[go: up one dir, main page]

JPH10330524A - ポリカーボネート系樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents

ポリカーボネート系樹脂発泡体の製造方法

Info

Publication number
JPH10330524A
JPH10330524A JP9159167A JP15916797A JPH10330524A JP H10330524 A JPH10330524 A JP H10330524A JP 9159167 A JP9159167 A JP 9159167A JP 15916797 A JP15916797 A JP 15916797A JP H10330524 A JPH10330524 A JP H10330524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polycarbonate resin
foam
resin
acrylic resin
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9159167A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Ishihara
義久 石原
Yasushi Terui
泰 照井
Yoshiaki Momose
義昭 百瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSP Corp
Original Assignee
JSP Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSP Corp filed Critical JSP Corp
Priority to JP9159167A priority Critical patent/JPH10330524A/ja
Priority to KR1019980016761A priority patent/KR100263211B1/ko
Publication of JPH10330524A publication Critical patent/JPH10330524A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡倍率が高く、厚みの厚いポリカーボネー
ト系樹脂発泡体を効率よく製造する方法を提供する。 【解決手段】 芳香族ポリカーボネート系樹脂100重
量部に対して、粘度平均分子量10万〜40万(15万
〜30万が好ましい)のアクリル系樹脂(長鎖分岐構造
を有するものが好ましい)0.3〜10重量部を混合し
た基材樹脂を、押出機中高温高圧下で発泡剤と共に溶融
混練し、次いで低圧域に押出発泡することを特徴とする
ポリカーボネート系樹脂発泡体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
系樹脂発泡体の製造方法に関するものであり、更に詳し
くは発泡倍率及び得られる発泡体の厚みのいずれも向上
させることができる改善されたポリカーボネート系樹脂
発泡体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート系樹脂発泡体は、耐低
温脆性、耐熱性、寸法安定性、耐老化性、耐水性、電気
特性、機械的物性に優れていることから、自動車部品、
建築材料、内装材、食品や機械部品の包装材等の多種多
様の用途展開が期待されている。ところが、このように
期待されているポリカーボネート系樹脂発泡体において
は、それを押出発泡による製造する場合、従来より主に
使用されているポリスチレン系樹脂発泡体に比例して、
十分に高い発泡倍率及び十分に厚みの厚いものを得るこ
とが困難であると云う問題を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、押出発泡に
よるポリカーボネート系樹脂発泡体の製造方法におい
て、高い発泡倍率で、しかも得られる発泡体の厚みを十
分厚くすることができる改善されたポリカーボネート系
樹脂発泡体の製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリカー
ボネート系樹脂に特定の樹脂を混合した基材樹脂を用
い、これを押出発泡することにより発泡体を製造した場
