JPH11185671A - 画像表示装置 - Google Patents
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- JPH11185671A JPH11185671A JP9355383A JP35538397A JPH11185671A JP H11185671 A JPH11185671 A JP H11185671A JP 9355383 A JP9355383 A JP 9355383A JP 35538397 A JP35538397 A JP 35538397A JP H11185671 A JPH11185671 A JP H11185671A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N9/00—Details of colour television systems
- H04N9/12—Picture reproducers
- H04N9/16—Picture reproducers using cathode ray tubes
- H04N9/28—Arrangements for convergence or focusing
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 種々の原因によって生ずるスクリーン上の蛍
光体ストライプに対するビームスポット位置のずれをな
くし、色ずれ等の画質劣化をおこさない画像表示装置を
得る。 【解決手段】 陰極線群2と蛍光体層を有するスクリー
ン8との間にビームを制御する複数の電極を有し、所定
のビームを水平方向に微動させる信号を発生するビーム
起動オフセット信号発生回路31と、このビームによる
蛍光体層の発光量を検出するPINフォトダイオード3
3と、検出された発光量からビーム照射位置ずれ信号を
発生するコンパレータ35と、ビーム照射位置ずれ信号
に応じてビーム位置制御信号を発生する積分回路36
と、ビーム位置制御信号等に基づいて水平偏向電極6を
駆動する水平偏向電極駆動回路39とを備えている。
光体ストライプに対するビームスポット位置のずれをな
くし、色ずれ等の画質劣化をおこさない画像表示装置を
得る。 【解決手段】 陰極線群2と蛍光体層を有するスクリー
ン8との間にビームを制御する複数の電極を有し、所定
のビームを水平方向に微動させる信号を発生するビーム
起動オフセット信号発生回路31と、このビームによる
蛍光体層の発光量を検出するPINフォトダイオード3
3と、検出された発光量からビーム照射位置ずれ信号を
発生するコンパレータ35と、ビーム照射位置ずれ信号
に応じてビーム位置制御信号を発生する積分回路36
と、ビーム位置制御信号等に基づいて水平偏向電極6を
駆動する水平偏向電極駆動回路39とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーテレビジョ
ン受像機、計算機の端末ディスプレイ等に用いられる画
像表示装置に関するものである。
ン受像機、計算機の端末ディスプレイ等に用いられる画
像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来技術に係る画像表示装置の
概略的な分解斜視図を示したものである。この従来技術
に係る画像表示装置は、後方からアノード側に向かって
順に、背面電極1、ビーム源としての線陰極群2、ビー
ム引き出し電極3、制御電極4、集束電極5、水平偏向
電極6、垂直偏向電極7およびスクリーン8が配置され
て構成されており、これらが真空容器(図示省略)の内
部に収納されている。
概略的な分解斜視図を示したものである。この従来技術
に係る画像表示装置は、後方からアノード側に向かって
順に、背面電極1、ビーム源としての線陰極群2、ビー
ム引き出し電極3、制御電極4、集束電極5、水平偏向
電極6、垂直偏向電極7およびスクリーン8が配置され
て構成されており、これらが真空容器(図示省略)の内
部に収納されている。
【0003】ビーム源としての線陰極群2は、水平方向
に線状に分布する電子ビームを発生するように水平方向
に複数の線陰極が架張して構成されており、かかる線陰
極が、垂直方向に所定の間隔を持って複数本設けられて
いる。この従来技術に係る画像表示装置においては、垂
直方向の各線陰極間の間隔は5.5mm、その本数は1
9本としており、それぞれの線陰極を2a〜2sとす
る。ただし、図6においては、図面が複雑化することを
回避するために、2a〜2dの4本の線陰極のみを示し
ている。これらの各線陰極2a〜2sは、例えば、直径
が10〜30μmのタングステン線の表面に酸化物陰極
材料を塗着して構成されている。そして、上方の線陰極
2aから下方の2sまで順に一定時間、ここでは18水
平走査期間ずつ、電子ビームを放出するように制御され
ている。
に線状に分布する電子ビームを発生するように水平方向
に複数の線陰極が架張して構成されており、かかる線陰
極が、垂直方向に所定の間隔を持って複数本設けられて
いる。この従来技術に係る画像表示装置においては、垂
直方向の各線陰極間の間隔は5.5mm、その本数は1
9本としており、それぞれの線陰極を2a〜2sとす
る。ただし、図6においては、図面が複雑化することを
回避するために、2a〜2dの4本の線陰極のみを示し
ている。これらの各線陰極2a〜2sは、例えば、直径
が10〜30μmのタングステン線の表面に酸化物陰極
材料を塗着して構成されている。そして、上方の線陰極
2aから下方の2sまで順に一定時間、ここでは18水
平走査期間ずつ、電子ビームを放出するように制御され
ている。
【0004】背面電極1は、該当する線陰極以外の線陰
極からの電子ビームの発生を抑止すると共に、電子ビー
ムをアノード方向のみに押し出す機能を有している。図
6においては真空容器が記されていないが、場合によっ
ては、この背面電極1を利用して真空容器と一体となす
構造をとることも可能である。
極からの電子ビームの発生を抑止すると共に、電子ビー
ムをアノード方向のみに押し出す機能を有している。図
6においては真空容器が記されていないが、場合によっ
ては、この背面電極1を利用して真空容器と一体となす
構造をとることも可能である。
【0005】ビーム引き出し電極3は、複数の貫通孔1
0を有する導電板11を用いて構成されており、線陰極
群2から放出された電子ビームをその貫通孔10を通し
て水平方向に複数に区分して取り出す機能を有してい
る。このビーム引き出し電極3においては、導電板11
に、貫通孔10が、線陰極2a〜2sのそれぞれと対向
する水平方向に等ピッチで多数個並べて設けられてい
る。この従来技術に係る画像表示装置においては、貫通
孔10の水平方向のピッチを1.28mmとし、貫通孔
10の個数を107個としている。
0を有する導電板11を用いて構成されており、線陰極
群2から放出された電子ビームをその貫通孔10を通し
て水平方向に複数に区分して取り出す機能を有してい
る。このビーム引き出し電極3においては、導電板11
に、貫通孔10が、線陰極2a〜2sのそれぞれと対向
する水平方向に等ピッチで多数個並べて設けられてい
る。この従来技術に係る画像表示装置においては、貫通
孔10の水平方向のピッチを1.28mmとし、貫通孔
10の個数を107個としている。
【0006】制御電極4は、ビーム引き出し電極3の各
貫通孔10と対向する位置に貫通孔14を有する垂直方
向に長い導電板15を107本用いて構成されている。
ただし、図6においては、図面が複雑化することを回避
するために、9本の導電板15のみを示している。そし
て、この制御電極4においては、水平方向に107区分
された電子ビームの通過量を各区分に対応する映像信号
に基づいて一斉に変調している。
貫通孔10と対向する位置に貫通孔14を有する垂直方
向に長い導電板15を107本用いて構成されている。
ただし、図6においては、図面が複雑化することを回避
するために、9本の導電板15のみを示している。そし
て、この制御電極4においては、水平方向に107区分
された電子ビームの通過量を各区分に対応する映像信号
に基づいて一斉に変調している。
【0007】なお、ここでは1区分当たり2画素を割り
当て、かつ各画素はR(赤色),G(緑色),B(青
色)の3原色(蛍光体)で構成されるものとするので、
各区分に対応する2(画素)×3(原色)の6種の信号
は、後述する水平偏向と同期して(1水平走査期間内
に)時分割で順次加えられる。
当て、かつ各画素はR(赤色),G(緑色),B(青
色)の3原色(蛍光体)で構成されるものとするので、
各区分に対応する2(画素)×3(原色)の6種の信号
は、後述する水平偏向と同期して(1水平走査期間内
に)時分割で順次加えられる。
