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JPH11177409A - レベルシフト回路、これを用いた信号ドライバおよび表示装置ならびに半導体装置 - Google Patents

レベルシフト回路、これを用いた信号ドライバおよび表示装置ならびに半導体装置

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Publication number
JPH11177409A
JPH11177409A JP9352447A JP35244797A JPH11177409A JP H11177409 A JPH11177409 A JP H11177409A JP 9352447 A JP9352447 A JP 9352447A JP 35244797 A JP35244797 A JP 35244797A JP H11177409 A JPH11177409 A JP H11177409A
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JP
Japan
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signal
switching element
input
level shift
shift circuit
Prior art date
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JP9352447A
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Mutsumi Kimura
睦 木村
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Publication of JPH11177409A publication Critical patent/JPH11177409A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 TFT等のオン電流が小さく、しきい値立ち
上がりの悪いスイッチング素子を用いた場合や、低電圧
により駆動した入力信号を入力する場合でも、確実迅速
にレベルシフトを行う。 【解決手段】 高電位側供給端子42と低電位側供給端
子43間で直列に接続されたスイッチング素子p1,n
1と、同様にそれと並列に接続されたスイッチング素子
p2,n2とを有し、異なる電源電圧に対応した電圧振
幅を持ち互いに逆位相の入力信号In1,In2を、異
なるレベルの出力信号Out1,Out2に変換する。
入力信号In1の変化に対応した信号を同位相の一方の
出力端子31に伝達する伝達手段C1と、入力信号In
2の変化に対応した信号を他方の出力端子30に伝達す
る伝達手段C2とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランジスタを用
いたレベルシフト回路、これを用いた信号ドライバおよ
び表示装置ならびに半導体装置に関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】レベル
シフト回路として、第1の電源電圧に対応した電圧振幅
を持ち互いに逆位相の第1および第2の入力信号を、第
2の電源電圧に対応した電圧振幅を持つ第1および第2
の出力信号に変換するものが知られている。
【0003】図7は、PMOSトランジスタp1,p2
およびNMOSトランジスタn1,n2を用いてこのよ
うなレベルシフト回路を構成した例を示す回路図であ
る。このレベルシフト回路においては、一対の入力端子
に第1の電源電圧(例えば0V,5V)に対応する互い
に逆位相の第1および第2の入力信号In1,In2を
入力すると、一対の出力端子に第2の電源電圧(例えば
0V,10V)に対応する第1および第2の出力信号O
ut1,Out2が出力される。なお、一対の電源端子
には、NMOSトランジスタ側を低電位VLとし、PM
OSトランジスタ側を高電位VHとして第2の電源電圧
が印加される。
【0004】このレベルシフト回路を通常のCMOSで
形成し、入力信号として第1の電源電圧に対応した信号
をIn1とIn2に入力させた場合は、第2の電源電圧
に対応してレベルシフトされた出力信号Out1とOu
t2とを得ることができる。
【0005】ところが、このレベルシフト回路を、駆動
回路の一部として液晶表示パネルを構成するガラス基板
上に設ける場合のように、TFT(薄膜トランジスタ)
で形成したために各トランジスタのオン電流が小さく、
しきい値立ち上がりが悪い場合や、第1の電源電圧が第
2の電源電圧よりもかなり低い場合には、レベルシフト
された信号であるOut1,Out2が、In1,In
2の反転に対応して反転しなかったり、反転するまでに
長時間を要したりする問題が発生することがある。
【0006】なお、本出願人は、予め日本特許情報機構
(JAPIO)の先行技術調査(パトリス)によって、
検索式:”(レベル*シフタ)*(容量+キャパシ
タ)”にて、先行技術を調査し、ヒット件数20件の調
査結果を得た。この結果から、上記問題点を解決するた
めの技術を発見することはできなかった。
【0007】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的は、TFT等のオン電流
が小さく、しきい値立ち上がりの悪いスイッチング素子
を用いた場合や、低電圧の入力信号を入力する場合で
も、確実にレベルシフトを行うことができ、動作速度が
速いレベルシフト回路、これを用いた駆動回路および表
示装置ならびに半導体装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るレベルシフト回路は、第1の電源電圧に対応した互
いに逆位相の第1入力信号および第2入力信号が入力さ
れる第1入力端子および第2入力端子と、前記第1の電
源電圧とは異なる第2の電源電圧の高電位側供給端子と
低電位側供給端子との間で直列に接続された第1導電型
の第1スイッチング素子および第2導電型の第2スイッ
チング素子と、前記第2の電源電圧の高電位側供給端子
と低電位側供給端子との間で直列に接続された第1導電
型の第3スイッチング素子および第2導電型の第4スイ
ッチング素子とが、並列に接続されて形成されたスイッ
チング回路と、前記第1、第2スイッチング素子の接続
部と、前記第3スイッチング素子の制御電極とに接続さ
れ、第1出力信号が出力される第1出力端子と、前記第
3、第4スイッチング素子の接続部と、前記第1スイッ
チング素子の制御電極とに接続され、第2出力信号が出
力される第2出力端子とを有し、前記第1入力端子は、
前記第2スイッチング素子の制御電極に接続されてな
り、前記第2入力端子は、前記第4スイッチング素子の
制御電極に接続されてなり、前記第1および第2入力端
子に入力された前記第1および第2入力信号を、前記第
2の電源電圧に対応した前記第1および第2出力信号に
変換するレベルシフト回路であって、前記第1入力端子
に入力された信号の変化に対応した信号を第1伝達手段
を介して前記第2出力端子に出力し、前記第2入力端子
に入力された信号の変化に対応した信号を第2伝達手段
を介して前記第1出力端子に出力することを特徴とす
る。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、第1入力
信号の変化に対応した信号が第2出力端子に伝達される
ため、第1入力信号の立ち上がり(下がり)に対応して
第2出力信号が立ち上がる(下がる)。また、第2入力
信号の変化に対応した信号が第1出力端子に伝達される
ため、第1入力信号の立ち上がり(下がり)に対応して
第1出力信号が立ち上がる(下がる)。したがって、従
来のレベルシフタの動作に加えて、これらの効果によ
り、第1および第2入力信号の反転に対する応答速度が
速く、確実にレベルシフトを行うことができるレベルシ
