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JPH10299936A - 3位置バルブ - Google Patents

3位置バルブ

Info

Publication number
JPH10299936A
JPH10299936A JP11742397A JP11742397A JPH10299936A JP H10299936 A JPH10299936 A JP H10299936A JP 11742397 A JP11742397 A JP 11742397A JP 11742397 A JP11742397 A JP 11742397A JP H10299936 A JPH10299936 A JP H10299936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
valve
flange
electromagnetic coil
valve body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11742397A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Toho
暁 東方
Tetsuro Tokuda
哲朗 徳田
Tsuneo Ishigaki
恒雄 石垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SMC Corp
Original Assignee
SMC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SMC Corp filed Critical SMC Corp
Priority to JP11742397A priority Critical patent/JPH10299936A/ja
Publication of JPH10299936A publication Critical patent/JPH10299936A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 3位置バルブにおいて、1個の電磁コイルを
用いて弁体の3位置を実現させ、小型化、軽量化及び低
コスト化を図ることを課題とする。 【解決手段】 弁体32,33 及びプランジャ17がスプリン
グ16により中立位置に向けて付勢され、プランジャ17の
近傍に電磁コイル14が配設され、電磁コイル14の励磁に
よりプランジャ17に吸引力が作用してプランジャ17が移
動し、プランジャ17の移動により弁体32,33 が移動され
る3位置バルブにおいて、電磁コイル14を1個のみと
し、プランジャ17には2個の永久磁石23,24 が同磁極を
対向させて配置され、電磁コイルに流す直流電流の方向
を反転させることによりプランジャ17の移動方向が反転
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流れを制御
するための電磁式の3位置バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のスプリングセンタ形の3位
置4ポートの電磁操作切換弁を示す。スプール1の両側
に第1電磁コイル2及び第2電磁コイル3が配設され、
第1電磁コイル2及び第2電磁コイル3が消磁状態のと
き、戻しスプリング4,5の付勢力によりスプール1は
図示の中立位置を保つ。第1電磁コイル2を励磁する
と、第1電磁コイル2の吸引力によって第1プランジャ
6が左方に移動し、スプール1は左位置に切り換えら
れ、PポートとAポートが連通され、かつBポートとR
ポートが連通される。第2電磁コイル3を励磁すると、
第2電磁コイル3の吸引力によって第2プランジャ7が
右方に移動し、スプール1は右位置に切り換えられ、P
ポートとBポートが連通され、かつAポートとRポート
が連通される。このように、従来の3位置電磁操作切換
弁は、2個の電磁コイルを必要とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、3位置バル
ブにおいて、1個の電磁コイルを用いて弁体の3位置を
実現させ、小型化、軽量化及び低コスト化を図ることを
課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成するために、弁体及びプランジャがスプリングにより
