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JPH11107827A - 内燃機関の触媒温制御装置 - Google Patents

内燃機関の触媒温制御装置

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Publication number
JPH11107827A
JPH11107827A JP27587897A JP27587897A JPH11107827A JP H11107827 A JPH11107827 A JP H11107827A JP 27587897 A JP27587897 A JP 27587897A JP 27587897 A JP27587897 A JP 27587897A JP H11107827 A JPH11107827 A JP H11107827A
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JP
Japan
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lean
air
fuel ratio
rich
catalyst temperature
Prior art date
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Application number
JP27587897A
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English (en)
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JP4346118B2 (ja
Inventor
Yukihiro Yamashita
山下  幸宏
Shigenori Isomura
磯村  重則
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
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Priority to DE1998146217 priority patent/DE19846217B4/de
Publication of JPH11107827A publication Critical patent/JPH11107827A/ja
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Publication of JP4346118B2 publication Critical patent/JP4346118B2/ja
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N3/00Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
    • F01N3/08Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous
    • F01N3/0807Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by using absorbents or adsorbents
    • F01N3/0828Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by using absorbents or adsorbents characterised by the absorbed or adsorbed substances
    • F01N3/0842Nitrogen oxides
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
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    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/021Introducing corrections for particular conditions exterior to the engine
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02D41/1446Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being exhaust temperatures
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
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    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
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    • F02D2200/0802Temperature of the exhaust gas treatment apparatus

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な手法にて精度良く触媒温を制御する。 【解決手段】エンジン排気管3にはNOx 触媒19が配
設されている。同NOx触媒19はリーン空燃比の状態
下でNOx を吸蔵し、リッチ空燃比の状態下で前記吸蔵
したNOx をCOやHCで還元し放出する。ECU30
内のCPU31は、エンジン1に供給する混合気の目標
空燃比を理論空燃比よりもリーン側に設定し、その目標
空燃比に基づいてリーン燃焼を行わせる。また、CPU
