JPH107031A - 自動車の緊締・牽引フック取付構造 - Google Patents
自動車の緊締・牽引フック取付構造Info
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- JPH107031A JPH107031A JP15715696A JP15715696A JPH107031A JP H107031 A JPH107031 A JP H107031A JP 15715696 A JP15715696 A JP 15715696A JP 15715696 A JP15715696 A JP 15715696A JP H107031 A JPH107031 A JP H107031A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フック周辺の強度を向上させることができ、
かつバンパレインフォースの取付と干渉することがな
く、同時に、サイドメンバの左右両側にある部品とも干
渉することのない、緊締・牽引フック取付構造とする。 【解決手段】 上方が開放された略コ字状断面を有する
サイドメンバ10の底面部と略平行になるように該断面
内においてブレース12がサイドメンバ10に固着さ
れ、ブレース12とサイドメンバ10の底面部との間に
バンパレインフォース14の端部14aが伸び、U字形
の緊締・牽引フック16の両端部に設けられた締結部1
6bがサイドメンバ10の底面部、バンパレインフォー
ス14及びブレース12を貫通して該ブレース12上面
でナット28により締結されることにより、緊締・牽引
フック16及びバンパレインフォース14がサイドメン
バ10に対して固定される。
かつバンパレインフォースの取付と干渉することがな
く、同時に、サイドメンバの左右両側にある部品とも干
渉することのない、緊締・牽引フック取付構造とする。 【解決手段】 上方が開放された略コ字状断面を有する
サイドメンバ10の底面部と略平行になるように該断面
内においてブレース12がサイドメンバ10に固着さ
れ、ブレース12とサイドメンバ10の底面部との間に
バンパレインフォース14の端部14aが伸び、U字形
の緊締・牽引フック16の両端部に設けられた締結部1
6bがサイドメンバ10の底面部、バンパレインフォー
ス14及びブレース12を貫通して該ブレース12上面
でナット28により締結されることにより、緊締・牽引
フック16及びバンパレインフォース14がサイドメン
バ10に対して固定される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の緊締・牽
引フック取付構造に関する。
引フック取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動車の緊締・牽引フッ
ク取付構造としては、例えば実開昭62−200004
号に記載されたものがある。これによれば、フロアパネ
ルの下面に接合されたブラケットパネルに牽引フックを
溶着することにより、牽引フックを取り付けている。
ク取付構造としては、例えば実開昭62−200004
号に記載されたものがある。これによれば、フロアパネ
ルの下面に接合されたブラケットパネルに牽引フックを
溶着することにより、牽引フックを取り付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造では牽引フックが強度部材と結合されておら
ず、強度的に弱いという問題がある。また、上記従来例
以外の構造として、強度部材であるサイドメンバの側面
と底面に固定されたブラケットを介して牽引フックを取
り付ける構造も考えられるが、フック入力に対する部分
的な補強構造をとることが設計上困難であるという問題
がある。また、バンパレインフォースの端部がサイドメ
ンバ内にまで伸びる構造をとる場合には、その分、緊締
・牽引フックが車体周端部より奥まった位置に取り付け
られ、牽引ロープを取り付ける作業が困難になるという
問題がある。さらには、サイドメンバの左右両側にある
部品、例えばエキゾースト管や、燃料タンク、スペアタ
ンクパネルとのクリアランスをとることが困難になると
いう問題がある。
うな構造では牽引フックが強度部材と結合されておら
