JPH1112253A - 4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体の製法 - Google Patents
4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体の製法Info
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- JPH1112253A JPH1112253A JP16704297A JP16704297A JPH1112253A JP H1112253 A JPH1112253 A JP H1112253A JP 16704297 A JP16704297 A JP 16704297A JP 16704297 A JP16704297 A JP 16704297A JP H1112253 A JPH1112253 A JP H1112253A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、医薬・農薬などとして有用である
4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)
ピリミジン誘導体の工業的製法を提供することを課題と
する。 【解決手段】 本発明の4−アミノ−5−クロロ−6−
(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体の製法は,例
えば、5−クロロ−6−(1−ブロモエチル)−4−
(2−フェニルエチル)ピリミジンとフッ化カリウムを
ホルムアミド溶媒で反応させることによって収率良く製
造することができる。
4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)
ピリミジン誘導体の工業的製法を提供することを課題と
する。 【解決手段】 本発明の4−アミノ−5−クロロ−6−
(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体の製法は,例
えば、5−クロロ−6−(1−ブロモエチル)−4−
(2−フェニルエチル)ピリミジンとフッ化カリウムを
ホルムアミド溶媒で反応させることによって収率良く製
造することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬・農薬などと
して有用である4−アミノ−5−クロロ−(1−フルオ
ロエチル)ピリミジン誘導体の工業的な製法に関するも
のである。
して有用である4−アミノ−5−クロロ−(1−フルオ
ロエチル)ピリミジン誘導体の工業的な製法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本発明で製造する4−アミノ−5−クロ
ロ−6−(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体は、
殺虫剤,殺ダニ剤,殺菌剤,殺線虫剤などとして有用で
あることが知られている。(例えば、特開平5−199
4417号公報、特開平5−230036号公報、特開
平6−25187号公報、特開平6−116247号公
報、特開平6−247939号公報、特開平7−258
223号公報、特開平7−213416号公報など) しかしながら、これらの先行技術では、反応工程が複雑
かつ高価な試薬を使用しなければならないこと、反応中
間体が不安定であること、収率が悪いことなどから、工
業的な製造法とは言い難い。則ち、これらの先行技術で
は、次の製法1〜3が知られているが、前述のような種
々の問題があり、工業的に有利な方法とは言い難い。
ロ−6−(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体は、
殺虫剤,殺ダニ剤,殺菌剤,殺線虫剤などとして有用で
あることが知られている。(例えば、特開平5−199
4417号公報、特開平5−230036号公報、特開
平6−25187号公報、特開平6−116247号公
報、特開平6−247939号公報、特開平7−258
223号公報、特開平7−213416号公報など) しかしながら、これらの先行技術では、反応工程が複雑
かつ高価な試薬を使用しなければならないこと、反応中
間体が不安定であること、収率が悪いことなどから、工
業的な製造法とは言い難い。則ち、これらの先行技術で
は、次の製法1〜3が知られているが、前述のような種
々の問題があり、工業的に有利な方法とは言い難い。
【0003】(1)製法1 目的の化合物(3)は、次に示すように、化合物(4)
と化合物(5)とを反応させることによって得ることが
できる。
と化合物(5)とを反応させることによって得ることが
できる。
【0004】
【化4】
【0005】(式中、Xは、ハロゲン原子を表し、Rは
前記と同義である。) 化合物(4)は、次に示すように、特開平5−1994
417号公報に記載の方法によって合成することができ
る。
前記と同義である。) 化合物(4)は、次に示すように、特開平5−1994
417号公報に記載の方法によって合成することができ
る。
【0006】
【化5】
【0007】に示す方法で製造できる。しかし、この工
程では、反応工程が繁雑でありかつ高価な原料を使用し
なくてはならないし、また、化合物(4)が不安定であ
る。従って、この製法は工業的な製法とは言い難い。
程では、反応工程が繁雑でありかつ高価な原料を使用し
なくてはならないし、また、化合物(4)が不安定であ
る。従って、この製法は工業的な製法とは言い難い。
【0008】(2)製法2 目的の化合物(3)は、次に示すように、化合物(6)
と化合物(5)より化合物(10)を得た後、(7)と
反応させ、次いで化合物(8)を反応させ、更に化合物
(9)を反応させることによって得ることができる。
と化合物(5)より化合物(10)を得た後、(7)と
反応させ、次いで化合物(8)を反応させ、更に化合物
(9)を反応させることによって得ることができる。
【0009】
【化6】
【0010】(式中、Rは前記と同義である。) しかし、この製法では、反応が繁雑であり、かつ、高価
なフッ素化剤〔化合物(9)〕を使用しなければならな
い。従って、この製法も、工業的な製法とは言い難い。
なフッ素化剤〔化合物(9)〕を使用しなければならな
い。従って、この製法も、工業的な製法とは言い難い。
【0011】(3)製法3 目的の化合物(3)は、次に示すように、化合物(1
0)と化合物(2)とを反応させることによって得るこ
とができる。
0)と化合物(2)とを反応させることによって得るこ
とができる。
【0012】
【化7】 (式中、M及びRは、前記と同義である。) しかし、この製法では、溶媒としてN,N−ジメチルホ
ルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド
