JPH10338923A - 水中埋立装置及び水中埋立方法 - Google Patents
水中埋立装置及び水中埋立方法Info
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- JPH10338923A JPH10338923A JP15141597A JP15141597A JPH10338923A JP H10338923 A JPH10338923 A JP H10338923A JP 15141597 A JP15141597 A JP 15141597A JP 15141597 A JP15141597 A JP 15141597A JP H10338923 A JPH10338923 A JP H10338923A
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- Japan
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- pressure hose
- landfill
- underwater
- water
- discharge
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- Pending
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- Underground Or Underwater Handling Of Building Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 流動性を有する改良土を水中に埋め立てる際
に、改良土の埋立位置までの搬送を容易とするととも
に、埋立時の改良土の分離を防止する。さらに、改良土
を埋め立てる埋立装置にかかる設備コストを低減する。 【解決手段】 台船1は、埋立土を圧送する圧送ポンプ
2及び高圧ホース3を有する。高圧ホース3は、延伸装
置4により引き上げ・繰り出しが行われ、水中に垂下さ
れた先端部が上下する。また、延伸装置4は、高圧ホー
ス3をコンパクトにまとめた状態で引き上げられるの
で、台船1のスペースを有効利用できる。また、高圧ホ
ース3の水中部分は、伸縮するテレスコピック管5に保
護されているが、テレスコピック管5が伸縮するのでこ
れを吊り上げるために高い櫓を必要としない。また、高
圧ホース3の先端部には、スクリュー装置6が取り付け
られ、水の侵入の防止と、埋立土の吐出量の調整及び定
量化を行う。
に、改良土の埋立位置までの搬送を容易とするととも
に、埋立時の改良土の分離を防止する。さらに、改良土
を埋め立てる埋立装置にかかる設備コストを低減する。 【解決手段】 台船1は、埋立土を圧送する圧送ポンプ
2及び高圧ホース3を有する。高圧ホース3は、延伸装
置4により引き上げ・繰り出しが行われ、水中に垂下さ
れた先端部が上下する。また、延伸装置4は、高圧ホー
ス3をコンパクトにまとめた状態で引き上げられるの
で、台船1のスペースを有効利用できる。また、高圧ホ
ース3の水中部分は、伸縮するテレスコピック管5に保
護されているが、テレスコピック管5が伸縮するのでこ
れを吊り上げるために高い櫓を必要としない。また、高
圧ホース3の先端部には、スクリュー装置6が取り付け
られ、水の侵入の防止と、埋立土の吐出量の調整及び定
量化を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧送ポンプで圧送
可能な流動性を有する埋立土を水中に打設するための水
中埋立装置及び水中埋立方法に関する。
可能な流動性を有する埋立土を水中に打設するための水
中埋立装置及び水中埋立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、浚渫軟泥土(軟弱土)等の比較的
含水量の多い土砂の処理方法として、埋立土として有効
利用することが行われている。すなわち、例えば、浚渫
軟泥土のような含水量の多い土砂にセメント系固化材等
の改良材を添加して改良土とし、これを埋立土として利
用するものである。このような改良土の埋立方法として
は、例えば、改良土を水中に投下する方法や、改良土を
水中までポンプで圧送する方法や、トレミー管を用いる
ような方法などがある。
含水量の多い土砂の処理方法として、埋立土として有効
利用することが行われている。すなわち、例えば、浚渫
軟泥土のような含水量の多い土砂にセメント系固化材等
の改良材を添加して改良土とし、これを埋立土として利
用するものである。このような改良土の埋立方法として
は、例えば、改良土を水中に投下する方法や、改良土を
水中までポンプで圧送する方法や、トレミー管を用いる
ような方法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、改良土を単
純に水中に投下した場合には、改良土が水中を自由落下
することによりその成分が分離し、改良土の品質が低下
するとともに、改良土が水中を自由落下する際に、改良
土の一部が水中に分散して水の汚濁が生じることにな
る。また、改良土を水中までポンプで圧送する場合に
は、例えば、台船上から改良土をホースで水底まで圧送
することになるが、この際に、ホースの吐出口と水底と
の間に距離があると、この部分で改良土が自由落下する
ことになるので、ホースの吐出口と水底との距離をでき
るだけ短くする必要がある。
純に水中に投下した場合には、改良土が水中を自由落下
することによりその成分が分離し、改良土の品質が低下
するとともに、改良土が水中を自由落下する際に、改良
土の一部が水中に分散して水の汚濁が生じることにな
る。また、改良土を水中までポンプで圧送する場合に
は、例えば、台船上から改良土をホースで水底まで圧送
することになるが、この際に、ホースの吐出口と水底と
の間に距離があると、この部分で改良土が自由落下する
ことになるので、ホースの吐出口と水底との距離をでき
るだけ短くする必要がある。
【0004】従って、高低差のある水底に沿って埋め立
てを行う場合や、水底から順次上に高く埋め立てを行っ
ていく場合には、ホースの下端部を上下に移動させる必
要があり、ホースの下端部を上昇させる場合には、ホー
スが台船上に引き上げられることになるが、この引き上
げられたホースが台船上で大きなスペースを占めること
になり、引き上げられたホースが作業の邪魔になるとと
もに、引き上げられたホースの取り扱いにクレーン等の
設備が必要であった。
てを行う場合や、水底から順次上に高く埋め立てを行っ
ていく場合には、ホースの下端部を上下に移動させる必
要があり、ホースの下端部を上昇させる場合には、ホー
スが台船上に引き上げられることになるが、この引き上
げられたホースが台船上で大きなスペースを占めること
になり、引き上げられたホースが作業の邪魔になるとと
もに、引き上げられたホースの取り扱いにクレーン等の
設備が必要であった。
【0005】また、ホースを覆って保護する保護管を用
いる場合には、保護管を上下させるための櫓やクレーン
等を設ける必要があり、特に深い深度に保護管を対応さ
せるためには、保護管が長くなり、保護管を上下させる
のに高い櫓等の設備が必要となる。また、流動性が極め
て高い改良土を配管で水中に送り込んだ場合には、配管
内に水が侵入する可能性があり、このような場合には、
配管内で改良土が水中を自由落下するのに近い状態とな
ってしまう。
いる場合には、保護管を上下させるための櫓やクレーン
等を設ける必要があり、特に深い深度に保護管を対応さ
せるためには、保護管が長くなり、保護管を上下させる
のに高い櫓等の設備が必要となる。また、流動性が極め
て高い改良土を配管で水中に送り込んだ場合には、配管
内に水が侵入する可能性があり、このような場合には、
配管内で改良土が水中を自由落下するのに近い状態とな
ってしまう。
【0006】また、トレミー管を用いた場合にも、トレ
ミー管を上下するためにクレーンや櫓が必要となる。ま
た、トレミー管内においても水が侵入する可能性があ
り、これを防止する機構を設ける必要がある。また、改
良土を埋立位置までベルトコンベアで搬送するものとし
た場合には、乗り継ぎ部などの非連続部が生じることに
なり、改良土を空気圧送で搬送する場合にもエアー解放
部などの非連続部が生じることになり、これらの搬送方
法では、移送効率が悪く、装置のコストが高くなり、装
置の設置スペースが広くなるといった問題がある。
ミー管を上下するためにクレーンや櫓が必要となる。ま
た、トレミー管内においても水が侵入する可能性があ
り、これを防止する機構を設ける必要がある。また、改
良土を埋立位置までベルトコンベアで搬送するものとし
た場合には、乗り継ぎ部などの非連続部が生じることに
なり、改良土を空気圧送で搬送する場合にもエアー解放
部などの非連続部が生じることになり、これらの搬送方
法では、移送効率が悪く、装置のコストが高くなり、装
置の設置スペースが広くなるといった問題がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、埋立土を改良土とした場合の成分分離の防止、
埋立土の吐出量の定量化、水深の深い位置での埋め立て
や、高低差がある水底への埋め立ての容易化、設備コス
トの低減等を可能とする水中埋立装置及び水中埋立方法
を提供することを目的とするものである。
であり、埋立土を改良土とした場合の成分分離の防止、
埋立土の吐出量の定量化、水深の深い位置での埋め立て
や、高低差がある水底への埋め立ての容易化、設備コス
トの低減等を可能とする水中埋立装置及び水中埋立方法
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記請求項1記載の水中
埋立装置は、流動性を有する埋立土を圧送する圧送ポン
プと、該圧送ポンプに接続されて上記埋立土を水中の埋
立位置まで搬送する高圧ホースと、該高圧ホースの先端
部を水中で昇降させるために該高圧ホースの引き上げ及
び繰り出しを行う延伸手段と、上記高圧ホースの先端部
に接続されて、該高圧ホースにより搬送された埋立土を
水中に吐出する吐出手段とを備え、上記吐出手段が、上
記高圧ホースから上記埋立土が流入する接続部及び上記
埋立土を吐出する吐出口を有するケーシングと、該ケー
シング内において上記接続部側から上記吐出口側へ上記
