JPH11144643A - カラーブラウン管装置 - Google Patents
カラーブラウン管装置Info
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- JPH11144643A JPH11144643A JP30268797A JP30268797A JPH11144643A JP H11144643 A JPH11144643 A JP H11144643A JP 30268797 A JP30268797 A JP 30268797A JP 30268797 A JP30268797 A JP 30268797A JP H11144643 A JPH11144643 A JP H11144643A
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- 241000226585 Antennaria plantaginifolia Species 0.000 claims abstract description 5
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 claims description 105
- OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N Phosphorus Chemical compound [P] OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 27
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- 201000009310 astigmatism Diseases 0.000 description 19
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画面全面のビームスポット形状を良好にし
て、良好なフォーカス特性が得られるカラーブラウン管
装置を構成することを目的とする。 【解決手段】 電子銃17とピンクッション形水平偏向磁
界およびバレル形垂直偏向磁界を発生する偏向ヨークと
を備えるカラーブラウン管装置において、電子銃を、プ
リフォーカスレンズを形成する少なくとも1個のグリッ
ドGsに偏向磁界の変化に同期して動的に変化する電圧を
印加して、水平方向の集束が垂直方向の集束よりも弱く
かつ強度が動的に変化する多極子レンズを形成し、主レ
ンズの少なくとも一部に水平方向の集束が垂直方向の集
束よりも強くかつ強度が動的に変化するユニポテンシャ
ル型多極子レンズを形成する構成にした。
て、良好なフォーカス特性が得られるカラーブラウン管
装置を構成することを目的とする。 【解決手段】 電子銃17とピンクッション形水平偏向磁
界およびバレル形垂直偏向磁界を発生する偏向ヨークと
を備えるカラーブラウン管装置において、電子銃を、プ
リフォーカスレンズを形成する少なくとも1個のグリッ
ドGsに偏向磁界の変化に同期して動的に変化する電圧を
印加して、水平方向の集束が垂直方向の集束よりも弱く
かつ強度が動的に変化する多極子レンズを形成し、主レ
ンズの少なくとも一部に水平方向の集束が垂直方向の集
束よりも強くかつ強度が動的に変化するユニポテンシャ
ル型多極子レンズを形成する構成にした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラーブラウン
管装置に係り、特に画面周辺部におけるビームスポット
の楕円歪を軽減して、良好な画像を表示するカラーブラ
ウン管装置に関する。
管装置に係り、特に画面周辺部におけるビームスポット
の楕円歪を軽減して、良好な画像を表示するカラーブラ
ウン管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラーブラウン管は、パネルおよ
びファンネルからなる外囲器を有し、そのファンネルの
ネック内に配設された電子銃から放出される3電子ビー
ムを偏向ヨークの発生する水平、垂直偏向磁界により偏
向し、シャドウマスクを介して、パネルの内面に設けら
れた蛍光体スクリーンを水平、垂直走査することによ
り、カラー画像を表示する構造に形成されている。
びファンネルからなる外囲器を有し、そのファンネルの
ネック内に配設された電子銃から放出される3電子ビー
ムを偏向ヨークの発生する水平、垂直偏向磁界により偏
向し、シャドウマスクを介して、パネルの内面に設けら
れた蛍光体スクリーンを水平、垂直走査することによ
り、カラー画像を表示する構造に形成されている。
【0003】このようなカラーブラウン管において、特
に電子銃を同一水平面上を通るセンタービームおよび一
対のサイドビームからなる一列配置の3電子ビームを放
出するインライン型電子銃とし、偏向ヨークの発生する
水平偏向磁界をピンクッション形、垂直偏向磁界をバレ
ル形とする非斉一磁界として、上記一列配置の3電子ビ
ームを自己集中するセルフコンバーゼンス・インライン
型カラーブラウン管が広く用いられている。
に電子銃を同一水平面上を通るセンタービームおよび一
対のサイドビームからなる一列配置の3電子ビームを放
出するインライン型電子銃とし、偏向ヨークの発生する
水平偏向磁界をピンクッション形、垂直偏向磁界をバレ
ル形とする非斉一磁界として、上記一列配置の3電子ビ
ームを自己集中するセルフコンバーゼンス・インライン
型カラーブラウン管が広く用いられている。
【0004】その一列配置の3電子ビームを放出する電
子銃としては、各種構造のものがあるが、その1種にバ
イポテンシャル(BPF)型DACF(Dyamic Astigma
tismCorrection and Focus )方式といわれる電子銃が
ある。このBPF型DACF方式の電子銃は、図8に示
すように、一列配置の3個のカソードK、これらカソー
ドKから蛍光体スクリーン方向に順次配置された第1乃
至第4グリッドG1 〜G4 からなり、その第3グリッド
G3 が2個のグリッドG31,G32に分割された構造に形
成されている。これら各グリッドG1 〜G2 ,G31,G
32,G4 は、それぞれ一体構造に形成され、それぞれ3
個のカソードKに対応して3個の電子ビーム通過孔が一
列配置に形成されている。
子銃としては、各種構造のものがあるが、その1種にバ
イポテンシャル(BPF)型DACF(Dyamic Astigma
tismCorrection and Focus )方式といわれる電子銃が
ある。このBPF型DACF方式の電子銃は、図8に示
すように、一列配置の3個のカソードK、これらカソー
ドKから蛍光体スクリーン方向に順次配置された第1乃
至第4グリッドG1 〜G4 からなり、その第3グリッド
G3 が2個のグリッドG31,G32に分割された構造に形
成されている。これら各グリッドG1 〜G2 ,G31,G
32,G4 は、それぞれ一体構造に形成され、それぞれ3
個のカソードKに対応して3個の電子ビーム通過孔が一
列配置に形成されている。
【0005】この電子銃では、各カソードKに約150
Vの電圧が印加され、第1グリッドG1 は接地され、第
2グリッドG2 には約700Vの電圧が印加される。第
3グリッドG3 の分割グリッドG31には約6 kV、分割
グリッドG32にはグリッドG31に印加される電圧を基準
電圧として、偏向ヨークの発生する偏向磁界の変化に同
期して動的に変化し、電子ビームが偏向されることなく
画面の中央に向かうとき最も低く、画面のコーナー部に
偏向されるとき最も高くなるパラポラ状の電圧が印加さ
れる。第4グリッドG4 には約26 kVの高電圧が印加
される。
Vの電圧が印加され、第1グリッドG1 は接地され、第
