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JPH10338367A - シート送り装置 - Google Patents

シート送り装置

Info

Publication number
JPH10338367A
JPH10338367A JP10147931A JP14793198A JPH10338367A JP H10338367 A JPH10338367 A JP H10338367A JP 10147931 A JP10147931 A JP 10147931A JP 14793198 A JP14793198 A JP 14793198A JP H10338367 A JPH10338367 A JP H10338367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
bundle
pick
pulley
bill
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10147931A
Other languages
English (en)
Inventor
Andrew Lynch
リンチ アンドリュー
David J Mcmillan
ジェイ マクミラン デビッド
Derek S Bell
エス ベル デレク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NCR International Inc
Original Assignee
NCR International Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NCR International Inc filed Critical NCR International Inc
Publication of JPH10338367A publication Critical patent/JPH10338367A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H3/00Separating articles from piles
    • B65H3/02Separating articles from piles using friction forces between articles and separator
    • B65H3/04Endless-belt separators
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D11/00Devices accepting coins; Devices accepting, dispensing, sorting or counting valuable papers
    • G07D11/10Mechanical details

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】磨耗に対して高い耐性がある摩擦ピック型シー
ト送り装置を提供する。 【構成】送られたシート数が予定数に達すると、シート
送り装置のピック機構11により定期的にベルト変位オ
ペレーションが行われる。予定の時間、モーター34が
反対向きに駆動され、ベルト48の回転を、送り工程の
ときとは反対の方向に回転させる。ピックプーリー26
は、ベルト28の反対回転の期間中、回転しないように
一方向クラッチ40により軸38上に支持されるので、
ピックプーリー26に相対的なベルト28の変位が起
き、その結果、後続のピックオペレーションではシート
を取り出すためベルト28の変位が起きなかったときと
比べてベルト28の異なる部分が束18に係合する。こ
れによりベルト28の一部が束18といっそう頻繁に係
合するために他の部分よりも局所的に磨耗する、という
危険が減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシートの束から一枚づつ
シートをピック(取り出)し、取り出したシートを当該
束から移動させるシート送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のシート送り装置は通常、真空ピ
ック型あるいは摩擦ピック型のいずれかである。真空ピ
ックシステムは、最初のシートを束の残りから分離する
のに吸引部材を使用し、特に自動出納機(ATM)内の紙
幣のような非多孔性シートの取り扱いに適している。摩
擦型ピックシステムもまた広くATMに使用されている。
摩擦ピックシステムのいくつかは真空ピックシステムよ
