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JPH10505418A - 空気伝達性粒子に係る分子の検出 - Google Patents

空気伝達性粒子に係る分子の検出

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JPH10505418A
JPH10505418A JP8508347A JP50834796A JPH10505418A JP H10505418 A JPH10505418 A JP H10505418A JP 8508347 A JP8508347 A JP 8508347A JP 50834796 A JP50834796 A JP 50834796A JP H10505418 A JPH10505418 A JP H10505418A
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JP
Japan
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particles
polymer
film
particle
macromolecules
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Pending
Application number
JP8508347A
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English (en)
Inventor
ユアン ロジャー トヴィ,
Original Assignee
ザ ユニバーシティ オブ シドニー
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Filing date
Publication date
Application filed by ザ ユニバーシティ オブ シドニー filed Critical ザ ユニバーシティ オブ シドニー
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Abstract

(57)【要約】 空気伝達性粒子と関連した抗原性もしくはアレルギー性分子の検出方法。粒子(10)を膜(11)上に回収し、関連した分子を粒子から溶出し、粒子(10)の近くに固定する。分子が抗原性もしくはアレルゲン性であることを同定してもよく、抗原性もしくはアレルゲン性分子を保有する関連粒子を同定してもよい。膜(11)はニトロセルロースもしくは他のタンパク結合物質から形成することができる。この場合、膜(11)上の粒子(10)は、粒子を表面に保持し、粒子から可溶性タンパク質(13)を溶出させるために、水和アガロースもしくはポリアクリルアミドゲル(12)の薄層で保持されてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 空気伝達性粒子に係る分子の検出 発明の分野 本願発明は、関心の向けられた高分子の検出方法、およびこれらの高分子と関 連する粒子の同定方法に関する。特に、本発明は、粒子が特定のクラスに属する ことを同定できるように、粒子から高分子を拡散することと、それらの高分子を 粒子の近くに結合することに基づいている。 従来技術 流体中の粒子が、疾患、環境的ダメージを引き起こしたり、もしくは他の何ら かの理由に関与する状況は多い。ある場合には、流体は大量の種々の粒子を含む ことがある。この場合、どの粒子が、研究されるべき影響を引き起こすのかを決 定することは困難である。特定の例としては、喘息は、空気伝達性アレルゲンと 関係すると信じられている。しかしながら、空気中には多くの空気伝達性アレル ゲンが存在し得るが、一つもしくはいくつかのみが喘息を引き起こす。 喘息は、公衆の全ての年齢層が罹患する慢性疾患である。喘息の研究は、疾患 に関与するアレルゲン暴露の特徴を同定および測定するのに適した方法が不足し ているために妨げられてきた。これらの特徴は、 (1)アレルゲンの同定; (2)アレルゲンの定量;並びに (3)アレルゲン源である粒子のサイズ、を含む。 患者の環境に存在するどの粒子が、観察された症状の原因となっているのかを 知ることが望ましい。これによってアレルゲン源を同定することができ、コンデ ィションを予防処置するためのメカニズムを示唆する。 粘着表面上に花粉粒子を回収し、形態学的基準でこれらを同定し、個々にそれ らを数えることによって花粉アレルゲンに対する暴露を評価することが長く慣例 的である。カビ暴露も、生物学的および/または形態学適方法で同様に観察され ている。