JP2770895B2 - 4,5−ジハロゲノ−6−(α−ハロゲノエチル)ピリミジン及びその製法 - Google Patents
4,5−ジハロゲノ−6−(α−ハロゲノエチル)ピリミジン及びその製法Info
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- JP2770895B2 JP2770895B2 JP4152586A JP15258692A JP2770895B2 JP 2770895 B2 JP2770895 B2 JP 2770895B2 JP 4152586 A JP4152586 A JP 4152586A JP 15258692 A JP15258692 A JP 15258692A JP 2770895 B2 JP2770895 B2 JP 2770895B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医農薬などの合成中間
体として有用である新規な4,5−ジハロゲノ−6−
(α−ハロゲノエチル)ピリミジンに関するものであ
る。
体として有用である新規な4,5−ジハロゲノ−6−
(α−ハロゲノエチル)ピリミジンに関するものであ
る。
【0002】
【従来技術の説明】医農薬などの合成中間体として有用
であるハロゲノピリミジン化合物は数多く知られている
(例えば、特開昭59−89670号公報など。)。し
かしながら、殺虫,殺ダニ,殺菌活性を有するピリミジ
ン誘導体(例えば、特開平5−201999号公報に記
載の化合物など)の合成原料として有用である本発明化
合物のような4,5−ジハロゲノ−6−(α−ハロゲノ
エチル)ピリミジンについての報告は、認められない。
であるハロゲノピリミジン化合物は数多く知られている
(例えば、特開昭59−89670号公報など。)。し
かしながら、殺虫,殺ダニ,殺菌活性を有するピリミジ
ン誘導体(例えば、特開平5−201999号公報に記
載の化合物など)の合成原料として有用である本発明化
合物のような4,5−ジハロゲノ−6−(α−ハロゲノ
エチル)ピリミジンについての報告は、認められない。
【0003】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、医農薬など
の合成中間体として有用である新規な4,5−ジハロゲ
ノ−6−(α−ハロゲノエチル)ピリミジンを提供する
ことである。
の合成中間体として有用である新規な4,5−ジハロゲ
ノ−6−(α−ハロゲノエチル)ピリミジンを提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために鋭意研究した結果、新規な4,5−
ジハロゲノ−6−(α−ハロゲノエチル)ピリミジンを
合成する方法を見出し、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明は次の通りである。第1の発明は、次式
(I):
題を解決するために鋭意研究した結果、新規な4,5−
ジハロゲノ−6−(α−ハロゲノエチル)ピリミジンを
合成する方法を見出し、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明は次の通りである。第1の発明は、次式
(I):
【0005】
【化3】
【0006】(式中、X1 ,X2 及びX3 はハロゲン原
子を表す。ただし、X 1 及びX 3 が共に塩素原子である
場合を除く。)で示される4,5−ジハロゲノ−6−
(α−ハロゲノエチル)ピリミジンに関するものであ
る。第2の発明は、次式(II):
子を表す。ただし、X 1 及びX 3 が共に塩素原子である
場合を除く。)で示される4,5−ジハロゲノ−6−
(α−ハロゲノエチル)ピリミジンに関するものであ
る。第2の発明は、次式(II):
【0007】
【化4】
【0008】(式中、X2 は前記の記載と同義であり;
Rはハロゲン原子,水酸基又は水素原子を表す。)で示
されるピリミジン化合物と塩素以外のハロゲン化剤とを
反応させることを特徴とする前記記載の式(I)で示さ
れる4,5−ジハロゲノ−6−(α−ハロゲノエチル)
ピリミジンの製法に関するものである。
Rはハロゲン原子,水酸基又は水素原子を表す。)で示
されるピリミジン化合物と塩素以外のハロゲン化剤とを
反応させることを特徴とする前記記載の式(I)で示さ
れる4,5−ジハロゲノ−6−(α−ハロゲノエチル)