(DMA)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、
ジメチルスルホキシド、スルホラン及びこれらの混合物
を使用しているが、高い反応温度と長い反応時間を必要
とし、かつ、収率も悪い。従って、この方法もまた、工
業的な製法とは言い難い。
ルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド
(DMA)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、
ジメチルスルホキシド、スルホラン及びこれらの混合物
を使用しているが、高い反応温度と長い反応時間を必要
とし、かつ、収率も悪い。従って、この方法もまた、工
業的な製法とは言い難い。
【0013】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、医薬・農薬
として有用な4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フル
オロエチル)ピリミジン誘導体の工業的な製造法を提供
することである。
として有用な4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フル
オロエチル)ピリミジン誘導体の工業的な製造法を提供
することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために検討した結果、本発明の目的は、医
薬・農薬として有用な4−アミノ−5−クロロ−6−
(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体を工業的に製
造する方法を見出し、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明は、次式(1):
題を解決するために検討した結果、本発明の目的は、医
薬・農薬として有用な4−アミノ−5−クロロ−6−
(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体を工業的に製
造する方法を見出し、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明は、次式(1):
【0015】
【化8】
【0016】(式中、Rは水素原子、炭素原子数1〜4
個のアルキル基、炭素原子数1〜4個のアルコキシ基、
ハロゲン原子、炭素原子数1〜4個のハロアルキル基、
炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基及びニトロ基を
表す。)で示される4−アミノ−5−クロロ−(1−ブ
ロモエチル)ピリミジン誘導体と次式(2):
個のアルキル基、炭素原子数1〜4個のアルコキシ基、
ハロゲン原子、炭素原子数1〜4個のハロアルキル基、
炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基及びニトロ基を
表す。)で示される4−アミノ−5−クロロ−(1−ブ
ロモエチル)ピリミジン誘導体と次式(2):
【0017】
【化9】
【0018】(式中、Mはアルカリ金属を表す。)で示
されるアルカリ金属フッ素化合物とを、ホルムアミド、
N−メチルホルムアミド、又はホルムアミドもしくはN
−メチルホルムアミドと1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノンとの混合物を溶媒として反応させることを特
徴とする次式(3):
されるアルカリ金属フッ素化合物とを、ホルムアミド、
N−メチルホルムアミド、又はホルムアミドもしくはN
−メチルホルムアミドと1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノンとの混合物を溶媒として反応させることを特
徴とする次式(3):
【0019】
【化10】
【0020】(式中、Rは水素原子、炭素原子数1〜4
個のアルキル基、炭素原子数1〜4個のアルコキシ基、
ハロゲン原子、炭素原子数1〜4個のハロアルキル基、
炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基及びニトロ基を
表す。)で示される4−アミノ−5−クロロ−(1−フ
ルオロエチル)ピリミジン誘導体に関するものである。
個のアルキル基、炭素原子数1〜4個のアルコキシ基、
ハロゲン原子、炭素原子数1〜4個のハロアルキル基、
炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基及びニトロ基を
表す。)で示される4−アミノ−5−クロロ−(1−フ
ルオロエチル)ピリミジン誘導体に関するものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。目的化合物である4−アミノ−5−クロロ−(1
−フルオロエチル)ピリミジン誘導体(3)並びにその
製造原料〔化合物(1)、(2)及び(11)〕で表し
たR,M及びXは、次の通りである。
する。目的化合物である4−アミノ−5−クロロ−(1
−フルオロエチル)ピリミジン誘導体(3)並びにその
製造原料〔化合物(1)、(2)及び(11)〕で表し
たR,M及びXは、次の通りである。
【0022】〔R〕Rとしては、水素原子、炭素原子数
1〜4個のアルキル基、炭素原子数1〜4個のアルコキ
シ基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜4個のハロアルキ
ル基、炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基、ニトロ
基を挙げることができる。
1〜4個のアルキル基、炭素原子数1〜4個のアルコキ
シ基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜4個のハロアルキ
ル基、炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基、ニトロ
基を挙げることができる。
【0023】アルキル基としては、直鎖状又は分岐状の
炭素原子数1〜4個のものを挙げることができるが;好
ましくは、メチル基,エチル基である。アルコキシ基と
しては直鎖状又は分岐状の炭素原子数1〜4個のものを
挙げることができるが;好ましくは、メトキシ基,エト
キシ基である。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子及びヨウ素原子などを挙げることがで
きるが;好ましくは、フッ素原子、塩素原子である。
炭素原子数1〜4個のものを挙げることができるが;好
ましくは、メチル基,エチル基である。アルコキシ基と
しては直鎖状又は分岐状の炭素原子数1〜4個のものを
挙げることができるが;好ましくは、メトキシ基,エト
キシ基である。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子及びヨウ素原子などを挙げることがで
