JPH1099573A - ミシン - Google Patents
ミシンInfo
- Publication number
- JPH1099573A JPH1099573A JP28007396A JP28007396A JPH1099573A JP H1099573 A JPH1099573 A JP H1099573A JP 28007396 A JP28007396 A JP 28007396A JP 28007396 A JP28007396 A JP 28007396A JP H1099573 A JPH1099573 A JP H1099573A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sewing
- sewing machine
- pulse motor
- dead center
- bottom dead
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の縫いステップ毎に布押えの下死点やス
トロークの大きさの設定変更をなし得るミシンを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 昇降自在に駆動される針棒3と、下端部
に布押え部材8を備えた支持部材7を電動アクチュエー
タ22により昇降自在に駆動する布押え駆動機構21と
を備え、この布押え駆動機構21は前記布押え部材8を
前記針棒3の昇降動と所定の同期をとって往復動作さ
せ、かつ複数の縫いステップを予め設定し得る構成にな
っているミシンにおいて、前記布押え部材8の下死点位
置および/またはストロークを、前記複数の縫いステッ
プにおける各ステップ毎に予め設定し得るよう構成した
ことを特徴とする。
トロークの大きさの設定変更をなし得るミシンを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 昇降自在に駆動される針棒3と、下端部
に布押え部材8を備えた支持部材7を電動アクチュエー
タ22により昇降自在に駆動する布押え駆動機構21と
を備え、この布押え駆動機構21は前記布押え部材8を
前記針棒3の昇降動と所定の同期をとって往復動作さ
せ、かつ複数の縫いステップを予め設定し得る構成にな
っているミシンにおいて、前記布押え部材8の下死点位
置および/またはストロークを、前記複数の縫いステッ
プにおける各ステップ毎に予め設定し得るよう構成した
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、布押えの下死点
位置やストロークの大きさを容易に変更させ得る布押え
駆動機構を備えたミシンに関するものである。
位置やストロークの大きさを容易に変更させ得る布押え
駆動機構を備えたミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりミシンの布押えは、針棒を駆動
する主軸モータを駆動源とするリンク機構等で駆動され
る構成になっている。しかし近年では、ミシン主軸を駆
動するモータと別にパルスモータ等の制御モータを独立
して設け、該ミシン主軸から切離して布押えだけを駆動
し得るようにした型式のミシンが実用化されてきてい
る。このようにミシン主軸とは別に、布押えを制御モー
タで単独に駆動するようにすれば、針棒の上下動に対す
る該布押えの昇降タイミングや、該布押えの昇降ストロ
ーク等を任意に設定できる等の利点があり、従って縫製
物の縫上がりの向上が期待できるものである。
する主軸モータを駆動源とするリンク機構等で駆動され
る構成になっている。しかし近年では、ミシン主軸を駆
動するモータと別にパルスモータ等の制御モータを独立
して設け、該ミシン主軸から切離して布押えだけを駆動
し得るようにした型式のミシンが実用化されてきてい
る。このようにミシン主軸とは別に、布押えを制御モー
タで単独に駆動するようにすれば、針棒の上下動に対す
る該布押えの昇降タイミングや、該布押えの昇降ストロ
ーク等を任意に設定できる等の利点があり、従って縫製
物の縫上がりの向上が期待できるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでミシンの機種
