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JPH10313867A - グルクロン酸転移酵素をコードするdna - Google Patents

グルクロン酸転移酵素をコードするdna

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Publication number
JPH10313867A
JPH10313867A JP9127065A JP12706597A JPH10313867A JP H10313867 A JPH10313867 A JP H10313867A JP 9127065 A JP9127065 A JP 9127065A JP 12706597 A JP12706597 A JP 12706597A JP H10313867 A JPH10313867 A JP H10313867A
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JP
Japan
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dna
sequence
glucuronic acid
amino acid
seq
Prior art date
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Application number
JP9127065A
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Toshisuke Kawasaki
敏祐 川嵜
Shogo Oka
昌吾 岡
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Seikagaku Corp
Original Assignee
Seikagaku Corp
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Publication date
Application filed by Seikagaku Corp filed Critical Seikagaku Corp
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Priority to US09/059,369 priority patent/US6040156A/en
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/10Transferases (2.)
    • C12N9/1048Glycosyltransferases (2.4)
    • C12N9/1051Hexosyltransferases (2.4.1)

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  • Zoology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
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  • Biomedical Technology (AREA)
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HNK−1抗原の機能解明に有用なグルクロ
ン酸転移酵素のポリペプチドをコードする塩基配列を有
するDNAを提供する。 【解決手段】 配列番号2に示すアミノ酸配列を有し、
グルクロン酸供与体からグルクロン酸を、グルクロン酸
受容体であるアシアロオロソムコイドに転移する酵素活
性を実質的に害さない1つ以上のアミノ酸残基の置換、
欠失、挿入又は転位を有していても良いグルクロン酸転
移酵素のポリペプチドの少なくとも一部をコードする塩
基配列を有するDNA。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グルクロン酸転移
酵素(グルクロニルトランスフェラーゼ)をコードする
塩基配列を有する新規なDNAに関するものである。よ
り詳しくは神経細胞及び免疫系細胞で特異的に発現する
HNK−1エピトープの合成に関与するグルクロン酸転
移酵素をコードするDNAに関する。
【0002】
【従来の技術】神経系組織及び免疫系細胞に特異的に存
在することが知られているHNK−1抗原は、神経系の
伸展や相互の接着などに重要な役割を果たすこと及び自
己免疫疾患に伴う末梢神経障害の発症の際に上記抗原に
対する抗体が増加することが知られている(ファルマシ
ア,32,11,1361-1369(1996))。また、ナチュラルキラー
T細胞(NK細胞)に上記抗原は発現しており、また腫
瘍細胞に選択的に集まる細胞は上記抗原が発現したT細
胞であることが知られている為(Clin. Exp. Immunol.,
102,159-166(1995))、上記抗原はNK細胞の異物認識
機構及び異物除去機構に関与していると考えられるが、
従来の研究においては、NK細胞上に発現した当該抗原
は当該細胞のマーカーとして利用されているのみであ
り、その機能は全く解明されていない。上記抗原はその
特異的構造として通常の糖タンパク質や糖脂質には見ら
れない3位が硫酸化されたグルクロン酸を有し、当該抗
原の生体内における合成には、グルクロン酸転移酵素が
働いていることが明らかである。グルクロン酸転移酵素
はグルクロン酸転移酵素−Lとグルクロン酸転移酵素−
Pの2種類に大別される(J. Biol. Chem., 267, 32, 2
2711-22714(1992))が、これらの酵素について詳細は未
だ不明である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにHNK−
1抗原が神経系の発達、障害に大きく関与していること
は明かであるが、そのメカニズムの解明が未だなされて
いない。特に自己免疫疾患に伴う末梢神経障害は深刻な
問題となっているが、その根本的治療法の解明は遅れて
おり、この点からも上記メカニズムの解明が期待され
る。また、免疫系細胞の異物認識機構及び異物除去機構
の解明はされておらず、その解明にはHNK−1抗原の
機能を解明することが必要とされる。
【0004】本発明者らは、HNK−1抗原の機能を解
明するために、その生体内での合成において律速段階と
なる反応を制御するグルクロン酸転移酵素−P(以下
「GlcAT−P」とも記載する)を生体組織から抽出
・精製することに既に成功していたが、その操作は複雑
であり、さらに当該酵素は微量しか得ることができなか
った。また、cDNAが未だクローニングされていなか
ったため、特に生体(細胞)内でのHNK−1抗原の機
能解明を進めることが不可能であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題に
鑑み、HNK−1抗原の機能解明を早期に実現するべ
く、その生体内及び生体外での合成の律速段階となるグ
ルクロン酸転移反応を制御する酵素であるグルクロン酸
転移酵素−Pの大量生産及び細胞内における当該酵素の
機能の解明を可能とするために、グルクロン酸転移酵素
−Pの遺伝子を得るべく鋭意検討した結果、上記酵素の
cDNAのクローニングに成功し、該cDNAによりG
lcAT−Pが発現することを確認して本発明を完成し
た。
【0006】すなわち本発明は、以下の性質を有するグ
ルクロン酸転移酵素のポリペプチドをコードする塩基配
列を有するDNAを提供する。 作用:グルクロン酸供与体から、グルクロン酸受容体
にグルクロン酸を転移する。 基質特異性:アシアロオロソムコイド及び神経細胞接
着分子のN−アセチルラクトサミン残基に特異的にグル
クロン酸を転移する。 至適反応pH:pH6.0〜6.5付近(100mM M
ES緩衝液、37℃)。 阻害及び活性化:Mn2+により活性化される。5mM
のネオラクトテトラオース−フェニル−C 1429共存下
において活性が維持される。 分子量:還元条件下におけるSDS−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動により測定される分子量が約45,0
00。ゲルろ過により測定される分子量が約90,00
0。
【0007】本発明は、また、配列番号2に示すアミノ
酸配列を有し、グルクロン酸供与体から、受容体である
アシアロオロソムコイドにグルクロン酸を転移する活性
を実質的に害さない1つ以上のアミノ酸残基の置換、欠
失、挿入又は転位を有していてもよいグルクロン酸転移
酵素のポリペプチドの少なくとも一部をコードする塩基
配列を有するDNAを提供する。
【0008】本発明のDNAとして具体的には、配列番
号2においてアミノ酸番号1〜347及び75〜347
で表されるアミノ酸配列をコードする塩基配列を有する
DNAが挙げられる。
【0009】また、本発明は、上記DNAで形質転換さ
れた細胞を、好適な培地で培養し、該DNAが有する塩
基配列によってコードされる本酵素のポリペプチドを培
養物中に生成蓄積させ、その培養物から前記ポリペプチ
ドを採取することを含む、ポリペプチドの製造方法を提
供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。 <1>本発明のグルクロン酸転移酵素のポリペプチドを
コードする塩基配列を有するDNA(本発明DNA) 本発明のDNAが有する塩基配列によってコードされる
ポリペプチドを含むグルクロン酸転移酵素は、本発明者
らによってラットの脳から抽出、精製されたグルクロン
酸転移酵素−P(Oka, S., Terayama, K., Kawashima,
C., and Kawasaki, T.(1992) J. Biol. Chem. 267, 227
11-22714)であり、下記のような理化学的性質を有す
る。 作用:グルクロン酸供与体から、グルクロン酸受容体
にグルクロン酸を転移する。 基質特異性:アシアロオロソムコイド及び神経細胞接
着分子のN−アセチルラクトサミン残基に特異的にグル
クロン酸を転移する。 至適反応pH:pH6.0〜6.5付近(100mM M
ES緩衝液、37℃)。 阻害及び活性化:Mn2+により活性化される。5mM
のネオラクトテトラオース−フェニル−C 1429共存下
において活性が維持される。 分子量:還元条件下におけるSDS−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動による分子量が約45,000。ゲル
ろ過による分子量が約90,000。
【0011】上記グルクロン酸転移酵素−Pの活性は上
記文献に記載の方法に従って測定することができる。グ
ルクロン酸受容体であるアシアロオロソムコイド及び神
経細胞接着分子のN−アセチルラクトサミン残基に特異
的であるとは、一般に、その残基へのグルクロン酸転移
活性が、上記グルクロン酸受容体をグルクロン酸の受容
体として使用した際に糖脂質のN−アセチルラクトサミ
ン残基を受容体として使用した際と比較して5倍以上で
あることをいう。至適pHは同文献に記載の反応液にお
いて、100mMHEPES緩衝液を100mM MES緩衝液で
置き換えて測定することが可能である。阻害及び活性化
は、同反応液に種々の試験物質を加えて活性を測定する
ことにより判定できる。Mn2+での活性化は少なくとも
20 mMの濃度で認められる。また、活性の維持とは通常
には糖脂質性阻害剤非存在下に比べ70%以上の活性を
維持することをいう。糖脂質性阻害剤の例としては、ネ
オラクトテトラオース−フェニル−C1429が挙げられ
る。
【0012】また、上記グルクロン酸転移酵素−Pは、
通常は、次の性質も有する。2価陽イオン非存在下では
活性が著しく低下する。N−エチルマレイミドにより活