ピリミジンの製法に関するものである。
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。前
記の目的化合物である新規な4,5−ジハロゲノ−6−
(α−ハロゲノエチル)ピリミジン〔化合物(I)〕,
その製造原料〔化合物(II),ハロゲン化剤〕におけ
るX1,X2,X3,R及びMは次の通りである。
記の目的化合物である新規な4,5−ジハロゲノ−6−
(α−ハロゲノエチル)ピリミジン〔化合物(I)〕,
その製造原料〔化合物(II),ハロゲン化剤〕におけ
るX1,X2,X3,R及びMは次の通りである。
【0010】X1 ,X2 及びX3 としては、ハロゲン原
子(例えば、塩素原子,ヨウ素原子,臭素原子,フッ素
原子など)などを挙げることができ;X 1 としては、塩
素原子,臭素原子,フッ素原子が好ましく;X 3 として
は、臭素原子,フッ素原子が好ましく;X2 としては、
塩素原子が好ましい。Rとしては、ハロゲン原子(例え
ば、前記のX1 として記載したもの),水酸基,水素原
子などを挙げることができ;ハロゲン原子としては、フ
ッ素原子が好ましい。Mはアルカリ金属を表す。
子(例えば、塩素原子,ヨウ素原子,臭素原子,フッ素
原子など)などを挙げることができ;X 1 としては、塩
素原子,臭素原子,フッ素原子が好ましく;X 3 として
は、臭素原子,フッ素原子が好ましく;X2 としては、
塩素原子が好ましい。Rとしては、ハロゲン原子(例え
ば、前記のX1 として記載したもの),水酸基,水素原
子などを挙げることができ;ハロゲン原子としては、フ
ッ素原子が好ましい。Mはアルカリ金属を表す。
【0011】ハロゲン化剤としては、ハロゲン類(例え
ば、Cl2,I2,Br2,F2など),アルキルアミ
ノサルファーハロゲン化物(例えば、ジエチルアミノサ
ルファートリフルオライドなど),アルカリ金属フッ素
化物(例えば、セシウムフルオライド,ポタシウムフル
オライドなど)などを挙げることができる。
ば、Cl2,I2,Br2,F2など),アルキルアミ
ノサルファーハロゲン化物(例えば、ジエチルアミノサ
ルファートリフルオライドなど),アルカリ金属フッ素
化物(例えば、セシウムフルオライド,ポタシウムフル
オライドなど)などを挙げることができる。
【0012】本発明の化合物(I)の合成は、次に示す
合成法1〜3によって行うことができる。 (合成法1)化合物(I)においてX1が塩素原子で表
される化合物(I−1)の合成は、次に示すように、通
常、原料の化合物(II)においてRが水素原子で表さ
れる化合物(II−1)とハロゲン類〔化合物(III
−1)〕とを、溶媒中で反応させることによって行うこ
とができる。
合成法1〜3によって行うことができる。 (合成法1)化合物(I)においてX1が塩素原子で表
される化合物(I−1)の合成は、次に示すように、通
常、原料の化合物(II)においてRが水素原子で表さ
れる化合物(II−1)とハロゲン類〔化合物(III
−1)〕とを、溶媒中で反応させることによって行うこ
とができる。
【0013】
【化5】
【0014】(式中、X1,X2及びX3は前記の記載
と同義である。) 溶媒としては、本反応に直接関与しないものであれば特
に限定されず、例えば、ベンゼン,トルエン,キシレ
ン,メチルナフタリン,石油エーテル,リグロイン,ヘ
キサン,クロルベンゼン,ジクロルベンゼン,塩化メチ
レン,クロロホルム,ジクロルエタン,トリクロルエチ
レンのような塩素化された又はされていない芳香族,脂
肪族,脂環式の炭化水素類;ジエチルエーテル,テトラ
ヒドロフラン,ジオキサンなどのようなエーテル類;及
び前記溶媒の混合物などを挙げることができる。
と同義である。) 溶媒としては、本反応に直接関与しないものであれば特
に限定されず、例えば、ベンゼン,トルエン,キシレ
ン,メチルナフタリン,石油エーテル,リグロイン,ヘ
キサン,クロルベンゼン,ジクロルベンゼン,塩化メチ
レン,クロロホルム,ジクロルエタン,トリクロルエチ
レンのような塩素化された又はされていない芳香族,脂
肪族,脂環式の炭化水素類;ジエチルエーテル,テトラ
ヒドロフラン,ジオキサンなどのようなエーテル類;及
び前記溶媒の混合物などを挙げることができる。
【0015】そして、その溶媒の使用量は、化合物(I
I−1)の濃度が5〜80重量%の濃度範囲になるよう
にして使用することができるが、好ましくは化合物(I