によっては、複数の縫いステップを予めミシン制御部に
内蔵したマイクロコンピュータに設定しておき、この設
定に係る複数の縫いステップを縫製運転の進展に伴い自
動的に実行するようにしたものがある。このようなミシ
ンにあっては、各ステップ毎に布押えの下死点やストロ
ークの大きさを任意に変更できると都合がよい場合があ
る。例えば、基布の上にアップリケ素材を縫付ける場合
には、該基布に所定の飾縫いを行なう縫いステップと、
アップリケ素材を該基布に縫付ける縫いステップとが必
要である。そしてアップリケ素材を縫付けるステップで
は、布押えの下死点位置をアップリケ素材の厚さ分だ
け高く設定するのが好ましく、また布押えのストロー
クも更に大きくなるように変更した方が好ましい場合も
ある。しかし前述の如き要請があるにも拘らず、縫いス
テップ毎に布押えの下死点やストロークの大きさの設定
を行ない得るミシンは従来存在しなかった。
によっては、複数の縫いステップを予めミシン制御部に
内蔵したマイクロコンピュータに設定しておき、この設
定に係る複数の縫いステップを縫製運転の進展に伴い自
動的に実行するようにしたものがある。このようなミシ
ンにあっては、各ステップ毎に布押えの下死点やストロ
ークの大きさを任意に変更できると都合がよい場合があ
る。例えば、基布の上にアップリケ素材を縫付ける場合
には、該基布に所定の飾縫いを行なう縫いステップと、
アップリケ素材を該基布に縫付ける縫いステップとが必
要である。そしてアップリケ素材を縫付けるステップで
は、布押えの下死点位置をアップリケ素材の厚さ分だ
け高く設定するのが好ましく、また布押えのストロー
クも更に大きくなるように変更した方が好ましい場合も
ある。しかし前述の如き要請があるにも拘らず、縫いス
テップ毎に布押えの下死点やストロークの大きさの設定
を行ない得るミシンは従来存在しなかった。
【0004】
【発明の目的】この発明は、前述したミシンに内在する
欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたもの
であって、複数の縫いステップ毎に布押えの下死点やス
トロークの大きさの設定変更をなし得るミシンを提供す
ることを目的とする。
欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたもの
であって、複数の縫いステップ毎に布押えの下死点やス
トロークの大きさの設定変更をなし得るミシンを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため本発明は、昇降自在に駆動
される針棒と、下端部に布押え部材を備えた支持部材を
電動アクチュエータにより昇降自在に駆動する布押え駆
動機構とを備え、この布押え駆動機構は前記布押え部材
を前記針棒の昇降動と所定の同期をとって往復動作さ
せ、かつ複数の縫いステップを予め設定し得る構成にな
っているミシンにおいて、前記布押え部材の下死点位置
および/またはストロークを、前記複数の縫いステップ
における各ステップ毎に、予め設定し得るよう構成した
ことを特徴とする。
の目的を好適に達成するため本発明は、昇降自在に駆動
される針棒と、下端部に布押え部材を備えた支持部材を
電動アクチュエータにより昇降自在に駆動する布押え駆
動機構とを備え、この布押え駆動機構は前記布押え部材
を前記針棒の昇降動と所定の同期をとって往復動作さ
せ、かつ複数の縫いステップを予め設定し得る構成にな
っているミシンにおいて、前記布押え部材の下死点位置
および/またはストロークを、前記複数の縫いステップ
における各ステップ毎に、予め設定し得るよう構成した
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】布押え部材の下死点やストロークの大きさを、
各ステップ毎に予め設定可能となっているので、縫い工
程において各縫いステップが到来する毎に、布押えの下
死点やストローク長が自動的に変更される。
各ステップ毎に予め設定可能となっているので、縫い工
程において各縫いステップが到来する毎に、布押えの下
