JPH1112890A - エアジェット織機におけるサブノズルタイミングの設定方法および設定装置 - Google Patents
エアジェット織機におけるサブノズルタイミングの設定方法および設定装置Info
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- JPH1112890A JPH1112890A JP15991497A JP15991497A JPH1112890A JP H1112890 A JPH1112890 A JP H1112890A JP 15991497 A JP15991497 A JP 15991497A JP 15991497 A JP15991497 A JP 15991497A JP H1112890 A JPH1112890 A JP H1112890A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エアジェット織機におけるサブノズルタ
イミングの設定を極めて容易に行い、エアジェット織機
の空気消費量を効果的に低減する。 【解決手段】 エアジェット織機のクランク角度(θ)
に対する筬通し幅左端からの距離(l)の線図におい
て、緯入れ開始角度θ0 に緯入れ開始時の遅い糸速によ
る補正値Kを加え、最終サブノズル1の起点からの距離
lE および該最終サブノズル1噴射開始角度θE による
定まる点との間を通る関数を求め、該関数においてi番
目のサブノズル1位置li に対応するクランク角度θ
(li )を計算し、得られたθ(li )をi番目のサブノ
ズル1の噴射タイミングとして設定することを特徴とす
るエアジェット織機におけるサブノズル1タイミングの
設定方法により達成する。
イミングの設定を極めて容易に行い、エアジェット織機
の空気消費量を効果的に低減する。 【解決手段】 エアジェット織機のクランク角度(θ)
に対する筬通し幅左端からの距離(l)の線図におい
て、緯入れ開始角度θ0 に緯入れ開始時の遅い糸速によ
る補正値Kを加え、最終サブノズル1の起点からの距離
lE および該最終サブノズル1噴射開始角度θE による
定まる点との間を通る関数を求め、該関数においてi番
目のサブノズル1位置li に対応するクランク角度θ
(li )を計算し、得られたθ(li )をi番目のサブノ
ズル1の噴射タイミングとして設定することを特徴とす
るエアジェット織機におけるサブノズル1タイミングの
設定方法により達成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアジェット織機
におけるサブノズルタイミングの設定方法に関する。エ
アジェット織機の空気消費量を低減するためには、バル
ブあたりのサブノズル本数を減らして(好ましくは、最
終的には1サブノズル/1バルブが最良である)、効果
的なリレー噴射をさせることが重要である。しかし、こ
のようにバルブ個数が増えることによって、サブノズル
タイミングの設定が困難になるという問題が生じる。本
発明は、このような問題を解決する方法を提供するもの
である。
におけるサブノズルタイミングの設定方法に関する。エ
アジェット織機の空気消費量を低減するためには、バル
ブあたりのサブノズル本数を減らして(好ましくは、最
終的には1サブノズル/1バルブが最良である)、効果
的なリレー噴射をさせることが重要である。しかし、こ
のようにバルブ個数が増えることによって、サブノズル
タイミングの設定が困難になるという問題が生じる。本
発明は、このような問題を解決する方法を提供するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、エアジェット織機におけるサブノ
ズルタイミングの設定方法としては、ストロボスコープ
による方法がある。この方法を簡単に述べれば、サブノ
ズルの噴射開始タイミングを設定するに際して、実際に
メインノズルによって杼道内に緯糸を緯入れし、その間
に緯糸の先端が各サブノズル群の最初のサブノズルへ到
達するタイミングをストロボスコープによって観察し、
その時の織機の回転角度を割り出し、噴射開始タイミン
グを設定する。しかし、このストロボスコープによる緯
糸先端の観察は、多数の経糸の隙間より行わなければな
らず、観測し難く、また時間の掛かる作業であり、その
割に緯入れ速度の変動に対し正確性に乏しいものであ
る。加えて、織幅が広幅化し、仕掛かり品種の変更要求
が大きくなると、そのような複雑な観察作業をその都度
必要とし、サブノズルの噴射タイミングの最適設定が非
常に煩わしく困難となっている。
