
角度分布を有するために色分離を妨害する可能性があ
る。この色分離の妨害は、例えば3原色に対応した3つ
の開口が画素に設けられている場合、ある色の光が、そ
の色に対応する画素開口の隣の画素開口に入射すること
により発生するが、その条件は画素開口の幅により変化
する。色分離の妨害が発生しない最低限の必要条件とし
て、1色分の入射光の角度分布の幅が2画素開口分の幅
以下であることが挙げられる。図57は、色分離の妨害
の発生を防止するための入射光の条件を模式的に表した
説明図である。各色に対応した画素開口部が非常に小さ
い場合は、図57に示されるように、1色分の入射光の
角度分布の幅がおよそ2画素開口分の幅までに収まる場
合は混色が発生しない。この条件は、レンズアレイ54
01の出射面におけるレンズの幅をピッチの1/2に制
限したことに相当する条件である。
【0082】この条件を満たすように、絞りをレンズア
レイ5401近傍に配置する場合、その出射幅は、各画
素にN個の開口が設けられているとき、2画素開口分の
幅までに収まればよいので、レンズアレイ5401に形
成されている個々のレンズの横方向の間隔Piに対して
絞りの幅をWsとすると、
レイ5401近傍に配置する場合、その出射幅は、各画
素にN個の開口が設けられているとき、2画素開口分の
幅までに収まればよいので、レンズアレイ5401に形
成されている個々のレンズの横方向の間隔Piに対して
絞りの幅をWsとすると、
【0083】
【数6】 の条件を満たせば良い。
【0084】また、前述した2組のレンズアレイを用い
る光学系の欠点を除く他の方法として、光源からの光を
光分配手段としての複数の楕円反射鏡を用いて集光し、
これを合成することが提案されている。すなわち、複数
の回転楕円反射鏡のそれぞれの焦点の一方を光源の発光
部近傍に、集光側の他方の焦点の少なくとも一つは異な
る位置に配置するようにすることで、光源からの光は複
数の2次光源に分割され、レンズアレイを2組用いた場
合と同様の均一な表示を実現することができる。特に、
複数の回転楕円反射鏡による2次光源の近傍に、個々の
2次光源位置に対応したレンズを複数個並べたレンズア
レイを配置することにより、レンズアレイ中の各レンズ
が2次光源の光をそれぞれ集光するため、照明効率を向
上させることができる。
る光学系の欠点を除く他の方法として、光源からの光を
光分配手段としての複数の楕円反射鏡を用いて集光し、
これを合成することが提案されている。すなわち、複数
の回転楕円反射鏡のそれぞれの焦点の一方を光源の発光
部近傍に、集光側の他方の焦点の少なくとも一つは異な
る位置に配置するようにすることで、光源からの光は複
数の2次光源に分割され、レンズアレイを2組用いた場
合と同様の均一な表示を実現することができる。特に、
複数の回転楕円反射鏡による2次光源の近傍に、個々の
2次光源位置に対応したレンズを複数個並べたレンズア
レイを配置することにより、レンズアレイ中の各レンズ
が2次光源の光をそれぞれ集光するため、照明効率を向
上させることができる。
【0085】以下、本発明に係る表示装置の各実施の形
態について、具体的に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る表示装置の光学構成を示す説明図であり、結像
素子アレイを用いた単板式カラー表示装置に本発明の構
成を適用した第1の例である。結像素子アレイとしてマ
イクロレンズアレイを用い、結像素子に照射する光線を
角度に応じて3色に分離するために、異なる角度で配設
された複数のダイクロイックミラーを用いている。
態について、具体的に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る表示装置の光学構成を示す説明図であり、結像
素子アレイを用いた単板式カラー表示装置に本発明の構
成を適用した第1の例である。結像素子アレイとしてマ
イクロレンズアレイを用い、結像素子に照射する光線を
角度に応じて3色に分離するために、異なる角度で配設
された複数のダイクロイックミラーを用いている。
【0086】照射光を発生する光源であるメタルハライ
ドランプ110の周囲には、光照射側に開口部が開設さ
れた楕円リフレクタ111が配設され、楕円リフレクタ
111の開口部には、赤外線及び紫外線を遮断するフィ
ルタ112並びにレンズアレイ113が配設されてい
る。メタルハライドランプ110は楕円リフレクタ11
1の略焦点位置に位置するように配設されている。レン
ズアレイ113の各レンズからの照射光が集光される位
置には光の角度分布を調整し、横方向における各レンズ
間の光を遮断するするための絞り121が配設されてい
る。絞り121の光出射側には、コンデンサレンズ11
5、3枚のダイクロイックミラー116R、116B、
116Gから構成される色分解ミラー116が順に配設
されている。色分解ミラー116は、入射光を相互に異
なった反射角度の3原色の光に分解するために、3枚の
ダイクロイックミラー116R、116B、116Gが
相互に微小な角度をなすように配設されている。
ドランプ110の周囲には、光照射側に開口部が開設さ
れた楕円リフレクタ111が配設され、楕円リフレクタ
111の開口部には、赤外線及び紫外線を遮断するフィ
ルタ112並びにレンズアレイ113が配設されてい
る。メタルハライドランプ110は楕円リフレクタ11
1の略焦点位置に位置するように配設されている。レン
ズアレイ113の各レンズからの照射光が集光される位
置には光の角度分布を調整し、横方向における各レンズ
間の光を遮断するするための絞り121が配設されてい
る。絞り121の光出射側には、コンデンサレンズ11
5、3枚のダイクロイックミラー116R、116B、
116Gから構成される色分解ミラー116が順に配設
されている。色分解ミラー116は、入射光を相互に異
なった反射角度の3原色の光に分解するために、3枚の
ダイクロイックミラー116R、116B、116Gが
相互に微小な角度をなすように配設されている。
【0087】色分解ミラー116によって3原色に分解
された光が反射する位置には、順に配置された入射側偏
光板122、マイクロレンズアレイ117、液晶パネル
118、出射側偏光板123から構成される液晶モジュ
ールが配設され、液晶モジュールの出射側には、フィー
ルドレンズ119及び投射レンズ120が配設されてい
る。さらに、実際の構成では、投射レンズ120により
投射された像が結像されるスクリーンが用いられるが、
当該構成部分は、図面上は省略されている。
された光が反射する位置には、順に配置された入射側偏
光板122、マイクロレンズアレイ117、液晶パネル
118、出射側偏光板123から構成される液晶モジュ
ールが配設され、液晶モジュールの出射側には、フィー
ルドレンズ119及び投射レンズ120が配設されてい
る。さらに、実際の構成では、投射レンズ120により
投射された像が結像されるスクリーンが用いられるが、
当該構成部分は、図面上は省略されている。
【0088】次にこの構成における動作を説明する。楕
円リフレクタ111の略焦点位置に配設されたメタルハ
ライドランプ110の光は、楕円リフレクタ111によ
って、楕円リフレクタ111が一部をなす楕円体の他の
焦点位置に向かって収束されるが、赤外線及び紫外線を
遮断するフィルタ112を透過して当該他の焦点よりも
メタルハライドランプ110側にあるレンズアレイ11
3に入射する。
円リフレクタ111の略焦点位置に配設されたメタルハ
ライドランプ110の光は、楕円リフレクタ111によ
って、楕円リフレクタ111が一部をなす楕円体の他の
焦点位置に向かって収束されるが、赤外線及び紫外線を
遮断するフィルタ112を透過して当該他の焦点よりも
メタルハライドランプ110側にあるレンズアレイ11
3に入射する。
【0089】図2はレンズアレイ113の構造を示すも
ので、図2(a)はレンズアレイ113の光軸に垂直な
方向から見た正面図、図2(b)は図2(a)の線AB
に沿った断面図である。
ので、図2(a)はレンズアレイ113の光軸に垂直な
方向から見た正面図、図2(b)は図2(a)の線AB
に沿った断面図である。
【0090】レンズアレイ113中の各レンズの形状は
液晶パネル118の表示面と相似形である縦横比が9対
16の四角形になっている。レンズアレイ113は、図
2(b)に示した断面形状から分かるように、楕円リフ
レクタ111が一部をなす楕円体の他の焦点位置に向か
って収束している光の進行方向を各レンズごとに、より
外側に移動させて光の収束を弱め、収束する位置を当該
他の焦点位置から移動させる。
液晶パネル118の表示面と相似形である縦横比が9対
16の四角形になっている。レンズアレイ113は、図
2(b)に示した断面形状から分かるように、楕円リフ
レクタ111が一部をなす楕円体の他の焦点位置に向か
って収束している光の進行方向を各レンズごとに、より
外側に移動させて光の収束を弱め、収束する位置を当該
他の焦点位置から移動させる。
【0091】光が収束する位置では、レンズアレイ11
3のレンズの数に等しい複数のランプ像が結像し照度分
布が発生する。このとき、ランプ像とこれに隣接するラ
ンプ像の間隔はそれぞれほぼ等しく、かつ、各ランプ像
が互いに重なり合う部分が最小限となるように、レンズ
アレイ113を設計する必要がある。なお、本実施の形
態においては、ランプ像の間隔は18.5mmとなって
いる。
3のレンズの数に等しい複数のランプ像が結像し照度分
布が発生する。このとき、ランプ像とこれに隣接するラ
ンプ像の間隔はそれぞれほぼ等しく、かつ、各ランプ像
が互いに重なり合う部分が最小限となるように、レンズ
アレイ113を設計する必要がある。なお、本実施の形
態においては、ランプ像の間隔は18.5mmとなって
いる。
【0092】図3は、絞り121の正面図である。絞り
121は、第1のレンズアレイ113により生じるラン
プ像の間の光を遮断し、ランプ像を分離する働きをす
る。
121は、第1のレンズアレイ113により生じるラン
プ像の間の光を遮断し、ランプ像を分離する働きをす
る。
【0093】なお、本実施の形態では、横方向の分離が
重要であり、縦方向の分離は不必要であり、縦方向は、
少しでも透過光を増やす為に、ランプ像間を遮光しない
方が望ましい。そこで絞りは、縦のスリット状となって
いる。
重要であり、縦方向の分離は不必要であり、縦方向は、
少しでも透過光を増やす為に、ランプ像間を遮光しない
方が望ましい。そこで絞りは、縦のスリット状となって
いる。
【0094】スリットの幅は、式4より、12.3mm
(=18.5×2/3)以下にする必要がある。第1の
実施の形態の例においては、画素開口の幅と組み立てマ
ージンを考慮して、5.3mmとした。
(=18.5×2/3)以下にする必要がある。第1の
実施の形態の例においては、画素開口の幅と組み立てマ
ージンを考慮して、5.3mmとした。
【0095】コンデンサレンズ115は焦点距離150
mmのフレネル凸レンズであり、第1のレンズアレイ1
13によるランプ像の間隔が18.5mmであることか
ら、コンデンサレンズ115を出射した光はおよそ7度
ごとの角度差で3つの角度に分離している。このコンデ
ンサレンズ115からの出射光は、色分解ミラー116
に入射される。
mmのフレネル凸レンズであり、第1のレンズアレイ1
13によるランプ像の間隔が18.5mmであることか
ら、コンデンサレンズ115を出射した光はおよそ7度
ごとの角度差で3つの角度に分離している。このコンデ
ンサレンズ115からの出射光は、色分解ミラー116
に入射される。
【0096】色分解ミラー116は、図1に示すよう
に、3枚のダイクロイックミラー116R,116G,
116Bから構成されている。3枚のダイクロイックミ
ラー116R,116G,116Bの反射特性は、図4
3に示した3枚のダイクロイックミラーの反射特性と同
様である。図43のグラフ中の曲線B,G,Rがそれぞ
れダイクロイックミラー116R,116G,116B
の光の波長に対する反射率の特性を示しており、ダイク
ロイックミラー116Rは可視光のうち赤色光のみを反
射し、同様にダイクロイックミラー116Gは緑色光、
ダイクロイックミラー116Bは青色光のみを反射す
る。
に、3枚のダイクロイックミラー116R,116G,
116Bから構成されている。3枚のダイクロイックミ
ラー116R,116G,116Bの反射特性は、図4
3に示した3枚のダイクロイックミラーの反射特性と同
様である。図43のグラフ中の曲線B,G,Rがそれぞ
れダイクロイックミラー116R,116G,116B
の光の波長に対する反射率の特性を示しており、ダイク
ロイックミラー116Rは可視光のうち赤色光のみを反
射し、同様にダイクロイックミラー116Gは緑色光、
ダイクロイックミラー116Bは青色光のみを反射す
る。
【0097】図4は、色分解ミラー116を構成する3
枚のダイクロイックミラー116R,116G,116
Bの配置の角度を模式的に表した説明図である。
枚のダイクロイックミラー116R,116G,116
Bの配置の角度を模式的に表した説明図である。
【0098】図4を参照すると、色分解ミラー116
は、入射光を相互に異なった反射角度の3原色の光に分
解するために、3枚のダイクロイックミラー116R,
116G,116Bが相互に微小な角度をなすように配
設されている。この第1の実施の形態においては、3枚
のダイクロイックミラー116R,116G,116B
の中央に位置するダイクロイックミラー116Bが入射
光の光軸に対して45度の角度をなすように配置され、
その両側にダイクロイックミラー116R,116Gが
それぞれダイクロイックミラー116Bに対して約1.
2度の角度をなすように配置されている。
は、入射光を相互に異なった反射角度の3原色の光に分
解するために、3枚のダイクロイックミラー116R,
116G,116Bが相互に微小な角度をなすように配
設されている。この第1の実施の形態においては、3枚
のダイクロイックミラー116R,116G,116B
の中央に位置するダイクロイックミラー116Bが入射
光の光軸に対して45度の角度をなすように配置され、
その両側にダイクロイックミラー116R,116Gが
それぞれダイクロイックミラー116Bに対して約1.
2度の角度をなすように配置されている。
【0099】3枚のダイクロイックミラー116R,1
16G,116Bを、このように配置することにより、
入射した白色光は、液晶パネル118の水平方向に2.
3度ごとに角度分離された原色の光信号に分離されて反
射される。
16G,116Bを、このように配置することにより、
入射した白色光は、液晶パネル118の水平方向に2.