死点やストローク長が自動的に変更される。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明に係るミシンにつき、
紐状素材の縫付けが可能な多頭式の刺繍ミシンを好適な
実施例として、添付図面を参照しながら以下説明する。
図1は、水平な支持フレーム1の前面に固定した1基の
ミシンヘッド2の縦断面を示している。前記ミシンヘッ
ド2の内部には、針棒3が垂直に配設支持されて上下動
可能となっており、この針棒3の下端部に駆動筒5が相
対回転および昇降可能に嵌合されている。この駆動筒5
は、ミシンヘッド2の下端部に固定した案内筒6により
案内され、該駆動筒5の下端部に支持脚7が固定されて
いる。また前記支持脚7の下端部に、図4に示す如き布
押え部材8が取付けられている。
紐状素材の縫付けが可能な多頭式の刺繍ミシンを好適な
実施例として、添付図面を参照しながら以下説明する。
図1は、水平な支持フレーム1の前面に固定した1基の
ミシンヘッド2の縦断面を示している。前記ミシンヘッ
ド2の内部には、針棒3が垂直に配設支持されて上下動
可能となっており、この針棒3の下端部に駆動筒5が相
対回転および昇降可能に嵌合されている。この駆動筒5
は、ミシンヘッド2の下端部に固定した案内筒6により
案内され、該駆動筒5の下端部に支持脚7が固定されて
いる。また前記支持脚7の下端部に、図4に示す如き布
押え部材8が取付けられている。
【0008】布押え部材8には、前記針棒3の下端に取
付けた縫い針10の挿通を許容する通し孔8aが設けら
れ、またその外側面に紐状素材(図示せず)を案内するガ
イド8bが取付けられている。前記案内筒6の周りに
は、図2に示すように、回転筒11が回転のみ可能に嵌
合されると共に、該回転筒11の下端外周面には、紐状
素材を巻回したボビン12を回転自在に支持するブラケ
ット13が取付けられている。このボビン12に巻回さ
れた紐状素材はガイド8bに通された後、前記布押え部
材8の押え部8cと被刺繍布との間の隙間に導出される
ようになっている。前記回転筒11の上端部にはプーリ
11aが周設され、駆動モータのプーリ(図示せず)と該
プーリ11aとの間に掛け渡したベルトを介して該回転
筒11の回転駆動がなされる。そして前記回転筒11が
回転駆動されると、該回転筒11に取付けた前記ボビン
12が針棒3の周りに方向制御され、また同時にこの回
転筒11に固定したキー19と支持脚7のキー溝7aと
の係合により、前記布押え部材8も支持脚7と共に針棒
7の周りに方向制御がなされる。
付けた縫い針10の挿通を許容する通し孔8aが設けら
れ、またその外側面に紐状素材(図示せず)を案内するガ
イド8bが取付けられている。前記案内筒6の周りに
は、図2に示すように、回転筒11が回転のみ可能に嵌
合されると共に、該回転筒11の下端外周面には、紐状
素材を巻回したボビン12を回転自在に支持するブラケ
ット13が取付けられている。このボビン12に巻回さ
れた紐状素材はガイド8bに通された後、前記布押え部
材8の押え部8cと被刺繍布との間の隙間に導出される
ようになっている。前記回転筒11の上端部にはプーリ
11aが周設され、駆動モータのプーリ(図示せず)と該
プーリ11aとの間に掛け渡したベルトを介して該回転
筒11の回転駆動がなされる。そして前記回転筒11が
回転駆動されると、該回転筒11に取付けた前記ボビン
12が針棒3の周りに方向制御され、また同時にこの回
転筒11に固定したキー19と支持脚7のキー溝7aと
の係合により、前記布押え部材8も支持脚7と共に針棒
7の周りに方向制御がなされる。
【0009】前記針棒3は、その後方において昇降駆動
される昇降部材15により上下に往復駆動される。この
昇降部材15は、図1に示す如く、針棒3の後方位置に
設けたガイド棒16に昇降自在に支持されると共に、ミ
シン主軸14に固定した偏芯輪17に嵌合させたロッド
18の自由端に、リンク機構20を介して連繋されてい
る。そしてミシン主軸14が一方向に回転すると、前記
一連の偏芯輪17、ロッド18およびリンク機構20を
介して昇降部材15が往復昇降駆動がなされ、これに伴
い針棒3が上下駆動されて、針板29の下方に設けた周
知の釜との協働作用下に本縫い形式の縫いが行なわれ
る。