ズルタイミングの設定方法としては、ストロボスコープ
による方法がある。この方法を簡単に述べれば、サブノ
ズルの噴射開始タイミングを設定するに際して、実際に
メインノズルによって杼道内に緯糸を緯入れし、その間
に緯糸の先端が各サブノズル群の最初のサブノズルへ到
達するタイミングをストロボスコープによって観察し、
その時の織機の回転角度を割り出し、噴射開始タイミン
グを設定する。しかし、このストロボスコープによる緯
糸先端の観察は、多数の経糸の隙間より行わなければな
らず、観測し難く、また時間の掛かる作業であり、その
割に緯入れ速度の変動に対し正確性に乏しいものであ
る。加えて、織幅が広幅化し、仕掛かり品種の変更要求
が大きくなると、そのような複雑な観察作業をその都度
必要とし、サブノズルの噴射タイミングの最適設定が非
常に煩わしく困難となっている。
【0003】特開昭63−92754号公報には、実際
の緯入れ時に、緯入れ毎に、あるいはある周期毎に、織
機の回転角との関連で、緯糸の実際の到達タイミングを
緯糸の到達点で測定し、この到達タイミングと緯糸測長
貯留装置の係止ピンの緯糸解舒タイミングとから求めた
緯糸の飛走特性から各サブノズル群についての噴射開始
タイミングおよび終了タイミングを自動的に設定し調整
するようにすることが提案されている。
の緯入れ時に、緯入れ毎に、あるいはある周期毎に、織
機の回転角との関連で、緯糸の実際の到達タイミングを
緯糸の到達点で測定し、この到達タイミングと緯糸測長
貯留装置の係止ピンの緯糸解舒タイミングとから求めた
緯糸の飛走特性から各サブノズル群についての噴射開始
タイミングおよび終了タイミングを自動的に設定し調整
するようにすることが提案されている。
【0004】また、特開平5−86543号公報には、
空気噴射により緯糸を緯入れするノズルと、該ノズルに
供給する空気の圧力を種々変更しつつ緯糸解舒タイミン
グのデータを検出する手段と、検出された緯糸解舒タイ
ミングのデータに基いてノズル特性を算出する手段と、
算出されたノズル特性に基いて緯入れ条件を設定する手
段とを含んで構成した流体噴射式織機が提案されてい
る。
空気噴射により緯糸を緯入れするノズルと、該ノズルに
供給する空気の圧力を種々変更しつつ緯糸解舒タイミン
グのデータを検出する手段と、検出された緯糸解舒タイ
ミングのデータに基いてノズル特性を算出する手段と、
算出されたノズル特性に基いて緯入れ条件を設定する手
段とを含んで構成した流体噴射式織機が提案されてい
る。
【0005】しかしながら、これらの装置においては、
何れも、緯糸の飛走状態を測定する装置を必要とし、そ
れらの測定装置に基いて緯糸噴射タイミングを設定する
ため、条件変更の都度、多数回に亘り空運転をする必要
があり、実用上問題があった。
何れも、緯糸の飛走状態を測定する装置を必要とし、そ
れらの測定装置に基いて緯糸噴射タイミングを設定する
ため、条件変更の都度、多数回に亘り空運転をする必要
があり、実用上問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したよう
な問題点に鑑みて、エアジェット織機におけるサブノズ
ルタイミングの設定を極めて容易に行い、エアジェット
織機の空気消費量を効果的に低減することができるサブ
ノズルタイミング設定方法を提供することを目的とす
る。
な問題点に鑑みて、エアジェット織機におけるサブノズ
ルタイミングの設定を極めて容易に行い、エアジェット
織機の空気消費量を効果的に低減することができるサブ
ノズルタイミング設定方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては上述の
目的を、少なくとも1つのメインノズルと緯入れ方向に
配列された複数のサブノズルとのエア噴射により緯入れ
を行うエアジェット織機において、予めクランク角度−
緯糸飛走距離座標系における緯糸飛走曲線近似関数と前
記複数のサブノズルの位置li とを設定しておくと共
に、織物条件を考慮した緯入れ開始角度θ0 と最終サブ
ノズル噴射開始角度θE とを入力することで前記関数を
特定し、特定された前記関数に基いてi番目のサブノズ
ル位置liに対応するクランク角度θ(li )を計算
し、得られたθ(li )をi番目のサブノズルの噴射タ
イミングとして設定することを特徴とするエアジェット
織機におけるサブノズルタイミングの設定方法により達
成する。
目的を、少なくとも1つのメインノズルと緯入れ方向に
配列された複数のサブノズルとのエア噴射により緯入れ
を行うエアジェット織機において、予めクランク角度−