ず、強度的に弱いという問題がある。また、上記従来例
以外の構造として、強度部材であるサイドメンバの側面
と底面に固定されたブラケットを介して牽引フックを取
り付ける構造も考えられるが、フック入力に対する部分
的な補強構造をとることが設計上困難であるという問題
がある。また、バンパレインフォースの端部がサイドメ
ンバ内にまで伸びる構造をとる場合には、その分、緊締
・牽引フックが車体周端部より奥まった位置に取り付け
られ、牽引ロープを取り付ける作業が困難になるという
問題がある。さらには、サイドメンバの左右両側にある
部品、例えばエキゾースト管や、燃料タンク、スペアタ
ンクパネルとのクリアランスをとることが困難になると
いう問題がある。
【0004】本発明は、かかる問題点に鑑みなされたも
ので、フック周辺の強度を向上させることができ、かつ
バンパレインフォースの取付と干渉することがなく、同
時に、サイドメンバの左右両側にある部品とも干渉する
ことのない、緊締・牽引フック取付構造を提供すること
を目的とする。
ので、フック周辺の強度を向上させることができ、かつ
バンパレインフォースの取付と干渉することがなく、同
時に、サイドメンバの左右両側にある部品とも干渉する
ことのない、緊締・牽引フック取付構造を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、上方が開放さ
れた略コ字状断面を有するサイドメンバの底面部と略平
行になるように該断面内においてブレースがサイドメン
バに固着され、ブレースとサイドメンバの底面部との間
にバンパレインフォースの端部が伸び、緊締・牽引フッ
クの少なくとも一端部に設けられた取付手段がサイドメ
ンバの底面部、バンパレインフォース及びブレースを貫
通して該ブレースに取り付けられることにより、緊締・
牽引フック及びバンパレインフォースが前記サイドメン
バに対して固定されることを特徴とする。
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、上方が開放さ
れた略コ字状断面を有するサイドメンバの底面部と略平
行になるように該断面内においてブレースがサイドメン
バに固着され、ブレースとサイドメンバの底面部との間
にバンパレインフォースの端部が伸び、緊締・牽引フッ
クの少なくとも一端部に設けられた取付手段がサイドメ
ンバの底面部、バンパレインフォース及びブレースを貫
通して該ブレースに取り付けられることにより、緊締・
牽引フック及びバンパレインフォースが前記サイドメン
バに対して固定されることを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の発明は、前記緊締・
牽引フックはU字形をなしており、前記取付手段は、緊
締・牽引フックのU字形の両端部に設けられた締結部で
あり、該両端部がそれぞれ前記サイドメンバの底面部、
バンパレインフォース及びブレースを貫通して、ブレー
スの上面で締結部が締結されることによってブレースに
取り付けられることを特徴とする。
牽引フックはU字形をなしており、前記取付手段は、緊
締・牽引フックのU字形の両端部に設けられた締結部で
あり、該両端部がそれぞれ前記サイドメンバの底面部、
バンパレインフォース及びブレースを貫通して、ブレー
スの上面で締結部が締結されることによってブレースに
取り付けられることを特徴とする。
【0007】また、請求項3記載の発明は、前記バンパ
レインフォースに車幅方向に伸びる衝突エネルギー吸収
用ビードを設けることを特徴とする。また、請求項4記
載の発明は、前記サイドメンバの前記底面部上には、少
なくとも前記緊締・牽引フックの取り付けられる部位に
おいて底面部と重なり合って伸びるレインフォースが設
けられており、前記緊締・牽引フックの前記取付手段が
該レインフォースをも貫通する、ことを特徴とする。
レインフォースに車幅方向に伸びる衝突エネルギー吸収
用ビードを設けることを特徴とする。また、請求項4記
載の発明は、前記サイドメンバの前記底面部上には、少
なくとも前記緊締・牽引フックの取り付けられる部位に
おいて底面部と重なり合って伸びるレインフォースが設
けられており、前記緊締・牽引フックの前記取付手段が
該レインフォースをも貫通する、ことを特徴とする。
