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JPH11174226A - 偏光性ホログラムとそれを用いた光ヘッド - Google Patents

偏光性ホログラムとそれを用いた光ヘッド

Info

Publication number
JPH11174226A
JPH11174226A JP9338853A JP33885397A JPH11174226A JP H11174226 A JPH11174226 A JP H11174226A JP 9338853 A JP9338853 A JP 9338853A JP 33885397 A JP33885397 A JP 33885397A JP H11174226 A JPH11174226 A JP H11174226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
hologram
optical head
polarizing hologram
wave plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9338853A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Ouchida
茂 大内田
Hideo Maeda
英男 前田
Shunsuke Fujita
俊介 藤田
Hiroyoshi Funato
広義 船戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP9338853A priority Critical patent/JPH11174226A/ja
Publication of JPH11174226A publication Critical patent/JPH11174226A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Polarising Elements (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、作製に時間がかからず、格子ピッチ
を小さくでき、低コストで構成の簡易な偏光性ホログラ
ムを提供すること、及びその偏光性ホログラム用いた小
型で光利用効率の高い光ヘッドを提供することを課題と
する。 【解決手段】本発明の偏光性ホログラム1は、基板2上
に複屈折材料層3による凹凸の格子を形成し、その凸部
の上に前記複屈折材料とは異なる材料による層4が形成
され、前記凸部及び前記異なる材料層と、前記凹部との
間に光学的等方性物質5を充填してなる構成とした。ま
た本発明の光ヘッドは、光源と光記録媒体の間に配設さ
れた上記構成の偏光性ホログラムと1/4波長板及び対
物レンズと、光源の近傍に配設された光検出器を備え、
光源からの光が対物レンズにより光記録媒体上に集光さ
れ、その光記録媒体からの反射光を、偏光性ホログラム
により回折させて光検出器に導く構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は偏光性ホログラムと
それを用いた光ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来例1:小型化、量産化が可能で高い
偏光分離度が得られる偏光素子として、複屈折回折格子
型偏光子が提案されている(1988年、第35回春季
応用物理学会講演予稿集(29a−ZH−10))。こ
の複屈折回折格子型偏光子は図21に示すように、複屈
折光学結晶であるLiNbO3 を基板として用い、これ
に周期パターンでプロトン交換を施し、さらにこのプロ
トン交換領域上に誘電体膜を装荷した構造を持つ。プロ
トン交換領域では、異常光線に対しては屈折率が増加
し、常光線に対しては減少する。従って、プロトン交換
領域での常光線の位相差を誘電体膜で相殺することによ
り、常光線は直進させ、異常光線だけを回折させる偏光
子を実現できる。
【0003】従来例2:ビデオディスク、ディジタル・
オーディオ・ディスク(コンパクト・ディスク)、光デ
ィスク用の光ピックアップ(光ヘッド)や、光アイソレ
ータの検光子として用いられる偏光ビームスプリッタ
で、量産化や低コスト化を可能としたものとして、特開
昭63−26604号公報には、図22に示すように、
複屈折媒体に形成した表面凹凸格子の少なくとも凹部を
前記複屈折媒体の常光屈折率または異常光屈折率とほぼ
等しい屈折率の物質で充填したことを特徴とする偏光ビ
ームスプリッタが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例1の複屈折回折
格子型偏光子は、小型化、量産化が可能で高い偏光分離
度が得られる偏光素子であるが、作製に時間がかかると
いう問題がある。すなわち、結晶に対して周期的プロト
ン交換を行うので、プロトン交換だけでも数時間かかる
(前記予稿集にはLiNbO3 基板を249℃の安息香
酸中に5時間程度浸漬して深さ約5μmの周期的なプロ
トン交換領域を形成している)。さらにプロトン交換
後、誘電体膜をプロトン交換領域上に精度良く装荷させ
ることは工程が多い上に複雑である。また、格子周期
(格子ピッチ)を小さくできないという問題がある。す
なわち、格子周期をプロトン交換で作製するので、周期
を小さくすることができない。そのため回折光の回折角
を大きくできないので、0次光と1次光のスポット間隔
が狭くなり、光ヘッドに応用する場合、半導体レーザ
(LD)と光検出器(フォトダイオード(PD)等)の
間隔を十分に確保することができない。従って、発散光
路中に偏光子を配置することができないため、LDやP
Dと偏光子を一体化することができない。
【0005】従来例2の偏光ビームスプリッタにおいて
は、充填物質に樹脂を用いることで、蒸着や張り合わせ
によらず、スピンコート等の簡単なプロセスで製造がで
き、量産性とコストを改善できるとしているが、樹脂に
よるオーバーコートは、高屈折材料がなく複屈折材料が
限定される。すなわち、従来例2のように、格子周期を
プロトン交換でなく、エッチング等で凹凸を形成した場
合はピッチを小さく加工することができるので、光ヘッ
ドを一体化でき、小型化を実現することができるが、そ
の反面、複屈折媒体と同じ屈折率の物質で充填しなけれ
ばならないので、カルサイトのような屈折率1.49程
度のものに限られてしまう。しかし、カルサイトは結晶
自体が高価なので、比較的安価なLiNbO3 を使おう
とすると、オーバーコート材料の屈折率は2.2程度に
なり、このような高屈折率な樹脂は存在しない。その結
果、樹脂によるオーバーコートは複屈折材料が限定さ
れ、しかも高価な材料を使わなければならず、コストが
かかる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、作製に時間がかからず、格子ピッチを小さくでき
る偏光性ホログラムを提供すること、及び低コストの偏
光性ホログラムを提供することを目的とする。また、上
