JPH11161920A - 記録再生ヘッド及びそれを用いたヘッド・ディスク・アセンブリと磁気ディスク装置 - Google Patents
記録再生ヘッド及びそれを用いたヘッド・ディスク・アセンブリと磁気ディスク装置Info
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Abstract
形の変動や、記録動作直後に再生波形に現われるノイズ
を抑制する記録再生ヘッド及びそれを用いたヘッド・デ
ィスク・アセンブリと磁気ディスク装置を提供する。 【解決手段】本発明は、上部磁気コアと、下部磁気コア
を兼ねた上部シールド11と、下部シールドと、上部シ
ールドと下部シールドとの間に配置した磁気抵抗効果膜
とを有し、上部シールドは異方性磁界の大きさが5〜3
0Oeの軟磁性膜を含み、もしくは高飽和磁束密度膜と
負磁歪膜との多層膜であり、下部シールドは異方性磁界
の大きさが5〜30Oeの軟磁性膜を含む記録再生ヘッ
ドにある。
Description
いられる磁気抵抗効果型の記録再生ヘッドに関し、特
に、一対のシールドの間に磁気抵抗効果膜を配置した磁
気抵抗効果型再生素子を含む記録再生ヘッド及びそれを
用いたヘッド・ディスク・アセンブリと磁気ディスク装
置に関する。
る媒体と、情報を媒体に記録するための記録素子と、情
報が記録された媒体から漏洩する磁界の変化を電気信号
に変換するための再生素子とからなる記録再生ヘッド
と、入出力信号を制御する回路と、媒体を回転または移
動させる機構と、記録再生ヘッドの媒体に対する位置を
決定する位置決め機構等を備えている。記録素子は、磁
束を発生させるコイルと、磁束を集める一対の磁気コア
と、磁界を発生させるため一対の磁気コアの間に配置さ
れた記録ギャップとを備えている。記録動作は、前記コ
イルにパルス状の記録電流を流すことで作られる磁界
を、媒体に印加することで行われる。再生素子は、軟磁
性膜からなる一対のシールドと、一対のシールドの間に
あって各シールドから一定の距離を隔てて配置された磁
気抵抗効果膜と、磁気抵抗効果膜に電気的に接合する一
対の電極とを備えている。磁気抵抗効果膜は、異方性磁
気抵抗効果を利用したAMR膜と、巨大磁気抵抗効果を
利用したGMR膜とに大別できる。AMR膜としては、
例えば厚さ5から30nm程度のパーマロイ(Ni−F
e)膜が用いられている。AMR膜は、その磁化方向と
印加される電流の方向とのなす角度で電気抵抗が変化す
る。しかし印加磁界と電気抵抗とは必ずしも比例関係に
ない。そこで印加磁界と出力信号との線形性を高めるた
めに、AMR膜の付近にバイアス膜を積層して配置する
ことが多い。GMR膜は、媒体から漏洩する磁界により
磁化方向が変化する、厚さが2から10nm程度の第一
の強磁性膜と、磁化方向がおおむね固定された、厚さが
1から5nm程度の第二の強磁性膜と、第一の強磁性膜
と第二の強磁性膜との間に挿入された、厚さが1から4
nm程度の非磁性導体膜とを有し、第二の強磁性膜とそ
の磁化を固定する反強磁性膜を直接積層した構成をとる
ことが多い。GMR膜は第一の強磁性膜の磁化方向と第
二の強磁性膜の磁化方向とのなす角度の変化に応じて電
気抵抗が変化する。印加磁界と出力信号との線形性を高
めるために、第二の強磁性膜の磁化方向は、媒体対向面
にほぼ垂直になるように設定することが多い。GMR膜
はAMR膜に比べて小さな磁界でも高い出力が得られ
る、つまり高感度なため、磁気記録装置の高記録密度化
に有利である。磁気記録装置では、これらAMR膜,G
MR膜の電気抵抗の変化を出力信号として検出する。一
対のシールドは、媒体から漏洩する磁界の変化を高分解
能で検出するために存在する。一対のシールドの間隔を
狭くするほど分解能を高くできるため、今後の高記録密
度化に対応して、シールド間隔は一層狭くしていく傾向
にある。基板側のシールド(下部シールド)にはパーマ
ロイ(Ni−Fe)膜,センダスト(Fe−Al−S
i)膜,Coベースの非晶質膜等が一般的に用いられて
いる。センダスト膜は膜面の凹凸が大きいが、膜が硬い
ため、媒体対向面の研磨行程で膜の一部がはがれて他の
部分に付着することが少ない。非晶質膜は膜面が平坦な
ため、シールド間隔が狭い場合や、下地の凹凸の影響を
極めて受けやすいGMR膜を用いる場合に有利である。
もう一方の上部シールドにはパーマロイ(Ni−Fe)
膜が用いられることが多い。上記記録再生ヘッドにおい
て、記録ギャップ位置と再生用の磁気抵抗効果膜の位置
とのずれ幅を少なくするため、記録素子の一対の磁気コ
アのうち再生素子に近い側の下部コアと、再生素子の上
部シールドとは兼用していることが多い。
抗効果型の記録再生ヘッドを使いこなすことが必須であ
る。しかし磁気抵抗効果型の記録再生ヘッドは、記録再
生動作を繰り返すことによって、再生波形が変動して磁
気記録装置の誤動作を引き起こすことがある。再生波形
が変動する一つの原因は、記録動作の度にシールドの磁
区構造が変動するというシールドの不安定性にある。シ
ールドの磁区構造が変動すると、その影響で磁気抵抗効
果膜の磁化状態が変動し、再生波形が変動する。これを
抑制する一つの方法として、例えば米国特許5,51
