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JPH11190213A - ハイブリッド式車両のエンジン冷却システム - Google Patents

ハイブリッド式車両のエンジン冷却システム

Info

Publication number
JPH11190213A
JPH11190213A JP35924497A JP35924497A JPH11190213A JP H11190213 A JPH11190213 A JP H11190213A JP 35924497 A JP35924497 A JP 35924497A JP 35924497 A JP35924497 A JP 35924497A JP H11190213 A JPH11190213 A JP H11190213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
temperature
cooling
cooling system
engine room
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35924497A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaro Kaneko
雄太郎 金子
Shinichiro Kitada
眞一郎 北田
Toshio Kikuchi
俊雄 菊池
Hiroyuki Hirano
弘之 平野
Eiji Inada
英二 稲田
Takeshi Aso
剛 麻生
Ryuichi Idoguchi
隆一 井戸口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP35924497A priority Critical patent/JPH11190213A/ja
Publication of JPH11190213A publication Critical patent/JPH11190213A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00357Air-conditioning arrangements specially adapted for particular vehicles
    • B60H1/00385Air-conditioning arrangements specially adapted for particular vehicles for vehicles having an electrical drive, e.g. hybrid or fuel cell

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイブリッド式車両のエンジンルーム内の
過度の温度上昇を防止してエンジンルーム内に配設され
る機器の温度上昇を抑制する。 【解決手段】 エンジン2の冷却系統は管路p1、p
2、p3、p4およびヒータコア42からなるヒータコ
ア冷却系統と、管路p1、p5、p6、p4およびラジ
エータ10からなるラジエータ冷却系統とを有する。こ
れらの冷却系統は冷却コントローラ18によって制御さ
れる方向切替弁24、26によって切替可能である。冷
却コントローラ18は、エンジンルーム内温度が所定温
度よりも高い場合には方向切替弁24、26の切替制御
を行い、ヒータコア42に送出されるエンジン2冷却後
の熱水の流量を増す。これにより、ラジエータ10で熱
交換されてエンジンルーム内に吹き込む空気の温度を低
下させる。冷却コントローラはまた、エンジン2の冷却
水温が所定水温以上になったことを検知した場合、エン
ジン2の出力を低下させて冷却水温を低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド式車
両用のエンジン冷却システム、特にエンジン冷却系統の
切換制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のハイブリッド式車両、たとえばハ
イブリッド式の電気自動車(以下、HEVと称する)の
水冷エンジンの冷却システムでは、従来からあるガソリ
ン車やディーゼル車などと同様に、ラジエータは車両の
前部に配置される。そして、ラジエータファン、あるい
は走行風でエンジン冷却水の放熱を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のHE
V用のエンジン冷却システムで停車中にエンジン冷却を
行う場合、エンジンルーム内の温度上昇という問題が存
在していた。つまり、車両が停車している状況で、発電
のためにエンジンが運転中の場合、ラジエータで熱交換
された熱気がエンジンルーム内に流入してエンジンルー
ム内の温度を上昇させる。これにより、エンジンルーム
内にエンジンとともに配設される電動機、発電機および
発電コントローラ等の機器が過度に加熱されてしまうと
いう問題があった。
【0004】本発明の目的は、エンジン冷却後の熱気に
よるエンジンルーム内温度の過度の上昇を防ぎ、エンジ
ンルーム内に配設される機器、特に電装ユニットの過熱
を防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
に対応付けて本発明を説明する。 (1) 請求項1に記載の発明は、少なくとも発電用動
力源として用いられるエンジン2冷却後の熱水を冷却す
るため、エンジンルーム内前方に配設される第1の放熱
手段10と;エンジンルーム内の温度を検知するエンジ
ンルーム温度検知手段21と;エンジンルーム温度検知
手段21で検知されるエンジンルーム内温度が所定温度
以上の場合、第1の放熱手段10で放熱される放熱量を
