JPH08129968A - カラー受像管装置 - Google Patents
カラー受像管装置Info
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- JPH08129968A JPH08129968A JP26680194A JP26680194A JPH08129968A JP H08129968 A JPH08129968 A JP H08129968A JP 26680194 A JP26680194 A JP 26680194A JP 26680194 A JP26680194 A JP 26680194A JP H08129968 A JPH08129968 A JP H08129968A
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- OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N Phosphorus Chemical compound [P] OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 38
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 画面全面でのビームスポットのつぶれが少な
く、かつ周辺部での水平方向のにじみが少ないカラー受
像管装置を構成することを目的とする。 【構成】 三極部、プリフォーカスレンズ、サブレン
ズ、主レンズおよびサブレンズと主レンズとの間に偏向
収差を補正する4極子レンズを形成する電子銃を備える
カラー受像管装置において、プリフォーカスレンズは垂
直方向の集束と水平方向の集束が同じレンズを形成し、
サブレンズは水平方向の集束が垂直方向よりも強いレン
ズを形成し、4極子レンズの動的変化によりプリフォー
カスレンズ、サブレンズおよび主レンズの強さが同時に
変化するようにこれら各レンズを形成する電極を動的に
変化する電圧の印加される4極子レンズの電極に接続し
た。
く、かつ周辺部での水平方向のにじみが少ないカラー受
像管装置を構成することを目的とする。 【構成】 三極部、プリフォーカスレンズ、サブレン
ズ、主レンズおよびサブレンズと主レンズとの間に偏向
収差を補正する4極子レンズを形成する電子銃を備える
カラー受像管装置において、プリフォーカスレンズは垂
直方向の集束と水平方向の集束が同じレンズを形成し、
サブレンズは水平方向の集束が垂直方向よりも強いレン
ズを形成し、4極子レンズの動的変化によりプリフォー
カスレンズ、サブレンズおよび主レンズの強さが同時に
変化するようにこれら各レンズを形成する電極を動的に
変化する電圧の印加される4極子レンズの電極に接続し
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー受像管装置に
係り、特にビームスポットのつぶれによる画像品位の劣
化を軽減したカラー受像管装置に関する。
係り、特にビームスポットのつぶれによる画像品位の劣
化を軽減したカラー受像管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラー受像管装置は、パネルおよ
びファンネルからなる外囲器のパネルの内面に3色蛍光
体層からなる蛍光体スクリーンが形成され、この蛍光体
スクリーンに対向して、その内側にシャドウマスクが配
置されている。一方、ファンネルのネック内に3電子ビ
ームを放出する電子銃が配置されている。そして、この
電子銃から放出される電子ビームをファンネルの外側に
装着された偏向装置の発生する水平、垂直偏向磁界によ
り偏向して、蛍光体スクリーンを水平、垂直走査するこ
とによりカラー画像を表示する構造に形成されている。
びファンネルからなる外囲器のパネルの内面に3色蛍光
体層からなる蛍光体スクリーンが形成され、この蛍光体
スクリーンに対向して、その内側にシャドウマスクが配
置されている。一方、ファンネルのネック内に3電子ビ
ームを放出する電子銃が配置されている。そして、この
電子銃から放出される電子ビームをファンネルの外側に
装着された偏向装置の発生する水平、垂直偏向磁界によ
り偏向して、蛍光体スクリーンを水平、垂直走査するこ
とによりカラー画像を表示する構造に形成されている。
【0003】このようなカラー受像管装置において、特
に電子銃を同一水平面上を通るセンタービームおよび一
対のサイドビームからなる一列配置の3電子ビームを放
出するインライン型電子銃とし、この電子銃に対して、
偏向装置の発生する水平偏向磁界をピンクッション形、
垂直偏向磁界をバレル形として、上記一列配置の3電子
ビームを自己集中するセルフコンバーゼンス・インライ
ン型カラー受像管が、現在カラー受像管の主流となって
いる。
に電子銃を同一水平面上を通るセンタービームおよび一
対のサイドビームからなる一列配置の3電子ビームを放
出するインライン型電子銃とし、この電子銃に対して、
偏向装置の発生する水平偏向磁界をピンクッション形、
垂直偏向磁界をバレル形として、上記一列配置の3電子
ビームを自己集中するセルフコンバーゼンス・インライ
ン型カラー受像管が、現在カラー受像管の主流となって
いる。
【0004】その一列配置の3電子ビームを放出する電
子銃としては、各種構造のものがあるが、その1種にQ
PF(Quadra Potential Focus)型ダブルフォーカス方
式電子銃がある。この電子銃は、図5に示すように、水
平(X軸)方向に一列配置された3個のカソードK、こ
のカソードKから蛍光体スクリーン方向に順次配置され
た第1乃至第4グリッドG1 〜G4 、3分割された3個
の第5グリッドG51,G52,G53および第6グリッドG
6 からなる。その各グリッドには、それぞれ一列配置の
3個のカソードKに対応して3個の電子ビーム通過孔が
形成されている。
子銃としては、各種構造のものがあるが、その1種にQ
PF(Quadra Potential Focus)型ダブルフォーカス方
式電子銃がある。この電子銃は、図5に示すように、水
平(X軸)方向に一列配置された3個のカソードK、こ
のカソードKから蛍光体スクリーン方向に順次配置され
た第1乃至第4グリッドG1 〜G4 、3分割された3個
の第5グリッドG51,G52,G53および第6グリッドG
6 からなる。その各グリッドには、それぞれ一列配置の
3個のカソードKに対応して3個の電子ビーム通過孔が
形成されている。
【0005】この電子銃では、カソードKに約150V
の電圧が印加され、第1グリッドG1 は接地され、第2
グリッドG2 には約800V、第3グリッドG3 には約
6 kV、第4グリッドG4 は第2グリッドG2 に接続さ
れて約800V、第5グリッドG51には、約6 kVの電
圧に電子ビームの偏向にしたがって増大するパラボラ状
の電圧が重畳されたダイナミック電圧が印加され、第5
グリッドG52は第3グリッドG3 に接続されて約6 k
V、第5グリッドG53は第5グリッドG51に接続されて
上記ダイナミック電圧が印加され、第6グリッドG6 に
は約26 kVの高電圧(陽極電圧)が印加される。
の電圧が印加され、第1グリッドG1 は接地され、第2
グリッドG2 には約800V、第3グリッドG3 には約
6 kV、第4グリッドG4 は第2グリッドG2 に接続さ
れて約800V、第5グリッドG51には、約6 kVの電