2グリッドG2 には約700Vの電圧が印加される。第
3グリッドG3 の分割グリッドG31には約6 kV、分割
グリッドG32にはグリッドG31に印加される電圧を基準
電圧として、偏向ヨークの発生する偏向磁界の変化に同
期して動的に変化し、電子ビームが偏向されることなく
画面の中央に向かうとき最も低く、画面のコーナー部に
偏向されるとき最も高くなるパラポラ状の電圧が印加さ
れる。第4グリッドG4 には約26 kVの高電圧が印加
される。
【0006】このような電圧の印加により、上記電子銃
では、カソードKおよび第1、第2グリッドG1 ,G2
により、電子ビームを発生し、かつ後述する主レンズに
対する物点を形成する三極部が形成され、第2および第
3グリッドG3 の分割グリッドG31により、上記三極部
からの電子ビームを予備集束するプリフォーカスレンズ
が形成される。また分割グリッドG31,G32により、電
子ビームの偏向角にしたがって、水平方向に集束、垂直
方向に発散する4極子レンズが形成される。さらに分割
グリッドG32および第4グリッドG4 により、電子ビー
ムを最終的に蛍光体スクリーン上に集束するバイポテン
シャル(BPF)型の主レンズが形成される。
では、カソードKおよび第1、第2グリッドG1 ,G2
により、電子ビームを発生し、かつ後述する主レンズに
対する物点を形成する三極部が形成され、第2および第
3グリッドG3 の分割グリッドG31により、上記三極部
からの電子ビームを予備集束するプリフォーカスレンズ
が形成される。また分割グリッドG31,G32により、電
子ビームの偏向角にしたがって、水平方向に集束、垂直
方向に発散する4極子レンズが形成される。さらに分割
グリッドG32および第4グリッドG4 により、電子ビー
ムを最終的に蛍光体スクリーン上に集束するバイポテン
シャル(BPF)型の主レンズが形成される。
【0007】この電子銃では、電子ビームが偏向される
ことなく画面の中央に向かうときは、分割グリッドG3
1,G32間に4極子レンズは形成されず、三極部からの
電子ビームは、プリフォーカスレンズにより予備集束さ
れたのち、主レンズにより画面の中央上に集束される。
ことなく画面の中央に向かうときは、分割グリッドG3
1,G32間に4極子レンズは形成されず、三極部からの
電子ビームは、プリフォーカスレンズにより予備集束さ
れたのち、主レンズにより画面の中央上に集束される。
【0008】これに対して、電子ビームが画面の周辺部
方向に偏向されるときは、電子ビームの偏向角に応じて
分割グリッドG32の電圧が高くなり、分割グリッドG3
1,G32間に電子ビームを水平方向に集束、垂直方向に
発散する4極子レンズが形成される。同時に分割グリッ
ドG32と第4グリッドG4 とにより形成される主レンズ
の強度が弱くなる。それにより、画面の周辺部方向に偏
向されるときは、電子光学的に電子銃から蛍光体スクリ
ーンまでの距離が遠くなり、像点が遠くなることに対応
して、レンズ倍率を変化させ、偏向ヨークの発生する水
平偏向磁界がピンクッション形、垂直偏向磁界をバレル
形であるために生ずる偏向収差を補償する。
方向に偏向されるときは、電子ビームの偏向角に応じて
分割グリッドG32の電圧が高くなり、分割グリッドG3
1,G32間に電子ビームを水平方向に集束、垂直方向に
発散する4極子レンズが形成される。同時に分割グリッ
ドG32と第4グリッドG4 とにより形成される主レンズ
の強度が弱くなる。それにより、画面の周辺部方向に偏
向されるときは、電子光学的に電子銃から蛍光体スクリ
ーンまでの距離が遠くなり、像点が遠くなることに対応
して、レンズ倍率を変化させ、偏向ヨークの発生する水
平偏向磁界がピンクッション形、垂直偏向磁界をバレル
形であるために生ずる偏向収差を補償する。
【0009】ところで、カラーブラウン管の画質を良好
にするためには、画面全面のフォーカス特性を良好にす
ることが必要である。しかし一列配置の3電子ビームを
放出する通常の電子銃を有するインライン型カラーブラ
ウン管では、図9(a)に示すように、画面中央部のビ
ームスポット1a はほぼ真円となっても、周辺部のビー
ムスポット1b は、偏向収差により水平方向に長い楕円
状に歪み(横潰れ)、かつ垂直方向ににじみ2が発生す
る。
にするためには、画面全面のフォーカス特性を良好にす
ることが必要である。しかし一列配置の3電子ビームを
放出する通常の電子銃を有するインライン型カラーブラ
ウン管では、図9(a)に示すように、画面中央部のビ
ームスポット1a はほぼ真円となっても、周辺部のビー
ムスポット1b は、偏向収差により水平方向に長い楕円
状に歪み(横潰れ)、かつ垂直方向ににじみ2が発生す
る。
【0010】しかし図8に示した電子銃のようにDAC
F方式といわれ、BPF型主レンズを形成する低電圧側
の電極を複数個のグリッドに分割し、その分割グリッド
により、電子ビームの偏向に応じて4極子レンズを形成
して偏向収差を補償する電子銃を有するインライン型カ
ラーブラウン管では、図9(b)に示すように、画面周
辺部のビームスポット1b のにじみを解消でき、フォー
カス特性を向上させることはできるが、画面周辺部での
ビームスポット1b の横潰れは解消されない。その結
果、シャドウマスクの電子ビーム通過孔との干渉により
モアレを引起こし、画面上の文字などの表示が見にくく
なるという問題が生ずる。
F方式といわれ、BPF型主レンズを形成する低電圧側
の電極を複数個のグリッドに分割し、その分割グリッド
により、電子ビームの偏向に応じて4極子レンズを形成
して偏向収差を補償する電子銃を有するインライン型カ
ラーブラウン管では、図9(b)に示すように、画面周
辺部のビームスポット1b のにじみを解消でき、フォー
カス特性を向上させることはできるが、画面周辺部での
ビームスポット1b の横潰れは解消されない。その結
果、シャドウマスクの電子ビーム通過孔との干渉により
モアレを引起こし、画面上の文字などの表示が見にくく
なるという問題が生ずる。
【0011】その対策として、上記電子銃では、図8に
示したように、第2グリッドG2 の第3グリッドG3 の
分割グリッドG31との対向面に水平方向を長軸とする非
円形状の電子ビーム通過孔4を形成して、第2グリッド
G2 と分割グリッドG31とにより形成されるプリフォー
カスレンズの水平方向の集束を垂直方向の集束よりも弱
くし、主レンズに対する水平方向の仮想物点径を縮小、
垂直方向の仮想物点径を拡大し、それにより、図9
(c)に示すように、画面中央部のビームスポット1a
を縦長とすると同時に、周辺部のビームスポット1b の
横潰れを緩和して、シャドウマスクの電子ビーム通過孔
との干渉により生ずるモアレを防止している。
示したように、第2グリッドG2 の第3グリッドG3 の
分割グリッドG31との対向面に水平方向を長軸とする非
円形状の電子ビーム通過孔4を形成して、第2グリッド
G2 と分割グリッドG31とにより形成されるプリフォー
カスレンズの水平方向の集束を垂直方向の集束よりも弱
くし、主レンズに対する水平方向の仮想物点径を縮小、
垂直方向の仮想物点径を拡大し、それにより、図9
(c)に示すように、画面中央部のビームスポット1a
を縦長とすると同時に、周辺部のビームスポット1b の
横潰れを緩和して、シャドウマスクの電子ビーム通過孔
との干渉により生ずるモアレを防止している。
【0012】しかしこの電子銃では、第2グリッドの水
平方向を長軸とする非円形状の電子ビーム通過孔4を深
くするほど、画面周辺部のビームスポット1b の横潰れ
を緩和できるが、それにともなって、画面中央部のビー
ムスポット1a の縦長が助長され、ビームスポットの垂
直方向径が拡大するため、画面中央部の解像度が劣化す
る。
平方向を長軸とする非円形状の電子ビーム通過孔4を深
