JPH11201503A - 空気調和機の室外機 - Google Patents
空気調和機の室外機Info
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- JPH11201503A JPH11201503A JP454998A JP454998A JPH11201503A JP H11201503 A JPH11201503 A JP H11201503A JP 454998 A JP454998 A JP 454998A JP 454998 A JP454998 A JP 454998A JP H11201503 A JPH11201503 A JP H11201503A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 送風機の通風抵抗の高い条件で、羽根車外周
部で発生する逆流を防止し、風量低下による熱交換能力
の低下防止と送風騒音の増加を抑える空気調和機の室外
機を提供する。 【解決手段】 オリフィス14を円盤状のリング15を
重ねて形成し、円盤状のリング15とリング15との間
は支持板を設けて固定し、等間隔Sの隙間16が設け、
オリフィス14の内側と外側を連通する構造とすること
で、羽根車3の外周部の気流の一部は隙間16から圧力
の低いオリフィス14外に漏れて室外機17の送風機1
3内に還流する一方、羽根車3の外周部の非常に低圧な
部分にはオリフィス14外から隙間16を介して、送風
機13内の気流が流入して過度な負圧を是正し逆流の発
生が押さえられ、送風性能の劣化を防止して熱交換能力
の低下防止し、かつ気流の乱れを防ぎ送風騒音の増加を
抑制する。
部で発生する逆流を防止し、風量低下による熱交換能力
の低下防止と送風騒音の増加を抑える空気調和機の室外
機を提供する。 【解決手段】 オリフィス14を円盤状のリング15を
重ねて形成し、円盤状のリング15とリング15との間
は支持板を設けて固定し、等間隔Sの隙間16が設け、
オリフィス14の内側と外側を連通する構造とすること
で、羽根車3の外周部の気流の一部は隙間16から圧力
の低いオリフィス14外に漏れて室外機17の送風機1
3内に還流する一方、羽根車3の外周部の非常に低圧な
部分にはオリフィス14外から隙間16を介して、送風
機13内の気流が流入して過度な負圧を是正し逆流の発
生が押さえられ、送風性能の劣化を防止して熱交換能力
の低下防止し、かつ気流の乱れを防ぎ送風騒音の増加を
抑制する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用から業務用
まで幅広い分野で使用されているセパレート型などの空
気調和機の室外機に関するものである。
まで幅広い分野で使用されているセパレート型などの空
気調和機の室外機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、セパレート型を代表とする空気調
和機の室外機は、建築事情の多様化に伴い、様々な場所
に設置されるようになり、その小型・高性能化や静音化
が強く要望されている。
和機の室外機は、建築事情の多様化に伴い、様々な場所
に設置されるようになり、その小型・高性能化や静音化
が強く要望されている。
【0003】従来の空気調和機の室外機としては、実開
平2−62327号公報に示されているものがある。
平2−62327号公報に示されているものがある。
【0004】以下、図面を参照しながら、上述した従来
の空気調和機の室外機について説明する。
の空気調和機の室外機について説明する。
【0005】図6〜図9は従来の空気調和機の室外機の
構造を示すものである。図において、1は軸流式の送風
機の本体であり、2はモータであり、3はモータ2にハ
ブ4を取り付け、ハブ4の周囲に複数の羽根5を配設し
た羽根車であり、6は羽根車3の羽根5の吐出側の外周
を囲むオリフィスである。
構造を示すものである。図において、1は軸流式の送風
機の本体であり、2はモータであり、3はモータ2にハ
ブ4を取り付け、ハブ4の周囲に複数の羽根5を配設し
た羽根車であり、6は羽根車3の羽根5の吐出側の外周
を囲むオリフィスである。
【0006】オリフィス6は、ベルマウス状の吸込側7
と、前記ベルマウス状の吸込側7の外側に前記ベルマウ
ス状の吸込側7の円筒状の周壁部7aに沿って環状に形
成されたリブ8と、前記リブ8の吐出側に設けられたラ
ッパ状のリング9と、前記ベルマウス状の吸込側7の円
筒状の周壁部7aと環状のリブ8の間に設置され、軸方
向に可動する円筒状のリング10からなる。
と、前記ベルマウス状の吸込側7の外側に前記ベルマウ
ス状の吸込側7の円筒状の周壁部7aに沿って環状に形
成されたリブ8と、前記リブ8の吐出側に設けられたラ
ッパ状のリング9と、前記ベルマウス状の吸込側7の円
筒状の周壁部7aと環状のリブ8の間に設置され、軸方
向に可動する円筒状のリング10からなる。
【0007】また、11は送風機1が搭載された空気調
和機の室外機の本体であり、12は送風機1の吸い込み
側に設置された熱交換器である。
和機の室外機の本体であり、12は送風機1の吸い込み
側に設置された熱交換器である。
【0008】以上のように構成された空気調和機の室外
機について以下その動作を説明する。
機について以下その動作を説明する。
【0009】まず、モータ2が羽根車3を所定の回転方
向に回転することで、室外機11外の空気が熱交換器1
2を介して送風機1内に吸い込まれ、この際に外気と熱
交換器12とが熱交換する。送風機1内に吸い込まれた
空気は羽根5の作用により静圧と動圧が付加されて羽根