される昇降部材15により上下に往復駆動される。この
昇降部材15は、図1に示す如く、針棒3の後方位置に
設けたガイド棒16に昇降自在に支持されると共に、ミ
シン主軸14に固定した偏芯輪17に嵌合させたロッド
18の自由端に、リンク機構20を介して連繋されてい
る。そしてミシン主軸14が一方向に回転すると、前記
一連の偏芯輪17、ロッド18およびリンク機構20を
介して昇降部材15が往復昇降駆動がなされ、これに伴
い針棒3が上下駆動されて、針板29の下方に設けた周
知の釜との協働作用下に本縫い形式の縫いが行なわれ
る。
【0010】次に、前記布押え部材8を針棒3の昇降動
と所定の同期をとって往復動作させる布押え駆動機構2
1について説明する。この布押え駆動機構21は、図1
に示すように、ミシンアーム2の左側面に固定した電動
アクチュエータとしてのパルスモータ22と、後述する
リンク部材とで構成されている。図2に示す如く、前記
針棒3の左側方には、ガイド棒23が針棒3と所定間隔
を保持して平行に設けられている。このガイド棒23に
は、何れもコ字形をなす第1昇降部材24および第2昇
降部材25が昇降自在に嵌合されている。これら第1昇
降部材24および第2昇降部材25は、夫々の上下の水
平部に穿設された嵌合孔24a,25aが前記ガイド棒
23に摺動可能に嵌合されており、また第2昇降部材2
5の上側の水平部が第1昇降部材24の上下の水平部の
間に配置されている。
と所定の同期をとって往復動作させる布押え駆動機構2
1について説明する。この布押え駆動機構21は、図1
に示すように、ミシンアーム2の左側面に固定した電動
アクチュエータとしてのパルスモータ22と、後述する
リンク部材とで構成されている。図2に示す如く、前記
針棒3の左側方には、ガイド棒23が針棒3と所定間隔
を保持して平行に設けられている。このガイド棒23に
は、何れもコ字形をなす第1昇降部材24および第2昇
降部材25が昇降自在に嵌合されている。これら第1昇
降部材24および第2昇降部材25は、夫々の上下の水
平部に穿設された嵌合孔24a,25aが前記ガイド棒
23に摺動可能に嵌合されており、また第2昇降部材2
5の上側の水平部が第1昇降部材24の上下の水平部の
間に配置されている。
【0011】第1昇降部材24の下側の水平部と第2昇
降部材25の上側の水平部との間には、筒状をなすスト
ッパ26がガイド棒23に対し摺動自在に嵌合されてい
る。また第1昇降部材24と第2昇降部材25の夫々の
上側の水平部同士の間には、圧縮コイルバネ27が弾力
的に嵌装されている。そして前記圧縮コイルバネ27の
弾拡力によって、前記第1昇降部材24の下側の水平部
と第2昇降部材25の上側の水平部との間で前記ストッ
パ26が押圧された状態となり、これによって第1昇降
部材24と第2昇降部材25とが一体になっている。
降部材25の上側の水平部との間には、筒状をなすスト
ッパ26がガイド棒23に対し摺動自在に嵌合されてい
る。また第1昇降部材24と第2昇降部材25の夫々の
上側の水平部同士の間には、圧縮コイルバネ27が弾力
的に嵌装されている。そして前記圧縮コイルバネ27の
弾拡力によって、前記第1昇降部材24の下側の水平部
と第2昇降部材25の上側の水平部との間で前記ストッ
パ26が押圧された状態となり、これによって第1昇降
部材24と第2昇降部材25とが一体になっている。
【0012】第2昇降部材25の垂直部には断面L字状
をなす連繋部材28が、その上下位置を微調整可能にネ
ジ30により取付けられている。この連繋部材28の自
由端部には2股状をなす連繋部28aが形成され、前記
針棒3に嵌合させた前記駆動筒5の上端部に嵌着したリ
ング31の環状溝31aに、該連繋部28aを嵌合させ
てある。従って駆動筒5は、その回転を許容された状態
で昇降駆動されるようになっている。
をなす連繋部材28が、その上下位置を微調整可能にネ
ジ30により取付けられている。この連繋部材28の自
由端部には2股状をなす連繋部28aが形成され、前記
針棒3に嵌合させた前記駆動筒5の上端部に嵌着したリ
ング31の環状溝31aに、該連繋部28aを嵌合させ
てある。従って駆動筒5は、その回転を許容された状態
で昇降駆動されるようになっている。
