JP2000357469A - カラーブラウン管装置 - Google Patents
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/46—Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
- H01J29/48—Electron guns
- H01J29/50—Electron guns two or more guns in a single vacuum space, e.g. for plural-ray tube
- H01J29/503—Three or more guns, the axes of which lay in a common plane
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
- H01J2229/48—Electron guns
- H01J2229/4834—Electrical arrangements coupled to electrodes, e.g. potentials
- H01J2229/4837—Electrical arrangements coupled to electrodes, e.g. potentials characterised by the potentials applied
- H01J2229/4841—Dynamic potentials
Abstract
(57)【要約】
【課題】 画面周辺部におけるビームスポットの楕円歪
を軽減して品位良好な画像を表示するカラーブラウン管
装置を構成することを目的とする。 【解決手段】 カラーブラウン管装置において、電子銃
30の主レンズを、フォーカス電極G32 と、アノード電極
G4と、これら電極間に配置された少なくとも1個の付加
電極Gsとから構成し、偏向ヨークによる電子ビームの偏
向に同期して、[(付加電極電圧)−(フォーカス電極
電圧)]/[(アノード電極電圧)−(フォーカス電極
電圧)]の値を変化させ、この値の変化に同期して一対
のサイドビームの主レンズからの出射角度を変化させる
構成に形成した。
を軽減して品位良好な画像を表示するカラーブラウン管
装置を構成することを目的とする。 【解決手段】 カラーブラウン管装置において、電子銃
30の主レンズを、フォーカス電極G32 と、アノード電極
G4と、これら電極間に配置された少なくとも1個の付加
電極Gsとから構成し、偏向ヨークによる電子ビームの偏
向に同期して、[(付加電極電圧)−(フォーカス電極
電圧)]/[(アノード電極電圧)−(フォーカス電極
電圧)]の値を変化させ、この値の変化に同期して一対
のサイドビームの主レンズからの出射角度を変化させる
構成に形成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラーブラウン
管装置に係り、特に画面周辺部におけるビームスポット
の楕円歪を軽減して品位良好な画像を表示するカラーブ
ラウン管装置に関する。
管装置に係り、特に画面周辺部におけるビームスポット
の楕円歪を軽減して品位良好な画像を表示するカラーブ
ラウン管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラーブラウン管装置は、パネル
およびファンネルからなる外囲器を有し、そのファンネ
ルのネック内に配設された電子銃から放出される3電子
ビームをファンネルの外側に装着された偏向ヨークの発
生する水平、垂直偏向磁界により偏向し、シャドウマス
クを介して、上記パネルの内面に設けられた蛍光体スク
リーンを水平、垂直走査することによりカラー画像を表
示する構造に形成されている。
およびファンネルからなる外囲器を有し、そのファンネ
ルのネック内に配設された電子銃から放出される3電子
ビームをファンネルの外側に装着された偏向ヨークの発
生する水平、垂直偏向磁界により偏向し、シャドウマス
クを介して、上記パネルの内面に設けられた蛍光体スク
リーンを水平、垂直走査することによりカラー画像を表
示する構造に形成されている。
【0003】このようなカラーブラウン管装置は、現
在、電子銃を同一水平面上を通るセンタービームおよび
一対のサイドビームからなる一列配置の3電子ビームを
放出するインライン型とし、偏向ヨークの発生する水平
偏向磁界をピンクッション形、垂直偏向磁界をバレル形
として、これら水平、垂直偏向磁界により画面全面にわ
たり3電子ビームを集中させるセルフコンバーゼンス・
インライン型カラーブラウン管装置が広く実用化されて
いる。
在、電子銃を同一水平面上を通るセンタービームおよび
一対のサイドビームからなる一列配置の3電子ビームを
放出するインライン型とし、偏向ヨークの発生する水平
偏向磁界をピンクッション形、垂直偏向磁界をバレル形
として、これら水平、垂直偏向磁界により画面全面にわ
たり3電子ビームを集中させるセルフコンバーゼンス・
インライン型カラーブラウン管装置が広く実用化されて
いる。
【0004】その一列配置の3電子ビームを放出する電
子銃としては、各種方式のものがあるが、その一種にバ
イポテンシャル[BPF(Bi−Potential
Focus)]型DAC&F(Dynamic Ast
igmatism Correction and F
ocus)方式といわれる電子銃がある。
子銃としては、各種方式のものがあるが、その一種にバ
イポテンシャル[BPF(Bi−Potential
Focus)]型DAC&F(Dynamic Ast
igmatism Correction and F
ocus)方式といわれる電子銃がある。
【0005】この電子銃は、図11に示すように、一列
配置の3個のカソードK、これらカソードKから蛍光体
スクリーン方向に順次配置された一体構造の第1グリッ
ドG1 、第2グリッドG2 、第3グリッドG3 の2つの
分割電極G31,G32および第4グリッドG4 を有する。
その各電極には、それぞれ3個のカソードKに対応して
3個の電子ビーム通過孔が一列配置に形成されている。
配置の3個のカソードK、これらカソードKから蛍光体
スクリーン方向に順次配置された一体構造の第1グリッ
ドG1 、第2グリッドG2 、第3グリッドG3 の2つの
分割電極G31,G32および第4グリッドG4 を有する。
その各電極には、それぞれ3個のカソードKに対応して
3個の電子ビーム通過孔が一列配置に形成されている。
【0006】この電子銃では、カソードKに150Vの
電圧に映像信号が重畳された電圧が印加され、第1グリ
ッドG1 は接地される。第2グリッドG2 には約600
V、第3グリッドG3 の分割電極G31には約6 kV、分
割電極G32には、電子ビームが偏向されない場合は約6
kVと最も低く、電子ビームの偏向にしたがってこの約
6 kVの電圧にパラボラ状の電圧が重畳され、蛍光体ス
クリーンのコーナー部で最も高くなる変動電圧が印加さ
れる。第4グリッドG4 には約26 kVの電圧が印加さ
れる。
電圧に映像信号が重畳された電圧が印加され、第1グリ
ッドG1 は接地される。第2グリッドG2 には約600
V、第3グリッドG3 の分割電極G31には約6 kV、分
割電極G32には、電子ビームが偏向されない場合は約6
kVと最も低く、電子ビームの偏向にしたがってこの約
6 kVの電圧にパラボラ状の電圧が重畳され、蛍光体ス
クリーンのコーナー部で最も高くなる変動電圧が印加さ
れる。第4グリッドG4 には約26 kVの電圧が印加さ
れる。
【0007】それにより、カソードKおよび第1、第2
グリッドG1 ,G2 により、電子ビームを発生しかつ後
述する主レンズに対する物点を形成する三極部が形成さ
れる。第2グリッドG2 と第3グリッドG3 の分割電極
G31とにより、上記三極部からの電子ビームを予備集束
するプリフォーカスレンズが形成される。第3グリッド
G3 の分割電極G32と第4グリッドG4 とにより、最終
的に上記電子ビームを蛍光体スクリーン上に加速、集束
するBPF型主レンズが形成される。
グリッドG1 ,G2 により、電子ビームを発生しかつ後
述する主レンズに対する物点を形成する三極部が形成さ
れる。第2グリッドG2 と第3グリッドG3 の分割電極
G31とにより、上記三極部からの電子ビームを予備集束
するプリフォーカスレンズが形成される。第3グリッド
G3 の分割電極G32と第4グリッドG4 とにより、最終
的に上記電子ビームを蛍光体スクリーン上に加速、集束
するBPF型主レンズが形成される。
【0008】そして、電子ビームが蛍光体スクリーンの
コーナー部に偏向される場合、分割電極G32と第4グリ