車3から送風機1の吐出側へ吹き出される。
向に回転することで、室外機11外の空気が熱交換器1
2を介して送風機1内に吸い込まれ、この際に外気と熱
交換器12とが熱交換する。送風機1内に吸い込まれた
空気は羽根5の作用により静圧と動圧が付加されて羽根
車3から送風機1の吐出側へ吹き出される。
【0010】通常、空気調和機の室外機11を軸流式の
送風機1の吐出側に障害物のない場所に設置する場合、
図7に示すように、ベルマウス状の吸込側7の円筒状の
周壁部7aと環状のリブ8の間に設置された円筒状のリ
ング10を、ベルマウス状の吸込側7の円筒状の周壁部
7aと環状のリブ8の間からオリフィス6の吐出方向に
引き出して設置する。
送風機1の吐出側に障害物のない場所に設置する場合、
図7に示すように、ベルマウス状の吸込側7の円筒状の
周壁部7aと環状のリブ8の間に設置された円筒状のリ
ング10を、ベルマウス状の吸込側7の円筒状の周壁部
7aと環状のリブ8の間からオリフィス6の吐出方向に
引き出して設置する。
【0011】この場合、送風機1にとって通風抵抗が低
い条件なので、羽根車3の複数の羽根5の内部の気流は
軸方向成分が大きく軸方向をむいて流れる。そして、気
流は、羽根5の外周側5へからほぼ軸方向に吹き出す。
ここで、オリフィス6の吐出側にあたる部分には円筒状
のリング10を設置しているため、軸方向に吹き出す気
流がリング10の内壁に沿って流れ、気流の剥離を起こ
さず、送風機1は所定の風量を吐出する。
い条件なので、羽根車3の複数の羽根5の内部の気流は
軸方向成分が大きく軸方向をむいて流れる。そして、気
流は、羽根5の外周側5へからほぼ軸方向に吹き出す。
ここで、オリフィス6の吐出側にあたる部分には円筒状
のリング10を設置しているため、軸方向に吹き出す気
流がリング10の内壁に沿って流れ、気流の剥離を起こ
さず、送風機1は所定の風量を吐出する。
【0012】一方、軸流式送風機1が搭載されている空
気調和機の室外機11を軸流式の送風機1の吐出側に建
築物の外壁など障害物が近接する場所に設置する場合、
図8で示すように、ベルマウス状の吸込側7の円筒状の
周壁部7aと環状のリブ8の間に設置された円筒状のリ
ング10を、ベルマウス状の吸込側7の円筒状の周壁部
7aと環状のリブ8の間に収納する。
気調和機の室外機11を軸流式の送風機1の吐出側に建
築物の外壁など障害物が近接する場所に設置する場合、
図8で示すように、ベルマウス状の吸込側7の円筒状の
周壁部7aと環状のリブ8の間に設置された円筒状のリ
ング10を、ベルマウス状の吸込側7の円筒状の周壁部
7aと環状のリブ8の間に収納する。
【0013】この場合、送風機1にとって通風抵抗が高
い条件なので、羽根車3の複数の羽根5の内部にて気流
の軸方向成分が低下し、半径方向成分が増す。そして、
気流は、羽根5の外周側5dからオリフィス6の吐出側
に向かい斜めに吹き出すが、オリフィス6の吐出側にあ
たるリング9はラッパ状に広がっているため、気流がリ
ング9の内壁に沿って流れる。従って、送風機1が通風
天候が高い条件下でも空力性能の低下(風量の低下)が
抑えられる。
い条件なので、羽根車3の複数の羽根5の内部にて気流
の軸方向成分が低下し、半径方向成分が増す。そして、
気流は、羽根5の外周側5dからオリフィス6の吐出側
に向かい斜めに吹き出すが、オリフィス6の吐出側にあ
たるリング9はラッパ状に広がっているため、気流がリ
ング9の内壁に沿って流れる。従って、送風機1が通風
天候が高い条件下でも空力性能の低下(風量の低下)が
抑えられる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
構成では、送風機1が運転される証券が限定され、かつ
ある程度予測された場合に、羽根車3の吐出気流方向に
合わせたオリフィス6の吐出側形状とすることができる
が、空気調和機の室外機11は設置条件のみで送風機1
にとっての通風抵抗が変化するだけでなく、空気調和機
の室外機11に搭載される熱交換器12に露付き・着霜
などといった送風機1の搭載される機器の運転条件によ
って、送風機1に対する通風抵抗が大きく変化すること
がある。
構成では、送風機1が運転される証券が限定され、かつ
ある程度予測された場合に、羽根車3の吐出気流方向に
合わせたオリフィス6の吐出側形状とすることができる
が、空気調和機の室外機11は設置条件のみで送風機1
にとっての通風抵抗が変化するだけでなく、空気調和機
の室外機11に搭載される熱交換器12に露付き・着霜
などといった送風機1の搭載される機器の運転条件によ
って、送風機1に対する通風抵抗が大きく変化すること
がある。
【0015】たとえば、空気調和機の室外機11の軸流
式送風機1の吐出側に障害物のない場所に設置する様に
基本的な運転条件が通風抵抗の低い設置条件でも、外気
温度の変化などによって熱交換器12に露付き・着霜な
どが起きた場合には、送風機1に対する通風抵抗が高い
条件に変化する。
式送風機1の吐出側に障害物のない場所に設置する様に
基本的な運転条件が通風抵抗の低い設置条件でも、外気
温度の変化などによって熱交換器12に露付き・着霜な
どが起きた場合には、送風機1に対する通風抵抗が高い
条件に変化する。
【0016】この場合、図9に示すように羽根車3の複
数の羽根5の内部にて気流の軸方向成分が低下し、半径
方向成分が増し、送風機1の風量が低下する。このとき
送風機1内の気流は、羽根5の外周側5dからオリフィ
ス6に向かい斜めに吹き出し、一部はオリフィス6の吐
出方向に引き出して設置した円筒状のリング10の内壁
面に衝突して、吐出方向を軸方向に強制的に偏向されて