31は、NOx 触媒19の温度が所定の温度域外となっ
た場合において、空燃比をリーン・リッチで交互に制御
するための空燃比制御パラメータを可変に設定し、それ
により触媒温を調整する。つまり、リーン燃焼⇔リッチ
燃焼の周期と、リーン,リッチ燃焼時の空燃比度合(リ
ーン度合又はリッチ度合)とを空燃比制御パラメータと
し、これらのパラメータにより触媒温を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空燃比リーン領域
でのリーン燃焼を行わせ、リーン燃焼時に発生する排ガ
ス中の窒素酸化物(NOx )を浄化するためのNOx 吸
蔵還元型触媒を有する内燃機関の空燃比制御装置に適用
され、前記触媒の温度を所定の温度域に保持するための
触媒温制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年における内燃機関の空燃比制御装置
では、燃費改善を図るべく理論空燃比よりもリーン側で
燃料を燃焼させる、いわゆるリーンバーン制御を実施す
る技術が多用化されつつある。こうしたリーン燃焼を行
わせる場合、内燃機関から排出される排ガスにはNOx
が多く含まれ、このNOx を浄化するためのリーンNO
x 触媒が必要となる。例えば特許番号第2600492
号公報の「内燃機関の排気浄化装置」には、排ガスの空
燃比がリーンである時にNOx を吸収すると共に、排ガ
スの酸素濃度が低下された時に、すなわちリッチ化され
た時に前記吸収したNOx を放出するNOx 吸収剤(N
Ox 吸蔵還元型触媒)が開示されている。
【0003】またこの種のNOx 触媒を有するシステム
において、NOx 浄化能力を良好に維持するには触媒温
を所定の温度域に保つ必要がある。そこで、触媒温を制
御する装置として、特許番号第2605556号公報に
は、触媒温が高い時にはエア又は冷却水で触媒を冷却
し、触媒温が低い時には触媒ケーシング内で燃料を燃焼
させるか若しくはヒータの加熱により触媒温を昇温させ
る技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来公
報(特許番号第2605556号公報)の技術では、触
媒温を低下させるためのエアインジェクタや、触媒温を
上昇させるためのフューエルインジェクタ、電熱ヒータ
などの部材をNOx 触媒に付与する必要がある。そのた
め、構成部品が増えてしまい、高コスト化を招くという
問題があった。また、エンジン排気系に燃料を噴射供給
して燃焼させる場合、安全性を十分に考慮した上で燃料
配管の設置位置などを設計しなくてはならず、設計工程
での煩雑化を招く。
【0005】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、簡易な手法にて
精度良く触媒温を制御することができる内燃機関の触媒
温制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の触媒温制御装置はその前提として、内燃機
関に供給する混合気の目標空燃比を理論空燃比よりもリ
ーン側に設定してその目標空燃比に基づきリーン燃焼を
行わせると共に、リーン燃焼時に排出される排ガス中の
NOx をリーンNOx 触媒で吸蔵し、さらに空燃比を一
時的にリッチに制御して前記吸蔵したNOx をリーンN
Ox 触媒から放出するようにした内燃機関の空燃比制御
装置に適用される。
【0007】そして、請求項1に記載の発明では、リー
ンNOx 触媒の温度が所定の温度域外となった場合にお
いて、空燃比をリーン・リッチで交互に制御するための
空燃比制御パラメータを可変に設定し触媒温を調整する
(触媒温調整手段)。かかる場合、請求項2に記載した
ように、リーン燃焼とリッチ燃焼との割合を空燃比制御
パラメータとし、当該パラメータにより触媒温を所定の
温度域に調整するとよい。
【0008】要するに、NOx 触媒の温度が低い場合、
リッチ燃焼の割合が大きくなるよう空燃比制御パラメー
タを設定する。このとき、排ガス中の未燃成分(HC,
CO)が増え、未燃成分の反応熱が増加することで触媒
温が上昇する。また、NOx触媒の温度が高い場合、リ
ーン燃焼の割合が大きくなるよう空燃比制御パラメータ
を設定する。このとき、排ガス中の未燃成分(HC,C
O)が減り、未燃成分の反応熱が減少することで触媒温
が低下する。
【0009】上記構成によれば、従来公報(特許番号第
2605556号公報)のようにフューエルインジェク
タやエアインジェクタといった、触媒を昇温又は降温さ
せるための付加的構成をNOx 触媒に付与する必要もな
い。その結果、簡易な手法にて精度良く触媒温を制御す
ることができる。
【0010】より具体的には、次の一又は二の態様が適
用できる。一の態様として、リーン燃焼とリッチ燃焼と
の周期を空燃比制御パラメータとし、当該パラメータに
より触媒温を調整する(請求項3)。かかる場合、触媒
温が低い時には、リーン燃焼とリッチ燃焼との周期を短
くする。すなわちリーン時間とリッチ時間との比(=リ
ーン時間/リッチ時間)を小さくする。また、触媒温が
高い時には、リーン燃焼とリッチ燃焼との周期を長くす
る。すなわちリーン時間とリッチ時間との比(=リーン
時間/リッチ時間)を大きくする。
【0011】二の態様として、リーン燃焼時のリーン度
合又はリッチ燃焼時のリッチ度合を空燃比制御パラメー
タとし、当該パラメータにより触媒温を調整する(請求
項4)。かかる場合、触媒温が低い時には、リッチ燃焼
時のリッチ度合を大きくする(或いは、リーン燃焼時の
リーン度合を小さくする)。また、触媒温が高い時に
は、リッチ燃焼時のリッチ度合を小さくする(或いは、
リーン燃焼時のリーン度合を大きくする)。
【0012】また、請求項5に記載の発明では、機関負
荷状態を検出し、該検出した機関負荷状態に応じてリー
ンNOx 触媒が降温期にあるか若しくは昇温期にあるか
を判定する(触媒温判定手段)。上記の判定結果を用い
れば、NOx 触媒の昇温制御が必要か、或いは降温制御