【0008】また、請求項5記載の発明は、前記レイン
フォースには、前記バンパレインフォースの端部面と当
接してバンパレインフォースのサイドメンバ内の位置を
制限する切り起こし部が形成されていることを特徴とす
る。また、請求項6記載の発明は、前記緊締・牽引フッ
クには、前記サイドメンバの底面部に対して下方から当
接する受座が設けられており、該受座には、組立時に緊
締・牽引フックをサイドメンバに対して仮止めを行うた
めの仮止め手段が設けられていることを特徴とする。
フォースには、前記バンパレインフォースの端部面と当
接してバンパレインフォースのサイドメンバ内の位置を
制限する切り起こし部が形成されていることを特徴とす
る。また、請求項6記載の発明は、前記緊締・牽引フッ
クには、前記サイドメンバの底面部に対して下方から当
接する受座が設けられており、該受座には、組立時に緊
締・牽引フックをサイドメンバに対して仮止めを行うた
めの仮止め手段が設けられていることを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、緊締・牽
引フックが強度部材であるサイドメンバに対して固定さ
れ、且つ緊締・牽引フックの取付手段がサイドメンバの
底面部、ブレースを貫通して取り付けられるため、フッ
ク周辺の強度が向上する。また、バンパレインフォース
を貫通することで、バンパレインフォースと干渉するこ
となく、サイドメンバの端部付近にて緊締・牽引フック
を取り付けることができる。また、緊締・牽引フックの
取付手段がサイドメンバの底面部を貫通することで、サ
イドメンバの左右両側にある部品とも干渉することがな
い。
引フックが強度部材であるサイドメンバに対して固定さ
れ、且つ緊締・牽引フックの取付手段がサイドメンバの
底面部、ブレースを貫通して取り付けられるため、フッ
ク周辺の強度が向上する。また、バンパレインフォース
を貫通することで、バンパレインフォースと干渉するこ
となく、サイドメンバの端部付近にて緊締・牽引フック
を取り付けることができる。また、緊締・牽引フックの
取付手段がサイドメンバの底面部を貫通することで、サ
イドメンバの左右両側にある部品とも干渉することがな
い。
【0010】さらに、緊締・牽引フックの取付手段がバ
ンパレインフォースとサイドメンバとの取付を兼ねるこ
とができるから、取付の手間や部品が低減される。ま
た、バンパレインフォースからの衝突エネルギーを効果
的にサイドメンバへ伝えることが可能になる。また、請
求項2記載の発明によれば、上記請求項1に係る作用・
効果の他、緊締・牽引フックはU字形をなしており、緊
締・牽引フックのU字形の両端部に設けられた締結部が
ブレースの上面で締結されることから、さらに取付強度
を向上させることができる。
ンパレインフォースとサイドメンバとの取付を兼ねるこ
とができるから、取付の手間や部品が低減される。ま
た、バンパレインフォースからの衝突エネルギーを効果
的にサイドメンバへ伝えることが可能になる。また、請
求項2記載の発明によれば、上記請求項1に係る作用・
効果の他、緊締・牽引フックはU字形をなしており、緊
締・牽引フックのU字形の両端部に設けられた締結部が
ブレースの上面で締結されることから、さらに取付強度
を向上させることができる。
【0011】また、請求項3記載の発明によれば、上記
請求項1または2に係る作用・効果の他、バンパレイン
フォースの端部が緊締・牽引フックによってサイドメン
バに対して強固に固定されるため、つぶれににくくなっ
ているのに対して、別途、衝突エネルギー吸収用ビード
を設けることにより、衝突時に該ビードがつぶれること
で衝突エネルギーを吸収することができる。
請求項1または2に係る作用・効果の他、バンパレイン
フォースの端部が緊締・牽引フックによってサイドメン
バに対して強固に固定されるため、つぶれににくくなっ
ているのに対して、別途、衝突エネルギー吸収用ビード
を設けることにより、衝突時に該ビードがつぶれること
で衝突エネルギーを吸収することができる。
【0012】また、請求項4記載の発明によれば、上記
請求項1〜3に係る作用・効果の他、サイドメンバの底
面部上にレインフォースが設けられることにより、さら
に、フック入力に対するサイドメンバの補強がはかれ、