きるが;好ましくは、フッ素原子、塩素原子である。
【0024】ハロアルキル基としては、アルキルが直鎖
状又は分岐状の炭素原子数1〜4個のものであり、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子などのハロ
ゲン原子を有するものを挙げることができるが;好まし
くは−CF3 である。ハロアルコキシ基としては、アル
コキシが直鎖状又は分岐状の炭素原子数1〜4個のもの
であり、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原
子などのハロゲン原子を有するものを挙げることができ
るが;好ましくは−OCF3 ,−OCHF2 ,−OCH
2 CF3 ,−OCF2 CHFCF3 ,−OCHFCHF
2 ,−OCF2 CHFCl及び−OCBrF2 であり;
さらに好ましくは−OCF3 及び−OCH2 CF3 であ
る。
状又は分岐状の炭素原子数1〜4個のものであり、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子などのハロ
ゲン原子を有するものを挙げることができるが;好まし
くは−CF3 である。ハロアルコキシ基としては、アル
コキシが直鎖状又は分岐状の炭素原子数1〜4個のもの
であり、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原
子などのハロゲン原子を有するものを挙げることができ
るが;好ましくは−OCF3 ,−OCHF2 ,−OCH
2 CF3 ,−OCF2 CHFCF3 ,−OCHFCHF
2 ,−OCF2 CHFCl及び−OCBrF2 であり;
さらに好ましくは−OCF3 及び−OCH2 CF3 であ
る。
【0025】〔M〕Mとしては、アルカリ金属であり、
ナトリウム、カリウム、及びセシウムなどを挙げること
ができるが;好ましくは、カリウムである。
ナトリウム、カリウム、及びセシウムなどを挙げること
ができるが;好ましくは、カリウムである。
【0026】〔X〕Xとしては、ハロゲン原子であり、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子などを
挙げることができるが;好ましくは、塩素原子、臭素原
子である。
フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子などを
挙げることができるが;好ましくは、塩素原子、臭素原
子である。
【0027】本発明で使用する化合物(1)は、次に示
すように、特開平7−258223号公報に記載と同様
に化合物(11)と化合物(5)を塩基の存在下に無溶
媒又は溶媒中で反応させることのよって容易に製造する
ことができる。
すように、特開平7−258223号公報に記載と同様
に化合物(11)と化合物(5)を塩基の存在下に無溶
媒又は溶媒中で反応させることのよって容易に製造する
ことができる。
【0028】
【化11】
【0029】(式中、X及びRは、前記と同義であ
る。) 化合物(1)としては、例えば、後述の参考例に示した
方法で合成した表1に示すようなものを挙げることがで
きる。本発明で使用する化合物(2)は、市販品(例え
ば、スプレードライ・フッ化カリウム)を使用すること
ができる。本発明では、目的化合物(3)は、化合物
(1)と化合物(2)とを溶媒中で反応させることによ
って製造することができる。溶媒の種類としては、ホル
ムアミド、N−メチルホルムアミド、又はホルムアミド
もしくはN−メチルホルムアミドと1,3−ジメチル−
2−イミダゾリドン(DMI)との混合物を挙げること
ができる。
る。) 化合物(1)としては、例えば、後述の参考例に示した
方法で合成した表1に示すようなものを挙げることがで
きる。本発明で使用する化合物(2)は、市販品(例え
ば、スプレードライ・フッ化カリウム)を使用すること
ができる。本発明では、目的化合物(3)は、化合物
(1)と化合物(2)とを溶媒中で反応させることによ
って製造することができる。溶媒の種類としては、ホル
ムアミド、N−メチルホルムアミド、又はホルムアミド
もしくはN−メチルホルムアミドと1,3−ジメチル−
2−イミダゾリドン(DMI)との混合物を挙げること
ができる。
【0030】溶媒の使用量は、化合物(1)が5〜80
重量%になるようにして使用することができるが;10
〜50重量%が好ましい。化合物(2)の使用量は、化
合物(1)に対して1〜10倍モルになるようにして使
用することができるが;2〜5倍モルが好ましい。反応
温度は、室温から使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内
であるが;50〜100℃が好ましい。 反応時間は、
前記の濃度,温度によって変化するが;通常1〜3時間
で行うことができる。以上のようにして製造された目的
の化合物(3)は、反応終了後、抽出,濃縮,濾過など
の通常の後処理を行い、必要に応じて再結晶,各種クロ
マトグラフィーなどの公知の手段で適宜精製することが
できる。
重量%になるようにして使用することができるが;10
〜50重量%が好ましい。化合物(2)の使用量は、化
合物(1)に対して1〜10倍モルになるようにして使
用することができるが;2〜5倍モルが好ましい。反応
温度は、室温から使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内
であるが;50〜100℃が好ましい。 反応時間は、
前記の濃度,温度によって変化するが;通常1〜3時間
で行うことができる。以上のようにして製造された目的
の化合物(3)は、反応終了後、抽出,濃縮,濾過など
の通常の後処理を行い、必要に応じて再結晶,各種クロ
マトグラフィーなどの公知の手段で適宜精製することが
できる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を参考例,実施例及び比較例に
よって具体的に説明する。なお、これらの実施例は、本
発明の範囲を限定するものではない。 参考例〔化合物(1)の合成〕 (1)(±)6−(1−ブロモエチル)−5−クロロ−4
−(2−フェニルエチルアミノ)ピリミジン (化合物
1-1)合成 2−フェニルエチルアミン(1.2g)とトリエチルア
ミン(1.2g)をトルエン(30ml)に溶解し、4
−ブロモ−6−(1−ブロモエチル)−5−クロロピリ
ミジン(3.0g)を加え、約40℃で4時間撹拌し
た。反応終了後、水を加え、トルエンで抽出した。抽出
液を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒
を留去し、得られた油状物をカラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=1
0:1溶出)によって無色粉状結晶である目的物を2.