フト回路となる。
【0010】請求項2は、請求項1に記載の発明に係る
レベルシフト回路において、前記第1伝達手段は、前記
第1入力端子と前記第2出力端子との間に接続されたキ
ャパシタであり、前記第2伝達手段は、前記第2入力端
子と前記第1出力端子との間に接続されたキャパシタで
あることを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、第1およ
び第2伝達手段がキャパシタであるため、容易に形成可
能なレベルシフト回路となる。
【0012】請求項3は、請求項1または請求項2に記
載の発明に係るレベルシフト回路において、前記第2電
源電圧の高電位側供給端子と、前記第1および第3スイ
ッチング素子との間に、それぞれ抵抗素子が挿入される
ことを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、第1スイ
ッチング素子に接続された抵抗素子を介して第2電源電
圧の高電位側が接続されているため、第2スイッチング
素子に入力される第1入力信号がHレベルとなって、第
2スイッチング素子がオンした際に第1スイッチング素
子を流れる電流が制限され、第1出力信号のLレベルへ
のスイッチングを迅速に行うことが可能となる。同様
に、第3スイッチング素子に接続された抵抗素子を介し
て第2電源電圧の高電位側が接続されているため、第4
スイッチング素子に入力される第2入力信号がHレベル
となった場合の第2出力信号のLレベルへのスイッチン
グを迅速を行うことができる。この結果、応答速度の速
いレベルシフト回路となる。
【0014】請求項4は、請求項1または請求項2に記
載の発明に係るレベルシフト回路において、前記第1ス
イッチング素子と前記第2スイッチング素子との接続部
に挿入される第1導電型の第5スイッチング素子と、前
記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子と
の接続部に挿入される第1導電型の第6スイッチング素
子と、を更に有し、前記第1入力端子は、前記第5スイ
ッチング素子の制御電極に接続され、前記第1出力端子
は、前記第5スイッチング素子と前記第2スイッチング
素子との接続部に接続され、前記第2入力端子は、前記
第6スイッチング素子の制御電極に接続され、前記第2
出力端子は、前記第6スイッチング素子と前記第4スイ
ッチング素子との接続部に接続されることを特徴とす
る。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、第1スイ
ッチング素子と第2スイッチング素子との接続部に第5
スイッチング素子が挿入され、第5スイッチング素子の
制御電極には第1入力信号が接続されているため、第1
入力信号がHレベルとなり第2スイッチング素子がオン
すると同時に第5スイッチング素子がオフする。したが
って、第1出力信号は、第1入力信号がHレベルとなる
と、迅速にLレベルとなる。同様に、第3スイッチング
素子と第4スイッチング素子との接続部に第6スイッチ
ング素子が挿入され、第6スイッチング素子の制御電極
には第2入力信号が接続されているため、第2出力信号
は、第2入力信号がHレベルとなると、迅速にLレベル
となる。この結果、迅速かつ確実に動作するレベルシフ
ト回路が得られる。
【0016】請求項5に記載の発明に係るレベルシフト
回路は、第1の電源電圧に対応した互いに逆位相の第1
入力信号および第2入力信号が入力される第1入力端子
および第2入力端子と、前記第1の電源電圧とは異なる
第2の電源電圧の高電位側供給端子と低電位側供給端子
との間で直列に接続された第1導電型の第1スイッチン
グ素子および第2導電型の第2スイッチング素子と、前
記第2電源電圧の高電位側供給端子と低電位側供給端子
との間で直列に接続された第1導電型の第3スイッチン
グ素子および第2導電型の第4スイッチング素子とが、
並列に接続されて形成されたスイッチング回路と、前記
第1、第2スイッチング素子の接続部と、前記第3、第
4スイッチング素子の制御電極とに接続され、第1出力
信号が出力される第1出力端子と、前記第3、第4スイ
ッチング素子の接続部と、前記第1、第2スイッチング
素子の制御電極とに接続され、第2出力信号が出力され
る第2出力端子と、を有し、前記第1および第2入力端
子に入力された前記第1および第2入力信号を前記第2
の電源電圧に対応した前記第1および第2出力信号に変
換するレベルシフト回路であって、第1入力端子に入力
された信号の変化に対応した信号を前記第1出力端子に
伝達する第1伝達手段と、第2入力端子が入力された信
号の変化に対応した信号を前記第2出力端子に伝達する
第2伝達手段と、を有することを特徴とする。
【0017】請求項5に記載の発明に係るレベルシフト
回路によれば、第1入力信号と同相で電圧レベルの異な
る第1出力信号と、第2入力信号と同相で電圧レベルの
異なる第2出力信号とを得ることができる。しかも、第
1および第2入力信号と、第1および第2出力信号との
グランドレベルを異なったものとすることができるレベ
ルシフト回路となる。
【0018】請求項6は、請求項1ないし請求項5のい
ずれかにおいて、前記第1ないし第4スイッチング素子
は、チャネルが非単結晶半導体層に形成されるTFTで
あることを特徴とする。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、第1ない
し第4スイッチング素子はチャネルが非単結晶半導体層
に形成されるTFTであるため、チャネルが単結晶半導
体層に形成されたトランジスタに比べスイッチング速度
の遅いトランジスタとなるにも拘わらず、スイッチング
速度が速く、かつ、確実に動作するレベルシフト回路と
なる。
【0020】請求項7に記載の発明に係る信号ドライバ
は、画像データ信号を保持するラッチ回路と、前記画像
データ信号を取り込むタイミングを伝えるサンプルパル
スを前記ラッチ回路に対して出力するシフトレジスタ回
路と、前記ラッチ回路から出力された前記画像データ信
号を所定の電源電圧に対応する電圧にレベルシフトさせ
る、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のレベル
シフト回路と、前記レベルシフト回路から出力された画
像データ信号をアナログ変換し、所定の電力容量で出力
する出力部とを有することを特徴とする。
【0021】請求項7に記載の発明によれば、上述の作
用効果を持つレベルシフト回路を有する信号ドライバが
得られる。
【0022】請求項8に記載の発明に係る表示装置は、
信号電極群と、走査電極群と、前記信号電極群と前記走
査電極群との各交差部付近に配置された表示要素とを備
える表示部と、前記走査電極群を駆動する走査ドライバ
と、前記信号電極群を駆動する請求項7に記載の信号ド
ライバとを有することを特徴とする。
【0023】請求項8に記載の発明によれば、上述の作
用効果を持つレベルシフト回路を含む信号ドライバを備
えた表示装置が得られる。
【0024】請求項9に記載の発明に係る半導体装置
は、請求項6に記載のレベルシフト回路を形成する半導
体装置であって、前記各TFTは、前記非単結晶半導体
層に形成されたソースおよびドレインと、ゲート絶縁膜
と、ゲート電極とを有し、前記第1および第2伝達手段
は、前記非単結晶半導体層と同層に形成された第1導電
層と、前記ゲート電極と同層に形成された第2導電層と
の間に、前記ゲート絶縁膜と同層に形成された第1絶縁
層を挟み込んで形成されたキャパシタであることを特徴
とする。
【0025】請求項9に記載の発明によれば、第1およ
び第2伝達手段を形成するために別個の層を形成する必
要がないため、第1および第2伝達手段を含んで構成さ
れるレベルシフト回路を有する半導体装置を容易に形成
することができる。
【0026】また、一般に、ゲート絶縁膜は他の絶縁膜
よりも薄いため、大容量キャパシタの形成を容易に行う
ことができる。
【0027】請求項10に記載の発明に係る半導体装置
は、請求項6に記載のレベルシフト回路を形成する半導
