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JPH11134776A - ディスク再生装置、データ再生方法 - Google Patents

ディスク再生装置、データ再生方法

Info

Publication number
JPH11134776A
JPH11134776A JP29677397A JP29677397A JPH11134776A JP H11134776 A JPH11134776 A JP H11134776A JP 29677397 A JP29677397 A JP 29677397A JP 29677397 A JP29677397 A JP 29677397A JP H11134776 A JPH11134776 A JP H11134776A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
read
data
start position
transfer request
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29677397A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihiko Iida
道彦 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP29677397A priority Critical patent/JPH11134776A/ja
Publication of JPH11134776A publication Critical patent/JPH11134776A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リードコマンドに基づくデータ再生出力の迅
速化。 【解決手段】 シーク動作の終了地点から読出区間の開
始位置(転送要求開始位置)に達するまでの間、つまり
ディスク回転待ちの期間において、一時的にディスク状
記録媒体の回転速度を高速化させる(F104〜F10
6)ことで、ディスク回転待ち期間を短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスク状記録媒体
に対応して再生動作を行なうことのできるディスク再生
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学ディスク記録媒体としてCD(コン
パクトディスク)方式のディスクや、マルチメディア用
途に好適なDVD(Digital Versatile Disc/Digital
VideoDisc)と呼ばれるディスクなどが開発されてい
る。これらの光ディスクに対応する再生装置では、ディ
スク上のトラックに対してレーザ光を照射し、その反射
光を検出することでデータの読出を行う。
【0003】ディスク上のトラックTKは、図7に模式
的に示すように例えばディスク内周側から外周側に向か
ってスパイラル(螺旋)状に形成されている。ディスク
が回転されることで再生装置からのレーザ光は、このス
パイラル状のトラックにそって照射されていき、データ
読出が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばホス
トコンピュータからのリードコマンド(データ転送要
求)に応じてディスク再生動作を行い、再生されたデー
タをホストコンピュータに送信する再生装置では、その
リードコマンドに応じて迅速にデータ転送を行うことが
求められる。リードコマンドは、通常リードコマンドと
してのデータとともに、転送要求データ区間としての開
始位置と、その開始位置からのデータ長により構成され
る。つまりホストコンピュータは再生命令と再生すべき
区間を指定する。
【0005】このようなリードコマンド発生時の再生装
置の動作としては、まずリードコマンドとともに要求さ
れたデータ区間の読出を行うために、光学ヘッドのシー
ク動作を実行する。つまりリードコマンドにより転送要
求されたデータ区間の開始位置(以下、転送要求開始位
置という)からのデータ読込を行うためのシーク動作で
ある。そしてシーク終了後、転送要求開始位置に達した
時点からデータ読込を開始し、その読込動作は、リード
コマンドにより転送要求されたデータ区間の終了位置
(以下、転送要求終了位置という)まで行われる。この
ように転送要求開始位置から転送要求終了位置までのデ
ータ読出を行って、必要なデコード処理やエラー訂正処
理等を行い、要求されたデータをホストコンピュータに
転送する。
【0006】このような動作を遅延させる原因の1つと
して、シーク動作終了時点から転送要求開始位置に達す
るまでの待機時間がある。図8で待機時間による処理の
