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JPH11179128A - 空気浄化装置 - Google Patents

空気浄化装置

Info

Publication number
JPH11179128A
JPH11179128A JP9353905A JP35390597A JPH11179128A JP H11179128 A JPH11179128 A JP H11179128A JP 9353905 A JP9353905 A JP 9353905A JP 35390597 A JP35390597 A JP 35390597A JP H11179128 A JPH11179128 A JP H11179128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
air
water
water supply
ventilation path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9353905A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Fukui
秀明 福井
Norihide Arakane
仙英 荒金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP9353905A priority Critical patent/JPH11179128A/ja
Publication of JPH11179128A publication Critical patent/JPH11179128A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浄化部の油や粉塵等による目詰まりが解消で
きて一定期間毎の浄化部の手入れのほとんど不要な空気
浄化装置を提供すること。 【解決手段】 フード本体5内の通気経路Aに設けられ
たフィルタ2上方の通気経路前側に給水ノズル3、下方
に水受け用の防水パン4を配設して浄化部を形成し、被
浄化空気を吸気ファン6にて通気経路Aを介して吸引通
気し空気浄化する、浄化運転中又は浄化運転後にフィル
タ2へ給水する空気浄化装置1において、給水をフィル
タ2表面に親水化させる親水化手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、おもに厨房の調理
機器上に設置され、調理時に発生する油煙等の被浄化空
気を吸引して浄化し排気する空気浄化装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭においても、厨房などにて調
理時に発生する油煙等の被浄化空気を吸引して浄化し排
気する換気装置が普及している。この種の換気装置は、
厨房などの室内空気を浄化して排気する空気浄化装置
で、一般にレンジフードと呼ばれており、厨房に設けら
れた調理機器であるレンジ台上方に設置されている。
【0003】上記の空気浄化装置においては、例えば、
通気経路である空気浄化装置のフード本体下面側の開口
に、浄化部として図9に示すような、ステンレス材等の
金属板材料にて、短いスリット状長孔21a、22a
(図示せず)を多数横方向に並べて形成した2枚の多孔
板21、22を、各々の長孔21a、22aと同長孔以
外の非孔部21b、22b(図示せず)とを相対向させ
並設してフィルターが形成されている。そして、調理時
に発生する油煙等の被浄化空気をフード本体内に設けら
れた吸気ファンにて上記通気経路を介して吸引して多孔
板21、22に通気し、空気浄化して空気ダクトを介し
て室外へ排気する。
【0004】すなわち、この多孔板21、22におい
て、被浄化空気中の質量の大きい油成分が1枚目の多孔
板の長孔21aにて加速され、2枚目の非孔部22bへ
衝突させて捕捉され空気浄化がなされる。なお、多孔板
21、22の表面へ付着した油成分は、一定期間毎に洗
剤等を使用して洗い落とす必要があるが、これら多孔板
21、22のようなフィルタの多くは、図10に示すよ
うに、空気浄化装置1内に傾けて設置されており、その
下方縁端には、捕捉した油成分を集めて回収するための
油受けCが設けられており、捕捉されて集められた油を
一括して容易に廃棄することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、一定期間毎に、多孔板21、22