中立位置に向けて付勢され、プランジャの近傍に電磁コ
イルが配設され、電磁コイルの励磁によりプランジャに
吸引力が作用してプランジャが移動し、プランジャの移
動により弁体が移動される3位置バルブにおいて、電磁
コイルを1個のみとし、プランジャには2個の永久磁石
が同磁極を対向させて配置され、電磁コイルに流す直流
電流の方向を反転させることによりプランジャの移動方
向が反転されることを第1の構成とする。なお、この弁
体には、3ポート弁に使用されるあらゆる種類の弁体を
包含するものとする。本発明は、第1の構成において、
電磁コイルの内部又は側部に弁室が形成され、弁室内の
両端に弁座が形成され、各弁座に加圧ポート又は排出ポ
ートがそれぞれ連通されるとともに供給ポートが弁室に
連通され、弁座に対して弁体が当接可能に配設され、プ
ランジャの両端の係合部が弁体に係合可能に配設された
ことを第2の構成とする。本発明は、第2の構成におい
て、プランジャには筒状部と両端の鍔部とがあり、弁体
の内側に弁体よりも大径のフランジが連設され、各フラ
ンジがプランジャの鍔部の内側に挿入され、弁体がプラ
ンジャの各鍔部に挿通され、スプリングによって各フラ
ンジが各プランジャの鍔部に向けて付勢され、電磁コイ
ルが消磁状態のときは各弁体が各弁座に当接して加圧ポ
ート及び排出ポートが閉鎖されかつ各フランジの外面が
プランジャの鍔部に当接され、電磁コイルが励磁状態の
ときはプランジャがどちらかに移動して弁体を開放位置
へ移動させることを第3の構成とする。本発明は、第1
の構成において、弁ボディ内にスプールが摺動自在に配
設され、スプールにプランジャが連結され、プランジャ
の側部に電磁コイルが配設され、プランジャの移動に応
じてスプールが移動し、ハウジング内の流路が切り換え
られることを第4の構成とする。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の3位置バルブの
実施の形態1を示す。鍔付円筒状もしくは断面コ字状で
磁性材料(硬質磁性材料及び軟質磁性材料)からなるフ
レーム10の下端は開口され、上端の鍔部10Aには中央孔
10Bが形成されている。フレーム10の中央孔10Bには略
環状で非磁性体(例えばアルミニウム)製のトップボデ
ィ12が嵌合、固定され、フレーム10の筒状部の内部に
は、電磁コイル14を装着したプラスチック製のボビン15
が挿入されている。ボビン15の内部すなわち電磁コイル
14の内部には、プランジャ17が往復動自在に挿入され、
フレーム10の開口部は磁性材料からなる部材19が嵌合さ
れ(又は部材19がフレーム10と一体の鍔状に形成され
て)、フレーム10の下端部から部材19へ磁力線が通過可
能とされており、非磁性体製のボトムボディ20が装着、
固定されている。電磁コイル14のリード線35及び36は、
不図示のスイッチを介して直流電源の+極及び−極に接
続されている。
【0006】トップボディ12、ボビン15の内部及びボト
ムボディ20で囲まれた部分が密閉された弁室18となり、
弁室18内の上端すなわちトップボディ12の下面に環状に
突出した弁座13が形成されている。弁座13にRポート
(排出ポート)が連通され、Rポートはトップボディ12
の中央部を貫通している。同様に、弁室18内の下端すな
わちボトムボディ20の上面に環状に突出した弁座21が形
成され、弁座21にPポート(加圧ポート)が連通され、
Pポートはボトムボディ20の中央部を貫通している。A
ポート(供給ポート)が弁室18に連通され、ここではボ
トムボディ20のPポートからやや離れた位置に貫通した
Aポートが形成されている。
【0007】プランジャ17には筒状部と両端の鍔部(第
1鍔部25、第2鍔部部26)とがあり、2個の永久磁石が
同磁極を対向させて配置されている。図1では、プラン
ジャ17は、鍔付円筒状の第1永久磁石23と第2永久磁石
24とを上下にして連結又は接合して構成されており、第
1永久磁石23と第2永久磁石24とは形状及び磁極の点で
上下対称である。つまり、第1永久磁石23の上端に第1
鍔部25が一体に形成され、第2永久磁石24の下端に第2
鍔部26が一体に形成されており、また同磁極(図1では
N極)で第1永久磁石23と第2永久磁石24とが連結され
ている。そのため、プランジャ17の上端と下端は同磁極
が存在し、図1ではS極の存在が示されている。
【0008】第1弁体32及び第2弁体33の内面に第1弁