くするほど、画面周辺部のビームスポット1b の横潰れ
を緩和できるが、それにともなって、画面中央部のビー
ムスポット1a の縦長が助長され、ビームスポットの垂
直方向径が拡大するため、画面中央部の解像度が劣化す
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、カラー
ブラウン管の画質を良好にするためには、画面全面にわ
たり良好なフォーカス状態を保ち、かつビームスポット
の楕円歪を少なくすることが必要である。
ブラウン管の画質を良好にするためには、画面全面にわ
たり良好なフォーカス状態を保ち、かつビームスポット
の楕円歪を少なくすることが必要である。
【0014】この点、従来のBPF型DACF方式の電
子銃は、BPF型主レンズを形成する低電圧側グリッド
に、偏向磁界の変化に同期して動的に変化し、電子ビー
ムが偏向されることなく画面の中央に向かうとき最も低
く、画面のコーナー部に向かうとき最も高くなるパラポ
ラ状の電圧を印加して、主レンズの強度を変化させると
ともに、4極子レンズを形成することにより、偏向収差
による画面周辺部でのビームスポットの垂直方向のにじ
みをなくすことができ、フォーカス特性を向上させるこ
とはできる。しかしこの電子銃では、画面周辺部でのビ
ームスポットの横潰れは解消できず、シャドウマスクの
電子ビーム通過孔との干渉によりモアレを引起こし、画
面上の文字などの表示が見にくくなるという問題が生ず
る。
子銃は、BPF型主レンズを形成する低電圧側グリッド
に、偏向磁界の変化に同期して動的に変化し、電子ビー
ムが偏向されることなく画面の中央に向かうとき最も低
く、画面のコーナー部に向かうとき最も高くなるパラポ
ラ状の電圧を印加して、主レンズの強度を変化させると
ともに、4極子レンズを形成することにより、偏向収差
による画面周辺部でのビームスポットの垂直方向のにじ
みをなくすことができ、フォーカス特性を向上させるこ
とはできる。しかしこの電子銃では、画面周辺部でのビ
ームスポットの横潰れは解消できず、シャドウマスクの
電子ビーム通過孔との干渉によりモアレを引起こし、画
面上の文字などの表示が見にくくなるという問題が生ず
る。
【0015】この画面周辺部でのビームスポットの横潰
れを解消するために、第2グリッドの第3グリッドの分
割グリッドとの対向面に水平方向を長軸とする非円形状
の電子ビーム通過孔を形成すると、画面周辺部でのビー
ムスポットの横潰れを緩和して、シャドウマスクの電子
ビーム通過孔との干渉により生ずるモアレは防止でき
る。しかし画面中央部のビームスポットが縦長となる。
しかも第2グリッドの水平方向を長軸とする非円形状の
電子ビーム通過孔を深くするほど、画面周辺部のビーム
スポットの横潰れは緩和できるが、それにともなって、
画面中央部のビームスポットの縦長が助長され、画面中
央部の解像度が劣化する。
れを解消するために、第2グリッドの第3グリッドの分
割グリッドとの対向面に水平方向を長軸とする非円形状
の電子ビーム通過孔を形成すると、画面周辺部でのビー
ムスポットの横潰れを緩和して、シャドウマスクの電子
ビーム通過孔との干渉により生ずるモアレは防止でき
る。しかし画面中央部のビームスポットが縦長となる。
しかも第2グリッドの水平方向を長軸とする非円形状の
電子ビーム通過孔を深くするほど、画面周辺部のビーム
スポットの横潰れは緩和できるが、それにともなって、
画面中央部のビームスポットの縦長が助長され、画面中
央部の解像度が劣化する。
【0016】つまり、従来の電子銃では、画面全面にわ
たりビームスポット形状を最適化することは困難であ
り、画面全面での妥協的な設計をおこなわなければなら
ないという問題がある。
たりビームスポット形状を最適化することは困難であ
り、画面全面での妥協的な設計をおこなわなければなら
ないという問題がある。
【0017】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、画面全面におけるビームスポット
形状を良好にし、画面全面にわたり良好なフォーカス特
性が得られるカラーブラウン管装置を構成することを目
的とする。
なされたものであり、画面全面におけるビームスポット
形状を良好にし、画面全面にわたり良好なフォーカス特
性が得られるカラーブラウン管装置を構成することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】カソードおよびこのカソ
ードから蛍光体スクリーン方向に配置された複数個のグ
リッドを有し、これらカソードおよび複数個のグリッド
により電子ビームを発生する電子ビーム発生部、この電
子ビーム発生部からの電子ビームを予備集束するプリフ
ォーカスレンズ、このプリフォーカスレンズで予備集束
された電子ビームを最終的に蛍光体スクリーン上に集束
する主レンズを形成する電子銃と、この電子銃から放出
される電子ビームを偏向するピンクッション形水平偏向
磁界およびバレル形垂直偏向磁界を発生する偏向ヨーク
とを備えるカラーブラウン管装置において、電子銃を、
プリフォーカスレンズを形成する少なくとも1個のグリ
ッドおよび主レンズを形成する少なくとも1個のグリッ
ドに偏向磁界の変化に同期して動的に変化する電圧を印
加し、この電圧の印加によりプリフォーカスレンズに水
平方向の集束が垂直方向の集束よりも弱くかつ強度が動
的に変化する多極子レンズを形成し、主レンズの少なく
とも一部に水平方向の集束が垂直方向の集束よりも強く
かつ強度が動的に変化するユニポテンシャル型の多極子
レンズを形成する構成にした。
ードから蛍光体スクリーン方向に配置された複数個のグ
リッドを有し、これらカソードおよび複数個のグリッド
により電子ビームを発生する電子ビーム発生部、この電
子ビーム発生部からの電子ビームを予備集束するプリフ
ォーカスレンズ、このプリフォーカスレンズで予備集束
された電子ビームを最終的に蛍光体スクリーン上に集束
する主レンズを形成する電子銃と、この電子銃から放出
される電子ビームを偏向するピンクッション形水平偏向
磁界およびバレル形垂直偏向磁界を発生する偏向ヨーク
とを備えるカラーブラウン管装置において、電子銃を、
プリフォーカスレンズを形成する少なくとも1個のグリ
ッドおよび主レンズを形成する少なくとも1個のグリッ
ドに偏向磁界の変化に同期して動的に変化する電圧を印
加し、この電圧の印加によりプリフォーカスレンズに水
平方向の集束が垂直方向の集束よりも弱くかつ強度が動
的に変化する多極子レンズを形成し、主レンズの少なく
とも一部に水平方向の集束が垂直方向の集束よりも強く
かつ強度が動的に変化するユニポテンシャル型の多極子
レンズを形成する構成にした。
【0019】また、カソードおよびこのカソードから蛍
光体スクリーン方向に順次配置された第1、第2グリッ
ドにより電子ビームを発生する電子ビーム発生部、第2
グリッドおよびこの第2グリッドの蛍光体スクリーン側
に配置される第3グリッド間に電子ビーム発生部からの
電子ビームを予備集束するプリフォーカスレンズ、第3
グリッドおよびこの第3グリッドの蛍光体スクリーン側
に配置される複数個のグリッド間にプリフォーカスレン
ズで予備集束された電子ビームを最終的に蛍光体スクリ
ーン上に集束する主レンズを形成する電子銃と、この電
子銃から放出される電子ビームを偏向するピンクッショ
ン形水平偏向磁界およびバレル形垂直偏向磁界を発生す
る偏向ヨークとを備えるカラーブラウン管装置におい
て、第2、第3グリッド間に補助グリットを配置し、第
2グリッドの第3グリッド側に水平方向を長軸とする非
円形状の電子ビーム通過孔、補助グリッドに垂直方向を
長軸とする非円形状の電子ビーム通過孔を形成し、かつ
補助グリッドに偏向磁界の変化に同期して動的に変化す