表面を洗浄したり、油受けCに集められた油を廃棄して
油受けCを洗浄する等の、フィルタの手入れ作業が必要
である。したがって、この手入れ作業を必要としない空
気浄化装置の要求が高まってきており、本出願人から
も、2枚の多孔板を、各々の長孔と非孔部とが相対向す
るように通気経路内に略水平に並設して浄化部を形成
し、給水手段から洗浄用水を多孔板表面へ給水するとと
もに、被浄化空気を多孔板の下方から上方に向けた通気
経路を介して、吸気ファンにて吸引通気して洗浄用水を
バブリングさせて空気浄化し排気する空気浄化装置を提
案している。
【0006】この空気浄化装置は、洗浄用水のバブリン
グにて被浄化空気から粉塵、油成分等を高効率にて捕捉
して空気浄化し、洗浄用水とともに排水すものである。
したがって、上記の一定期間毎の手入れ作業が不要とな
り、家事労働の軽減を図ることができる。しかし、この
空気浄化装置は、浄化部の多孔板間に長い期間において
粉塵等のほこりを含んだ油が堆積し、長孔が目詰まりす
るという解決しなければならない課題があった。
【0007】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、浄化部の油や粉塵等によ
る目詰まりが解消できて一定期間毎の浄化部の手入れの
ほとんど不要な空気浄化装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の空気浄化装置は、フード本体内の通
気経路に設けられたフィルタ上方の通気経路前側に給水
手段、下方に水受け用の防水パンを配設して浄化部を形
成し、被浄化空気を吸気ファンにて通気経路を介して吸
引通気し空気浄化する、浄化運転中又は浄化運転後にフ
ィルタへ給水する空気浄化装置において、給水をフィル
タ表面に親水化させる親水化手段を設けている。
【0009】したがって、この場合、少量の水にてフィ
ルタ表面に濡れ面を大きく確保することができる。
【0010】また、請求項2記載の空気浄化装置は、請
求項1記載のフィルタ表面に親水性塗料を塗布し、親水
化手段としている。
【0011】したがって、この場合、フィルタ表面に塗
料を塗布することにて親水性を得ることができる。
【0012】また、請求項3記載の空気浄化装置は、請
求項1記載のフィルタへの給水に界面活性剤を混入する
界面活性剤混入部を設け、同界面活性剤混入部を親水化
手段としている。
【0013】したがって、この場合、界面活性剤混入部
からフィルタへの給水に界面活性剤が混入されてフィル
タを親水化することができる。
【0014】また、請求項4記載の空気浄化装置は、請
求項1記載のフィルタをアルミニウム材にて形成すると
ともに表面に酸化被膜処理をし、親水化手段としてい
る。
【0015】したがって、この場合、フィルタをアルミ
ニウム材にて形成するとともに表面に酸化被膜処理こと
にて親水性を得ることができる。
【0016】また、請求項5記載の空気浄化装置は、請
求項1乃至4のいずれか一つの請求項記載のフィルタへ
の給水を加熱する加熱部を設けている。
【0017】したがって、この場合、フィルタへの給水
が加熱される。
【0018】
【発明の実施の形態】図1乃至図6は、本発明の請求項
1、2に対応する第1の実施の形態を示し、図7は、本
発明の請求項3に対応する第2の実施の形態を示し、図
8は、本発明の請求項4、5に対応する第3の実施の形
態を示している。
【0019】[第1の実施の形態]図1は、第1の実施
の形態の空気浄化装置を示す概略構成図である。図2
は、同空気浄化装置の要部であるフィルタの分解斜視図
である。図3は、同空気浄化装置の要部であるフィルタ
の説明図である。図4は、同空気浄化装置のフィルタに
おける親水性の説明図である。図5は、同空気浄化装置
の浄化部を示す部分構成図である。図6は、同空気浄化
装置の給水ノズルの説明図である。
【0020】この実施の形態の空気浄化装置1は、フー
ド本体5内の通気経路Aに設けられたフィルタ2上方の
通気経路前側に給水手段、下方に水受け用の防水パン4
を配設して浄化部を形成し、被浄化空気を吸気ファン6
にて通気経路Aを介して吸引通気し空気浄化する、浄化
運転中又は浄化運転後にフィルタ2へ給水する空気浄化
装置1において、給水をフィルタ2表面に親水化させる
親水化手段を設けている。
【0021】また、該実施の形態の空気浄化装置1は、
フィルタ2表面に親水性塗料を塗布し、親水化手段とし
ている。
【0022】詳しくは、空気浄化装置1は、例えば住宅
などの厨房に設置され、図1に示すように、レンジ10