緯糸飛走距離座標系における緯糸飛走曲線近似関数と前
記複数のサブノズルの位置li とを設定しておくと共
に、織物条件を考慮した緯入れ開始角度θ0 と最終サブ
ノズル噴射開始角度θE とを入力することで前記関数を
特定し、特定された前記関数に基いてi番目のサブノズ
ル位置liに対応するクランク角度θ(li )を計算
し、得られたθ(li )をi番目のサブノズルの噴射タ
イミングとして設定することを特徴とするエアジェット
織機におけるサブノズルタイミングの設定方法により達
成する。
【0008】本発明においては、前記関数の特定におい
て、前記緯入れ開始角度θ0 に緯入れ開始時の実際の緯
糸飛走速度を考慮した補正値Kを加えることが好まし
い。
て、前記緯入れ開始角度θ0 に緯入れ開始時の実際の緯
糸飛走速度を考慮した補正値Kを加えることが好まし
い。
【0009】特に、本発明においては上述した関数が一
次関数であり、サブノズル噴射タイミングθ(li )
を、 θ(li )={lE θ0 +lE K−(θ0 +K−θE )
li }/lE で求めることが好ましい。
次関数であり、サブノズル噴射タイミングθ(li )
を、 θ(li )={lE θ0 +lE K−(θ0 +K−θE )
li }/lE で求めることが好ましい。
【0010】また、本発明においては上述した補正値K
は5°〜25°の間の値とすることが好ましい。
は5°〜25°の間の値とすることが好ましい。
【0011】更に、本発明によれば、少なくとも1つの
メインノズルおよび緯入れ方向に配列された複数のサブ
ノズルのエア噴射により緯入れを行うエアジェット織機
において、前記複数のサブノズルの位置li を記憶する
サブノズル位置記憶部、クランク角度−緯糸飛走距離座
標系における緯糸飛走曲線近似関数を記憶する関数記憶
部、少なくとも緯入れ開始角度θ0 および最終サブノズ
ル噴射開始角度θE を入力する入力手段、該入力手段か
ら入力された角度θ0 、θE および前記関数記憶部に記
憶された関数に基いて、i番目のサブノズル位置li に
対応するクランク角度θ(li )を演算する演算手段、
並びに該演算手段により演算されたクランク角度θ(l
i )を記憶するサブノズルタイミング記憶部を備えたこ
とを特徴とするエアジェット織機におけるサブノズルタ
イミングの設定装置が提供される。
メインノズルおよび緯入れ方向に配列された複数のサブ
ノズルのエア噴射により緯入れを行うエアジェット織機
において、前記複数のサブノズルの位置li を記憶する
サブノズル位置記憶部、クランク角度−緯糸飛走距離座
標系における緯糸飛走曲線近似関数を記憶する関数記憶
部、少なくとも緯入れ開始角度θ0 および最終サブノズ
ル噴射開始角度θE を入力する入力手段、該入力手段か
ら入力された角度θ0 、θE および前記関数記憶部に記
憶された関数に基いて、i番目のサブノズル位置li に
対応するクランク角度θ(li )を演算する演算手段、
並びに該演算手段により演算されたクランク角度θ(l
i )を記憶するサブノズルタイミング記憶部を備えたこ
とを特徴とするエアジェット織機におけるサブノズルタ
イミングの設定装置が提供される。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明のサブノ
ズルタイミング設定方法を説明する。図1は本発明に係
るサブノズルの設定方法を実施する装置の概略ダイヤグ
ラムであり、複数のサブノズル1がスレー(図示せず)
上に配設されている。サブノズル1は、それぞれ、サブ
ノズルホース2を介して、バルブベース3に取着された
電磁バルブ4に接続されている。電磁バルブ4は信号線
7を通して印加される電気信号によって所望のタイミン
グによって開閉される。また、制御装置Cはサブノズル
1のエア噴射を制御し、制御装置Cには入力装置16が
接続されている。制御装置Cの内部には演算手段として
のCPU10が設けられ、更に、このCPU10の回り
に入力制御回路17、関数記憶部11、サブノズル位置
記憶部12、サブノズルタイミング記憶部13、出力制
御回路14がそれぞれ設けられている。制御回路Cは、
サブノズルタイミング記憶部13に記憶されたタイミン
グに基づて、出力制御回路14を介して駆動回路15に
駆動信号を発信する。
ズルタイミング設定方法を説明する。図1は本発明に係
るサブノズルの設定方法を実施する装置の概略ダイヤグ
ラムであり、複数のサブノズル1がスレー(図示せず)
上に配設されている。サブノズル1は、それぞれ、サブ
ノズルホース2を介して、バルブベース3に取着された