り高い送り率をもつことができる点で、また比較的に簡
単な構造である点で、有利である。真空ピック型あるい
は摩擦ピック型のシート送り装置は、紙幣の取り出しに
加えて、他の型の文書、例えばフォトコピー機のシー
ト、券、証書、切手シート、旅行小切手その他の束から
文書を取り出すのに使用することができる。
【0003】摩擦ピックシステムは通常、ローラーの外
面全体あるいはその局部的領域に配置された高摩擦材料
を有する回転式ピックローラーを使用する。ピックロー
ラーが束の最初のシートと接触すると、シートに作用す
る摩擦力がそのシートと束の中の次のシートとの間の摩
擦力よりも大きくなり、最初のシートが束から分離され
て回転ローラーで移動される。しかしピックローラー上
の高摩擦面は比較的急速に磨耗する傾向があり、交換す
る必要がある。これでは取り出し機構の頻繁な保守が必
要となるので不便であり、高価につく。さらに摩擦面が
次第に磨耗するにつれて送りシステムの信頼性が低下す
る。
【0004】回転性摩擦ベルトもまた、束からシートを
取り出すための摩擦ピックシステムに使用される。その
ようなピック装置の一つがEP-A-0559-458に
開示されており、この例ではプーリー装置上に、駆動さ
れた無端ベルトが装着されている。そのプーリー装置
は、回転ベルトの線形部が各ピックサイクルで束の第一
シートに摩擦係合してそのシートを束から分離させ、シ
ートを束から移動させるための輸送機構の送りローラー
に係合させることができる位置に配置されている。この
ような構成は一般に摩擦ローラーよりも磨耗を受けにく
い。というのは、ベルトは取り出しに供されるより大き
な摩擦領域を呈するからである。加えて、束に係合する
ベルトの線形部は常に変化するから、磨耗はベルトの局
所的領域にではなくベルトの長さにわたって拡がる傾向
がある。
【0005】束からシートを取り出すように束に係合す
るベルト部分はベルトの使用期間中、各ピックサイクル
の度に変化するとはいえ、束に係合するベルト部分が完
全にランダムに変わるわけではない。ピックオペレーシ
ョンの期間中、有限長のベルトは一定の予定の低速度で
回転し、その一部がある予定時間ごとに束の第一シート
に係合する。その際、当該紙幣は、ベルトの他の部分が
紙幣の束からの次の取り出しを始める前に、束から取り
出されて移動される。ただ一枚のシートが必要とされる
ならピックオペレーションはただ一回のピックサイクの
みを行い、複数のシートが必要とされるときは一連の連
続的なピックサイクルを行う。ベルトはピックオペレー
ション完了時に静止され、その一部は後続のピックオペ
レーションが始まるまで前記束の第一シートと静止係合
した状態に留まる。ベルトの加速時間および減速時間は
無視できるので、前回のピックオペレーション終了時に
束と係合していたベルト部分がそのまま束と係合してい
る状態から、後続のピックオペレーションのベルトの回
転が始まる。
【0006】したがって束と係合するベルト部分はその
寿命がつきるまで、連続的なピックサイクル期間中、周
期的なパターンをとる。その場合、ベルトのある部分は
反復的に束と係合するが、ベルトの他の領域は決して束
と係合しない。これは頻繁に束に係合するベルト部分の
磨耗を進捗させ、ベルトの実質的領域が依然として信頼
性のあるシート取り出しを行うことができるにも拘わら
ず、やがてベルト全体の交換が必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ本発明の課題
は、公知のピック機構に付随する上記欠点が緩和され
た、磨耗に対して高い耐性がある摩擦ピック型シート送
り装置を与えることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に基づいて与えら
れるシート送り装置は、ある選択数のシートを一枚づつ
シートの束から取り出すためのシート送り装置であっ
て、該束から送られるシートと摩擦係合するように構成
された回転可能なベルト手段と、該ベルト手段を支持す
るように構成されたプーリー手段と、該ベルト手段を回
転させる駆動手段とを含み、さらに、取り出しオペレー
ションの期間中、該シートが束から取り出されるよう、
該ベルト手段と束から送られる該シートとの間の摩擦を
増大させる手段と、該ベルト手段と該プーリー手段との
間に周期的な相対的変位をもたらすように配置されたベ
ルト変位手段とを含むことを特徴とするシート送り装置
である。
【0009】
【実施例】添付の図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0010】参照する図1および図2に示すように、こ