性が阻害される。スフィンゴミエリンにより活性化され
る。
【0013】分子量の測定は、酵素タンパク質について
一般に採用される条件で行われる。本発明のDNAは、
本発明により初めて単離されたDNAであり、GlcA
T−Pのポリペプチドの少なくとも一部をコードしてい
るのであればその塩基配列は特に限定はされない。ま
た、本発明DNAが有する塩基配列がコードするGlc
AT−Pのポリペプチドはグルクロン酸供与体から、グ
ルクロン酸受容体であるアシアロオロソムコイドにグル
クロン酸を転移する活性を実質的に害さない1つ以上の
アミノ酸残基の置換、欠失、挿入又は転位を有していて
もよく、そのようなDNAの何れもが本発明のDNAに
包含される。該活性の測定方法は公知であり(例えば、
J. Biol. Chem., 267,22711-22714(1992)など)、当業
者であれば、目的とする酵素活性の有無を指標として、
該活性を実質的に害さない1つ以上のアミノ酸の置換、
欠失、挿入及び転位をアミノ酸配列に有する本酵素を容
易に選択することができる。
【0014】本発明DNAとして具体的には配列番号2
においてアミノ酸番号1〜347で表されるアミノ酸配
列をコードする塩基配列を有するDNAが挙げられ、か
つ好ましい。本発明DNAが有する塩基配列として更に
具体的には、配列番号1に示す塩基配列の少なくとも一
部又は全てを有するDNAが挙げられ、かつ好ましい。
このようなDNAとして具体的には、配列番号に示す塩
基配列における塩基番号122〜1165の塩基配列を
有するDNAが挙げられる。
【0015】配列番号1に示す塩基配列において、Gl
cAT−PcDNAのオープンリーディングフレームに
は7つのイン・フレームのATGコドンが含まれてい
る。第1番目のATGコドンの周囲の塩基配列は、真核
細胞の翻訳開始部位の共通配列と比較すると、−3の位
置のプリンが保存されており、+4の位置のG(グアニ
ン)も保存されている。このことは、効率的な翻訳に関
するKozakの知見(Kozak, M. (1986)Cell, 44,283-29
2)を満足している。また、第2、第5〜第7番目のA
TGコドンの周囲の塩基配列も、−3の位置がプリン
(それぞれG、A(アデニン)、G、G)であり、第4
番目のATGコドンの周囲の塩基配列は−3の位置がプ
リンではない(C(シトシン))が、+4の位置のGが
保存されており、第3番目のATGコドン以外は何れの
ATGコドンも開始コドンとして機能する可能性があ
る。
【0016】ところで、β−1,4−ガラクトシルトラ
ンスフェラーゼは、フレーム内に2つのATGコドンを
含むことが知られている(Nakazawa, K. et al. (1988)
J.Biochem. 104, 165-168、Shaper, N. et al. (1988)
J. Biol. Chem., 263, 10420-10428)。また、Shaper
らは、β−1,4−ガラクトシルトランスフェラーゼ
は、2箇所からの翻訳開始の結果、長いものと短いもの
との両方の形態が合成されることを示している。さら
に、Lopezらは、長い形態のものは原形質膜を優先的に
標的とし、短い形態のものは主としてゴルジ体内に存在
することを示唆する証拠を示している。(Lopez, L. et
al. (1991) J. Biol. Chem., 266, 15984-15991)。同
様に、GlcAT−Pについても、複数のATGコドン
が開始コドンとして機能する可能性はあるが、定かでは
ない。しかし、何れのATGコドンが開始コドンであっ
ても、上記のグルクロン酸転位酵素−Pをコードする点
では同じであり、第2番目、第4番目〜第7番目のAT
Gコドンから始まる塩基配列を有するDNAも本発明に
包含されるものである。
【0017】第1番目のATGコドンで始まる単一のオ
ープンリーディングフレームからは、347アミノ酸残
基からなり、39,706Daのタンパク質が予測され
る。このアミノ酸配列から作成したハイドロパシープロ
ットから、N−末端から20〜36番目のアミノ酸残基
に渡る長さ17残基の1つの顕著な疎水性部分を認めら
れ、トランスメンブレン(膜貫通)ドメインを有するT
ypeIIの膜タンパク質であることが予想される。ま
た、この膜貫通ドメインのすぐC末端側には比較的プロ
リンが多く存在することが認められる。このようなプロ
リンに富む領域は、他のいくつかの糖転移酵素において
もみつかっており、膜貫通ドメインと活性ドメインを結
ぶネック領域を形成していると考えられる。したがっ
て、この領域よりN末端側を短縮化しても活性には影響
しないと考えられ、また、膜貫通ドメインのほとんどを
短縮化により欠失させれば、可溶化形態のグルクロン酸
転移酵素を得ることができる。本発明は、このような可
溶化タンパク質形態のグルクロン酸転移酵素のポリペプ
チドの少なくとも一部をコードするDNAも包含する。
このようなポリペプチドをコードするDNAとしては、
配列番号2においてアミノ酸番号75〜347で表され
るアミノ酸配列をコードする塩基配列を有するDNAが
挙げられる。
【0018】本発明DNAは、このDNAが有する塩基
配列によってコードされるGlcAT−Pのポリペプチ
ドが、グルクロン酸供与体からグルクロン酸受容体であ
る糖タンパク質の構成糖にグルクロン酸を転移する活性
を実質的に害さない限り、1つ又は2つ以上のアミノ酸
残基の置換、欠失、挿入又は転位を起こすようなヌクレ
オチドの置換、欠失、挿入又は転位を有していてもよ
い。ヌクレオチドの置換、欠失、挿入又は転位は、両末
端に制限酵素切断末端を持ち、変異点の両側を含む配列
を合成し、未変異DNAが有する塩基配列の相当する部
分と入れ換えることにより、DNAに挿入することがで
きる。また、部位特異的変異法(Kramer,W. and Frits,
H. J., Meth. in Enzymol., 154, 350(1987);Kunkel,
T.A. et al., Meth. in Enzymol., 154, 367(1987))な
どの方法によっても、DNAに置換、欠失、挿入又は転
位を導入することができる。本酵素の活性の測定方法は
公知であり(例えば、J. Biol. Chem., 267,22711-2271
4(1992)など)、当業者であれば、目的とする酵素活性
の有無を指標として、該活性を実質的に害さない1つ以
上のアミノ酸残基の置換、欠失、挿入又は転位をアミノ
酸配列に有する本酵素をコードするDNAにおける塩基
配列の置換、欠失、挿入又は転位を容易に選択すること
ができる。
【0019】なお、遺伝暗号の縮重による異なった塩基
配列を有するDNAも本発明DNAに包含されること
は、当業者であれば容易に理解されるところである。さ
らに、染色体由来のGlcAT−P遺伝子は、コード領
域にイントロンを含むことが予想されるが、そのような
イントロンで分断されているDNA断片であっても、G
lcAT−Pのポリペプチドの少なくとも一部をコード
する限り、本発明のDNA断片に包含される。すなわ
ち、本明細書において「コードする」とは、転写時にプ
ロセッシングを受けて最終的に目的のポリペプチドを生
じうる塩基配列を有することも包含する。
【0020】また、本明細書において「ポリペプチドの
少なくとも一部をコードする」とは、好ましくは、Gl
cAT−P活性を有する、抗原性を有するなどの何らか
の活性ないし機能を有する部分、あるいは、その部分に
相当する塩基配列がそのGlcAT−Pに特異的であっ
て、プライマーやプローブとして使用できる部分をコー
ドすることを意味する。
【0021】なお、本発明DNAには、本発明DNAに
相補的なDNA又はRNAも包含される。さらに本発明
のDNAは、GlcAT−Pをコードするコード鎖のみ
の一本鎖であってもよく、この一本鎖及びこれと相補的
な配列を有するDNA鎖またはRNA鎖からなる二本鎖
であってもよい。
【0022】また、本発明DNAは、GlcAT−Pの
ポリペプチド全体をコードするコード領域全長の塩基配
列を有していてもよく、またGlcAT−Pのポリペプ
チドの一部分をコードする塩基配列を有するものであっ
てもよい。
【0023】以下、本発明DNAを得る方法について説
明する。本発明により本発明DNAが有する塩基配列に
よってコードされるアミノ酸配列が明らかにされたの
で、その配列に基づいて作成したオリゴヌクレオチドプ
ライマーを用いるPCR法(ポリメラーゼ・チェイン・
リアクション法)によって染色体DNAあるいはmRN
Aから本発明のDNAを増幅することによって取得する
ことも可能であり、また、特に以下の工程からなるcD
NAクローニングにより製造することも可能である。 (1)精製したGlcAT−Pのポリペプチドの少なく
とも一部のアミノ酸を決定する。 (2)上記アミノ酸配列に基づいてオリゴヌクレオチド
プライマーを作成する。 (3)哺乳類の組織より抽出したRNAから上記プライ
マーを用いてPCR法によりcDNAを増幅することに
よって前記転移酵素のプローブを作成する。 (4)上記プローブによって哺乳類の組織由来のcDN
Aライブラリーをスクリーニングする。スクリーニング
によって、通常には上記転移酵素の完全長cDNAを選
択する。
【0024】しかし、本発明のDNAの製造方法はこれ
に限定されるものではなく、上記PCR法や、他の公知
のcDNAクローニングの手法によっても本発明DNA
を製造することができる。
【0025】以下に、本発明のDNAを製造する方法を
具体的に説明する。 (1)グルクロン酸転移酵素−P(GlcAT−P)の
アミノ酸配列の決定 (i)GlcAT−Pの精製 GlcAT−Pは、例えばヒト、ラット、マウス、ウ
シ、ブタ、ウマ、ネコ、イヌ等の哺乳類の脳などのGl
cAT−Pを発現する組織の細胞から、通常のタンパク
質の精製方法、およびGlcAT−Pの基質(例えばウ
リジン2リン酸(UDP)−グルクロン酸など)あるい
は阻害剤(前記糖脂質性阻害剤など)を用いたアフィニ
ティークロマトグラフィを組み合わせることによって精
製することが可能であるが、ラットの脳を使用すること
が好ましい。具体的には、例えばJ.Biol. Chem. 267,
(32),22711-22714(1992)に記載された方法に従って行う
ことができる。
【0026】(ii)GlcAT−Pの部分アミノ酸配列の
決定 精製したGlcAT−Pを断片化する方法は特に限定は
されず、タンパク質分解酵素と共にインキュベートする
など公知の方法でタンパク質を断片化することができ
る。具体的なタンパク質分解酵素の例としてはトリプシ
ンが挙げられる。トリプシンでGlcAT−Pを処理
し、その後、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
などを用いて分離することができる。タンパク質分解酵
素消化後に生じたペプチドは、公知の方法によりアミノ
末端配列決定を行うことが可能である。具体的には例え
ばモデル476Aプロテインシークエンサー(アプライ
ド バイオシステムス(Applied Biosystems)製)などを
用いてアミノ酸の配列を分析することが好ましいがこれ
に限定はされない。なお、業者に依頼してアミノ酸配列
を決定してもらうことも可能である。
【0027】(iii)オリゴヌクレオチドプライマーの合
成 GlcAT−Pの部分的アミノ酸配列に基づき、PCR
用オリゴヌクレオチドプライマーを作成する。アミノ酸
配列のうち、なるべくコドンの縮重の少ない部位を用い
ることが好ましい。このような縮重オリゴヌクレオチド
プライマーの例を、図1に示す(センスプライマー:配
列番号6、9、10;アンチセンスプライマー:配列番
号7、8、11)。
【0028】(2)GlcAT−P部分的cDNAの調
製とプローブの作成 mRNAは、公知の方法(Kingston, R. S., (1991)
in Current Protocols in Molecular Biology, Suppl.