9g(85.3%)得た。 ・m.p.103〜105℃
よって具体的に説明する。なお、これらの実施例は、本
発明の範囲を限定するものではない。 参考例〔化合物(1)の合成〕 (1)(±)6−(1−ブロモエチル)−5−クロロ−4
−(2−フェニルエチルアミノ)ピリミジン (化合物
1-1)合成 2−フェニルエチルアミン(1.2g)とトリエチルア
ミン(1.2g)をトルエン(30ml)に溶解し、4
−ブロモ−6−(1−ブロモエチル)−5−クロロピリ
ミジン(3.0g)を加え、約40℃で4時間撹拌し
た。反応終了後、水を加え、トルエンで抽出した。抽出
液を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒
を留去し、得られた油状物をカラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=1
0:1溶出)によって無色粉状結晶である目的物を2.
9g(85.3%)得た。 ・m.p.103〜105℃
【0032】(2) (±)6−(1−ブロモエチル)−5
−クロロ−4−[2−(4−トリフルオロメトキシフェ
ニル)エチルアミノ]ピリミジン (化合物1-7)合成 2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)エチルアミ
ン(3.0g)とトリエチルアミン(3.0g)をトル
エン(50ml)に溶解し、4−ブロモ−6−(1−ブ
ロモエチル)−5−クロロピリミジン(4.5g)を加
え、約40℃で3時間撹拌した。反応終了後、水を加
え、トルエンで抽出した。抽出液を水洗、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、得られた油状
物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−20
0、トルエン:酢酸エチル=10:1溶出)によって無
色粉状結晶である目的物を5.9g(92.7%)得
た。 ・m.p.91〜91.5℃
−クロロ−4−[2−(4−トリフルオロメトキシフェ
ニル)エチルアミノ]ピリミジン (化合物1-7)合成 2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)エチルアミ
ン(3.0g)とトリエチルアミン(3.0g)をトル
エン(50ml)に溶解し、4−ブロモ−6−(1−ブ
ロモエチル)−5−クロロピリミジン(4.5g)を加
え、約40℃で3時間撹拌した。反応終了後、水を加
え、トルエンで抽出した。抽出液を水洗、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、得られた油状
物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−20
0、トルエン:酢酸エチル=10:1溶出)によって無
色粉状結晶である目的物を5.9g(92.7%)得
た。 ・m.p.91〜91.5℃
【0033】(3) (±)6−(1−ブロモエチル)−5
−クロロ−4−[2−(4−ニトロフェニル)エチルア
ミノ]ピリミジン (化合物1-10)合成 2−(4−ニトロフェニル)エチルアミン塩酸塩(3.
0g)をトルエン(50ml)に懸濁させ、トリエチル
アミン(3.0g)と6−(1−ブロモエチル)−4,
5−ジクロロピリミジン(3.8g)を加え、約50℃
で5時間撹拌した。反応終了後、水を加え、トルエンで
抽出した。抽出液を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下に溶媒を留去し、得られた油状物をカラムク
ロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、トルエン:
酢酸エチル=10:1溶出)によって無色粉状結晶であ
る目的物を5.1g(88.2%)得た。 ・m.p.114〜116℃
−クロロ−4−[2−(4−ニトロフェニル)エチルア
ミノ]ピリミジン (化合物1-10)合成 2−(4−ニトロフェニル)エチルアミン塩酸塩(3.
0g)をトルエン(50ml)に懸濁させ、トリエチル
アミン(3.0g)と6−(1−ブロモエチル)−4,
5−ジクロロピリミジン(3.8g)を加え、約50℃
で5時間撹拌した。反応終了後、水を加え、トルエンで
抽出した。抽出液を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下に溶媒を留去し、得られた油状物をカラムク
ロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、トルエン:
酢酸エチル=10:1溶出)によって無色粉状結晶であ
る目的物を5.1g(88.2%)得た。 ・m.p.114〜116℃
【0034】(4) 表1中のその他の化合物(1)の合成 前記の(1) 〜(3) に記載の方法に準じて、表1中のその
他の化合物(1)を合成した。以上のようにして合成し
た化合物及びその物性を表1に示す。
他の化合物(1)を合成した。以上のようにして合成し
た化合物及びその物性を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】実施例〔化合物(3)の合成〕 (1) (±)5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−
4−(2−フェニルエチルアミノ)ピリミジン (化合
物1)の合成 6−(1−ブロモエチル)−5−クロロ−4−(2−フ
ェニルエチルアミノ)ピリミジン(1.0g)をホルム
アミド(2ml)と1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ジノン(DMI)(2ml)の混合溶媒に溶解し、スプ
レードライのフッ化カリウム(0.5g)を加え、油浴
中80℃で3時間撹拌した。反応終了後、水(10m
l)を加え,酢酸エチルで抽出し、水洗、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。 減圧下に酢酸エチルを留去し、得
られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲル
C−200、トルエン:酢酸エチル=20:1〜5:1
溶出)によって無色粉状態結晶である目的物を0.56
g(68.3%)得た。
4−(2−フェニルエチルアミノ)ピリミジン (化合
物1)の合成 6−(1−ブロモエチル)−5−クロロ−4−(2−フ
ェニルエチルアミノ)ピリミジン(1.0g)をホルム
アミド(2ml)と1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ジノン(DMI)(2ml)の混合溶媒に溶解し、スプ
レードライのフッ化カリウム(0.5g)を加え、油浴
中80℃で3時間撹拌した。反応終了後、水(10m
l)を加え,酢酸エチルで抽出し、水洗、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。 減圧下に酢酸エチルを留去し、得
られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲル
C−200、トルエン:酢酸エチル=20:1〜5:1
溶出)によって無色粉状態結晶である目的物を0.56
g(68.3%)得た。
【0037】・1H−NMR(CDCl3) δppm 2.00〜2.02(q,3H),2.92〜2.97
(t,2H),3.75〜3.82(q,2H),5.