ッドG4 の電位差が最も小さくなり、上記主レンズの強
度は最も弱くなる。同時に、分割電極G31,G32間に水
平方向に集束、垂直方向に発散する4極子レンズが形成
され、そのレンズ強度が最も強くなる。それにより、電
子ビームが蛍光体スクリーンのコーナー部に偏向される
場合、電子銃から蛍光体スクリーンまでの距離が最も大
きくなり、像点が遠くなることに対応して、主レンズの
強度を弱くすることで補償する。また、4極子レンズで
偏向ヨークのピンクッション形水平偏向磁界とバレル形
垂直偏向磁界により発生する偏向収差を補償する。
コーナー部に偏向される場合、分割電極G32と第4グリ
ッドG4 の電位差が最も小さくなり、上記主レンズの強
度は最も弱くなる。同時に、分割電極G31,G32間に水
平方向に集束、垂直方向に発散する4極子レンズが形成
され、そのレンズ強度が最も強くなる。それにより、電
子ビームが蛍光体スクリーンのコーナー部に偏向される
場合、電子銃から蛍光体スクリーンまでの距離が最も大
きくなり、像点が遠くなることに対応して、主レンズの
強度を弱くすることで補償する。また、4極子レンズで
偏向ヨークのピンクッション形水平偏向磁界とバレル形
垂直偏向磁界により発生する偏向収差を補償する。
【0009】ところで、カラーブラウン管装置の画質を
良好にするためには、蛍光体スクリーン上でのフォーカ
ス特性およびビームスポットの形状を良好にする必要が
ある。しかし、一列配置の3電子ビームを放出するイン
ライン型カラーブラウン管装置においては、図12
(a)に示すように、画面中央部のビームスポット1
は、円形にすることができるが、水平軸(X軸)端から
対角軸(D軸)端にかけての周辺部のビームスポット1
が偏向収差により楕円状に歪み(横つぶれ)、かつにじ
み2が発生し、画質を劣化させる。
良好にするためには、蛍光体スクリーン上でのフォーカ
ス特性およびビームスポットの形状を良好にする必要が
ある。しかし、一列配置の3電子ビームを放出するイン
ライン型カラーブラウン管装置においては、図12
(a)に示すように、画面中央部のビームスポット1
は、円形にすることができるが、水平軸(X軸)端から
対角軸(D軸)端にかけての周辺部のビームスポット1
が偏向収差により楕円状に歪み(横つぶれ)、かつにじ
み2が発生し、画質を劣化させる。
【0010】しかし、上記ビームスポット1のにじみ2
は、主レンズを形成する低電圧側電極を上記第3グリッ
ドG3 のように複数個の電極に分割し、これら分割電極
間に電子ビームの偏向に応じて4極子レンズを形成する
DAC&F方式とすることにより、同(b)に示すよう
に解消することができる。しかし、DAC&F方式とし
ても、画面の水平軸端から対角軸端にかけての周辺部の
ビームスポット1の横つぶれは解消できない。そのた
め、このビームスポット1の横つぶれがシャドウマスク
の電子ビーム通過孔と干渉してモアレなどを引おこし、
文字などを表示した場合に見にくくする。
は、主レンズを形成する低電圧側電極を上記第3グリッ
ドG3 のように複数個の電極に分割し、これら分割電極
間に電子ビームの偏向に応じて4極子レンズを形成する
DAC&F方式とすることにより、同(b)に示すよう
に解消することができる。しかし、DAC&F方式とし
ても、画面の水平軸端から対角軸端にかけての周辺部の
ビームスポット1の横つぶれは解消できない。そのた
め、このビームスポット1の横つぶれがシャドウマスク
の電子ビーム通過孔と干渉してモアレなどを引おこし、
文字などを表示した場合に見にくくする。
【0011】上記周辺部でのビームスポット1の横つぶ
れは、電子銃をインライン型とし、偏向ヨークの発生す
る水平偏向磁界をピンクッション形、垂直偏向磁界をバ
レル形としていることが原因である。したがって、上記
ビームスポット1の横つぶれをなくすためには、水平、
垂直偏向磁界をともに斉一磁界に近づけれはよいが、偏
向磁界を斉一磁界に近づけると、図13に示すように、
3電子ビーム4B ,4G ,4R が蛍光体スクリーン5の
手前でコンバーゼンスし、図14に示すように、蛍光体
スクリーン上に描かれるラスター6B ,6G ,6R がず
れるコンバーゼンスエラーが生ずる。なお、図13にお
いて、8は電子銃,9は偏向中心位置を示す線である。
れは、電子銃をインライン型とし、偏向ヨークの発生す
る水平偏向磁界をピンクッション形、垂直偏向磁界をバ
レル形としていることが原因である。したがって、上記
ビームスポット1の横つぶれをなくすためには、水平、
垂直偏向磁界をともに斉一磁界に近づけれはよいが、偏
向磁界を斉一磁界に近づけると、図13に示すように、
3電子ビーム4B ,4G ,4R が蛍光体スクリーン5の
手前でコンバーゼンスし、図14に示すように、蛍光体
スクリーン上に描かれるラスター6B ,6G ,6R がず
れるコンバーゼンスエラーが生ずる。なお、図13にお
いて、8は電子銃,9は偏向中心位置を示す線である。
【0012】上記コンバーゼンスエラーを補正する方法
として、図15に示すように、電子銃に偏向磁界の変化
に同期して強度が変化する2極子レンズの作用をもつ電
子レンズ10を形成して、サイドビーム4B ,4R が蛍
光体スクリーン5上でコンバーゼンスするようにその軌
道(角度θ)を変化させる方法がある。しかしこの方法
は、主レンズ11に入射する手前でサイドビーム4B ,
4R の軌道を変化させるため、主レンズ11の中心を通
らなくなり、主レンズ11の収差の影響を受ける。その
結果、蛍光体スクリーン5上のビームスポット1ににじ
み2が発生し、画質を劣化させる。
として、図15に示すように、電子銃に偏向磁界の変化
に同期して強度が変化する2極子レンズの作用をもつ電
子レンズ10を形成して、サイドビーム4B ,4R が蛍
光体スクリーン5上でコンバーゼンスするようにその軌
道(角度θ)を変化させる方法がある。しかしこの方法
は、主レンズ11に入射する手前でサイドビーム4B ,
4R の軌道を変化させるため、主レンズ11の中心を通
らなくなり、主レンズ11の収差の影響を受ける。その
結果、蛍光体スクリーン5上のビームスポット1ににじ
み2が発生し、画質を劣化させる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、カラー
ブラウン管装置の画質を良好にするためには、蛍光体ス
クリーン上でのフォーカス特性およびビームスポットの
形状を良好にする必要がある。
ブラウン管装置の画質を良好にするためには、蛍光体ス
クリーン上でのフォーカス特性およびビームスポットの
形状を良好にする必要がある。
【0014】このフォーカス特性およびビームスポット
形状に関し、従来のBPF型DAC&F方式の電子銃
は、主レンズの低電圧側電極に蛍光体スクリーンのコー
ナー部で最も最も高くなるパラボラ状の電圧が重畳され
た変動電圧を印加して、主レンズの強度を可変にすると
ともに、動的に変化する4極子レンズを形成すること
で、偏向収差によるビームスポットの垂直方向のにじみ
をなくし、画面全面にわたりフォーカスさせている。し
かし、このBPF型DAC&F方式の電子銃では、画面
の水平軸端から対角軸端にかけての周辺部のビームスポ
ットの横つぶれをなくすことはできない。そのため、こ
のビームスポットの横つぶれがシャドウマスクの電子ビ
ーム通過孔と干渉してモアレなどを引おこし、文字など
を表示した場合に見にくくする。
形状に関し、従来のBPF型DAC&F方式の電子銃
は、主レンズの低電圧側電極に蛍光体スクリーンのコー
ナー部で最も最も高くなるパラボラ状の電圧が重畳され
た変動電圧を印加して、主レンズの強度を可変にすると
ともに、動的に変化する4極子レンズを形成すること
で、偏向収差によるビームスポットの垂直方向のにじみ
をなくし、画面全面にわたりフォーカスさせている。し
かし、このBPF型DAC&F方式の電子銃では、画面
の水平軸端から対角軸端にかけての周辺部のビームスポ
ットの横つぶれをなくすことはできない。そのため、こ
のビームスポットの横つぶれがシャドウマスクの電子ビ
ーム通過孔と干渉してモアレなどを引おこし、文字など
を表示した場合に見にくくする。
【0015】このビームスポットの横つぶれは、水平、
垂直偏向磁界をともに斉一磁界に近づけることにより軽
減できるが、偏向磁界斉一磁界に近づけると、3電子ビ
ームが蛍光体スクリーン上でコンバーゼンスしなくな
る。
垂直偏向磁界をともに斉一磁界に近づけることにより軽
減できるが、偏向磁界斉一磁界に近づけると、3電子ビ
ームが蛍光体スクリーン上でコンバーゼンスしなくな
る。
【0016】また、サイドビームの軌道を主レンズに入
射する手前で変化させて、蛍光体スクリーン上にコンバ
