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JPH1046013A - 生分解性樹脂組成物 - Google Patents

生分解性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH1046013A
JPH1046013A JP8201840A JP20184096A JPH1046013A JP H1046013 A JPH1046013 A JP H1046013A JP 8201840 A JP8201840 A JP 8201840A JP 20184096 A JP20184096 A JP 20184096A JP H1046013 A JPH1046013 A JP H1046013A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
resin composition
biodegradable resin
parts
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8201840A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitomi Miura
仁美 三浦
Yozo Kirie
洋三 桐榮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP8201840A priority Critical patent/JPH1046013A/ja
Publication of JPH1046013A publication Critical patent/JPH1046013A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 延伸処理等の複雑な工程を経ることなく優れ
た柔軟性を発揮すると共に、良好な成形性や生分解性を
有し、広範囲な用途に好適に用いられる生分解性樹脂組
成物を提供することを課題とする。 【解決手段】 下記(a)成分、(b)成分及び(c)
成分を混合し、反応させて成ることを特徴とする生分解
性樹脂組成物、及び、(a)成分100重量部に対し
(b)成分が1〜70重量部含有されていると共に、
(a)成分及び(b)成分の合計量100重量部に対し
(c)成分が0.5〜25重量部含有されていることを
特徴とする生分解性樹脂組成物。 (a)成分:200℃における溶融粘度が1000〜1
00000ポアズである脂肪族ポリエステル (b)成分:数平均分子量が500〜5000である脂
肪族ポリエステル (c)成分:多官能イソシアネート化合物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柔軟性及び生分解
性に優れ、フィルム、容器、繊維等、広範囲な用途に好
適に用いられる生分解性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保全に対する社会的要求の高
まりに伴い、微生物等により分解され得る生分解性ポリ
マーが注目されている。上記生分解性ポリマーの具体例
としては、ポリヒドロキシブチレート、ポリカプロラク
トン、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート等の溶融成
形可能な脂肪族ポリエステルが挙げられる。
【0003】しかし、上記従来の脂肪族ポリエステル
は、柔軟性が不十分であるため、包装用フィルムやブロ
ー成形による容器類等の用途においては実用性に乏しか
ったり、成形性に難点がある等の問題点がある。
【0004】上記問題点に対応するため、生分解性樹脂
組成物の柔軟性や成形性を改良する種々の試みがなされ
ている。
【0005】例えば、特開平5−148352号公報で
は、「数平均分子量が4000以上のポリラクタイドの
融点以上の熔融状態で、ポリラクタイド100重量部に
対して、0.1〜5重量部のジイソシアナートを添加、
反応させることを特徴とする、ウレタン結合を含むポリ
ラクタイドの製造方法」が提案されており、又、特開平
5−279445号公報では、「数平均分子量が500
0以上のポリカプロラクトンに、その融点以上の熔融状
態で、該ポリカプロラクトン100重量部当り0.1〜
5重量部の多価イソシアナートを反応させることを特徴