低減させる制御手段18とを有することにより上述した
目的を達成する。 (2) 請求項2に記載の発明において、制御手段18
は、第1の放熱手段10で放熱される放熱量を低減させ
るためにエンジン2の出力を低下させるものである。 (3) 請求項3に記載の発明は、エンジン2冷却後の
熱水の温度を検知する冷却水温検知手段22をさらに有
し;制御手段18は、冷却水温が所定水温よりも高い場
合、エンジン2の出力を低下させるものである。 (4) 請求項4に記載の発明は、エンジン2冷却後の
熱水を冷却するため、エンジンルーム外に配設される第
2の放熱手段42をさらに有し;制御手段18は、第1
の放熱手段10で放熱される放熱量を低減させる際に、
第2の放熱手段42で放熱される熱量を増すものであ
る。 (5) 請求項5に記載の発明は、第2の放熱手段42
を空調用のヒータコアとしたものである。 (6) 請求項6に記載の発明は、エンジン2冷却後の
熱水の温度を検知する冷却水温検知手段22をさらに有
し、制御手段18は、エンジンルーム内温度が所定温度
よりも高く、かつ冷却水温検知手段22で検知される熱
水の温度が所定水温よりも高い場合、第2の放熱手段4
2で放熱される熱量を増すものである。 (7) 請求項7に記載の発明は、冷凍サイクルにより
冷房を行う冷房手段36をさらに有し;冷房手段36
は、前記第2の放熱手段42で熱交換される空気を冷却
するものである。 (8) 一実施の形態を示す図6に対応付けて説明する
と、請求項8に記載の発明は、第2の放熱手段42で熱
交換された空気を車室内および車室外の両方あるいはい
ずれか一方に切換誘導する切換誘導手段39をさらに有
するものである。
【0006】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の効果】(1) 請求項1に記載の発明によれ
ば、エンジンルーム内の温度が所定温度以上の場合、エ
ンジンルーム内前方に配設される第1の放熱手段で放熱
される熱量を低減することにより、放熱手段で熱交換さ
れて加熱され、エンジンルームに流れ込む空気の温度上
昇を抑制できる。これにより、エンジンルームに配設さ
れる機器の過度の温度上昇を抑制することができる。 (2) 請求項2に記載の発明によれば、エンジンの出
力を低下させることにより、第1の放熱手段で放熱され
る放熱量を低減するので、エンジンルームに配設される
機器の過度の温度上昇を抑制できるとともに、エンジン
冷却水の温度上昇も抑制することができる。 (3) 請求項3に記載の発明よれば、冷却水温が所定
水温よりも高い場合、エンジンの出力を低下させること
により、エンジン冷却水の過度の温度上昇を抑制するこ
とができる。 (4) 請求項4に記載の発明によれば、第1の放熱手
段で放熱される放熱量を低減させる際に、第2の放熱手
段で放熱される熱量を増すことにより、エンジン冷却水
の過度の温度上昇を抑制することができる。 (5) 請求項5に記載の発明によれば、第2の放熱手
段をヒータコアとすることにより、第2の放熱手段を空
調装置の暖房用熱源として用いることができる。これに
より製造コストの低減が可能である。 (6) 請求項6に記載の発明によれば、エンジンルー
ム内温度が所定温度よりも高く、かつ冷却水温が所定水
温よりも高い場合、第2の放熱手段で放熱される熱量を
増すことにより、冷却水温が高い場合であってもエンジ
ンルーム内の温度が高くない場合には第2の放熱手段、
すなわちヒータコアに送出される熱水の流量比を高めな
くすることが可能である。これにより、たとえば空調装
置が冷房モードで運転しているときに車室内に吹き出す
空気をあたためてしまうことがない。 (7) 請求項7に記載の発明によれば、第2の放熱手
段で熱交換される空気を冷房手段で冷却することによ
り、車室内に不所望の暖気が吹き出すことがないので、
乗員の快適性を維持することができる。 (8) 請求項8に記載の発明によれば、第2の放熱手
段で熱交換されて加熱された空気を切り替え誘導手段に
よって車室の内外に導き出すことにより、車室内に吹き
出す空気の温度を上げることも抑制することも可能であ
る。特に、空調装置が冷房運転しているときであっても
ヒータコアでの放熱能力を高めることができるので、乗
員の快適性を損なうことなく、エンジンルーム内の温度
上昇およびエンジン冷却水の水温上昇を抑制可能であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】−第1の実施の形態− 図1〜図3を参照し、本発明の第1の実施の形態につい
て説明する。
【0009】図1は、本実施の形態に係るHEVのエン
ジン冷却システム、そしてこのエンジン冷却システムと
ともにHEVに搭載される充電システムおよび空調装置
の構成を示すブロック図である。以下、このエンジン冷
却システム、充電システム、空調装置について順次説明
する。
【0010】冷却システムについて説明する。エンジン
2にはウォータポンプ12、管路p1、方向切換弁2
6、管路p2、ヒータコア42、管路p3、方向切換弁
24、管路p4、管路p5、ラジエータ10、管路p6
が接続される。これらの構成要素により、エンジン2の
冷却水の循環路が形成される。方向切換弁24および2
6は、冷却コントローラ18に接続される。冷却コント
ローラ18により、方向切換弁24は管路p3と管路p
4とを連通、あるいは管路p6と管路p4とを連通する
ように制御される。同様に方向切換弁26は管路p1と
管路p2とを連通、あるいは管路p1と管路p5とを連
通するように制御される。
【0011】エンジン2冷却後の熱水の水温を検知する
ための冷却水温センサ22およびエンジンルーム内の温
度を検知するためのエンジンルーム内温度センサ21の
出力は、冷却コントローラ18に入力される。冷却コン