遅れを説明する。図8はディスク上のスパイラル状のト
ラックTKの一部を表しており、いま図示するように転
送要求開始位置TGSから転送要求終了位置TGEまで
のデータ読出が要求されたとする。光学ヘッドのシーク
動作は、例えば転送要求開始位置TGSからトラック1
周回前までの範囲を目的位置として行われる。いま、シ
ーク動作が終了された時点でのレーザ光のスポットの位
置(以下、シーク着地点)が、転送要求開始位置TGS
からトラック1周回前までの範囲内である図中SEで示
す位置であったとする。
【0007】この場合、破線で示すようにスポットが転
送要求開始位置TGSに達するまでの期間は読出待機W
となる。この例の場合、ディスク約3/4周分の回転時
間が待機時間となる。そしてスポットが転送要求開始位
置TGSに達したら、太線で示すように転送要求終了位
置TGEまでの読出動作RDを実行する。つまりこの例
の場合ではディスクが約3/4周回転するために必要な
時間が無駄な時間となり、この回転待ち(レイテンシ)
の時間だけホストコンピュータへのデータ転送が遅れる
ことになる。このような回転待ちは、シーク着地点と転
送要求開始位置TGSの位置関係により、最大でディス
クが約1周弱の回転に要する時間となる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、スパイラル状にトラックが形成されたディ
スク状記録媒体に対して再生動作を行うディスク再生装
置において、シーク後のディスク回転待ちの時間による
再生動作の遅れを解消することを目的とする。
【0009】このために再生装置の制御手段は、読出区
間が指定されたデータ要求に応じて、読出区間の開始位
置を目標として前記読出位置制御手段に前記データ読出
手段のシーク動作を実行させるとともに、データ読出手
段の読出位置がシーク動作の終了地点から読出区間の開
始位置(転送要求開始位置)に達するまでの間、一時的
にスピンドル手段にディスク状記録媒体の回転速度を高
速化させるようにする。つまり、回転待ちとされる期間
においてディスク回転速度を一時的にあげることで、回
転待ち時間を短縮する。もちろん回転待ちの終了後、つ
まり転送要求開始位置に達したら、通常の回転速度で読
み出し動作を開始するわけであるが、このために、上記
一時的な回転速度の高速化処理において、高速化を開始
した後、所定のタイミングで減速を行うものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
光ディスクを記録媒体とするディスク再生装置を説明し
ていく。これらの例のディスク再生装置に装填される光
ディスクは、例えばCD−DA(COMPACT DISC DIGITAL
AUDIO)、CD−ROMなどのCD方式のディスクや、
DVD(DIGITAL VERSATILE DISC/DIGITAL VIDEO DIS
C)と呼ばれるディスクなどが考えられる。もちろん他
の種類の光ディスクに対応するディスク再生装置でも本
発明は適用できるものである。
【0011】図1は本例のディスク再生装置の要部のブ
ロック図である。ディスク90は、ターンテーブル7に
積載され、再生動作時においてスピンドルモータ1によ
って一定線速度(CLV)もしくは一定角速度(CA
V)で回転駆動される。そしてピックアップ1によって
ディスク90にエンボスピット形態や相変化ピット形態
などで記録されているデータの読み出しが行なわれるこ
とになる。ピックアップ1内には、レーザ光源となるレ
ーザダイオード4や、反射光を検出するためのフォトデ
ィテクタ5、レーザ光の出力端となる対物レンズ2、レ
ーザ光を対物レンズ2を介してディスク記録面に照射
し、またその反射光をフォトディテクタ5に導く光学系
が形成される。対物レンズ2は二軸機構3によってトラ
ッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持され
ている。またピックアップ1全体はスレッド機構8によ
りディスク半径方向に移動可能とされている。
【0012】ディスク90からの反射光情報はフォトデ
ィテクタ5によって検出され、受光光量に応じた電気信
号とされてRFアンプ9に供給される。RFアンプ9に
は、フォトディテクタ5としての複数の受光素子からの
出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算
/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な
信号を生成する。例えば再生データであるRF信号、サ
ーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、トラッキ
ングエラー信号TEなどを生成する。RFアンプ9から
出力される再生RF信号は2値化回路11へ、フォーカ
スエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサー
ボプロセッサ14へ供給される。
【0013】RFアンプ9で得られた再生RF信号は2
値化回路11で2値化されることでいわゆるEFM信号
(8−14変調信号;CDの場合)もしくはEFM+信
号(8−16変調信号;DVDの場合)とされ、デコー
ダ12に供給される。デコーダ12ではEFM復調,エ
ラー訂正処理ド等を行ない、また必要に応じてCD−R
OMデコード、MPEGデコードなどを行なってディス
ク90から読み取られた情報の再生を行なう。
【0014】なおデコーダ12は、EFM復調したデー
タをメモリ部としてのデータバッファ20に蓄積してい
き、このデータバッファ20上でエラー訂正処理等を行
う。つまり再生出力するデータとしては、ディスク90
から読み出されたデータがデータバッファ20に蓄積さ
れながら、エラー訂正処理等の必要な処理が施され、所
定のデータストリームとして形成される。
【0015】インターフェース部13は、外部のホスト
コンピュータと接続され、ホストコンピュータとの間で
再生データやリードコマンドの通信を行う。即ちデータ
バッファ20上で構築された再生データは、インターフ
ェース部13を介してホストコンピュータに出力され
る。またホストコンピュータからのリードコマンドその
他の信号はインターフェース部13を介してシステムコ
ントローラ10に供給される。
【0016】サーボプロセッサ14は、RFアンプ9か
らのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信
号TEや、デコーダ12もしくはシステムコントローラ
10からのスピンドルエラー信号SPE等から、フォー
カス、トラッキング、スレッド、スピンドルの各種サー
ボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。即ち
フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号T
Eに応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドラ
イブ信号を生成し、二軸ドライバ16に供給する。二軸
ドライバ16はピックアップ1における二軸機構3のフ
ォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することに
なる。これによってピックアップ1、RFアンプ9、サ
ーボプロセッサ14、二軸ドライバ16、二軸機構3に
よるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボル
ープが形成される。
【0017】またサーボプロセッサ14はスピンドルモ
ータドライバ17に対して、スピンドルエラー信号SP
Eに応じて生成したスピンドルドライブ信号を供給す
る。スピンドルモータドライバ17はスピンドルドライ
ブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ
6に印加し、スピンドルモータ6のCLV回転を実行さ
せる。またサーボプロセッサ14はシステムコントロー
ラ10からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応
じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモ
ータドライバ17によるスピンドルモータ6の起動また
は停止などの動作も実行させる。なおスピンドルモータ
7にはFG(周波数発生器)6aが取り付けられてお
り、このFG6aからはモータ回転速度に応じた周波数
信号となるFGパルスが出力される。システムコントロ
ーラ11はこのFGパルスをカウントすることで、スピ
ンドルモータ6(ディスク90)の回転速度や、回転角
度位置を知ることができる。
【0018】またサーボプロセッサ14は、例えばトラ
ッキングエラー信号TEの低域成分として得られるスレ
ッドエラー信号や、システムコントローラ10からのア
クセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を
生成し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドド
ライバ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機
構8を駆動する。スレッド機構8には図示しないが、ピ
ックアップ1を保持するメインシャフト、スレッドモー
タ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライバ1
