JPH10298404A - 成形材料用樹脂組成物及びこれを硬化させて得られる成形品 - Google Patents
成形材料用樹脂組成物及びこれを硬化させて得られる成形品Info
- Publication number
- JPH10298404A JPH10298404A JP10847297A JP10847297A JPH10298404A JP H10298404 A JPH10298404 A JP H10298404A JP 10847297 A JP10847297 A JP 10847297A JP 10847297 A JP10847297 A JP 10847297A JP H10298404 A JPH10298404 A JP H10298404A
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- resin
- elastomer
- resin composition
- thermosetting resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】機械特性の低下等、諸特性を低下させずに硬化
性を向上させ、且つ靭性に優れたジヒドロベンゾオキサ
ジン環を有する熱硬化性樹脂の成形材料用樹脂組成物及
びこれを硬化させて得られる成形品を提供すること。 【解決手段】ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬
化性樹脂60〜97重量%及びフェノール樹脂3〜40
重量%からなる熱硬化性樹脂組成物を必須成分として含
有し、この熱硬化性樹脂組成物100重量部に対し、ガ
ラス繊維を5〜150重量部及び無機質充填材を0.5
〜150重量部含有する成形材料用樹脂組成物を用いて
成形する。
性を向上させ、且つ靭性に優れたジヒドロベンゾオキサ
ジン環を有する熱硬化性樹脂の成形材料用樹脂組成物及
びこれを硬化させて得られる成形品を提供すること。 【解決手段】ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬
化性樹脂60〜97重量%及びフェノール樹脂3〜40
重量%からなる熱硬化性樹脂組成物を必須成分として含
有し、この熱硬化性樹脂組成物100重量部に対し、ガ
ラス繊維を5〜150重量部及び無機質充填材を0.5
〜150重量部含有する成形材料用樹脂組成物を用いて
成形する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形材料用樹脂組
成物及びこれを硬化させて得られる成形品に関し、特に
従来一般に用いられているフェノール樹脂成形材料を強
度、可撓性、難燃性、電気特性等において総合的に陵駕
し、且つ作業環境の改善を可能にするジヒドロベンゾオ
キサジン系樹脂の成形材料用樹脂組成物及びこれを硬化
させて得られる成形品に関する。
成物及びこれを硬化させて得られる成形品に関し、特に
従来一般に用いられているフェノール樹脂成形材料を強
度、可撓性、難燃性、電気特性等において総合的に陵駕
し、且つ作業環境の改善を可能にするジヒドロベンゾオ
キサジン系樹脂の成形材料用樹脂組成物及びこれを硬化
させて得られる成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】熱硬化性樹脂を用いる成形材料には、従
来そのバランスのとれた機械特性、耐熱性、難燃性、電
気特性と低価格によりフェノール樹脂、メラミン樹脂、
ユリア樹脂等が用いられてきた。しかし、これらの樹脂
は、可撓性に劣ることに加え電気部品の腐蝕の原因とな
るアンモニアを発する(ヘキサメチレンテトラミン硬化
型ノボラック樹脂)、硬化時に縮合反応を伴うことによ
り、ホルムアルデヒドや水を放出しボイドを生じる(レ
ゾール樹脂、メラミン樹脂)といった固有の欠点を有
し、更にこれらの揮発成分は、成形品表面及び金型を汚
染する、あるいは臭気による作業環境の悪化という問題
を生じる。また、ノーアンモニアレゾールを用いた成形
材料は、アンモニアを発生しないため、電気特性は比較
的良好であり、電気・電子用途として需要が拡大してい
るが、金型汚染の問題は解決できなかった。そこで、こ
れらの問題点を有しない新規な熱硬化性樹脂の開発が従
来より進められてきた。その一つとして、ジヒドロベン
ゾオキサジン化合物がある(特開昭49−47387号
公報、米国特許5152939号明細書)。この化合物
の硬化は、ジヒドロベンゾオキサジン環の開環重合反応
を利用するものであるため、揮発分の発生を殆ど伴わず
に熱硬化する。
来そのバランスのとれた機械特性、耐熱性、難燃性、電
