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JPH1053567A - 現像廃液からの水酸化テトラアルキルアンモニウムの精製回収法 - Google Patents

現像廃液からの水酸化テトラアルキルアンモニウムの精製回収法

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Publication number
JPH1053567A
JPH1053567A JP22933196A JP22933196A JPH1053567A JP H1053567 A JPH1053567 A JP H1053567A JP 22933196 A JP22933196 A JP 22933196A JP 22933196 A JP22933196 A JP 22933196A JP H1053567 A JPH1053567 A JP H1053567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tetraalkylammonium hydroxide
solution
concentrated
waste liquid
ppm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22933196A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuji Yano
勝治 矢野
Akishi Irie
晃士 入江
Yoshio Kinoshita
芳夫 木下
Shuji Takahashi
▲修▼二 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP22933196A priority Critical patent/JPH1053567A/ja
Publication of JPH1053567A publication Critical patent/JPH1053567A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポジ型レジスト現像液として使用された水酸
化テトラアルキルアンモニウム含有廃液から、フォトリ
ソグラフィー工程に再利用可能な高純度水酸化テトラア
ルキルアンモニウムを工業的有利に精製、回収する。 【解決手段】 水酸化テトラアルキルアンモニウム含有
廃液を濃縮し、さらに冷却することによって水酸化テト
ラアルキルアンモニウムを晶出させ、結晶として回収す
る。または、水酸化テトラアルキルアンモニウム含有廃
液を中和処理して、不溶化析出物を除去し、次いで、陽
イオン交換膜を用いた電解槽にて電気透析を行い、さら
に得られた電解液を濃縮し、次いで冷却することによっ
て水酸化テトラアルキルアンモニウムを晶出させ、結晶
として回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像廃液から水酸
化テトラアルキルアンモニウムを精製回収する方法に関
する。さらに詳しくは、本発明は、IC、LSIなどの
集積回路、液晶用TFT、プリント基板などの製造にお
けるフォトリソグラフィー工程でポジ型レジスト現像液
として使用された水酸化テトラアルキルアンモニウム含
有廃液から水酸化テトラアルキルアンモニウムを精製回
収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】IC、LSIなどの半導体集積回路、液
晶用薄膜トランジスタ(TFT)の製造において、微細
なパターンを形成するのに、リソグラフィー技法、特に
光を用いるフォトリソグラフィー技法が採られている。
すなわち、シリコンウエハーなどの基板上にフォトレジ
ストを塗布し、所定の回路を露光した後、現像、エッチ
ング処理をおこなう方法である。フォトレジストにはポ
ジ型とネガ型の2つのタイプがあるが、寸法精度および
解像度が優れることから、微細回路用として、ポジ型の
利用が増加している。ポジ型フォトレジスト現像液とし
ては、金属イオンを嫌うことから有機アルカリ水溶液、
特に水酸化テトラアルキルアンモニウム水溶液が用いら
れる。
【0003】ポジ型フォトレジスト現像に使用した後の
廃液には、水酸化テトラアルキルアンモニウムと溶解し
たノボラック樹脂などのフォトレジスト成分および微量
の溶媒、界面活性剤などが含まれている。従って、この
