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JPH11142819A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

Info

Publication number
JPH11142819A
JPH11142819A JP9302828A JP30282897A JPH11142819A JP H11142819 A JPH11142819 A JP H11142819A JP 9302828 A JP9302828 A JP 9302828A JP 30282897 A JP30282897 A JP 30282897A JP H11142819 A JPH11142819 A JP H11142819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
light
crystal panel
scattering
backlight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9302828A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Hirakata
純一 平方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP9302828A priority Critical patent/JPH11142819A/ja
Publication of JPH11142819A publication Critical patent/JPH11142819A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Planar Illumination Modules (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高輝度化と広視野角を両立でき、かつ低消費電
力化を可能とした液晶表示装置を提供する。 【解決手段】画素選択用の各種電極を形成した一対の基
板1a,1b 間に液晶層2を挟持した液晶パネル3と、この
液晶パネルを挟んで積層した一対の偏光板4a,4b と、上
記電極に表示画像信号に応じた電圧を印加する制御手段
と、液晶パネルを背面から照明する光源装置7を備え、
上記バックライトが線状ランプ5とランプの出射光を液
晶パネル側に反射する反射器6とからなり、上記バック
ライト7と液晶パネル3の間にバックライトからの出射
光を集光する集光素子12と集光された出射光を散乱させ
る光散乱素子10を具備し、この光散乱素子の散乱の度合
いを調整可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に係
り、特に高輝度で広視野角、かつ低消費電力の照明装置
を備えた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ノート型コンピユータやコンピユータモ
ニター用の高精細かつカラー表示が可能な液晶表示装置
では、液晶パネルを背面から照明する光源(所謂、バッ
クライト)を備えている。バックライトには、導光板と
称するアクリル樹脂等で成形した透明板の側面に線状の
ランプを配置したサイドエッジ型と、液晶パネルの背面
直下にランプを配置した直下型とが知られている。
【0003】薄型化が要求されるノート型コンピユータ
では、サイドエッジ型が採用されており、またモニター
用液晶表示装置でも奥行きを短縮するためにはサイドエ
ッジ型が用いられる。
【0004】しかし、コンピユータモニター等の大型の
液晶表示装置では、さらに高輝度照明光を得るために直
下型バックライトを採用する場合が多い。
【0005】この種の液晶表示装置は、基本的には少な
くとも一方が透明なガラス等からなる二枚の基板の間に
液晶層を挟持した所謂液晶パネルを構成し、上記液晶パ
ネルの基板に形成した画素形成用の各種電極に選択的に
電圧を印加して所定画素の点灯と消灯を行う形式、上記
各種電極と画素選択用のアクティブ素子を形成してこの
アクティブ素子を選択することにより所定画素の点灯と
消灯を行う形式とに分類される。
【0006】後者の形式の液晶表示装置はアクティブマ
トリクス型と称し、コントラスト性能、高速表示性能等
から液晶表示装置の主流となっている。従来のアクティ
ブマトリクス型液晶表示装置は、一方の基板に形成した
電極と他方の基板に形成した電極との間に液晶層の配向
方向を変えるための電界を印加する、所謂縦電界方式を
採用していた。
【0007】また、近年、液晶層に印加する電界の方向
を基板面とほぼ平行な方向とする、所謂横電界方式(I
PS方式とも言う)の液晶表示装置が実現された。この
横電界方式の液晶表示装置としては、二枚の基板の一方
に櫛歯電極を用いて非常に広い視野角を得るようにした
ものが知られている(特公昭63−21907号公報、
米国特許第4345249号明細書)。
【0008】図24は一般的な液晶表示装置の概略構造
を説明するための展開斜視図である。この液晶表示装置
はバックライトとして直下型を採用したものであり、駆
動回路等を搭載したプリント基板3a,3bを有する液
晶パネル3の上下に上偏光板2a、下偏光板2bを積層
し、その背面に上拡散フィルム4a、下拡散フィルム4
b、上プリズムシート5a、下プリズムシート5bを配
置すると共に、線状ランプ7、反射器8、反射フィルム
9からなるバックライト6を配置し、上フレーム1と下
フレーム10で一体に固定している。
【0009】各種情報処理装置のコンピユータモニター
用の液晶表示装置は年々画面サイズが大型化しており、
かつ高輝度化、低消費電力化の要求が強くなってきてい
る。高輝度化のためには、サイドエッジ型、直下型の何
れのバックライトでも使用する線状ランプの本数を増や
す方法、および/またはランプ電流を増加する必要があ
る。また、使用環境に応じて表示画面の輝度を変える必
要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来は、そのための表
示輝度可変手段として、照明光源のランプ電流を可変と
している。しかし、ランプ電流を増大すると輝度はたか
くなるが、線状ランプの温度が上昇し、発光効率が低下
して必要な輝度が得られなくなると共に消費電力がさら
に増大する。
【0011】また、バッテリー駆動も可能なノート型コ
ンピユータでは、消費電力を低減するために正面の輝度
をプリズムシートと呼ばれる集光フィルムで向上させて
いる。この集光フィルムは、正面輝度を高くするが、正
面から左右あるいは上下にずれると輝度は急激に低下す
る特性があり、上記輝度調整で輝度を低下させると、斜
め方向からは表示が見えなくなるという問題がある。
【0012】さらに、液晶表示装置の大型化に伴い、コ
ンピユータのモニターとして液晶表示装置が使用される
ようになった。モニターの場合は基本的にはバッテリー
駆動は行わないので消費電力に厳しい制限はないが、視
野角の広いことが重要視されるため、前記したようなプ
リズムシートは使用されない場合が多い。そのため、正
面の輝度不足となり、輝度と視野角特性が両立しないと
いう問題があった。
【0013】本発明の目的は、上記従来技術の問題を解
消し、画面が大型化した場合にも、その高輝度化と広視
野角を両立でき、かつ低消費電力化を可能とした液晶表
示装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による液晶表示装置は、少なくとも一方の内
面に画素選択用の各種電極を形成した一対の基板間に液
晶組成物(以下、単に液晶層、あるいは液晶とも言う)
を挟持した液晶パネルと、この液晶パネルを挟んで積層
した一対の偏光板と、上記電極に表示画像信号に応じた
電圧を印加する制御手段と、液晶パネルを背面から照明
する光源装置(バックライト)を備え、上記バックライ
トが線状ランプとランプの出射光を液晶パネル側に反射
する反射器とからなり、上記バックライトと液晶パネル
の間にバックライトからの出射光を集光する集光素子と
集光された出射光を散乱させる光散乱素子を具備し、こ
の光散乱素子の散乱の度合いを調整可能とした点を特徴
とする。
【0015】上記の構成において、バックライトの出射
光を集光する集光素子は、プリズムシート、レンズシー
ト、ミラーシート等の光学シートを用いる。この集光に
より液晶表示装置の正面輝度は向上するが、視角特性は
低下する。
【0016】図25はバックライトと液晶パネルとの間
にプリズムシートを2枚設置した場合と1枚設置した場
合およびプリズムシートを使用せずに光拡散シートのみ
の場合の上下方向視野角と輝度の関係の説明図である。
【0017】同図の(a)はバックライトと液晶パネル
との間に集光素子としてプリズムシートを2枚設置した
場合、(b)は同じくプリズムシートを1枚のみとした
場合、(c)は集光素子を使用せずに光散乱素子のみを
配置した場合を示す。
【0018】図示したように、(a)に示した2枚のプ
リズムシートを配置した場合は画面正面方向の輝度(正
