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JPH1079461A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

Info

Publication number
JPH1079461A
JPH1079461A JP23534596A JP23534596A JPH1079461A JP H1079461 A JPH1079461 A JP H1079461A JP 23534596 A JP23534596 A JP 23534596A JP 23534596 A JP23534596 A JP 23534596A JP H1079461 A JPH1079461 A JP H1079461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating member
element mounting
thin film
integrated circuit
thin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23534596A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhito Kusama
一仁 草間
Yoshinori Murata
義則 村田
Toshinao Saito
敏直 齊藤
Kohei Yamada
耕平 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP23534596A priority Critical patent/JPH1079461A/ja
Publication of JPH1079461A publication Critical patent/JPH1079461A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄形の半導体集積回路装置を実現し、かつそ
の製造におけるバッチ処理を可能にする。 【解決手段】 半導体素子1を搭載する素子搭載面2a
およびこれの反対側の非素子搭載面2bを備えたセラミ
ック基板2と、素子搭載面2aと接合する第1接合面1
1aおよびこれの反対側の第2接合面11bを備えかつ
半導体素子1の周辺部3に埋め込まれた第1絶縁部材1
1と、露出面5bを備えた第2絶縁部材5と、素子搭載
面2aに形成された第1薄膜引出し電極4aと、第2接
合面11bに形成された第2薄膜引出し電極4bと、非
素子搭載面2bと露出面5bとに形成された薄膜外部端
子6とを有し、第1絶縁部材11の第2接合面11bが
半導体素子1の周辺部3に埋め込まれた後の研磨によっ
て形成され、研磨により露出した半導体素子1の表面電
極1bと第2薄膜引出し電極4bとが電気的に接続され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術に
関し、特に、小形化を図る面実装形の半導体集積回路装
置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】面実装形の半導体集積回路装置の一例であ
る半導体素子を搭載したダイオード(チップダイオード
とも呼ぶ)には、リード線と半導体素子(ペレット)と
ガラススリーブとからなるDHD(ダブルヘットダイオ
ード)と、リードフレーム上に固定した半導体素子の電
極とリードフレームとをワイヤボンディングによって接
続し、その後半導体素子を樹脂などによって封止する樹
脂封止形ダイオードとがある。
【0004】さらに、ワイヤボンディングを行わない半
導体集積回路装置も考案されている。
【0005】なお、面実装形の半導体集積回路装置であ
る2極のダイオードの構造(ワイヤボンディングを行わ
ない構造)およびその製造方法については、例えば、特
開昭61−108153号公報や特開平7−14955
号公報に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術において、ワイヤボンディングが行われる半導体集積
回路装置では、ワイヤボンディングによる金属ワイヤを
有しているため、金属ワイヤのアーチ高さや半導体素子
の厚さあるいはその両者によって外観の厚さが決定され
る。
【0007】その結果、ダイオードなどの半導体集積回
路装置において、さらに、小形化(薄形化)を図るのが
困難であることが問題とされる。
【0008】本発明の目的は、薄形でバッチ処理を可能
にする半導体集積回路装置およびその製造方法を提供す
ることにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0011】すなわち、本発明の半導体集積回路装置
は、半導体素子を搭載する素子搭載面およびこれの反対
側の非素子搭載面を備えた素子搭載基板と、前記素子搭
載基板の素子搭載面と接合する第1接合面およびこれの
反対側の第2接合面を備えかつ前記半導体素子の周辺部
に埋め込まれた第1絶縁部材と、前記素子搭載基板の非
素子搭載面と反対側の露出面を備えた第2絶縁部材と、
前記素子搭載基板の素子搭載面と前記第1絶縁部材の第
2接合面とにおいてそれぞれに相反する方向に形成され
かつ前記半導体素子の表裏面電極とそれぞれ別々に電気
的に接続する少なくとも2つの薄膜引出し電極と、前記
薄膜引出し電極と電気的に接続しかつ非素子搭載面また
は前記露出面のうちの少なくとも何れか一方の面に形成
された薄膜外部端子とを有するものである。
【0012】これにより、半導体素子の表裏面電極と薄
膜引出し電極とを金属ワイヤを用いずに接続しかつ半導