現像廃液は水質汚染の原因となり、そのまま投棄するこ
とはできず、各種の処理工程を経て処分されているが、
使用量の増加にともない廃液の減少あるいは活用が必要
とされている。ポジ型フォトレジスト現像に使用された
水酸化テトラアルキルアンモニウム含有廃液の処理方法
としては、廃液の蒸留、あるいは逆浸透膜による濃縮に
よって廃液を減量する方法が知られている。
【0004】さらに、廃液中の水酸化テトラアルキルア
ンモニウムを、回収、再利用する方法として、廃液を中
和処理し、アルカリ溶解しているレジストを不溶化さ
せ、不溶化析出物を種々の瀘過方法で瀘過分離する方法
が知られている。例えば、分離した瀘過液を、イオン交
換膜で区画した電解槽の陽極室に供給し、陰極室から水
酸化テトラアルキルアンモニウム水溶液を回収し、再利
用する方法(特開平4−228587号公報)が提案さ
れている。また、廃液中に含まれるレジスト溶媒あるい
は界面活性剤の残存物である低級有機物を、過酸化水
素、紫外線またはオゾンによる酸化分解(特開平5−1
7889号公報)、または、電解法による陽極酸化分解
(特開平5−106074号公報)を行うことによっ
て、高純度の水酸化テトラアルキルアンモニウムを回収
する方法が提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
水酸化テトラアルキルアンモニウム含有廃液を中和し、
不溶化したレジストを分離した後、イオン交換膜を用い
て電解を行い水酸化テトラアルキルアンモニウムを得る
方法では、完全に残存有機物を除去することはできな
い。さらに、薬剤や電解酸化法によって残存有機物を分
解処理しても、完全に除去することは極めて困難であ
る。また、上記のような方法をもって、不純物の少ない
高純度水酸化テトラアルキルアンモニウムを得ようとす
るにつれて、精製コストは増大する。加えて、廃液回収
時に不可避的に混入するNa、K、Caなどの金属イオ
ンを除去することは困難であった。
【0006】以上のような状況に鑑み、本発明の目的
は、従来の水酸化テトラアルキルアンモニウム含有廃液
の処理方法の欠点を解消し、水酸化テトラアルキルアン
モニウム含有廃液から、再利用できる高純度の水酸化テ
トラアルキルアンモニウムを工業的有利に精製回収する
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため、鋭意研究を重ねた結果、ポジ型レジスト
現像液として使用された水酸化テトラアルキルアンモニ
ウム含有廃液を濃縮、冷却することによって水酸化テト
ラアルキルアンモニウムを晶出させ、結晶として回収す
ることによって上記目的が達成できることを見出した。
さらに、水酸化テトラアルキルアンモニウム含有廃液を
中和処理して不溶化析出物を除去する手段と、さらに、
陽イオン交換膜を用いた電解槽にて電気透析を行う手段
とを上記濃縮、冷却する方法に組み入れることによっ
て、一層高純度の水酸化テトラアルキルアンモニウムが
有利に得られることを見出した。
【0008】かくして、本発明によれば、ポジ型レジス
ト現像液として使用された水酸化テトラアルキルアンモ
ニウム含有廃液を濃縮し、さらに冷却することによっ
て、水酸化テトラアルキルアンモニウムを晶出させ、結
晶として得ることを特徴とする水酸化テトラアルキルア
ンモニウムを精製回収する方法が提供される。
【0009】さらに、本発明によれば、ポジ型レジスト
現像液として使用された水酸化テトラアルキルアンモニ
ウム含有廃液を中和処理して、不溶化析出物を除去し、
次いで、陽イオン交換膜を用いた電解槽にて電気透析を
行い、さらに、得られた電解液を濃縮し、次いで冷却す
ることによって水酸化テトラアルキルアンモニウムを晶
出させ、結晶として得ることを特徴とする水酸化テトラ
アルキルアンモニウムを精製回収する方法が提供され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の精製回収方法につ
いて詳細に説明する。本発明の第1の方法においては、
図1のチャートに示すように、水酸化テトラアルキルア
ンモニウム含有廃液を濃縮し、次いで冷却することによ
って水酸化テトラアルキルアンモニウムを晶出させる。
【0011】本発明の第2の方法においては、図2のチ
ャートに示すように、水酸化テトラアルキルアンモニウ
ム含有廃液を中和処理し、不溶化析出物をデカンテーシ
ョン・瀘過などの手段により除去し、次いで陽イオン交
換膜を用いた電解槽にて電気透析を行い、さらに、得ら