記特徴を持つ偏光性ホログラムを使用した、小型で光利
用効率の高い光ヘッドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
作製に時間がかからず、格子ピッチを小さくでき、低コ
ストで構成の簡易な偏光性ホログラムを提供するもので
あり、本発明の偏光性ホログラムは、基板上に複屈折材
料層による凹凸の格子を形成し、前記凸部の上に前記複
屈折材料とは異なる材料による層が形成され、前記凸部
及び前記異なる材料層と、前記凹部との間に光学的等方
性物質を充填してなることを特徴とする。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
偏光性ホログラムにおいて、偏光分離動作として、格子
ベクトル方向に振動する光を直進透過光、これと垂直方
向に振動する光を回折光として分離する時に最大偏光分
離度を出す条件を提示するものであり、前記複屈折材料
層の格子ベクトル方向の偏波に対する屈折率をnp 、こ
れと垂直方向の偏波に対する屈折率をns とし、格子凸
部の上の複屈折材料とは異なる材料による層の屈折率を
l 、光学的等方性物質の屈折率をnm 、複屈折材料層
の凹凸の格子高さをh1 、格子凸部の上の複屈折材料と
は異なる材料層の厚さをh2 、光の波長をλ、mを正負
の自然数(0を含む)とする時、以下の条件を略満足す
ることを特徴する。 (np−nm)h1+(nl−nm)h2=mλ (ns−nm)h1+(nl−nm)h2=(m±1/2)λ (m=0,±1,±2,±3,±4,・・・)
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
偏光性ホログラムにおいて、偏光分離動作として、格子
ベクトル方向に振動する光を回折光、これと垂直方向に
振動する光を直進透過光として分離する時に最大分離度
を出す条件を提示するものであり、前記複屈折材料層の
格子ベクトル方向の偏波に対する屈折率をnp 、これと
垂直方向の偏波に対する屈折率をns とし、格子凸部の
上の複屈折材料とは異なる材料による層の屈折率をn
l 、光学的等方性物質の屈折率をnm 、複屈折材料層の
凹凸の格子高さをh1 、格子凸部の上の複屈折材料とは
異なる材料層の厚さをh2 、光の波長をλ、mを正負の
自然数(0を含む)とする時、以下の条件を略満足する
ことを特徴とする。 (np−nm)h1+(nl−nm)h2=(m±1/2)λ (ns−nm)h1+(nl−nm)h2=mλ (m=0,±1,±2,±3,±4,・・・)
【0010】請求項4に係る発明は、請求項1,2また
は3に記載の偏光性ホログラムにおいて、複屈折材料と
して、簡便で大面積に作製し、低コスト化を図るもので
あり、前記複屈折材料層が無機物質の斜め蒸着により形
成されたことを特徴とする。
【0011】請求項5に係る発明は、請求項1,2また
は3に記載の偏光性ホログラムにおいて、複屈折材料と
して、簡便で大面積に作製し、低コスト化を図るもので
あり、前記複屈折材料層が有機物質を配向して形成した
膜により形成されたことを特徴とする。
【0012】請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何
れかに記載の偏光性ホログラムにおいて、短時間で作製
できるようにし、量産性、低コスト化を図るものであ
り、光学的等方性物質が感光性樹脂であることを特徴と
する。
【0013】請求項7に係る発明は、請求項1〜6の何
れかに記載の偏光性ホログラムにおいて、オーバーコー
ト層を平坦かつ安定に作製できるようにするものであ
り、光学的等方性物質が透明基板を張り合わせる接着層
であることを特徴とする。
【0014】請求項8に係る発明は、偏光性ホログラム
を用いた小型で光利用効率の高い光ヘッドの構成を提供
するものであり、本発明の光ヘッドは、光源と、該光源
と光記録媒体の間に配置された請求項1〜7の何れかに
記載の偏光性ホログラムと、該偏光性ホログラムと光記
録媒体の間に配置された1/4波長板と、該1/4波長
板と光記録媒体の間に配置された対物レンズと、前記光
源の近傍に配設された光検出器を備え、前記光源からの
光が対物レンズにより光記録媒体上に集光され、その光
記録媒体からの反射光を、前記偏光性ホログラムにより
回折させて光検出器に導くことを特徴とする。
【0015】請求項9に係る発明は、請求項8に記載の
光ヘッドに用いられる偏光性ホログラムであって、光ヘ
ッドのさらなる小型化を図るものであり、1/4波長板
と一体化されていることを特徴とする。
【0016】請求項10に係る発明は、請求項9に記載
の偏光性ホログラムにおいて、薄型、軽量化、低コスト
化を図るものであり、1/4波長板が、蒸着やスパッタ
のような成膜法で作製される異方性膜により形成されて
いることを特徴とする。
【0017】請求項11に係る発明は、請求項8記載の
光ヘッドにおいて、光源、光検出器、偏光性ホログラ
ム、1/4波長板を一体化して小型化と安定性を図るも
のであり、少なくとも光源と光検出器が1つのパッケー
ジ内に実装され、このパッケージに請求項1〜7の何れ
かに記載の偏光性ホログラム、もしくは請求項9または
10に記載の光ヘッド用偏光性ホログラムが接着一体化
されていることを特徴とする。
【0018】請求項12に係る発明は、波長の異なる光
源に対応することにより、多くの光メディアに対応する
ことができるようにした光ヘッドを提供するものであ
り、本発明の光ヘッドは、波長の異なる複数の光源と、
該複数の光源と光記録媒体の間に配置された請求項1〜
7の何れかに記載の偏光性ホログラムもしくは請求項9
または10に記載の光ヘッド用偏光性ホログラムと、該
偏光性ホログラムと光記録媒体の間に配置された対物レ
ンズと、前記複数の光源の近傍に配設された光検出器を
備え、前記波長の異なる複数の光源からの光が対物レン
ズによりそれぞれ光記録媒体上に集光され、その光記録
媒体からの反射光を、前記偏光性ホログラムにより波長
ごとに回折させて光検出器に導くことを特徴とする。
【0019】請求項13に係る発明は、請求項12に記
載の波長の異なる複数の光源を有する光ヘッドにおい
て、波長の異なる光源に対応できる1/4波長板を提供
することにより、どの波長に対しても高い光利用効率が
得られるようにするものであり、複数の波長に対して1
/4波長板としての機能を果たすことができる多波長対
応1/4波長板を有することを特徴とする。
【0020】請求項14に係る発明は、請求項12に記
載の波長の異なる複数の光源を有する光ヘッドにおい
て、波長の異なる光源からの出射光がそれぞれ偏光方向
が異なっていたとしても、どの光源に対しても高い光利
用効率が得られるようにするものであり、複数の光源の
うち、特定の波長の光源に対してのみ1/2波長板とし
ての機能を果たすことのできる1/2波長板を有するこ
とを特徴とする。
【0021】請求項15に係る発明は、請求項13また
は14に記載の波長の異なる複数の光源を有する光ヘッ
ドにおいて、薄型で、低コストな波長板を提供するもの
であり、無機物質の斜め蒸着された膜もしくは有機物質