埋立土を送り出す螺旋状のスクリューとを備えてなるこ
とを上記課題の解決手段とした。
埋立装置は、流動性を有する埋立土を圧送する圧送ポン
プと、該圧送ポンプに接続されて上記埋立土を水中の埋
立位置まで搬送する高圧ホースと、該高圧ホースの先端
部を水中で昇降させるために該高圧ホースの引き上げ及
び繰り出しを行う延伸手段と、上記高圧ホースの先端部
に接続されて、該高圧ホースにより搬送された埋立土を
水中に吐出する吐出手段とを備え、上記吐出手段が、上
記高圧ホースから上記埋立土が流入する接続部及び上記
埋立土を吐出する吐出口を有するケーシングと、該ケー
シング内において上記接続部側から上記吐出口側へ上記
埋立土を送り出す螺旋状のスクリューとを備えてなるこ
とを上記課題の解決手段とした。
【0009】上記構成によれば、圧送ポンプに圧送され
た流動性を有する埋立土を高圧ホースにより、水中の埋
立位置まで搬送し、高圧ホースの先端部分に設けられた
吐出手段から埋立土が吐出されることになる。また、吐
出手段の高さ位置は、延伸手段により高圧ホースを引き
上げ及び繰り出しを行い、高圧ホースの先端部を水中で
昇降させることにより決められる。また、埋立土の搬送
を空気圧送やベルトコンベア等ではなく、機械式圧送と
すれば、乗り継ぎ部やエアー解放部を必要とせず、移送
効率の向上、設備コスト及び設備の占めるスペースの低
減を図れる。
た流動性を有する埋立土を高圧ホースにより、水中の埋
立位置まで搬送し、高圧ホースの先端部分に設けられた
吐出手段から埋立土が吐出されることになる。また、吐
出手段の高さ位置は、延伸手段により高圧ホースを引き
上げ及び繰り出しを行い、高圧ホースの先端部を水中で
昇降させることにより決められる。また、埋立土の搬送
を空気圧送やベルトコンベア等ではなく、機械式圧送と
すれば、乗り継ぎ部やエアー解放部を必要とせず、移送
効率の向上、設備コスト及び設備の占めるスペースの低
減を図れる。
【0010】そして、吐出手段は、そのケーシングの埋
立土が流入する接続部側から吐出口側へ螺旋状のスクリ
ューで埋立土を送り出すことにより、埋立土を吐出する
ことになるが、スクリューの回転数を変更することによ
り、埋立土の吐出量を調整することが可能であり、圧送
ポンプの圧力だけで埋立土を吐出させた場合に比較して
脈流等を抑制して吐出量を安定させることができるとと
もに、吐出量をより容易に変更することができ、吐出量
の定量化を図ることができる。従って、実際の吐出量を
容易に把握することができる。
立土が流入する接続部側から吐出口側へ螺旋状のスクリ
ューで埋立土を送り出すことにより、埋立土を吐出する
ことになるが、スクリューの回転数を変更することによ
り、埋立土の吐出量を調整することが可能であり、圧送
ポンプの圧力だけで埋立土を吐出させた場合に比較して
脈流等を抑制して吐出量を安定させることができるとと
もに、吐出量をより容易に変更することができ、吐出量
の定量化を図ることができる。従って、実際の吐出量を
容易に把握することができる。
【0011】また、吐出手段においては、ケーシング内
のスクリューがケーシングの吐出口からの水の侵入を抑
止するので、高圧ホースに吐出手段が接続されているこ
とにより、高圧ホースの先端部から高圧ホース内に水が
侵入するのを防止できる。これにより、上記埋立土に固
化材等の改良材が添加されていた場合に、高圧ホース内
に水が侵入して、高圧ホース内において埋立土が水中で
の自由落下に近い状態となり、埋立土の成分が分離する
のを防止できる。
のスクリューがケーシングの吐出口からの水の侵入を抑
止するので、高圧ホースに吐出手段が接続されているこ
とにより、高圧ホースの先端部から高圧ホース内に水が
侵入するのを防止できる。これにより、上記埋立土に固
化材等の改良材が添加されていた場合に、高圧ホース内
に水が侵入して、高圧ホース内において埋立土が水中で
の自由落下に近い状態となり、埋立土の成分が分離する
のを防止できる。
【0012】本発明の請求項2記載の水中埋立装置は、
上記延伸手段が、上記高圧ホースの上記圧送ポンプ側で
上記高圧ホースを略固定した状態に保持する保持手段
と、上記高圧ホースの上記保持手段より先側において、
上記高圧ホースの向きを略反転するように湾曲させた状
態とする湾曲手段と、上記湾曲手段を上記保持手段に近
づく方向及び上記保持手段から遠ざかる方向に移動させ
ることにより上記高圧ホースの湾曲した部分を移動させ
る移動手段とを具備してなることを上記課題の解決手段
とした。
上記延伸手段が、上記高圧ホースの上記圧送ポンプ側で
上記高圧ホースを略固定した状態に保持する保持手段
と、上記高圧ホースの上記保持手段より先側において、
上記高圧ホースの向きを略反転するように湾曲させた状
態とする湾曲手段と、上記湾曲手段を上記保持手段に近
づく方向及び上記保持手段から遠ざかる方向に移動させ
ることにより上記高圧ホースの湾曲した部分を移動させ
る移動手段とを具備してなることを上記課題の解決手段
とした。
【0013】上記構成によれば、湾曲手段を移動手段に
より移動させることで上記高圧ホースの湾曲した部分
(湾曲部)を保持手段から遠ざかるように移動させた場
合には、延伸手段において、高圧ホースの湾曲部を介し
て高圧ホースの後側と先側とが二重に重なった状態の部
分が長くなり、その分だけ高圧ホースが引き上げられる
ことになる。逆に、湾曲手段を移動手段により移動させ
ることで上記高圧ホースの湾曲した部分(湾曲部)を保
持手段に近づくように移動させた場合には、延伸手段に
おいて、高圧ホースの湾曲部を介して高圧ホースの後側
と先側とが二重に重なった状態の部分が短くなり、その
分だけ高圧ホースが繰り出されることになる。
より移動させることで上記高圧ホースの湾曲した部分
(湾曲部)を保持手段から遠ざかるように移動させた場
合には、延伸手段において、高圧ホースの湾曲部を介し
て高圧ホースの後側と先側とが二重に重なった状態の部
分が長くなり、その分だけ高圧ホースが引き上げられる
ことになる。逆に、湾曲手段を移動手段により移動させ
ることで上記高圧ホースの湾曲した部分(湾曲部)を保
持手段に近づくように移動させた場合には、延伸手段に
おいて、高圧ホースの湾曲部を介して高圧ホースの後側
と先側とが二重に重なった状態の部分が短くなり、その
分だけ高圧ホースが繰り出されることになる。
【0014】これにより、高圧ホースを引き上げたり繰
り出したりして、高圧ホースの先端部の深度を調整でき
る。そして、高圧ホースを引き上げた際には、二重に重
なった部分が長くなることになるが、高圧ホースを真っ
直ぐに引き上げた場合に比較して二分の1の長さで納ま
ることになり、引き上げた高圧ホースを狭いスペースに
配置することが可能となる。また、高圧ホースを引き上
げた際に、引き上げられた高圧ホースが拡がった状態と
なって作業の邪魔になるようなことがない。
り出したりして、高圧ホースの先端部の深度を調整でき
る。そして、高圧ホースを引き上げた際には、二重に重
なった部分が長くなることになるが、高圧ホースを真っ
直ぐに引き上げた場合に比較して二分の1の長さで納ま
ることになり、引き上げた高圧ホースを狭いスペースに
配置することが可能となる。また、高圧ホースを引き上
げた際に、引き上げられた高圧ホースが拡がった状態と
なって作業の邪魔になるようなことがない。
【0015】本発明の請求項3記載の水中埋立装置は、
上記高圧ホースの水中部分の周囲を覆って該高圧ホース
を保護するとともに、該高圧ホースの先端部の昇降に対
応して伸縮自在な保護管を備えたことを上記課題の解決
手段とした。上記構成によれば、高圧ホースを保護管に
より保護できるとともに、高圧ホースが伸縮自在となっ
ているので、保護管自体を上下に移動せずに、保護管の
上端を略固定した状態で、保護管を伸縮させることによ
り、高圧ホースの先端部の昇降に対応して保護管の下端
部の位置を上下に移動することができる。
上記高圧ホースの水中部分の周囲を覆って該高圧ホース
を保護するとともに、該高圧ホースの先端部の昇降に対
応して伸縮自在な保護管を備えたことを上記課題の解決
手段とした。上記構成によれば、高圧ホースを保護管に
より保護できるとともに、高圧ホースが伸縮自在となっ
ているので、保護管自体を上下に移動せずに、保護管の
上端を略固定した状態で、保護管を伸縮させることによ
り、高圧ホースの先端部の昇降に対応して保護管の下端
部の位置を上下に移動することができる。
【0016】これにより、深い深度でも埋立作業が可能
なように長い保護管を用いた場合に、長い保護管自体を
上下に移動する必要がない。従って、長い保護管を吊り
上げて上下に移動するために必要となる高い櫓状の構造
物やジブの長いクレーン等を設けなくとも良く、縮めた
状態の短い保護管を上下できる設備があれば良いので、
設備コストを低減することができる。
なように長い保護管を用いた場合に、長い保護管自体を
上下に移動する必要がない。従って、長い保護管を吊り
上げて上下に移動するために必要となる高い櫓状の構造
物やジブの長いクレーン等を設けなくとも良く、縮めた
状態の短い保護管を上下できる設備があれば良いので、
設備コストを低減することができる。
【0017】本発明の請求項4記載の水中埋立装置は、
上記吐出手段の吐出口が向く角度を変更可能に上記吐出
手段を上記保護管に接続する吐出角調整手段を備えたこ
とを上記課題の解決手段とした。上記構成によれば、吐
出手段の吐出口が向く角度を吐出角調整手段により調整
することができるので、施工対象面、例えば、埋立位置
の水底が斜面となっているような場合に、斜面となった
施工対象面に吐出口を沿わせた状態とすることができ、
施工対象面に対して吐出口が斜めとなることにより、吐
出口から吐出する埋立土が施工対象面の吐出口に対応す
る位置の周囲に均等に堆積せずに、偏って堆積するのを
防止することができる。また、施工対象面に対して吐出
口が斜めとなることにより、埋立土が舞い上がり易い状
態となるのを防止することができる。
上記吐出手段の吐出口が向く角度を変更可能に上記吐出
手段を上記保護管に接続する吐出角調整手段を備えたこ
とを上記課題の解決手段とした。上記構成によれば、吐
出手段の吐出口が向く角度を吐出角調整手段により調整
することができるので、施工対象面、例えば、埋立位置
の水底が斜面となっているような場合に、斜面となった
施工対象面に吐出口を沿わせた状態とすることができ、