面輝度)は高くなるが上下の視角は狭くなる。
【0019】また、(b)のプリズムシートが1枚とし
た場合は正面輝度は下がるが視角は依然として狭いまま
である。
【0020】これに対し、(c)の光散乱シートのみ使
用の場合は正面輝度は下がるが視野角は広くなる。
【0021】このことから、プリズムシート等の集光素
子の上に光拡散シート等の光散乱素子を配置し、この光
拡散素子の散乱度を変化させることで画面の輝度と視角
特性を調整できることが理解される。
【0022】光散乱素子としては、高分子中に有機低分
子ネマチック液晶を分散され、分散された液晶に印加す
る電圧によって配向状態が変化するフィルム、所謂高分
子分散液晶フィルム(ポリマー分散液晶)、少なくとも
一方に透明電極を有し、対向配置された1対の透明基板
間に有機低分子ネマチック液晶層を挟持して当該液晶層
に電圧を印加することで配向状態が変化する有機低分子
ネマチック液晶セルなどが使用できる。
【0023】さらに、透明基板上に植立した多数の光散
乱性プレートからなる光散乱板(ミラーシート)を用
い、上記多数の光散乱性プレートの傾き角を変化させる
ことにより透過する光の散乱度を変化させるようにした
ものも採用できる。
【0024】上記した各手段は、光散乱度を制御するこ
とで視角特性と正面輝度の調整を行うものであるが、集
光度を変化させることでも視角特性と正面輝度の調整を
行うことができる。
【0025】すなわち、本発明による液晶表示装置は、
少なくとも一方の内面に画素選択用の各種電極を形成し
た一対の基板間に液晶組成物(以下、単に液晶層、ある
いは液晶とも言う)を挟持した液晶パネルと、この液晶
パネルを挟んで積層した一対の偏光板と、上記電極に表
示画像信号に応じた電圧を印加する制御手段と、液晶パ
ネルを背面から照明する光源装置(バックライト)を備
え、上記バックライトが線状ランプとランプの出射光を
液晶パネル側に反射する反射器とからなり、上記バック
ライトと液晶パネルの間にバックライトの出射光を散乱
する光散乱素子と、散乱された出射光を集光する集光素
子を具備し、この集光素子の集光の度合いを調整可能と
した点を特徴とする。
【0026】上記の構成において、バックライトの出射
光を集光する集光素子は前記と同様のプリズムシート、
レンズシート、ミラーシート等の光学シートを用いる。
この集光により液晶表示装置の正面輝度は向上するが、
視角特性は低下する。
【0027】すなわち、前記目的を達成するために、本
発明は、下記の(1)〜(6)の構成とした点に特徴を
有する。
【0028】(1)対向配置された少なくとも一方に画
素選択用の電極を有する一対の透明基板の間に液晶層を
挟持してなる液晶パネルと、前記液晶パネルを挟んで配
置された上偏光板および下偏光板と、前記電極に表示信
号に応じた電圧を印加するための駆動手段と、前記液晶
パネルの背面に設置されたバックライトとを上フレーム
およびこの上フレームと連接する下フレームにより固定
してなり、前記バックライトと前記液晶パネルの間に、
前記バックライトからの出射光を集光する集光素子と、
この集光素子の前記液晶パネル側に積層して前記集光素
子からの光の透過光の散乱度合いを可変とした光散乱素
子を具備したことを特徴とする。
【0029】(2)対向配置された少なくとも一方に画
素選択用の電極を有する一対の透明基板の間に液晶層を
挟持してなる液晶パネルと、前記液晶パネルを挟んで配
置された上偏光板および下偏光板と、前記電極に表示信
号に応じた電圧を印加するための駆動手段と、前記液晶
パネルの背面に設置されたバックライトとを上フレーム
およびこの上フレームと連接する下フレームにより固定
してなり、前記バックライトと前記液晶パネルの間に、
前記バックライトからの出射光の透過光を散乱させる度
合いを可変とした光散乱素子と、この光散乱素子の前記
液晶パネル側に積層して前記光散乱素子からの光を集光
する集光素子とを具備したことを特徴とする。
【0030】(3)(1)における前記光散乱素子が、
一対の透明電極間に高分子中に有機低分子ネマチック液
晶を分散した高分子分散型液晶シートであることを特徴
とする。
【0031】(4)(1)における前記高分子分散型液
晶シートが、一対の透明電極間に有機低分子ネマチック
液晶を挟持してなることを特徴とする。
【0032】(5)(1)における前記光散乱素子が、
透明基板上に傾き角が可変に植立された多数の光散乱性
プレートからなる光散乱板からなり、前記傾き角により
透過する光の散乱度を変化させることを特徴とする。
【0033】(6)(2)における前記集光素子が、印
加される電圧値によって透過光の集光度が変化する透明
圧電フィルムであることを特徴とする。
【0034】上記した各構成により、液晶パネルの正面
輝度と視角特性の両方が調整でき、特に大画面の液晶表
示装置の使い勝手が向上する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、実施例を参照して詳細に説明する。
【0036】図1は本発明による液晶表示装置の第1実
施例を説明する模式断面図であって、1aは上基板、1
bは下基板、3は上偏光板4aと下偏光板4bの間に液
晶層2を挟持した液晶パネル、7は線状光源(ランプ)
5と反射器6からなる直下型バックライト、10は上透
明電極層8aと下透明電極層8bの間に高分子層9aに
低分子ネマチック液晶9bを分散してなる光散乱素子で
ある光散乱シート、12は上プリズムシート11aと下
プリズムシート11bからなる集光素子である集光シー
ト、13は調光電源、14は調光スイッチである。
【0037】同図の液晶パネルとしては、既知の様々な
型式のものが用いられる。この液晶表示装置がTN型と
縦電界方式の場合、液晶層2の屈折率異方性Δnとセル
ギャップ(上下基板間の間隙)dとの積Δn・dは0.
2から0.6μmの範囲がコントラスト比と明るさを両
立させるためには好ましく、STN型の場合は0.5か
ら1.2μmの範囲が、横電界方式では0.2から0.
5μmの範囲が好ましい。
【0038】ここでは、液晶パネルを構成する一対の透
明基板として、厚みが0.7mmで表面を研磨し、IT
O(インジウムチンオキサイド)の透明電極をスパッタ
法で成膜したガラス基板を2枚用いる。これらの基板の
間に誘電率異方性Δnεが正で、その値が4.5であ
り、複屈折率Δnが0.13(589nm、20°C)
のネマチック液晶組成物を挟み、セルギャップは6μm
としたため、Δn・dは0.78μmとした。
【0039】そして、基板表面に塗布したポリイミド系
配向制御膜をスピンナーで塗布し、250°Cで30分
間焼成し、ラビング処理を行って3.5度のプレチルト
角を形成した。なお、このプレチルト角は回転結品法で
測定した。両基板のラビング方向は時分割駆動を行うた
め液晶分子のねじれ角(ツイスト角)が240度となる
ように設定した。ここで、ツイスト角はラビング方向お
よびネマチック液晶に添加される旋光性物質の種類と量
によって規定される。
【0040】ねじれ角は閾値近傍の点灯状態が光を散乱
する配向となることから最大値が制限され、260度が
上限であり、また下限はコントラストによって制限さ
れ、200度が限界である。
【0041】本実施例では、走査線数が200本以上で
も十分なコントラストで白黒表示が可能な液晶表示装置
を得ることを目的とし、ねじれ角は240度とした。ま
た、下基板1bと上基板1aと各偏光板4bと4aの間
に、ポリカーボネートからなるΔn・d=0.4μmの
位相差フィルムを各一枚配置する(図示せず)。
【0042】図1において、バックライト7から出射し
た照明光は2枚のプリズムシート11a,11bからな
る集光シート12により液晶パネル方向に集光される。
なお、2枚のプリズムシート11aと11bのプリズム
を形成する溝方向(あるいは山方向)は交差する方向に
形成されており、バックライト7からの光を2方向から
液晶パネル方向に集光する機能を持つ。
【0043】集光シート12で集光された光は光散乱シ
ート10を通過する。このとき、調光スイッチ14を例
えばオフとした状態では低分子ネマチック液晶の分子は
ランダムな配向状態にあり、透過する光は散乱されてし
まう。すなわち、この場合は正面輝度が低く視野角は広
い表示となる。
【0044】一方、調光スイッチ14により調光電源1
3から上透明電極層8aと下透明電極層8bの間にある
電圧を印加することにより、高分子層9aに分散された
低分子ネマチック液晶9bの配向状態が縦方向に揃った
状態になり、入射した光はそのまま通過する。これによ
り正面輝度は高くなると共に視野角が狭くなる。
【0045】したがって、調光電源13から上透明電極
層8aと下透明電極層8bの間に印加する電圧を調整す
ることで、散乱状態の度合いを変化させることができ、
正面輝度と視野角とを任意に調整できる。
【0046】図2は図1における光散乱素子の調光機能
を説明する模式図である。同図(a)は光散乱シート1
0を構成する低分子ネマチック液晶分子9bがランダム
な状態を示し、この状態では集光シートから入射した光
は散乱される。
【0047】一方、同図(b)は光散乱シート10を構