ーゼンスさせる方法があるが、この方法では、サイドビ
ームが主レンズの中心を通らなくなるため、主レンズの
収差の影響を受け、ビームスポットににじみが発生し、
画質を劣化させる。
射する手前で変化させて、蛍光体スクリーン上にコンバ
ーゼンスさせる方法があるが、この方法では、サイドビ
ームが主レンズの中心を通らなくなるため、主レンズの
収差の影響を受け、ビームスポットににじみが発生し、
画質を劣化させる。
【0017】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、画面周辺部におけるビームスポッ
トの楕円歪を軽減して品位良好な画像を表示するカラー
ブラウン管装置を構成することを目的とする。
なされたものであり、画面周辺部におけるビームスポッ
トの楕円歪を軽減して品位良好な画像を表示するカラー
ブラウン管装置を構成することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】(1) センタービーム
および一対のサイドビームからなる一列配置の3電子ビ
ームを主レンズにより最終的に蛍光体スクリーン上に集
束する電子銃と、この電子銃から放出される電子ビーム
を偏向する偏向磁界を発生する偏向ヨークとを備えるカ
ラーブラウン管装置において、主レンズを、電子ビーム
の進行方向に沿って配置されたフォーカス電極、アノー
ド電極およびこれらフォーカス電極とアノード電極との
間に配置された少なくとも1個の付加電極で構成し、こ
の付加電極にフォーカス電極の電圧よりも高く、アノー
ド電極の電圧よりも低い電圧を印加し、偏向ヨークによ
る電子ビームの偏向に同期して [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)−(フォーカス電極電圧)] の値を変化させ、この値の変化に同期して一対のサイド
ビームの主レンズからの出射角度を変化させる構成に形
成した。
および一対のサイドビームからなる一列配置の3電子ビ
ームを主レンズにより最終的に蛍光体スクリーン上に集
束する電子銃と、この電子銃から放出される電子ビーム
を偏向する偏向磁界を発生する偏向ヨークとを備えるカ
ラーブラウン管装置において、主レンズを、電子ビーム
の進行方向に沿って配置されたフォーカス電極、アノー
ド電極およびこれらフォーカス電極とアノード電極との
間に配置された少なくとも1個の付加電極で構成し、こ
の付加電極にフォーカス電極の電圧よりも高く、アノー
ド電極の電圧よりも低い電圧を印加し、偏向ヨークによ
る電子ビームの偏向に同期して [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)−(フォーカス電極電圧)] の値を変化させ、この値の変化に同期して一対のサイド
ビームの主レンズからの出射角度を変化させる構成に形
成した。
【0019】(2) (1)のカラーブラウン管装置に
おいて、主レンズから出射するサイドビームのセンター
ビームに対する角度が偏向磁界が強くなるにしたがって
小さくなる構成とした。
おいて、主レンズから出射するサイドビームのセンター
ビームに対する角度が偏向磁界が強くなるにしたがって
小さくなる構成とした。
【0020】(3) (1)のカラーブラウン管装置に
おいて、付加電極にセンタービームが通過するセンター
ビーム通過孔および一対のサイドビームがそれぞれ通過
する一対のサイドビーム通過孔からなる3個の電子ビー
ム通過孔を設け、この付加電極に入射する前のセンター
ビームとサイドビームとの間隔がセンタービーム通過孔
の中心とサイドビーム通過孔の中心との間隔よりも小さ
く、偏向磁界が強くなるにしたがって [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)−(フォーカス電極電圧)] の値が小さくなる構成に形成した。
おいて、付加電極にセンタービームが通過するセンター
ビーム通過孔および一対のサイドビームがそれぞれ通過
する一対のサイドビーム通過孔からなる3個の電子ビー
ム通過孔を設け、この付加電極に入射する前のセンター
ビームとサイドビームとの間隔がセンタービーム通過孔
の中心とサイドビーム通過孔の中心との間隔よりも小さ
く、偏向磁界が強くなるにしたがって [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)−(フォーカス電極電圧)] の値が小さくなる構成に形成した。
【0021】(4) (1)のカラーブラウン管装置に
おいて、付加電極にセンタービームが通過するセンター
ビーム通過孔および一対のサイドビームがそれぞれ通過
する一対のサイドビーム通過孔からなる3個の電子ビー
ム通過孔を設け、この付加電極に入射する前のセンター
ビームとサイドビームとの間隔がセンタービーム通過孔
の中心とサイドビーム通過孔の中心との間隔よりも大き
く、偏向磁界が強くなるにしたがって [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)−(フォーカス電極電圧)] の値が大きくなる構成に形成した。
おいて、付加電極にセンタービームが通過するセンター
ビーム通過孔および一対のサイドビームがそれぞれ通過
する一対のサイドビーム通過孔からなる3個の電子ビー
ム通過孔を設け、この付加電極に入射する前のセンター
ビームとサイドビームとの間隔がセンタービーム通過孔
の中心とサイドビーム通過孔の中心との間隔よりも大き
く、偏向磁界が強くなるにしたがって [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)−(フォーカス電極電圧)] の値が大きくなる構成に形成した。
【0022】(5) (1)乃至(4)のいずれかのカ
ラーブラウン管装置において、偏向ヨークを斉一磁界に
近い偏向磁界を発生する構成とした。
ラーブラウン管装置において、偏向ヨークを斉一磁界に
近い偏向磁界を発生する構成とした。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。
実施の形態について説明する。
【0024】前述したように、セルフコンバーゼンス・
インライン型カラーブラウン管装置のビームスポットの
横つぶれは、偏向磁界を斉一に近づければ軽減するが、
偏向磁界を斉一に近づけると、3電子ビームが蛍光体ス
クリーン上にコンバーゼンスしなくなる。このコンバー
ゼンスエラーは、一対のサイドビームの軌道を変化させ
ることで補正できるが、図15に示したように、主レン
ズ11に入射する手前で一対のサイドビーム4B ,4R
の軌道を変化させると、主レンズ11の中心を通らなく
なり、主レンズ11の収差の影響を受け、にじみが発生
する。
インライン型カラーブラウン管装置のビームスポットの
横つぶれは、偏向磁界を斉一に近づければ軽減するが、
偏向磁界を斉一に近づけると、3電子ビームが蛍光体ス
クリーン上にコンバーゼンスしなくなる。このコンバー
ゼンスエラーは、一対のサイドビームの軌道を変化させ
ることで補正できるが、図15に示したように、主レン
ズ11に入射する手前で一対のサイドビーム4B ,4R
の軌道を変化させると、主レンズ11の中心を通らなく
なり、主レンズ11の収差の影響を受け、にじみが発生
する。
【0025】このことは、図1に示すように、もし主レ
ンズ11内でサイドビーム4B ,4R の軌道を変化させ
ること可能になれば、偏向磁界を斉一に近づけることに
より、にじみ2の軽減とともにビームスポットの横つぶ
れを軽減し、かつ蛍光体スクリーン5上に3電子ビーム
をコンバーゼンスすることができることを意味してい
る。
ンズ11内でサイドビーム4B ,4R の軌道を変化させ
ること可能になれば、偏向磁界を斉一に近づけることに
より、にじみ2の軽減とともにビームスポットの横つぶ
れを軽減し、かつ蛍光体スクリーン5上に3電子ビーム
をコンバーゼンスすることができることを意味してい
る。
【0026】ここで、主レンズ11内で一対のサイドビ
ーム4B ,4R の軌道を変化させる基本的な手段につい
て説明する。
ーム4B ,4R の軌道を変化させる基本的な手段につい
て説明する。
【0027】図2(a)に一般的なインライン型電子銃
の回転対称バイポテンシャル型主レンズを水平断面で示
す。この場合、一対のサイドガン20B ,20R (20
B のみ図示)は、センターガン20G と同じ構成となっ
ており、各サイドガン20B,20R の主レンズ11
は、等電位線21で示すように対称の電界を形成する。
したがって、サイドビーム4B ,4R (4B のみ図示)
の軌道は変化しない。また、たとえばフォーカス電極G