14, Unit 4.2, Greene Publishing Associates and Wil
ey Interscience, New Yorkなど)で得ることができ
る。材料は、GlcAT−PのmRNAを発現している
材料であれば限定はされないが、前記例示の哺乳類の組
織が好ましく特にラットの大脳皮質が好ましい。特に上
記酵素のmRNAを強く発現していることから、2週齢
前後のラットの大脳皮質が好ましい。
【0029】全RNAは、前述の材料から通常用いられ
るmRNAの調製法により得ることができるが、グアニ
ジンチオシアネート/CsCl法(Kingston, R. B.,
(1991) in Current Protocols in Molecular Biology,
Suppl. 14, Unit 4.2, GreenePublishing Associates a
nd Wiley Interscience, New York)あるいはグアニジ
ウムチオシアネート−フェノール−クロロホルム法(Ch
omczynski, P. and Sacchi, N., Anal. Biochem., 162,
156-159(1987))で調製することが簡便なため好まし
い。
【0030】逆転写反応及びPCR法を用いたGlc
AT−P部分的cDNAの増幅 上記mRNAを鋳型として、ランダムプライマー或いは
オリゴdTプライマーを用いた逆転写反応により鋳型D
NAを作成し、この鋳型DNAを基にPCR法により、
GlcAT−P部分的cDNAを増幅することができ
る。逆転写反応は、通常の方法と同様にして行えばよい
が、具体的方法を示すならば以下の通りである。20μ
gのmRNA、40pmolのランダムプライマー又は
縮重オリゴヌクレオチドプライマー、それぞれ500μ
Mの4種類のデオキシヌクレオシド三リン酸、200単
位のM−MLV逆転写酵素(ギブコ(Gibco BRL))、1
0mMジチオスレートール(DTT)、30単位のヒト
胎盤由来リボヌクレアーゼ(RNase)インヒビター
を含む緩衝液(終体積40μ)を、42℃で1時間イン
キュベートする。このようにして得られた逆転写反応産
物を基に、前述の縮重オリゴヌクレオチドプライマーを
用いてPCR法を行う。具体的には上記の逆転写反応混
合液2μl(mRNA1μg相当)、100pmolの
上記の縮重オリゴヌクレオチドプライマー、それぞれ5
00μMの4種類のデオキシヌクレオシド三リン酸、
1.25単位のTaqポリメラーゼを含む反応液(終体
積25μl)に対し、94℃30秒、45℃60秒、7
2℃90秒を35サイクル繰り返し行う。その後、更に
上記縮重オリゴヌクレオチドプライマーの内部プライマ
ーを用いて94℃30秒、45℃60秒、72℃90秒
を20サイクル繰り返し行う。このPCR法による産物
を例えばpCRIIなどの適当なプラスミドにサブクロー
ニングして既知の一般的な方法により塩基配列を決定す
る。この塩基配列より上記縮重オリゴヌクレオチドプラ
イマーの内、正確な塩基配列を持つオリゴヌクレオチド
プライマーのみを合成する。上記オリゴヌクレオチドプ
ライマーを用いてPCR法を行う。上記逆転写反応混合
液1μl、20pmolの上記の正確な塩基配列を有す
るオリゴヌクレオチドプライマー、それぞれ500μM
の4種類のデオキシヌクレオシド三リン酸、1.25単
位のTaqポリメラーゼを含む反応液(終体積25μ
l)に対し、94℃30秒、45℃60秒、72℃90
秒を35サイクル繰り返し行う。このようにして得られ
た部分的cDNAは、cDNAライブラリーから完全長
cDNA(コード領域全長を含むcDNA)をスクリー
ニングするためのハイブリダイゼーションプローブとし
て用いられる。特にハイブリダイゼーションプローブと
して使用する部分的cDNAを増幅する際は、例えばラ
ンダムプライマーラベル法などにより[32P]dCTPで
標識したcDNAライブラリースクリーニングのための
放射性プローブを作成することができる。
【0031】(3)cDNAライブラリーの作成 (i)cDNAの合成と組み換えDNAの作成 cDNAは、mRNAを鋳型とした逆転写反応により通
常の方法を用いて合成することができる。合成する際は
市販のcDNA合成用キットを用いるのが便利である。
例えばTimeSaver cDNA synthes
is kit(ファルマシアLKBバイオテクノロジ
ー)を用いると、cDNAの合成及びcDNAをクロー
ニングベクターに連結することもできる。また、市販の
cDNAライブラリーを用いることにより、より簡便に
cDNAを得ることも可能である。本発明においては、
クロンテック製の18日齢のSD−ラットの胎児脳から
得られたmRNAから構築したcDNAをλgt11に
導入したライブラリーを用いている。クローニングベク
ターに結合した状態のこれらの組み換えDNAを宿主細
菌細胞中に導入(トランスフェクション)する。用いる
宿主細菌細胞は、用いるクローニングベクターにより選
択する必要があるが、通常は大腸菌(エシェリキア・コ
リ:Escherichia coli(E. coli))を宿主とするクロー
ニングベクターと大腸菌との組合せが頻用されているが
これに限定はされない。トランスフェクションは通常、
組み換えDNAと30mM塩化カルシウムの存在下で細
胞膜の透過性を変化させた大腸菌とを混合することによ
り行われる。λgt11やLamda ZAPのような
λファージベクターの場合、組み換えDNAを直接塩化
カルシウム処理した大腸菌に導入もできるが、予め試験
管中でファージ外殻にいれて(in vitroパッケージング
という)、大腸菌に効率よく感染させる方法が一般に使
用されており、市販されているパッケージング用のキッ
ト(Gigapack II packaging extract、ストラタジーン
(Stratagene)製など)を用いてパッケージングを行う
ことも可能である。パッケージングした組み換えDNA
は、大腸菌にトランスフェクションするが、用いるクロ
ーニングベクターによって用いる大腸菌株を選択する必
要がある。すなわち、抗生物質耐性遺伝子を含むクロー
ニングベクターを用いる場合は、大腸菌に抗生物質に対
する耐性の性質があってはならず、また、β−ガラクト
シダーゼ遺伝子(lacZ)などの遺伝子を含むクロー
ニングベクターを用いる場合は、β−ガラクトシダーゼ
活性を発現しない大腸菌を選択する必要がある。このこ
とは、組み換えDNAがトランスフェクションされた大
腸菌をスクリーニングするために必要なことである。例
えば、λgt11やLamda ZAPクローニングベ
クターを用いる場合、E.coli Y1090r-
E.coli XL−1 Blueなどの大腸菌を選択
すればよい。組み換えDNAや組み換えプラスミドが導
入された大腸菌は抗生物質に対する耐性の獲得や、β−
ガラクトシダーゼ活性の獲得などによりスクリーニング
することが可能である。具体的には、大腸菌を寒天培地
にまき、形成されたプラークを選択すればよい。生育し
た大腸菌(組み換えDNAがトランスフェクションされ
た大腸菌)は、cDNAライブラリーを構成する。プラ
スミドにブルースクリプトを用いた場合は、指示菌と共
に、軟寒天培地に懸濁し、寒天培地上に重層してプラー
クを形成させればよい。DNA断片が挿入されたプラス
ミドを保持するファージプラークはβ−ガラクトシダー
ゼ活性を発現しないので、容易に選択することができ
る。
【0032】(ii)GlcAT−P完全長cDNAスクリ
ーニング 次に上記のようにして得られたcDNAライブラリーか
ら、GlcAT−P完全長cDNAを有するファージク
ローンを、GlcAT−P部分的cDNAをプローブと
してハイブリダイゼーションによりスクリーニングする
ことができる。スクリーニングは例えば、上記のプラス
ミドを保持した大腸菌のコロニーをニトロセルロース膜
やナイロン膜等にレプリカし、当該膜上で部分的cDN
Aプローブとハイブリダイゼーションすることによって
容易に行うことができる。選択された陽性クローンか
ら、ファージDNAを調製し、適当な制限酵素で切断す
ることによりGlcAT−PcDNAを切り出すことが
できる。
【0033】(iii)GlcAT−PcDNAの塩基配列
の決定 上述のPCR法を様々なオリゴヌクレオチドプライマー
及びオリゴdTプライマーの組合せにより行い作成した
DNA断片及び上記のクローニングにより得られたcD
NAをそのまま、あるいはpCRIIなどの適当なプラス
ミドにサブクローニングして、既知の一般的な方法によ
り塩基配列を決定する。
【0034】上記のようにして決定されたGlcAT−
PcDNAの塩基配列及びこの塩基配列から予想される
アミノ酸配列を配列番号1に、アミノ酸配列のみを配列
番号2に示す。
【0035】可溶化タンパク質形態のGlcAT−Pの
ポリペプチドをコードするDNAは以下のようにして取
得できる。すなわち、先ず、配列番号1に示す塩基配列
に基づき、N−末端側で適当な短縮化形態となるように
選択したプライマーを合成し、クローン化したGlcA
T−PのcDNAを鋳型としてPCR法により増幅す
る。例えば、N−末端の74残基が欠失した短縮化形態
のポリペプチドをコードするDNAを得る場合には、配
列番号19及び20に示す塩基配列を有するプライマー
をそれぞれ5’プライマー及び3’プライマーとして用
いてPCRを行えばよい。次いで、増幅して得られたP
CR産物を必要により精製して目的DNAを得る。
【0036】<2>本発明DNAを利用したGlcAT
−Pポリペプチドの製造方法 上記本発明DNAで形質転換された細胞を、好適な培地
で培養し、本発明DNAがコードするポリペプチドを培
養物中に生成蓄積させ、その培養物から本発明ポリペプ
チドを採取することによって、GlcAT−Pのポリペ