【0013】図5に示すように、第1昇降部材24の垂
直部にはピン32を介して連結レバー33の一端が連結
され、またミシンフレーム2側に設けた固定軸34によ
り上下の揺動可能に支持した揺動レバー35の一端側
に、該連結レバー33の他端がピン36を介して連結さ
れている。この揺動レバー35の他端側には、ピン38
を介して連結レバー37が連結され、またパルスモータ
22の出力軸22aに固定した駆動レバー39に、該連
結レバー37の他端がピン40を介して連結されてい
る。このパルスモータ22には、出力軸22aの回転位
置を検出するためのエンコーダ41が取付けられ、該パ
ルスモータ22は該エンコーダ41から出力される信号
に基づくクローズド制御がなされるようになっている。
直部にはピン32を介して連結レバー33の一端が連結
され、またミシンフレーム2側に設けた固定軸34によ
り上下の揺動可能に支持した揺動レバー35の一端側
に、該連結レバー33の他端がピン36を介して連結さ
れている。この揺動レバー35の他端側には、ピン38
を介して連結レバー37が連結され、またパルスモータ
22の出力軸22aに固定した駆動レバー39に、該連
結レバー37の他端がピン40を介して連結されてい
る。このパルスモータ22には、出力軸22aの回転位
置を検出するためのエンコーダ41が取付けられ、該パ
ルスモータ22は該エンコーダ41から出力される信号
に基づくクローズド制御がなされるようになっている。
【0014】前述した構成に係る布押え駆動機構21に
おいて、パルスモータ22を回転させて駆動レバー39
を往復回動駆動させることにより、前記各レバーを介し
て第1昇降部材24および第2昇降部材25がガイド棒
23に沿って昇降駆動され、第2昇降部材25に固定し
た連繋部材28とリング31との係合によって、前記駆
動筒5が布押え部材8と共に昇降駆動される。
おいて、パルスモータ22を回転させて駆動レバー39
を往復回動駆動させることにより、前記各レバーを介し
て第1昇降部材24および第2昇降部材25がガイド棒
23に沿って昇降駆動され、第2昇降部材25に固定し
た連繋部材28とリング31との係合によって、前記駆
動筒5が布押え部材8と共に昇降駆動される。
【0015】図3における実線は、駆動アーム38が時
計方向に最も回動してストッパ45に当接し、第1昇降
部材24と共に布押え部材8が最も下方位置(下死点)ま
で降下した状態を示している。この状態において前記布
押え部材8の下面は、図4に示すように、針板29の上
面位置T0から上方へ若干離間した下死点NLに位置す
るよう予め設定されている。この状態になったときに
は、前記エンコーダ22からZ信号が出力されるが、こ
れは前記パルスモータ22の出力軸22aが基準となる
角度位置に至ったときに出力されるものである。しかし
実際には、前記駆動アーム38がストッパ45に当接す
る直前において、前記布押え部材8が下死点NLに達す
るように設定されている。
計方向に最も回動してストッパ45に当接し、第1昇降
部材24と共に布押え部材8が最も下方位置(下死点)ま
で降下した状態を示している。この状態において前記布
押え部材8の下面は、図4に示すように、針板29の上
面位置T0から上方へ若干離間した下死点NLに位置す
るよう予め設定されている。この状態になったときに
は、前記エンコーダ22からZ信号が出力されるが、こ
れは前記パルスモータ22の出力軸22aが基準となる
角度位置に至ったときに出力されるものである。しかし
実際には、前記駆動アーム38がストッパ45に当接す
る直前において、前記布押え部材8が下死点NLに達す
るように設定されている。
【0016】また図3における想像線は、駆動アーム3
8が反時計方向に最も回動してストッパ46に当接し、
第1昇降部材24と共に布押え部材8が、図1に想像線
で示すように、最も上方位置である退避位置に達した状
態を示している。この退避位置は、具体的には針板29
の上面位置T0から26ミリの高さに設定してある。こ
の場合も実際には、前記駆動アーム38がストッパ46
に当接する直前に、前記布押え部材8が退避位置に達す
るようになっている。そして1つの縫いステップが終了
し、次の縫いステップに移行するような場合に、該布押
