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JPH11166172A - 紫外線吸収剤及びそれを含有する組成物 - Google Patents

紫外線吸収剤及びそれを含有する組成物

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Publication number
JPH11166172A
JPH11166172A JP34584897A JP34584897A JPH11166172A JP H11166172 A JPH11166172 A JP H11166172A JP 34584897 A JP34584897 A JP 34584897A JP 34584897 A JP34584897 A JP 34584897A JP H11166172 A JPH11166172 A JP H11166172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
water
ultraviolet absorber
ultraviolet
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34584897A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Takasuka
豊 高須賀
Orie Suzuki
折江 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Orbis Holdings Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP34584897A priority Critical patent/JPH11166172A/ja
Publication of JPH11166172A publication Critical patent/JPH11166172A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本発明は、組成物に配合しても厚ぼったさの
ない、紫外線吸収剤を提供することを課題とする。 【解決手段】 亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、チ
タニウム、バリウム、カリウム、ナトリウム、鉄、マン
ガン、セリウム、コバルトから選ばれる1種乃至は2種
以上の水不溶性若しくは水難溶性複合塩からなる紫外線
吸収剤を提供する。本発明によれば、組成物に配合して
も厚ぼったさのない、紫外線吸収剤を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は化粧品,塗料、及び
プラスチックス組成物の原料に有益な紫外線吸収剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】紫外線吸収剤は、紫外線から皮膚を保護
したり、プラスチックや塗料の光による劣化を防止した
りする作用を有し、化粧品の分野、プラスチック材料の
分野、ペイントの分野など広く使われている。この様な
紫外線吸収剤としては、たとえば、桂皮酸系化合物、パ
ラアミノ安息香酸系化合物、ベンゾフェノン系化合物等
の有機紫外線吸収剤及び酸化チタン、酸化亜鉛等の無機
系紫外線吸収剤に大別される。この内、有機紫外線吸収
剤には、吸収し得る光量が有限である、化粧料等の直接
皮膚に塗布するものに対しては、アレルギー等の安全性
の点で問題が残ると言う欠点があり、無機紫外線吸収剤
については、有効な量を用いると隠蔽力が大きすぎるた
めに真っ白になったり、厚ぼったくなってしまう、吸収
した光エネルギーによってラジカルを発生し、皮膜を劣
化させるなどの欠点があった。この様な問題を解決する
ために、有機紫外線吸収剤については、より安全性が高
く吸収量の多い骨格の検討がなされたが、未だ紫外線吸
収特性とアレルギー性等の安全性の両者を満足させるよ
うな有望な骨格を発見するには至っていない。無機紫外
線吸収剤については、微粒子化することにより厚ぼった
さや真っ白になることはある程度改善されたが、更に改
善する余地があると言わざるを得ない。この様な観点か
ら、厚ぼったさや真っ白な感じを与えない無機の紫外線
吸収剤が求められていた。
【0003】一方、亜鉛、アルミニウム、マグネシウ