体装置であって、前記各TFTは、前記非単結晶半導体
層に形成されたソースおよびドレインと、ゲート絶縁膜
と、ゲート電極と、第1層間絶縁膜と、配線層とを有
し、前記第1および第2伝達手段は、前記ゲート電極と
同層に形成された第2導電層と、前記配線層と同層に形
成された第3導電層との間に、前記第1層間絶縁膜と同
層に形成された第2絶縁層を挟み込んで形成されたキャ
パシタであることを特徴とする。
【0028】請求項10に記載の発明によれば、第1お
よび第2伝達手段を形成するために別個の層を形成する
必要がないため、第1および第2伝達手段を含んで構成
されるレベルシフト回路を有する半導体装置を容易に形
成することができる。
【0029】請求項11に記載の発明に係る半導体装置
は、請求項6に記載のレベルシフト回路を形成する前記
各スイッチング素子、および前記各スイッチング素子の
上部に第2層間絶縁膜を介して形成される液晶素子用の
透明電極を含んで構成される半導体装置であって、前記
各TFTは、前記非単結晶半導体層に形成されたソース
およびドレインと、ゲート絶縁膜と、ゲート電極と、第
1層間絶縁膜と、配線層とを有し、前記第1および第2
伝達手段は、前記配線層と同層に形成された第3導電層
と、前記透明電極と同層に形成された第4導電層との間
に、前記第2層間絶縁膜と同層に形成された第3絶縁層
を挟み込んで形成されたキャパシタであることを特徴と
する。
【0030】請求項11に記載の発明によれば、第1お
よび第2伝達手段を形成するために別個の層を形成する
必要がないため、第1および第2伝達手段を含んで構成
されるレベルシフト回路を有する半導体装置を容易に形
成することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面を参照しながら、さらに具体的に説明す
る。
【0032】〔第1実施形態〕 <表示装置の全体構成>図1は、本発明の第1実施形態
に係る表示装置である液晶表示装置の構成を示すブロッ
クダイアグラムである。この図に示すように本実施形態
の液晶表示装置は、画像情報出力源74、画像情報処理
回路76、走査ドライバ80、信号ドライバ82、表示
部である液晶表示パネル86、クロック回路70、およ
び電源回路72を含んで構成される。
【0033】画像情報出力源74は、ROM、RAMな
どのメモリ、ビデオ信号を同調して出力する同調回路な
どを含んで構成され、クロック回路70からのクロック
に基づいて、ビデオ信号などの画像情報を出力する。
【0034】画像情報処理回路76は、クロック回路7
0からのクロック信号に基づいて画像情報を処理して、
画像データ、走査データ、および制御信号を出力する。
この表示情報処理回路76は、例えば増幅回路、相展開
回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、あるいは
クランプ回路等を含むことができる。
【0035】信号ドライバ82は、画像情報処理回路か
ら画像データおよび制御信号を受け取り、表示部の信号
電極に対して信号電圧を出力するもので、レベルシフト
回路を含んで構成される。
【0036】走査ドライバ80は、画像情報処理回路7
6から走査データおよび制御信号を受け取り、液晶表示
パネルの走査電極に対して走査電圧を出力する。
【0037】表示部である液晶表示パネル86は、信号
電極群である複数の信号電極87、これに交差する走査
電極群である複数の走査電極88、および信号電極87
と走査電極88との各交差領域に配置される表示要素で
ある液晶素子(図示せず)を含んで構成され、信号ドラ
イバ82および走査ドライバ80の駆動によって画像を
表示する。なお、本実施例においては、前述した信号ド
ライバ82および走査ドライバ80は、液晶表示パネル
86の一部を構成するガラス基板上に、薄膜トランジス
タ(TFT)製造技術を用いて形成されている。
【0038】クロック回路70は、上述の各回路に対し
てクロック信号を供給する。
【0039】電源回路72は、前述のレベルシフト回路
を駆動するための第2電源電圧を含む各電圧を生成し、
上述の各回路に電力を供給する。
【0040】<信号ドライバ>図2は、本実施形態の表
示装置である液晶表示装置に用いられる信号ドライバ8
2の構成図である。この図に示すように、本実施形態の
信号ドライバ82は、シフトレジスタ回路60、デジタ
ル配線62、ラッチ回路64、レベルシフト回路10、
および出力部66を含んで構成される。
【0041】シフトレジスタ回路60は、液晶表示パネ
ル86の信号電極87の数に対応して複数設けられ、画
像データ信号を伝えるデジタル配線62から、液晶表示
パネル86の各信号電極87に対応するデータを取り込
むタイミングを示すサンプリングパルスをラッチ回路6
4に供給する。
【0042】デジタル配線62は、液晶表示パネル86
の各信号電極87の信号レベルに対応したデジタル信号
を所定のタイミングで伝える配線であり、ビット数に対
応した数の配線D0,D1,D2,D3を有する。本実
施形態の場合、4ビットに対応した例が示してあるが、
液晶表示装置の表示仕様に応じたビット数に対応した線
数を有するデジタル配線とすることができる。
【0043】ラッチ回路64は、液晶表示パネル86の
各信号電極87ごとに、デジタル配線62のビット数に
対応した数が設けられ、デジタル配線62の各ビットの
配線D0,D1,D2,D3が対応するラッチ回路64
に接続されている。ラッチ回路64は、シフトレジスタ
回路60から出力されるサンプリングパルスに対応した
タイミングでデジタル配線62上のデータを取り込んで
保持する。
【0044】レベルシフト回路10は、液晶表示パネル
の各信号電極87ごとに対応して、デジタル配線62の
ビット数に対応した数が設けられる。レベルシフト回路
10には、対応するラッチ回路64から出力された信号
が入力される。なお、図2においては、各レベルシフト
回路10への入力および出力をそれぞれ一本の線で示し
てあるが、通常は、互いに逆相の一対の信号が対応する
ラッチ回路64から入力され、やはり互いに逆相の一対
の信号が各レベルシフト回路から出力部66に出力され
る。
【0045】出力部66は、液晶表示パネル86の各信
号電極87について、デジタル画像データ信号の各ビッ
トに対応する複数のレベルシフト回路10からの出力を
受け取り、液晶表示パネル86の各信号電極87に対応
するアナログ信号を合成し、その信号を表示部である液
晶表示パネル86の各信号電極87に入力する。
【0046】<レベルシフト回路>図3は、前述した信
号ドライバ82に用いられる本実施形態のレベルシフト
回路10の回路図である。
【0047】本実施形態のレベルシフト回路10は、第
1の電源電圧例えば(0V,5V)に対応した互いに逆
位相の論理パルス信号である第1入力信号In1および
第2入力信号In2が、第1入力端子26および第2入
力端子27に入力されると、第2の電源電圧例えば(0
V,10V)に対応した互いに逆位相の論理パルス信号
である第1出力信号Out1および第2出力信号Out
2を、第1出力端子30および第2出力端子31に出力
するものである。
【0048】このレベルシフト回路10は、図3に示し
たように、第1スイッチング素子であるPMOSトラン
ジスタp1と第2スイッチング素子であるNMOSトラ
ンジスタn1とが直列に接続され、第3スイッチング素
子であるPMOSトランジスタp2と第4スイッチング
素子であるNMOSトランジスタn2とが直列に接続さ
れ、さらに、これら直列に接続されたMOSトランジス
タ同士が並列に接続されて構成されている。また、PM
OSトランジスタp1とNMOSトランジスタn1の接
合部およびPMOSトランジスタp2の制御電極である
ゲートは、第1出力端子30に接続されている。そし
て、PMOSトランジスタp2とNMOSトランジスタ
n2の接合部およびPMOSトランジスタp1の制御電
極であるゲートは、第2出力端子31に接続されてい
る。また、NMOSトランジスタn1のゲートは第1入