圧に電子ビームの偏向にしたがって増大するパラボラ状
の電圧が重畳されたダイナミック電圧が印加され、第5
グリッドG52は第3グリッドG3 に接続されて約6 k
V、第5グリッドG53は第5グリッドG51に接続されて
上記ダイナミック電圧が印加され、第6グリッドG6 に
は約26 kVの高電圧(陽極電圧)が印加される。
【0006】そして上記電圧の印加により、カソードK
および第1、第2グリッドG1 ,G2 により、電子ビー
ムを発生しかつ後述する主レンズに対する物点を形成す
る三極部が形成され、第2、第3グリッドG2 ,G3 に
より、上記三極部からの電子ビームを予備集束するプリ
フォーカスレンズが形成され、第3、第4グリッドG3
,G4 および第5グリッドG51により、上記プリフォ
ーカスレンズにより予備集束された電子ビームをさらに
予備集束するサブレンズが形成され、第5グリッドG53
および第6グリッドG6 により、電子ビームを最終的に
蛍光体スクリーン上に集束する主レンズが形成される。
さらに3分割された3個の第5グリッドG51,G52,G
53により、電子ビームの偏向にしたがって変化する4極
子レンズが形成される。
および第1、第2グリッドG1 ,G2 により、電子ビー
ムを発生しかつ後述する主レンズに対する物点を形成す
る三極部が形成され、第2、第3グリッドG2 ,G3 に
より、上記三極部からの電子ビームを予備集束するプリ
フォーカスレンズが形成され、第3、第4グリッドG3
,G4 および第5グリッドG51により、上記プリフォ
ーカスレンズにより予備集束された電子ビームをさらに
予備集束するサブレンズが形成され、第5グリッドG53
および第6グリッドG6 により、電子ビームを最終的に
蛍光体スクリーン上に集束する主レンズが形成される。
さらに3分割された3個の第5グリッドG51,G52,G
53により、電子ビームの偏向にしたがって変化する4極
子レンズが形成される。
【0007】この4極子レンズは、偏向装置により電子
ビームが偏向されることなく蛍光体スクリーンの中心に
向かうときは、第5グリッドG51,G53に印加される電
圧が最も低くなり、第5グリッドG52と同一電位(約6
kV)となって、レンズを形成しないが、偏向装置によ
り電子ビームが偏向されるにしたがって第5グリッドG
51,G53に印加される電圧が高くなり、レンズを形成す
ると同時に、第5グリッドG51を含むサブレンズの強度
を強くするとともに、第5グリッドG53を含む主レンズ
の強度を弱くする。それにより、電子銃から蛍光体スク
リーンまでの距離が大きくなり像点が遠くなることに対
応してレンズ倍率を変化させるとともに、偏向装置の発
生するピンクッション形水平偏向磁界およびバレル形垂
直偏向磁界からなる非斉一磁界により生ずる偏向収差を
補正する。
ビームが偏向されることなく蛍光体スクリーンの中心に
向かうときは、第5グリッドG51,G53に印加される電
圧が最も低くなり、第5グリッドG52と同一電位(約6
kV)となって、レンズを形成しないが、偏向装置によ
り電子ビームが偏向されるにしたがって第5グリッドG
51,G53に印加される電圧が高くなり、レンズを形成す
ると同時に、第5グリッドG51を含むサブレンズの強度
を強くするとともに、第5グリッドG53を含む主レンズ
の強度を弱くする。それにより、電子銃から蛍光体スク
リーンまでの距離が大きくなり像点が遠くなることに対
応してレンズ倍率を変化させるとともに、偏向装置の発
生するピンクッション形水平偏向磁界およびバレル形垂
直偏向磁界からなる非斉一磁界により生ずる偏向収差を
補正する。
【0008】すなわち、カラー受像管装置の画質を良好
にするためには、蛍光体スクリーン上でのフォーカス特
性を良好にすることが必要であるが、一般に一列配置の
3電子ビームを放出するインライン型カラー受像管装置
においては、図6に示すように、上記偏向収差のために
画面周辺部でビームスポット1の垂直(Y軸)方向にに
じみ2が生ずる。しかし上記ダブルフォーカス方式電子
銃のように主レンズの低電圧電極を構成する第5グリッ
ドを分割して、電子ビームの偏向に応じて4極子レンズ
を形成する構造とすると、図7に示すように、偏向収差
のために生ずる画面周辺部でのビームスポット1の垂直
方向のにじみをなくすことができる。
にするためには、蛍光体スクリーン上でのフォーカス特
性を良好にすることが必要であるが、一般に一列配置の
3電子ビームを放出するインライン型カラー受像管装置
においては、図6に示すように、上記偏向収差のために
画面周辺部でビームスポット1の垂直(Y軸)方向にに
じみ2が生ずる。しかし上記ダブルフォーカス方式電子
銃のように主レンズの低電圧電極を構成する第5グリッ
ドを分割して、電子ビームの偏向に応じて4極子レンズ
を形成する構造とすると、図7に示すように、偏向収差
のために生ずる画面周辺部でのビームスポット1の垂直
方向のにじみをなくすことができる。
【0009】しかしこのダブルフォーカス方式電子銃で
は、画面の水平軸(X軸)端および対角軸端のビームス
ポット1について図7に示したように、画面周辺部のビ
ームスポットがつぶれて横長になる現象を解消すること
はできず、その横長形状のビームスポット1がシャドウ
マスクの電子ビーム通過孔と干渉して画面にモアレが生
じ、画面上に映出する文字などがみにくくなるという問
題がある。
は、画面の水平軸(X軸)端および対角軸端のビームス
ポット1について図7に示したように、画面周辺部のビ
ームスポットがつぶれて横長になる現象を解消すること
はできず、その横長形状のビームスポット1がシャドウ
マスクの電子ビーム通過孔と干渉して画面にモアレが生
じ、画面上に映出する文字などがみにくくなるという問
題がある。
【0010】このような問題を解決する電子銃として、
第2グリッドの第3グリッドとの対向面の電子ビーム通
過孔の周りに横長溝を形成して、主レンズに対する水平
方向の物点径を縮小し、それにより蛍光体スクリーンの
中央に到達する電子ビームの断面形状を縦長として、図
8に示すように、画面周辺部のビームスポット1の横長
形状を緩和して、画面周辺部でのシャドウマスクの電子
ビーム通過孔との干渉によるモアレを解消するようにし
たものがある。なおこの場合、画面中央のビームスポッ
ト1は縦長となる。
第2グリッドの第3グリッドとの対向面の電子ビーム通
過孔の周りに横長溝を形成して、主レンズに対する水平
方向の物点径を縮小し、それにより蛍光体スクリーンの
中央に到達する電子ビームの断面形状を縦長として、図
8に示すように、画面周辺部のビームスポット1の横長
形状を緩和して、画面周辺部でのシャドウマスクの電子
ビーム通過孔との干渉によるモアレを解消するようにし
たものがある。なおこの場合、画面中央のビームスポッ
ト1は縦長となる。
【0011】この電子銃によれば、第2グリッドの横長
溝を深くするほど、主レンズに対する水平方向の物点径
を縮小して、ビームスポット1の横長形状をより大きく
緩和することができる。しかしこの電子銃では、水平方
向の物点径の縮小と同時に、電子ビームの水平方向の発
散角が拡大するため、主レンズでの球面収差が大きくな
り、図8に示したように、画面周辺部のビームスポット
1の水平方向ににじみ2が発生し、画面上に映出する文
字などがみにくくなるという問題がある。
溝を深くするほど、主レンズに対する水平方向の物点径
を縮小して、ビームスポット1の横長形状をより大きく
緩和することができる。しかしこの電子銃では、水平方