にて調理中に発生した油煙11等を、通気経路Aの入り
口であるフード本体5下面側の開口5aから同フード本
体5の内部へ吸引して、浄化部のフィルタ2にて空気浄
化し、空気ダクト9を介して室外14へ排気するもの
で、浄化部を構成するフィルタ2、給水ノズル3及び防
水パン4と、フード本体5と、吸気ファン6と、給水ノ
ズル3への給水制御を行う電磁弁7とを備えている。な
お、この場合、吸気ファン6及び電磁弁7は、例えばマ
イコン等を有して形成される、図示していない制御部に
てその運転制御がなされる。
【0023】フィルタ2は、この場合、例えばステンレ
ス材等の金属板材料にて形成され、給水をフィルタ2表
面に親水化させる親水化手段として、表面に親水性塗料
を塗布してある。そして、図2に示すように、通気経路
A前面側の多孔板21とこの多孔板21後側の多孔板2
2とによって構成されている。すなわち、このフィルタ
2は、長孔21a、22aを多数横方向に並べた多孔板
21、22を前後に2枚平行に重ねた2重構造のもの
で、図3に示すように、最前面である一方の多孔板21
の長孔21aと、他方の多孔板22の非孔部22bとが
対向している。この場合、多孔板21の長孔21aは上
部から下部に連通する1本の長孔で、上下方向縁端が開
放してある。また、図2に示すように、上下方向各縁端
にて 非孔部21bが接続片21cにて接続され、ま
た、接続片21cが通気経路Aの後側に向けて略L字状
に折曲してある。なお、本発明においては、フィルタ2
は、上記多孔板による2重構造によるものの他、例えば
パンチングメタル、または網状のもの等、どの様な構成
のものであってもよい。
【0024】上記親水化とは、給水ノズル3からの給水
Bがフィルタ2へ付着したとき、給水Bとフィルタ2と
の接触角θを60度以下とさせて親水性をもたすことを
いう。そして、この場合、親水性塗料として、メーカー
名が関西ペイントで、製品名がコスマーKP9811と
呼ばれている塗料が塗布してあり、接触角を20〜25
度程度としてある。
【0025】フィルタ2は、この場合、図5に示すよう
に、通気経路Aの前側面を下方に向けて傾斜させ配設し
てあり、また、フィルタ2を配置した部分においては、
通気経路Aの下部が防水パン4となっており、同防水パ
ン4の前後方向(通気経路Aによる空気の流れ方向)の
略中央部に、防水パン4を通気経路A前側と後側とに分
割する分割壁52が形成してあり、この分割壁52の下
部をフィルタ2にて構成してある。
【0026】防水パン4の前端部には前方へ向けて斜め
に前壁41が設けられており、この前壁41先端が隙間
を介してフード本体5の傾斜片51と対向している。し
たがって、フード本体5の下面側の開口5aから入った
空気は、傾斜片51と前壁41との間の通気経路Aを流
れ、傾斜片51にて向きを変えられてフィルタ2へ向か
い流れるようになっている。また、防水パン4の後端部
には、通気経路Aのフィルタ2と吸気ファン6との間に
通気経路Aの下部を閉塞するための仕切板53が設けて
ある。
【0027】給水ノズル3は、上記フィルタ2に給水す
る給水手段で、同フィルタ2上方の通気経路A前側に設
けられ、この場合、図6に示すように、水を例えば略6
0度の噴霧角の扇状に噴霧するスプレイノズルが2つ用
いられており、上記フィルタ2の通気経路Aの前側面に
略平行の向きに噴霧給水するようにしてある。また、こ
の給水ノズル3、3は、水を扇状に噴霧するようにして
あり、それぞれの給水ノズル3にて各扇状が交差するよ
うに広範囲のフィルタ面を濡らすようにしてある。した
がって、この給水ノズル3からの噴霧の向きを、上方よ
り下方に噴霧し、且つフィルタ2の前面と略平行にフィ
ルタ2前面に沿って噴霧するものにおいては、給水ノズ
ル3からの噴射の力と重力の落下の力との相乗効果にて
フィルタ2前面に付着したしたごみを容易に流下させる
ことができる。なお、上記給水ノズル3とフィルタ2の
前側面との噴霧給水のなす角度は、略平行以外に通気経
路Aの前側面に対して鋭角をもった方向としても良い。
【0028】給水ノズル3、3側方にはカバー54が配
置してあり、フィルタ2上方においては上記分割壁52
と対向するように前カバー54aが設けてあり、給水ノ
ズル3から噴霧された水が前側に飛散しないようにして
ある。また、防水パン4の後部、すなわち防水パン4の
フィルタ2の後側後方の位置には、図1に示すように、
排水口42と水位センサ8とが設けてある。また、排水
口42にはU字状トラップのようなトラップ部を介して
排水管12が接続してあり、この排水管12は図示して