これらのいずれの場合でも、同定されうる生物学的粒子が、サンプルの 環境に存在するアレルゲンの量の代理として用いられる。これらの方法は、高度 に熟練した操作が必要であり、大変な労力を必要とする。また、特定の粒子が存 在するからといって、その粒子が関心の向けられたアレルゲンの源であるとは示 唆されないという問題がある。 適切な特異的抗血清が利用できる場合には、フィルターに回収され捕獲された 材料の水性抽出物に基づく多くの源(花粉、ダニ、菌類、動物のフケ(animal da nder)等)からのアレルゲンのイムノアッセイが、速さと単純さにおいて優れて いる。これらの方法により、特定のアレルゲンへの暴露を定量することもできる 。しかしながら、アレルゲンは回収された粒子の全体的なサンプルから抽出され るので、特定のアレルゲンと各粒子との間に上記方法によって確立された一対一 の関係はない。しかして、観察された症状と一般に関連する方法で、特定の種類 の粒子と患者の感作とを関連づけることは不可能である。 粒子検出および分析の既知の方法では、アレルゲン暴露を特徴づけることに関 する最も基本的な問い、すなわち“患者がアレルギー性を示すのはどの空気伝達 性アレルゲンか”という問いに、容易に答えられない。スキンプリック試験(ski n-prick test)、RASTアッセイおよび医師による問診は、どのアレルゲンが 観察された症状を引き起こすのか、はっきりさせることができない。患者がいつ 感作性アレルゲンに曝されたかを調べることができず、また、試験パネルに含ま れていないアレルゲンに対する感作を検出することができないので、場合によっ ては、このような試験を用いることはかなりの誤解を生じることがある。 特異的な原因アレルゲンを同定することは、多くの臨床的な状況で重要である だけでなく、より一般的な意味において、存在するかもしれない種々のアレルゲ ンの組成を理解するために、暴露状況の横断的研究(a cross sectional study) をすることも不可能である。アレルゲン源そのものを同定することに特異的に焦 点を絞った方法はない。これは、アレルギー性疾患が増加していると言われる時 代ではさらに重要であるが、新規の、未同定の、存在しうるアレルゲンがあるか どうか知るために環境をプローブすることは未だ不可能である。 各空気伝達性ダニ糞便粒子が、アレルゲン特異的抗体を含むアガロースのベッ ド上にそれらを埋伏させた後にその周りにできた免疫沈降のリングによって同定 されることが、Tovey ERら,Am.Rev.Resp.Dis.1981; 124:630-635に示され ている。粒子の同定を、顕微鏡で行うことができる。このシステムに係る問題は 、アガロースベッドの暴露時間が大変短いことと、所定の抗原に特異的な特異的 ポリクローナルハイタイター(ハイパーイムノ)抗血清のみしか用いられないこ とである。このようなハイタイター血清は、普通は、関心の向けられたアレルゲ ンまたは抗原とアジュバントとを繰り返し注射された、ウサギ等の動物からのみ 利用される。この方法は、アレルギー患者の血清中のIgE抗体もしくはモノク ローナル抗体と直接作用しない。これらのいずれの場合でも、視覚的な免疫沈降 は形成されない。 個々の粒子からの抗原をプレスブロットするためにニトロセルロース膜を使用 する可能性が、Schumackerら.J.Al.Clin.Imm.1988; 82:608-16に記載され ている。この方法では、免疫染色された抗原が、それらが由来する特異的粒子と 関連づけることができないように、回収された粒子とニトロセルロースアレルゲ ンブロットとが分離されている。 発明の開示 本発明は、粒子と関連した高分子種の検出および同定方法からなり、以下の工 程 a)表面上に粒子を回収する工程、 b)もし存在すれば、高分子種を粒子の外に拡散させる工程、 c)粒子の近くに拡散された高分子を固定する工程、および d)高分子がもしあれば、結合された高分子とこれらの高分子を拡散した粒子と を近くに維持しながら、高分子の存在もしくは非存在を検出する工程、を含む。 本発明の方法は、患者のアレルギー反応の源の同定に特に適用できる。患者の 近くの空気を採取し、採取された空気中の粒子を回収してもよい。これらの粒子 中の抗原が粒子の外に拡散し、粒子の近くに結合した後に、患者がアレルギーを 示す抗原とアレルギーを示さない抗原とを区別するために、患者の血清を用いて もよい。アレルゲンがその元となる粒子の近くに結合しているので、視覚的もし くは別の方法で粒子を同定することができる。 