施工対象面に対して吐出口が斜めとなることにより、吐
出口から吐出する埋立土が施工対象面の吐出口に対応す
る位置の周囲に均等に堆積せずに、偏って堆積するのを
防止することができる。また、施工対象面に対して吐出
口が斜めとなることにより、埋立土が舞い上がり易い状
態となるのを防止することができる。
【0018】本発明の請求項5記載の水中埋立方法は、
上記請求項1から4のいずれか一つに記載の水中埋立装
置を用いたものであり、上記水中埋立装置を台船に設置
し、上記台船の位置を移動することにより水中の吐出手
段の位置を水平方向に移動するとともに、上記延伸手段
が高圧ホースの引き上げもしくは繰り出しを行うことに
より水中の吐出手段を昇降移動し、かつ、吐出手段から
埋立土を吐出させることにより水中での埋め立てを行う
ことを上記課題の解決手段とした。
上記請求項1から4のいずれか一つに記載の水中埋立装
置を用いたものであり、上記水中埋立装置を台船に設置
し、上記台船の位置を移動することにより水中の吐出手
段の位置を水平方向に移動するとともに、上記延伸手段
が高圧ホースの引き上げもしくは繰り出しを行うことに
より水中の吐出手段を昇降移動し、かつ、吐出手段から
埋立土を吐出させることにより水中での埋め立てを行う
ことを上記課題の解決手段とした。
【0019】上記構成によれば、台船の移動と延伸手段
による高圧ホースの引き上げもしくは繰り出しとによ
り、吐出手段の三次元上の位置を決めることができ、水
中の三次元上の任意の位置で埋め立てを行うことができ
るとともに、上記請求項1から4のいずれか一つと同様
の作用効果を得ることができる。
による高圧ホースの引き上げもしくは繰り出しとによ
り、吐出手段の三次元上の位置を決めることができ、水
中の三次元上の任意の位置で埋め立てを行うことができ
るとともに、上記請求項1から4のいずれか一つと同様
の作用効果を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の一
例の水中埋立装置及び水中埋立方法を図面を参照して説
明する。図1及び図2は、この一例の水中埋立装置を示
すものである。図1に示すように、この一例の水中埋立
装置は、台船1に設置されるものであり、埋立土Dを圧
送する圧送ポンプ2と、圧送ポンプ2により圧送される
埋立土Dを水中の埋立位置まで搬送する高圧ホース3
と、高圧ホース3の水中への延出長さを調整する延伸装
置(延伸手段)4と、上記高圧ホース3の水中に垂下さ
れる部分を覆って保護するテレスコピック管(保護管)
5と、高圧ホース3先端部に接続されて高圧ホース3内
への水の侵入を防止するとともに吐出量を制御するスク
リュー装置(吐出手段)6とを有するものである。
例の水中埋立装置及び水中埋立方法を図面を参照して説
明する。図1及び図2は、この一例の水中埋立装置を示
すものである。図1に示すように、この一例の水中埋立
装置は、台船1に設置されるものであり、埋立土Dを圧
送する圧送ポンプ2と、圧送ポンプ2により圧送される
埋立土Dを水中の埋立位置まで搬送する高圧ホース3
と、高圧ホース3の水中への延出長さを調整する延伸装
置(延伸手段)4と、上記高圧ホース3の水中に垂下さ
れる部分を覆って保護するテレスコピック管(保護管)
5と、高圧ホース3先端部に接続されて高圧ホース3内
への水の侵入を防止するとともに吐出量を制御するスク
リュー装置(吐出手段)6とを有するものである。
【0021】上記台船1は、基本的に周知のものである
が、上下に貫通する開口部1aが設けられており、この
開口部1aから高圧ホース3及びテレスコピック管5を
水中に降下させられるようになっている。なお、図1に
おいては、台船1が船首側1bと船尾側1cとに分割さ
れた状態で図示されているが、実際には船首側1bと船
尾側1cとがつながった状態となっている。
が、上下に貫通する開口部1aが設けられており、この
開口部1aから高圧ホース3及びテレスコピック管5を
水中に降下させられるようになっている。なお、図1に
おいては、台船1が船首側1bと船尾側1cとに分割さ
れた状態で図示されているが、実際には船首側1bと船
尾側1cとがつながった状態となっている。
【0022】また、台船1には、上述の圧送ポンプ2、
延伸装置5が設置されるとともに、後述するようにテレ
スコピック管5を吊り上げる吊り上げ装置7と、テレス
コピック管5を伸縮させるための伸縮用吊り上げ装置8
とが設置されている。上記圧送ポンプ2は、埋立土Dを
空気圧送するものではなく、埋立土Dを直接圧送する機
械式圧送ポンプ2であり、空気圧送のようにエアー解放
部を必要とするものとは異なるものである。
延伸装置5が設置されるとともに、後述するようにテレ
スコピック管5を吊り上げる吊り上げ装置7と、テレス
コピック管5を伸縮させるための伸縮用吊り上げ装置8
とが設置されている。上記圧送ポンプ2は、埋立土Dを
空気圧送するものではなく、埋立土Dを直接圧送する機
械式圧送ポンプ2であり、空気圧送のようにエアー解放
部を必要とするものとは異なるものである。
【0023】また、上記埋立土Dは、基本的に軟泥にセ
メント系の固化材を改良材として添加した改良処理土で
あるが、埋立土Dは軟泥に限定されるものではなく、各
種土砂に水と必要に応じた各種改良材とを添加したもの
で良い。なお、埋立土Dは、圧送ポンプ2と高圧ホース
3とにより圧送可能な流動性を有する必要がある。ま
た、上記改良材としては、セメント系や高分子系の各種
固化材を用いることができる。
メント系の固化材を改良材として添加した改良処理土で
あるが、埋立土Dは軟泥に限定されるものではなく、各
種土砂に水と必要に応じた各種改良材とを添加したもの
で良い。なお、埋立土Dは、圧送ポンプ2と高圧ホース
3とにより圧送可能な流動性を有する必要がある。ま
た、上記改良材としては、セメント系や高分子系の各種
固化材を用いることができる。
【0024】さらに、必要に応じて各種改良材や添加剤
を改良土に添加することができ、例えば、発泡樹脂粒子
等の軽量化材や改良土中に気泡を生じさせる発泡剤や、
改良土の粘性を増加させて軽量化材等の分離を防止する
増粘剤や、流動化状態を長時間保持するための流動化剤
などを添加することができる。また、この一例の水中埋
立装置により埋め立てられる埋立土Dとしては、上記改
良処理土以外に、改良されていない各種土砂に水を混合
して流動性を付与したものや、水中打設用のコンクリー
トを用いても良い。
を改良土に添加することができ、例えば、発泡樹脂粒子
等の軽量化材や改良土中に気泡を生じさせる発泡剤や、
改良土の粘性を増加させて軽量化材等の分離を防止する
増粘剤や、流動化状態を長時間保持するための流動化剤
などを添加することができる。また、この一例の水中埋
立装置により埋め立てられる埋立土Dとしては、上記改
良処理土以外に、改良されていない各種土砂に水を混合
して流動性を付与したものや、水中打設用のコンクリー
トを用いても良い。
【0025】上記高圧ホース3は、周知の耐圧性を有す
るホースであり、圧送ポンプ3による埋立土Dの圧送に
耐えられる強度を有するとともに、ある程度自由に湾曲
させられる柔軟性を有するものである。上記延伸装置4
は、図1に示すように、台船1上に設けられた固定滑車
4aと、該固定滑車4aの近傍の位置から該固定滑車4
aから離れた位置まで略直線状に設けられた軌道4b
と、該軌道4b上を走行可能な走行滑車(軌道4b上を
走行可能なシーブブロック)4cとからなるものであ
る。
るホースであり、圧送ポンプ3による埋立土Dの圧送に
耐えられる強度を有するとともに、ある程度自由に湾曲
させられる柔軟性を有するものである。上記延伸装置4
は、図1に示すように、台船1上に設けられた固定滑車
4aと、該固定滑車4aの近傍の位置から該固定滑車4
aから離れた位置まで略直線状に設けられた軌道4b
と、該軌道4b上を走行可能な走行滑車(軌道4b上を
走行可能なシーブブロック)4cとからなるものであ
る。
【0026】上記固定滑車(保持手段)4aは、図示し
ない固定部により回転自在な状態で台船1上に固定され
たものである。そして、上記固定滑車4aは、上記軌道
4bの起点となる位置に配置されるものであり、圧送ポ
ンプ2に接続された高圧ホース3が、上記固定滑車4a
に卷回されている。そして、高圧ホース3は、固定滑車
4aに卷回されることにより、該固定滑車4aの位置
で、その向きを略180度反転させるように湾曲させら
れている。すなわち、高圧ホース4は、固定滑車4aに
卷回されることにより方向を転換され、固定滑車4aよ
り前の部分が圧送ポンプ2から固定滑車4aに向かうよ
うに配置され、固定滑車4aより先の部分が固定滑車4
aから圧送ポンプ2に向かうように配置されている。
ない固定部により回転自在な状態で台船1上に固定され
たものである。そして、上記固定滑車4aは、上記軌道
4bの起点となる位置に配置されるものであり、圧送ポ
ンプ2に接続された高圧ホース3が、上記固定滑車4a
に卷回されている。そして、高圧ホース3は、固定滑車
4aに卷回されることにより、該固定滑車4aの位置
で、その向きを略180度反転させるように湾曲させら
れている。すなわち、高圧ホース4は、固定滑車4aに
卷回されることにより方向を転換され、固定滑車4aよ
り前の部分が圧送ポンプ2から固定滑車4aに向かうよ
うに配置され、固定滑車4aより先の部分が固定滑車4
aから圧送ポンプ2に向かうように配置されている。
【0027】なお、高圧ホース3が卷回された固定滑車
4aは、高圧ホース3に作用する力に対応して高圧ホー
ス3が伸び縮みした場合に多少回転するだけであり、固
定滑車4aは、その位置で高圧ホース3を略固定した状
態に保持するようになっている。また、固定滑車4a
は、上述のように高圧ホース3の伸び縮みに対応して回
転するようになっており、高圧ホース3に力が作用した
場合に、固定滑車4aで湾曲させられた部分に力が集中
するのを防止している。
4aは、高圧ホース3に作用する力に対応して高圧ホー
ス3が伸び縮みした場合に多少回転するだけであり、固
定滑車4aは、その位置で高圧ホース3を略固定した状
態に保持するようになっている。また、固定滑車4a
は、上述のように高圧ホース3の伸び縮みに対応して回
転するようになっており、高圧ホース3に力が作用した
場合に、固定滑車4aで湾曲させられた部分に力が集中
するのを防止している。