が必要かが特定でき、より一層適切な触媒温制御が実施
できる。
【0013】請求項6に記載の発明では、触媒の温度制
御期間において、当該制御の継続時間に応じて空燃比制
御パラメータを適宜変更する。つまり、空燃比制御パラ
メータによりNOx 触媒の昇温制御又は降温制御が実施
されると、既述の通り触媒温が上昇又は下降する。従っ
て、温度制御の継続時間に基づき触媒温が所定の温度域
に復帰したと推定できる場合には、触媒温制御のための
リーン・リッチ制御を中止する方向に空燃比制御パラメ
ータを変更するとよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態について説明する。本実施の形態における空
燃比制御システムでは、内燃機関に供給する混合気の目
標空燃比を理論空燃比よりもリーン側に設定し、その目
標空燃比に基づいてリーン燃焼を行わせる、いわゆるリ
ーンバーン制御を実施する。同システムの主たる構成と
して、内燃機関の排気通路の途中にはNOx 吸蔵還元型
触媒(以下、NOx 触媒という)が設けられ、そのNO
x 触媒の上流側には限界電流式空燃比センサ(A/Fセ
ンサ)が配設されている。そして、マイクロコンピュー
タを主体とする電子制御装置(以下、ECUという)
は、前記空燃比センサによる検出結果を取り込み、その
センサ検出結果に基づいてリーン空燃比でのフィードバ
ック制御を実施する。以下、図面を用いてその詳細な構
成を説明する。
【0015】図1は、本実施の形態における空燃比制御
システムの概要を示す全体構成図である。図1におい
て、内燃機関は4気筒4サイクルの火花点火式エンジン
(以下、単にエンジン1という)として構成されてお
り、エンジン1には吸気管2と排気管3とが接続されて
いる。吸気管2には、アクセルペダル4に連動するスロ
ットル弁5が設けられており、同スロットル弁5の開度
はスロットル開度センサ6により検出される。また、吸
気管2のサージタンク7には吸気圧センサ8が配設され
ている。
【0016】エンジン1の気筒を構成するシリンダ9内
には図の上下方向に往復動するピストン10が配設され
ており、同ピストン10はコンロッド11を介して図示
しないクランク軸に連結されている。ピストン10の上
方にはシリンダ9及びシリンダヘッド12にて区画され
た燃焼室13が形成されており、燃焼室13は、吸気バ
ルブ14及び排気バルブ15を介して前記吸気管2及び
排気管3に連通している。
【0017】排気管3には、排ガス中の酸素濃度(或い
は、未燃ガス中の一酸化炭素などの濃度)に比例して広
域で且つリニアな空燃比信号を出力する、限界電流式空
燃比センサからなるA/Fセンサ16が設けられてい
る。また、排気管3においてA/Fセンサ16の下流側
には、NOx 浄化機能を有するNOx 触媒19が配設さ
れている。このNOx 触媒19は、NOx 吸蔵還元型触
媒として知られており、リーン空燃比の状態下でNOx
を吸蔵し、リッチ空燃比の状態下で前記吸蔵したNOx
をCOやHCで還元し放出する。
【0018】エンジン1の吸気ポート17には電磁駆動
式のインジェクタ18が設けられており、このインジェ
クタ18には図示しない燃料タンクから燃料(ガソリ
ン)が供給される。本実施の形態では、吸気マニホール
ドの各分岐管毎に1つずつインジェクタ18を有するマ
ルチポイントインジェクション(MPI)システムが構
成されている。この場合、吸気管上流から供給される新
気とインジェクタ18による噴射燃料とが吸気ポート1
7にて混合され、その混合気が吸気バルブ14の開弁動
作に伴い燃焼室13内(シリンダ9内)に流入する。
【0019】シリンダヘッド12に配設された点火プラ
グ27は、イグナイタ28からの点火用高電圧により発
火する。イグナイタ28には、点火用高電圧を各気筒の
点火プラグ27に分配するためのディストリビュータ2
0が接続され、同ディストリビュータ20にはクランク
軸の回転状態に応じて720°CA毎にパルス信号を出
力する基準位置センサ21と、より細かなクランク角毎
(例えば、30°CA毎)にパルス信号を出力する回転
角センサ22とが配設されている。
【0020】NOx 触媒19の下流側には、当該触媒1
9の温度を検出するための触媒温センサ24が配設され
ている。また、シリンダ9(ウォータジャケット)に
は、冷却水温を検出するための水温センサ23が配設さ
れている。
【0021】ECU30は、周知のマイクロコンピュー
タシステムを中心に構成され、CPU31、ROM3
2、RAM33、バックアップRAM34、A/D変換
器35、入出力インターフェース(I/O)36等を備
える。前記スロットル開度センサ6、吸気圧センサ8、
A/Fセンサ16、水温センサ23及び触媒温センサ2
4の各検出信号は、A/D変換器35に入力され、A/
D変換された後にバス37を介してCPU31に取り込
まれる。また、前記基準位置センサ21及び回転角セン
サ22のパルス信号は、入出力インターフェース36及
びバス37を介してCPU31に取り込まれる。
【0022】CPU31は、前記各センサの検出信号に
基づいてスロットル開度TH、吸気圧PM、空燃比(A
/F)、冷却水温Tw、基準クランク位置(G信号)及
びエンジン回転数Neなどのエンジン運転状態を検知す
る。また、CPU31は、エンジン運転状態に基づいて
燃料噴射量や点火時期等の制御信号を演算し、その制御
信号をインジェクタ18やイグナイタ28に出力する。
【0023】次に、上記の如く構成される空燃比制御シ
ステムの作用を説明する。図2は、CPU31により実
行される燃料噴射制御ルーチンを示すフローチャートで
あり、本ルーチンは各気筒の燃料噴射毎(本実施の形態
では180°CA毎)に実行される。
【0024】さて、図2のルーチンがスタートすると、
CPU31は、先ずステップ101でエンジン運転状態
を表すセンサ検出結果(エンジン回転数Ne、吸気圧P
M、冷却水温Tw等)を読み込み、続くステップ102
でROM32内に予め格納されている基本噴射マップを