合、発泡倍率を高くすることができ、発泡体の厚みも十
分厚いものを得ることができることを見い出し、本発明
を完成するに至った。
【0005】すなわち、芳香族ポリカーボネート系樹脂
100重量部に対して、粘度平均分子量が10万〜40
万のアクリル系樹脂0.3〜10重量部を混合した基材
樹脂を、押出機を用いて高温高圧条件下で発泡剤と共に
溶融混練し、次いで低圧域に押出発泡することを特徴と
するポリカーボネート系樹脂発泡体の製造方法が提供さ
れる。また、本発明によれば、前記アクリル系樹脂の粘
度平均分子量が15万〜30万であることを特徴とする
前記ポリカーボネート系樹脂発泡体の製造方法が提供さ
れる。更に、本発明によれば、前記アクリル系樹脂が長
鎖分岐構造を有するアクリル系樹脂であることを特徴と
する前記ポリカーボネート系樹脂発泡体の製造方法が提
供される。更にまた、本発明によれば、前記アクリル系
樹脂の定常流コンプライアンスが2×10-4cm2/d
yn以上であることを特徴とする前記ポリカーボネート
系樹脂発泡体の製造方法が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳細に
説明する。本発明のポリカーボネート系樹脂発泡体の製
造方法における基材樹脂は、前記したように芳香族ポリ
カーボネート系樹脂100重量部に対して、粘度平均分
子量が10万〜40万のアクリル系樹脂0.3〜10重
量部を混合した混合樹脂である。該芳香族ポリカーボネ
ート系樹脂は、炭酸成分と、ビスフェノール系化合物等
の芳香族ジオール成分またはこれを主とするジオール成
分から形成されるポリ炭酸エステル、或いはそれらの混
合物である。この内、分子鎖にジフェニルアルカンを有
する芳香族ポリカーボネート系樹脂は結晶性が高く高融
点の上に、耐熱性、耐侯性及び耐酸性に優れている点で
好適である。このようなポリカーボネート系樹脂として
は、2,2−ビス(4−オキシフェニル)プロパン(別
名ビスフェノールA)、2,2−ビス(4−オキシフェ
ニル)ブタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)シ
クロヘキサン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)イ
ソブタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)エタン
等のビスフェノール系化合物から形成されるポリカーボ
ネート系樹脂が例示される。
【0007】一方、本発明において上記芳香族ポリカー
ボネート系樹脂と混合されるアクリル系樹脂としては、
メタクリル酸、メタクリル酸メチル等のメタクリル酸エ
ステル、アクリル酸、またはアクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸エステル
を原料単量体とする単独重合体、これら単量体を原料単
量体の主成分とする共重合体およびそれらの変性物等が
挙げられる。
【0008】上記アクリル系樹脂の粘度平均分子量は1
0万〜40万であり、好ましくは15万〜30万であ
る。粘度平均分子量が10万未満のように小さい場合
は、ポリカーボネート系樹脂に混合すると、ポリカーボ
ネート系樹脂の溶融粘度が低下してしまい、得られる発
泡体の外観が悪くなり、気泡の均一性においても不十分
なものとなり好ましくなく、一方粘度平均分子量が40
万を超えるような大きい場合にはポリカーボネート系樹
脂発泡体の発泡倍率及び厚みのいずれにおいても向上さ
せる効果が十分でない。
【0009】尚、本発明においてアクリル系樹脂の粘度
平均分子量(Mv)は、アクリル系樹脂のクロロホルム
溶液の粘度をηとし、クロロホルム溶媒の粘度をη0
した場合、下記(1)式で与えられる極限粘度〔η〕
(100ml/g)をもとに下記(2)式により求めら
れる値である。 (但し、Cはアクリル系樹脂のクロロホルム溶液の濃度
g/100mlであり、測定温度を25℃とする。) 〔η〕=KMvα ・・・(2) (但し、K=0.34×104、α=0.83)
【0010】このようなアクリル系樹脂の内、長鎖分岐
構造を有するもの、及び/又は定常流コンプライアンス
(以下、Jeoとも云う。)が2×10-4cm2/dy
n以上のもの等が、発泡体製造時の発泡倍率向上効果の
点で特に好ましい。上記長鎖分岐構造を有するアクリル
系樹脂とは、アクリル系樹脂に、その製造において多官
能性成分を用いることにより分岐構造を形成させた長い