他の態様では、患者にとって抗原性もしくはアレルギー性の高分子を検出する 方法、およびこれらの高分子と関連する粒子を同定する方法からなり、この方法 は、 a)表面上に粒子を回収する工程、 b)前記粒子に関連する可溶性高分子を粒子の外に拡散させる工程、 c)粒子の近くに粒子から拡散された、少なくともいくつかの抗原性もしくはア レルギー性高分子を固定する工程、 d)患者にとって抗原性もしくはアレルギー性の固定された高分子を検出する工 程、および e)高分子と関連する、高分子が拡散された粒子を同定する工程、を含む。 好ましい実施態様では、本発明は、多くのアレルゲンが、それらを保有する粒 子内に濃縮された高度に可溶性のタンパタ質として天然に存在するという知見を 利用する。しかして、全体的な抗原暴露は非常に小さいかもしれないが、粒子、 しかして単位体積当たりの抗原濃度は非常に高いことがわかった。粒子から拡散 する大量のアレルゲン分子は容易に視覚化されるので、この発見により抗原保有 粒子の検出が可能になる。 この方法は、他の目的にも用いることができる。水流もしくは気流等の液体流 から、細菌、ウイルスもしくは他の生物学的材料の粒子を回収するために用いら れる。また、症状の診断を援助するために、排気中の粒子を特徴づけるためにも 用いることができる。必要であれば、検出可能な高分子を拡散させるために、細 菌もしくは他の粒子を溶解した後に、細菌もしくは他の粒子の性質を確かめても よい。 粒子は、典型的には、100μ未満であり、多くの場合20μ未満である。ア レルゲン保有粒子のサイズは、アレルゲン源、および同じ源であっても種々の時 間により異なる。臨床的関連性は、約10μより大きい直径の粒子は、呼吸管の 下方に入り、急性症状を直接引き起こす機会が非常に低いということである。猫 アレルゲン(cat allergens)は、例えば、大きい粒子と、典型的に3μより小さ い直径の小さい粒子の両方に関係し、小さい粒子は実質的、連続的に空気伝達性 で ある。対称的に、ダニアレルゲンは、主に7〜40μの直径の糞便粒子に関係す る。ライグラス(Rye grass)の場合は、アレルゲンは、花粉粒子である巨大粒子 、および花粉によって放出されたデンプン顆粒である小さな“サブミクロニック (sub-micronic)”粒子に生じる。 本明細書で用いられているように、用語“近くに”とは、拡散された高分子の 結合に関して、結合が十分に近く、拡散された高分子もしくは高分子群と特定の 粒子とを独自に結びつける堅固な可能性があることを意味する。実際の最大距離 は、表面上で粒子が離れる範囲、溶出された物質を結合する表面および/または あらゆる積層の能力および結合力;粒子から溶出された高分子の量、および拡散 高分子を検出するために用いられたアッセイ技術の感度に関係する。この最後の 点で、拡散された高分子の濃度は、視覚化もしくは拡散された高分子の他の検出 に重要である。もし高分子がそれらが関連する粒子からあまりに遠くに拡散した ら、その濃度が低くなって検出できなくなるかもしれない。 本発明の好ましい実施態様では、高分子の拡散および結合により、粒子サイズ および他の理由に依存して、高分子が由来する粒子の外延から10〜200ミク ロン、より好ましくは50〜100ミクロンの間に高分子の大半が結合されるよ うにする。相対的に、この結合は、粒子の直径の1〜10倍の距離の範囲内であ って、90%より多くの高分子が、粒子の直径の5倍に相当する半径内に結合し ているべきである。 粒子から放出される高分子種は、タンパク質、核酸、糖タンパク質、ポリサッ カリドもしくは他の類似分子とすることができる。典型的には、高分子種は水溶 性であって、単に粒子を回収した表面の湿気を保つことによって、もしくは粒子 の回収の前に表面を湿らせることによって、粒子の外側に拡散を引き起こすもの である。別の場合では、可溶化するか、粒子を処理して高分子種を放出させる必 要がある。粒子から拡散されうる、あるいは放出されうるあらゆる高分子は、そ の粒子と関連していると見なされる。 濾過、埋伏(impaction)、もしくは回収した別の表面からの転写によって、粒 子を表面上に回収してもよい。この表面は、ジェット状の空気もしくは水の流れ 等の流体の流れに粒子が含まれることによって、粒子が埋伏した表面であっても よ い。流体の流れは横にそれるが、流体の流れの中の粒子は、その慣性によって表 面に埋伏する。濾過は、例えばニトロセルロースでできた安定な膜、もしくは細 穴が粒子より小さいヌクレオポア膜(a nucleopore membrane)を用いて行うこと ができる。 所望であれば、表面における粒子の保持力を増大させるため、および/または 粒子もしくは高分子の生物学的活性の必要な面の保存を助けるために、表面を粘 着物質で被覆してもよい。 粒子から拡散された分子は、適切なあらゆる方法で粒子の近くに結合されても よい。