気特性と低価格によりフェノール樹脂、メラミン樹脂、
ユリア樹脂等が用いられてきた。しかし、これらの樹脂
は、可撓性に劣ることに加え電気部品の腐蝕の原因とな
るアンモニアを発する(ヘキサメチレンテトラミン硬化
型ノボラック樹脂)、硬化時に縮合反応を伴うことによ
り、ホルムアルデヒドや水を放出しボイドを生じる(レ
ゾール樹脂、メラミン樹脂)といった固有の欠点を有
し、更にこれらの揮発成分は、成形品表面及び金型を汚
染する、あるいは臭気による作業環境の悪化という問題
を生じる。また、ノーアンモニアレゾールを用いた成形
材料は、アンモニアを発生しないため、電気特性は比較
的良好であり、電気・電子用途として需要が拡大してい
るが、金型汚染の問題は解決できなかった。そこで、こ
れらの問題点を有しない新規な熱硬化性樹脂の開発が従
来より進められてきた。その一つとして、ジヒドロベン
ゾオキサジン化合物がある(特開昭49−47387号
公報、米国特許5152939号明細書)。この化合物
の硬化は、ジヒドロベンゾオキサジン環の開環重合反応
を利用するものであるため、揮発分の発生を殆ど伴わず
に熱硬化する。
【0003】上記の問題を解決するためには、不飽和ポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂等
を用いることが必要であるが、これらは硬化時に揮発分
を発することはないものの難燃性が不十分であること
や、価格が非常に高価である場合が多く、実用レベルで
フェノール樹脂等を代替することはできない。一方開環
重合反応を利用したジヒドロベンゾオキサジン化合物の
硬化物は、従来知られている熱硬化性樹脂と比較して耐
熱性が良好であり、しかも高強度且つ可撓性に優れてい
る。しかし、開環重合反応による硬化は、通常のフェノ
ール樹脂の硬化反応による硬化と比べて長時間を要する
という欠点があり、これを解決するための硬化剤の添加
が試みられているが、機械特性の低下、残留硬化剤の分
解による揮発分の発生等があり、実用化には至っていな
い。また、高強度ではあるが撓み率が小さい等靭性が比
較的弱い。特開平6−34589号公報に記載されてい
る成形材料用樹脂組成物では、高強度化は可能となった
が速硬化、高靭性という点では不十分であった。
リエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂等
を用いることが必要であるが、これらは硬化時に揮発分
を発することはないものの難燃性が不十分であること
や、価格が非常に高価である場合が多く、実用レベルで
フェノール樹脂等を代替することはできない。一方開環
重合反応を利用したジヒドロベンゾオキサジン化合物の
硬化物は、従来知られている熱硬化性樹脂と比較して耐
熱性が良好であり、しかも高強度且つ可撓性に優れてい
る。しかし、開環重合反応による硬化は、通常のフェノ
ール樹脂の硬化反応による硬化と比べて長時間を要する
という欠点があり、これを解決するための硬化剤の添加
が試みられているが、機械特性の低下、残留硬化剤の分
解による揮発分の発生等があり、実用化には至っていな
い。また、高強度ではあるが撓み率が小さい等靭性が比
較的弱い。特開平6−34589号公報に記載されてい
る成形材料用樹脂組成物では、高強度化は可能となった
が速硬化、高靭性という点では不十分であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、機械特性の
低下等、諸特性を低下させずに硬化性を向上させ、且つ
靭性に優れたジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬
化性樹脂の成形材料用樹脂組成物及びこれを硬化させて
得られる成形品を提供することを目的とする。
低下等、諸特性を低下させずに硬化性を向上させ、且つ
靭性に優れたジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬
化性樹脂の成形材料用樹脂組成物及びこれを硬化させて
得られる成形品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ジヒドロベン
ゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂にフェノール樹脂
を硬化剤として配合し、特定量の有機繊維及び無機質充
填材を配合し、必要に応じてエラストマーを配合するこ
とにより、機械特性等の諸特性を低下させずにジヒドロ
ベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂の硬化性及び