用いてその時々のエンジン回転数Ne及び吸気圧PMに
応じた基本噴射量Tpを算出する。また、CPU31
は、ステップ103で周知の空燃比F/B条件が成立し
ているか否かを判別する。ここで、空燃比F/B条件と
は、冷却水温Twが所定温度以上であること、高回転・
高負荷状態でないこと、A/Fセンサ16が活性状態に
あることなどを含む。
【0025】ステップ103が否定判別されれば(F/
B条件不成立の場合)、CPU31は、ステップ104
に進んで空燃比補正係数FAFを「1.0」とする。F
AF=1.0とすることは、空燃比がオープン制御され
ることを意味する。また、ステップ103が肯定判別さ
れれば(F/B条件成立の場合)、CPU31は、ステ
ップ200に進んで目標空燃比λTGの設定処理を実施
する。目標空燃比λTGの設定処理は後述する図3及び
図4のルーチンに従い行われる。
【0026】その後、CPU31は、ステップ105で
その時々の実際の空燃比λ(センサ計測値)と目標空燃
比λTGとの偏差に基づいて空燃比補正係数FAFを設
定する。本実施の形態では、現代制御理論に基づく空燃
比F/B制御を実施することとしており、そのF/B制
御に際し、A/Fセンサ16の検出結果を目標空燃比に
一致させるための空燃比補正係数FAFを次の(1),
(2)式を用いて算出する。なお、このFAF値の設定
手順については特開平1−110853号公報に詳細に
開示されている。
【0027】 FAF=K1 ・λ+K2 ・FAF1 + ・・・+Kn+1 ・FAFn +ZI …(1) ZI=ZI1 +Ka・(λTG−λ) …(2) 上記(1),(2)式において、λはA/Fセンサ16
による限界電流の空燃比変換値を、K1 〜Kn+1 はF/
B定数を、ZIは積分項を、Kaは積分定数をそれぞれ
表す。また、添字1〜n+1はサンプリング開始からの
制御回数を示す変数である。
【0028】FAF値の設定後、CPU31は、ステッ
プ106で次の(3)式を用い、基本噴射量Tp、空燃
比補正係数FAF及びその他の補正係数FALL(水
温、エアコン負荷等の各種補正係数)から最終の燃料噴
射量TAUを算出する。
【0029】 TAU=Tp・FAF・FALL …(3) 燃料噴射量TAUの算出後、CPU31は、そのTAU
値に相当する制御信号をインジェクタ18に出力して本
ルーチンを一旦終了する。
【0030】次に、上記ステップ200の処理に相当す
るλTG設定ルーチンについて、図3及び図4を用いて
説明する。なお当該ルーチンでは、リーン燃焼の実施途
中において一時的にリッチ燃焼が行われるよう、目標空
燃比λTGが適宜設定される。すなわち、燃料噴射毎に
計数される周期カウンタの値を基に、所定の時間比とな
るようにリーン噴射回数TLとリッチ噴射回数TRとが
設定され、それら各噴射回数TL,TRに応じてリーン
燃焼とリッチ燃焼とが交互に実施される。
【0031】図3において、CPU31は、先ずステッ
プ201で前記触媒温センサ24により検出されたNO
x 触媒19の温度(触媒温)を読み込む。また、CPU
31は、続くステップ202で前記読み込んだ触媒温に
応じて目標空燃比λTGのリーン制御値とリッチ制御値
とを設定する。このとき、目標空燃比λTGのリーン制
御値とリッチ制御値は、その時々のエンジン回転数Ne
や吸気圧PMに応じて可変に設定されると共に、図5の
関係に従い適宜補正される。つまり、図5に示すよう
に、触媒温が所定の温度範囲(本実施の形態では、触媒
活性化温度の200〜400℃)にある時のリーン制御
値とリッチ制御値とを基準として、触媒温が200℃よ
りも低い場合には、リーン制御値のリーン度合を小さく
すると共に、リッチ制御値のリッチ度合を大きくする。
また、触媒温が400℃よりも高い場合には、リーン制
御値のリーン度合を大きくすると共に、リッチ制御値の
リッチ度合を小さくする。
【0032】但し、触媒温<200℃、又は触媒温>4
00℃の温度域において、触媒温に応じて目標空燃比λ
TGを変更するのは、リーン制御値又はリッチ制御値の
いずれか一方だけとしてもよい(リーン制御値又はリッ
チ制御値のいずれかを固定値とする)。
【0033】その後、リーンカウンタ及びリッチカウン
タが「0」にクリアされていることを条件に(ステップ
203がYES)、CPU31はステップ204に進
み、前記読み込んだ触媒温に応じてリーン・リッチの変
動周期、すなわちリーン噴射回数TL及びリッチ噴射回
数TRを設定する。このとき、図6の関係に従いリー
ン,リッチ噴射回数TL,TRが設定される。つまり、
図6に示すように、触媒温=200〜400℃を基準と
して、それよりも低温側では各噴射回数の比(=TL/
TR)を小さくし、高温側では各噴射回数の比(=TL
/TR)を大きくする。
【0034】より具体的には図6において、 ・触媒温<200℃の温度域では、その時のリーン噴射
回数L1とリッチ噴射回数R1との比を「L1:R1=
5:1」程度とし、 ・触媒温=200〜400℃の温度域では、その時のリ
ーン噴射回数L2とリッチ噴射回数R2との比を「L
2:R2=100:1」程度とし、 ・触媒温>400℃の温度域では、その時のリーン噴射
回数L3とリッチ噴射回数R3との比を「L3:R3=
300:1」程度とする。
【0035】なお図6では、触媒温の高温側ほど、リッ
チ噴射回数R1,R2,R3を大きくしたが、R1=R
2=R3であっても問題ない。要は、触媒温が低い場合
にリーン・リッチの変動周期を短くし、触媒温が高い場
合にリーン・リッチの変動周期を長くするものであれば
よい。
【0036】因みに、上記図5及び図6では、NOx 触
媒19でのNOx 吸蔵可能量を考慮し、リーン制御時に
はNOx 吸蔵可能量以下の値で制御パラメータが設定さ
れ、リッチ制御時には吸蔵NOx を還元・放出可能な値
で制御パラメータが設定されるようになっている。
【0037】その後、CPU31は、ステップ205で
前記設定したリーン噴射回数TL及びリッチ噴射回数T
Rを触媒温制御の継続時間に基づき補正する。ここで触