プチドを製造することができる。
【0037】本発明DNAで形質転換された細胞は、発
現ベクターに本発明DNAの断片を挿入して組み換えプ
ラスミドを構築し、この組み換えプラスミドを用いて形
質転換を行うことによって得ることができる。細胞とし
ては大腸菌などの原核細胞や、哺乳類などの真核細胞が
例示される。
【0038】組み換えプラスミドの構築の具体例として
は以下の方法が挙げられる。すなわち、本発明のDNA
をpGIR201protA(Kitagawa,H. and Paulso
n,J.C.,J. Biol. Chem.,269,1394-1401(1994))のEc
oRI−BamHI領域に通常の方法により組み込み、
GlcAT−Pとインスリンシグナル配列及びプロテイ
ンAの融合タンパク質の遺伝子を同一読み出し領域に有
するベクターを構築する。次いで、このベクターから融
合タンパク質をコードするNheI断片を切り出し、上
記と同様の操作によりpEF−BOS(Mizushima, S. a
nd Nagata, S.,Nucleic Acids Res., 18, 5322(1990))
のXbaI領域に連結させる。
【0039】本製造方法においては、タンパク質の製造
に通常用いられる宿主−ベクター系を使用することがで
き、例えば、COS−1細胞などの哺乳類細胞と、pE
F−BOSなどの哺乳類細胞用発現ベクターの組合せを
採用することが好ましい。培地や培養条件は、用いる宿
主すなわち細胞に合わせて適宜選択される。
【0040】本発明DNAは、直接発現させてもよい
し、他のポリペプチドとの融合ポリペプチドとして発現
させてもよく、また、本発明DNAは、全長を発現させ
てもよいし、一部を部分ペプチドとして発現させてもよ
い。上記のようなポリペプチドを発現させるためのDN
AやそのDNAを発現させるための方法も本発明に包含
される。
【0041】培養物からの上記ポリペプチドの採取は、
公知のポリペプチドの精製方法によって行うことができ
る。具体的には例えば、アシアロオロソムコイドあるい
はUDP−グルクロン酸などを結合したセファロースカ
ラムを用いるアフィニティークロマトグラフィーが挙げ
られる。なお培養物には、培地及び当該培地中の細胞が
包含される。
【0042】このようにして得られるGlcAT−P及
びその融合タンパク質を用いて前述のHNK−1を大量
に合成することが可能である。合成したHNK−1抗原
は、例えば該抗原に対する抗体が血中で増加することが
知られている自己免疫疾患に伴う末梢神経障害を検出す
る診断薬としての医薬用途などに使用することが可能で
ある。すなわち具体的には、前記抗体を該抗原に結合さ
せ、結合した抗体量を測定することにより前記疾患を検
出することができる。また、GlcAT−P、その融合
タンパク質及び本発明DNAを組み込んだ細胞などは、
HNK−1抗原の神経系の発達や機能、免疫系の機構、
更に生体内におけるGlcAT−Pの機能の解明を進め
る為の試薬として研究用途に使用することも可能であ
る。
【0043】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳述する
が、本発明はその要旨を超えない限りこれに限定される
ものではない。 <1>ラットのGlcAT−Pの調製及びアミノ酸配列
の分析 J. Biol. Chem. 267, 22711-22714に記載の方法により
UDP−グルクロン酸を結合したセファロースカラムを
使ったアフィニティクロマトグラフィーによりGlcA
T−Pを精製した。GlcAT−Pは、同文献に記載さ
れた条件でUDP−グルクロン酸を結合したセファロー
スカラムを使ったアフィニティークロマトグラフィーを
行うと、0.4%(v/v)Nonidet P-40(商品名)、1M Na
Cl及び10mM EDTAを含む10mM HEPES
緩衝液(pH 6.5)で溶出される。
【0044】精製したGlcAT−PをpH9.0の5
0mM Tris−HCl緩衝液中で37℃の条件下で
一晩トリプシンにより消化した。この消化産物を回収し
てフィルターにかけ、凍結乾燥した。1%(V/V)ア
セトニトリルを含む移動相A(0.06%(V/V)ト
リフルオロ酢酸(TFA))18μlにこの凍結乾燥物
を溶解し、逆相カラム(2.1×150mm)でHPL
Cを行った。ペプチドの溶出は、流速3.3μl/mi
n、100分間で2%〜100%までの移動相B(0.
052%(V/V)TFAを含む80%(V/V)アセ
トニトリル)の濃度勾配により行った。ペプチドの画分
は214nmの吸光度をモニターしながら手作業で回収
して、アミノ酸配列を決定した。アミノ酸配列決定はモ
デル476Aプロテインシークエンサー(アプライド
バイオシステムス(Applied Biosystems)製)で行っ
た。表−1に結果を示す。下線は縮重オリゴヌクレオチ
ドプライマーの合成の基となったアミノ酸配列である。
また、小文字で表したアミノ酸は同定が不確かであった
ものを示す。
【0045】
【表1】 表−1 ──────────────────────────────────── ヘ゜フ゜チト゛番号 アミノ酸配列 配列番号 ──────────────────────────────────── 1 MANTLLHVPNLHWLVVEDAPR 3 2 STQPGVVYFADDDNTYsLELFEEMs 4 3 TVFDPHvPFAIDMAGFAVNLgr 5 ────────────────────────────────────
【0046】<2>GlcAT−P部分cDNAのPC
Rによる増幅 (1)PCR用プライマーの作成 上記ペプチドの1、2及び3の下線のアミノ酸配列に基
づいて、図1に示すデオキシイノシン置換を有する末端
及び内部のプライマーの縮重オリゴヌクレオチドを作成
した(鋳型DNA配列を持つプライマーPr.1-s(配列番
号6)、Pr.2-so(配列番号9)、Pr.2-si(配列番号1
0)、鋳型の相補的配列を持つプライマーPr.1-ao(配
列番号7)、Pr.1-ai(配列番号8)、Pr.2-a(配列番
号11))。
【0047】(2)PCR法 2週齢のラットの大脳皮質からグアニジンチオシアネー
ト−フェノール−クロロホルム法により調製した全RN
A(20μg)を鋳型とし、ランダムプライマーを用い
てcDNAの一本鎖を合成し(全量40μl)、これを
逆転写反応混合液としてPCRの鋳型として使用した。
PCR反応液は、2μlの上記逆転写反応混合液、10
0pmolの末端プライマーpr.1-s及びpr.1-aoの混合
物(又はpr.2-so及びpr.2-a)、それぞれ500μMの
4種類のデオキシヌクレオチド三リン酸、及び1.25
UのAmpliTaqポリメラーゼ(パーキン エルマ
ー(Perkin Elmer)製)を含む混合液25μlとした。増
幅は以下のように行った。解離反応は94℃で30秒、
アニーリングは45℃で60秒、伸長反応は72℃で9
0秒の条件で35サイクル行った。この操作によって生
じた増幅物質1μlに対し、プライマーとしてpr.1-s及
びpr.1-aiの混合物(又はpr.2-si及びpr.2-a)を用いて
再度PCRを行った。増幅は、94℃で30秒、45℃
で60秒、72℃で90秒のサイクルを20回繰り返し
て行った。この操作によって生じた増幅物質を常法によ
りアガロースゲル電気泳動を行い解析すると、pr.1-s及
びpr.1-aiを用いて作製した増幅物質では約260bp
(A1)、pr.2-si及びpr.2-aを用いて作製した増幅物
質では約210bp(A2)のDNAのバンドが検出さ
れた。
【0048】<3>GlcAT−P完全長cDNA (1)ハイブリダイゼーション用プローブの作成 上記A1及びA2の増幅物質を常法によりpCRII
(インビトロゲン(Invitrogen)製)にサブクローンし、
塩基配列を解析した。塩基配列はABI PRISM Dyetermina
tor Cycle Sequencing Ready Reaction kit(パーキン
エルマー(PERKIN ELMER)製)を使用して解析した。解
析結果に基づいて、A1増幅時に使用したプライマーp
r.1-sの隣に位置する配列(pr.a(配列番号12))及
びA2増幅時に使用したプライマーpr.2-siの隣に位置
する配列(pr.b(配列番号13))を合成した。20p
molのpr.a及びpr.b、2μlの逆転写反応混合液、な
らびに500μMの4種類のデオキシヌクレオチド三リ
ン酸を含む最終量25μlの溶液でPCRを行い増幅物
質を調製した(gf.a)。PCRは上記同様、94℃30
秒、47℃60秒、72℃50秒のサイクルを35回繰
り返すことによって行った。このようにして増幅された
gf.aをpCRIIへサブクローニングし、塩基配列を決定
した(配列番号16)。また、このプラスミドを大量に
調製後、EcoRIで消化して切り出し、大量のgf.aを
得て、スクリーニングに使用した。
【0049】(2)GlcAT−PcDNAクローンの
スクリーニング SDラットの18日齢の胎児の脳由来のmRNAから構
築したλgt11cDNAライブラリーをクロ−ンテッ
ク(Clonetec)社から購入した。このラット胎児脳cDN
Aライブラリーを、宿主の大腸菌(Escherichia coli)
Y1090r-に感染させ、プレートに重層し、プラーク
を形成させた。150mmのディッシュ10枚を用いて
約5×105個のプラークをスクリーニングした。生じ
たプラークをOPTITRAN BA−S 85 ニト
ロセルロース膜(シュライシャーアンド シュエル(Sch
leicher & Schuell)製)に転写した後UVクロスリンク
を行った後、50%ホルムアミド、50mM、pH7.