れた電解液を濃縮し、次いで冷却することによって水酸
化テトラアルキルアンモニウムを晶出させる。
【0012】本発明の第1の方法においては、先ず、ポ
ジ型フォトレジスト現像液として用いられた水酸化テト
ラアルキルアンモニウム含有廃液を濃縮する。フォトレ
ジスト現像液の廃液は一般に水酸化テトラアルキルアン
モニウムを0.1〜2.0重量%程度含有しているが、
これを30〜50重量%程度にまで濃縮して、次の冷却
工程で水酸化テトラアルキルアンモニウムの大部分が容
易に析出するようにする。濃縮は一般に常圧ないし30
〜60Torrの減圧下に40〜70℃に加温して行
う。濃縮装置は格別限定されることはなく、通常の蒸発
缶などを用いることができる。
【0013】濃縮された水酸化テトラアルキルアンモニ
ウム含有廃液は、冷却することによって水酸化テトラア
ルキルアンモニウムが晶出せしめられる。この冷却工程
において濃縮液は一般に、−10〜40℃程度に冷却さ
れる。晶出した水酸化テトラアルキルアンモニウム結晶
は遠心分離などの方法により固液分離して回収される。
【0014】本発明の第2の方法においては、水酸化テ
トラアルキルアンモニウム含有廃液を中和処理して不溶
化析出物を除去し、さらに電気透析を行い、次いで第1
の方法と同様に濃縮および冷却を行って水酸化テトラア
ルキルアンモニウムを晶出せしめる。第2の方法におい
て、水酸化テトラアルキルアンモニウム含有廃液は、所
望ならば濃縮を行って水酸化テトラアルキルアンモニウ
ム含有量を約5〜50重量%に高めたうえ、中和工程へ
移すことができる。濃縮することによって、後の電気透
析をより高効率に行うことができる。
【0015】中和に用いる酸は格別限定されないが、水
酸化テトラアルキルアンモニウムをフォトリソグラフィ
ー工程に再利用する際に、たとえ微量であっても酸成分
が残存すると半導体装置などに影響を与えるものがある
ので、塩素イオン、硫酸イオン、硝酸イオンなどの無機
アニオン、金属含有酸などは回避することが好ましい。
好ましい酸としては二酸化炭素および炭酸が挙げられ
る。二酸化炭素または炭酸による中和処理によって、廃
液中の水酸化テトラアルキルアンモニウムは炭酸塩ない
し重炭酸塩になり、また、廃液中のノボラック樹脂のよ
うなレジスト成分が不溶化析出する。不溶化析出した成
分はデカンテーション、瀘過などの固液分離手段によっ
て除去される。
【0016】不溶化析出物が除去された水酸化テトラア
ルキルアンモニウム塩含有液は電気透析することによっ
て、水酸化テトラアルキルアンモニウム炭酸塩または重
炭酸塩は高純度の水酸化テトラアルキルアンモニウムに
変わる。電気透析は、陽イオン交換膜で区画された陽極
室と陰極室とを有する電解槽を用いて行うことができ、
その陽極室に水酸化テトラアルキルアンモニウム塩含有
液を供給すると高純度の水酸化テトラアルキルアンモニ
ウムが陰極室中に生成する。
【0017】陽極室と陰極室とを区画する陽イオン交換
膜としてはフッ素樹脂製のものが好ましく用いられ、陽
極としてはチタンその他耐金性基体に白金族金属または
その酸化物の被覆を形成した電極、マグネタイト電極な
どが用いられ、また、陰極としてはニッケル、ステンレ
ス鋼などの耐アルカリ性金属などが好ましく用いられ
る。
【0018】電気透析は温度5〜80℃、電流密度1〜
30A/dm2程度で行うことが好ましく、また、透析
を進めると生成する高純度水酸化テトラアルキルアンモ
ニウムの濃度が高くなるので、純水を補給しつつ水酸化
テトラアルキルアンモニウム濃度を2〜25重量%程度
に維持しつつ電解を行うことが好ましい。透析を行った
後、水酸化テトラアルキルアンモニウム含有液は、前記
第1の方法と同様に、濃縮し、さらに冷却して水酸化テ
トラアルキルアンモニウムを晶出せしめ、結晶として回
収する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の精製、回収方法を実施例につ
いて具体的に説明する。実施例1 (図1のチャートに示す精製、回収プロセス)LSI製
造工程において、ポジ型フォトレジストとしてノボラッ
ク樹脂を用いて、像露光し、現像液として水酸化テトラ
メチルアンモニウム(TMAH)水溶液を用いて現像し
た後、TMAH含有廃液(TMAH濃度0.5重量%)
を、液温度60℃、40torrで減圧濃縮し、褐色の
液体を得た。
【0020】分析の結果、濃縮液のTMAHの濃度は4
1.1重量%、メタルイオン濃度はNa3.10pp
m、K4.33ppm、Fe0.78ppm、Ca6.