5,221 号には、シールドを構成する軟磁性膜に反
強磁性膜を積層し、軟磁性膜にトラック幅方向(媒体対
向面内で膜厚に垂直な方向)の一方向異方性を付加する
ことが提案されている。
1 号に開示してある手段では、軟磁性膜と反強磁性膜と
を積層するために、製造行程が従来より複雑である。ま
た軟磁性膜に一方向異方性を付加するには320℃程度
の高温で10時間程度の熱処理が必要である。この積層
膜を、特に一対のシールドのうち記録ギャップに近い側
のシールド(上部シールド)に適用すると、上記熱処理
の過程で磁気抵抗効果膜の特性が劣化してしまい、ヘッ
ドとして正常に動作しないことが多い。また特に、上記
積層膜を上部シールドに適用したGMRヘッドでは、G
MR膜を構成する第二の強磁性膜の磁化方向(反強磁性
膜によって媒体対向面に垂直の方向に向けられている)
と、シールドの磁化方向(反強磁性膜によってトラック
幅方向に向けられている)とが互いにほぼ直交関係にあ
る。よって、後から行われるシールドの磁化方向の固定
の過程(ある程度の高温で磁界を印加する)で、先に固
定された第二の強磁性膜の磁化方向が曲げられることが
あり、ヘッドの特性が劣化することがある。このように
違った方向にそれぞれの磁化を固定することは容易では
ない。
含む構成とした場合、記録動作の直後から100μS程
度の間に、いわゆる記録後ノイズもしくはポップコーン
ノイズと呼ばれるノイズが発生することがある。非晶質
膜は膜面が平坦なため、シールド間隔が狭い場合や、下
地の凹凸の影響を極めて受けやすいGMR膜を用いる場
合に有利である。しかし記録後ノイズが発生すると、記
録動作直後に磁気記録装置が誤動作することがあるた
め、これを抑制することが求められる。
なく、シールドの磁区構造を安定化させ、波形変動を抑
制した記録再生ヘッド及びそれを用いたヘッド・ディス
ク・アセンブリと磁気ディスク装置を提供することにあ
る。
を抑制した記録再生ヘッド及びそれを用いたヘッド・デ
ィスク・アセンブリと磁気ディスク装置を提供すること
にある。
せるコイルと、前記磁束を集める一対の上部磁気コア及
び下部磁気コアと、磁界を発生させるため前記一対の磁
気コアの間に配置された記録ギャップとを備えた誘導型
記録素子と、軟磁性膜からなる下部シールドと、前記下
部シールドと前記下部磁気コアとの間にあって各シール
ドから一定の距離を隔てて配置された磁気抵抗効果膜
と、前記磁気抵抗効果膜に電気的に接合する一対の電極
とを備えた磁気抵抗効果型再生素子とを備えた記録再生
ヘッドにおいて、前記下部磁気コアと下部シールドの一
方または双方を構成する軟磁性膜の、異方性磁界の大き
さを5〜30Oe以下としたものである。特に、これを
記録ギャップに近い側のシールドに適用したものであ
る。
の一方または双方を、異方性磁界の大きさが5〜30O
e以下である軟磁性膜を含む多層膜で構成したものであ
る。この多層膜は、シールドの最も記録ギャップに近い
側、もしくは最も記録ギャップに遠い側、もしくはそれ
ら両方に配置することができる。特に、これらを記録ギ
ャップに近い側のシールドに適用することが有効であ
る。また特に、これを基板に近い側で非晶質材料を含む
シールドに適用することが有効である。
ある軟磁性膜は、例えば、原子比で、80〜90%Ni
と10〜20%Feに対し1〜25%Coを含むNi−
Fe−Coをベースとした合金や、原子比で、90〜9
5%Coと5〜10%Feに対し1〜30%Ni含むC
o−Fe−Niをベースとした合金や、Co30〜70
%,Ni10〜40%,Fe5〜25%及びPd5〜1
5%としたCo−Ni−Fe−Pdをベースとした合金
等で得ることができる。
シールドの一方または双方を、磁歪が正と負の軟磁性膜
を積層した多層膜を含む構成としたものである。この多
層膜には以下の要素を付加することができる。
すること。
少なくとも一つの軟磁性膜の異方性磁界の大きさを5〜
30Oeとすること。
とした合金を含む構成とし、多層膜全体にわたる平均的
な割合を、原子比で80〜90%Niと10〜20%F
eに対し1〜25%Coを含む合金、もしくは多層膜を
Co−Fe−Niをベースとした合金を含む構成とし、
多層膜全体にわたる平均的な割合を、原子比で90〜9
5%Coと5〜10%Feに対し1〜30%Niを含む
合金、もしくは多層膜をNi−Feベースとした合金を
含む構成とし、多層膜厚全体にわたる平均的な割合を原
子比で80〜90%Ni及び10〜20%Feとするこ
と。
い側のシールド、もしくは基板に近い側で非晶質材料を
含むシールドに適用すること。
をFe−Niをベースとした合金で構成し、その割合を
原子比で45〜65%Fe及び35〜55%Niとする
こと、もしくは多層膜の最も記録ギャップに近い層をC
o−Ni−Feをベースとした合金で構成し、その割合
を原子比でCo20〜80%,Ni10〜40%及びF
e10〜40%とすること、もしくは多層膜の最も記録
ギャップに近い層をCo−Ni−Fe−Pdをベースと
した合金で構成し、その割合を原子比でCo30〜70
%,Ni10〜40%,Fe5〜25%,Pd5〜15
%とすること。
とした合金、もしくは前記Co−Ni−Feをベースと
した合金、もしくは前記Co−Ni−Fe−Pdをベー