フック周辺の強度をより向上させることができる。ま
た、請求項5記載の発明によれば、請求項4に係る作用
・効果の他、レインフォースによって、バンパレインフ
ォースの位置決めを行うことができる。
請求項1〜3に係る作用・効果の他、サイドメンバの底
面部上にレインフォースが設けられることにより、さら
に、フック入力に対するサイドメンバの補強がはかれ、
フック周辺の強度をより向上させることができる。ま
た、請求項5記載の発明によれば、請求項4に係る作用
・効果の他、レインフォースによって、バンパレインフ
ォースの位置決めを行うことができる。
【0013】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項1〜5に係る作用・効果の他、組立時に下方から緊締
・牽引フックの取付作業を行う際に、仮止め手段によっ
て緊締・牽引フックをサイドメンバに対して仮止めを行
うことができ、部品の落下等が防げ、取付作業を簡単に
行うことができる。
項1〜5に係る作用・効果の他、組立時に下方から緊締
・牽引フックの取付作業を行う際に、仮止め手段によっ
て緊締・牽引フックをサイドメンバに対して仮止めを行
うことができ、部品の落下等が防げ、取付作業を簡単に
行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明の緊締・牽引フック取
付構造の実施の形態を表す要部斜視図、図2はその断面
図、図3はその展開斜視図、図4は、その全体斜視図で
ある。図において、10は、上方が開放された略コ字状
断面を有するサイドメンバであるところのエクステンシ
ョンリアサイドメンバであり、サイドメンバ10の端部
において、サイドメンバ10の該断面内のサイドメンバ
10の側面部10b、10bにサイドメンバ10の底面
部10aと略平行になるようにして、ブレース12が固
着される。ブレース12とサイドメンバ10の底面部1
0aとの間には、リアバンパの補強部材であるバンパレ
インフォース14の端部14a、14a(図4参照)が
伸びている。バンパレインフォース14の本体14bと
端部14a、14aとの間には、車幅方向に伸びる衝突
エネルギー吸収用ビード14cが適宜設けられている。
の形態を説明する。図1は本発明の緊締・牽引フック取
付構造の実施の形態を表す要部斜視図、図2はその断面
図、図3はその展開斜視図、図4は、その全体斜視図で
ある。図において、10は、上方が開放された略コ字状
断面を有するサイドメンバであるところのエクステンシ
ョンリアサイドメンバであり、サイドメンバ10の端部
において、サイドメンバ10の該断面内のサイドメンバ
10の側面部10b、10bにサイドメンバ10の底面
部10aと略平行になるようにして、ブレース12が固
着される。ブレース12とサイドメンバ10の底面部1
0aとの間には、リアバンパの補強部材であるバンパレ
インフォース14の端部14a、14a(図4参照)が
伸びている。バンパレインフォース14の本体14bと
端部14a、14aとの間には、車幅方向に伸びる衝突
エネルギー吸収用ビード14cが適宜設けられている。
【0015】また、サイドメンバ10の端部の底面部1
0a上には、底面部10a及び側面部10b、10bの
一部と重なり合って伸びるレインフォース20が固着さ
れている。レインフォース20には、バンパレインフォ
ース14の端部面14dに当接して、バンパレインフォ
ース14のサイドメンバ10内の位置を制限する切り起
こし部20aが形成されている(図3参照)。
0a上には、底面部10a及び側面部10b、10bの
一部と重なり合って伸びるレインフォース20が固着さ
れている。レインフォース20には、バンパレインフォ
ース14の端部面14dに当接して、バンパレインフォ
ース14のサイドメンバ10内の位置を制限する切り起
こし部20aが形成されている(図3参照)。
【0016】これらサイドメンバ10の底面部10a、
レインフォース20、バンパレインフォース14及びブ
レース12を貫通して、緊締・牽引フック16が取り付
けられる。即ち、緊締・牽引フック16はU字形をなし
ており、緊締・牽引フック16は、そのU字形の基端部
に位置するフック本体16aと、両端部にネジが切られ
た締結部(取付手段)16b、16bと、フック本体1