38〜5.45(q,1H),5.55(s,1H),
7.22〜7.36(m,5H),8.54(s,1
H)
(t,2H),3.75〜3.82(q,2H),5.
38〜5.45(q,1H),5.55(s,1H),
7.22〜7.36(m,5H),8.54(s,1
H)
【0038】(2) (±)5−クロロ−6−(1−フルオ
ロエチル)−4−[2−(4−メチルフェニル)エチル
アミノ]ピリミジン (化合物2)の合成 6−(1−ブロモエチル)−5−クロロ−4−[2−
(4−メチルフェニルエチルアミノ)ピリミジン(1.
0g)をホルムアミド(2ml)と1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン(DMI)(2ml)の混合溶媒
に溶解し、スプレードライのフッ化カリウム(0.5
g)を加え、油浴中80℃で3時間撹拌した。反応終了
後、水(10ml)を加え,酢酸エチルで抽出し、水
洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に酢酸エチ
ルを留去し、得られた油状物をカラムクロマトグラフィ
ー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=2
0:1〜5:1溶出)によって無色粉状態結晶である目
的物を0.58g(70.0%)得た。
ロエチル)−4−[2−(4−メチルフェニル)エチル
アミノ]ピリミジン (化合物2)の合成 6−(1−ブロモエチル)−5−クロロ−4−[2−
(4−メチルフェニルエチルアミノ)ピリミジン(1.
0g)をホルムアミド(2ml)と1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン(DMI)(2ml)の混合溶媒
に溶解し、スプレードライのフッ化カリウム(0.5
g)を加え、油浴中80℃で3時間撹拌した。反応終了
後、水(10ml)を加え,酢酸エチルで抽出し、水
洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に酢酸エチ
ルを留去し、得られた油状物をカラムクロマトグラフィ
ー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=2
0:1〜5:1溶出)によって無色粉状態結晶である目
的物を0.58g(70.0%)得た。
【0039】(3) (±)5−クロロ−6−(1−フルオ
ロエチル)−4−[2−(4−メトキシフェニル)エチ
ルアミノ]ピリミジン (化合物3)の合成 6−(1−ブロモエチル)−5−クロロ−4−[2−
(4−メトキフェニルエチルアミノ)ピリミジン(1.
0g)をホルムアミド(2ml)と1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン(DMI)(2ml)の混合溶媒
に溶解し、スプレードライのフッ化カリウム(0.5
g)を加え、油浴中80℃で3時間撹拌した。反応終了
後、水(10ml)を加え,酢酸エチルで抽出し、水
洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下に酢酸エ
チルを留去し、得られた油状物をカラムクロマトグラフ
ィー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=
20:1〜5:1溶出)によって無色粉状態結晶である
目的物を0.60g(72.1%)得た。
ロエチル)−4−[2−(4−メトキシフェニル)エチ
ルアミノ]ピリミジン (化合物3)の合成 6−(1−ブロモエチル)−5−クロロ−4−[2−
(4−メトキフェニルエチルアミノ)ピリミジン(1.