スとした合金と、Ni−Feをベースとした合金でその
割合を原子比で83〜93%Ni,7〜17%Feとし
た合金とを積層すること。
とした合金、もしくは前記Co−Ni−Feをベースと
した合金、もしくは前記Co−Ni−Fe−Pdをベー
スとした合金と、Ni−Fe−Coをベースとした合金
でその割合を原子比で83〜93%Niと7〜17%F
eに対し1〜25%Coを含む合金とを積層すること。
ルドのうち記録ギャップに近い側のシールドが、一対の
磁気コアのうち再生素子に近い側のコアを兼ねており、
このシールドの最も記録ギャップに近い層は飽和磁束密
度が1.2 テスラ以上の軟磁性膜で形成した記録再生ヘ
ッドにおいて、記録ギャップに近い側のシールドを、磁
歪が正と負の軟磁性膜を積層した多層膜としたものであ
る。
構成する磁気抵抗効果膜を、媒体から漏洩する磁界によ
り磁化方向が変化する第一の強磁性膜と、磁化方向がお
おむね固定された第二の強磁性膜と、第一の強磁性膜と
第二の強磁性膜との間に挿入された非磁性導体膜とを有
し、第二の強磁性膜とその磁化を固定する反強磁性膜を
直接積層した構成の多層膜とした記録再生ヘッドにおい
て、上記シールドを適用したものである。
ることなく、シールドの磁区構造を安定化させることが
できるため、作製しやすく安価であり、かつ記録再生動
作を繰り返すことによって起こる再生波形変動や記録後
ノイズを抑制できる記録再生ヘッドを提供でき、磁気記
録装置の誤動作を抑制することができる。
実施例である記録再生ヘッドの媒体対向面を示す図であ
る。本記録再生ヘッドは、素板上に再生素子10と記録
素子20とを順次積層して作製したものである。
の部分を他の部分より厚くしたもので、その厚さが3μ
mで記録素子20の下部磁気コア22を兼用したNi74
Fe16Co10からなる上部シールド11と、厚さ2μm
のパーマロイ(Ni82Fe18)からなる下部シールド1
2とが、厚さ0.18μm のAl2O3やSiO2 からな
る再生ギャップ13を介して対向するように配置されて
いる。上部シールド11のうち上部磁気コア21に対向
しない上面は、エッチングによって厚さ0.5μm 程度
を取り除いている。これは記録の際、トラック幅方向の
書きにじみを少なくするためである。また、上部シール
ド11及び下部シールド12に使用する膜には、トラッ
ク幅方向に磁気異方性を持たせてあり、その異方性磁界
大きさは、上部シールド11が10Oe,下部シールド
12が4Oeであり、上部シールドの方が下部シールド
より大きくしている。再生ギャップ13のほぼ中央に
は、磁気抵抗効果膜14と、これに接合する一対の電極
(図示されていない)とが配置されている。
からなる上部磁気コア21と、前記上部シールド11と
兼用の下部磁気コア22とが、厚さ0.3μm のAl2
O3やSiO2 からなる記録ギャップ23を介して対向
するように配置されている。
R膜とがあり、それぞれの膜を用いて素子を形成した例
を次に示す。図2(a),(b)は、それぞれAMR膜,G
MR膜を用いた再生素子における、媒体対向面の磁気抵
抗効果膜14付近を拡大した図である。なお上下シール
ドは図示されていない。AMR素子は、厚さが15nm
のパーマロイ膜からなるAMR膜31と、厚さが5nm
のTaからなる分離膜32と、厚さが15nmのNi−
Fe−Cr膜からなるSAL33との積層膜を、所定の
幅になるように一括して両サイドを切り落として作製し
た。この両側に、AMR膜31を磁区制御するため、C
o−Cr−Pt膜とCr下地膜とからなる磁区制御層1
5を配置した。AMR膜31と電気的に接合するための
電極16は、磁区制御層15の上に積層した。GMR素
子は、厚さが5nmのパーマロイ膜と厚さが1nmのC
o膜とを積層した第一の強磁性膜41と、厚さが2nm
のCuからなる非磁性導体膜42と、厚さが3nmのC
oからなる第二の強磁性膜43と、第二の強磁性膜43
の磁化方向を固定するための厚さが10nmのFe−M
nからなる反強磁性膜44との積層膜を、所定の幅にな
るように一括して両サイドを切り落として作製した。第
二の強磁性膜43の磁化方向は、媒体対向面(紙面)を
指すように、反強磁性膜44によって一方向の磁気異方
性が付加されている。またAMR素子同様に、磁区制御
層15と電極16とを両隣に配置した。本発明において
は、AMR素子,GMR素子のいずれも適用可能である
が、以後GMR素子を用いた例のみを示す。GMR素子
は高感度なため今後利用が広がって行くと考えられてい
るが、一方で高感度であるがゆえに、シールドの不安定
性の影響を大きく受けてしまうからである。
ヘッドの斜視断面図である。記録動作は、コイル24に
記録電流を流すことで作られる磁束を、上部磁気コア2
1と上部シールド11(兼下部コア22)で集め、記録
ギャップ23から発生する磁界を媒体に印加することで
行われる。このとき上部磁気コア21と上部シールド1
1の磁化は、多量の磁束を運ぶため大きく変化し、膜の
異方性磁界の値が低い場合には、記録動作の前後で磁区
構造が変化することがある。また特に、上部シールド1
1の上には、形状の複雑な上部磁気コア21やコイル2
