JPH11104916A - 加工穴のかえり取り工具 - Google Patents
加工穴のかえり取り工具Info
- Publication number
- JPH11104916A JPH11104916A JP28792297A JP28792297A JPH11104916A JP H11104916 A JPH11104916 A JP H11104916A JP 28792297 A JP28792297 A JP 28792297A JP 28792297 A JP28792297 A JP 28792297A JP H11104916 A JPH11104916 A JP H11104916A
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- JP
- Japan
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- hole
- tool
- diameter
- cutting tool
- truncated cone
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Abstract
(57)【要約】
【課題】アルミやアルミ合金等で押出し成形された中空
型材の加工穴内面のかえり取りは、手工具を穴に差込み
手作業に頼らざるを得ず作業者の疲労を伴いかえりの状
態が見えないため感覚で作業しなければならず作業能率
が上らなかったが、手作業による疲労を防止し確実且つ
速やかにかえり取りができて作業能率を上げることので
きるかえり取り工具を提供する。 【解決手段】型材6に穿孔された穴7の穴径dより大径
の底部1bを有する断面が截頭円錐台状のバイト1に、該
円錐台の軸心を通る方向に円錐面に刃線2と該刃線に対
し逃げ角βを有する刃面3を形成し、該刃面基部に連続
して前記底部の外側縁よりの距離が加工穴の穴径dより
小さい外側面4をバイト1が被加工穴7を通過できるよ
うに形成して円錐台の頂部にシャフト5を植設し、電動
モーターに接続してバイト1を型材6の穴7に挿入後引
出しながらバイト1を回転させ穴7のかえりを取るよう
にする。
型材の加工穴内面のかえり取りは、手工具を穴に差込み
手作業に頼らざるを得ず作業者の疲労を伴いかえりの状
態が見えないため感覚で作業しなければならず作業能率
が上らなかったが、手作業による疲労を防止し確実且つ
速やかにかえり取りができて作業能率を上げることので
きるかえり取り工具を提供する。 【解決手段】型材6に穿孔された穴7の穴径dより大径
の底部1bを有する断面が截頭円錐台状のバイト1に、該
円錐台の軸心を通る方向に円錐面に刃線2と該刃線に対
し逃げ角βを有する刃面3を形成し、該刃面基部に連続
して前記底部の外側縁よりの距離が加工穴の穴径dより
小さい外側面4をバイト1が被加工穴7を通過できるよ
うに形成して円錐台の頂部にシャフト5を植設し、電動
モーターに接続してバイト1を型材6の穴7に挿入後引
出しながらバイト1を回転させ穴7のかえりを取るよう
にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アルミニウム及
びアルミニウム合金の金属又は合成樹脂で押出成形され
た中空型材又はそれに近い形状の型材に穴加工をした後
に型材内側に生じるかえりを取る工具に関する。
びアルミニウム合金の金属又は合成樹脂で押出成形され
た中空型材又はそれに近い形状の型材に穴加工をした後
に型材内側に生じるかえりを取る工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中空型材又はそれに近い形状の型
材への穴加工後に必ず生じるかえりを取る方法は、型材
内側からは作業ができないため、図7(A) に示すように
鋭利な角又は刃を持った簡易手工具9を外側から加工穴
7にさし込み、手で被加工物である型材6に内方から押
し当て図7(A) のb−b視である図7(B) に示すように
該手工具9を若干傾けながら穴7の円周に沿って押し又