媒温制御の継続時間とは、触媒温が200〜400℃の
温度域外となり前記図5や図6の関係に基づくリーン制
御やリッチ制御が実施される時の継続時間のことを言
う。このとき、図7(a),(b)の関係に従い補正係
数が求められ、 TL←TL×リーン補正係数 TR←TR×リッチ補正係数 として、最終のリーン噴射回数TLとリッチ噴射回数T
Rとが決まる。
【0038】図7(a)によれば、触媒温が低く触媒の
昇温制御を行う場合において、触媒温制御が所定時間よ
りも長引くと、リーン噴射回数TLとリッチ噴射回数T
Rとの比(=TL/TR)が大きくなるよう、リーン,
リッチ補正係数が決定される。また図7(b)によれ
ば、触媒温が高く触媒の降温制御を行う場合において、
触媒温制御が所定時間よりも長引くと、リーン噴射回数
TLとリッチ噴射回数TRとの比(=TL/TR)が小
さくなるよう、リーン,リッチ補正係数が決定される。
【0039】上記ステップ204,205の処理後、C
PU31は、図4のステップ206に進む。一方、前記
ステップ203がNOの場合(リーン,リッチカウンタ
≠0の場合)、CPU31はステップ204,205の
処理を読み飛ばし、そのままステップ206に進む。
【0040】そして、ステップ206では、CPU31
は今現在、リーン制御中であるか否か、すなわち目標空
燃比λTGがリーン制御値であるか否かを判別する。リ
ーン制御中であれば、CPU31はステップ207に進
み、リーンカウンタを「1」インクリメントする。
【0041】また、CPU31は、続くステップ208
でリーンカウンタの値が前記設定したリーン噴射回数T
Lに達したか否かを判別する。リーン噴射回数TLに達
していなければ(ステップ208がNOの場合)、CP
U31は、ステップ209で前記設定したリーン制御値
を目標空燃比λTGとし、その後元の図2のルーチンに
戻る。かかる場合、上述のステップ209で設定したλ
TG値が前記図2のステップ105でFAF値の演算に
用いられ、このFAF値により空燃比がリーン制御され
る。
【0042】リーンカウンタの値がリーン噴射回数TL
に達すると(ステップ208がYESの場合)、CPU
31は、ステップ210でリーンカウンタを「0」にク
リアする。続いて、CPU31は、ステップ211で前
記設定したリッチ制御値を目標空燃比λTGとし、その
後元の図2のルーチンに戻る。かかる場合、上述のステ
ップ211で設定したλTG値が前記図2のステップ1
05でFAF値の演算に用いられ、このFAF値により
空燃比がリッチ制御される。
【0043】一方、目標空燃比λTGがリーン制御値か
らリッチ制御値に切り換えられ(ステップ211)、ス
テップ206が否定判別されると、CPU31はステッ
プ212に進み、リッチカウンタを「1」インクリメン
トする。また、CPU31は、続くステップ213でリ
ッチカウンタの値が前記設定したリッチ噴射回数TRに
達したか否かを判別する。リッチ噴射回数TRに達して
いなければ(ステップ213がNOの場合)、CPU3
1は、ステップ214で前記設定したリッチ制御値を目
標空燃比λTGとし、その後元の図2のルーチンに戻
る。すなわち空燃比のリッチ制御を継続する。
【0044】リッチカウンタの値がリッチ噴射回数TR
に達すると(ステップ213がYESの場合)、CPU
31は、ステップ215でリッチカウンタを「0」にク
リアする。続いて、CPU31は、ステップ216で前
記設定したリーン制御値を目標空燃比λTGとし、その
後元の図2のルーチンに戻る。すなわち、リッチ制御か
ら元のリーン制御に切り換える。これにより、次回の処
理時には新たなリーンリッチ噴射回数TL,TRが設定
されると共に、リーン制御が再開される。
【0045】図8は、上記図2〜図4のルーチンによる
制御動作を説明するためのタイムチャートである。同図
の期間T1は、例えばエンジン始動時やアイドル運転時
などにおいて触媒温が200℃を下回る場合を示し、期
間T2は、例えば車両加速時や高負荷運転時などにおい
て触媒温が400℃を上回る場合を示す。
【0046】図8において、触媒温が200〜400℃
の温度域にある期間(図のT1,T2以外の期間)で
は、エンジン回転数Neや吸気圧PMに対応する所定の
リーン制御値及びリッチ制御値により空燃比(A/F)
が制御される。このとき、リーン制御とリッチ制御との
時間比は「100:1」程度となっている。
【0047】これに対し、触媒温が低下する期間T1で
は、リーン制御時のリーン度合を小さくすると共に、リ
ッチ制御時のリッチ度合を大きくするように空燃比が制
御される(前記図5参照)。併せて、リーン制御とリッ
チ制御との時間比が「5:1」程度にまで短縮される
(前記図6参照)。このとき、リーン燃焼に対してリッ
チ燃焼の割合が大きくなることで排ガス中の未燃HCが
増える。これは、NOx触媒19で未燃HCが酸化反応
する際に生じる熱量が増え、触媒温が上昇側に制御され
ることを意味する。従って、期間T1の後期には触媒温
が上昇し、200〜400℃の温度域に戻る。
【0048】一方、触媒温が上昇する期間T2では、リ
ーン制御時のリーン度合を大きくすると共に、リッチ制
御時のリッチ度合を小さくするように空燃比が制御され
る(前記図5参照)。併せて、リーン制御とリッチ制御
との時間比が「300:1」程度にまで伸ばされる(前
記図6参照)。このとき、リーン燃焼に対してリッチ燃
焼の割合が小さくなることで排ガス中の未燃HCが減
る。これは、NOx 触媒19で未燃HCが酸化反応する
際に生じる熱量が減り、触媒温が下降側に制御されるこ
とを意味する。従って、期間T2の後期には触媒温が下
降し、200〜400℃の温度域に戻る。
【0049】なお本実施の形態では、前記図3のルーチ
ンが請求項記載の触媒温調整手段に相当する。また、図
3のステップ202で設定した空燃比のリーン制御値及
びリッチ制御値と、同ステップ204で設定したリーン
噴射回数TL及びリッチ噴射回数TRとがそれぞれ空燃
比制御パラメータに相当する。