体32及び第2弁体33よりも大径のフランジ32A及び33A
が連設され、フランジ32A及び33Aがプランジャ17の第
1鍔部25及び第2鍔部26の内側に挿入されている。第1
弁体32及び第2弁体33がプランジャの第1鍔部25及び第
2鍔部26に挿通されており、第1弁座13及び第2弁座21
に対して第1弁体32及び第2弁体33が当接可能に配設さ
れている。換言すれば、プランジャ17の内部には予めフ
ランジ32A付の第1弁体32、フランジ33A付の第2弁体
33及びスプリング16が装着されている。スプリング16の
付勢力によって、第1弁体32のフランジ32Aがプランジ
ャ17の第1鍔部25に向けて押圧され、第2弁体33のフラ
ンジ33Aがプランジャ17の第2鍔部26に向けて押圧され
ている。プランジャ17の第1鍔部25の下面(係合部)と
第2鍔部26の上面(係合部)との間の距離は、第1弁体
32が第1弁座13に当接し、第2弁体33が第2弁座21に当
接しているときの、フランジ32Aの上面とフランジ33A
の下面との間の距離と同一又は微小量だけ長く設定され
ている。
【0009】電磁コイル14が消磁状態(非通電状態)の
とき、スプリング16の付勢力によって、第1弁体32が第
1弁座13に当接され又は押しつけられてRポートが閉鎖
され、第2弁体33が第2弁座21に当接され又は押しつけ
られてPポートが閉鎖されている。そして、フランジ32
A及びフランジ33Aの外面がプランジャ17の第1鍔部25
及び第2鍔部26の内側に当接されている。フレーム10の
鍔部10Aの内方端28とプランジャ17の上端S極との間に
反力が生じ、同様に部材19の内方端29とプランジャ17の
下端S極との間に反力が生ずる。この反力及びスプリン
グ16の付勢力により、プランジャ17は図1(a) に示す中
立位置に保たれている。
【0010】リード線35に直流電源の+極を接続し、リ
ード線36に−極を接続すると、電流がリード線35から電
磁コイル14を通ってリード線36に流れ、電磁コイル14の
上側(トップボディ12側)がS極となり、電磁コイル14
の下側(ボトムボディ20側)がN極となる。そのため、
フレーム10の鍔部10Aの内方端28とプランジャ17の上端
(第1鍔部25,S極)との間に反発力が発生し、部材19
の内方端29とプランジャ17の下端(第2鍔部26,S極)
との間に吸引力が発生する。それにより、第2弁体33が
第2弁座21に押圧された状態を維持しつつ、プランジャ
17が下方へ移動してプランジャ17の下端がボトムボディ
20に当接し、プランジャ17の上端の第1鍔部25(係合
部)によってフランジ32A・第1弁体32がスプリング16
の付勢力に抗して下方へ所定距離だけ移動される。その
結果、図1(b) に示すように、第1弁体32が第1弁座13
から離れて、Rポートが開放され、弁室18を介してAポ
ートとRポートとが連通される。
【0011】リード線35に直流電源の−極を接続し、リ
ード線36に+極を接続すると、電流がリード線36から電
磁コイル14を通ってリード線35に流れ(電流の流れの方
向が反転され)、電磁コイル14の上側(トップボディ12
側)がN極となり、電磁コイル14の下側(ボトムボディ
20側)がS極となる。そのため、フレーム10の鍔部10A
の内方端28とプランジャ17の上端(第1鍔部25,S極)
との間に吸引力が発生し、部材19の内方端29とプランジ
ャ17の下端(第2鍔部26,S極)との間に反発力が発生
する。それにより、プランジャ17が上方へ移動してプラ
ンジャ17の上端がトップボディ12に当接し、プランジャ
17の下端の第2鍔部26によってフランジ33A・第2弁体
33がスプリング16の付勢力に抗して上方へ所定距離だけ
移動される。その結果、図1(c) に示すように、第2弁
体33が第2弁座21から離れてPポートが開放され、第1
弁体32が第1弁座13に押圧されてRポートが閉鎖され、
弁室18を介してPポートとAポートとが連通される。
【0012】図2(a) は本発明の3位置バルブの実施の
形態1の変形例を示す。この変形例においては、フレー
ム10の下端と部材19とが、適宜の製法により一体に形成
されて、下方鍔部10Cとなっている。フレーム10の鍔部
10Aの中央孔10Bが図2(a)に示すように小径とされ、
中央孔10Bに筒状の第1弁座体37が嵌合され固定されて
いる。第1弁座体37の下端が第1弁座13となり、第1弁
座体37の内部がRポートとなっている。下方鍔部10Cの