3度ごとに角度分離された原色の光信号に分離されて反
射される。
【0100】以上のように、3原色に角度分離された光
は、図1における液晶モジュールの入射側偏光板122
により偏光された後、マイクロレンズアレイ117及び
液晶パネル118に入射し、さらに、出射側偏光板12
3、フィールドレンズ119を透過後、投射レンズ12
0により表示スクリーンに投射される。
は、図1における液晶モジュールの入射側偏光板122
により偏光された後、マイクロレンズアレイ117及び
液晶パネル118に入射し、さらに、出射側偏光板12
3、フィールドレンズ119を透過後、投射レンズ12
0により表示スクリーンに投射される。
【0101】マイクロレンズアレイ117から液晶パネ
ル118への光の入射の状態は、本発明に係る光源及び
マイクロレンズアレイにより液晶パネルの所定の画素に
所定の原色光のみが入射する状態が構成されている。
ル118への光の入射の状態は、本発明に係る光源及び
マイクロレンズアレイにより液晶パネルの所定の画素に
所定の原色光のみが入射する状態が構成されている。
【0102】図5は、マイクロレンズアレイ117及び
液晶パネル118の一部を拡大した構成図である。図1
におけるマイクロレンズアレイ117は、図5に示され
るように複数個の円筒面レンズを平行に隙間なく並べて
形成された形状のマイクロレンズアレイ501であり、
その配列の間隔Plensは、3原色を1組とする画素開口
502の配列の間隔Ppixel と等しくされている。
液晶パネル118の一部を拡大した構成図である。図1
におけるマイクロレンズアレイ117は、図5に示され
るように複数個の円筒面レンズを平行に隙間なく並べて
形成された形状のマイクロレンズアレイ501であり、
その配列の間隔Plensは、3原色を1組とする画素開口
502の配列の間隔Ppixel と等しくされている。
【0103】第1の実施の形態においては、図5に示さ
れるように、3原色を分担する画素開口を平行に並べた
配置としており、後述するように、その並べた横方向の
マイクロレンズアレイによる分離角をそれぞれ3色分の
角度としている。即ち、この例では、マイクロレンズア
レイによる横方向の分離角は、色分離素子であるダイク
ロイックミラーの分離角の3倍にすることにより、所定
の画素に複数のマイクロレンズを透過した同一色の光が
入射する。
れるように、3原色を分担する画素開口を平行に並べた
配置としており、後述するように、その並べた横方向の
マイクロレンズアレイによる分離角をそれぞれ3色分の
角度としている。即ち、この例では、マイクロレンズア
レイによる横方向の分離角は、色分離素子であるダイク
ロイックミラーの分離角の3倍にすることにより、所定
の画素に複数のマイクロレンズを透過した同一色の光が
入射する。
【0104】従って、レンズアレイにより角度的に分離
された白色光であっても、角度分離手段を用いて所定の
色の光を所定の画素に入射させることが可能である。
された白色光であっても、角度分離手段を用いて所定の
色の光を所定の画素に入射させることが可能である。
【0105】また、色の角度分離方向である横方向に対
して直交する方向である縦方向においては、マイクロレ
ンズの焦点距離を長くするかまたは結像しないようにす
ることにより、レンズアレイの縦方向の角度分離により
発生する縦方向の照度分布を緩和し、表示パネルの縦方
向を仕切る遮光部に光が集中することを防止し、かつ、
マイクロレンズによる縦方向の出射光の角度を低減する
ことができる。
して直交する方向である縦方向においては、マイクロレ
ンズの焦点距離を長くするかまたは結像しないようにす
ることにより、レンズアレイの縦方向の角度分離により
発生する縦方向の照度分布を緩和し、表示パネルの縦方
向を仕切る遮光部に光が集中することを防止し、かつ、
マイクロレンズによる縦方向の出射光の角度を低減する
ことができる。
【0106】図5に示した例においては、マイクロレン
ズ501を円筒面レンズとすることにより、縦方向の結
像が起こらないようにしている。ここでは、3つの画素
開口に対して1つの円筒面レンズを結像素子として形成
している。図5では結像素子の縦断面が連続しているの
で、3つの画素開口の列に対して1つの結像素子が対応
している様にも見ることができるが、本発明の主旨にも
とるものではない。
ズ501を円筒面レンズとすることにより、縦方向の結
像が起こらないようにしている。ここでは、3つの画素
開口に対して1つの円筒面レンズを結像素子として形成
している。図5では結像素子の縦断面が連続しているの
で、3つの画素開口の列に対して1つの結像素子が対応
している様にも見ることができるが、本発明の主旨にも
とるものではない。
【0107】図6は、液晶モジュールの入射側偏光板と
出射側偏光板との間の構成部分の横方向の断面図であ
り、図6(a)が本発明に係る表示装置の当該部分、図
6(b)が従来の表示装置の当該部分を示しており、符
号601、604はマイクロレンズアレイ、符号60
2、605は画素開口、符号603、606は液晶パネ
ルの光入射側基板をそれぞれ示している。
出射側偏光板との間の構成部分の横方向の断面図であ
り、図6(a)が本発明に係る表示装置の当該部分、図
6(b)が従来の表示装置の当該部分を示しており、符
号601、604はマイクロレンズアレイ、符号60
2、605は画素開口、符号603、606は液晶パネ
ルの光入射側基板をそれぞれ示している。
【0108】図6(a)の本発明に係る表示装置におい
て、マイクロレンズアレイ601への入射光としては、
図1におけるレンズアレイ113と色分解ミラー116
とにより、それぞれ1.2度の間隔ごとに9つの光が入
射している。
て、マイクロレンズアレイ601への入射光としては、
図1におけるレンズアレイ113と色分解ミラー116
とにより、それぞれ1.2度の間隔ごとに9つの光が入
射している。
【0109】第1の実施に形態においては、マイクロレ
ンズアレイ601と液晶素子の画素開口の面602との
間隔は1.12mmとなっている。この1.12mmの
うち1.10mmは液晶セルを構成する対向電極を形成
したガラス基板(コーニング7059)であり、残りの
0.02mmはアクリル系接着剤である。これらの合成
屈折率はおよそ1.52であり、マイクロレンズ601
の透過後はそれぞれの光の分離角はスネルの法則により
およそ1.5度になり、9つの入射光のそれぞれが間隔
31μmで画素開口部702に入射するようになってい
る。
ンズアレイ601と液晶素子の画素開口の面602との
間隔は1.12mmとなっている。この1.12mmの
うち1.10mmは液晶セルを構成する対向電極を形成
したガラス基板(コーニング7059)であり、残りの
0.02mmはアクリル系接着剤である。これらの合成
屈折率はおよそ1.52であり、マイクロレンズ601
の透過後はそれぞれの光の分離角はスネルの法則により
およそ1.5度になり、9つの入射光のそれぞれが間隔
31μmで画素開口部702に入射するようになってい
る。
【0110】従って、図6(a)に示されるように、マ
イクロレンズアレイ601の1つのマイクロレンズに入
射した光は3列の画素に入射することになる。また、画
素側から見ると、3列のマイクロレンズからの光が入射
することになる。
イクロレンズアレイ601の1つのマイクロレンズに入
射した光は3列の画素に入射することになる。また、画
素側から見ると、3列のマイクロレンズからの光が入射
することになる。
【0111】一方、図6(b)の従来の表示装置におい
ては、単一の入射光がダイクロイックミラーで2.3度
ごとの3つの光となり、マイクロレンズアレイ604及
び光入射側基板606を介して画素開口部605に入射
する。画素開口部605への入射光の分散角が大きいた
め、マイクロレンズアレイ604と液晶素子の画素開口
部の面605との距離は0.57mmと短くせざるを得
ず、光入射側基板606としてはこの距離に収まる厚さ
のものを用いなければならない。また、マイクロレンズ
アレイ604の1つのマイクロレンズに入射した光は1
列の画素にのみ入射し、画素側から見ても、1列のマイ
クロレンズからの光のみが入射することになる。
ては、単一の入射光がダイクロイックミラーで2.3度
ごとの3つの光となり、マイクロレンズアレイ604及
び光入射側基板606を介して画素開口部605に入射
する。画素開口部605への入射光の分散角が大きいた
め、マイクロレンズアレイ604と液晶素子の画素開口
部の面605との距離は0.57mmと短くせざるを得
ず、光入射側基板606としてはこの距離に収まる厚さ
のものを用いなければならない。また、マイクロレンズ
アレイ604の1つのマイクロレンズに入射した光は1
列の画素にのみ入射し、画素側から見ても、1列のマイ
クロレンズからの光のみが入射することになる。
【0112】以上のように、本発明に係る表示装置にお
いては、液晶パネルに3原色に分離した光が、液晶パネ
ルのそれぞれの3原色の明るさを示す映像信号で駆動さ
れる画素に入射することによりカラー表示を実現するこ
とができる。
いては、液晶パネルに3原色に分離した光が、液晶パネ
ルのそれぞれの3原色の明るさを示す映像信号で駆動さ
れる画素に入射することによりカラー表示を実現するこ
とができる。
【0113】以上の本発明の第1の実施の形態に係る表
示装置を、図42に示した従来の単板式表示装置と比較
して本発明の効果を評価した。
示装置を、図42に示した従来の単板式表示装置と比較
して本発明の効果を評価した。
【0114】表示の均一性については、投射画面を9分
割して、それらの各分割部分の中央の照度を測定し、そ
の9点の測定値の平均値と9点の測定値中の最大値との
比である最大/平均の大きさによって評価した。即ち、
この値が1に近いほど、表示の均一性が良好であること
を意味する。従来の単板式表示装置においてはこの値が
1.6であったのに対し、本発明の第1の実施の形態に
係る表示装置においては1.4と良好な値が得られた。
割して、それらの各分割部分の中央の照度を測定し、そ
の9点の測定値の平均値と9点の測定値中の最大値との
比である最大/平均の大きさによって評価した。即ち、
この値が1に近いほど、表示の均一性が良好であること
を意味する。従来の単板式表示装置においてはこの値が
1.6であったのに対し、本発明の第1の実施の形態に
係る表示装置においては1.4と良好な値が得られた。
【0115】また、表示の明るさについては、先の照度
の9点平均と表示面積とに基づき、投射レンズからの出
射光束を求めて評価値とした。従来の単板式表示装置に
おいては180ルーメンであったのに対して、本発明の
第1の実施の形態に係る表示装置においては200ルー
メンとおよそ1割増しの明るさが得られた。これは、光
源からの入射光を分割したことによる発散角の低減の効
果以外に、マイクロレンズの焦点距離が長くなったこと
によりマイクロレンズの球面収差等を低減することがで
きたことも原因となっていると考えられる。
の9点平均と表示面積とに基づき、投射レンズからの出
射光束を求めて評価値とした。従来の単板式表示装置に
おいては180ルーメンであったのに対して、本発明の
第1の実施の形態に係る表示装置においては200ルー
メンとおよそ1割増しの明るさが得られた。これは、光
源からの入射光を分割したことによる発散角の低減の効
果以外に、マイクロレンズの焦点距離が長くなったこと
によりマイクロレンズの球面収差等を低減することがで
きたことも原因となっていると考えられる。
【0116】また、本発明の構成は、製造工程において
も以下の点で顕著な効果がある。従来の表示装置の液晶
パネル部の構成を図6(b)に示したが、従来の表示装
置においては、液晶パネルの光入射側基板606の厚さ
はおよそ0.54mmとされている。これに対して、本
発明の第1の実施の形態に係る表示装置においては、通
常液晶パネルの基板として用いられている厚さ1.1m
mのガラス基板を利用することができた。即ち、従来の
単板式表示装置の液晶セルの組立て工程においては、対
向基板厚が薄くなったために液晶セルの液晶層の厚さの
均一化がより困難になり、また、組立て工程の生産装置
の条件設定等を変更する必要があるため量産対応にも支
障があった。これに対して、本発明の第1の実施の形態
に係る表示装置においては、通常の液晶セル組立て工程
を利用することができるので、そのまま従来の製造装置
で量産可能であり、設備コストの低減を図ることができ
る。 (第2の実施の形態)図7は、本発明の第2の実施の形
態に係る表示装置の光学構成を示す説明図である。図7
の構成は図1に示した構成とほば同じであり、対応する
構成要素の参照符号は図1では100番台、図7では7
00番台となっている他は同じとなっている。
も以下の点で顕著な効果がある。従来の表示装置の液晶
パネル部の構成を図6(b)に示したが、従来の表示装
置においては、液晶パネルの光入射側基板606の厚さ
はおよそ0.54mmとされている。これに対して、本
発明の第1の実施の形態に係る表示装置においては、通
常液晶パネルの基板として用いられている厚さ1.1m
mのガラス基板を利用することができた。即ち、従来の
単板式表示装置の液晶セルの組立て工程においては、対
向基板厚が薄くなったために液晶セルの液晶層の厚さの
均一化がより困難になり、また、組立て工程の生産装置
の条件設定等を変更する必要があるため量産対応にも支
障があった。これに対して、本発明の第1の実施の形態
に係る表示装置においては、通常の液晶セル組立て工程
を利用することができるので、そのまま従来の製造装置
で量産可能であり、設備コストの低減を図ることができ
る。 (第2の実施の形態)図7は、本発明の第2の実施の形
態に係る表示装置の光学構成を示す説明図である。図7
の構成は図1に示した構成とほば同じであり、対応する
構成要素の参照符号は図1では100番台、図7では7
00番台となっている他は同じとなっている。
【0117】この実施の形態が前述した第1の実施の形
態と異なるのは、第2のレンズアレイ714を絞り72
1の前に挿入した点である。
態と異なるのは、第2のレンズアレイ714を絞り72
1の前に挿入した点である。
【0118】このレンズアレイ714の正面図を図8に
示す。この第2のレンズアレイ714は、第1のレンズ
アレイ713からの光を効率良くマイクロレンズアレイ
717に集光する働きをするので、より明るさおよび表
示の均一性を向上させることができる。
示す。この第2のレンズアレイ714は、第1のレンズ
アレイ713からの光を効率良くマイクロレンズアレイ
717に集光する働きをするので、より明るさおよび表
示の均一性を向上させることができる。
【0119】第2のレンズアレイ714のレンズは図8
にその正面図が示されており、小さな凸レンズが、図2
に示したレンズアレイ713と同じ3列、計13個配設
されている。各凸レンズの焦点距離は、後述するコンデ
ンサレンズ715の位置付近に第1のレンズアレイ71
3の像を結像するように設定される。即ち、図7におい
て第2のレンズアレイ714中のレンズの焦点距離f2
は、像と焦点の関係より、
にその正面図が示されており、小さな凸レンズが、図2
に示したレンズアレイ713と同じ3列、計13個配設
されている。各凸レンズの焦点距離は、後述するコンデ
ンサレンズ715の位置付近に第1のレンズアレイ71
3の像を結像するように設定される。即ち、図7におい
て第2のレンズアレイ714中のレンズの焦点距離f2
は、像と焦点の関係より、
【0120】
【数7】 となる。ここで、L1は第1及び第2のレンズアレイ間
の距離、L2は第2のレンズアレイ714とコンデンサ
レンズ715との距離、Nは第1のレンズアレイ713
中の各レンズの大きさと液晶パネル718の表示面との
大きさの比である。第1の実施の形態の例においては、
Nの値は約4であり、また、第2のレンズアレイ714
に形成されているレンズの水平ピッチは、図8に示され
るように、18.5mmである。
の距離、L2は第2のレンズアレイ714とコンデンサ
レンズ715との距離、Nは第1のレンズアレイ713
中の各レンズの大きさと液晶パネル718の表示面との
大きさの比である。第1の実施の形態の例においては、
Nの値は約4であり、また、第2のレンズアレイ714
に形成されているレンズの水平ピッチは、図8に示され
るように、18.5mmである。
【0121】この第2のレンズアレイ714の直後に配