トローラ18は、冷却水温センサ22およびエンジンル
ーム内温度センサ21からの出力に基づき、方向切換弁
24、26を切り換える(方向切替弁24、26の切替
制御については後述する)。冷却コントローラ18はま
た、上述のセンサからの出力に基づきECU11に制御
信号を発する(ECU11の作用については後述)。エ
ンジン2の冷却システムは以上のように構成される。
【0012】発電システムについて説明する。エンジン
2の出力軸は、伝動装置4を介して発電機16に接続さ
れる。エンジン2の回転に伴い、発電機16より発生す
る電力はパワーコントローラ15を介して繰り返し充放
電可能な電池20とHEVの走行駆動源であるモータ1
7に送られる。電池20の充電状態(State Of
Charge)は、電池20に接続されるSOC検出
器19で監視される。
【0013】エンジン2は、ガソリンエンジンやCNG
(圧縮天然ガス)エンジン、ディーゼルエンジン、ある
いはタービンエンジンなどの内燃機関が利用可能であ
る。以下の説明では、エンジン2としてガソリンエンジ
ンを用いる例について説明する。ECU11は、不図示
のエンジンスタータ、フュエルインジェクタ、スロット
ルアクチュエータ等を介してエンジン2の回転制御を行
うためのコントローラである。発電機16に接続される
発電コントローラ14は、発電機16の発電出力を制御
する。これらのECU11および発電コントローラ14
はSOC検出器19と接続される。SOC検出器19
は、電池20の充電状態に基づいて発電要求量を求め、
この発電要求量をもとにECU11および発電コントロ
ーラ14に制御信号を出力する。これにより、エンジン
2の運転状態と発電機16から出力される発電出力とが
制御される。
【0014】空調システムについて説明する。空調ダク
ト30の内部にはファンモータ34によって駆動される
ブロアファン32、エバポレータ36、エアミックスド
ア38、サブコンデンサ40、そしてヒータコア42が
配設される。この空調システムは、制御部58によって
制御される。制御部58は、ファンモータ34の回転速
度を制御し、これにより空調ダクト30の内部に送り込
まれる空気の量が決まる。空調ダクト30に送り込まれ
た空気はエバポレータ36を通過する際に除湿、冷却さ
れ、制御部58によりその開度が制御されるエアミック
スドア38によってサブコンデンサ40、ヒータコア4
2を通過する際に加熱される空気F2と、これらサブコ
ンデンサ40、ヒータコア42をバイパスする空気F1
とに分流される。以上のように空調された空気F1、F
2は、インストルメントパネルなどに設けられる吹出口
(不図示)より車室内に吹き出す。
【0015】空調システムを構成する冷媒の循環路につ
いて説明する。電動コンプレッサ46の吐出口は管路p
11と接続される。管路p11は管路p12およびp1
3に分岐し、管路p12には開閉弁52が、管路p13
には開閉弁50がそれぞれ接続される。開閉弁52とメ
インコンデンサ56とは管路p14を介して接続され、
メインコンデンサ56の出口側と逆止弁54の入り口側
とは管路p15を介して接続される。逆止弁54の出口
側には管路p16が接続され、開閉弁50と管路p16
とは管路p17を介して接続される。上述したように管
路p17および逆止弁54と接続される管路p16の他
端側は、サブコンデンサ40の流入側と接続される。サ
ブコンデンサ40の流出側とエクスパンジョンバルブ4
8の高圧側とは管路p18を介して接続され、エクスパ
ンジョンバルブ48の低圧側とエバポレータ36の流入
側とは管路p19を介して接続される。そして、エバポ
レータ36の出口側と電動コンプレッサ46の吸入側と
の間には管路p20、アキュムレータ44、管路p21
が接続される。以上のように冷媒の循環経路が形成され
る。
【0016】以上のように形成される冷媒の循環経路に
おいて、開閉弁50および52の開弁状態は、制御部5
8によって制御される。電動コンプレッサ46から吐出
される高温高圧の冷媒は、上述の開閉弁50および52
の開閉状態に応じてメインコンデンサ56を通過する際
に冷却、凝縮されて高圧常温の液体となって管路p16
を進む場合(冷房モード)と、メインコンデンサ56を
バイパスして高温高圧の気体のまま管路p16を進む場
合(エアコン暖房モード)とがある。
【0017】エアコン暖房モードの場合、高温高圧の冷
媒はサブコンデンサ40で熱交換され、その際に冷却、
凝縮されて高圧常温の液体となる。このように、冷房モ
ード、エアコン暖房モードいずれの場合においても管路
p18の内部を流動する冷媒は高圧常温の液体となり、
エキスパンジョンバルブ48を通過する際に急激に膨張
し、低圧低温の気体となって管路p19、エバポレータ
36を通過する。
【0018】上述の制御部58は、冷却コントローラ1
8と信号線を介して接続されており、ヒータコア42か
ら放熱される熱量に関する情報が冷却コトローラ18よ
り制御部58に伝達される。この情報に基づき、制御部
58はブロアファン32による送風量、電動コンプレッ
サ46の運転状態、エアミックスドア38の開度等に関
する制御を行う。
【0019】図1に示すエンジン冷却システムが、冷却
コントローラ18によって実行されるエンジン冷却系統
の切換制御手順について図2のフローチャートを参照し
て説明する。なお、図1に示す冷却制御手順は、HEV
が作動状態(イグニションスイッチがOnしている状
態)にあるときに、冷却コントローラ18によって繰り
返し実行される。したがって、エンジン冷却システムの
状態によっては、たとえば以下で説明するステップS1
01において冷却水路をラジエータ10側に切り換える
制御を行うときに、冷却水路はすでにラジエータ10側
に切り換えられている場合もある。この場合、冷却水路
をラジエータ10側に切り換えた状態に維持することに