体素子の周辺部に第1絶縁部材を埋め込むため、金属ワ
イヤを使用しないことと半導体素子の周辺部が第1絶縁
部材によって完全に覆われることとにより、金属ワイヤ
によって形成されるアーチ高さを取り除くことができる
とともに、半導体素子の周辺部に入り込んだ異物を動け
なくすることができる。
【0013】したがって、半導体集積回路装置の厚さ
(高さ)を薄くすることができ、かつ異物によるショー
ト(短絡)を防止することができる。
【0014】その結果、半導体集積回路装置の外観の大
きさを小さくすることができ、その薄形化および小形化
を図ることができる。
【0015】さらに、本発明の半導体集積回路装置は、
前記第1絶縁部材の第2接合面が前記半導体素子の周辺
部に埋め込まれた後の研磨によって形成され、かつ前記
研磨によって露出された前記半導体素子の表面電極と前
記第2接合面に形成された薄膜引出し電極とが電気的に
接続されているものである。
【0016】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記素子搭載基板の素子搭載面に前記薄膜引出
し電極を形成する工程、前記素子搭載基板の非素子搭載
面に前記薄膜外部端子を形成する工程、前記半導体素子
の表裏面電極のうちの何れか一方と前記薄膜引出し電極
とを電気的に接続させて前記半導体素子を前記素子搭載
面に搭載する工程、前記半導体素子の周辺部に前記第1
絶縁部材を埋め込む工程、前記半導体素子の表裏面電極
のうちの何れか他方と前記薄膜引出し電極とを電気的に
接続させて前記薄膜引出し電極を前記第1絶縁部材の前
記第2接合面に形成する工程、前記第2絶縁部材の露出
面を露出させて前記第2絶縁部材を前記第1絶縁部材の
前記第2接合面に接合する工程、前記素子搭載基板の非
素子搭載面に形成した前記薄膜外部端子と相反する方向
に形成された少なくとも2つの前記薄膜引出し電極とを
それぞれに電気的に接続する工程を含むものである。
【0017】なお、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記第1絶縁部材を前記半導体素子の周辺部に
埋め込んだ後、前記第2接合面を研磨して前記半導体素
子の表面電極を露出させ、露出した前記半導体素子の表
面電極と前記薄膜引出し電極とを電気的に接続させて前
記第2接合面に前記薄膜引出し電極を形成するものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1は本発明による半導体集積回路装置の
構造の実施の形態の一例を示す断面図、図2は本発明の
半導体集積回路装置の製造方法における板部材の構造の
実施の形態の一例を示す図であり、(a)はその斜視
図、(b)は板部材における切り欠きの部分拡大断面
図、図3は本発明の半導体集積回路装置の製造方法にお
ける板部材の構造の実施の形態の一例を示す斜視図、図
4は本発明の半導体集積回路装置の製造方法におけるス
クリーン印刷の実施の形態の一例を示す概要図、図5は
本発明の半導体集積回路装置の製造方法における第1絶
縁部材の構造の実施の形態の一例を示す斜視図、図6は
本発明の半導体集積回路装置の製造方法における第1絶
縁部材の構造の実施の形態の一例を示す斜視図、図7は
本発明の半導体集積回路装置の製造方法における第2絶
縁部材の構造の実施の形態の一例を示す斜視図、図8は
本発明の半導体集積回路装置の製造方法におけるスティ
ック状の基板部材の実施の形態の一例を示す斜視図、図
9は本発明による半導体集積回路装置の構造の実施の形
態の一例を示す斜視図である。
【0020】本実施の形態による半導体集積回路装置
は、その表面に表面電極1bを有しかつ裏面に裏面電極
1aを有した半導体素子1を搭載するとともに、かつリ
ードフレームを有していない面実装形のものであり、こ
こでは、その一例として、半導体素子1を搭載した2極
の角形かつ小形のダイオード(チップダイオードまたは
シリコンダイオードとも呼ぶ)について説明する。
【0021】前記ダイオードの構成は、半導体素子1を
搭載する素子搭載面2aおよびこれの反対側の非素子搭
載面2bを備えた素子搭載基板であるセラミック基板2
と、セラミック基板2の素子搭載面2aと接合する第1
接合面11aおよびこれの反対側の第2接合面11bを
備えかつ半導体素子1の周辺部3に埋め込まれた第1絶
縁部材11と、セラミック基板2の非素子搭載面2bと
反対側の露出面5bを備えた第2絶縁部材5と、セラミ
ック基板2の素子搭載面2aと第1絶縁部材11の第2
接合面11bとにおいてそれぞれに相反する方向に形成
されかつ半導体素子1の裏面電極1aまたは表面電極1
bとそれぞれ別々に電気的に接続する第1薄膜引出し電
極4a(薄膜引出し電極)および第2薄膜引出し電極4
b(薄膜引出し電極)と、第1薄膜引出し電極4aまた
は第2薄膜引出し電極4bと電気的に接続しかつ非素子
搭載面2bおよび露出面5bとの両面に形成された薄膜
外部端子6とを有している。
【0022】さらに、図1に示す本実施の形態のダイオ
ードにおいては、第1絶縁部材11の第2接合面11b
が半導体素子1の周辺部3に埋め込まれた後の研磨によ
って形成され、かつ前記研磨によって露出された半導体
素子1の表面電極1bと第2接合面11bに形成された
第2薄膜引出し電極4bとが電気的に接続されている。
【0023】すなわち、本実施の形態のダイオードに
は、1つの半導体素子1が搭載され、かつ、アウタリー
ド部である2つの薄膜外部端子6がセラミック基板2の
非素子搭載面2bの端部2dおよび側面2cと、第2絶
縁部材5の露出面5bの端部5dおよび側面5cとに形
成されている。
【0024】ただし、前記ダイオードにおける2つの薄
膜外部端子6は、セラミック基板2の非素子搭載面2b