のシート送り装置は、互いに平行に離隔されて装着され
た二つの鉛直に延びる側部板12、14を含んだ枠11
(図2には図示してなし)を具えたピック機構10を含
む。後述するように枠11は種々の駆動機構その他のシ
ート送り装置コンポーネントを支持する働きをする。紙
幣の束18を収容した紙幣カセット16が二つの側部板
12、14間に脱着可能に装着される。束18中の紙幣
は紙幣カセット16の底板20によって支持され、紙幣
は鉛直向きに配置され、長手の縁が底板20と係合す
る。紙幣の束18は、押し板22により(図2で見て左
から右向きに)前方に弾力的に付勢される。押し板22
は戻りバネ(図示してなし)によって紙幣の束18の後
方を押す。
【0011】ピック機構10は駆動プーリー24とピッ
クプーリー26を含み、これらのプーリーは、これらの
プーリーを巡る改質ゴム等の高摩擦材料製の無端ベルト
28を支持する。駆動プーリー24は、枠11の側部板
12、14によりそれぞれ支持された二つのベアリング
手段32間に延びる駆動軸30上に固定される。駆動プ
ーリー24の駆動軸30は枠11の側部板14上に装着
されたギヤ機構36を介して電動モーター34(図5)
により駆動される。ピックプーリー26は両端が側部板
12、14に固定された軸38上に回転可能に装着され
る。ピックプーリー26は(図2で見て)反時計回りに
のみピックプーリー26の回転を許すように構成された
一方向クラッチ40により、軸38上に支持される。ピ
ックプーリー26の周は、ピックプーリー26の周の小
部分にわたって延びる単一ローブ42を具えたカム形状
を有する。ピックプーリー26に隣接して光センサ44
(図1には図示してなし)が配置されており、このセン
サは、ピックプーリー26をその一端から他端に向けて
貫通する開口46と協同するように構成されている。セ
ンサ44は送信器45と受信器を含む(図2には送信器
45のみが見える)。これらはピックプーリー26の両
側に互に離隔された関係に平行配置される。
【0012】同時に2枚以上の紙幣が送られることを防
止するため、ベルト28およびピックプーリー26と連
動させた遅延ローラー50(図1には図示してなし)が
設けられる。この遅延ローラー50は、ベルト28の摩
擦係数より小さな摩擦係数をもつゴム製の外郭環状部分
を有し、モーター53(図5)の出力軸52に結合さ
れ、この軸により回転される。湾曲した案内面を有する
案内板54が、ベルト28と遅延ローラー50との間に
形成されるニップに隣接する位置から延び、束18から
取り出された紙幣を輸送機構の送りローラー56に向け
て案内する。簡単のため、ただ一対の送りローラー56
のみが図2に示してあるが、この輸送機構は在来の設計
になるものであって、通常、紙幣カセット16から取り
出された紙幣を移動させる送りローラー56を多数含む
ことを了解されたい。紙幣の先頭縁が送りローラ56に
よって係合される時点を検出するよう、第一の送りロー
ラー対56に隣接した位置にセンサ72(図5)が配置
される。
【0013】図1および図2に示すシート送り装置内の
種々の機構はプロセッサユニット62および制御回路6
4によって制御される(図5)。プロセッサユニット6
2はマイクロコンピューターを含むことができ、駆動軸
30のモーター34(図5)、遅延ローラー50のモー
ター53(図5)、センサ44,72(図5)への電力
を制御するとともにタイミング制御を与える。
【0014】また、図1および図2に関してただ一つの
ベルト28と関連のプーリー24、26のみを例示し説
明したが、実際には二つ以上のベルト28および関連の
駆動プーリおよびピックプーリー(24、26)を設け
ることができることを了解されたい。その際、各駆動プ
ーリー24は駆動軸30上に固定され、別々の遅延ロー
ラー50が協同的に各ベルトベルト28に連動する。
【0015】ひき続き図1および2を参照して、紙幣取
り出しを行うための上記装置の動作を説明する。
【0016】プロセッサユニット62がピックオペレー
ション要求を受けると、制御回路64から駆動軸30お
よび遅延ローラー50のモーター34、53に、またセ
ンサ44、72へ、アクティプ化信号が送られる。この
ピックオペレーション要求は、ただ一回のピックサイク
ルのみが遂行される単一紙幣取り出し命令であることも
あり、あるいは所望の枚数の紙幣が紙幣カセット16か
ら取り出されるまで連続したピックサイクルが遂行され
る多重紙幣取り出し命令であるかもしれない。モーター
34がギヤ機構36を介して駆動軸30を駆動し、その
結果駆動プーリー24およびベルト28が(図2で見
て)反時計回りに回転する。ベルト28が駆動されるに
伴い、ピックプーリー26もまた軸38の軸線の周りに