f の電圧を6 kV、アノード電極Ga の電圧を26 kV
とすると、主レンズ11の幾何学的中心に形成される等
電位面22は、平面となり、16 kVの電位となる。
の回転対称バイポテンシャル型主レンズを水平断面で示
す。この場合、一対のサイドガン20B ,20R (20
B のみ図示)は、センターガン20G と同じ構成となっ
ており、各サイドガン20B,20R の主レンズ11
は、等電位線21で示すように対称の電界を形成する。
したがって、サイドビーム4B ,4R (4B のみ図示)
の軌道は変化しない。また、たとえばフォーカス電極G
f の電圧を6 kV、アノード電極Ga の電圧を26 kV
とすると、主レンズ11の幾何学的中心に形成される等
電位面22は、平面となり、16 kVの電位となる。
【0028】ここで、図2(b)に示すように、上記回
転対称バイポテンシャル型主レンズの幾何学的中心に3
個の円形電子ビーム通過孔を有する付加電極Gs を配置
し、かつこの板状の付加電極Gs のサイドビーム通過孔
24B ,24R の中心をこの付加電極Gs と対向するフ
ォーカス電極Gf およびアノード電極Ga のサイドビー
ム通過孔の中心に対して、電子ビーム通過孔の配列方向
の外側にずらして、付加電極Gs のセンタービーム通過
孔24G の中心とサイドビーム通過孔24B ,24R の
中心との間隔を、フォーカス電極Gf およびアノード電
極Ga のセンタービーム通過孔の中心とサイドビーム通
過孔の中心との間隔よりも大きくすると、サイドビーム
4B ,4R は、付加電極Gs のサイドビーム通過孔24
B ,24R の内側に入射するようになる。このような主
レンズ11に対して付加電極Gsに16 kVの電位を付
与したとすると、サイドガン20B ,20R は、等電位
線21で示すように、図2(a)に示した付加電極Gs
がない場合と同様の電界を形成し、サイドビーム4B ,
4R の軌道は変化しない。
転対称バイポテンシャル型主レンズの幾何学的中心に3
個の円形電子ビーム通過孔を有する付加電極Gs を配置
し、かつこの板状の付加電極Gs のサイドビーム通過孔
24B ,24R の中心をこの付加電極Gs と対向するフ
ォーカス電極Gf およびアノード電極Ga のサイドビー
ム通過孔の中心に対して、電子ビーム通過孔の配列方向
の外側にずらして、付加電極Gs のセンタービーム通過
孔24G の中心とサイドビーム通過孔24B ,24R の
中心との間隔を、フォーカス電極Gf およびアノード電
極Ga のセンタービーム通過孔の中心とサイドビーム通
過孔の中心との間隔よりも大きくすると、サイドビーム
4B ,4R は、付加電極Gs のサイドビーム通過孔24
B ,24R の内側に入射するようになる。このような主
レンズ11に対して付加電極Gsに16 kVの電位を付
与したとすると、サイドガン20B ,20R は、等電位
線21で示すように、図2(a)に示した付加電極Gs
がない場合と同様の電界を形成し、サイドビーム4B ,
4R の軌道は変化しない。
【0029】しかし、上記付加電極Gs に16 kVより
も低い電位を付与すると、図3(a)に示すように、付
加電極Gs のサイドビーム通過孔24B ,24R を通っ
てアノード電極Ga 側からフォーカス電極Gf 側に電位
が浸透し、アパーチャレンズが形成される。この場合、
付加電極Gs のサイドビーム通過孔24B ,24R がフ
ォーカス電極Gf およびアノード電極Ga のサイドビー
ム通過孔に対して電子ビーム通過孔の配列方向の外側に
偏心しているため、サイドビーム4B ,4R は、センタ
ービームから離れる方向に軌道が変化する。
も低い電位を付与すると、図3(a)に示すように、付
加電極Gs のサイドビーム通過孔24B ,24R を通っ
てアノード電極Ga 側からフォーカス電極Gf 側に電位
が浸透し、アパーチャレンズが形成される。この場合、
付加電極Gs のサイドビーム通過孔24B ,24R がフ
ォーカス電極Gf およびアノード電極Ga のサイドビー
ム通過孔に対して電子ビーム通過孔の配列方向の外側に
偏心しているため、サイドビーム4B ,4R は、センタ
ービームから離れる方向に軌道が変化する。
【0030】逆に、付加電極Gs に16 kVよりも高い
電位を付与すると、図3(b)に示すように、付加電極
Gs のサイドビーム通過孔24B ,24R を通ってフォ
ーカス電極Gf 側からアノード電極Ga 側に電位が浸透
して、アパーチャレンズが形成される。この場合、サイ
ドビーム4B ,4R は、センタービームに近づく方向に
軌道変化をおこす。
電位を付与すると、図3(b)に示すように、付加電極
Gs のサイドビーム通過孔24B ,24R を通ってフォ
ーカス電極Gf 側からアノード電極Ga 側に電位が浸透
して、アパーチャレンズが形成される。この場合、サイ
ドビーム4B ,4R は、センタービームに近づく方向に
軌道変化をおこす。
【0031】このことは、主レンズ11に付加電極Gs
を配置し、この付加電極Gs の電圧を変化させることに
より、主レンズ11内で一対のサイドビーム4B ,4R
の軌道を任意に変化させ、一対のサイドビーム4B ,4
R の主レンズ11からの出射角度を変化させることがで
きることを示している。
を配置し、この付加電極Gs の電圧を変化させることに
より、主レンズ11内で一対のサイドビーム4B ,4R
の軌道を任意に変化させ、一対のサイドビーム4B ,4
R の主レンズ11からの出射角度を変化させることがで
きることを示している。
【0032】なお、上記説明では、付加電極の電圧を変
化させることで説明したが、この付加電極の電圧を変化
させる代わりに、 [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)]−(フォーカス電極電圧)] の値を変化させることで同様の結果が得られる。
化させることで説明したが、この付加電極の電圧を変化
させる代わりに、 [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)]−(フォーカス電極電圧)] の値を変化させることで同様の結果が得られる。
【0033】以下、この発明の実施の形態を実施例に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0034】
【実施例1】図4にその一形態であるカラーブラウン管
装置の全体の構成を示す。このカラーブラウン管装置
は、パネル26と漏斗状のファンネル27とからなる外
囲器を有し、そのパネル26の内面に、青、緑、赤に発
光する3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン5が設け
られている。また、この蛍光体スクリーン5に対向し
て、その内側に多数の電子ビーム通過孔が形成されたシ
ャドウマスク28が配置されている。一方、ファンネル
27のネック29内に、同一水平面上を通るセンタービ
ーム4G および一対のサイドビーム4B ,4R からなる
一列配置の3電子ビーム4B ,4G ,4R を放出する電
子銃30が配設されている。さらに、ファンネル27の
径大部31からネック29にかけて偏向ヨーク32が装
着されている。そして、上記電子銃30から放出される
3電子ビーム4B ,4G ,4R を偏向ヨーク32の発生
する水平、垂直偏向磁界により偏向し、シャドウマスク
28を介して蛍光体スクリーン5を水平、垂直走査する
ことにより、カラー画像を表示する構造に形成されてい
る。
装置の全体の構成を示す。このカラーブラウン管装置
は、パネル26と漏斗状のファンネル27とからなる外
囲器を有し、そのパネル26の内面に、青、緑、赤に発
光する3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン5が設け
られている。また、この蛍光体スクリーン5に対向し
て、その内側に多数の電子ビーム通過孔が形成されたシ
ャドウマスク28が配置されている。一方、ファンネル
27のネック29内に、同一水平面上を通るセンタービ
ーム4G および一対のサイドビーム4B ,4R からなる
一列配置の3電子ビーム4B ,4G ,4R を放出する電
子銃30が配設されている。さらに、ファンネル27の
径大部31からネック29にかけて偏向ヨーク32が装
着されている。そして、上記電子銃30から放出される
3電子ビーム4B ,4G ,4R を偏向ヨーク32の発生
する水平、垂直偏向磁界により偏向し、シャドウマスク
28を介して蛍光体スクリーン5を水平、垂直走査する
ことにより、カラー画像を表示する構造に形成されてい
る。
【0035】その偏向ヨーク32の発生する水平、垂直