と第2絶縁部材5の露出面5bとのうちの少なくとも何
れか一方の面に形成されていればよいが、前記ダイオー
ドのプリント配線基板(実装基板)などに対しての実装
性などを考慮した場合、非素子搭載面2bと露出面5b
との両面に形成されている方が好ましい。
【0025】なお、薄膜外部端子6がセラミック基板2
の非素子搭載面2bと第2絶縁部材5の露出面5bのう
ちの何れか一方の面にだけ形成されている場合には、薄
膜外部端子6はセラミック基板2の側面2cと第2絶縁
部材5の側面5cのうちの少なくとも何れか一方の面に
形成され、最低限インナリード部である第1薄膜引出し
電極4aまたは第2薄膜引出し電極4bと、アウタリー
ド部である薄膜外部端子6とが電気的に接続されていれ
ばよい。
【0026】ここで、本実施の形態によるダイオードの
素子搭載基板は、耐熱性が高くかつその表面の摩擦係数
が高い絶縁性の材料によって形成されるものであり、こ
れを満たす材料としてセラミックを用いることが好まし
い。
【0027】すなわち、前記素子搭載基板はセラミック
によって形成されたセラミック基板2である。
【0028】これにより、セラミック基板2の素子搭載
面2aおよび非素子搭載面2bは、高い摩擦係数を有し
ているため、薄膜外部端子6または第1薄膜引出し電極
4aを形成した際に、セラミック基板2に対しての薄膜
外部端子6および第1薄膜引出し電極4aの密着度を高
くすることができる。
【0029】ただし、前記素子搭載基板は、前記条件を
満たしていれば、セラミック以外の材料によって形成さ
れていてもよい。
【0030】また、第1絶縁部材11と第2絶縁部材5
は、例えば、ガラス系の絶縁材などによって形成され、
本実施の形態においては、両者ともスクリーン印刷によ
って形成されている。
【0031】なお、第1絶縁部材11と第2絶縁部材5
は、スクリーン印刷に限らず、薄く平らに形成可能な形
成方法であれば、ポッティングなどの他の形成方法によ
って形成されていてもよい。
【0032】さらに、本実施の形態のダイオードにおけ
る第1薄膜引出し電極4a、第2薄膜引出し電極4bお
よび薄膜外部端子6は、例えば、銀−パラジウムなどに
よって形成され、そのうち、第1薄膜引出し電極4a
と、第2薄膜引出し電極4bと、セラミック基板2の非
素子搭載面2bに形成される薄膜外部端子6とがスクリ
ーン印刷によって形成されている。
【0033】その際、ペースト10c(図4参照)とし
て前記銀−パラジウムを用いる。
【0034】ただし、第1薄膜引出し電極4a、第2薄
膜引出し電極4bおよび薄膜外部端子6は、スクリーン
印刷に限らず、蒸着などによって付着形成してもよく、
また、何れか1つだけをスクリーン印刷で形成し、その
他を蒸着によって形成してもよい。
【0035】また、第2絶縁部材5の露出面5bに形成
する薄膜外部端子6と、第2絶縁部材5およびセラミッ
ク基板2の側面5c、側面2cに形成する薄膜外部端子
6とは、好ましくは、浸漬(ディップ)方法によって付
着形成されるものであり、その際にも、例えば、銀−パ
ラジウムなどを用いる。
【0036】なお、前記薄膜外部端子6についても、前
記浸漬方法以外のスクリーン印刷や蒸着などによって形
成してもよい。
【0037】ここで、本実施の形態のダイオードは、セ
ラミック基板2と第1絶縁部材11と第2絶縁部材5と
からなる3層構造のものであり、セラミック基板2の素
子搭載面2aに第1薄膜引出し電極4aが形成され、か
つ第1薄膜引出し電極4aと裏面電極1aとを電気的に
接続した半導体素子1が素子搭載面2aに搭載されてい
る。
【0038】さらに、その上層に半導体素子1と第1薄
膜引出し電極4aとを覆って第1絶縁部材11が形成さ
れるとともに研磨して形成された第2接合面11bに、
前記研磨によって露出した半導体素子1の表面電極1b
と電気的に接続して第2薄膜引出し電極4bが形成され
ている。
【0039】また、第1絶縁部材11の上層に第2薄膜
引出し電極4bを覆って第1絶縁部材11が形成されて
いる。
【0040】なお、第1薄膜引出し電極4aと第2薄膜
引出し電極4bとは、それぞれ相反する方向に形成さ
れ、かつそれぞれ別々の薄膜外部端子6に電気的に接続
されている。
【0041】すなわち、セラミック基板2に形成された
第1薄膜引出し電極4aが半導体素子1の裏面電極1a
と電気的に接続し、第1絶縁部材11の第2接合面11
bに形成された第2薄膜引出し電極4bが半導体素子1
の表面電極1bと電気的に接続されている。
【0042】ここで、半導体素子1の表面電極1bは、
バンプ状の電極であり、裏面電極1aは、薄く平らな電
極である。
【0043】これによって、半導体素子1からの電気信
号が、第1薄膜引出し電極4aもしくは第2薄膜引出し
電極4bを介して薄膜外部端子6に伝達され、さらに、
薄膜外部端子6を介して外部に伝達される。
【0044】次に、本実施の形態による半導体集積回路
装置(ダイオード)の製造方法について説明する。
【0045】まず、図2(a)に示すように、所定数の
セラミック基板2に対応した基板領域8aを有する板部
材8を準備する。
【0046】なお、板部材8において、少なくとも基板
領域8aはセラミック材によって形成され、さらに、所
定数かつ所定の大きさのセラミック基板2を切断可能な
ように、その外周部2eには、これに沿った多数の切り
欠きであるV溝9(図2(b)参照)が形成されてい
る。
【0047】ここで、前記切り欠きは、V溝9に限ら
ず、板部材8の切断を容易にするものであれば、他の形
状からなるものであっても良く、また、前記切り欠き
は、特に、形成されていなくても良い。
【0048】続いて、板部材8の多数のセラミック基板