中央部には、中央孔10Bと同様の中央孔10Dが形成さ
れ、中央孔10Dに筒状の第2弁座体38が嵌合され固定さ
れている。第2弁座体38の上端が第2弁座21となり、第
2弁座体38の内部がPポートとなっている。下方鍔部10
CのPポートからやや離れた位置に貫通したAポートが
形成されている。フレーム10の鍔部10A、ボビン15の内
部及びフレーム10の下方鍔部10Cで囲まれた部分が密閉
された弁室18となる。実施の形態1の変形例のその他の
構成は、実施の形態1と同様である。図2(a) におい
て、図1と同一の部材には図1と同一の符号を付し、そ
の説明は省略する。
【0013】実施の形態1の変形例も実施の形態1と同
様の機能を有する。ただし、実施の形態1の変形例で
は、フレーム10の上端(鍔部10A)及び下方(下方鍔部
10C)が第1弁座体37及び第2弁座体38の箇所まで及ん
でおり、フレーム10の上下の端部とプランジャ17の上下
の端部とが接近しているので、フレーム10とプランジャ
17の第1永久磁石23・第2永久磁石24との間に作用する
吸引力及び反発力が実施の形態1よりも大きくなる。
【0014】図2(b) は、本発明の実施の形態1のプラ
ンジャ17の第1変形例を示す。この第1変形例のプラン
ジャ17Aでは、第1永久磁石23A及び第2永久磁石24A
の筒状部の長さを短くし、第1永久磁石23Aと第2永久
磁石24Aとを非磁性体(例えばアルミニウム)製のパイ
プ40を介在させ連結又は接続させている。第1変形例の
プランジャ17Aのその他の点は、図1のプランジャ17と
同様である。第1変形例のプランジャ17Aでは、第1永
久磁石23Aと第2永久磁石24Aとの同磁極(ここでは
N)の距離がパイプ40の長さだけ離れているので、同磁
極同士の反発力が小さくなり、プランジャ17Aの組立が
容易になる。また、永久磁石は材質上から加工が難しい
が、第1変形例のプランジャ17Aでは第1永久磁石23A
及び第2永久磁石24Aが短くなったので、その分だけ加
工に要する負担が軽減した。
【0015】図2(c) は、本発明の実施の形態1のプラ
ンジャ17の第2変形例を示す。この第2変形例のプラン
ジャ17Bでは、第1永久磁石23B及び第2永久磁石24B
を筒状部のみとなし、第1永久磁石23Bと第2永久磁石
24Bの上下両側に、軟質磁性材料(例えばパーマロイ、
純鉄)製で鍔付円筒状の第1プランジャ片41及び第2プ
ランジャ片42を連結又は接続させている。第1プランジ
ャ片41及び第2プランジャ片42は、第1変形例のプラン
ジャ17Aの第1永久磁石23A及び第2永久磁石24Aと同
様の形状である。第2変形例のプランジャ17Bのその他
の点は、図1のプランジャ17と同様である。第2変形例
のプランジャ17Bでは、プランジャ17Bの上下端部が軟
質磁性材料製の第1プランジャ片41及び第2プランジャ
片42であるので、プランジャ17Bがトップボディ12及び
ボトムボディ20に衝突しても、第1永久磁石23及び第2
永久磁石24が衝突する場合のような脆さがなく、耐久性
が向上する。また、永久磁石は材質上から加工が難しい
が、第2変形例のプランジャ17Bでは第1永久磁石23B
及び第2永久磁石24Bがしかも貫通した短円筒状となっ
たので、その分だけ加工に要する負担が軽減した。
【0016】図3は本発明の3位置バルブの実施の形態
2を示す。実施の形態1では電磁コイル14の内部に弁室
18等のバルブ機構を配設したが、実施の形態2では電磁
コイル14の内部には固定鉄心44を配設し、弁室18等のバ
ルブ機構を電磁コイル14の側部に配設した。図3におい
て、図1と同一の部材には図1と同一の符号を付し、そ
の説明は省略する。
【0017】図3において、ボビン15の内部に磁性材
(例えば鉄、ニッケル)製の固定鉄心44が挿通され固定
され、固定鉄心44の上下端部に軟質磁性材料製の上プレ
ート46及び下プレート47の右端部が固定されている。実
際には上プレート46及び下プレート47の右端部の穴に固
定鉄心44の上下端の小径部が嵌合され、固定鉄心44の小
径部を変形させて固定している。上プレート46及び下プ
レート47の左半部の間に、非磁性の円筒部材49が配置さ
れ、上プレート46・下プレート47と円筒部材49とは不図
示の連結手段により連結されている。円筒部材49の上下
端の環状溝にはOリングが装着され、これらのOリング
により円筒部材49の上下端と上プレート46の下面・下プ
レート47の上面との間が密封され、密封された弁室18が