4等が積層されているため、上部シールド11には複雑
な応力が印加されている。よって、磁歪の大きな膜を用
いた場合には、応力誘起の磁気異方性が膜の持つ本来の
磁気異方性よりも大きくなり、複雑な磁区構造をとるこ
とがある。よって、上部シールド11にパーマロイを用
いていた従来の記録再生ヘッドでは、特にシールド間隔
(再生ギャップ13の厚さ)を0.2μm より狭くする
と急激に波形変動が大きくなる(例えば、出力の標準偏
差を平均出力で規格化した出力変動率は5から10%程
度になる)ことがあった。
気異方性を大きくする、2)磁歪の低い膜を用いる、こ
とが有効である。ただし、膜の持つ本来の磁気異方性を
大きくし過ぎると透磁率が低下し、軟磁性膜としての機
能が低下する。飽和磁束密度/異方性磁界で定義した透
磁率は500以上要求されるので、飽和磁束密度が1テ
スラでは異方性磁界は20Oe以下であることが、また
飽和磁束密度が1.5テスラでは異方性磁界は30Oe
以下であることが望ましい。本実施例では、上部シール
ド11をNi74Fe16Co10膜で構成したため、異方性
磁界は10Oeで従来のパーマロイ(3〜4Oe程度)に
比べて数倍と大きくでき、磁歪も10-7台と十分低いの
で、出力の変動率は常に数%程度と、実用上問題ないレ
ベルにまで低くすることができた。
1を一つの膜で構成したが、図4に示すように、上部シ
ールド11を異方性磁界の大きさが5から30Oeの高
異方性磁界軟磁性膜51を含む多層膜で構成することも
できる。磁歪の低い膜が望ましいことは実施例1と同様
である。しかし本実施例の場合、一層あたりの高異方性
磁界軟磁性膜51の厚さを薄くすることが可能なので、
適用できる膜の選択が広がる。一般的に、Ni−Fe−
Co系の合金はCo量を増すと異方性磁界と保磁力が大
きくなるが、厚さが薄い場合には保磁力の増加の程度は
低いことが知られている。よって前記実施例よりもCo
量が多く、異方性磁界の高い膜を利用できる。ここでは
一実施例として、厚さ0.5μm のNi66Fe14Co20
膜を上部シールド11の最上層と最下層に適用した。中
間層はパーマロイとした。このヘッドを用いた場合に
も、出力の変動率は常に数%程度と、実用上問題ないレ
ベルにまで低くすることができた。同様に、厚い場合に
保磁力が大きくなり易いCo90Fe10膜や、Co46Ni
27Fe16Pd11膜等も、高異方性磁界軟磁性膜51とし
て使用することができる。高異方性磁界軟磁性膜51の
一層あたりの膜厚は、0.1μm から1μm程度がよ
い。この膜厚が薄い場合には、図5のように何層にも積
層することが有効である。また逆に厚くできる場合に
は、プロセス簡略化のため、高異方性磁界軟磁性膜51
を上部シールド11の最上層または最下層にのみ適用す
ることも可能である。本実施例に適用可能な高異方性磁
界軟磁性膜51は、例えば原子比で、80〜90%Ni
と10〜20%Feに対し1〜25%Coを含むNi−
Fe−Coをベースとした膜や、90〜95Coと5〜
10%Feに対し1〜30%Niを含むCo−Fe−N
iをベースとした膜や、Co=30〜70%,Ni=1
0〜40%,Fe=5〜25%,Pd=5〜20%好ま
しくは5〜15%としたCo−Ni−Fe−Pdをベー
スとした膜等が挙げられる。
12を、厚さ2.7μm のセンダスト膜と、厚さ0.3
μm の上記高異方性磁界軟磁性膜51であるCo46N
i27Fe16Pd11膜とを積層して形成した。図6に示す
ように、高異方性磁界軟磁性膜51は下部シールド12
の最下層に配置した。なお、高異方性磁界軟磁性膜51
は最下層だけでなく、最上層、もしくはそれら両方に配
置してもよい。センダスト膜は、膜が硬いため、媒体対
向面の研磨行程で膜の一部がはがれて他の部分に付着す
ることが少ないという特徴を持つが、異方性磁界が数O
eと、パーマロイに比べても半分以下と低い。よって応
力の影響等をより受けやすく、磁区構造が不安定であ
る。従ってセンダスト膜を下部シールド12に適用した
ヘッドでは、波形変動を起こすことがある。しかし本実
施例では、センダスト膜と高異方性磁界軟磁性膜51と
の積層膜で下部シールド12を形成したため、出力の変
動率は数%程度と、実用上問題ないレベルにまで低くす
ることができた。また、上部シールド起因の波形変動も
同時に抑制するために、図7に示したように、双方のシ
ールドとも高異方性磁界軟磁性膜51で安定化させるこ
とが有効である。ここで高異方性磁界軟磁性膜51は、
同じ膜を使ってもよく、別な膜を使ってもよい。
ルド12を結晶質材料で構成していたが、GMR素子の
特性を向上させるには、膜面がより平坦な非晶質膜を適
用することが望ましい。しかしながら、この場合は記録
後ノイズが発生することがあった。そこで本実施例で
は、図6に示すように、上記高異方性磁界軟磁性膜51
であるCo46Ni27Fe16Pd11膜を0.3μm の厚さ
で下部シールド12の最下層に適用した。下部シールド
12のほかの部分は非晶質のCo−Nb−Zr膜で、全
体の厚さを3μmとした。本実施例では、記録後ノイズ
の発生確率が従来の1/100のレベルにまで減少し
た。よって、波形変動と記録後ノイズの双方を抑制する
ためには、図7に示したように、双方のシールドとも高