靭性を向上させることができることを見出し、この知見
に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は、ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹
脂60〜97重量%及びフェノール樹脂3〜40重量%
からなる熱硬化性樹脂組成物を必須成分として含有し、
この熱硬化性樹脂組成物100重量部に対し、ガラス繊
維を5〜150重量部及び無機質充填材を0.5〜15
0重量部、及び必要に応じエラストマー1〜50重量部
を含有することを特徴とする成形材料用樹脂組成物を提
供するものである。
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ジヒドロベン
ゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂にフェノール樹脂
を硬化剤として配合し、特定量の有機繊維及び無機質充
填材を配合し、必要に応じてエラストマーを配合するこ
とにより、機械特性等の諸特性を低下させずにジヒドロ
ベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂の硬化性及び
靭性を向上させることができることを見出し、この知見
に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は、ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹
脂60〜97重量%及びフェノール樹脂3〜40重量%
からなる熱硬化性樹脂組成物を必須成分として含有し、
この熱硬化性樹脂組成物100重量部に対し、ガラス繊
維を5〜150重量部及び無機質充填材を0.5〜15
0重量部、及び必要に応じエラストマー1〜50重量部
を含有することを特徴とする成形材料用樹脂組成物を提
供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるジヒドロベン
ゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂としては、ジヒド
ロベンゾオキサジン環を有し、ジヒドロベンゾオキサジ
ン環の開環重合反応により硬化する樹脂であれば特に限
定されるものではなく、例えば、フェノール性水酸基を
有する化合物と、1級アミンと、ホルマリンから下式の
ように合成される。
ゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂としては、ジヒド
ロベンゾオキサジン環を有し、ジヒドロベンゾオキサジ
ン環の開環重合反応により硬化する樹脂であれば特に限
定されるものではなく、例えば、フェノール性水酸基を
有する化合物と、1級アミンと、ホルマリンから下式の
ように合成される。
【0007】
【化1】 (式中のR1はメチル基、フェニル基、又は少なくとも
1つの炭素数1〜3のアルキル基もしくはアルコキシル
基で置換されたフェニル基である。) フェノール性水酸基を有する化合物としては、多官能フ
ェノール、ビスフェノール、ビスフェノール化合物、ト
リスフェノール化合物、テトラフェノール化合物、フェ
ノール樹脂等が挙げられる。多官能フェノールとして
は、カテコール、ヒドロキノン、レゾルシノールが挙げ
られる。ビスフェノール化合物としては、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールF及びその位置異性体、ビスフェ
ノールS、テトラフルオロビスフェノールA等が挙げら
れる。フェノール樹脂としては、ノボラック型フェノー
ル樹脂、レゾール型フェノール樹脂、フェノール変性キ
シレン樹脂、アルキルフェノール樹脂、メラミンフェノ
ール樹脂、フェノール変性ポリブタジエン等が挙げられ
る。
1つの炭素数1〜3のアルキル基もしくはアルコキシル
基で置換されたフェニル基である。) フェノール性水酸基を有する化合物としては、多官能フ
ェノール、ビスフェノール、ビスフェノール化合物、ト
リスフェノール化合物、テトラフェノール化合物、フェ
ノール樹脂等が挙げられる。多官能フェノールとして
は、カテコール、ヒドロキノン、レゾルシノールが挙げ
られる。ビスフェノール化合物としては、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールF及びその位置異性体、ビスフェ
ノールS、テトラフルオロビスフェノールA等が挙げら
れる。フェノール樹脂としては、ノボラック型フェノー