ム、チタニウム、バリウム、カリウム、鉄、マンガン、
セリウム、コバルト及びナトリウムから選択される1種
乃至は2種以上の水不溶性塩及び/又は水難溶性塩が紫
外線吸収剤として有効であること、紫外線吸収剤として
化粧料やペイント等の組成物に配合すること及びこの様
な塩を紫外線吸収剤として用いた場合それを含有する組
成物に厚ぼったさがでないことは知られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
を踏まえて為されたものであり、組成物に配合しても厚
ぼったさのない、紫外線吸収剤を提供することを課題と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この様な状況に鑑みて、
本発明者らは、組成物に配合しても厚ぼったさのない紫
外線吸収剤を求めて鋭意研究を重ねた結果、亜鉛、アル
ミニウム、マグネシウム、チタニウム、バリウム、カリ
ウム、鉄、マンガン、セリウム、コバルト及びナトリウ
ムから選択される1種乃至は2種以上の水不溶性塩及び
/又は水難溶性塩にそのような作用があることを見いだ
し、発明を完成させた。以下、本発明について、その実
施の形態を中心に詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】(1)本発明の紫外線吸収剤 本発明の紫外線吸収剤は、亜鉛、アルミニウム、マグネ
シウム、チタニウム、バリウム、カリウム、鉄、マンガ
ン、セリウム、コバルト及びナトリウムから選択される
1種乃至は2種以上の水不溶性塩及び/又は水難溶性塩
からなる。ここで、水不溶性塩と水難溶性塩を形成する
対イオン性物質としては、燐酸イオン、硫酸イオン、炭
酸イオンなどが例示でき、これらの内最も好ましいもの
は燐酸イオンである。本発明の紫外線吸収剤である塩
は、単一種の塩であっても2種以上の金属イオン及び/
又は2種以上の対イオン性物質から形成される複合塩で
あっても良い。複合塩に於いては塩のどの部分に於いて
も元素構成比が一定なものが好ましい。この様な塩とし
ては各構成要素別に以下の物が例示できる。但し、原料
の仕込割合や反応条件によって、正確なモル比を取らな
かったり、各構成塩同志が固熔する場合があるので下記
例示はほんの一例にすぎないことは言うまでもない。F
ePO4・2H2O、Fe3(PO4)2・8H2O、
Fe4(P2O7)3・9H2O、MnPO4・2H2
O、Mn3(PO4)2・7H2O、Mn2P2O7、
CrPO4・3H2O、Co3(PO4)2、Co3
(PO4)2・8H20、CePO4、Ce(PO3)
3、(Fe,Mn)PO4、(Fe,Mn)3(PO
4)2、Fe2Mn9(PO4)8、(Fe,Cr)P
O4、(Fe,Ce)PO4、(Fe,Co)3(PO
4)2・8H2O、(Al,Fe)PO4・2H2O、
(Ti,Fe)3(PO4)4・XH2O、Ca3Ce
10(PO4)12・24H2O、(Fe,Mn,C
a)3(PO4)2、(Fe,Mn,HNa)3P2O
8、(Na,K,Ca)2(Fe,Mn)5(PO4)
4、Ca2(Mg,Fe)(PO4)2・2H2O、Z
n2(Fe,Mn)(PO4)2・4H2O、Ca2F
e(PO4)2・4H2O等が挙げられる。これらは何
れも公知の水不溶性塩或いは水難溶性塩である。
【0007】本発明の紫外線吸収剤は、用いる遷移金属
の種類と量により様々な色が作り出せるため、紫外線吸
収作用を維持しながら好ましい色に調色が可能である。
例えば、構成要素によって異なるので一概には言えない
が、クロムを多くすると黄色〜緑色が可能であるし、マ
ンガンを多くすると黄色〜赤の発色が可能である。ま
た、チタニウムや亜鉛を多くすると、白味の強い色の発
色が可能である。本発明の紫外線吸収剤は0.1〜10
重量%程度組成物に配合する事により、紫外線A及びB
から有効に組成物などを保護しうる。また、化粧料とし
た場合、この程度の配合量では厚ぼったさは全く感じら
れない。また、本発明の紫外線吸収剤は、種々の調色が
可能なので、通常の紫外線吸収能を有する顔料としても
使用できる。
【0008】(2)本発明の紫外線吸収剤の製造方法 本発明の紫外線吸収剤は、通常の燐酸塩の製造方法によ
って製造することができる。この様な方法としては、例
えば、単独叉は種々の金属の水酸化物や炭酸塩と燐酸を
混合して焼成する方法や夫々の金属の燐酸塩を混合して