とするウレタン結合を含むポリカプロラクトンの製造方
法」が提案されており、更に、特開平5−287043
号公報では、「特定の化学構造式で表されるポリエステ
ルジオールとジイソシアナートとの反応で得られ、特定
の化学構造式で表される、数平均分子量が10000以
上で、かつオルトクロロフェノールの10%溶液の25
℃における粘度が10ポイズ以上である、ウレタン結合
を含む脂肪族ポリエステル」が提案されている。
【0006】しかし、上記一連の提案による生分解性樹
脂組成物は、引張り強度や成形性は改良されているもの
の、いずれも柔軟性が不十分である。
【0007】又、特開平6−157704号公報では、
「融点が100℃以上、数平均分子量が5000以上で
あり、かつ無機または有機のリン化合物で脱グリコール
反応で用いた残存する触媒の作用を消失させた脂肪族ポ
リエステル99〜20重量%と融点が100℃未満、数
平均分子量が5000以上であり、かつ無機または有機
のリン化合物で脱グリコール反応で用いた残存する触媒
の作用を消失させた脂肪族ポリエステル1〜80重量%
とを熔融混合し、この混合ポリエステル100重量部
に、0.1〜5重量部の多価イソシアナートを添加反応
させることよりなるブロックポリエステルの製造方法」
が提案されている。
【0008】しかし、上記提案による生分解性樹脂組成
物を用いて良好な柔軟性や破断伸度を有する成形体を得
るには、例えば一軸延伸等のポリマーを配向させる工程
を行う必要があり成形方法が限定される。
【0009】以上のように、優れた柔軟性と良好な成形
性や生分解性を有し、フィルム、容器、繊維等広範囲な
用途に好適に用いられる生分解性樹脂組成物は実用化さ
れていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するため、延伸処理等の複雑な工程を経る
ことなく優れた柔軟性を発揮すると共に、良好な成形性
や生分解性を有し、広範囲な用途に好適に用いられる生
分解性樹脂組成物を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明(以
下、「第1発明」と記す)による生分解性樹脂組成物
は、下記(a)成分、(b)成分及び(c)成分を混合
し、反応させて成ることを特徴とする。 (a)成分:200℃における溶融粘度が1000〜1
00000ポアズである脂肪族ポリエステル (b)成分:数平均分子量が500〜5000である脂
肪族ポリエステル (c)成分:多官能イソシアネート化合物
【0012】又、請求項2記載の発明(以下、「第2発
明」と記す)による生分解性樹脂組成物は、上記第1発
明による生分解性樹脂組成物において、(a)成分10
0重量部に対し(b)成分が1〜70重量部含有されて
おり、且つ、(a)成分及び(b)成分の合計量100
重量部に対し(c)成分が0.5〜25重量部含有され
ていることを特徴とする。
【0013】更に、請求項3記載の発明(以下、「第3
発明」と記す)による生分解性樹脂組成物は、上記第1
発明又は第2発明による生分解性樹脂組成物において、
(b)成分がカプロラクトンのオリゴマーであることを
特徴とする。
【0014】第1発明による生分解性樹脂組成物は、
(a)成分として用いられる200℃における溶融粘度
が1000〜100000ポアズである脂肪族ポリエス
テル、(b)成分として用いられる数平均分子量が50
0〜5000である脂肪族ポリエステル、及び、(c)
成分として用いられる多官能イソシアネート化合物から
構成される。
【0015】第1発明は、上記範囲の溶融粘度によって
規定される高分子量成分(a)、及び、上記範囲の数平
均分子量によって規定される低分子量成分(b)を組合
せて用いることにより、得られる生分解性樹脂組成物に
優れた柔軟性を付与するものである。
【0016】第1発明による生分解性樹脂組成物に
(a)成分及び(b)成分として用いられる脂肪族ポリ
エステルとは、芳香族環を含有しないモノマーのみを用
いて合成されたポリエステルである。上記脂肪族ポリエ
ステルの種類は、特に限定されるものではないが、直鎖
状の構造を有する脂肪族ポリエステルである方が、生分
解速度の大きな生分解性樹脂組成物を与えるので好まし
い。
【0017】上記脂肪族ポリエステルの合成方法として
は、特に限定されるものではないが、例えば、多価アル
コールと脂肪族ジカルボン酸との縮合重合、ヒドロキシ