なるが、以下の説明においては単に「ラジエータ放熱に
切り換える」と表現する。
【0020】ステップS101において冷却コントロー
ラ18は、方向切換弁24、26を制御して管路p1と
管路p5、および管路p4と管路p6とを連通状態、す
なわち冷却水路をラジエータ10側に切り換え、エンジ
ン2の冷却水をエンジン2とラジエータ10との間で循
環させる。つまり、ラジエータ放熱に切り換える。これ
により、エンジン2冷却後の熱水はラジエータ10で冷
却されてエンジン2に還流する。このとき、ラジエータ
10を通過する空気は加熱されて熱気となり、エンジン
ルーム内に吹き込む。
【0021】冷却コントローラ18は、ステップS10
2においてエンジンルーム内温度センサ21で検出され
るエンジンルーム内の温度に関する情報を入力し、ステ
ップS103でエンジンルーム内温度が所定の温度a゜
C以上かどうかを判定する。そしてこの判定を否定、す
なわちエンジンルーム内温度がa゜C未満であると判定
するとステップS101に分岐する。一方、ステップS
103における判定を肯定、すなわちエンジンルーム内
温度がa゜C以上の高温になっていると判定するとステ
ップS104に分岐する。ステップS104において冷
却コントローラ18は、方向切り換え弁24および26
を制御して管路p1と管路p2、および管路p4と管路
p3とを連通状態、すなわち冷却水路をヒータコア42
側に切り換え、エンジン2の冷却水をエンジン2とヒー
タコア42との間で循環させる。つまり、ヒータコア放
熱に切り換える。これにより、エンジン2冷却後の熱水
はヒータコア42で冷却されてエンジン2に還流する。
このとき、ヒータコア42を通過する空気は加熱され
る。
【0022】ステップS105において冷却コントロー
ラ18はエンジンルーム内温度センサ21で検知される
エンジンルーム内温度に関する情報を入力する。そして
ステップS106でエンジンルーム内温度が、a゜Cよ
りも低目に設定される所定の温度b゜C以下かどうかを
判定する。そしてこの判定を否定、すなわちエンジンル
ーム内温度b゜Cを越していると判定するとステップS
104に分岐する。一方、ステップS106における判
定を肯定、すなわちエンジンルーム内温度がb゜C以下
にまで低下していると判定するとステップS101に分
岐する。
【0023】以上の制御により、冷却コントローラ18
は、エンジンルーム内温度が所定の温度a゜C以上にな
っていると判定すると、ラジエータ10からの放熱を中
止してヒータコア42からの放熱に切り換える。そし
て、エンジンルーム内温度がb゜C以下にまで下がると
再びラジエータ放熱に切り換える。これにより、エンジ
ンルーム内温度の上昇に伴い、エンジンルーム内に配設
される電装ユニット等が過熱してしまうことがない。
【0024】このときの、エンジンルーム内の温度が変
化する様子を図3に示す。図3に示すグラフは、横軸に
は時間の経過を、そして縦軸には温度をとる。図3に示
すグラフの縦軸にはまた、ヒータコア放熱とラジエータ
放熱との切り換え状態をとる。エンジン2の始動に伴
い、エンジン冷却水温が上昇を開始し、ラジエータ10
から放熱される熱量も徐々に増加する。これに伴い、エ
ンジンルーム内温度も上昇し、エンジンルーム内温度の
上昇に伴ってエンジンルーム内に配設される電装ユニッ
トの温度も上昇する。そして図3のグラフ中に丸で囲っ
た数字で示すようにエンジンルーム内温度がa゜C以上
()になるとラジエータ放熱からヒータコア放熱に切
り替わり、エンジンルーム内温度がb゜C以下()に
なるとヒータコア放熱からラジエータ放熱に切り替わ
る。以降、エンジンルーム内温度の上昇、下降に伴って
、、…と切り換え制御される。
【0025】一般に、エンジンルーム内の温度が上昇し
やすいのは、エンジン2が発電のために作動していて、
かつ停車中の場合である。これは、渋滞路の走行中、あ
るいは信号待ちなどの際に起こり得る状況である。エン
ジンルーム内にこもる熱気は、車両が走行を開始する
と、走行風によってエンジンルームの外に導かれ、エン
ジンルーム内の温度はやがて低下する。このようなとき
に、本実施の形態に係るエンジン冷却システムでは速や
かにラジエータ10からの放熱に切り換えることにより
不所望の熱気が車室内に吹き出し続けることがない。
【0026】−第2の実施の形態− 図1および図4を参照して本発明の第2の実施の形態に
ついて説明する。図4は、図3に示すものと同様、HE
Vが作動状態にあるときに、冷却コントローラ18によ
って繰り返し実行されるエンジン冷却系統の切換制御手
順である。なお、第2の実施の形態の説明においても、
第1の実施の形態の説明と同様に、たとえばヒータコア
放熱からラジエータ放熱に切り換える制御動作とラジエ
ータ放熱状態を維持する制御動作とを一括して「ラジエ
ータ放熱に切り換える」と表現する。
【0027】ステップS201において冷却コントロー
ラ18は、ラジエータ放熱に切り換える。冷却コントロ
ーラ18は、ステップS202においてエンジンルーム
内温度センサ21で検出されるエンジンルーム内の温度
に関する情報を入力し、ステップS203でエンジンル
ーム内温度が所定の温度a゜C以上かどうかを判定す
る。そしてこの判定を否定、すなわちエンジンルーム内
温度がa゜C未満であると判定するとステップS201
に分岐する。一方、ステップS203における判定を肯
定、すなわちエンジンルーム内温度がa゜C以上の高温
になっていると判定するとステップS204に分岐す
る。
【0028】ステップS204において冷却コントロー
ラ18は、冷却水温センサ22で検出されるエンジン2
冷却後の熱水の水温に関する情報を入力する。ステップ
S205において冷却コントローラ18は、冷却水温が
所定水温c゜C以下であるかどうかを判定し、肯定、す