電磁バルブ4に接続されている。電磁バルブ4は信号線
7を通して印加される電気信号によって所望のタイミン
グによって開閉される。また、制御装置Cはサブノズル
1のエア噴射を制御し、制御装置Cには入力装置16が
接続されている。制御装置Cの内部には演算手段として
のCPU10が設けられ、更に、このCPU10の回り
に入力制御回路17、関数記憶部11、サブノズル位置
記憶部12、サブノズルタイミング記憶部13、出力制
御回路14がそれぞれ設けられている。制御回路Cは、
サブノズルタイミング記憶部13に記憶されたタイミン
グに基づて、出力制御回路14を介して駆動回路15に
駆動信号を発信する。
【0013】本発明においては、この電磁バルブ4の開
閉タイミングの簡便な設定方法を提案するものである。
電磁バルブ4はエアパイプ5を経てサブタンク9に連通
している。なお、図1中、8はメインノズルであり、図
1は便宜上、最もメインノズル8側のサブノズルブロッ
ク3のみを示している。
閉タイミングの簡便な設定方法を提案するものである。
電磁バルブ4はエアパイプ5を経てサブタンク9に連通
している。なお、図1中、8はメインノズルであり、図
1は便宜上、最もメインノズル8側のサブノズルブロッ
ク3のみを示している。
【0014】本発明においては、緯入れ開始角度(緯糸
が出始める角度)θ0 および最終サブノズル1の位置l
E およびその最終サブノズル1の噴射開始角度θE か
ら、図2に示すように、2点(θ0 +K,0)、(θ
E ,lE )を通るθの一次関数(直線)を引く。各サブ
ノズル1の筬通し幅左端からの距離li (i=1〜E)
を予めインプットしておき、上述の一次関数の上で、こ
の筬通し幅左端からの距離li の位置におけるクランク
角度θを求めるものである。
が出始める角度)θ0 および最終サブノズル1の位置l
E およびその最終サブノズル1の噴射開始角度θE か
ら、図2に示すように、2点(θ0 +K,0)、(θ
E ,lE )を通るθの一次関数(直線)を引く。各サブ
ノズル1の筬通し幅左端からの距離li (i=1〜E)
を予めインプットしておき、上述の一次関数の上で、こ
の筬通し幅左端からの距離li の位置におけるクランク
角度θを求めるものである。
【0015】図2に示すように、上記2点を通る線から
l(θ)は下記式(1)で求められる。 l(θ)=lE (θ0 +K−θ)/(θ0 +K−θE ) (1) この(1)式からi番目のサブノズルli における噴射
タイミングは(2)式でもって求められる。 θ(li )=lE θ0 +lE K−(θ0+K−θE )li }/lE (2) なお、この式におけるKは補正値であり、図2に示すよ
うなθ−l座標で見ると緯糸先端軌跡は近似的に直線で
飛走しているが、緯入れの開始時には糸速が遅いのでi
=1のサブノズル1に到達するまでにやや時間が掛か
る。この時間が掛かる点を補正するものとしてK値を導
入し、緯糸飛走を直線に近似させたものがK値である。
なお、この糸速が遅い間にサブノズル1の空気を噴射す
ると、この空気は無駄となるために、このようにK値を
導入することによりサブノズル1から噴射する空気の無
駄をなくすようにしている。
l(θ)は下記式(1)で求められる。 l(θ)=lE (θ0 +K−θ)/(θ0 +K−θE ) (1) この(1)式からi番目のサブノズルli における噴射
タイミングは(2)式でもって求められる。 θ(li )=lE θ0 +lE K−(θ0+K−θE )li }/lE (2) なお、この式におけるKは補正値であり、図2に示すよ
うなθ−l座標で見ると緯糸先端軌跡は近似的に直線で
飛走しているが、緯入れの開始時には糸速が遅いのでi
=1のサブノズル1に到達するまでにやや時間が掛か
る。この時間が掛かる点を補正するものとしてK値を導
入し、緯糸飛走を直線に近似させたものがK値である。
なお、この糸速が遅い間にサブノズル1の空気を噴射す
ると、この空気は無駄となるために、このようにK値を
導入することによりサブノズル1から噴射する空気の無
駄をなくすようにしている。
【0016】本発明のサブノズル1噴射タイミングの設
定方法を実施する場合には、織機の作動制御用コンピュ
ータに上述した(2)式がインストールされている。コ
ンピュータにθ0 、θE 、Kの値を入力することで、
(2)式、すなわち、緯糸飛走禁じ曲線が特定される。
θ0 、θE は織機と糸との関係で自ずから決まってくる
値であり、特にθE は経糸が閉じるタイミングで決まる
値である。Kの値は上述したように糸の遅れから決め、