を配向して形成した膜により多波長対応1/4波長板も
しくは1/2波長板が形成されていることを特徴とす
る。
【0022】請求項16に係る発明は、請求項12〜1
5の何れかに記載の波長の異なる複数の光源を有する光
ヘッドにおいて、光源、光検出器、偏光性ホログラム、
1/4波長板、1/2波長板を一体化して小型化と安定
性の向上を図るものであり、少なくとも波長の異なる複
数の光源と光検出器が1つのパッケージ内に実装され、
このパッケージに請求項1〜7の何れかに記載の偏光性
ホログラムと、請求項13〜15の何れかに記載の1/
4波長板もしくは1/2波長板が接着一体化されている
ことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
の実施例に基づいて詳細に説明する。
【0024】(請求項1の実施例)図1は本発明の一実
施例を示す偏光性ホログラムの要部断面図である。図1
において、偏光性ホログラム1は、透明なガラス等から
なる基板2上に、複屈折材料層3による凹凸の格子(ホ
ログラム)と、この複屈折材料とは異なる材料の層4が
同じ周期的格子構造を持つように形成され、その上を光
学的等方性物質からなるオーバーコート層5で覆われた
構成となっている。複屈折材料層3は、図1の紙面方向
に振動する光と、紙面とは垂直方向に振動する光に対し
て、屈折率が異なる異方性を示す膜である。この偏光性
ホログラム1の動作を図2、図3に示す。図2は偏光性
ホログラムの動作の実施例であり、偏光性ホログラム1
を通った光のうち、紙面方向の振動成分の光は0次光と
して透過直進し、紙面と垂直方向の振動成分の光は±1
次光として回折する状態を示している。よって偏光方向
によって光を分離することができる。図3は偏光性ホロ
グラムの別の動作の実施例であり、図2とは反対に紙面
と垂直方向の振動成分の光は0次光として透過直進し、
紙面方向の振動成分の光は±1次光として回折する状態
を示している。
【0025】(請求項2の実施例)次に偏光性ホログラ
ムの動作をより詳しく説明する。図4に偏光性ホログラ
ムの構造を示す。基板2上に複屈折材料層3による凹凸
の格子が周期dで配置され、複屈折材料層3の膜厚をh
1 とする。この複屈折材料層3の凸部の上に複屈折材料
層3とは異なる材料による層4が、同じ周期dで、膜厚
2 で形成されている。ここで、複屈折材料層3の紙面
方向(格子ベクトル方向)の偏波に対する屈折率をn
p 、紙面と垂直方向(格子ベクトル垂直方向)の偏波に
対する屈折率をns とし、格子凸部の上の複屈折材料と
は異なる材料による層4の屈折率をn、光学的等方性
物質からなるオーバーコート層5の屈折率をn とす
ると、光路A,Bの光路差Δは、紙面方向(格子ベクト
ル方向)の光路差Δpが、 Δp=(np−nm)h1+(nl−nm)h2 ・・・(1) 紙面垂直方向(格子ベクトル垂直方向)の光路差Δs
が、 Δs=(ns−nm)h1+(nl−nm)h2 ・・・(2) となる。
【0026】前述の図2のように、紙面方向(格子ベク
トル方向)の振動成分の光は0次光として透過直進し、
紙面と垂直方向(格子ベクトル垂直方向)の振動成分の
光は±1次光として回折するためには、入射光の使用波
長をλとすると、 (np−nm)h1+(nl−nm)h2=mλ ・・・(3) (ns−nm)h1+(nl−nm)h2=(m±1/2)λ ・・・(4) (m=0,±1,±2,±3,±4,・・・) である。
【0027】上記(3)式は、格子ベクトル方向の振動
成分の光が、光路差の整数倍になるので、格子を通過後
も0次光として直進する条件であり、(4)式は、光路
差が半波長の奇数倍になって打ち消し合い、0次光は無
くなり全て回折光となる条件である。よって、0次光と
±1次光で偏光分離するときに分離性を高めるために
は、(3)、(4)式を満たしていることが必要であ
る。ただし、実用的には完全に一致させることは材料的
にも製造的にも困難なので、略一致するように設定する
ことになる。
【0028】ここで複屈折材料層3とは異なる材料の層
4が、同じ周期dで、膜厚h2 で形成されているメリッ
トについて説明する。図4において、複屈折材料層3と
は異なる材料の層4が無い場合は(3)、(4)式は、 (np−nm)h1=mλ ・・・(5) (ns−nm)h1=(m±1/2)λ ・・・(6) (m=0,±1,±2,±3,±4,・・・) で表されるので、同じ材料を使い、mを同じ次数とすれ
ば、異なる材料の層4がないとh1 が大きくなることに
なる。h1 が大きくなると言うことは、複屈折材料層3
の膜厚が大きくなることなので、例えば複屈折材料層3
にLiNbO3 結晶を用い、エッチング等により格子状
に削る場合は、より深く削る必要があり、エッチングす
る時間を長く必要とするということになる。また、後で
述べるが、複屈折材料層3をTa25の斜め蒸着により
形成する場合も、厚く成膜しなければならないので、作
製に時間がかかることになる。異なる材料の層4を成膜
する場合には工程は増えるが、異方性膜を作製するのに
比べれば、はるかに容易で、多様の材料を選択でき、設
計の自由度は大きくなる。また、複屈折材料層3を覆う
ように付けられるので、複屈折材料層3を保護する役目
もでき、理想的な矩形格子形状にエッチング加工するこ
とが容易になる。
【0029】(請求項3の実施例)図4に示す構造の偏
光性ホログラムにおいて、ここでは、前述の図3のよう
に機能する場合の最適条件を示す。図3のように、紙面
方向(格子ベクトル方向)の振動成分の光は±1次光と
して回折し、紙面と垂直方向(格子ベクトル垂直方向)
の振動成分の光は0次光として透過直進するためには、
入射光の使用波長をλとすると、 (np−nm)h1+(nl−nm)h2=(m±1/2)λ ・・・(7) (ns−nm)h1+(nl−nm)h2=mλ ・・・(8) (m=0,±1,±2,±3,±4,・・・) となる。この場合も実用的には数字を完全に一致させる
ことは材料的にも製造的にも困難なので、略一致するよ
うに諸条件を設定することになる。
【0030】(請求項4の実施例)次に複屈折材料層3
について説明する。現在は複屈折材料としてLiNbO
3やCaCO3 の様な結晶材料がよく用いられているが
コストが高く、より低コスト化が望まれている。そこ
で、低コストな複屈折膜として、誘電体材料を真空蒸着
で成膜する際に、蒸発源に対して基板を傾けて配置させ
る、いわゆる斜め蒸着膜と言うものがある(参考資料:
表面技術、vol.46,No.7,1995,P32「位相差膜」多賀
康訓)。図5に示すように、蒸発源としてTa25、S
iO2 などの無機物質の誘電体材料を用い、基板を斜め
にして蒸着すると、複屈折Δn(=np−ns)が0.0
8程度の膜を作ることができる。これは、LiNbO3
結晶が有する複屈折Δnと同等で、かつ真空蒸着法とい
う簡便な方法で大面積に作れるので低コスト化を図るこ
とができる。
【0031】(請求項5の実施例)複屈折を容易に得る
別の方法としては、有機物質の高配向膜を用いる方法が
ある。一例として、ガラスなどの透明基板上にSiOな
どを斜め蒸着するか、あるいはポリエチレンテレフタレ