は引きつつ移動せしめてかえり取りを行っていた。
材への穴加工後に必ず生じるかえりを取る方法は、型材
内側からは作業ができないため、図7(A) に示すように
鋭利な角又は刃を持った簡易手工具9を外側から加工穴
7にさし込み、手で被加工物である型材6に内方から押
し当て図7(A) のb−b視である図7(B) に示すように
該手工具9を若干傾けながら穴7の円周に沿って押し又
は引きつつ移動せしめてかえり取りを行っていた。
【0003】例えば、図8(A) に示すように中空型材6
にドリル10で穴加工をするとかえりは必ず図8(B) に示
すように内側に出る。中空型材の場合は、かえりを取る
工具が内側に入らないので前記図7のような方法で行う
しかなかった。
にドリル10で穴加工をするとかえりは必ず図8(B) に示
すように内側に出る。中空型材の場合は、かえりを取る
工具が内側に入らないので前記図7のような方法で行う
しかなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような加工穴のか
えり取り方法は、手作業であるため穴の数が多くなると
手首や指の疲労が大きくなる欠点がある。また、型材内
側のかえりの状態が見えないため感覚で作業しなければ
ならない。さらに、穴径が小さいと工具を押し付ける角
度が制限され、かえりを取れないことがあった。このよ
うな欠点があるため従来の方法では作業能率が上がらな
いという問題があった。
えり取り方法は、手作業であるため穴の数が多くなると
手首や指の疲労が大きくなる欠点がある。また、型材内
側のかえりの状態が見えないため感覚で作業しなければ
ならない。さらに、穴径が小さいと工具を押し付ける角
度が制限され、かえりを取れないことがあった。このよ
うな欠点があるため従来の方法では作業能率が上がらな
いという問題があった。
【0005】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その使用により従来のかえり取り方法の
持つ欠点である手作業による疲労を防止するとともに、
確実且つ速やかにかえり取りができて作業能率をあげる
ことのできるこの種中空型材の加工穴のかえり取り工具
を提供することを目的とする。
ものであって、その使用により従来のかえり取り方法の
持つ欠点である手作業による疲労を防止するとともに、
確実且つ速やかにかえり取りができて作業能率をあげる
ことのできるこの種中空型材の加工穴のかえり取り工具
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明においては、中空型材の加工穴内面のかえり
を取るための工具として、型材6の側面に穿孔された加
工穴7の穴径より少径の頂部1aと該穴径より大径の底部
1bとを有する断面が截頭円錐台形状のバイト1に該円錐
台の軸心を通る方向に円錐面に刃線2と該刃線に対して
所定の逃げ角βを有するごとく刃面3を形成する。ま
た、刃面基部に連続して前記底部1bの外側縁よりの距離
Fが前記加工穴7の穴径より小さい外側面4をバイト1
が前記加工穴を通過できるように形成し、且つ前記截頭
円錐台の頂部1aに該円錐台の軸心を通る所定の駆動軸5
を電動モーターに接続可能に植設する。そして、このバ
イト1を前記型材の加工孔7に挿入後、引出しながら該
バイト1を回転駆動せしめて加工穴のかえりを取るよう
にしている。
に、本発明においては、中空型材の加工穴内面のかえり
を取るための工具として、型材6の側面に穿孔された加
工穴7の穴径より少径の頂部1aと該穴径より大径の底部
1bとを有する断面が截頭円錐台形状のバイト1に該円錐
台の軸心を通る方向に円錐面に刃線2と該刃線に対して
所定の逃げ角βを有するごとく刃面3を形成する。ま
た、刃面基部に連続して前記底部1bの外側縁よりの距離
Fが前記加工穴7の穴径より小さい外側面4をバイト1
が前記加工穴を通過できるように形成し、且つ前記截頭
円錐台の頂部1aに該円錐台の軸心を通る所定の駆動軸5
を電動モーターに接続可能に植設する。そして、このバ
イト1を前記型材の加工孔7に挿入後、引出しながら該