向の物点径の縮小と同時に、電子ビームの水平方向の発
散角が拡大するため、主レンズでの球面収差が大きくな
り、図8に示したように、画面周辺部のビームスポット
1の水平方向ににじみ2が発生し、画面上に映出する文
字などがみにくくなるという問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、セルフ
コンバーセンス・インライン型カラー受像管の画質を良
好にするためには、偏向収差の影響をできるだけ少なく
し、かつ画面周辺部でのビームスポットの横長形状を緩
和するとともに、ビームスポットのにじみを軽減するこ
とが望まれる。
コンバーセンス・インライン型カラー受像管の画質を良
好にするためには、偏向収差の影響をできるだけ少なく
し、かつ画面周辺部でのビームスポットの横長形状を緩
和するとともに、ビームスポットのにじみを軽減するこ
とが望まれる。
【0013】この点、従来のQPF型ダブルフォーカス
方式電子銃は、4極子レンズを形成する電極に電子ビー
ムの偏向にしたがって増大するダイナミック電圧を印加
することにより、偏向収差により生ずるビームスポット
の垂直方向のにじみをなくすことができる。しかしこの
QPF型ダブルフォーカス方式電子銃では、画面周辺部
でのビームスポットの横長形状を緩和することができ
ず、この横長形状のビームスポットがシャドウマスクの
電子ビーム通過孔と干渉して画面にモアレが発生し、画
面上に映出する文字などがみにくくなるという問題が生
ずる。
方式電子銃は、4極子レンズを形成する電極に電子ビー
ムの偏向にしたがって増大するダイナミック電圧を印加
することにより、偏向収差により生ずるビームスポット
の垂直方向のにじみをなくすことができる。しかしこの
QPF型ダブルフォーカス方式電子銃では、画面周辺部
でのビームスポットの横長形状を緩和することができ
ず、この横長形状のビームスポットがシャドウマスクの
電子ビーム通過孔と干渉して画面にモアレが発生し、画
面上に映出する文字などがみにくくなるという問題が生
ずる。
【0014】この画面周辺部でのビームスポットの横長
形状を緩和する電子銃として、第2グリッドの第3グリ
ッドとの対向面の電子ビーム通過孔の周りに横長溝を形
成した電子銃があるが、この電子銃では、画面周辺部の
ビームスポットの横長形状を緩和することはできるが、
画面周辺部のビームスポットの水平方向ににじみが発生
し、前記電子銃と同様に画面上に映出する文字などがみ
にくくなるという問題がある。
形状を緩和する電子銃として、第2グリッドの第3グリ
ッドとの対向面の電子ビーム通過孔の周りに横長溝を形
成した電子銃があるが、この電子銃では、画面周辺部の
ビームスポットの横長形状を緩和することはできるが、
画面周辺部のビームスポットの水平方向ににじみが発生
し、前記電子銃と同様に画面上に映出する文字などがみ
にくくなるという問題がある。
【0015】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、画面全面にわたりビームスポット
のつぶれが少なく、かつ画面周辺部でのビームスポット
の水平方向のにじみの少ないカラー受像管装置を構成す
ることを目的とする。
なされたものであり、画面全面にわたりビームスポット
のつぶれが少なく、かつ画面周辺部でのビームスポット
の水平方向のにじみの少ないカラー受像管装置を構成す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】カソードおよびこのカソ
ードから蛍光体スクリーン方向に配置された複数の電極
からなる電子銃およびこの電子銃から放出される電子ビ
ームを偏向する水平、垂直偏向磁界を発生する偏向装置
を備え、カソードおよび複数の電極により電子ビームを
発生する三極部、この三極部からの電子ビームを予備集
束するプリフォーカスレンズ、このプリフォーカスレン
ズで予備集束された電子ビームをさらに予備集束するサ
ブレンズ、これらプリフォーカスレンズおよびサブレン
ズにより予備集束された電子ビームを最終的に蛍光体ス
クリーン上に集束する主レンズ、動的に変化する電圧の
印加によりサブレンズと主レンズとの間に偏向装置の発
生する磁界により生ずる偏向収差を補正する動的に変化
する4極子レンズを形成するカラー受像管装置におい
て、プリフォーカスレンズは垂直方向の集束と水平方向
の集束が同じレンズを形成し、サブレンズは水平方向の
集束が垂直方向の集束よりも強いレンズを形成し、4極
子レンズの動的変化によりプリフォーカスレンズ、サブ
レンズおよび主レンズの強さが同時に変化するようにこ
れら各レンズを形成する電極を4極子レンズの動的に変
化する電圧の印加される電極に接続した。
ードから蛍光体スクリーン方向に配置された複数の電極
からなる電子銃およびこの電子銃から放出される電子ビ
ームを偏向する水平、垂直偏向磁界を発生する偏向装置
を備え、カソードおよび複数の電極により電子ビームを
発生する三極部、この三極部からの電子ビームを予備集
束するプリフォーカスレンズ、このプリフォーカスレン
ズで予備集束された電子ビームをさらに予備集束するサ
ブレンズ、これらプリフォーカスレンズおよびサブレン
ズにより予備集束された電子ビームを最終的に蛍光体ス
クリーン上に集束する主レンズ、動的に変化する電圧の
印加によりサブレンズと主レンズとの間に偏向装置の発
生する磁界により生ずる偏向収差を補正する動的に変化
する4極子レンズを形成するカラー受像管装置におい
て、プリフォーカスレンズは垂直方向の集束と水平方向
の集束が同じレンズを形成し、サブレンズは水平方向の
集束が垂直方向の集束よりも強いレンズを形成し、4極
子レンズの動的変化によりプリフォーカスレンズ、サブ
レンズおよび主レンズの強さが同時に変化するようにこ
れら各レンズを形成する電極を4極子レンズの動的に変
化する電圧の印加される電極に接続した。
【0017】また、カソードおよびこのカソードから蛍
光体スクリーン方向に配置された第1、第2、第3、第
4電極、3分割された3個の第5電極および第6電極か
らなる電子銃およびこの電子銃から放出される電子ビー
ムを偏向する水平、垂直偏向磁界を発生する偏向装置を
備え、カソードおよび第1、第2電極により電子ビーム
を発生する三極部、第2、第3電極により三極部からの
電子ビームを予備集束するプリフォーカスレンズ、第
3、第4電極およびこの第4電極に隣接する第5電極の
1つによりプリフォーカスレンズで予備集束された電子
ビームをさらに予備集束するサブレンズ、第6電極およ
びこの第6電極に隣接する第5電極の1つによりプリフ
ォーカスレンズおよびサブレンズにより予備集束された
電子ビームを最終的に蛍光体スクリーン上に集束する主
レンズ、第4電極に隣接する第5電極の1つに動的に変
化する電圧が印加されこの電圧の印加により第5電極の
3個の電極によりサブレンズと主レンズとの間に偏向装
置の発生する磁界により生ずる偏向収差を補正する動的
に変化する4極子レンズを形成するカラー受像管装置に
おいて、プリフォーカスレンズは垂直方向の集束と水平
方向の集束が同じレンズを形成し、サブレンズは水平方
向の集束が垂直方向の集束よりも強いレンズを形成し、
4極子レンズの動的変化によりプリフォーカスレンズ、
サブレンズおよび主レンズの強さが同時に変化するよう
にこれら各レンズを形成する第3電極および第6電極に
隣接する第5電極の1つを第4電極に隣接する動的に変
