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JPH11116457A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

Info

Publication number
JPH11116457A
JPH11116457A JP27848697A JP27848697A JPH11116457A JP H11116457 A JPH11116457 A JP H11116457A JP 27848697 A JP27848697 A JP 27848697A JP 27848697 A JP27848697 A JP 27848697A JP H11116457 A JPH11116457 A JP H11116457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
hydantoin
cosmetic
dialkoxybenzal
cosmetics
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27848697A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Honma
正男 本間
Norimoto Nakanishi
紀元 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ajinomoto Co Inc filed Critical Ajinomoto Co Inc
Priority to JP27848697A priority Critical patent/JPH11116457A/ja
Publication of JPH11116457A publication Critical patent/JPH11116457A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶解性が極めて乏しいベンザールヒダン
トイン系紫外線吸収剤剤を配合してUV−A吸収能に優
れ、肌へのなじみが良好で、保存安定性にも優れた化粧
料を提供する。 【解決手段】 5−(3,4−ジアルコキシベンザー
ル)ヒダントインの粉体をおよび/または化粧料用粉体
表面を該5−(3,4−ジアルコキシベンザール)ヒダ
ントインで被覆処理を施して得た粉体を紫外線吸収剤を
配合したことを特徴とする化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紫外線吸収能に優
れ、肌へのなじみが良く、保存安定性にも優れた化粧料
に関する。
【0002】
【従来の技術】紫外線は、皮膚に対して種々の変化をも
たらすことが知られている。皮膚科学では、紫外線を長
波紫外線(400〜320nm)、中波紫外線(320〜
290nm)、短波紫外線に分け、それぞれUV−A、
UV−B、UV−Cと呼んでいる。これらのうち、UV
−Cは、オゾン層で吸収され、殆ど地上には達しない。
また、UV−Bはその一定量以上が皮膚に照射される
と、紅斑や、水泡を形成したり、色素沈着を起こすこと
が知られている。これに対し、UV−Aは従来皮膚に対
しあまり大きな変化を生じさせないと言われてきた。し
かし、最近電子顕微鏡や組織科学的評価からUV−Aが
血管壁や結合組織中の弾性繊維に変化をもたらしたり、
過敏な皮膚に損傷を生じさせることが分かってきた。ま
た、UV−AはUV−Bの作用を助長するという報告も
なされていることから〔J.Invest.Derm.
59(6)、416(1973)〕、UV−Aを遮蔽す
ることは重要である。
【0003】UV−Bに対しては、これまでベンゾフェ
ノン系紫外線吸収剤、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収
剤、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収
剤等、多数の紫外線吸収剤が開発されてきた。しかし、
UV−Aに関する研究の歴史は浅く、皮膚に適用した場
合、UV−Aを効果的に吸収する物質については、現在
僅かにジベンゾイルメタン誘導体、ケイ皮酸誘導体、カ
ルコン誘導体及びベンザールヒダントイン誘導体が知ら
れているに過ぎない〔西独特許公開第2728241号
明細書(1979年)、同2728243号明細書(1
979年)、特開昭51−61641号公報、同52−
46056号公報、同57−59840号公報、同57
−197209号公報 、同60−109544号公
報、同63−101371号公報、同63−10137
2号公報〕。
【0004】UV−A吸収剤として知られているジベン
ゾイルメタン誘導体、ケイ皮酸誘導体及びカルコン誘導
体は、製剤化した際に、安定性、特に着色安定性が悪
く、又、安全性上にも問題がある。一方、ベンザールヒ
ダントイン誘導体については特開昭63−101371
号公報及び同63−101372号公報によって開示さ
れているように下記一般式(2)および(3)で表示さ
れた化合物であって、いずれも変色しにくく安全性も優
れたUV−A吸収剤である。
【0005】
【化2】
【0006】
【化3】 〔式(2)および(3)において、Xは水素原子又は−CH
2CHCO2Rであり、Rは炭素数3〜18のアルキル
基、シクロヘキシル基又はトリメチルシクロヘキシル基
である〕
【0007】従来、化粧料に配合する場合の剤型の安定
性等の理由により、紫外線吸収剤としては、溶解性が高
いものが望まれてきた。上記一般式(2)および(3)
表示のベンザールヒダントイン誘導体は動植物油、油
脂、有機溶剤等にある程度の溶解性を示す。しかし、こ
れを化粧料に配合した場合、保存時の温度変化等により