成する低分子ネマチック液晶分子9bが縦方向に整列し
た状態を示し、この状態では集光シートから入射した光
は集光状態を保ったのまま通過する。
【0048】この(a)と(b)の状態は、図1に示し
た調光電源から印加する電圧の大きさで任意に調整でき
る。すなわち、画面の正面輝度と視野角の両方を所要の
状態に設定できる。
【0049】図3は本発明の第1実施例の効果を説明す
る図2に対応した視野角と輝度の関係の説明図である。
【0050】同図のAは図2の(b)の状態すなわち正
面輝度を高くした状態を示す。この場合正面輝度は20
0cd/m2 以上となるが、視認可能な輝度80cd/
2付近での視野角は約50度程度での輝度は正面輝度
に対して約1/3程度に輝度が低下する。
【0051】これに対し、同図のBは図2の(a)の状
態すなわち視野角を広くした状態を示す。この場合正面
輝度は130cd/m2 程度となるが、視野角の変化に
伴う輝度変化は少なくなり、視認可能な輝度80cd/
2 付近での視野角は約70度程度となる。
【0052】以上のように、本実施例によれば、輝度と
視野角の両方を任意に調整することが可能となり、液晶
表示装置を使用環境に応じた最適な画面状態に設定する
ことができる。
【0053】図4は本発明による液晶表示装置の第2実
施例を説明する模式断面図であって、18aと18bは
透明電極を成膜した1対の透明基板、19は有機低分子
ネマチック液晶層、20は光散乱シート、図1と同一符
号は同一機能部分に相当する。なお、液晶パネル3、そ
の他の構成についての詳細は前記第1実施例と同様であ
る。
【0054】本実施例では、集光シート12と液晶パネ
ル3の間に設置する光散乱シート20が、透明電極を成
膜した1対の透明基板18aと18b間に有機低分子ネ
マチック液晶層19を挟持したものを用いている。
【0055】集光シート12で集光された光は光散乱シ
ート20を通過する。このとき、調光スイッチ14を例
えばオフとした状態では低分子ネマチック液晶の分子は
ランダムな配向状態にあり、透過する光は散乱されてし
まう。すなわち、この場合は正面輝度が低く視野角は広
い表示となる。
【0056】一方、調光スイッチ14により調光電源1
3から上透明基板18aと下透明基板18bの間にある
電圧を印加することにより、低分子ネマチック液晶19
の配向状態が縦方向に揃った状態になり、入射した光は
そのまま通過する。これにより正面輝度は高くなると共
に視野角が狭くなる。
【0057】したがって、調光電源13から上透明基板
18aと下透明基板18bの間に印加する電圧を調整す
ることで、散乱状態の度合いを変化させることができ、
正面輝度と視野角とを任意に調整できる。
【0058】図5は図4における光散乱素子の調光機能
を説明する模式図である。同図(a)は光散乱シート2
0を構成する低分子ネマチック液晶分子19がランダム
な状態を示し、この状態では集光シートから入射した光
は散乱される。
【0059】一方、同図(b)は光散乱シート20を構
成する低分子ネマチック液晶分子19が縦方向に整列し
た状態を示し、この状態では集光シートから入射した光
は集光状態を保ったのまま通過する。
【0060】この(a)と(b)の状態は、図4に示し
た調光電源から印加する電圧の大きさで任意に調整でき
る。すなわち、画面の正面輝度と視野角の両方を所要の
状態に設定できる。
【0061】図6は本発明による液晶表示装置の第3実
施例を説明する模式断面図であって、30は集光素子で
ある圧電レンズシート、31は光拡散素子である光散乱
シート、前記図1および図4と同一符号は同一機能部分
に対応する。
【0062】本実施例では、バックライト7と液晶パネ
ル3の間に光散乱シート31とこの上層に集光素子とし
て圧電レンズシート30を設けたものである。この圧電
レンズシート30は圧電物質の透明なシートからなり、
その表面の2方向に調光電源13から調光スイッチ14
を介して電圧を印加することにより、当該圧電レンズシ
ートが突状に変形して多数の微小レンズ30aが形成さ
れるのである。
【0063】図7は図6に示した圧電レンズシートの調
光機能を説明する模式図である。同図(a)は平面図、
(b)は電圧を印加しないときの平坦面状態を示す断面
図、(c)は電圧を否して多数の微小レンズが形成され
た状態を示す断面図である。この微小レンズ30aは
(c)に示したように断面が半円状であり、光散乱シー
トからの光を液晶パネル方向に集光することで正面輝度
を向上させ、(b)に示した平面状態では液晶パネルへ
の光を散乱させて視野角を拡大させる機能を持つ。
【0064】したがって、圧電レンズシート30に印加
する電圧を変化させることで、画面の正面輝度と視野角
の両方を任意に調整できる。
【0065】図8は本発明の第1あるいは第2実施例に
適用できる正面輝度と視野角の調整を可能とする調光素
子の一例を説明する模式図である。同図(a)は平面
図、(b)は散乱状態を示す断面図、(c)は集光状態
を示す断面図である。
【0066】この調光素子40は透明基板41に多数の
光散乱性プレート42を可倒的に植立させた光散乱板で
あり、図1または図4に示したプリズムシート12の上
層に配置される。
【0067】光散乱性プレート42は機械的機構、ある
いは圧電機構を用いて植立角度を変化させて、(b)に
示したように集光されたバックライトからの出射光を散
乱させたり、直立させて(c)に示したように集光され
た照明光を通過させる。
【0068】これにより、(b)に示した場合は正面輝
度が低下し、視野角が広くなり、(c)に示した場合は
正面輝度が大きくなり、視野角は狭くなる。
【0069】したがって、この調光素子40の光散乱性
プレート42の植立角度を任意に変化させることで、画
面の正面輝度と視野角の両方を任意に調整できる。
【0070】以上の各実施例により、液晶パネルの正面
輝度と視角特性の両方が調整でき、特に大画面の液晶表
示装置の使用環境に応じた画面状態を容易に設定でき
る。
【0071】次に、本発明の液晶表示装置の詳細を図9
〜図23により説明する。
【0072】図9はは本発明の液晶表示装置の一例であ
るアクティブ・マトリクス方式カラー液晶表示装置の一
画素とブラックマトリクスBMの遮光領域およびその周
辺を示す平面図である。
【0073】図9に示すように、各画素は走査信号配線
(ゲート信号線又は水平信号線)GLと、対向電圧信号
線(対向電極配線)CLと、隣接する2本の映像信号配
線(ドレイン信号線又は垂直信号線)DLとの交差領域
内(4本の信号線で囲まれた領域内)に配置されてい
る。
【0074】各画素は薄膜トランジスタTFT、蓄積容
量Cstg、画素電極PX及び対向電極CTを含む。走
査信号線GL、対向電圧信号線CLは、同図では左右方
向に延在し、上下方向に複数本配置されている。映像信
号線DLは上下方向に延在し、左右方向に複数本配置さ
れている。画素電極PXは薄膜トランジスタTFTと接
続され、対向電極CTは対向電圧信号線CLと一体にな
っている。
【0075】画素電極PXと対向電極CTは互いに対向
し、各画素電極PXと対向電極CTとの間の電界により
液晶LCの配向状態を制御し、透過光を変調して表示を
制御する。画素電極PXと対向電極CTは櫛歯状に構成
され、それぞれ同図の上下方向に長細い電極となってい
る。
【0076】1画素内の対向電極CTの本数O(櫛歯の
本数)は、画素電極PXの本数P(櫛歯の本数)とO=
P+1の関係を必ず持つように構成する(本実施例で
は、O=2、P=1)。これは、対向電極CTと画素電
極PXを交互に配置し、かつ、対向電極CTを映像信号
線DLに必ず隣接させるためである。
【0077】これにより、対向電極CTと画素電極PX
の間の電界が、映像信号線DLから発生する電界から影
響を受けないように、対向電極CTで映像信号線DLか
らの電気力線をシールドすることができる。
【0078】対向電極CTは、対向電圧信号線CLによ
り常に外部から電位を供給されているため、電位は安定
している。そのため、映像信号線DLに隣接しても、電
位の変動が殆どない。又、これにより、画素電極PXの
映像信号線DLからの幾何学的な位置が遠くなるので、
画素電極PXと映像信号線DLの間の寄生容量が大幅に
減少し、画素電極電位Vsの映像信号電圧による変動も
制御できる。
【0079】これらにより、上下方向に発生するクロス
トーク(縦スミアと呼ばれる画質不良)を抑制すること
ができる。
【0080】画素電極PXと対向電極CTの電極幅W
p,Wcはそれぞれ6μmとし、後述の液晶層の最大設
定厚みを超える4.5μmよりも十分大きく設定する。
製造上の加工ばらつきを考慮すると20%以上のマージ
ンを持った方が好ましいので、望ましくは5.4μmよ
りも十分大きくしたほうが良い。
【0081】これにより、液晶層に印加される基板面に
平行な電界成分が基板面に垂直な方向の電界成分よりも
大きくなり、液晶を駆動する電圧の上昇を抑制すること
ができる。又、各電極の電極幅Wp,Wcの最大値は、
画素電極PXと対向電極CTの間の間隔Lよりも小さい
事が好ましい。
【0082】これは、電極の間隔が小さすぎると電気力
線の湾曲が激しくなり、基板面に平行な電界成分よりも