え部材8をこの退避位置まで上昇させるようになってい
る。
8が反時計方向に最も回動してストッパ46に当接し、
第1昇降部材24と共に布押え部材8が、図1に想像線
で示すように、最も上方位置である退避位置に達した状
態を示している。この退避位置は、具体的には針板29
の上面位置T0から26ミリの高さに設定してある。こ
の場合も実際には、前記駆動アーム38がストッパ46
に当接する直前に、前記布押え部材8が退避位置に達す
るようになっている。そして1つの縫いステップが終了
し、次の縫いステップに移行するような場合に、該布押
え部材8をこの退避位置まで上昇させるようになってい
る。
【0017】本実施例に係るミシンでは、各種の紐状素
材を各種の縫付け方によって被刺繍布に縫付けることが
できる。例えば、先ず第1ステップで通常の刺繍縫いを
行ない、第2ステップで被刺繍布にテープ状の紐状素材
を縫付け、更に第3ステップで断面円形をなす厚さのあ
る紐状素材を縫付けるといった一連の縫付け工程をプリ
セットすることで、これらの工程を連続的に実行するこ
とができるようになっている。勿論各ステップにおい
て、必要に応じ紐状素材のガイド8bを交換したり、縫
付け方の一種であるチドリ縫いのためのアタッチメント
を取付けたり、といった諸作業は必要であるが、何れに
しても前記一連の縫い工程を実行するために、縫い作業
に入る前にプリセットすることができる。このプリセッ
トの内容の1つに、布押え部材8の下死点設定および
ストロークの大きさの設定が、各縫いステップ毎にな
し得るようになっている。すなわち下死点NLについて
は、この位置を基準として、本実施例では0.5ミリ単
位で3ミリ高い位置まで設定できるようになっている。
なお、ここでいうストロークとは、下死点NLから上死
点NHまでの距離を示し、本実施例では1.0ミリから
8.0ミリまで、1.0ミリ単位で設定できるようになっ
ている。
材を各種の縫付け方によって被刺繍布に縫付けることが
できる。例えば、先ず第1ステップで通常の刺繍縫いを
行ない、第2ステップで被刺繍布にテープ状の紐状素材
を縫付け、更に第3ステップで断面円形をなす厚さのあ
る紐状素材を縫付けるといった一連の縫付け工程をプリ
セットすることで、これらの工程を連続的に実行するこ
とができるようになっている。勿論各ステップにおい
て、必要に応じ紐状素材のガイド8bを交換したり、縫
付け方の一種であるチドリ縫いのためのアタッチメント
を取付けたり、といった諸作業は必要であるが、何れに
しても前記一連の縫い工程を実行するために、縫い作業
に入る前にプリセットすることができる。このプリセッ
トの内容の1つに、布押え部材8の下死点設定および
ストロークの大きさの設定が、各縫いステップ毎にな
し得るようになっている。すなわち下死点NLについて
は、この位置を基準として、本実施例では0.5ミリ単
位で3ミリ高い位置まで設定できるようになっている。
なお、ここでいうストロークとは、下死点NLから上死
点NHまでの距離を示し、本実施例では1.0ミリから
8.0ミリまで、1.0ミリ単位で設定できるようになっ
ている。
【0018】従って前述した例の如く、第1ステップで
は単に通常の刺繍をするだけであるから、前記布押え部
材8の下死点おびストローク共に小さい値に設定し、次
の第2ステップではテープ状の紐状素材を縫付けるため
に、下死点およびストローク共に第1ステップよりは大
きめの値に設定し、更に次の第3ステップでは高さのあ
る紐状素材を縫付けるために、下死点およびストローク
共に第2ステップよりも更に大きい値に設定することが
できる。これにより縫付け内容に応じた適切な布押え部
材8の下死点とストロークとを選定することができ、紐
状素材の縫付け時に該紐状素材を過度に踏みつけたり、
縫製の進展に伴って該布押え部材8が既に縫付けられた
紐状素材を横切る際に、該布押え部材8が紐状素材を引
っかけてしまうという不具合を回避することができる。
は単に通常の刺繍をするだけであるから、前記布押え部
材8の下死点おびストローク共に小さい値に設定し、次
の第2ステップではテープ状の紐状素材を縫付けるため
に、下死点およびストローク共に第1ステップよりは大