力端子26に接続されており、NMOSトランジスタn
2のゲートは第2入力端子27に接続されている。さら
に、第1入力端子26と第2出力端子31とは、第1伝
達手段であるキャパシタC1を介して結ばれ、第2入力
端子27と第1出力端子30とは第2伝達手段であるキ
ャパシタC2を介して結ばれている。
【0049】そして、第2電源電圧の高電位側VHが接
続される高電位側供給端子42がPMOSトランジスタ
p1,p2のそれぞれに接続され、第2電源電圧の低電
位側VLが接続される低電位側供給端子43がNMOS
トランジスタn1,n2のそれぞれに接続される。
【0050】図4は、本実施形態のレベルシフト回路1
0の第1および第2入力信号In1,In2と第1およ
び第2出力信号Out1,Out2との関係を示す模式
的なタイミングチャートと、タイミングチャートの各区
間に対応させて各MOSトランジスタp1,n1,p
2,n2のオン/オフの状態を示す表とから成るもので
ある。なお、この図においては、各MOSトランジスタ
p1,n1,p2,n2の、オンをを○、オフを×とし
て示してある。
【0051】ここで、本実施形態のレベルシフト回路1
0の動作を図4とともに説明する。
【0052】まず、第1入力信号In1として第1の電
源電圧に対応したL(ロー)である0Vが第1入力端子
26に入力され、第2入力信号In2として第1の電源
電圧のH(ハイ)である5Vが第2入力端子27に入力
された状態すなわち図4にAとして示した区間では、N
MOSトランジスタn2のゲートに5Vが入力されてn
2がオン状態となるため、Out2はローとなる。そし
て、Out2はPMOSトランジスタp1のゲートに入
力されているため、p1がオンとなる。また、第1入力
信号In1としてLの信号がゲートに入力されているn
1はオフとなっているため、Out1は第2の電源電圧
のHである10VすなわちVHとなる。
【0053】次に、第1および第2入力信号In1,I
n2の信号レベルが反転し、In1が第1の電源電圧の
H(5V)となり、In2がL(0V)となる。このI
n1およびIn2の信号レベルの反転は、図4に誇張し
て示したような遷移区間を経て起こる。したがって、第
1および第2出力信号Out1,Out2もそれに対応
した遷移区間を経て反転することになる。すなわち、I
n1の電圧が上昇してn1のしきい値電圧Vthnを超え
ると、n1はオンするため、Out1の電圧が低下し始
める(図4の区間B)。そして、Out1の電圧がp2
のしきい値電圧Vthpより低い電圧となるとp2がオン
し、Out2が上昇を始める(図4の区間C)。Out
2の電圧のこの上昇が完了して、Out1とOut2の
反転が完了する(図4の区間D後半)。
【0054】その後、第1入力信号In1と第2入力信
号In2の信号レベルが再度反転すると、In1,Ou
t1,n1,p1のそれぞれと、In2,Out2,n
2,p2の対応するそれぞれが互いに入れ替わるが、上
記と同様にして、第1出力信号Out1と第2出力信号
Out2の信号レベルが反転する(図4の区間E,F,
A)。
【0055】このように、第1入力信号In1と第2入
力信号In2とが反転すると、第1出力信号Out1ま
たは第2出力信号Out2のHレベルへ立ち上がる側の
反転完了が最も遅くなる。
【0056】しかし、本実施形態のレベルシフト回路1
0の場合は、前述したように、第1入力端子26と第2
出力端子31とがキャパシタC1によって結ばれ、同様
に第2入力端子27と第1出力端子30とがキャパシタ
C2によって結ばれているため、第1入力信号In1の
電圧変化に対応した電圧変化は直ちに第2出力端子31
に伝わり、第2入力信号In2の電圧変化に対応した電
圧変化は直ちに第1出力端子30に伝わる。そのため、
第1入力信号In1と同位相である第2出力信号Out
2の立ち上がりと、第2入力信号In2と同位相である
第1出力信号Out1の立ち上がりを速くすることがで
きる。
【0057】また、第1入力信号In1はキャパシタC
1を介して第1スイッチング素子であるPMOSトラン
ジスタp1のゲートにも入力されているため、第1入力
信号In1がLレベルからHレベルに反転した際には、
p1がオフすることが促進され、p1がオフするまでは
p1とn1の引き合いとなって電位が定まらない第1出
力信号Out1のLレベルへの反転が促進される。さら
に、この第1出力信号Out1がゲートに入力されてい
るp2は、Out1がLレベルとなることによりオンす
るため、Out1がLレベルとなるタイミングが早まれ
ば、p2のオンも早められることとなり、Out2のH
レベルへの反転も促進される。さらに、p2のゲートに
は第2入力信号In2がキャパシタC2を介して入力さ
れているため、これによってもp2のオンが促され、O
ut2のHレベルへの反転も促進されることとなる。
【0058】次に、In2がLレベルからHレベルとな
り、In1がHレベルからLレベルに反転する場合は、
In1とIn2、p1とp2、n1とn2、C1とC
2、およびOut1とOut2のそれぞれの関係は互い
に入れ替わるが、上述の場合と同様にC1およびC2の
存在によって、第1入力信号In1および第2入力信号
In2の反転に対応した第1出力信号Out1および第
2出力信号Out2の反転のタイミングが早められる。
【0059】図5は、本実施形態のレベルシフト回路1
0を、ポリシリコンやアモーファスシリコンなどの非単
結晶層にチャネルが形成されるTFTを用いた半導体装
置として形成した場合の、第1入力信号In1と、第1
および第2出力信号Out1,Out2との関係を、シ
ミュレーションプログラムを用いて求めた結果を示すも
のである。この図には第2入力信号In2を示していな
いが、In1とは逆相で同レベルの信号が用いられてい
る。なお、このシミュレーションは、各トランジスタp
1,n1,p2,n2のチャネル幅およびチャネル長を
5μmとし、第1および第2伝達手段C1,C2を10
0fFとした場合の結果である。また、現実を想定し
て、In1およびIn2には、バッファからの信号を与
えており、このため、遅延に起因する波形ひずみがあ
る。
【0060】このように、本実施形態のレベルシフト回
路10は、スイッチング素子p1,n1,p2,n2と
して非単結晶層にチャネルが形成されスイッチング速度
が遅いTFTを用いたにも拘わらず、第1入力信号In
1および第2入力信号In2の反転に対応して、第1出
力信号Out1および第2出力信号Out2が迅速かつ
確実に反転するレベルシフト回路10となる。
【0061】<半導体装置>本実施形態のレベルシフト
回路10は、図6に模式的な断面図として示す半導体装
置90、すなわちスイッチング素子であるMOSトラン
ジスタとキャパシタとを有する半導体装置90として形
成することができる。
【0062】本実施形態の半導体装置90は、アクティ
ブマトリックス駆動の液晶表示パネル86に用いられる
ものであり、ガラスやポリマーフィルム等からなる絶縁
性基板91上に形成された、TFT(Thin Film Transis
tor)18と、透明電極89とを含んで薄膜形成される。
【0063】この半導体装置90のTFT18は、図6
に模式的な断面図として示すように、ポリシリコンやア
モーファスシリコン等で形成された非単結晶半導体層1
7の一部に不純物をドープして形成されたソース19ま
たはドレイン20と、非単結晶半導体層17のソース1
9とドレイン20との間に形成されるチャネル21と、
酸化膜等で形成されるゲート絶縁膜22と、タンタル等
で形成されたゲート電極23と、それらの上方に位置し
酸化膜等で形成された第1層間絶縁膜24と、アルミニ
ウム等で形成された配線層25とを含んで構成される。
【0064】この半導体装置90の透明電極89は、T
FT18の配線層25の上方に、酸化膜等からなる第2
層間絶縁膜29を挟んで設けられ、ITO(Indium Tin
Oxide)等で形成される。
【0065】前述したように、本実施形態のレベルシフ
ト回路10を構成するためには、上述したTFT18と