バイト1を回転駆動せしめて加工穴のかえりを取るよう
にしている。
【0007】これにより、バイト1の頂部1aに植設され
た駆動軸5を手操作可能な電動モーターに接続し、該バ
イト1を非駆動状態で被加工物である中空の型材6の側
面に穿孔された加工穴7にくぐらせ挿入して該型材6の
中空部に位置せしめた後、電動モーターに通電して該バ
イト1を回転駆動せしめてバイト1を型材7の中空部か
ら引出すとき、バイト1は截頭円錐台状の断面を有する
ことから、バイト1の円錐面は安定して加工穴7の内側
周縁に当接しバイトの刃が均等に被加工穴周縁に接触し
て回転するため、円錐面に形成された刃線2と、該刃線
に対して所定の逃げ角βを有するごとく形成された刃面
3とにより、前記加工穴7の内側周縁下部に形成された
かえりを確実に安定して切除することができる。
た駆動軸5を手操作可能な電動モーターに接続し、該バ
イト1を非駆動状態で被加工物である中空の型材6の側
面に穿孔された加工穴7にくぐらせ挿入して該型材6の
中空部に位置せしめた後、電動モーターに通電して該バ
イト1を回転駆動せしめてバイト1を型材7の中空部か
ら引出すとき、バイト1は截頭円錐台状の断面を有する
ことから、バイト1の円錐面は安定して加工穴7の内側
周縁に当接しバイトの刃が均等に被加工穴周縁に接触し
て回転するため、円錐面に形成された刃線2と、該刃線
に対して所定の逃げ角βを有するごとく形成された刃面
3とにより、前記加工穴7の内側周縁下部に形成された
かえりを確実に安定して切除することができる。
【0008】前記バイト1の底部外側縁よりの距離Fが
前記加工穴7の穴径より小さい外側面4として、前記刃
面3とのなす角を少くとも鈍角で且つ円錐部の軸心と平
行な平面に形成するのが得策である。これにより、容易
に前記加工穴7をくぐらせ通過せしめるバイト1を作製
することができる。
前記加工穴7の穴径より小さい外側面4として、前記刃
面3とのなす角を少くとも鈍角で且つ円錐部の軸心と平
行な平面に形成するのが得策である。これにより、容易
に前記加工穴7をくぐらせ通過せしめるバイト1を作製
することができる。
【0009】また、刃面3及び該刃面に連続する外側面
4を、軸心を挾んで対称的にバイト1にもう一面追加形
成することも可能である。これにより刃を二面にするこ
とができ、さらにかえり取りの効率を上げ作業時間を短
縮することができる。
4を、軸心を挾んで対称的にバイト1にもう一面追加形
成することも可能である。これにより刃を二面にするこ
とができ、さらにかえり取りの効率を上げ作業時間を短
縮することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本願発明の好ましい実施の形態を
添付の図面に基づいて説明する。図1(A) は本発明の工
具の正面図で、図1(B) はそのa−a断面図を示し、図
2(A) に該工具の平面図、図2(B) にその側面図を示
す。
添付の図面に基づいて説明する。図1(A) は本発明の工
具の正面図で、図1(B) はそのa−a断面図を示し、図
2(A) に該工具の平面図、図2(B) にその側面図を示
す。
【0011】工具Tは、被加工穴7の直径より大きな直
径を持った円形のバイト1とこれを回転駆動するための
駆動軸(シャフト)5とで一体に形成されている。該バ
イト1は被加工穴7の穴径より小径の頂部1aと該穴径よ
り大径の底部1bを有し円錐面の傾斜角θ〔図2(B) 参
照〕を持った断面が截頭円錐台状に形成されており、そ
の頂部1aに該円錐台の軸心を通る所定の駆動軸5が電動
モーターに接続可能に植設されている。図中Aはバイト
の頂部1aの径、Bは底部1bの径、Cはかえり取りを行う
ための有効頂部径、Dは有効底部径である。
径を持った円形のバイト1とこれを回転駆動するための
駆動軸(シャフト)5とで一体に形成されている。該バ
イト1は被加工穴7の穴径より小径の頂部1aと該穴径よ
り大径の底部1bを有し円錐面の傾斜角θ〔図2(B) 参
照〕を持った断面が截頭円錐台状に形成されており、そ
の頂部1aに該円錐台の軸心を通る所定の駆動軸5が電動