【0008】集束電極5は、複数の貫通孔16を有する
導電板17を用いて構成されており、電子ビームを集束
させる機能を有している。この導電板17には、制御電
極4に設けられた各貫通孔14に対向する位置に貫通孔
16が形成されている。
導電板17を用いて構成されており、電子ビームを集束
させる機能を有している。この導電板17には、制御電
極4に設けられた各貫通孔14に対向する位置に貫通孔
16が形成されている。
【0009】水平偏向電極6は、集束電極5に形成され
ている貫通孔16のそれぞれ水平方向の両サイドに沿っ
て垂直方向に配置された一対の櫛状の導電板18,1
8’を用いて構成され、水平方向に107区分された電
子ビームを一斉に水平方向に偏向させ、後述するスクリ
ーン8上のR,G,Bの原色蛍光体ストライプ2組分を
6段階に順次照射し発光させるように機能する。
ている貫通孔16のそれぞれ水平方向の両サイドに沿っ
て垂直方向に配置された一対の櫛状の導電板18,1
8’を用いて構成され、水平方向に107区分された電
子ビームを一斉に水平方向に偏向させ、後述するスクリ
ーン8上のR,G,Bの原色蛍光体ストライプ2組分を
6段階に順次照射し発光させるように機能する。
【0010】垂直偏向電極7は、集束電極5に形成され
ている貫通孔16のそれぞれ垂直方向の中間の位置に水
平方向に配置された一対の櫛状の導電板19,19’を
用いて構成されている。両導電板19,19’には垂直
偏向用電圧が印加され、これによって垂直偏向電極7
は、電子ビームを垂直方向に偏向させる。ここでは、1
9本の線陰極2a〜2sから放出される電子ビームを各
々12段階、すなわち12水平走査線分づつ偏向し、ス
クリーン8上に垂直方向に228本の水平走査ラインを
描いている。
ている貫通孔16のそれぞれ垂直方向の中間の位置に水
平方向に配置された一対の櫛状の導電板19,19’を
用いて構成されている。両導電板19,19’には垂直
偏向用電圧が印加され、これによって垂直偏向電極7
は、電子ビームを垂直方向に偏向させる。ここでは、1
9本の線陰極2a〜2sから放出される電子ビームを各
々12段階、すなわち12水平走査線分づつ偏向し、ス
クリーン8上に垂直方向に228本の水平走査ラインを
描いている。
【0011】以上説明したように、従来技術に係る画像
表示装置においては、水平偏向電極6および垂直偏向電
極7が、それぞれ櫛状に張り巡らして構成されている。
さらに、水平、垂直の各偏向電極間の距離に比べると、
スクリーン8までの距離を長く設定しているので、小さ
な偏向量で電子ビームをスクリーン8の任意の位置に照
射させることが可能となる。したがって、このような構
成により、水平、垂直共に偏向歪を少なくすることがで
きる。
表示装置においては、水平偏向電極6および垂直偏向電
極7が、それぞれ櫛状に張り巡らして構成されている。
さらに、水平、垂直の各偏向電極間の距離に比べると、
スクリーン8までの距離を長く設定しているので、小さ
な偏向量で電子ビームをスクリーン8の任意の位置に照
射させることが可能となる。したがって、このような構
成により、水平、垂直共に偏向歪を少なくすることがで
きる。
【0012】スクリーン8は、ガラス板を用いて構成さ
れており、このガラス板の裏面には、電子ビームの照射
により発光するR,G,Bの原色蛍光体が、黒色ガード
バンドを介してストライプ状に塗布されており、さらに
これらの上にはメタルバックが付加されている(図示省
略)。図6において、スクリーン8に記入された破線
は、複数本の線陰極2a〜2sのそれぞれに対応して表
示される垂直方向の区分を示しており、また、二点鎖線
は、制御電極4を構成している複数本の導電板15の各
々に対応して表示される水平方向の区分を示している。
れており、このガラス板の裏面には、電子ビームの照射
により発光するR,G,Bの原色蛍光体が、黒色ガード
バンドを介してストライプ状に塗布されており、さらに
これらの上にはメタルバックが付加されている(図示省
略)。図6において、スクリーン8に記入された破線
は、複数本の線陰極2a〜2sのそれぞれに対応して表
示される垂直方向の区分を示しており、また、二点鎖線
は、制御電極4を構成している複数本の導電板15の各
々に対応して表示される水平方向の区分を示している。
【0013】これらの両者(破線および二点鎖線)で仕
切られた1つの区画には、図7に拡大して示すように、
水平方向には、2組のR,G,Bの原色蛍光体ストライ
プ20R,20G,20Bが黒色ガードバンド22を介
して垂直方向にストライプ状に塗布されており、垂直方
向には、水平方向のラインが12ライン分形成されてい
る。1区画(1ユニット)の大きさは、この従来技術に
おいては、水平方向に1.0mm、垂直方向に4.4m
mである。なお、図7においては、説明の都合上、縦横
の寸法比が実際のスクリーンに表示したイメージとは異
なっている。
切られた1つの区画には、図7に拡大して示すように、
水平方向には、2組のR,G,Bの原色蛍光体ストライ
プ20R,20G,20Bが黒色ガードバンド22を介
して垂直方向にストライプ状に塗布されており、垂直方
向には、水平方向のラインが12ライン分形成されてい
る。1区画(1ユニット)の大きさは、この従来技術に
おいては、水平方向に1.0mm、垂直方向に4.4m
mである。なお、図7においては、説明の都合上、縦横
の寸法比が実際のスクリーンに表示したイメージとは異
なっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術に係る画像表示装置においては、画像表示装置
の動作時における構成部材の熱膨張に起因して、平板状
電極群とスクリーンとの間に位置ずれが生じたり、環境
磁界(設置場所の地磁気等)に起因して、平板状電極群
とスクリーンとの間のビーム軌道にずれが生じることに
よって、スクリーン上の蛍光体ストライプに対するビー
ムスポット位置にずれが生じ、色ずれ等の画質劣化が発
生するという課題を有していた。
従来技術に係る画像表示装置においては、画像表示装置
の動作時における構成部材の熱膨張に起因して、平板状
電極群とスクリーンとの間に位置ずれが生じたり、環境
磁界(設置場所の地磁気等)に起因して、平板状電極群
とスクリーンとの間のビーム軌道にずれが生じることに
よって、スクリーン上の蛍光体ストライプに対するビー
ムスポット位置にずれが生じ、色ずれ等の画質劣化が発
生するという課題を有していた。
【0015】そこで、本発明は、このような課題を解決
するためになされたもので、蛍光体ストライプに対する
ビームスポットの相対位置を検出し、その検出値に基づ
いて補正を行うことによって、種々の原因によって生ず
るスクリーン上の蛍光体ストライプに対するビームスポ
ット位置のずれをなくし、色ずれ等の画質劣化をおこさ
ない画像表示装置を提供することを目的とする。
するためになされたもので、蛍光体ストライプに対する
ビームスポットの相対位置を検出し、その検出値に基づ
いて補正を行うことによって、種々の原因によって生ず
るスクリーン上の蛍光体ストライプに対するビームスポ
ット位置のずれをなくし、色ずれ等の画質劣化をおこさ
ない画像表示装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る画像表示装置は、電子ビームの放出源
と、ブラックマトリックスを介して蛍光体が一定のパタ
ーンで形成された蛍光体層を有する表示スクリーンと、
前記電子ビームを前記蛍光体層の所定の位置に選択的に
照射させる機能を有する電子ビーム軌道制御手段とを備
えた画像表示装置において、所定の前記電子ビームを振
動させる手段と、振動している前記電子ビームによって
発光する前記蛍光体層の所定位置の発光量を検知する手
段と、前記発光量に基づいて前記電子ビームのずれを認
識する手段と、前記ずれを前記電子ビーム軌道制御手段
にフィードバックして前記電子ビームのずれを補正する
手段とを有することを特徴とする。
の本発明に係る画像表示装置は、電子ビームの放出源
と、ブラックマトリックスを介して蛍光体が一定のパタ
ーンで形成された蛍光体層を有する表示スクリーンと、
前記電子ビームを前記蛍光体層の所定の位置に選択的に
照射させる機能を有する電子ビーム軌道制御手段とを備
えた画像表示装置において、所定の前記電子ビームを振
動させる手段と、振動している前記電子ビームによって
発光する前記蛍光体層の所定位置の発光量を検知する手
段と、前記発光量に基づいて前記電子ビームのずれを認
識する手段と、前記ずれを前記電子ビーム軌道制御手段
にフィードバックして前記電子ビームのずれを補正する
手段とを有することを特徴とする。
【0017】本発明に係る画像表示装置によれば、所定
の前記蛍光体層上へ照射させる前記電子ビームを振動さ