6aと締結部16b、16bとの間に設けられた貫通部
16c、16cと、各貫通部16cの下端に設けられた
受座16d、16eとを備えている。受座16d、16
eは、図5に拡大して示すように、貫通部16cとフッ
ク本体16aとの間に設けられたテーパ面16f外周部
分にプレートワッシャ16gを嵌合し、両者を溶接する
ことで形成される。また、一方の受座16eは、他方の
受座16dよりも大きく、後述の仮止めビス18が挿通
するための挿通孔16h(図3)が穿設されている。
レインフォース20、バンパレインフォース14及びブ
レース12を貫通して、緊締・牽引フック16が取り付
けられる。即ち、緊締・牽引フック16はU字形をなし
ており、緊締・牽引フック16は、そのU字形の基端部
に位置するフック本体16aと、両端部にネジが切られ
た締結部(取付手段)16b、16bと、フック本体1
6aと締結部16b、16bとの間に設けられた貫通部
16c、16cと、各貫通部16cの下端に設けられた
受座16d、16eとを備えている。受座16d、16
eは、図5に拡大して示すように、貫通部16cとフッ
ク本体16aとの間に設けられたテーパ面16f外周部
分にプレートワッシャ16gを嵌合し、両者を溶接する
ことで形成される。また、一方の受座16eは、他方の
受座16dよりも大きく、後述の仮止めビス18が挿通
するための挿通孔16h(図3)が穿設されている。
【0017】図3に主に示すように、サイドメンバ10
の底面部10a、レインフォース20、バンパレインフ
ォース14及びブレース12には、緊締・牽引フック1
6の貫通部16cが挿通するための挿通孔10c,10
c、20b,20b、14e,14e、14f,14f
及び12a,12aがそれぞれ穿設されている。さら
に、バンパレインフォース14の挿通孔14e、14f
間を貫通して第1カラー部材22、22とその上端に被
着される第2カラー部材24、24が設けられており、
第1カラー部材22、22の下端のフランジ22a、2
2aがレインフォース20とバンパレインフォース14
との間に挟まり、第2カラー部材24、24のフランジ
24a、24aがバンパレインフォース14とブレース
12との間に挟まるように、それぞれのフランジ22
a、24aの厚さが設定されている。そして、図2に示
すように、緊締・牽引フック16の貫通部16cは、サ
イドメンバ10の挿通孔10c、レインフォース20の
挿通孔20b、第1カラー部材22、第2カラー部材2
4及びブレース12の挿通孔12aを貫通して、ブレー
ス12の上面で締結部16bがワッシャ26、ナット2
8で締め付けられることで、ブレース12に取り付けら
れ、これにより、緊締・牽引フック16及びバンパレイ
ンフォース14がサイドメンバ10に対して固定され
る。
の底面部10a、レインフォース20、バンパレインフ
ォース14及びブレース12には、緊締・牽引フック1
6の貫通部16cが挿通するための挿通孔10c,10
c、20b,20b、14e,14e、14f,14f
及び12a,12aがそれぞれ穿設されている。さら
に、バンパレインフォース14の挿通孔14e、14f
間を貫通して第1カラー部材22、22とその上端に被
着される第2カラー部材24、24が設けられており、
第1カラー部材22、22の下端のフランジ22a、2
2aがレインフォース20とバンパレインフォース14
との間に挟まり、第2カラー部材24、24のフランジ
24a、24aがバンパレインフォース14とブレース
12との間に挟まるように、それぞれのフランジ22
a、24aの厚さが設定されている。そして、図2に示
すように、緊締・牽引フック16の貫通部16cは、サ
イドメンバ10の挿通孔10c、レインフォース20の
挿通孔20b、第1カラー部材22、第2カラー部材2
4及びブレース12の挿通孔12aを貫通して、ブレー
ス12の上面で締結部16bがワッシャ26、ナット2
8で締め付けられることで、ブレース12に取り付けら
れ、これにより、緊締・牽引フック16及びバンパレイ
ンフォース14がサイドメンバ10に対して固定され
る。
【0018】以上のように、取り付けられる緊締・牽引
フック取付構造によれば、サイドメンバ10とブレース
12からなるいわば2階構造を緊締・牽引フック16が