【0028】上記軌道4bは、この一例において、固定
滑車4aの近傍から圧送ポンプ2の近傍まで直線状に略
水平に配置されている。また、軌道4bの長さは、高圧
ホース3の先端部を上下に昇降させる際の昇降可能な範
囲の上下距離の1/2かそれより長い距離を有するもの
となっている。上記走行滑車(湾曲手段)4cは、上記
軌道4b上を軌道4bに沿って前後に移動可能な走行ブ
ロック(移動手段)4dに回動自在に取り付けられてい
る。また、走行滑車4cの回転軸は、略水平に配置され
るとともに、軌道4bと直交するように配置されてい
る。
滑車4aの近傍から圧送ポンプ2の近傍まで直線状に略
水平に配置されている。また、軌道4bの長さは、高圧
ホース3の先端部を上下に昇降させる際の昇降可能な範
囲の上下距離の1/2かそれより長い距離を有するもの
となっている。上記走行滑車(湾曲手段)4cは、上記
軌道4b上を軌道4bに沿って前後に移動可能な走行ブ
ロック(移動手段)4dに回動自在に取り付けられてい
る。また、走行滑車4cの回転軸は、略水平に配置され
るとともに、軌道4bと直交するように配置されてい
る。
【0029】そして、走行滑車4cには、上記高圧ホー
ス3の固定滑車4aに卷回された部分より先の部分が卷
回されている。これにより、高圧ホース3は、その方向
が略180度反転されるように湾曲させられ、高圧ホー
ス3の走行滑車4cより前の部分が固定滑車4aから走
行滑車4cに向かうように配置され、高圧ホース3の走
行滑車4cより先の部分が走行滑車4cから後述する支
持滑車5aに向かうように配置されている。
ス3の固定滑車4aに卷回された部分より先の部分が卷
回されている。これにより、高圧ホース3は、その方向
が略180度反転されるように湾曲させられ、高圧ホー
ス3の走行滑車4cより前の部分が固定滑車4aから走
行滑車4cに向かうように配置され、高圧ホース3の走
行滑車4cより先の部分が走行滑車4cから後述する支
持滑車5aに向かうように配置されている。
【0030】なお、図1においては、支持滑車5aが、
走行滑車4cより高い位置にあるので、高圧ホース3
は、完全に180度反転した状態とはなっていない。ま
た、支持滑車5aは、高圧ホース3の先端側を略水平な
状態から鉛直方向を向くように方向転換させる方向転換
手段となっているとともに、支持滑車5aから鉛直方向
に垂らされた状態の高圧ホース3の先端側を支持するも
のである。
走行滑車4cより高い位置にあるので、高圧ホース3
は、完全に180度反転した状態とはなっていない。ま
た、支持滑車5aは、高圧ホース3の先端側を略水平な
状態から鉛直方向を向くように方向転換させる方向転換
手段となっているとともに、支持滑車5aから鉛直方向
に垂らされた状態の高圧ホース3の先端側を支持するも
のである。
【0031】そして、このような構成を有する延伸装置
4において、走行滑車4cを軌道4bに沿って固定滑車
4aの近傍の位置から固定滑車4aから離れる方向に移
動した場合には、高圧ホース3が走行滑車4cの移動方
向に引っ張れることになり、支持滑車5aにより延長方
向を向いた高圧ホース3の先端側が略走行滑車4cの移
動距離の略2倍の距離だけ上昇することになる。また、
走行滑車4cを軌道4bに沿って固定滑車4aから離れ
た位置から固定滑車4aに向かって移動した場合には、
高圧ホース3の支持滑車5aより先の部分の重さ等によ
り、高圧ホース3がその先端側に向かって常時引っ張れ
た状態となっているので、高圧ホース3を支持滑車5a
側に繰り出した状態となり、支持滑車5aにより鉛直方
向を向いた高圧ホース3の先端側が略走行滑車4cの移
動距離の略2倍の距離だけ降下することになる。
4において、走行滑車4cを軌道4bに沿って固定滑車
4aの近傍の位置から固定滑車4aから離れる方向に移
動した場合には、高圧ホース3が走行滑車4cの移動方
向に引っ張れることになり、支持滑車5aにより延長方
向を向いた高圧ホース3の先端側が略走行滑車4cの移
動距離の略2倍の距離だけ上昇することになる。また、
走行滑車4cを軌道4bに沿って固定滑車4aから離れ
た位置から固定滑車4aに向かって移動した場合には、
高圧ホース3の支持滑車5aより先の部分の重さ等によ
り、高圧ホース3がその先端側に向かって常時引っ張れ
た状態となっているので、高圧ホース3を支持滑車5a
側に繰り出した状態となり、支持滑車5aにより鉛直方
向を向いた高圧ホース3の先端側が略走行滑車4cの移
動距離の略2倍の距離だけ降下することになる。
【0032】また、高圧ホース3の先端部を上昇させた
場合には、高圧ホース3の多くがスペースの限られた台
船1上に引き上げられた状態となるが、高圧ホース3の
水中から引き上げられた部分は、走行滑車4aの先側と
後側とで略180度曲げられて二重に重複した状態で配
置されるので、高圧ホース3の水中から引き上げられた
部分を、その長さの略半分の長さのスペースに配置する
ことが可能であり、高圧ホース3の先端部を上昇させた
際に、台船1上に引き上げられる高圧ホース3をコンパ
クトに配置することができる。
場合には、高圧ホース3の多くがスペースの限られた台
船1上に引き上げられた状態となるが、高圧ホース3の
水中から引き上げられた部分は、走行滑車4aの先側と
後側とで略180度曲げられて二重に重複した状態で配
置されるので、高圧ホース3の水中から引き上げられた
部分を、その長さの略半分の長さのスペースに配置する
ことが可能であり、高圧ホース3の先端部を上昇させた
際に、台船1上に引き上げられる高圧ホース3をコンパ
クトに配置することができる。
【0033】さらに、この一例においては、高圧ホース
3を水中に繰り出した際に、圧送ポンプ3から台船1の
開口部1aに至る部分に高圧ホース3が配置された状態
となり、高圧ホース3を水中から引き上げた際に、高圧
ホース3の引き上げられた部分が、上述の高圧ホース3
の圧送ポンプ3から台船1の開口部1aに至る部分の上
に配置されることになるので、高圧ホース3の先端部を
下げた際に高圧ホース3が台船1上に占める面積と、高
圧ホース3の先端部を上げた際に高圧ホース3が台船1
上に占める面積とがほとんど同じになる。
3を水中に繰り出した際に、圧送ポンプ3から台船1の
開口部1aに至る部分に高圧ホース3が配置された状態
となり、高圧ホース3を水中から引き上げた際に、高圧
ホース3の引き上げられた部分が、上述の高圧ホース3
の圧送ポンプ3から台船1の開口部1aに至る部分の上
に配置されることになるので、高圧ホース3の先端部を
下げた際に高圧ホース3が台船1上に占める面積と、高
圧ホース3の先端部を上げた際に高圧ホース3が台船1
上に占める面積とがほとんど同じになる。
【0034】従って、高圧ホース3の先端部を引き上げ
ても、台船1上の高圧ホース3が占める面積が大きくな
らず、引き上げられた高圧ホース3が台船1上の作業を
邪魔するようなことがなく、台船1上の限られた面積を
有効に利用できる。また、台船1上に引き上げられた高
圧ホース3をクレーンで吊り上げた状態に保持して、高
圧ホース3の引き上げられた部分をどかすような作業を
する必要がないので、高圧ホース3を吊り上げた状態に
保持するクレーン等の設備を必要とせず、設備コストの
低減を図ることができる。
ても、台船1上の高圧ホース3が占める面積が大きくな
らず、引き上げられた高圧ホース3が台船1上の作業を
邪魔するようなことがなく、台船1上の限られた面積を
有効に利用できる。また、台船1上に引き上げられた高
圧ホース3をクレーンで吊り上げた状態に保持して、高
圧ホース3の引き上げられた部分をどかすような作業を
する必要がないので、高圧ホース3を吊り上げた状態に
保持するクレーン等の設備を必要とせず、設備コストの
低減を図ることができる。
【0035】なお、上記延伸装置4は、基本的に高圧ホ
ース3の少なくとも一カ所を高圧ホース3の方向が略1
80度反転するように湾曲させるとともに、高圧ホース
の湾曲部分を高圧ホース3の略固定された部分から遠ざ
かるように移動させたり、近づくように移動させたりす
ることにより、高圧ホース3の先端部を引き寄せたり戻
したりできるようになっていれば良いものである。ま
た、高圧ホース3の上述の湾曲部分を上述の高圧ホース
3の略固定された部分から移動させた場合には、湾曲部
分を挟んで高圧ホース3の先側と後側とが重なった状態
に配置され、高圧ホース3の引き上げられた長さの二分
の1の長さで収納することができる。
ース3の少なくとも一カ所を高圧ホース3の方向が略1
80度反転するように湾曲させるとともに、高圧ホース
の湾曲部分を高圧ホース3の略固定された部分から遠ざ
かるように移動させたり、近づくように移動させたりす
ることにより、高圧ホース3の先端部を引き寄せたり戻
したりできるようになっていれば良いものである。ま
た、高圧ホース3の上述の湾曲部分を上述の高圧ホース
3の略固定された部分から移動させた場合には、湾曲部
分を挟んで高圧ホース3の先側と後側とが重なった状態
に配置され、高圧ホース3の引き上げられた長さの二分
の1の長さで収納することができる。
【0036】また、高圧ホース3の一カ所ではなく、複
数の場所を湾曲させ、例えば、各湾曲部分のうちの一つ
おきの湾曲部分を移動する湾曲部分とするとともに、他
の残りの湾曲部分を固定した湾曲部分とし、固定した湾
曲部分に対して移動する湾曲部分を近づけたり遠ざけた
りするように移動して、高圧ホース3の先端部を上下に
移動するようにしても良い。この際には、高圧ホースが
三重以上に重複することになり、高圧ホースの引き上げ
られた部分を短くまとめた状態とすることができる。
数の場所を湾曲させ、例えば、各湾曲部分のうちの一つ
おきの湾曲部分を移動する湾曲部分とするとともに、他
の残りの湾曲部分を固定した湾曲部分とし、固定した湾
曲部分に対して移動する湾曲部分を近づけたり遠ざけた
りするように移動して、高圧ホース3の先端部を上下に
移動するようにしても良い。この際には、高圧ホースが
三重以上に重複することになり、高圧ホースの引き上げ
られた部分を短くまとめた状態とすることができる。
【0037】また、上述の固定した湾曲部分を固定した
状態とせずに、移動する湾曲部分と逆方向に移動するよ
うにしても良い。また、上記走行ブロック4dは、軌道
4b上の任意の位置で停止した状態に保持できるように
なっている。なお、走行ブロック4dは駆動輪により走