せ、この振動している電子ビームによって発光する前記
蛍光体層の所定位置の発光量を検知することによって、
前記電子ビームのずれを認識することが可能となり、こ
のずれを前記電子ビーム軌道制御手段にフィードバック
して補正することによって、前記電子ビームのずれをな
くすことができる。したがって、本発明に係る画像表示
装置によれば、従来の技術における課題であった動作時
における構成部材の熱膨張に起因する平板状電極群とス
クリーンとの位置ずれ、あるいは、環境磁界(設置場所
の地磁気など)による平板状電極群とスクリーン間のビ
ーム軌道のずれに伴うスクリーン上の蛍光体ストライプ
に対するビームスポット位置のずれに起因する色ずれ等
の画質劣化を解消することができる。
の前記蛍光体層上へ照射させる前記電子ビームを振動さ
せ、この振動している電子ビームによって発光する前記
蛍光体層の所定位置の発光量を検知することによって、
前記電子ビームのずれを認識することが可能となり、こ
のずれを前記電子ビーム軌道制御手段にフィードバック
して補正することによって、前記電子ビームのずれをな
くすことができる。したがって、本発明に係る画像表示
装置によれば、従来の技術における課題であった動作時
における構成部材の熱膨張に起因する平板状電極群とス
クリーンとの位置ずれ、あるいは、環境磁界(設置場所
の地磁気など)による平板状電極群とスクリーン間のビ
ーム軌道のずれに伴うスクリーン上の蛍光体ストライプ
に対するビームスポット位置のずれに起因する色ずれ等
の画質劣化を解消することができる。
【0018】また、本発明に係る画像表示装置において
は、電子ビームのずれを認識する手段が、所定位置の蛍
光体層の中心に対して振動させるべくビーム軌道に所定
のオフセットを与えた場合のこのオフセットされた位置
の蛍光体層の発光量と、前記蛍光体層の中心に対して前
記ビーム軌道のオフセットと逆方向のオフセットを与え
た場合のこのオフセットされた位置の蛍光体層の発光量
とを比較する構成であることが好ましい。
は、電子ビームのずれを認識する手段が、所定位置の蛍
光体層の中心に対して振動させるべくビーム軌道に所定
のオフセットを与えた場合のこのオフセットされた位置
の蛍光体層の発光量と、前記蛍光体層の中心に対して前
記ビーム軌道のオフセットと逆方向のオフセットを与え
た場合のこのオフセットされた位置の蛍光体層の発光量
とを比較する構成であることが好ましい。
【0019】また、本発明に係る画像表示装置において
は、電子ビームのずれを認識する手段が、所定位置の蛍
光体層の中心に対して振動させるべくビーム軌道に所定
のオフセットを与えた場合のこのオフセットされた位置
の蛍光体層の発光量と、このオフセットされた位置の蛍
光体層の適正な発光量とを比較する構成であることが好
ましい。
は、電子ビームのずれを認識する手段が、所定位置の蛍
光体層の中心に対して振動させるべくビーム軌道に所定
のオフセットを与えた場合のこのオフセットされた位置
の蛍光体層の発光量と、このオフセットされた位置の蛍
光体層の適正な発光量とを比較する構成であることが好
ましい。
【0020】また、本発明に係る画像表示装置において
は、蛍光体層の発光量を検知する手段が、PINフォト
ダイオードを用いた構成であることが好ましい。
は、蛍光体層の発光量を検知する手段が、PINフォト
ダイオードを用いた構成であることが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係
る画像表示装置の概略構成の分解斜視図、およびこの画
像表示装置におけるビーム照射位置検出部の設定箇所、
ならびにこの設定箇所におけるビーム照射位置に応じて
ビーム軌道を制御するフィードバックループのブロック
ダイアグラムを示したものである。また、図2から図4
は、図1に示された画像表示装置におけるビーム照射位
置検出の原理を説明するための図であり、具体的には、
画像表示領域の部分拡大図を示したものである。
面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係
る画像表示装置の概略構成の分解斜視図、およびこの画
像表示装置におけるビーム照射位置検出部の設定箇所、
ならびにこの設定箇所におけるビーム照射位置に応じて
ビーム軌道を制御するフィードバックループのブロック
ダイアグラムを示したものである。また、図2から図4
は、図1に示された画像表示装置におけるビーム照射位
置検出の原理を説明するための図であり、具体的には、
画像表示領域の部分拡大図を示したものである。
【0022】これらの図1から図4に示された本実施形
態に係る画像表示装置(電極構成およびスクリーン等)
は、基本的には従来技術に係る画像表示装置(図6参
照)と同様の構成を有している。しかしながら、本実施
形態は、種々の原因によって生ずるスクリーン上の蛍光
体ストライプに対するビームスポット位置のずれをなく
すように、画像表示装置が構成されている点において、
従来技術に係る画像表示装置と異なる。
態に係る画像表示装置(電極構成およびスクリーン等)
は、基本的には従来技術に係る画像表示装置(図6参
照)と同様の構成を有している。しかしながら、本実施
形態は、種々の原因によって生ずるスクリーン上の蛍光
体ストライプに対するビームスポット位置のずれをなく
すように、画像表示装置が構成されている点において、
従来技術に係る画像表示装置と異なる。
【0023】図1中のA領域は、ビーム照射位置検出部
を示している。本実施形態においては、スクリーン8の
画像表示領域の左下端部(A領域)をビーム照射位置検
出部とし、ここに照射されるビームをビーム照射位置検
出用ビームとしている。このビーム照射位置検出用ビー
ムには、後に詳細に説明するように、このビームの本来
の照射位置である蛍光体ストライプの中心に対して左右
に等量の微動をさせるべく、ビーム軌道にフィールド毎
に極性が反転するオフセットが与えられている。
を示している。本実施形態においては、スクリーン8の
画像表示領域の左下端部(A領域)をビーム照射位置検
出部とし、ここに照射されるビームをビーム照射位置検
出用ビームとしている。このビーム照射位置検出用ビー
ムには、後に詳細に説明するように、このビームの本来
の照射位置である蛍光体ストライプの中心に対して左右
に等量の微動をさせるべく、ビーム軌道にフィールド毎
に極性が反転するオフセットが与えられている。
【0024】以下、図2から図4を参照しながら、ビー
ム照射位置の蛍光体ストライプに対する相対位置の検出
原理について説明する。図2から図4において、R,
G,Bの(蛍光体セルとしての)原色蛍光体ストライプ
20R,20G,20Bが黒色ガードバンド(ブラック
ストライプ)22を介して配列されている構成は、従来
技術に係る画像表示装置の構成と同様である。また、図
2から図4に示されているB領域は、通常の画像表示部
を示し、A領域は、ビーム照射位置検出部を示してい
る。このA領域は、上述したように(図1参照)、画像
表示領域の左下端部に位置している。Laは、奇数フィ
ールドにおけるビーム照射位置検出用ビームのビームス
ポットを示しており、このビームの本来の軌道に対して
左側にオフセットが与えられている。Lbは、偶数フィ
ールドにおけるビーム照射位置検出用ビームのビームス
ポットを示しており、このビームの本来の軌道に対して
右側にオフセットが与えられている。また、Paは、奇
数フィールドにおけるビーム照射位置検出用ビーム(L
a)が蛍光体ストライプに照射されることにより発生す
る発光量を表し、Pbは、偶数フィールドにおけるビー
ム照射位置検出用ビーム(Lb)が蛍光体ストライプに
照射されることにより発生する発光量を表している。
ム照射位置の蛍光体ストライプに対する相対位置の検出
原理について説明する。図2から図4において、R,
G,Bの(蛍光体セルとしての)原色蛍光体ストライプ
20R,20G,20Bが黒色ガードバンド(ブラック
ストライプ)22を介して配列されている構成は、従来
技術に係る画像表示装置の構成と同様である。また、図
2から図4に示されているB領域は、通常の画像表示部
を示し、A領域は、ビーム照射位置検出部を示してい
る。このA領域は、上述したように(図1参照)、画像
表示領域の左下端部に位置している。Laは、奇数フィ
ールドにおけるビーム照射位置検出用ビームのビームス
ポットを示しており、このビームの本来の軌道に対して
左側にオフセットが与えられている。Lbは、偶数フィ
ールドにおけるビーム照射位置検出用ビームのビームス
ポットを示しており、このビームの本来の軌道に対して
右側にオフセットが与えられている。また、Paは、奇
数フィールドにおけるビーム照射位置検出用ビーム(L
a)が蛍光体ストライプに照射されることにより発生す