03ppm、Si86.3ppmであった。レジスト残
留物などの有機残留物を測定するため、吸光度測定を行
ったところ、赤色吸光波長420nm、黄色吸光波長3
50nm、およびベンゼン環の吸光波長280nmの吸
光度は、それぞれ、5.733、16.386および4
2.636であった。
【0021】さらに、濃縮液中の全有機残留物を測定す
るため、塩酸酸性にした後、クロロホルム抽出をおこな
い、クロロホルム揮散後、重量測定をおこなったとこ
ろ、有機残留物の量は634ppmであった。次に、濃
縮液を2℃に冷却して、白色結晶を晶出させ、遠心分離
にて、固液分離をおこない、TMAHの白色結晶を得
た。晶析率は48.6%であった。
【0022】白色結晶を超純水で溶解し、22.05重
量%濃度のTMAH溶液を得た。僅かに黄色がかった溶
液であった。溶液中のメタルイオン濃度はNa0.35
ppm、K0.23ppm、Fe0.12ppm、Ca
2.00ppm、Si5.54ppmであった。吸光度
は、赤色吸光波長420nmで0.701、黄色吸光波
長350nmで2.079、ベンゼン環の吸光波長28
0nmで2.793であった。クロロホルム抽出法によ
る有機残留物含有量は68ppmであった。
【0023】実施例2 (図2のチャートに示す精製、回収プロセス)LSI製
造工程においてポジ型フォトレジスト現像液として使用
された水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)含
有廃液(実施例1で処理したものと同一組成)を、液温
度60℃、40torrで減圧下に濃縮し、濃縮液を得
た。この濃縮液に、二酸化炭素を注入し、pH8.3に
中和した。中和終了近くで可溶性レジストなどが不溶化
し沈澱物が生成した。この上澄液を孔径0.1μmのテ
フロンフィルターにて瀘過することによって不溶化有機
物を瀘過分離した。
【0024】次に、1dm2の1対の陽極と陰極を有
し、陽イオン交換膜(ナフィオン324、デュポン社
製)にて陽極室と陰極室とに区画されたフィルタープレ
ス型電解槽を用いて電気透析を行った。陽極としては白
金被覆チタン電極を用い、陰極としてはニッケル電極を
用いた。陽極液、陰極液ともそれぞれ5リットル容積の
循環槽を設け、電解槽と循環槽の間でポンプ循環をおこ
なった。陽極液として上記の廃液精製液を用いた。陰極
液としては電解開始当初は5.0重量%のTMAH水溶
液を用い、通電するに従って、一定量の超純水を補給し
つつ、TMAH濃度を約20重量%に保ちつつ電解をお
こなった。電解温度は50℃、電流密度は20A/dm
2でおこなった。
【0025】電解終了後、得られた陰極液は僅かに黄味
がかった溶液であって、それを分析すると、TMAH濃
度は20.06重量%であった。さらに、陰極液を液濃
度60℃、40torrの圧力下に減圧濃縮し、濃度4
0.6重量%の溶液を得た。この濃縮液を2℃に冷却し
て、白色結晶を晶出させ、遠心分離にて、固液分離をお
こない、TMAHの白色結晶を得た。晶析率は40.8
%であった。白色結晶を超純水で溶解し、濃度20.8
0重量%の無色透明の溶液を得た。
【0026】この溶液を分析した結果、メタルイオン濃
度は、Na0.26ppm、K0.16ppm、Fe
0.1ppm以下、Ca0.63ppm、Si4.68
ppmであった。吸光度は、赤色吸光波長420nmで
0.033、黄色吸光波長350nmで0.050、ベ
ンゼン環の吸光波長280nmで0.211であった。
また、クロロホルム抽出法による有機残留物含有量は1
8ppmであった。
【0027】比較例1 (図3のチャートに示す精製、回収プロセス)LSI製
造工程においてポジ型フォトレジスト現像液として使用
された水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)含
有廃液(実施例1で処理したものと同一組成)を、液温
度60℃、40torrで減圧下に濃縮し、濃縮液を得
た。この濃縮液に、二酸化炭素を注入し、pH8.3に
中和した。中和終了近くで可溶性レジストなどが不溶化
し沈澱物が生成した。この上澄液を孔径0.1μmのテ