して形成されるスイッチング素子であるMOSトランジ
スタp1,n1,p2,n2だけでなく、キャパシタC
1,C2も必要である。本実施形態の半導体装置90
は、TFT18および透明電極89を形成するための前
述した導電層および絶縁膜と同層に形成した、導電層お
よび絶縁層を用いることによって、TFT18の付近に
キャパシタC1,C2を作り込んだ半導体装置として形
成される。すなわち、このキャパシタC1,C2は、図
6にA,B,およびCとして示したように、これら導電
層および絶縁層を組み合わせることによって、少なくと
も下記の3種類のパターンで形成することができる。
【0066】第1のパターンは、図6にAとして示した
ように、非単結晶半導体層17と同じ層に不純物を多量
にドープして形成した導電層である第1導電層92と、
ゲート電極23と同じ層に形成した導電層である第2導
電層94とを一対のキャパシタ電極として用い、ゲート
絶縁膜22と同じ層に形成した絶縁層である第1絶縁層
93を誘電体層として用いて、キャパシタを形成するこ
とである。この場合、誘電体層である第1絶縁層93
は、ゲート絶縁膜22と同様に、比較的薄いため、大容
量のキャパシタを容易に形成することができる。
【0067】第2のパターンは、図6にBとして示した
ように、ゲート電極23と同じ層に形成した導電層であ
る第2導電層94と、配線層25と同じ層に形成した導
電層である第3導電層96とを一対のキャパシタ電極と
して用い、第1層間絶縁膜24と同じ層に形成した絶縁
層である第2絶縁層を誘電体層として、キャパシタを形
成するものである。
【0068】第3のパターンは、図6にCとして示した
ように、配線層25と同じ層に形成した導電層である第
3導電層96と、透明電極89と同じ層に形成した導電
層である第4導電層98とを一対のキャパシタ電極とし
て用い、第2層間絶縁膜29と同じ層に形成した絶縁層
である第3絶縁層97を誘電体層として、キャパシタを
形成するものである。
【0069】なお、図示はしないが、キャパシタC1,
C2は上記に限らず、第1導電層92、第2導電層9
4、第3導電層96、および第4導電層98から上記以
外の一対の組み合わせを形成し、その組み合わせの間の
絶縁層を挟んで他のキャパシタを形成することもできる
し、一組以上の電極の組み合わせを用いて積層型のキャ
パシタとすることもできる。
【0070】このように、本実施形態によれば、第1お
よび第2伝達手段C1,C2を形成するために別個の層
を形成する必要がないため、第1および第2伝達手段C
1,C2を含んで構成されるレベルシフト回路10を有
する半導体装置90を容易に形成することができる。
【0071】〔第1比較例〕図7は、本比較例のレベル
シフト回路の回路図であり、「背景技術および発明が解
決しようとする課題」の欄で示したものである。このレ
ベルシフト回路は、C1およびC2がないことを除き、
図3に示した第1実施形態のレベルシフト回路10と同
一である。
【0072】本比較例のレベルシフト回路の各MOSト
ランジスタp1,n1,p2,n2をTFTとして第1
実施形態の場合と同様に形成した場合の、第1入力信号
In1と、第1および第2出力信号Out1,Out2
との関係のシミュレーション結果を図8(A),(B)
に示す。この図では、第2入力信号In2は示されてい
ないがIn1と逆位相で同レベルの信号となっている。
図8(A),(B)に示すように、In1が第1の電源
電圧(0V,5V)に対応する電圧振幅で反転を繰り返
しているにも拘わらず、Out1およびOut2は0V
または10Vから幾分変動するのみで、第2の電源電圧
に対応した、Hレベルである10VとLレベルである0
Vとの反転が起きていない。このように、図7に示した
ようなレベルシフト回路すなわち第1実施形態のレベル
シフト回路とはC1およびC2がない点のみが異なるレ
ベルシフト回路をTFTで形成した場合には、レベルシ
フト回路として機能しないことがあることがわかる。
【0073】〔第2実施形態〕本実施形態の表示装置、
信号ドライバ、および半導体装置は、レベルシフト回路
として以下に説明する回路が用いられる点が、第1実施
形態の表示装置、信号ドライバ82、および半導体装置
90とは異なる。その他の点については、第1実施形態
と同様であるので、その説明を省略する。
【0074】図9は、本実施形態のレベルシフト回路3
8の回路図である。この図から明らかなように、本実施
形態のレベルシフト回路38は、第1スイッチング素子
であるPMOSトランジスタp1がそのソースに接続し
た抵抗R1を介して電源電圧の高電位側供給端子42に
接続され、第3スイッチング素子であるPMOSトラン
ジスタp2がそのソースに接続した抵抗R2を介して電
源の高電位側供給端子42に接続されている点が第1実
施形態のレベルシフト回路とは異なる。それ以外の部分
は第1実施形態のレベルシフト回路10と同様であるの
で、第1実施形態の場合と同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0075】本実施形態のレベルシフト回路38は、第
2の電源電圧の高電位側供給端子42とPMOSトラン
ジスタp1との間に抵抗R1が挿入されているため、p
1への電流の流れ込みがR1によって制限される。第1
実施形態のレベルシフト回路は図4に示したように、I
n1がLからHに反転する際すなわち遷移区間Bおよび
Cにおいて、p1とn1の両方がオンとなる不安定状態
となるが、本実施形態のレベルシフト回路38は、この
R1によってp1に流れ込む電流が制限され、第1出力
信号Out1がLレベルとなることが早まるため、第
1、第2入力信号In1,In2の反転に対応した第
1、第2出力信号Out1,Out2の反転を早めるこ
とができる。
【0076】同様に、本実施形態のレベルシフト回路3
8は、第2の電源電圧の高電位側供給端子42とp2と
の間に抵抗R2が挿入されているため、p2への電流の
流れ込みがR2によって制限される。第1実施形態のレ
ベルシフト回路10においては、図4に示したように、
In2がLからHに反転する際に、遷移区間EおよびF
において、p2とn2の両方がオンとなる不安定状態と
なるが、本実施形態のレベルシフト回路38において
は、このR2によってp2に流れ込む電流が制限され、
Out2がLとなることが早まるため、In1,In2
の反転に対応したOut1,Out2の反転を早めるこ
とができる。
【0077】図10(A),(B)は、本実施形態のレ
ベルシフト回路38をTFTの半導体装置として形成し
た場合の、In1と、Out1,Out2との関係を、
シミュレーションプログラムを用いて求めた結果を示す
ものである。この図にはIn2を示していないが、In
1とは逆相で同レベルの信号が用いられている。なお、
このシミュレーションは、各MOSトランジスタのチャ
ネル幅およびチャネル長を5μmとし、C1およびC2
を100fFとした場合の結果である。
【0078】このように、本実施形態のレベルシフト回
路38は、第1および第2入力信号In1,In2の反
転に対する反応速度が速いレベルシフト回路38とな
る。また、第1実施形態のレベルシフト回路10と同様
に、C1およびC2が設けられているため、各トランジ
スタp1,n1,p2,n2をTFTで形成した半導体
装置とした場合でも確実に動作するレベルシフト回路と
なる。
【0079】〔第2比較例〕図11は、本比較例のレベ
ルシフト回路の回路図である。このレベルシフト回路
は、C1およびC2がないことを除き、図9に示した第
2実施形態のレベルシフト回路38と同一である。
【0080】本比較例のレベルシフト回路の各トランジ
スタp1,n1,p2,n2をTFTとして第1実施形
態の場合と同様に形成した場合の、第1入力信号In1
と、第1および第2出力信号Out1,Out2との関
係を示すシミュレーション結果を図12(A),(B)
に示す。この図には、第2入力信号In2は示されてい
ないがIn1と逆位相で同レベルの信号となっている。
図12(A),(B)に示すように、In1が第1の電