モーターに接続可能に植設されている。図中Aはバイト
の頂部1aの径、Bは底部1bの径、Cはかえり取りを行う
ための有効頂部径、Dは有効底部径である。
【0012】被加工物6の外方から穴の中に工具を挿入
できるようにするため、バイト1には、底部1bの外側縁
からの距離F〔図2(A) 参照〕が被加工穴7の穴径dよ
り小さい外側面4が、後述する刃面3(又は刃線2)に
対し鈍角の開き(図では約130°となっている)を形
成するように、円錐台を軸心に平行に切落して該刃面の
基部に連続せしめて形成されている。
できるようにするため、バイト1には、底部1bの外側縁
からの距離F〔図2(A) 参照〕が被加工穴7の穴径dよ
り小さい外側面4が、後述する刃面3(又は刃線2)に
対し鈍角の開き(図では約130°となっている)を形
成するように、円錐台を軸心に平行に切落して該刃面の
基部に連続せしめて形成されている。
【0013】また、刃を円錐面に設けるべく、底部外側
縁からの距離Eが底部径Bの半分の位置の円錐面に、す
なわち円錐台の軸心を通る方向の円錐面に、刃線2を形
成するとともに該刃線2に対し所定の逃げ角βを有する
ように該円錐面を切落して刃面3を形成する〔図1(A)
のa−a断面である図1(B) 参照〕。
縁からの距離Eが底部径Bの半分の位置の円錐面に、す
なわち円錐台の軸心を通る方向の円錐面に、刃線2を形
成するとともに該刃線2に対し所定の逃げ角βを有する
ように該円錐面を切落して刃面3を形成する〔図1(A)
のa−a断面である図1(B) 参照〕。
【0014】このように形成された工具のバイト1を、
被加工物6の孔7に対し被加工物内面から穴面に垂直に
外方にすなわちH方向に引出せばバイト1の円錐面を被
加工物の孔7の下部周縁に均等に押し当てることができ
る。これにより、駆動モーターに工具Tの駆動軸(シャ
フト)5を接続して第2図Gの方向にバイト1を回転さ
せて刃線2でかえりを切削することができる。
被加工物6の孔7に対し被加工物内面から穴面に垂直に
外方にすなわちH方向に引出せばバイト1の円錐面を被
加工物の孔7の下部周縁に均等に押し当てることができ
る。これにより、駆動モーターに工具Tの駆動軸(シャ
フト)5を接続して第2図Gの方向にバイト1を回転さ
せて刃線2でかえりを切削することができる。
【0015】なお、バイト1の前記A〜Fの寸法、円錐
面の傾斜角θは加工穴径dに応じて決めれはよい。又刃
面の逃げ角βは被加工物の材質によって決めて良く、か
えり取り程度の加工であればβ=0でも目的は達成す
る。この工具Tで対応の可能な加工穴径dは有効径Cか
らのDの範囲で、円錐面の傾斜角θを小さくすれば有効
径範囲はさらに広範囲に用いることができる。
面の傾斜角θは加工穴径dに応じて決めれはよい。又刃
面の逃げ角βは被加工物の材質によって決めて良く、か
えり取り程度の加工であればβ=0でも目的は達成す
る。この工具Tで対応の可能な加工穴径dは有効径Cか
らのDの範囲で、円錐面の傾斜角θを小さくすれば有効
径範囲はさらに広範囲に用いることができる。
【0016】次に工具Tを被加工穴に挿入する手順を説
明する。 (1) 図3(A) において、手で持った電動モーター8に装
着したバイト1の前記寸法F側の端部を矢印b方向に穴
7に挿入する。その位置関係を図3(B) に示す。なお、
この時はモーターの回転はまだ行わない。ひきつづき、 (2) 図4(A) において、さらに電動モーター8を持った
手を矢印C方向に移動しながらバイト1が矢印d方向に
回るように手をひねり穴7の奥に入るように操作する。
その位置関係を図4(B) に示す。 (3) 同様の操作を図5(A) に示すようにバイト1が穴7
の中に全部入るまで継続する。その位置関係を図5(B)
に示す。 (4) 最終的に図6に示すようにバイト1、シャフト5が
被加工物6に対して垂直に立つようにして、電動モータ
ー8によりシャフト5を矢印Gの方向に回転させ、さら
に矢印Hの方向に引出すと、バイト1の円錐部が穴7の
かえりイ部に均等に当り、図2に示す刃線2により、か