異方性磁界軟磁性膜51で安定化させることが有効であ
る。ここで高異方性磁界軟磁性膜51は、同じ膜を使っ
てもよく、別な膜を使ってもよい。
コア21はパーマロイであった。記録性能を高めるに
は、図8に示すように、上部磁気コア21の全部または
記録ギャップ23側の一部を高飽和磁束密度膜52で構
成することが有効である。またさらなる記録性能の向上
を必要とする場合には、上部シールド11の全部または
記録ギャップ23側の一部を同様に高飽和磁束密度膜5
2で構成することが有効である。しかしながら、一般的
に知られている飽和磁束密度が1.2 テスラ程度以上の
高飽和磁束密度膜は、磁歪が正で10-6台とかなり大き
く、記録性能向上と波形変動の抑制との両立が困難であ
った。これらの条件を満足するには、高飽和磁束密度膜
の厚さを必要最小限にとどめることが重要である。しか
しながら、膜厚0.5μmで飽和磁束密度が1.7 テス
ラ程度のFe55Ni45からなる高飽和磁束密度膜52
と、膜厚2.5μm で磁歪が10-7台のパーマロイとを
積層した上部シールド11を持つ記録再生ヘッドの変動
特性は、出力の変動率が5%程度とあまりよくなかっ
た。
層膜の膜全体での磁歪の符号を負にするため、パーマロ
イ膜の代わりにNi90Fe10等の単膜で負の磁歪を持つ
膜53を採用した。これによって出力の変動率が数%程
度と、実用上問題ないレベルにまで低くすることができ
た。本実施例に適用可能な高飽和磁束密度膜52には、
例えば、原子比で45〜65%Fe:35〜55%Ni
としたFe−Niをベースとした膜、もしくはCo=2
0〜80%,Ni=10〜40%,Fe=10〜40%
としたCo−Ni−Feをベースとした膜、もしくはC
o=30〜70%,Ni=10〜40%,Fe=5〜2
5%,Pd=5〜20%としたCo−Ni−Fe−Pd
をベースとした膜等が挙げられる。本実施例に適用可能
な負磁歪の膜53には、例えば、原子比で83〜93%
Ni:7〜17%FeとしたNi−Feをベースとした
膜、もしくは原子比で83〜93%Niと7〜17%F
eに対し1〜25%Coを含むNi−Fe−Coをベー
スとした膜等が挙げられる。高飽和磁束密度膜52の異
方性磁界の大きさが10Oe以上と大きい場合には、負
磁歪の膜53は異方性磁界の大きなNi−Fe−Coを
ベースとした膜を適用したほうがよいことがある。
や膜厚を選定するに当たっては、記録ギャップ23直下
にある多層膜の磁歪の符号を負とし、その大きさを10
-7台とするとよい。これを満足する一つの方法は、前記
多層膜の組成の膜厚方向にわたる平均的な値を、原子比
で80〜90%Niと10〜20%Feに対し1〜25
%Coを含む合金もしくは90〜95%Coと5〜10
%Feに対し1〜30%Niを含む合金とすること、も
しくは80〜90%Ni:10〜20%Feとすること
である。また、応力誘起の異方性の影響をできるだけ少
なくするため、上記多層膜は、異方性磁界の大きさを5
Oe以上30Oe以下とした軟磁性膜を含むことが望ま
しい。高飽和磁束密度膜52は上部シールド11の幅方
向全体にわたって存在する必要はなく、図9に示すよう
に、記録ギャップ23直下の突起部のみを高飽和磁束密
度膜52で構成してもよい。また図8,図9の下部シー
ルド12は、記録後ノイズ抑制のため、前記高異方性磁
界軟磁性膜51であるCo46Ni27Fe16Pd11膜と非
晶質のCo−Nb−Zr膜とからなる多層膜で構成し
た。
の記録再生ヘッドを用いたハードディスク装置の概略図
である。本装置はディスク回転軸164とこれを高速で
回転させるスピンドルモータ165を持っており、ディ
スク回転軸164には一枚ないし複数枚(本実施例では
二枚)のディスク167が所定の間隔で取り付けられて
いる。よって各ディスク167はディスク回転軸164
とともに一体となって回転する。ディスク167は所定
の半径と厚みを持った円板で、両面に永久磁石膜が形成
されており情報の記録面となっている。本装置はまた、
ディスク167の外側にヘッドの位置決め用回転軸16
2とこれを駆動させるボイスコイルモータ163を持っ
ており、ヘッドの位置決め用回転軸162には複数個の
アクセスアーム161が取り付けられており、各アクセス
アーム161の先端には記録再生用ヘッド(以後ヘッド
と記す)160が取り付けられている。よって各ヘッド
160は、ヘッドの位置決め用回転軸162が所定角度
だけ回転することによって各ディスク167上を半径方
向に移動し、所定の場所に位置決めされる。また各ヘッ
ド160は、ディスク167が高速で回転する時に生じ
る浮力と、アクセスアーム161の一部を構成する弾性
体であるジンバルの押し付け力とのバランスによって、
ディスク167表面から数十nm程度の距離に保持され
ている。スピンドルモータ165とボイスコイルモータ
163とはハードディスクコントローラ166にそれぞれ
接続されており、ハードディスクコントローラ166に
よりディスク167の回転速度やヘッド160の位置が
制御されている。
いたインダクティブ型の記録ヘッド断面図であるが、こ
の薄膜ヘッドは磁性膜からなる下部磁性膜184及び上
部磁性膜185からなる。非磁性絶縁体189がこれら