基含有カルボン酸の重合、カプロラクトンの開環重合等
従来公知の方法が挙げられる。
【0018】上記多価アルコールとしては、特に限定さ
れるものではないが、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリブチレングリコール、ブタンジオ
ール1,4、ヘキサンジオール1,6等が挙げられる。
又、上記脂肪族ジカルボン酸としては、特に限定される
ものではないが、アジピン酸、琥珀酸、無水琥珀酸等が
挙げられる。
【0019】第1発明による生分解性樹脂組成物に
(a)成分又は(b)成分として用いられる脂肪族ポリ
エステルの具体例としては、特に限定されるものではな
いが、ポリエチレンアジペート、ポリプロピレンアジペ
ート、ポリブチレンアジペート、ポリヘキシルアジペー
ト、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネ
ートアジペート、ポリカプロラクトン等が挙げられ、こ
れらの1種もしくは2種以上が好適に用いられる。なか
でも両末端に水酸基を有する脂肪族ポリエステルは、
(c)成分である多官能イソシアネート化合物との反応
性に富むので、より好適に用いられる。
【0020】第1発明においては、(a)成分である上
記脂肪族ポリエステルの200℃における溶融粘度が1
000〜100000ポアズであることが必要である。
尚、ここで言う溶融粘度とは下記の方法で測定された溶
融粘度である。 〔溶融粘度測定方法〕測定装置 :平行円板型レオメータRMS(東洋精機社
製)測定条件 :温度200℃、ひずみ20%、振動数1ra
d/秒
【0021】上記(a)成分である脂肪族ポリエステル
の200℃における溶融粘度が1000ポアズ未満であ
ると、得られる生分解性樹脂組成物の機械的強度が不十
分となり、逆に100000ポアズを超えると、得られ
る生分解性樹脂組成物の加熱溶融時の流動性が乏しくな
って成形性が低下する。
【0022】尚、上記200℃における溶融粘度が10
00〜100000ポアズである脂肪族ポリエステルは
数平均分子量が20000〜170000である。
【0023】又、第1発明においては、(b)成分であ
る上記脂肪族ポリエステルの数平均分子量が500〜5
000であることが必要である。尚、ここで言う数平均
分子量とは下記の方法で測定された数平均分子量であ
る。 〔数平均分子量測定方法〕測定装置 :昭和電工社製カラム「shodex K−8
02,K−803,K−804」によるGPC測定測定条件 :移動相クロロホルム、流量1ml/分
【0024】上記(b)成分である脂肪族ポリエステル
の数平均分子量が500未満であると、得られる生分解
性樹脂組成物の機械的強度が不十分となり、逆に500
0を超えると、得られる生分解性樹脂組成物の弾性率が
高くなり、最終的に得られる成形体の柔軟性が低下す
る。
【0025】第1発明による生分解性樹脂組成物に
(c)成分として用いられる多官能イソシアネート化合
物の具体例としては、特に限定されるものではないが、
ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネート、3−イソシアネ
ートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイ
ソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジ
イソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート類、2,4
−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソ
シアネート、2,4−トリレンジイソシアネートと2,
6−トリレンジイソシアネートとの混合イソシアネー
ト、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、水
素化ジフェニルメタンジイソシアネート、ジフェニルメ
チルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイ
ソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート等の芳香族ジイソシアネート類、トリメチロールプ
ロパンとトルイレンジイソシアネートとのアダクト体、