2の素子搭載面2aにおいて、それぞれの素子搭載面2
aに同一側の外周端部2fから基板内方2gに向けて第
1薄膜引出し電極4aを形成する。
【0049】この時、多数の第1薄膜引出し電極4aを
銀−パラジウムなどのペースト10c(図4参照)を用
いてスクリーン印刷によって形成し、続いて、これを炉
体に通して乾燥・焼成などの熱処理を行う。
【0050】なお、スクリーン印刷は、図4に示すよう
に、箆であるスキージ10aによって銀−パラジウムな
どのぺースト10cをスクリーン10bを介して転写塗
布するものである。
【0051】ここで、スクリーン10bは、例えば、メ
ッシュ状のステンレス鋼などによって形成され、スクリ
ーン枠10dによって保持されている。
【0052】さらに、スクリーン10bには、乳剤7が
塗布されており、乳剤7が塗布された箇所はぺースト1
0cが通過せず、乳剤7が塗布されていない箇所だけぺ
ースト10cが通過する。
【0053】これにより、セラミック基板2に第1薄膜
引出し電極4aの形成を行うことができる。
【0054】続いて、図3に示すように、板部材8の基
板領域8aに有した多数のセラミック基板2の非素子搭
載面2bにおいて、その所定箇所、ここでは、各々のセ
ラミック基板2の第1薄膜引出し電極4aが形成された
方向とほぼ直角を成す方向の両側の端部2d(図1参
照)に、薄膜外部端子6をスクリーン印刷によって形成
する。
【0055】これにより、各々のセラミック基板2の非
素子搭載面2bの両側の端部2dにおいて、所定の1方
向(第1薄膜引出し電極4aが形成された方向とほぼ直
角を成す方向)に、2つの薄膜外部端子6が形成された
ことになる。
【0056】さらに、薄膜外部端子6を形成した後、前
記同様、炉体に通すことにより、薄膜外部端子6に乾燥
・焼成などの熱処理を行う。
【0057】続いて、セラミック基板2に形成された第
1薄膜引出し電極4aと半導体素子1の裏面電極1aと
を電気的に接続させて所定数の半導体素子1をセラミッ
ク基板2の素子搭載面2aにそれぞれ搭載する。
【0058】なお、本実施の形態においては、半導体素
子1を搭載する際に、まず、セラミック基板2に形成し
た第1薄膜引出し電極4a上にはんだなどの金属ペース
トを印刷(塗布)し、素子搭載用の治具などを用いて、
図5に示すように所定数の半導体素子1をセラミック基
板2の素子搭載面2aに載せる。
【0059】その後、炉体に通して前記金属ペーストを
溶融し、第1薄膜引出し電極4aと半導体素子1の裏面
電極1aとを電気的に接続する。
【0060】ここで、セラミック基板2に薄膜外部端子
6を形成する際の熱処理工程(乾燥と焼成)と、セラミ
ック基板2に第1薄膜引出し電極4aを形成する際の熱
処理工程(乾燥と焼成)と、前記金属ペーストを溶融し
て半導体素子1と第1薄膜引出し電極4aとを電気的に
接続する際の熱処理工程(乾燥と焼成)とを同時に行っ
てもよい。
【0061】すなわち、セラミック基板2に薄膜外部端
子6および第1薄膜引出し電極4aを形成する際に炉体
に通して乾燥だけを行い、その後、前記金属ペーストを
印刷して半導体素子1を載せ、前記金属ペーストを溶融
させる際に炉体に通して乾燥・焼成を行うことにより、
薄膜外部端子6および第1薄膜引出し電極4aの熱処理
と前記金属ペーストの溶融とを同時に行うことができ、
これにより、熱処理工程に費やす時間を短縮することが
できる。
【0062】その後、図5に示すように、スクリーン印
刷などによって半導体素子1の周辺部3にガラス系の絶
縁材である第1絶縁部材11を埋め込む。
【0063】つまり、半導体素子1の周辺部3を完全に
第1絶縁部材11で覆うとともに第1薄膜引出し電極4
aも覆い、第1絶縁部材11によって半導体素子1の封
止を行う。
【0064】続いて、炉体に通すことにより、第1絶縁
部材11の熱処理を行って第1絶縁部材11を硬化させ
る。
【0065】これにより、セラミック基板2の素子搭載
面2aと第1絶縁部材11の第1接合面11aとを接合
させてセラミック基板2上に第1絶縁部材11を形成す
ることができ、その結果、第1絶縁部材11によって半
導体素子1と第1薄膜引出し電極4aとを保護すること
ができる。
【0066】その後、第1絶縁部材11の第2接合面1
1bを研磨して半導体素子1の表面電極1bを露出させ
る。
【0067】すなわち、第1絶縁部材11の第2接合面
11bを機械研磨などによって研磨するとともに、半導
体素子1の表面電極1bを露出させる。
【0068】続いて、半導体素子1の表面電極1bと第
2薄膜引出し電極4bとを電気的に接続させて第2接合
面11bに第2薄膜引出し電極4bを形成する。
【0069】つまり、スクリーン印刷などによって、図
1および図6に示すように、半導体素子1の表面電極1
bと電気的に接続させて第2接合面11bに第2薄膜引
出し電極4bを形成する。
【0070】なお、第2薄膜引出し電極4bについても
第1薄膜引出し電極4aと同様に、例えば、銀−パラジ
ウムを用いるとともに、セラミック基板2の非素子搭載
面2bに形成した薄膜外部端子6とほぼ直角を成す方向
でかつ第1薄膜引出し電極4aと相反する方向に形成す
る。つまり、第1薄膜引出し電極4aと相反する方向の
外周部11cに向けて形成することにより、第1薄膜引
出し電極4aと第2薄膜引出し電極4bとは、お互いに
相反する方向の側面2cまたは側面5cに向けて配置さ
れている。
【0071】その後、炉体に通して第2薄膜引出し電極
4bの熱処理(乾燥・焼成)を行う。
【0072】さらに、スクリーン印刷などによって、第
1絶縁部材11の第2接合面11bに接合させかつ第2
薄膜引出し電極4bを覆ってガラス系の絶縁材である第
2絶縁部材5を形成する。
【0073】続いて、炉体に通すことにより、第2絶縁