貫通して、バンパレインフォース14及び緊締・牽引フ
ック16が該2階構造に取り付く構成になっているの
で、フック周辺の強度を向上させることができる。レイ
ンフォース20を設けることにより、さらにサイドメン
バ10の補強がはかれ、フック周辺の強度をより向上さ
せることができる。特に、U字形の緊締・牽引フック1
6の両端部に設けられた締結部16b、16bがブレー
スの上面で締結され、受座16d,16e及びナット2
8との間でサイドメンバ10及びブレース12の2階構
造を両側からしかも2個所で挟み付けることから、さら
に取付強度を向上させることができ、バンパレインフォ
ース14からの衝突エネルギーを効率的にサイドメンバ
10へ伝えることができる。
フック取付構造によれば、サイドメンバ10とブレース
12からなるいわば2階構造を緊締・牽引フック16が
貫通して、バンパレインフォース14及び緊締・牽引フ
ック16が該2階構造に取り付く構成になっているの
で、フック周辺の強度を向上させることができる。レイ
ンフォース20を設けることにより、さらにサイドメン
バ10の補強がはかれ、フック周辺の強度をより向上さ
せることができる。特に、U字形の緊締・牽引フック1
6の両端部に設けられた締結部16b、16bがブレー
スの上面で締結され、受座16d,16e及びナット2
8との間でサイドメンバ10及びブレース12の2階構
造を両側からしかも2個所で挟み付けることから、さら
に取付強度を向上させることができ、バンパレインフォ
ース14からの衝突エネルギーを効率的にサイドメンバ
10へ伝えることができる。
【0019】また、バンパレインフォース14がサイド
メンバ10に対して強固に固定されるため、バンパレイ
ンフォース14の端部14aがつぶれににくくなるのに
対して、別途、衝突エネルギー吸収用ビード14cを設
けていることにより、衝突時に該ビード14cがつぶれ
ることで衝突エネルギーを吸収することができる。ま
た、バンパレインフォース14を貫通することで、バン
パレインフォース14と干渉することなく、サイドメン
バ10の端部付近にて緊締・牽引フック16を取り付け
ることができる。さらに、緊締・牽引フック16の貫通
部16c及び締結部16bがサイドメンバ10の底面部
10aを貫通することで、サイドメンバの左右両側にあ
る部品、例えばエキゾースト管や、燃料タンク、スペア
タンクパネルとも干渉することがない。
メンバ10に対して強固に固定されるため、バンパレイ
ンフォース14の端部14aがつぶれににくくなるのに
対して、別途、衝突エネルギー吸収用ビード14cを設
けていることにより、衝突時に該ビード14cがつぶれ
ることで衝突エネルギーを吸収することができる。ま
た、バンパレインフォース14を貫通することで、バン
パレインフォース14と干渉することなく、サイドメン
バ10の端部付近にて緊締・牽引フック16を取り付け
ることができる。さらに、緊締・牽引フック16の貫通
部16c及び締結部16bがサイドメンバ10の底面部
10aを貫通することで、サイドメンバの左右両側にあ
る部品、例えばエキゾースト管や、燃料タンク、スペア
タンクパネルとも干渉することがない。
【0020】緊締・牽引フック16の締結部16bがバ
ンパレインフォース14とサイドメンバ10との取付を
兼ねることができるから、取付の手間や部品が低減され
る。緊締・牽引フック16の交換も簡単に行うことがで
きる。組立時に下方から緊締・牽引フック16の取付作
業を行う際には、まず、前述の仮止めビス18をサイド
メンバ10及びレインフォース20のそれぞれの挿通孔
10d及び20cを挿通させて、バンパレインフォース
14に予め固着されたナット14gと螺着させて、緊締
・牽引フック16をサイドメンバ10等に対して仮止め
を行うことができる(図3参照)。こうすれば、部品の
落下等が防げ、取付作業を簡単に行うことができる。
ンパレインフォース14とサイドメンバ10との取付を
兼ねることができるから、取付の手間や部品が低減され
る。緊締・牽引フック16の交換も簡単に行うことがで
きる。組立時に下方から緊締・牽引フック16の取付作
業を行う際には、まず、前述の仮止めビス18をサイド
メンバ10及びレインフォース20のそれぞれの挿通孔
10d及び20cを挿通させて、バンパレインフォース