設される絞り721が配設されているが、この絞り72
1は図3における絞り121と同様であるので、その説
明を省略する。
設される絞り721が配設されているが、この絞り72
1は図3における絞り121と同様であるので、その説
明を省略する。
【0122】コンデンサレンズ715はフレネル凸レン
ズであり、焦点距離は150mm、その焦点は第2のレ
ンズアレイ714のほぼ中央にある。第2のレンズアレ
イ714の各レンズの横方向における間隔が18.5m
mであることから、コンデンサレンズ715を出射した
光はおよそ7度ごとの角度差で3つの角度に分離してい
る。このコンデンサレンズ715からの出射光は、色分
解ミラー716に入射される。 (第3の実施の形態)図9は、本発明の第3の実施の形
態に係る表示装置の光学構成を示す説明図であり、結像
素子アレイを用いた単板式カラー表示装置に本発明の構
成を適用した様子を示す。
ズであり、焦点距離は150mm、その焦点は第2のレ
ンズアレイ714のほぼ中央にある。第2のレンズアレ
イ714の各レンズの横方向における間隔が18.5m
mであることから、コンデンサレンズ715を出射した
光はおよそ7度ごとの角度差で3つの角度に分離してい
る。このコンデンサレンズ715からの出射光は、色分
解ミラー716に入射される。 (第3の実施の形態)図9は、本発明の第3の実施の形
態に係る表示装置の光学構成を示す説明図であり、結像
素子アレイを用いた単板式カラー表示装置に本発明の構
成を適用した様子を示す。
【0123】第1の実施の形態と同様に、結像素子アレ
イとしてマイクロレンズアレイを用い、結像素子に照射
する光線を角度に応じて3色に分離するために、異なる
角度で配設された複数のダイクロイックミラーを用いて
いる。
イとしてマイクロレンズアレイを用い、結像素子に照射
する光線を角度に応じて3色に分離するために、異なる
角度で配設された複数のダイクロイックミラーを用いて
いる。
【0124】照射光を発生する光源であるメタルハライ
ドランプ910の周囲には、光照射側に開口部が開設さ
れた放物面リフレクタ911が配設され、放物面リフレ
クタ911の開口部には、赤外線及び紫外線を遮断する
フィルタ912並びに第1のレンズアレイ913が配設
されている。第1のレンズアレイ913の各レンズから
の照射光が集光される位置に第2のレンズアレイ914
が配設されている。第2のレンズアレイ914の光出射
側には、光の角度分布を調整するための絞り921が第
2のレンズアレイ914の各レンズの横方向における各
レンズ間の光を遮断するように配設されている。
ドランプ910の周囲には、光照射側に開口部が開設さ
れた放物面リフレクタ911が配設され、放物面リフレ
クタ911の開口部には、赤外線及び紫外線を遮断する
フィルタ912並びに第1のレンズアレイ913が配設
されている。第1のレンズアレイ913の各レンズから
の照射光が集光される位置に第2のレンズアレイ914
が配設されている。第2のレンズアレイ914の光出射
側には、光の角度分布を調整するための絞り921が第
2のレンズアレイ914の各レンズの横方向における各
レンズ間の光を遮断するように配設されている。
【0125】第2のレンズアレイ914及び絞り921
の光出射側には、コンデンサレンズ915、3枚のダイ
クロイックミラーから構成される色分解ミラー916が
順に配設されている。色分解ミラー916は、入射光を
相互に異なった反射角度の3原色の光に分解するため
に、3枚のダイクロイックミラーが相互に微小な角度を
なすように配設されている。
の光出射側には、コンデンサレンズ915、3枚のダイ
クロイックミラーから構成される色分解ミラー916が
順に配設されている。色分解ミラー916は、入射光を
相互に異なった反射角度の3原色の光に分解するため
に、3枚のダイクロイックミラーが相互に微小な角度を
なすように配設されている。
【0126】色分解ミラー916によって3原色に分解
された光が反射する位置には、順に配置された入射側偏
光板922、マイクロレンズアレイ917、液晶パネル
918、出射側偏光板923から構成される液晶モジュ
ールが配設され、液晶モジュールの映像信号出射側に
は、フィールドレンズ919及び投射レンズ920が配
設されている。さらに、実際の構成では、投射レンズ9
20により投射された像が結像されるスクリーンが用い
られるが、当該構成部分は、図面上は省略されている。
された光が反射する位置には、順に配置された入射側偏
光板922、マイクロレンズアレイ917、液晶パネル
918、出射側偏光板923から構成される液晶モジュ
ールが配設され、液晶モジュールの映像信号出射側に
は、フィールドレンズ919及び投射レンズ920が配
設されている。さらに、実際の構成では、投射レンズ9
20により投射された像が結像されるスクリーンが用い
られるが、当該構成部分は、図面上は省略されている。
【0127】第3の実施の形態に係る表示装置が第2の
実施の形態に係る表示装置と異なる点は、光源からの照
射光の反射板として、回転放物面鏡(放物面リフレク
タ)911を用いている点と、第1及び第2のレンズア
レイ913及び914のレンズアレイ全体としての屈折
力の与え方、そして、コンデンサレンズ915としてフ
レネルレンズではなく、通常の凸平単レンズを用いた点
である。
実施の形態に係る表示装置と異なる点は、光源からの照
射光の反射板として、回転放物面鏡(放物面リフレク
タ)911を用いている点と、第1及び第2のレンズア
レイ913及び914のレンズアレイ全体としての屈折
力の与え方、そして、コンデンサレンズ915としてフ
レネルレンズではなく、通常の凸平単レンズを用いた点
である。
【0128】反射板として回転放物面鏡(放物面リフレ
クタ)911を用いたことにより、第1のレンズアレイ
913に入射する光はほぼ平行光となっており、全体と
して凸レンズの特性が与えられた第1のレンズアレイ9
13を用いたことにより、第1のレンズアレイ913中
の各レンズ要素ごとに集光すると同時に、全体としても
集光する状態となり、第1のレンズアレイ913よりも
小さい第2のレンズアレイ914に光が入射する。第2
のレンズアレイ914は全体として凹レンズの特性を有
しており、入射した光を緩やかな発散光に変える。ま
た、第1のレンズアレイ913中の各レンズと第2のレ
ンズアレイ914中の各レンズとは1対1に対応してお
り、コンデンサレンズ915を通して液晶パネル918
上に第1のレンズアレイ913中の各レンズが結像され
るようになっている。
クタ)911を用いたことにより、第1のレンズアレイ
913に入射する光はほぼ平行光となっており、全体と
して凸レンズの特性が与えられた第1のレンズアレイ9
13を用いたことにより、第1のレンズアレイ913中
の各レンズ要素ごとに集光すると同時に、全体としても
集光する状態となり、第1のレンズアレイ913よりも
小さい第2のレンズアレイ914に光が入射する。第2
のレンズアレイ914は全体として凹レンズの特性を有
しており、入射した光を緩やかな発散光に変える。ま
た、第1のレンズアレイ913中の各レンズと第2のレ
ンズアレイ914中の各レンズとは1対1に対応してお
り、コンデンサレンズ915を通して液晶パネル918
上に第1のレンズアレイ913中の各レンズが結像され
るようになっている。
【0129】この第3の実施の形態に係る表示装置の輝
度分布は、上記の最大値/9点平均値の値が1.2と良
好な値が得られた。また、表示の明るさは、図42に示
した従来の単板式表示装置と比較すると、およそ1.1
倍の200ルーメンとなった。この値の明るさは、本発
明の第1の実施の形態に係る表示装置と同じであるが、
第1のレンズアレイ813のレンズ形状をより最適化す
ることにより、おある程度改善できると考えられる。 (第4の実施の形態)図10は、本発明の第4の実施の
形態に係る表示装置の光学構成を示す説明図であり、こ
の実施の形態は色ごとの角度分離素子及び色結像素子と
して、位相制御型の回折格子を画素毎に対応して形成し
たシートを用いたものである。
度分布は、上記の最大値/9点平均値の値が1.2と良
好な値が得られた。また、表示の明るさは、図42に示
した従来の単板式表示装置と比較すると、およそ1.1
倍の200ルーメンとなった。この値の明るさは、本発
明の第1の実施の形態に係る表示装置と同じであるが、
第1のレンズアレイ813のレンズ形状をより最適化す
ることにより、おある程度改善できると考えられる。 (第4の実施の形態)図10は、本発明の第4の実施の
形態に係る表示装置の光学構成を示す説明図であり、こ
の実施の形態は色ごとの角度分離素子及び色結像素子と
して、位相制御型の回折格子を画素毎に対応して形成し
たシートを用いたものである。
【0130】照射光を発生する光源であるメタルハライ
ドランプ1001の周囲には、光照射側に開口部が開設
された楕円リフレクタ1002が配設され、楕円リフレ
クタ1002の開口部には、赤外線及び紫外線を遮断す
るフィルタ1003並びに第1のレンズアレイ1004
が配設されている。メタルハライドランプ1001は楕
円リフレクタ1002の略焦点位置に位置するように配
設されている。第1のレンズアレイ1004の各レンズ
からの照射光が集束される位置に第2のレンズアレイ1
007が配設されており、第2のレンズアレイ1005
の光出射側には、光の角度分布を調整するための絞り1
006が第2のレンズアレイ1005の各レンズの横方
向における各レンズ間の光を遮断するように配設されて
いる。
ドランプ1001の周囲には、光照射側に開口部が開設
された楕円リフレクタ1002が配設され、楕円リフレ
クタ1002の開口部には、赤外線及び紫外線を遮断す
るフィルタ1003並びに第1のレンズアレイ1004
が配設されている。メタルハライドランプ1001は楕
円リフレクタ1002の略焦点位置に位置するように配
設されている。第1のレンズアレイ1004の各レンズ
からの照射光が集束される位置に第2のレンズアレイ1
007が配設されており、第2のレンズアレイ1005
の光出射側には、光の角度分布を調整するための絞り1
006が第2のレンズアレイ1005の各レンズの横方
向における各レンズ間の光を遮断するように配設されて
いる。
【0131】第2のレンズアレイ1005及び絞り10
06の光出射側には、コンデンサレンズ1007が配設
されている。このコンデンサレンズ1007により、第
2のレンズアレイ1005の各レンズからの出射光が平
行光となる。但し、コンデンサレンズ1007は、第1
の実施の形態とは異なり、その焦点位置を第2のレンズ
アレイ1005とは異なる位置に置いている。即ち、コ
ンデンサレンズ1007は、回転楕円反射板(楕円リフ
レクタ1002)の光軸に垂直な方向にレンズの中心を
ずらすことにより、第2のレンズアレイ1005中の各
レンズから出射した光線同士では平行だが、回折格子ア
レイ素子1009に対してはおよそ40度に傾いた角度
で入射するように配置されている。
06の光出射側には、コンデンサレンズ1007が配設
されている。このコンデンサレンズ1007により、第
2のレンズアレイ1005の各レンズからの出射光が平
行光となる。但し、コンデンサレンズ1007は、第1
の実施の形態とは異なり、その焦点位置を第2のレンズ
アレイ1005とは異なる位置に置いている。即ち、コ
ンデンサレンズ1007は、回転楕円反射板(楕円リフ
レクタ1002)の光軸に垂直な方向にレンズの中心を
ずらすことにより、第2のレンズアレイ1005中の各
レンズから出射した光線同士では平行だが、回折格子ア
レイ素子1009に対してはおよそ40度に傾いた角度
で入射するように配置されている。
【0132】コンデンサレンズ1007の光出射側に
は、順に配置された入射側偏光板1008、回折格子ア
レイ素子1009、液晶パネル1010、出射側偏光板
1011から構成される液晶モジュールが配設され、液
晶モジュールの映像信号出射側には、フィールドレンズ
1012及び投射レンズ1013が配設されている。さ
らに、実際の構成では、投射レンズ1013により投射
された像が結像されるスクリーンが用いられるが、当該
構成部分は、図面上は省略されている。
は、順に配置された入射側偏光板1008、回折格子ア
レイ素子1009、液晶パネル1010、出射側偏光板
1011から構成される液晶モジュールが配設され、液
晶モジュールの映像信号出射側には、フィールドレンズ
1012及び投射レンズ1013が配設されている。さ
らに、実際の構成では、投射レンズ1013により投射
された像が結像されるスクリーンが用いられるが、当該
構成部分は、図面上は省略されている。
【0133】入射側偏光板1008は、コンデンサレン
ズ1007からの出射光がほぼ垂直に入射する角度に配
設されている。偏光板の偏光度は斜め入射の方が低いの
で、コントラスト比を改善するためである。コンデンサ
レンズ1007からの出射光は、入射側偏光板1008
により偏光となって回折格子アレイ素子1009に入射
する。
ズ1007からの出射光がほぼ垂直に入射する角度に配
設されている。偏光板の偏光度は斜め入射の方が低いの
で、コントラスト比を改善するためである。コンデンサ
レンズ1007からの出射光は、入射側偏光板1008
により偏光となって回折格子アレイ素子1009に入射
する。
【0134】図11は、入射光が回折格子アレイ素子及
び光入射側基板を介して画素開口に入射する様子を模式
的に表した説明図である。符号1101は回折格子アレ
イ素子、符号1102は画素開口部、符号1103は光
入射基板をそれぞれ示している。第3の実施の形態にお
いては、画素開口部1102の画素間隔は96μm、光
入射側基板1103の厚さは、0.6mmであり、入射
光1と入射光2との角度差はおよそ13度である。
び光入射側基板を介して画素開口に入射する様子を模式
的に表した説明図である。符号1101は回折格子アレ
イ素子、符号1102は画素開口部、符号1103は光
入射基板をそれぞれ示している。第3の実施の形態にお
いては、画素開口部1102の画素間隔は96μm、光
入射側基板1103の厚さは、0.6mmであり、入射
光1と入射光2との角度差はおよそ13度である。
【0135】入射光1及び2が回折格子アレイ素子11
01に入射すると、各回折格子ごとに分光して画素開口
部に照射され、各回折格子からの分光した入射光は、そ
れぞれその入射経路上にある相互に隣接した2つの画素
開口に入射する。
01に入射すると、各回折格子ごとに分光して画素開口
部に照射され、各回折格子からの分光した入射光は、そ
れぞれその入射経路上にある相互に隣接した2つの画素
開口に入射する。
【0136】図12は、第4の実施の形態において用い
た回折格子アレイ素子の格子パターンを模式的に表した
説明図である。この回折格子アレイ素子は透過型の位相
回折格子であり、入射光に対して、横方向においては結
像作用があるが、縦方向においては影響を与えない。従
って、回折は横方向のみに発生するので、縦方向の角度
分布による画素上の光強度分布は発生しない。この回折
格子アレイ素子の回折格子のピッチは、最大の部分で
0.977μm、最小の部分で0.761μmであっ
た。
た回折格子アレイ素子の格子パターンを模式的に表した
説明図である。この回折格子アレイ素子は透過型の位相
回折格子であり、入射光に対して、横方向においては結
像作用があるが、縦方向においては影響を与えない。従
って、回折は横方向のみに発生するので、縦方向の角度
分布による画素上の光強度分布は発生しない。この回折
格子アレイ素子の回折格子のピッチは、最大の部分で
0.977μm、最小の部分で0.761μmであっ
た。
【0137】第4の実施の形態に係る表示装置における
輝度分布については、最大値/9点平均値の値が1.3
5と比較的良好な値が得られた。 (第5の実施の形態)図13は、本発明の第5の実施の
形態に係る表示装置の光学構成を示す説明図であり、結
像素子アレイを用いた3板式カラー表示装置に本発明の
構成を適用した例である。
輝度分布については、最大値/9点平均値の値が1.3
5と比較的良好な値が得られた。 (第5の実施の形態)図13は、本発明の第5の実施の
形態に係る表示装置の光学構成を示す説明図であり、結
像素子アレイを用いた3板式カラー表示装置に本発明の
構成を適用した例である。
【0138】照射光を発生する光源であるメタルハライ
ドランプ1310の周囲に、光照射側に開口部が開設さ