る発光量を表し、Pbは、偶数フィールドにおけるビー
ム照射位置検出用ビーム(Lb)が蛍光体ストライプに
照射されることにより発生する発光量を表している。
【0025】図2は、蛍光体ストライプ上へのビーム照
射位置にずれがない場合のビーム照射位置検出用ビーム
の蛍光体ストライプ上への照射状態を示し、図3は、蛍
光体ストライプ上へのビーム照射位置が何らかの原因で
左にずれた場合のビーム照射位置検出用ビームの蛍光体
ストライプ上への照射状態を示し、図4は、蛍光体スト
ライプ上へのビーム照射位置が何らかの原因で右にずれ
た場合のビーム照射位置検出用ビームの蛍光体ストライ
プ上への照射状態を示している。
射位置にずれがない場合のビーム照射位置検出用ビーム
の蛍光体ストライプ上への照射状態を示し、図3は、蛍
光体ストライプ上へのビーム照射位置が何らかの原因で
左にずれた場合のビーム照射位置検出用ビームの蛍光体
ストライプ上への照射状態を示し、図4は、蛍光体スト
ライプ上へのビーム照射位置が何らかの原因で右にずれ
た場合のビーム照射位置検出用ビームの蛍光体ストライ
プ上への照射状態を示している。
【0026】ここで、蛍光体ストライプ上へのビーム照
射位置にずれがない場合、すなわち図2の状態において
は、ビームスポットLaの左側の一部がブラックストラ
イプに隠れる面積と、ビームスポットLbの右側の一部
がブラックストライプに隠れる面積は等しくなる。した
がって、発光量Paと発光量Pbは等しくなる(Pa=
Pb)。
射位置にずれがない場合、すなわち図2の状態において
は、ビームスポットLaの左側の一部がブラックストラ
イプに隠れる面積と、ビームスポットLbの右側の一部
がブラックストライプに隠れる面積は等しくなる。した
がって、発光量Paと発光量Pbは等しくなる(Pa=
Pb)。
【0027】一方、蛍光体ストライプ上へのビーム照射
位置が何らかの原因で左にずれた場合、すなわち図3の
状態においては、ビームスポットLaの左側の一部がブ
ラックストライプに隠れる面積は拡大し、ビームスポッ
トLbの右側の一部がブラックストライプに隠れる面積
は縮小する。したがって、発光量Paの方が発光量Pb
よりも小さくなる(Pa<Pb)。
位置が何らかの原因で左にずれた場合、すなわち図3の
状態においては、ビームスポットLaの左側の一部がブ
ラックストライプに隠れる面積は拡大し、ビームスポッ
トLbの右側の一部がブラックストライプに隠れる面積
は縮小する。したがって、発光量Paの方が発光量Pb
よりも小さくなる(Pa<Pb)。
【0028】他方、蛍光体ストライプ上へのビーム照射
位置が何らかの原因で右にずれた場合、すなわち図4の
状態においては、ビームスポットLaの左側の一部がブ
ラックストライプに隠れる面積は縮小し、ビームスポッ
トLbの右側の一部がブラックストライプに隠れる面積
は拡大する。したがって、発光量Paの方が発光量Pb
よりも大きくなる(Pa>Pb)。
位置が何らかの原因で右にずれた場合、すなわち図4の
状態においては、ビームスポットLaの左側の一部がブ
ラックストライプに隠れる面積は縮小し、ビームスポッ
トLbの右側の一部がブラックストライプに隠れる面積
は拡大する。したがって、発光量Paの方が発光量Pb
よりも大きくなる(Pa>Pb)。
【0029】すなわち、図2から図4に示されるような
各状態の発光量Pa,Pbを検出し、発光量Paと発光
量Pbとを比較すれば、蛍光体ストライプ上へのビーム
照射位置のずれの有無、およびそのずれの方向を知るこ
とができる。そして、この発光量Paと発光量Pbとの
比較結果を、水平方向のビーム軌道にフィードバックす
ることによって、蛍光体ストライプ上へのビーム照射位
置のずれを補正することができる。ただし、この際、前
述したオフセット成分(ビーム照射位置検出用ビームの
左右への微動のためのフィールド毎に極性が反転するオ
フセット成分)は、保存されているものとする。
各状態の発光量Pa,Pbを検出し、発光量Paと発光
量Pbとを比較すれば、蛍光体ストライプ上へのビーム
照射位置のずれの有無、およびそのずれの方向を知るこ
とができる。そして、この発光量Paと発光量Pbとの
比較結果を、水平方向のビーム軌道にフィードバックす
ることによって、蛍光体ストライプ上へのビーム照射位
置のずれを補正することができる。ただし、この際、前
述したオフセット成分(ビーム照射位置検出用ビームの
左右への微動のためのフィールド毎に極性が反転するオ
フセット成分)は、保存されているものとする。
【0030】また、前述したように、発光量Paと発光
量Pbとの差の値を計測すれば、ビーム照射位置のずれ
量を知ることも可能であるが、発光量Paと発光量Pb
との比較結果をフィードバックする際の水平方向のビー
ム軌道へのフィードバックループが閉ループであり、充
分に大きなループゲインを有するならば、ずれ量まで計
測する必要はなく、ずれの方向のみを検出できれば、P
a=Pbの状態、すなわちビーム照射位置のずれが0の
状態に限りなく近づけることができる。
量Pbとの差の値を計測すれば、ビーム照射位置のずれ
量を知ることも可能であるが、発光量Paと発光量Pb
との比較結果をフィードバックする際の水平方向のビー
ム軌道へのフィードバックループが閉ループであり、充
分に大きなループゲインを有するならば、ずれ量まで計
測する必要はなく、ずれの方向のみを検出できれば、P
a=Pbの状態、すなわちビーム照射位置のずれが0の
状態に限りなく近づけることができる。
【0031】次に、図1に戻り、以上で説明したビーム
照射位置の蛍光体ストライプに対する相対位置の検出原
理によるビーム照射位置の検出結果に応じてビーム軌道
を制御するフィードバックループの構成について説明す
る。
照射位置の蛍光体ストライプに対する相対位置の検出原
理によるビーム照射位置の検出結果に応じてビーム軌道
を制御するフィードバックループの構成について説明す
る。
【0032】図1に示されたこのフィードバックループ
は、フィールド毎にビーム照射位置検出用ビームを蛍光
体ストライプの中心に対して左右に等量の微動をさせる
べく、フィールド毎に極性が反転するビーム軌道オフセ
ット信号Swを発生するためのビーム軌道オフセット信
号発生回路31と、このビーム軌道オフセット信号Sw
を、ビーム照射位置検出用ビームが照射されるタイミン
グに合わせて(水平方向のビーム軌道制御手段である水
平偏向電極に印加される)水平偏向信号Shに加算する
ための加算回路32と、このビーム照射位置検出用ビー
ムによる発光量を検出する手段としてのPINフォトダ
イオード33と、奇数フィールドにおけるビーム照射位
置検出用ビームによる発光量Paをサンプリングし、1
フィールド以上の期間ホールドするためのサンプルホー
ルド回路34aと、同じく偶数フィールドにおけるビー
ム照射位置検出用ビームによる発光量Pbをサンプリン
グし、1フィールド以上の期間ホールドするためのサン
プルホールド回路34bと、これらのサンプルホールド
回路34a,34bによりサンプリングしホールドされ
ている奇数フィールドにおけるビーム照射位置検出用ビ
ームの発光量Paと偶数フィールドにおけるビーム照射
位置検出用ビームの発光量Pbとを比較して、その結果
に応じて極性が反転(絶対値は一定)するビーム照射位
置ずれ信号Sdを出力するコンパレータ(ゲイン無限大
の差動増幅回路)35と、このコンパレータ35の出力
電圧の極性に応じて所定の速度で上昇あるいは下降を続
けるビーム位置制御信号Scを発生する積分回路36
と、このビーム位置制御信号Scを(水平方向のビーム
軌道制御手段である水平偏向電極に印加される)水平偏
向信号Shに加算するための加算回路37と、水平偏向
信号Shにビーム軌道オフセット信号Swを(ビーム照
射位置検出用ビームが照射されるタイミングに合わせ
て)加算するタイミングおよびサンプルホールド回路3
4a,34bのサンプリングタイミングを決定するため
のタイミング回路38と、ビーム軌道オフセット信号S
wおよびビーム位置制御信号Scが重畳された水平偏向
信号Shを所定のレベルに電力増幅し水平偏向電極6を
駆動させる水平偏向電極駆動回路39とを用いて構成さ
れている。
は、フィールド毎にビーム照射位置検出用ビームを蛍光
体ストライプの中心に対して左右に等量の微動をさせる
べく、フィールド毎に極性が反転するビーム軌道オフセ
ット信号Swを発生するためのビーム軌道オフセット信
号発生回路31と、このビーム軌道オフセット信号Sw
を、ビーム照射位置検出用ビームが照射されるタイミン
グに合わせて(水平方向のビーム軌道制御手段である水
平偏向電極に印加される)水平偏向信号Shに加算する
ための加算回路32と、このビーム照射位置検出用ビー
ムによる発光量を検出する手段としてのPINフォトダ
イオード33と、奇数フィールドにおけるビーム照射位