焼成する方法等の固相法及び単独叉は種々の金属の塩化
物や硝酸塩の溶液と燐酸及び/叉は燐酸のアルカリ塩溶
液を混合し、水及び/叉はアルコール溶液中で反応させ
る液相法が例示できる。更に、液相法は反応をビーカー
等で行うの解放系とオートクレーブ中で行う密閉系が例
示できる。これらの内最も好ましいのは液相法であり、
更に好ましいのは密閉系での液相法である。これは、固
相法では原料の粒子径が最終製品の粒子径に大きく関与
する、原料の混合方法によって最終製品の品質が異な
る、焼成の熱によって結晶水が一定にならない等の欠点
があらわれる場合があるからである。この密閉系での液
相法を具体的に例示するならば、1種以上の亜鉛及びチ
タニウムを除く遷移金属の塩酸塩の様な水可溶塩の水溶
液と燐酸ナトリウムの様な燐酸の水可溶塩をオートクレ
ーブ中で混合し、反応させ、生じた沈澱を乾燥させる方
法、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、チタニウム、
バリウム、カリウム、鉄、マンガン、セリウム、コバル
ト及びナトリウムの塩化物のような水可溶塩から選択さ
れる1種以上の水溶液と燐酸ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、硫酸ナトリウムの様な対イオンを含有する水可溶塩
及び必要によってアルカリイオンをオートクレーブ中で
混合し、反応させ、生じた沈澱物を乾燥させる方法等が
ある。オートクレーブ条件は、目的の燐酸塩によって、
混合方法、反応温度、圧力、熟成時間等が適宜選択され
る。
【0009】以下に、本発明の紫外線吸収剤の製造例を
挙げて説明する。勿論本発明の紫外線吸収剤がこれらの
みに限定は受けないし、その他の組み合わせの水不溶性
又は水難溶性の塩又は複合塩もこれらの方法に準じて製
造することができる。
【0010】<製造例1>次の手順に従って本発明の紫
外線吸収剤である、紫外線吸収剤1を製造した。即ち、
蒸留水0.5LにFeCL2・4H2Oを29.8g溶
解しA液とする。別に、蒸留水0.2Lに(NH4)2
HPO4を13.2g、25%NH4OHを6.8g溶
解しB液とする。A液を80℃に加温し、攪拌下B液を
滴下する。生じた沈澱物を含む反応液を80℃で1時間
熟成させ、冷後、慮取し、60℃で温風乾燥した。乾燥
後の沈澱物の収量は21gであった。この沈澱物の色は
ブルーグレーで、蛍光X線分析及び粉末X線回折によっ
てFe3(PO4)2・8H2Oで有ることを確認し
た。
【0011】<製造例2>次の手順に従って本発明の紫
外線吸収剤である、紫外線吸収剤2を製造した。即ち、
95%エタノール0.5LにCa(OC2H5)2を2
6gとFe(OC2H5)2を14.6g溶解し、A液
とする。別に、95%エタノール0.2Lにオルト燐酸
を19.6g溶解し、B液とする。室温、攪拌下A液に
B液を滴下し、生じた沈殿物を含む反応液をそのままの
温度、攪拌状態で1時間熟成させ、その後濾取し、60
℃で温風乾燥した。乾燥後の沈殿物の収量は30gであ
った。この沈殿物の色はピンクで、蛍光X線分析及び粉
末X線回折によってCa2Fe(PO4)2であること
を確認した。
【0012】<製造例3>次の手順に従って本発明の紫
外線吸収剤である、紫外線吸収剤3を製造した。即ち、
精製水1.0LにMn(CL)2・4H2Oを19.8
g、FeCL2・4H2Oを19.9g、Ca(NO
3)2・4H2おを23.6g溶解し、A液とする。別
に、精製水0.3LにK2HPO4を34.8g、KO
Hを11g溶解し、B液とする。オートクレーブ中に
A,B両液をセットし、攪拌下、B液をA液に注入す
る。オートクレーブ条件は300℃、80Kg/cm2
であった。反応1時間後冷却し、沈殿物を濾取し、60
℃で温風乾燥した。乾燥後の沈殿物の収量は32gであ
った。この沈殿物の色は茶褐色で、蛍光X線分析及び粉
末X線回折によってFeMnCa(PO4)2・2H2
Oで有ることを確認した。
【0013】<製造例4>次の手順に従って本発明の紫
外線吸収剤である、紫外線吸収剤4を製造した。即ち、
精製水1.0LにZnCL2を27g、MgCL2・6
H2Oを10g、FeCL2・4H2Oを9.9g溶解
し、A液とする。別に、精製水0.3Lに(NH4)2
HPO4を26g、25%アンモニア水を14g溶解
し、B液とする。オートクレーブ中にA,B両液をセッ
トし、攪拌下、B液をA液に注入する。オートクレーブ