化する電圧の印加される第5電極の1つに接続した。
光体スクリーン方向に配置された第1、第2、第3、第
4電極、3分割された3個の第5電極および第6電極か
らなる電子銃およびこの電子銃から放出される電子ビー
ムを偏向する水平、垂直偏向磁界を発生する偏向装置を
備え、カソードおよび第1、第2電極により電子ビーム
を発生する三極部、第2、第3電極により三極部からの
電子ビームを予備集束するプリフォーカスレンズ、第
3、第4電極およびこの第4電極に隣接する第5電極の
1つによりプリフォーカスレンズで予備集束された電子
ビームをさらに予備集束するサブレンズ、第6電極およ
びこの第6電極に隣接する第5電極の1つによりプリフ
ォーカスレンズおよびサブレンズにより予備集束された
電子ビームを最終的に蛍光体スクリーン上に集束する主
レンズ、第4電極に隣接する第5電極の1つに動的に変
化する電圧が印加されこの電圧の印加により第5電極の
3個の電極によりサブレンズと主レンズとの間に偏向装
置の発生する磁界により生ずる偏向収差を補正する動的
に変化する4極子レンズを形成するカラー受像管装置に
おいて、プリフォーカスレンズは垂直方向の集束と水平
方向の集束が同じレンズを形成し、サブレンズは水平方
向の集束が垂直方向の集束よりも強いレンズを形成し、
4極子レンズの動的変化によりプリフォーカスレンズ、
サブレンズおよび主レンズの強さが同時に変化するよう
にこれら各レンズを形成する第3電極および第6電極に
隣接する第5電極の1つを第4電極に隣接する動的に変
化する電圧の印加される第5電極の1つに接続した。
【0018】
【作用】上記のように構成すると、電子銃から放出され
る電子ビームが偏向装置により偏向されることなく蛍光
体スクリーンの中央に向かうときは、三極部からの電子
ビームは、プリフォーカスレンズの水平、垂直方向とも
同じ集束作用により、主レンズに対する水平および垂直
方向の物点径が縮小し、水平、垂直方向の発散角が拡大
したかのように作用する。このプリフォーカスレンズで
集束された電子ビームは、つぎのサブレンズの垂直方向
よりも水平方向に強い集束作用により、垂直方向よりも
水平方向に強い正の非点収差を受ける。それにより、電
子ビームの水平方向の発散角が抑えられ、垂直方向の発
散角が拡大する作用を受ける。このサブレンズで集束さ
れた電子ビームは、つぎの4極子レンズで静的に負の非
点収差が生じ、その後、最終的に主レンズにより蛍光体
スクリーン上に集束される。それにより画面中央でのビ
ームスポットは、ほぼ真円となる。
る電子ビームが偏向装置により偏向されることなく蛍光
体スクリーンの中央に向かうときは、三極部からの電子
ビームは、プリフォーカスレンズの水平、垂直方向とも
同じ集束作用により、主レンズに対する水平および垂直
方向の物点径が縮小し、水平、垂直方向の発散角が拡大
したかのように作用する。このプリフォーカスレンズで
集束された電子ビームは、つぎのサブレンズの垂直方向
よりも水平方向に強い集束作用により、垂直方向よりも
水平方向に強い正の非点収差を受ける。それにより、電
子ビームの水平方向の発散角が抑えられ、垂直方向の発
散角が拡大する作用を受ける。このサブレンズで集束さ
れた電子ビームは、つぎの4極子レンズで静的に負の非
点収差が生じ、その後、最終的に主レンズにより蛍光体
スクリーン上に集束される。それにより画面中央でのビ
ームスポットは、ほぼ真円となる。
【0019】これに対して、電子ビームが偏向装置によ
り画面の周辺部に偏向される場合は、4極子レンズの動
的変化によりプリフォーカスレンズ、サブレンズおよび
主レンズの強さが同時に変化するようにこれら各レンズ
を形成する電極を4極子レンズの動的に変化する電圧の
印加される電極に接続されているため、垂直方向の集束
と水平方向の集束が同じプリフォーカスレンズの作用が
強くなり、主レンズに対する水平および垂直方向の物点
径を、偏向されない場合にくらべてさらに縮小し、水
平、垂直方向の発散角が拡大する方向となる。また水平
方向の集束が垂直方向の集束よりも強いサブレンズの作
用も強くなり、垂直方向よりも水平方向に強い正の非点
収差が大きくなる。それにより、電子ビームの水平方向
の発散角を抑え、垂直方向の発散角を拡大する作用が強
くなる。このサブレンズにより集束された電子ビーム
は、つぎに4極子レンズでその動的変化により垂直方向
の発散角を拡大して、偏向装置の発生する磁界により生
ずる偏向収差を補正する。その後、電子ビームは、主レ
ンズにより集束され、蛍光体スクリーン上のビームスポ
ットは、水平方向のにじみが少なく、かつ横長形状の緩
和された形状となる。
り画面の周辺部に偏向される場合は、4極子レンズの動
的変化によりプリフォーカスレンズ、サブレンズおよび
主レンズの強さが同時に変化するようにこれら各レンズ
を形成する電極を4極子レンズの動的に変化する電圧の
印加される電極に接続されているため、垂直方向の集束
と水平方向の集束が同じプリフォーカスレンズの作用が
強くなり、主レンズに対する水平および垂直方向の物点
径を、偏向されない場合にくらべてさらに縮小し、水
平、垂直方向の発散角が拡大する方向となる。また水平
方向の集束が垂直方向の集束よりも強いサブレンズの作
用も強くなり、垂直方向よりも水平方向に強い正の非点
収差が大きくなる。それにより、電子ビームの水平方向
の発散角を抑え、垂直方向の発散角を拡大する作用が強
くなる。このサブレンズにより集束された電子ビーム
は、つぎに4極子レンズでその動的変化により垂直方向
の発散角を拡大して、偏向装置の発生する磁界により生
ずる偏向収差を補正する。その後、電子ビームは、主レ
ンズにより集束され、蛍光体スクリーン上のビームスポ
ットは、水平方向のにじみが少なく、かつ横長形状の緩
和された形状となる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0021】図3にその一実施例であるカラー受像管装
置を示す。このカラー受像管装置は、パネル10および
このパネル10に一体に接合された漏斗状のファンネル
11からなる外囲器を有し、そのパネル10の内面に、
青、緑、赤に発光する垂直方向に細長いストライプ状の
3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン12が設けら
れ、この蛍光体スクリーン12に対向して、その内側に
シャドウマスク13が配置されている。一方、ファンネ
ル11のネック14内に、同一水平面上を通るセンター
ビームおよび一対のサイドビームからなる一列配置の3
電子ビーム15を放出する後述する電子銃16が配設さ
れている。またファンネル11の外側に、上記電子銃1
6から放出される3電子ビーム15を偏向する水平、垂
直偏向磁界を発生する偏向装置17が装着されている。
そして、上記電子銃16から放出される3電子ビーム1
5を偏向装置17の発生する磁界により偏向して、上記
蛍光体スクリーン12を水平、垂直走査することにより
カラー画像を表示する構造に形成されている。
置を示す。このカラー受像管装置は、パネル10および
このパネル10に一体に接合された漏斗状のファンネル
11からなる外囲器を有し、そのパネル10の内面に、
青、緑、赤に発光する垂直方向に細長いストライプ状の
3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン12が設けら
れ、この蛍光体スクリーン12に対向して、その内側に