【0050】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。 (a)本実施の形態では、NOx 触媒19の温度が所定
の温度域外となった場合において、空燃比をリーン・リ
ッチで交互に制御するための空燃比制御パラメータを可
変に設定し、それにより触媒温を調整するようにした。
つまり、リーン燃焼⇔リッチ燃焼の周期と、リーン,リ
ッチ燃焼時の空燃比度合とを空燃比制御パラメータと
し、これらのパラメータにより触媒温を調整するように
した(前記図5及び図6参照)。
【0051】要するに、触媒温が低い場合、リッチ燃焼
の割合が大きくなるよう空燃比制御パラメータを設定す
る。このとき、排ガス中の未燃成分(HC,CO)が増
え、未燃成分の反応熱が増加することで触媒温が上昇す
る。また、触媒温が高い場合、リーン燃焼の割合が大き
くなるよう空燃比制御パラメータを設定する。このと
き、排ガス中の未燃成分(HC,CO)が減り、未燃成
分の反応熱が減少することで触媒温が低下する。
【0052】上記構成によれば、従来公報(特許番号第
2605556号公報)の装置のようにフューエルイン
ジェクタやエアインジェクタといった、触媒を昇温又は
降温させるための付加的構成をNOx 触媒に付与する必
要もない。その結果、簡易な手法にて精度良く触媒温を
制御することができる。
【0053】(b)触媒温の制御期間において、当該制
御の継続時間に応じて空燃比制御パラメータを適宜変更
するようにした(前記図3のステップ205)。つま
り、温度制御の継続時間から触媒温が所定の温度域に復
帰したと推定できる場合において、触媒温制御のための
リーン・リッチ制御を中止する方向に空燃比制御パラメ
ータを変更する。これにより、過剰な触媒温制御が抑制
できる。因みに、既述の形態では、温度制御の継続時間
に応じて噴射回数TL,TRを補正したが、これを変更
し、リーン制御値又はリッチ制御値を補正するように構
成することも可能である。
【0054】(c)特に、前記図5及び図6に基づく空
燃比制御では、NOx 触媒19でのNOx 吸蔵可能量を
考慮し、リーン時には吸蔵可能量以下の値で、リッチ時
には吸蔵NOx を還元・放出可能な値で、それぞれリー
ン・リッチ制御が実施される。そのため、好適なる触媒
温制御を継続しつつ、NOx 触媒19の排ガス浄化率を
適正レベルに保つことができる。
【0055】(第2の実施の形態)次に、本発明におけ
る第2の実施の形態を図9〜図11を用いて説明する。
但し、第2の実施の形態の構成において、上述した第1
の実施の形態と同等であるものについては図面に同一の
記号を付すと共にその説明を簡略化する。そして、以下
には第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0056】上記第1の実施の形態では、エンジン排気
管3に触媒温センサ24を設け、当該センサ24の検出
結果を用いて触媒温を直接的に求めていたが、本実施の
形態では、エンジン運転状態を表すエンジン負荷の積算
値を触媒温の推定パラメータとする。そして、この推定
パラメータ(エンジン負荷の積算値)に基づいてリーン
・リッチの変動周期(リーン噴射回数,リッチ噴射回
数)を設定し、その変動周期によりNOx 触媒19を昇
温又は降温制御することとしている。
【0057】図9は、負荷積算ルーチンを示すフローチ
ャートであり、同ルーチンは各気筒の燃料噴射毎(18
0°CA毎)にCPU31により実施される。図9にお
いて、CPU31は、先ずステップ301でエンジン負
荷としての吸入空気量Qaを読み込む。吸入空気量Qa
はその時々のエンジン回転数Neと吸気圧PMとから演
算される。また、CPU31は、続くステップ302,
303で前記読み込んだ吸入空気量Qaからエンジン1
の負荷レベルを判定する。すなわち、 ・ステップ302では、吸入空気量Qaが所定値KQ1
未満であるか否かを、 ・ステップ303では、吸入空気量Qaが所定値KQ2
未満であるか否かを、それぞれ判別する。但し、KQ1
<KQ2である。
【0058】エンジンの定常運転時には、ステップ30
2,303が共に否定判別され、CPU31は、ステッ
プ304に進む。ステップ304では、CPU31は、
吸入空気量Qaの積算値(以下、Qa積算値という)を
「0」にクリアする。また、CPU31は、ステップ3
05で昇温側ディレイカウンタを所定の設定値にセット
すると共に、続くステップ306で降温側ディレイカウ
ンタに所定の設定値をセットし、その後本ルーチンを一
旦終了する。
【0059】エンジン始動時やアイドル運転時などに
は、前記ステップ302が肯定判別され、CPU31は
ステップ307に進む。そして、CPU31は、ステッ
プ307で昇温側ディレイカウンタを「1」デクリメン
トする。なおこのとき、ディレイカウンタの値がマイナ
ス値にならないよう当該カウンタ値を「0」でガードし
ておく。
【0060】その後、CPU31は、ステップ308で
前記ディレイカウンタの値が「0」であるか否かを判別
する。カウンタ≠0であれば、CPU31は、ステップ
309でQa積算値を「0」にクリアし、カウンタ=0
であれば、ステップ310で前記読み込んだ吸入空気量
QaとQa積算値の前回値とからQa積算値の今回値を
求める(Qa積算値の今回値=前回値+Qa)。ステッ
プ309又は310の処理後、CPU31は本ルーチン
を一旦終了する。
【0061】一方、車両加速時やエンジンの高負荷運転
時などには、前記ステップ303が肯定判別され、CP
U31はステップ311に進む。そして、CPU31
は、ステップ311で降温側ディレイカウンタを「1」
デクリメントする。なおこのとき、ディレイカウンタの
値がマイナス値にならないよう当該カウンタ値を「0」
でガードしておく。
【0062】その後、CPU31は、ステップ312で
前記ディレイカウンタの値が「0」であるか否かを判別
する。カウンタ≠0であれば、CPU31は、ステップ
313でQa積算値を「0」にクリアし、カウンタ=0