ート(PET)などの有機膜を布で擦ってラビング処理
した配向膜上に、ポリジアセチレンモノマーを真空蒸着
して配向させ、この後、紫外線を照射してポリマー化し
て異方性膜を作る方法である(参考資料:J.Appl.Phy
s.,vol.72,No.3,P938(1992))。この方法により、
有機材料の真空蒸着で複屈折膜を安価に生産することが
できる。
【0032】(請求項6の実施例)次に上述した構成の
偏光性ホログラムの作製方法を示す。図6は偏光性ホロ
グラムの作製工程の一例を示す工程説明図である。ま
ず、図6(a)のように、ガラスやSiからなる基板2
上に上述した方法により複屈折材料層3を形成した後、
図6(b)のように、複屈折材料層3の上に複屈折材料
とは異なる材料(等方性物質)の層4をスパッタや蒸着
により成膜する。そして図6(c)のように、複屈折材
料とは異なる材料の層4の上にレジスト6をコーティン
グし、周期パターンを露光する。この時の露光はマスク
による密着露光でもよいし、投影露光でもよく、その
他、電子線露光やレーザー干渉露光でもよい。この周期
パターンの露光後レジスト6を現像して、図6(d)の
ように、レジスト6による周期パターンを形成する。次
に図6(e)のように、レジスト6をマスクとしてエッ
チングし、複屈折材料層3とその上の複屈折材料とは異
なる材料層4に凹凸の格子構造(ホログラム)を形成す
る。この時のエッチング方法は、ドライエッチングでも
ウェットエッチングでもどちらでもよい。次に図6
(f)のようにレジスト6を溶剤で除去した後、図6
(g)のように、この上に光学的等方性物質からなる等
法性オーバーコート層5を形成する。等法性オーバーコ
ート層5の形成方法としては、感光性樹脂等の樹脂によ
るスピンコート、ロールコート、ディッピングコートな
どの方法や、誘電体(SiO2,SiON,Ta2
5等)の蒸着やスパッタ、CVDなどによる成膜で形成
できる。この中で、感光性樹脂等の樹脂によるスピンコ
ートが、平坦性にも量産性にも富み、低コストに光学的
等方性物質を格子の凹部に充填することができる。特
に、前述の(3),(4)式においてmを適当に選んだ
場合でも、樹脂であれば屈折率1.4から1.7の範囲
で幅広く存在するので、最適値に合わせた設計がしやす
く、設計の自由度も大きくなる。
【0033】(請求項7の実施例)偏光性ホログラムの
別の実施例としては、図6(a)〜(f)と同様の工程
で格子構造(ホログラム)を作製した後、上記の等方性
オーバーコートに代えて、図7に示すような透明接着層
7で透明基板8を張り合わせる構造がある。この場合
は、接着層7がオーバーコート層を兼ねる。接着剤とし
ては、紫外線硬化型、熱硬化型等が使える。この構造の
メリットは、 1.オーバーコート層が容易に平坦化できる、 2.格子が透明基板で覆われるので、耐環境性や機械的
圧力に対して強く、安定性が高い、 3.透明基板の面、もしくは透明基板自体に別機能を持
たせることで複合機能素子が実現できる、 と言ったことが上げられる。
【0034】(請求項8の実施例)次に本発明の偏光性
ホログラムを光ディスクドライブ装置の光ヘッドに用い
た実施例を図8に示す。この光ヘッドは、光源である半
導体レーザ11と、半導体レーザ11と光記録媒体(光
ディスク)17の間に配置された偏光性ホログラム1
3、コリメートレンズ14、1/4波長板15、対物レ
ンズ6と、半導体レーザ11の近傍に配設された光検出
器12−a,12−bとを備えた構成となっており、偏
光性ホログラム13には、請求項1〜7の実施例で示し
た何れかの偏光性ホログラムが用いられる。偏光性ホロ
グラム13は半導体レーザ11からの発散光路中に配置
されており、偏光性ホログラム13の格子ベクトルは、
図8の紙面方向と一致している。従って半導体レーザ1
1からの出射光は、0次光として偏光性ホログラム13
を透過し、コリメートレンズ14により平行光となり、
1/4波長板15によって直線偏光から円偏光に変換さ
れた後に、対物レンズ16により光記録媒体17上に集
光される。そして光記録媒体7で反射された光は、対物
レンズ16を戻って平行光となり、1/4波長板15に
よって円偏光から出射光の偏光とは90°回転した直線
偏光に変換され、コリメートレンズ14を通って偏光性
ホログラム13に入射する。ここで偏光性ホログラム1
3を通る光は、振動面が出射時とは直交する方向になっ
ているため、ほとんどが±1次光として回折される。こ
の回折された光は、±1次光の回折方向に対応する位置
に配設された光検出器12−a,12−bでそれぞれ受
光され、信号検出が行われる。
【0035】信号検出は、光記録媒体7上の情報信号の
検出(再生)の他に、フォーカス信号やトラック信号を
検出する。フォーカス信号は、ナイフエッジ法、非点収
差法、ビームサイズ法、フーコー法などといった方式で
検出されるが、そのためには偏光性ホログラム13の周
期構造(格子ピッチ、格子深さ、格子方向、格子分割パ
ターン等)をそれぞれの検出法に合うように形成させれ
ばよい。トラック信号も、プッシュプル法や3ビーム
法、DPP法などの検出方式があるが、偏光性ホログラ
ム13の周期構造を調整したり、3ビーム化する回折格
子を追加するなどして検出することができる。
【0036】このように本発明の偏光性ホログラムを用
いた光ヘッドでは、高い光利用効率が得られるため、高
感度な信号検出ができるようになり、高速回転の光ディ
スクの信号も安定して読み取ることが可能になる。ま
た、図9は本発明に係る光ヘッドの別の実施例を示す
が、図9に示すように偏光性ホログラム13をコリメー
トレンズ14と1/4波長板15の間の平行光路中に配
置する構成とすることにより、動作的には図8と全く同
じ効果が得られる上に、発散光路中に置いた場合に生じ
る複屈折材料による位相差が生じないので、偏光分離性
能が一層良くなり、より光利用効率を高くすることがで
きる。
【0037】(請求項9の実施例)偏光性ホログラムを
光ヘッドに使って高い光利用効率を得るためには、1/
4波長板と組み合わせることが必須である。そこで偏光
性ホログラムに1/4波長板を接着して一体化すること
により部品点数を減らし、光ヘッドの小型化に寄与する
ことができる。1/4波長板15が一体化された偏光性
ホログラム13の構成例を図10、図11に示す。図1
0に示す偏光性ホログラム13は、基板13−1上に、
複屈折材料層13−2による凹凸の格子と、この複屈折
材料とは異なる材料の層13−3が同じ周期的格子構造
(ホログラム)を持つように形成され、さらにその上に
透明基板13−5が等方性接着剤13−4を介して接着
されている。そして、この透明基板13−5の等方性接
着剤とは反対側の面に、水晶や複屈折結晶で作製された
1/4波長板15が接着され一体化されている。また、
図11に示す偏光性ホログラムでは、図10で示した透
明基板13−5を無くして直接水晶や複屈折結晶で作製
された1/4波長板15が等方性接着剤13−4で接着
され一体化されている。
【0038】(請求項10の実施例)偏光性ホログラム
と1/4波長板を組み合わせて一体化する別の実施例を