シャドウマスク13が配置されている。一方、ファンネ
ル11のネック14内に、同一水平面上を通るセンター
ビームおよび一対のサイドビームからなる一列配置の3
電子ビーム15を放出する後述する電子銃16が配設さ
れている。またファンネル11の外側に、上記電子銃1
6から放出される3電子ビーム15を偏向する水平、垂
直偏向磁界を発生する偏向装置17が装着されている。
そして、上記電子銃16から放出される3電子ビーム1
5を偏向装置17の発生する磁界により偏向して、上記
蛍光体スクリーン12を水平、垂直走査することにより
カラー画像を表示する構造に形成されている。
【0022】上記電子銃16は、QPF型ダブルフォー
カス方式電子銃であり、図1に示すように、水平(X
軸)方向に一列配置された3個のカソードK、これらカ
ソードKを各別に加熱する3個のヒーター(図示せ
ず)、上記カソードKから蛍光体スクリーン方向に順次
配置された第1乃至第4グリッドG1 〜G4 、3分割さ
れた3個の第5グリッドG51,G52,G53および第6グ
リッドG6 からなり、これらカソードK、ヒーターおよ
び第1乃至第6グリッドG1 〜G4 ,G51,G52,G5
3,G6 が一対の絶縁支持体(図示せず)により一体に
固定されている。
カス方式電子銃であり、図1に示すように、水平(X
軸)方向に一列配置された3個のカソードK、これらカ
ソードKを各別に加熱する3個のヒーター(図示せ
ず)、上記カソードKから蛍光体スクリーン方向に順次
配置された第1乃至第4グリッドG1 〜G4 、3分割さ
れた3個の第5グリッドG51,G52,G53および第6グ
リッドG6 からなり、これらカソードK、ヒーターおよ
び第1乃至第6グリッドG1 〜G4 ,G51,G52,G5
3,G6 が一対の絶縁支持体(図示せず)により一体に
固定されている。
【0023】その第1乃至第4グリッドG1 〜G4 およ
び第5グリッドG52は板状電極、第5グリッドG51,G
53および第6グリッドG6 は筒状電極からなる。これら
電極のうち、第4グリッドG4 および第5グリッドG52
以外の電極には、3個のカソードKに対応して、それぞ
れ所定大きさの3個の円形電子ビーム通過孔が水平方向
に一列配置に形成されている。これに対し、第4および
第5グリッドG4 、G52には、図2に第4グリッドG4
について示すように、3個のカソードに対応して、垂直
方向を長径とする3個の縱長の電子ビーム通過孔19a
,19b ,19c が形成されている。
び第5グリッドG52は板状電極、第5グリッドG51,G
53および第6グリッドG6 は筒状電極からなる。これら
電極のうち、第4グリッドG4 および第5グリッドG52
以外の電極には、3個のカソードKに対応して、それぞ
れ所定大きさの3個の円形電子ビーム通過孔が水平方向
に一列配置に形成されている。これに対し、第4および
第5グリッドG4 、G52には、図2に第4グリッドG4
について示すように、3個のカソードに対応して、垂直
方向を長径とする3個の縱長の電子ビーム通過孔19a
,19b ,19c が形成されている。
【0024】この電子銃では、カソードKに150Vの
電圧に画像に対応したビデオ信号の重畳された電圧が印
加され、第1グリッドG1 は接地され、第2グリッドG
2 には約800V、第3グリッドG3 には約6 kVの電
圧に電子ビームの偏向にしたがって増大するパラボラ状
の電圧の重畳されたダイナミック電圧が印加され、第4
グリッドG4 は第2グリッドG2 に接続されて約800
V、第5グリッドG51は第3グリッドG3 に接続され、
上記第3グリッドG3 に印加されるダイナミック電圧が
印加され、第5グリッドG52には約6 kV、第5グリッ
ドG53は第3および第5グリッドG3 ,G51に接続さ
れ、これら第3および第5グリッドG3 ,G51に印加さ
れる上記ダイナミック電圧が印加され、第6グリッドG
6 には約26 kVの高電圧(陽極電圧)が印加される。
電圧に画像に対応したビデオ信号の重畳された電圧が印
加され、第1グリッドG1 は接地され、第2グリッドG
2 には約800V、第3グリッドG3 には約6 kVの電
圧に電子ビームの偏向にしたがって増大するパラボラ状
の電圧の重畳されたダイナミック電圧が印加され、第4
グリッドG4 は第2グリッドG2 に接続されて約800
V、第5グリッドG51は第3グリッドG3 に接続され、
上記第3グリッドG3 に印加されるダイナミック電圧が
印加され、第5グリッドG52には約6 kV、第5グリッ
ドG53は第3および第5グリッドG3 ,G51に接続さ
れ、これら第3および第5グリッドG3 ,G51に印加さ
れる上記ダイナミック電圧が印加され、第6グリッドG
6 には約26 kVの高電圧(陽極電圧)が印加される。
【0025】そしてこれら電圧の印加により、カソード
Kおよび第1、第2グリッドG1 ,G2 により、電子ビ
ームを発生しかつ後述する主レンズに対する物点を形成
する三極部が形成され、第2、第3グリッドG2 ,G3
により、上記三極部からの電子ビームを予備集束するプ
リフォーカスレンズが形成され、第3、第4グリッドG
3 ,G4 および第5グリッドG51により、上記プリフォ
ーカスレンズにより予備集束された電子ビームをさらに
予備集束するサブレンズが形成され、第5グリッドG53
および第6グリッドG6 により、電子ビームを最終的に
蛍光体スクリーン上に集束する主レンズが形成される。
また3分割された3個の第5グリッドG51,G52,G53
により、上記サブレンズと主レンズとの間に電子ビーム
の偏向にしたがって変化する4極子レンズが形成され
る。
Kおよび第1、第2グリッドG1 ,G2 により、電子ビ
ームを発生しかつ後述する主レンズに対する物点を形成
する三極部が形成され、第2、第3グリッドG2 ,G3
により、上記三極部からの電子ビームを予備集束するプ
リフォーカスレンズが形成され、第3、第4グリッドG
3 ,G4 および第5グリッドG51により、上記プリフォ
ーカスレンズにより予備集束された電子ビームをさらに
予備集束するサブレンズが形成され、第5グリッドG53
および第6グリッドG6 により、電子ビームを最終的に
蛍光体スクリーン上に集束する主レンズが形成される。
また3分割された3個の第5グリッドG51,G52,G53
により、上記サブレンズと主レンズとの間に電子ビーム
の偏向にしたがって変化する4極子レンズが形成され
る。
【0026】これら電子レンズの形成により、電子ビー
ムが偏向装置により偏向されない場合は、三極部からの
電子ビームは、まず第2、第3グリッドG2 ,G3 によ
り形成されるプリフォーカスレンズにより予備集束され
る。この場合、水平、垂直方向の集束が同じとなり、非
点収差は受けないが、主レンズに対する水平および垂直
方向の物点径が縮小し、水平および垂直方向の発散角が
拡大したようになる。このプリフォーカスレンズにより
集束された電子ビームは、つぎに第3、第4グリッドG
3 ,G4 および第5グリッドG51により形成されるサブ
レンズにより予備集束される。このサブレンズでは、第
4グリッドG4 の電子ビーム通過孔19a ,19b ,1
9c が縦長に形成されているため、電子ビームは、垂直
方向よりも水平方向に強く集束され、垂直方向よりも水
平方向に強い正の非点収差を受ける。それにより、電子
ビームの水平方向の発散角が抑えら、垂直方向の発散角
が拡大する。したがってプリフォーカスレンズで拡大し