の磁性膜の間に付着されている。絶縁体の一部が磁気ギ
ャップ188を規定する。支持体はエア・ベアリング表
面(ABS)を有するスライダの形になっており、これ
はディスク・ファイル動作中に回転するディスクの媒体
に近接し浮上する関係にある。
磁性膜184により出来るバック・ギャップ190を有
する。バック・ギャップ190は介在するコイル187
により磁気ギャップから隔てられている。
により下部磁性膜184の上に作った層になっており、
これらの電磁結合する。コイル187は非磁性絶縁体1
89で埋められてあるコイルの中央には電気接点があ
り、同じくコイルの外端部終止点には電気接点として更
に大きい区域がある。接点は外部電線及び読み取り書き
込み信号処理ヘッド回路(図示略)に接続されている。
イル187が、やや歪みだ楕円形をしており、その断面
積の小さい部分が磁気ギャップに最も近く配置され、磁
気ギャップからの距離が大きくなるにつれ、断面積が徐
々に大きくなる。
0と磁気ギャップ188との間で比較的密度に多数本入
っており、コイルの幅乃至断面直径はこの区域では小さ
い。更に、磁気ギャップから最も遠い部分での大きな断
面減少は電気抵抗の減少をもたらす。更に、楕円(長
円)形コイルは角や鋭い隅や端部を持たず。電流への抵
抗が少ない。又、楕円形状は矩形や円形(環状)コイル
に比べ導電体の全長が少なくて済む。これらの利点の結
果、コイルの全抵抗は比較的少なく、発熱は少なく、適
度の放熱性が得られる。熱を相当量減らすので、薄膜層
の層崩れ,伸長,膨張は防止され、ABSでのボール・
チップ突出の原因が徐かれる。
状は、スパッタリングや蒸着等より安価な従来のめっき
技術で付着できる。他の形状特に角のある形のコイルで
はめっき付着が不均一な幅の構造になり易い。角や鋭い
端縁部の除去は出来上ったコイルにより少ない機械的ス
トレスしか与えない。
円形状で磁気コア間に形成され、コイル断面径は磁気ギ
ャップからバック・ギャップに向けて徐々に拡がってお
り、信号出力は増加し、発熱が減少される。
装置の全体斜視図を示す。本磁気ディスク装置の構成
は、情報を記録するための磁気ディスク、これを回転す
る手段のDCモータ(図面省略),情報を書き込み,読
み取りするための磁気ヘッド、これを支持して磁気ディ
スクに対して位置を変える手段の位置決め装置、即ち、
アクチュエータとボイスコイルモータなどからなる。こ
れらの図では、同一の回転軸に5枚の磁気ディスクを取
り付け、合計の記憶容量を大きくした例を示している。
も、高周波領域でも十分に記録可能であり、メディア転
送速度15MB/秒以上,記録周波数45MHz以上,
磁気ディスク4000rpm 以上のデータの高速転送,ア
クセス時間の短縮,記録容量の増大など優れたMR効果
を有する高感度のMRセンサが得られることから面記録
密度として3Gb/in2 以上との磁気ディスク装置が
得られるものである。
異方性磁界の比較的大きな軟磁性膜でシールドを構成し
たため、もしくは磁歪が正と負の軟磁性膜を積層してシ
ールドを構成したため、反強磁性体を用いることなく、
シールドの磁区構造を安定化させることができるので、
再生波形変動や記録後ノイズを抑制した記録再生ヘッド
を比較的容易に提供でき、磁気記録装置の誤動作を抑制
することができる。
ッドの媒体対向面図である。
ッドの媒体対向面のうち磁気抵抗効果膜付近を拡大して
示した図である。
ッドの斜視図である。
ッドの媒体対向面図である。
生ヘッドの媒体対向面図である。
生ヘッドの媒体対向面図である。
型記録再生ヘッドの媒体対向面図である。
ッドの媒体対向面図である。
生ヘッドの媒体対向面図である。
図である。
図である。
図である。
ルド、13…再生ギャップ、14…磁気抵抗効果膜、2
0…記録素子、21…上部磁気コア、22…下部磁気コ
ア、23…記録ギャップ、51…高異方性磁界軟磁性
膜、52…高飽和磁束密度膜、53…負磁歪膜、160
…記録再生ヘッド、161…アクセスアーム、162…
ヘッドの位置決め用回転軸、163…ボイスコイルモー
タ、164…ディスク回転軸、165…スピンドルモー
タ、166…ハードディスクコントローラ、167…デ
ィスク、184…下部磁性膜、185…上部磁性膜、1
87…コイル、188…磁気ギャップ、189…非磁性
絶縁体、190…バック・ギャップ。
Claims (16)
- 【請求項1】磁束を発生させるコイルと、前記磁束を集
める一対の上部磁気コア及び下部磁気コアと、磁界を発
生させるため前記一対の磁気コアの間に配置された記録
ギャップとを備え、情報を媒体に磁気的に記録する誘導
型記録素子と、 軟磁性膜からなる下部シールドと、該下部シールドと前
記下部磁気コアとの間に配置された磁気抵抗効果膜と、
該磁気抵抗効果膜に電気的に接合する一対の電極とを備
え、前記記録された情報を媒体から漏洩する磁界の変化
による電気信号の変化によって再生する磁気抵抗効果型
再生素子とを同一基板上に形成した記録再生ヘッドにお
いて、 前記下部磁気コアと下部シールドの一方または双方はそ
の異方性磁界の大きさが5〜30Oeである軟磁性膜か
らなることを特徴とする記録再生ヘッド。 - 【請求項2】前記下部磁気コアと下部シールドの一方ま