行するものとしても、ラックアンドピニオンのような機
構により走行するものとしても、ウィンチによりワイヤ
で引っ張られて走行するものとしても良い。
状態とせずに、移動する湾曲部分と逆方向に移動するよ
うにしても良い。また、上記走行ブロック4dは、軌道
4b上の任意の位置で停止した状態に保持できるように
なっている。なお、走行ブロック4dは駆動輪により走
行するものとしても、ラックアンドピニオンのような機
構により走行するものとしても、ウィンチによりワイヤ
で引っ張られて走行するものとしても良い。
【0038】上記テレスコピック管5は、複数の径の異
なる筒体5b、5c、5d 5eを外側から径の長い順
に、径の大きい筒体の内側に径の小さい筒体を挿入して
いったものであるとともに、径の大きい筒体内の挿入さ
れた径の小さい筒体が完全に径の大きい筒体から抜けな
いように、各筒体には抜け止めが形成されており、図1
に実線で示すように延びた状態から、図1に破線で示す
ように縮んだ状態まで伸縮自在となっている。
なる筒体5b、5c、5d 5eを外側から径の長い順
に、径の大きい筒体の内側に径の小さい筒体を挿入して
いったものであるとともに、径の大きい筒体内の挿入さ
れた径の小さい筒体が完全に径の大きい筒体から抜けな
いように、各筒体には抜け止めが形成されており、図1
に実線で示すように延びた状態から、図1に破線で示す
ように縮んだ状態まで伸縮自在となっている。
【0039】そして、テレスコピック管5は、その内側
に台船1から水中に吊り下げられた状態の高圧ホース3
が挿入され、高圧ホース3を覆うことにより保護するも
のである。また、テレスコピック管5は、上記吊り上げ
装置7によって、台船1上からワイヤ7aで水中に吊り
下げられた状態となっているとともに、吊り上げ装置7
のウィンチ7bにより上下に移動できるようになってい
る。
に台船1から水中に吊り下げられた状態の高圧ホース3
が挿入され、高圧ホース3を覆うことにより保護するも
のである。また、テレスコピック管5は、上記吊り上げ
装置7によって、台船1上からワイヤ7aで水中に吊り
下げられた状態となっているとともに、吊り上げ装置7
のウィンチ7bにより上下に移動できるようになってい
る。
【0040】また、テレスコピック管5の下端部は、上
記伸縮用吊り上げ装置8のウィンチ8aにワイヤ8bを
介して接続されており、ウィンチ8aによりワイヤ8b
を介してテレスコピック管5の下端部の筒体5bを引き
上げることにより、テレスコピック管5を縮めた状態と
することができるとともに、テレスコピック管5の下端
部の筒体5bをウィンチ8aにより引き上げた状態から
降ろすことにより、テレスコピック管5を下方に延ばす
ことができるようになっている。
記伸縮用吊り上げ装置8のウィンチ8aにワイヤ8bを
介して接続されており、ウィンチ8aによりワイヤ8b
を介してテレスコピック管5の下端部の筒体5bを引き
上げることにより、テレスコピック管5を縮めた状態と
することができるとともに、テレスコピック管5の下端
部の筒体5bをウィンチ8aにより引き上げた状態から
降ろすことにより、テレスコピック管5を下方に延ばす
ことができるようになっている。
【0041】従って、上述のように上下に昇降可能な高
圧ホース3の水中部分の周囲を覆う際に、高圧ホース3
の水中の部分の長さに対応してテレスコピック管5を伸
縮させることで対応できる。すなわち、テレスコピック
管5を伸縮させることにより、高圧ホース3の先端部の
深さに対応してテレスコピック管5の先端の深さを調整
することができる。すなわち、この一例では、保護管の
下端部の高さを調整するために、保護管全体を上下に移
動させる必要がなく、例えば、深い深度に対応した長い
保護管の下端を水面程度まで引き上げるために、高い櫓
状の構造物を台船1上に設けたり、長いジブを有するク
レーンを台船1に載せたりする必要がない。
圧ホース3の水中部分の周囲を覆う際に、高圧ホース3
の水中の部分の長さに対応してテレスコピック管5を伸
縮させることで対応できる。すなわち、テレスコピック
管5を伸縮させることにより、高圧ホース3の先端部の
深さに対応してテレスコピック管5の先端の深さを調整
することができる。すなわち、この一例では、保護管の
下端部の高さを調整するために、保護管全体を上下に移
動させる必要がなく、例えば、深い深度に対応した長い
保護管の下端を水面程度まで引き上げるために、高い櫓
状の構造物を台船1上に設けたり、長いジブを有するク
レーンを台船1に載せたりする必要がない。
【0042】そして、この一例においては、テレスコピ
ック管5を吊るための吊り上げ装置7には、高い櫓状の
構造物が設けられておらず、破線で示す縮んだ状態のテ
レスコピック管5を吊り上げ可能な比較的低い基台7c
が設けられているだけとなっている。なお、テレスコピ
ック管5には、その上端部に上記支持滑車5aが取り付
けられ、支持滑車5aにより延長方向に方向転換した高
圧ホース3がテレスコピック管5内に挿入された状態と
なる。また、テレスコピック管5には、図2に示すよう
に、その下端部に後述する吐出角調整装置9が接続され
る延出片5fが設けられている。
ック管5を吊るための吊り上げ装置7には、高い櫓状の
構造物が設けられておらず、破線で示す縮んだ状態のテ
レスコピック管5を吊り上げ可能な比較的低い基台7c
が設けられているだけとなっている。なお、テレスコピ
ック管5には、その上端部に上記支持滑車5aが取り付
けられ、支持滑車5aにより延長方向に方向転換した高
圧ホース3がテレスコピック管5内に挿入された状態と
なる。また、テレスコピック管5には、図2に示すよう
に、その下端部に後述する吐出角調整装置9が接続され
る延出片5fが設けられている。
【0043】上記スクリュー装置6は、図2に示すよう
に、基本的に、周知のスクリューコンベアを短くしたよ
うな構成を有するものであり、有蓋有底の筒状のケーシ
ング6aと、該筒状のケーシング6a内にケーシング6
aの中軸に沿って配置された螺旋状に連続するスクリュ
ー6bとからなるものである。上記ケーシング6aに
は、ケーシング6aの中心軸が略水平になる状態で配置
した際に、ケーシング6aの後端部の上部に高圧ホース
3が接続される筒状の接続部6cが設けられ、ケーシン
グ6aの先端部の下部に埋立土Dを吐出する吐出口6d
が設けられている。
に、基本的に、周知のスクリューコンベアを短くしたよ
うな構成を有するものであり、有蓋有底の筒状のケーシ
ング6aと、該筒状のケーシング6a内にケーシング6
aの中軸に沿って配置された螺旋状に連続するスクリュ
ー6bとからなるものである。上記ケーシング6aに
は、ケーシング6aの中心軸が略水平になる状態で配置
した際に、ケーシング6aの後端部の上部に高圧ホース
3が接続される筒状の接続部6cが設けられ、ケーシン
グ6aの先端部の下部に埋立土Dを吐出する吐出口6d
が設けられている。
【0044】上記接続部6cには、テレスコピック管5
の下端から下方に延出する高圧ホース3が接続されてい
る。なお、高圧ホース3は、図3(a)に示すように、
テレスコピック管5の下端部において、上下に切断され
た構成とされており、テレスコピック管5の下端部のフ
ランジf1と、下側の高圧ホース3bのフランジf3と
の間に、上側の高圧ホース3aのフランジf2を挟んだ
状態で、三つのフランジf1、f2、f3がボルトによ
り一体に締結された状態となっている。また、上述のよ
うに上下の高圧ホース3a、3bとテレスコピック管5
の下端部とを接合するに際し、図3(b)に示すよう
に、上側の高圧ホース3aのフランジf4をテレスコピ
ック管5の内径より小さいものとし、下側の高圧ホース
3bのフランジf4の内縁部に、上側の高圧ホース3a
のフランジf4を締結し、下側の高圧ホース3bのフラ
ンジf4の外縁部に、テレスコピック管5のフランジf
1を締結するようにしても良い。このようにすれば、テ
レスコピック管5から容易に上側の高圧ホース3aを引
き抜くことができる。
の下端から下方に延出する高圧ホース3が接続されてい
る。なお、高圧ホース3は、図3(a)に示すように、
テレスコピック管5の下端部において、上下に切断され
た構成とされており、テレスコピック管5の下端部のフ
ランジf1と、下側の高圧ホース3bのフランジf3と
の間に、上側の高圧ホース3aのフランジf2を挟んだ
状態で、三つのフランジf1、f2、f3がボルトによ
り一体に締結された状態となっている。また、上述のよ
うに上下の高圧ホース3a、3bとテレスコピック管5
の下端部とを接合するに際し、図3(b)に示すよう
に、上側の高圧ホース3aのフランジf4をテレスコピ
ック管5の内径より小さいものとし、下側の高圧ホース
3bのフランジf4の内縁部に、上側の高圧ホース3a
のフランジf4を締結し、下側の高圧ホース3bのフラ
ンジf4の外縁部に、テレスコピック管5のフランジf
1を締結するようにしても良い。このようにすれば、テ
レスコピック管5から容易に上側の高圧ホース3aを引
き抜くことができる。
【0045】上記吐出口6dには、ゴム性の筒状のカバ
ー6eが取り付けられ、吐出口6dの周囲が覆われるよ
うになっている。また、上記スクリュー6bは、回転軸
6fと該回転軸6fの外周に沿って螺旋状に連続して配
置された羽根6gとを有するものであり、スクリュー6
bは、ケーシング6aの後端部に取り付けられて回転軸
6fに接続された変速可能な油圧モータ6hにより回転
駆動される。
ー6eが取り付けられ、吐出口6dの周囲が覆われるよ
うになっている。また、上記スクリュー6bは、回転軸
6fと該回転軸6fの外周に沿って螺旋状に連続して配
置された羽根6gとを有するものであり、スクリュー6
bは、ケーシング6aの後端部に取り付けられて回転軸
6fに接続された変速可能な油圧モータ6hにより回転
駆動される。
【0046】また、油圧モータ6hは、後述する油圧シ
リンダ9bとともに台船1上に設置される油圧ユニット
10に接続されて油圧ユニット10から供給される油圧
により駆動するようになっている。そして、このような
構成を有するスクリュー装置6は、高圧ホース3から吐
出される埋立土Dの時間当たりの吐出量を制御するよう
になっている。すなわち、スクリュー装置6におけるス
クリュー6gの回転速度を変更することにより、高圧ホ
ース3から吐出される埋立土の吐出量をある程度の範囲