であれば、ステップ314で前記読み込んだ吸入空気量
QaとQa積算値の前回値とからQa積算値の今回値を
求める(Qa積算値の今回値=前回値+Qa)。ステッ
プ313又は314の処理後、CPU31は本ルーチン
を一旦終了する。
【0063】そして、上記の如くQa積算値が求められ
ると、当該Qa積算値を触媒温の推定パラメータとし
て、図10の関係に従いリーン噴射回数TL及びリッチ
噴射回数TRが設定される。図10(a)は、触媒の昇
温制御時におけるリーン,リッチ噴射回数TL,TRの
検索マップを示し、図10(b)は、触媒の降温制御時
におけるリーン、リッチ噴射回数の検索マップを示す。
なお図10に基づく噴射回数TL,TRの設定処理は、
前記図3のステップ204の処理(前記図6に基づく噴
射回数の設定処理)に置き換えて実施される。
【0064】図10(a)によれば、 ・Qa積算値が所定値R1以下の場合、リーン噴射回数
TLとリッチ噴射回数TRとの比が、「100:1」程
度となるように、 ・Qa積算値が所定値R1〜R2の場合、リーン噴射回
数TLとリッチ噴射回数TRとの比が、「5:1」程度
となるように、 ・Qa積算値が所定値R2以上の場合、リーン噴射回数
TLとリッチ噴射回数TLとの比が、「50:1」程度
となるように、それぞれにTL,TRが設定される。
【0065】また、図10(b)によれば、 ・Qa積算値が所定値R3以下の場合、リーン噴射回数
TLとリッチ噴射回数TRとの比が、「100:1」程
度となるように、 ・Qa積算値が所定値R3〜R4の場合、リーン噴射回
数TLとリッチ噴射回数TRとの比が、「300:1」
程度となるように、 ・Qa積算値が所定値R4以上の場合、リーン噴射回数
TLとリッチ噴射回数TRとの比が、「200:1」程
度となるように、それぞれにTL,TRが設定される。
【0066】因みに上記図10(a),(b)におい
て、Qa積算値がR1以下又はR3以下の時に噴射回数
の比が「100:1」となることは、実質上それまでの
リーン・リッチの変動周期(通常時のリーン・リッチ制
御)が継続されることを意味する。
【0067】また、図10(a),(b)中に二点鎖線
で示すように、Qa積算値が所定値Ra,Rb以上とな
る場合において、各噴射回数TL,TRの比を通常時の
「100:1」程度に復帰させるようにしてもよい。
【0068】図11は、本実施の形態における作用を説
明するためのタイムチャートである。但し、同図にはN
Ox 触媒19の昇温制御時における事例を示し、図の時
刻t1〜t5の期間がエンジン1の低負荷運転期間に相
当する。
【0069】さて、時刻t1で吸入空気量Qaが所定値
KQ1未満になると、昇温側ディレイカウンタが所定の
設定値からカウントダウンされ始める(前記図9のステ
ップ307)。このとき、吸入空気量Qaの低下に伴い
次第に触媒温が低下し、やがて200℃を下回る。そし
て、カウンタ=0となる時刻t2では、Qa積算値の加
算が始まる(図9のステップ310)。
【0070】その後、Qa積算値≧R1となる時刻t3
では、前記図10(a)の関係に従い、リーン噴射回数
TLとリッチ噴射回数TRとの比がそれまでの「10
0:1」程度から「5:1」程度に変更される(時刻t
3〜t4)。このとき、リーン時間に対してリッチ時間
が長くなることで排ガス中の未燃HCによる反応熱が増
え、触媒温が徐々に上昇する。これにより触媒温が所定
の温度域(200〜400℃)に復帰する。
【0071】さらにその後、Qa積算値≧R2となる時
刻t4では、前記図10(a)の関係に従い、リーン噴
射回数TLとリッチ噴射回数TRとの比が「50:1」
程度に変更される(時刻t4〜t5)。
【0072】そして、時刻t5でエンジン1の低負荷運
転が終わり、吸入空気量Qaが所定値KQ1以上になる
と、リーン噴射回数TLとリッチ噴射回数TRとの比が
通常時の「100:1」程度に戻される。またこのと
き、Qa積算値が「0」にクリアされると共に、昇温側
ディレイカウンタに所定の設定値がセットされる(図9
のステップ304,305)。
【0073】本実施の形態では、上記第1の実施の形態
と同様に、簡易な手法にて精度良く触媒温を制御するこ
とができる。また、既述の効果に加えて、次の効果が得
られる。 ・本実施の形態では、エンジン負荷状態を検出し、該検
出したエンジン負荷状態(Qa積算値)に応じてNOx
触媒19が降温期にあるか若しくは昇温期にあるかを判
定するようにした。上記の判定結果を用いれば、NOx
触媒19の昇温制御が必要か、或いは降温制御が必要か
が特定でき、より一層適正な触媒温制御が実施できる。 ・また、昇温制御時及び降温制御時の各々においてQa
積算値を大小異なる2つのしきい値(前記図10(a)
のR1,R2、図10(b)のR3,R4)にて判定
し、その判定結果に応じてリーン,リッチ噴射回数T
L,TRを変更するようにした。そのため、例えばエン
ジン1の低負荷状態が長時間継続される場合において、
触媒温の昇温制御が過剰に実施されるなどの不具合が回
避できる。 ・さらにエンジン負荷状態に基づいて触媒温を推定する
ことで、触媒温センサ24が省略できるという構成上の
メリットもある。
【0074】なお、本発明の実施の形態は、上記以外に
次の形態にて実現できる。上記第1の実施の形態におけ
る図5及び図6の特性を変更する。図5及び図6では、
触媒温<200℃、触媒温=200〜400℃、触媒温
>400℃の3つの領域について、空燃比制御パラメー
タ(λTG値のリーン,リッチ制御値、及びリーン,リ
ッチ噴射回数)を個々に設定していたが、各領域のパラ
メータの値をそれぞれ多段階に設定してもよい。また、
図12及び図13に示すように、触媒温=200〜40
0℃の温度域外にて各パラメータを徐変させるよう設定
してもよい。かかる構成によれば、触媒温制御のために
空燃比制御パラメータを変更する際において、トルク変
動の発生をより確実に抑制することができる。
【0075】上記第1の実施の形態では、リーン燃焼⇔