た水平方向の発散角は、サブレンズで縮小する。このサ
ブレンズで集束された電子ビームは、つぎに4極子レン
ズに入射する。この4極子レンズでは、偏向装置により
電子ビームが偏向されることなく蛍光体スクリーンの中
心に向かうときは、第5グリッドG51,G53に印加され
る電圧が最も低くなり、第5グリッドG52と同一電位
(約6 kV)となっていわゆる4極子レンズは形成しな
いが、電子ビームは、静的に負の非点収差を受ける。そ
の後、電子ビームは、主レンズにより最終的に蛍光体ス
クリーン上に集束され、図4に示すように、画面中央の
ビームスポット20は、ほぼ真円となる。
ムが偏向装置により偏向されない場合は、三極部からの
電子ビームは、まず第2、第3グリッドG2 ,G3 によ
り形成されるプリフォーカスレンズにより予備集束され
る。この場合、水平、垂直方向の集束が同じとなり、非
点収差は受けないが、主レンズに対する水平および垂直
方向の物点径が縮小し、水平および垂直方向の発散角が
拡大したようになる。このプリフォーカスレンズにより
集束された電子ビームは、つぎに第3、第4グリッドG
3 ,G4 および第5グリッドG51により形成されるサブ
レンズにより予備集束される。このサブレンズでは、第
4グリッドG4 の電子ビーム通過孔19a ,19b ,1
9c が縦長に形成されているため、電子ビームは、垂直
方向よりも水平方向に強く集束され、垂直方向よりも水
平方向に強い正の非点収差を受ける。それにより、電子
ビームの水平方向の発散角が抑えら、垂直方向の発散角
が拡大する。したがってプリフォーカスレンズで拡大し
た水平方向の発散角は、サブレンズで縮小する。このサ
ブレンズで集束された電子ビームは、つぎに4極子レン
ズに入射する。この4極子レンズでは、偏向装置により
電子ビームが偏向されることなく蛍光体スクリーンの中
心に向かうときは、第5グリッドG51,G53に印加され
る電圧が最も低くなり、第5グリッドG52と同一電位
(約6 kV)となっていわゆる4極子レンズは形成しな
いが、電子ビームは、静的に負の非点収差を受ける。そ
の後、電子ビームは、主レンズにより最終的に蛍光体ス
クリーン上に集束され、図4に示すように、画面中央の
ビームスポット20は、ほぼ真円となる。
【0027】これに対し、電子ビームが偏向装置により
画面周辺部に偏向される場合は、偏向装置の偏向にした
がって第3グリッドG3 の電圧が上昇し、第2、第3グ
リッドG2 ,G3 により形成される水平方向の集束と垂
直方向の集束が同じプリフォーカスレンズの作用が強く
なり、第2グリッドG2 への浸透電圧が増加し、主レン
ズに対する水平および垂直方向の物点径を、偏向装置に
より偏向されない場合にくらべてさらに縮小し、水平お
よび垂直方向の発散角を拡大する作用が強くなる。また
偏向装置の偏向にしたがって第3グリッドG3 とともに
第5グリッドG51の電圧が上昇するため、第3、第4グ
リッドG3 ,G4 および第5グリッドG51により形成さ
れる垂直方向よりも水平方向に強く集束するサブレンズ
の作用が強くなり、垂直方向よりも水平方向に強い正の
非点収差が大きくなる。それにより、電子ビームの水平
方向の発散角を抑え、垂直方向の発散角を拡大し、プリ
フォーカスレンズで拡大した水平方向の発散角を縮小
し、主レンズに対する水平方向の物点径を縮小する効果
が得られる。このサブレンズにより集束された電子ビー
ムは、偏向装置の偏向にしたがって第5グリッドG51,
G53の電圧が上昇するために、第5グリッドG51,G5
2,G53により形成される4極子レンズにより、垂直方
向の発散角が拡大し、偏向装置の発生する磁界により生
ずる偏向収差を補正する。さらに第5グリッドG53と第
6グリッドG6 とにより形成される最終的に電子ビーム
を蛍光体スクリーン上に集束する主レンズは、偏向装置
の偏向にしたがって第5グリッドG53の電圧が上昇する
ため、弱くなる。その結果、図4に示したように、画面
周辺部のビームスポット20は、水平方向のにじみが少
なくかつ横長形状の緩和された形状となり、従来画面の
周辺部のビームスポットに水平方向のにじみが発生した
り、あるいは横長形状となるために生じた画面上の文字
などがみにくくなるという問題を解消することができ
る。
画面周辺部に偏向される場合は、偏向装置の偏向にした
がって第3グリッドG3 の電圧が上昇し、第2、第3グ
リッドG2 ,G3 により形成される水平方向の集束と垂
直方向の集束が同じプリフォーカスレンズの作用が強く
なり、第2グリッドG2 への浸透電圧が増加し、主レン
ズに対する水平および垂直方向の物点径を、偏向装置に
より偏向されない場合にくらべてさらに縮小し、水平お
よび垂直方向の発散角を拡大する作用が強くなる。また
偏向装置の偏向にしたがって第3グリッドG3 とともに
第5グリッドG51の電圧が上昇するため、第3、第4グ
リッドG3 ,G4 および第5グリッドG51により形成さ
れる垂直方向よりも水平方向に強く集束するサブレンズ
の作用が強くなり、垂直方向よりも水平方向に強い正の
非点収差が大きくなる。それにより、電子ビームの水平
方向の発散角を抑え、垂直方向の発散角を拡大し、プリ
フォーカスレンズで拡大した水平方向の発散角を縮小
し、主レンズに対する水平方向の物点径を縮小する効果
が得られる。このサブレンズにより集束された電子ビー
ムは、偏向装置の偏向にしたがって第5グリッドG51,
G53の電圧が上昇するために、第5グリッドG51,G5
2,G53により形成される4極子レンズにより、垂直方
向の発散角が拡大し、偏向装置の発生する磁界により生
ずる偏向収差を補正する。さらに第5グリッドG53と第
6グリッドG6 とにより形成される最終的に電子ビーム
を蛍光体スクリーン上に集束する主レンズは、偏向装置
の偏向にしたがって第5グリッドG53の電圧が上昇する
ため、弱くなる。その結果、図4に示したように、画面
周辺部のビームスポット20は、水平方向のにじみが少
なくかつ横長形状の緩和された形状となり、従来画面の
周辺部のビームスポットに水平方向のにじみが発生した
り、あるいは横長形状となるために生じた画面上の文字
などがみにくくなるという問題を解消することができ
る。
【0028】
【発明の効果】カソードおよびこのカソードから蛍光体
スクリーン方向に配置された複数の電極からなる電子銃
を備え、そのカソードおよび複数の電極により電子ビー
ムを発生する三極部、この三極部からの電子ビームを予
備集束するプリフォーカスレンズ、このプリフォーカス
レンズで予備集束された電子ビームをさらに予備集束す
るサブレンズ、これらプリフォーカスレンズおよびサブ
レンズにより予備集束された電子ビームを最終的に蛍光
体スクリーン上に集束する主レンズ、動的に変化する電
圧の印加によりサブレンズと主レンズとの間に偏向装置
の発生する磁界により生ずる偏向収差を補正する動的に
変化する4極子レンズが形成されるカラー受像管装置に
おいて、プリフォーカスレンズは垂直方向の集束と水平
方向の集束が同じレンズを形成し、サブレンズは水平方
向の集束が垂直方向の集束よりも強いレンズを形成し、
4極子レンズの動的変化によりプリフォーカスレンズ、
サブレンズおよび主レンズの強さが同時に変化するよう
にこれら各レンズを形成する電極を動的に変化する電圧
が印加される4極子レンズの電極に接続した構造とし、
より具体的には、カソードおよびこのカソードから蛍光
体スクリーン方向に配置された第1、第2、第3、第4