なわち冷却水温がc゜C以下であると判定するとステッ
プS201に分岐する。一方、ステップS205におい
て否定、すなわち冷却水温が所定温度c゜Cを越すと判
定した場合、冷却コントローラ18はステップS206
でヒータコア放熱に切り換える。冷却コントローラ18
はステップS207において冷却水温センサ22で検出
されるエンジン2冷却後の熱水の水温に関する情報を入
力し、ステップS208でこの冷却水温がc゜C以下か
どうかを判定する。ステップS208での判定を肯定、
すなわち上記冷却水温がc゜C以下であると判定すると
冷却コントローラ18はステップS201に分岐してラ
ジエータ放熱に切り換える。一方、ステップS208で
の判定を否定、すなわち上記冷却水温がc゜Cを越える
と判定すると冷却コントローラ18はステップS209
に分岐する。ステップS209において冷却コントロー
ラ18は、エンジンルーム内温度センサ21で検知され
るエンジンルーム内温度に関する情報を入力し、ステッ
プS210で上記エンジンルーム内温度が所定温度b゜
C以下かどうかを判定する。ステップS210における
判定を否定、すなわち上記エンジンルーム内温度がb゜
Cを越すと判定した場合に冷却コントローラ18はステ
ップS206に分岐する。一方ステップS210におけ
る判定を肯定、すなわち上記エンジンルーム内温度がb
゜C以下であると判定すると冷却コントローラ18はス
テップS201に分岐する。
【0029】以上のステップS201〜ステップS21
0の制御によれば、例えば真夏の炎天下に放置された車
両の場合のように、エンジンルーム内温度は高くても、
エンジン冷却水温が高くない場合にはラジエータ放熱を
行うことができる。したがって空調ダクト内を流動する
空気の温度がヒータコア放熱のために上昇することがな
い。このため、空調装置は高温となった車室内の気温を
速やかに低下させることができる。
【0030】一方、車両が停車している状態でエンジン
2が運転されていて、しばらく時間が経過し、冷却水温
が上昇した状況で走行を開始した場合、走行風がエンジ
ンルーム内に導かれ、同時にエンジンルーム内の熱気は
外に排出されるのでエンジンルーム内温度は速やかに低
下する。このような場合、本実施の形態によるエンジン
冷却システムによれば、冷却水温が高くてもヒータコア
放熱からラジエータ放熱に切り換えることができるの
で、暖房運転が不要な状況の際にヒータコアからの放熱
が行われるのを極力避けることができる。
【0031】以上のように、本実施の形態に係るエンジ
ン冷却システムによれば、エンジンルーム内温度および
冷却水温に基づいてヒータコア冷却とラジエータ冷却と
を切り替えることにより、エンジンルーム内の電装ユニ
ットの過熱を防止することが可能である。このとき、空
調装置の暖房運転が不要なときにヒータコアからの放熱
が行われるのを極力避けることができるので乗員の快適
性を損なうことがない。逆に、暖房運転が必要な場合に
はエンジンルーム内の温度や冷却水の温度によらず、ラ
ジエータ放熱からヒータコア放熱に切り換えることで暖
房能力を増すようにしてもよい。このようにすれば、暖
房能力を高めることができる。
【0032】−第3の実施の形態− 図1および図5を参照して本発明の第3の実施の形態に
ついて説明する。図5(a)は、図2あるいは図4に示
すものと同様、HEVが作動状態にあるときに冷却コン
トローラ18によって繰り返し実行されるエンジン冷却
系統の切換制御手順である。また、図5(b)は、後で
説明するステップS323における冷却コントローラ1
8の判定動作を図で示したものである。なお、第3の実
施の形態の説明においても、第1あるいは第2の実施の
形態の説明と同様に、たとえばヒータコア放熱からラジ
エータ放熱に切り換える制御動作とラジエータ放熱状態
を維持する制御動作とを一括して「ラジエータ放熱に切
り換える」と表現する。
【0033】ステップS301において冷却コントロー
ラ18は、エンジン2の冷却系統をラジエータ放熱に切
り換える。冷却コントローラ18は、ステップS302
においてエンジンルーム内温度センサ21で検出される
エンジンルーム内の温度に関する情報を入力し、ステッ
プS303でエンジンルーム内温度が所定の温度a゜C
以上かどうかを判定する。そしてこの判定を否定、すな
わちエンジンルーム内温度がa゜C未満であると判定す
るとステップS301に分岐する。一方、ステップS3
03における判定を肯定、すなわちエンジンルーム内温
度がa゜C以上の高温になっていると判定するとステッ
プS304に分岐する。
【0034】ステップS304において冷却コントロー
ラ18は、冷却水温センサ22で検出されるエンジン2
冷却後の熱水の水温に関する情報を入力する。ステップ
S305において冷却コントローラ18は、冷却水温が
所定水温c゜C以下であるかどうかを判定し、肯定、す
なわち冷却水温がc゜C以下であると判定するとステッ
プS301に分岐する。一方、ステップS305におい
て否定、すなわち冷却水温が所定温度c゜Cを越すと判
定した場合には、冷却コントローラ18はステップS3
06でヒータコア放熱に切り換える。冷却コントローラ
18はステップS307において冷却水温センサ22で
検出されるエンジン2冷却後の熱水の水温に関する情報
を入力し、ステップS308でこの冷却水温が所定水温
c゜C以下かどうかを判定する。冷却コントローラ18
は、ステップS308での判定を肯定、すなわち上記冷
却水温がc゜以下であると判定すると、ステップS30
9に分岐し、エンジンルーム内温度センサ21で検知さ
れるエンジンルーム内温度に関する情報を入力する。冷
却コントローラ18は、ステップS310において上記
エンジンルーム内温度が所定温度b゜C以下であるかど
うかを判定して肯定、すなわち上記エンジンルーム内温