る電圧を印加し、この補助グリッに印加される電圧が常
に、第2グリッド電圧≦補助グリッド電圧<第3グリッ
ド電圧の関係にした。また、主レンズを形成する低電圧
側のグリッドを複数個のグリッドに分割し、これら分割
グリッドの少なくとも1個に水平方向を長軸とする非円
形状の電子ビーム通過孔、他の分割グリッドに垂直方向
を長軸とする非円形状の電子ビーム通過孔を形成し、か
つ水平方向を長軸とする非円形状の電子ビーム通過孔の
形成された分割グリッドに偏向磁界の変化に同期して動
的に変化する電圧を印加する構成とした。
光体スクリーン方向に順次配置された第1、第2グリッ
ドにより電子ビームを発生する電子ビーム発生部、第2
グリッドおよびこの第2グリッドの蛍光体スクリーン側
に配置される第3グリッド間に電子ビーム発生部からの
電子ビームを予備集束するプリフォーカスレンズ、第3
グリッドおよびこの第3グリッドの蛍光体スクリーン側
に配置される複数個のグリッド間にプリフォーカスレン
ズで予備集束された電子ビームを最終的に蛍光体スクリ
ーン上に集束する主レンズを形成する電子銃と、この電
子銃から放出される電子ビームを偏向するピンクッショ
ン形水平偏向磁界およびバレル形垂直偏向磁界を発生す
る偏向ヨークとを備えるカラーブラウン管装置におい
て、第2、第3グリッド間に補助グリットを配置し、第
2グリッドの第3グリッド側に水平方向を長軸とする非
円形状の電子ビーム通過孔、補助グリッドに垂直方向を
長軸とする非円形状の電子ビーム通過孔を形成し、かつ
補助グリッドに偏向磁界の変化に同期して動的に変化す
る電圧を印加し、この補助グリッに印加される電圧が常
に、第2グリッド電圧≦補助グリッド電圧<第3グリッ
ド電圧の関係にした。また、主レンズを形成する低電圧
側のグリッドを複数個のグリッドに分割し、これら分割
グリッドの少なくとも1個に水平方向を長軸とする非円
形状の電子ビーム通過孔、他の分割グリッドに垂直方向
を長軸とする非円形状の電子ビーム通過孔を形成し、か
つ水平方向を長軸とする非円形状の電子ビーム通過孔の
形成された分割グリッドに偏向磁界の変化に同期して動
的に変化する電圧を印加する構成とした。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。
実施の形態について説明する。
【0021】図4にその一形態であるインライン型カラ
ーブラウン管装置の構成を示す。このカラーブラウン管
装置は、実質的に矩形状のパネル10と漏斗状のファン
ネル11からなる外囲器を有し、そのパネル10の内面
に、青、緑、赤に発光するドット状の3色蛍光体層から
なる蛍光体スクリーン12が設けられ、この蛍光体スク
リーン12と対向して、その内側にシャドウマスク13
が配置されている。一方、ファンネル11のネック15
内に、同一水平面上を通るセンタービーム16G および
一対のサイドビーム16B ,16R からなる一列配置の
3電子ビーム16B ,16G ,16R を放出する下記電
子銃17が配設されている。またファンネル11の径大
部18とネック15との境界部付近の外側に、ピンクッ
ション形水平偏向磁界およびバレル形垂直偏向磁界を発
生する偏向ヨーク20が装着されている。そして、上記
電子銃17から放出される3電子ビーム16B ,16G
,16R を上記偏向ヨーク20の発生する水平、垂直
磁界により偏向し、シャドウマスク13を介して蛍光体
スクリーン12を水平、垂直走査することにより、カラ
ー画像を表示する構造に形成されている。
ーブラウン管装置の構成を示す。このカラーブラウン管
装置は、実質的に矩形状のパネル10と漏斗状のファン
ネル11からなる外囲器を有し、そのパネル10の内面
に、青、緑、赤に発光するドット状の3色蛍光体層から
なる蛍光体スクリーン12が設けられ、この蛍光体スク
リーン12と対向して、その内側にシャドウマスク13
が配置されている。一方、ファンネル11のネック15
内に、同一水平面上を通るセンタービーム16G および
一対のサイドビーム16B ,16R からなる一列配置の
3電子ビーム16B ,16G ,16R を放出する下記電
子銃17が配設されている。またファンネル11の径大
部18とネック15との境界部付近の外側に、ピンクッ
ション形水平偏向磁界およびバレル形垂直偏向磁界を発
生する偏向ヨーク20が装着されている。そして、上記
電子銃17から放出される3電子ビーム16B ,16G
,16R を上記偏向ヨーク20の発生する水平、垂直
磁界により偏向し、シャドウマスク13を介して蛍光体
スクリーン12を水平、垂直走査することにより、カラ
ー画像を表示する構造に形成されている。
【0022】上記電子銃17は、図1に示すように、水
平方向(H軸方向)に一列に配置された3個のカソード
K、これらカソードKを各別に加熱する3個のヒータ
(図示せず)および上記カソードKから順次蛍光体スク
リーン方向に所定間隔離れて配置された第1乃至第5グ
リッドG1 〜G5 を有する。その第4グリッドG4 は、
第3グリッドG3 側から第5グリッドG5 方向に順次配
置された3個のグリッドG41,G42,G43に分割されて
いる。さらにこの電子銃17においては、第2グリッド
G2 と第3グリッドG3 との間に補助グリッドGs が配
置されている。
平方向(H軸方向)に一列に配置された3個のカソード
K、これらカソードKを各別に加熱する3個のヒータ
(図示せず)および上記カソードKから順次蛍光体スク
リーン方向に所定間隔離れて配置された第1乃至第5グ
リッドG1 〜G5 を有する。その第4グリッドG4 は、
第3グリッドG3 側から第5グリッドG5 方向に順次配
置された3個のグリッドG41,G42,G43に分割されて
いる。さらにこの電子銃17においては、第2グリッド
G2 と第3グリッドG3 との間に補助グリッドGs が配
置されている。
【0023】その第1、第2グリッドG1 ,G2 、補助
グリッドGs 、第4グリッドG4 の3個の分割グリッド
G41,G42,G43は、それぞれカソードKの配列方向を
長径とする一体構造の板状電極からなる。第3グリッド
G3 は、カソードKの配列方向を長径とする一体構造の
筒状電極から、第5グリッドG5 は、カソードKの配列
方向を長径とする一体構造のカップ状電極からなる。
グリッドGs 、第4グリッドG4 の3個の分割グリッド
G41,G42,G43は、それぞれカソードKの配列方向を
長径とする一体構造の板状電極からなる。第3グリッド
G3 は、カソードKの配列方向を長径とする一体構造の
筒状電極から、第5グリッドG5 は、カソードKの配列
方向を長径とする一体構造のカップ状電極からなる。
【0024】その第1グリッドG1 の板面、第3グリッ
ドG3 の両端面および第5グリッドG5 のグリッドG43
側の端面には、それぞれ3個のカソードKに対応して3
個の円形電子ビーム通過孔が水平方向に一列配置に形成
されている。これに対して、第2グリッドG2 には、図
2(a)に示すように、第1グリッドとの対向面側に3
個のカソードKに対応して3個の円形電子ビーム通過孔
22が水平方向に一列配置に形成され、補助グリッドG
s との対向面側に上記各電子ビーム通過孔22と同軸
に、水平方向を長軸とする3個の非円形電子ビーム通過
孔23が水平方向に一列配置に形成されている。また補
助グリッドGs には、図2(b)に示すように、3個の
カソードKに対応して垂直方向を長軸とする3個の非円
形電子ビーム通過孔24が水平方向に一列配置に形成さ
れている。さらに第4グリッドG4の分割グリッドG4
1,G43には、図3(a)および(c)に示すように、
3個のカソードKに対応して水平方向を長軸とする3個
の非円形電子ビーム通過孔25,26が水平方向に一列