部材5の熱処理(乾燥・焼成)を行って第2絶縁部材5
を硬化させる。
【0074】これにより、図1および図7に示すよう
に、第1絶縁部材11の第2接合面11bと第2絶縁部
材5の対向面5aとを接合させるとともに、露出面5b
を露出させて第1絶縁部材11上に第2絶縁部材5を形
成することができ、その結果、第2絶縁部材5によって
第2薄膜引出し電極4bを保護することができる。
【0075】その後、板部材8を各々の第1薄膜引出し
電極4aが形成された外周端部2f(図2(a)参照)
に沿って切断して、セラミック基板2の側面2cと、第
1絶縁部材11の側面11dと、第2絶縁部材5の側面
5cとをそれぞれ露出させる。
【0076】つまり、図2(a)に示す板部材8の各々
のセラミック基板2において、第1薄膜引出し電極4a
と直角を成す方向の外周部2e(図7に示す第2絶縁部
材5においては外周部5e)だけ、第1絶縁部材11お
よび第2絶縁部材5を含めてセラミック基板2ごとに切
断する。これを第1クラッキングと呼ぶ。
【0077】前記第1クラッキングによって、セラミッ
ク基板2の側面2cと、第1絶縁部材11の側面11d
と、第2絶縁部材5の側面5cとが露出する。
【0078】この時、各々のセラミック基板2の外周部
2eに沿って分割装置などによって分割する。ただし、
外周部2eには多数の切り欠きであるV溝9が形成され
ているため、作業者が分割装置などを使用せずに容易に
切断することもできる。
【0079】なお、この時点で、本実施の形態において
は、対向する2つの切断面に複数個の第1薄膜引出し電
極4aおよび第2薄膜引出し電極4bの断面が露出し、
かつ複数のセラミック基板2が繋がったスティック状の
基板部材13(図8参照)が形成される。
【0080】その後、セラミック基板2の両側の側面2
cと、第1絶縁部材11の両側の側面11dと、第2絶
縁部材5の両側の側面5cおよび露出面5bの両側の端
部5dとに浸漬方法によって薄膜外部端子6を付着形成
する。
【0081】なお、前記浸漬方法によって形成する薄膜
外部端子6についても、例えば、銀−パラジウムなどの
金属ペーストを用いる。
【0082】続いて、炉体に通して薄膜外部端子6の熱
処理(乾燥・焼成)を行う。
【0083】これにより、スティック状の基板部材13
において、非素子搭載面2bおよび露出面5bの一方の
薄膜外部端子6と第1薄膜引出し電極4aとを、また、
非素子搭載面2bおよび露出面5bの他方の薄膜外部端
子6と第2薄膜引出し電極4bとをそれぞれ電気的に接
続することができる。
【0084】その後、複数のセラミック基板2(本実施
の形態においては4枚)が繋がったスティック状の基板
部材13において、第1薄膜引出し電極4aまたは第2
薄膜引出し電極4bと平行な方向の外周部2eを切断す
る。これを第2クラッキングと呼ぶ。
【0085】これにより、各々のセラミック基板2ごと
の切断が終了し、ダイオード単体の形状、つまり、図9
に示すダイオード(半導体集積回路装置)を形成でき
る。
【0086】その後、切断された前記ダイオードに電気
めっき(バレルめっきとも呼ぶ)などのめっき処理を行
う。
【0087】これは、銀−パラジウムからなる薄膜外部
端子6の各々の表面に、Niめっき、はんだめっきの順
序でめっき処理を行うものである。
【0088】これによって、前記ダイオードをプリント
配線基板などの実装基板に実装した際に、前記ダイオー
ドと前記実装基板との接合度を向上させることができ
る。
【0089】また、Niめっきを行うことによって、は
んだの食われ現象を防止することができる。
【0090】その後、前記ダイオードの特性検査を行
い、良品、不良品の選別を行う。
【0091】さらに、良品の前記ダイオードをテーピン
グし、梱包を行って出荷する。
【0092】なお、本実施の形態によるダイオードは、
前記第1クラッキングが終了した時点で、複数のスティ
ック状の基板部材13のそれぞれが側面2c、側面5c
および側面11dからなる2つ(1つの場合もある)の
切断面を有し、かつ各々の非素子搭載面2bおよび露出
面5bが四辺形のものであり、さらに、対向する2つの
前記切断面に第1薄膜引出し電極4aと第2薄膜引出し
電極4bの断面が露出しているものである。
【0093】また、前記ダイオードについては、セラミ
ック基板2の非素子搭載面2bおよび第2絶縁部材5の
露出面5bの両者に薄膜外部端子6を形成する場合を説
明した。
【0094】これは、薄膜外部端子6を非素子搭載面2
bと露出面5bとの両面に形成することにより、前記ダ
イオードをプリント配線基板などの実装基板に搭載する
際の作業性を向上させるためのものである。
【0095】つまり、薄膜外部端子6が非素子搭載面2
bと露出面5bとの両面に形成されていれば、前記ダイ
オードを搭載する際に、前記ダイオードの表裏面(非素
子搭載面2bと露出面5bのこと)の何れを前記実装基
板側に向けて実装させてもよい。
【0096】しかし、薄膜外部端子6は、必ずしも非素
子搭載面2bと露出面5bとの両面に形成する必要はな
く、何れかの面に形成されていればよい。
【0097】本実施の形態のダイオード(半導体集積回
路装置)およびその製造方法によれば、以下のような作
用効果が得られる。
【0098】半導体素子1の表面電極1bと薄膜引出し
電極である第2薄膜引出し電極4bとをワイヤボンディ
ング用の金属ワイヤを用いずに接続し(ワイヤボンディ
ングを行わないで接続する)、かつ半導体素子1の周辺
部3に第1絶縁部材11を埋め込むため、前記金属ワイ
ヤを使用しないことと半導体素子1の周辺部3が第1絶
縁部材11によって完全に覆われることとにより、前記
金属ワイヤによって形成されるアーチ高さを取り除くこ