溶解と析出が繰り返えされ、ジメトキシベンザールヒダ
ントイン誘導体の結晶化が進行し、このため、ジメトキ
シベンザールヒダントイン誘導体を配合した化粧料の官
能(肌へのなじみ、感触)は著しく損なわれ、紫外線吸
収効果も低下することが判明した。
【0008】また、特開平1−158090号公報には
5−(3,4−ジアルコキシベンザール)ヒダントイン
をエタノールに溶解した系でp−ジメチル安息香酸エス
テル又はp−メトキシ桂皮酸エステルを安定化させる効
果を有することが開示されている。しかし、5−(3,
4−ジアルコキシベンザール)ヒダントインが溶解して
いない系での使用は何ら開示されていない。
【0009】近年、化粧料に対する安全性への要望が高
まりつつあり、化粧料中に溶解した紫外線吸収剤の分解
による変質あるいは経皮吸収などが懸念されるようにな
ってきており、従来使用の紫外線吸収剤の溶解性がむし
ろマイナス要因となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、溶解性が極
めて乏しいベンザールヒダントイン系紫外線吸収剤を用
いてUV−A吸収能に優れ、肌へのなじみが良好で、保
存安定性に優れた化粧料を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決をするための手段】本研究者らは、かかる
実状に鑑み、鋭意研究を行った結果、下記一般式(1)
で表される5−(3,4−ジアルコキシベンザール)ヒ
ダントインの粉体を配合するか、あるいは化粧料用粉体
表面を該ジアルコキシベンザールヒダントインで被覆処
理して得た粉体を配合した化粧料が、本目的によく合致
し、前記のような問題点がないことを見いだし本発明を
完成するに至った。
【0012】
【化4】 (R1及びR2はそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基を示
す)
【0013】すなわち、一般式(1)表示の5−(3,4
−ジアルコキシベンザール)ヒダントインを粉末の形態
で測定したUV−A吸収スペクトルは、図1に示すよう
に長波長紫外線領域(400〜320nm)に大きな吸収
特性を有し、更に後記参考例に示すように、これまでの
紫外線吸収剤と異なり、汎用に用いられている化粧品原
料である各種動植物油、油脂、有機溶剤、界面活性剤、
多価アルコール、増粘剤、水等にほとんど不溶で、粉体
のまま配合でき、他の基材と反応することがないため、
分解したり、変色させたりといったことがない。安全性
の面からも、皮膚上でほとんど溶解しないため、従来心
配されていた経皮吸収等の問題もない。この5−(3,
4−ジアルコキシベンザール)ヒダントインを粉体のま
まファンデーション、乳液等の化粧料に配合した場合で
も、UV−A吸収能が損なわれることなく、肌へのなじ
みが良く、形態の安定性も良好である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において紫外線吸収剤とし
て用いる、上記一般式(1)で表される5−(3,4−
ジアルコキシベンザール)ヒダントインは、例えば特開
昭63−101371号公報に記載の方法に準じて3,
4−ジアルコキシベンズアルデヒドとヒダントインの塩
基触媒による縮合により容易に得ることができる。
【0015】
【化5】 (R1及びR2はそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基を示
す)
【0016】本発明に用いるのに最も好ましい5−
(3,4−ジアルコキシベンザール)ヒダントインは、
前記一般式(1)中、R1及びR2がともにCH3である、
5−(3,4−ジメトキシベンザール)ヒダントインで
ある。
【0017】本発明に係る5−(3,4−ジアルコキシ
ベンザール)ヒダントインは粉体の形態で化粧料に配合
されるが、当該ヒダントイン化合物をそのまま粉体とし
て使用に供する外、一般に使用されている化粧料用粉体
にあらかじめ当該ヒダントイン化合物で被覆処理を施し
て得た粉体であっても良い。またはこれらの混合物であ
ってもよい。粉体としての平均粒子径が0.001〜1
00μm、好ましくは0.01〜10μmのものであ
る。0.001μm未満の粉体は製造するのが困難であ
り、また100μmを超えた場合、化粧料の使用感や紫
外線吸収能が低下する。
【0018】このような微粉体は、例えばヘンシェルミ
キサー(ダルトン社のパワーニーダー)、ジェット粉砕
器(ダルトン社のジェットマイクロナイザー)、ボール
ミルを用いて調製することができる。
【0019】該ヒダントイン化合物の粉末、被覆されな
い化粧料用粉体、該ヒダントイン化化合物の粉末が化粧
料用粉体で被覆されたものが含まれていてもよい。
【0020】化粧料用粉体の表面を当該ヒダントイン化
合物で被覆して化粧料に配合する方が分散性が良く、よ
り形態安定性の良い化粧料を得ることができる。このコ
ーティング処理方法により製造される紫外線吸収粉体
は、紫外線(UV−A)吸収能に優れるとともに、動植
物油、油脂、有機溶剤、界面活性剤、多価アルコール、
増粘剤、水等に不溶であり、これを配合した化粧料は保
存安定性にも優れ、従来にない優れた紫外線吸収粉体と
なる。
【0021】5−(3,4−ジアルコキシベンザール)ヒ
ダントインで被覆される化粧料用粉体としては、ナイロ
ン粉体、ポリエチレン粉体、ポリメタクリル酸メチル粉
体、ポリスチレン粉体、スチレン・アクリル酸の共重合
体樹脂粉体、ベンゾグアナミン樹脂粉体、ポリ4フッ化
エチレン粉体、セルロース粉体などの有機粉体、トリメ
チルシルセスキオキサン粉体、タルク、カオリン、雲
母、セリサイト、白雲母、黒雲母、金雲母、合成雲母、
紅雲母、リチア雲母、雲母チタン、ケイソウ土、フラス