可溶性分子は、疎水性相互作用、親水性相互作用、イオン性相互作用、フ ァンデルワールス力、静電的相互作用もしくは共有結合の一つ以上の機構によっ て溶出した物質を結合しうる膜上に、粒子から溶出されてもよい。例えば、タン パク質、糖タンパク質および核酸を結合するために、ニトロセルロース、ナイロ ンおよびポリビニリジンフルオリド(polyvinylidine)膜を用いてもよい。 本発明の好ましい実施態様の一つでは、粒子はニトロセルロース等の膜、すな わち溶出されたタンパク質を結合することができる膜に捕獲される。粒子は、例 えば10〜50μmの厚みの緩衝水性ゲル(例えばアガロースもしくはポリアク リルアミドの一方)の薄層、もしくは多孔性の、水性の、親水性膜で積層される 。このような層もしくはゲルは、粒子から可溶性タンパク質を溶出するために湿 気を提供することができ、タンパク質が膜と平行に広く分散し、かつ粒子の側近 くに結合するような厚みのものである。この層もしくはフィルムは、粒子を特徴 決定および同定する次の反応を行えるような多孔性および性質を備えているべき である。より好ましい実施態様では、粒子の回収の前に水性ゲルの薄層もしくは 親水性膜が表面に適用され、第2の層もしくはフィルムが回収後に適用される。 他の好ましい実施態様では、それ自身では溶出された分子を結合しない表面に 粒子が回収される。この場合では、粒子が、溶出された分子を結合しうる薄層も しくはフィルムで積層される。このような層もしくはフィルムが溶出された分子 を結合できる多数の方法がある。これらの一つは、タンパク結合基を用いた活性 化によるものである。 所望であれば、粒子が回収される表面と、積層された層もしくはフィルムの両 方が、溶出されたタンパク質もしくは他の分子と結合してもよい。本発明のさら なる実施態様では、下側の表面と積層された層もしくはフィルムのどちらも、溶 出された分子を結合する能力を持たない。この場合には、拡散する溶出分子をそ の源である粒子の近くに局在化するために、結合もしくは架橋結合試薬が用いら れる。タンパク質であれば、適切な架橋結合試薬はグルタルアルデヒド(glutera ldehyde)である。 表面もしくは、表面に適用される層もしくはフィルムに、分散した高分子に結 合して粒子の近くに保持するリガンドを付着させることもできる。このようなリ ガンドは、抗体、レクチン等である。結合した高分子は、既に記載されているよ うに、別々に検出される。 本発明のさらなる実施態様は、粒子回収の前に部分的もしくは完全に乾燥され た膜に水和ゲル層を適用することを含む。このようなシステムでは、回収表面お よび/または積層されたゲル層は、タンパク結合性であっても非結合性であって もよい。この場合には、粒子が回収された後に、粒子から可溶性分子を溶出する ためにケル層を再水和(re-hydrated)する。溶出された分子は、用いられたシス テムの性質に基づいて、回収表面、積層ゲル層、もしくは添加された架橋結合試 薬によって結合される。いずれの場合も、溶出された分子は、溶出される粒子の 近くに結合される。乾燥した積層の外側表面は、拡散分子と検出システムに透過 性の接着剤で被覆されてもよいが、回収された粒子を乾燥した積層に保持するこ とを助けるものである。 先のいずれの場合でも、積層もしくはフィルムは、分子の溶出もしくは可溶化 を増大させ、保存を助け、および/または、その免疫原性を増大させる基質を含 んでもよい。このような試薬は、洗剤、溶解試薬を含むか、洗剤、溶解もしくは ポリビニルピロリドン等の沈降試薬を含むことができる。溶出された抗原もしく は粒子の特徴を決定付ける他の分子の生成を増大させる基質を加えることもでき る。ある例では、真菌に酵素等のアレルギー性分子を排泄させる栄養剤、もしく は真菌を特徴付けることを助けるアフター分子(after molecules)を排泄させる 栄養剤を添加する。 粒子および/または積層された層もしくはフィルムが載せられる基質表面は、 好ましくはそれ自身がフィルムもしくは膜である。このように、基質の回収と検 出は、より扱いやすくする。基質の円盤、切片もしくはロールは、あらゆる適切 な設計の粒子回収装置に簡単に挿入、および取り外すことができる。溶出された 分子の検出および粒子の同定でも簡単に扱うことができる。 粒子および溶出されたタンパク質がそれぞれ局在化され、互いに関連づけられ て固定されたら、特徴決定および同定に利用できる。 最初の段階は、関心の向けられた溶出された分子種を局在化することである。 これは、アレルギー疾患の患者のIgEを用いて有利に行われる。このような抗 体の使用は、“何が患者の環境に存在し、アレルギー疾患や症状を引き起こすの か”という基本的な問いに直接答える。