とができるとともに、半導体素子1の周辺部3に入り込
んだ異物を動けなくすることができる。
【0099】これにより、ダイオード(半導体集積回路
装置)の厚さ(高さ)を薄くすることができ、かつ異物
によるショート(短絡)を防止することができる。
【0100】その結果、前記ダイオードの外観の大きさ
を小さくすることができ、その薄形化および小形化を図
ることができるとともに、半導体素子1の損傷を低減で
きる。
【0101】また、半導体素子1の周辺部3に第1絶縁
部材11を埋め込むため、半導体素子1の周辺部3に新
たに異物が混入することを防止できる。
【0102】さらに、所定数のセラミック基板2に対応
した基板領域8aを有する板部材8において第1薄膜引
出し電極4aと第2薄膜引出し電極4bと薄膜外部端子
6とをスクリーン印刷によって形成し、かつ板部材8を
切断して個々のセラミック基板2を形成することによ
り、前記ダイオードをバッチ処理によって製造すること
ができる。
【0103】これにより、同時に多数のダイオードを製
造することが可能になり、その結果、ダイオードの製造
性を向上させることができる。
【0104】また、第1薄膜引出し電極4aが設けられ
た素子搭載面2aに第1絶縁部材11を形成し、かつ、
第2薄膜引出し電極4bが設けられた第1絶縁部材11
の第2接合面11bに第2絶縁部材5を形成することに
より、第1薄膜引出し電極4aを第1絶縁部材11によ
って、また、第2薄膜引出し電極4bを第2絶縁部材5
によって覆うことができ、その結果、第1薄膜引出し電
極4aと第2薄膜引出し電極4bとを保護することがで
きる。
【0105】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0106】例えば、前記実施の形態による半導体集積
回路装置(ダイオード)においては、半導体素子1をガ
ラス系の絶縁材である第1絶縁部材11によって覆った
後に、その第2接合面11bを研磨して半導体素子1の
表面電極1bを露出させ、表面電極1bと第2薄膜引出
し電極4bとを電気的に接続するもであったが、前記ダ
イオードは、図10に示す他の実施の形態のダイオード
のように、第2接合面11bを研磨しないものであって
もよい。
【0107】ここで、図10に示す前記ダイオードは、
貫通孔12aを有した素子収容基板12がセラミック基
板2(素子搭載基板)の素子搭載面2aに接合されると
ともに、ガラス系の絶縁材などからなる第1絶縁部材1
1が貫通孔12aにおいて、貫通孔12aに収容された
半導体素子1の裏面電極1aを露出させて半導体素子1
の周辺部3に埋め込まれ、第1絶縁部材11の第2接合
面11bおよび素子収容基板12の接合面12bに形成
された第2薄膜引出し電極4b(薄膜引出し電極)と半
導体素子1の裏面電極1aとが電気的に接続されている
ものである。
【0108】すなわち、図10に示すダイオードは、下
層のセラミック基板2と中間層の素子収容基板12と上
層の第2絶縁部材5とからなる3層構造のものであり、
素子収容基板12の貫通孔12aに、半導体素子1がそ
の表面電極1bを下側に向けて収容されている。
【0109】したがって、セラミック基板2の素子搭載
面2aに形成された第1薄膜引出し電極4aと半導体素
子1の表面電極1bとが電気的に接続されている。
【0110】さらに、素子収容基板12の貫通孔12a
内において、第1絶縁部材11が裏面電極1aを露出さ
せた状態で半導体素子1の周辺部3に埋め込まれてい
る。
【0111】また、セラミック基板2の非素子搭載面2
bと、第2絶縁部材5の露出面5bと、セラミック基板
2の両側の側面2cと、素子収容基板12の両側の側面
12cと、第2絶縁部材5の両側の側面5cとに2つの
薄膜外部端子6が形成されている。
【0112】なお、素子収容基板12は、セラミック基
板2と同様にセラミックなどによって形成され、そのほ
ぼ中央付近に半導体素子1を収容する貫通孔12aを有
している。
【0113】ここで、半導体素子1の裏面電極1aは比
較的平らでかつ広い面積を有しているため、図10に示
すダイオードにおいては、第1絶縁部材11の第2接合
面11bを研磨しなくてよい。
【0114】ただし、図10に示すダイオードにおい
て、表面電極1bを上方にして半導体素子1を収容した
場合には、第2接合面11bを研磨して表面電極1bを
露出させなければならない。
【0115】さらに、図10に示すダイオードを製造す
る場合、予め、セラミック基板2の素子搭載面2aに第
1薄膜引出し電極4aが形成されかつ貫通孔12aを有
する素子収容基板12が素子搭載面2aに接合された基
板接合部材を準備し、この状態から図10に示すダイオ
ードを製造してもよく、あるいは、図1に示す前記実施
の形態のダイオードのように単体のセラミック基板2
(図2(a)に示す板部材8の場合も含む)を準備し、
この状態から図10に示すダイオードを製造してもよ
い。
【0116】なお、図10に示すダイオードにおいて
も、図1に示すダイオードと同様の作用効果が得られ
る。
【0117】また、前記実施の形態においては、セラミ
ック基板2を板部材8から切断して形成する場合につい
て説明したが、セラミック基板2は、予め、1つのダイ
オード(半導体集積回路装置)に対応した所定の大きさ
に形成されたものであってもよい。
【0118】この場合、予め、1つのダイオードに対応
した所定の大きさのセラミック基板2を準備し、その
後、前記実施の形態で説明したダイオードの製造方法と
同様の製造方法を用いることにより、前記実施の形態に
おいて説明したダイオードと同様のものを製造すること
ができる。
【0119】ここで、前記製造方法においては、第1ク