置検出用ビームによる発光量Paをサンプリングし、1
フィールド以上の期間ホールドするためのサンプルホー
ルド回路34aと、同じく偶数フィールドにおけるビー
ム照射位置検出用ビームによる発光量Pbをサンプリン
グし、1フィールド以上の期間ホールドするためのサン
プルホールド回路34bと、これらのサンプルホールド
回路34a,34bによりサンプリングしホールドされ
ている奇数フィールドにおけるビーム照射位置検出用ビ
ームの発光量Paと偶数フィールドにおけるビーム照射
位置検出用ビームの発光量Pbとを比較して、その結果
に応じて極性が反転(絶対値は一定)するビーム照射位
置ずれ信号Sdを出力するコンパレータ(ゲイン無限大
の差動増幅回路)35と、このコンパレータ35の出力
電圧の極性に応じて所定の速度で上昇あるいは下降を続
けるビーム位置制御信号Scを発生する積分回路36
と、このビーム位置制御信号Scを(水平方向のビーム
軌道制御手段である水平偏向電極に印加される)水平偏
向信号Shに加算するための加算回路37と、水平偏向
信号Shにビーム軌道オフセット信号Swを(ビーム照
射位置検出用ビームが照射されるタイミングに合わせ
て)加算するタイミングおよびサンプルホールド回路3
4a,34bのサンプリングタイミングを決定するため
のタイミング回路38と、ビーム軌道オフセット信号S
wおよびビーム位置制御信号Scが重畳された水平偏向
信号Shを所定のレベルに電力増幅し水平偏向電極6を
駆動させる水平偏向電極駆動回路39とを用いて構成さ
れている。
【0033】続いて、以上のように構成された(ビーム
照射位置の検出結果に応じてビーム軌道を制御する)フ
ィードバックループの動作について、図1に加えて図2
から図4も参照しながら説明する。図1において、ビー
ム軌道オフセット信号発生回路31から発生されるビー
ム軌道オフセット信号Swが水平偏向信号Shに加えら
れることにより、ビーム照射位置検出用ビームの蛍光体
ストライプ上への照射は、図2から図4に示すような状
態となるが、ここでは、蛍光体ストライプ上へのビーム
照射位置が何らかの原因で左にずれた場合、すなわち図
3の状態であったとして説明を進める。
照射位置の検出結果に応じてビーム軌道を制御する)フ
ィードバックループの動作について、図1に加えて図2
から図4も参照しながら説明する。図1において、ビー
ム軌道オフセット信号発生回路31から発生されるビー
ム軌道オフセット信号Swが水平偏向信号Shに加えら
れることにより、ビーム照射位置検出用ビームの蛍光体
ストライプ上への照射は、図2から図4に示すような状
態となるが、ここでは、蛍光体ストライプ上へのビーム
照射位置が何らかの原因で左にずれた場合、すなわち図
3の状態であったとして説明を進める。
【0034】このような状態においては、奇数フィール
ドにおけるビーム照射位置検出用ビームの発光量Pa
と、偶数フィールドにおけるビーム照射位置検出用ビー
ムの発光量Pbとの関係は、発光量Paの方が発光量P
bよりも小さくなる(Pa<Pb)。したがって、コン
パレータ35より出力されるビーム照射位置ずれ信号S
dは正極性となり、積分回路36から出力されるビーム
位置制御信号Scは上昇を開始する。
ドにおけるビーム照射位置検出用ビームの発光量Pa
と、偶数フィールドにおけるビーム照射位置検出用ビー
ムの発光量Pbとの関係は、発光量Paの方が発光量P
bよりも小さくなる(Pa<Pb)。したがって、コン
パレータ35より出力されるビーム照射位置ずれ信号S
dは正極性となり、積分回路36から出力されるビーム
位置制御信号Scは上昇を開始する。
【0035】ここで、ビーム照射位置ずれ信号Sdの正
方向の変化時において、ビーム軌道を右方向に移動させ
るように、このフィードバックの各構成要素間の結線が
なされているならば、蛍光体ストライプ上へのビーム照
射位置は、ビーム位置制御信号Scの上昇に従い右方向
への移動を開始する。そして、この移動は、ビーム照射
位置ずれ信号Sdの極性が正から負に転ずる瞬間、すな
わち蛍光体ストライプ上へのビーム照射位置が左にずれ
た状態から蛍光体ストライプ中心位置を通過して右にず
れた状態に転ずる瞬間まで継続する。したがって、蛍光
体ストライプに対して左方向にずれていたビーム照射位
置は、右方向に移動して、最終的には図2のように蛍光
体ストライプの中心部に収束される。また、蛍光体スト
ライプに対してビーム照射位置が右方向にずれていた場
合(図4参照)には、コンパレータ35より出力される
ビーム照射位置ずれ信号Sdは負極性となり、積分回路
36から出力されるビーム位置制御信号Scは下降を開
始するので、ビーム照射位置は、左方向に移動して、最
終的には図2のように蛍光体ストライプの中心部に収束
される。
方向の変化時において、ビーム軌道を右方向に移動させ
るように、このフィードバックの各構成要素間の結線が
なされているならば、蛍光体ストライプ上へのビーム照
射位置は、ビーム位置制御信号Scの上昇に従い右方向
への移動を開始する。そして、この移動は、ビーム照射
位置ずれ信号Sdの極性が正から負に転ずる瞬間、すな
わち蛍光体ストライプ上へのビーム照射位置が左にずれ
た状態から蛍光体ストライプ中心位置を通過して右にず
れた状態に転ずる瞬間まで継続する。したがって、蛍光
体ストライプに対して左方向にずれていたビーム照射位
置は、右方向に移動して、最終的には図2のように蛍光
体ストライプの中心部に収束される。また、蛍光体スト
ライプに対してビーム照射位置が右方向にずれていた場
合(図4参照)には、コンパレータ35より出力される
ビーム照射位置ずれ信号Sdは負極性となり、積分回路
36から出力されるビーム位置制御信号Scは下降を開
始するので、ビーム照射位置は、左方向に移動して、最
終的には図2のように蛍光体ストライプの中心部に収束
される。
【0036】なお、本実施形態の構成においては、誤差
検出すなわちビーム照射位置検出用ビームの発光量P
a,Pbの比較をサンプルホールド回路34a,34b
を用いて離散的に行っているのに対し、制御出力すなわ
ち積分回路36より出力されるビーム位置制御信号Sc
を保持する機能はないので、積分回路36の出力は停止
することなく、上昇あるいは下降を続けることとなる。
そうすると、ビーム照射位置が蛍光体ストライプ中心部
に収束された状態においても、厳密に言えば、ビーム照
射位置は左右に微小な振動をしている状態となる。この
振動している状態における振幅は、サンプルホールド回
路34a,34bによるビーム照射位置検出用ビーム発
光量のサンプリング周期と、積分回路36の時定数と水
平偏向電極駆動回路39のゲインと水平偏向電極6の偏
向感度等により定まるスクリーン上でのビームの移動速
度とにより決定される。
検出すなわちビーム照射位置検出用ビームの発光量P
a,Pbの比較をサンプルホールド回路34a,34b
を用いて離散的に行っているのに対し、制御出力すなわ
ち積分回路36より出力されるビーム位置制御信号Sc
を保持する機能はないので、積分回路36の出力は停止
することなく、上昇あるいは下降を続けることとなる。
そうすると、ビーム照射位置が蛍光体ストライプ中心部
に収束された状態においても、厳密に言えば、ビーム照
射位置は左右に微小な振動をしている状態となる。この
振動している状態における振幅は、サンプルホールド回
路34a,34bによるビーム照射位置検出用ビーム発
光量のサンプリング周期と、積分回路36の時定数と水
平偏向電極駆動回路39のゲインと水平偏向電極6の偏
向感度等により定まるスクリーン上でのビームの移動速
度とにより決定される。
【0037】例えば、フィールド周期を1/60秒すな
わちビーム照射位置検出用ビームの発光量Pa,Pbの
比較周期を1/30秒とし、スクリーン上でのビーム移
動速度を、10秒間で蛍光体ストライプ幅相当の距離を
移動するような値にすべく積分回路の時定数等を設定す
れば、振幅は蛍光体ストライプ幅の1/300となり実
質的に何ら問題はない。また、積分回路36と加算回路
37との間にホールド回路を設け、ビーム位置制御信号
Scを2フィールド期間保持するような構成とすれば、
このようなビーム照射位置の微小な振動を完全に解消す
ることができることは言うまでもない。したがって、場
合によっては、積分回路36と加算回路37との間にホ
ールド回路を設けてビーム位置制御信号Scを2フィー
ルド期間保持するような構成とすることも好ましい。
わちビーム照射位置検出用ビームの発光量Pa,Pbの
比較周期を1/30秒とし、スクリーン上でのビーム移
動速度を、10秒間で蛍光体ストライプ幅相当の距離を
移動するような値にすべく積分回路の時定数等を設定す
れば、振幅は蛍光体ストライプ幅の1/300となり実
質的に何ら問題はない。また、積分回路36と加算回路