内で変えることが可能なので、スクリュー6gの回転数
を制御することにより埋立土Dの吐出量を制御できると
ともに、スクリュー6gを一定の回転数で回転させるこ
とにより吐出量を略一定に保つことができる。
リンダ9bとともに台船1上に設置される油圧ユニット
10に接続されて油圧ユニット10から供給される油圧
により駆動するようになっている。そして、このような
構成を有するスクリュー装置6は、高圧ホース3から吐
出される埋立土Dの時間当たりの吐出量を制御するよう
になっている。すなわち、スクリュー装置6におけるス
クリュー6gの回転速度を変更することにより、高圧ホ
ース3から吐出される埋立土の吐出量をある程度の範囲
内で変えることが可能なので、スクリュー6gの回転数
を制御することにより埋立土Dの吐出量を制御できると
ともに、スクリュー6gを一定の回転数で回転させるこ
とにより吐出量を略一定に保つことができる。
【0047】なお、予め、圧送ポンプ2の作動速度と、
スクリュー装置6の回転数とに対する埋立土の時間当た
りの吐出量との関係を求めておくことにより、圧送ポン
プ2及びスクリュー装置6を制御することで、希望する
時間当たりの吐出量で埋立土を吐出させることができ
る。すなわち、吐出量を定量化できる。また、スクリュ
ー装置6内においては、スクリュー6bによりケーシン
グ6a内の空間が流体を直線的に移動できないようなっ
ているので、スクリュー装置内に埋立土が充填された状
態で、スクリュー装置6の吐出口6dから高圧ホース3
に向かって水が侵入することがないようになっている。
スクリュー装置6の回転数とに対する埋立土の時間当た
りの吐出量との関係を求めておくことにより、圧送ポン
プ2及びスクリュー装置6を制御することで、希望する
時間当たりの吐出量で埋立土を吐出させることができ
る。すなわち、吐出量を定量化できる。また、スクリュ
ー装置6内においては、スクリュー6bによりケーシン
グ6a内の空間が流体を直線的に移動できないようなっ
ているので、スクリュー装置内に埋立土が充填された状
態で、スクリュー装置6の吐出口6dから高圧ホース3
に向かって水が侵入することがないようになっている。
【0048】従って、高圧ホース3内に水が侵入するこ
とにより、高圧ホース3内において埋立土となる改良土
が水中での自由落下に近い状態となり、改良土が分離す
るような事態をスクリュー装置6が防止するようになっ
ている。また、上記スクリュー装置6は、吐出角調整装
置9を介してテレスコピック管5の下端部に連結されて
支持されている。
とにより、高圧ホース3内において埋立土となる改良土
が水中での自由落下に近い状態となり、改良土が分離す
るような事態をスクリュー装置6が防止するようになっ
ている。また、上記スクリュー装置6は、吐出角調整装
置9を介してテレスコピック管5の下端部に連結されて
支持されている。
【0049】上記吐出角調整装置9は、テレスコピック
管5の下端部に上端部が回転自在に接合されるとともに
スクリュー装置6の接続部6cに下端部が回転自在に接
合された連結片9aと、テレスコピック管5の下端部に
設けられた延出片5fに上端部が回転自在に接合さると
ともに、スクリュー装置6の後端部に設けられた延出片
6iに下端部が回転自在に接合された油圧シリンダ9b
とを有するものである。
管5の下端部に上端部が回転自在に接合されるとともに
スクリュー装置6の接続部6cに下端部が回転自在に接
合された連結片9aと、テレスコピック管5の下端部に
設けられた延出片5fに上端部が回転自在に接合さると
ともに、スクリュー装置6の後端部に設けられた延出片
6iに下端部が回転自在に接合された油圧シリンダ9b
とを有するものである。
【0050】そして、吐出角調整装置9は、油圧シリン
ダ9bを伸縮させることにより、スクリュー装置6の先
端側が上下に動くように移動させることができ、これに
より、スクリュー装置6の吐出口6dが向く角度を変更
できるようになっている。従って、図2に示すように斜
面となった部分に埋設土Dを吐出する場合に、吐出口6
dの吐出方向を斜面に直交する方向に合わせられる。す
なわち、埋立を行う部分の面(施工対象面、例えば、水
底)が任意の角度の斜面であっても、吐出角調整装置9
によりスクリュー装置6の吐出口6dを常に施工対象面
に沿った状態とすることができる。
ダ9bを伸縮させることにより、スクリュー装置6の先
端側が上下に動くように移動させることができ、これに
より、スクリュー装置6の吐出口6dが向く角度を変更
できるようになっている。従って、図2に示すように斜
面となった部分に埋設土Dを吐出する場合に、吐出口6
dの吐出方向を斜面に直交する方向に合わせられる。す
なわち、埋立を行う部分の面(施工対象面、例えば、水
底)が任意の角度の斜面であっても、吐出角調整装置9
によりスクリュー装置6の吐出口6dを常に施工対象面
に沿った状態とすることができる。
【0051】なお、施工対象面に対して吐出口6dを斜
めに配置した場合には、吐出口6dの一部が施工対象面
から離れた状態となるとともに、施工対象面に対して埋
立土Dを斜めに吐出することになるので、吐出口6dを
施工対象面に沿わせた状態で埋立土を吐出した場合に比
較して、埋立土の一部が舞い上がったりする可能性が高
くなるとともに、埋立土Dの堆積位置が吐出口6dの位
置からずれることになるが、上述のようにすることでこ
れらの事態を防止できる。
めに配置した場合には、吐出口6dの一部が施工対象面
から離れた状態となるとともに、施工対象面に対して埋
立土Dを斜めに吐出することになるので、吐出口6dを
施工対象面に沿わせた状態で埋立土を吐出した場合に比
較して、埋立土の一部が舞い上がったりする可能性が高
くなるとともに、埋立土Dの堆積位置が吐出口6dの位
置からずれることになるが、上述のようにすることでこ
れらの事態を防止できる。
【0052】次に、上述のような構成を有する水中埋立
装置を用いた水中埋立方法を説明する。まず、テレスコ
ピック管5を引き上げた状態とするとともに、高圧ホー
ス3の先端部を引き上げた状態で、台船1をタグボート
等により埋立水域に移動する。この際には、伸縮自在な
テレスコピック管5を縮めることによりテレスコピック
管5を引き上げているので、長いテレスコピック管5の
下端を水面上に引き上げるために、台船1上に高い櫓状
の構造物を設ける必要がなく、台船1の設備コストを低
減することができる。
装置を用いた水中埋立方法を説明する。まず、テレスコ
ピック管5を引き上げた状態とするとともに、高圧ホー
ス3の先端部を引き上げた状態で、台船1をタグボート
等により埋立水域に移動する。この際には、伸縮自在な
テレスコピック管5を縮めることによりテレスコピック
管5を引き上げているので、長いテレスコピック管5の
下端を水面上に引き上げるために、台船1上に高い櫓状
の構造物を設ける必要がなく、台船1の設備コストを低
減することができる。
【0053】また、高圧ホース3が延伸装置4によりコ
ンパクトにまとめられた状態となっているので、台船1
上に引き上げられた高圧ホース3が台船1上に拡がった
状態となることがない。従って、引き上げられた高圧ホ
ース3が台船1上の作業の邪魔になるようなことがな
く、台船1上のスペースを有効に利用することができ
る。次に、上記埋立水域において、施工対象面、例え
ば、水底の近傍まで上記スクリュー装置6を水中に降下
させる。この際には、伸縮自在なテレスコピック管5が
伸縮吊り上げ装置8のワイヤ8bを延出することによ
り、下方に延ばされるとともに、高圧ホース3が延伸装
置4から延伸させられ、テレスコピック管5の下端部と
高圧ホース3の先端部が同時に水底近傍まで降下させら
れる。
ンパクトにまとめられた状態となっているので、台船1
上に引き上げられた高圧ホース3が台船1上に拡がった
状態となることがない。従って、引き上げられた高圧ホ
ース3が台船1上の作業の邪魔になるようなことがな
く、台船1上のスペースを有効に利用することができ
る。次に、上記埋立水域において、施工対象面、例え
ば、水底の近傍まで上記スクリュー装置6を水中に降下
させる。この際には、伸縮自在なテレスコピック管5が
伸縮吊り上げ装置8のワイヤ8bを延出することによ
り、下方に延ばされるとともに、高圧ホース3が延伸装
置4から延伸させられ、テレスコピック管5の下端部と
高圧ホース3の先端部が同時に水底近傍まで降下させら
れる。
【0054】この際には、高圧ホース3内への水の侵入
を防止するために、高圧ホース3及びスクリュー装置6
内に埋立土Dが充満した状態となっていることが好まし
い。なお、上述のように埋立土が充填されていない状態
でも、スクリュー装置6を作動(正転)させることで、
高圧ホース3内への水の侵入を最少限度のものとでき
る。また、高圧ホース3の下端部に埋立土Dを充填して
おくことにより、高圧ホース3内への水の侵入を防止す
ることができる。
を防止するために、高圧ホース3及びスクリュー装置6
内に埋立土Dが充満した状態となっていることが好まし
い。なお、上述のように埋立土が充填されていない状態
でも、スクリュー装置6を作動(正転)させることで、
高圧ホース3内への水の侵入を最少限度のものとでき
る。また、高圧ホース3の下端部に埋立土Dを充填して
おくことにより、高圧ホース3内への水の侵入を防止す
ることができる。
【0055】スクリュー装置6の深度は、上述の延伸装
置4による高圧ホース3の先端部の昇降と、伸縮用吊り
上げ装置8によるテレスコピック管5の伸縮とにより任
意に決めることができるので、スクリュー装置6の吐出
口6dと施工対象面との距離を極めて近接した状態とす
ることができ、吐出口6dに接合されたカバー6eが施
工対象面と接触するようにしても良い。
置4による高圧ホース3の先端部の昇降と、伸縮用吊り
上げ装置8によるテレスコピック管5の伸縮とにより任
意に決めることができるので、スクリュー装置6の吐出
口6dと施工対象面との距離を極めて近接した状態とす
ることができ、吐出口6dに接合されたカバー6eが施
工対象面と接触するようにしても良い。
【0056】これにより、スクリュー装置6の吐出口6
dから施工対象面まで埋立土が自由落下する距離を最低
限度もしくはゼロとすることができる。また、スクリュ
ー装置6の吐出口6は、図2に示すように吐出角調整装
置9により施工対象面(ここでは水底)に沿った状態と