吐出するが、さらに一部の気流は、羽根5の外周に形成
される負圧域の作用で逆流となる。羽根5の外周部で逆
流が発生すると、周りの気流の流路を塞ぐことになりさ
らに風量を低下させる原因となるとともに、気流が乱れ
るため乱流騒音の原因となる。
数の羽根5の内部にて気流の軸方向成分が低下し、半径
方向成分が増し、送風機1の風量が低下する。このとき
送風機1内の気流は、羽根5の外周側5dからオリフィ
ス6に向かい斜めに吹き出し、一部はオリフィス6の吐
出方向に引き出して設置した円筒状のリング10の内壁
面に衝突して、吐出方向を軸方向に強制的に偏向されて
吐出するが、さらに一部の気流は、羽根5の外周に形成
される負圧域の作用で逆流となる。羽根5の外周部で逆
流が発生すると、周りの気流の流路を塞ぐことになりさ
らに風量を低下させる原因となるとともに、気流が乱れ
るため乱流騒音の原因となる。
【0017】このため、送風機1の空力性能が劣化し、
かつ騒音が増加するとともに、送風機1の空力性能の劣
化により、熱交換器12を通過する風量が低下し、露付
き・着霜がさらに進み、熱交換器12の熱交換能力が大
幅に低下するという問題があった。従って、空気調和機
の室外機11にとって、機器の設置条件以外に機器の運
転条件によって送風機1の動作点条件が大きく変化する
場合に対応し、通風抵抗の高い条件での空力性能の劣化
を抑えることが要求されている。
かつ騒音が増加するとともに、送風機1の空力性能の劣
化により、熱交換器12を通過する風量が低下し、露付
き・着霜がさらに進み、熱交換器12の熱交換能力が大
幅に低下するという問題があった。従って、空気調和機
の室外機11にとって、機器の設置条件以外に機器の運
転条件によって送風機1の動作点条件が大きく変化する
場合に対応し、通風抵抗の高い条件での空力性能の劣化
を抑えることが要求されている。
【0018】本発明は、空気調和機の室外機において、
設置条件以外に機器の運転条件などによって送風機の動
作点条件が大きく変化する場合に対応し、送風機の羽根
の外周側での気流の逆流の発生を防止することによっ
て、動作点条件が大きく変化しても送風機の空力性能の
劣化を防止し、熱交換能力の低下防止と送風騒音の増加
を抑えることを目的とする。
設置条件以外に機器の運転条件などによって送風機の動
作点条件が大きく変化する場合に対応し、送風機の羽根
の外周側での気流の逆流の発生を防止することによっ
て、動作点条件が大きく変化しても送風機の空力性能の
劣化を防止し、熱交換能力の低下防止と送風騒音の増加
を抑えることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の空気調和機の室外機は、モータと、前記モ
ータに取り付けた軸流式羽根車と、前記羽根車の羽根の
吐出側の外周を囲むオリフィスとで軸流式送風機を形成
し、前記オリフィスは円盤状のリングを重ねて形成し、
円盤状のリングとリングとの間に所定の隙間を設け、前
記オリフィスの内側と外側とが連通する構造とし、前記
軸流式送風機の吸い込み側に熱交換器を設けた構成にし
たものである。
に、本発明の空気調和機の室外機は、モータと、前記モ
ータに取り付けた軸流式羽根車と、前記羽根車の羽根の
吐出側の外周を囲むオリフィスとで軸流式送風機を形成
し、前記オリフィスは円盤状のリングを重ねて形成し、
円盤状のリングとリングとの間に所定の隙間を設け、前
記オリフィスの内側と外側とが連通する構造とし、前記
軸流式送風機の吸い込み側に熱交換器を設けた構成にし
たものである。
【0020】これにより、羽根車外周部で逆流の発生を
防止することができ、空力性能の劣化を防止し、熱交換
能力の低下防止と送風騒音の増加を抑えることができ
る。
防止することができ、空力性能の劣化を防止し、熱交換
能力の低下防止と送風騒音の増加を抑えることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
モータと、前記モータに取り付けた軸流式羽根車と、前
記羽根車の羽根の吐出側の外周を囲むオリフィスとで軸
流式送風機を形成し、前記オリフィスは円盤状のリング
を重ねて形成し、円盤状のリングとリングとの間に所定
の隙間を設け、前記オリフィスの内側と外側とが連通す
る構造とし、前記軸流式送風機の吸い込み側に熱交換器
を配設した空気調和機の室外機であり、前記送風機にと
って通風抵抗の高い条件では、送風機の羽根車が回転す
ると、羽根車の吐出側では半径方向の気流成分が増加し
羽根外周部の圧力面には圧力の高い領域が形成されると
共に、羽根外周部の負圧面側には非常に低圧な部分が形
成される。
モータと、前記モータに取り付けた軸流式羽根車と、前
記羽根車の羽根の吐出側の外周を囲むオリフィスとで軸
流式送風機を形成し、前記オリフィスは円盤状のリング
を重ねて形成し、円盤状のリングとリングとの間に所定
の隙間を設け、前記オリフィスの内側と外側とが連通す
る構造とし、前記軸流式送風機の吸い込み側に熱交換器
を配設した空気調和機の室外機であり、前記送風機にと
って通風抵抗の高い条件では、送風機の羽根車が回転す
ると、羽根車の吐出側では半径方向の気流成分が増加し
羽根外周部の圧力面には圧力の高い領域が形成されると
共に、羽根外周部の負圧面側には非常に低圧な部分が形
成される。
【0022】そこで送風機の羽根車外周部の気流の一部
は円盤状のオリフィスの隙間からら圧力の低いオリフィ
ス外に漏れて室外機の送風機内に還流する。
は円盤状のオリフィスの隙間からら圧力の低いオリフィ
ス外に漏れて室外機の送風機内に還流する。
【0023】一方、羽根車外周部の非常に低圧な部分に
はオリフィス外からオリフィスの隙間を介して、気流が