トリメチロールプロパンと1,6−ヘキサメチレンジイ
ソシアネートとのアダクト体等のトリイソシアネート類
等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が好適に
用いられるが、なかでもジイソシアネート類の1種もし
くは2種以上がより好適に用いられる。
【0026】上記多官能イソシアネート化合物のなかで
も、生分解性樹脂組成物の柔軟性の向上を重視する場合
には、電子吸引性である芳香環がイソシアネート基に隣
接した構造を有するジフェニルメタンジイソシアネート
のような芳香族ジイソシアネートがより好適に用いら
れ、又、生分解性樹脂組成物の生分解性向上を重視する
場合には、分子鎖中に芳香環を含有しないヘキサメチレ
ンジイソシアネートのような脂肪族ジイソシアネートが
より好適に用いられる。
【0027】上記多官能イソシアネート化合物中のイソ
シアネート基は、前記(a)成分及び/又は前記(b)
成分中の水酸基と反応して、(a)成分及び/又は
(b)成分そのものの鎖延長、及び、(a)成分と
(b)成分との共鎖延長を生じさせるため、得られる生
分解性樹脂組成物の柔軟性を著しく向上させる。
【0028】第1発明による生分解性樹脂組成物の製造
方法は、特別なものではなく、上記(a)成分、(b)
成分及び(c)成分の各所定量を、一軸押出機、二軸押
出機、バンバリーミキサー、混練ロール、ブラベンダ
ー、プラストグラフ、ニーダー等の公知の混合装置を用
いて、100〜300℃程度の温度で3〜15分間程
度、常法により混合すれば良い。
【0029】上記製造において、(c)成分は、(a)
成分と(b)成分を予め混合した後に添加混合しても良
く、これらの3成分を同時に混合しても良い。
【0030】次に、第2発明による生分解性樹脂組成物
は、上述した第1発明による生分解性樹脂組成物におい
て、(a)成分100重量部に対し(b)成分が1〜7
0重量部含有されており、且つ、(a)成分及び(b)
成分の合計量100重量部に対し(c)成分が0.5〜
25重量部、好ましくは1〜20重量部、より好ましく
は3〜15重量部、含有されていることが必要である。
【0031】第2発明による生分解性樹脂組成物におい
て、(a)成分100重量部に対する(b)成分の含有
量が1重量部未満であると、得られる生分解性樹脂組成
物の弾性率が高くなって、最終的に得られる成形体の柔
軟性が低下し、逆に70重量部を超えると、鎖延長され
ない(b)成分の残存量が多くなって、最終的に得られ
る成形体の破断伸度が十分に向上しないと共に、成形体
表面に(b)成分がブリードアウトしがちとなり、良好
な成形体を得ることが困難となる。
【0032】又、第2発明による生分解性樹脂組成物に
おいて、上記(a)成分及び(b)成分の合計量100
重量部に対する前記(c)成分の含有量が0.5重量部
未満であると、(a)成分及び/又は(b)成分そのも
のの鎖延長や(a)成分と(b)成分との共鎖延長によ
る柔軟性向上効果を十分に得られず、逆に25重量部を
超えると、過剰のイソシアネート基が分子間の架橋を惹
起してゲル分率の増加を招き、生分解性樹脂組成物の柔
軟性や成形性が低下する。
【0033】次に、第3発明による生分解性樹脂組成物
は、上述した第1発明又は第2発明による生分解性樹脂
組成物において、(b)成分である数平均分子量が50
0〜5000である脂肪族ポリエステルがカプロラクト
ンのオリゴマーであることが必要である。
【0034】上記カプロラクトンのオリゴマーとは、カ
プロラクトンを開環重合して得られる数平均分子量が5
00〜5000であるポリカプロラクトンを意味する。
【0035】(b)成分として上記カプロラクトンのオ
リゴマーを用いることにより、低い弾性率と高い柔軟性
を併せ持つ生分解性樹脂組成物を得ることが出来る。
【0036】第1発明〜第3発明による生分解性樹脂組
成物には、本発明の課題達成を阻害しない範囲で必要に
応じて、増量剤、着色剤、補強剤、ワックス類等の各種
添加剤の1種もしくは2種以上が含有されていても良
い。
【0037】上記増量剤の具体例としては、特に限定さ
れるものではないが、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、炭酸バリウム、水酸化マグネシウム、水酸
化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウ
ム、珪藻土、長石粉、マイカ、クレー、シリカ、アルミ
ナ、ガラス粉、ステンレス、アルミニウム、銅、磁鉄等
の無機質粉末や澱粉類、木粉、セルロース、キチン、キ
トサン、コラーゲン、ケラチン、フィブロイン等の有機
質粉末等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が
好適に用いられるが、なかでも生分解速度が大きい澱粉
類がより好適に用いられる。
【0038】上記澱粉類の具体例としては、特に限定さ
れるものではないが、とうもろこし、小麦、馬鈴薯、
米、タピオカ、甘薯等から得られる生澱粉、α澱粉等の
物理的に変性された澱粉、酸化澱粉、エステル化澱粉、
エーテル化澱粉、架橋澱粉等の化学的に変性された澱
粉、デキストリンやアミロース等の酵素変性澱粉等が挙
げられ、これらの1種もしくは2種以上が好適に用いら
れる。又、上記澱粉類の形状は、特に限定されるもので
はなく、塊茎状であっても良いし顆粒状であっても良
い。
【0039】又、上記澱粉類は、(a)成分又は(b)
成分である前記脂肪族ポリエステルとの混合時における
加水分解を防止するために、80℃−2時間程度の条件
で予め乾燥したものを用いることが好ましい。
【0040】第1発明〜第3発明による生分解性樹脂組
成物は、成形加工後、未延伸の状態で使用することも出
来るし、一軸延伸や二軸延伸等の後加工を行った状態で
使用することも勿論出来る。
【0041】
【作用】第1発明による生分解性樹脂組成物は、特定の
溶融粘度を有する脂肪族ポリエステルと特定の数平均分
子量を有する脂肪族ポリエステルが混合されており、且
つ、上記脂肪族ポリエステルが多官能イソシアネート化
合物により鎖延長及び/又は共鎖延長されているので、
優れた柔軟性と生分解性を発揮する。
【0042】又、第2発明による生分解性樹脂組成物
は、上記第1発明による生分解性樹脂組成物において、
特定の溶融粘度を有する脂肪族ポリエステルの特定量に
対し特定の数平均分子量を有する脂肪族ポリエステルの
特定量が混合されており、且つ、上記脂肪族ポリエステ
ルの合計の特定量に対し多官能イソシアネート化合物の
特定量が混合され、上記脂肪族ポリエステルが鎖延長及
び/又は共鎖延長されているので、優れた柔軟性と生分
解性を発揮する。
【0043】更に、第3発明による生分解性樹脂組成物
は、上記第1発明又は第2発明による生分解性樹脂組成
物において、特定の数平均分子量を有する脂肪族ポリエ
ステルとしてカプロラクトンのオリゴマーを用いるの
で、一段と優れた柔軟性と生分解性を発揮する。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例に限
定されるものではない。尚、実施例中の「部」は「重量
部」を意味し、「溶融粘度」は「200℃における溶融
粘度」を意味し、「分子量」は「数平均分子量」を意味
する。
【0045】(実施例1)
【0046】(1)生分解性樹脂組成物の製造 ラボプラストミル(東洋精機社製)中に、(a)成分と
して溶融粘度が5000ポアズであるポリカプロラクト
ン100部及び(b)成分として分子量が2000であ
るポリカプロラクトン11部を投入し、180℃で3分
間混合した後、得られた混合物100部に対し、(c)
成分として4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト(以下、「MDI」と記す)5部を添加し、180℃
でさらに10分間混合して、生分解性樹脂組成物を得
た。
【0047】(2)成形体の作製 油圧プレス機(東洋精機社製)を用いて、上記で得られ
た生分解性樹脂組成物を0.4mm厚のシート状に成形
し、未延伸のシート状成形体を得た。
【0048】(3)評価 上記で得られた成形体の性能(伸度、弾性率、生
分解度)を以下の方法で評価した。その結果は表1に示
すとおりであった。尚、評価は特に記載の無いかぎり2
3℃−65%RHの恒温恒湿室内で行った。
【0049】伸度、及び、弾性率 シート状成形体(0.4mm厚)を1号ダンベルで打ち
抜いて測定用試料を準備した。次いで、テンシロン(O
RIENTEC社製)を用いて、引張速度200mm/
分で、得られた試料の引張試験を行って、伸度(%)及
び弾性率(kg/mm2 )を求めた。
【0050】生分解度 5mm角程度に小さく裁断されたシート状成形体(0.