あるいは、固定された溶出分子を、抗体 もしくはレクチンである、アレルゲン特異的、抗原特異的もしくは炭水化物特異 的プローブで免疫染色することもできる。 第一プローブの局在化は、第一プローブに対抗する蛍光ラベル抗体等のレポー ター基でラベルされた第二プローブを用いて行ってもよい。他のレポーター基は 、不溶性着色産物を産生するか、もしくは可溶性基質と反応とすることができる 酵素である。所望であれば、本発明の他の実施態様では、第一プローブそのもの をラベルしてもよい。これには、既知の広い技術を利用することができる。関心 の向けられた分子がラベルもしくは同定されれば、その分子を拡散した粒子を特 徴付け及び同定することができる。このような特徴付けおよび同定は、源もしく はタイプ特異的染色もしくは粒子自身のラベリングによって視覚的に行われる。 適切に蛍光ラベルされた抗体が用いられた場合には、例えばネコのフケ等の特定 の源からの粒子が、関心の向けられた疾患または症状に関係する溶出された分子 と結びつけられているか否か、またそのような粒子がいくつあるのか、調べるこ とができる。 高分子は、他の方法で検出してもよい。例えば、観察される特徴的な反応を行 ってもよい。固定された酵素は、例えば、色原体基質(a chromogenic substrate )で検出してもよい。 本発明に係る方法は、アレルギー性を示す未知のアレルゲンの源を同定するた め、環境に存在する種々の空気伝達性アレルゲン/抗原の横断的な観察を行うた め、微生物学的材料もしくは植物もしくは動物由来の粒子を含む特異的抗原もし くは抗原源の存在および/または量を観察するために用いられてもよい。 他の多くの粒子材料を特徴付けもしくは同定することができ、より一般的な目 的は、同定可能、検出可能な特徴を備えた存在する全ての粒子の横断的な観察を 得ることである。このような特徴の例は、細菌もしくは他の微生物の族の特異的 マーカーもしくは特異的抗原の存在である。サンプル材料の源は、空気伝達材料 に限定されず、水伝達材料にも適用できる。 この方法の特徴は、検出するのに局在化濃度が十分高く、粒子源と溶出された タンパク質との結びつきが維持されるように、可溶性タンパク質が、起源の粒子 の近くに検出可能もしくは特徴付けできる形態で結合されていることである。し かして、この粒子は、別のアッセイ系用のフリー溶液に溶出されると、濃度が低 すぎて測定が困難な分子を含んでもよい。さらに、粒子源と溶出されたタンパク 質との結びつきが失われるであろう。 図面の簡単な説明 図1は、本発明に係る粒子の検出および同定方法の第一の実施態様の4つの工 程を図式的に示すものである。 図2は、本発明に係る粒子の検出および同定方法の第二の実施態様の3つの工 程を図式的に示すものである。 発明を実施する最良の方法 図1(i)に示されているように、種々の粒子10を、タンパク質を結合およ び固定することができるニトロセルロース膜11の表面上に回収する。膜11に 粒子10を維持しながら、多孔性水和ゲルもしくはフィルム12の層を膜11に 積層する(図1(i))。粒子中に存在する可溶性分子13は、水和ゲルもしく はフィルムに含まれる水によって溶出される(図1(iii))。粒子から溶出さ れたあらゆる可溶性タンパク質13は、膜に結合される(図1(iv))。これら の分子は、溶出された粒子の近くに関連づけて固定化され、多数の同定方法に利 用される。分子は、溶出された粒子の近くに関連づけられて膜に結合されている ので、 関心の向けられた分子の存在のみならずそれらを誘導した粒子をも、明確に同定 することができる。 図2は、本発明の別の実施態様を示す。この方法では、粒子10は、タンパク 質を結合しない膜14土に回収される(図2(i))。水和タンパク質結合フィ ルムを、粒子10上に積層する。膜の水分が、粒子10から可溶性タンパク質1 3を溶出し、膜15に結合させる。この分子は固定され、同定および/または特 徴付けに利用される。分子13は、溶出された粒子の近くに再び固定される。こ れは、関心の向けられた分子の源の決定を容易にする。 実施例 ニトロセルロース膜(0.22μm細穴サイズ)の断片(10x10mm)を 、超音波ネブライザー(FISONeb)を用いて、0.3%アガロース(PBS(リ ン酸バッファー生理食塩水)中)で前処理した。アウトプットを下方に向け、狭 いスロット(約10x1mm)を通すために、屈曲したチューブでネブライザー を変更した。アガロース温度は約50℃であった。約10μmの厚みのフィルム ができるまでアガロースエアゾールを適用した。3%までの、より高い濃度のア ガロースを使用することができる。エアゾール化されたアガロースの使用は、ア ガロースフィルムの前処理された紙片を直接適用するより、フィルムとアガロー スとの結合をより安定にする。 