トナイト、バーミキュライト、魚鱗箔、炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウ
ム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネ
シウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属
塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウ
ム、焼成硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸カ
ルシウム、フッ酸アパタイト、ヒドロキシアパタイト、
セラミックパウダー、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸
カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、窒化ホウ素、
二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セレン、酸化セリウム、
酸化アルミニウム、ベンガラ、オキシ酸化ビスマス、チ
タン酸鉄、α−酸化鉄、γ−酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化
鉄、カーボンブラック、マンゴバイオレット、バルトバ
イオレット、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバ
ルト、群青、紺青、酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン
被覆オキシ塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、アルミ
ニウムパウダー、銅パウダー、赤色201号、赤色20
2号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤
色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203
号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色
404号、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤
色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505
号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202
号、黄色203号、緑色3号、青色1号、クロロフィ
ル、βカロチン等が挙げられる。
【0022】上記化粧料用粉体のうち、好ましいもの
は、タルク、セリサイト、マイカ、ベンガラ、二酸化チ
タン、酸化亜鉛、酸化セレン、ナイロン粉体等である。
【0023】これらの化粧料用粉体の平均粒子径として
は、0.001〜100μm、好ましくは0.01〜1
0μmのものである。
【0024】本発明における5−(3,4−ジアルコキ
シベンザール)ヒダントインの化粧料用粉体に対する被
覆量は、用いる粉体の種類や粒子径、形状等によって異
なるが、通常0.1〜50重量%である。0.1重量%
未満では、紫外線吸収効果が十分でなく、他方50重量
%を超えると、のびが悪くなり使用感が低下する。
【0025】また、本発明における5−(3,4−ジア
ルコキシベンザール)ヒダントイン粉体〔化粧料用粉体
を5−(3,4−ジアルコキシベンザール)ヒダントイ
ンで被覆したものを含む)の配合量は、剤形によって、
また、どの程度の紫外線保護作用を要求するかによって
も異なり、一律に定められるものではないが、通常0.
01〜10重量%である。0.01重量%より低いと望
ましい紫外線吸収効果が得られない場合が生じ、10重
量%を越えると、使用感が低下したり沈殿が生ずる場合
がある。
【0026】本発明の皮膚外用剤には、化粧料などに通
常用いられる他の成分、例えば油分、酸化防止剤、界面
活性剤、金属封鎖剤、香料、水、多価アルコール、増粘
剤、無機顔料、有機顔料、色素、防腐剤などを必要に応
じて適宜配合することができる。また、本発明の皮膚外
用剤の剤形は任意であり、パウダー状、クリーム状、ペ
ースト状、スティック状、スプレー状、ファンデーショ
ンなどいずれでも良い。
【0027】本発明の5−(3,4−ジアルコキシベン
ザール)ヒダントイン粉体(化粧料用粉体を5−(3,
4−ジアルコキシベンザール)ヒダントインで被覆した
ものを含む)は、本発明の目的および効果を損なわない
範囲で更にUV−B遮蔽性を有する無機顔料、例えば二
酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化セレ
ン、酸化セリウムなどと併用することも可能である。
【0028】
【実施例】以下、参考例および実施例により本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。
【0029】[参考例1]:UV−A吸収スペクトル 5−(3,4−ジメトキシベンザール)ヒダントイン
(「化合物A」と略記する)の粉末1.4mgを1cm
×3.5cmの石英板2枚の間に均一になるように挟み
込み可視光・紫外線吸収スペクトルを測定し、その結果
を図1に示すとおり、400〜320nmの長波長紫外
線領域に吸収極大が見られ、粉末状でも良好なUV−A
吸収剤として作用することが判明した。
【0030】[参考例2]:溶解度 実験方法:化合物A0.2gを溶媒20g中に加え、室
温下4時間マグネティックスターラーで攪拌後、No.