(図2で見て)反時計回りに回転する。
【0017】押し板22は束18の後部を押し、束18
をピックプーリー26に向けて付勢する。回転するベル
ト28の一部が束18の第一紙幣70と係合するが、紙
幣70を束18から分離するに必要な差分摩擦力は、周
上のカムローブ42が第一紙幣70と係合しているベル
ト28部分の反対側の位置までピックプーリー26が回
転するまでは、十分でない。カムローブ42はベルト2
8のこの部分を束18に向けて湾曲させ、ベルト28に
より束18に作用する摩擦力を増大させる。ベルト28
により紙幣70に作用する摩擦力は、やがて紙幣70と
束18内の隣接紙幣との間の摩擦力よりも大きくなり、
紙幣70は束18から分離され、ベルト28と遅延ロー
ラー50との間のニップ中に、ベルト28により移動さ
れる。
【0018】取り出された紙幣70は束18から遠退く
方向に移動され続け、その先頭縁が輸送機構の第一の送
りローラ対56間に捕捉されるまで、案内板54により
案内される。ベルト28とピックプーリー26とが回転
し続けると、ピックプーリー26の周上のカムローブ4
2がベルト28から係合解除される。その結果ベルト2
8が束18に及ぼす圧力が減少し、次の紙幣を束18か
ら分離するには不十分となる。取り出された紙幣70の
先頭縁が送りローラ56間に捕捉されると、これをセン
サ72(図5)が検出し、プロセッサユニット62に信
号を送る。次いで輸送機構の送りローラ56が紙幣70
を束18から隔たった堆積点または収集点まで運ぶ。
【0019】遅延ローラー50はベルト28と反対方向
に、かつそれより著しく低速に、回転するように駆動さ
れ、シートがベルト28により移動されて遅延ローラー
50とベルト28との間のニップを通過する際、取り出
された紙幣70の後方面に係合する。ベルト28により
紙幣70の前方側に及ぼす摩擦力は紙幣70の後方側で
反対方向に遅延ローラー50が及ぼす摩擦力よりも大き
い。束18から重なった紙幣が取り出されてニップ中に
移動される場合は、重なった紙幣の反対面に係合するベ
ルト28と遅延ローラー50の速度および回転方向の差
異が紙幣を互いに分離させる。第一紙幣は送りローラ5
6に向けてベルト28により移動され続けるが、他方の
紙幣は遅延ローラー50により遅延ローラー50とベル
ト28との間のニップを通過することを制限される。
【0020】単一の紙幣を求める取り出しオペレーショ
ン要求をプロセッサユニット62が受信すると、ピック
オペレーションは、紙幣70の先頭縁が送りローラと係
合しているとのセンサ72からの信号を受信した時点で
完了する。次いでモーター34、53およびセンサ4
4、72は、プロセッサユニット62が後続のピックオ
ペレーション要求を受信するまで作動停止される。取り
出された紙幣70の先頭縁は、ピックプーリー26が完
全に一回転する前に輸送機構の第一の送りローラ対56
に係合する。そうでないときはピックプーリー26の周
上のカムローブ42は、再び束18と係合しているベル
ト28の反対側に係合し、第二紙幣を束から分離させ
る。
【0021】もしもプロセッサユニット62が多数の紙
幣ピックオペレーション要求を受信すると、ピックオペ
レーションを完了するのに複数回のピックサイクルが必
要となる。そのような場合は、制御回路64により駆動
プーリー24、53およびセンサ44、72が作動状態
に維持され、ベルト28およびピックプーリー26が回
転し続ける。ピックプーリー26の第2回転の期間中、
束18の第二紙幣と係合しているベルト28の反対側に
カムローブ42が係合すると、この紙幣が束18から取
り出され、上述したように輸送機構の送りローラー58
に向けて移動される。このプロセスは所望の数の紙幣が
束18により取り出されるまで反復される。
【0022】プロセッサユニット62が最終ピックサイ
クル後にセンサ72から信号を受信した時点で、制御回
路64によりモーター34、53およびセンサ44、7
2が作動停止され、プロセッサユニット62が後続のピ
ックオペレーション要求を受信するまでベルト28が静
止される。
【0023】ピックオペレーションを通して光センサ4
4は作動状態に留まり、送信器45から光ビームが発射
される。ピックプーリー26が回転する際、ピックプー
リー26の側部の開口46が送信器45およびセンサ4
4の受信器と整合されるときを除き、光ビームの光路が
遮断される。この整合位置ではビームは開口46を通過
し、受信器によって検出され、受信器がプロセッサユニ
ット62に信号を送信する。送信器45および受信器と
開口45との整合はピックプーリー26の一回転につき
一度生じるので、プロセッサユニット62は各回転毎に