配置に形成されている。また第4グリッドG4 の分割グ
リッドG42には、図3(b)に示すように、3個のカソ
ードKに対応して垂直方向を長軸とする3個の非円形電
子ビーム通過孔27が水平方向に一列配置に形成されて
いる。
ドG3 の両端面および第5グリッドG5 のグリッドG43
側の端面には、それぞれ3個のカソードKに対応して3
個の円形電子ビーム通過孔が水平方向に一列配置に形成
されている。これに対して、第2グリッドG2 には、図
2(a)に示すように、第1グリッドとの対向面側に3
個のカソードKに対応して3個の円形電子ビーム通過孔
22が水平方向に一列配置に形成され、補助グリッドG
s との対向面側に上記各電子ビーム通過孔22と同軸
に、水平方向を長軸とする3個の非円形電子ビーム通過
孔23が水平方向に一列配置に形成されている。また補
助グリッドGs には、図2(b)に示すように、3個の
カソードKに対応して垂直方向を長軸とする3個の非円
形電子ビーム通過孔24が水平方向に一列配置に形成さ
れている。さらに第4グリッドG4の分割グリッドG4
1,G43には、図3(a)および(c)に示すように、
3個のカソードKに対応して水平方向を長軸とする3個
の非円形電子ビーム通過孔25,26が水平方向に一列
配置に形成されている。また第4グリッドG4 の分割グ
リッドG42には、図3(b)に示すように、3個のカソ
ードKに対応して垂直方向を長軸とする3個の非円形電
子ビーム通過孔27が水平方向に一列配置に形成されて
いる。
【0025】この電子銃17では、各カソードKに約1
50Vの電圧が印加され、第1グリッドG1 は接地さ
れ、第2グリッドG2 には、約700Vの電圧が印加さ
れる。補助グリッドGs には、第2グリッドG2 に印加
される約700Vの電圧を基準電圧として、偏向ヨーク
の発生する水平、垂直偏向磁界、すなわち図5(a)お
よび(b)に示すように、水平、垂直偏向電流29H ,
29V に同期して動的に変化し、電子ビームが偏向され
ることなく画面の中央に向かうとき最も低く、画面のコ
ーナー部に向かうとき最も高くなるパラボラ状の電圧3
0H ,30V が印加される。第3グリッドG3 には、約
26 kVの高電圧が印加される。つまり、上記第2グリ
ッドG2 、補助グリッドGs および第3グリッドG3 に
印加される電圧は、 第2グリッド電圧≦補助グリッド電圧<第3グリッド電
圧 の関係になっている。
50Vの電圧が印加され、第1グリッドG1 は接地さ
れ、第2グリッドG2 には、約700Vの電圧が印加さ
れる。補助グリッドGs には、第2グリッドG2 に印加
される約700Vの電圧を基準電圧として、偏向ヨーク
の発生する水平、垂直偏向磁界、すなわち図5(a)お
よび(b)に示すように、水平、垂直偏向電流29H ,
29V に同期して動的に変化し、電子ビームが偏向され
ることなく画面の中央に向かうとき最も低く、画面のコ
ーナー部に向かうとき最も高くなるパラボラ状の電圧3
0H ,30V が印加される。第3グリッドG3 には、約
26 kVの高電圧が印加される。つまり、上記第2グリ
ッドG2 、補助グリッドGs および第3グリッドG3 に
印加される電圧は、 第2グリッド電圧≦補助グリッド電圧<第3グリッド電
圧 の関係になっている。
【0026】第4グリッドG4 の分割グリッドG41,G
43は、管内で補助グリッドGs に接続され、上記補助グ
リッドGs に印加される電圧と同じく、動的に変化する
パラボラ状の電圧が印加される。これら分割グリッドG
41,G43間に位置する分割グリッドG42には、約700
Vの電圧が印加される。第5グリッドG5 は、管内で第
3グリッドG3 に接続され、第3グリッドG3 に印加さ
れる電圧と同じ約26kVの高電圧が印加される。
43は、管内で補助グリッドGs に接続され、上記補助グ
リッドGs に印加される電圧と同じく、動的に変化する
パラボラ状の電圧が印加される。これら分割グリッドG
41,G43間に位置する分割グリッドG42には、約700
Vの電圧が印加される。第5グリッドG5 は、管内で第
3グリッドG3 に接続され、第3グリッドG3 に印加さ
れる電圧と同じ約26kVの高電圧が印加される。
【0027】このような電圧の印加により、上記電子銃
17では、カソードKおよび第1、第2グリッドG1 ,
G2 により電子ビームを発生し、かつ後述する主レンズ
に対する物点を形成する三極部が形成され、第2グリッ
ドG2 、補助グリッドGs および第3グリッドG3 によ
り、上記三極部からの電子ビームを予備集束するプリフ
ォーカスレンズが形成され、第3グリッドG3 ,第4グ
リッドG4 の3個の分割グリッドG41,G42,G43およ
び第5グリッドG5 により、上記プリフォーカスレンズ
により予備集束された電子ビームを最終的に蛍光体スク
リーン上に集束するユニポテンシャル(UPF)型の主
レンズが形成される。
17では、カソードKおよび第1、第2グリッドG1 ,
G2 により電子ビームを発生し、かつ後述する主レンズ
に対する物点を形成する三極部が形成され、第2グリッ
ドG2 、補助グリッドGs および第3グリッドG3 によ
り、上記三極部からの電子ビームを予備集束するプリフ
ォーカスレンズが形成され、第3グリッドG3 ,第4グ
リッドG4 の3個の分割グリッドG41,G42,G43およ
び第5グリッドG5 により、上記プリフォーカスレンズ
により予備集束された電子ビームを最終的に蛍光体スク
リーン上に集束するユニポテンシャル(UPF)型の主
レンズが形成される。
【0028】そのプリフォーカスレンズを形成する第2
グリッドG2 は、補助グリッドGsとの対向面側に水平
方向を長軸とする3個の非円形電子ビーム通過孔23が
形成されているため、水平方向の集束が垂直方向の集束
よりも弱い非点収差(負の非点収差)をもつ。これに対
し、補助グリッドGs は、垂直方向を長軸とする3個の
非円形電子ビーム通過孔24が形成されているため、水
平方向の集束が垂直方向の集束よりも強い非点収差(正
の非点収差)をもつ。しかしこれら第2グリッドG2 と
補助グリッドGs は、電子ビームが偏向されることなく
画面中央に向かうとき(無偏向時)はほぼ同一電位とな
るため、その正負の非点収差が相殺され、プリフォーカ
スレンズは、非点収差をもたないか、あるいはもっても
弱い非点収差をもつものとなる。しかし電子ビームが偏
向されて画面周辺部に向かうときは、第2グリッドG2
の電圧に対して補助グリッドGs の電圧が高くなり、負
の非点収差をもつようになる。
グリッドG2 は、補助グリッドGsとの対向面側に水平
方向を長軸とする3個の非円形電子ビーム通過孔23が
形成されているため、水平方向の集束が垂直方向の集束
よりも弱い非点収差(負の非点収差)をもつ。これに対
し、補助グリッドGs は、垂直方向を長軸とする3個の
非円形電子ビーム通過孔24が形成されているため、水
平方向の集束が垂直方向の集束よりも強い非点収差(正
の非点収差)をもつ。しかしこれら第2グリッドG2 と
補助グリッドGs は、電子ビームが偏向されることなく
画面中央に向かうとき(無偏向時)はほぼ同一電位とな
るため、その正負の非点収差が相殺され、プリフォーカ
スレンズは、非点収差をもたないか、あるいはもっても
弱い非点収差をもつものとなる。しかし電子ビームが偏
向されて画面周辺部に向かうときは、第2グリッドG2
の電圧に対して補助グリッドGs の電圧が高くなり、負
の非点収差をもつようになる。
【0029】また主レンズについては、分割グリッドG
41,G43は、水平方向を長軸とする3個の非円形電子ビ
ーム通過孔25,26が形成されているため、水平方向
の集束が垂直方向の集束よりも弱い負の非点収差をも
つ。これに対し、分割グリッドG42は、垂直方向を長軸