源電圧(0V,5V)に対応する電圧振幅で反転を繰り
返しているにも拘わらず、Out1およびOut2は0
Vまたは10Vから幾分変動するのみで、第2の電源電
圧に対応した、Hレベルである10VとLレベルである
0Vとの反転が起きていない。このように、図9に示し
たレベルシフト回路38すなわち第2実施形態のレベル
シフト回路とはC1およびC2がない点のみが異なる本
比較例のレベルシフト回路をTFTで形成した場合に
は、レベルシフト回路として機能しないことがあること
がわかる。
【0081】〔第3実施形態〕本実施形態の表示装置、
信号ドライバ、および半導体装置は、レベルシフト回路
として以下に説明する回路が用いられる点が、第1実施
形態の表示装置、信号ドライバ82、および半導体装置
90とは異なる。その他の点は第1実施形態と同様であ
るのでその説明を省略する。
【0082】図13は、本実施形態のレベルシフト回路
48の回路図である。本実施形態のレベルシフト回路4
8は、第1スイッチング素子であるPMOSトランジス
タp1と第2スイッチング素子であるNMOSトランジ
スタn1との間に、第5スイッチング素子p1aが挿入
され、そのゲートが第1入力端子26に接続されている
点と、第3スイッチング素子であるPMOSトランジス
タp2と第4スイッチング素子であるNMOSトランジ
スタn2との間に、PMOSトランジスタp2aが挿入
され、そのゲートが第2入力端子27に接続されている
点とが第1実施形態のレベルシフト回路10とは異な
る。それ以外の部分については、第1実施形態のレベル
シフト回路10と同様であるので、同一符号を付し説明
を省略する。
【0083】本実施形態のレベルシフト回路48は、p
1aがp1とn1との間に挿入されており、p1aのゲ
ートにも第1入力端子26が接続されているため、第1
入力信号In1がLレベルからHレベルに反転すると、
n1がオンすると同時にp1aがオフする。したがっ
て、第1実施形態の説明に用いた図4に示したように、
In1がLレベルからHレベルに反転するに伴って発生
する遷移区間BおよびCにおける、p1およびn1の双
方がオンした状態となるため第1出力信号Out1の出
力電圧が不安定となる状態は、本実施形態においては、
挿入されたp1aがオフとなることによりOut1がp
1から切り放されるため殆どなく、In1がLレベルか
らHレベルになりn1がオンするのとほぼ同時にOut
1がLレベルとなる迅速なスイッチングとなる。また、
第1入力端子26と第2出力端子31とがC1で結合さ
れているため、In1のLレベルからHレベルへの反転
に伴ってOut2の電圧も持ち上げられ、Out2のL
レベルからHレベルへの反転も促進される。
【0084】同様に、本実施形態のレベルシフト回路4
8は、p2aがp2とn2との間に挿入されており、p
2aのゲートにも第2入力端子27が接続されているた
め、In2がLレベルからHレベルに反転した場合、O
ut2がp2aによってp2から切り放されるため、O
ut2の迅速なLレベルへの反転が行われる。また、第
2入力端子27と第1出力端子30とがC2で結合され
ていることにより、In2のLレベルからHレベルへの
反転に伴って、Out1のLレベルからHレベルへの反
転も促進される。
【0085】図14(A),(B)は、本実施形態のレ
ベルシフト回路48を、各スイッチング素子p1,p1
a,n1,p2,p2a,n2のチャネル幅およびチャ
ネル長を5μmのTFTとし、第1および第2伝達手段
C1,C2を10fFとした半導体装置として形成した
場合の、第1入力信号In1と、第1および第2出力信
号Out1,Out2との関係を、シミュレーションに
より求めた結果である。
【0086】このように、本実施形態のレベルシフト回
路48は、追加された第5および第6スイッチング素子
p1a,p2aによって、迅速なスイッチングが可能で
あるため、各スイッチング素子がTFTである半導体装
置とした場合であっても確実かつ迅速に動作可能なレベ
ルシフト回路となる。
【0087】〔第3比較例〕図15は、本比較例のレベ
ルシフト回路の回路図である。このレベルシフト回路
は、第1および第2伝達手段C1,C2がないことを除
き図13に示した第3実施形態のレベルシフト回路48
と同様である。
【0088】本比較例のレベルシフト回路を、各スイッ
チング素子p1,p1a,n1,p2,p2a,n2が
第3実施形態と同様なTFTである半導体装置として形
成した場合の、第1入力信号In1と、第1および第2
出力信号Out1,Out2との関係をシミュレーショ
ンにより求めた結果を、図16(A),(B)に示す。
この図には、第2入力信号In2を示してないが、In
2はIn1と逆位相で同レベルの信号として入力されて
いる。この図に示すように、In1が第1の電源電圧
(0V,5V)に対応する電圧振幅で反転を繰り返して
いるにも拘わらず、第1および第2出力信号Out1,
Out2は0Vまたは10Vから幾分変動するのみで、
第2の電源電圧に対応したHレベル(10V)とLレベ
ル(0V)との反転が起きていない。すなわち、図13
に示した第3実施形態のレベルシフト回路48とは第1
および第2伝達手段C1,C2がない点のみが異なる本
比較例のレベルシフト回路をTFTで形成した場合に
は、レベルシフト回路として機能しないことがあること
を図16(A),(B)は示している。
【0089】〔第4実施形態〕本実施形態の表示装置、
信号ドライバ、および半導体装置は、レベルシフト回路
として以下に説明する回路が用いられる点が、第1実施
形態の表示装置、信号ドライバ82、および半導体装置
90とは異なる。その他の点は第1実施形態と同様であ
るのでその説明を省略する。
【0090】図17は、本実施形態のレベルシフト回路
54を示す回路図である。このレベルシフト回路54
は、第1実施形態のレベルシフト回路10の場合と同様
に、第1スイッチング素子であるPMOSトランジスタ
p1と第2スイッチング素子であるNMOSトランジス
タn1とが直列に接続され、第3スイッチング素子であ
るPMOSトランジスタp2と第4スイッチング素子で
あるNMOSトランジスタn2とが直列に接続され、さ
らに、これら直列に接続されたMOSトランジスタ同士
が並列に接続されて構成されている。そして、第2電源
電圧の高電位側供給端子42がPMOSトランジスタp
1,p2のそれぞれに接続され、第2電源電圧の低電位
側供給端子43がNMOSトランジスタn1,n2のそ
れぞれに接続される。
【0091】PMOSトランジスタp1とNMOSトラ
ンジスタn1の接合部、および、PMOSトランジスタ
p2とNMOSトランジスタn2の制御電極であるそれ
ぞれのゲートが、第1出力端子30に接続されている。
そして、PMOSトランジスタp2とNMOSトランジ
スタn2の接合部、および、PMOSトランジスタp1
とNMOSトランジスタn1の制御電極であるそれぞれ
のゲートが、第2出力端子31に接続されている。さら
に、第1出力端子30には、第1伝達手段であるキャパ
シタC1の一端が接続され、キャパシタC1の他端は第
1入力信号In1が入力される端子となっている。ま
た、第2出力端子31には第2伝達手段であるキャパシ
タC2の一端が接続され、キャパシタC2の他端は第2
入力信号In2が入力される端子となっている。
【0092】本実施形態の場合、第1入力信号In1は
キャパシタC1を介して第1出力端子30に入力され、
第2入力信号In2はキャパシタC2を介して第2出力
端子31に入力されるため、第1および第2入力信号I
n1,In2の変化に対応する信号のみが第1および第
2出力端子30,31に入力される。したがって、第1
および第2入力信号In1,In2の直流レベル自体
は、本実施形態のレベルシフト回路54の応答には影響
しない。図18は、本実施形態のレベルシフト回路54
に入力される第1入力信号In1の例である。なお、I
n1と逆相で同レベルのIn2も同時にこのレベルシフ
ト回路54に入力される。
【0093】図19は、この入力信号In1に対応する