信号を受信する。したがってピックプーリーにより計数
される回転数はプロセッサユニット62により記録され
る。これはまた、ピック機構10により取り上げられる
紙幣の数に相当する。なぜならばカムローブ42もまた
ピックプーリー26の各回転毎に一度、ベルト28と係
合し、束18から一紙幣を取り出すからである。
【0024】本発明の紙幣送り装置はベルト28の磨耗
に対して改良された耐久性を有する。なぜならばベルト
28は紙幣を束18から取り出すのに必要とされる最少
時間のみ、すなわち束18から取り出される紙幣と係合
しているベルト28の反対部分にピックプーリー26の
周上のカムローブ42が係合する短時間のみ、紙幣の束
18と高摩擦係合状態となるからである。それゆえベル
ト28の寿命が増大し、必要な保守の回数が減少する。
【0025】ベルト28の磨耗に対する耐久性は次の理
由でさらに改善される。すなわち、ベルト28の寿命期
間を通して本装置によりベルト変位オペレーションが周
期的に遂行されるからである。図1および図2並びに図
3の流れ図を参照しつつ、ピック機構のベルト変位オペ
レーションの説明を続ける。上述したように、プロセッ
サユニット62はピックピックプーリー26の全回転数
(N)を記録し保持する。この数は寿命期間を通してベ
ルト28により取り出された紙幣の数を示す。ステップ
100(図3)で、プロセッサユニット62はピックプ
ーリー26の回転数(N)が予定値(nX)に達したか
否かを決定する。ここにnは整数であり、Xはたとえば
1000のようなある予定の数である。次いでプロセッ
サユニット62はこの時点でピック機構11がアイドル
状態にあるか否か、あるいはピックオペレーションが進
行中であるが否かを検査する(ステップ102)。もし
も枠11がアイドル状態であると、プロセッサユニット
62はベルト変位オペレーションを開始し、制御回路6
4は駆動軸30が予定時間、反対方向に運動するように
モーター34を駆動する(ステップ104、106)。
これによって駆動プーリー24およびベルト28が(図
2で見て)時計回りに、すなわち、ピックオペレーショ
ン期間中のそれらの回転方向とは反対の方向に、回転す
る。ピックプーリー26は一方向クラッチ40により軸
38上に支持されているので、その結果、回転は(図2
で見て)反時計回りにのみ可能である。ピックプーリー
26はベルト28が回転するときは静止状態に留まり、
その期間中、ピックプーリー26に対してベルト28を
滑動させる。上記予定時間が経過した時点で、モーター
34は制御回路64により作動停止され、駆動プーリー
24とベルト28が静止する。ベルト変位オペレーショ
ンはこの時点で完了する(ステップ108)。
【0026】ステップ102においてもしもピックプー
リー26による回転数Nが予定値nXに達するときにピ
ックオペレーションが進行中であるなら、ピックオペレ
ーションは所望の数の紙幣が束18から取り出されるま
で上述したように続く(ステップ103)。当該ピック
オペレーションが完了した時点で、プロセッサユニット
62によりベルト変位オペレーションが開始され、上述
したように進行する。別のX枚のシートがピック機構1
1により取り出されると、ベルト変位オペレーションが
反復される。たとえば、そのようなベルト変位オペレー
ションはピック機構11により取り出された紙幣100
0枚毎に行うことができよう。
【0027】ある予定時間にわたるベルト28の滑動
は、ピックプーリー26に対してベルト28を予定の距
離だけ変位させ、その結果、ベルトの別の部分が当該ベ
ルト変位オペレーションの終了時に紙幣の束18に係合
する。この相対的な変位のため、後続のピックオペレー
ションの期間中、ピックプーリーの周上のカムローブ4
2は、ベルト変位オペレーションが遂行されなかったと
きと比べて、回転しているベルト28の別の部分に係合
するようになり、第一シートがベルトから取り出され
る。したがってベルト変位オペレーションの効果はベル
ト28の「サイクル」を破るものと考えることができ
る。なぜならば、それが起きなかったときと比べてベル
トの別の部分が束18と係合されるようになるからであ
る。そのようなベルト変位オペレーションをベルト28
の寿命期間にわたり周期的に、すなわちピック機構11
によって各X枚の紙幣が取り出された後に、行うことに
よって、ベルト28の特定部分が紙幣の束18とより頻
繁に係合するために他の部分よりも磨耗される可能性が
著しく低減される。ベルト28の磨耗は局所領域に集中
する代わりに、ベルトの長さ全体に拡散する。ベルト2
8はそれゆえ、公知のシート送り装置に使用されている
ベルトに比べてはるかに長期間にわたり信頼性の高い取
り出しを行うことができる。