条件は300℃、80Kg/cm2であった。反応1時
間後冷却し、沈殿物を濾取し、60℃で温風乾燥した。
乾燥後の沈殿物の収量は40gであった。この沈殿物は
黄土色で、蛍光X線分析及び粉末X線回折によってZn
2Mg0.5Fe0.5(PO4)2・4H2Oで有る
ことを確認した。
【0014】<製造例5>次の手順に従って本発明の紫
外線吸収剤である、紫外線吸収剤5を製造した。即ち、
市販のFePO4・2H2Oを9.3gと市販のMnP
O4・2H2Oを9.3g採り、良く混合し、白金製ル
ツボに入れ、窒素雰囲気下、500℃で焼成した。焼成
後スタンプミルで粉砕し、再度同一条件で焼成し、ハン
マーミルで粉砕した。この粉体の収量は11gであっ
た。粉体は暗紫色を呈しており、蛍光X線分析及び粉末
X線回折によってFe0.5Mn0.5PO4で有るこ
とを確認した。
【0015】<製造例6>次の手順に従って本発明の紫
外線吸収剤である、紫外線吸収剤6を製造した。即ち、
Al(OH)3を3.9gとCe2(CO3)3・8H
2Oを15g採り、オルト燐酸9.8gを加えて、良く
混合し、これを白金ルツボに入れ、窒素雰囲気下、50
0℃で焼成する。焼成後スタンプミルで粉砕し、再度同
一条件で焼成し、ハンマーミルで粉砕した。この粉体の
収量は12gであった。粉体は白色を呈しており、蛍光
X線分析及び粉末X線回折によってAl0.5Ce0.
5PO4で有ることを確認した。
【0016】本発明の紫外線吸収剤は、上記のように製
造し使用することもできるし、既に市販されているこの
様な塩を購入して使用することも可能である。
【0017】(3)本発明の組成物 本発明の組成物は、上記紫外線吸収剤を含有することを
特徴とする。本発明の組成物としては、例えば、ファン
デーションやチークカラー等の化粧料、抗真菌外用剤や
抗炎症外用剤のような皮膚外用医薬、ペイント等の塗
料、プラスチック製品などが例示できる。本発明の組成
物は、化粧料に於いては、肌を紫外線から保護する作用
に優れ、皮膚外用医薬では有効成分が光劣化をするのを
防ぐ作用に優れ、ペイントに於いては光による皮膜の劣
化を防ぐ作用に優れ、プラスチック等では光によるひび
割れなどを防ぐ作用に優れる。本発明の組成物に於け
る、上記紫外線吸収剤の好ましい含有量は、0.01〜
10重量%であり、更に好ましくは、0.05〜5重量
%である。これは少なすぎると紫外線防護作用を期待で
きない場合があり、多すぎると他の任意成分の配合量を
規制してしまう場合があるからである。この様な組成物
の中では、本発明の紫外線吸収剤の安全性の高さから化
粧料や皮膚外用剤に適用するのが特に好適であり、その
色材としての特性から化粧料に適用するのが最も好まし
い。紫外線吸収剤以外の目的、例えば、着色料などとし
てこれら組成物に含有させることも本発明の技術的範囲
に属する。これは、目的が異なっていても、結果として
本発明の効果を実現してしまうからである。
【0018】本発明の組成物に於いては、上記紫外線吸
収剤以外にこれら組成物で通常使用される任意成分を含
有することができる。この様な任意成分としては、例え
ば、化粧料であれば、ワセリンやマイクロクリスタリン
ワックス等のような炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等
のエステル類、牛脂、オリーブ油等のトリグリセライド
類、セタノール、オレイルアルコール等の高級アルコー
ル類、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリ
ンや1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、非
イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面
活性剤、両性界面活性剤、エタノール、カーボポール等
の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉
体類等等が例示でき、医薬外用剤であれば、賦形剤、結
合剤、被覆剤、滑沢剤、糖衣剤、崩壊剤、増量剤、矯味
矯臭剤、乳化・可溶化・分散剤、安定剤、pH調整剤、
等張剤、有効成分等が例示でき、ペイントとしては、例
えば、溶剤、分散剤、顔料、皮膜形成剤、可塑剤などが
例示できる。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明について、更に
詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限
定を受けないことは言うまでもない。
【0020】<実施例1〜8>下記に示す処方に従っ
て、本発明の組成物である化粧料を作成した。即ち、イ
の成分をヘンシェルミキサーで混合し、0.7mm丸穴
スクリーン装着パルベライザーで粉砕した後、ヘンシェ
ルミキサーで混合しながらロをコーティングし、0.5
mmヘリングボーンスクリーン装着パルベライザーで粉
砕し、金皿に詰め加圧成形しファンデーションを得た。
これらの化粧料は何れも優れた紫外線防護効果を備えて
いた。更に白っぽさは全く気にならなかった。 イ 本発明の紫外線吸収剤* 10 重量部 シリコーン処理二酸化チタン 20 重量部 シリコーン処理ベンガラ 1 重量部 タルク 24 重量部 アルミニウムステアレート処理セリサイト 10 重量部 シリコーン処理マイカ 10 重量部 黄色酸化鉄 5 重量部 煙霧状シリカ 10 重量部 ロ オクタデシルオレート 3 重量部 スクワラン 2 重量部 ジメチコン 5 重量部 *詳細は下記表1を参照
【0021】
【表1】
【0022】<実施例9>上記化粧料を用いて、紫外線
防護作用について検討した。即ち、ハートレー系白色種
モルモット1群6匹を用い、SEランプとBLBランプ
とを同数装着した照射器で10MEDの光を照射し、そ
の24時間後に皮膚反応をドレーズの基準に従って判定
した。対照としては、本発明の紫外線吸収剤を二酸化チ
タンに置き換えたものを用いた。結果を出現例数として
表2に示す。これより本発明の紫外線吸収剤が優れた紫
外線防護作用を有していることがわかる。 (ドレーズの基準) ++:浮腫を伴う反応 + :明瞭な紅斑を伴う反応 ± :疑わしい紅斑を伴う反応 − :無反応
【0023】
【表2】
【0024】<実施例10>上記実施例1〜6のファン
デーションを検体として、1群20匹でモルモットマキ
シマイゼーションテストによって感作性を調べた。惹起
反応は紫外線吸収剤1〜6の0%、0.1%、1%ワセ
リン分散物を用いて行った。結果を表3示す。この表よ
り本発明の紫外線吸収剤は感作性が極めて低いことがわ
かる。尚、対照群には上記実施例9の対照例を、陽性対
照群には1%ホルマリン水溶液を用いた。対照群では、
製造例1〜6の紫外線吸収剤1〜6の0%、0.1%、
1%のワセリン混合物に対して何れも無反応であった。
又、陽性対照群は0.1%ホルマリン水溶液による惹起
に対し、+が4例、±が13例、−が3例の反応を示
し、0.01%の惹起では±が9例、−が11例であ
り、このマキシマイゼーションテストは良くコントロー
ルされていることが保証された。尚、マキシマイゼーシ
ョンテストの惹起濃度は1%と0.1%を用い、皮膚反
応の判定はドレーズの基準に従った。 (ドレーズの基準) ++:浮腫を伴う反応 + :明らかな紅斑を伴う反応 ± :不明瞭な紅斑を伴う反応 − :無反応
【0025】
【表3】
【0026】<実施例11>下記に示す処方に従ってサ
ンケアミルクを作成した。即ち、イを良く混練りし、ロ
を加えて希釈し80℃に加温し、これにハを分散させ、
予め80℃に温度調節しておいたニを徐々に加え乳化し
攪拌冷却して本発明の化粧料であるサンケアミルクを得
た。このものは厚ぼったさを感じない仕上がりを提供し
た。 イ グリセリン 10 重量部 マルチトール 5 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 トリグリセリンジイソオクタネート 5 重量部 メチルパラベン 0.1重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 ロ 流動パラフィン 10 重量部 軽質イソパラフィン 10 重量部 ジメチコン 10 重量部 ハ 本発明の紫外線吸収剤** 5 重量部 ニ 水 39.8重量部 **本発明の紫外線吸収剤は下記表4に示すとおり
【0027】
【表4】
【0028】<実施例19>下記処方に従って、抗炎症
クリーム(皮膚外用医薬)を作成した。即ち、イ、ロの
成分をそれぞれ80℃に加熱し、イにハを分散した後、
ロを徐々に加え乳化し、抗炎症を得た。このものは、光
に対する安定性が優れていた。更に塗布しても白っぽさ