ル樹脂、レゾール型フェノール樹脂、フェノール変性キ
シレン樹脂、アルキルフェノール樹脂、メラミンフェノ
ール樹脂、フェノール変性ポリブタジエン等が挙げられ
る。
【0008】1級アミンとしては具体的にはメチルアミ
ン、アニリン、トルイジン、アニシジン等の置換アニリ
ン等が挙げられる。脂肪族アミンであると、得られた熱
硬化性樹脂は、硬化は速いが耐熱性に劣る。アニリンの
ような芳香族アミンであると、得られた熱硬化性樹脂を
硬化させた硬化物の耐熱性はよいが硬化が遅くなる。上
記のジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂
は、ヒドロキシル基のオルト位の少なくとも1つが水素
であるヒドロキシフェニレン基を1分子中に2以上有す
る化合物(以下反応しうるヒドロキシフェニレン基を有
する化合物という。)と、1級アミンとの混合物を、7
0℃以上に加熱したホルマリン等のホルムアルデヒド類
中に添加して、70〜110℃、好ましくは、90〜1
00℃で、20分〜2時間反応させ、その後、120℃
以下の温度で減圧乾燥することによって得られる。
ン、アニリン、トルイジン、アニシジン等の置換アニリ
ン等が挙げられる。脂肪族アミンであると、得られた熱
硬化性樹脂は、硬化は速いが耐熱性に劣る。アニリンの
ような芳香族アミンであると、得られた熱硬化性樹脂を
硬化させた硬化物の耐熱性はよいが硬化が遅くなる。上
記のジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂
は、ヒドロキシル基のオルト位の少なくとも1つが水素
であるヒドロキシフェニレン基を1分子中に2以上有す
る化合物(以下反応しうるヒドロキシフェニレン基を有
する化合物という。)と、1級アミンとの混合物を、7
0℃以上に加熱したホルマリン等のホルムアルデヒド類
中に添加して、70〜110℃、好ましくは、90〜1
00℃で、20分〜2時間反応させ、その後、120℃
以下の温度で減圧乾燥することによって得られる。
【0009】上記反応において、通常、反応し得るヒジ
ロキシフェニレン基を有する化合物の全フェノール性ヒ
ドロキシル基1モルに対し、1級アミンを0.5〜1.
0モル、好ましくは0.6〜1.0モル、1級アミン1
モルに対し、ホルムアルデヒド2モル以上の比で反応さ
せる。1級アミンが0.5モルより少ないと、架橋密度
の低下を招き、耐熱性が不十分となる場合がある。上記
のジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂
は、150℃以上、望ましくは170〜220℃に加熱
することにより、触媒や硬化剤を用いないで副生成物を
生じることなく硬化する。本発明に用いられるジヒドロ
ベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂は、2種類以
上を組み合わせて用いることもできる。また、これらの
熱硬化性樹脂を予め80〜180℃、好ましくは120
〜160℃で処理することにより、その一部を予備重合
させ成形時の硬化速度や溶融粘度を調節することもでき
る。
ロキシフェニレン基を有する化合物の全フェノール性ヒ
ドロキシル基1モルに対し、1級アミンを0.5〜1.
0モル、好ましくは0.6〜1.0モル、1級アミン1
モルに対し、ホルムアルデヒド2モル以上の比で反応さ
せる。1級アミンが0.5モルより少ないと、架橋密度
の低下を招き、耐熱性が不十分となる場合がある。上記
のジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂
は、150℃以上、望ましくは170〜220℃に加熱
することにより、触媒や硬化剤を用いないで副生成物を
生じることなく硬化する。本発明に用いられるジヒドロ
ベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂は、2種類以
上を組み合わせて用いることもできる。また、これらの
熱硬化性樹脂を予め80〜180℃、好ましくは120
〜160℃で処理することにより、その一部を予備重合
させ成形時の硬化速度や溶融粘度を調節することもでき
る。
【0010】本発明において、前記熱硬化性樹脂に配合
されるフェノール樹脂としては、ノボラック型フェノー
ル樹脂、レゾール型フェノール樹脂を用いることができ
る。ノボラック型フェノール樹脂としては、フェノール
ノボラック樹脂やビスフェノールノボラック樹脂、フェ
ノール変性キシレン樹脂、アルキルフェノール樹脂等が
挙げられる。レゾールフェノール樹脂としては、液状、
固形レゾールのいずれも用いられる。また、ジメチレン