I−1)の濃度が10〜70重量%になるようにして使
用するのがよい。反応温度は、特に限定されないが、室
温から使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内であり、1
5℃〜60℃が好ましい。反応時間は、前記の濃度,温
度によって変化するが、通常2〜10時間で行うことが
できる。
I−1)の濃度が5〜80重量%の濃度範囲になるよう
にして使用することができるが、好ましくは化合物(I
I−1)の濃度が10〜70重量%になるようにして使
用するのがよい。反応温度は、特に限定されないが、室
温から使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内であり、1
5℃〜60℃が好ましい。反応時間は、前記の濃度,温
度によって変化するが、通常2〜10時間で行うことが
できる。
【0016】原料化合物の使用量は、化合物(II−
1)に対して化合物(III−1)が0.5〜3倍モル
であるが、好ましくは0.5〜1.7倍モルであるのが
よい。化合物(II−1)は、例えば、ジャーナル・オ
ブ・ケミカル・ソサイエテイ(J.C.S.)3478
〜3481頁(1955年)に記載の方法に準じて製造
することができる。
1)に対して化合物(III−1)が0.5〜3倍モル
であるが、好ましくは0.5〜1.7倍モルであるのが
よい。化合物(II−1)は、例えば、ジャーナル・オ
ブ・ケミカル・ソサイエテイ(J.C.S.)3478
〜3481頁(1955年)に記載の方法に準じて製造
することができる。
【0017】化合物(II−1)としては、例えば、表
1中に示した化合物1〜3に対応した各置換基の種類か
らなる各化合物(II−1)〔化合物(II−1)1〜
(II−1)3と称する。例えば、化合物(II−1)
1とは、化合物(II−1)で示される式におけるX2
が塩素原子であることを意味する。〕を挙げることがで
きる。
1中に示した化合物1〜3に対応した各置換基の種類か
らなる各化合物(II−1)〔化合物(II−1)1〜
(II−1)3と称する。例えば、化合物(II−1)
1とは、化合物(II−1)で示される式におけるX2
が塩素原子であることを意味する。〕を挙げることがで
きる。
【0018】(合成法2)化合物(I)においてX1及
びX2が塩素原子であり,X3がフッ素原子で表される
化合物(II−3)の合成は、次に示すように、通常、
原料の化合物(II)においてRが水酸基を表し,X2
が塩素原子で表される化合物(II−2)とアルキルア
ミノサルファーハロゲン化物〔化合物(III−2)〕
とを、溶媒中で反応させることによって行うことができ
る。
びX2が塩素原子であり,X3がフッ素原子で表される
化合物(II−3)の合成は、次に示すように、通常、
原料の化合物(II)においてRが水酸基を表し,X2
が塩素原子で表される化合物(II−2)とアルキルア
ミノサルファーハロゲン化物〔化合物(III−2)〕
とを、溶媒中で反応させることによって行うことができ
る。
【0019】
【化6】
【0020】溶媒としては、前記合成法1に記載したも
のを挙げることができる。そして、その溶媒の使用量
は、化合物(II−2)の濃度が5〜80重量%の濃度
範囲になるようにして使用することができるが、好まし
くは化合物(II−2)の濃度が10〜70重量%にな
るようにして使用するのがよい。
のを挙げることができる。そして、その溶媒の使用量
は、化合物(II−2)の濃度が5〜80重量%の濃度
範囲になるようにして使用することができるが、好まし
くは化合物(II−2)の濃度が10〜70重量%にな
るようにして使用するのがよい。
【0021】反応温度は、特に限定されないが、室温か
ら使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内であり、15℃
〜60℃が好ましい。反応時間は、前記の濃度,温度に
よって変化するが、通常2〜10時間で行うことができ
る。
ら使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内であり、15℃
〜60℃が好ましい。反応時間は、前記の濃度,温度に
よって変化するが、通常2〜10時間で行うことができ
る。
【0022】原料化合物の使用量は、化合物(II−
2)に対して化合物(III−2)が0.5〜3倍モル
であるが、好ましくは0.5〜1.7倍モルであるのが