れた複合楕円リフレクタ1311が配設され、複合楕円
リフレクタ1311の開口部側に赤外線及び紫外線を遮
断するフィルタ1312並びに第1のレンズアレイ13
13が配設されている。フィルタ1312及び第1のレ
ンズアレイ1313を介した入射光が集束される位置に
は、第2のレンズアレイ1314が配設されている。
ドランプ1310の周囲に、光照射側に開口部が開設さ
れた複合楕円リフレクタ1311が配設され、複合楕円
リフレクタ1311の開口部側に赤外線及び紫外線を遮
断するフィルタ1312並びに第1のレンズアレイ13
13が配設されている。フィルタ1312及び第1のレ
ンズアレイ1313を介した入射光が集束される位置に
は、第2のレンズアレイ1314が配設されている。
【0139】第2のレンズアレイ1314の光出射側に
は、照射光を3原色に分離する第1のダイクロイックミ
ラー1315が複合楕円リフレクタ1311の光軸に対
して約45度の角度で配設される。第1のダイクロイッ
クミラー1315は、赤色光とそれ以外の光を分離する
機能を有しており、照射される光のうち赤色光のみを反
射し、それ以外の光を透過させる。
は、照射光を3原色に分離する第1のダイクロイックミ
ラー1315が複合楕円リフレクタ1311の光軸に対
して約45度の角度で配設される。第1のダイクロイッ
クミラー1315は、赤色光とそれ以外の光を分離する
機能を有しており、照射される光のうち赤色光のみを反
射し、それ以外の光を透過させる。
【0140】第1のダイクロイックミラー1315で反
射された赤色の反射光の進行経路上に第1のコンデンサ
レンズ1318が配設されており、第1のコンデンサレ
ンズ1318を介した赤色光が照射される位置には、そ
の赤色光を反射する第1のミラー1319が、第1のダ
イクロイックミラー1315に略平行に配設されてい
る。
射された赤色の反射光の進行経路上に第1のコンデンサ
レンズ1318が配設されており、第1のコンデンサレ
ンズ1318を介した赤色光が照射される位置には、そ
の赤色光を反射する第1のミラー1319が、第1のダ
イクロイックミラー1315に略平行に配設されてい
る。
【0141】第1のミラー1319により反射された赤
色光が照射される位置には、赤色の像を形成する第1の
液晶モジュールが配設される。第1の液晶モジュール
は、入射光の入射側から出射側に順に、入射側偏光板1
331、マイクロレンズアレイ1332、液晶パネル1
334、出射側偏光板1335、フィールドレンズ13
36から構成されている。
色光が照射される位置には、赤色の像を形成する第1の
液晶モジュールが配設される。第1の液晶モジュール
は、入射光の入射側から出射側に順に、入射側偏光板1
331、マイクロレンズアレイ1332、液晶パネル1
334、出射側偏光板1335、フィールドレンズ13
36から構成されている。
【0142】第1のダイクロイックミラー1315を透
過した光の進行経路上に第2のコンデンサレンズ131
6が配設されており、第2のコンデンサレンズ1316
を介した光が照射される位置には、第2のダイクロイッ
クミラー1317が第1のダイクロイックミラー131
5に略平行に配設されている。第2のダイクロイックミ
ラー1317は、緑色光と青色光を分離する機能を有
し、照射される光のうち緑色光を反射し、青色光を透過
させる。
過した光の進行経路上に第2のコンデンサレンズ131
6が配設されており、第2のコンデンサレンズ1316
を介した光が照射される位置には、第2のダイクロイッ
クミラー1317が第1のダイクロイックミラー131
5に略平行に配設されている。第2のダイクロイックミ
ラー1317は、緑色光と青色光を分離する機能を有
し、照射される光のうち緑色光を反射し、青色光を透過
させる。
【0143】緑色光が照射される位置には、液晶パネル
1344を備えた第2の液晶モジュールが配設され、第
1の液晶モジュール及び第2の液晶モジュールの光出射
側には、第3のダイクロイックミラー1320が第1の
液晶モジュール及び第2の液晶モジュールの液晶パネル
1334及び1344に対して約45度の角度で配設さ
れている。第1の液晶モジュールからの赤色光は第3の
ダイクロイックミラー1320を透過し、第2の液晶モ
ジュールからの緑色光は第3のダイクロイックミラー1
320によって反射される。
1344を備えた第2の液晶モジュールが配設され、第
1の液晶モジュール及び第2の液晶モジュールの光出射
側には、第3のダイクロイックミラー1320が第1の
液晶モジュール及び第2の液晶モジュールの液晶パネル
1334及び1344に対して約45度の角度で配設さ
れている。第1の液晶モジュールからの赤色光は第3の
ダイクロイックミラー1320を透過し、第2の液晶モ
ジュールからの緑色光は第3のダイクロイックミラー1
320によって反射される。
【0144】第2のダイクロイックミラー1317を透
過した青色光が照射される位置には、青色の映像を形成
する液晶パネル1354を備えた第3の液晶モジュール
が配設されており、第3の液晶モジュールの出射側には
第2のミラー1321が液晶パネル1354に対して約
45度の角度で配設されている。
過した青色光が照射される位置には、青色の映像を形成
する液晶パネル1354を備えた第3の液晶モジュール
が配設されており、第3の液晶モジュールの出射側には
第2のミラー1321が液晶パネル1354に対して約
45度の角度で配設されている。
【0145】第3のダイクロイックミラー1320から
の照射光及び第2のミラー1321からの青色光が照射
される位置には、第3のダイクロイックミラー1320
及び第2のミラー1321に平行に第4のダイクロイッ
クミラー1322が配設されており、第3のダイクロイ
ックミラー1320からの照射光は第4のダイクロイッ
クミラー1322を透過し、第2のミラー1321から
の青色光は第4のダイクロイックミラー1322で反射
され、ここで、各液晶モジュールから出射された3原色
の光は再び合成される。合成された光の映像は、投射レ
ンズ1323を介してスクリーンに投射される。
の照射光及び第2のミラー1321からの青色光が照射
される位置には、第3のダイクロイックミラー1320
及び第2のミラー1321に平行に第4のダイクロイッ
クミラー1322が配設されており、第3のダイクロイ
ックミラー1320からの照射光は第4のダイクロイッ
クミラー1322を透過し、第2のミラー1321から
の青色光は第4のダイクロイックミラー1322で反射
され、ここで、各液晶モジュールから出射された3原色
の光は再び合成される。合成された光の映像は、投射レ
ンズ1323を介してスクリーンに投射される。
【0146】第5の実施の形態に係る表示装置が、図4
0に示された従来の3板式投射型表示装置と異なる点
は、光源の構成部分、及びマイクロレンズアレイと液晶
パネルとの関係である。
0に示された従来の3板式投射型表示装置と異なる点
は、光源の構成部分、及びマイクロレンズアレイと液晶
パネルとの関係である。
【0147】まず、光源について説明する。第5の実施
の形態においては、メタルハライドランプ1310の光
を集める反射鏡として、2種類の回転楕円面を組み合わ
せた複合楕円リフレクタ1311を用いている。
の形態においては、メタルハライドランプ1310の光
を集める反射鏡として、2種類の回転楕円面を組み合わ
せた複合楕円リフレクタ1311を用いている。
【0148】図14(a)は複合楕円リフレクタの正面
図、図14(b)及び(c)はそれぞれ図14(a)の
線CD及びEFに沿った断面図である。図14(a)
(b)(c)に示されるように、第5の実施の形態にお
ける複合楕円リフレクタ1311は、2種類の回転楕円
面1401及び1402を組み合わせた反射鏡である。
回転楕円面1401と回転楕円面1402とは、焦点位
置がほぼ一致しており、楕円の一方の略焦点位置にラン
プの発光部を配置することにより、他方の焦点位置に光
を集束することが可能であることは、通常の1種類の回
転楕円面からなる反射鏡と同様である。通常の反射鏡と
異なる点は、光軸に対して垂直横方向に配置した回転楕
円面1401の離心率が垂直縦方向に配置した回転楕円
面1402の離心率よりも大きくなっており、反射鏡か
ら出射して焦点へ集束していく光の断面は縦よりも横が
広くなる点である。これは、特開平7−270789号
公報(特願平6−062396号)に開示された原理に
基づくものであり、3種類以上の回転楕円を用いる事も
可能である。
図、図14(b)及び(c)はそれぞれ図14(a)の
線CD及びEFに沿った断面図である。図14(a)
(b)(c)に示されるように、第5の実施の形態にお
ける複合楕円リフレクタ1311は、2種類の回転楕円
面1401及び1402を組み合わせた反射鏡である。
回転楕円面1401と回転楕円面1402とは、焦点位
置がほぼ一致しており、楕円の一方の略焦点位置にラン
プの発光部を配置することにより、他方の焦点位置に光
を集束することが可能であることは、通常の1種類の回
転楕円面からなる反射鏡と同様である。通常の反射鏡と
異なる点は、光軸に対して垂直横方向に配置した回転楕
円面1401の離心率が垂直縦方向に配置した回転楕円
面1402の離心率よりも大きくなっており、反射鏡か
ら出射して焦点へ集束していく光の断面は縦よりも横が
広くなる点である。これは、特開平7−270789号
公報(特願平6−062396号)に開示された原理に
基づくものであり、3種類以上の回転楕円を用いる事も
可能である。
【0149】この複合楕円リフレクタを構成する回転楕
円面の焦点位置は、光源として用いるランプの発光部の
大きさの範囲内に位置するように、精度良く一致させて
おく必要がある。この焦点位置の配置は、回転楕円の一
方の焦点位置に配置された光源からの光を反射面が受光
して反射し、他方の焦点位置に集光する機能を複数の回
転楕円面で同時に行うために必要とされる。この第5の
実施の形態においては、反射鏡の加工精度等を考慮する
と、およそ±0.4mm以内の範囲で焦点が一致してい
ると考えられる。この範囲の幅は、光源として用いたメ
タルハライドランプのアークの発光長がおよそ3mmで
あることから、条件を十分に満たしている。
円面の焦点位置は、光源として用いるランプの発光部の
大きさの範囲内に位置するように、精度良く一致させて
おく必要がある。この焦点位置の配置は、回転楕円の一
方の焦点位置に配置された光源からの光を反射面が受光
して反射し、他方の焦点位置に集光する機能を複数の回
転楕円面で同時に行うために必要とされる。この第5の
実施の形態においては、反射鏡の加工精度等を考慮する
と、およそ±0.4mm以内の範囲で焦点が一致してい
ると考えられる。この範囲の幅は、光源として用いたメ
タルハライドランプのアークの発光長がおよそ3mmで
あることから、条件を十分に満たしている。
【0150】図15(a)は第1のレンズアレイ131
3の正面図、図15(b)及び(c)は図15(a)の
線GH及びIJに沿った断面図である。
3の正面図、図15(b)及び(c)は図15(a)の
線GH及びIJに沿った断面図である。
【0151】複合楕円リフレクタの開口部に配設された
第1のレンズアレイは、縦横比9対16の横長の表示パ
ネル用の横長のレンズから構成されるが、レンズは3×
3の配置であり全体としても横長の形状になっている。
しかし、入射光の断面も横長であり、このような形状で
あることによって光利用効率が低下することはない。ま
た、図15(b)及び(c)の断面図に示されるよう
に、第1のレンズアレイを構成する各レンズは凹レンズ
であり、かつ、レンズアレイ全体としての屈折力は縦方
向の方が負に強く(即ち、小さく)なっており、第2の
レンズアレイに入射する位置においては、光の分布は、
縦横比1対1の第2のレンズアレイのレンズの配置に一
致するようになっている。
第1のレンズアレイは、縦横比9対16の横長の表示パ
ネル用の横長のレンズから構成されるが、レンズは3×
3の配置であり全体としても横長の形状になっている。
しかし、入射光の断面も横長であり、このような形状で
あることによって光利用効率が低下することはない。ま
た、図15(b)及び(c)の断面図に示されるよう
に、第1のレンズアレイを構成する各レンズは凹レンズ
であり、かつ、レンズアレイ全体としての屈折力は縦方
向の方が負に強く(即ち、小さく)なっており、第2の
レンズアレイに入射する位置においては、光の分布は、
縦横比1対1の第2のレンズアレイのレンズの配置に一
致するようになっている。
【0152】図16(a)は、第2のレンズアレイ13
14の平面図、図16(b)及び(c)は図16(a)
の線KL及びMNに沿った断面図である。図16(a)
(b)(c)に示されるように、第2のレンズアレイ
は、円形の凸レンズが3×3の配置に形成されたもので
あり、全体としても略凸形の形状となっている。
14の平面図、図16(b)及び(c)は図16(a)
の線KL及びMNに沿った断面図である。図16(a)
(b)(c)に示されるように、第2のレンズアレイ
は、円形の凸レンズが3×3の配置に形成されたもので
あり、全体としても略凸形の形状となっている。
【0153】また、第5の実施の形態における表示パネ
ルは、縦横の画素の配置間隔が等しい液晶パネルであ
り、第2のレンズアレイもレンズの配置が縦横で等しい
ものを用いている。
ルは、縦横の画素の配置間隔が等しい液晶パネルであ
り、第2のレンズアレイもレンズの配置が縦横で等しい
ものを用いている。
【0154】第2のレンズアレイの全体としての屈折力
は、縦方向の方が負に弱く(即ち、大きく)なってお
り、図13における第1及び第2のコンデンサレンズ1
318及び1316を透過して、結像素子アレイである
マイクロレンズアレイ1332,1342,1352に
到達する時点では、表示パネルの表示面積と一致する光
強度分布となる。
は、縦方向の方が負に弱く(即ち、大きく)なってお
り、図13における第1及び第2のコンデンサレンズ1
318及び1316を透過して、結像素子アレイである
マイクロレンズアレイ1332,1342,1352に
到達する時点では、表示パネルの表示面積と一致する光
強度分布となる。
【0155】図13に戻って、マイクロレンズアレイ1
332を透過した光は、表示パネルである液晶パネル1
333の画素開口に光を集光する。他の液晶モジュール
においても同様である。
332を透過した光は、表示パネルである液晶パネル1
333の画素開口に光を集光する。他の液晶モジュール
においても同様である。
【0156】第2のレンズアレイ1314のレンズ形成
間隔が14mmであり、第2のレンズアレイと第1及び
第2のコンデンサレンズ1318及び1316との光の
経路の距離は176mm、マイクロレンズアレイ133
2のレンズ及び液晶パネル1333の画素の形成間隔は
60μm、マイクロレンズアレイ1332と液晶パネル
1333の画素と距離は1.15mmとなっており、上
記の式3の条件を満たしている。
間隔が14mmであり、第2のレンズアレイと第1及び
第2のコンデンサレンズ1318及び1316との光の
経路の距離は176mm、マイクロレンズアレイ133
2のレンズ及び液晶パネル1333の画素の形成間隔は
60μm、マイクロレンズアレイ1332と液晶パネル
1333の画素と距離は1.15mmとなっており、上
記の式3の条件を満たしている。
【0157】第5の実施の形態においては、全光束1
6,000ルーメンのメタルハライドランプを用いて、
投射レンズからの出射光束520ルーメンを達成するこ
とができた。また、輝度分布については、最大値/9点
平均値の値が1.13と非常に良好な値が得られた。 (第6の実施の形態)図17は、本発明における第6の
実施の形態に係る表示装置の光学構成を示す説明図であ
る。
6,000ルーメンのメタルハライドランプを用いて、
投射レンズからの出射光束520ルーメンを達成するこ
とができた。また、輝度分布については、最大値/9点
平均値の値が1.13と非常に良好な値が得られた。 (第6の実施の形態)図17は、本発明における第6の
実施の形態に係る表示装置の光学構成を示す説明図であ
る。
【0158】メタルハライドランプ1710からの光
が、楕円面リフレクタ1711によつて反射され、赤外
線および紫外線をカットするフィルタ1712を経て第
1のレンズアレイ1713に入射され、第2のレンズア
レイ1714に収束される。この第2のレンズアレイで