37との間にホールド回路を設け、ビーム位置制御信号
Scを2フィールド期間保持するような構成とすれば、
このようなビーム照射位置の微小な振動を完全に解消す
ることができることは言うまでもない。したがって、場
合によっては、積分回路36と加算回路37との間にホ
ールド回路を設けてビーム位置制御信号Scを2フィー
ルド期間保持するような構成とすることも好ましい。
【0038】以上のように、本実施形態に係る画像表示
装置によれば、水平偏向信号Shに、ビーム軌道オフセ
ット信号発生回路31で発生されるビーム軌道オフセッ
ト信号Swを付加することによって、ビーム照射位置検
出部Aにおいて、(所定の蛍光体セルとしての)蛍光体
ストライプ上へのビーム照射位置を蛍光体ストライプ中
心に対して左右に微動させるべく、ビーム軌道に所定の
オフセットを与えることができる。そして、このビーム
が蛍光体ストライプに照射されることにより発生する発
光量La,Lbを検出し、比較することによって、蛍光
体ストライプ上へのビーム照射位置のずれの有無および
方向を知ることが可能となり、さらに、この比較結果
を、サンプルホールド回路34a,34b、コンパレー
タ35、積分回路36、加算回路37および水平偏向電
極駆動回路39等で構成されるフィードバックループに
送り、その結果をビーム軌道制御手段である水平偏向電
極6にフィードバックすることによって、ビーム照射位
置を蛍光体ストライプ中心部に収束させることができ
る。
装置によれば、水平偏向信号Shに、ビーム軌道オフセ
ット信号発生回路31で発生されるビーム軌道オフセッ
ト信号Swを付加することによって、ビーム照射位置検
出部Aにおいて、(所定の蛍光体セルとしての)蛍光体
ストライプ上へのビーム照射位置を蛍光体ストライプ中
心に対して左右に微動させるべく、ビーム軌道に所定の
オフセットを与えることができる。そして、このビーム
が蛍光体ストライプに照射されることにより発生する発
光量La,Lbを検出し、比較することによって、蛍光
体ストライプ上へのビーム照射位置のずれの有無および
方向を知ることが可能となり、さらに、この比較結果
を、サンプルホールド回路34a,34b、コンパレー
タ35、積分回路36、加算回路37および水平偏向電
極駆動回路39等で構成されるフィードバックループに
送り、その結果をビーム軌道制御手段である水平偏向電
極6にフィードバックすることによって、ビーム照射位
置を蛍光体ストライプ中心部に収束させることができ
る。
【0039】なお、本実施形態においては、ビーム照射
位置検出用ビームを画像表示領域の左下端部に設定して
いる場合について説明したが、本発明はこの構成に限定
されるものではなく、例えば、画像表示領域の右下端部
または右上端部等の他の位置に、ビーム照射位置検出用
ビームを設定してもよい。
位置検出用ビームを画像表示領域の左下端部に設定して
いる場合について説明したが、本発明はこの構成に限定
されるものではなく、例えば、画像表示領域の右下端部
または右上端部等の他の位置に、ビーム照射位置検出用
ビームを設定してもよい。
【0040】また、本実施形態においては、1つのビー
ムをビーム照射位置検出用ビームとして使用する場合に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば、2つ以上の複数個のビームをビーム照射
位置検出用ビームとして使用してもよい。このように、
ビーム照射位置検出用ビームを、画像表示領域の複数個
所に設定すれば、画像表示領域全体の平均的なビーム照
射位置をより精度よく検出することが可能となる。
ムをビーム照射位置検出用ビームとして使用する場合に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば、2つ以上の複数個のビームをビーム照射
位置検出用ビームとして使用してもよい。このように、
ビーム照射位置検出用ビームを、画像表示領域の複数個
所に設定すれば、画像表示領域全体の平均的なビーム照
射位置をより精度よく検出することが可能となる。
【0041】また、本実施形態においては、画像表示装
置の蛍光体のパターンが縦ストライプパターンである場
合について説明したが、本発明はこの構成に限定される
ものではない。したがって、例えば、蛍光体のパターン
は、縦ストライプパターンに限らず、長方形、円形等の
各種形状の蛍光体セルの配列パターンであってもよい。
置の蛍光体のパターンが縦ストライプパターンである場
合について説明したが、本発明はこの構成に限定される
ものではない。したがって、例えば、蛍光体のパターン
は、縦ストライプパターンに限らず、長方形、円形等の
各種形状の蛍光体セルの配列パターンであってもよい。
【0042】さらに、本実施形態においては、水平方向
のビーム照射位置ずれに関して説明したが、本発明はこ
の構成に限定されるものではなく、本発明の原理が、垂
直方向のビーム照射位置ずれに適応することも可能であ
ることは言うまでもない。
のビーム照射位置ずれに関して説明したが、本発明はこ
の構成に限定されるものではなく、本発明の原理が、垂
直方向のビーム照射位置ずれに適応することも可能であ
ることは言うまでもない。
【0043】また、本実施形態においては、水平方向の
1区分に対して、R,G,Bの蛍光体ストライプが2組
分設けられている場合について説明したが、本発明はこ
の構成に限定されるものではなく、例えば、水平方向の
1区分に対してR,G,Bの蛍光体ストライプが、1組
分、あるいは3組分以上で構成されていてもよい。ただ
し、その場合には、制御電極4には、1組、あるいは3
組以上のR,G,B映像信号が順次加えられ、それに同
期して水平偏向をさせる必要がある。
1区分に対して、R,G,Bの蛍光体ストライプが2組
分設けられている場合について説明したが、本発明はこ
の構成に限定されるものではなく、例えば、水平方向の
1区分に対してR,G,Bの蛍光体ストライプが、1組
分、あるいは3組分以上で構成されていてもよい。ただ
し、その場合には、制御電極4には、1組、あるいは3
組以上のR,G,B映像信号が順次加えられ、それに同
期して水平偏向をさせる必要がある。
【0044】なお、以上の実施形態においては、背面電
極1、線陰極群2、ビーム引き出し電極3および制御電
極4を用いて構成された電子放出源から放出された電子
ビームを、集束電極5、水平偏向電極6および垂直偏向
電極7を用いて集束・偏向させ、スクリーン8の蛍光体
に照射して画像を表示する画像表示装置(図1参照)に
ついて説明したが、本発明はこの構成に限定されるもの
ではない。したがって、例えば、画像表示装置が図5に
示すような構成を有していても、本発明を適用すること
が可能である。ここで、図5に示された画像表示装置
は、複数の電子源41aをマトリクス状に配置して形成
されている電子放出源41と、この電子放出源41から
放出される電子ビームを偏向・集束させる機能を有する
(絶縁性基板42c上に第一の櫛歯状電極42aと第二
の櫛歯状電極42bとを備えた)電極42と、電子ビー
ムによって励起されて光を放出する蛍光体層43と、こ
れら電子放出源41、電極42および蛍光体層43を内
部に収容して、その内部を真空状態に保持する真空容器
44とを用いて構成されている。つまり、本実施形態に
おいては、図1に示すように、画像表示装置を構成する
水平偏向電極6をフィードバックループを用いて制御し
て、水平方向の電子ビームのずれをなくしているので、
同様に、図5に示された画像表示装置においても、電極
42を図1に示されるようなフィードバックループを用
いて制御すれば、水平方向または垂直方向、あるいは水
平・垂直の両方向についての電子ビームのずれをなくす
ことが可能となる。すなわち、図5のような構成を有す
る画像表示装置であっても、本発明の適用が可能であ
り、以上に説明した実施形態と同様の効果を得ることが
できる。
極1、線陰極群2、ビーム引き出し電極3および制御電
極4を用いて構成された電子放出源から放出された電子
ビームを、集束電極5、水平偏向電極6および垂直偏向
電極7を用いて集束・偏向させ、スクリーン8の蛍光体
に照射して画像を表示する画像表示装置(図1参照)に
ついて説明したが、本発明はこの構成に限定されるもの
ではない。したがって、例えば、画像表示装置が図5に
示すような構成を有していても、本発明を適用すること
が可能である。ここで、図5に示された画像表示装置
は、複数の電子源41aをマトリクス状に配置して形成
されている電子放出源41と、この電子放出源41から
放出される電子ビームを偏向・集束させる機能を有する
(絶縁性基板42c上に第一の櫛歯状電極42aと第二
の櫛歯状電極42bとを備えた)電極42と、電子ビー
ムによって励起されて光を放出する蛍光体層43と、こ