度はb゜C以下であると判定するとステップS301に
分岐する。一方、冷却コントローラ18は、ステップS
310での判定を否定、すなわち上記エンジンルーム内
温度がb゜Cを越すと判定するとステップS306に分
岐する。
【0035】冷却コントローラ18がステップS308
の判定を否定、すなわち上記冷却水温がc゜Cを越すと
判定した場合の処理であるステップS321〜ステップ
S328の処理について説明する。
【0036】ステップS321において冷却コントロー
ラ18は、発電コントローラ14に制御信号を出力し、
発電出力を低下させる。これにともない、エンジン2の
出力は低下してエンジン2の発熱量も低下する。ステッ
プS322において冷却コントローラ18は冷却水温セ
ンサ22で検知されるエンジン2冷却後の熱水の水温に
関する情報Teを入力する。冷却コントローラ18は、
ステップS323において上述の水温情報Teを、以下
に説明する3つの場合に分けて判定する。そして、水温
情報Teが図5(b)のゾーンにある、すなわちc゜
C<Te≦d゜Cであると判定した場合にはステップS
321に分岐し、ゾーンにある、すなわちTe≦c゜
Cであると判定した場合にはステップS328に分岐
し、ゾーンにある、すなわちTe>d゜Cであると判
定した場合にはステップS324に分岐する。
【0037】ステップS324において冷却コントロー
ラ18は、ECU11に対して制御信号を発し、エンジ
ン2の運転を停止する。冷却コントローラ18は、ステ
ップS325において冷却水温センサ22で検知される
エンジン2冷却後の熱水の冷却水温に関する情報を入力
する。冷却コントローラ18は、ステップS326にお
ける判定を否定、すなわち上記冷却水温がc゜Cを越え
ていると判定するとステップS325に分岐する一方、
肯定、すなわち上記冷却水温がc゜C以下であると判定
するとステップS327に分岐する。冷却コントローラ
18は、ステップS327でECU11に制御信号を発
してエンジン2を始動させて、ステップS328に飛
ぶ。
【0038】ステップS328において冷却コントロー
ラ18は、発電コントローラ14に対して発電出力復帰
に関する制御信号を発する。これを受けて発電コトロー
ラ14は、SOC検出器19から出力される発電要求量
に基づいた電力にて発電を行うように発電機16の発電
出力を制御する。冷却コントローラ18は、ステップS
328の処理を終えるとステップS309に飛ぶ。
【0039】以上に説明したステップS323における
水温Teの判定結果がゾーン、ゾーンあるいはゾー
ンにある場合、具体的にどういう状況にあるのかにつ
いて図5(b)を参照して説明する。 ゾーン これは、エンジン2冷却後の熱水の水温が所定温度c゜
C以下の場合で、エンジン2を通常の出力で運転可能な
状況に相当する。この場合、冷却コントローラ18はス
テップS328に分岐して発電機16の出力をステップ
S321で発電出力を低下させる前の状態に復帰する。
このとき、ステップS328に分岐した時点でSOC検
出器19から発せられる要求発電出力が変化していれ
ば、発電コントローラ18はその要求発電出力に応じて
発電機16の発電出力を制御する。 ゾーン これは、エンジン2冷却後の熱水の水温がやや高い場合
で、発電出力を低下させて冷却水温をするのが望ましい
状況に相当する。この場合、冷却コントローラ18はス
テップS321に分岐して発電機16の発電出力を低下
させ、冷却水温の低下を期する。 ゾーン これは、エンジン2冷却後の熱水の水温が高く、エンジ
ン2の運転を停止して冷却水温を速やかに停止させるの
が望ましい状況に相当する。この場合、冷却コントロー
ラ18はステップS324に分岐してエンジン2の運転
を停止し、冷却水温の速やかな停止を期する。
【0040】以上に説明したように、第3の実施の形態
に係るハイブリッド車両のエンジン冷却システムによれ
ば、 1) エンジンルーム内温度が所定温度以上になるとラ
ジエータ冷却からヒータコア冷却に切り換え、 2) エンジン冷却水温の温度に応じて発電機の発電出
力を低下(エンジンの出力を低下)ないしはエンジンの
運転を停止してエンジン冷却水温の低下を期し、 3) エンジン冷却水温が低下するのに応じてエンジン
の運転の再開あるいは発電機の発電出力を復帰し、 4) エンジン冷却水温のおよびエンジンルーム内温度
が低下するのに応じてヒータコア冷却からラジエータ冷
却に切り換えることが可能である。 これにより、ヒータコアの放熱容量が小さかったり、あ
るいは空調装置の運転モードが冷房モードのため、ヒー
タコアで十分な放熱ができなくてエンジン冷却水の冷却
水温が上昇した場合であっても、エンジンの出力を低
下、あるいはエンジンの運転を停止することによりエン
ジンの冷却水温の上昇を抑制できる。したがって、エン
ジンルーム内に配設される電装ユニット等の過熱が防止
でき、同時に乗員の快適性も維持可能である。
【0041】以上の実施の形態の説明において、冷却コ
ントローラ18はエンジンルーム内温度が所定温度以上
に達した場合にラジエータ放熱からヒータコア放熱に切
り換えるものであった。この場合、車室内に吹き出す空
気の温度が上昇し、乗員の快適性が低下する場合もあ
る。このような場合には、冷却コントローラ18から空
調装置の制御部58に対して制御信号を発し、電動コン
プレッサ46を起動して冷房運転を行うことにより車室
内に吹き出す空気の温度上昇を防止することができる。
このとき制御部58は、冷却コントローラ18から受け
る制御信号に基づき、エバポレータ36での吸熱量やブ
ロアファン32による送風量、そしてエアミックスドア
38の開度などを制御し、車室内に吹き出す空気の温度
上昇を防止する。
【0042】また、ヒータコア放熱を行うときに空調装
置が暖房運転不要の状況にあるときに、ヒータコア42