5がスレッドドライブ信号に応じてスレッドモータ8を
駆動することで、ピックアップ1の所要のスライド移動
が行なわれる。
【0019】ピックアップ1におけるレーザダイオード
4はレーザドライバ18によってレーザ発光駆動され
る。システムコントローラ10はディスク90に対する
再生動作を実行させる際に、レーザパワーの制御値をオ
ートパワーコントロール回路19にセットし、オートパ
ワーコントロール回路19はセットされたレーザパワー
の値に応じてレーザ出力が行われるようにレーザドライ
バ18を制御する。
【0020】なお、記録動作が可能な装置とする場合
は、記録データに応じて変調された信号がレーザドライ
バ18に印加される。例えば記録可能タイプのディスク
90に対して記録を行う際には、ホストコンピュータか
らインターフェース部13に供給された記録データは図
示しないエンコーダによってエラー訂正コードの付加、
EFM+変調などの処理が行われた後、レーザドライバ
18に供給される。そしてレーザドライバ18が記録デ
ータに応じてレーザ発光動作をレーザダイオード4に実
行させることで、ディスク90に対するデータ記録が実
行される。
【0021】以上のようなサーボ及びデコード、エンコ
ードなどの各種動作はマイクロコンピュータによって形
成されたシステムコントローラ10により制御される。
例えば一連の再生動作制御としては、システムコントロ
ーラ10はホストコンピュータからのリードコマンドに
応じて、要求されたデータ区間の読出を行うための動作
として、サーボプロセッサ14に指令を出し、リードコ
マンドにより転送要求されたデータ区間として転送要求
開始位置をターゲットとするピックアップ1のシーク動
作を実行させる。そしてシーク終了後、転送要求開始位
置から転送要求終了位置までのデータ区間の読出を実行
させ、デコーダ12、データバッファ20に必要な処理
を実行させ、転送要求開始位置から転送要求終了位置ま
での再生データ(要求されたデータ)をインターフェー
ス部13からホストコンピュータに転送させる制御を行
う。
【0022】このようなディスク再生装置において、ホ
ストコンピュータからのリードコマンド発生した際の処
理について図2〜図4で説明していく。図2はリードコ
マンド発生時のシステムコントローラ10の制御処理を
示したもので、また図3はシステムコントローラ10の
制御によって実現されるディスク90のトラックTK上
での動作を模式的に示したものである。また図4は、読
出動作の開始前におけるスピンドルモータ6の回転速度
制御の動作を示すものである。
【0023】リードコマンドが発生すると、システムコ
ントローラ10の処理は図2のステップF101に進
み、まずリードコマンドとともに指定された要求データ
の範囲(読み出すべき先頭のアドレス及びデータ長)に
対するシーク動作を実行させる。この場合、シーク目標
は、転送要求開始位置をターゲットとし、その転送要求
開始位置から手前の1トラック分の範囲とする。シーク
動作としてサーボプロセッサ14にこのようなシーク目
標を設定して指示を出すことでスレッド機構8によるピ
ックアップ1の移動及び二軸機構3による対物レンズ2
のトラックジャンプにより、レーザスポットの位置が転
送要求終了位置から1トラック分手前となる範囲に移動
される。このようなシーク動作が完了すると、処理はス
テップF102からF103に進み、続いてステップF
103で本例の特徴的な動作となるスピンドル制御動作
を実行すべきか否かの判断を行うことになる。
【0024】まずステップF103では、シーク動作の
着地点と転送要求開始位置TGSまでのトラック範囲と
しての角度を判別する。この角度とは、即ちピックアッ
プ1からのレーザスポットが、シーク着地点から転送要
求開始位置TGSに達するまでの読出待機期間に相当す
る回転角度範囲(回転待ち角度)となる。図3に示すよ
うに、シーク着地点SEが例えば転送要求開始位置TG
Sよりも約1回転弱手前の地点であったとすると、回転
待ち角度は図示するようにθWとなる。つまり、ディス
ク90が角度θWだけ回転することで、レーザスポット
は転送要求開始位置TGSに達することになり、この角
度θW分の回転に要する期間は回転待ち期間として、破
線矢印Wとして示すように読み出し動作を待機すること
になる。
【0025】ところでこの回転待ち角度θWは、シーク
着地点SEと転送要求開始位置TGSの位置関係によっ
て、その都度異なることになるが、ステップF103で
は、その回転待ち角度θWが図3に例示する角度θN以
上であるか否かを判断する処理となる。図3の例では角
度θNとは、転送要求開始位置TGSから約45゜の手
前までの角度範囲としている。なお、この角度θN=4
5゜としたのはあくまでも一例にすぎない。また回転待
ち角度θWは、例えばシーク着地点SEで得られるアド
レスと、転送要求開始位置TGSのアドレスにより算出