電極、3分割された3個の第5電極および第6電極から
なる電子銃を備え、そのカソードおよび第1、第2電極
により電子ビームを発生する三極部、第2、第3電極に
より三極部からの電子ビームを予備集束するプリフォー
カスレンズ、第3、第4電極およびこの第4電極に隣接
する第5電極の1つによりプリフォーカスレンズで予備
集束された電子ビームをさらに予備集束するサブレン
ズ、第6電極およびこの第6電極に隣接する第5電極の
1つによりプリフォーカスレンズおよびサブレンズによ
り予備集束された電子ビームを最終的に蛍光体スクリー
ン上に集束する主レンズ、第4電極に隣接する第5電極
の1つに動的に変化する電圧が印加され、この電圧の印
加により第5電極の3個の電極によりサブレンズと主レ
ンズとの間に偏向装置の発生する磁界により生ずる偏向
収差を補正する4極子レンズを形成するカラー受像管装
置において、プリフォーカスレンズは垂直方向の集束と
水平方向の集束が同じレンズを形成し、サブレンズは水
平方向の集束が垂直方向の集束よりも強いレンズを形成
し、4極子レンズの動的変化によりプリフォーカスレン
ズ、サブレンズおよび主レンズの強さが同時に変化する
ようにこれら各レンズを形成する第3電極および第6電
極に隣接する第5電極の1つを第4電極に隣接する動的
に変化する電圧の印加される第5電極の1つに接続した
構造とすると、電子銃から放出される電子ビームが偏向
装置により偏向されることなく蛍光体スクリーンの中央
に向かうときは、三極部からの電子ビームは、プリフォ
ーカスレンズの水平、垂直方向とも同じ集束作用によ
り、主レンズに対する水平および垂直方向の物点径が縮
小し、水平、垂直方向の発散角が拡大したかのようにな
る。このプリフォーカスレンズで集束された電子ビーム
は、つぎのサブレンズの垂直方向よりも水平方向に強い
集束作用により、垂直方向よりも水平方向に強い正の非
点収差を受ける。それにより、電子ビームの水平方向の
発散角が抑えられ、垂直方向の発散角が拡大する作用を
受ける。このサブレンズで集束された電子ビームは、つ
ぎの4極子レンズで静的に負の非点収差が生じ、その
後、最終的に主レンズにより蛍光体スクリーン上に集束
され、画面中央でのビームスポットは、ほぼ真円とな
る。
スクリーン方向に配置された複数の電極からなる電子銃
を備え、そのカソードおよび複数の電極により電子ビー
ムを発生する三極部、この三極部からの電子ビームを予
備集束するプリフォーカスレンズ、このプリフォーカス
レンズで予備集束された電子ビームをさらに予備集束す
るサブレンズ、これらプリフォーカスレンズおよびサブ
レンズにより予備集束された電子ビームを最終的に蛍光
体スクリーン上に集束する主レンズ、動的に変化する電
圧の印加によりサブレンズと主レンズとの間に偏向装置
の発生する磁界により生ずる偏向収差を補正する動的に
変化する4極子レンズが形成されるカラー受像管装置に
おいて、プリフォーカスレンズは垂直方向の集束と水平
方向の集束が同じレンズを形成し、サブレンズは水平方
向の集束が垂直方向の集束よりも強いレンズを形成し、
4極子レンズの動的変化によりプリフォーカスレンズ、
サブレンズおよび主レンズの強さが同時に変化するよう
にこれら各レンズを形成する電極を動的に変化する電圧
が印加される4極子レンズの電極に接続した構造とし、
より具体的には、カソードおよびこのカソードから蛍光
体スクリーン方向に配置された第1、第2、第3、第4
電極、3分割された3個の第5電極および第6電極から
なる電子銃を備え、そのカソードおよび第1、第2電極
により電子ビームを発生する三極部、第2、第3電極に
より三極部からの電子ビームを予備集束するプリフォー
カスレンズ、第3、第4電極およびこの第4電極に隣接
する第5電極の1つによりプリフォーカスレンズで予備
集束された電子ビームをさらに予備集束するサブレン
ズ、第6電極およびこの第6電極に隣接する第5電極の
1つによりプリフォーカスレンズおよびサブレンズによ
り予備集束された電子ビームを最終的に蛍光体スクリー
ン上に集束する主レンズ、第4電極に隣接する第5電極
の1つに動的に変化する電圧が印加され、この電圧の印
加により第5電極の3個の電極によりサブレンズと主レ
ンズとの間に偏向装置の発生する磁界により生ずる偏向
収差を補正する4極子レンズを形成するカラー受像管装
置において、プリフォーカスレンズは垂直方向の集束と
水平方向の集束が同じレンズを形成し、サブレンズは水
平方向の集束が垂直方向の集束よりも強いレンズを形成
し、4極子レンズの動的変化によりプリフォーカスレン
ズ、サブレンズおよび主レンズの強さが同時に変化する
ようにこれら各レンズを形成する第3電極および第6電
極に隣接する第5電極の1つを第4電極に隣接する動的
に変化する電圧の印加される第5電極の1つに接続した
構造とすると、電子銃から放出される電子ビームが偏向
装置により偏向されることなく蛍光体スクリーンの中央
に向かうときは、三極部からの電子ビームは、プリフォ
ーカスレンズの水平、垂直方向とも同じ集束作用によ
り、主レンズに対する水平および垂直方向の物点径が縮
小し、水平、垂直方向の発散角が拡大したかのようにな
る。このプリフォーカスレンズで集束された電子ビーム
は、つぎのサブレンズの垂直方向よりも水平方向に強い
集束作用により、垂直方向よりも水平方向に強い正の非
点収差を受ける。それにより、電子ビームの水平方向の
発散角が抑えられ、垂直方向の発散角が拡大する作用を
受ける。このサブレンズで集束された電子ビームは、つ
ぎの4極子レンズで静的に負の非点収差が生じ、その
後、最終的に主レンズにより蛍光体スクリーン上に集束
され、画面中央でのビームスポットは、ほぼ真円とな
る。
【0029】これに対して、電子ビームが偏向装置によ
り画面の周辺部に偏向される場合は、4極子レンズの動
的変化によりプリフォーカスレンズ、サブレンズおよび
主レンズの強さが同時に変化するようにこれら各レンズ
を形成する電極を4極子レンズの動的に変化する電圧の
印加される電極に接続されているため、垂直方向の集束
と水平方向の集束が同じプリフォーカスレンズの作用が
強くなり、主レンズに対する水平および垂直方向の物点
径を、偏向されない場合にくらべてさらに縮小し、水
平、垂直方向の発散角が拡大する方向となる。また水平
方向の集束が垂直方向の集束よりも強いサブレンズの作
用も強くなり、垂直方向よりも水平方向に強い正の非点
収差が大きくなる。それにより、電子ビームの水平方向
の発散角を抑え、垂直方向の発散角を拡大する作用が強
くなる。このサブレンズにより集束された電子ビーム
は、つぎに4極子レンズの動的変化により垂直方向の発
散角が拡大して、偏向装置の発生する磁界により生ずる
偏向収差を補正する。その後、電子ビームは、主レンズ
により集束され、蛍光体スクリーン上のビームスポット
は、水平方向のにじみが少なく、かつ横長形状の緩和さ
れた形状となり、従来画面の周辺部のビームスポットに
水平方向のにじみが発生したり、あるいは横長形状とな
るために生じた画面上の文字などがみにくくなるという
問題を解消することができる。
り画面の周辺部に偏向される場合は、4極子レンズの動
的変化によりプリフォーカスレンズ、サブレンズおよび
主レンズの強さが同時に変化するようにこれら各レンズ
を形成する電極を4極子レンズの動的に変化する電圧の
印加される電極に接続されているため、垂直方向の集束
と水平方向の集束が同じプリフォーカスレンズの作用が