続いて、抗原源を適用した。例えば、ダニの糞便粒子もしくはライグラスの花 粉を、アガロース層にまくか埋伏させることができる。次いで、粒子から可溶性 タンパク質を溶出し、これらのタンパク質を膜に結合させるために、フィルムと 粒子を湿気のあるコンテナー内に夜通し貯蔵した。この結合は、粒子の近くに局 在化される。 第二の、0.3%アガロースフィルムの類似した層を、上述したように適用し た。この層は、より厚くてもよい(〜30μ深さ)。新規の層が液層を形成して 粒子を流さないように、あるいは、粒子が最初の位置から乱されないように、フ ィルムをゆっくりと適用することが重要である。 被覆されたフィルムを、0.02%Tween20を含むPBS(PBS/T ween)中に無関係のタンパク質(スキムミルクパウダー、3%)を含む溶液 内で37℃で1時間インキュベートすることによって、ニトロセルロース上の空 いたタンパク質結合部位をブロックした。 ブロックした膜を、PBS/Tweenですすいだ。 ニトロセルロースに結合する抗原を、その抗原に特異的な一次抗血清で検出し た。被覆されたニトロセルロース片の断片を、1:500に希釈された一次抗体 (ウサギの抗ダニもしくは抗ライグラス抗血清)と共にインキュベートした。抗 ダニアレルゲンDerp1もしくはDerp2モノクローナル抗体(バージニア 大学から入手)も、1μg/mlの希釈で用いられる。ヒトのアトピー血清を用 いる場合には、ここのポイントで適用されるが、濃度は1:2〜1:10である 。抗体を3%スキムミルク溶液に希釈し、静かに撹拌しながら室温で2時間イン キュベートする。結合していない一次抗体を除くために、膜を10ml PBS /Tweenを用いて撹拌しながら6回洗浄した。各洗浄は5分間である。 結合した一次抗体を、ラベルされた第二抗体とインキュベートすることによっ て検出した。一次ウサギ抗体を検出するために、3%のスキムミルクおよびPB S/Tweenに1:100の希釈率でヒツジ抗ウサギイムノグロブリン親和性 単離FITC複合抗体(Silenus Brand,カタログ番号:RAF)を用いた。ヒトお よびマウス一次抗体の検出では、適切な特異性の第二抗体を用いることができる 。インキュベーションは、少なくとも1時間である。 PBS/Tweenで夜通しインキュベーションした後、PBS/Tween 中で優しく撹拌しながら5分間5回洗浄することによって膜を洗浄し、結合して いない第二抗体を除去した。断片を90%グリセロール/10%PBS中でスラ イドガラス上に載せ、蛍光顕微鏡(Leitz Orthlux II)下で観察した。 花粉の場合には、粒子がニトロセルロース上の免疫染色のリングによって囲ま れていることが観察された。花粉粒子でないものは染色されていなかった。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年6月3日 【補正内容】 明細書 本願発明は、粒子に関連する関心の向けられた高分子の検出および同定方法に 関する。特に、本発明は、高分子が粒子の特定のクラスに属することを同定でき るように、粒子から高分子を拡散することと、それらの高分子を粒子の近くに結 合することに基づいている。この方法は、高分子を分散する粒子の同定を含んで もよい。 (国際出願時明細書第4頁第4行目〜第5頁第26行目(翻訳文明細書第3頁第 18行目〜第4頁第23行目)が変更された) 本発明は、粒子と関連した高分子種の検出および同定方法からなり、以下の工 程 a)表面上に粒子を回収する工程、 b)もし存在すれば、高分子種を粒子の外に拡散させる工程、 c)拡散された高分子を粒子の近くに非特異的に固定する工程、および d)高分子がもしあれば、結合された高分子とこれらの高分子を拡散した粒子と を近くに維持しながら、高分子の存在もしくは非存在を検出する工程、を含む。 本発明の方法は、患者のアレルギー反応の源の同定に特に適用できる。患者の 近くの空気を採取し、採取された空気中の粒子を回収してもよい。これらの粒子 中の抗原が粒子の外に拡散し、粒子の近くに結合した後に、患者がアレルギーを 示す抗原とアレルギーを示さない抗原とを区別するために、患者の血清を用いて もよい。アレルゲンがその元となる粒子の近くに結合しているので、視覚的もし くは別の方法で粒子を同定することができる。 他の態様では、患者にとって抗原性もしくはアレルギー性の高分子を検出する 方法、およびこれらの高分子と関連する粒子を同定する方法からなり、この方法 は、 a)表面上に粒子を回収する工程、 b)前記粒子に関連する可溶性高分子を粒子の外に拡散させる工程、 c)粒子から拡散された少なくともいくつかの抗原性もしくはアレルギー性高分 子を粒子の近くに非特異的に固定する工程、 d)患者にとって抗原性もしくはアレルギー性の固定された高分子を検出する工 程、および e)高分子と関連する、高分子が拡散された粒子を同定する工程、を含む。 