たは双方は、その異方性磁界の大きさが5〜30Oeで
ある軟磁性膜を含む多層膜で構成する請求項1に記載の
記録再生ヘッド。 - 【請求項3】前記多層膜を最も前記記録ギャップに近い
側、もしくは最も前記記録ギャップに遠い側、もしくは
それら両方に配置した請求項2記載の記録再生ヘッド。 - 【請求項4】前記多層膜を前記基板に近い側のシールド
に配置し、前記多層膜が非晶質材料を含む請求項3記載
の記録再生ヘッド。 - 【請求項5】磁束を発生させるコイルと、前記磁束を集
める上部磁気コア及び下部磁気コアと、磁界を発生させ
るため前記一対の磁気コアの間に配置された記録ギャッ
プとを備えた誘導型記録素子と、 軟磁性膜からなる下部シールドと、前記下部シールドと
前記下部磁気コアとの間に配置された磁気抵抗効果膜
と、前記磁気抵抗効果膜に電気的に接合する一対の電極
とを備えた磁気抵抗効果型再生素子とを同一基板上に形
成した記録再生ヘッドにおいて、 前記下部磁気コア及び下部シールドの一方または双方
は、原子比で80〜90%Niと10〜20%Feに対
し1〜25%Coをベースとした合金;原子比で、90
〜95%Coと5〜10%Feに対し1〜30%Niを
ベースとした合金;又は原子比でCo30〜70%,N
i10〜40%及びFe5〜25%をベースとした合金
を有することを特徴とする記録再生ヘッド。 - 【請求項6】磁束を発生させるコイルと、前記磁束を集
める上部磁気コアと下部磁気コアからなる一対の磁気コ
アと、磁界を発生させるため前記一対の磁気コアの間に
配置された記録ギャップとを備えた誘導型記録素子と、 軟磁性膜からなる下部シールドと、前記下部シールドと
前記下部磁気コアとの間に配置された磁気抵抗効果膜
と、前記磁気抵抗効果膜に電気的に接合する一対の電極
とを備えた磁気抵抗効果型再生素子とを同一基板上に形
成した記録再生ヘッドにおいて;該下部磁気コアは前記
上部磁気コアと対向する部分で最も厚さが大きいことを
特徴とする記録再生ヘッド。 - 【請求項7】前記下部磁気コアが前記Ni−Fe−Co
ベースの合金、もしくは前記Co−Fe−Niベースの
合金、もしくは前記Co−Ni−Fe−Pdベースの合
金を含む構成とした請求項5記載の記録再生ヘッド。 - 【請求項8】前記下部シールドが前記Ni−Fe−Co
ベースの合金、もしくは前記Co−Fe−Niベースの
合金、もしくは前記Co−Ni−Fe−Pdベースの合
金と、非晶質材料とを含む構成とした請求項5記載の記
録再生ヘッド。 - 【請求項9】磁束を発生させるコイルと、前記磁束を集
める一対の上部磁気コア及び下部磁気コアと、磁界を発
生させるため前記一対の磁気コアの間に配置された記録
ギャップとを備え、情報を媒体に磁気的に記録する誘導
型記録素子と、 軟磁性膜からなる下部シールドと、前記下部シールドと
前記下部磁気コアとの間に配置された磁気抵抗効果膜
と、前記磁気抵抗効果膜に電気的に接合する一対の電極
とを備えた磁気抵抗効果型再生素子とを同一基板上に形
成した記録再生ヘッドであり、 前記下部磁気コアと下部シールドの一方または双方は、
磁歪が正と負の軟磁性膜を積層した多層膜を含む構成と
したことを特徴とする記録再生ヘッド。 - 【請求項10】磁歪が正と負の軟磁性膜を積層した前記
多層膜を、該多層膜の膜厚方向全体にわたる平均的な割
合で、原子比で、80〜90%Niと10〜20%Fe
に対し1〜25%CoであるNi−Fe−Coをベース
とした合金、又は原子比で、90〜95%Coと5〜1
0%Feに対し1〜30%NiであるCo−Ni−Fe
をベースとした合金、又は原子比で、80〜90%Ni
及び10〜20%FeであるNi−Feをベースとした
合金を含む請求項9記載の記録再生ヘッド。 - 【請求項11】前記一対のシールドのうち、前記記録ギ
ャップに近い側のシールドが、磁歪が正と負の軟磁性膜
を積層した前記多層膜であり、前記多層膜の最も前記記
録ギャップに近い層を原子比で45〜65%Fe及び3
5〜55%NiであるFe−Niをベースとした合金、
又は原子比でCo20〜80%,Ni10〜40%及び
Fe10〜40%からなるCo−Ni−Feをベースと
した合金、又は原子比でCo30〜70%,Ni10〜
40%,Fe5〜25%及びPd5〜15%からなるC
o−Ni−Fe−Pdをベースとした請求項9記載の記
録再生ヘッド。 - 【請求項12】磁歪が正と負の軟磁性膜を積層した前記
多層膜からなる、前記記録ギャップに近い側の前記シー
ルドが、前記Fe−Niをベースとした合金、もしくは
前記Co−Ni−Feをベースとした合金、もしくは前
記Co−Ni−Fe−Pdをベースとした合金と、原子
比で、83〜93%Ni及び10〜17%FeであるN
i−Feをベースとした合金又は原子比で83〜93%
Ni,7〜17%Fe及び1〜25%CoであるNi−
Fe−Coをベースとした合金とを積層した構成とした
請求項11記載の再生ヘッド。 - 【請求項13】情報を媒体に磁気的に記録するため、磁
束を発生させるコイルと、前記磁束を集める一対の上部
磁気コア及び下部磁気コアと、磁界を発生させるため前
記一対の磁気コアの間に配置された記録ギャップとを備