5C の濾紙で濾過し濾液の340nmの吸光度を測定
して溶解度を求め、その結果を表1に示した。溶解度は
下式より算出した。また、同表に比較のためにジメトキ
シベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2
−エチルヘキシル(前記一般式(2)中、XがH,Rが
2−エチルヘキシルである。「化合物B」と略記する)
について同様に求めた溶解度を併せて示した。
【0031】
【数1】
【0032】
【表1】
【0033】実施例1: 5−(3,4−ジメトキシベン
ザール)ヒダントイン処理超微粒子二酸化チタンの調製 平均粒子径が30〜50μmの微粒子二酸化チタン70
重量部に5−(3,4−ジメトキシベンザール)ヒダン
トイン30重量部を加え、ヘンシェルミキサーで10分
間攪拌混合して被覆処理を行い、目的とする粉体100
重量部を得た。
【0034】比較例1: ジメトキシベンジリデンジオキ
ソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル処理
微粒子二酸化チタンの調製 平均粒子径が30〜50μmの微粒子二酸化チタン70
重量部にジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジ
ンプロピオン酸2−エチルヘキシル30重量部を加え、
ヘンシェルミキサーで10分間攪拌混合して処理を行
い、目的とする粉体100重量部を得た。
【0035】実施例2: 微粒子5−(3,4−ジメトキ
シベンザール)ヒダントインの調製 5−(3,4−ジメトキシベンザール)ヒダントインを
ジェット気流中で粉砕し、平均粒子径が約10〜50μ
m微粒子5−(3,4−ジメトキシベンザール)ヒダント
インを得た。
【0036】比較例2: 微粒子ジメトキシベンジリデン
ジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシ
ルの調製 ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピ
オン酸2−エチルヘキシルをジェット気流中で粉砕し、
平均粒子径が約10〜50μmの微粒子ジメトキシベン
ジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチ
ルヘキシルを得た。
【0037】保存安定性試験(1) 容器に下記の実施例3又は比較例3のO/W型リキッド
ファンデーションを充填し、保存安定性試験(サイクル
試験)を行った。試験条件は22時間40度→2時間で
降温→22時間−5度→2時間で昇温。3ヶ月保存後の
官能評価を行った。
【0038】 〈O/W型リキッドファンデーション〉 実施例3 比較例3 粉 体 タルク 3 3 実施例1の粉体 7 0 比較例1の粉体 0 7 着色顔料 2 2 水 相 ベントナイト 0.5 0.5 モノステアリンポリオキシエチレンソルビタン 1 1 トリエタノールアミン 1 1 プロピレングリコール 10 10 水 残余 残余 油 相 ステアリン酸 2 2 イソヘキサデシルアルコール 7 7 モノステアリン酸グリセリン 2 2 液状ラノリン 2 2 流動パラフィン 8 8 保存安定性試験*)前の官能評価 ○ ○ 保存安定性試験後の官能評価 ○ ×
【0039】官能評価:10人のパネラーの顔に塗布
し、以下の評価基準に従って点数をつけた。 良 好 5 やや良好 4 不 通 3 やや不良 2 不 良 1 1〜2点:×、3点:△、4〜5点:○
【0040】上記に示したように、実施例3の製品は保
存安定性試験後も官能評価は良好だが、比較例3の製品
は保存安定性試験後の官能評価はざらつきがあり不良で
あった。
【0041】保存安定性試験(2) 容器に下記の実施例4又は比較例4の乳液を充填し上記
と同様の方法で行った。
【0042】 〈乳液〉 実施例4 比較例4 水 相 1,3−ブチレングリコール 7 7 二酸化チタン 5 5 実施例2 2 0 比較例2 0 2 エデト酸二ナトリウム 0.05 0.05 トリエタノールアミン 1 1 酸化防止剤 適量 適量 香料 適量 適量 精製水 残余 残余 油 相 オキシベンゾン 2 2 スクワラン 10 10 ワセリン 5 5 ステアリルアルコール 3 3 ステアリン酸 3 3 グリセリルモノステアレート 3 3 ポリアクリル酸エチル 1 1 保存安定性試験*)前の官能評価 ○ ○ 保存安定性試験後の官能評価 ○ ×
【0043】上記に示したように、実施例4の製品は保
存安定性試験後も官能評価は良好だが、比較例4の製品
は保存安定性試験後の官能評価はざらつきがあり不良で
あった。
【0044】 実施例5:日焼け止め化粧料(W/Oクリーム) (1) オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.5% (2) ジメチルポリシロキサン(100cs) 5.0 (3) ジメチルポリシロキサン(250万cs) 3.0 (4) 流動パラフィン 15.0 (5) ポリエーテル変成シリコーン 6.0 (6) 実施例1の粉体 4.0 (7) 精製水 48.1 (8) L−グルタミン酸ナトリウム 3.0 (9) 1、3−ブチレングリコール 5.0 (10) 防腐剤 0.2 (11) 香料 0.2