図12に示す。図12に示す偏光性ホログラム13は、
基板13−1上に、複屈折材料層13−2による凹凸の
格子と、この複屈折材料とは異なる材料の層13−3が
同じ周期的格子構造(ホログラム)を持つように形成さ
れ、さらにその上を等方性接着剤層13−4で覆われ、
この層を介して透明基板13−5が接着されている。そ
して、この透明基板13−5の等方性接着剤とは反対側
の面には、複屈折膜を用いた1/4波長膜13−6が装
荷成膜されている。この1/4波長膜13−6には、請
求項4,5の実施例で説明した無機誘電体の斜め蒸着膜
や有機物を配向膜上に真空蒸着して配向させた異方性膜
が用いられる。
【0039】ここで、1/4波長膜13−6の複屈折を
Δnとし、膜厚をdとすると、 Δn・d=(m+1/4)λ ・・・(9) (m=0,1,2,3,・・・) が成り立つように、膜厚dを設定するが、蒸着による膜
厚の制御は、水晶や複屈折結晶を研磨して精度をだす方
法に比べてはるかに容易である。また、蒸着膜は、材料
価格が安く、薄く作れるので(数μm程度、水晶で1/
4波長板を作ると約1mm)、小型、薄型、低コストに
1/4波長板を作製することができる。
【0040】(請求項11の実施例)次に本発明の偏光
性ホログラムを光ディスクドライブ装置の光ヘッドに用
いた別の実施例を図13に示す。この光ヘッドは、光源
である半導体レーザ11と、半導体レーザ11と光記録
媒体(光ディスク)17の間に配置された偏光性ホログ
ラム13、コリメートレンズ14、1/4波長板15、
対物レンズ6と、半導体レーザ11の近傍に配設された
光検出器12−a,12−bとを備えた構成となってお
り、光学系の構成は図8の光ヘッドと同じであるが、半
導体レーザ11及び光検出器12−a,12−bをパッ
ケージ18の中に封入し、安定性と耐環境性を向上させ
ている。さらにパッケージ18の上面に偏光性ホログラ
ム13を接着して一体化している。また、偏光性ホログ
ラム13には、請求項1〜7の実施例で示した何れかの
偏光性ホログラムが用いられるが、請求項9,10の実
施例(図10〜12)で示したように、1/4波長板1
5を偏光性ホログラム13に一体化した構成とすること
もできる。
【0041】図14は偏光性ホログラムを用いた光ヘッ
ドのさらに別の実施例であり、この例では、図13のコ
リメートレンズ14を省略して対物レンズ16が有限系
の集光を行う場合を示しており、他の構成は同じであ
る。図13,14のように半導体レーザ11、光検出器
12−a,12−b、偏光性ホログラム13を一体化さ
せると、 1.光学系の部品点数が減り小型化できる、 2.組み立てる時の調整箇所が減る、 3.一体化しているため、使用環境の温湿度変化に対し
て安定である、 といったメリットがある。
【0042】また、図15は偏光性ホログラムを用いた
光ヘッドのさらに別の実施例であり、図9のように偏光
性ホログラム13をコリメートレンズ14と1/4波長
板15の間の平行光路中に配置する構成の光ヘッドにつ
いて、半導体レーザ11及び光検出器12−a,12−
bを1パッケージ化した構成を示している。この構成の
場合、偏光性ホログラム13はパッケージ18から離れ
ているが、半導体レーザ11及び光検出器12−a,1
2−bはパッケージ18内に一体化しているので、上記
の1〜3のようなメリットをほぼ同等に持っている。
【0043】(請求項12の実施例)偏光性ホログラム
を用いた光ヘッドのさらに別の実施例を図16に示す。
これは波長の異なる光源11,11’を2つ備えた光ヘ
ッドの構成例である。現在、光ディスクではCD系とD
VD系の2つの規格があり、CD系は780nmクラス
の波長の光で記録再生を行い、DVD系は650nmク
ラスの波長の光で記録再生を行う規格になっている。そ
のため1つのドライブ装置で両方の光ディスクを読み出
すためには、2つの波長の光源を備えた光ヘッドが必要
となる。もちろん780nmクラスの波長の光源を備え
た光ヘッドと650nmクラスの波長の光源を備えた光
ヘッドの2つを備えれば、機能は果たせるが、コストが
高くなる上、ドライブ装置が大型化し、消費電力も大き
くなってしまう。そこで図16に示すように、1つの光
ヘッドに2つの光源を備えることにより、CD,DVD
どちらの規格の光ディスクにも対応でき、かつ、小型、
低コスト、低消費電力の光ヘッドを実現することができ
る。
【0044】図16に示す光ヘッドは、光源である2つ
の半導体レーザ11,11’と、半導体レーザ11,1
1’と光ディスク17(または17’)の間に配置され
た偏光性ホログラム13、コリメートレンズ14、1/
4波長板15、対物レンズ6と、半導体レーザ11,1
1’の近傍に配設された複数の光検出器12−a,12
−a’,12−b,12−b’とを備えた構成となって
いる。尚、半導体レーザ11は例えばλ1=650nm
の発振波長、半導体レーザ1’は例えばλ2=780n
mの発振波長とする。また、光ディスク17はDVDデ
ィスク、光ディスク17’はCDディスクとする。ま
た、偏光性ホログラム13には、請求項1〜7の実施例
で示した何れかの偏光性ホログラムが用いられるが、請
求項9,10の実施例(図10〜12)で示したよう
に、1/4波長板15を偏光性ホログラム13に一体化
した構成とすることもできる。
【0045】図16において、半導体レーザ11から出
射された光は、偏光性ホログラム13を透過してコリメ
ートレンズ14により平行光となり、1/4波長板15
により円偏光となって対物レンズ16によりDVDディ
スク17上に集光される。ここで情報の記録や再生等を
行い、反射光となって元の光路を戻り、偏光性ホログラ
ム13で回折されて、光検出器12−a,12−bへと
導かれる。一方、半導体レーザ1’から出射された光
は、偏光性ホログラム13を透過してコリメートレンズ
14により平行光となり、1/4波長板15は透過して
対物レンズ16によりCDディスク17’上に集光され
る。ここで情報の記録や再生等を行い、反射光となって
元の光路を戻り、偏光性ホログラム13で回折されて、
光検出器12−a’,12−b’へと導かれる。波長の
長い780nmの光は、650nmの光に比べて回折角
が大きくなるため、650nmの光とは異なる位置に集
光するので、異なる光検出器に導かれることになる。
【0046】偏光性ホログラム13は、短波長λ1=6
50nmに対して前述の式(3),(4)もしくは式
(5),(6)を満足するようにしておくと、1/4波
長板と組み合わせて、λ1の光に対して光利用効率を最
大にすることができる。その反面、長波長λ2=780
nmの光に対しては光利用効率が低下してしまうが、λ
1の光でDVDディスク17の記録再生を行い、λ2の
光でCDディスク17’の再生のみを行うようなシステ
ムの場合は、λ2の光は利用効率が悪くても問題はな
い。
【0047】逆に、長波長λ2=780nmの光に対し
て式(3),(4)もしくは式(5),(6)を満足す
るようにしておき、1/4波長板もλ2の光に対して作
用するようにしておくと、λ2の光に対して光利用効率
を最大にすることができる。すると、短波長λ1=65