基板面に垂直な電界成分の方が大きい領域が増大するた
め、基板面に平行な電界成分を効率良く液晶層に印加で
きないからである。従って、画素電極PXと対向電極C
Tの間の間隔Lはマージンを20%とると7.2μmよ
り大きいことが必要である。本実施例では、対角約1
4.5cm(5.7インチ)で640×480ドットの
解像度で構成したので、画素ピッチは約60μmであ
り、画素を2分割することにより、間隔L>7.2μm
を実現した。
【0083】又、映像信号線DLの電極幅は断線を防止
するために、画素電極PXと対向電極CTに比較して若
干広い8μmとし、映像信号線DLと対向電極CTとの
間隔は短絡を防止するために約1μmの間隔を開けると
共に、ゲート絶縁膜の上側に映像信号線DLを下側に対向
電極CTを形成して、異層になるように配置している。
【0084】一方、画素電極PXと対向電極CTの間の
電極間隔は、用いる液晶材料によって変える。これは、
液晶材料によって最大透過率を達成する電界強度が異な
るため、電極間隔を液晶材料に応じて設定し、用いる映
像信号駆動回路(信号側ドライバ)の耐圧で設定される
信号電圧の最大振幅の範囲で、最大透過率が得られるよ
うにするためである。後述の液晶材料を用いると電極間
隔は、約15μmとなる。
【0085】本構成例では、平面的に、ブラックマトリ
クスBMがゲート配線GL上、対向電圧信号線CL、薄
膜トランジスタTFT上、ドレイン配線DL上、ドレイ
ン配線DLと対向電極CT間に形成している。
【0086】《マトリクス部(画素部)の断面構造》図
10は図9のFーF切断線における薄膜トランジスタT
FTの断面図、図11は図9のGーG切断線における蓄
積容量Cstgの断面図、図12は横電界方式の液晶表
示基板の画像表示領域における1画素の電極近傍の断面
図と基板周辺部の断面図である。
【0087】図12に示すように、液晶層LCを基準に
して下部透明ガラス基板SUB1側には薄膜トランジス
タTFT、蓄積容量Cstg(図示せず)及び電極群C
T、PXが形成され、上部透明ガラス基板SUB2側に
はカラーフィルタFIL、遮光用ブラックマトリクスB
Mのパターンが形成されている。尚、公知ではないが、
同一出願人による、特願平7ー198349号に提案さ
れたように、遮光用ブラックマトリクスBMのパターン
を下部透明ガラス基板SUB1側に形成することも可能
である。
【0088】又、透明ガラス基板SUB1、SUB2の
それぞれの内側(液晶LC側)の表面には、液晶の初期
配向を制御する配向膜ORI11、ORI12が設けら
れており、透明ガラス基板SUB1、SUB2のそれぞ
れの外側の表面には、偏光軸が直交して配置(クロスニ
コル配置)された偏光板POL1、POL2が設けられ
ている。
【0089】次に、下側透明ガラス基板SUB1側(T
FT基板)の構成を詳しく説明する。
【0090】TFT基板 《薄膜トランジスタ》薄膜トランジスタTFTは、ゲー
ト電極GTに正のバイアスを印加すると、ソース−ドレ
イン間のチャネル抵抗が小さくなり、バイアスを零にす
ると、チャネル抵抗は大きくなるように動作する。
【0091】薄膜トランジスタTFTは、図10に示す
ように、ゲート電極GT、ゲート絶縁膜GI、i型(真
性:intrinsic、導電型決定不純物がドープさ
れていない)非晶質シリコン(Si)からなるi型半導
体層AS、一対のソース電極SD1、ドレイン電極SD
2を有する。
【0092】尚、ソース、ドレインは本来その間のバイ
アス極性によって決まるもので、この液晶表示装置の回
路ではその極性は動作中反転するので、ソース、ドレイ
ンは動作中入れ替わると理解されたい。しかし、以下の
説明では、便宜上一方をソース、他方をドレインと固定
して表現する。
【0093】《ゲート電極GT》ゲート電極GTは走査
信号線GLと連続して形成されており、走査信号線GLの
一部の領域がゲート電極GTとなるように構成されてい
る。このゲート電極GTは薄膜トランジスタTFTの能
動領域を超える部分であり、i型半導体層ASを完全に
覆うよう(下方から見て)それより大きめに形成されて
いる。
【0094】これにより、ゲート電極GTはそれ自身の
役割の他に、i型半導体層ASに外光やバックライト光
が当たらないように工夫されている。本例では、ゲート
電極GTは単層の導電膜g1で形成されている。この導
電膜g1としては、例えばスパッタで形成されたアルミ
ニウム(Al)膜が用いられ、その上にはAlの陽極酸
化膜AOFが設けられている。
【0095】《走査信号線GL》走査信号線GLは導電
膜g1で構成されている。この走査信号線GLの導電膜
g1はゲート電極GTの導電膜g1と同一製造工程で形
成され、かつ、一体に構成されている。この走査信号線
GLにより、外部回路からゲート電圧Vgをゲート電極
GTに供給する。
【0096】又、走査信号線GL上にもAlの陽極酸化
膜AOFが設けられている。尚、映像信号線DLと交差
する部分は映像信号線DLとの短絡の確率を小さくする
ため細くし、又、短絡してもレーザトリミングで切り離
すことができるように二股にしている。
【0097】《対向電極CT》対向電極CTはゲート電
極GT及び走査信号線GLと同層の導電膜g1で構成さ
れている。又、対向電極CT上にもAlの陽極酸化膜A
OFが設けられている。対向電極CTは、陽極酸化膜A
OFで完全に覆われていることから、映像信号線と限り
なく近づけても、それらが短絡してしまうことがなくな
る。
【0098】又、それらを交差させて構成させることも
できる。対向電極CTには対向電圧Vcomが印加され
るように構成されている。本実施例では、対向電圧Vc
omは映像信号線DLに印加される最小レベルの駆動電
圧Vdminと最大レベルの駆動電圧Vdmaxとの中
間直流電位から、薄膜トランジスタ素子TFTをオフ状
態にするときに発生するフィードスルー電圧ΔVs分だ
け低い電位に設定されるが、映像信号駆動回路で使用さ
れる集積回路の電源電圧を約半分に低減したい場合は、
交流電圧を印加すれば良い。
【0099】《対向電圧信号線CL》対向電圧信号線C
Lは導電膜g1で構成されている。この対向電圧信号線
CLの導電膜g1はゲート電極GT、走査信号線GL及
び対向電極CTの導電膜g1と同一製造工程で形成さ
れ、かつ、対向電極CTと一体に構成されている。
【0100】この対向電圧信号線CLにより、外部回路
から対向電圧Vcomを対向電極CTに供給する。又、
対向電圧信号線CL上にもAlの陽極酸化膜AOFが設
けられている。尚、映像信号線DLと交差する部分は、
走査信号線GLと同様に映像信号線DLとの短絡の確率
を小さくするため細くし、又、短絡しても、レーザトリ
ミングで切り離すことができるように二股にすることも
できる。
【0101】《絶縁膜GI》絶縁膜GIは、薄膜トラン
ジスタTFTにおいて、ゲート電極GTと共に半導体層
ASに電界を与えるためのゲート絶縁膜として使用され
る。絶縁膜GIはゲート電極GT及び走査信号線GLの
上層に形成されている。
【0102】絶縁膜GIとしては例えばプラズマCVD
で形成された窒化シリコン膜が選ばれ、120〜270
nmの厚さに(本実施例では、240nm)形成され
る。
【0103】このゲート絶縁膜GIは、マトリクス部A
Rの全体を囲むように形成され、周辺部は外部接続端子
DTM、GTMを露出するよう除去されている。また、
絶縁膜GIは走査信号線GL及び対向電圧信号線CLと
映像信号線DLの電気的絶縁にも寄与している。
【0104】《i型半導体層AS》i型半導体層AS
は、非晶質シリコンで、20〜220nmの厚さ(本実
施例では、200nm程度の膜厚)で形成される。層d
0はオーミックコンタクト用のリン(P)をドープした
N(+)型非晶質シリコン半導体層であり、下側にi型
半導体層ASが存在し、上側に導電膜d1(d2)が存
在するところのみに残されている。
【0105】i型半導体層ASは走査信号線GL及び対
向信号線CLと映像信号線DLとの交差部の両者間にも
設けられている。この交差部のi型半導体層ASは交差
部における走査信号線GL及び対向信号線CLと映像信
号線DLとの短絡を低減する。
【0106】《ソース電極SDI、ドレイン電極SD
2》ソース電極SDI、ドレイン電極SD2のそれぞれ
は、N(+)型半導体層d0に接触する導電膜d1とそ
の上に形成された導電膜d2とから構成されている。
【0107】導電膜d1はスパッタで形成したクロム
(Cr)膜を用い、50〜100nmの厚さに(本実施
例では、60nm程度)で形成される。Cr膜は膜厚を
厚く形成するとストレスが大きくなるので、200nm
程度の膜厚を越えない範囲で形成する。Cr膜はN
(+)型半導体層d0との接着性を良好にし、導電膜d
2のAlがN(+)型半導体層d0に拡散することを防
止する、所謂バリア層の目的で使用される。
【0108】導電膜d1として、Cr膜の他に高融点金
属(Mo、Ti、Ta、W)膜、高融点金属シリサイド
(MoSi2 、TiSi2 、TaSi2 、WSi2 )膜
を用いても良い。
【0109】導電膜d2はAlのスパッタリングで30
0〜500nmの厚さに(本実施例では、400nm程