分子鎖を有するものである。該多官能性成分としては、
トリメチロールプロパン、ペンタエリトリット、グリセ
リン等の三官能性又は四官能性の多価アルコール、及び
それらの不飽和脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0011】また、Jeoが2×10-4cm2/dyn
以上のアクリル系樹脂とは、下記に示す測定方法によっ
て測定したJeoが2×10-4cm2/dyn以上のア
クリル系樹脂である。ここで、Jeoとは動的粘弾性特
性を示す指標の1つであり、単位応力当りの回復可能な
剪断歪を表わす。本発明においてJeoは、温度230
℃、応力1000dyn/cm2の一定条件下で0〜2
00秒における歪変化を測定することにより求められ
る。更に、具体的に説明すると、測定装置としてレオメ
トリックスファーイースト社製粘弾性測定装置RS20
0を使用し、直径25mmの円型パラレルプレートを用
い、該プレート間に厚み約1.5mm、直径25mmの
円形に打ち抜いたアクリル系樹脂シートをはさみ、23
0℃まで昇温し、パラレルプレート間隔を1.4mmに
調整し、パラレルプレート間から、はみ出した溶融樹脂
を取り除いて更に10分間保持した後0〜200秒間、
1000dyn/cm2の一定応力を加えて単位応力当
りの剪断歪cm2/dynを求め、横軸を時間(秒)、
縦軸を単位応力当りの剪断歪(cm2/dyn)とし0
〜200秒における単位応力当りの剪断歪をクラフ化
し、曲線を得る。得られた曲線上のプロットを基に最小
自乗法により回帰直線化を行ない回帰直線の切片の値J
eo(cm2/dyn)を求める。尚、最小の自乗法を
行なう際、採用する曲線上のプロットは時間5秒に対応
するプロットを始点とし以下5秒間隔で曲線上のプロッ
トを続み取り、終点を200秒に対応するプロットとす
る。
【0012】本発明において、上記芳香族ポリカーボネ
ート系樹脂とアクリル系樹脂との混合割合は、芳香族ポ
リカーボネート系樹脂100重量部に対してアクリル系
樹脂が0.3〜10重量部であり、0.5〜7重量部で
あることが好ましい。アクリル系樹脂の量が不十分な場
合は、芳香族ポリカーボネート系樹脂発泡体の発泡倍
率、厚みのいずれの点においても向上させる効果が不十
分であり、また独立気泡率も低いものであり、一方、ア
クリル樹脂の量が多すぎるとポリカーボネート系樹脂の
流動性が変化してしまい安定した発泡ができなくなるお
それがある。尚、上記基材樹脂に、本発明の目的、効果
を損ねない範囲でその他の樹脂又はゴム成分を加えるこ
とができる。
【0013】上記の通りポリカーボネート系樹脂に、粘
度平均分子量10〜40万のアクリル系樹脂を混合する
ことにより、ポリカーボネート系樹脂の押出発泡時の溶
融特性において弾性を維持しつつ、粘性を下げる効果が
働くものと考えられ特に長鎖分岐構造及び/又は定常流
コンプライアンスが2×10-4cm2/dyn以上のア
クリル系樹脂においてその効果が顕著なものとなると考
えられる。
【0014】本発明のポリカーボネート系樹脂発泡体を
製造するために使用される発泡剤は、無機発泡剤、揮発
性発泡剤、分解型発泡剤のいずれも使用可能であるが、
押し出し発泡法の場合は分解型発泡剤を使用すると発泡
倍率の高い発泡体を得ることが難しいため、無機発泡剤
や揮発性発泡剤を使用するのが好ましい。無機発泡剤と
しては、二酸化炭素、空気、窒素等が好ましく用いられ
る。揮発性発泡剤としては、プロパン、n−ブタン、i
−ブタン、n−ペンタン、i−ペンタン、ヘキサン等の
低級脂肪族炭化水素;シクロブタン、シクロペンタン等
の低級肪環式炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素;メタノール、エタノール等の脂肪
族低級一価アルコール;アセトン、メチルエチルケトン
等の低級脂肪族ケトン;1−クロロ−1,1−ジフルオ
ロエタン、ペンタフルオロエタン、1,1,1,2−テ
トラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン等の低
沸点ハロゲン化炭化水素;等が例示される。
【0015】以上詳記した発泡剤は、単独又は2種以上
混合して使用可能であり、例えば無機発泡剤と揮発性発
泡剤のように異なった型の発泡剤の併用も可能である。
発泡剤の使用量は発泡剤の種類や所望する発泡倍率によ
っても異なり、発泡倍率によって該発泡体の密度が定ま