流入して過度な負圧を是正する。
はオリフィス外からオリフィスの隙間を介して、気流が
流入して過度な負圧を是正する。
【0024】このため、羽根車外周部で逆流の発生を防
止し、空力性能の劣化を防止し、熱交換能力の低下防止
と送風騒音の増加を抑えるという作用を有する。
止し、空力性能の劣化を防止し、熱交換能力の低下防止
と送風騒音の増加を抑えるという作用を有する。
【0025】請求項2記載の発明は、モータと、前記モ
ータに取り付けた軸流式羽根車と、前記羽根車の羽根の
吐出側の外周を囲むオリフィスとで軸流式送風機を形成
し、前記オリフィスの全周に回転軸に対して所定の角度
を持った複数のスリットを設け、オリフィスの内側と外
側とが連通する構造とし、前記軸流式送風機の吸い込み
側に熱交換器を配設した空気調和機の室外機であり、前
記送風機にとって通風抵抗の高い条件では、送風機の羽
根車が回転すると、羽根車の吐出側では半径方向の気流
成分が増加し羽根外周部の圧力面には圧力の高い領域が
形成されると共に、羽根外周部の負圧面側には非常に低
圧な部分が形成される。
ータに取り付けた軸流式羽根車と、前記羽根車の羽根の
吐出側の外周を囲むオリフィスとで軸流式送風機を形成
し、前記オリフィスの全周に回転軸に対して所定の角度
を持った複数のスリットを設け、オリフィスの内側と外
側とが連通する構造とし、前記軸流式送風機の吸い込み
側に熱交換器を配設した空気調和機の室外機であり、前
記送風機にとって通風抵抗の高い条件では、送風機の羽
根車が回転すると、羽根車の吐出側では半径方向の気流
成分が増加し羽根外周部の圧力面には圧力の高い領域が
形成されると共に、羽根外周部の負圧面側には非常に低
圧な部分が形成される。
【0026】そこで送風機の羽根車外周部の気流の一部
はオリフィスに設けたスリットから圧力の低いオリフィ
ス外に漏れて室外機の送風機内に還流する。
はオリフィスに設けたスリットから圧力の低いオリフィ
ス外に漏れて室外機の送風機内に還流する。
【0027】一方、羽根車外周部の非常に低圧な部分に
はオリフィス外からスリットを介して、気流が流入して
過度な負圧を是正する。
はオリフィス外からスリットを介して、気流が流入して
過度な負圧を是正する。
【0028】このため、羽根車外周部で逆流の発生を防
止し、空力性能の劣化を防止し、熱交換能力の低下防止
と送風騒音の増加を抑えるという作用を有する。
止し、空力性能の劣化を防止し、熱交換能力の低下防止
と送風騒音の増加を抑えるという作用を有する。
【0029】しかも、前記複数のスリットは回転軸に対
して所定の角度を設けているので、オリフィス表面に軸
方向の溝が形成され、オリフィス表面を流れる気流の接
触摩擦抵抗を低減するため送風機効率を向上させ、モー
タ負荷を低減させるという作用も有する。
して所定の角度を設けているので、オリフィス表面に軸
方向の溝が形成され、オリフィス表面を流れる気流の接
触摩擦抵抗を低減するため送風機効率を向上させ、モー
タ負荷を低減させるという作用も有する。
【0030】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明において、軸流式送風機のオリフィス
の吸い込み側は隙間のないラッパ状のリング形状とし、
オリフィスの吐出側をオリフィスの内側と外側とが連通
する構造としたものであり、羽根外周部に負圧域と高圧
域が共に発生するオリフィスの吐出側ではオリフィスに
隙間が設けてあるため、高圧域では送風機の羽根車外周
部の気流の一部はオリフィスの隙間から圧力の低いオリ
フィス外に漏れて室外機の送風機内に還流する一方、羽
根車外周部の非常に低圧な部分にはオリフィス外からオ
リフィスの隙間を介して、気流が流入して過度な負圧を
是正し、羽根車外周部で逆流の発生を防止する。
求項2記載の発明において、軸流式送風機のオリフィス
の吸い込み側は隙間のないラッパ状のリング形状とし、
オリフィスの吐出側をオリフィスの内側と外側とが連通
する構造としたものであり、羽根外周部に負圧域と高圧
域が共に発生するオリフィスの吐出側ではオリフィスに
隙間が設けてあるため、高圧域では送風機の羽根車外周
部の気流の一部はオリフィスの隙間から圧力の低いオリ
フィス外に漏れて室外機の送風機内に還流する一方、羽
根車外周部の非常に低圧な部分にはオリフィス外からオ
リフィスの隙間を介して、気流が流入して過度な負圧を
是正し、羽根車外周部で逆流の発生を防止する。
【0031】また、羽根外周部に負圧域が発生しないオ
リフィスの吸い込み側では隙間を設けていないため、オ
リフィスから送風機内に還流する気流は発生せず送風量
の損失がなく、送風性能の劣化を防止することで熱交換
能力の劣化を防止すると共に送風騒音の増加を防止する
作用を有する。
リフィスの吸い込み側では隙間を設けていないため、オ
リフィスから送風機内に還流する気流は発生せず送風量
の損失がなく、送風性能の劣化を防止することで熱交換
能力の劣化を防止すると共に送風騒音の増加を防止する
作用を有する。
【0032】さらに送風機にとって通風抵抗の低い条件
では送風機の送風性能は、気流がオリフィスへ流入する
際の抵抗が少ないほど送風性能が高くなるため、オリフ
ィスの吸い込み側でオリフィスの内側と外側との気流の
流動がないことで、オリフィスの吸い込み口における流
入抵抗を増加させることがなく、送風性能を高め、熱交
換能力を高める作用を有する。
では送風機の送風性能は、気流がオリフィスへ流入する
際の抵抗が少ないほど送風性能が高くなるため、オリフ
ィスの吸い込み側でオリフィスの内側と外側との気流の
流動がないことで、オリフィスの吸い込み口における流