される。この状態で、圧送ポンプ2を作動させるととも
にスクリュー装置6を作動させることにより、スクリュ
ー装置6まで高圧ホース3により埋立土Dを搬送し、ス
クリュー装置6により最終的に施工対象面に向かって埋
立土Dを吐出する。
dから施工対象面まで埋立土が自由落下する距離を最低
限度もしくはゼロとすることができる。また、スクリュ
ー装置6の吐出口6は、図2に示すように吐出角調整装
置9により施工対象面(ここでは水底)に沿った状態と
される。この状態で、圧送ポンプ2を作動させるととも
にスクリュー装置6を作動させることにより、スクリュ
ー装置6まで高圧ホース3により埋立土Dを搬送し、ス
クリュー装置6により最終的に施工対象面に向かって埋
立土Dを吐出する。
【0057】なお、圧送ポンプ3だけでは、吐出量が不
安定になる可能性があるが、上述のようにスクリュー装
置6を組み合わせることにより、安定した吐出量で埋立
土を吐出することができるとともに、吐出量をある程度
の範囲で任意に調整できる。また、吐出口6が施工対象
面に近接するとともに吐出口6が施工対象面に沿った状
態となっているので、確実に埋立土Dによる水の汚濁を
防止することができるとともに、埋立土Dの水中での自
由落下による成分の分離を防止することができる。そし
て、覆土や覆砂のために、施工対象面上に任意の厚みと
なるように埋立土Dを吐出する場合や、施工対象面を任
意の厚さで段階的に埋立ていくような場合は、埋立土を
吐出しながら台船1を移動することにより、スクリュー
装置6を水平方向に移動する。この際に台船1の移動速
度と埋立土Dの吐出量とを調整することにより、吐出さ
れた埋立土Dの厚みを調整することができる。
安定になる可能性があるが、上述のようにスクリュー装
置6を組み合わせることにより、安定した吐出量で埋立
土を吐出することができるとともに、吐出量をある程度
の範囲で任意に調整できる。また、吐出口6が施工対象
面に近接するとともに吐出口6が施工対象面に沿った状
態となっているので、確実に埋立土Dによる水の汚濁を
防止することができるとともに、埋立土Dの水中での自
由落下による成分の分離を防止することができる。そし
て、覆土や覆砂のために、施工対象面上に任意の厚みと
なるように埋立土Dを吐出する場合や、施工対象面を任
意の厚さで段階的に埋立ていくような場合は、埋立土を
吐出しながら台船1を移動することにより、スクリュー
装置6を水平方向に移動する。この際に台船1の移動速
度と埋立土Dの吐出量とを調整することにより、吐出さ
れた埋立土Dの厚みを調整することができる。
【0058】また、施工対象面が斜面となっているため
に、スクリュー装置6を水平方向に移動した場合に、ス
クリュー装置6と施工対象面との距離が変化してしまう
ような場合には、延伸装置4により高圧ホース3の先端
部の深度を施工対象面に対応して調整するとともに、伸
縮用吊り上げ装置8によりテレスコピック管5の下端部
の深度を施工対象面に対応いて調整することにより、施
工対象面とスクリュー装置6とを常時近接した状態に保
つことができる。
に、スクリュー装置6を水平方向に移動した場合に、ス
クリュー装置6と施工対象面との距離が変化してしまう
ような場合には、延伸装置4により高圧ホース3の先端
部の深度を施工対象面に対応して調整するとともに、伸
縮用吊り上げ装置8によりテレスコピック管5の下端部
の深度を施工対象面に対応いて調整することにより、施
工対象面とスクリュー装置6とを常時近接した状態に保
つことができる。
【0059】また、図1に示すように、埋立土Dを施工
対象面の一部で高く積み上げるように埋め立てる際に
は、埋立土Dの積み上げられた高さに対応してスクリュ
ー装置6を上昇させることにより、スクリュー装置6の
吐出口6dやスクリュー装置6自体が埋立土Dに埋まっ
てしまい、埋立土Dの吐出が困難になるのを防止でき
る。また、段階的に埋め立てを行う際にも、一段分の埋
め立てが終わる毎にスクリュー装置6の深度を上げるよ
うにすることで、スクリュー装置6が埋立土Dに埋まっ
てしまったり埋立土Dにぶつかった状態となったりする
のを防止することができる。
対象面の一部で高く積み上げるように埋め立てる際に
は、埋立土Dの積み上げられた高さに対応してスクリュ
ー装置6を上昇させることにより、スクリュー装置6の
吐出口6dやスクリュー装置6自体が埋立土Dに埋まっ
てしまい、埋立土Dの吐出が困難になるのを防止でき
る。また、段階的に埋め立てを行う際にも、一段分の埋
め立てが終わる毎にスクリュー装置6の深度を上げるよ
うにすることで、スクリュー装置6が埋立土Dに埋まっ
てしまったり埋立土Dにぶつかった状態となったりする
のを防止することができる。
【0060】次に、図4を参照して本発明の実施の形態
の第二例の水中埋立装置及び水中埋立方法を説明する。
なお、第二例の水中埋立装置は、第一例の水中埋立装置
の延伸装置4を延伸装置10に変更した以外は、第一例
の水中埋立装置と同様のものであり、同様の構成要素に
は同一の符号を付すとともに、延伸装置10以外の説明
を省略する。
の第二例の水中埋立装置及び水中埋立方法を説明する。
なお、第二例の水中埋立装置は、第一例の水中埋立装置
の延伸装置4を延伸装置10に変更した以外は、第一例
の水中埋立装置と同様のものであり、同様の構成要素に
は同一の符号を付すとともに、延伸装置10以外の説明
を省略する。
【0061】上記延伸装置10は、二本の長尺な油圧シ
リンダ11、11を互いに反対方向を向けて略平行に配
置したものである。また、二本の油圧シリンダ11、1
1の後端部11a、11aは、それぞれ台船1に固定さ
れている。また、油圧シリンダ11、11の先端部に
は、高圧ホース3を卷回する滑車11b,11bが取り
付けられている。
リンダ11、11を互いに反対方向を向けて略平行に配
置したものである。また、二本の油圧シリンダ11、1
1の後端部11a、11aは、それぞれ台船1に固定さ
れている。また、油圧シリンダ11、11の先端部に
は、高圧ホース3を卷回する滑車11b,11bが取り
付けられている。
【0062】そして、上記延伸装置10においては、図
示しない圧送ポンプに接続される高圧ホース3が一方の
油圧シリンダ11の滑車11bに卷回されて高圧ホース
3の方向を略180度反転させる第一の湾曲部Aが形成
されている。また、高圧ホース3の第一の湾曲部Aより
先の部分が他方の油圧シリンダ11の滑車11bに卷回
されて高圧ホース3の方向を略180度反転させる第二
の湾曲部Bが形成されている。
示しない圧送ポンプに接続される高圧ホース3が一方の
油圧シリンダ11の滑車11bに卷回されて高圧ホース
3の方向を略180度反転させる第一の湾曲部Aが形成
されている。また、高圧ホース3の第一の湾曲部Aより
先の部分が他方の油圧シリンダ11の滑車11bに卷回
されて高圧ホース3の方向を略180度反転させる第二
の湾曲部Bが形成されている。
【0063】そして、二本の油圧シリンダ11、11を
延ばした状態とした場合には、第一の湾曲部Aと第二の
湾曲部Bとが互いに離れた状態となり、二本の油圧シリ
ンダ11、11を縮めた状態とした場合には、第一の湾
曲部Aと第二の湾曲部Bとが互いに近づいた状態とな
る。そして、二本の油圧シリンダ11、11を延ばすこ
とにより、第一の湾曲部Aと第二の湾曲部Bとが互いに
離れた状態となった場合には、延伸装置10の位置で高
圧ホース3が延びた状態の油圧シリンダ11、11の長
さ分だけ三重に重なった状態となる。
延ばした状態とした場合には、第一の湾曲部Aと第二の
湾曲部Bとが互いに離れた状態となり、二本の油圧シリ
ンダ11、11を縮めた状態とした場合には、第一の湾
曲部Aと第二の湾曲部Bとが互いに近づいた状態とな
る。そして、二本の油圧シリンダ11、11を延ばすこ
とにより、第一の湾曲部Aと第二の湾曲部Bとが互いに
離れた状態となった場合には、延伸装置10の位置で高
圧ホース3が延びた状態の油圧シリンダ11、11の長
さ分だけ三重に重なった状態となる。
【0064】それに対して、二本の油圧シリンダ11、
11を縮めることにより、第一の湾曲部Aと第二の湾曲
部Bとが互いに近づいた状態となった場合には、延伸装
置10の位置で高圧ホース3が縮んだ状態の油圧シリン
ダ11、11の長さ分だけ三重に重なった状態となる。
11を縮めることにより、第一の湾曲部Aと第二の湾曲
部Bとが互いに近づいた状態となった場合には、延伸装
置10の位置で高圧ホース3が縮んだ状態の油圧シリン
ダ11、11の長さ分だけ三重に重なった状態となる。
【0065】すなわち、二本の油圧シリンダ11、11
を縮めた状態から延ばした状態にした場合には、延伸装
置に油圧シリンダ11、11の延びた状態の長さと縮ん
だ状態の長さとの差の約三倍の長さだけ高圧ホース3が
引き込まれた状態となり高圧ホース3の水中に垂下され
た部分が引き上げられることになる。また、二本の油圧
シリンダ11、11を延ばした状態から縮めた状態にし
た場合には、延伸装置に油圧シリンダ11、11の延び
た状態の長さと縮んだ状態の長さとの差の約三倍の長さ
だけ高圧ホース3が繰り出されることになる。
を縮めた状態から延ばした状態にした場合には、延伸装
置に油圧シリンダ11、11の延びた状態の長さと縮ん
だ状態の長さとの差の約三倍の長さだけ高圧ホース3が
引き込まれた状態となり高圧ホース3の水中に垂下され
た部分が引き上げられることになる。また、二本の油圧
シリンダ11、11を延ばした状態から縮めた状態にし
た場合には、延伸装置に油圧シリンダ11、11の延び
た状態の長さと縮んだ状態の長さとの差の約三倍の長さ
だけ高圧ホース3が繰り出されることになる。
【0066】従って、高圧ホース3を延伸装置により引
き上げた際の油圧シリンダ11、11の延びた長さ、す
なわち延伸装置の占める長さの増加分より、三倍の長さ
分だけ高圧ホース3を引き上げることができる。また、
引き上げられた高圧ホース3は、三重に重なった状態で
コンパクトに配置することができる。すなわち、第二例
の延伸装置10は、第一例の延伸装置4と略同様の効果
をそうすることができる。また、第二例の水中埋立装置
を用いた水中埋立方法は、第一例の水中埋立方法と同様
に行われる。
き上げた際の油圧シリンダ11、11の延びた長さ、す
なわち延伸装置の占める長さの増加分より、三倍の長さ
分だけ高圧ホース3を引き上げることができる。また、