できる。
【0026】回転待ち角度θWが所定の角度θN以上で
あったら、処理はステップF104に進み、サーボプロ
セッサ14にスピンドルモータ6の加速を指示する。こ
れによりスピンドルモータドライバ17からスピンドル
モータ6に対して加速ドライブ電圧が印加され、スピン
ドルモータ6(ディスク90)の回転速度が加速され
る。例えば図4(a)にスピンドルモータ6の回転速
度、図4(b)にドライブ電圧を示すが、処理がステッ
プF104に進む時点、つまりレーザスポットがシーク
着地点SEにある時点から、図4(b)のようにドライ
ブ電圧が通常の電圧VN (つまりその読出動作で制御さ
れるべき回転速度SPN に対応する電圧値)から電圧値
VH に上げられ、これに応じて図4(a)に示すように
スピンドルモータ6の回転速度が回転速度SPN から、
より高速の回転速度SPH に加速されていく。なお、回
転速度SPH は、例えばそのスピンドルモータ6の最高
回転速度としてもよいし、最高回転速度よりは低い回転
速度としてもよい。
【0027】スピンドルモータ6は回転速度SPH に達
した後、ドライブ電圧VH に応じて回転速度SPH を維
持して回転するが、この間システムコントローラ10
は、ステップF105の処理として、例えばFG6aか
らのパルスのカウントにより、回転角度位置を監視して
いる。そしてスピンドルモータ6を減速すべき角度位置
に達したか否かを判断する。一例として、転送要求開始
位置TGSから角度θNだけ手前となる位置が減速位置
として設定されていたとすると、ディスク回転が図3の
シーク着地点SEの時点から約3/4回転すると(つま
り約3/4回転分のFGパルスカウントが行われると)
システムコントローラ10は減速位置Gに達したと判断
し、処理をステップF106に進め、サーボプロセッサ
14にスピンドルモータ6の減速を指示する。例えば減
速位置Gのタイミングで図4(b)に示されるように、
ドライブ電圧が通常の電圧VN に戻され、これに応じて
図4(a)に示すようにスピンドルモータ6の回転速度
が高速の回転速度SPH から、より通常の回転速度SP
N に減速されていく。そして減速完了後は、ドライブ電
圧VN に応じて回転速度SPNを維持して回転する。
【0028】減速処理後、システムコントローラ10
は、ステップF107においてレーザスポットの位置が
転送要求開始位置TGSに達したか否かを監視してい
る。そして転送要求開始位置TGSに達したら、処理は
ステップF108に進み、図3に示すようにその転送要
求開始位置TGSからのデータの読出動作RDを行う。
読み出されたデータはデコード、エラー訂正処理等が行
われ、データバッファ20に蓄積されていくとともに、
インターフェース部13を介してホストコンピュータに
転送されていくことになる。この読出動作RDは転送要
求終了位置TGEまで実行され、この転送要求終了位置
TGEまでのデータがホストコンピュータに転送される
ことで、一連の読出動作が終了される。
【0029】このような動作により、シーク着地点SE
から転送要求開始位置TGSの位置までディスク回転待
ちを行なうことが必要な期間には、一時的にスピンドル
モータ6が高速回転されるため、そのディスク回転待ち
時間は大きく短縮されることになる。これによりシーク
後に転送要求開始位置TGSに迅速に到達でき、データ
読出動作及びホストコンピュータに対するデータ転送を
迅速に実現できる。
【0030】ところで、ステップF103で否定結果が
出る場合とは、図3からもわかるように、シーク着地点
SEが転送要求開始位置TGSにかなり近い状態であ
り、つまりディスク回転待ち期間が短い場合である。換
言すれば、スピンドルモータ6の加速/減速を実行する
余裕がないか、もしくは実行してもさほどの効果は得ら
れない場合である。そこでそのような場合はスピンドル
モータ6の加速/減速を行わずにステップF107に進
み、転送要求開始位置TGSへの到達を待機し、転送要
求開始位置TGSに達したらデータ読出及び転送処理を
行うことになる。
【0031】なお、回転角度位置の監視は、FGパルス
のカウント以外でも可能である。例えばRF信号の2値
化回路11の出力のエッジ数をカウントしたり、さらに
は高速回転状態でもデコーダ12内のPLL回路(再生
クロック発生部)がロックできる場合は、再生クロック
をカウントする方法で、回転角度位置を判別することが
できる。また、この回転角度位置の監視は、上述のよう
にスピンドルモータ6を減速させるタイミングを得るた
めのものであるが、この減速タイミングの設定方式も各
種考えられる。またその減速タイミングは、スピンドル
モータ6の性能、応答性、回転速度VH としての設定値
などに応じて適切に決められるべきものでもある。
【0032】例えばスピンドルモータ6の応答性によっ