とする3個の非円形電子ビーム通過孔27が形成されて
いるため、水平方向の集束が垂直方向の集束よりも強い
正の非点収差をもつが、電子ビームが偏向されることな
く画面中央に向かうときは、これら分割グリッドG41,
G43と分割グリッドG42は、ほぼ同一電位となるため、
その正負の非点収差が相殺され、非点収差をもたない
か、あるいはもっても弱い非点収差をもつものとなる。
これに対して、電子ビームが偏向されて画面周辺部に向
かうときは、分割グリッドG41,G43の電圧が分割グリ
ッドG42の電圧よりも高くなり、正の非点収差をもつよ
うになる。
41,G43は、水平方向を長軸とする3個の非円形電子ビ
ーム通過孔25,26が形成されているため、水平方向
の集束が垂直方向の集束よりも弱い負の非点収差をも
つ。これに対し、分割グリッドG42は、垂直方向を長軸
とする3個の非円形電子ビーム通過孔27が形成されて
いるため、水平方向の集束が垂直方向の集束よりも強い
正の非点収差をもつが、電子ビームが偏向されることな
く画面中央に向かうときは、これら分割グリッドG41,
G43と分割グリッドG42は、ほぼ同一電位となるため、
その正負の非点収差が相殺され、非点収差をもたない
か、あるいはもっても弱い非点収差をもつものとなる。
これに対して、電子ビームが偏向されて画面周辺部に向
かうときは、分割グリッドG41,G43の電圧が分割グリ
ッドG42の電圧よりも高くなり、正の非点収差をもつよ
うになる。
【0030】したがって、電子ビームが偏向されること
なく蛍光体スクリーンの中央に向かうときは、三極部か
らの電子ビームは、第2グリッドG2 、補助グリッドG
s および第3グリッドG3 により形成されるプリフォー
カスレンズによりほとんど非点収差を生ずることなく予
備集束され、その後、第3グリッドG3 ,第4グリッド
G4 の分割グリッドG41,G42,G43および第5グリッ
ドG5 により形成されるユニポテンシャル型の主レンズ
により、ほとんど非点収差を生ずることなく蛍光体スク
リーン上に集束される。その結果、図6に示すように、
画面中央のビームスポット32a は、ほぼ円形となる。
なく蛍光体スクリーンの中央に向かうときは、三極部か
らの電子ビームは、第2グリッドG2 、補助グリッドG
s および第3グリッドG3 により形成されるプリフォー
カスレンズによりほとんど非点収差を生ずることなく予
備集束され、その後、第3グリッドG3 ,第4グリッド
G4 の分割グリッドG41,G42,G43および第5グリッ
ドG5 により形成されるユニポテンシャル型の主レンズ
により、ほとんど非点収差を生ずることなく蛍光体スク
リーン上に集束される。その結果、図6に示すように、
画面中央のビームスポット32a は、ほぼ円形となる。
【0031】これに対して、電子ビームが蛍光体スクリ
ーンの周辺方向に偏向されるときは、第2グリッドG2
、補助グリッドGs および第3グリッドG3 により形
成されるプリフォーカスレンズにより予備集束される
が、このとき、第2グリッドG2の電圧に対して補助グ
リッドGs の電圧が高くなり、負の非点収差が形成され
るため、無偏向時のときよりも主レンズに対する水平方
向の仮想物点径が大きく、垂直方向の仮想物点径が小さ
くなる。また無偏向時のときよりも水平方向の発散角が
拡大し、垂直方向の発散角が縮小する。その後、上記の
ように予備集束された電子ビームは、第3グリッドG3
,第4グリッドG4 の分割グリッドG41,G42,G43
および第5グリッドG5 により形成されるユニポテンシ
ャル型の主レンズにより集束されるが、この場合、分割
グリッドG41,G43の電圧が分割グリッドG42の電圧よ
りも高くなり、正の非点収差が形成される。それにより
偏向収差が補正される。また上記プリフォーカスレンズ
の負の非点収差により変化した電子ビームの発散角が補
正される。その結果、この主レンズで集束された電子ビ
ームは、水平、垂直方向ともに画面周辺部上に結像し、
プリフォーカスレンズの負の非点収差により仮想物点の
水平方向径が大きくなったことで、面周辺部でのビーム
スポットの水平方向径が大きくなり、仮想物点の垂直平
方向径が小さくなったことで、面周辺部でのビームスポ
ットの水平方向径が小さくなって、ビームスポットの横
潰れが緩和され、図6に示したように、画面周辺部のビ
ームスポット32b は、円形に近づく。
ーンの周辺方向に偏向されるときは、第2グリッドG2
、補助グリッドGs および第3グリッドG3 により形
成されるプリフォーカスレンズにより予備集束される
が、このとき、第2グリッドG2の電圧に対して補助グ
リッドGs の電圧が高くなり、負の非点収差が形成され
るため、無偏向時のときよりも主レンズに対する水平方
向の仮想物点径が大きく、垂直方向の仮想物点径が小さ
くなる。また無偏向時のときよりも水平方向の発散角が
拡大し、垂直方向の発散角が縮小する。その後、上記の
ように予備集束された電子ビームは、第3グリッドG3
,第4グリッドG4 の分割グリッドG41,G42,G43
および第5グリッドG5 により形成されるユニポテンシ
ャル型の主レンズにより集束されるが、この場合、分割
グリッドG41,G43の電圧が分割グリッドG42の電圧よ
りも高くなり、正の非点収差が形成される。それにより
偏向収差が補正される。また上記プリフォーカスレンズ
の負の非点収差により変化した電子ビームの発散角が補
正される。その結果、この主レンズで集束された電子ビ
ームは、水平、垂直方向ともに画面周辺部上に結像し、
プリフォーカスレンズの負の非点収差により仮想物点の
水平方向径が大きくなったことで、面周辺部でのビーム
スポットの水平方向径が大きくなり、仮想物点の垂直平
方向径が小さくなったことで、面周辺部でのビームスポ
ットの水平方向径が小さくなって、ビームスポットの横
潰れが緩和され、図6に示したように、画面周辺部のビ
ームスポット32b は、円形に近づく。
【0032】したがって上記のように電子銃17を構成
すると、画面全面にわたりビームスポットのにじみをな
くし、かつ楕円歪を緩和してほぼ円形にすることがで
き、画面全面のフォーカス状態を均一にして、良好な画
像を表示するカラーブラウン管装置とすることができ
る。
すると、画面全面にわたりビームスポットのにじみをな
くし、かつ楕円歪を緩和してほぼ円形にすることがで
き、画面全面のフォーカス状態を均一にして、良好な画
像を表示するカラーブラウン管装置とすることができ
る。
【0033】つぎに、上記実施の形態とは異なる構成の
電子銃について説明する。この電子銃は、上記実施の形
態での電子銃の主レンズがユニポテンシャル型であるの
に対し、主レンズをバイポテンシャル型電子レンズとユ
ニポテンシャル型電子レンズとの複合型にしたものであ
る。
電子銃について説明する。この電子銃は、上記実施の形
態での電子銃の主レンズがユニポテンシャル型であるの
に対し、主レンズをバイポテンシャル型電子レンズとユ
ニポテンシャル型電子レンズとの複合型にしたものであ
る。
【0034】すなわち、図7に示すように、この電子銃
17は、水平方向に一列に配置された3個のカソード
K、これらカソードKを各別に加熱する3個のヒータ
(図示せず)および上記カソードKから順次蛍光体スク
リーン方向に所定間隔離れて配置された第1乃至第6グ
リッドG1 〜G6 を有し、その第4グリッドG4 が第3
グリッドG3 側から第5グリッドG5 方向に順次配置さ
れた3個のグリッドG41,G42,G43に分割され、さら
に第2グリッドG2 と第3グリッドG3 との間に補助グ
リッドGs が配置された構成となっている。
17は、水平方向に一列に配置された3個のカソード
K、これらカソードKを各別に加熱する3個のヒータ
(図示せず)および上記カソードKから順次蛍光体スク