エーテル型レゾール、メチロール型レゾール等も用いら
れる。レゾール型フェノール樹脂の中でも固形のジメチ
レンエーテル型レゾールを用いることにより、機械特性
を低下させずに硬化性を向上させることができる。ノボ
ラック型フェノール樹脂の中でもオルソ率が50%以上
のいわゆるハイオルソノボラック樹脂を用いることによ
り、機械特性を低下させずに硬化性を向上させることが
できる。
されるフェノール樹脂としては、ノボラック型フェノー
ル樹脂、レゾール型フェノール樹脂を用いることができ
る。ノボラック型フェノール樹脂としては、フェノール
ノボラック樹脂やビスフェノールノボラック樹脂、フェ
ノール変性キシレン樹脂、アルキルフェノール樹脂等が
挙げられる。レゾールフェノール樹脂としては、液状、
固形レゾールのいずれも用いられる。また、ジメチレン
エーテル型レゾール、メチロール型レゾール等も用いら
れる。レゾール型フェノール樹脂の中でも固形のジメチ
レンエーテル型レゾールを用いることにより、機械特性
を低下させずに硬化性を向上させることができる。ノボ
ラック型フェノール樹脂の中でもオルソ率が50%以上
のいわゆるハイオルソノボラック樹脂を用いることによ
り、機械特性を低下させずに硬化性を向上させることが
できる。
【0011】ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬
化性樹脂は、自硬化性であるが硬化反応が遅い。そこ
で、フェノール樹脂をジヒドロベンゾオキサジン環を有
する熱硬化性樹脂とフェノール樹脂の合計量に対して3
〜40重量%、好ましくは5〜30重量%配合すること
により、機械特性を低下させずに硬化性を向上させるこ
とができる。フェノール樹脂が40重量%を超えると硬
化性は向上するが、機械特性が低下することがある。こ
のように、従来ノボラック樹脂の硬化剤として用いられ
るヘキサメチレンテトラミンを使用しないため、硬化時
にアンモニア等の揮発分の発生がなく、作業環境を改善
することができる。また、ジヒドロベンゾオキサジン構
造を有する樹脂の硬化物は、従来の熱硬化性樹脂である
エポキシ樹脂、フェノール樹脂の硬化物に比べ、吸水率
が低いという特徴がある。この現象は、フェノール性ヒ
ドロキシル基が窒素原子との相互作用により固定化され
るためと考えられる。この特徴を維持するためには、本
発明の熱硬化性樹脂組成物は、ジヒドロベンゾオキサジ
ン環を有する熱硬化性樹脂を主成分として用い、且つ、
硬化物中のジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化
性樹脂とフェノール樹脂中のフェノール性水酸基数と窒
素原子数の比、フェノール性水酸基数/窒素原子数が、
1.5以下、好ましくは0.3〜1.5、特に好ましく
は0.5〜1.10となる組成とすることが望ましい。
化性樹脂は、自硬化性であるが硬化反応が遅い。そこ
で、フェノール樹脂をジヒドロベンゾオキサジン環を有
する熱硬化性樹脂とフェノール樹脂の合計量に対して3
〜40重量%、好ましくは5〜30重量%配合すること
により、機械特性を低下させずに硬化性を向上させるこ
とができる。フェノール樹脂が40重量%を超えると硬
化性は向上するが、機械特性が低下することがある。こ
のように、従来ノボラック樹脂の硬化剤として用いられ
るヘキサメチレンテトラミンを使用しないため、硬化時
にアンモニア等の揮発分の発生がなく、作業環境を改善
することができる。また、ジヒドロベンゾオキサジン構
造を有する樹脂の硬化物は、従来の熱硬化性樹脂である
エポキシ樹脂、フェノール樹脂の硬化物に比べ、吸水率
が低いという特徴がある。この現象は、フェノール性ヒ
ドロキシル基が窒素原子との相互作用により固定化され
るためと考えられる。この特徴を維持するためには、本
発明の熱硬化性樹脂組成物は、ジヒドロベンゾオキサジ
ン環を有する熱硬化性樹脂を主成分として用い、且つ、
硬化物中のジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化
性樹脂とフェノール樹脂中のフェノール性水酸基数と窒
素原子数の比、フェノール性水酸基数/窒素原子数が、
1.5以下、好ましくは0.3〜1.5、特に好ましく
は0.5〜1.10となる組成とすることが望ましい。
【0012】本発明において、必要に応じて前記熱硬化
性樹脂組成物に配合されるエラストマーとしては、特に
限定されないが、主鎖の構造単位の一部が構造単位同士
で架橋されたエラストマー、溶解度パラメーターが8〜
13のエラストマー及びジヒドロベンゾオキサジン環を
有する熱硬化性樹脂及びジヒドロベンゾオキサジン環が