ては、ドライブ電圧と回転速度の推移の関係として、上
記図4と図5のような違いがあらわれる。上記図4の例
はドライブ電圧に対して比較的応答性のよいスピンドル
モータの場合であり、図からわかるようにドライブ電圧
を電圧VN と電圧VH の間で変化させることで迅速に回
転速度が追従しているが、図5の例は比較的応答性の悪
いスピンドルモータの場合で、図示するようにドライブ
電圧を電圧VN から電圧VH に切り換えても、回転速度
SPH に達するまで時間がかかっている。また、ドライ
ブ電圧を電圧VH から電圧VN に切り換えても、通常の
回転速度SPN に戻るまでも時間がかかっている。例え
ばこのように応答性が緩やかに設定されているスピンド
ルモータの場合は、転送要求開始位置TGSで通常速度
SPN とするためには、減速タイミングを比較的速いタ
イミングとしなければならない。
【0033】例えばこのような事情から、シーク着地点
SEから転送要求開始位置TGSまでの期間における加
速/減速のタイミングは、各種の設定が考えられる。も
ちろんシーク着地点SEから転送要求開始位置TGSの
間の回転待ち角度θWも、再生動作毎に変化するため、
その回転待ち角度θWに応じても最適な加速/減速のタ
イミングは異なるものとなる。減速タイミングの設定方
式としては、1つには上述の例のように、転送要求開始
位置TGSまでの角度が或る特定の角度に達した位置と
してもよいし、また回転待ち角度θWの中間角度位置な
どのように、シーク着地時点で判別される回転待ち角度
θWに応じて設定してもよい。
【0034】例えば図6(a)は上記図5のように比較
的応答性が緩やかに設定されたスピンドルモータ6が採
用される場合の例であり、この例では回転待ち角度θW
の中間角度位置を減速位置Gとすることで、転送要求開
始位置TGSに達する時点で通常の回転速度SPN に戻
るようにしている。また図6(b)は、例えばシーク着
地点SEから、転送要求開始位置TGより所定角度(例
えば上記θN)手前の地点までの角度範囲の中間角度位
置を、減速位置Gとすることで、転送要求開始位置TG
より所定角度手前の地点に達する時点で通常の回転速度
SPN に戻るようにしている。
【0035】また図6(c)は比較的応答性が迅速に設
定されたスピンドルモータ6が採用される場合の例であ
り、この例では転送要求開始位置TGより所定角度手前
の地点を減速位置Gとして減速を開始し、転送要求開始
位置TGに達する時点で通常の回転速度SPN に戻るよ
うにしている。また図6(d)の例は、転送要求開始位
置TGより所定角度手前の地点を減速位置Gとして減速
を開始させ、転送要求開始位置TGに達するより前の時
点で通常の回転速度SPN に戻るようにしているもので
ある。この所定角度をθNとしたのが上記図4の例に相
当する。以上のように減速タイミングの設定は各種考え
られ、スピンドルモータ6の性能等を考慮して好適な方
式が採用されればよい。
【0036】以上実施の形態の例を説明してきたが、本
発明としては再生装置の構成や動作について各種の変形
例が考えられる。動作としては、どのような方式であ
れ、ディスク回転待ちとされていた期間においてスピン
ドル高速回転を実行させるようにすればよい。また、内
周から外周にスパイラル状にトラックが進行するディス
クの例で説明してきたが、外周から内周にスパイラル状
にトラック(データ記録再生方向)が進行するディスク
に対応する再生装置でも本発明は適用できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、シーク
動作の終了地点から読出区間の開始位置(転送要求開始
位置)に達するまでの間、つまりディスク回転待ちの期
間において、一時的にディスク状記録媒体の回転速度を
高速化させるため、その分ディスク回転待ち期間が短縮
され、迅速なデータ読出処理の開始が可能となる。これ
によってデータ再生出力(例えばホストコンピュータへ
のデータ転送)が非常に迅速にできるようになるという
効果がある。
【0038】また、この回転待ちの期間においてディス
ク状記録媒体の回転速度を高速化させた後、所要のタイ
ミングで回転速度を減速させることで、転送要求開始位
置においてディスク回転速度を適正な速度(読出動作の
ための所定の速度)とすることができるため、読出動作
に悪影響を与えることはない。さらに、シーク動作の終
了地点から転送要求開始位置に達するまでの区間が、デ
ィスク状記録媒体上で所定角度以内の区間となっている
場合、つまり元々ディスク回転待ち期間が微少な期間と
なっている場合は、ディスク状記録媒体の回転速度の高
速化を実行させないことで、最も適切な処理が実行され
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の再生装置のブロック図で
ある。