0g)をホルムアミド(2ml)と1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン(DMI)(2ml)の混合溶媒
に溶解し、スプレードライのフッ化カリウム(0.5
g)を加え、油浴中80℃で3時間撹拌した。反応終了
後、水(10ml)を加え,酢酸エチルで抽出し、水
洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下に酢酸エ
チルを留去し、得られた油状物をカラムクロマトグラフ
ィー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=
20:1〜5:1溶出)によって無色粉状態結晶である
目的物を0.60g(72.1%)得た。
【0040】(4) (±)5−クロロ−6−(1−フルオ
ロエチル)−4−[2−(4−トリフルオロメトキシフ
ェニル)エチルアミノ]ピリミジン (化合物7)の合
成 6−(1−ブロモエチル)−5−クロロ−4−[2−
(4−トリフルオロメトキフェニルエチルアミノ)ピリ
ミジン(1.0g)をホルムアミド(2ml)と1,3
−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)(2m
l)の混合溶媒に溶解し、スプレードライのフッ化カリ
ウム(0.5g)を加え、油浴中80℃で3時間撹拌し
た。反応終了後、水(10ml)を加え,酢酸エチルで
抽出し、水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧
下に酢酸エチルを留去し、得られた油状物をカラムクロ
マトグラフィー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢
酸エチル=20:1〜5:1溶出)によって無色粉状態
結晶である目的物を0.60g(69.8%)得た。
ロエチル)−4−[2−(4−トリフルオロメトキシフ
ェニル)エチルアミノ]ピリミジン (化合物7)の合
成 6−(1−ブロモエチル)−5−クロロ−4−[2−
(4−トリフルオロメトキフェニルエチルアミノ)ピリ
ミジン(1.0g)をホルムアミド(2ml)と1,3
−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)(2m
l)の混合溶媒に溶解し、スプレードライのフッ化カリ
ウム(0.5g)を加え、油浴中80℃で3時間撹拌し
た。反応終了後、水(10ml)を加え,酢酸エチルで
抽出し、水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧
下に酢酸エチルを留去し、得られた油状物をカラムクロ
マトグラフィー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢
酸エチル=20:1〜5:1溶出)によって無色粉状態
結晶である目的物を0.60g(69.8%)得た。
【0041】・1H−NMR(CDCl3) δppm 2.01〜2.03(d,3H),2.93〜2.98
(t,2H),3.75〜3.82(q,2H),5.
38〜5.46(q,1H),5.55(s,1H),
7.16〜7.27(m,5H),8.54(s,1
H)
(t,2H),3.75〜3.82(q,2H),5.
38〜5.46(q,1H),5.55(s,1H),
7.16〜7.27(m,5H),8.54(s,1
H)
【0042】(5) (±)5−クロロ−6−(1−フルオ
ロエチル)−4−[2−(4−トリフルオロメトキシフ
ェニル)エチルアミノ]ピリミジン (化合物7)の合
成 6−(1−ブロモエチル)−5−クロロ−4−[2−
(4−トリフルオロメトキフェニルエチルアミノ)ピリ
ミジン(1.0g)をN−メチルホルムアミド(2m
l)に溶解し、スプレードライのフッ化カリウム(0.
5g)を加え、油浴中80℃で3時間撹拌した。反応終
了後、水(10ml)を加え,酢酸エチルで抽出し、水
洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下に酢酸エ
チルを留去し、得られた油状物をカラムクロマトグラフ
ィー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=
20:1〜5:1溶出)によって無色粉状態結晶である
目的物を0.58g(67.5%)得た。
ロエチル)−4−[2−(4−トリフルオロメトキシフ
ェニル)エチルアミノ]ピリミジン (化合物7)の合
成 6−(1−ブロモエチル)−5−クロロ−4−[2−
(4−トリフルオロメトキフェニルエチルアミノ)ピリ
ミジン(1.0g)をN−メチルホルムアミド(2m
l)に溶解し、スプレードライのフッ化カリウム(0.
5g)を加え、油浴中80℃で3時間撹拌した。反応終
了後、水(10ml)を加え,酢酸エチルで抽出し、水
洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下に酢酸エ
チルを留去し、得られた油状物をカラムクロマトグラフ
ィー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=
20:1〜5:1溶出)によって無色粉状態結晶である
目的物を0.58g(67.5%)得た。
【0043】(6) 表2中のその他の化合物(3)の合成 前記の(1) 〜(5) に記載の方法に準じて、表2中のその
他の化合物(3)を合成した。以上のようにして合成し
た化合物及びその物性を表2に示す。
他の化合物(3)を合成した。以上のようにして合成し
た化合物及びその物性を表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】比較例〔化合物(3)の合成〕 以下、本発明の実施例に対応する比較例(特開平7−2
58223号公報記載)を示す。 (1) (±)5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−
4−(2−フェニルエチルアミノ)ピリミジン (化合
物1)の合成 2−フェニルエチルアミン(1.2g)とトリエチルア
ミン(1.2g)をトルエン(30ml)に溶解し、
4,5−ジクロロ−6−(1−フルオロエチル)ピリミ
ジン(2.0g)を加え、4時間加熱還流した。反応終
了後、水を加え、トルエンで抽出した。抽出液を水洗、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、
得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲ
ルC−200、トルエン:酢酸エチル=10:1溶出)
によって無色粉状結晶である目的物を2.3g(82.
3%)得た。原料ピリミジンの製造収率(24%)を考
慮収率した全工程収率は19.5%である。
58223号公報記載)を示す。 (1) (±)5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−
4−(2−フェニルエチルアミノ)ピリミジン (化合
物1)の合成 2−フェニルエチルアミン(1.2g)とトリエチルア
ミン(1.2g)をトルエン(30ml)に溶解し、
4,5−ジクロロ−6−(1−フルオロエチル)ピリミ
ジン(2.0g)を加え、4時間加熱還流した。反応終
了後、水を加え、トルエンで抽出した。抽出液を水洗、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、
得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲ
ルC−200、トルエン:酢酸エチル=10:1溶出)
によって無色粉状結晶である目的物を2.3g(82.