開環して生成するフェノール性水酸基と反応し得る官能
基を有する液状エラストマーが好ましく用いられる。エ
ラストマーの種類としては、特に限定されないが、ポリ
ウレタン系、アクリル系、ポリエステル系、ポリアミド
系、酢酸ビニル系等のエラストマーが挙げられる。これ
らのエラストマーとしては、1種類のモノマーからなる
単独重合体、2種類以上のモノマーからなるブロック共
重合体、グラフト共重合体、ランダム共重合体及びこれ
らの混合物が挙げられる。特に好ましくは、ポリウレタ
ンエラストマー、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体エラストマー、ポリアミドエラストマーが用いられ
る。
性樹脂組成物に配合されるエラストマーとしては、特に
限定されないが、主鎖の構造単位の一部が構造単位同士
で架橋されたエラストマー、溶解度パラメーターが8〜
13のエラストマー及びジヒドロベンゾオキサジン環を
有する熱硬化性樹脂及びジヒドロベンゾオキサジン環が
開環して生成するフェノール性水酸基と反応し得る官能
基を有する液状エラストマーが好ましく用いられる。エ
ラストマーの種類としては、特に限定されないが、ポリ
ウレタン系、アクリル系、ポリエステル系、ポリアミド
系、酢酸ビニル系等のエラストマーが挙げられる。これ
らのエラストマーとしては、1種類のモノマーからなる
単独重合体、2種類以上のモノマーからなるブロック共
重合体、グラフト共重合体、ランダム共重合体及びこれ
らの混合物が挙げられる。特に好ましくは、ポリウレタ
ンエラストマー、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体エラストマー、ポリアミドエラストマーが用いられ
る。
【0013】主鎖の構造単位の一部が構造単位同士で架
橋されたエラストマーの場合、特に好ましくは、アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体エラストマーが用いら
れる。また、エラストマー中にジヒドロベンゾオキサジ
ン環を有する熱硬化性樹脂及びジヒドロベンゾオキサジ
ン環が開環して生成するフェノール性水酸基と反応し得
る、例えばエポキシ基のような官能基、水酸基やカルボ
キシル基等の溶解度パラメーターの高い官能基を有する
ものが特に好ましい。これらのエラストマーの粒子径は
10nm〜0.2mmが好ましい。エラストマーの主鎖
の構造単位同士を架橋する方法としては、主鎖の構造単
位の一部に反応し得る官能基を導入したエラストマー同
士をラジカル重合、イオン重合、縮合、重付加、付加縮
合等により架橋する等各種の方法がある。また、主鎖中
に不飽和結合を有するエラストマーについては、更に重
合を進めて架橋させ、高架橋型エラストマーとする方法
もある。アクリロニトリル−ブタジエン共重合体エラス
トマーについては、エラストマー主鎖にカルボキシル基
等の官能基を導入し、縮合等により架橋したものが用い
られる。高架橋型エラストマーとしては、高架橋型NB
Rが用いられる。
橋されたエラストマーの場合、特に好ましくは、アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体エラストマーが用いら
れる。また、エラストマー中にジヒドロベンゾオキサジ
ン環を有する熱硬化性樹脂及びジヒドロベンゾオキサジ
ン環が開環して生成するフェノール性水酸基と反応し得
る、例えばエポキシ基のような官能基、水酸基やカルボ
キシル基等の溶解度パラメーターの高い官能基を有する
ものが特に好ましい。これらのエラストマーの粒子径は
10nm〜0.2mmが好ましい。エラストマーの主鎖
の構造単位同士を架橋する方法としては、主鎖の構造単
位の一部に反応し得る官能基を導入したエラストマー同
士をラジカル重合、イオン重合、縮合、重付加、付加縮
合等により架橋する等各種の方法がある。また、主鎖中
に不飽和結合を有するエラストマーについては、更に重
合を進めて架橋させ、高架橋型エラストマーとする方法
もある。アクリロニトリル−ブタジエン共重合体エラス
トマーについては、エラストマー主鎖にカルボキシル基
等の官能基を導入し、縮合等により架橋したものが用い
られる。高架橋型エラストマーとしては、高架橋型NB
Rが用いられる。
【0014】これら架橋構造を有するエラストマーは、
ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂と混
合、硬化する際、粒子の凝集が起こらない限り、選択し
た粒子径をそのまま維持した海島型分散構造を容易に得
ることができ、靭性が向上する。これに対して架橋構造