0nmの光に対しては光利用効率が低下してしまうが、
λ2の光でCD−R、CD−RWの記録・再生を行い、
λ1の光でDVDの再生のみを行うようなシステムに適
用させることができる。
【0048】このように異なる波長の光源と偏光性ホロ
グラムを組み合わせることにより、多くの光メディアに
対応することができるようになる。尚、今回はDVDと
CDを例に説明したが、今後、より短波長な青色光源を
規格とするメディアが出てきた場合でも同様に対応する
ことができる。
【0049】(請求項13の実施例)図16の光ヘッド
において、1/4波長板15を短波長λ1=650nm
の光に対しても、長波長λ2=780nmの光に対して
も1/4波長板となるように設計する。これは、どちら
の光源に対しても下記の式(9)を満たした場合に成り
立つが、Δnが波長によって変化するような材料を用い
ることにより実現することができる。 Δn・d=(m+1/4)λ ・・・(9) (m=0,1,2,3,・・・) これが実現すると、λ1、λ2のどちらの光に対しても
アイソレータ構成にすることができ、DVDメディアと
CDメディアの両方に対して記録・再生することができ
る光ヘッドを実現することが可能となる。
【0050】(請求項14の実施例)上記の実施例では
高い光利用効率を得るために、アイソレータ構成が用い
られているが、これは光の偏光を利用したものである。
しかしながら、偏光方向は全ての半導体レーザで同じ方
向と言う訳ではなく、例えば図17に示すように、78
0nmの半導体レーザでは出射光の楕円パターンの短軸
方向(活性層方向)に偏光している。一方、635nm
の半導体レーザでは出射光の楕円パターンの長軸方向
(活性層に垂直方向)に偏光している。従って、このよ
うな偏光が異なる光源に対して1つのホログラムで対応
するためには、どちらか一方の光の偏光方向を回転さ
せ、他方の光の偏光方向と合わせてやる必要がある。そ
のためには、例えば偏光方向を90度回転させる場合に
は、どちらか一方の光に対してのみ1/2波長板として
機能を果たす素子を入れることが必要となる。
【0051】図18はその構成を示す図であって、どち
らか一方の光に対してのみ1/2波長板として機能を果
たす素子を付加した光ヘッドを示している。この光ヘッ
ドは図16とほとんど同じ構成だが、2つの波長の異な
る半導体レーザ11,11’と偏光性ホログラム13の
間に、一方の光に対して1/2波長板、もう一方の光に
対して2/2波長板として機能する素子19が存在す
る。例えば、半導体レーザ11をλ1=635nmの光
源とすると、この光に対して素子19は1/2波長板と
して機能するため、λ1=635nmの光は偏光方向が
90度回転させられる。一方、半導体レーザ11’をλ
2=780nmの光源とすると、この光に対しては素子
19は2/2波長板として働くので偏光方向は変わらな
い。この結果、素子19を透過した後、λ1とλ2の光
の偏光方向は一致することになる。その後は図16で示
した場合と同じ構成原理となり、異なる波長の光源に対
して信号検出ができることになる。
【0052】(請求項15の実施例)請求項13の実施
例で述べた多波長対応の1/4波長板は、請求項10の
実施例に示したものと同様に複屈折膜を装荷成膜するこ
とにより実現することができるが、同様に、請求項14
の実施例で述べた一方の波長に対して1/2波長板とし
て機能する素子19も、請求項10の実施例に示したも
のと同様に複屈折膜を装荷成膜することにより実現する
ことができる。すなわち無機誘電体の斜め蒸着膜や、有
機物を配向膜上に真空蒸着して配向させた膜を用いる。
ここで、膜の複屈折をΔnとし、膜厚をdとすると、 Δn・d=(m+1/2)λ ・・・(10) (m=0,1,2,3,・・・) が成り立つように、膜厚dを設定する。蒸着による膜厚
の制御は、水晶や複屈折結晶を研磨して精度をだす方法
に比べてはるかに容易である。また、図19(a)のよ
うに偏光性ホログラム13に1/2波長板19を接着す
る構成に比べて、図19(b)のように偏光性ホログラ
ム13に1/2波長膜19’を蒸着する構成では、蒸着
膜は、材料価格が安く、薄く作れるので(数μm程度、
水晶で1/2波長板を作ると約1mm)、小型、薄型、
低コストに1/2波長板を作製することができる。
【0053】(請求項16の実施例)図20に偏光性ホ
ログラムを用いた光ヘッドのさらに別の実施例を示す。
本実施例の光ヘッドは、図20に示すように波長の異な
る複数の光源11,11’と光検出器12−a,12−
a’,12−b,12−b’が1つのパッケージ18内
に実装され、偏光性ホログラム13と1/4波長板15
と1/2波長膜19’とが一体化されてパッケージ18
の上部に接着されている。このように、複数の半導体レ
ーザ、複数の光検出器、偏光性ホログラム及び1/4波
長板、1/2波長板を一体化させると、1.光学系の部
品点数が減り小型化できる、2.組み立てる時の調整箇
所が減る、3.一体化しているため使用環境の温湿度変
化に対して安定である、といったメリットがある。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明では、偏光性ホログラムは、基板上に複屈折材料層に
よる凹凸の格子を形成し、前記凸部の上に前記複屈折材
料とは異なる材料による層が形成され、前記凸部及び前
記異なる材料層と、前記凹部との間に光学的等方性物質
を充填してなる構成としたので、作製に時間がかから
ず、格子ピッチを小さくでき、低コストで構成の簡易な
偏光性ホログラムを提供することができる。
【0055】請求項2に係る発明では、請求項1の偏光
性ホログラムにおいて、偏光分離動作として、格子ベク
トル方向に振動する光を直進透過光、これと垂直方向に
振動する光を回折光として分離する時に最大偏光分離度
を出す条件を提示したので、最大の偏光分離性能を実現
できる。
【0056】請求項3に係る発明では、請求項1の偏光
性ホログラムにおいて、偏光分離動作として、格子ベク
トル方向に振動する光を回折光、これと垂直方向に振動
する光を直進透過光として分離する時に最大分離度を出
す条件を提示したので、請求項2とは別の条件で最大の
偏光分離性能を実現できる。
【0057】請求項4に係る発明では、請求項1,2ま
たは3の偏光性ホログラムにおいて、前記複屈折材料層
が無機物質の斜め蒸着により形成されたことにより、真
空蒸着法により簡単かつ大面積に、低コストで複屈折膜
を作製できる。
【0058】請求項5に係る発明では、請求項1,2ま
たは3の偏光性ホログラムにおいて、前記複屈折材料層
が有機物質を配向して形成した膜により形成されたこと
により、請求項4とは別の方法により簡単かつ大面積
に、低コストで複屈折膜を作製できる。
【0059】請求項6に係る発明では、請求項1〜5の
何れかの偏光性ホログラムにおいて、光学的等方性物質
が感光性樹脂であることにより、短時間で作製でき、量
産性、低コスト化を実現することができる、
【0060】請求項7に係る発明では、請求項1〜6の
何れかの偏光性ホログラムにおいて、光学的等方性物質