【0028】参照する図4および図5では、図1ないし
図3を参照して述べた紙幣送り装置が自動出納機(AT
M)80の現金払い出し機88に使用されている。現金
払い出し機88は通常は一つ以上の紙幣送り装置を含ん
でおり、各々、別個の紙幣カセット16に関わってい
る。ATM80はその正面パネル82上に、ユーザーイン
ターフェースを含み、カードリーダー84、キーパッド
86、現金払い出し機88、CRTディスプレイスクリー
ン90、レシートプリンタ92および制御ユニット60
を含む。カードリーダー84、現金払い出し機88、お
よびレシートプリンタ92は、ATM80の正面パネル8
2上に配置されたスロットを有する。これらのスロット
はそれぞれ、取引の開始時にユーザーの同定カードを挿
入するためのスロットと、現金引き出し取引の期間にユ
ーザーへ紙幣およびレシートを配送するための関連のス
ロットである。現金払い出し機88は図1および図2の
紙幣送り装置、堆積機構、輸送機構を含む。プロセッサ
ユニット62は正面パネル82のコンポーネントおよび
ATM80の他のいろいろのオペレーション機構を制御す
る。
【0029】通常の現金引き出し取引では、ユーザーは
自分のカードをカードリーダースロット84に挿入し、
カード上に符号化されているデータが読み取られる。次
いで指令がスクリーン90上に表示される。ユーザーは
キーパッド86上で個人同定番号(personal identific
ation number, PIN)を入力するように要求される。こ
のPINは通常ATM80から遠隔地にある中央処理所で
確認される。PINが正しいことが確認されると、顧客
に利用可能な種々の設備のメニューがスクリーン90上
に表示される。現金引き出し設備が選択されると、顧客
はキーパッド86で必要な金額を入力することを要求さ
れる。この要求は、ユーザーに払い出される紙幣の数に
対するピックオペレーション要求としてプロセッサユニ
ット62に送信される。現金払い出し機88の紙幣送り
装置は所望の数の紙幣が紙幣カセット16から取り出さ
れるまで、上述したように動作する。取り出された紙幣
は現金払い出し機88の輸送機構の送りローラ対56に
より堆積機構(図示してなし)に送られ、その後ATM8
0の正面パネル82の現金払い出しスロットを通してユ
ーザーに配送される。
【0030】本発明のもう一つの実施例ではベルト28
の磨耗が検出されたときにベルト交換オペレーションが
遂行される。前述したように、ピックプーリー26の各
回転ごとに、束18から一枚の紙幣が取り出されるべき
である。各ピックサイクルの期間、二つの信号、すなわ
ちセンサ44の受信器から受信するピックプーリー26
の一回転を示す信号と、第一の輸送機構送りローラ対5
6に係合している束18から取り出された紙幣の先頭縁
の検出によって生ずるセンサ72からの信号と、がプロ
セッサユニット62により受信される。束18の第一紙
幣と係合するベルト28の部分が、その摩擦性が紙幣を
束から分離するにはもはや不十分であるほどに磨耗して
しまった場合、信号はセンサ72からプロセッサユニッ
ト62に全く送信されない。ピックプーリー26は回転
し続けるので、センサ44により信号がこのピックサイ
クルでプロセッサユニット62に送信される。この矛盾
はプロセッサユニット62により検出され、それによっ
てベルト48の別の部分が束18と係合するよう、ベル
ト交換オペレーションが直ちに開始される。この場合、
ピックオペレーション過程で更なる誤った取り出しを最
小限に留めるよう、ピック機構11により遂行されてい
る現ピックオペレーションが中断され、モーター34を
予定の時間、反対向きに作動させることによりベルト交
換オペレーションが直ちに遂行される。
【0031】そのようなベルト交換オペレーションは、
予定数の紙幣がピック機構11により取り出されたとき
に行われる定期的なベルト交換オペレーションに加え
て、上述したようにベルト28の磨耗の検出時にも開始
することもできよう。
【0032】
【効果】以上に説明したように、本発明の紙幣送り装置
のベルトは紙幣を束から取り出すのに必要な最少時間の
み、紙幣の束と高摩擦係合状態となるので、ベルトの寿
命が増大し、必要な保守の回数が少くてよい。
【0033】また、ベルトの寿命期間を通して本装置に
よりベルト変位オペレーションが周期的に遂行され、そ
の結果、紙幣の束と係合するベルト部分が変位されるの
で、ベルトの磨耗は局所領域に集中せず、ベルトの長さ
全体に拡散し、それゆえベルトは公知のシート送り装置
に使用されているベルトに比べてはるかに長期間にわた
り信頼性の高い取り出しを行うことができる。また紙幣
送り装置のベルトの磨耗が検出されたとき、および所定