るから、主に所望する発泡体の密度によって発泡剤の使
用量を定める。そして、本発明の製造方法によって、発
泡倍率が2.4〜30倍、好ましくは2.4〜20倍、
即ち、密度0.04〜0.5g/cm3、好ましくは
0.06〜0.5g/cm3の発泡体を得ることができ
る。発泡体密度を0.15〜0.5g/cm3とするの
が独立気泡率及び強度の向上の面で更に望ましい。な
お、本発明の発泡体密度が0.04g/cm3未満では
独立気泡率のコントロールが難しくなり、しかも発泡体
の強度が小さすぎるし、密度が0.5g/cm3を超え
ると断熱性低下や重量増加の上に製造原価も増加し好ま
しくない。このような点から必要な発泡剤量は樹脂1k
g当り揮発性発泡剤では0.05〜2.0モル、無機発
泡剤では0.05〜7モル程度である。
【0016】本発明では、芳香族ポリカーボネート系樹
脂を円滑に発泡させるために、樹脂と発泡剤との溶融混
練物中に必要に応じて気泡調整剤を添加することができ
る。この場合の気泡調整剤としては、タルクやシリカ等
の無機粉末、多価カルボン酸の酸性塩、多価カルボン酸
と炭酸ナトリウム又は重炭酸ナトリウムとの混合物等が
好ましい。その添加量は、基材樹脂100重量部当り
0.01〜1.0重量部、好ましくは0.05〜0.5
重量部とするのが良い。
【0017】また、本発明では、難燃剤、熱安定剤、耐
侯性向上剤、着色剤、ゴム成分等のように、通常の発泡
体に添加されている公知の添加剤を添加することができ
る。
【0018】本発明のポリカーボネート系樹脂発泡体の
製造方法は、例えば芳香族ポリカーボネート系樹脂とア
クリル系樹脂との混合樹脂からなる基材を、押出機を使
用して高温高圧下で前記発泡剤と溶融混練し発泡性溶融
体とし、該溶融体を押出機先端のダイス部より低圧域に
押出して発泡体とする。この際、押出機ダイス部形状は
目的の発泡体形状に応じて任意に選択すればよく、例え
ば、板状発泡体を得ようとする場合は、フラットダイス
を使用し、また、シート状発泡体を得ようとする場合は
サーキュラーダイスやフラットダイスの中でも特にT型
ダイスを使用すれば良い。特に発泡シートを製造する場
合はサーキュラーダイスを使用して押出発泡する方法が
広幅のものが得られる為好ましい。
【0019】また、本発明により得られる発泡体の厚み
は0.3〜50mmが好ましく、特に発泡シートにおい
ては0.3〜7mmであることが好ましい。発泡体の厚
みが0.3mm未満の場合は発泡体の強度において不十
分なものとなり、発泡体厚みが7mmを越える場合は熱
成形が難かしく、主に板状発泡体としての用途に使用さ
れる。発泡体の厚みが50mmを越える場合は発泡体の
表面状態等の不良が生じ良好なものが得られない。
【0020】また、発泡シートの独立気泡率は70%以
上のもの、特に80%以上のものが好ましく、独立気泡
率が低いものは物性、耐油浸透性等の面で不十分なもの
となるおそれがある。尚、上記独立気泡率は、ASTM
D2856に準拠し、エアーピクノメーター法により
下記(3)式により求められる値である。 独立気泡率(%)=〔Vx−Va(ρf/ρs)〕/〔Va−Va(ρf/ ρs)〕×100 ・・・(3) 〔但し、Vx:発泡体サンプルの実容積(cm3)、V
a:発泡体サンプルのみかけの容積(cm3)、ρf:
発泡体サンプルのみかけ密度(g/cm3)、ρs:樹
脂の密度(g/cm3)である。〕
【0021】本発明の製造方法により、発泡倍率が高
く、厚みも厚いポリカーボネート系樹脂発泡体を得るこ
とができ、該発泡体は、ポリカーボネート系樹脂本来の
特性を十分発揮した発泡体であり、独立気泡率も高く、
外観も優れたものであり、板材やシート材として使用す
ることができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明はこの実施例によって限定されるも
のではない。
【0023】実施例1〜5、比較例1、2 ポリカーボネート樹脂としてビスフェノールAから製造
された三菱ガス化学社製 ユーピロンE2000を使用
し、これとアクリル系樹脂として表1に示す粘度平均分
子量、化学構造及び物性を有するものを、表1に示す使
用割合でドライブレンドしたものを、押出機に投入して
加熱、溶融、混練し、n−ペンタンを混合樹脂1kgに
対して0.23モルの割合となるように押出機中に投入
した後更に混練し、樹脂温度210〜220℃で押出機
先端のサーキュラーダイスより発泡剤を含有する溶融樹