入抵抗を増加させることがなく、送風性能を高め、熱交
換能力を高める作用を有する。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1〜図5を
用いて説明する。
用いて説明する。
【0034】尚、従来例と同一構成の部分については重
複をさけるため、同一符号を付けて説明を省略する。
複をさけるため、同一符号を付けて説明を省略する。
【0035】(実施例1)図1,図2は本発明の実施例
1の空気調和機の室外機を示すものである。
1の空気調和機の室外機を示すものである。
【0036】図1,図2において、13は軸流式の送風
機本体であり、14は羽根車3の吐出側の外周を囲むオ
リフィスであり、オリフィス14は円盤状のリング15
を重ねて形成してあり、円盤状のリング15とリング1
5との間は支持板(図示せず)を設けて固定すること
で、等間隔Sの隙間16が設けてあり、オリフィス14
の内側と外側は連通する構造となっている。
機本体であり、14は羽根車3の吐出側の外周を囲むオ
リフィスであり、オリフィス14は円盤状のリング15
を重ねて形成してあり、円盤状のリング15とリング1
5との間は支持板(図示せず)を設けて固定すること
で、等間隔Sの隙間16が設けてあり、オリフィス14
の内側と外側は連通する構造となっている。
【0037】この構成により、送風機13にとって通風
抵抗の高い条件では、送風機13の羽根車3が回転する
と、羽根車3の吐出側では半径方向の気流成分が増加し
羽根5の外周部の圧力面には圧力の高い領域が形成され
ると共に、羽根5の外周部の負圧面側には非常に低圧な
部分が形成される。
抵抗の高い条件では、送風機13の羽根車3が回転する
と、羽根車3の吐出側では半径方向の気流成分が増加し
羽根5の外周部の圧力面には圧力の高い領域が形成され
ると共に、羽根5の外周部の負圧面側には非常に低圧な
部分が形成される。
【0038】そこで送風機13の羽根車3の外周部の気
流の一部はオリフィスリング14を形成するリング15
とリング15の隙間16から圧力の低いオリフィス14
外に漏れて室外機17の送風機13内に還流する。
流の一部はオリフィスリング14を形成するリング15
とリング15の隙間16から圧力の低いオリフィス14
外に漏れて室外機17の送風機13内に還流する。
【0039】一方、羽根車3の外周部の非常に低圧な部
分にはオリフィス14外からオリフィスリング14の隙
間16を介して、送風機13内の気流が流入して過度な
負圧を是正する。
分にはオリフィス14外からオリフィスリング14の隙
間16を介して、送風機13内の気流が流入して過度な
負圧を是正する。
【0040】このため、羽根車3の外周部ではオリフィ
ス14の吐出側での逆流の発生が押さえられ、送風性能
の劣化が防止されると共に、気流の乱れが増加するのを
防ぎ送風騒音の増加を抑制する。
ス14の吐出側での逆流の発生が押さえられ、送風性能
の劣化が防止されると共に、気流の乱れが増加するのを
防ぎ送風騒音の増加を抑制する。
【0041】(実施例2)図3,図4は本発明の実施例
2の空気調和機の室外機を示すものである。
2の空気調和機の室外機を示すものである。
【0042】図3,図4において、18は軸流式の送風
機本体であり、19は羽根車3の吐出側の外周を囲むオ
リフィスであり、オリフィス19の全周には羽根車3の
回転軸に対して平行に複数のスリット20を設け、オリ
フィス19の内側と外側とが連通する構造となってい
る。
機本体であり、19は羽根車3の吐出側の外周を囲むオ
リフィスであり、オリフィス19の全周には羽根車3の
回転軸に対して平行に複数のスリット20を設け、オリ
フィス19の内側と外側とが連通する構造となってい
る。
【0043】この構成により、送風機18にとって通風
抵抗の高い条件では、送風機18の羽根車3が回転する
と、羽根車3の吐出側では半径方向の気流成分が増加し
羽根車3の外周部の圧力面には圧力の高い領域が形成さ
れると共に、羽根車外周部の負圧面側には非常に低圧な
部分が形成される。
抵抗の高い条件では、送風機18の羽根車3が回転する
と、羽根車3の吐出側では半径方向の気流成分が増加し
羽根車3の外周部の圧力面には圧力の高い領域が形成さ
れると共に、羽根車外周部の負圧面側には非常に低圧な
部分が形成される。
【0044】そこで送風機18の羽根車3の外周部の気
流の一部はオリフィス19に設けたスリット20から圧
力の低いオリフィス19外に漏れて室外機21の送風機
18内に還流する。
流の一部はオリフィス19に設けたスリット20から圧
力の低いオリフィス19外に漏れて室外機21の送風機
18内に還流する。
【0045】一方、羽根車3の外周部の非常に低圧な部
分にはオリフィス19外からをスリット20介して、気
流が流入して過度な負圧を是正する。
分にはオリフィス19外からをスリット20介して、気
流が流入して過度な負圧を是正する。
【0046】このため、羽根車3の外周部で逆流の発生
を防止し、空力性能の劣化を防止し、熱交換能力の低下
防止と送風騒音の増加を抑える。
を防止し、空力性能の劣化を防止し、熱交換能力の低下
防止と送風騒音の増加を抑える。
【0047】しかも、スリットは回転軸に対して平行に
設けているので、オリフィス19の表面に軸方向の溝が
形成され、オリフィス19表面を流れる気流の接触摩擦
抵抗を低減するため送風機効率を向上させ、モータ2の
負荷を低減させる。
設けているので、オリフィス19の表面に軸方向の溝が
形成され、オリフィス19表面を流れる気流の接触摩擦
抵抗を低減するため送風機効率を向上させ、モータ2の
負荷を低減させる。