よい。化合物(II−2)は、例えば、次式に示すよう
に行うことによって製造することができる。
2)に対して化合物(III−2)が0.5〜3倍モル
であるが、好ましくは0.5〜1.7倍モルであるのが
よい。化合物(II−2)は、例えば、次式に示すよう
に行うことによって製造することができる。
【0023】
【化7】
【0024】(式中、Mは前記の記載と同義であり;R
1は低級アルキル基を表す。) (合成法3)化合物(I)においてX1及びX3がフッ
素原子,X2が塩素原子を表す化合物(II−4)の合
成は、次に示すように、通常、原料の化合物(II−
3)とアルカリ金属フッ素化物〔化合物(III−
3)〕とを、溶媒中で反応させることによって行うこと
ができる。
1は低級アルキル基を表す。) (合成法3)化合物(I)においてX1及びX3がフッ
素原子,X2が塩素原子を表す化合物(II−4)の合
成は、次に示すように、通常、原料の化合物(II−
3)とアルカリ金属フッ素化物〔化合物(III−
3)〕とを、溶媒中で反応させることによって行うこと
ができる。
【0025】
【化8】
【0026】溶媒としては、前記合成法1に記載したも
のを挙げることができる。そして、その溶媒の使用量
は、化合物(II−3)の濃度が5〜80重量%の濃度
範囲になるようにして使用することができるが、好まし
くは化合物(II−3)の濃度が10〜70重量%にな
るようにして使用するのがよい。
のを挙げることができる。そして、その溶媒の使用量
は、化合物(II−3)の濃度が5〜80重量%の濃度
範囲になるようにして使用することができるが、好まし
くは化合物(II−3)の濃度が10〜70重量%にな
るようにして使用するのがよい。
【0027】反応温度は、特に限定されないが、室温か
ら使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内であり、15℃
〜60℃が好ましい。反応時間は、前記の濃度,温度に
よって変化するが、通常2〜10時間で行うことができ
る。
ら使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内であり、15℃
〜60℃が好ましい。反応時間は、前記の濃度,温度に
よって変化するが、通常2〜10時間で行うことができ
る。
【0028】原料化合物の使用量は、化合物(II−
3)に対して化合物(III−3)が0.5〜3倍モル
であるが、好ましくは0.5〜1.7倍モルであるのが
よい。以上のようにして製造された目的の化合物(I)
は、反応終了後、抽出,濃縮,濾過などの通常の後処理
を行い、必要に応じて再結晶,各種クロマトグラフィー
などの公知の手段で適宜精製することができる。
3)に対して化合物(III−3)が0.5〜3倍モル
であるが、好ましくは0.5〜1.7倍モルであるのが
よい。以上のようにして製造された目的の化合物(I)
は、反応終了後、抽出,濃縮,濾過などの通常の後処理
を行い、必要に応じて再結晶,各種クロマトグラフィー
などの公知の手段で適宜精製することができる。
【0029】化合物(I)としては、例えば、次の表1
中に示した化合物1〜4〔例えば、化合物(I)1 と
は、化合物(I)で示される式におけるX 1 及びX 2 が
塩素原子であり、X 3 が臭素原子であることを意味す
る。〕を挙げることができる。
中に示した化合物1〜4〔例えば、化合物(I)1 と
は、化合物(I)で示される式におけるX 1 及びX 2 が
塩素原子であり、X 3 が臭素原子であることを意味す
る。〕を挙げることができる。
【0030】
【表1】
【0031】このようにして得られた化合物(I)は、
例えば、次に示すように、特開平5−201999号公
報に記載されたような優れた殺虫・殺ダニ・殺菌活性を
有するアラルキルアミノピリミジン誘導体の合成原料と
して有用なものである。
例えば、次に示すように、特開平5−201999号公
報に記載されたような優れた殺虫・殺ダニ・殺菌活性を
有するアラルキルアミノピリミジン誘導体の合成原料と
して有用なものである。
【0032】
【化9】
【0033】(式中、X1及びRは前記の記載と同義で
あり;R2は水素原子,アルキル基を表し;R3は低級
ハロアルコキシ基,水素原子,低級アルキル基,低級ア
ルコキシ基,低級ハロアルキル基,ニトロ基又はハロゲ
ン原子を表し;nは1〜5の整数を表す。)
あり;R2は水素原子,アルキル基を表し;R3は低級