ラッキングおよび第2クラッキングを省略可能であるこ
とは言うまでもない。
【0120】また、前記実施の形態においては、素子搭
載基板がセラミック基板2の場合について説明したが、
前記素子搭載基板は耐熱性を有するものであれば、エポ
キシ系の樹脂などによって形成されたプリント基板など
であってもよい。
【0121】さらに、前記実施の形態および前記他の実
施の形態においては、半導体集積回路装置が2極の(2
つの薄膜外部端子を有した)ダイオードの場合について
説明したが、前記半導体集積回路装置はコンデンサなど
であってもよく、さらに、3極のトランジスタ、あるい
は、4極以上の多数の薄膜外部端子を備えた他の半導体
集積回路装置であってもよい。
【0122】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0123】(1).半導体素子の表裏面電極と薄膜引
出し電極とを金属ワイヤを用いずに接続し、かつ半導体
素子の周辺部に第1絶縁部材を埋め込むため、金属ワイ
ヤを使用しないことと半導体素子の周辺部が第1絶縁部
材によって完全に覆われることとにより、半導体集積回
路装置の厚さを薄くすることができ、かつ異物によるシ
ョートを防止することができる。その結果、半導体集積
回路装置の薄形化および小形化を図ることができるとと
もに、半導体素子の損傷を低減できる。
【0124】(2).半導体素子の周辺部に第1絶縁部
材を埋め込むため、半導体素子の周辺部に新たに異物が
混入することを防止できる。
【0125】(3).所定数の素子搭載基板に対応した
基板領域を有する板部材において薄膜引出し電極と薄膜
外部端子とをスクリーン印刷によって形成し、かつ前記
板部材を切断して個々の素子搭載基板を形成することに
より、半導体集積回路装置をバッチ処理によって製造す
ることができる。これにより、同時に多数の半導体集積
回路装置を製造することが可能になり、その結果、半導
体集積回路装置の製造性を向上させることができる。
【0126】(4).薄膜引出し電極が設けられた素子
搭載面に第1絶縁部材を形成し、かつ、薄膜引出し電極
が設けられた第1絶縁部材の第2接合面に第2絶縁部材
を形成することにより、各々の薄膜引出し電極を第1ま
たは第2絶縁部材によって覆うことができ、その結果、
薄膜引出し電極を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体集積回路装置の構造の実施
の形態の一例を示す断面図である。
【図2】(a),(b)は本発明の半導体集積回路装置の
製造方法における板部材の構造の実施の形態の一例を示
す図であり、(a)はその斜視図、(b)は板部材にお
ける切り欠きの部分拡大断面図である。
【図3】本発明の半導体集積回路装置の製造方法におけ
る板部材の構造の実施の形態の一例を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の半導体集積回路装置の製造方法におけ
るスクリーン印刷の実施の形態の一例を示す概要図であ
る。
【図5】本発明の半導体集積回路装置の製造方法におけ
る第1絶縁部材の構造の実施の形態の一例を示す斜視図
である。
【図6】本発明の半導体集積回路装置の製造方法におけ
る第1絶縁部材の構造の実施の形態の一例を示す斜視図
である。
【図7】本発明の半導体集積回路装置の製造方法におけ
る第2絶縁部材の構造の実施の形態の一例を示す斜視図
である。
【図8】本発明の半導体集積回路装置の製造方法におけ
るスティック状の基板部材の構造の実施の形態の一例を
示す斜視図である。
【図9】本発明による半導体集積回路装置の構造の実施
の形態の一例を示す斜視図である。
【図10】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の構造の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体素子 1a 裏面電極 1b 表面電極 2 セラミック基板(素子搭載基板) 2a 素子搭載面 2b 非素子搭載面 2c 側面 2d 端部 2e 外周部 2f 外周端部 2g 基板内方 3 周辺部 4a 第1薄膜引出し電極(薄膜引出し電極) 4b 第2薄膜引出し電極(薄膜引出し電極) 5 第2絶縁部材 5a 対向面 5b 露出面 5c 側面 5d 端部 5e 外周部 6 薄膜外部端子 7 乳剤 8 板部材 8a 基板領域 9 V溝 10a スキージ 10b スクリーン 10c ぺースト 10d スクリーン枠 11 第1絶縁部材 11a 第1接合面 11b 第2接合面 11c 外周部 11d 側面 12 素子収容基板 12a 貫通孔 12b 接合面 12c 側面 13 スティック状の基板部材
フロントページの続き (72)発明者 山田 耕平 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子を搭載してなる半導体集積回
    路装置であって、 前記半導体素子を搭載する素子搭載面およびこれの反対
    側の非素子搭載面を備えた素子搭載基板と、 前記素子搭載基板の素子搭載面と接合する第1接合面お
    よびこれの反対側の第2接合面を備え、かつ前記半導体
    素子の周辺部に埋め込まれた第1絶縁部材と、 前記素子搭載基板の非素子搭載面と反対側の露出面を備
    えた第2絶縁部材と、 前記素子搭載基板の素子搭載面と前記第1絶縁部材の第
    2接合面とにおいてそれぞれに相反する方向に形成さ
    れ、かつ前記半導体素子の表裏面電極とそれぞれ別々に
    電気的に接続する少なくとも2つの薄膜引出し電極と、 前記薄膜引出し電極と電気的に接続し、かつ非素子搭載
    面または前記露出面のうちの少なくとも何れか一方の面