0リン酸緩衝液、5×SSC(塩化ナトリウム/クエン
酸ナトリウム)、0.5% スキムミルク、0.1%
SDSと100μg/mlの酵母tRNAを含む溶液
中、42℃で16時間プレハイブリダイズした。その
後、32Pでラベルしたgf.aを上記バッファーに加え、4
2℃で16時間ハイブリダイズした。フィルターを、室
温で2×SSC、0.5×SDS、65℃で1×SS
C、0.1% SDS、更に65℃で0.2×SSCに
より洗浄し、オートラジオグラフィーにより17個の陽
性クローンを検出し、8つのクローンを単離した。
【0050】(3)GlcAT−PcDNAクローンの
塩基配列 上記8つのクローンからファージDNAを調製し、ベク
ターDNAからcDNA挿入断片をPCR法を行うこと
により得た。このcDNA断片を鋳型としてABI PRISM
Dye terminator Cycle Sequencing Ready Reaction kit
(パーキン エルマー(PERKIN ELMER)製)を用いたデオ
キシチェーンターミネーション法(Sanger, F., Nickle
ns, S., and Coulson, A. R.(1977)Proc. Natl. Acad.
Sci. U.S.A. 74, 5463-5467)により、両方の鎖のヌク
レオチド配列を独立に決定した。その結果、全てに共通
した部位gf.bの塩基配列(配列番号17)が決定され
た。
【0051】(4)GlcAT−PcDNA5’末端部
の合成と塩基配列の決定 上記gf.bの塩基配列より、5’末端部の塩基配列が欠損
していることが明らかとなったため、cDNAの5’末
端側は2週齢のラットの大脳皮質由来のmRNAから直
接増幅した。pr.bを用いて逆転写反応を行った後、その
3’末端にターミナルデオキシトランスフェラーゼを用
いてポリAを付加した。この反応生成物を、オリゴdT
とpr.c-1(配列番号14)をプライマーとして上記と同
条件でPCR法を行い、その後、オリゴdTとpr.c-2
(配列番号15)をプライマーとして更に上記と同条件
でPCR法により増幅した。その結果、約600bpの
DNA断片が得られ(gf.c(配列番号18))、この断
片を既知の方法により増幅した後、インビトロゲン製の
pCRIIにサブクローニングして、上記同様の方法によ
り両方の鎖のヌクレオチド配列を独立に決定した。
【0052】(5)GlcAT−PcDNA全長に渡る
塩基配列の決定 gf.bとgf.cの塩基配列を組み合わせることによりGlc
AT−PcDNAの全塩基配列が決定された。なお、g
f.a、gf.b及びgf.cの各断片並びに各プライマーの位置
関係を図2に示す。
【0053】このようにして判明したGlcAT−Pの
cDNAの塩基配列(配列番号1)から推定されるポリ
ペプチドのアミノ酸配列を配列番号2に示す。1つのオ
ープンリーディングフレームは347アミノ酸残基から
なり、このcDNAによりコードされるポリペプチドの
分子量はそのアミノ酸構成から39706と推定され
る。また、このポリペプチドはN−結合グリコシレーシ
ョンが可能な部位を3カ所有する。このポリペプチドが
膜貫通領域を有するか否か、有するとすればその位置を
決定するために、推定されたアミノ酸配列からハイドロ
パシープロットを作成した。ハイドロパシープロット
は、Hopp and Woodsの方法(Hopp,T.P. andWoods,K.R.,
Proc. Natl. Acad. Sci. USA,78,3824-3828(1981))に
より、5アミノ酸のウィンドウで計算した。プロットの
解析から、アミノ末端側に、長さ17残基からなる1つ
の顕著な疎水領域が認められ、膜貫通領域であることが
推定された。このポリペプチドは膜貫通領域のN末端側
には19アミノ酸残基からなる領域を有するタイプIIの
膜タンパク質であることが明らかになった。
【0054】(6)ノザンブロッティング 成体ラットの組織(大脳皮質、小脳、脳全体、肺、肝
臓、腎臓、回腸、精巣、リンパ節、胸腺、脾臓、心臓及
びマクロファージ)からAnal. Biochem. 162, 156-159
記載のグアニジウムチオシアネート−フェノール−クロ
ロホルム法により全RNAを調製した。1%アガロース
−ホルムアルデヒドゲル電気泳動により各レーン10μ
gずつの各RNAを分子量分画し、Hybond N+
ナイロン膜(アマシャム(Amersham)製)にブロッティ
ングした。このナイロン膜に32PラベルしたGlcAT
−PcDNAを65℃で14時間、7% SDS、1m
MEDTA及び1% ウシ血清アルブミン(BSA)を
含む0.5M NaH2PO4(pH7.2)溶液中でハ
イブリダイズさせた。洗浄は、室温で2×SSC、1%
SDS、65℃で0.2×SSC、0.1%SDS、更
に65℃で0.1%SDS、0.1×SSCで行った。
その後、放射活性をイメージアナライザー(Bas 2
000、富士フィルム製)で解析した。この結果、大脳
皮質、小脳及び脳全体でGlcAT−PのRNA(主要
成分の4.0kb及びマイナー成分の9.1kb)が発現している
ことが明らかになった。肝臓、腎臓などの末梢組織では
発現は認められなかった。
【0055】(7)発現用ベクターの構築 配列番号1記載の塩基配列を有するDNA断片を、2週
齢のラットの脳のmRNAから5’側プライマーと、終
止コドンの18bp5’寄りにBamHI領域を有する
3’側プライマーを用いて上記同様の手法を用いて逆転
写反応によりDNAの一本鎖を合成した後、上記PCR
法と同様の条件で増幅して得た。このDNA断片を既知
の方法により平滑化した後、BstXIで消化して平滑
化し、次いで、脱リン酸化した哺乳類細胞用ベクターp
EF−BOS(Nagata,S.(大阪バイオサイエンス研究
所)より入手)に既知の方法により連結させた。
【0056】(8)可溶化タンパク質形態のGlcAT
−PcDNAを組み込んだ発現用ベクターの構築 GlcAT−Pのトランスメンブレン領域にあたると考
えられるN末端から74アミノ酸残基までが欠失したG
lcAT−Pの短縮化形態をコードするDNAを、クロ
ーン化したGlcAT−PのcDNAを鋳型として、イ
ンフレームのEcoRI領域を含む5’側プライマー
(配列番号19)と3’側プライマー(配列番号20)
を用いてPCR法により増幅した。増幅して得られたD
NA断片をpGIR201protA(Kitagawa,H. an
d Paulson,J.C.,J. Biol. Chem.,269,1394-1401(199
4))のEcoRI−BamHI領域に通常の方法により
組み込み、GlcAT−Pとインスリンシグナル配列及
びプロテインAの融合タンパク質の遺伝子を同一読み出
し領域に有するベクターを構築した。正確な配列を有す
るクローンを選択し、融合タンパク質をコードするNh
eI断片を切り出し、上記発現ベクターの構築方法同様
の操作により目的DNA断片をpEF−BOS(Mizushi
ma, S. and Nagata, S., Nucleic Acids Res., 18, 532
2(1990))のXbaI領域に連結させた。
【0057】(9)COS−1細胞における可溶化タン
パク質形態GlcAT−Pのトランジェントな発現 100mmのディッシュ上でCOS−1細胞(ATC
C:CRL−1650)を培養し、24時間後に上記可
溶化タンパク質形態のGlcAT−PcDNAを連結し
た発現ベクターpEF−BOS8.2μgをLipof
ectAMINE(ライフ テクノロジー(Life Techno
logies)製)を用いトランスフェクションした。トラン
スフェクション5日後に当該細胞の培養上清を回収し、
アシアロオロソムコイドをグルクロン酸受容体として使
用してGlcAT−P活性を測定した。活性の測定はJ.