【0048】尚、本実施例ではオリフィス1の全周に羽
根車の回転軸に対して平行に複数のスリットを設けた
が、回転軸に対して斜めの角度を持つスリットとしても
同様の効果が得られる。
根車の回転軸に対して平行に複数のスリットを設けた
が、回転軸に対して斜めの角度を持つスリットとしても
同様の効果が得られる。
【0049】(実施例3)図5は本発明の実施例3の空
気調和機の室外機の送風機部分を示すものである。
気調和機の室外機の送風機部分を示すものである。
【0050】図5において、22は軸流式の送風機本体
であり、23は羽根車3の吐出側の外周を囲むオリフィ
スであり、オリフィス23の吸い込み側24は隙間のな
いラッパ状のリング形状とし、オリフィス23の吐出側
25は円盤状のリング26を重ねて形成してあり、円盤
状のリング26とリング26との間は支持板(図示せ
ず)を設けて固定することで、等間隔Sの隙間27が設
けてあり、オリフィス23の吐出側25では内側と外側
は連通する構造となっている。
であり、23は羽根車3の吐出側の外周を囲むオリフィ
スであり、オリフィス23の吸い込み側24は隙間のな
いラッパ状のリング形状とし、オリフィス23の吐出側
25は円盤状のリング26を重ねて形成してあり、円盤
状のリング26とリング26との間は支持板(図示せ
ず)を設けて固定することで、等間隔Sの隙間27が設
けてあり、オリフィス23の吐出側25では内側と外側
は連通する構造となっている。
【0051】羽根車3の外周部に負圧域と高圧域が共に
発生するオリフィス23の吐出側25ではオリフィス2
3に隙間26が設けてあるため、高圧域では送風機22
の羽根車3の外周部の気流の一部はオリフィス23の隙
間26から圧力の低いオリフィス23外に漏れて室外機
(図示せず)の送風機22内に還流する。
発生するオリフィス23の吐出側25ではオリフィス2
3に隙間26が設けてあるため、高圧域では送風機22
の羽根車3の外周部の気流の一部はオリフィス23の隙
間26から圧力の低いオリフィス23外に漏れて室外機
(図示せず)の送風機22内に還流する。
【0052】一方、羽根車3の外周部の非常に低圧な部
分にはオリフィス23外から隙間26を介して、気流が
流入して過度な負圧を是正し、羽根車3の外周部で逆流
の発生を防止する。
分にはオリフィス23外から隙間26を介して、気流が
流入して過度な負圧を是正し、羽根車3の外周部で逆流
の発生を防止する。
【0053】また、羽根車3の外周部に負圧域が発生し
ないオリフィス23の吸い込み側24では隙間を設けて
いないため、オリフィス23から送風機22内に還流す
る気流は発生せず送風量の損失がなく、送風性能の劣化
を防止することで熱交換能力の劣化を防止すると共に送
風騒音の増加を防止する。
ないオリフィス23の吸い込み側24では隙間を設けて
いないため、オリフィス23から送風機22内に還流す
る気流は発生せず送風量の損失がなく、送風性能の劣化
を防止することで熱交換能力の劣化を防止すると共に送
風騒音の増加を防止する。
【0054】さらに送風機22にとって通風抵抗の低い
条件では送風機22の送風性能は、気流がオリフィス2
3へ流入する際の抵抗が少ないほど送風性能が高くなる
ため、オリフィス23の吸い込み側24でオリフィス2
3の内側と外側との気流の流動がないことで、オリフィ
ス23の吸い込み口における流入抵抗を増加させること
がなく、送風性能を高め、熱交換能力を向上することが
できる。
条件では送風機22の送風性能は、気流がオリフィス2
3へ流入する際の抵抗が少ないほど送風性能が高くなる
ため、オリフィス23の吸い込み側24でオリフィス2
3の内側と外側との気流の流動がないことで、オリフィ
ス23の吸い込み口における流入抵抗を増加させること
がなく、送風性能を高め、熱交換能力を向上することが
できる。
【0055】尚、本実施例ではオリフィスの吐出側は円
盤状のリングを重ねて形成し、円盤状のリングとリング
との間は支持板を設けて固定することで、等間隔Sの隙
間が設けてオリフィスの内側と外側を連通する構造とし
たが、オリフィスの全周に回転軸に対して所定の角度を
持った複数のスリットを設け、オリフィスの内側と外側
とが連通する構造としても同様の効果が得られる。
盤状のリングを重ねて形成し、円盤状のリングとリング
との間は支持板を設けて固定することで、等間隔Sの隙
間が設けてオリフィスの内側と外側を連通する構造とし
たが、オリフィスの全周に回転軸に対して所定の角度を
持った複数のスリットを設け、オリフィスの内側と外側
とが連通する構造としても同様の効果が得られる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、モータ
と、前記モータに取り付けた軸流式羽根車と、前記羽根
車の羽根の吐出側の外周を囲むオリフィスとで軸流式送
風機を形成し、前記オリフィスは円盤状のリングを重ね
て形成し、円盤状のリングとリングとの間に所定の隙間
を設け、前記オリフィスの内側と外側とが連通する構造
とし、前記軸流式送風機の吸い込み側に熱交換器を配設
することにより、送風機の羽根車外周部の気流の一部が
円盤状のオリフィスの隙間から圧力の低いオリフィス外
に漏れて室外機の送風機内に還流し、羽根車外周部の非
常に低圧な部分にはオリフィス外からオリフィスの隙間
を介して、気流が流入して過度な負圧を是正するため、
送風機にとって通風抵抗の高い条件でも羽根車外周部で
逆流の発生を防止し空力性能の劣化を抑えることがで
き、熱交換能力の低下防止と送風騒音の増加を抑えると
いう効果が得られる。
と、前記モータに取り付けた軸流式羽根車と、前記羽根