形成される。
【0018】上プレート46及び下プレート47の円筒部材
49の中心軸線上の位置に、貫通したRポート及びPポー
トが形成されている。上プレート46下面のRポートの回
りに環状溝が形成され、この環状溝とRポートとの間に
環状の第1弁座13が形成されている。同様に、下プレー
ト47上面のPポートの回りに環状溝が形成され、この環
状溝とPポートとの間に環状の第2弁座21が形成されて
いる。下プレート47のPポートからやや離れた位置に貫
通したAポートが形成されている。弁室18内にはプラン
ジャ17(又は17A、17B)が装着されており、実施の形
態1と同様に機能する。
【0019】実施の形態2では、電磁コイル14の内部に
固定鉄心44を挿入したため磁力線が増加し、その磁力線
が上プレート46及び下プレート47を通ってプランジャ17
の上下に導かれる。従って、電磁コイル14に電流を流し
たとき、上プレート46・下プレート47とプランジャ17と
の間に発生する吸引力及び反発力が、実施の形態1の場
合よりも強くなり、装置を小型化することができる。ま
た、実施の形態2では、制御すべき流体の温度による影
響が実施の形態1よりも少ない。
【0020】図4(a) は、本発明の3位置バルブの実施
の形態3(スプリングセンタ形の3位置4ポートの電磁
切換弁)を示す。弁ボディ51の中央孔にスプール52(弁
体)が摺動自在に配設され、中央孔には必要に応じてス
リーブ(不図示)が配設される。スプール52の右側にプ
ランジャ17が連結され、プランジャ17は2個の棒状第1
永久磁石58及び棒状第2永久磁石59が同磁極(図4(a)
ではN極)を対向させ接触させて固定されている。プラ
ンジャ17の周囲(側部)にプランジャ17よりも左右方向
に長い電磁コイル14が配設され、電磁コイル14のリード
線35及び36は、不図示のスイッチを介して直流電源の+
極及び−極に接続されている。スプール52の左側に従来
から知られている中立位置付勢機構53が配設され、中立
位置付勢機構53のスプリング54によってスプール52は中
立位置へ付勢される。また、弁ボディ51には従来周知の
A,B,P,Rの各ポートが形成されている。
【0021】電磁コイル14が消磁状態(非通電状態)の
とき、中立位置付勢機構53の付勢力によって、スプール
52は中立位置に維持され、A,B,P,Rの各ポートは
閉鎖されている。リード線35に直流電源の+極を接続
し、リード線36に−極を接続すると、電流がリード線35
から電磁コイル14を通ってリード線36に流れ、電磁コイ
ル14の右側がS極となり、電磁コイル14の左側がN極と
なる。そのため、電磁コイル14の右端とプランジャ17の
右端(S極)との間に反発力が発生し、電磁コイル14の
左端とプランジャ17の左端(S極)との間に吸引力が発
生する。従って、スプール52が中立位置付勢機構53の付
勢力に抗して左位置へ移動し、PポートとAポートとが
連通され、かつBポートとRポートとが連通される。次
に、電磁コイルに流す直流電流の方向をスイッチにより
反転させると、電磁コイル14の右端がN極となり、電磁
コイル14の左端がS極となる。そのため、電磁コイル14
の右端とプランジャ17の右端(S極)との間に吸引力が
発生し、電磁コイル14の左端とプランジャ17の左端(S
極)との間に反発力が発生する。従って、スプール52が
中立位置付勢機構53の付勢力に抗して右位置へ移動し、
PポートとBポートとが連通され、かつAポートとRポ
ートとが連通される。
【0022】図4(b) は本発明の3位置バルブの実施の
形態3の変形例の要部を示す。実施の形態3では電磁コ
イル14の内部にプランジャ17を配設したが、変形例では
電磁コイル14の内部には固定鉄心44を配設し、プランジ
ャ17を電磁コイル14の一方の側部に配設した。不図示の
ボビンの内部に強磁性体(例えば鉄、ニッケル)製の固
定鉄心44が挿通され固定され、固定鉄心44の左右端部に
強磁性体製又は軟質磁性材料製の右プレート55及び左プ
レート56の下端部が固定されている。右プレート55及び
左プレート56の先端部はプランジャ17の両側に向けて延
びており、磁力線を固定鉄心44から右プレート55及び左
プレート56を通ってプランジャ17の両端の近くに導く。
なお、右プレート55及び左プレート56の先端に環状部を
形成し、環状部をプランジャ17の真横(プランジャ17と
同一軸線上)に置くと、吸引力及び反発力を一層強くす