好ましい実施態様では、本発明は、多くのアレルゲンが、それらを保有する粒 子内に濃縮された高度に可溶性のタンパク質として天然に存在するという知見を 利用する。しかして、全体的な抗原暴露は非常に小さいかもしれないか、粒子、 しかして単位体積当たりの抗原濃度は非常に高いことがわかった。粒子から拡散 する大量のアレルゲン分子は容易に視覚化されるので、この発見により抗原保有 粒子の検出が可能になる。この方法は、水流もしくは気流等の液体流から、細菌 、ウイルスもしくは他の生物学的材料の粒子を回収することを含む他の目的に用 いることができる。また、症状の診断を援助するために、排気中の粒子を特徴づ けるためにも用いることができる。必要であれば、検出可能な高分子を拡散させ るために、細菌もしくは他の粒子を溶解した後に、細菌もしくは他の粒子の性質 を確かめてもよい。 請求の範囲 1. a)表面上に粒子を回収する工程、 b)もし存在するなら、高分子種を粒子の外に拡散させる工程、 c)粒子の近くに拡散された高分子を非特異的に固定する工程、および d)高分子がもしあれば、結合した高分子と該高分子を拡散した粒子とを近くに 維持しながら、高分子の存在もしくは非存在を検出する工程、 からなる、粒子に関連した高分子種の検出および同定方法。 2. 表面が、膜の表面、薄層、フィルム、ゲル、これらの多層もしくは合成物 である、請求項1記載の方法。 3. 膜の表面が、ニトロセルロース、ナイロンおよびポリビニリデンジフルオ リドからなる群から選択された物質からなる、請求項2記載の方法。 4. 薄層もしくはフィルムが、アガロース、セルロース、ポリビニルアルコー ルおよびポリアクリルアミドからなる群から選択された物質からなる、請求項2 記載の方法。 5. 表面が、拡散した高分子を結合するように調節され、非特異的に固定に影 響を与える、請求項1記載の方法。 6. 高分子が、水溶性であり、粒子を湿らせることによって粒子の外に拡散さ れる、請求項1記載の方法。 7. 粒子が、溶解されて高分子を拡散する、請求項1記載の方法。 8. 粒子が、濾過もしくは埋伏によって表面に回収される、請求項1記載の方 法。 9. 表面が、粘着物質で被覆され、表面における粒子の保持を増大する、請求 項1記載の方法。 10. 粒子が、表面上に回収された後に、薄層もしくはフィルム、これらの多 層もしくは合成層で積層される、請求項1記載の方法。 11. 薄層もしくはフィルムが水和され、粒子に湿気を与え、粒子から高分子 の拡散を引き起こす、請求項10記載の方法。 12. 層もしくはフィルムが、粒子から拡散された高分子を非特異的に結合す ることができる、請求項10記載の方法。 13. 薄層もしくはフィルムが、アガロース、セルロース、ポリビニルアルコ ールおよびポリアクリルアミドからなる群から選択された材料からなる、請求項 10記載の方法。 14. フィルムもしくは層が、10〜50μmの平均の厚みを備える、請求項 10記載の方法。 15. 表面および薄層もしくはフィルムのいずれも、溶出された高分子と結合 することができず、層もしくはフィルムを粒子に適用した後に、拡散された高分 子を、該高分子を拡散した粒子の近くに非特異的に固定することができる結合も しくは架橋結合試薬が薄層もしくはフィルムの外側表面に適用される、請求項1 0記載の方法。 16. 架橋結合試薬がグルタルアルデヒドである、請求項15記載の方法。 17. 水和し得る物質の薄層もしくはフィルムが、粒子の回収の前に表面に適 用される、請求項1記載の方法。 18. 高分子が、粒子の回収後に薄層もしくはフィルムを水和することによっ て粒子から分散される、請求項17記載の方法。 19. 薄層もしくはフィルムが、高分子の溶出もしくは可溶化、高分子の保存 、および/または免疫原性を増大する基質を含む、請求項10記載の方法。 20. 基質が、洗剤、溶解試薬、沈降試薬およびこれらの混合物からなる群か ら選択される、請求項19記載の方法。 21. 高分子に結合し、レポーター基で直接ラベルされているか、あるいはラ ベルされた第二のプローブに結合しうるプローブを添加することによって高分子 を検出する、請求項1記載の方法。 22. プローブが、アレルギー性もしくは抗原性疾患に罹患している患者のI gEを含む、請求項21記載の方法。 23. 検出された高分子と関連した粒子が同定される、請求項1記載の方法。 24. 粒子が視覚的試験で同定される、請求項23記載の方法。 25. 粒子が特異的結合プローブの使用によって同定される、請求項23記載 の方法。 