車の羽根の吐出側の外周を囲むオリフィスとで軸流式送
風機を形成し、前記オリフィスは円盤状のリングを重ね
て形成し、円盤状のリングとリングとの間に所定の隙間
を設け、前記オリフィスの内側と外側とが連通する構造
とし、前記軸流式送風機の吸い込み側に熱交換器を配設
することにより、送風機の羽根車外周部の気流の一部が
円盤状のオリフィスの隙間から圧力の低いオリフィス外
に漏れて室外機の送風機内に還流し、羽根車外周部の非
常に低圧な部分にはオリフィス外からオリフィスの隙間
を介して、気流が流入して過度な負圧を是正するため、
送風機にとって通風抵抗の高い条件でも羽根車外周部で
逆流の発生を防止し空力性能の劣化を抑えることがで
き、熱交換能力の低下防止と送風騒音の増加を抑えると
いう効果が得られる。
【0057】また、モータと、前記モータに取り付けた
軸流式羽根車と、前記羽根車の羽根の吐出側の外周を囲
むオリフィスとで軸流式送風機を形成し、前記オリフィ
スの全周に回転軸に対して所定の角度を持った複数のス
リットを設け、オリフィスの内側と外側とが連通する構
造とし、前記軸流式送風機の吸い込み側に熱交換器を配
設することにより、送風機の羽根車外周部の気流の一部
はオリフィスに設けたスリットから圧力の低いオリフィ
ス外に漏れて室外機の送風機内に還流し、羽根車外周部
の非常に低圧な部分にはオリフィス外からスリットを介
して、気流が流入して過度な負圧を是正するため、送風
機にとって通風抵抗の高い条件でも羽根車外周部で逆流
の発生を防止し、空力性能の劣化を防止し、熱交換能力
の低下防止と送風騒音の増加を抑えるという効果が得ら
れる。
軸流式羽根車と、前記羽根車の羽根の吐出側の外周を囲
むオリフィスとで軸流式送風機を形成し、前記オリフィ
スの全周に回転軸に対して所定の角度を持った複数のス
リットを設け、オリフィスの内側と外側とが連通する構
造とし、前記軸流式送風機の吸い込み側に熱交換器を配
設することにより、送風機の羽根車外周部の気流の一部
はオリフィスに設けたスリットから圧力の低いオリフィ
ス外に漏れて室外機の送風機内に還流し、羽根車外周部
の非常に低圧な部分にはオリフィス外からスリットを介
して、気流が流入して過度な負圧を是正するため、送風
機にとって通風抵抗の高い条件でも羽根車外周部で逆流
の発生を防止し、空力性能の劣化を防止し、熱交換能力
の低下防止と送風騒音の増加を抑えるという効果が得ら
れる。
【0058】しかも、前記複数のスリットは回転軸に対
して所定の角度を設けているので、オリフィス表面に軸
方向の溝が形成され、オリフィス表面を流れる気流の接
触摩擦抵抗を低減するため送風機効率を向上させ、モー
タ負荷を低減させるという効果も得られる。
して所定の角度を設けているので、オリフィス表面に軸
方向の溝が形成され、オリフィス表面を流れる気流の接
触摩擦抵抗を低減するため送風機効率を向上させ、モー
タ負荷を低減させるという効果も得られる。
【0059】また、軸流式送風機のオリフィスの吸い込
み側は隙間のないラッパ状のリング形状とし、オリフィ
スの吐出側をオリフィスの内側と外側とが連通する構造
とすることにより、オリフィスの吐出側では羽根車外周
部の非常に低圧な部分にオリフィス外からオリフィスの
隙間を介して、気流が流入して過渡な負圧を是正し、送
風機にとって通風抵抗の高い条件でも、羽根車外周部で
逆流の発生を防止し、羽根外周部に負圧域が発生しない
オリフィスの吸い込み側では隙間を設けていないため、
オリフィスから送風機内に還流する気流は発生せず送風
量の損失がなく、送風性能の劣化を防止することで熱交
換能力の劣化を防止すると共に送風騒音の増加を防止す
る効果が得られる。
み側は隙間のないラッパ状のリング形状とし、オリフィ
スの吐出側をオリフィスの内側と外側とが連通する構造
とすることにより、オリフィスの吐出側では羽根車外周
部の非常に低圧な部分にオリフィス外からオリフィスの
隙間を介して、気流が流入して過渡な負圧を是正し、送
風機にとって通風抵抗の高い条件でも、羽根車外周部で
逆流の発生を防止し、羽根外周部に負圧域が発生しない
オリフィスの吸い込み側では隙間を設けていないため、
オリフィスから送風機内に還流する気流は発生せず送風
量の損失がなく、送風性能の劣化を防止することで熱交
換能力の劣化を防止すると共に送風騒音の増加を防止す
る効果が得られる。
【0060】さらに送風機にとって通風抵抗の低い条件
では送風機の送風性能は、気流がオリフィスへ流入する
際の抵抗が少ないほど送風性能が高くなるため、オリフ
ィスの吸い込み側でオリフィスの内側と外側との気流の
流動がないことで、オリフィスの吸い込み口における流
入抵抗を増加させることがなく、送風性能を高め、熱交
換能力を向上させる効果が得られる。
では送風機の送風性能は、気流がオリフィスへ流入する
際の抵抗が少ないほど送風性能が高くなるため、オリフ
ィスの吸い込み側でオリフィスの内側と外側との気流の
流動がないことで、オリフィスの吸い込み口における流
入抵抗を増加させることがなく、送風性能を高め、熱交
換能力を向上させる効果が得られる。
【図1】本発明の実施例1による空気調和機の室外機の
断面図
断面図
【図2】同実施例の要部断面図
【図3】本発明の実施例2による空気調和機の室外機の
断面図
断面図
【図4】同実施例の要部断面図
【図5】本発明の実施例3による空気調和機の室外機の
要部断面図
要部断面図
【図6】従来の空気調和機の室外機の断面図
【図7】同従来例の要部断面図
【図8】同従来例の要部断面図
【図9】同従来例の要部断面図
2 モータ 3 羽根車 12 熱交換器 13 軸流送風機 14,19,23 オリフィス 15,26 円盤状リング 16,27 隙間 20 スリット 24 ラッパ状リング