リッチ燃焼の周期と、リーン,リッチ燃焼時の空燃比度
合とを空燃比制御パラメータとし、これらのパラメータ
により触媒温を調整していたが、これを変更する。例え
ば前記2種類の制御パラメータのうち一方のみを可変に
設定して触媒温制御を実施する。つまり、リーン燃焼⇔
リッチ燃焼の周期を可変に設定することだけで触媒温を
制御をする。又は、リーン,リッチ燃焼時の空燃比度合
(リーン度合又はリッチ度合の少なくとも一方)を可変
に設定することだけで触媒温を制御する。かかる形態に
おいても、既述の実施の形態と同様に、本発明の目的が
達せられる。要は、リーン燃焼とリッチ燃焼との割合を
空燃比制御パラメータとして可変に設定し、それにより
触媒温を所定の温度域に調整できる構成であればよい。
【0076】上記第2の実施の形態では、Qa積算値か
らエンジン負荷状態をモニタし、その負荷状態に応じて
触媒温を推定してリーン,リッチ噴射回数を適宜変更し
ていたが、この構成を変更する。例えば触媒温の推定結
果に応じて空燃比制御のリーン度合とリッチ度合とを適
宜変更する。また、Qa積算値に代えて、吸気圧の積算
値やスロットル開度、アクセル開度の積算値を用いる。
またさらに、過去数回分のエンジン負荷データ(吸入空
気量Qaなど)のなまし値(又は平均値)を演算し、該
演算したなまし値からNOx 触媒が降温期にあるか若し
くは昇温期にあるかを判定する。
【0077】上記各実施の形態では、目標空燃比λTG
をリーン制御値とリッチ制御値とで切り換えることによ
り、リーン燃焼とリッチ燃焼とを行わせるようにしてい
たが、これを変更する。例えば空燃比補正係数FAFを
リーン補正側とリッチ補正側とで切り換え、それにより
リーン燃焼とリッチ燃焼とを行わせるようにしてもよ
い。
【0078】上記各実施の形態における空燃比制御シス
テムでは、現代制御理論を用い、目標空燃比と実際に検
出した空燃比(実空燃比)との偏差に応じて空燃比をフ
ィードバック制御していたが、この構成を変更する。例
えばPI制御により空燃比をフィードバック制御した
り、空燃比をオープン制御したりしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態におけるエンジンの空燃比制
御システムの概要を示す全体構成図。
【図2】燃料噴射制御ルーチンを示すフローチャート。
【図3】λTG設定ルーチンを示すフローチャート。
【図4】図3に続き、λTG設定ルーチンを示すフロー
チャート。
【図5】触媒温に応じてλTG値のリーン制御値とリッ
チ制御値とを設定するためのグラフ。
【図6】触媒温に応じてリーン噴射回数とリッチ噴射回
数とを設定するためのグラフ。
【図7】温度制御の継続時間に応じてリーン補正係数と
リッチ補正係数とを設定するためのグラフ。
【図8】第1の実施の形態における作用を説明するため
のタイムチャート。
【図9】負荷積算ルーチンを示すフローチャート。
【図10】Qa積算値に応じてリーン噴射回数とリッチ
噴射回数とを設定するためのグラフ。
【図11】第2の実施の形態における作用を説明するた
めのタイムチャート。
【図12】他の実施の形態において、触媒温に応じてλ
TG値のリーン制御値とリッチ制御値とを設定するため
のグラフ。
【図13】他の実施の形態において、触媒温に応じてリ
ーン噴射回数とリッチ噴射回数とを設定するためのグラ
フ。
【符号の説明】
1…エンジン(内燃機関)、19…NOx 触媒(NOx
吸蔵還元型触媒)、24…触媒温センサ、30…ECU
(電子制御装置)、31…触媒温調整手段,触媒温判定
手段を構成するCPU。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関に供給する混合気の目標空燃比を
    理論空燃比よりもリーン側に設定してその目標空燃比に
    基づきリーン燃焼を行わせると共に、リーン燃焼時に排
    出される排ガス中のNOx をリーンNOx 触媒で吸蔵
    し、さらに空燃比を一時的にリッチに制御して前記吸蔵
    したNOx をリーンNOx 触媒から放出するようにした
    内燃機関の空燃比制御装置に適用され、 前記NOx 触媒の温度が所定の温度域外となった場合に
    おいて、空燃比をリーン・リッチで交互に制御するため
    の空燃比制御パラメータを可変に設定し触媒温を調整す
    る触媒温調整手段を備えることを特徴とする内燃機関の
    触媒温制御装置。
  2. 【請求項2】前記触媒温調整手段は、リーン燃焼とリッ
    チ燃焼との割合を空燃比制御パラメータとし、当該パラ
    メータにより触媒温を所定の温度域に調整する請求項1
    に記載の内燃機関の触媒温制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の触媒温制御装置におい
    て、 前記触媒温調整手段は、リーン燃焼とリッチ燃焼との周
    期を空燃比制御パラメータとする内燃機関の触媒温制御
    装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は請求項3に記載の触媒温制御
    装置において、 前記触媒温調整手段は、リーン燃焼時のリーン度合又は
    リッチ燃焼時のリッチ度合を空燃比制御パラメータとす
    る内燃機関の触媒温制御装置。
  5. 【請求項5】機関負荷状態を検出し、該検出した機関負
    荷状態に応じて前記リーンNOx 触媒が降温期にあるか
    若しくは昇温期にあるかを判定する触媒温判定手段を備
    える請求項1〜請求項4のいずれかに記載の内燃機関の
    触媒温制御装置。
  6. 【請求項6】前記触媒温調整手段による触媒の温度制御
    期間において、当該制御の継続時間に応じて前記空燃比
    制御パラメータを適宜変更する請求項1〜請求項5のい
    ずれかに記載の内燃機関の触媒温制御装置。
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