ハロアルコキシ基,水素原子,低級アルキル基,低級ア
ルコキシ基,低級ハロアルキル基,ニトロ基又はハロゲ
ン原子を表し;nは1〜5の整数を表す。)
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお、これらの実施例は、本発明の範囲を限定す
るものではない。 実施例1
する。なお、これらの実施例は、本発明の範囲を限定す
るものではない。 実施例1
【0035】
【0036】(1)6−(α−ブロモエチル)−4,5
−ジクロロピリミジン(化合物1)の合成 4,5−ジクロロ−6−エチルピリミジン(60g)を
クロロホルム(250ml)に溶解し、室温、撹拌下に
臭素(25g)を滴下した。滴下後、さらに室温で10
時間撹拌反応した。反応終了後、減圧下にクロロホルム
を留去し、得られた油状物を減圧蒸留することによって
淡黄色の液体である目的物を39g得た。
−ジクロロピリミジン(化合物1)の合成 4,5−ジクロロ−6−エチルピリミジン(60g)を
クロロホルム(250ml)に溶解し、室温、撹拌下に
臭素(25g)を滴下した。滴下後、さらに室温で10
時間撹拌反応した。反応終了後、減圧下にクロロホルム
を留去し、得られた油状物を減圧蒸留することによって
淡黄色の液体である目的物を39g得た。
【0037】(物性) ・b.p.93〜95℃/3mmHg ・1H−NMR(CDCl3) δppm 2.08(d,3H)、5.50(q,1H)、8.8
8(s,1H)
8(s,1H)
【0038】(2)6−(α−ブロモエチル)−4−ブ
ロモ−5−クロロピリミジン(化合物2)の合成 4,5−ジクロロ−6−エチルピリミジン(52g)を
クロロホルム(300ml)に溶解し、室温、撹拌下に
臭素(25g)を滴下した。滴下後、さらに室温で10
時間撹拌反応した。反応終了後、減圧下にクロロホルム
を留去し、得られた油状物を減圧蒸留することによって
淡黄色の結晶である目的物を60g得た。
ロモ−5−クロロピリミジン(化合物2)の合成 4,5−ジクロロ−6−エチルピリミジン(52g)を
クロロホルム(300ml)に溶解し、室温、撹拌下に
臭素(25g)を滴下した。滴下後、さらに室温で10
時間撹拌反応した。反応終了後、減圧下にクロロホルム
を留去し、得られた油状物を減圧蒸留することによって
淡黄色の結晶である目的物を60g得た。
【0039】(物性) ・b.p.114〜116℃/3mmHg ・m.p.60〜62℃ ・1H−NMR(CDCl3) δppm 2.08(d,3H)、5.50(q,1H)、8.8
2(s,1H)
2(s,1H)
【0040】(3)4,5−ジクロロ−6−(α−フル
オロエチル)ピリミジン(化合物3)の合成 6−(α−ヒドロキシエチル)−4,5−ジクロロピリ
ミジン(2.1g)をジクロロメタン(15ml)に溶
解し、氷冷、撹拌下にジエチルアミノサルファートリフ
ルオライド(2.0g)を滴下し、さらに1時間室温で
撹拌して反応を完結した。反応液に冷水(20ml)を
加え、ジクロロメタン層を分取し、水洗後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。次いで、減圧下に溶媒を留去し、
得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲル
C−200、クロロホルム溶出)で精製することによっ
て、淡黄色油状の液体である目的物を1.3g得た。
オロエチル)ピリミジン(化合物3)の合成 6−(α−ヒドロキシエチル)−4,5−ジクロロピリ
ミジン(2.1g)をジクロロメタン(15ml)に溶
解し、氷冷、撹拌下にジエチルアミノサルファートリフ
ルオライド(2.0g)を滴下し、さらに1時間室温で
撹拌して反応を完結した。反応液に冷水(20ml)を
加え、ジクロロメタン層を分取し、水洗後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。次いで、減圧下に溶媒を留去し、
得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲル
C−200、クロロホルム溶出)で精製することによっ
て、淡黄色油状の液体である目的物を1.3g得た。
【0041】(物性) ・b.p.229〜231℃ ・1H−NMR(CDCl3) δppm 1.64〜1.81(d−d,3H)、5.84〜6.