偏向磁界は、従来のセルフコンバーゼンス・インライン
型カラーブラウン管装置のピンクッション形水平偏向磁
界およびバレル形偏向磁界に比べて非斉一性が弱く、斉
一磁界に近づいている。
偏向磁界は、従来のセルフコンバーゼンス・インライン
型カラーブラウン管装置のピンクッション形水平偏向磁
界およびバレル形偏向磁界に比べて非斉一性が弱く、斉
一磁界に近づいている。
【0036】このようなカラーブラウン管装置におい
て、電子銃30は、図5に示すように、水平方向に一列
に配置された3個のカソードK、これらカソードKを個
別に加熱する3個のヒーター(図示せず)、および上記
カソードKから蛍光体スクリーン方向に順次配置された
一体構造の第1グリッドG1 、第2グリッドG2 、第3
グリッドG3 の2つの分割電極G31,G32、第4グリッ
ドG4 を有し、さらにその第3グリッドG3 の分割電極
G32と第4グリッドG4 との間に付加電極Gs が配置さ
れ、これらヒーター、カソードKおよび6個の電極が一
対の絶縁支持体(図示せず)により一体に固定された構
造に形成されている。
て、電子銃30は、図5に示すように、水平方向に一列
に配置された3個のカソードK、これらカソードKを個
別に加熱する3個のヒーター(図示せず)、および上記
カソードKから蛍光体スクリーン方向に順次配置された
一体構造の第1グリッドG1 、第2グリッドG2 、第3
グリッドG3 の2つの分割電極G31,G32、第4グリッ
ドG4 を有し、さらにその第3グリッドG3 の分割電極
G32と第4グリッドG4 との間に付加電極Gs が配置さ
れ、これらヒーター、カソードKおよび6個の電極が一
対の絶縁支持体(図示せず)により一体に固定された構
造に形成されている。
【0037】上記6個の電極のうち、第1、第2グリッ
ドG1 ,G2 は、一体構造の板状電極からなり、これら
電極には、3個のカソードKに対応して3個の円形電子
ビーム通過孔が一列配置に形成されている。第3グリッ
ドG3 の2つの分割電極G31,G32は、それぞれ一体構
造の筒状電極からなり、このうち、分割電極G31の第2
グリッドG2 との対向面および分割電極G32の付加電極
Gs との対向面には、3個のカソードKに対応して3個
の円形電子ビーム通過孔が一列配置に形成されている。
また、分割電極G31,G32の各対向面には、それぞれ3
個のカソードKに対応して4極子レンズを形成する3個
の非円形電子ビーム通過孔が一列配置に形成されてい
る。第4グリッドG4 は、一体構造のカップ状電極から
なり、この電極の第3グリッドG3 との対向面には、3
個のカソードKに対応して3個の円形電子ビーム通過孔
が一列配置に形成されている。付加電極Gs は、一体構
造の板状電極からなり、この付加電極Gs には、3個の
カソードKに対応して3個の電子ビーム通過孔が一列配
置に形成されている。しかも、図6に示すように、この
付加電極Gs の電子ビーム通過孔24B ,24G ,24
R は、センタービーム通過孔24G については、隣接す
る分割電極G32の付加電極Gs との対向面のセンタービ
ーム34G および第4グリッドG4 のセンタービーム通
過孔35G と同軸であるが、一対のサイドビーム通過孔
24B ,24R は、分割電極G32の付加電極Gs との対
向面のサイドビーム通過孔34B ,34R および第4グ
リッドG4 のサイドビーム通過孔35B ,35R に対し
て、電子ビーム通過孔24B ,24G ,24R の配列方
向の外側にずれ、付加電極Gs のセンタービーム通過孔
24G の中心とサイドビーム通過孔24B ,24R の中
心との間隔が、フォーカス電極Gf およびアノード電極
Ga のセンタービーム通過孔34G ,35G の中心とサ
イドビーム通過孔34B ,34R ,35B ,35R の中
心との間隔よりも大きくなっている。
ドG1 ,G2 は、一体構造の板状電極からなり、これら
電極には、3個のカソードKに対応して3個の円形電子
ビーム通過孔が一列配置に形成されている。第3グリッ
ドG3 の2つの分割電極G31,G32は、それぞれ一体構
造の筒状電極からなり、このうち、分割電極G31の第2
グリッドG2 との対向面および分割電極G32の付加電極
Gs との対向面には、3個のカソードKに対応して3個
の円形電子ビーム通過孔が一列配置に形成されている。
また、分割電極G31,G32の各対向面には、それぞれ3
個のカソードKに対応して4極子レンズを形成する3個
の非円形電子ビーム通過孔が一列配置に形成されてい
る。第4グリッドG4 は、一体構造のカップ状電極から
なり、この電極の第3グリッドG3 との対向面には、3
個のカソードKに対応して3個の円形電子ビーム通過孔
が一列配置に形成されている。付加電極Gs は、一体構
造の板状電極からなり、この付加電極Gs には、3個の
カソードKに対応して3個の電子ビーム通過孔が一列配
置に形成されている。しかも、図6に示すように、この
付加電極Gs の電子ビーム通過孔24B ,24G ,24
R は、センタービーム通過孔24G については、隣接す
る分割電極G32の付加電極Gs との対向面のセンタービ
ーム34G および第4グリッドG4 のセンタービーム通
過孔35G と同軸であるが、一対のサイドビーム通過孔
24B ,24R は、分割電極G32の付加電極Gs との対
向面のサイドビーム通過孔34B ,34R および第4グ
リッドG4 のサイドビーム通過孔35B ,35R に対し
て、電子ビーム通過孔24B ,24G ,24R の配列方
向の外側にずれ、付加電極Gs のセンタービーム通過孔
24G の中心とサイドビーム通過孔24B ,24R の中
心との間隔が、フォーカス電極Gf およびアノード電極
Ga のセンタービーム通過孔34G ,35G の中心とサ
イドビーム通過孔34B ,34R ,35B ,35R の中
心との間隔よりも大きくなっている。
【0038】この電子銃30では、カソードKに150
Vの電圧に映像信号が重畳された電圧が印加され、第1
グリッドG1 は接地される。第2グリッドG2 には約6
00V、第3グリッドG3 の分割電極G31には約6 kV
の電圧が印加される。第3グリッドG3 の分割電極G32
には、図7に示すように、約6 kVの直流電圧に鋸歯状
の偏向電流36に同期しかつ偏向量の増大にしたがって
高くなるパラボラ状の電圧が重畳された変動電圧37が
印加される。付加電極Gs には約16 kV、第4グリッ
ドG4 には約26 kVの電圧が印加される。
Vの電圧に映像信号が重畳された電圧が印加され、第1
グリッドG1 は接地される。第2グリッドG2 には約6
00V、第3グリッドG3 の分割電極G31には約6 kV
の電圧が印加される。第3グリッドG3 の分割電極G32
には、図7に示すように、約6 kVの直流電圧に鋸歯状
の偏向電流36に同期しかつ偏向量の増大にしたがって
高くなるパラボラ状の電圧が重畳された変動電圧37が
印加される。付加電極Gs には約16 kV、第4グリッ
ドG4 には約26 kVの電圧が印加される。
【0039】この電子銃30では、カソードKおよび第
1、第2グリッドG1 ,G2 により、電子ビームを発生
し、かつ主レンズに対する物点を形成する三極部が形成
される。第2グリッドG2 と第3グリッドG3 の分割電
極G31とにより、上記三極部からの電子ビームを予備集
束するプリフォーカスレンズが形成される。第3グリッ
ドG3 の分割電極G31,G32により、分割電極G32の電
圧が最低のときは形成されないが、上昇にともなって上
記電子ビームを水平方向に集束、垂直方向に発散させる
4極子レンズが形成される。第3グリッドG3 の分割電
極G32、付加電極Gs および第4グリッドG4 により、
上記電子ビームを最終的に蛍光体スクリーン上に加速、
集束する主レンズが形成される。そして、上記各電子レ
ンズにより3電子ビームは、蛍光体スクリーン上に集束
される。
1、第2グリッドG1 ,G2 により、電子ビームを発生
し、かつ主レンズに対する物点を形成する三極部が形成
される。第2グリッドG2 と第3グリッドG3 の分割電
極G31とにより、上記三極部からの電子ビームを予備集
束するプリフォーカスレンズが形成される。第3グリッ
ドG3 の分割電極G31,G32により、分割電極G32の電
圧が最低のときは形成されないが、上昇にともなって上
記電子ビームを水平方向に集束、垂直方向に発散させる
4極子レンズが形成される。第3グリッドG3 の分割電
極G32、付加電極Gs および第4グリッドG4 により、
上記電子ビームを最終的に蛍光体スクリーン上に加速、
集束する主レンズが形成される。そして、上記各電子レ