4mm厚)を液体窒素中に投入して成形体のガラス転移
温度以下に冷却した後、ドライアイス片数個と共に、パ
ーソナルミルSCM−40A粉砕機(SIBATA社
製)で粉砕し、平均粒径0.8mmの測定用粉体を準備
した。
【0051】JIS K−6950「プラスチック−活
性汚泥による好気的生分解度試験方法」に準拠し、生分
解性評価装置としてクーロメータOM3001A型(大
倉電気社製)及び活性汚泥として活性汚泥Aを用いて、
得られた粉体の生分解度試験を行い、次式により、28
日後の生分解度(%)を求めた。 DB =〔(S−B)/ThOD〕×100 DB :プラスチック又は対照物質の28日後の生分解度
(%) S:生物試験用培養液又は対照物質用培養液の28日後
のBOD値(mg) B:生物空試験用培養液のBOD値(mg) ThOD:プラスチック又は対照物質を完全に酸化する
のに必要とする酸素消費量の計算値(理論酸素要求量,
mg)
【0052】(実施例2)生分解性樹脂組成物の製造に
おいて、(b)成分であるポリカプロラクトン(分子量
2000)の量を20部としたこと以外は実施例1と同
様にして生分解性樹脂組成物を得た。
【0053】(実施例3)生分解性樹脂組成物の製造に
おいて、(b)成分であるポリカプロラクトン(分子量
2000)の量を67部とし、(c)成分であるMDI
の量を5.8部としたこと以外は実施例1と同様にして
生分解性樹脂組成物を得た。
【0054】(実施例4)生分解性樹脂組成物の製造に
おいて、(a)成分として溶融粘度が10000ポアズ
であるポリブチレンサクシネートアジペート100部及
び(b)成分として分子量が2000であるポリカプロ
ラクトン11部を用いたこと以外は実施例1と同様にし
て生分解性樹脂組成物を得た。
【0055】(実施例5)生分解性樹脂組成物の製造に
おいて、(b)成分であるポリカプロラクトン(分子量
2000)の量を20部としたこと以外は実施例4と同
様にして生分解性樹脂組成物を得た。
【0056】(実施例6)生分解性樹脂組成物の製造に
おいて、(b)成分であるポリカプロラクトン(分子量
2000)の量を67部とし、(c)成分であるMDI
の量を5.8部としたこと以外は実施例4と同様にして
生分解性樹脂組成物を得た。
【0057】(実施例7)生分解性樹脂組成物の製造に
おいて、(a)成分として溶融粘度が6400ポアズで
あるポリブチレンサクシネート100部及び(b)成分
としてポリカプロラクトン(分子量2000)20部を
用いたこと以外は実施例1と同様にして生分解性樹脂組
成物を得た。
【0058】(実施例8)生分解性樹脂組成物の製造に
おいて、(a)成分として溶融粘度が100000ポア
ズであるポリカプロラクトン100部及び(b)成分と
してポリカプロラクトン(分子量2000)20部を用
い、(a)成分と(b)成分との合計量100部に対す
る(c)成分としてのMDIの量を2部としたこと以外
は実施例1と同様にして生分解性樹脂組成物を得た。
【0059】(比較例1)生分解性樹脂組成物の製造に
おいて、(b)成分及び(c)成分を含有させることな
く、(a)成分として溶融粘度が5000ポアズである
ポリカプロラクトン100部を用い、180℃で5分間
混合したこと以外は実施例1と同様にして生分解性樹脂
組成物を得た。
【0060】(比較例2)生分解性樹脂組成物の製造に
おいて、(a)成分として溶融粘度が6400ポアズで
あるポリブチレンサクシネート100部を用いたこと以
外は比較例1と同様にして生分解性樹脂組成物を得た。
【0061】(比較例3)生分解性樹脂組成物の製造に
おいて、(a)成分として溶融粘度が10000ポアズ
であるポリブチレンサクシネートアジペート100部を
用いたこと以外は比較例1と同様にして生分解性樹脂組
成物を得た。
【0062】(比較例4)生分解性樹脂組成物の製造に
おいて、(b)成分を含有させることなく、(a)成分
として溶融粘度が5000ポアズであるポリカプロラク
トン100部を用い、180℃で2分間混合した後、
(c)成分としてMDI3部を添加し、180℃でさら