緯糸の出始めに加速され難い糸(重い糸や空気に対する
摩擦係数が低い糸)では大きめにするという配慮をし、
5〜25°の範囲内に設定し、通常10°程度とする。
定方法を実施する場合には、織機の作動制御用コンピュ
ータに上述した(2)式がインストールされている。コ
ンピュータにθ0 、θE 、Kの値を入力することで、
(2)式、すなわち、緯糸飛走禁じ曲線が特定される。
θ0 、θE は織機と糸との関係で自ずから決まってくる
値であり、特にθE は経糸が閉じるタイミングで決まる
値である。Kの値は上述したように糸の遅れから決め、
緯糸の出始めに加速され難い糸(重い糸や空気に対する
摩擦係数が低い糸)では大きめにするという配慮をし、
5〜25°の範囲内に設定し、通常10°程度とする。
【0017】次いで、CPU10はサブノズル位置記憶
部12に記憶されたli に基いてθ(li )を演算し、
演算されたθ(li )をサブノズルタイミング記憶部に
記憶させる。これによりi番目のバルブの噴射開始タイ
ミングが設定される。更に、各バルブについてバルブ開
度θR を入力する。θR の設定例としては、筬通し幅左
端から近いものは60°とし、筬通し幅左端から遠いも
のは80°にすることがよい。
部12に記憶されたli に基いてθ(li )を演算し、
演算されたθ(li )をサブノズルタイミング記憶部に
記憶させる。これによりi番目のバルブの噴射開始タイ
ミングが設定される。更に、各バルブについてバルブ開
度θR を入力する。θR の設定例としては、筬通し幅左
端から近いものは60°とし、筬通し幅左端から遠いも
のは80°にすることがよい。
【0018】このようにして初期設定は完了する。この
状態で緯糸を飛ばしてみて不具合があれば微調整をする
ことによって最適な状態が簡単に得られる。
状態で緯糸を飛ばしてみて不具合があれば微調整をする
ことによって最適な状態が簡単に得られる。
【0019】なお、上述した実施例においては1個のバ
ルブ4で1個のサブノズル1を噴射させる例であった
が、本発明は1個のバルブで複数個のサブノズル1を噴
射させる場合にも適用可能である。この場合にはi番目
のバルブ群について最初のサブノズル1位置をli と
し、θli =θi を求め、そのバルブ群の噴射開始タイ
ミングとする。
ルブ4で1個のサブノズル1を噴射させる例であった
が、本発明は1個のバルブで複数個のサブノズル1を噴
射させる場合にも適用可能である。この場合にはi番目
のバルブ群について最初のサブノズル1位置をli と
し、θli =θi を求め、そのバルブ群の噴射開始タイ
ミングとする。
【0020】また、上述した実施例においてはバルブタ
イミング一次関数によって近似していたが、図3に実線
または二点鎖線で示すように前述した2点(θ0 +K,
0)、(θE lE )を通る二次以上の曲線によって近似
することも可能である。
イミング一次関数によって近似していたが、図3に実線
または二点鎖線で示すように前述した2点(θ0 +K,
0)、(θE lE )を通る二次以上の曲線によって近似
することも可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明によればサブバルブのタイミング
設定が極めて容易に行え、操作性が極めてよくなり、サ
ブノズルから噴射される空気の消費量を十分に低減させ
ることができる。
設定が極めて容易に行え、操作性が極めてよくなり、サ
ブノズルから噴射される空気の消費量を十分に低減させ
ることができる。
【図1】本発明を実施するエアジェット織機のサブノズ
ルタイミングの設定装置の概略ダイヤグラムである。
ルタイミングの設定装置の概略ダイヤグラムである。
【図2】本発明のサブノズルタイミングの設定を説明を
するためのクランク角度θに対する糸通し幅左端からの
距離lを示した線図である。
するためのクランク角度θに対する糸通し幅左端からの
距離lを示した線図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す線図である。
1 サブノズル 2 サブノズルホース 3 バルブベース 4 電磁バルブ 5 エアパイプ 7 信号線 8 メインノズル 9 サブタンク 10 CPU 11 関数記憶部 12 サブノズル位置記憶部 13 サブノズルタイミング記憶部 14 出力制御回路 15 駆動回路 16 入力装置 17 入力制御回路 C 制御装置
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも1つのメインノズルと緯入れ
方向に配列された複数のサブノズルとのエア噴射により