は、屈折された光は絞り1721、コンデンサレンズ1
715、3枚のダイクロイックミラーから構成される色
分解ミラー1716を経て、入射側の偏光板1722、
マイクロレンズアレイ1717、液晶パネル1718、
出射側の偏光板1723よりなる液晶モジュールに入射
され、フィールドレンズ1719を介して投射レンズ1
720に供給される。
が、楕円面リフレクタ1711によつて反射され、赤外
線および紫外線をカットするフィルタ1712を経て第
1のレンズアレイ1713に入射され、第2のレンズア
レイ1714に収束される。この第2のレンズアレイで
は、屈折された光は絞り1721、コンデンサレンズ1
715、3枚のダイクロイックミラーから構成される色
分解ミラー1716を経て、入射側の偏光板1722、
マイクロレンズアレイ1717、液晶パネル1718、
出射側の偏光板1723よりなる液晶モジュールに入射
され、フィールドレンズ1719を介して投射レンズ1
720に供給される。
【0159】この実施形態におけるダイクロイックミラ
ー1716の後の光学的構成は、基本的には図41に示
した従来の表示装置と同じであるが、第1のレンズアレ
イ1713および第2のレンズアレイ1714を備えて
いる点および第2のレンズアレイ1714が一列に配置
されている点に特徴がある。
ー1716の後の光学的構成は、基本的には図41に示
した従来の表示装置と同じであるが、第1のレンズアレ
イ1713および第2のレンズアレイ1714を備えて
いる点および第2のレンズアレイ1714が一列に配置
されている点に特徴がある。
【0160】これらの点を図18〜22を参照して説明
する。第1のレンズアレイ1713は、図18に示す様
に4つのレンズから構成されており、それぞれのレンズ
からの光が図19に示す第2のレンズアレイ1714に
集光する様に、それぞれのレンズ表面を傾斜させたレン
ズとなっている。
する。第1のレンズアレイ1713は、図18に示す様
に4つのレンズから構成されており、それぞれのレンズ
からの光が図19に示す第2のレンズアレイ1714に
集光する様に、それぞれのレンズ表面を傾斜させたレン
ズとなっている。
【0161】すなわち、レンズ1を透過した光は焦点1
に集光し、レンズ2は焦点2に、レンズ3は焦点3に、
レンズ4は焦点4にそれぞれ集光する。それぞれの焦点
の近傍には、図19に示される第2のレンズアレイ17
14が配置され、第1のレンズアレイ1713からの光
はコンデンサレンズ1715の方向に修正され、ダイク
ロイックミラー1716の側に効率良く導かれる。
に集光し、レンズ2は焦点2に、レンズ3は焦点3に、
レンズ4は焦点4にそれぞれ集光する。それぞれの焦点
の近傍には、図19に示される第2のレンズアレイ17
14が配置され、第1のレンズアレイ1713からの光
はコンデンサレンズ1715の方向に修正され、ダイク
ロイックミラー1716の側に効率良く導かれる。
【0162】図20は2つのレンズアレイ間の集光の様
子を図17とは90度異なる方向から見た様子をに示す
説明図である。図25と図28から、第2のレンズアレ
イ1714よりの光は、ダイクロイックミラーにより、
3色に角度的に分離される方向に対しては、1列の非常
に狭い範囲から照明しており、これとは90度異なる向
きでは、4つのレンズが並んでおり、広い範囲から照明
していることがわかる。
子を図17とは90度異なる方向から見た様子をに示す
説明図である。図25と図28から、第2のレンズアレ
イ1714よりの光は、ダイクロイックミラーにより、
3色に角度的に分離される方向に対しては、1列の非常
に狭い範囲から照明しており、これとは90度異なる向
きでは、4つのレンズが並んでおり、広い範囲から照明
していることがわかる。
【0163】図21は球面状の凸レンズ2101から構
成されるマイクロレンズアレイ1717と開口部210
2との関係を示す説明図であって、個々のマイクロレン
ズから形成される放射照度の分布は、3色の画素開口が
並ぶ方向、すなわち表示画面の水平方向では狭く、垂直
方向では広くなる。
成されるマイクロレンズアレイ1717と開口部210
2との関係を示す説明図であって、個々のマイクロレン
ズから形成される放射照度の分布は、3色の画素開口が
並ぶ方向、すなわち表示画面の水平方向では狭く、垂直
方向では広くなる。
【0164】この様子は1つのマイクロレンズ2201
の、3枚のダイクロイックミラー1716の中心のダイ
クロイックミラーによる照明に対する様子が図22に示
されており、ダイクロイックミラーによる青色光がBの
画素開口2202に対し、図22(a)に示す水平方向
では狭く集光され、図22(b)に示す垂直方向では広
く集光されていることがわかる。
の、3枚のダイクロイックミラー1716の中心のダイ
クロイックミラーによる照明に対する様子が図22に示
されており、ダイクロイックミラーによる青色光がBの
画素開口2202に対し、図22(a)に示す水平方向
では狭く集光され、図22(b)に示す垂直方向では広
く集光されていることがわかる。
【0165】この様に、図21に示す画素開口2102
の形状とマイクロレンズアレイ2101による照明が整
合する事で、光利用効率が著しく向上するため、マイク
ロレンズアレイ1717と液晶パネル1718の関係に
対して、整合した照明を実現する事ができる。
の形状とマイクロレンズアレイ2101による照明が整
合する事で、光利用効率が著しく向上するため、マイク
ロレンズアレイ1717と液晶パネル1718の関係に
対して、整合した照明を実現する事ができる。
【0166】本実施の形態における輝度分布は、最大値
と9点平均値の比の値が1.4と良好な値が得られた。
また表示の明るさは図41に示した従来構成の単板式表
示装置と比較すると、およそ1.4倍の250ルーメン
となった。 (第7の実施の形態)図23に本発明の第7の実施の形
態にかかる単板式投射型表示装置の光学構成図を示す。
また、図24に本実施例の光源部の垂直断面、図25に
水平断面を示す。
と9点平均値の比の値が1.4と良好な値が得られた。
また表示の明るさは図41に示した従来構成の単板式表
示装置と比較すると、およそ1.4倍の250ルーメン
となった。 (第7の実施の形態)図23に本発明の第7の実施の形
態にかかる単板式投射型表示装置の光学構成図を示す。
また、図24に本実施例の光源部の垂直断面、図25に
水平断面を示す。
【0167】まず、全体的な構成および動作を説明す
る。
る。
【0168】メタルハライドランプ2301の光が凹面
反射鏡2302により、レンズアレイ2304に集光さ
れる。凹面反射鏡2302とレンズアレイ2304の間
には、赤外線・紫外線カットフィルタ2303があり、
可視光のみがレンズアレイ2304に入射する。
反射鏡2302により、レンズアレイ2304に集光さ
れる。凹面反射鏡2302とレンズアレイ2304の間
には、赤外線・紫外線カットフィルタ2303があり、
可視光のみがレンズアレイ2304に入射する。
【0169】レンズアレイ2304に入射した光は、レ
ンズアレイによりコンデンサレンズ2305の方向に曲
げられ、またコンデンサレンズ2305により平行光化
され、偏光板2306により偏光されて液晶パネル23
07に入射する。
ンズアレイによりコンデンサレンズ2305の方向に曲
げられ、またコンデンサレンズ2305により平行光化
され、偏光板2306により偏光されて液晶パネル23
07に入射する。
【0170】液晶パネル2307は、90度ツイステッ
ドネマティック型の液晶パネルであり、出射光の偏光状
態を映像信号に応じて変調する。液晶パネル2307か
らの出射光は偏光板2308により光強度変調に変換さ
れ、コンデンサレンズ2309および投射レンズ231
0により投射される。
ドネマティック型の液晶パネルであり、出射光の偏光状
態を映像信号に応じて変調する。液晶パネル2307か
らの出射光は偏光板2308により光強度変調に変換さ
れ、コンデンサレンズ2309および投射レンズ231
0により投射される。
【0171】次に、この実施の形態における要点である
反射鏡の構造について説明する。本実施の形態の反射鏡
2302は、15個の回転楕円面反射鏡230201〜
23015により構成される。この反射鏡を正面から見
た様子を図26に示す。各反射鏡の焦点の一方はランプ
2301の発光部にあり、他方の焦点はレンズアレイ2
304の対応する各レンズ位置付近にある。
反射鏡の構造について説明する。本実施の形態の反射鏡
2302は、15個の回転楕円面反射鏡230201〜
23015により構成される。この反射鏡を正面から見
た様子を図26に示す。各反射鏡の焦点の一方はランプ
2301の発光部にあり、他方の焦点はレンズアレイ2
304の対応する各レンズ位置付近にある。
【0172】液晶パネル2307の表示部は、縦と横の
比が16:9になっており、各反射鏡はレンズアレイ3
104から見込んだ時の立体角が概略16:9の長方形
になる様になっている。
比が16:9になっており、各反射鏡はレンズアレイ3
104から見込んだ時の立体角が概略16:9の長方形
になる様になっている。
【0173】図24は図26の反射鏡の中心を通り縦に
切断したものを含み、反射鏡での反射とレンズアレイに
よる屈折の様子を示す図であって、図32の反射鏡23
0202、230205、230206、23020
8、230211、230214は図26に示した反射
鏡2、5、6、8、11、14に対応している。これら
の反射鏡の焦点の一方は、ランプの置かれる位置である
焦点Aにある。また、他方の焦点は、それぞれ焦点B
2、B5、B8、B11、B14にあり、レンズアレイ
2304中のそれぞれのレンズに対応している。また、
レンズアレイ中の反射鏡に対応する各レンズから反射鏡
を見込む角度は全てほとんど等しくなっている。
切断したものを含み、反射鏡での反射とレンズアレイに
よる屈折の様子を示す図であって、図32の反射鏡23
0202、230205、230206、23020
8、230211、230214は図26に示した反射
鏡2、5、6、8、11、14に対応している。これら
の反射鏡の焦点の一方は、ランプの置かれる位置である
焦点Aにある。また、他方の焦点は、それぞれ焦点B
2、B5、B8、B11、B14にあり、レンズアレイ
2304中のそれぞれのレンズに対応している。また、
レンズアレイ中の反射鏡に対応する各レンズから反射鏡
を見込む角度は全てほとんど等しくなっている。
【0174】また、図25は図26の反射鏡の中心を通
り横に切断したものを含み、反射鏡での反射とレンズア
レイによる屈折の様子を示す図であって、図25に示し
た反射鏡230207、230108、230209は
図26に示した反射鏡230207、230108、2
30209に対応する。
り横に切断したものを含み、反射鏡での反射とレンズア
レイによる屈折の様子を示す図であって、図25に示し
た反射鏡230207、230108、230209は
図26に示した反射鏡230207、230108、2
30209に対応する。
【0175】図24および図25に示される様に、レン
ズアレイ2304の出射面は凹レンズ状となっており、
レンズアレイ部に集光してきた光をコンデンサレンズ2
305の方向に向ける事ができる。
ズアレイ2304の出射面は凹レンズ状となっており、
レンズアレイ部に集光してきた光をコンデンサレンズ2
305の方向に向ける事ができる。
【0176】以上の様に、この実施の形態では複数の2
次光源により液晶パネルを照明しているので、均一性の
良い表示が可能となる。
次光源により液晶パネルを照明しているので、均一性の
良い表示が可能となる。
【0177】本実施の形態と図48に示した従来の表示
装置を比較すると、本実施例の方が小型化でき、部品点
数も少なくなっているために、表示装置全体の小型軽量
化が実現できる。また低コスト化も期待できる。 (第8の実施の形態)図27に本発明の第8の実施の形
態である、投射型表示装置の光学構成を示す。
装置を比較すると、本実施例の方が小型化でき、部品点
数も少なくなっているために、表示装置全体の小型軽量
化が実現できる。また低コスト化も期待できる。 (第8の実施の形態)図27に本発明の第8の実施の形
態である、投射型表示装置の光学構成を示す。
【0178】ランプ2701の光は、第7の実施の形態
と同様に凹面反射鏡2702により一方向に集光され
る。凹面反射鏡2702は、図28に正面図を示す様
に、6つの部分から構成され、それぞれの構成部からの
光が、レンズアレイ2703およびレンズアレイ270
4に集光される。
と同様に凹面反射鏡2702により一方向に集光され
る。凹面反射鏡2702は、図28に正面図を示す様
に、6つの部分から構成され、それぞれの構成部からの
光が、レンズアレイ2703およびレンズアレイ270
4に集光される。
【0179】そして、レンズアレイ2704の出射面に
設けられた絞り2705を通り、赤外線・紫外線カット
フィルタ2706を通った後、コンデンサレンズ270
7により概略平行光となる。
設けられた絞り2705を通り、赤外線・紫外線カット
フィルタ2706を通った後、コンデンサレンズ270
7により概略平行光となる。
【0180】この光は、ダイクロイックミラー2708
により3色に角度分離され、偏光板2709を通り偏光
となり、マイクロレンズアレイ2710に入射する。そ
して、液晶パネル2711および偏光板2712を透過
して変調され、フィールドレンズ2713および投射レ
ンズ2714により投射される。
により3色に角度分離され、偏光板2709を通り偏光
となり、マイクロレンズアレイ2710に入射する。そ
して、液晶パネル2711および偏光板2712を透過
して変調され、フィールドレンズ2713および投射レ
ンズ2714により投射される。
【0181】図28は反射鏡2702の正面図であっ
て、各反射鏡要素は縦方向が長い6つの部分により構成
され、また各反射鏡の要素はランプ2801の近傍およ
びレンズアレイ2804近傍に焦点を持つ回転楕円面と
なっている。
て、各反射鏡要素は縦方向が長い6つの部分により構成
され、また各反射鏡の要素はランプ2801の近傍およ
びレンズアレイ2804近傍に焦点を持つ回転楕円面と
なっている。
【0182】これらの反射鏡により反射されたランプ2
701からの光は、レンズ2703により、縦方向の焦
点位置をレンズアレイ2704よりもよりコンデンサレ
ンズ2707方向に伸ばされる。
701からの光は、レンズ2703により、縦方向の焦
点位置をレンズアレイ2704よりもよりコンデンサレ
ンズ2707方向に伸ばされる。
【0183】図27と垂直な断面方向から見た反射鏡2
702とレンズ2703およびレンズアレイ2704と
その光線の様子を図29に示した。図27と図29よ
り、図27の方向ではレンズアレイ2703は光線の方
向に影響を与えず、凹面反射鏡2702の焦点位置であ
るレンズアレイ2704の位置に集光している事が判
る。これに対して、図29の方向では、レンズアレイ2
703が集光する位置をよりコンデンサレンズ2707
方向にずらす働きをしている。
702とレンズ2703およびレンズアレイ2704と
その光線の様子を図29に示した。図27と図29よ
り、図27の方向ではレンズアレイ2703は光線の方
向に影響を与えず、凹面反射鏡2702の焦点位置であ
るレンズアレイ2704の位置に集光している事が判
る。これに対して、図29の方向では、レンズアレイ2
703が集光する位置をよりコンデンサレンズ2707
方向にずらす働きをしている。
【0184】コンデンサレンズ2707の焦点は、図2
7の面内では絞り2705の位置にあり、またそれと垂
直な図29の面内では光の収束するレンズアレイ270
4とコンデンサレンズ2707の中間の位置にある。こ
れにより、図27の面内では、コンデンサレンズ270
7を出射する光線の幅が広く、図29の面内では狭くな
る。
7の面内では絞り2705の位置にあり、またそれと垂
直な図29の面内では光の収束するレンズアレイ270
4とコンデンサレンズ2707の中間の位置にある。こ
れにより、図27の面内では、コンデンサレンズ270
7を出射する光線の幅が広く、図29の面内では狭くな
る。
【0185】この働きにより、凹面鏡2702の各構成
要素が縦長であったにもかかわらず、液晶パネル271
に照射される時点では、その表示部の形である縦横の比
9対16とほぼ相似になる。