強くなり、主レンズに対する水平および垂直方向の物点
径を、偏向されない場合にくらべてさらに縮小し、水
平、垂直方向の発散角が拡大する方向となる。また水平
方向の集束が垂直方向の集束よりも強いサブレンズの作
用も強くなり、垂直方向よりも水平方向に強い正の非点
収差が大きくなる。それにより、電子ビームの水平方向
の発散角を抑え、垂直方向の発散角を拡大する作用が強
くなる。このサブレンズにより集束された電子ビーム
は、つぎに4極子レンズの動的変化により垂直方向の発
散角が拡大して、偏向装置の発生する磁界により生ずる
偏向収差を補正する。その後、電子ビームは、主レンズ
により集束され、蛍光体スクリーン上のビームスポット
は、水平方向のにじみが少なく、かつ横長形状の緩和さ
れた形状となり、従来画面の周辺部のビームスポットに
水平方向のにじみが発生したり、あるいは横長形状とな
るために生じた画面上の文字などがみにくくなるという
問題を解消することができる。
【図1】この発明の一実施例であるカラー受像管装置の
電子銃の構成を示す図である。
電子銃の構成を示す図である。
【図2】上記電子銃の第4グリッドの構造を示す図であ
る。
る。
【図3】この発明の一実施例であるカラー受像管装置の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図4】上記カラー受像管装置の画面上のビームスポッ
トの形状を説明するための図である。
トの形状を説明するための図である。
【図5】従来のカラー受像管装置のQPF型ダブルフォ
ーカス方式電子銃の構成を示す図である。
ーカス方式電子銃の構成を示す図である。
【図6】従来のインライン型カラー受像管装置の画面上
のビームスポットの形状を説明するための図である。
のビームスポットの形状を説明するための図である。
【図7】上記QPF型ダブルフォーカス方式電子銃によ
る画面上のビームスポットの形状を説明するための図で
ある。
る画面上のビームスポットの形状を説明するための図で
ある。
【図8】従来の改良されたQPF型ダブルフォーカス方
式電子銃による画面上のビームスポットの形状を説明す
るための図である。
式電子銃による画面上のビームスポットの形状を説明す
るための図である。
12…蛍光体スクリーン 14…電子銃 15…3電子ビーム 17…偏向装置 19a ,19b ,19c …電子ビーム通過孔 20…ビームスポット G1 …第1グリッド G2 …第2グリッド G3 …第3グリッド G4 …第4グリッド G51,G52,G53…3分割された3個の第5グリッド G6 …第6グリッド K…カソード
Claims (2)
- 【請求項1】 カソードおよびこのカソードから蛍光体
スクリーン方向に配置された複数の電極からなる電子銃
およびこの電子銃から放出される電子ビームを偏向する
水平、垂直偏向磁界を発生する偏向装置を備え、上記カ
ソードおよび複数の電極により電子ビームを発生する三
極部、この三極部からの電子ビームを予備集束するプリ
フォーカスレンズ、このプリフォーカスレンズで予備集
束された電子ビームをさらに予備集束するサブレンズ、
これらプリフォーカスレンズおよびサブレンズにより予
備集束された電子ビームを最終的に上記蛍光体スクリー
ン上に集束する主レンズ、動的に変化する電圧の印加に
より上記サブレンズと主レンズとの間に上記偏向装置の
発生する磁界により生ずる偏向収差を補正する動的に変
化する4極子レンズを形成するカラー受像管装置におい
て、 上記プリフォーカスレンズは垂直方向の集束と水平方向
の集束が同じレンズを形成し、上記サブレンズは水平方
向の集束が垂直方向の集束よりも強いレンズを形成し、
上記4極子レンズの動的変化により上記プリフォーカス
レンズ、サブレンズおよび主レンズの強さが同時に変化
するようにこれら各レンズを形成する電極が上記4極子
レンズの動的に変化する電圧の印加される電極に接続さ
れていることを特徴とするカラー受像管装置。 - 【請求項2】 カソードおよびこのカソードから蛍光体
スクリーン方向に配置された第1、第2、第3、第4電
極、3分割された3個の第5電極および第6電極からな
る電子銃およびこの電子銃から放出される電子ビームを
偏向する水平、垂直偏向磁界を発生する偏向装置を備
え、上記カソードおよび第1、第2電極により電子ビー
ムを発生する三極部、上記第2、第3電極により上記三
極部からの電子ビームを予備集束するプリフォーカスレ
ンズ、上記第3、第4電極およびこの第4電極に隣接す
る第5電極の1つにより上記プリフォーカスレンズで予
備集束された電子ビームをさらに予備集束するサブレン
ズ、上記第6電極およびこの第6電極に隣接する第5電
極の1つにより上記プリフォーカスレンズおよびサブレ
ンズにより予備集束された電子ビームを最終的に上記蛍
光体スクリーン上に集束する主レンズ、上記第4電極に
隣接する第5電極の1つに動的に変化する電圧が印加さ
れこの電圧の印加により上記第5電極の3個の電極によ
り上記サブレンズと主レンズとの間に上記偏向装置の発
生する磁界により生ずる偏向収差を補正する動的に変化
する4極子レンズを形成するカラー受像管装置におい
て、 上記プリフォーカスレンズは垂直方向の集束と水平方向
の集束が同じレンズを形成し、上記サブレンズは水平方
向の集束が垂直方向の集束よりも強いレンズを形成し、
上記4極子レンズの動的変化により上記プリフォーカス
レンズ、サブレンズおよび主レンズの強さが同時に変化
するようにこれら各レンズを形成する第3電極および第
6電極に隣接する第5電極の1つが第4電極に隣接する
動的に変化する電圧の印加される第5電極の1つに接続
されていることを特徴とするカラー受像管装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26680194A JPH08129968A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | カラー受像管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26680194A JPH08129968A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | カラー受像管装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08129968A true JPH08129968A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17435874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26680194A Pending JPH08129968A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | カラー受像管装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08129968A (ja) |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP26680194A patent/JPH08129968A/ja active Pending
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