14に予め固着されたナット14gと螺着させて、緊締
・牽引フック16をサイドメンバ10等に対して仮止め
を行うことができる(図3参照)。こうすれば、部品の
落下等が防げ、取付作業を簡単に行うことができる。
【0021】緊締・牽引フック16が不要の仕様車の場
合には、図6に示すような緊締・牽引フック16の受座
16d、貫通部16c及び締結部16bに対応した受座
30d、貫通部30c及び締結部30bを有する2本の
ボルト30を緊締・牽引フック16の代わりに、サイド
メンバ10の挿通孔10c、レインフォース20の挿通
孔20b、第1カラー部材22、第2カラー部材24及
びブレース12の挿通孔12aに貫通させて、ブレース
12の上面で締結部30bをワッシャ26、ナット28
で締め付けることで、バンパレインフォース14の取付
部材として機能させることができる。従って、緊締・牽
引フック16とボルト30との交換で対応でき、それ以
外の設計変更は不要である。
合には、図6に示すような緊締・牽引フック16の受座
16d、貫通部16c及び締結部16bに対応した受座
30d、貫通部30c及び締結部30bを有する2本の
ボルト30を緊締・牽引フック16の代わりに、サイド
メンバ10の挿通孔10c、レインフォース20の挿通
孔20b、第1カラー部材22、第2カラー部材24及
びブレース12の挿通孔12aに貫通させて、ブレース
12の上面で締結部30bをワッシャ26、ナット28
で締め付けることで、バンパレインフォース14の取付
部材として機能させることができる。従って、緊締・牽
引フック16とボルト30との交換で対応でき、それ以
外の設計変更は不要である。
【0022】尚、本例では、U字形の緊締・牽引フック
として、その両端部が締結部となっている構成について
説明したが、一端が締結部または取付手段であり、他端
がフック本体となった緊締・牽引フックで、一端に設け
られた締結部または取付手段によってサイドメンバ及び
ブレースに固定される構造でも良い。
として、その両端部が締結部となっている構成について
説明したが、一端が締結部または取付手段であり、他端
がフック本体となった緊締・牽引フックで、一端に設け
られた締結部または取付手段によってサイドメンバ及び
ブレースに固定される構造でも良い。
【図1】本発明の緊締・牽引フック取付構造の実施の形
態を表す要部斜視図である。
態を表す要部斜視図である。
【図2】図1の緊締・牽引フックを通る断面図である。
【図3】図1の緊締・牽引フック取付構造の展開斜視図
である。
である。
【図4】図1の緊締・牽引フック取付構造の全体斜視図
である。
である。
【図5】図3の丸5部分の拡大図である。
【図6】緊締・牽引フックが不要の仕様車の場合に緊締
・牽引フックの代わりに取り付けられるボルトの斜視図
である。
・牽引フックの代わりに取り付けられるボルトの斜視図
である。
10 サイドメンバ(エクステンションリアサイドメ
ンバ) 10a 底面部 12 ブレース 14 バンパレインフォース 14a バンパレインフォースの端部 14c 衝突エネルギー吸収用ビード 14d 端部面 16 緊締・牽引フック 16a フック本体 16b 締結部 16e 受座 18 仮止めビス(仮止め手段) 20 レインフォース 20a 切り起こし部 28 ナット
ンバ) 10a 底面部 12 ブレース 14 バンパレインフォース 14a バンパレインフォースの端部 14c 衝突エネルギー吸収用ビード 14d 端部面 16 緊締・牽引フック 16a フック本体 16b 締結部 16e 受座 18 仮止めビス(仮止め手段) 20 レインフォース 20a 切り起こし部 28 ナット
Claims (6)
- 【請求項1】 上方が開放された略コ字状断面を有する
サイドメンバの底面部と略平行になるように該断面内に
おいてブレースがサイドメンバに固着され、ブレースと
サイドメンバの底面部との間にバンパレインフォースの
端部が伸び、緊締・牽引フックの少なくとも一端部に設
けられた取付手段がサイドメンバの底面部、バンパレイ
ンフォース及びブレースを貫通して該ブレースに取り付
けられることにより、緊締・牽引フック及びバンパレイ
ンフォースが前記サイドメンバに対して固定されること