要素が縦長であったにもかかわらず、液晶パネル271
に照射される時点では、その表示部の形である縦横の比
9対16とほぼ相似になる。
【0186】レンズアレイ2704からの出射面に設け
られた絞り2705は、図31に示す様に縦方向のスリ
ット状となっており、コンデンサレンズ2707を透過
した後に必要な光の平行度が得られる様になっている。
また図30にレンズアレイ2704を正面から見た形状
を示した。
られた絞り2705は、図31に示す様に縦方向のスリ
ット状となっており、コンデンサレンズ2707を透過
した後に必要な光の平行度が得られる様になっている。
また図30にレンズアレイ2704を正面から見た形状
を示した。
【0187】ダイクロイックミラー2708は、図43
に示す様な特性の3枚のダイクロイックミラーから構成
され、それぞれ図4に示す様に配置されている。これに
3つの異なる角度で入射した白色光は、それぞれ3色に
角度分離されて9つの光になる。
に示す様な特性の3枚のダイクロイックミラーから構成
され、それぞれ図4に示す様に配置されている。これに
3つの異なる角度で入射した白色光は、それぞれ3色に
角度分離されて9つの光になる。
【0188】この光と、マイクロレンズ2710および
液晶パネル2711の関係は図6(a)に示したものと
同様である。
液晶パネル2711の関係は図6(a)に示したものと
同様である。
【0189】マイクロレンズアレイ2710中の各レン
ズを透過した光は、それぞれの色の映像信号で駆動され
る画素開口を透過するので、カラー表示が実現できる。
ズを透過した光は、それぞれの色の映像信号で駆動され
る画素開口を透過するので、カラー表示が実現できる。
【0190】本実施例の表示装置を、図42に示した従
来構成の単板式表示装置と比較し、本発明の効果を評価
した。
来構成の単板式表示装置と比較し、本発明の効果を評価
した。
【0191】まず、表示の均一性であるが、投射画面を
9分割して、その分割部の中央の照度を測定し、その9
点の測定値の平均値と9点の測定値中の最大値との比で
ある最大/平均の大きさで評価した。
9分割して、その分割部の中央の照度を測定し、その9
点の測定値の平均値と9点の測定値中の最大値との比で
ある最大/平均の大きさで評価した。
【0192】従来構成の単板式表示装置では、この値が
1.6であったが、本実施例では1.4倍と良好な値が
得られた。
1.6であったが、本実施例では1.4倍と良好な値が
得られた。
【0193】また、表示の明るさを先の照度の9点平均
と表示面積から、投射レンズからの出射光束を求め評価
値とした。従来構成の単板式表示装置が180ルーメン
であったのに対して、本実施例では220ルーメンとお
よそ1.2倍の明るさが得られた。 (第9の実施の形態)図32に本発明の第9の実施の形
態である単板式投射型表示装置の光学構成図を示す。
と表示面積から、投射レンズからの出射光束を求め評価
値とした。従来構成の単板式表示装置が180ルーメン
であったのに対して、本実施例では220ルーメンとお
よそ1.2倍の明るさが得られた。 (第9の実施の形態)図32に本発明の第9の実施の形
態である単板式投射型表示装置の光学構成図を示す。
【0194】ランプ3201の光は、第7の実施の実施
の形態と同様に凹面反射鏡3202により一方向に集光
される。凹面反射鏡3202は、図33(a)の正面図
に示される様に、4つの部分から構成され、それぞれの
構成部からの光が、光線方向を修正する4つの平面ミラ
ー3203に反射した後、それぞれ4つの円錐型レンズ
3204に集光される。
の形態と同様に凹面反射鏡3202により一方向に集光
される。凹面反射鏡3202は、図33(a)の正面図
に示される様に、4つの部分から構成され、それぞれの
構成部からの光が、光線方向を修正する4つの平面ミラ
ー3203に反射した後、それぞれ4つの円錐型レンズ
3204に集光される。
【0195】そして、円錐型レンズ3212の出射面に
設けられた絞り3205を通り、赤外線・紫外線カット
フィルタ3206を通った後、コンデンサレンズ320
7により概略平行光となる。
設けられた絞り3205を通り、赤外線・紫外線カット
フィルタ3206を通った後、コンデンサレンズ320
7により概略平行光となる。
【0196】この光は、ダイクロックミラー3208に
より3色に角度分離され、偏光板3209を通り偏光と
なり、マイクロレンズアレイ3210に入射する。そし
て、液晶パネル3211および偏光板3212を透過し
て変調され、フィールドレンズ3213および投射レン
ズ3214により投射される。
より3色に角度分離され、偏光板3209を通り偏光と
なり、マイクロレンズアレイ3210に入射する。そし
て、液晶パネル3211および偏光板3212を透過し
て変調され、フィールドレンズ3213および投射レン
ズ3214により投射される。
【0197】図33(b)は本実施の形態に用いた凹面
反射鏡3202の側面図であって、形状と、焦点の位置
を示している。図33(b)より判る様に、凹面反射鏡
3202は4つの回転楕円面より成る4つの反射鏡部か
ら構成される。それぞれの反射鏡部である反射鏡1、反
射鏡2、反射鏡3、反射鏡4の焦点は、一方の焦点は焦
点Aに、他方の焦点はそれぞれ焦点B1、焦点B2、焦
点B3、焦点B4にある。
反射鏡3202の側面図であって、形状と、焦点の位置
を示している。図33(b)より判る様に、凹面反射鏡
3202は4つの回転楕円面より成る4つの反射鏡部か
ら構成される。それぞれの反射鏡部である反射鏡1、反
射鏡2、反射鏡3、反射鏡4の焦点は、一方の焦点は焦
点Aに、他方の焦点はそれぞれ焦点B1、焦点B2、焦
点B3、焦点B4にある。
【0198】ランプは、ほぼ焦点Aの位置におかれ、ラ
ンプからの光は4つの反射鏡部によりほぼ縦にならんだ
1列上の4つの部分に集光される。
ンプからの光は4つの反射鏡部によりほぼ縦にならんだ
1列上の4つの部分に集光される。
【0199】この一列に並んだ焦点は、図32上では、
紙面に垂直な面上にある。
紙面に垂直な面上にある。
【0200】この焦点のやや前に配置されている4つの
平面反射鏡3204は、絞り3205の中心とコンデン
サレンズ3207の中心を通る光軸に対して、傾いて配
置された円錐型レンズ3204を透過した光が液晶パネ
ル3211の部分で重なる様に光線の方向を偏光する働
きをしている。これらの4つの反射鏡部からの光が重な
って照明されるので、光の強度の均一度が良くなる。
平面反射鏡3204は、絞り3205の中心とコンデン
サレンズ3207の中心を通る光軸に対して、傾いて配
置された円錐型レンズ3204を透過した光が液晶パネ
ル3211の部分で重なる様に光線の方向を偏光する働
きをしている。これらの4つの反射鏡部からの光が重な
って照明されるので、光の強度の均一度が良くなる。
【0201】4つの円錐型レンズ3204の出射面に設
けられた絞り3205は、これらの円錐型レンズが縦方
向に配置されている状態に合わせた長方形の開口部を持
つ。この絞りを通った光は、コンデンサレンズ3207
を透過した後に図34に示すような角度分布となる。
けられた絞り3205は、これらの円錐型レンズが縦方
向に配置されている状態に合わせた長方形の開口部を持
つ。この絞りを通った光は、コンデンサレンズ3207
を透過した後に図34に示すような角度分布となる。
【0202】図34は、液晶パネル3211に対する角
度分布を方位角φおよび傾き角θで示した図であり、4
つの円錐型レンズを通った4つの光により、縦方向の角
度分布が大きく、横方向の角度分布が小さい照明となる
事がわかる。
度分布を方位角φおよび傾き角θで示した図であり、4
つの円錐型レンズを通った4つの光により、縦方向の角
度分布が大きく、横方向の角度分布が小さい照明となる
事がわかる。
【0203】ダイクロイックミラー3208は、図43
に示したものと同様な特性の3枚のダイクロイックミラ
ーから構成され、それぞれ図4に示したのと同様な配置
がされている。これに入射した白色光は、3色に角度分
離される。
に示したものと同様な特性の3枚のダイクロイックミラ
ーから構成され、それぞれ図4に示したのと同様な配置
がされている。これに入射した白色光は、3色に角度分
離される。
【0204】この光と、マイクロレンズ3210および
液晶パネル3211の関係を図35に示す。
液晶パネル3211の関係を図35に示す。
【0205】マイクロレンズ3210は、球面状の凸レ
ンズであり、図34に示される入射光が、液晶パネル3
211の開口部の形状の中に結像する様になっている。
この時、図34に示される角度分布がダイクロイックミ
ラー3208により3つに、角度的に分離されており、
マイクロレンズアレイ3209中の各レンズを透過した
光は、それぞれの色の映像信号で駆動される画素開口を
透過するので、カラー表示が実現できる。
ンズであり、図34に示される入射光が、液晶パネル3
211の開口部の形状の中に結像する様になっている。
この時、図34に示される角度分布がダイクロイックミ
ラー3208により3つに、角度的に分離されており、
マイクロレンズアレイ3209中の各レンズを透過した
光は、それぞれの色の映像信号で駆動される画素開口を
透過するので、カラー表示が実現できる。
【0206】ダイクロイックミラー3208の中央のダ
イクロイックミラーにより反射されてマイクロレンズア
レイ3209に入射した光に対する、画素開口とひとつ
のマイクロレンズとの関係を図36に示す。
イクロイックミラーにより反射されてマイクロレンズア
レイ3209に入射した光に対する、画素開口とひとつ
のマイクロレンズとの関係を図36に示す。
【0207】3601はマイクロレンズであり、画素開
口3602に入射光を集光するが、中心のダイクロイッ
クミラーにより青色光がBの画素開口に水平方向では狭
く(図21(a))、垂直方向では広く(図21
(b))集光している。
口3602に入射光を集光するが、中心のダイクロイッ
クミラーにより青色光がBの画素開口に水平方向では狭
く(図21(a))、垂直方向では広く(図21
(b))集光している。
【0208】この様に図36に示す画素開口3602の
形状とマイクロレンズアレイによる照明が整合する事
で、光利用効率が非常に良くなる。
形状とマイクロレンズアレイによる照明が整合する事
で、光利用効率が非常に良くなる。
【0209】本実施の形態の表示装置を、図42に示し
た従来構成の単板式表示装置と比較し、本発明の効果を
評価した。
た従来構成の単板式表示装置と比較し、本発明の効果を
評価した。
【0210】まず、表示の均一性であるが、投射画面を
9分割して、その分割部の中央の照度を測定し、その9
点の測定値の平均値と9点の測定値中の最大値との比で
ある最大/平均の大きさで評価した。
9分割して、その分割部の中央の照度を測定し、その9
点の測定値の平均値と9点の測定値中の最大値との比で
ある最大/平均の大きさで評価した。
【0211】従来構成の単板式表示装置では、この値が
1.6であったが、本実施の形態では1.3倍と良好な
値が得られた。
1.6であったが、本実施の形態では1.3倍と良好な
値が得られた。
【0212】また、表示の明るさを先の照度の9点平均
と表示面積から、投射レンズからの出射光束を求め評価
値とした。従来構成の単板式表示装置が180ルーメン
であったのに対して、本実施の形態では280ルーメン
と、大幅に明るさが改善された。 (第10の実施の形態)図37に本発明の第10の実施
の形態である単板式投射型表示装置の光学構成図を示
す。
と表示面積から、投射レンズからの出射光束を求め評価
値とした。従来構成の単板式表示装置が180ルーメン
であったのに対して、本実施の形態では280ルーメン
と、大幅に明るさが改善された。 (第10の実施の形態)図37に本発明の第10の実施
の形態である単板式投射型表示装置の光学構成図を示
す。
【0213】本実施の形態の特徴は、凹面反射鏡370
2により光が収束される位置に、偏光分離素子である偏
光ビームスプリッタ3703を配置したことである。
2により光が収束される位置に、偏光分離素子である偏
光ビームスプリッタ3703を配置したことである。
【0214】基本的な構成および動作は本発明の第9の
実施の形態と同じであるが、ここでは本実施の形態の特
徴部分である光源部について説明する。
実施の形態と同じであるが、ここでは本実施の形態の特
徴部分である光源部について説明する。
【0215】凹面反射鏡3702は、図38に示される
様に、反射鏡1および反射鏡2の2つの部分から構成さ
れ、それぞれはランプの光を2つの焦点位置、焦点B1
と焦点B2に集光する。
様に、反射鏡1および反射鏡2の2つの部分から構成さ
れ、それぞれはランプの光を2つの焦点位置、焦点B1
と焦点B2に集光する。
【0216】この2つの焦点の近くには、図39に示さ
れるように、三角プリズム3911、偏光ビームスプリ
ッタ3912、1/2波長位相差板3913、凸レンズ
3914Aおよび3914B、反射鏡3215がそれぞ
れ配置されている。
れるように、三角プリズム3911、偏光ビームスプリ
ッタ3912、1/2波長位相差板3913、凸レンズ
3914Aおよび3914B、反射鏡3215がそれぞ
れ配置されている。
【0217】三角プリズム3911は、凹面反射鏡37
02からの光の向きをコンデンサレンズ3707の方向
に曲げるよう機能する。三角プリズム3911により向
きの変った光は、偏光ビームスプリッタ3912により
P偏光とS偏光に分離される。P偏光は、偏光ビームス
プリッタ3912を透過し、位相差板3913により偏
光方向をS偏光の方向に変えられ、凸レンズ3914A
を通り、コンデンサレンズ3707の方向に出射する。
02からの光の向きをコンデンサレンズ3707の方向
に曲げるよう機能する。三角プリズム3911により向
きの変った光は、偏光ビームスプリッタ3912により
P偏光とS偏光に分離される。P偏光は、偏光ビームス
プリッタ3912を透過し、位相差板3913により偏
光方向をS偏光の方向に変えられ、凸レンズ3914A
を通り、コンデンサレンズ3707の方向に出射する。
【0218】S偏光は、偏光ビームスプリッタの中で反
射し、凸レンズ3914Bを透過した後に反射鏡391
5によって反射され、コンデンサレンズ3707の方向
に出射する。
射し、凸レンズ3914Bを透過した後に反射鏡391
5によって反射され、コンデンサレンズ3707の方向
に出射する。
【0219】以上の様に、ランプ3701からの光は、
S偏光となり、絞り(図39では省略)を通りコンデン
サレンズ3707に入射し、赤外線・紫外線カットフィ
ルタ3706を通った後、コンデンサレンズ3707に
より概略平行光となる。
S偏光となり、絞り(図39では省略)を通りコンデン
サレンズ3707に入射し、赤外線・紫外線カットフィ
ルタ3706を通った後、コンデンサレンズ3707に
より概略平行光となる。
【0220】もう一つ、第9の実施の形態と異なるの
は、図41に示した偏光回転子3714が偏光板370
9の前に配置されていることである。
は、図41に示した偏光回転子3714が偏光板370
9の前に配置されていることである。
【0221】この偏光回転子3714は、液晶パネルに
対して45度の向きの偏光を選択する偏光板3709の
偏光の方向と、ダイクロイックミラー3708からの光
の偏光の方向を揃える為に必要となる。
対して45度の向きの偏光を選択する偏光板3709の
偏光の方向と、ダイクロイックミラー3708からの光
の偏光の方向を揃える為に必要となる。
【0222】これにより、図41に示す様な従来の投射
型表示装置においては、入射側の偏光板により入射光の
およそ1/2を損失していたものが、損失無く、表示に
利用する事ができる。
型表示装置においては、入射側の偏光板により入射光の
およそ1/2を損失していたものが、損失無く、表示に
利用する事ができる。
【0223】本実施の形態の表示装置を、図41に示し
た従来構成の単板式表示装置と比較し、本発明の効果を
評価した。
た従来構成の単板式表示装置と比較し、本発明の効果を
評価した。
【0224】まず、表示の均一性であるが、投射画面を
9分割して、その分割部の中央の照度を測定し、その9
点の測定値の平均値と9点の測定値中の最大値との比で
ある最大/平均の大きさで評価した。
9分割して、その分割部の中央の照度を測定し、その9