れら電子放出源41、電極42および蛍光体層43を内
部に収容して、その内部を真空状態に保持する真空容器
44とを用いて構成されている。つまり、本実施形態に
おいては、図1に示すように、画像表示装置を構成する
水平偏向電極6をフィードバックループを用いて制御し
て、水平方向の電子ビームのずれをなくしているので、
同様に、図5に示された画像表示装置においても、電極
42を図1に示されるようなフィードバックループを用
いて制御すれば、水平方向または垂直方向、あるいは水
平・垂直の両方向についての電子ビームのずれをなくす
ことが可能となる。すなわち、図5のような構成を有す
る画像表示装置であっても、本発明の適用が可能であ
り、以上に説明した実施形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0045】また、以上の実施形態においては、電子ビ
ームを微動させて、微動した電子ビームが照射する蛍光
体層の2箇所の発光量を検知・比較し、その比較に基づ
いて電子ビームのずれを認識して補正する構成の画像表
示装置について説明したが、本発明はこの構成に限定さ
れるものではない。したがって、例えば、微動した電子
ビームが照射する蛍光体層の発光量を1箇所のみ検知
し、あらかじめその1箇所の適正な発光量を測定してお
き、この適正な発光量と検知した発光量とを比較して、
その比較に基づいて電子ビームのずれを認識して補正す
る構成の画像表示装置としてもよい。
ームを微動させて、微動した電子ビームが照射する蛍光
体層の2箇所の発光量を検知・比較し、その比較に基づ
いて電子ビームのずれを認識して補正する構成の画像表
示装置について説明したが、本発明はこの構成に限定さ
れるものではない。したがって、例えば、微動した電子
ビームが照射する蛍光体層の発光量を1箇所のみ検知
し、あらかじめその1箇所の適正な発光量を測定してお
き、この適正な発光量と検知した発光量とを比較して、
その比較に基づいて電子ビームのずれを認識して補正す
る構成の画像表示装置としてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明は、所定の蛍光体セル(ここでは
蛍光体ストライプ)上へのビーム照射位置をこの蛍光体
セルの中心に対して微動させるべくビーム軌道に所定の
オフセットを与えた場合の蛍光体セルの発光量と、この
ビーム軌道のオフセットと逆方向のオフセットを与えた
場合の蛍光体セルの発光量とを比較する手段を設けると
ともに、この比較結果を電子ビーム軌道制御手段にフィ
ードバックする手段を設け、スクリーン上の各蛍光体セ
ル上へのビーム照射位置をフィードバック制御可能に構
成したことにより、従来の技術における課題であった動
作時における構成部材の熱膨張に起因する平板状電極群
とスクリーンとの位置ずれ、あるいは、環境磁界(設置
場所の地磁気など)による平板状電極群とスクリーン間
のビーム軌道のずれに伴うスクリーン上の蛍光体ストラ
イプに対するビームスポット位置のずれに起因する色ず
れ等の画質劣化を解消することができる。
蛍光体ストライプ)上へのビーム照射位置をこの蛍光体
セルの中心に対して微動させるべくビーム軌道に所定の
オフセットを与えた場合の蛍光体セルの発光量と、この
ビーム軌道のオフセットと逆方向のオフセットを与えた
場合の蛍光体セルの発光量とを比較する手段を設けると
ともに、この比較結果を電子ビーム軌道制御手段にフィ
ードバックする手段を設け、スクリーン上の各蛍光体セ
ル上へのビーム照射位置をフィードバック制御可能に構
成したことにより、従来の技術における課題であった動
作時における構成部材の熱膨張に起因する平板状電極群
とスクリーンとの位置ずれ、あるいは、環境磁界(設置
場所の地磁気など)による平板状電極群とスクリーン間
のビーム軌道のずれに伴うスクリーン上の蛍光体ストラ
イプに対するビームスポット位置のずれに起因する色ず
れ等の画質劣化を解消することができる。
【0047】したがって、本発明によれば、種々の原因
によって生ずるスクリーン上の蛍光体ストライプに対す
るビームスポット位置のずれをなくし、色ずれ等の画質
劣化をおこさない画像表示装置を得ることができる。
によって生ずるスクリーン上の蛍光体ストライプに対す
るビームスポット位置のずれをなくし、色ずれ等の画質
劣化をおこさない画像表示装置を得ることができる。
【図1】本発明の実施形態に係る画像表示装置の構成図
【図2】本発明の実施形態に係る画像表示装置における
ビーム照射位置検出の原理を説明するための図(蛍光体
ストライプ上へのビーム照射位置にずれがない場合)
ビーム照射位置検出の原理を説明するための図(蛍光体
ストライプ上へのビーム照射位置にずれがない場合)
【図3】本発明の実施形態に係る画像表示装置における
ビーム照射位置検出の原理を説明するための図(蛍光体
ストライプ上へのビーム照射位置が何らかの原因で左に
ずれた場合)
ビーム照射位置検出の原理を説明するための図(蛍光体
ストライプ上へのビーム照射位置が何らかの原因で左に
ずれた場合)
【図4】本発明の実施形態に係る画像表示装置における
ビーム照射位置検出の原理を説明するための図(蛍光体
ストライプ上へのビーム照射位置が何らかの原因で右に
ずれた場合)
ビーム照射位置検出の原理を説明するための図(蛍光体
ストライプ上へのビーム照射位置が何らかの原因で右に
ずれた場合)
【図5】本発明の他の実施形態に係る画像表示装置の分
解斜視図
解斜視図
【図6】従来技術に係る画像表示装置の分解斜視図
【図7】図6に示された画像表示装置を構成しているス
クリーンの蛍光面における一区画の拡大図
クリーンの蛍光面における一区画の拡大図
1 背面電極 2 陰極線群 2a〜2d 陰極線 3 ビーム引き出し電極 4 制御電極 5 集束電極 6 水平偏向電極 7 垂直偏向電極 8 スクリーン 10 貫通孔 11 導電板 14 貫通孔 15 (垂直方向に長い)導電板 16 貫通孔 17 導電板 18,18’ 一対の櫛状の導電板 19,19’ 一対の櫛状の導電板 20R R(赤)の原色蛍光体ストライプ 20B G(緑)の原色蛍光体ストライプ 20G B(青)の原色蛍光体ストライプ 22 黒色ガードバンド 31 ビーム軌道オフセット信号発生回路 32 加算回路 33 PINフォトダイオード 34a,34b サンプルホールド回路 35 コンパレータ 36 積分回路 37 加算回路 38 タイミング回路 39 水平偏向電極駆動回路 41 電子放出源 41a 電子源 42 電極 42a 第一の櫛歯状電極 42b 第二の櫛歯状電極 42c 絶縁性基板 43 蛍光体層 44 真空容器 A ビーム照射位置検出部 B 通常の画像表示部 La 奇数フィールドにおけるビーム照射位置検出用
ビームのビームスポット Lb 偶数フィールドにおけるビーム照射位置検出用
ビームのビームスポット Pa 奇数フィールドにおけるビーム照射位置検出用
ビームの発光量 Pb 偶数フィールドにおけるビーム照射位置検出用
ビームの発光量 Sw ビーム軌道オフセット信号 Sh 水平偏向信号 Sd ビーム照射位置ずれ信号 Sc ビーム位置制御信号
ビームのビームスポット Lb 偶数フィールドにおけるビーム照射位置検出用
ビームのビームスポット Pa 奇数フィールドにおけるビーム照射位置検出用
ビームの発光量 Pb 偶数フィールドにおけるビーム照射位置検出用
ビームの発光量 Sw ビーム軌道オフセット信号 Sh 水平偏向信号 Sd ビーム照射位置ずれ信号 Sc ビーム位置制御信号
Claims (4)
- 【請求項1】 電子ビームの放出源と、ブラックマトリ
ックスを介して蛍光体が一定のパターンで形成された蛍
光体層を有する表示スクリーンと、前記電子ビームを前
記蛍光体層の所定の位置に選択的に照射させる機能を有
する電子ビーム軌道制御手段とを備えた画像表示装置に
おいて、 所定の前記電子ビームを振動させる手段と、振動してい
る前記電子ビームによって発光する前記蛍光体層の所定
位置の発光量を検知する手段と、前記発光量に基づいて
前記電子ビームのずれを認識する手段と、前記ずれを前
記電子ビーム軌道制御手段にフィードバックして前記電
子ビームのずれを補正する手段とを有する画像表示装
置。 - 【請求項2】 電子ビームのずれを認識する手段が、所
定位置の蛍光体層の中心に対して振動させるべくビーム
軌道に所定のオフセットを与えた場合のこのオフセット
された位置の蛍光体層の発光量と、前記蛍光体層の中心
に対して前記ビーム軌道のオフセットと逆方向のオフセ
ットを与えた場合のこのオフセットされた位置の蛍光体
層の発光量とを比較するものである請求項1に記載の画
像表示装置。 - 【請求項3】 電子ビームのずれを認識する手段が、所
定位置の蛍光体層の中心に対して振動させるべくビーム