本実施形態のレベルシフト回路54の第1出力信号Ou
t1の例である。なお、Out1と逆相で同レベルのO
ut2も本実施形態のレベルシフト回路54から同時に
出力される。Out1およびOut2の出力電位は、第
2電源電圧の高電位側VHと低電位側VLのそれぞれの
電位に対応しており、この例の場合、Hレベルは5V、
Lレベルは−5Vとなっている。また、本実施形態のレ
ベルシフト回路においては、前記各実施形態とは異な
り、In1とOut1、In2とOut2がそれぞれ同
相となる。
【0094】図20は、本実施形態のレベルシフト回路
54を、高電位側が10V、低電位側が0Vの第2電源
電圧で駆動した場合の変形例であり、前記と同様の第1
および第2入力信号In1,In2を印加した場合の、
第1出力信号Out1の出力を示している。なお、Ou
t1と逆相で同レベルのOut2も本実施形態のレベル
シフト回路54から同時に出力される。
【0095】また、図21は、本実施形態のレベルシフ
ト回路54を、高電位側が11V、低電位側が1Vの第
2電源電圧で駆動した場合の変形例であり、前述の場合
と同様の第1および第2入力信号In1,In2を印加
した場合の第1出力信号Out1の出力を示している。
【0096】このように、本実施形態のレベルシフト回
路54は、第1および第2入力信号が基準とする第1の
電源電圧とは、低電位側または/および高電位側の電位
が異なった第2の電源電圧を用いることによって、第1
および第2入力電圧In1,In2とはHレベルの電位
が異なるだけでなくLレベルの電位も異なった、全く異
なった電圧範囲の第1および第2出力電圧Out1,O
ut2を得ることができる。
【0097】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明は前述した各実施形態に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内または特許請求の範囲の均等範囲
内で各種の変形実施が可能である。
【0098】例えば、上述の各実施形態では、各スイッ
チング素子としてエンハンスメント型のTFTを用いた
例を示したが、デプリーション型のTFTや他のFET
を用いても本発明を適用することが可能である。
【0099】また、表示部である液晶表示パネルは、駆
動方式で言えば、TFTで代表される三端子スイッチン
グ素子あるいはMIMで代表される二端子スイッチング
素子を用いたアクティブマトリックス液晶表示パネルだ
けでなく、パネル自体にスイッチング素子を用いない単
純マトリックス液晶表示パネルやスタティック駆動液晶
表示パネル、電気光学特性で言えば、TN形、STN
形、ゲストホスト形、相転移形、強誘電形など、種々の
タイプの液晶表示パネルを用いることができる。
【0100】さらに、上記各実施形態では表示部として
液晶表示パネルを用いた例を示したが、表示部は、プラ
ズマディスプレイパネル、FED(Field Emission Disp
lay)パネル等であってもよい。
【0101】そして、上述の各実施形態においては、レ
ベルシフト回路が液晶表示装置の信号ドライバに用いら
れる例を示したが、レベルシフト回路は液晶表示装置の
走査ドライバにも用いることができることは勿論、液晶
表示装置に限らず他の様々なデジタル回路にも用いるこ
とができる。
【0102】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の概略構成を示すブロックダ
イアグラムである。
【図2】本発明の信号ドライバの概略を示す構成図であ
る。
【図3】第1実施形態のレベルシフト回路の回路図であ
る。
【図4】第1実施形態のレベルシフト回路の動作を示す
模式的なタイミングチャートである。
【図5】第1実施形態のレベルシフト回路を、所定の半
導体装置として形成した場合の、入出力信号のシミュレ
ーション結果を示すグラフであり、(A)においては出
力信号を示し、(B)においては入力信号を示す。
【図6】本発明の半導体装置の一部を示す模式的な断面
図である。
【図7】第1比較例のレベルシフト回路の回路図であ
る。
【図8】第1比較例のレベルシフト回路を、所定の半導
体装置として形成した場合の、入出力信号のシミュレー
ション結果を示すグラフであり、(A)においては出力
信号を示し、(B)においては入力信号を示す。
【図9】第2実施形態のレベルシフト回路の回路図であ
る。
【図10】第2実施形態のレベルシフト回路を、所定の
半導体装置として形成した場合の、入出力信号のシミュ
レーション結果を示すグラフであり、(A)においては
出力信号を示し、(B)においては入力信号を示す。
【図11】第2比較例のレベルシフト回路の回路図であ
る。
【図12】第2比較例のレベルシフト回路を、所定の半
導体装置として形成した場合の、入出力信号のシミュレ
ーション結果を示すグラフであり、(A)においては出
力信号を示し、(B)においては入力信号を示す。
【図13】第3実施形態のレベルシフト回路の回路図で
ある。
【図14】第3実施形態のレベルシフト回路を、所定の
半導体装置として形成した場合の、入出力信号のシミュ
レーション結果を示すグラフであり、(A)においては
出力信号を示し、(B)においては入力信号を示す。
【図15】第3比較例のレベルシフト回路の回路図であ
る。
【図16】第3比較例のレベルシフト回路を、所定の半
導体装置として形成した場合の、入出力信号のシミュレ
ーション結果を示すグラフであり、(A)においては出
力信号を示し、(B)においては入力信号を示す。
【図17】第4実施形態のレベルシフト回路の回路図で
ある。
【図18】第4実施形態のレベルシフト回路への第1入
力信号の例である。
【図19】第4実施形態のレベルシフト回路への第1出
力信号の例である。
【図20】第4実施形態のレベルシフト回路への第1出
力信号の例である。
【図21】第4実施形態のレベルシフト回路への第1出
力信号の例である。
【符号の説明】
10,38,48,54 レベルシフト回路 17 非単結晶半導体層 18 TFT 19 ソース 20 ドレイン 21 チャネル 22 ゲート絶縁膜 23 ゲート電極 24 第1層間絶縁膜 25 配線層 26 第1入力端子 27 第2入力端子 29 第2層間絶縁膜 30 第1出力端子 31 第2出力端子 42 第2電源電圧の高電位側供給端子 43 第2電源電圧の低電位側供給端子 60 シフトレジスタ回路 64 ラッチ回路 66 出力部 80 走査ドライバ 82 信号ドライバ 86 液晶表示パネル(表示部) 87 信号電極 88 走査電極 89 透明電極 90 半導体装置 91 絶縁性基板 92 第1導電層 93 第1絶縁層 94 第2導電層 95 第2絶縁層 96 第3導電層 97 第3絶縁層 98 第4導電層 C1 キャパシタ(第1伝達手段) C2 キャパシタ(第2伝達手段) p1 PMOSトランジスタ(第1スイッチング素子) n1 NMOSトランジスタ(第2スイッチング素子) p2 PMOSトランジスタ(第3スイッチング素子) n2 NMOSトランジスタ(第4スイッチング素子) P1a PMOSトランジスタ(第5スイッチング素
子) P1b PMOSトランジスタ(第6スイッチング素
子) R1,R2 抵抗素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H03K 5/02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電源電圧に対応した互いに逆位相
    の第1入力信号および第2入力信号が入力される第1入
    力端子および第2入力端子と、 前記第1の電源電圧とは異なる第2の電源電圧の高電位
    側供給端子と低電位側供給端子との間で直列に接続され
    た第1導電型の第1スイッチング素子および第2導電型
    の第2スイッチング素子と、前記第2の電源電圧の高電
    位側供給端子と低電位側供給端子との間で直列に接続さ
    れた第1導電型の第3スイッチング素子および第2導電