点の測定値の平均値と9点の測定値中の最大値との比で
ある最大/平均の大きさで評価した。
【0225】従来構成の単板式表示装置では、この値が
1.6であったが、本実施の形態では1.5倍と良好な
値が得られた。
1.6であったが、本実施の形態では1.5倍と良好な
値が得られた。
【0226】また、表示の明るさを先の照度の9点平均
と表示面積から、投射レンズからの出射光束を求め評価
値とした。従来構成の単板式表示装置が180ルーメン
であったのに対して、本実施の形態では420ルーメン
と、大幅に明るさが改善された。
と表示面積から、投射レンズからの出射光束を求め評価
値とした。従来構成の単板式表示装置が180ルーメン
であったのに対して、本実施の形態では420ルーメン
と、大幅に明るさが改善された。
【0227】
【発明の効果】本発明に係る表示装置によれば、光源か
らの照射光を、光分配手段を用いて液晶パネルの画素ご
とに均一に入射させているので、入射光の照度分布が均
一となり、表示むらの少ない良好な表示画質を得ること
ができる。
らの照射光を、光分配手段を用いて液晶パネルの画素ご
とに均一に入射させているので、入射光の照度分布が均
一となり、表示むらの少ない良好な表示画質を得ること
ができる。
【0228】また、本発明にかかる表示装置によれば、
互いに異なる焦点位置を有する複数の反射鏡からなる反
射鏡を用いているので、光路長を短くでき、小型で効率
の良い表示装置を提供することができる。
互いに異なる焦点位置を有する複数の反射鏡からなる反
射鏡を用いているので、光路長を短くでき、小型で効率
の良い表示装置を提供することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置の光
学構成を示す説明図。
学構成を示す説明図。
【図2】第1の実施の形態における第1のレンズアレイ
の光軸に垂直な方向から見た正面図及び断面図。
の光軸に垂直な方向から見た正面図及び断面図。
【図3】第1の実施の形態における絞りの平面図。
【図4】第1の実施の形態における色分解ミラーを構成
する3枚のダイクロイックミラーの配置の角度を模式的
に表した説明図。
する3枚のダイクロイックミラーの配置の角度を模式的
に表した説明図。
【図5】第1の実施の形態におけるマイクロレンズアレ
イ及び液晶パネルの一部を拡大した構成図。
イ及び液晶パネルの一部を拡大した構成図。
【図6】液晶モジュールの入射側偏光板と出射側偏光板
との間の構成部分の横方向の断面図。
との間の構成部分の横方向の断面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る表示装置の光
学構成を示す説明図。
学構成を示す説明図。
【図8】第2の実施の形態における第2のレンズアレイ
の平面図。
の平面図。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る表示装置の光
学構成を示す説明図。
学構成を示す説明図。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る表示装置の
光学構成を示す説明図。
光学構成を示す説明図。
【図11】本発明の第4の実施の形態における入射光が
回折格子アレイ素子及び光入射側基板を介して画素開口
に入射する様子を模式的に表した説明図。
回折格子アレイ素子及び光入射側基板を介して画素開口
に入射する様子を模式的に表した説明図。
【図12】本発明の第4の実施の形態において用いた回
折格子アレイ素子の格子パターンを模式的に表した説明
図。
折格子アレイ素子の格子パターンを模式的に表した説明
図。
【図13】本発明の第5の実施の形態に係る表示装置の
光学構成を示す説明図。
光学構成を示す説明図。
【図14】本発明の第5の実施の形態における複合楕円
リフレクタの正面図及び断面図。
リフレクタの正面図及び断面図。
【図15】本発明の第5の実施の形態における第1のレ
ンズアレイの正面図及び断面図。
ンズアレイの正面図及び断面図。
【図16】本発明の第5の実施の形態における第2のレ
ンズアレイの正面図及び断面図。
ンズアレイの正面図及び断面図。
【図17】本発明の第6の実施の形態に係る単板式投射
型表示装置の光学構成を示す説明図。
型表示装置の光学構成を示す説明図。
【図18】本発明の第6の実施の形態における第1のレ
ンズアレイの詳細を示す正面図および断面図。
ンズアレイの詳細を示す正面図および断面図。
【図19】本発明の第6の実施の形態における第2のレ
ンズアレイの詳細を示す正面図および断面図。
ンズアレイの詳細を示す正面図および断面図。
【図20】本発明の第6の実施の形態に係る単板式投射
型表示装置の光学構成を第17図とは90度異なった位
置から見た様子を示す説明図。
型表示装置の光学構成を第17図とは90度異なった位
置から見た様子を示す説明図。
【図21】本発明の第6の実施の形態におけるマイクロ
レンズアレイと画素開口との関係を模式的に表した説明
図。
レンズアレイと画素開口との関係を模式的に表した説明
図。
【図22】本発明の第6の実施の形態における一つのマ
イクロレンズと一つの画素開口との関係を模式的に表し
た説明図。
イクロレンズと一つの画素開口との関係を模式的に表し
た説明図。
【図23】本発明の第7の実施の形態である投射型カラ
ー液晶表示装置の光学構成を示す図である。
ー液晶表示装置の光学構成を示す図である。
【図24】本発明の第7の実施の形態である投射型カラ
ー液晶表示装置において、反射鏡周辺の垂直断面と、反
射鏡とその焦点の関係を示す図である。
ー液晶表示装置において、反射鏡周辺の垂直断面と、反
射鏡とその焦点の関係を示す図である。
【図25】本発明の第7の実施の形態である投射型カラ
ー液晶表示装置において、反射鏡周辺の水平断面と、反
射鏡とその焦点の関係を示す図である。
ー液晶表示装置において、反射鏡周辺の水平断面と、反
射鏡とその焦点の関係を示す図である。
【図26】本発明の第7の実施の形態である投射型カラ
ー液晶表示装置における反射鏡の正面図である。
ー液晶表示装置における反射鏡の正面図である。
【図27】本発明の第8の実施の形態である投射型カラ
ー液晶表示装置の光学構成を示す図である。
ー液晶表示装置の光学構成を示す図である。
【図28】本発明の第8の実施の形態である投射型カラ
ー液晶表示装置における反射鏡の正面図である。
ー液晶表示装置における反射鏡の正面図である。
【図29】本発明の第8の実施の形態である投射型カラ
ー液晶表示装置において、反射鏡周辺の垂直断面と、レ
ンズアレイの構成を示す図である。
ー液晶表示装置において、反射鏡周辺の垂直断面と、レ
ンズアレイの構成を示す図である。
【図30】本発明の第8の実施の形態である投射型カラ
ー液晶表示装置におけるレンズアレイを示す正面図であ
る。
ー液晶表示装置におけるレンズアレイを示す正面図であ
る。
【図31】本発明の第8の実施の形態である投射型カラ
ー液晶表示装置における絞りを示す正面図である。
ー液晶表示装置における絞りを示す正面図である。
【図32】本発明の第9の実施の形態に係る単板式投射
型表示装置の光学構成を示す説明図。
型表示装置の光学構成を示す説明図。
【図33】本発明の第9の実施の形態に係る表示装置に
用いられる凹面鏡の構成を示す正面図および側面図。
用いられる凹面鏡の構成を示す正面図および側面図。
【図34】本発明の第9の実施の形態に係る表示装置に
おける絞りを通った光の角度分布を示す説明図。
おける絞りを通った光の角度分布を示す説明図。
【図35】本発明の第9の実施の形態におけるマイクロ
レンズアレイと画素開口との関係を模式的に表した説明
図。
レンズアレイと画素開口との関係を模式的に表した説明
図。
【図36】本発明の第9の実施の形態における一つのマ
イクロレンズと一つの画素開口との関係を模式的に表し
た説明図。
イクロレンズと一つの画素開口との関係を模式的に表し
た説明図。
【図37】本発明の第10の実施の形態に係る単板式投
射型表示装置の光学構成を示す説明図。
射型表示装置の光学構成を示す説明図。
【図38】本発明の第10の実施の形態における反射鏡
の正面図および側面図。
の正面図および側面図。
【図39】本発明の第10の実施の形態における反射鏡
近傍の構成の詳細を説明する図。
近傍の構成の詳細を説明する図。
【図40】マイクロレンズアレイを用いた従来の3板式
投射型表示装置の光学構成を示す説明図。
投射型表示装置の光学構成を示す説明図。
【図41】従来の3板式投射型表示装置におけるマイク
ロレンズアレイ上のマイクロレンズが液晶パネルの画素
開口部に入射光を集光する様子および透過率向上の原理
を模式的に示した説明図。
ロレンズアレイ上のマイクロレンズが液晶パネルの画素
開口部に入射光を集光する様子および透過率向上の原理
を模式的に示した説明図。
【図42】結像素子アレイを用いた従来のマイクロレン
ズと配置角の異なる複数のダイクロイックミラーを用い
てカラー表示を行う単板式カラー表示装置の光学構成を
示す説明図。
ズと配置角の異なる複数のダイクロイックミラーを用い
てカラー表示を行う単板式カラー表示装置の光学構成を
示す説明図。
【図43】従来の単板式カラー表示装置における色分解
ミラーを構成する3枚のダイクロイックミラーの特性の
一例を示すグラフ。
ミラーを構成する3枚のダイクロイックミラーの特性の
一例を示すグラフ。
【図44】従来の単板式カラー表示装置における色分解
ミラーを構成する3枚のダイクロイックミラーの配置の
角度を模式的に表した説明図。
ミラーを構成する3枚のダイクロイックミラーの配置の
角度を模式的に表した説明図。
【図45】従来の単板式カラー表示装置におけるマイク
ロレンズアレイと液晶パネルとの関係を模式的に表した
説明図。
ロレンズアレイと液晶パネルとの関係を模式的に表した
説明図。
【図46】従来の投射型表示装置および本発明の投射型
表示装置の液晶表示パネルの入射照度を模式的に表し、
照度むらと周辺輝度の関係を示す説明図。
表示装置の液晶表示パネルの入射照度を模式的に表し、
照度むらと周辺輝度の関係を示す説明図。
【図47】1組のレンズアレイを用いて均一な照明を実
現する原理を説明する従来の照明装置の概略構成図。
現する原理を説明する従来の照明装置の概略構成図。
【図48】従来の2つのレンズアレイを用いた、カラー
フィルタによる単板型の投射型表示装置を示す図であ
る。
フィルタによる単板型の投射型表示装置を示す図であ
る。
【図49】通常の照明光学系における出射光の角度分布
を表示パネルに対する入射角の傾き角θと方位角φの平
面に表示した説明図。
を表示パネルに対する入射角の傾き角θと方位角φの平
面に表示した説明図。
【図50】3×5のレンズアレイを用いた照明装置にお
ける出射光の角度分布を表示パネルに対する入射角の傾
き角θと方位角φの平面に表示した説明図。
ける出射光の角度分布を表示パネルに対する入射角の傾
き角θと方位角φの平面に表示した説明図。
【図51】入射光の入射角の角度分布の範囲が小さい場
合と大きい場合とにおける結像素子と画素開口部との最
大距離をそれぞれ模式的に表した説明図。
合と大きい場合とにおける結像素子と画素開口部との最
大距離をそれぞれ模式的に表した説明図。
【図52】通常の照明光学系の場合における3色に角度
分離した後の角度分布を平面上に表示した説明図。
分離した後の角度分布を平面上に表示した説明図。
【図53】レンズアレイを使用した照明装置の場合にお
ける3色に角度分離した後の角度分布を平面上に表示し
た説明図。
ける3色に角度分離した後の角度分布を平面上に表示し
た説明図。
【図54】レンズアレイを用いた照明装置及び結像素子
アレイを用いた表示パネルにおける、レンズアレイのレ
ンズ形成間隔とコンデンサレンズとの距離及び表示パネ
ル上の画素形成間隔と結像素子アレイ・画素開口間の距
離との関係を模式的に表した説明図。
アレイを用いた表示パネルにおける、レンズアレイのレ
ンズ形成間隔とコンデンサレンズとの距離及び表示パネ
ル上の画素形成間隔と結像素子アレイ・画素開口間の距
離との関係を模式的に表した説明図。
【図55】画素間隔と開口との関係を示す図。
【図56】画素間隔と開口との関係を示す図。
【図57】色分離の妨害の発生を防止するための入射光
の条件を模式的に表した説明図。
の条件を模式的に表した説明図。
110、710、910、1001、1310、171
0、2301、2701、3201、3701、401
0、4210、4801 メタルハライドランプ 111、711、1002、1711、2302、42
11 楕円リフレクタ 112、712、912、1003、1312、171
2、2303、2706、4012、4214 赤外線
及び紫外線を遮断するフィルタ 113、713、913、1004、1313、171
3、2304、2703、4701、4804a 第1
のレンズアレイ 114、714、914、1005、1314、171
4、2704 1802、3001、4702、480
4b 第2のレンズアレイ 115、715、915、1007、1316、131
8、1715、2305、2309、2707、320
7、4215、4805 コンデンサレンズ 116、716、916、1215、1317、132
0、1322、1716、2708、3208、401
3、4014、4017、4216 色分解ミラー(ダ
イクロイックミラー) 117、717、501、601、604、701、7
04、917、1332、1717、2710、320
9、4032、4218、4501 マイクロレンズア
レイ 3210 マイクロレンズ 118、718、818、910、1334、134
4、1354、1718、2307、2711、321
1、4033、4043、4053、4807 表示パ
ネル(液晶パネル) 119、719、919、1012、1336、171
9、2309、2713、4035 フィールドレンズ 120、720、920、1013、1323、172
0、2310、2714、4019 投射レンズ 121、721、921、1006、1721、270
5、3205、4213絞り 122、722、922、1008、1331、172
2、4031 入射側偏光板 123、723、923、1011、1335、172
3、4034、4220出射側偏光板 602、605、702、705、1102、210
2、2202 2703、2903、3004 画素開
口部 703、706、1103 光入射側基板 911、4011 放物面リフレクタ 909、1101 回折格子アレイ素子 1311 複合楕円リフレクタ 1319、1321、 2815、2816 ミラー 1401、1402 回転楕円面 2201 マイクロレンズ 230201〜23015、32021〜32024
反射鏡 2412 円錐レンズ 2702、3202、3702 凹面反射鏡 3203 平面ミラー 3204 円錐型レンズ 3703、3912 偏光ビームスプリッタ 3911 三角プリズム 3913 位相差板 3914A、3914B 凸レンズ 3915 反射鏡 4020 スクリーン 4211 回転楕円リフレクタ 4212 円錐レンズ
0、2301、2701、3201、3701、401
0、4210、4801 メタルハライドランプ 111、711、1002、1711、2302、42
11 楕円リフレクタ 112、712、912、1003、1312、171
2、2303、2706、4012、4214 赤外線
及び紫外線を遮断するフィルタ 113、713、913、1004、1313、171
3、2304、2703、4701、4804a 第1
のレンズアレイ 114、714、914、1005、1314、171
4、2704 1802、3001、4702、480
4b 第2のレンズアレイ 115、715、915、1007、1316、131
8、1715、2305、2309、2707、320
7、4215、4805 コンデンサレンズ 116、716、916、1215、1317、132
0、1322、1716、2708、3208、401
3、4014、4017、4216 色分解ミラー(ダ
イクロイックミラー) 117、717、501、601、604、701、7
04、917、1332、1717、2710、320
9、4032、4218、4501 マイクロレンズア
レイ 3210 マイクロレンズ 118、718、818、910、1334、134
4、1354、1718、2307、2711、321