軌道に所定のオフセットを与えた場合のこのオフセット
された位置の蛍光体層の発光量と、このオフセットされ
た位置の蛍光体層の適正な発光量とを比較するものであ
る請求項1に記載の画像表示装置。 - 【請求項4】 蛍光体層の発光量を検知する手段が、P
INフォトダイオードを用いたものである請求項1、2
または3に記載の画像表示装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9355383A JPH11185671A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 画像表示装置 |
PCT/JP1998/005731 WO1999034606A1 (en) | 1997-12-24 | 1998-12-17 | Image display |
EP98959223A EP0963121B1 (en) | 1997-12-24 | 1998-12-17 | Image display |
US09/367,582 US6184627B1 (en) | 1997-12-24 | 1998-12-17 | Image display |
DE69833877T DE69833877T2 (de) | 1997-12-24 | 1998-12-17 | Bildanzeigevorrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9355383A JPH11185671A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11185671A true JPH11185671A (ja) | 1999-07-09 |
Family
ID=18443622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9355383A Pending JPH11185671A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 画像表示装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6184627B1 (ja) |
EP (1) | EP0963121B1 (ja) |
JP (1) | JPH11185671A (ja) |
DE (1) | DE69833877T2 (ja) |
WO (1) | WO1999034606A1 (ja) |
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---|---|---|---|---|
GB0006762D0 (en) * | 2000-03-22 | 2000-05-10 | Smiths Industries Plc | Displays |
KR100343205B1 (ko) * | 2000-04-26 | 2002-07-10 | 김순택 | 카본나노튜브를 이용한 삼극 전계 방출 어레이 및 그 제작방법 |
US6680579B2 (en) | 2001-12-14 | 2004-01-20 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Method and apparatus for image and video display |
KR20050104649A (ko) * | 2004-04-29 | 2005-11-03 | 삼성에스디아이 주식회사 | 전자 방출 표시장치 |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB871155A (en) * | 1957-08-15 | 1961-06-21 | Sylvania Thorn Colour Television Laboratories Ltd | Improvements in and relating to colour television receivers |
NL254371A (ja) * | 1959-08-05 | |||
US3784735A (en) * | 1972-03-29 | 1974-01-08 | Bell Telephone Labor Inc | Color television with control of a wobbling beam |
US4077054A (en) * | 1977-02-17 | 1978-02-28 | Rca Corporation | System for modulating a flat panel image display device |
KR850000970B1 (ko) * | 1981-02-10 | 1985-07-02 | 야마시다 도시히꼬 | 화상표시 장치 |
JPS5884581A (ja) * | 1981-11-16 | 1983-05-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 画像表示装置 |
JPS60191578A (ja) * | 1984-03-12 | 1985-09-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 画像表示装置 |
JPS6469188A (en) * | 1987-09-10 | 1989-03-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Adjustment method for color image display device |
JP2754546B2 (ja) | 1987-12-25 | 1998-05-20 | 松下電器産業株式会社 | 画像表示装置 |
JPH01296543A (ja) | 1988-05-23 | 1989-11-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 画像表示装置 |
US5017842A (en) * | 1990-05-03 | 1991-05-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Image display apparatus |
JPH0468791A (ja) * | 1990-07-05 | 1992-03-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 画像表示装置 |
JPH0494044A (ja) * | 1990-08-10 | 1992-03-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 平板型表示装置 |
KR100286828B1 (ko) * | 1996-09-18 | 2001-04-16 | 니시무로 타이죠 | 플랫패널표시장치 |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP9355383A patent/JPH11185671A/ja active Pending
-
1998
- 1998-12-17 EP EP98959223A patent/EP0963121B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-12-17 US US09/367,582 patent/US6184627B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-12-17 WO PCT/JP1998/005731 patent/WO1999034606A1/ja active IP Right Grant
- 1998-12-17 DE DE69833877T patent/DE69833877T2/de not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
DE69833877T2 (de) | 2006-08-17 |
US6184627B1 (en) | 2001-02-06 |
EP0963121B1 (en) | 2006-03-15 |
EP0963121A4 (en) | 2004-06-23 |
DE69833877D1 (de) | 2006-05-11 |
EP0963121A1 (en) | 1999-12-08 |
WO1999034606A1 (en) | 1999-07-08 |
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