リーン方向に所定間隔離れて配置された第1乃至第6グ
リッドG1 〜G6 を有し、その第4グリッドG4 が第3
グリッドG3 側から第5グリッドG5 方向に順次配置さ
れた3個のグリッドG41,G42,G43に分割され、さら
に第2グリッドG2 と第3グリッドG3 との間に補助グ
リッドGs が配置された構成となっている。
【0035】その第1、第2グリッドG1 ,G2 、補助
グリッドGs 、第4グリッドG4 の3個の分割グリッド
G41,G42,G43は、それぞれカソードKの配列方向を
長径とする一体構造の板状電極、第3および第5グリッ
ドG3 ,G5 は、カソードKの配列方向を長径とする一
体構造の筒状電極、第6グリッドG6 は、カソードKの
配列方向を長径とする一体構造のカップ状電極からな
る。
グリッドGs 、第4グリッドG4 の3個の分割グリッド
G41,G42,G43は、それぞれカソードKの配列方向を
長径とする一体構造の板状電極、第3および第5グリッ
ドG3 ,G5 は、カソードKの配列方向を長径とする一
体構造の筒状電極、第6グリッドG6 は、カソードKの
配列方向を長径とする一体構造のカップ状電極からな
る。
【0036】その第1グリッドG1 の板面、第3グリッ
ドG3 の両端面、第5グリッドG5の両端面および第6
グリッドG6 の第5グリッドG5 側の端面には、それぞ
れ3個のカソードKに対応して3個の円形電子ビーム通
過孔が水平方向に一列配置に形成されている。これに対
して、第2グリッドG2 には、第1グリッドとの対向面
側に3個のカソードKに対応して3個の円形電子ビーム
通過孔22が水平方向に一列配置に形成され、補助グリ
ッドGs との対向面側に上記各電子ビーム通過孔22と
同軸に水平方向を長軸とする3個の非円形電子ビーム通
過孔23が水平方向に一列配置に形成されている(図2
(a)参照)。補助グリッドGs には、3個のカソード
Kに対応して垂直方向を長軸とする3個の非円形電子ビ
ーム通過孔24が水平方向に一列配置に形成されている
(図2(b)参照)。また第4グリッドG4 の分割グリ
ッドG41,G43には、3個のカソードKに対応して水平
方向を長軸とする3個の非円形電子ビーム通過孔25,
26が水平方向に一列配置に形成され(図3(a),
(c)参照)、第4グリッドG4 の分割グリッドG42に
は、3個のカソードKに対応して垂直方向を長軸とする
3個の非円形電子ビーム通過孔27が水平方向に一列配
置に形成されている(図3(b)参照)。
ドG3 の両端面、第5グリッドG5の両端面および第6
グリッドG6 の第5グリッドG5 側の端面には、それぞ
れ3個のカソードKに対応して3個の円形電子ビーム通
過孔が水平方向に一列配置に形成されている。これに対
して、第2グリッドG2 には、第1グリッドとの対向面
側に3個のカソードKに対応して3個の円形電子ビーム
通過孔22が水平方向に一列配置に形成され、補助グリ
ッドGs との対向面側に上記各電子ビーム通過孔22と
同軸に水平方向を長軸とする3個の非円形電子ビーム通
過孔23が水平方向に一列配置に形成されている(図2
(a)参照)。補助グリッドGs には、3個のカソード
Kに対応して垂直方向を長軸とする3個の非円形電子ビ
ーム通過孔24が水平方向に一列配置に形成されている
(図2(b)参照)。また第4グリッドG4 の分割グリ
ッドG41,G43には、3個のカソードKに対応して水平
方向を長軸とする3個の非円形電子ビーム通過孔25,
26が水平方向に一列配置に形成され(図3(a),
(c)参照)、第4グリッドG4 の分割グリッドG42に
は、3個のカソードKに対応して垂直方向を長軸とする
3個の非円形電子ビーム通過孔27が水平方向に一列配
置に形成されている(図3(b)参照)。
【0037】この電子銃17では、各カソードKに約1
50Vの電圧が印加され、第1グリッドG1 は接地さ
れ、第2グリッドG2 には、約700Vの電圧が印加さ
れる。補助グリッドGs と第4グリッドG4 の分割グリ
ッドG41,G43とは管内で接続され、これら補助グリッ
ドGs および分割グリッドG41,G43には、第2グリッ
ドG2 に印加される約700Vの電圧を基準電圧とし
て、偏向ヨークの発生する水平、垂直偏向磁界に同期し
て動的に変化し、電子ビームが偏向されることなく画面
の中央に向かうとき最も低く、画面のコーナー部に向か
うとき最も高くなるパラボラ状の電圧が印加される(図
5(a),(b)参照)。第3グリッドG3と第5グリ
ッドG5 とは管内で接続され、これら第3、第5グリッ
ドG3 、G5には、約700Vの電圧が印加される。第
4グリッドG4 の分割グリッドG42には約数 kVの電圧
が印加される。第6グリッドG6 には約26 kVの高電
圧が印加される。
50Vの電圧が印加され、第1グリッドG1 は接地さ
れ、第2グリッドG2 には、約700Vの電圧が印加さ
れる。補助グリッドGs と第4グリッドG4 の分割グリ
ッドG41,G43とは管内で接続され、これら補助グリッ
ドGs および分割グリッドG41,G43には、第2グリッ
ドG2 に印加される約700Vの電圧を基準電圧とし
て、偏向ヨークの発生する水平、垂直偏向磁界に同期し
て動的に変化し、電子ビームが偏向されることなく画面
の中央に向かうとき最も低く、画面のコーナー部に向か
うとき最も高くなるパラボラ状の電圧が印加される(図
5(a),(b)参照)。第3グリッドG3と第5グリ
ッドG5 とは管内で接続され、これら第3、第5グリッ
ドG3 、G5には、約700Vの電圧が印加される。第
4グリッドG4 の分割グリッドG42には約数 kVの電圧
が印加される。第6グリッドG6 には約26 kVの高電
圧が印加される。
【0038】このように電子銃17を構成しても、前記
実施の形態の電子銃と同様の効果が得られ、画面全面に
わたりビームスポットのにじみをなくし、かつ楕円歪を
緩和してほぼ円形にすることができ、画面全面のフォー
カス状態を均一にして、良好な画像を表示するカラーブ
ラウン管装置とすることができる。
実施の形態の電子銃と同様の効果が得られ、画面全面に
わたりビームスポットのにじみをなくし、かつ楕円歪を
緩和してほぼ円形にすることができ、画面全面のフォー
カス状態を均一にして、良好な画像を表示するカラーブ
ラウン管装置とすることができる。
【0039】なお、上記実施の形態では、第2グリッド
の補助グリッドとの対向面側に水平方向を長軸とする3
個の非円形電子ビーム通過孔を一列配置に形成したが、
この3個の非円形電子ビーム通過孔の代わりに、水平方
向に延びる横長の溝としてもよい。
の補助グリッドとの対向面側に水平方向を長軸とする3
個の非円形電子ビーム通過孔を一列配置に形成したが、
この3個の非円形電子ビーム通過孔の代わりに、水平方
向に延びる横長の溝としてもよい。
【0040】
【発明の効果】上述のように、電子銃を構成すると、画
面全面にわたりビームスポットのにじみをなくし、かつ
楕円歪を緩和してほぼ円形にすることができ、画面全面
のフォーカス状態を均一にして、良好な画像を表示する
カラーブラウン管装置とすることができる。
面全面にわたりビームスポットのにじみをなくし、かつ
楕円歪を緩和してほぼ円形にすることができ、画面全面
のフォーカス状態を均一にして、良好な画像を表示する
カラーブラウン管装置とすることができる。
【図1】この発明の実施の一形態に係るインライン型カ
ラーブラウン管の電子銃の構成を示す図である。
ラーブラウン管の電子銃の構成を示す図である。
【図2】図2(a)は上記電子銃の第2グリッドの電子
ビーム通過孔の形状を示す図、図2(b)は補助グリッ
ドの電子ビーム通過孔の形状を示す図である。
ビーム通過孔の形状を示す図、図2(b)は補助グリッ