の寿命期間が経過したとき、自動的に交換オペレーショ
ンが行われるので、送り装置の信頼性が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】関連の紙幣カセットから紙幣を取り出す、本発
明のシートピック機構の斜視図である。
【図2】図1のピック機構を含むシート送り装置を図1
の左側から見た側面図である。
【図3】 図1および2のシート送り装置のベルト変位
オペレーションを表す流れ図である。
【図4】 図1および2のシート送り装置が使用できる
自動出納機(ATM)を外から見た斜視図である。
【図5】図4のATMのブロック線図である。
【符号の説明】
10 ピック機構 11 枠 12-14 側部板 18 紙幣の束 16 紙幣カセット 20 底板 22 押し板 24 駆動プーリー 26 ピックプーリー 28 ベルト 34 電動モーター 36 ギヤ機構 38 軸 40 一方向クラッチ 42 カムローブ 44 光センサ 45 送信器 46 開口 50 遅延ローラー 53 モーター 54 案内板 56 送りローラー 60 制御ユニット 62 プロセッサユニット 64 制御回路 70 第一紙幣 72 センサ 80 自動出納機(ATM) 82 正面パネル 84 カードリーダー 86 キーパッド 88 現金払い出し機 90 ディスプレイスクリーン 92 レシートプリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デビッド ジェイ マクミラン イギリス国 スコットランド ダンディー DD2 2AP スコット ストリート 43 (72)発明者 デレク エス ベル イギリス国 スコットランド ダンディー DD2 4TP ゴウリー パーク カ ニスプ クレセント 27

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ある選択数のシートを一枚づつ、シートの
    束(18)から取り出すためのシート送り装置であっ
    て、 該束(18)から送られたシート(70)と摩擦係合す
    るように構成された回転可能なベルト手段(28)と、 該ベルト手段(28)を支持するように構成されたプー
    リー手段(26)と、 該ベルト手段(28)を回転させる駆動手段(24、3
    0、34、36)とを含み、さらに取り出しオペレーシ
    ョンの期間中、該シート(70)が該束(18)から取
    り出されるよう、該ベルト手段(28)と該束(18)
    から送られる該シート(70)との間の摩擦を増大させ
    る手段(42)と、 該ベルト手段(28)と該プーリー手段(26)との間
    に定期的相対的変位をもたらすように配置されたベルト
    変位手段(62、64、34、40)とを含むことを特
    徴とするシート送り装置。
JP10147931A 1997-05-31 1998-05-28 シート送り装置 Pending JPH10338367A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9711182.7 1997-05-31
GBGB9711182.7A GB9711182D0 (en) 1997-05-31 1997-05-31 Sheet feeding apparatus

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Family

ID=10813305

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JP10147931A Pending JPH10338367A (ja) 1997-05-31 1998-05-28 シート送り装置

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US (1) US6029971A (ja)
EP (1) EP0881177A1 (ja)
JP (1) JPH10338367A (ja)
GB (1) GB9711182D0 (ja)
ZA (1) ZA984477B (ja)

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ZA984477B (en) 1999-11-26
GB9711182D0 (en) 1997-07-23
US6029971A (en) 2000-02-29
EP0881177A1 (en) 1998-12-02

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