度)形成される。Al膜はCr膜に比べてストレスが小
さく、厚い膜厚に形成することが可能で、ソース電極S
D1、ドレイン電極SD2および映像信号線DLの抵抗
値を低減したり、ゲート電極GTやi型半導体層ASに
起因する段差乗り越えを確実にする(ステップカバレー
ジを良くする)働きがある。
【0110】導電膜d1、導電膜d2を同じマスクパタ
ーンでパターニングした後、同じマスクを用いて、或い
は導電膜d1、導電膜d2をマスクとして、N(+)型
半導体層d0が除去される。つまり、i型半導体層AS
上に残っているN(+)型半導体層d0は導電膜d1、
導電膜d2以外の部分がセルフアラインで除去される。
このとき、N(+)型半導体層d0はその厚さ分は全て
除去されるようエッチングされるので、i型半導体層A
Sも若干その表面部分がエッチングされるが、その程度
はエッチング時間で制御すればよい。
【0111】《映像信号線DL》映像信号線DLはソー
ス電極SD1、ドレイン電極SD2と同層の第2導電膜
d2、第3導電膜d3で構成されている。又、映像信号
線DLはドレイン電極SD2と一体に形成されている。
【0112】《画素電極PX》画素電極PXはソース電
極SD1、ドレイン電極SD2と同層の第2導電膜d
2、第3導電膜d3で構成されている。又、画素電極P
Xはソース電極SD1と一体に形成されている。
【0113】《蓄積容量Cstg》画素電極PXは、薄
膜トランジスタTFTと接続される端部と反対側の端部
において、対向電圧信号線CLと重なるように形成され
ている。この重ね合せは、図11からも明らかなよう
に、画素電極PXを一方の電極PL2とし、対向電圧信
号線CLを他方の電極PL1とする蓄積容量(静電容量
素子)Cstgを構成する。この蓄積容量Cstgの誘
電体膜は、薄膜トランジスタTFTのゲート絶縁膜とし
て使用される絶縁膜GI及び陽極酸化膜AOFで構成さ
れている。
【0114】図9に示したように、平面的には蓄積容量
Cstgは対向電圧信号線CLの導電膜g1の部分に形
成されている。
【0115】この場合、この蓄積容量Cstgは、その
絶縁膜GIに対して下側に位置づけられる電極の材料が
Alで形成され、かつ、その表面が陽極化成されたもの
であることから、ALの所謂ヒロック等が原因する点欠
陥(上側に位置づけられる電極との短絡)による弊害を
発生し難くくする蓄積容量を得ることができる。
【0116】《保護膜PSV1》薄膜トランジスタTF
T上には保護膜PSV1が設けられている。保護膜PS
V1は主に薄膜トランジスタTFTを湿気等から保護す
るために形成されており、透明性が高くしかも耐湿性の
良いものを使用する。この保護膜PSV1は例えばプラ
ズマCVD装置で形成した酸化シリコン膜や窒化シリコ
ン膜で形成されており、500nm程度の膜厚で形成す
る。
【0117】保護膜PSV1は、マトリクス部ARの全
体を囲むように形成され、周辺部は外部接続端子DT
M、GTMを露出するよう除去されている。この保護膜
PSV1とゲート絶縁膜GIの厚さ関係に関しては、前
者は保護効果を考え厚くされ、後者はトランジスタの相
互コンダクタンスgmを考慮して薄くされる。
【0118】カラーフィルタ基板 次に、図12、図15により上側透明ガラス基板SUB
2側(カラーフィルタ基板)の構成を詳しく説明する。
【0119】《遮光膜BM》上部透明ガラス基板SUB
2側には、不要な間隙部(画素電極PXと対向電極CT
の間以外の隙間)からの透過光が表示面側に出射して、
コントラスト比等を低下させないように遮光膜BM(所
謂、ブラックマトリクス)を形成している。遮光膜BM
は、外部光又はバックライト光がi型半導体層ASに入
射しないようにする役割も果たしている。即ち、薄膜ト
ランジスタTFTのi型半導体層ASは上下にある遮光
膜BM及び大きめのゲート電極GTによってサンドイッ
チにされ、外部の自然光やバックライト光が当たらなく
なる。
【0120】図7に示す遮光膜BMの閉じた角形の輪郭
線は、その内側が遮光膜BMが形成されない開口を示し
ている。この輪郭線のパターンは1例である。
【0121】横電界方式の液晶表示装置では、可能な限
り高抵抗なブラックマトリクスが適していることから、
一般に樹脂組成物を用いる。この抵抗規格については、
公知ではないが、同一出願人による特願平7−1919
94号に記載がある。即ち、液晶組成物LCの比抵抗値
が10のN乗を10N と記述すると10N Ω・cm以上、か
つ、ブラックマトリクスBMの比抵抗値が10のM乗を
10M と記述すると10MΩ・cm以上とし、かつ、N≧
9、M≧6を満足する関係とする。或いは、N≧13、
M≧7を満足する関係とすることが望ましい。
【0122】又、液晶表示装置の表面反射を低減する目
的からも、ブラックマトリクスの形成材料に樹脂組成物
を用いることが望ましい。
【0123】さらに、Cr等の金属膜をブラックマトリ
クスに用いる場合と比較して、金属膜のエッチング工程
が不要なため、カラーフィルタ基板の製造工程を簡略化
できる。金属膜を使用する場合の製造工程は、1)金属
膜成膜、2)レジスト塗布、3)露光、4)現像、5)
金属膜エッチング、6)レジスト剥離、である。
【0124】一方、樹脂を使用する場合の製造工程は、
1)樹脂塗布、2)露光、3)現像、であり、著しく工
程を短縮できる。
【0125】しかし、樹脂組成物は金属膜と比較して遮
光性が低い。樹脂の膜厚を厚くすると遮光性は向上する
が、ブラックマトリクスの膜厚ばらつきは増加する。こ
れは、例えば±10%の膜厚ばらつきがある場合、ブラ
ックマトリクスの膜厚が1.0μm時は±0.1μm、
2μm時は±0.2μmになるためである。
【0126】又、ブラックマトリクスの膜厚を厚くする
と、カラーフィルタ基板の膜厚ばらつきが増加し、液晶
表示基板のギャップ精度を向上することが困難になる。
以上の理由により、樹脂の膜厚は、2μm以下にするこ
とが望ましい。
【0127】膜厚1μmでOD値を約4.0以上にする
ためには、例えばカーボンの含有量を増加して黒色化す
る場合、ブラックマトリクスBMの比抵抗値は約106
Ω・cm以下となり、現状では使用できない。尚、OD
値は、吸光係数に膜厚を掛けた値と定義できる。
【0128】このため、本実施例では、この遮光膜BM
の材料として、黒色の無機顔料をレジスト材に混入した
樹脂組成物を用い、1.3±0.1μm程度の厚さで形
成している。無機顔料の例としては、パラジウムや無電
解メッキしたNiなどがある。更に、ブラックマトリク
スBMの比抵抗値は約109 Ω・cmとし、OD値約
2.0とした。
【0129】この樹脂組成物ブラックマトリクスBMを
使用した場合の光透過量の計算結果を下記に示す。
【0130】OD値=log(100/Y) Y=∫A(λ)・B(λ)・C(λ)dλ/∫A(λ)
・C(λ)dλ ここで、Aは視感度、Bは透過率、Cは光源スペクト
ル、λは入射光の波長を示す。
【0131】OD値2.0の膜で遮光した場合は、上記
数1から、Y=1%を得て、入射光強度4000cd/
2 を仮定すると、約40cd/m2 の光が透過してく
ることになる。この光強度は、十分に人間が視認できる
明るさである。
【0132】遮光膜BMは周辺部にも額縁状に形成さ
れ、そのパターンはドット状に複数の開口を設けた図7
に示すマトリクス部のパターンと連続して形成されてい
る。
【0133】《カラーフィルタFIL》カラーフィルタ
FILは画素に対向する位置に赤、緑、青の繰り返しで
ストライプ状に形成される。カラーフィルタFILは遮
光膜BMのエッジ部分と重なるように形成されている。
【0134】本発明では、この重なる部分の平面レイア
ウトを規定するものである。詳細は後述する。
【0135】カラーフィルタFILは例えば次のように
形成することができる。まず、上部透明ガラス基板SU
B2の表面にアクリル系樹脂等の染色基材を形成し、フ
ォトリソグラフィ技術で赤色フィルタ形成領域以外の染
色基材を除去する。この後、染色基材を赤色染料で染
め、固着処理を施して赤色フィルタRを形成する。次
に、同様な工程を施すことによって、緑色フィルタG、
青色フィルタBを順次形成する。
【0136】《オーバーコート膜OC》オーバーコート
膜OCはカラーフィルタFILの染料の液晶LCへの漏
洩を防止、及びカラーフィルタFIL、遮光膜BMによ
る段差の平坦化のために設けられている。オーバーコー
ト膜OCは例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂等の透明
樹脂材料で形成される。
【0137】液晶層及び偏光板 次に、液晶層、配向膜、偏光板等について説明する。
【0138】《液晶層》液晶材料LCとしては、誘電率
異方性△εが正でその値が13.2、屈折率異方性△n
が0.081(589nm、20°C)のネマチック液
晶と、誘電率異方性△εが負でその値が−7.3、屈折
率異方性△nが0.053(589nm、20°C)の
ネマチック液晶を用いた。
【0139】液晶層の厚み(ギャップ)は、誘電率異方
性△εが正の場合2.8μm超4.5μm未満とした。
これは、リターデションΔn・dは0.25μm超0.