    に形成された薄膜外部端子とを有することを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
    って、前記第1絶縁部材の第2接合面が前記半導体素子
    の周辺部に埋め込まれた後の研磨によって形成され、か
    つ前記研磨によって露出された前記半導体素子の表面電
    極と前記第2接合面に形成された薄膜引出し電極とが電
    気的に接続されていることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
    って、貫通孔を有した素子収容基板が前記素子搭載基板
    の素子搭載面に接合されるとともに、前記第1絶縁部材
    が前記貫通孔においてこれに収容された前記半導体素子
    の裏面電極を露出させて前記半導体素子の周辺部に埋め
    込まれ、前記第1絶縁部材の第2接合面および前記素子
    収容基板の接合面に形成された薄膜引出し電極と前記半
    導体素子の裏面電極とが電気的に接続されていることを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の半導体集積
    回路装置であって、2つの前記薄膜外部端子が前記素子
    搭載基板の非素子搭載面または前記第2絶縁部材の露出
    面のうちの少なくとも何れか一方の面に形成されている
    ダイオードであることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載の半導体
    集積回路装置の製造方法であって、 前記素子搭載基板の素子搭載面に前記薄膜引出し電極を
    形成する工程、 前記素子搭載基板の非素子搭載面に前記薄膜外部端子を
    形成する工程、 前記半導体素子の表裏面電極のうちの何れか一方と前記
    薄膜引出し電極とを電気的に接続させて前記半導体素子
    を前記素子搭載面に搭載する工程、 前記半導体素子の周辺部に前記第1絶縁部材を埋め込む
    工程、 前記半導体素子の表裏面電極のうちの何れか他方と前記
    薄膜引出し電極とを電気的に接続させて前記薄膜引出し
    電極を前記第1絶縁部材の前記第2接合面に形成する工
    程、 前記第2絶縁部材の露出面を露出させて前記第2絶縁部
    材を前記第1絶縁部材の前記第2接合面に接合する工
    程、 前記素子搭載基板の非素子搭載面に形成した前記薄膜外
    部端子と相反する方向に形成された少なくとも2つの前
    記薄膜引出し電極とをそれぞれに電気的に接続する工程
    を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5記載の半
    導体集積回路装置の製造方法であって、前記第1絶縁部
    材を前記半導体素子の周辺部に埋め込んだ後、前記第2
    接合面を研磨して前記半導体素子の表面電極を露出さ
    せ、露出した前記半導体素子の表面電極と前記薄膜引出
    し電極とを電気的に接続させて前記第2接合面に前記薄
    膜引出し電極を形成することを特徴とする半導体集積回
    路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5または6記載
    の半導体集積回路装置の製造方法であって、 所定数の前記素子搭載基板に対応した基板領域を有する
    板部材を準備する工程、 前記板部材の素子搭載基板の素子搭載面において、各々
    の前記素子搭載面に同一側の外周端部から基板内方に向
    けて前記薄膜引出し電極を形成する工程、 前記素子搭載基板の非素子搭載面の所定箇所に薄膜外部
    端子を形成する工程、 前記素子搭載基板の薄膜引出し電極と前記半導体素子の
    裏面電極とを電気的に接続させて前記半導体素子を前記
    素子搭載基板に搭載する工程、 前記半導体素子の周辺部に前記第1絶縁部材を埋め込む
    工程、 前記第1絶縁部材の第2接合面を研磨して前記半導体素
    子の表面電極を露出させる工程、 前記半導体素子の表面電極と前記薄膜引出し電極とを電
    気的に接続させて前記第2接合面に前記薄膜引出し電極
    を形成する工程、 前記第2絶縁部材を前記第1絶縁部材に接合させて形成
    する工程、 前記板部材を各々の薄膜引出し電極が形成された外周端
    部に沿って切断して前記素子搭載基板の側面を露出させ
    る工程、 少なくとも前記素子搭載基板の側面に薄膜外部端子を形
    成して、前記薄膜引出し電極と前記薄膜外部端子とを電
    気的に接続する工程を含むことを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5,6または7
    記載の半導体集積回路装置の製造方法であって、少なく
    とも2つの前記薄膜引出し電極と前記素子搭載基板の非
    素子搭載面に形成する前記薄膜外部端子とをスクリーン
    印刷によって形成することを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5,6,7また
    は8記載の半導体集積回路装置の製造方法であって、ダ
    イオードとして2つの薄膜外部端子を前記素子搭載基板
    の非素子搭載面または前記第2絶縁部材の露出面のうち
    の少なくとも何れか一方の面に形成することを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
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