は全く気にならなかった。 イ 3量体環状ジメチルポリシロキサン 26.5重量部 ネオペンチルグリコールジイソステアレート 3 重量部 アセチル化ラノリン 3 重量部 メタクリル酸変性メチルポリシロキサン 1 重量部 デカメチルシクロペンタンシロキサン 5 重量部 12−ヒドロキシステアリン酸 1.5重量部 トリグリセリンジイソステアレート 2 重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 ロ 水 51.8重量部 ラポナイトXLG 0.1重量部 ハ 球状メタクリル酸メチルポリマー(ジュリマーMB−1) 1 重量部 紫外線吸収剤1 4 重量部 インドメタシン 1 重量部
【0029】<実施例20>下記に示す処方に従って、
塗料を作成した。即ち、処方成分をダイノミルに仕込
み、分散させ、塗料を得た。このものは優れた耐光性を
有していた。 アクリル酸エステルポリマーエマルジョン 60 重量部 (固形分51重量%) ポリエチレングリコール6000 5 重量部 紫外線吸収剤4 5 重量部 ベンガラ 30 重量部
【0030】<実施例21>下記に示す処方の成分を溶
融し、吹き出し成形してプラスチック容器を作成した。 ポリプロピレンビーズ 95 重量部 フタル酸ジオクチル 4 重量部 紫外線吸収剤5 1 重量部
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、組成物に配合しても厚
ぼったさのない、紫外線吸収剤を提供できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 3/32 C08K 3/32 C09D 7/12 C09D 7/12 Z

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、チ
    タニウム、バリウム、カリウム、ナトリウム、鉄、マン
    ガン、セリウム、コバルトから選ばれる1種乃至は2種
    以上の水不溶性若しくは水難溶性複合塩からなる紫外線
    吸収剤。
  2. 【請求項2】 水不溶性若しくは水難溶性複合塩が燐酸
    塩である、請求項1に記載の紫外線吸収剤。
  3. 【請求項3】 鉄、マンガン、クロム、コバルト及びセ
    リウムから選ばれる1種以上が構成成分に含まれること
    を特徴とする請求項1乃至2に記載の紫外線吸収剤。
  4. 【請求項4】 亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、チ
    タニウム、バリウム、カリウム、鉄、マンガン、セリウ
    ム、コバルト及びナトリウムから選択される1種以上の
    可溶性塩を含む溶液に対になるイオン性物質を含む溶液
    を加え、反応させて得られた沈殿物又はその焼成物であ
    る請求項1〜3の何れか一項に記載の紫外線吸収剤。
  5. 【請求項5】 対になるイオン性物質を含む溶液が燐酸
    の溶液であることを特徴とする、請求項4に記載の紫外
    線吸収剤。
  6. 【請求項6】 溶液が水及び/又はアルコール溶液であ
    る、請求項4又は5に記載の紫外線吸収剤。
  7. 【請求項7】 沈殿物を得る際、反応をオートクレーブ
    中で行うことを特徴とする請求項4〜6の何れか一項に
    記載の紫外線吸収剤。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れか一項に記載の紫外
    線吸収剤を含有する組成物。
  9. 【請求項9】 化粧料であることを特徴とする、請求項
    8に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、
    チタニウム、バリウム、カリウム、鉄、マンガン、セリ
    ウム、コバルト及びナトリウムから選択される1種以上
    を含む溶液に対になるイオン性物質を含む溶液を加え、
    反応させて得られた沈殿物を含有する化粧料。
  11. 【請求項11】 対になるイオン性物質の溶液が燐酸の
    溶液であることを特徴とする、請求項10に記載の化粧
    料。
JP34584897A 1997-12-01 1997-12-01 紫外線吸収剤及びそれを含有する組成物 Pending JPH11166172A (ja)

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