が透明基板を張り合わせる接着層であることにより、接
着剤でオーバーコートでき、平坦化が容易になり、かつ
安定に作製できる。
【0061】請求項8に係る発明では、光ヘッドは、光
源と、該光源と光記録媒体の間に配置された請求項1〜
7の何れかに記載の偏光性ホログラムと、該偏光性ホロ
グラムと光記録媒体の間に配置された1/4波長板と、
該1/4波長板と光記録媒体の間に配置された対物レン
ズと、前記光源の近傍に配設された光検出器を備え、前
記光源からの光が対物レンズにより光記録媒体上に集光
され、その光記録媒体からの反射光を、前記偏光性ホロ
グラムにより回折させて光検出器に導く構成としたの
で、偏光性ホログラムを用いて、小型で光利用効率の高
い光ヘッドが実現できる。
【0062】請求項9に係る発明では、請求項8の光ヘ
ッドに用いられる偏光性ホログラムが、1/4波長板と
一体化されている構成としたので、光ヘッドのさらなる
小型化と調整の簡素化が図れる。
【0063】請求項10に係る発明では、請求項9の偏
光性ホログラムにおいて、1/4波長板が、蒸着やスパ
ッタのような成膜法で作製される異方性膜により形成さ
れている構成としたので、薄型、小型軽量化、低コスト
化を実現することができる
【0064】請求項11に係る発明では、請求項8の光
ヘッドにおいて、少なくとも光源と光検出器が1つのパ
ッケージ内に実装され、このパッケージに請求項1〜7
の何れかに記載の偏光性ホログラム、もしくは請求項9
または10に記載の光ヘッド用偏光性ホログラムが接着
一体化されている構成としたので、小型化と安定性の向
上を実現することができる。
【0065】請求項12に係る発明では、光ヘッドは、
波長の異なる複数の光源と、該複数の光源と光記録媒体
の間に配置された請求項1〜7の何れかに記載の偏光性
ホログラムもしくは請求項9または10に記載の光ヘッ
ド用偏光性ホログラムと、該偏光性ホログラムと光記録
媒体の間に配置された対物レンズと、前記複数の光源の
近傍に配設された光検出器を備え、前記波長の異なる複
数の光源からの光が対物レンズによりそれぞれ光記録媒
体上に集光され、その光記録媒体からの反射光を、前記
偏光性ホログラムにより波長ごとに回折させて光検出器
に導く構成としたので、波長の異なる光源により、多く
の光メディアに対応することができ、互換性を確保する
ことができる。
【0066】請求項13に係る発明では、請求項12の
波長の異なる複数の光源を有する光ヘッドにおいて、複
数の波長に対して1/4波長板としての機能を果たすこ
とができる多波長対応1/4波長板を有する構成とした
ので、1/4波長板を共通化することができ、部品点数
を増やさずに光利用効率を高めることができる。
【0067】請求項14に係る発明では、請求項12の
波長の異なる複数の光源を有する光ヘッドにおいて、複
数の光源のうち、特定の波長の光源に対してのみ1/2
波長板としての機能を果たすことのできる1/2波長板
を有する構成としたので、波長の異なる光源からの出射
光がそれぞれ偏光方向が異なっていたとしても、1/2
波長板により偏光方向を合わせることができるので、ど
のような偏光方向を持つ光源に対しても1つのホログラ
ムで対応でき、高い光利用効率が得られる。
【0068】請求項15に係る発明では、請求項13ま
たは14の波長の異なる複数の光源を有する光ヘッドに
おいて、無機物質の斜め蒸着された膜もしくは有機物質
を配向して形成した膜により多波長対応1/4波長板も
しくは1/2波長板が形成されている構成としたので、
多波長対応1/4波長板や、偏光方向を合わせるための
1/2波長板をより簡単に作ることができるので、小型
化と低コスト化を実現することができる。
【0069】請求項16に係る発明では、請求項12〜
15の何れかの波長の異なる複数の光源を有する光ヘッ
ドにおいて、少なくとも波長の異なる複数の光源と光検
出器が1つのパッケージ内に実装され、このパッケージ
に請求項1〜7の何れかに記載の偏光性ホログラムと、
請求項13〜15の何れかに記載の1/4波長板もしく
は1/2波長板が接着一体化されている構成としたの
で、小型化と安定性の向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す偏光性ホログラムの要
部断面図である。
【図2】図1に示す偏光性ホログラムの動作の実施例を
示す説明図である。
【図3】図1に示す偏光性ホログラムの別の動作の実施
例を示す説明図である。
【図4】図1に示す偏光性ホログラムの構造を示す要部
断面図である。
【図5】斜め蒸着膜の形成方法の説明図である。
【図6】図1に示す偏光性ホログラムの作製方法を示す
工程説明図である。
【図7】本発明の別の実施例を示す偏光性ホログラムの
要部断面図である。
【図8】本発明による偏光性ホログラムを用いた光ヘッ
ドの一実施例を示す概略構成図である。
【図9】本発明による偏光性ホログラムを用いた光ヘッ
ドの別の実施例を示す概略構成図である。
【図10】本発明による1/4波長板を一体化した偏光
性ホログラムの一実施例を示す要部断面図である。
【図11】本発明による1/4波長板を一体化した偏光
性ホログラムの別の実施例を示す要部断面図である。
【図12】本発明による1/4波長板を一体化した偏光
性ホログラムのさらに別の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図13】本発明による偏光性ホログラムを用いた光ヘ
ッドのさらに別の実施例を示す概略構成図である。
【図14】本発明による偏光性ホログラムを用いた光ヘ
ッドのさらに別の実施例を示す概略構成図である。
【図15】本発明による偏光性ホログラムを用いた光ヘ
ッドのさらに別の実施例を示す概略構成図である。
【図16】本発明による偏光性ホログラムと波長の異な
る複数の光源を用いた光ヘッドの一実施例を示す概略構
成図である。
【図17】波長の異なる2つの半導体レーザの偏光方向
の説明図である。
【図18】本発明による偏光性ホログラムと波長の異な
る複数の光源を用いた光ヘッドの別の実施例を示す概略
構成図である。
【図19】(a)は1/2波長板を一体化した偏光性ホ
ログラムの要部断面図、(b)は1/2波長膜を成膜し
た偏光性ホログラムの要部断面図である。
【図20】本発明による偏光性ホログラムと波長の異な
る複数の光源を用いた光ヘッドのさらに別の実施例を示
す概略構成図である。
【図21】従来技術の一例を示す複屈折回折格子型偏光
子の斜視図である。
【図22】従来技術の別の例を示す偏光ビームスプリッ
タの斜視図である。
【符号の説明】
1,13:偏光性ホログラム 2,13−1:基板 3,13−2:複屈折材料層 4,13−3:複屈折材料とは異なる材料による層 5:等方性オーバーコート層 6:レジスト 7,13−4:等方性接着剤層 8,13−5:透明基板 11,11’:半導体レーザ 12−a,12−a’,12−b,12−b’:光検出