【図2】実施の形態のリードコマンド発生時の処理のフ
ローチャートである。
【図3】実施の形態の読出動作の説明図である。
【図4】実施の形態の回転速度高速化動作の説明図であ
る。
【図5】実施の形態の他の回転速度高速化動作の説明図
である。
【図6】実施の形態で採用できる各種の回転速度高速化
動作の説明図である。
【図7】ディスクのスパイラルトラックの説明図であ
る。
【図8】従来の読出動作の説明図である。
【符号の説明】
1 ピックアップ、2 対物レンズ、3 二軸機構、4
レーザダイオード、5 フォトディテクタ、6 スピ
ンドルモータ、6a FG、8 スレッド機構、9 R
Fアンプ、10 システムコントローラ、13 インタ
ーフェース部、14 サーボプロセッサ、20 データ
バッファ、90 ディスク、TGS 転送要求開始位
置、TGE 転送要求終了位置、SE シーク着地点、
W 読出待機、RD 読出動作

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパイラル状にトラックが形成されたデ
    ィスク状記録媒体に対して再生動作を行うディスク再生
    装置において、 ディスク状記録媒体を回転駆動するスピンドル手段と、 前記トラックに記録されているデータの読出を行うデー
    タ読出手段と、 前記トラックに対する前記データ読出手段の読出位置を
    制御する読出位置制御手段と、 読出区間が指定されたデータ要求に応じて、前記読出区
    間の開始位置を目標として前記読出位置制御手段に前記
    データ読出手段のシーク動作を実行させるとともに、前
    記データ読出手段の読出位置が前記シーク動作の終了地
    点から前記読出区間の開始位置に達するまでの間、一時
    的に前記スピンドル手段にディスク状記録媒体の回転速
    度を高速化させることができる制御手段と、 を備えたことを特徴とするディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記スピンドル手段に
    ディスク状記録媒体の回転速度を高速化させた後、所要
    のタイミングで前記スピンドル手段にディスク状記録媒
    体の回転速度を減速させることで、前記データ読出手段
    の読出位置が前記読出区間の開始位置に達した時点で、
    ディスク状記録媒体の回転速度が読出動作のための所定
    の速度とされているようにすることを特徴とする請求項
    1に記載のディスク再生装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記シーク動作の終了
    地点から前記読出区間の開始位置に達するまでの区間
    が、ディスク状記録媒体上で所定角度以内の区間となっ
    ている場合は、前記スピンドル手段によるディスク状記
    録媒体の回転速度の高速化を実行させないことを特徴と
    する請求項1に記載のディスク再生装置。
  4. 【請求項4】 スパイラル状にトラックが形成されたデ
    ィスク状記録媒体に対するデータ再生方法として、 読出区間が指定されたデータ要求に応じて前記読出区間
    の開始位置を目標とするシーク動作を行ない、 前記シーク動作の終了地点から前記読出区間の開始位置
    に達するまでの読出待機期間にディスク状記録媒体の回
    転速度を一時的に高速化した後、読出動作のための所定
    の速度にまで減速させ、 前記読出区間の開始位置に達した時点からデータ読出動
    作を行うことを特徴とするデータ再生方法。
JP29677397A 1997-10-29 1997-10-29 ディスク再生装置、データ再生方法 Withdrawn JPH11134776A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6678231B2 (en) 2000-11-17 2004-01-13 Nec Corporation Disc reading control apparatus, method thereof and computer program product for controlling disc reading

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6678231B2 (en) 2000-11-17 2004-01-13 Nec Corporation Disc reading control apparatus, method thereof and computer program product for controlling disc reading

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