3%)得た。原料ピリミジンの製造収率(24%)を考
慮収率した全工程収率は19.5%である。
【0046】(2) (±)5−クロロ−6−(1−フルオ
ロエチル)−4−[2−(4−メチルフェニル)エチル
アミノ]ピリミジン (化合物2)の合成 2−(4−メチルフェニル)エチルアミン(4.1g)
とトリエチルアミン(5.0g)をトルエン(100m
l)に溶解し、4,5−ジクロロ−6−(1−クロロエ
チル)ピリミジン(6.3g)を加え、3時間加熱還流
した。反応終了後、水を加え、トルエンで抽出した。抽
出液を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶
媒を留去し、得られた油状物をカラムクロマトグラフィ
ー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=1
0:1溶出)によって無色粉状結晶である5−クロロ−
6−(1−クロロエチル)−4−[2−(4−メチルフ
ェニル)エチルアミノ]ピリミジンを8.4g(90.
3%)得た。
ロエチル)−4−[2−(4−メチルフェニル)エチル
アミノ]ピリミジン (化合物2)の合成 2−(4−メチルフェニル)エチルアミン(4.1g)
とトリエチルアミン(5.0g)をトルエン(100m
l)に溶解し、4,5−ジクロロ−6−(1−クロロエ
チル)ピリミジン(6.3g)を加え、3時間加熱還流
した。反応終了後、水を加え、トルエンで抽出した。抽
出液を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶
媒を留去し、得られた油状物をカラムクロマトグラフィ
ー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=1
0:1溶出)によって無色粉状結晶である5−クロロ−
6−(1−クロロエチル)−4−[2−(4−メチルフ
ェニル)エチルアミノ]ピリミジンを8.4g(90.
3%)得た。
【0047】得られた5−クロロ−6−(1−クロロエ
チル)−4−[2−(4−メチルフェニル)エチルアミ
ノ]ピリミジン(3.5g)をN,N−ジメチルホルム
アミド(DMF)(50ml)に溶解し、酢酸カリウム
(1.4g)と炭酸カリウム(1.6g)とを加え、3
時間加熱還流した。反応終了後、水を加え、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下に溶媒を留去し、得られた油状物をカラムク
ロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、トルエン:
酢酸エチル=4:1溶出)によって無色油状液体である
5−クロロ−6−(1−アセトキシエチル)−4−[2
−(4−メチルフェニル)エチルアミノ]ピリミジンを
2.0g(53.1%)得た。
チル)−4−[2−(4−メチルフェニル)エチルアミ
ノ]ピリミジン(3.5g)をN,N−ジメチルホルム
アミド(DMF)(50ml)に溶解し、酢酸カリウム
(1.4g)と炭酸カリウム(1.6g)とを加え、3
時間加熱還流した。反応終了後、水を加え、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下に溶媒を留去し、得られた油状物をカラムク
ロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、トルエン:
酢酸エチル=4:1溶出)によって無色油状液体である
5−クロロ−6−(1−アセトキシエチル)−4−[2
−(4−メチルフェニル)エチルアミノ]ピリミジンを
2.0g(53.1%)得た。
【0048】得られた5−クロロ−6−(1−アセトキ
シエチル)−4−[2−(4−メチルフェニル)エチル
アミノ]ピリミジン(2.3g)をエタノール(25m
l)に溶解し、1N−水酸化ナトリウム水溶液(13m
l)を加え、約60℃で1時間加熱撹拌した。反応終了
後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、
得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲ
ルC−200、トルエン:酢酸エチル=4:1溶出)に
よって無色油状液体である5−クロロ−6−(1−ヒド
ロキシエチル)−4−[2−(4−メチルフェニル)エ
チルアミノ]ピリミジンを2.0g(定量的)得た。
シエチル)−4−[2−(4−メチルフェニル)エチル
アミノ]ピリミジン(2.3g)をエタノール(25m
l)に溶解し、1N−水酸化ナトリウム水溶液(13m
l)を加え、約60℃で1時間加熱撹拌した。反応終了
後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、
得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲ
ルC−200、トルエン:酢酸エチル=4:1溶出)に
よって無色油状液体である5−クロロ−6−(1−ヒド
ロキシエチル)−4−[2−(4−メチルフェニル)エ
チルアミノ]ピリミジンを2.0g(定量的)得た。
【0049】得られた5−クロロ−6−(1−ヒドロキ
シエチル)−4−[2−(4−メチルフェニル)エチル
アミノ]ピリミジン(1.5g)を塩化メチレン(30
ml)に溶解し、冷却撹拌下、ジエチルアミノサルファ
ートリフルオライド(DAST)(0.8g)を滴下
し、室温で1時間撹拌した。反応終了後、冷却撹拌下、
ゆっくりと水を加え、有機層を分取した。有機層を水
洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去
し、得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコ
ーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=10:1溶
出)によって淡黄色油状液体である目的物を1.0g
(66.7%)得た。全工程の総収率は31.9%であ
る
シエチル)−4−[2−(4−メチルフェニル)エチル
アミノ]ピリミジン(1.5g)を塩化メチレン(30
ml)に溶解し、冷却撹拌下、ジエチルアミノサルファ
ートリフルオライド(DAST)(0.8g)を滴下
し、室温で1時間撹拌した。反応終了後、冷却撹拌下、
ゆっくりと水を加え、有機層を分取した。有機層を水
洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去
し、得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコ
ーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=10:1溶
出)によって淡黄色油状液体である目的物を1.0g
(66.7%)得た。全工程の総収率は31.9%であ
る
【0050】(3) (±)5−クロロ−6−(1−フルオ
ロエチル)−4−[2−(4−メトキシフェニル)エチ
ルアミノ]ピリミジン (化合物3)の合成 5−クロロ−6−(1−クロロエチル)−4−[2−
(4−メトキシフェニル)エチルアミノ]ピリミジン
(1.5g)をN,N−ジメチルホルムアミド(DM
F)(30ml)に溶解し、セシウムフルオライド
(1.5g)を加え、120〜140℃で12時間撹拌
した。反応終了後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。
抽出液を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に
溶媒を留去し、得られた油状物をカラムクロマトグラフ
ィー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=
9:1溶出)によって無色粉状結晶である目的物を0.