器 13−6:1/4波長膜 14:コリメートレンズ 15:1/4波長板 16:対物レンズ 17:光記録媒体(DVD等) 17’:光記録媒体(CD等) 18:パッケージ 19:1/2波長板 19’:1/2波長膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船戸 広義 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に複屈折材料層による凹凸の格子を
    形成し、前記凸部の上に前記複屈折材料とは異なる材料
    による層が形成され、前記凸部及び前記異なる材料層
    と、前記凹部との間に光学的等方性物質を充填してなる
    ことを特徴とする偏光性ホログラム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の偏光性ホログラムにおい
    て、前記複屈折材料層の格子ベクトル方向の偏波に対す
    る屈折率をnp 、これと垂直方向の偏波に対する屈折率
    をnsとし、格子凸部の上の複屈折材料とは異なる材料
    による層の屈折率をnl 、光学的等方性物質の屈折率を
    m 、複屈折材料層の凹凸の格子高さをh1 、格子凸部
    の上の複屈折材料とは異なる材料層の厚さをh2 、光の
    波長をλ、mを正負の自然数(0を含む)とする時、以
    下の条件を略満足することを特徴とする偏光性ホログラ
    ム。 (np−nm)h1+(nl−nm)h2=mλ (ns−nm)h1+(nl−nm)h2=(m±1/2)λ (m=0,±1,±2,±3,±4,・・・)
  3. 【請求項3】請求項1記載の偏光性ホログラムにおい
    て、前記複屈折材料層の格子ベクトル方向の偏波に対す
    る屈折率をnp 、これと垂直方向の偏波に対する屈折率
    をnsとし、格子凸部の上の複屈折材料とは異なる材料
    による層の屈折率をnl 、光学的等方性物質の屈折率を
    m 、複屈折材料層の凹凸の格子高さをh1 、格子凸部
    の上の複屈折材料とは異なる材料層の厚さをh2 、光の
    波長をλ、mを正負の自然数(0を含む)とする時、以
    下の条件を略満足することを特徴とする偏光性ホログラ
    ム。 (np−nm)h1+(nl−nm)h2=(m±1/2)λ (ns−nm)h1+(nl−nm)h2=mλ (m=0,±1,±2,±3,±4,・・・)
  4. 【請求項4】請求項1,2または3に記載の偏光性ホロ
    グラムにおいて、前記複屈折材料層が無機物質の斜め蒸
    着により形成されたことを特徴とする偏光性ホログラ
    ム。
  5. 【請求項5】請求項1,2または3に記載の偏光性ホロ
    グラムにおいて、前記複屈折材料層が有機物質を配向し
    て形成した膜により形成されたことを特徴とする偏光性
    ホログラム。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の何れかに記載の偏光性ホロ
    グラムにおいて、光学的等方性物質が感光性樹脂である
    ことを特徴とする偏光性ホログラム。
  7. 【請求項7】請求項1〜6の何れかに記載の偏光性ホロ
    グラムにおいて、光学的等方性物質が透明基板を張り合
    わせる接着層であることを特徴とする偏光性ホログラ
    ム。
  8. 【請求項8】光源と、該光源と光記録媒体の間に配置さ
    れた請求項1〜7の何れかに記載の偏光性ホログラム
    と、該偏光性ホログラムと光記録媒体の間に配置された
    1/4波長板と、該1/4波長板と光記録媒体の間に配
    置された対物レンズと、前記光源の近傍に配設された光
    検出器を備え、前記光源からの光が対物レンズにより光
    記録媒体上に集光され、その光記録媒体からの反射光
    を、前記偏光性ホログラムにより回折させて光検出器に
    導くことを特徴とする偏光性ホログラムを用いた光ヘッ
    ド。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の光ヘッドに用いられる偏
    光性ホログラムであって、1/4波長板と一体化されて
    いることを特徴とする光ヘッド用の偏光性ホログラム。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の偏光性ホログラムにお
    いて、1/4波長板が、異方性膜により形成されている
    ことを特徴とする光ヘッド用の偏光性ホログラム。
  11. 【請求項11】請求項8記載の光ヘッドにおいて、少な
    くとも光源と光検出器が1つのパッケージ内に実装さ
    れ、このパッケージに請求項1〜7の何れかに記載の偏
    光性ホログラム、もしくは請求項9または10に記載の
    光ヘッド用偏光性ホログラムが接着一体化されているこ
    とを特徴とする光ヘッド。
  12. 【請求項12】波長の異なる複数の光源と、該複数の光
    源と光記録媒体の間に配置された請求項1〜7の何れか
    に記載の偏光性ホログラムもしくは請求項9または10
    に記載の光ヘッド用偏光性ホログラムと、該偏光性ホロ
    グラムと光記録媒体の間に配置された対物レンズと、前
    記複数の光源の近傍に配設された光検出器を備え、前記
    波長の異なる複数の光源からの光が対物レンズによりそ
    れぞれ光記録媒体上に集光され、その光記録媒体からの
    反射光を、前記偏光性ホログラムにより波長ごとに回折
    させて光検出器に導くことを特徴とする偏光性ホログラ
    ムを用いた光ヘッド。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の波長の異なる複数の
    光源を有する光ヘッドにおいて、複数の波長に対して1
    /4波長板としての機能を果たすことができる多波長対
    応1/4波長板を有することを特徴とする光ヘッド。
  14. 【請求項14】請求項12に記載の波長の異なる複数の
    光源を有する光ヘッドにおいて、複数の光源のうち、特
    定の波長の光源に対してのみ1/2波長板としての機能
    を果たすことのできる1/2波長板を有することを特徴
    とする光ヘッド。
  15. 【請求項15】請求項13または14に記載の波長の異
    なる複数の光源を有する光ヘッドにおいて、無機物質の
    斜め蒸着された膜もしくは有機物質を配向して形成した
    膜により多波長対応1/4波長板もしくは1/2波長板
    が形成されていることを特徴とする光ヘッド。
  16. 【請求項16】請求項12〜15の何れかに記載の波長
    の異なる複数の光源を有する光ヘッドにおいて、少なく
    とも波長の異なる複数の光源と光検出器が1つのパッケ
    ージ内に実装され、このパッケージに請求項1〜7の何
    れかに記載の偏光性ホログラムと、請求項13〜15の
    何れかに記載の1/4波長板もしくは1/2波長板が接
    着一体化されていることを特徴とする光ヘッド。
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