いない厨房などの排水管に接続してある。
【0029】吸気ファン6は、例えばシロッコファンの
ようなファンが用いられ、前端部に吸い込み口6aが設
けられている。この場合、吸い込み口6aの上端と前記
仕切板53の上端との位置関係は、図1に示すように、
仕切板53の上端の高さを吸気ファン6の吸い込み口6
aの上端よりも高くしてある。
【0030】上記給水ノズル3へ給水する給水管13に
は、電磁弁7が設けてある。この電磁弁7は、吸気ファ
ン6とともに、図示していない制御部からの制御信号に
て開閉制御され、例えば、吸気ファン6による浄化運転
中又は、浄化運転後に、連続して又は、間欠的に給水ノ
ズル3から給水されるようにするものである。
【0031】上記制御部による電磁弁7の開閉制御の具
体的な例としては、吸気ファン6の非使用時には電磁弁
7が閉となるように制御し、例えば、図示していない浄
化運転起動用の操作スイッチを操作することで、吸気フ
ァン6が起動して浄化運転を行う。そして、浄化運転を
終了するときは、この操作スイッチが操作されて吸気フ
ァン6の運転が停止される。また、吸気ファン6運転中
及び運転停止後の所定時間、電磁弁7が開となって給水
ノズル3へ給水され、給水ノズル3から下方へ向けて水
を扇状に噴霧し、この水によってフィルタ2が洗浄さ
れ、浄化運転中及び浄化運転後にフィルタ2に付着した
油分や粉塵等をフィルタ2表面から洗い流し、後述する
防水パン4に設けられた排水口42から排水する。
【0032】以上説明した空気浄化装置1は、空気浄化
を行う換気運転時、すなわち、レンジ10にて調理中に
発生した油煙11等を空気ダクト9を介して室外14へ
排気するときに、フード本体5内に設けられた吸気ファ
ン6を作動させ、油煙11等を含んだ被浄化空気が、同
フード本体5の下面側の開口5aから入って、傾斜片5
1と前壁41との間を流れて傾斜片51にて向きを変え
られてフィルタ2へ送られ、油煙11中の油分や粉塵等
がフィルタ2にて分離除去される。すなわち、フィルタ
2の多孔板21、22が、各々の長孔21a、22aと
非孔部21b、22bとが相対向するように並設されて
いるので、被浄化空気中の油成分が1枚目の多孔板21
の長孔21aにて加速され、2枚目の多孔板22の非孔
部22bへ衝突して捕捉されて分離除去され空気浄化が
なされる。
【0033】この場合、上記操作スイッチが操作され換
気運転が始まり電磁弁7が開となって給水ノズル3、3
へ給水され、フィルタ2の多孔板21上方から多孔板2
1前面と略平行に同前面に沿って噴霧される。その結
果、油分や粉塵等が多孔板21、22の非孔部21b、
22bにて捕捉されるとともに水に流される。すなわ
ち、通気経路Aの前側である多孔板21の非孔部21b
と、後側の多孔板22の非孔部22bに水の流れが生
じ、多孔板上部から下部へ連通する長孔21a、22a
に沿って非孔部21b、22b上を流される。そして、
操作スイッチが操作されて換気運転が終了するが、その
後、所定時間フィルタ2へ噴霧給水され、多孔板21、
22の非孔部21b、22bにて捕捉されて残存してい
る油分や粉塵等が水に流される。
【0034】ここで、図4に示すように、フィルタ2の
多孔板21、22表面に親水化処理を施すことで少量の
水にてフィルタ2表面に濡れ面を広く確保することが出
来、噴霧給水による洗浄性を高めることができる。すな
わち、多孔板21、22表面に親水化塗料を塗布するこ
とで、容易にフィルタ2表面を親水化させることができ
て付着ほこりが流されずに残留することを大幅に減少で
きる。
【0035】なお、このものにおいては、通気経路前側
多孔板21の長孔21a間の非孔部21bの巾が3mm
で、後方側の多孔板22の長孔22a間の非孔部22b
の巾が2.5mmで、上流側の多孔板21の長孔21a
間の非孔部21bの巾よりも下流側の多孔板22の長孔
22a間の非孔部22bの巾を狭くして、下流側におけ
る非孔部22bにおける洗浄性を向上させている。すな
わち、下流側における多孔板22の非孔部22bは、上
流側の長孔21aを通して噴霧された水にて洗浄される
が、下流側の多孔板22の長孔22a間の非孔部22b
の巾を狭くすることで、洗浄効率を上げると共に、油分
や粉塵等のごみとの接触面積を小さくし、上流側の多孔
板21の非孔部21bと同じようなきれいな洗浄ができ
るのである。
【0036】したがって、以上説明した空気浄化装置1
によると、少量の水にてフィルタ2表面に濡れ面を大き
く確保することができるので、浄化部の油や粉塵等によ