きめの値に設定し、更に次の第3ステップでは高さのあ
る紐状素材を縫付けるために、下死点およびストローク
共に第2ステップよりも更に大きい値に設定することが
できる。これにより縫付け内容に応じた適切な布押え部
材8の下死点とストロークとを選定することができ、紐
状素材の縫付け時に該紐状素材を過度に踏みつけたり、
縫製の進展に伴って該布押え部材8が既に縫付けられた
紐状素材を横切る際に、該布押え部材8が紐状素材を引
っかけてしまうという不具合を回避することができる。
【0019】なお本実施例において、その縫製途中で布
押え部材8が予想外の異物等を踏みつけたときの如く、
該布押え部材8の下死点への移動が阻止されたときに
は、第1昇降部材24および第2昇降部材25の間に嵌
装した圧縮コイルバネ27によって、該第2昇降部材2
5の相対的な上動が許容されるので、布押え部材8若し
くは駆動系が破損するのが有効に防止される。
押え部材8が予想外の異物等を踏みつけたときの如く、
該布押え部材8の下死点への移動が阻止されたときに
は、第1昇降部材24および第2昇降部材25の間に嵌
装した圧縮コイルバネ27によって、該第2昇降部材2
5の相対的な上動が許容されるので、布押え部材8若し
くは駆動系が破損するのが有効に防止される。
【0020】本実施例では、紐状素材を縫付け可能な刺
繍ミシンを例に挙げたが、これに限らず通常のミシンや
刺繍ミシンにも適用することができる。また本実施例で
は、布押え部材8の下死点およびストロークの双方を個
別に独立して設定できるようにしたが、どちらか一方の
みの設定を可能とするようにしてもよい。
繍ミシンを例に挙げたが、これに限らず通常のミシンや
刺繍ミシンにも適用することができる。また本実施例で
は、布押え部材8の下死点およびストロークの双方を個
別に独立して設定できるようにしたが、どちらか一方の
みの設定を可能とするようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係るミシ
ンによれば、縫い工程において各縫いステップが到来す
る毎に、布押えの下死点やストロークが自動的に変更さ
れるので、縫い作業に応じて布押え部材のモーションが
適正に自動設定される。従って布押え部材の本来の機能
が支承なく発揮され、縫上がりのよい縫製を効率よく行
なうことができる。
ンによれば、縫い工程において各縫いステップが到来す
る毎に、布押えの下死点やストロークが自動的に変更さ
れるので、縫い作業に応じて布押え部材のモーションが
適正に自動設定される。従って布押え部材の本来の機能
が支承なく発揮され、縫上がりのよい縫製を効率よく行
なうことができる。
【図1】ミシンヘッドの縦断面図である。
【図2】布押え駆動機構の一部を示した断面図である。
【図3】布押え駆動機構の動作説明図である。
【図4】布押え部材の動作説明図である。
【図5】布押え駆動機構の分解斜視図である。
2 ミシンフレーム 3 針棒 7 支持脚(支持部材) 8 布押え部材 21 布押え駆動機構 22 パルスモータ(電動アクチュエータ) 22a 出力軸 23 ガイド棒 24 第1昇降部材 33 連結レバー 35 揺動レバー 37 連結レバー 39 駆動レバー 41 エンコーダ
Claims (4)
- 【請求項1】 昇降自在に駆動される針棒(3)と、下端
部に布押え部材(8)を備えた支持部材(7)を電動アクチュ
エータ(22)により昇降自在に駆動する布押え駆動機構(2
1)とを備え、この布押え駆動機構(21)は前記布押え部材
(8)を前記針棒(3)の昇降動と所定の同期をとって往復動
作させ、かつ複数の縫いステップを予め設定し得る構成
になっているミシンにおいて、 前記布押え部材(8)の下死点位置および/またはストロ
ークを、前記複数の縫いステップにおける各ステップ毎
に予め設定し得るよう構成したことを特徴とするミシ
ン。 - 【請求項2】 前記電動アクチュエータ(22)としてパル
スモータが使用される請求項1記載のミシン。 - 【請求項3】 前記布押え駆動機構(21)は、前記針棒
(3)と平行に設けたガイド棒(23)に昇降自在に嵌合させ
た第1昇降部材(24)と、ミシンフレーム(2)に上下の揺
動可能に支持され、前記第1昇降部材(24)に連結レバー