に8分間混合して生分解性樹脂組成物を得た。
【0063】(比較例5)生分解性樹脂組成物の製造に
おいて、(a)成分として溶融粘度が6400ポアズで
あるポリブチレンサクシネート100部を用いたこと以
外は比較例4と同様にして生分解性樹脂組成物を得た。
【0064】(比較例6)生分解性樹脂組成物の製造に
おいて、(a)成分として溶融粘度が10000ポアズ
であるポリブチレンサクシネートアジペート100部を
用いたこと以外は比較例4と同様にして生分解性樹脂組
成物を得た。
【0065】(比較例7)生分解性樹脂組成物の製造に
おいて、(c)成分を含有させることなく、(a)成分
として溶融粘度が5000ポアズであるポリカプロラク
トン100部及び(b)成分として分子量が2000で
あるポリカプロラクトン20部を用い、180℃で5分
間混合して生分解性樹脂組成物を得た。
【0066】(比較例8)生分解性樹脂組成物の製造に
おいて、(a)成分として溶融粘度が6400ポアズで
あるポリブチレンサクシネート100部を用いたこと以
外は比較例7と同様にして生分解性樹脂組成物を得た。
【0067】(比較例9)生分解性樹脂組成物の製造に
おいて、(a)成分として溶融粘度が10000ポアズ
であるポリブチレンサクシネートアジペート100部を
用いたこと以外は比較例7と同様にして生分解性樹脂組
成物を得た。
【0068】(比較例10)生分解性樹脂組成物の製造
において、(a)成分として溶融粘度が200000ポ
アズであるポリカプロラクトン100部を用いたこと以
外は実施例2と同様にして生分解性樹脂組成物を得た。
得られた生分解性樹脂組成物を用い、実施例1と同様に
して厚み0.4mmのシート状成形体の作製を試みた
が、生分解性樹脂組成物の流動性が悪く、均一な厚みの
成形体を得ることが出来なかったので性能評価は行わな
かった。
【0069】実施例2〜8で得られた7種類の生分解性
樹脂組成物を用い、実施例1と同様にして7種類の未延
伸のシート状成形体(0.4mm厚)を作製した。次い
で、得られた7種類の成形体の性能を実施例1と同様に
して評価した。その結果は表1に示すとおりであった。
【0070】又、比較例1〜9で得られた9種類の生分
解性樹脂組成物を用い、実施例1と同様にして9種類の
未延伸のシート状成形体(0.4mm厚)を作製した。
次いで、得られた9種類の成形体の性能を実施例1と同
様にして評価した。その結果は表2に示すとおりであっ
た。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】
【発明の効果】以上述べたように、第1発明〜第3発明
による生分解性樹脂組成物は、延伸処理等の複雑な工程
を経ることなく優れた柔軟性を発揮すると共に、良好な
成形性や生分解性を有するので、フィルム、容器、繊維
等、広範囲な用途に好適に用いられる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)成分、(b)成分及び(c)
    成分を混合し、反応させて成ることを特徴とする生分解
    性樹脂組成物。 (a)成分:200℃における溶融粘度が1000〜1
    00000ポアズである脂肪族ポリエステル (b)成分:数平均分子量が500〜5000である脂
    肪族ポリエステル (c)成分:多官能イソシアネート化合物
  2. 【請求項2】 (a)成分100重量部に対し(b)成
    分が1〜70重量部含有されており、且つ、(a)成分
    及び(b)成分の合計量100重量部に対し(c)成分
    が0.5〜25重量部含有されていることを特徴とする
    請求項1記載の生分解性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (b)成分がカプロラクトンのオリゴマ
    ーであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    生分解性樹脂組成物。
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