Biol. Chem., 267,22711-22714(1992)に従って行っ
た。対照として組換え遺伝子を含まないpEF−BOS
ベクターをトランスフェクションしたCOS−1細胞の
培養上清を用いた。結果を表−2に示す。
【0058】
【表2】 表−2 ──────────────────────────────────── トランスフェクション 対照 酵素活性 70μunit/ml <0.7μunit/ml ────────────────────────────────────
【0059】また、培地中の可溶化タンパク質形態のG
lcAT−Pはアシアロオロソムコイドを結合したセフ
ァロースカラムで単離することができた。通常のGlc
AT−Pは70位と317位にシステイン残基を有する
が、精製した可溶化タンパク質形態のGlcAT−Pは
317位のシステイン残基のみを有している。可溶化タ
ンパク質形態のGlcAT−Pが活性を有すること及び
SH基のブロッキング剤であるN−エチルマレイミドを
添加して当該タンパク質の活性を調べた際に活性が完全
に失われるという2つの結果より、それぞれのシステイ
ンはジスルフィド結合は形成しておらず、317位のシ
ステイン残基のSH基は当該酵素の活性と関連する部位
であることが判明した。
【0060】(10)Lec2細胞におけるGlcAT
−Pのトランジェントな発現 CHO細胞の変異体であり、グルクロン酸の受容体であ
る糖タンパク質のN−アセチルラクトサミン残基を有す
るLec2細胞(ATCC:CRL−1736)に完全
長のGlcAT−PcDNAを接続したpEF−BOS
ベクターをトランスフェクションした。Lec2はCM
P−シアル酸の輸送系を欠き、細胞表面にN−ラクトサ
ミン残基の末端のシアル酸を欠く糖タンパク質を発現し
ている。その為、GlcAT−PによるN−ラクトサミ
ン構造へのグルクロン酸転移活性が、内在性のシアル酸
転移酵素活性との競争による阻害が起こらないため、よ
りGlcAT−Pの生理活性が顕著に表れやすいと考え
られる。60mmの培養皿に24時間上記細胞を培養
し、完全長のGlcAT−PcDNAを連結、または何
も連結していない対照のpEF−BOSベクター3μg
をLipofectAMINE(ライフ テクノロジー
(Life Technologies)製)を用いトランスフェクション
した。72時間後、1mM EDTAを含むPBS緩衝
液で回収し、抗パラグロボシド抗体であるH11(Tak
i,T(東京医科歯科大学)より入手)、HNK−1エピト
ープ中のグルクロン酸を認識するM6749(Tanaka,
H.(熊本大学)より入手)、硫酸化されたグルクロン酸を
認識するHNK−1抗体(ATCC:TIB−200)
及び対照のマウスIgM抗体をそれぞれ一次抗体として
4℃で1時間反応させた。EDTAを含むPBS緩衝液
で細胞を洗浄した後、FITCを結合した抗マウスIg
M抗体を二次抗体としてそれぞれの一次抗体により処理
した細胞に反応させ、FACSで解析した。その結果を
図3に示す。完全長GlcAT−PcDNAを導入して
もH11抗体による染色が変化しないことから、Glc
AT−Pは糖脂質性のグルクロン酸受容体であるパラグ
ロボシドにはグルクロン酸を転移しないことが明らかで
あり、HNK−1による染色が変化しないことから、L
ec2には転移されたグルクロン酸を硫酸化する酵素が
欠損していることが明らかである。M6749による染
色量が増加していることから、当該cDNAから生じる
GlcATが正常にグルクロン酸を転移していることが
明らかである。
【0061】(11)COS−1細胞におけるGlcA
T−Pのトランジェントな発現 ラミニンコートした60mm培養皿にCOS−1細胞を
培養し、24時間後に完全長のGlcAT−PcDNA
を連結したpEF−BOSベクター3μgをLipof
ectAMINE(ライフ テクノロジー(Life Techno
logies)製)を用いトランスフェクションした。対照と
しては何も連結していない対照のpEF−BOSベクタ
ーを用いた。72時間後、3%パラホルムアルデヒドを
含むPBS緩衝液で上記トランスフェクションした細胞
を固定し、10μg/mlのM6749又はHNK−1
により室温で2時間インキュベートし、FITCを結合
した抗マウスIgMで上記抗体を染色した。対照の細胞
は全く染色されなかったが、GlcAT−Pをトランス
フェクションした細胞は、M6749及びHNK−1双
方の抗体によって染色された。また、GlcAT−Pを
発現させたCOS−1細胞は対照と比較して大きな形態
の変化が見られた。GlcAT−Pを発現させたCOS
−1細胞は多数のマイクロスパイクを有する長く伸長し
た突起を有していた。
【0062】
【発明の効果】本発明により、糖タンパク質のラクトサ
ミン残基にグルクロン酸を選択的に転移するグルクロン
酸転移酵素−P(GlcAT−P)をコードする塩基配
列を有するDNAが得られる。本発明により、GlcA
T−Pをコードする塩基配列を有するDNAが得られた
ので、GlcAT−Pを工業的に使用可能な程度まで大
量生産できることが期待される。また、生体内において
は細胞膜上に存在する前記酵素を、本発明DNAを利用
することによって、その酵素活性を保ったままの状態で
可溶化タンパク質形態で得ることが可能となり、当該酵
素を利用したHNK−1エピトープの人工的な合成、当
該酵素の生体内における働きの解明が容易になる。
【0063】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:2090 配列の型:核酸 鎖の数:両形態 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源 生物名:ウィスターラット 組織の種類:大脳皮質 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:95..1238 特徴を決定した方法:P 配列の特徴 特徴を示す記号:transmembrane domain 存在位置:252..302 特徴を決定した方法:P 配列の特徴 特徴を示す記号:potential N-glycosylation site 存在位置:651..659 特徴を決定した方法:S 配列の特徴 特徴を示す記号:potential N-glycosylation site 存在位置:783..791 特徴を決定した方法:S 配列の特徴 特徴を示す記号:potential N-glycosylation site 存在位置:1140..1148 特徴を決定した方法:S 配列 GCGCGCGCAT CGCAGGGCAG CAGCCCTGGG TCTCTGGGGC CAGGGCATAG GACTGCCACC 60 CGCTATGGAC CGCGCCAGGG ACGATATGGA CTCGCTGCCG CAGGTATCAA CCTCCGAAGG 120 TTCCTGACCC TGCGCTGGAC TACTTCCCCT TCGCAGACTC CCATCAGGCC GGACTCTGCA 180 AACCTGCTGC CACA ATG GGT AAT GAG GAG CTG TGG GCG CAG CCA GCC TTG 230 Met Gly Asn Glu Glu Leu Trp Ala Gln Pro Ala Leu 1 5 10 GAG ATG CCG AAG AGA AGG GAC ATC CTC GCG ATT GTC CTC ATT GTG CTT 278 Glu Met Pro Lys Arg Arg Asp Ile Leu Ala Ile Val Leu Ile Val Leu 15 20 25 CCC TGG ACA CTG CTC ATC ACC GTC TGG CAC CAG AGC AGC CTC GCA CCT 326 Pro Trp Thr Leu Leu Ile Thr Val Trp His Gln Ser Ser Leu Ala Pro 30 35 40 CTG CTT GCT GTG CAC AAG GAT GAG GGA AGT GAC CCC CGC CAT GAG GCA 374 Leu Leu Ala Val His Lys Asp Glu Gly Ser Asp Pro Arg His Glu Ala 45 50 55 60 CCA CCC GGT GCG GAC CCT AGG GAG TAC TGC ATG TCC GAC CGT GAC ATC 422 Pro Pro Gly Ala Asp Pro Arg Glu Tyr Cys Met Ser Asp Arg Asp Ile 65 70 75 GTG GAG GTG GTG CGC ACA GAG TAC GTG TAC ACG AGG CCG CCA CCG TGG 470 Val Glu Val Val Arg Thr Glu Tyr Val Tyr Thr Arg Pro Pro Pro Trp 80 85 90 TCC GAC ACG CTG CCC ACC ATC CAT GTG GTG ACG CCC ACC TAC AGT AGA 518 Ser Asp Thr Leu Pro Thr Ile His Val Val Thr Pro Thr Tyr Ser Arg 95 100 105 CCG GTG CAG AAG GCA GAG CTG ACG CGA ATG GCC AAC ACG CTA TTG CAT 566 Pro Val Gln Lys Ala Glu Leu Thr Arg Met Ala Asn Thr Leu Leu His 110 115 120 GTG CCC AAC CTT CAC TGG CTG GTG GTG GAG GAT GCT CCA CGT AGG ACG 614 Val Pro Asn Leu His Trp Leu Val Val Glu Asp Ala Pro Arg Arg Thr 125 130 135 140 CCC CTC ACA GCG CGC CTG CTG CGC GAC ACT GGC CTC AAC TAT ACA CAC 662 Pro Leu Thr Ala Arg Leu Leu Arg Asp Thr Gly Leu Asn Tyr Thr His 145 150 155 CTG CAC GTA GAG ACA CCA CGC AAC TAC AAG CTG CGA GGT GAC GCC CGA 710 Leu His Val Glu Thr Pro Arg Asn Tyr Lys Leu Arg Gly Asp Ala Arg 160 165 170 GAC CCT CGC ATC CCA CGT GGC ACC ATG CAG CGC AAT CTG GCC CTG CGC 758 Asp Pro Arg Ile Pro Arg Gly Thr Met Gln Arg Asn Leu Ala Leu Arg 175 180 185 TGG TTG CGG GAG ACC TTC CCA CGG AAC TCC ACT CAG CCG GGT GTA GTG 806 Trp Leu Arg Glu Thr Phe Pro Arg Asn Ser Thr Gln Pro Gly Val Val 190 195 200 TAC TTC GCA GAT GAC GAC AAC ACG TAC AGT CTG GAG CTC TTT GAA GAG 854 Tyr Phe Ala Asp Asp Asp Asn Thr Tyr Ser Leu Glu Leu Phe Glu Glu 205 210 215 220 ATG CGC AGC ACA AGA AGG GTG TCC GTG TGG