ンズにより3電子ビームは、蛍光体スクリーン上に集束
される。
【0040】この場合、一対のサイドビームの軌道は、
電子ビームが偏向ヨークにより偏向されない場合は、上
記第3グリッドG3 の分割電極G32、付加電極Gs およ
び第4グリッドG4 により形成される主レンズで変化し
ない。したがって、あらかじめ上記電子レンズあるいは
静磁界によりセンタービームに対してサイドビームを傾
斜させ、かつ主レンズの中心を通るようにしておくこと
により蛍光体スクリーンの中央に集中する。
電子ビームが偏向ヨークにより偏向されない場合は、上
記第3グリッドG3 の分割電極G32、付加電極Gs およ
び第4グリッドG4 により形成される主レンズで変化し
ない。したがって、あらかじめ上記電子レンズあるいは
静磁界によりセンタービームに対してサイドビームを傾
斜させ、かつ主レンズの中心を通るようにしておくこと
により蛍光体スクリーンの中央に集中する。
【0041】これに対して、電子ビームが偏向ヨークに
より偏向される場合は、上記のように偏向ヨークの水
平、垂直偏向磁界が従来のセルフコンバーゼンス・イン
ライン型カラーブラウン管装置のピンクッション形水平
偏向磁界およびバレル形偏向磁界よりも斉一磁界に近づ
いているため、図8に示すように、蛍光体スクリーン周
辺部のビームスポット1の横つぶれが少なく、円形に近
づくが、この場合、図14に示したコンバーゼンスずれ
が生ずる。
より偏向される場合は、上記のように偏向ヨークの水
平、垂直偏向磁界が従来のセルフコンバーゼンス・イン
ライン型カラーブラウン管装置のピンクッション形水平
偏向磁界およびバレル形偏向磁界よりも斉一磁界に近づ
いているため、図8に示すように、蛍光体スクリーン周
辺部のビームスポット1の横つぶれが少なく、円形に近
づくが、この場合、図14に示したコンバーゼンスずれ
が生ずる。
【0042】しかし、上記のように第3グリッドG3 の
分割電極G32に偏向量の増大にしたがって高くなるパラ
ボラ状の電圧が重畳された変動電圧を印加すると、偏向
量の増大にともなって分割電極G31,G32間の電位差が
大きくなり、偏向磁界により発生する非点収差を補償す
る。また、分割電極G32と第4グリッドG4 との電位差
が小さくなり、これら電極により形成される主レンズの
レンズ強度が弱くなり、偏向により主レンズから蛍光体
スクリーンまでの距離が増大するために生ずるオーバー
フォーカスを補償する。さらに、分割電極G32の電圧の
上昇により、 [(付加電極電圧)−(分割電極G32の電圧)]/
[(第4グリッドG4 の電圧)]−(分割電極G32の電
圧)] すなわち、 [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)]−(フォーカス電極電圧)] が小さくなるため、主レンズ内でサイドビームの軌道が
変化し、コンバーゼンスエラーを補償する。
分割電極G32に偏向量の増大にしたがって高くなるパラ
ボラ状の電圧が重畳された変動電圧を印加すると、偏向
量の増大にともなって分割電極G31,G32間の電位差が
大きくなり、偏向磁界により発生する非点収差を補償す
る。また、分割電極G32と第4グリッドG4 との電位差
が小さくなり、これら電極により形成される主レンズの
レンズ強度が弱くなり、偏向により主レンズから蛍光体
スクリーンまでの距離が増大するために生ずるオーバー
フォーカスを補償する。さらに、分割電極G32の電圧の
上昇により、 [(付加電極電圧)−(分割電極G32の電圧)]/
[(第4グリッドG4 の電圧)]−(分割電極G32の電
圧)] すなわち、 [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)]−(フォーカス電極電圧)] が小さくなるため、主レンズ内でサイドビームの軌道が
変化し、コンバーゼンスエラーを補償する。
【0043】
【実施例2】この実施例2は、電子銃の構成は、図5に
示した電子銃と同じであるが、図9に示すように、付加
電極Gs の一対のサイドビーム通過孔24B ,24R が
この付加電極Gs に隣接する第3グリッドの分割電極G
32の付加電極Gs との対向面のサイドビーム通過孔34
B ,34R および第4グリッドG4 のサイドビーム通過
孔35B ,35R に対して、電子ビーム通過孔24B ,
24G ,24R の配列方向の内側にずれ、付加電極Gs
のセンタービーム通過孔24G の中心とサイドビーム通
過孔24B ,24R の中心との間隔が、フォーカス電極
Gf およびアノード電極Ga のセンタービーム通過孔3
4G ,35G の中心とサイドビーム通過孔34B ,34
R ,35B ,35R の中心との間隔よりも大きくなって
いる。
示した電子銃と同じであるが、図9に示すように、付加
電極Gs の一対のサイドビーム通過孔24B ,24R が
この付加電極Gs に隣接する第3グリッドの分割電極G
32の付加電極Gs との対向面のサイドビーム通過孔34
B ,34R および第4グリッドG4 のサイドビーム通過
孔35B ,35R に対して、電子ビーム通過孔24B ,
24G ,24R の配列方向の内側にずれ、付加電極Gs
のセンタービーム通過孔24G の中心とサイドビーム通
過孔24B ,24R の中心との間隔が、フォーカス電極
Gf およびアノード電極Ga のセンタービーム通過孔3
4G ,35G の中心とサイドビーム通過孔34B ,34
R ,35B ,35R の中心との間隔よりも大きくなって
いる。
【0044】この電子銃では、カソードおよび付加電極
Gs 以外の電極には、実施例1の電子銃と同じ電圧が印
加される。付加電極Gs には、図10に示すように、約
16kVの直流電圧に鋸歯状の偏向電流36に同期しか
つ偏向量の増大にしたがって高くなるパラボラ状の電圧
が重畳された変動電圧39が印加される。つまり、この
電子銃では、第3グリッドの分割電極G32に約6 kVの
直流電圧に鋸歯状の偏向電流36に同期しかつ偏向量の
増大にしたがって高くなるパラボラ状の電圧が重畳され
た変動電圧37が印加される同時に、付加電極Gs に約
16 kVの直流電圧に鋸歯状の偏向電流36に同期しか
つ偏向量の増大にしたがって高くなるパラボラ状の電圧
が重畳された変動電圧39が印加される。
Gs 以外の電極には、実施例1の電子銃と同じ電圧が印
加される。付加電極Gs には、図10に示すように、約
16kVの直流電圧に鋸歯状の偏向電流36に同期しか
つ偏向量の増大にしたがって高くなるパラボラ状の電圧
が重畳された変動電圧39が印加される。つまり、この
電子銃では、第3グリッドの分割電極G32に約6 kVの
直流電圧に鋸歯状の偏向電流36に同期しかつ偏向量の
増大にしたがって高くなるパラボラ状の電圧が重畳され
た変動電圧37が印加される同時に、付加電極Gs に約
16 kVの直流電圧に鋸歯状の偏向電流36に同期しか
つ偏向量の増大にしたがって高くなるパラボラ状の電圧
が重畳された変動電圧39が印加される。
【0045】この電子銃では、電子ビームが偏向ヨーク
により偏向されない場合は、実施例1の電子銃と同様に
サイドビームの軌道は、第3グリッドG3 の分割電極G
32、付加電極Gs および第4グリッドG4 により形成さ
れる主レンズで変化しない。したがって、あらかじめ電
子レンズあるいは静磁界によりセンタービームに対して
サイドビームを傾斜させ、かつ主レンズの中心を通るよ
うにしておくことにより蛍光体スクリーンの中央に集中
する。
により偏向されない場合は、実施例1の電子銃と同様に
サイドビームの軌道は、第3グリッドG3 の分割電極G
32、付加電極Gs および第4グリッドG4 により形成さ
れる主レンズで変化しない。したがって、あらかじめ電
子レンズあるいは静磁界によりセンタービームに対して
サイドビームを傾斜させ、かつ主レンズの中心を通るよ
うにしておくことにより蛍光体スクリーンの中央に集中
する。
【0046】これに対して、電子ビームが偏向ヨークに
より偏向される場合は、偏向ヨークの水平、垂直偏向磁
界が従来のセルフコンバーゼンス・インライン型カラー
ブラウン管装置のピンクッション形水平偏向磁界および
バレル形垂直偏向磁界よりも斉一磁界に近づいているた
め、図8に示したように、蛍光体スクリーン周辺部のビ
ームスポット1の横つぶれが少なく、円形に近づくが、
この場合、図14に示したコンバーゼンスずれが生ず
る。
より偏向される場合は、偏向ヨークの水平、垂直偏向磁
界が従来のセルフコンバーゼンス・インライン型カラー
ブラウン管装置のピンクッション形水平偏向磁界および
バレル形垂直偏向磁界よりも斉一磁界に近づいているた
め、図8に示したように、蛍光体スクリーン周辺部のビ