Claims (3)
- 【請求項1】 モータと、前記モータに取り付けた軸流
式羽根車と、前記羽根車の羽根の吐出側の外周を囲むオ
リフィスとで軸流式送風機を形成し、前記オリフィスは
円盤状のリングを重ねて形成し、円盤状のリングとリン
グとの間に所定の隙間を設け、前記オリフィスの内側と
外側とが連通する構造とし、前記軸流式送風機の吸い込
み側に熱交換器を配設した空気調和機の室外機。 - 【請求項2】 モータと、前記モータに取り付けた軸流
式羽根車と、前記羽根車の羽根の吐出側の外周を囲むオ
リフィスとで軸流式送風機を形成し、前記オリフィスの
全周に回転軸に対して所定の角度を持った複数のスリッ
トを設け、オリフィスの内側と外側とが連通する構造と
し、前記軸流式送風機の吸い込み側に熱交換器を配設し
た空気調和機の室外機。 - 【請求項3】 オリフィスの吸い込み側は隙間のないラ
ッパ状のリング形状とし、オリフィスの吐出側をオリフ
ィスの内側と外側とが連通する構造とした請求項1、あ
るいは請求項2記載の空気調和機の室外機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP454998A JPH11201503A (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | 空気調和機の室外機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP454998A JPH11201503A (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | 空気調和機の室外機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11201503A true JPH11201503A (ja) | 1999-07-30 |
Family
ID=11587142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP454998A Pending JPH11201503A (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | 空気調和機の室外機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11201503A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7177116B2 (en) * | 2004-03-03 | 2007-02-13 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv | System, method, and apparatus for applying boundary layer manipulation techniques to the air flow inside rotary disk storage devices |
CN100410589C (zh) * | 2005-03-15 | 2008-08-13 | 东芝开利株式会社 | 空调室外机 |
WO2009154519A1 (en) * | 2008-06-18 | 2009-12-23 | Volvo Construction Equipment Ab | A straight motion assisting device for a work machine |
EP2169327A1 (en) * | 2007-07-12 | 2010-03-31 | Daikin Industries, Ltd. | Air delivery unit |
-
1998
- 1998-01-13 JP JP454998A patent/JPH11201503A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7177116B2 (en) * | 2004-03-03 | 2007-02-13 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv | System, method, and apparatus for applying boundary layer manipulation techniques to the air flow inside rotary disk storage devices |
CN100410589C (zh) * | 2005-03-15 | 2008-08-13 | 东芝开利株式会社 | 空调室外机 |
EP2169327A1 (en) * | 2007-07-12 | 2010-03-31 | Daikin Industries, Ltd. | Air delivery unit |
EP2169327A4 (en) * | 2007-07-12 | 2012-12-12 | Daikin Ind Ltd | AIR DISTRIBUTION UNIT |
WO2009154519A1 (en) * | 2008-06-18 | 2009-12-23 | Volvo Construction Equipment Ab | A straight motion assisting device for a work machine |
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