る目詰まりが解消できて一定期間毎の浄化部の手入れの
ほとんど不要で、給水手段である給水ノズル3、3によ
る洗浄性を大きく向上させることができる。また、フィ
ルタ2表面に塗料を塗布することにて親水性を得ること
ができるので、容易に親水化が出来、以て、少量生産性
に優れる。
【0037】[第2の実施の形態]図7は、第2の実施
の形態の空気浄化装置を示す概略構成図である。
【0038】この空気浄化装置は、フィルタの構成及び
界面活性剤混入部を付加した点のみが第1の実施の形態
と異なるもので、他の構成部材は第1の実施の形態のも
のと同一で、該実施の形態の空気浄化装置は、フィルタ
2への給水に界面活性剤を混入する界面活性剤混入部3
1を設け、同界面活性剤混入部31を親水化手段として
いる。
【0039】このもののフィルタ2は、図2に示す通気
経路A前面側の多孔板21とこの多孔板21後側の多孔
板22が、ステンレス材等の金属板材料にて形成されて
いるのみで塗装等の処理が成されておらず、また、この
ものにおいては、図7に示すように、給水ノズル3から
フィルタ2への給水に例えば中性洗剤等の界面活性剤を
混入する界面活性剤混入部31が設けられている。この
界面活性剤混入部31は、例えば浸透膜を介して給水管
13内部の水に僅かずつ界面活性剤を浸透させ混入す
る。
【0040】すなわち、界面活性剤混入部31からフィ
ルタ2への給水に界面活性剤が混入されてフィルタ2を
親水化することができ、図4に示すように、フィルタ2
へ少量の水を噴霧給水してフィルタ2表面に濡れ面を広
く確保することが出来、噴霧給水による洗浄性を高める
ことができる。そして、付着ほこりが流されずに残留す
ることを大幅に減少できる。なお、界面活性剤の混入に
よるフィルタ2表面と水との接触角度は略0度となり、
フィルタ2表面の濡れ性をより向上させることができ
る。
【0041】したがって、以上説明した空気浄化装置1
によると、界面活性剤混入部31からフィルタ2への給
水に界面活性剤が混入されてフィルタ2を親水化するこ
とができるので、フィルタ2のコストが上昇せず、簡単
な構成にて親水性を得ることができ、以て、コスト面に
て優れる。
【0042】[第3の実施の形態]図8は、第3の実施
の形態の空気浄化装置を示す概略構成図である。
【0043】この空気浄化装置は、フィルタ及び給水手
段の構成のみが第1の実施の形態と異なるもので、他の
構成部材は第1の実施の形態のものと同一で、該実施の
形態の空気浄化装置は、フィルタ2をアルミニウム材に
て形成するとともに表面に酸化被膜処理をし、親水化手
段としている。また、該実施の形態の空気浄化装置は、
フィルタ2への給水を加熱する加熱部32を設けてい
る。なお、本発明は、上記構成のみに限定するものでな
く、加熱部32の無いもの、又は加熱部32のみ具備す
るものであっても良い。
【0044】このもののフィルタ2は、図2に示す通気
経路A前面側の多孔板21とこの多孔板21後側の多孔
板22が、アルミニウム材による板材にて形成されてお
り、給水をフィルタ2表面に親水化させる親水化手段と
して、同アルミニウム材表面に酸化被膜処理をして構成
している。なお、アルミニウム材表面に酸化被膜処理を
行った場合、フィルタ2表面と水との接触角度は略52
度となり、アルミニウム材素地のままの場合の略63度
と比較して接触角度を小さくさせ、フィルタ2表面の濡
れ性を向上させることができる。
【0045】また、このものにおいては、図8に示すよ
うに、電磁弁7と給水ノズル3であるスプレイノズルと
の間に給水を加熱する加熱部32に相当する加熱ヒータ
が設けられている。この加熱ヒータは、例えばコードヒ
ータで、らせん状に屈曲させ配設した給水管13(図示
せず)の外側に巻回して設けられており、給水ノズル3
から噴霧給水される水を略30度以上の水温に加熱す
る。
【0046】ここで、フィルタ2の多孔板21、22を
アルミニウム材にて形成するとともに表面に酸化被膜処
理をして親水化手段とすることで、少量の水にてフィル
タ2表面に濡れ面を広く確保することが出来、噴霧給水
による洗浄性を高めることができる。すなわち、フィル
タ2の構成材料自体の表面を親水化させることができ
て、付着ほこりが流されずに残留することを大幅に減少
できる。また、加熱部32にてフィルタ2への給水が加
熱されてフィルタ2へ付着している油成分を遊離しやす
くすることができ、付着ほこりとともに油成分も流され
ずに残留することを大幅に減少できる。
【0047】したがって、以上説明した空気浄化装置1