CCT GTG GCC TTT GTT GGC 902 Met Arg Ser Thr Arg Arg Val Ser Val Trp Pro Val Ala Phe Val Gly 225 230 235 GGC CTT CGG TAT GAG GCC CCC CGG GTG AAT GGG GCA GGG AAA GTG GTT 950 Gly Leu Arg Tyr Glu Ala Pro Arg Val Asn Gly Ala Gly Lys Val Val 240 245 250 GGC TGG AAG ACA GTC TTC GAC CCC CAC CGG CCA TTT GCA ATA GAC ATG 998 Gly Trp Lys Thr Val Phe Asp Pro His Arg Pro Phe Ala Ile Asp Met 255 260 265 GCT GGA TTT GCT GTC AAC CTC CGG CTC ATC TTG CAA CGA AGC CAG GCC 1046 Ala Gly Phe Ala Val Asn Leu Arg Leu Ile Leu Gln Arg Ser Gln Ala 270 275 280 TAC TTT AAG CTA CGT GGG GTA AAA GGA GGC TAC CAG GAA AGC AGT CTC 1094 Tyr Phe Lys Leu Arg Gly Val Lys Gly Gly Tyr Gln Glu Ser Ser Leu 285 290 295 300 CTT CGA GAA CTT GTC ACC CTC AAT GAT CTA GAG CCC AAG GCA GCA AAC 1142 Leu Arg Glu Leu Val Thr Leu Asn Asp Leu Glu Pro Lys Ala Ala Asn 305 310 315 TGT ACC AAG ATC CTG GTC TGG CAT ACG CGA ACA GAG AAG CCA GTG CTG 1190 Cys Thr Lys Ile Leu Val Trp His Thr Arg Thr Glu Lys Pro Val Leu 320 325 330 GTG AAT GAG GGG AAG AAG GGC TTC ACT GAC CCC TCG GTG GAG ATC TGA 1238 Val Asn Glu Gly Lys Lys Gly Phe Thr Asp Pro Ser Val Glu Ile 335 340 345 AACTACACAT GCAGGAATCA CCTTCTCAGA CCCTGATCTT GGCTTCCATC CTCTCCCATG 1298 ACTGACAGTG ACTCTGAGGC AGACTCCTGA GGAATACCTA TTATGTATAC TGAAGGCTTC 1358 CAAGAGAGCC CAGCTTGACG CCAGGACAAA AGACAGAGAA TTTAAGCACA GAATCCCAGA 1418 CCTGTGGTTC TCTACATCAA CAAGGCCAGG GGCTTGAAAG ACCCAAGTTC TGGGGATTCC 1478 CGTTGCCAGC AAAGCCTGTG CTCAGCACAC CTCCTTGGAA GCTTCCTGCA TTGATGGGGC 1538 TGTGTAAGCA AGGGGACCCT GCCTTCGAGT GATGCTGGGG TGAGGGAGGT CAGAAAACGC 1598 CACTATTGAG TGCAGCATGG CTGTCCATGG CTCCCTGCTC TTGGGCCCAG CATGACTACA 1658 CAGCATGTGC CCAGCCAGGA CATCCTGAAG ACCAGAGAGC AGCCTGGGGC ATGAAGATGC 1718 CCCAACACTT GTCTTTCACA CCTGCTCTTC CTCAGAGCTG CTCCCAAATC AGAAATACCT 1778 CTGGCTCTCC TCTGGTTCGT GTTTACAGGG CATAAGGCTG TCTTGGATCC CACCTGGCAC 1838 CCAGCCCTGC ATTGGGGGAG CCTGGGCCTA CCTACAGCTC CCCTTGTACC TCAGGCTGTA 1898 GAAGAACCAA GCCCTTCCCC GTGTCCTTCA AGCCTCCTGT GCCAGAATCA GTCAGGTGGT 1958 GGGCCTAGAG CCAGCACAGG TCATGGATTG ACCTGGATTG AGAACCAAGT CACCCCACAG 2018 TCCACACTGC CTCTCCAATA CCCCTGGGCT GCAATGCCCC TTGCTGGGTT TGGACTGGGG 2078 AGGCAATTGC CC 2090
【0064】配列番号:2 配列の長さ:347 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Met Gly Asn Glu Glu Leu Trp Ala Gln Pro Ala Leu Glu Met Pro Lys 1 5 10 15 Arg Arg Asp Ile Leu Ala Ile Val Leu Ile Val Leu Pro Trp Thr Leu 20 25 30 Leu Ile Thr Val Trp His Gln Ser Ser Leu Ala Pro Leu Leu Ala Val 35 40 45 His Lys Asp Glu Gly Ser Asp Pro Arg His Glu Ala Pro Pro Gly Ala 50 55 60 Asp Pro Arg Glu Tyr Cys Met Ser Asp Arg Asp Ile Val Glu Val Val 65 70 75 80 Arg Thr Glu Tyr Val Tyr Thr Arg Pro Pro Pro Trp Ser Asp Thr Leu 85 90 95 Pro Thr Ile His Val Val Thr Pro Thr Tyr Ser Arg Pro Val Gln Lys 100 105 110 Ala Glu Leu Thr Arg Met Ala Asn Thr Leu Leu His Val Pro Asn Leu 115 120 125 His Trp Leu Val Val Glu Asp Ala Pro Arg Arg Thr Pro Leu Thr Ala 130 135 140 Arg Leu Leu Arg Asp Thr Gly Leu Asn Tyr Thr His Leu His Val Glu 145 150 155 160 Thr Pro Arg Asn Tyr Lys Leu Arg Gly Asp Ala Arg Asp Pro Arg Ile 165 170 175 Pro Arg Gly Thr Met Gln Arg Asn Leu Ala Leu Arg Trp Leu Arg Glu 180 185 190 Thr Phe Pro Arg Asn Ser Thr Gln Pro Gly Val Val Tyr Phe Ala Asp 195 200 205 Asp Asp Asn Thr Tyr Ser Leu Glu Leu Phe Glu Glu Met Arg Ser Thr 210 215 220 Arg Arg Val Ser Val Trp Pro Val Ala Phe Val Gly Gly Leu Arg Tyr 225 230 235 240 Glu Ala Pro Arg Val Asn Gly Ala Gly Lys Val Val Gly Trp Lys Thr 245 250 255 Val Phe Asp Pro His Arg Pro Phe Ala Ile Asp Met Ala Gly Phe Ala 260 265 270 Val Asn Leu Arg Leu Ile Leu Gln Arg Ser Gln Ala Tyr Phe Lys Leu 275 280 285 Arg Gly Val Lys Gly Gly Tyr Gln Glu Ser Ser Leu Leu Arg Glu Leu 290 295 300 Val Thr Leu Asn Asp Leu Glu Pro Lys Ala Ala Asn Cys Thr Lys Ile 305 310 315 320 Leu Val Trp His Thr Arg Thr Glu Lys Pro Val Leu Val Asn Glu Gly 325 330 335 Lys Lys Gly Phe Thr Asp Pro Ser Val Glu Ile 340 345
【0065】配列番号:3 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Met Ala Asn Thr Leu Leu His Val Pro Asn Leu His Trp Leu Val Val 1 5 10 15 Glu Asp Ala Pro Arg 20
【0066】配列番号:4 配列の長さ:25 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser Thr Gln Pro Gly Val Val Tyr Phe Ala Asp Asp Asp Asn Thr Tyr 1 5 10 15 Xaa Leu Glu Leu Phe Glu Glu Met Xaa 20 25
【0067】配列番号:5 配列の長さ:22 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Thr Val Phe Asp Pro His Xaa Pro Phe Ala Ile Asp Met Ala Gly Phe 1 5 10 15 Ala Val Asn Leu Xaa Xaa 20
【0068】配列番号:6 配列の長さ:18 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 存在位置:3 他の情報:N=イノシン 配列 GTNCCNAAYY TNCAYTGG 18
【0069】配列番号:7 配列の長さ:17 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TANGTRTTRT CRTCRTC 17
【0070】配列番号:8 配列の長さ:17 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TCRTCRTCNG CRAARTA 17
【0071】配列番号:9 配列の長さ:17 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TAYTTYGCNG AYGAYGA 17
【0072】配列番号:10 配列の長さ:17 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TTTGCNGAYG AYGAYAA 17
【0073】配列番号:11 配列の長さ:17 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 ACNGCRAANC CNGCCAT 17
【0074】配列番号:12 配列の長さ:17 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CTGGTGGTGG AGGATGC 17
【0075】配列番号:13 配列の長さ:17 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GTCTATTGCA AATGGCC 17