フロンフィルターにて瀘過することによって不溶性有機
物を瀘過分離した。
【0028】次に、1dm2の1対の陽極と陰極を有
し、陽イオン交換膜(ナフィオン324、デュポン社
製)にて、陽極室と陰極室とに区画されたフィルタープ
レス型電解槽を用いて電気透析を行った。陽極としては
白金被覆チタン電極、陰極としては、ニッケル電極を用
いた。陽極液、陰極液とも、それぞれ5リットル容積の
循環槽を設け、電解槽と循環槽の間でポンプ循環をおこ
なった。陽極液として上記の廃液精製液を用いた。陰極
液としては、電解開始当初は5.0重量%のTMAH水
溶液を用い、通電するに従って一定量の超純水を補給し
つつ、TMAH濃度を約20重量%に保ちつつ電解をお
こなった。電解温度は50℃、電流密度は20A/dm
2でおこなった。
【0029】電解終了後、得られた陰極液は僅かに黄が
かった溶液であって、それを分析すると、TMAH濃度
は21.02重量%であった。この溶液を分析した結
果、メタルイオン濃度は、Na1.62ppm、K2.
18ppm、Fe0.1ppm以下、Ca1.03pp
m、Si8.63ppmであった。吸光度は、赤色吸光
波長420nmで0.115、黄色吸光波長350nm
で0.310、ベンゼン環の吸光波長280nmで1.
236であった。また、クロロホルム抽出法による有機
残留物含有量は74ppmであった。
【0030】
【発明の効果】ポジ型レジスト現像液として使用された
水酸化テトラアルキルアンモニウム含有廃液を、本発明
方法に従って、濃縮、冷却することによって、廃液中の
残存有機物をほぼ完全に除去することができ、フォトリ
ソグラフィー工程に再利用可能な高純度水酸化テトラア
ルキルアンモニウムを工業的有利に回収することができ
る。特に、濃縮、冷却工程に先立って、水酸化テトラア
ルキルアンモニウム含有廃液の中和および電気透析を行
うと、より高純度の水酸化テトラアルキルアンモニウム
を回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法による精製、回収プロセスの一例
(実施例1)を示すチャート。
【図2】 本発明方法による精製、回収プロセスの他の
一例(実施例2)を示すチャート。
【図3】 従来技術による精製、回収プロセスの一例
(比較例1)を示すチャート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 61/44 500 B01D 61/44 500 510 510 C07C 209/84 8828−4H C07C 209/84 C25B 3/00 C25B 3/00 G03F 7/26 G03F 7/26 H01L 21/027 H01L 21/30 569Z (72)発明者 高橋 ▲修▼二 東京都港区芝大門一丁目13番9号 昭和電 工株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポジ型レジスト現像液として使用された
    水酸化テトラアルキルアンモニウム含有廃液を濃縮し、
    さらに冷却することによって、水酸化テトラアルキルア
    ンモニウムを晶出させ、結晶として得ることを特徴とす
    る水酸化テトラアルキルアンモニウムを精製回収する方
    法。
  2. 【請求項2】 ポジ型レジスト現像液として使用された
    水酸化テトラアルキルアンモニウム含有廃液を中和処理
    して、不溶化析出物を除去し、次いで、陽イオン交換膜
    を用いた電解槽にて電気透析を行い、さらに、得られた
    電解液を濃縮し、次いで冷却することによって水酸化テ
    トラアルキルアンモニウムを晶出させ、結晶として得る
    ことを特徴とする水酸化テトラアルキルアンモニウムを
    精製回収する方法。
JP22933196A 1996-08-12 1996-08-12 現像廃液からの水酸化テトラアルキルアンモニウムの精製回収法 Pending JPH1053567A (ja)

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