ームスポット1の横つぶれが少なく、円形に近づくが、
この場合、図14に示したコンバーゼンスずれが生ず
る。
【0047】しかし、上記のように第3グリッドG3 の
分割電極G32に偏向量の増大にしたがって高くなるパラ
ボラ状の電圧が重畳された変動電圧が印加され、同時に
付加電極Gs にも偏向量の増大にしたがって高くなるパ
ラボラ状の電圧が重畳された変動電圧が印加されると、
その偏向量の増大にともなって2つの分割電極間の電位
差が大きくなり、偏向磁界により発生する非点収差を補
償する。また、分割電極G32と第4グリッドG4 との電
位差が小さくなり、これら電極により形成される主レン
ズのレンズ強度が弱くなり、偏向により主レンズから蛍
光体スクリーンまでの距離が増大するために生ずるオー
バーフォーカスを補償する。さらに、分割電極G32の電
圧の上昇と付加電極Gs の電圧の上昇とにより、 [(付加電極電圧)−(分割電極G32の電圧)]/
[(第4グリッドG4 の電圧)]−(分割電極G32の電
圧)] すなわち、 [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)]−(フォーカス電極電圧)] が大きくなるため、主レンズ内でサイドビームの軌道が
変化し、コンバーゼンスエラーを補償する。
分割電極G32に偏向量の増大にしたがって高くなるパラ
ボラ状の電圧が重畳された変動電圧が印加され、同時に
付加電極Gs にも偏向量の増大にしたがって高くなるパ
ラボラ状の電圧が重畳された変動電圧が印加されると、
その偏向量の増大にともなって2つの分割電極間の電位
差が大きくなり、偏向磁界により発生する非点収差を補
償する。また、分割電極G32と第4グリッドG4 との電
位差が小さくなり、これら電極により形成される主レン
ズのレンズ強度が弱くなり、偏向により主レンズから蛍
光体スクリーンまでの距離が増大するために生ずるオー
バーフォーカスを補償する。さらに、分割電極G32の電
圧の上昇と付加電極Gs の電圧の上昇とにより、 [(付加電極電圧)−(分割電極G32の電圧)]/
[(第4グリッドG4 の電圧)]−(分割電極G32の電
圧)] すなわち、 [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)]−(フォーカス電極電圧)] が大きくなるため、主レンズ内でサイドビームの軌道が
変化し、コンバーゼンスエラーを補償する。
【0048】
【発明の効果】上述のように、電子ビームを最終的に蛍
光体スクリーン上に集束する主レンズを形成するフォー
カス電極とアノード電極との間に少なくとも1個の付加
電極を配置し、偏向磁界による電子ビームの偏向に同期
して、 [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)]−(フォーカス電極電圧)] の値を変化させ、この値の変化に同期して一対のサイド
ビームの主レンズからの出射角を変化させる構成にする
と、画面周辺部でのビームスポットの横つぶれを緩和す
るために偏向ヨークの水平、垂直偏向磁界を斉一磁界に
近づけた場合に生ずるコンバーゼンスエラーを補償し、
良好な画像を表示するカラーブラウン管装置を構成する
ことができる。
光体スクリーン上に集束する主レンズを形成するフォー
カス電極とアノード電極との間に少なくとも1個の付加
電極を配置し、偏向磁界による電子ビームの偏向に同期
して、 [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)]−(フォーカス電極電圧)] の値を変化させ、この値の変化に同期して一対のサイド
ビームの主レンズからの出射角を変化させる構成にする
と、画面周辺部でのビームスポットの横つぶれを緩和す
るために偏向ヨークの水平、垂直偏向磁界を斉一磁界に
近づけた場合に生ずるコンバーゼンスエラーを補償し、
良好な画像を表示するカラーブラウン管装置を構成する
ことができる。
【図1】この発明の基本的な手段を説明するための図
で、図1(a)は電子銃の主レンズ内でサイドビームの
軌道を変化させる場合の説明図、図1(b)はその場合
のビームスポットの形状を示す図である。
で、図1(a)は電子銃の主レンズ内でサイドビームの
軌道を変化させる場合の説明図、図1(b)はその場合
のビームスポットの形状を示す図である。
【図2】図2(a)は回転対称バイポテンシャル形主レ
ンズのサイドビームに対する作用を説明するための図、
図2(b)は回転対称バイポテンシャル形主レンズに付
加電極を配置した場合のサイドビームに対する作用を説
明するための図である。
ンズのサイドビームに対する作用を説明するための図、
図2(b)は回転対称バイポテンシャル形主レンズに付
加電極を配置した場合のサイドビームに対する作用を説
明するための図である。
【図3】図3(a)は回転対称バイポテンシャル形主レ
ンズに付加電極を配置し、この付加電極の電圧を図2
(b)の場合よりも下げた場合のサイドビームに対する
作用を説明するための図、図3(b)は回転対称バイポ
テンシャル形主レンズに付加電極を配置し、この付加電
極の電圧を図2(b)の場合よりも上げた場合のサイド
ビームに対する作用を説明するための図である。
ンズに付加電極を配置し、この付加電極の電圧を図2
(b)の場合よりも下げた場合のサイドビームに対する
作用を説明するための図、図3(b)は回転対称バイポ
テンシャル形主レンズに付加電極を配置し、この付加電
極の電圧を図2(b)の場合よりも上げた場合のサイド
ビームに対する作用を説明するための図である。
【図4】この発明の実施の形態を説明する実施例1のカ
ラーブラウン管装置の構成を示す図である。
ラーブラウン管装置の構成を示す図である。
【図5】上記カラーブラウン管装置の電子銃の構成を示
す図である。
す図である。
【図6】図6(a)は上記電子銃を構成する第3グリッ
ドの分割電極の付加電極との対向面の電子ビーム通過孔
の配置を示す図、図6(b)は付加電極の電子ビーム通
過孔の配置を示す図、図6(c)は第4グリッドの電子
ビーム通過孔の配置を示す図である。
ドの分割電極の付加電極との対向面の電子ビーム通過孔
の配置を示す図、図6(b)は付加電極の電子ビーム通
過孔の配置を示す図、図6(c)は第4グリッドの電子
ビーム通過孔の配置を示す図である。
【図7】上記第3グリッドの付加電極側の分割電極に印
加されるパラボラ状変動電圧と偏向ヨークの偏向電流と
の関係を示す図である。
加されるパラボラ状変動電圧と偏向ヨークの偏向電流と
の関係を示す図である。
【図8】上記カラーブラウン管装置の蛍光体スクリーン
上のビームスポットの形状を示す図である。
上のビームスポットの形状を示す図である。
【図9】図9(a)はこの発明の実施の形態を説明する
実施例2のカラーブラウン管装置の電子銃を構成する第
3グリッドの分割電極の付加電極との対向面の電子ビー
ム通過孔の配置を示す図、図9(b)は付加電極の電子
ビーム通過孔の配置を示す図、図9(c)は第4グリッ
ドの電子ビーム通過孔の配置を示す図である。
実施例2のカラーブラウン管装置の電子銃を構成する第
3グリッドの分割電極の付加電極との対向面の電子ビー
ム通過孔の配置を示す図、図9(b)は付加電極の電子
ビーム通過孔の配置を示す図、図9(c)は第4グリッ
ドの電子ビーム通過孔の配置を示す図である。
【図10】付加電極に印加されるパラボラ状変動電圧と
偏向ヨークの偏向電流との関係を示す図である。
偏向ヨークの偏向電流との関係を示す図である。
【図11】従来のカラーブラウン管装置の電子銃の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図12】図12(a)は従来のセルフコンバーゼンス
・インライン型カラーブラウン管装置の蛍光体スクリー
ン上のビームスポットの形状を示す図、図12(b)は
従来のBPF型DAC&F方式電子銃を有するセルフコ
ンバーゼンス・インライン型カラーブラウン管装置の蛍
光体スクリーン上のビームスポットの形状を示す図であ
る。
・インライン型カラーブラウン管装置の蛍光体スクリー
ン上のビームスポットの形状を示す図、図12(b)は
従来のBPF型DAC&F方式電子銃を有するセルフコ
ンバーゼンス・インライン型カラーブラウン管装置の蛍
光体スクリーン上のビームスポットの形状を示す図であ
る。
【図13】偏向磁界を斉一磁界に近づけた場合の3電子
ビームのコンバーゼンスを説明するための図である。
ビームのコンバーゼンスを説明するための図である。
【図14】偏向磁界を斉一磁界に近づけた場合に生ずる
蛍光体スクリーン上のコンバーゼンスずれを示す図であ
る。
蛍光体スクリーン上のコンバーゼンスずれを示す図であ