1、4033、4043、4053、4807 表示パ
ネル(液晶パネル) 119、719、919、1012、1336、171
9、2309、2713、4035 フィールドレンズ 120、720、920、1013、1323、172
0、2310、2714、4019 投射レンズ 121、721、921、1006、1721、270
5、3205、4213絞り 122、722、922、1008、1331、172
2、4031 入射側偏光板 123、723、923、1011、1335、172
3、4034、4220出射側偏光板 602、605、702、705、1102、210
2、2202 2703、2903、3004 画素開
口部 703、706、1103 光入射側基板 911、4011 放物面リフレクタ 909、1101 回折格子アレイ素子 1311 複合楕円リフレクタ 1319、1321、 2815、2816 ミラー 1401、1402 回転楕円面 2201 マイクロレンズ 230201〜23015、32021〜32024
反射鏡 2412 円錐レンズ 2702、3202、3702 凹面反射鏡 3203 平面ミラー 3204 円錐型レンズ 3703、3912 偏光ビームスプリッタ 3911 三角プリズム 3913 位相差板 3914A、3914B 凸レンズ 3915 反射鏡 4020 スクリーン 4211 回転楕円リフレクタ 4212 円錐レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09F 9/00 360 G09F 9/00 360N
Claims (34)
- 【請求項1】光源からの照射光を、この照射光を結像す
る複数個の結像素子が形成された結像素子アレイを介し
て、透過光の強度を制御する単位である画素が2次元状
に配設された表示パネルに入射し、前記照射光の強度が
制御された透過光を映像表示手段に投射して映像表示を
行う表示装置において、 前記光源と前記結像素子アレイとの間に、前記照射光を
前記結像素子アレイに分割して分配する光分配手段を配
設したことを特徴とする表示装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の表示装置において、 前記光分配手段は、複数個のレンズから構成されたレン
ズアレイからなり、前記照射光を前記複数のレンズごと
に分割して集光するものであることを特徴とする表示装
置。 - 【請求項3】請求項2に記載の表示装置において、 前記レンズアレイは、それぞれ複数個の第1のレンズか
ら構成された第1のレンズアレイおよび複数個の第2の
レンズから構成された第2のレンズアレイで構成され、 前記第1のレンズアレイは、前記照明光を前記第1のレ
ンズ毎に分割して集光するものであり、 前記第2のレンズアレイは、前記第1のレンズアレイに
よりそのレンズ毎に分割して前記照射光が集光された略
焦点位置のそれぞれを含む位置に、前記第2のレンズが
配設されたものであることを特徴とする表示装置。 - 【請求項4】請求項3に記載の表示装置において、 前記第1のレンズアレイは、前記複数個の第1のレンズ
が1以上の列をなして配設されたものであることを特徴
とする表示装置。 - 【請求項5】請求項3に記載の表示装置において、 前記第2のレンズアレイは、前記複数個の第2のレンズ
が1以上の列をなして配設されたものであることを特徴
とする表示装置。 - 【請求項6】請求項3に記載の表示装置において、 前記結像素子アレイを構成する各結像素子は、前記表示
パネル内に配設された各画素に対応して配置されている
ことを特徴とする表示装置。 - 【請求項7】請求項3に記載の表示装置において、 前記結像素子アレイは、マイクロレンズから構成されて
なることを特徴とする表示装置。 - 【請求項8】請求項3に記載の表示装置において、 前記結像素子アレイは、結像素子としての回折格子で構
成されてなることを特徴とする表示装置。 - 【請求項9】請求項3に記載の表示装置において、 前記表示パネル内に配設された各画素は、映像信号に基
づいて画素開口の透過率制御を行い、かつ異なる色の映
像信号に基づいて透過率制御を行う2以上の自然数N個
の画素開口の一組に対応して配置されていることを特徴
とする表示装置。 - 【請求項10】請求項9に記載の表示装置において、 出射光の角度を光の波長に依存して変える色の角度分離
手段を前記第2のレンズアレイと前記結像素子アレイと
の間に配置したことを特徴とする表示装置。 - 【請求項11】請求項9に記載の表示装置において、 前記第2のレンズアレイの近傍に、前記第2のレンズア
レイの列が並ぶ方向に対する出射光の幅が、前記列が並
ぶ間隔の2/N(Nは前記画素の一単位に含まれる前記
画素開口数)以下に制限する絞りが配設されていること
を特徴とする表示装置。 - 【請求項12】請求項1に記載の表示装置において、前
記第2のレンズアレイの出射側に、前記第2のレンズア
レイ近傍に焦点を持つコンデンサレンズを備え、このコ
ンデンサレンズと前記第2のレンズアレイとの距離を
L、前記第2のレンズアレイの前記列の形成数をM、前
記第2のレンズアレイの前記列の間隔をPi、前記結像
素子アレイの前記第2のレンズアレイにおける前記列が
並ぶ方向における前記結像素子の形成ピッチをPp、前
記結像素子と前記画素の画素開口部との距離をt、前記
結像素子アレイと前記画素部との間の光学媒体の相対屈
折率をnとするとき、 【数1】 の条件を満たすことを特徴とする表示装置。 - 【請求項13】請求項3ないし12のいずれかに記載の
表示装置において、前記結像素子アレイの中の結像素子
は、前記第2のレンズアレイにおける前記列が並ぶ方向
に直交する方向に対する屈折力が、前記第2のレンズア
レイにおける前記列が並ぶ方向に対する屈折力よりも弱
く設定されたものであることを特徴とする表示装置。 - 【請求項14】請求項13に記載の表示装置において、
前記結像素子は円筒面レンズから構成されていることを
特徴とする表示装置。 - 【請求項15】請求項3ないし12のいずれかに記載の
表示装置において、前記第2のレンズアレイを構成する
レンズの配列が、前記結像素子アレイの結像素子の配列
に略似していることを特徴とする表示装置。 - 【請求項16】請求項15に記載の表示装置において、
前記表示パネルの略四角形である表示部の縦をVF、横
をHFとし、前記結像素子の縦の配置間隔をVP、横の
配置間隔をHPとすると、 VF/HF<VP/HP であるときは、前記第1のレンズアレイ全体としての屈
折力は、横方向に対して縦方向の方が小さく、かつ、前
記第2のレンズアレイ全体としての屈折力は、横方向に
対して縦方向の方が大きく、 VF/HF>VP/HP であるときは、前記第1のレンズアレイ全体としての屈
折力は、横方向に対して縦方向の方が大きく、かつ、前
記第2のレンズアレイの全体としての屈折力は、横方向
に対して縦方向の方が小さく設定されたものであること
を特徴とする表示装置。 - 【請求項17】請求項3に記載の表示装置において、回
転楕円面を有し、前記光源からの光を一方向に反射する
反射鏡をさらに備えたことを特徴とする表示装置。 - 【請求項18】請求項3に記載の表示装置において、放
物面を有し、前記光源からの光を一方向に反射する反射
鏡をさらに備えたことを特徴とする表示装置。 - 【請求項19】請求項1に記載の表示装置において、前
記光分配手段は、2以上の異なる回転楕円面から構成さ
れた楕円面反射鏡であり、各回転楕円面の2つの焦点の
うち一方の焦点の位置が前記光源位置と略一致すること
を特徴とする表示装置。 - 【請求項20】請求項19に記載の表示装置において、
前記回転楕円面の2つの焦点のうちの他方側の焦点位置
が互いに異なる位置であることを特徴とする表示装置。 - 【請求項21】請求項20に記載の表示装置において、 前記複数の回転楕円面反射鏡の焦点は、ほぼ一直線状に
並ぶように配置されたことを特徴とする表示装置。 - 【請求項22】請求項19に記載の表示装置において、
前記楕円反射鏡が前記一方側の焦点位置から見て、前記
表示パネルの表示面の形状と概略相似な形状の立体角を
張る複数の回転楕円反射鏡により構成されていることを
特徴とする表示装置。 - 【請求項23】請求項20に記載の表示装置において、 前記複数の楕円反射鏡の他方側焦点の近傍位置にレンズ
を配置したことを特徴とする表示装置。 - 【請求項24】請求項23に記載の表示装置において、 前記レンズは前記異なる焦点位置に対応した複数のレン
ズからなるレンズアレイであることを特徴とする表示装
置。 - 【請求項25】請求項23に記載の表示装置において、 前記レンズアレイは全体として凹レンズ状をなすことを
特徴とする表示装置。 - 【請求項26】光源と、この光源からの照明光を結像す
る複数個の結像素子が形成された結像素子アレイとの間
に、 複数個の第1のレンズから構成され、前記照射光を前記
第1のレンズごとに分割して集光する第1のレンズアレ
イと、 前記第1のレンズアレイにより前記第1のレンズ毎に分
割して前記照射光が集光された略焦点位置のそれぞれを
含む位置に、1以上の列をなして複数の第2のレンズが
配設された第2のレンズアレイと、 映像表示を行うための映像表示手段とを備え、 前記照射光の強度を制御した透過光を前記映像表示手段
に投射するため、透過光の強度を制御する単位である画
素が2次元状に配設されたことを特徴とする表示装置用
液晶パネル。 - 【請求項27】光源と、 透過率または反射率を制御可能な画素単位を2次元状に
配置した表示パネルと、 前記表示パネルの透過率または反射率を制御して透過光
の光強度の制御を行う光強度制御手段と、 前記光源からの光を集光して前記表示パネルに向ける反
射鏡と、 前記表示パネルからの出射光をスクリーンまたは瞳に投
射して、スクリーンの透過光または反射光か、あるいは
瞳から入射する光強度パターンにより表示を行う表示制
御手段とを備え、 前記反射鏡は、楕円面の二つの焦点のうち一方側焦点が
前記光源の近傍に配置され、他方側焦点が、互いに異な
る位置に配置された複数の楕円面反射鏡により構成され
ることを特徴とする投射型表示装置。 - 【請求項28】請求項27に記載の投射型表示装置にお
いて、 前記複数の楕円反射鏡の他方側焦点の近傍位置にレンズ
を配置したことを特徴とする投射型表示装置。 - 【請求項29】請求項27に記載の投射型表示装置にお
いて、 前記楕円反射鏡の反射光を、前記楕円反射鏡の焦点付近
に焦点を持つ共通のコンデンサレンズを介して、前記表
示パネルを照明するようにしたことを特徴とする投射型
表示装置。 - 【請求項30】請求項27に記載の投射型表示装置にお
いて、 前記楕円反射鏡が前記一方側の焦点位置から見て、前記
表示パネルの表示面の形状と概略相似な形状の立体角を
張る複数の回転楕円反射鏡により構成されていることを
特徴とする投射型表示装置。 - 【請求項31】請求項27に記載の投射型表示装置にお
いて、 前記表示パネルと前記光源との間に、個々の画素単位に
対応した結像素子を配設したことを特徴とする投射型表
示装置。 - 【請求項32】請求項31に記載の投射型表示装置にお
いて、 前記画素単位が複数の色の強度信号に応じた面積を持つ
とともに、前記楕円反射鏡と前記結像素子との間に、光
の波長に応じて結像素子への入射角を変える光の角度分
離手段を備えたことを特徴とする投射型表示装置。 - 【請求項33】請求項27に記載の投射型表示装置にお
いて、 前記複数の回転楕円面反射鏡の焦点は、ほぼ一直線状に
並ぶように配置されたことを特徴とする投射型表示装
置。 - 【請求項34】請求項27に記載の表示装置において、
前記複数の回転楕円面反射鏡の焦点近傍に、偏光分離素
子を配置したことを特徴とする投射型表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9149718A JPH10111486A (ja) | 1996-06-19 | 1997-06-06 | 表示装置および表示装置用液晶パネル並びに投射型表示装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17842496 | 1996-06-19 | ||
JP8-178424 | 1996-06-19 | ||
JP9149718A JPH10111486A (ja) | 1996-06-19 | 1997-06-06 | 表示装置および表示装置用液晶パネル並びに投射型表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10111486A true JPH10111486A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=26479514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9149718A Abandoned JPH10111486A (ja) | 1996-06-19 | 1997-06-06 | 表示装置および表示装置用液晶パネル並びに投射型表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10111486A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000353418A (ja) * | 1999-06-08 | 2000-12-19 | Canon Inc | 照明装置およびそれを用いた投影露光装置 |
EP1061408A1 (en) * | 1998-12-21 | 2000-12-20 | Seiko Epson Corporation | Illuminator and projection display |
US6894729B2 (en) | 1999-01-21 | 2005-05-17 | Hitachi, Ltd. | Optical projection apparatus, transmission type screen, and projection type image display apparatus |
CN111916001A (zh) * | 2019-05-07 | 2020-11-10 | 欧姆龙株式会社 | 显示切换装置与开关 |
-
1997
- 1997-06-06 JP JP9149718A patent/JPH10111486A/ja not_active Abandoned
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1061408A1 (en) * | 1998-12-21 | 2000-12-20 | Seiko Epson Corporation | Illuminator and projection display |
EP1061408A4 (en) * | 1998-12-21 | 2003-06-04 | Seiko Epson Corp | LIGHTING ARRANGEMENT AND PROJECTION DISPLAY |
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US7081927B2 (en) | 1999-01-21 | 2006-07-25 | Hitachi, Ltd. | Optical projection apparatus, transmission type screen, and projection type image display apparatus |
JP2000353418A (ja) * | 1999-06-08 | 2000-12-19 | Canon Inc | 照明装置およびそれを用いた投影露光装置 |
JP4521896B2 (ja) * | 1999-06-08 | 2010-08-11 | キヤノン株式会社 | 照明装置、投影露光装置及びデバイス製造方法 |
CN111916001A (zh) * | 2019-05-07 | 2020-11-10 | 欧姆龙株式会社 | 显示切换装置与开关 |
CN111916001B (zh) * | 2019-05-07 | 2022-10-11 | 欧姆龙株式会社 | 显示切换装置与开关 |
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