ドの電子ビーム通過孔の形状を示す図である。
【図3】図3(a)乃至(c)はそれぞれ上記電子銃の
第4グリッドの分割された3個のグリッドの電子ビーム
通過孔の形状を示す図である。
第4グリッドの分割された3個のグリッドの電子ビーム
通過孔の形状を示す図である。
【図4】この発明の実施の一形態であるインライン型カ
ラーブラウン管の構成を示す図である。
ラーブラウン管の構成を示す図である。
【図5】図5(a)は上記補助グリッドおよび第4グリ
ッドの分割された2個のグリッドに印加される水平偏向
電流に同期して変化する電圧を示す図、図5(b)は同
じく垂直偏向電流に同期して変化する電圧を示す図であ
る。
ッドの分割された2個のグリッドに印加される水平偏向
電流に同期して変化する電圧を示す図、図5(b)は同
じく垂直偏向電流に同期して変化する電圧を示す図であ
る。
【図6】この発明の実施の一形態であるインライン型カ
ラーブラウン管の画面上のビームスポットの形状を説明
するための図である。
ラーブラウン管の画面上のビームスポットの形状を説明
するための図である。
【図7】図1に示した電子銃とは異なる電子銃の構成を
示す図である。
示す図である。
【図8】従来のインライン型カラーブラウン管の電子銃
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図9】図9(a)は従来の通常のインライン型電子銃
を有するカラーブラウン管の画面上のビームスポットの
形状を説明するための図、図9(b)はバイポテンシャ
ル型DACF方式電子銃を有するカラーブラウン管の画
面上のビームスポットの形状を説明するための図、図9
(c)はそのバイポテンシャル型DACF方式電子銃の
第2グリッドに水平方向を長軸とする3個の非円形電子
ビーム通過孔を形成した電子銃を有するカラーブラウン
管の画面上のビームスポットの形状を説明するための図
である。
を有するカラーブラウン管の画面上のビームスポットの
形状を説明するための図、図9(b)はバイポテンシャ
ル型DACF方式電子銃を有するカラーブラウン管の画
面上のビームスポットの形状を説明するための図、図9
(c)はそのバイポテンシャル型DACF方式電子銃の
第2グリッドに水平方向を長軸とする3個の非円形電子
ビーム通過孔を形成した電子銃を有するカラーブラウン
管の画面上のビームスポットの形状を説明するための図
である。
12…蛍光体スクリーン 16B ,16R …一対のサイドビーム 16G …センタービーム 17…電子銃 20…偏向ヨーク 22…電子ビーム通過孔 23…電子ビーム通過孔 24…電子ビーム通過孔 25…電子ビーム通過孔 26…電子ビーム通過孔 27…電子ビーム通過孔 G1 …第1グリッド G2 …第2グリッド G3 …第3グリッド G4 …第4グリッド G41…第4グリッドの分割リッド G42…第4グリッドの分割グリッド G43…第4グリッドの分割グリッド G5 …第5グリッド G6 …第6グリッド Gs …補助グリッド K …カソード
Claims (3)
- 【請求項1】 カソードおよびこのカソードから蛍光体
スクリーン方向に配置された複数個のグリッドを有し、
これらカソードおよび複数個のグリッドにより電子ビー
ムを発生する電子ビーム発生部、この電子ビーム発生部
からの電子ビームを予備集束するプリフォーカスレン
ズ、このプリフォーカスレンズで予備集束された電子ビ
ームを最終的に上記蛍光体スクリーン上に集束する主レ
ンズを形成する電子銃と、この電子銃から放出される電
子ビームを偏向するピンクッション形水平偏向磁界およ
びバレル形垂直偏向磁界を発生する偏向ヨークとを備え
るカラーブラウン管装置において、 上記電子銃は上記プリフォーカスレンズを形成する少な
くとも1個のグリッドおよび上記主レンズを形成する少
なくとも1個のグリッドに上記偏向磁界の変化に同期し
て動的に変化する電圧が印加され、この電圧の印加によ
り上記プリフォーカスレンズには水平方向の集束が垂直
方向の集束よりも弱くかつ強度が動的に変化する多極子
レンズが形成され、上記主レンズには少なくとも一部に
水平方向の集束が垂直方向の集束よりも強くかつ強度が
動的に変化するユニポテンシャル型の多極子レンズが形
成されることを特徴とするカラーブラウン管装置。 - 【請求項2】 カソードおよびこのカソードから蛍光体
スクリーン方向に順次配置された第1、第2グリッドに
より電子ビームを発生する電子ビーム発生部、第2グリ
ッドおよびこの第2グリッドの蛍光体スクリーン側に配
置される第3グリッド間に上記電子ビーム発生部からの
電子ビームを予備集束するプリフォーカスレンズ、第3
グリッドおよびこの第3グリッドの蛍光体スクリーン側
に配置される複数個のグリッド間に上記プリフォーカス
レンズで予備集束された電子ビームを最終的に上記蛍光
体スクリーン上に集束する主レンズを形成する電子銃
と、この電子銃から放出される電子ビームを偏向するピ
ンクッション形水平偏向磁界およびバレル形垂直偏向磁
界を発生する偏向ヨークとを備えるカラーブラウン管装
置において、 上記第2、第3グリッド間に補助グリットが配置され、
上記第2グリッドの第3グリッド側には水平方向を長軸
とする非円形状の電子ビーム通過孔、上記補助グリット
には垂直方向を長軸とする非円形状の電子ビーム通過孔
が形成され、かつ上記補助グリットに上記偏向磁界の変
化に同期して動的に変化する電圧が印加され、この補助
グリッに印加される電圧が常に 第2グリッド電圧≦補助グリット電圧<第3グリッド電
圧 の関係にあることを特徴とするカラーブラウン管装置。 - 【請求項3】 主レンズを形成する低電圧側のグリッド
が複数個のグリッドに分割され、これら分割グリッドの
少なくとも1個に水平方向を長軸とする非円形状の電子
ビーム通過孔、他の分割グリッドに垂直方向を長軸とす
る非円形状の電子ビーム通過孔が形成され、かつ上記水
平方向を長軸とする非円形状の電子ビーム通過孔の形成
された分割グリッドに偏向磁界の変化に同期して動的に
変化する電圧が印加されることを特徴とする請求項2記
載のカラーブラウン管装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30268797A JPH11144643A (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | カラーブラウン管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30268797A JPH11144643A (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | カラーブラウン管装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11144643A true JPH11144643A (ja) | 1999-05-28 |
Family
ID=17911995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30268797A Pending JPH11144643A (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | カラーブラウン管装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11144643A (ja) |
-
1997
- 1997-11-05 JP JP30268797A patent/JPH11144643A/ja active Pending
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