緯入れを行うエアジェット織機において、予めクランク
角度−緯糸飛走距離座標系における緯糸飛走曲線近似関
数と前記複数のサブノズルの位置li とを設定しておく
と共に、織物条件を考慮した緯入れ開始角度θ0 と最終
サブノズル噴射開始角度θE とを入力することで前記関
数を特定し、特定された前記関数に基いてi番目のサブ
ノズル位置li に対応するクランク角度θ(li )を計
算し、得られたθ(li )をi番目のサブノズルの噴射
タイミングとして設定することを特徴とするエアジェッ
ト織機におけるサブノズルタイミングの設定方法。 - 【請求項2】 前記関数の特定において、前記緯入れ開
始角度θ0 に緯入れ開始時の実際の緯糸飛走速度を考慮
した補正値Kを加えることを特徴とする請求項1に記載
のエアジェット織機におけるサブノズルタイミングの設
定方法。 - 【請求項3】 前記関数が一次関数であり、サブノズル
噴射タイミングθ(li )を、 θ(li )={lE θ0 +lEK−(θ0+K−θE )l
i }/lE で求めることを特徴とする請求項2に記載のエアジェッ
ト織機におけるサブノズルタイミングの設定方法。 - 【請求項4】 前記補正値Kが5°〜25°の間にある
ことを特徴とする請求項2または3に記載のエアジェッ
ト織機におけるサブノズルタイミングの設定方法。 - 【請求項5】 少なくとも1つのメインノズルおよび緯
入れ方向に配列された複数のサブノズルのエア噴射によ
り緯入れを行うエアジェット織機において、前記複数の
サブノズルの位置li を記憶するサブノズル位置記憶
部、クランク角度−緯糸飛走距離座標系における緯糸飛
走曲線近似関数を記憶する関数記憶部、少なくとも緯入
れ開始角度θ0 および最終サブノズル噴射開始角度θE
を入力する入力手段、該入力手段から入力された角度θ
0 、θE および前記関数記憶部に記憶された関数に基い
て、i番目のサブノズル位置li に対応するクランク角
度θ(li )を演算する演算手段、並びに該演算手段に
より演算されたクランク角度θ(li )を記憶するサブ
ノズルタイミング記憶部を備えたことを特徴とするエア
ジェット織機におけるサブノズルタイミングの設定装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15991497A JPH1112890A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | エアジェット織機におけるサブノズルタイミングの設定方法および設定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15991497A JPH1112890A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | エアジェット織機におけるサブノズルタイミングの設定方法および設定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1112890A true JPH1112890A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15703922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15991497A Pending JPH1112890A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | エアジェット織機におけるサブノズルタイミングの設定方法および設定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1112890A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107034576A (zh) * | 2015-10-12 | 2017-08-11 | 株式会社丰田自动织机 | 喷气织机的引纬控制装置 |
-
1997
- 1997-06-17 JP JP15991497A patent/JPH1112890A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107034576A (zh) * | 2015-10-12 | 2017-08-11 | 株式会社丰田自动织机 | 喷气织机的引纬控制装置 |
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