【0045】製法:(1)〜(6)、(11)を混合し、加熱溶
解して70度に保ち油相部とした。別に(7)〜(10)を加
熱溶解して70度に保ち、水相部とした。この油相部に
水相部を添加して、乳化機により十分に乳化した。乳化
後かき混ぜながら冷却し、35度以下になったら容器に
流し込み放冷して固めた。
【0046】 実施例6:パウダーファンデーション (1) セリサイト 30.0% (2) マイカ 残余 (3) カオリン 5.0 (4) ベンガラ 2.5 (5) 黄酸化鉄 2.0 (6) 黒酸化鉄 0.1 (7) 実施例2の粉体 2.0 (8) 酸化チタン 10.0 (9) N−ラウロイル−L−リジン 8.0 (10) スクワラン 2.0 (11) 防腐剤 0.1 (12) 香料 適量
【0047】製法:(1)〜(9)を混合し、粉砕器を通し
て粉砕した。これを高速ブレンダーに移し、(10)〜(12)
を混合し均一に混合した。これを粉砕器で処理し、ふる
いを通して粒度をそろえた後、金皿などの容器中に圧縮
成型して目的のパウダーファンデーションを得た。
【0048】 実施例7:ほほ紅 (1) 実施例1の粉体 12.0% (2) タルク 残余 (3) セリサイト 10.0 (4) 酸化鉄(赤、黒、黄) 5.0 (5) 有機顔料(赤色202号) 2.4 (6) スクワラン 7.5 (7) 防腐剤 0.1 (8) 香料 適量
【0049】製法:実施例6と同様にして製造した。
【0050】 実施例8:パウダーアイシャドー (1) 実施例1の粉体 2.0% (2) 雲母チタン 30.0 (3) セリサイト 残量 (4) マイカ 10.0 (5) 着色顔料 15.0 (6) N−ラウロイル−L−リジン 10.0 (7) ジメチルポリシロキサン 2.0 (8) 防腐剤 0.1 (9) 香料 適量
【0051】製法:実施例6と同様にして製造した。
【0052】 実施例9:両用パウダーファンデーション (1) 実施例1の粉体 10.0% (2) タルク 4.8 (3) 雲母チタン 5.0 (4) マイカ 残量 (5) 酸化鉄(赤、黄、黒) 8.2 (6) 酸化亜鉛 4.5 (7) 硫酸バリウム 5.0 (8) ポリエチレン粉体 1.0 (9) ジメチルポリシロキサン 4.0 (10) ラノリン 5.0 (11) ワセリン 1.0 (12) 防腐剤 1.5 (13) 香料 適量
【0053】製法:実施例6と同様にして製造した。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により5−
(3,4−ジアルコキシベンザール)ヒダントインを粉
体の形態で配合してなる化粧料は、紫外線(UV−A)
吸収能を有し、長期間保存しても結晶析出等の問題もな
く、官能や形態安定性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 5−(3,4−ジメトキシベンザール)ヒダ
ントインを粉末の形態で測定したUV−A吸収スペクト
ルを示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される5−(3,
    4−ジアルコキシベンザール)ヒダントインの粉体およ
    び/または化粧料用粉体を該5−(3,4−ジアルコキ
    シベンザール)ヒダントインで被覆処理を施して得た粉
    体を紫外線吸収剤として配合したことを特徴とする化粧
    料。 【化1】 (R1及びR2はそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基を示
    す)
  2. 【請求項2】 紫外線吸収剤として配合される粉体の平
    均粒子径が0.001〜100μmの範囲にある請求項
    1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 粉体配合量が0.01〜10重量%であ
    る請求項1記載の化粧料。
  4. 【請求項4】 化粧料用粉体が顔料である請求項1記載
    の化粧料。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の5−(3,4−ジアルコ
    キシベンザール)ヒダントインの粉体および/または化
    粧料用粉体を該5−(3,4−ジアルコキシベンザー
    ル)ヒダントインで被覆処理を施して得た粉体と二酸化
    チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セレンおよ
    び酸化セリウムのうちの少なくとも1種とを組み合わせ
    て配合したことを特徴とする化粧料。
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