で加熱された空気を車室外に導くことにより、不所望の
暖気を車室内に吹き出すことのないようにすることも可
能である。これについて図6を参照して説明する。な
お、図6に示すHEVのエンジン冷却システム、充電シ
ステムおよび空調装置の構成を示すブロック図において
図1に示すものと同様の構成要素には同じ符号を付して
その説明を省略する。
【0043】図6において、ヒータコア42の後方に排
気ダクト31が配設される。空調ダクト30と排気ダク
ト31との連通部分には配風調節ドア39が配設され
る。この配風調節ドア39の開度は冷却コントローラ1
8により制御される。そして、ラジエータ放熱からヒー
タコア放熱に切り換えられた場合で、空調装置の暖房運
転が不要なときに、冷却コントローラ18は配風調節ド
ア39を図の+方向に開き、ヒータコア42で加熱され
た空気を排気ダクト31を経て車室外に導き出す。この
ように、ヒータコア42で加熱された暖気が不要な場合
には排気ダクト31を経て車室外に導き出すことによ
り、車室内に吹き出す空気の温度が不所望に上昇するこ
とがなく、乗員の快適性を損ねることがない。また、ブ
ロアファン32による送風量、エアミックスドア38の
開度、そして配風調節ドア39の開度を調整することに
より、車室内に吹き出す空気の風量とヒータコア42を
冷却した後に車室外に導き出される風量とをそれぞれ独
立して制御することが可能である。このため、乗員の快
適性を維持しつつ、ヒータコア42によるエンジン冷却
水の冷却性能を高めることができる。
【0044】以上の実施の形態の説明において、エンジ
ンルーム内温度センサ21により検知されるエンジンル
ーム内温度に応じてエンジン2の冷却水路を切り換える
例について説明したが、エンジンルーム内温度センサ2
1に代えて電装ユニット等の温度を別のセンサにより検
知し、電装ユニットの温度の高低に応じてラジエータ放
熱とヒータコア放熱とを切り換えるものであってもよ
い。また、冷却水温センサ22についても同様にエンジ
ン2のシリンダブロック等に装着された温度センサを用
いてもよいし、あるいはエンジンオイルの温度を検知す
るオイルテンプセンサを用いてもよい。
【0045】また、第1〜第3の実施の形態の説明にお
いて、ラジエータ放熱からヒータコア放熱、あるいはヒ
ータコア放熱からラジエータ放熱にエンジン冷却系統を
切り換える際に、どちらか一方での放熱に切り換える例
について説明したが、ラジエータ放熱とヒータコア放熱
とを適宜の放熱比率で併用するものであってもよい。こ
の場合、方向切り換え弁24、26を比例電磁弁などで
構成すればよい。
【0046】以上の実施の形態の説明で、ラジエータ放
熱とヒータコア放熱とを切り換える例について説明した
が、例えばヒータコア放熱に代えて別の放熱ユニットを
車両後方等に配設し、エンジンルーム内温度が所定温度
を越した場合やエンジン冷却水の水温が所定水温を越し
た場合などに、この放熱ユニットによる放熱に切り換え
るものであってもよい。
【0047】また、ハイブリッド式車両では、モータに
よる走行が可能なので、走行に際して必要な馬力とエン
ジン出力とは必ずしも一致させる必要がない。また、信
号待ちなどの状況で、車両の発進に備えてエンジンをア
イドリング状態で運転させておく必要もない。そこで、
ラジエータ放熱によるエンジンルーム内温度の上昇や、
エンジン冷却水温の上昇を抑制するために、一時的にエ
ンジンの出力を低下させたり、あるいはエンジンの運転
を一時的に停止するものであってもよい。このとき、図
1あるいは図6におけるウォータポンプ12の動力を電
動とすれば、エンジンの運転が停止中であってもエンジ
ン冷却水の冷却速度を早めることができる。また、この
ときにウォータポンプ12の吐出量を制御することでラ
ジエータ放熱、ヒータコア放熱のいずれにおける放熱で
あっても、その放熱熱量を制御することができる。
【0048】以上の発明の実施の形態と請求項との対応
において、ラジエータ10が第1の放熱手段を、エンジ
ンルーム内温度センサ21がエンジンルーム温度検知手
段を、冷却コントローラ18が制御手段を、冷却水温セ
ンサ22が冷却水温検知手段を、ヒータコア42が第2
の放熱手段を、エバポレータ36が冷房手段を、配風調
節ドア39が切換誘導手段をそれぞれ構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1〜第3の実施の形態に係るハイブリッド式
車両用のエンジン冷却システム、およびこのエンジン冷
却システムとともに設置される充電システムおよび空調
装置の構成を示す図。
【図2】第1の実施の形態に係るエンジン冷却システム
の制御部により実行されるエンジン冷却系統切換プログ
ラムを説明するフローチャート。
【図3】第1の実施の形態に係るエンジン冷却システム
の作動にともない、エンジン冷却水温、エンジンルーム
内温度、およびエンジンルーム内電装ユニットの温度が
時間とともに推移する様子を示す図。
【図4】第2の実施の形態に係るエンジン冷却システム
の制御部により実行されるエンジン冷却系統切換プログ
ラムを説明するフローチャート。
【図5】第3の実施の形態に係るエンジン冷却システム
の制御部により実行される制御手順を説明する図であ
り、(a)がそのフローチャートを、(b)が(a)に
示すフローチャートのステップS323で実行される判
定手順を説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るエンジン冷却システ
ムの別の例を示す図。
【符号の説明】