え、情報を媒体に磁気的に記録する誘導型記録素子と、 軟磁性膜からなる下部シールドと、前記下部シールドと
前記下部磁気コアとの間に配置された磁気抵抗効果膜
と、該磁気抵抗効果膜に電気的に接合する一対の電極と
を備えた磁気抵抗効果型再生素子とを同一基板上に形成
した記録再生ヘッドにおいて、 前記下部磁気コアの最も記録ギャップに近い層を飽和磁
束密度が1.2 テスラ以上及び磁歪が正と負の軟磁性膜
を積層した多層膜によって形成したことを特徴とする記
録再生ヘッド。 - 【請求項14】前記磁気抵抗効果膜は、前記媒体から漏
洩する磁界により磁化方向が変化する第一の強磁性膜
と、磁化方向がおおむね固定された第二の強磁性膜と、
第一の強磁性膜と第二の強磁性膜との間に挿入された非
磁性導体膜とを有し、第二の強磁性膜とその磁化を固定
する反強磁性膜を直接積層した多層膜とした請求項1〜
13のいずれかに記載の記録再生ヘッド。 - 【請求項15】情報を記録する磁気ディスクと、該磁気
ディスクに前記情報の書き込みを行う誘導型記録ヘッド
及び前記磁気ディスクに書き込まれた情報を再生する磁
気抵抗効果型再生ヘッドが一体に形成された記録再生分
離型薄膜磁気ヘットど、前記ディスクを回転させる駆動
手段とを備えたヘッド・ディスク・アセンブリにおい
て、前記記録再生ヘッドは請求項1〜14のいずれかに
記載のものであり、3Gbit/in2 以上の記録密度を有
することを特徴とするヘッド・ディスク・アセンブリ。 - 【請求項16】情報を記録する磁気ディスクと、該磁気
ディスクに前記情報の書き込みを行う誘導型記録ヘッド
及び前記磁気ディスクに書き込まれた情報を再生する磁
気抵抗効果型再生ヘッドが一体に形成された記録再生分
離型薄膜磁気ヘットど、前記ディスクを回転させる駆動
手段とを備えたヘッド・ディスク・アセンブリを複数個
有する磁気ディスク装置において、請求項15に記載の
ヘッド・ディスク・アセンブリからなることを特徴とす
る磁気ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27461798A JPH11161920A (ja) | 1997-09-29 | 1998-09-29 | 記録再生ヘッド及びそれを用いたヘッド・ディスク・アセンブリと磁気ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26324497 | 1997-09-29 | ||
JP9-263244 | 1997-09-29 | ||
JP27461798A JPH11161920A (ja) | 1997-09-29 | 1998-09-29 | 記録再生ヘッド及びそれを用いたヘッド・ディスク・アセンブリと磁気ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11161920A true JPH11161920A (ja) | 1999-06-18 |
Family
ID=26545931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27461798A Pending JPH11161920A (ja) | 1997-09-29 | 1998-09-29 | 記録再生ヘッド及びそれを用いたヘッド・ディスク・アセンブリと磁気ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11161920A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6597545B2 (en) * | 2000-05-25 | 2003-07-22 | Seagate Technology Llc | Shield design for magnetoresistive sensor |
US6731474B2 (en) * | 2000-11-27 | 2004-05-04 | Tdk Corporation | Thin film magnetic head and method of manufacturing the same |
US6947261B2 (en) | 2000-10-30 | 2005-09-20 | Tdk Corporation | Thin film magnetic head and method of manufacturing the same |
JP2005333140A (ja) * | 2004-05-19 | 2005-12-02 | Headway Technologies Inc | 磁気トンネル接合素子およびその形成方法 |
KR100702090B1 (ko) * | 1999-07-22 | 2007-04-02 | 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 | 자기 기록 재생 장치 |
-
1998
- 1998-09-29 JP JP27461798A patent/JPH11161920A/ja active Pending
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