19(d−q,1H)、8.92(s,1H)
19(d−q,1H)、8.92(s,1H)
【0042】(4)5−クロロ−4−フルオロ−6−
(α−フルオロエチル)ピリミジン(化合物4)の合成 4,5−ジクロロ−6−(α−フルオロエチル)ピリミ
ジン(1.0g)をN,N−ジメチルホルムアミド(1
0ml)に溶解し、セシウムフルオライド(4.0g)
を加え、室温で1時間半撹拌して反応を完結した。反応
液に冷水(10ml)を加え、N,N−ジメチルホルム
アミド層を分取し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。次いで、減圧下に溶媒を留去し、得られた残渣を
カラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、ク
ロロホルム溶出)で精製することによって、淡黄色油状
の液体である目的物を1.3g得た。
(α−フルオロエチル)ピリミジン(化合物4)の合成 4,5−ジクロロ−6−(α−フルオロエチル)ピリミ
ジン(1.0g)をN,N−ジメチルホルムアミド(1
0ml)に溶解し、セシウムフルオライド(4.0g)
を加え、室温で1時間半撹拌して反応を完結した。反応
液に冷水(10ml)を加え、N,N−ジメチルホルム
アミド層を分取し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。次いで、減圧下に溶媒を留去し、得られた残渣を
カラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、ク
ロロホルム溶出)で精製することによって、淡黄色油状
の液体である目的物を1.3g得た。
【0043】(物性) ・b.p.192〜194℃ ・1H−NMR(CDCl3) δppm 1.66〜1.82(d−d,3H)、5.85〜6.
21(d−q,1H)、8.83(s,1H)
21(d−q,1H)、8.83(s,1H)
【0044】
【発明の効果】本発明の新規な4,5−ジハロゲノ−6
−(α−ハロゲノエチル)ピリミジンは、医農薬などの
合成中間体として有用である。
−(α−ハロゲノエチル)ピリミジンは、医農薬などの
合成中間体として有用である。
Claims (2)
- 【請求項1】次式: 【化1】 (式中、X1 ,X2 及びX3 はハロゲン原子を表す。た
だし、X 1 及びX 3 が共に塩素原子である場合を除
く。)で示される4,5−ジハロゲノ−6−(α−ハロ
ゲノエチル)ピリミジン。 - 【請求項2】次式: 【化2】 (式中、X2 は請求項1の記載と同義であり;Rはハロ
ゲン原子,水酸基又は水素原子を表す。)で示されるピ
リミジン化合物と塩素以外のハロゲン化剤とを反応させ
ることを特徴とする請求項1記載の式(I)で示される
4,5−ジハロゲノ−6−(α−ハロゲノエチル)ピリ
ミジンの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4152586A JP2770895B2 (ja) | 1991-11-22 | 1992-04-28 | 4,5−ジハロゲノ−6−(α−ハロゲノエチル)ピリミジン及びその製法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-354222 | 1991-11-22 | ||
JP35422291 | 1991-11-22 | ||
JP4152586A JP2770895B2 (ja) | 1991-11-22 | 1992-04-28 | 4,5−ジハロゲノ−6−(α−ハロゲノエチル)ピリミジン及びその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05194417A JPH05194417A (ja) | 1993-08-03 |
JP2770895B2 true JP2770895B2 (ja) | 1998-07-02 |
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ID=26481452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP4152586A Expired - Fee Related JP2770895B2 (ja) | 1991-11-22 | 1992-04-28 | 4,5−ジハロゲノ−6−(α−ハロゲノエチル)ピリミジン及びその製法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2770895B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04230670A (ja) * | 1990-08-10 | 1992-08-19 | Ciba Geigy Ag | 有害生物防除剤 |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP4152586A patent/JP2770895B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04230670A (ja) * | 1990-08-10 | 1992-08-19 | Ciba Geigy Ag | 有害生物防除剤 |
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JPH05194417A (ja) | 1993-08-03 |
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