2 エンジン 10 ラジエータ 11 ECU 14 発電コントローラ 15 パワーコントローラ 16 発電機 18 冷却コントローラ 19 SOC検出器 20 電池 21 エンジンルーム内温度センサ 22 冷却水温センサ 24、26 方向切り換え弁 30 空調ダクト 36 エバポレータ 38 エアミックスドア 39 配風調節ドア 42 ヒータコア 46 電動コンプレッサ 58 制御部(空調装置用)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 29/02 F02D 29/02 D (72)発明者 平野 弘之 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 稲田 英二 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 麻生 剛 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 井戸口 隆一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも発電用動力源として用いられ
    るエンジン冷却後の熱水を冷却するため、エンジンルー
    ム内前方に配設される第1の放熱手段と、 前記エンジンルーム内の温度を検知するエンジンルーム
    温度検知手段と、 前記エンジンルーム温度検知手段で検知されるエンジン
    ルーム内温度が所定温度以上の場合、前記第1の放熱手
    段で放熱される放熱量を低減させる制御手段と、 を有することを特徴とするハイブリッド式車両のエンジ
    ン冷却システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のハイブリッド式車両用
    のエンジン冷却システムにおいて、 前記制御手段は、前記第1の放熱手段で放熱される放熱
    量を低減させるために前記エンジンの出力を低下させる
    ことを特徴とするハイブリッド式車両のエンジン冷却シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のハイブリッド式車両の
    エンジン冷却システムにおいて、 前記エンジン冷却後の熱水の温度を検知する冷却水温検
    知手段をさらに有し、 前記制御手段は、冷却水温が所定水温よりも高い場合、
    前記エンジンの出力を低下させることを特徴とするハイ
    ブリッド式車両のエンジン冷却システム。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のハイブリッド
    式車両用のエンジン冷却システムにおいて、 前記エンジン冷却後の熱水を冷却するため、前記エンジ
    ンルーム外に配設される第2の放熱手段をさらに有し、 前記制御手段は、前記第1の放熱手段で放熱される放熱
    量を低減させる際に、前記第2の放熱手段で放熱される
    熱量を増すことを特徴とするハイブリッド式車両用のエ
    ンジン冷却システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のハイブリッド式車両用
    のエンジン冷却システムにおいて、 前記第2の放熱手段は、空調用のヒータコアであること
    を特徴とするハイブリッド式車両用のエンジン冷却シス
    テム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のハイブリッド式車両の
    エンジン冷却システムにおいて、 前記エンジン冷却後の熱水の温度を検知する冷却水温検
    知手段をさらに有し、 前記制御手段は、前記エンジンルーム内温度が所定温度
    よりも高く、かつ前記冷却水温検知手段で検知される熱
    水の温度が所定水温よりも高い場合、前記第2の放熱手
    段で放熱される熱量を増すことを特徴とするハイブリッ
    ド式車両のエンジン冷却システム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のハイブリッド式車両の
    エンジン冷却システムにおいて、 冷凍サイクルにより冷房を行う冷房手段をさらに有し、 前記冷房手段は、前記第2の放熱手段で熱交換される空
    気を冷却することを特徴とするハイブリッド式車両のエ
    ンジン冷却システム。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載のハイブリッド
    式車両のエンジン冷却システムにおいて、 前記第2の放熱手段で熱交換された空気を車室内および
    車室外の両方あるいはいずれか一方に切換誘導する切換
    誘導手段をさらに有することを特徴とするハイブリッド
    式車両のエンジン冷却システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040005143A (ko) * 2002-07-08 2004-01-16 현대자동차주식회사 전기 자동차의 냉각 경로 제어 시스템
JP2006335170A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Nissan Motor Co Ltd 車両の強電系冷却装置
US8052066B2 (en) 2004-05-10 2011-11-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Heating control system for vehicle
JP2012210862A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Furukawa Electric Co Ltd:The 車両状態推定装置、二次電池温度推定装置、および、車両状態推定方法

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