えりイを取ることができる。 (5) 加工後バイト1を穴から抜く場合は、電動モーター
8の回転を停止させ、前記挿入時と全く逆の動作を行え
ば良い。
明する。 (1) 図3(A) において、手で持った電動モーター8に装
着したバイト1の前記寸法F側の端部を矢印b方向に穴
7に挿入する。その位置関係を図3(B) に示す。なお、
この時はモーターの回転はまだ行わない。ひきつづき、 (2) 図4(A) において、さらに電動モーター8を持った
手を矢印C方向に移動しながらバイト1が矢印d方向に
回るように手をひねり穴7の奥に入るように操作する。
その位置関係を図4(B) に示す。 (3) 同様の操作を図5(A) に示すようにバイト1が穴7
の中に全部入るまで継続する。その位置関係を図5(B)
に示す。 (4) 最終的に図6に示すようにバイト1、シャフト5が
被加工物6に対して垂直に立つようにして、電動モータ
ー8によりシャフト5を矢印Gの方向に回転させ、さら
に矢印Hの方向に引出すと、バイト1の円錐部が穴7の
かえりイ部に均等に当り、図2に示す刃線2により、か
えりイを取ることができる。 (5) 加工後バイト1を穴から抜く場合は、電動モーター
8の回転を停止させ、前記挿入時と全く逆の動作を行え
ば良い。
【0017】
【実施例】図8(C) に示すように、アルミニウム合金押
出し中空型材6に穴加工した場合のかえり取りに適用し
た。すなわち、図8(A) に示すように該中空型材6に35
mmφのドリル10で穴加工を行った。このとき図8(B) に
示す穿孔部において穴径d=35mmに対しかえりイの高さ
h=0.5mm であった。かえり取り工具Tとして図1,図
2におけるバイト寸方B=40mm、E=20mm、F=28mm、
θ=45°、β=0.5 °を用いて実施した結果、穴1ヶ所
当り、従来60秒要した作業時間を10秒以内に短縮でき、
良好な結果を得た。なお実施例ではアルミニウム合金押
出し中空型材のかえり取りについて説明したが、真鍮の
中空型材やそれに準ずる型材、その他合成樹脂による押
出し中空型材でも加工穴のかえり取りを同様に行うこと
ができる。又、第10図に示すごとく、面取り加工に適
用することもできる。
出し中空型材6に穴加工した場合のかえり取りに適用し
た。すなわち、図8(A) に示すように該中空型材6に35
mmφのドリル10で穴加工を行った。このとき図8(B) に
示す穿孔部において穴径d=35mmに対しかえりイの高さ
h=0.5mm であった。かえり取り工具Tとして図1,図
2におけるバイト寸方B=40mm、E=20mm、F=28mm、
θ=45°、β=0.5 °を用いて実施した結果、穴1ヶ所
当り、従来60秒要した作業時間を10秒以内に短縮でき、
良好な結果を得た。なお実施例ではアルミニウム合金押
出し中空型材のかえり取りについて説明したが、真鍮の
中空型材やそれに準ずる型材、その他合成樹脂による押
出し中空型材でも加工穴のかえり取りを同様に行うこと
ができる。又、第10図に示すごとく、面取り加工に適
用することもできる。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の加工穴のかえり
取り工具によれば、バイト頂部に植設された駆動軸を手
操作可能な電動モーターに接続し、被加工物の穴径より
大きな直径を有する該バイトを非駆動状態で被加工物で
ある中空型材又はそれに準ずる型材の側面に穿孔された
加工穴にくぐらせ挿入して電動モーターに通電し該バイ
トを回転駆動せしめて型材の中空部から穴面に垂直方向
に引出すとき、バイトの円錐面は安定して加工穴の内側
周縁に当接しバイトの刃が均等に該穴周縁に接触して回
転するため、加工穴内側周縁に形成されたかえりを確実
に安定して取り除くことができる。之により、従来の手
作業による此の種加工穴のかえり取り作業の欠点であっ
た作業者の疲労の防止とともにかえり取り作業を速やか
に行うことができ、作業能率を大巾に向上することがで
き、生産能力アップに大きく寄与することができる。
取り工具によれば、バイト頂部に植設された駆動軸を手
操作可能な電動モーターに接続し、被加工物の穴径より