ることができる。
【0023】実施の形態3の変形例においては、電磁コ
イル14の内部に固定鉄心44を挿入したため磁力線が増加
し、その磁力線が右プレート55及び左プレート56を通っ
てプランジャ17の左右位置に導かれる。従って、電磁コ
イル14に電流を流したとき、右プレート55の先端部又は
左プレート56の先端部とプランジャ17との間に発生する
吸引力及び反発力が、実施の形態3の場合よりも強くな
り、装置を小型化することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明においては、3位置バルブにおい
て、電磁コイルを1個のみとし、プランジャには2個の
永久磁石が同磁極を対向させて配置され、電磁コイルに
流す直流電流の方向を反転させることによりプランジャ
の移動方向が反転される。このように、従来2個必要で
あった電磁コイルが1個で足りるので、3位置バルブの
小型化、軽量化及び低コスト化を図ることができる。な
お、本発明は各種の3ポート、4ポート等の3位置バル
ブとして使用することができ、特に流体の供給又は排出
を頻繁に行う電空比例弁に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) は本発明の3位置バルブの実施の形態
1の中立位置を示す図であり、図1(b) 及び図1(c) は
切換位置を示す図である。
【図2】図2(a) は本発明の3位置バルブの実施の形態
1の変形例を示す図であり、図2(b) 及び図2(c) は本
発明の実施の形態1のプランジャ17の第1変形例及び第
2変形例をそれぞれ示す図である。
【図3】本発明の3位置バルブの実施の形態2を示す図
である。
【図4】図4(a) は本発明の3位置バルブの実施の形態
3を示す概要図であり、図4(b) は実施の形態3の変形
例の要部を示す図である。
【図5】従来のスプリングセンタ形の3位置4ポートの
電磁操作切換弁を示す図である。
【符号の説明】
14 電磁コイル 16 スプリング 17 プランジャ 23 第1永久磁石 24 第2永久磁石 32 第1弁体 33 第2弁体 52 スプール(弁体) 54 スプリング 58 第1永久磁石 59 第2永久磁石

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁体及びプランジャがスプリングにより
    中立位置に向けて付勢され、プランジャの近傍に電磁コ
    イルが配設され、電磁コイルの励磁によりプランジャに
    吸引力が作用してプランジャが移動し、プランジャの移
    動により弁体が移動される3位置バルブにおいて、電磁
    コイルを1個のみとし、プランジャには2個の永久磁石
    が同磁極を対向させて配置され、電磁コイルに流す直流
    電流の方向を反転させることによりプランジャの移動方
    向が反転されることを特徴とする3位置バルブ。
  2. 【請求項2】 電磁コイルの内部又は側部に弁室が形成
    され、弁室内の両端に弁座が形成され、各弁座に加圧ポ
    ート又は排出ポートがそれぞれ連通されるとともに供給
    ポートが弁室に連通され、弁座に対して弁体が当接可能
    に配設され、プランジャの両端の係合部が弁体に係合可
    能に配設された請求項1記載の3位置バルブ。
  3. 【請求項3】 プランジャには筒状部と両端の鍔部とが
    あり、弁体の内側に弁体よりも大径のフランジが連設さ
    れ、各フランジがプランジャの鍔部の内側に挿入され、
    弁体がプランジャの各鍔部に挿通され、スプリングによ
    って各フランジが各プランジャの鍔部に向けて付勢さ
    れ、電磁コイルが消磁状態のときは各弁体が各弁座に当
    接して加圧ポート及び排出ポートが閉鎖されかつ各フラ
    ンジの外面がプランジャの鍔部に当接され、電磁コイル
    が励磁状態のときはプランジャがどちらかに移動して弁
    体を開放位置へ移動させる請求項2記載の3位置バル
    ブ。
  4. 【請求項4】 弁ボディ内にスプールが摺動自在に配設
    され、スプールにプランジャが連結され、プランジャの
    側部に電磁コイルが配設され、プランジャの移動に応じ
    てスプールが移動し、ハウジング内の流路が切り換えら
    れる請求項1記載の3位置バルブ。
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