32μm未満の時、可視光の範囲内で波長依存性が殆ど
ない誘電率特性が得られ、誘電率異方性△εが正を有す
る液晶の大部分が複屈折率異方性△nが0.07超0.
09未満であるためである。
【0140】一方、誘電率異方性△εが負の場合は、液
晶層の厚み(ギャップ)は、4.2μm超8.0μm未
満とした。これは誘電率異方性△εが正の液晶と同様
に、リターデションΔn・dを0.25μm超0.32
μm未満に抑えるためで、誘電率異方性△εが負を有す
る液晶の大部分が複屈折異方性△nが0.04超0.0
6未満であるためである。
【0141】又、後述の配向膜と偏光板の組み合わせに
より、液晶分子がラビング方向から電界方向に45°回
転したとき最大透過率を得ることができる。尚、液晶層
の厚み(ギャップ)はポリマビーズで制御している。
【0142】又、液晶材料LCは、ネマチック液晶であ
れば、特に限定したものではない。誘電率異方性△ε
は、その値が大きいほうが、駆動電圧が低減でき、屈折
率異方性△nは小さいほうが液晶層の厚み(ギャップ)
を厚くでき、液晶の封入時間が短縮され、かつギャップ
ばらつきを少なくすることができる。
【0143】《配向膜》配向膜ORIとしてはポリイミ
ドを用いる。ラビング方向RDRは上下基板で互いに平
行にし、かつ、印加電界方向EDRとのなす角度φLC
は75°とする。図13にその関係を示す。
【0144】尚、ラビング方向RDRと印加電界方向E
DRとのなす角度は、液晶材料の誘電率異方性△εが正
であれば、45°以上90°未満、誘電率異方性△εが
負であれば、0°を超え45°以下であれば良い。
【0145】《偏光板》偏光板POLとしては、日東電
工社製G1220DU(商品名)を用い、図11に示し
たように、下側の偏光板POL1の偏光透過軸MAX1
をラビング方向RDRと一致させ、上側の偏光板POL
2の偏光透過軸MAX2をそれに直交させる。
【0146】これにより、本発明の画素に印加される電
圧(画素電極PXと対向電極CTの間の電圧)を増加さ
せるに伴い、透過率が上昇するノーマリークローズ特性
を得ることができる。
【0147】更に、本発明で開示される横電界方式と称
される液晶表示装置では、上側の基板SUB2側の表面
の外部から静電気等の高い電位が加わった場合に、表示
の異常が発生する。このため、上側の偏光板POL2の
更に上側或いは表面にシート抵抗が1×108 Ω/□以
下の透明導電膜の層を形成すること、或いは偏光板と前
記透明基板の間にシート抵抗1×108 Ω/□以下のI
TO等の透明導電膜の層を形成すること、或いは偏光板
の粘着層にITO、SnO2 、In2 3 等の導電性粒
子を混ぜ、シート抵抗を1×108 Ω/□以下とするこ
とが必要になる。この対策については、公知ではないが
同一出願人による特願平7−264443号において、
シールド機能向上につき詳しい記載がある。
【0148】《マトリクス周辺の構成》図14は上下の
ガラス基板SUB1、SUB2を含む表示パネルPNL
のマトリクス(AR)周辺の要部平面図である。又、図
15は左側に走査回路が接続された外部接続端子GTM
付近の断面図である。
【0149】このパネルの製造では、小さいサイズであ
ればスループット向上のため1枚のガラス基板では複数
個分のデバイスを同時に加工してから分割し、大きいサ
イズであれば製造設備の共用のため、どの品種でも標準
化された大きさのガラス基板を加工してから各品種に合
ったサイズに小さくし、いずれの場合も一通りの工程を
経てからガラスを切断する。
【0150】図14、図15は後者の例を示すもので、
図14、図15の両図とも上下基板SUB1、SUB2
の切断後を表わしており、LNは両基板の切断前の縁を
示す。いずれの場合も、完成状態では外部接続端子群T
g、Td及び端子CTMが存在する(図で上辺と左辺
の)部分はそれらを露出するように上側基板SUB2の
大きさが下側基板SUB1よりも内側に制限されてい
る。
【0151】端子群Tg、Tdは、それぞれ後述する走
査回路接続用端子GTM、映像信号回路接続用端子DT
Mとそれらの引出し配線部を集積回路チップCHIが搭
載されたテープキャリアパッケージTCP(図15、図
16参照)の単位に複数本まとめて名付けたものであ
る。
【0152】各群のマトリクス部から外部接続端子部に
至るまでの引出し配線は、両端に近づくにつれ傾斜して
いる。これは、パッケージTCPの配列ピッチ及び各パ
ッケージTCPにおける接続端子ピッチに表示パネルP
NLの端子DTM、GTMに合わせるためである。
【0153】又、対向電極端子CTMは、対向電極CT
に対向電圧を外部から与えるための端子である。マトリ
クス部の対向電極信号線CLは、走査回路用端子GTM
の反対側(図では右側)に引出し、各対向電圧信号線を
共通バスラインCBで一纏めにして、対向電極端子CT
Mに接続している。
【0154】透明ガラス基板SUB1、SUB2の間に
は、その縁に沿って、液晶封入口INJを除き、液晶L
Cを封止するようにシールパターンSLが形成される。
シール材は例えばエポキシ樹脂から成る。
【0155】配向膜ORI1、ORI2の層は、シール
パターンSLの内側に形成される。偏光板POL1、P
OL2はそれぞれ下部透明ガラス基板SUB1、上部透
明ガラス基板SUB2の外側の表面に構成されている。
【0156】エッチングLCは液晶分子の向きを設定す
る下部配向膜ORI1と上部配向膜ORI2との間でシ
ールパターンSLで仕切られた領域に封入されている。
下部配向膜ORI1は下部透明ガラス基板SUB1側の
保護膜PSV1の上部に形成される。
【0157】この液晶表示装置は、下部透明ガラス基板
SUB1側、上部透明ガラス基板SUB2側で別個に種
々の層を積み重ね、シールパターンSLを基板SUB2
側に形成し、下部透明ガラス基板SUB1と上部透明ガ
ラス基板SUB2とを重ね合わせ、シールパターンSL
の開口部INJから液晶LCを注入し、注入口INJを
エポキシ樹脂などで封止し、上下基板を切断することに
よって組み立てられる。
【0158】《表示装置全体等価回路》図17は本発明
による液晶表示装置の周辺回路の概要説明図であって、
同図に示すように、液晶表示基板は画像表示部がマトリ
クス状に配置された複数の画素の集合により構成され、
各画素は前記液晶表示基板の背部に配置されたバックラ
イトからの透過光を独自に変調制御できるように構成さ
れている。
【0159】液晶表示基板の構成要素の1つであるアク
ティブ・マトリクス基板SUB1上には、有効画素領域
ARにx方向(行方向)に延在し、y方向(列方向)に並
設されたゲート信号線GLと対向電圧信号線CLとそれ
ぞれ絶縁されてy方向に延在し、x方向に並設されたド
レイン信号線DLが形成されている。
【0160】ここで、ゲート信号線GL、対向電圧信号
線CL、ドレイン信号線DLのそれぞれによって囲まれ
る矩形状の領域に単位画素が形成される。
【0161】液晶表示基板には、その外部回路として垂
直走査回路V及び映像信号駆動回路Hが備えられ、前記
垂直走査回路Vによって前記ゲート信号線GLのそれぞ
れに順次走査信号(電圧)が供給され、そのタイミング
に合わせて映像信号駆動回路Hからドレイン信号線DL
に映像信号(電圧)を供給するようになっている。
【0162】尚、垂直走査回路V及び映像信号駆動回路
Hは、液晶駆動電源回路3から電源が供給されるととも
に、CPU1からの画像情報がコントローラ2によって
それぞれ表示データ及び制御信号に分けられて入力され
るようになっている。
【0163】《駆動方法》図18は本発明の液晶表示装
置の駆動波形図である。対向電圧をVCHとVCLの2
値の交流矩形波にし、それに同期させて走査信号VG
(i−1)、VG(i)の非選択電圧を1走査期間毎
に、VCHとVCLの2値で変化させる。対向電圧の振
幅幅と非選択電圧の振幅値は同一にする。
【0164】映像信号電圧は、液晶層に印加したい電圧
から、対向電圧の振幅の1/2を差し引いた電圧であ
る。
【0165】対向電圧は直流でも良いが、交流化するこ
とで映像信号電圧の最大振幅を低減でき、映像信号駆動
回路(信号側ドライバ)に耐圧の低いものを用いること
が可能になる。
【0166】《蓄積容量Cstgの働き》蓄積容量Cs
tgは、画素に書き込まれた(薄膜トランジスタTFT
がオフした後の)映像情報を長く蓄積するために設けら
れる。
【0167】本発明で用いている電界を基板面と平行に
印加する方式では、電界を基板面に垂直に印加する方式
と異なり、画素電極と対向電極で構成される容量(所謂