    型の第4スイッチング素子とが、並列に接続されて形成
    されたスイッチング回路と、 前記第1、第2スイッチング素子の接続部と、前記第3
    スイッチング素子の制御電極とに接続され、第1出力信
    号が出力される第1出力端子と、 前記第3、第4スイッチング素子の接続部と、前記第1
    スイッチング素子の制御電極とに接続され、第2出力信
    号が出力される第2出力端子とを有し、 前記第1入力端子は、前記第2スイッチング素子の制御
    電極に接続されてなり、 前記第2入力端子は、前記第4スイッチング素子の制御
    電極に接続されてなり、 前記第1および第2入力端子に入力された前記第1およ
    び第2入力信号を、前記第2の電源電圧に対応した前記
    第1および第2出力信号に変換するレベルシフト回路で
    あって、 前記第1入力端子に入力された信号の変化に対応した信
    号を第1伝達手段を介して前記第2出力端子に出力し、 前記第2入力端子に入力された信号の変化に対応した信
    号を第2伝達手段を介して前記第1出力端子に出力する
    ことを特徴とするレベルシフト回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1伝達手段は、前記第1入力端子と前記第2出力
    端子との間に接続されたキャパシタであり、 前記第2伝達手段は、前記第2入力端子と前記第1出力
    端子との間に接続されたキャパシタであることを特徴と
    するレベルシフト回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 前記第2電源電圧の高電位側供給端子と、前記第1およ
    び第3スイッチング素子との間に、それぞれ抵抗素子が
    挿入されることを特徴とするレベルシフト回路。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、 前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子
    との接続部に挿入される第1導電型の第5スイッチング
    素子と、 前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子
    との接続部に挿入される第1導電型の第6スイッチング
    素子と、 を更に有し、 前記第1入力端子は、前記第5スイッチング素子の制御
    電極に接続され、 前記第1出力端子は、前記第5スイッチング素子と前記
    第2スイッチング素子との接続部に接続され、 前記第2入力端子は、前記第6スイッチング素子の制御
    電極に接続され、 前記第2出力端子は、前記第6スイッチング素子と前記
    第4スイッチング素子との接続部に接続されることを特
    徴とするレベルシフト回路。
  5. 【請求項5】 第1の電源電圧に対応した互いに逆位相
    の第1入力信号および第2入力信号が入力される第1入
    力端子および第2入力端子と、 前記第1の電源電圧とは異なる第2の電源電圧の高電位
    側供給端子と低電位側供給端子との間で直列に接続され
    た第1導電型の第1スイッチング素子および第2導電型
    の第2スイッチング素子と、前記第2電源電圧の高電位
    側供給端子と低電位側供給端子との間で直列に接続され
    た第1導電型の第3スイッチング素子および第2導電型
    の第4スイッチング素子とが、並列に接続されて形成さ
    れたスイッチング回路と、 前記第1、第2スイッチング素子の接続部と、前記第
    3、第4スイッチング素子の制御電極とに接続され、第
    1出力信号が出力される第1出力端子と、 前記第3、第4スイッチング素子の接続部と、前記第
    1、第2スイッチング素子の制御電極とに接続され、第
    2出力信号が出力される第2出力端子と、 を有し、 前記第1および第2入力端子に入力された前記第1およ
    び第2入力信号を前記第2の電源電圧に対応した前記第
    1および第2出力信号に変換するレベルシフト回路であ
    って、 第1入力端子に入力された信号の変化に対応した信号を
    前記第1出力端子に伝達する第1伝達手段と、 第2入力端子が入力された信号の変化に対応した信号を
    前記第2出力端子に伝達する第2伝達手段と、 を有することを特徴とするレベルシフト回路。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかにお
    いて、 前記第1ないし第4スイッチング素子は、チャネルが非
    単結晶半導体層に形成されるTFTであることを特徴と
    するレベルシフト回路。
  7. 【請求項7】 画像データ信号を保持するラッチ回路
    と、 前記画像データ信号を取り込むタイミングを伝えるサン
    プルパルスを前記ラッチ回路に対して出力するシフトレ
    ジスタ回路と、 前記ラッチ回路から出力された前記画像データ信号を所
    定の電源電圧に対応する電圧にレベルシフトさせる、請
    求項1ないし請求項6のいずれかに記載のレベルシフト
    回路と、 前記レベルシフト回路から出力された画像データ信号を
    アナログ変換し、所定の電力容量で出力する出力部とを
    有することを特徴とする信号ドライバ。
  8. 【請求項8】 信号電極群と、走査電極群と、前記信号
    電極群と前記走査電極群との各交差部付近に配置された
    表示要素とを備える表示部と、 前記走査電極群を駆動する走査ドライバと、 前記信号電極群を駆動する請求項7に記載の信号ドライ
    バとを有することを特徴とする表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載のレベルシフト回路を形
    成する半導体装置であって、 前記各TFTは、前記非単結晶半導体層に形成されたソ
    ースおよびドレインと、ゲート絶縁膜と、ゲート電極と
    を有し、 前記第1および第2伝達手段は、 前記非単結晶半導体層と同層に形成された第1導電層
    と、前記ゲート電極と同層に形成された第2導電層との
    間に、前記ゲート絶縁膜と同層に形成された第1絶縁層
    を挟み込んで形成されたキャパシタであることを特徴と
    する半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載のレベルシフト回路を
    形成する半導体装置であって、 前記各TFTは、前記非単結晶半導体層に形成されたソ
    ースおよびドレインと、ゲート絶縁膜と、ゲート電極
    と、第1層間絶縁膜と、配線層とを有し、 前記第1および第2伝達手段は、 前記ゲート電極と同層に形成された第2導電層と、前記
    配線層と同層に形成された第3導電層との間に、前記第
    1層間絶縁膜と同層に形成された第2絶縁層を挟み込ん
    で形成されたキャパシタであることを特徴とする半導体
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項6に記載のレベルシフト回路を
    形成する前記各スイッチング素子、および前記各スイッ
    チング素子の上部に第2層間絶縁膜を介して形成される
    液晶素子用の透明電極を含んで構成される半導体装置で
    あって、 前記各TFTは、前記非単結晶半導体層に形成されたソ
    ースおよびドレインと、ゲート絶縁膜と、ゲート電極
    と、第1層間絶縁膜と、配線層とを有し、 前記第1および第2伝達手段は、 前記配線層と同層に形成された第3導電層と、前記透明
    電極と同層に形成された第4導電層との間に、前記第2
    層間絶縁膜と同層に形成された第3絶縁層を挟み込んで
    形成されたキャパシタであることを特徴とする半導体装
    置。
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