(33)を介して一端部が接続される揺動レバー(35)と、前
記電動アクチュエータ(22)の出力軸(22a)に固定され、
前記揺動レバー(35)の他端部に連結レバー(37)を介して
接続される駆動レバー(39)とから基本的に構成される請
求項1記載のミシン。 - 【請求項4】 前記パルスモータ(22)には、その出力軸
(22a)の回転位置を検出するエンコーダ(41)が取付けら
れ、該パルスモータ(22)は該エンコーダ(41)から出力さ
れる信号に基づくクローズド制御がなされる請求項2記
載のミシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28007396A JPH1099573A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | ミシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28007396A JPH1099573A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | ミシン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1099573A true JPH1099573A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17619933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28007396A Pending JPH1099573A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | ミシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1099573A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104233662A (zh) * | 2013-06-13 | 2014-12-24 | Candart股份公司 | 刺绣机 |
JP2018027158A (ja) * | 2016-08-16 | 2018-02-22 | 株式会社ハッピージャパン | ミシン |
CN112941737A (zh) * | 2019-12-11 | 2021-06-11 | 利萨·德雷克塞迈尔有限责任公司 | 具有间隔元件的缝纫机以及间隔元件在缝纫机中的使用 |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP28007396A patent/JPH1099573A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104233662A (zh) * | 2013-06-13 | 2014-12-24 | Candart股份公司 | 刺绣机 |
JP2015000082A (ja) * | 2013-06-13 | 2015-01-05 | Candart株式会社 | 刺繍機 |
JP2018027158A (ja) * | 2016-08-16 | 2018-02-22 | 株式会社ハッピージャパン | ミシン |
CN112941737A (zh) * | 2019-12-11 | 2021-06-11 | 利萨·德雷克塞迈尔有限责任公司 | 具有间隔元件的缝纫机以及间隔元件在缝纫机中的使用 |
CN112941737B (zh) * | 2019-12-11 | 2024-08-09 | 利萨·德雷克塞迈尔有限责任公司 | 具有间隔元件的缝纫机以及间隔元件在缝纫机中的使用 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050422 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050510 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050809 |