液晶容量)が殆ど無いため、蓄積Cstgは必須の構成
要素である。
【0168】又、蓄積容量Cstgは、薄膜トランジス
タTFTがスイッチングするとき、画素電極電位Vsに
対するゲート電位変化△Vgの影響を低減するようにも
働く。この様子を式で表わすと次のようになる。
【0169】△Vs=[Cgs/(Cgs+Cstg+
Cpix)]×ΔVg ここで、Cgsは薄膜トランジスタTFTのゲート電極
GTとソース電極SDIとの間に形成される寄生容量、
Cpixは画素電極PXと対向電極CTとの間に形成さ
れる容量、△VsはΔVgによる画素電極電位の変化
分、所謂フィードスルー電圧を表わす。
【0170】この変化分△Vsは液晶LCに加わる直流
成分の原因となるが、保持容量Cstgを大きくする
程、その値を小さくすることができる。
【0171】液晶LCに印加される直流成分の低減は、
液晶LCの寿命を向上し、液晶表示画面の切り替え時に
前の画像が残る所謂焼き付きを低減することができる。
【0172】前述したように、ゲート電極GTはi型半
導体層ASを完全に覆うよう大きくされている分、ソー
ス電極SDI、ドレイン電極SD2とのオーバーラップ
面積が増え、従って寄生容量Cgsが大きくなり、画素
電極電位Vsはゲート(走査)信号Vgの影響を受けや
すくなるという逆効果が生じる。しかし、蓄積容量Cs
tgを設けることによりこのデメリットも解消する。
【0173】《製造方法》次に、上述した液晶表示装置
の基板SUB1側の製造方法について説明する。
【0174】図19、図20および図21は本発明によ
る液晶表示装置の製造工程の説明図であって、同図にお
いて、中央の文字は工程名の略称であり、図中左側は図
10に示した薄膜トランジスタTFT部分、右側は図ゲ
ート端子付近の断面形状でみた加工の流れを示す。ま
た、工程B、工程Dを除き工程A〜工程Iは各写真処理
(フォトリソグラフィ)に対応して区分けしたもので、
各工程のいずれの断面図も写真処理後の加工が終わりフ
ォトレジストを除去した段階を示している。
【0175】尚、写真処理とは本発明ではフォトレジス
トの塗布からマスクを使用した選択露光を経て、それを
現像するまでの一連作業を示すものとし、繰り返しの説
明は避ける。以下区分けした工程に従って説明する。
【0176】工程A(図19) AN635ガラス(商品名)からなる下部透明ガラス基
板SUB1上に膜厚が300nmのAl−Pd、Al−
W、Al−Ta、Al−Ti−Ta等からなる導電膜g
1をスパッタリングにより設ける。写真処理後、リン酸
と哨酸と氷酢酸との混酸液で導電膜g1を選択的にエッ
チングする。それによって、ゲート電極GT、走査信号
線GL、対向電極CT、対向電圧信号線CL、電極PL
1、ゲート端子GTM、共通バスラインCBの第1導電
層、対向電極端子CTMの第1導電層、ゲート端子GT
Mを接続する陽極酸化バスラインSHg(図示せず)及
び陽極酸化バスラインSHgに接続された陽極酸化パッ
ド(図示せず)を形成する。
【0177】工程B(図19) 直接描画による陽極酸化マスクAOの形成後、3%酒石
酸をアンモニアによりPH6.25±0.05に調整し
た溶液をエチレングリコール液で1:9に希釈した液か
らなる陽極酸化液中に基板SUB1を浸漬し、化成電流
密度が0.5mA/cm2 になるように調整する(定電
流化成)。
【0178】次に、所定のアルミナ(Al2 3 )の膜
厚が得られるのに必要な化成電圧125Vに達するまで
陽極酸化を行う。その後、この状態で数10分保持する
ことが望ましい(定電圧化成)。これは均一なAl2
3 膜を得る上で大事なことである。それによって、導電
膜g1が陽極酸化され、ゲート電極GT、走査信号線G
L、対向電極CT、対向電圧信号線CL及び電極PL1
上に膜厚が180bnmの陽極酸化膜AOFが形成され
る。
【0179】工程C(図19) 膜厚が140nmのITO膜からなる透明導電膜g2を
スパッタリングにより設ける。写真処理後、エッチング
液として塩酸と硝酸との混酸液で透明導電膜g2を選択
的にエッチングすることにより、ゲート端子GTMの最
上層、ドレイン端子DTM及び対向電極端子CTMの第
2導電膜を形成する。
【0180】工程D(図20) プラズマCVD装置にアンモニアガス、シランガス、窒
素ガスを導入して、膜厚が220nmの窒化Si膜を設
け、プラズマCVD装置にシランガス、水素ガスを導入
して、膜厚が200nmのi型非晶質Si膜を設けた
後、プラズマCVD装置にシランガス、水素ガス、ホス
フィンガスを導入して、膜厚が30nmのN(+)型非
晶質Si膜を設ける。
【0181】工程E(図20) 写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6を使用
してN(+)型非晶質Si膜、i型非晶質Si膜を選択
的にエッチングすることにより、i型半導体層ASの島
を形成する。
【0182】工程F(図20) 写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6を使用
して、窒化Si膜を選択的にエッチングする。
【0183】工程G(図21) 膜厚が60nmのCrからなる導電膜d1をスパッタリ
ングにより設け、さらに膜厚が400nmのAl−P
d、Al−Si、Al−Ta、Al−Ti−Ta等から
なる導電膜d2をスパッタリングにより設ける。写真処
理後、導電膜d2を工程Aと同様の液でエッチングし、
導電膜d1を硝酸第2セリウムアンモニウム溶液でエッ
チングし、映像信号線DL、ソース電極SD1、ドレイ
ン電極SD2、画素電極PX、電極PL2、共通バスラ
インCBの第2導電層、第3導電層及びドレイン端子D
TMを短絡するバスラインSHd(図示せず)を形成す
る。次に、ドライエッチング装置にSF6を導入して、
N(+)型非晶質Si膜をエッチングすることにより、
ソースとドレイン間のN(+)型半導体層d0を選択的
に除去する。
【0184】工程H(図21) プラズマCVD装置にアンモニアガス、シランガス、窒
素ガスを導入して、膜厚が500nmの窒化Si膜を設
ける。写真処理後、ドレインエッチングガスとしてSF
6を使用した写真蝕刻技術で窒化Si膜を選択的にエッ
チングすることによって、保護膜PSV1を形成する。
【0185】《表示パネルPNLと駆動回路基板PCB
1》図22は図17に示した表示パネルPNLと映像信
号駆動回路Hと垂直走査回路Vを接続した状態を示す上
面図である。
【0186】CH1は表示パネルPNLを駆動させる駆
動ICチップ(下側の5個は垂直走査回路側の駆動IC
チップ、左側の10個の映像信号駆動回路側の駆動IC
チップ)である。TCPは図15、図16に示したよう
に駆動用ICチップCH1がテープ・オートメイティッ
ド・ボンディング(TAB)法により実装されたテープ
キャリアパッケージ、PCB1は上記TCPやコンデン
サ等が実装された駆動回路基板で、映像信号駆動回路用
と走査信号駆動回路用の2つに分割されている。
【0187】FGPはフレームグランドパッドであり、
シールドケースSHDに切り込んで設けられたバネ状の
破片が半田付けされる。FCは下側の駆動回路基板PC
B1と左側の駆動回路基板PCB1を電気的に接続する
フラットケーブルである。
【0188】フラットケーブルFCとしては図に示すよ
うに、複数のリード線(りん青銅の素材にSn鍍金を施
したもの)をストライプ状のポリエチレン層とポリビニ
ルアルコール層とでサンドイッチして支持したものを使
用する。
【0189】《TCPの接続構造》前記した図16は、
走査信号駆動回路Vや映像信号駆動回路Hを構成する集
積回路チップCHIがフレキシブル配線基板に搭載され
たテープキャリアパッケージの断面構造を示す図であ
り、図14はそれを液晶表示パネルの、本例では走査信
号回路用端子GTMに接続した状対を示す要部断面図で
ある。
【0190】同図において、TTBは集積回路CHIの
入力端子・配線部であり、TTMは集積回路CHIの出
力端子・配線部であって、例えばCuから成り、それぞ
れの内側の先端部(通称インナーリード)には集積回路
CHIのボンディングパッドPADが所謂フェースダウ
ンボンディング法により接続される。
【0191】端子TTB、TTMの外側の先端部(通称
アウターリード)はそれぞれ半導体集積回路チップCH
Iの入力及び出力に対応し、半田付け等によりCRT/
TFT変換回路・電源回路SUPに、異方性導電膜AC
Fによって液晶表示パネルPNLに接続される。
【0192】パッケージTCPは、その先端部がパネル
PNL側の接続端子GTMを露出した保護膜PSV1を