【0076】配列番号:14 配列の長さ:16 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TGAAGGTTGG GCACAT 16
【0077】配列番号:15 配列の長さ:16 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TAGVGTGTTG GCCATT 16
【0078】配列番号:16 配列の長さ:411 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 鎖の数:二本鎖 配列の種類:cDNA 配列 CTGGTGGTGG AGGATGCTCC ACGTAGGACG CCCCTCACAG CGCGCCTGCT GCGCGACACT 60 GGCCTCAACT ATACACACCT GCACGTAGAG ACACCACGCA ACTACAAGCT GCGAGGTGAC 120 GCCCGAGACC CTCGCATCCC ACGTGGCACC ATGCAGCGCA ATCTGGCCCT GCGCTGGTTG 180 CGGGAGACCT TCCCACGGAA CTCCACTCAG CCGGGTGTAG TGTACTTCGC AGATGACGAC 240 AACACGTACA GTCTGGAGCT CTTTGAAGAG ATGCGCAGCA CAAGAAGGGT GTCCGTGTGG 300 CCTGTGGCCT TTGTTGGCGG CCTTCGGTAT GAGGCCCCCC GGGTGAATGG GGCAGGGAAA 360 GTGGTTGGCT GGAAGACAGT CTTCGACCCC CACCGGCCAT TTGCAATAGA C 411
【0079】配列番号:17 配列の長さ:1674 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 鎖の数:二本鎖 配列の種類:cDNA 配列 GACATCGTGG AGGTGGTGCG CACAGAGTAC GTGTACACGA GGCCGCCACC GTGGTCCGAC 60 ACGCTGCCCA CCATCCATGT GGTGACGCCC ACCTACAGTA GACCGGTGCA GAAGGCAGAG 120 CTGACGCGAA TGGCCAACAC GCTATTGCAT GTGCCCAACC TTCACTGGCT GGTGGTGGAG 180 GATGCTCCAC GTAGGACGCC CCTCACAGCG CGCCTGCTGC GCGACACTGG CCTCAACTAT 240 ACACACCTGC ACGTAGAGAC ACCACGCAAC TACAAGCTGC GAGGTGACGC CCGAGACCCT 300 CGCATCCCAC GTGGCACCAT GCAGCGCAAT CTGGCCCTGC GCTGGTTGCG GGAGACCTTC 360 CCACGGAACT CCACTCAGCC GGGTGTAGTG TACTTCGCAG ATGACGACAA CACGTACAGT 420 CTGGAGCTCT TTGAAGAGAT GCGCAGCACA AGAAGGGTGT CCGTGTGGCC TGTGGCCTTT 480 GTTGGCGGCC TTCGGTATGA GGCCCCCCGG GTGAATGGGG CAGGGAAAGT GGTTGGCTGG 540 AAGACAGTCT TCGACCCCCA CCGGCCATTT GCAATAGACA TGGCTGGATT TGCTGTCAAC 600 CTCCGGCTCA TCTTGCAACG AAGCCAGGCC TACTTTAAGC TACGTGGGGT AAAAGGAGGC 660 TACCAGGAAA GCAGTCTCCT TCGAGAACTT GTCACCCTCA ATGATCTAGA GCCCAAGGCA 720 GCAAACTGTA CCAAGATCCT GGTCTGGCAT ACGCGAACAG AGAAGCCAGT GCTGGTGAAT 780 GAGGGGAAGA AGGGCTTCAC TGACCCCTCG GTGGAGATCT GAAACTACAC ATGCAGGAAT 840 CACCTTCTCA GACCCTGATC TTGGCTTCCA TCCTCTCCCA TGACTGACAG TGACTCTGAG 900 GCAGACTCCT GAGGAATACC TATTATGTAT ACTGAAGGCT TCGAAGAGAG CCCAGCTTGA 960 CGCCAGGACA AAAGACAGAG AATTTAAGCA CAGAATCCCA GACCTGTGGT TCTCTACATC 1020 AACAAGGCCA GGGGCTTGAA AGACCCAAGT TCTGGGGATT CCCGTTGCCA GCAAAGCCTG 1080 TGCTCAGCAC ACCTCCTTGG AAGCTTCCTG CATTGATGGG GCTGTGTAAG CAAGGGGACC 1140 CTGCCTTCGA GTGATGCTGG GGTGAGGGAG GTCAGAAAAC GCCACTATTG AGTGCAGCAT 1200 GGCTGTCCAT GGCTCCCTGC TCTTGGGCCC AGCATGACTA CACAGCATGT GCCCAGCCAG 1260 GACATCCTGA AGACCAGAGA GCAGCCTGGG GCATGAAGAT GCCCCAACAC TTGTCTTTCA 1320 CACCTGCTCT TCCTCAGAGC TGCTCCCAAA TCAGAAATAC CTCTGGCTCT CCTCTGGTTC 1380 GTGTTTACAG GGCATAAGGC TGTCTTGGAT CCCACCTGGC ACCCAGCCCT GCATTGGGGG 1440 AGCCTGGGCC TACCTACAGC TCCCCTTGTA CCTCAGGCTG TAGAAGAACC AAGCCCTTCC 1500 CCGTGTCCTT CAAGCCTCCT GTGCCAGAAT CAGTCAGGTG GTGGGCCTAG AGCCAGCACA 1560 GGTCATGGAT TGACCTGGAT TGAGAACCAA GTCACCCCAC AGTCCACACT GCCTCTCCAA 1620 TACCCCTGGG CTGCAATGCC CCTTGCTGGG TTTGGACTGG GGAGGCAATT GCCC 1674
【0080】配列番号:18 配列の長さ: 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 鎖の数:二本鎖 配列の種類:cDNA 配列 GCGCGCGCAT CGCAGGGCAG CAGCCCTGGG TCTCTGGGGC CAGGGCATAG GACTGCCACC 60 CGCTATGGAC CGCGCCAGGG ACGATATGGA CTCGCTGCCG CAGGTATCAA CCTCCGAAGG 120 TTCCTGACCC TGCGCTGGAC TACTTCCCCT TCGCAGACTC CCATCAGGCC GGACTCTGCA 180 AACCTGCTGC CACAATGGGT AATGAGGAGC TGTGGGCGCA GCCAGCCTTG GAGATGCCGA 240 AGAGAAGGGA CATCCTCGCG ATTGTCCTCA TTGTGCTTCC CTGGACACTG CTCATCACCG 300 TCTGGCACCA GAGCAGCCTC GCACCTCTGC TTGCTGTGCA CAAGGATGAG GGAAGTGACC 360 CCCGCCATGA GGCACCACCC GGTGCGGACC CTAGGGAGTA CTGCATGTCC GACCGTGACA 420 TCGTGGAGGT GGTGCGCACA GAGTACGTGT ACACGAGGCC GCCACCGTGG TCCGACACGC 480 TGCCCACCAT CCATGTGGTG ACGCCCACCT ACAGTAGACC GGTGCAGAAG GCAGAGCTGA 540 CGCGAATGGC CAACACGCTA 560
【0081】配列番号:19 配列の長さ:24 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TCCGAATTCT GACATCGTGG AGGTGGTGCG CACA 24
【0082】配列番号:20 配列の長さ:23 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 ATTGGATCCT GTGTAGTTTC AGATCTCCAC CGA 23
【図面の簡単な説明】
【図1】 GlcAT−P部分アミノ酸配列とPCR用
プライマーの塩基配列を示す。
【図2】 各DNA断片並びに各プライマーの位置関係
を示す。
【図3】 各種抗体による染色のGlcAT−Pの発現
による変化を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12R 1:91)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の性質を有するグルクロン酸転移酵
    素のポリペプチドをコードする塩基配列を有するDN
    A。 作用:グルクロン酸供与体から、グルクロン酸受容体
    にグルクロン酸を転移する。 基質特異性:アシアロオロソムコイド及び神経細胞接
    着分子のN−アセチルラクトサミン残基に特異的にグル
    クロン酸を転移する。 至適反応pH:pH6.0〜6.5付近(100mM M
    ES緩衝液、37℃)。 阻害及び活性化:Mn2+により活性化される。5mM
    のネオラクトテトラオース−フェニル−C 1429共存下
    において活性が維持される。 分子量:還元条件下におけるSDS−ポリアクリルア
    ミドゲル電気泳動により測定される分子量が約45,0
    00。ゲルろ過により測定される分子量が約90,00
    0。
  2. 【請求項2】 グルクロン酸転移酵素−Pをコードする
    塩基配列を有するDNA。
  3. 【請求項3】 配列番号2に示すアミノ酸配列を有し、
    グルクロン酸供与体から、グルクロン酸受容体であるア
    シアロオロソムコイドにグルクロン酸を転移する酵素活
    性を実質的に害さない1つ以上のアミノ酸残基の置換、
    欠失、挿入又は転位を有していても良いグルクロン酸転
    移酵素のポリペプチドの少なくとも一部をコードする塩
    基配列を有するDNA。
  4. 【請求項4】 配列番号2においてアミノ酸番号1〜3
    47で表されるアミノ酸配列の少なくとも一部をコード
    する塩基配列を有する請求項3記載のDNA。
  5. 【請求項5】 配列番号2においてアミノ酸番号75〜
    347で表されるアミノ酸配列の少なくとも一部をコー
    ドする塩基配列を有する請求項3記載のDNA。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載のD
    NAで形質転換された細胞を、好適な培地で培養し、該
    DNAが有する塩基配列によってコードされるグルクロ
    ン酸転移酵素のポリペプチドを培養物中に生成蓄積さ
    せ、その培養物から前記ポリペプチドを採取することを
    含む、ポリペプチドの製造方法。
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