大きな直径を有する該バイトを非駆動状態で被加工物で
ある中空型材又はそれに準ずる型材の側面に穿孔された
加工穴にくぐらせ挿入して電動モーターに通電し該バイ
トを回転駆動せしめて型材の中空部から穴面に垂直方向
に引出すとき、バイトの円錐面は安定して加工穴の内側
周縁に当接しバイトの刃が均等に該穴周縁に接触して回
転するため、加工穴内側周縁に形成されたかえりを確実
に安定して取り除くことができる。之により、従来の手
作業による此の種加工穴のかえり取り作業の欠点であっ
た作業者の疲労の防止とともにかえり取り作業を速やか
に行うことができ、作業能率を大巾に向上することがで
き、生産能力アップに大きく寄与することができる。
【0019】請求項2記載の発明によれば、バイトの刃
面と刃面に連続する外側面とのなす角を鈍角に且つ円錐
部の軸心と平行な平面に形成することにより、容易に加
工穴をくぐらせ挿入できるバイトを容易に作製すること
ができる。
面と刃面に連続する外側面とのなす角を鈍角に且つ円錐
部の軸心と平行な平面に形成することにより、容易に加
工穴をくぐらせ挿入できるバイトを容易に作製すること
ができる。
【0020】請求項3記載の発明によれば、バイトに刃
面及び該刃面に連続する外側面を軸心を挾んで対称的に
バイトに形成したことにより、刃が二面となって、さら
に面取り効率を上げることができ、作業時間を短縮する
ことができる。
面及び該刃面に連続する外側面を軸心を挾んで対称的に
バイトに形成したことにより、刃が二面となって、さら
に面取り効率を上げることができ、作業時間を短縮する
ことができる。
【図1】 (A)本発明の工具の正面図である。
【図1】 (B)図1(A) の要部のa−a断面図である。
【図2】 (A)本発明の工具の平面図である。
【図2】 (B)図2(A) の側面図である。
【図3】 (A)本発明の工具を用いた作業手順図−その
1である。
1である。
【図3】 (B)図3(A) の工具と穴の位置関係を示す図
である。
である。
【図4】 (A)本発明の工具を用いた作業手順の途中図
−その2である。
−その2である。
【図4】 (B)図4(A) の工具と穴の位置関係を示す図
である。
である。
【図5】 (A)本発明の工具を用いた作業手順の途中図
−その3である。
−その3である。
【図5】 (B)図5(A) の工具と穴の位置関係を示す図
である。
である。
【図6】本発明の工具を用いたかえり取り状態を示す図
である。
である。
【図7】 (A) ,(B)従来のかえり取り作業を示す図で
ある。
ある。
【図8】 (A) ,(B), (C)本発明の工具によるかえり取
り作業の実施例を示す図である。
り作業の実施例を示す図である。
【図9】本発明の工具の応用例を示す図である。
【図10】本発明の工具の他の加工への応用例を示す図
である。
である。
1…バイト、 1a…頂部、 1b…底部、 2…刃線、
B…刃面、 4…外側面、 5…駆動軸(シャフト)、
6…型材(被加工物)、 7…加工穴(被加工穴)、
8…電動モーター、 F…底部外側縁より外側面まで
の距離、 T…かえり取り工具、 β…逃げ角、 イ…
かえり、 ロ…面取り。
B…刃面、 4…外側面、 5…駆動軸(シャフト)、
6…型材(被加工物)、 7…加工穴(被加工穴)、
8…電動モーター、 F…底部外側縁より外側面まで
の距離、 T…かえり取り工具、 β…逃げ角、 イ…
かえり、 ロ…面取り。
Claims (3)
- 【請求項1】中空型材の加工穴内面のかえりを取るため
の工具であって、型材6の側面に穿孔された加工穴7の
穴径より少径の頂部1aと該穴径より大径の底部1bとを有
する断面が截頭円錐台形状のバイト1に該円錐台の軸心
を通る方向に円錐面に刃線2と該刃線に対し所定の逃げ
角βを有するごとく刃面3を形成するとともに、刃面基
部に連続して前記底部の外側縁よりの距離Fが前記加工
穴7の穴径より小さい外側面4をバイト1が前記加工穴
を通過可能なるごとく形成し、且つ前記截頭円錐台の頂
部1aに該円錐台の軸心を通る所定の駆動軸5を電動モー
ターに接続可能に植設して、バイト1を前記型材の加工