覆うようにパネルにPNLに接続されている。従って、
外側接続端子GTM(DTM)は保護膜PSV1かパッ
ケージTCPの少なくとも一方で覆われるので電触に対
して強くなる。
【0193】BF1はポリイミド等からなるベースフィ
ルムであり、SRSは半田付けの際、半田が余計な所へ
付かないようにマスクするためのソルダレジスト膜であ
る。シールパターンSLの外側の上下ガラス基板の隙間
は、洗浄後にエポキシ樹脂EPX等により保護され、パ
ッケージTCPと上側基板SUB2の間には更にシリコ
ン樹脂SILが充填されて保護が多重化されている。
【0194】《駆動回路基板PCB2》駆動回路基板P
CB2は、IC、コンデンサ、抵抗等の電子部品が搭載
されている。この駆動回路基板PCB2には、1つの電
圧源から複数の分圧した安定化された電圧源を得るため
の電源回路や、ホスト(上位演算処理装置)からのCR
T(陰極線管)用の情報をTFT液晶表示装置用の情報
に変換する回路を含む回路SUPが搭載されている。C
Jは外部と接続される図示しないコネクタが接続される
コネクタ接続部である。
【0195】駆動回路基板PCB1と駆動回路基板PC
B2とはフラットケーブルFC等のジョイナーJNによ
り電気的に接続されている。
【0196】図23は本発明による液晶表示装置を実装
したコンピユータモニターの外観図であって、本体50
をスタンド60で支えた構成で、大画面の液晶パネル3
0を持った薄型、軽量のモニターである。
【0197】なお、本発明による液晶表示装置は、上記
のようなディスクトップ型モニターに限らず、ノート型
等の可搬型パソコンの表示デバイスにも使用できること
は言うまでもない。
【0198】なお、繰り返しになるが、本発明は上記し
た横電界方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置に
限って適用されるものではなく、縦電界方式、あるいは
単純マトリクス方式の液晶表示装置における配向膜の液
晶配向制御能不要方法および装置としても同様に適用可
能である。
【0199】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バックライトの照明光を拡散する光学素子と集光する光
学素子の組合せで当該照明光による液晶パネルの輝度と
視野角を任意に調整できるため、高輝度化と広視野角を
両立でき、かつ低消費電力化を可能とした液晶表示装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示装置の第1実施例を説明
する模式断面図である。
【図2】図1における光散乱素子の調光機能を説明する
模式図である。
【図3】本発明の第1実施例の効果を説明する図2に対
応した視野角と輝度の関係の説明図である。
【図4】本発明による液晶表示装置の第2実施例を説明
する模式断面図である。
【図5】図4における光散乱素子の調光機能を説明する
模式図である。
【図6】本発明による液晶表示装置の第3実施例を説明
する模式断面図である。
【図7】図6に示した圧電レンズシートの調光機能を説
明する模式図である。
【図8】本発明の第1あるいは第2実施例に適用できる
正面輝度と視野角の調整を可能とする調光素子の一例を
説明する模式図である。
【図9】本発明のアクティブ・マトリクス方式カラー液
晶表示装置の一画素とブラックマトリクスBMの遮光領
域およびその周辺を示す平面図である。
【図10】図9の4ー4切断線における薄膜トランジス
タTFTの断面図である。
【図11】図9の5ー5切断線における蓄積容量Cst
gの断面図である。
【図12】横電界方式の液晶表示基板の画像表示領域に
おける1画素の電極近傍の断面図と基板周辺部の断面図
である。
【図13】配向膜のラビング方向と印加電界方向EDR
とのなす角度の説明図である。
【図14】上下の基板を含む表示パネルのマトリクス周
辺の要部平面図である。
【図15】左側に走査回路が接続された外部端子付近の
断面図である。
【図16】ゲートTCPの出力側および入力側の断面構
造の説明図である。
【図17】本発明による液晶表示装置の周辺回路の概要
説明図である。
【図18】本発明の液晶表示装置の駆動波形図である。
【図19】本発明による液晶表示装置の製造工程の説明
図である。
【図20】本発明による液晶表示装置の製造工程の図1
9に続く説明図である。
【図21】本発明による液晶表示装置の製造工程の図2
0に続く説明図である。
【図22】図17に示した表示パネルPNLと映像信号
駆動回路Hと垂直走査回路Vを接続した状態を示す上面
図である。
【図23】本発明による液晶表示装置を実装したコンピ
ユータモニターの外観図である。
【図24】一般的な液晶表示装置の概略構造を説明する
ための展開斜視図である。
【図25】バックライトと液晶パネルとの間にプリズム
シートを2枚設置した場合と1枚設置した場合およびプ
リズムシートを使用せずに光拡散シートのみの場合の上
下方向視野角と輝度の関係の説明図である。
【符号の説明】
1a 上基板 1b 下基板 3 液晶パネル 4a 上偏光板 4b 下偏光板 5 線状光源(ランプ) 6 反射器 7 バックライト 8a 上透明電極層 8b 下透明電極層 9a 高分子層 9b 低分子ネマチック液晶 10 光散乱シート 11a 上プリズムシート 11b 下プリズムシート 12 集光シート 13 調光電源 14 調光スイッチ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向配置された少なくとも一方に画素選択
    用の電極を有する一対の透明基板の間に液晶層を挟持し
    てなる液晶パネルと、前記液晶パネルを挟んで配置され
    た上偏光板および下偏光板と、前記電極に表示信号に応
    じた電圧を印加するための駆動手段と、前記液晶パネル
    の背面に設置されたバックライトとを上フレームおよび
    この上フレームと連接する下フレームにより固定してな
    り、 前記バックライトと前記液晶パネルの間に、前記バック
    ライトからの出射光を集光する集光素子と、この集光素
    子の前記液晶パネル側に積層して前記集光素子からの光
    の透過光の散乱度合いを可変とした光散乱素子を具備し
    たことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】対向配置された少なくとも一方に画素選択
    用の電極を有する一対の透明基板の間に液晶層を挟持し
    てなる液晶パネルと、前記液晶パネルを挟んで配置され
    た上偏光板および下偏光板と、前記電極に表示信号に応
    じた電圧を印加するための駆動手段と、前記液晶パネル
    の背面に設置されたバックライトとを上フレームおよび
    この上フレームと連接する下フレームにより固定してな
    り、 前記バックライトと前記液晶パネルの間に、前記バック
    ライトからの出射光の透過光を散乱させる度合いを可変
    とした光散乱素子と、この光散乱素子の前記液晶パネル
    側に積層して前記光散乱素子からの光を集光する集光素
    子とを具備したことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記光散乱素子が、一対の透明電極間に高
    分子中に有機低分子ネマチック液晶を分散した高分子分
    散型液晶シートであることを特徴とする請求項1に記載
    の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記高分子分散型液晶シートが、一対の透
    明電極間に有機低分子ネマチック液晶を挟持してなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記光散乱素子が、透明基板上に傾き角が
    可変に植立された多数の光散乱性プレートからなる光散
    乱板からなり、前記傾き角により透過する光の散乱度を
    変化させることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示
    装置。
  6. 【請求項6】前記集光素子が、印加される電圧値によっ
    て透過光の集光度が変化する透明圧電フィルムであるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
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