脂を円筒状に押出発泡させ、冷却後、押出方向に切り開
いて実施例1〜5、比較例2の発泡シートを得た。また
アクリル系樹脂を用いない以外は実施例1と同様にして
比較例1の発泡シートを得た。得られた各実施例及び比
較例の発泡シートの厚み、密度及び独立気泡率を表1に
併せて示す。尚、表1中、実施例1〜5の分岐構造のア
クリル系樹脂及びリニアー構造のアクリル系樹脂とはポ
リメチルメタクリレートを示す。また、比較例2のアク
リル系樹脂とは、メタクリル酸メチル・アクリル酸アル
キル共重合体を示す。
【0024】〔表1−(1)〕
【0025】〔表1−(2)〕
【0026】表1に示す実施例及び比較例の結果から、
本発明の、特定のアクリル系樹脂を混合したポリカーボ
ネート系樹脂を基材として用いた押出発泡方法により、
発泡倍率が高く(密度が小さい)、厚みも厚く、しかも
独立気泡率の高い発泡体を得ることができることが判
る。またアクリル系樹脂として、長鎖分岐構造を有する
モノマーを重合して得られた重合体を用いた場合(実施
例1〜4)は、リニアー構造の重合体を用いた場合(実
施例5)に比べて更に発泡倍率が向上することが判る。
【0027】
【発明の効果】本発明は、芳香族ポリカーボネート系樹
脂に特定のアクリル系樹脂を特定量混合した混合樹脂を
基材として用いたポリカーボネート系樹脂発泡体の製造
方法に係るものであり、本発明の方法によって、高発泡
倍率(低密度)で、厚みも厚くしかも独立気泡率の高い
発泡体を得ることができる。また、同量の発泡剤で従来
のものと比較しても、より高発泡倍率で、厚みも厚いも
のが得られ、発泡効率においても優れるという効果を有
する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリカーボネート系樹脂100重
    量部に対して、粘度平均分子量が10万〜40万のアク
    リル系樹脂0.3〜10重量部を混合した基材樹脂を、
    押出機を用いて高温高圧条件下で発泡剤と共に溶融混練
    し、次いで低圧域に押出発泡することを特徴とするポリ
    カーボネート系樹脂発泡体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記アクリル系樹脂の粘度平均分子量が
    15万〜30万であることを特徴とする請求項1記載の
    ポリカーボネート系樹脂発泡体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記アクリル系樹脂が長鎖分岐構造を有
    するアクリル系樹脂であることを特徴とする請求項1又
    は2記載のポリカーボネート系樹脂発泡体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記アクリル系樹脂の定常流コンプライ
    アンスが2×10-4cm2/dyn以上であることを特
    徴とする請求項1、2又は3記載のポリカーボネート系
    樹脂発泡体の製造方法。
JP9159167A 1997-05-14 1997-06-02 ポリカーボネート系樹脂発泡体の製造方法 Withdrawn JPH10330524A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9159167A JPH10330524A (ja) 1997-06-02 1997-06-02 ポリカーボネート系樹脂発泡体の製造方法
KR1019980016761A KR100263211B1 (ko) 1997-05-14 1998-05-11 폴리카르보네이트계 수지 발포체의 제조 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9159167A JPH10330524A (ja) 1997-06-02 1997-06-02 ポリカーボネート系樹脂発泡体の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006126331A Division JP2006206922A (ja) 2006-04-28 2006-04-28 ポリカーボネート系樹脂発泡体の製造方法及びポリカーボネート系樹脂発泡体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10330524A true JPH10330524A (ja) 1998-12-15