5g(35.1%)得た。
ロエチル)−4−[2−(4−メトキシフェニル)エチ
ルアミノ]ピリミジン (化合物3)の合成 5−クロロ−6−(1−クロロエチル)−4−[2−
(4−メトキシフェニル)エチルアミノ]ピリミジン
(1.5g)をN,N−ジメチルホルムアミド(DM
F)(30ml)に溶解し、セシウムフルオライド
(1.5g)を加え、120〜140℃で12時間撹拌
した。反応終了後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。
抽出液を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に
溶媒を留去し、得られた油状物をカラムクロマトグラフ
ィー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=
9:1溶出)によって無色粉状結晶である目的物を0.
5g(35.1%)得た。
【0051】(4) (±)5−クロロ−6−(1−フルオ
ロエチル)−4−[2−(4−トリフルオロメトキシフ
ェニル)エチルアミノ]ピリミジン (化合物7)の合
成 2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)エチルアミ
ン(2.05g)とトリエチルアミン(3.0g)とを
トルエン(20ml)に溶解し、4,5−ジクロロ−6
−(1−フルオロエチル)ピリミジン(2.0g)を加
え、約60℃で4時間撹拌した。反応終了後、水を加
え、トルエンで抽出した。抽出液を水洗、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、得られた油状
物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−20
0、トルエン:酢酸エチル=10:1溶出)によって淡
黄色粉状結晶である目的物を2.6g(71.5%)得
た。原料ピリミジンの製造収率(24%)を考慮した全
工程の総収率は、17.2%である。実施例と比較例の
概要を表3に示す。
ロエチル)−4−[2−(4−トリフルオロメトキシフ
ェニル)エチルアミノ]ピリミジン (化合物7)の合
成 2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)エチルアミ
ン(2.05g)とトリエチルアミン(3.0g)とを
トルエン(20ml)に溶解し、4,5−ジクロロ−6
−(1−フルオロエチル)ピリミジン(2.0g)を加
え、約60℃で4時間撹拌した。反応終了後、水を加
え、トルエンで抽出した。抽出液を水洗、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、得られた油状
物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−20
0、トルエン:酢酸エチル=10:1溶出)によって淡
黄色粉状結晶である目的物を2.6g(71.5%)得
た。原料ピリミジンの製造収率(24%)を考慮した全
工程の総収率は、17.2%である。実施例と比較例の
概要を表3に示す。
【0052】
【表3】
【0053】
【発明の効果】 本発明によって、医薬・農薬などとし
て有用である4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フル
オロエチル)ピリミジン誘導体を工業的に製造すること
ができる。
て有用である4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フル
オロエチル)ピリミジン誘導体を工業的に製造すること
ができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 次式(1): 【化1】 (式中、Rは水素原子、炭素原子数1〜4個のアルキル
基、炭素原子数1〜4個のアルコキシ基、ハロゲン原
子、炭素原子数1〜4個のハロアルキル基、炭素原子数
1〜4個のハロアルコキシ基及びニトロ基を表す。)で
示される4−アミノ−5−クロロ−6−(1−ブロモエ
チル)ピリミジン誘導体と次式(2): 【化2】 (式中、Mはアルカリ金属を表す。)で示されるアルカ
リ金属フッ素化合物とを、ホルムアミド、N−メチルホ
ルムアミド、又はホルムアミドもしくはN−メチルホル
ムアミドと1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと
の混合物を溶媒として反応させることを特徴とする次式
(3): 【化3】 (式中、Rは前記と同義である。)で示される4−アミ
ノ−5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)ピリミジ
ン誘導体の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16704297A JPH1112253A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16704297A JPH1112253A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1112253A true JPH1112253A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15842316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16704297A Pending JPH1112253A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1112253A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100441153B1 (ko) * | 2002-03-14 | 2004-07-21 | 주식회사 씨트리 | 유기 불소화합물의 제조방법 |
WO2014063642A1 (zh) | 2012-10-25 | 2014-05-01 | 中国中化股份有限公司 | 取代嘧啶类化合物及其用途 |
-
1997
- 1997-06-24 JP JP16704297A patent/JPH1112253A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100441153B1 (ko) * | 2002-03-14 | 2004-07-21 | 주식회사 씨트리 | 유기 불소화합물의 제조방법 |
WO2014063642A1 (zh) | 2012-10-25 | 2014-05-01 | 中国中化股份有限公司 | 取代嘧啶类化合物及其用途 |
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