る。
【図15】図15(a)は電子銃の主レンズの手前でサ
イドビームの軌道を変化させる場合の説明図、図15
(b)はその場合のビームスポットの形状を示す図であ
る。
イドビームの軌道を変化させる場合の説明図、図15
(b)はその場合のビームスポットの形状を示す図であ
る。
4B ,4R …一対のサイドビーム 4G …センタービーム 5…蛍光体スクリーン 11…主レンズ 4…主レンズ 30…電子銃 32…偏向ヨーク 24B ,24R …付加電極のサイドビーム通過孔 24G …付加電極のセンタービーム通過孔 34B ,34R …第3グリッドの分割電極のサイドビー
ム通過孔 34G …第3グリッドの分割電極のセンタービーム通過
孔 35B ,35R …第4グリッドの分割電極のサイドビー
ム通過孔 35G …第4グリッドのセンタービーム通過孔 G3 …第3グリッド G32…第3グリッドの分割電極 G4 …第4グリッド Gf …フォーカス電極 Ga …アノード電極 Gs …付加電極
ム通過孔 34G …第3グリッドの分割電極のセンタービーム通過
孔 35B ,35R …第4グリッドの分割電極のサイドビー
ム通過孔 35G …第4グリッドのセンタービーム通過孔 G3 …第3グリッド G32…第3グリッドの分割電極 G4 …第4グリッド Gf …フォーカス電極 Ga …アノード電極 Gs …付加電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 和則 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番2号 株式 会社東芝深谷工場内 (72)発明者 武川 勉 神奈川県川崎市川崎区日進町7番地1 東 芝電子エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5C041 AA03 AA10 AA14 AB07 AC17 AC26 AC34 AC35 AD02 AD03 AE01
Claims (5)
- 【請求項1】 センタービームおよび一対のサイドビー
ムからなる一列配置の3電子ビームを主レンズにより最
終的に蛍光体スクリーン上に集束する電子銃と、この電
子銃から放出される電子ビームを偏向する偏向磁界を発
生する偏向ヨークとを備えるカラーブラウン管装置にお
いて、 上記主レンズは上記電子ビームの進行方向に沿って配置
されたフォーカス電極、アノード電極およびこれらフォ
ーカス電極とアノード電極との間に配置された少なくと
も1個の付加電極から構成され、この付加電極に上記フ
ォーカス電極の電圧よりも高く、上記アノード電極の電
圧よりも低い電圧が印加され、上記偏向ヨークによる上
記電子ビームの偏向に同期して [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)−(フォーカス電極電圧)] の値が変化し、この値の変化に同期して上記一対のサイ
ドビームの上記主レンズからの出射角度が変化する構成
に形成されていることを特徴とするカラーブラウン管装
置。 - 【請求項2】 主レンズから出射するサイドビームのセ
ンタービームに対する角度が偏向磁界が強くなるにした
がって小さくなることを特徴とする請求項1記載のカラ
ーブラウン管装置。 - 【請求項3】 付加電極にセンタービームが通過するセ
ンタービーム通過孔および一対のサイドビームがそれぞ
れ通過する一対のサイドビーム通過孔からなる3個の電
子ビーム通過孔が設けられ、上記付加電極に入射する前
の上記センタービームと上記サイドビームとの間隔が上
記センタービーム通過孔の中心と上記サイドビーム通過
孔の中心との間隔よりも小さく、偏向磁界が強くなるに
したがって [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)−(フォーカス電極電圧)] の値が小さくなる構成に形成されていることを特徴とす
る請求項1記載のカラーブラウン管装置。 - 【請求項4】 付加電極にセンタービームが通過するセ
ンタービーム通過孔および一対のサイドビームがそれぞ
れ通過する一対のサイドビーム通過孔からなる3個の電
子ビーム通過孔が設けられ、上記付加電極に入射する前
の上記センタービームと上記サイドビームとの間隔が上
記センタービーム通過孔の中心と上記サイドビーム通過
孔の中心との間隔よりも大きく、上記センタービームと
サイドビームとの間隔が偏向磁界が強くなるにしたがっ
て [(付加電極電圧)−(フォーカス電極電圧)]/
[(アノード電極電圧)−(フォーカス電極電圧)] の値が大きくなる構成に形成されていることを特徴とす
る請求項1記載のカラーブラウン管装置。 - 【請求項5】 偏向ヨークが斉一磁界に近い偏向磁界を
発生することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
記載のカラーブラウン管装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11169212A JP2000357469A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | カラーブラウン管装置 |
US09/592,434 US6335597B1 (en) | 1999-06-16 | 2000-06-12 | Color cathode-ray tube apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11169212A JP2000357469A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | カラーブラウン管装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000357469A true JP2000357469A (ja) | 2000-12-26 |
Family
ID=15882294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11169212A Pending JP2000357469A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | カラーブラウン管装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6335597B1 (ja) |
JP (1) | JP2000357469A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001084921A (ja) * | 1999-07-12 | 2001-03-30 | Toshiba Corp | カラーブラウン管装置 |
JP2002083557A (ja) * | 2000-06-29 | 2002-03-22 | Toshiba Corp | 陰極線管装置 |
FR2859572A1 (fr) * | 2003-09-10 | 2005-03-11 | Thomson Licensing Sa | Canon a electrons pour tube a rayons cathodiques a definition amelioree |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2542627B2 (ja) | 1987-08-05 | 1996-10-09 | 株式会社東芝 | カラ−受像管装置 |
JP2645063B2 (ja) * | 1988-03-17 | 1997-08-25 | 株式会社東芝 | カラー受像管装置 |
JP3576217B2 (ja) * | 1993-09-30 | 2004-10-13 | 株式会社東芝 | 受像管装置 |
JP3586286B2 (ja) * | 1993-12-14 | 2004-11-10 | 株式会社東芝 | カラー受像管 |
-
1999
- 1999-06-16 JP JP11169212A patent/JP2000357469A/ja active Pending
-
2000
- 2000-06-12 US US09/592,434 patent/US6335597B1/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6335597B1 (en) | 2002-01-01 |
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