引き上げられた高圧ホース3は、三重に重なった状態で
コンパクトに配置することができる。すなわち、第二例
の延伸装置10は、第一例の延伸装置4と略同様の効果
をそうすることができる。また、第二例の水中埋立装置
を用いた水中埋立方法は、第一例の水中埋立方法と同様
に行われる。
【0067】
【発明の効果】上記請求項1記載の水中埋立装置によれ
ば、吐出手段において、そのケーシングの埋立土が流入
する接続部側から吐出口側へ螺旋状のスクリューで埋立
土を送り出すことにより、埋立土を吐出することになる
ので、圧送ポンプの圧だけで埋立土を吐出させた場合に
比較して吐出量を安定させることができるとともに、吐
出量をより容易に決めて定量化することができる。ま
た、吐出手段により、高圧ホース内に水が侵入するのを
防止できるので、埋立土の成分が分離するのを防止で
き、かつ、埋立土の品質の安定化を図ることができる。
ば、吐出手段において、そのケーシングの埋立土が流入
する接続部側から吐出口側へ螺旋状のスクリューで埋立
土を送り出すことにより、埋立土を吐出することになる
ので、圧送ポンプの圧だけで埋立土を吐出させた場合に
比較して吐出量を安定させることができるとともに、吐
出量をより容易に決めて定量化することができる。ま
た、吐出手段により、高圧ホース内に水が侵入するのを
防止できるので、埋立土の成分が分離するのを防止で
き、かつ、埋立土の品質の安定化を図ることができる。
【0068】本発明の請求項2記載の水中埋立装置によ
れば、延伸手段がホースをコンパクトにまとめた状態
で、ホースを引き上げることができるので、例えば、深
い深度でも埋立作業が可能なように長い高圧ホースを用
いた際に、浅い部分での埋立作業を行う場合や、埋立作
業を中断して高圧ホースを完全に引き上げた場合など
に、長い高圧ホースが引き上げられて拡がった状態とな
り、引き上げられた高圧ホースが作業の邪魔となるのを
防止でき、作業スペースを有効に利用できる。
れば、延伸手段がホースをコンパクトにまとめた状態
で、ホースを引き上げることができるので、例えば、深
い深度でも埋立作業が可能なように長い高圧ホースを用
いた際に、浅い部分での埋立作業を行う場合や、埋立作
業を中断して高圧ホースを完全に引き上げた場合など
に、長い高圧ホースが引き上げられて拡がった状態とな
り、引き上げられた高圧ホースが作業の邪魔となるのを
防止でき、作業スペースを有効に利用できる。
【0069】本発明の請求項3記載の水中埋立装置によ
れば、保護管が伸縮自在となっているので、保護管を長
いものとしてしても保護管を縮めることにより、保護管
の下端部が引き上げられるので、保護管を引き上げるた
めに高い櫓やジブの長いクレーンを必要とせず、設備コ
ストを低減することができる。
れば、保護管が伸縮自在となっているので、保護管を長
いものとしてしても保護管を縮めることにより、保護管
の下端部が引き上げられるので、保護管を引き上げるた
めに高い櫓やジブの長いクレーンを必要とせず、設備コ
ストを低減することができる。
【0070】本発明の請求項4記載の構成によれば、吐
出手段の吐出口が向く角度を吐出角調整手段により調整
することができるので、施工対象面が斜面となっている
ような場合に、斜面に吐出口を沿わせた状態とすること
ができるので、施工対象面に対して吐出口が斜めとなる
ことにより、吐出口から吐出する埋立土が施工対象面の
吐出口に対応する位置の周囲に均等に堆積せずに、偏っ
て堆積したり、吐出された埋立土が舞い上がり易い状態
となるのを防止することができる。
出手段の吐出口が向く角度を吐出角調整手段により調整
することができるので、施工対象面が斜面となっている
ような場合に、斜面に吐出口を沿わせた状態とすること
ができるので、施工対象面に対して吐出口が斜めとなる
ことにより、吐出口から吐出する埋立土が施工対象面の
吐出口に対応する位置の周囲に均等に堆積せずに、偏っ
て堆積したり、吐出された埋立土が舞い上がり易い状態
となるのを防止することができる。
【0071】本発明の請求項5記載の水中埋立方法によ
れば、台船の移動と延伸手段による高圧ホースの引き上
げもしくは繰り出しとにより、吐出手段の三次元上の位
置を決めることができ、水中の三次元上の任意の位置で
埋め立てを行うことができるとともに、上記請求項1か
ら4のいずれか一つと同様の効果を奏することができ
る。
れば、台船の移動と延伸手段による高圧ホースの引き上
げもしくは繰り出しとにより、吐出手段の三次元上の位
置を決めることができ、水中の三次元上の任意の位置で
埋め立てを行うことができるとともに、上記請求項1か
ら4のいずれか一つと同様の効果を奏することができ
る。
【図1】本発明の第一例の水中埋立装置及び水中埋立方
法を説明するための図面である。
法を説明するための図面である。
【図2】上記第一例の水中埋立装置のスクリュー装置及
び水中埋立方法を説明するための図面である。
び水中埋立方法を説明するための図面である。
【図3】上記第一例の水中埋立装置のテレスコピック管
下端部と高圧ホースとの接続構造を示す断面図である。
下端部と高圧ホースとの接続構造を示す断面図である。
【図4】本発明の第二例の水中埋立装置及び水中埋立方
法を説明するための図面である。
法を説明するための図面である。
1 台船 2 圧送ポンプ 3 高圧ホース 4 延伸装置(延伸手段) 4a 固定滑車(保持手段) 4c 走行滑車(湾曲手段) 4d 走行ブロック(移動手段) 5 テレスコピック管(保護管) 6 スクリュー装置(吐出手段) 6a ケーシング 6b スクリュー 6c 接続部 6d 吐出口 9 吐出角調整装置(吐出角調整手段) 10 延伸装置(延伸手段) D 埋立土
Claims (5)
- 【請求項1】 流動性を有する埋立土を圧送する圧送ポ
ンプと、 該圧送ポンプに接続されて上記埋立土を水中の埋立位置
まで搬送する高圧ホースと、 該高圧ホースの先端部を水中で昇降させるために該高圧
ホースの引き上げ及び繰り出しを行う延伸手段と、 上記高圧ホースの先端部に接続されて、該高圧ホースに
より搬送された埋立土を水中に吐出する吐出手段とを備
え、 上記吐出手段が、上記高圧ホースから上記埋立土が流入
する接続部及び上記埋立土を吐出する吐出口を有するケ
ーシングと、該ケーシング内において上記接続部側から
上記吐出口側へ上記埋立土を送り出す螺旋状のスクリュ
ーとを備えてなることを特徴とする水中埋立装置。 - 【請求項2】 上記延伸手段は、上記高圧ホースの上記
圧送ポンプ側で上記高圧ホースを略固定した状態に保持
する保持手段と、 上記高圧ホースの上記保持手段より先側において、上記
高圧ホースの向きを略反転するように湾曲させた状態と
する湾曲手段と、 上記湾曲手段を上記保持手段に近づく方向及び上記保持
手段から遠ざかる方向に移動させることにより上記高圧
ホースの湾曲した部分を移動させる移動手段とを具備し
てなることを特徴とする請求項1記載の水中埋立装置。 - 【請求項3】 上記高圧ホースの水中部分の周囲を覆っ
て該高圧ホースを保護するとともに、該高圧ホースの先
端部の昇降に対応して伸縮自在な保護管を備えたことを
特徴とする請求項1または2記載の水中埋立装置。 - 【請求項4】 上記吐出手段の吐出口が向く角度を変更
可能に上記吐出手段を上記保護管に接続する吐出角調整
手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の水中埋立
装置。 - 【請求項5】 上記請求項1から4のいずれか一つに記
載の水中埋立装置を用いた水中埋立方法であって、 上記水中埋立装置を台船に設置し、 上記台船の位置を移動することにより水中の吐出手段の
位置を水平方向に移動するとともに、上記延伸手段が高
圧ホースの引き上げもしくは繰り出しを行うことにより
水中の吐出手段を昇降移動し、 かつ、吐出手段から埋立土を吐出させることにより水中
での埋め立てを行うことを特徴とする水中埋立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15141597A JPH10338923A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 水中埋立装置及び水中埋立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15141597A JPH10338923A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 水中埋立装置及び水中埋立方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10338923A true JPH10338923A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15518121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15141597A Pending JPH10338923A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 水中埋立装置及び水中埋立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10338923A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108396710A (zh) * | 2017-02-07 | 2018-08-14 | 吉裕建筑工程有限公司 | 一种围封式填海方法及填海装置 |
-
1997
- 1997-06-09 JP JP15141597A patent/JPH10338923A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108396710A (zh) * | 2017-02-07 | 2018-08-14 | 吉裕建筑工程有限公司 | 一种围封式填海方法及填海装置 |
CN108396710B (zh) * | 2017-02-07 | 2022-02-01 | 吉裕建筑工程有限公司 | 一种围封式填海方法及填海装置 |
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