を特徴とする自動車の緊締・牽引フック取付構造。 - 【請求項2】 前記緊締・牽引フックはU字形をなして
おり、前記取付手段は、緊締・牽引フックのU字形の両
端部に設けられた締結部であり、該両端部がそれぞれ前
記サイドメンバの底面部、バンパレインフォース及びブ
レースを貫通して、ブレースの上面で締結部が締結され
ることによってブレースに取り付けられることを特徴と
する請求項1記載の自動車の緊締・牽引フック取付構
造。 - 【請求項3】 前記バンパレインフォースに車幅方向に
伸びる衝突エネルギー吸収用ビードを設けることを特徴
とする請求項1または2記載の自動車の緊締・牽引フッ
ク取付構造。 - 【請求項4】 前記サイドメンバの前記底面部上には、
少なくとも前記緊締・牽引フックの取り付けられる部位
において底面部と重なり合って伸びるレインフォースが
設けられており、前記緊締・牽引フックの前記取付手段
が該レインフォースをも貫通する、ことを特徴とする請
求項1〜3のいずれかに記載の自動車の緊締・牽引フッ
ク取付構造。 - 【請求項5】 前記レインフォースには、前記バンパレ
インフォースの端部面と当接してバンパレインフォース
のサイドメンバ内の位置を制限する切り起こし部が形成
されていることを特徴とする請求項4記載の自動車の緊
締・牽引フック取付構造。 - 【請求項6】 前記緊締・牽引フックには、前記サイド
メンバの底面部に対して下方から当接する受座が設けら
れており、該受座には、組立時に緊締・牽引フックをサ
イドメンバに対して仮止めを行うための仮止め手段が設
けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
に記載の自動車の緊締・牽引フック取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15715696A JPH107031A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 自動車の緊締・牽引フック取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15715696A JPH107031A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 自動車の緊締・牽引フック取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH107031A true JPH107031A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15643417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15715696A Pending JPH107031A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 自動車の緊締・牽引フック取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH107031A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100408410C (zh) * | 2003-10-15 | 2008-08-06 | 本田技研工业株式会社 | 牵引挂钩的安装部构造 |
WO2010134194A1 (ja) * | 2009-05-22 | 2010-11-25 | トヨタ自動車株式会社 | 車両ボディ構造 |
-
1996
- 1996-06-18 JP JP15715696A patent/JPH107031A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100408410C (zh) * | 2003-10-15 | 2008-08-06 | 本田技研工业株式会社 | 牵引挂钩的安装部构造 |
WO2010134194A1 (ja) * | 2009-05-22 | 2010-11-25 | トヨタ自動車株式会社 | 車両ボディ構造 |
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