によると、フィルタ2をアルミニウム材にて形成すると
ともに表面に酸化被膜処理ことにて親水性を得ることが
できるので、フィルタ2の構成材料自体の表面を親水化
させることが出来、以て、大量生産性に優れる。また、
フィルタ2への給水が加熱されるので、油成分も流され
ずに残留することを大幅に減少出来、以て、洗浄性をよ
り向上できる。
【0048】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の空
気浄化装置は、少量の水にてフィルタ表面に濡れ面を大
きく確保することができるので、浄化部の油や粉塵等に
よる目詰まりが解消できて一定期間毎の浄化部の手入れ
のほとんど不要で、給水手段による洗浄性を大きく向上
させることができる。
【0049】また、請求項2記載の空気浄化装置は、請
求項1記載のものの効果に加え、フィルタ表面に塗料を
塗布することにて親水性を得ることができるので、容易
に親水化が出来、以て、少量生産性に優れる。
【0050】また、請求項3記載の空気浄化装置は、請
求項1記載のものの効果に加え、界面活性剤混入部から
フィルタへの給水に界面活性剤が混入されてフィルタを
親水化することができるので、フィルタのコストが上昇
せず、簡単な構成にて親水性を得ることができ、以て、
コスト面にて優れる。
【0051】また、請求項4記載の空気浄化装置は、請
求項1記載のものの効果に加え、フィルタをアルミニウ
ム材にて形成するとともに表面に酸化被膜処理ことにて
親水性を得ることができるので、フィルタの構成材料自
体の表面を親水化させることが出来、以て、大量生産性
に優れる。
【0052】また、請求項5記載の空気浄化装置は、請
求項請求項1乃至4のいずれか一つの請求項のものの効
果に加え、フィルタへの給水が加熱されるので、油成分
も流されずに残留することを大幅に減少出来、以て、洗
浄性をより向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の空気浄化装置を示
す概略構成図である。
【図2】同空気浄化装置の要部であるフィルタの分解斜
視図である。
【図3】同空気浄化装置の要部であるフィルタの説明図
である。
【図4】同空気浄化装置のフィルタにおける親水性の説
明図である。
【図5】同空気浄化装置の浄化部を示す部分構成図であ
る。
【図6】同空気浄化装置の給水ノズルの説明図である。
【図7】第2の実施の形態の空気浄化装置を示す概略構
成図である。
【図8】第3の実施の形態の空気浄化装置を示す概略構
成図である。
【図9】本発明の従来例である空気浄化装置の要部であ
るフィルタを示す斜視図である。
【図10】本発明の従来例である空気浄化装置のフィル
タを示す説明図である。
【符号の説明】
1 空気浄化装置 2 フィルタ 3 給水ノズル(給水手段) 4 防水パン 5 フード本体 6 吸気ファン 31 界面活性剤混入部(親水化手段) 32 加熱部 A 通気経路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フード本体内の通気経路に設けられたフ
    ィルタ上方の通気経路前側に給水手段、下方に水受け用
    の防水パンを配設して浄化部を形成し、被浄化空気を吸
    気ファンにて通気経路を介して吸引通気し空気浄化す
    る、浄化運転中又は浄化運転後にフィルタへ給水する空
    気浄化装置において、 給水をフィルタ表面に親水化させる親水化手段を設けた
    ことを特徴とする空気浄化装置。
  2. 【請求項2】 フィルタ表面に親水性塗料を塗布し、親
    水化手段としたことを特徴とする請求項1記載の空気浄
    化装置。
  3. 【請求項3】 フィルタへの給水に界面活性剤を混入す
    る界面活性剤混入部を設け、同界面活性剤混入部を親水
    化手段としたことを特徴とする請求項1記載の空気浄化
    装置。
  4. 【請求項4】 フィルタをアルミニウム材にて形成する
    とともに表面に酸化被膜処理をし、親水化手段としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の空気浄化装置。
  5. 【請求項5】 フィルタへの給水を加熱する加熱部を設
    けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つの
    請求項記載の空気浄化装置。
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