Family

ID=15687747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9159167A Withdrawn JPH10330524A (ja) 1997-05-14 1997-06-02 ポリカーボネート系樹脂発泡体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10330524A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9708465B2 (en) 2013-05-29 2017-07-18 Sabic Global Technologies B.V. Color-stable thermoplastic composition
US10196494B2 (en) 2013-02-21 2019-02-05 Sabic Global Technologies B.V. Polymeric sheets, methods for making and using the same, and articles comprising polymeric sheets

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10196494B2 (en) 2013-02-21 2019-02-05 Sabic Global Technologies B.V. Polymeric sheets, methods for making and using the same, and articles comprising polymeric sheets
US9708465B2 (en) 2013-05-29 2017-07-18 Sabic Global Technologies B.V. Color-stable thermoplastic composition

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012007180A (ja) ポリ乳酸系樹脂発泡成形体の製造方法
JP4794791B2 (ja) 広い分子量分布のモノビニル芳香族ポリマーをもつ断熱用押出し発泡体
AU757026B2 (en) Process for producing extruded foam
WO2007050478A2 (en) Method of manufacturing polystyrene foam with polymer processing additives
CN102408694B (zh) 聚碳酸酯树脂挤出发泡体的制造方法及聚碳酸酯树脂挤出发泡体
JP5182841B2 (ja) ポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法
AU5774599A (en) Process for producing extruded foam with CO2 as a blowing agent
JPH08502544A (ja) アルケニル芳香族発泡体の製造方法
KR20010075187A (ko) 압출된 스티렌계 발포물의 제조 방법
JP4761916B2 (ja) ポリ乳酸系樹脂発泡成形体
JP5943826B2 (ja) ポリフッ化ビニリデン系樹脂発泡粒子、ポリフッ化ビニリデン系樹脂発泡粒子の製造方法、及びポリフッ化ビニリデン系樹脂発泡粒子成形体
WO1996016111A1 (en) Polystyrene resin foam and process for producing the foam
EP3036278A1 (en) Styrene-carboxylic acid copolymer foam
JPH10330524A (ja) ポリカーボネート系樹脂発泡体の製造方法
JP3742033B2 (ja) スチレン系樹脂発泡板の製造方法
JP4299490B2 (ja) 遺棄分解性の良好な軽量構造材、断熱材及びその製造方法
JP3861188B2 (ja) ポリカーボネート系樹脂押出発泡体
JP2006206922A (ja) ポリカーボネート系樹脂発泡体の製造方法及びポリカーボネート系樹脂発泡体
JP3932071B2 (ja) ポリカーボネート樹脂板状発泡体
JPH10329206A (ja) ポリカーボネート系樹脂発泡シートの熱成形方法
JPH05271456A (ja) ポリスチレン系樹脂発泡シート及びその製造方法
JP3859334B2 (ja) ポリエチレン系樹脂発泡体の製造方法、ポリエチレン系樹脂発泡体及びその成形体
JP5110615B2 (ja) ポリ乳酸系樹脂発泡成形体
JP3692411B2 (ja) ポリカーボネート樹脂板状発泡体の製造方法
JPH08252851A (ja) ポリカーボネート系樹脂押出発泡シートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040428

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20060228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060317

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060419

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060620