孔7に挿入後、引出し時回転駆動して加工穴のかえりを
取るようにしたことを特徴とする加工穴のかえり取り工
具。 - 【請求項2】底部外側縁よりの距離Fが前記加工穴7の
穴径より小さい外側面4は、前記刃面3とのなす角が少
くとも鈍角で且つ円錐部の軸心と平行な平面に形成され
ていることを特徴とする請求項1記載の加工穴のかえり
取り工具。 - 【請求項3】刃面3及び該刃面に連続する外側面4が、
軸心を挾んで対称的にバイト1に形成されていることを
特徴とする請求項1又は2記載の加工穴のかえり取り工
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28792297A JPH11104916A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 加工穴のかえり取り工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28792297A JPH11104916A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 加工穴のかえり取り工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11104916A true JPH11104916A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17723474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28792297A Pending JPH11104916A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 加工穴のかえり取り工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11104916A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7441991B2 (en) | 2004-08-20 | 2008-10-28 | Osamu Yanagimoto | Chamfering tool |
CN102500826A (zh) * | 2011-12-01 | 2012-06-20 | 天津钢管集团股份有限公司 | 定径机架缓冲区切削刀具及对热轧无缝管青线的控制方法 |
CN106735578A (zh) * | 2016-11-25 | 2017-05-31 | 沈阳黎明航空发动机(集团)有限责任公司 | 一种双层薄壁同心孔尖边倒圆的加工工具及其加工方法 |
CN110695460A (zh) * | 2019-10-22 | 2020-01-17 | 苏州市职业大学 | 一种倒角去毛刺工具 |
-
1997
- 1997-10-03 JP JP28792297A patent/JPH11104916A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7441991B2 (en) | 2004-08-20 | 2008-10-28 | Osamu Yanagimoto | Chamfering tool |
EP1779950A4 (en) * | 2004-08-20 | 2009-03-11 | Osamu Yanagimoto | chamfering tool |
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CN110695460A (zh) * | 2019-10-22 | 2020-01-17 | 苏州市职业大学 | 一种倒角去毛刺工具 |
CN110695460B (zh) * | 2019-10-22 | 2021-05-11 | 苏州市职业大学 | 一种倒角去毛刺工具 |
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