26. (a)表面上に粒子を回収する工程、 (b)前記粒子と関連する可溶性高分子を粒子の外に拡散させる工程、 (c)粒子の近くに粒子から拡散された少なくともいくつかの抗原性もしくはア レルギー性高分子を固定する工程、 (d)患者にとって抗原性もしくはアレルギー性の固定された高分子を検出する 工程、および e)高分子と関連する、高分子を拡散した粒子を同定する工程、 からなる、患者にとって抗原性もしくはアレルギー性の高分子の検出および高分 子が関連する粒子の同定方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM, TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. a)表面上に粒子を回収する工程、 b)もし存在するなら、高分子種を粒子の外に拡散させる工程、 c)粒子の近くに拡散された高分子を固定する工程、および d)高分子がもしあれば、結合した高分子と該高分子を拡散した粒子とを近くに 維持しながら、高分子の存在もしくは非存在を検出する工程、 を含む、粒子と結びついた高分子種の検出および同定方法。 2. 表面が膜の表面である、請求項1記載の方法。 3. 表面が、固定に影響するように、拡散された高分子を結合するように調節 される、請求項1記載の方法。 4. 表面が、ニトロセルロース、ナイロンおよびポリビニリジンフルオリドか らなる群から選択された物質からなる、請求項3記載の方法。 5. 高分子が、水溶性であり、粒子を湿らせることによって粒子の外に拡散さ れる、請求項1記載の方法。 6. 粒子が、溶解されて高分子を拡散する、請求項1記載の方法。 7. 粒子が、濾過もしくは埋伏によって表面に回収される、請求項1記載の方 法。 8. 表面が、粘着物質で被覆され、表面における粒子の保持を増大する、請求 項1記載の方法。 9. 粒子が、表面上に回収された後に、薄層もしくはフィルムで積層される、 請求項1記載の方法。 10. 薄層もしくはフィルムが水和され、粒子に湿気を与え、粒子から高分子 の拡散を引き起こす、請求項9記載の方法。 11. 層もしくはフィルムが、粒子から拡散された高分子に結合することがで きる、請求項9記載の方法。 12. 薄層もしくはフィルムが、アガロースおよびポリアクリルアミドからな る群から選択された材料からなる、請求項9記載の方法。 13. フィルムもしくは層が、10〜50μmの平均の厚みを備える、請求項 9記載の方法。 14. 表面および薄層もしくはフィルムのいずれも、溶出された高分子と結合 することができず、層もしくはフィルムを粒子に適用した後に、拡散された高分 子を、該高分子を拡散した粒子の近くに固定することができる結合もしくは架橋 結合試薬が薄層もしくはフィルムの外側表面に適用される、請求項9記載の方法 。 15. 架橋結合試薬がグルタルアルデヒドである、請求項14記載の方法。 16. 水和し得る物質の薄層もしくはフィルムが、粒子の回収の前に表面に適 用される、請求項1記載の方法。 17. 高分子が、粒子の回収後に薄層もしくはフィルムを水和することによっ て粒子から分散される、請求項16記載の方法。 18. 薄層もしくはフィルムが、高分子の可溶化における溶出、高分子の保存 、および/または免疫原性を増大する基質を含む、請求項9記載の方法。 19. 基質が、洗剤、溶解試薬、沈降試薬およびこれらの混合物からなる群か ら選択される、請求項18記載の方法。 20. 高分子に結合し、レポーター基で直接ラベルされているか、あるいはラ ベルされた第二のプローブに結合しうるプローブを添加することによって高分子 を検出する、請求項1記載の方法。 21. プローブが、アレルギー性もしくは抗原性疾患に罹患している患者のI gEを含む、請求項1記載の方法。 22. 検出された高分子と結びつけられた粒子が同定される、請求項1記載の 方法。 23. 粒子が視覚的試験で同定される、請求項22記載の方法。 24. 粒子が特異的結合プローブの使用によって同定される、請求項22記載 の方法。 25. (a)表面上に粒子を回収する工程、 (b)前記粒子と結びついた可溶性高分子を粒子の外に拡散させる工程、 (c)粒子の近くに粒子から拡散された少なくともいくつかの抗原性もしくはア レルギー性高分子を固定する工程、 (d)患者にとって抗原性もしくはアレルギー性の固定された高分子を検出する 工程、および e)高分子と結びついた、高分子が拡散された粒子を同定する工程、 を含む、患者にとって抗原性もしくはアレルギー性の高分子の検出および高分子 が結びついた粒子の同定方法。
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