を有しないエラストマーを用いた場合のスピノーダル分
解等の熱硬化性樹脂組成物中にエラストマーを析出分散
させる方法では、エラストマーの粒子径の制御が難し
く、均一な海島構造ができないことがある。エラストマ
ーの溶解度パラメーターが8未満のものを用いた場合、
エラストマーがジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱
硬化性樹脂中に均一に分散しないため、靭性が向上しな
い傾向にある。また、溶解度パラメータが13を超える
ものを用いた場合、ジヒドロベンゾオキサジン環を有す
る熱硬化性樹脂中への分散が悪く、相溶状態となり撓み
率は向上するが、曲げ強さが低下する傾向にある。ジヒ
ドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂及びジヒ
ドロベンゾオキサジン環が開環して生成するフェノール
性水酸基と反応し得る官能基を有する液状エラストマー
の官能基としては、アミノ基、エポキシ基、カルボキシ
ル基、フェノール性水酸基が挙げられる。上記のエラス
トマーは、ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化
性樹脂が硬化する前に予め60〜180℃、好ましくは
80〜160℃でその一部を予備重合させてもよい。上
記のエラストマーの配合割合は、前記ジヒドロベンゾオ
キサジン環を有する熱硬化性樹脂及びフェノール樹脂か
らなる樹脂組成物100重量部に対して、好ましくは、
1〜50重量部、更に好ましくは2〜40重量部であ
る。1重量部未満であると、靭性を向上させることが難
しくなり、50重量部を超えると機械特性が低下するこ
とがある。
ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂と混
合、硬化する際、粒子の凝集が起こらない限り、選択し
た粒子径をそのまま維持した海島型分散構造を容易に得
ることができ、靭性が向上する。これに対して架橋構造
を有しないエラストマーを用いた場合のスピノーダル分
解等の熱硬化性樹脂組成物中にエラストマーを析出分散
させる方法では、エラストマーの粒子径の制御が難し
く、均一な海島構造ができないことがある。エラストマ
ーの溶解度パラメーターが8未満のものを用いた場合、
エラストマーがジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱
硬化性樹脂中に均一に分散しないため、靭性が向上しな
い傾向にある。また、溶解度パラメータが13を超える
ものを用いた場合、ジヒドロベンゾオキサジン環を有す
る熱硬化性樹脂中への分散が悪く、相溶状態となり撓み
率は向上するが、曲げ強さが低下する傾向にある。ジヒ
ドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂及びジヒ
ドロベンゾオキサジン環が開環して生成するフェノール
性水酸基と反応し得る官能基を有する液状エラストマー
の官能基としては、アミノ基、エポキシ基、カルボキシ
ル基、フェノール性水酸基が挙げられる。上記のエラス
トマーは、ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化
性樹脂が硬化する前に予め60〜180℃、好ましくは
80〜160℃でその一部を予備重合させてもよい。上
記のエラストマーの配合割合は、前記ジヒドロベンゾオ
キサジン環を有する熱硬化性樹脂及びフェノール樹脂か
らなる樹脂組成物100重量部に対して、好ましくは、
1〜50重量部、更に好ましくは2〜40重量部であ
る。1重量部未満であると、靭性を向上させることが難
しくなり、50重量部を超えると機械特性が低下するこ
とがある。
【0015】本発明において用いられるガラス繊維とし
ては、樹脂の補強効果と成形時の金型磨耗の観点から繊
維径5〜20μmのものが好ましい。配合量が5重量部
未満では補強効果が発揮されず、150重量部を超える
と金型磨耗性が増大する。好ましくは50〜150重量
部が用いられる。また、無機質充填材としてはクレー、
マイカ、タルク、ゼオライト等が挙げられる。これらは
1種で又は2種以上の混合物として用いられる。配合量
が0.5重量部未満では、電気特性が低下し、150重
量部を超えると強度が低下する。好ましくは2〜100
重量部が用いられる。本発明の成形材料用樹脂組成物に
は、必要に応じ、硬化促進剤、離型剤、接着付与剤、着
色剤等の添加剤を配合することができる。硬化促進剤と
してはカテコール、ビスフェノールA等の多官能フェノ
ール化合物、p−トルエンスルホン酸、p−フェノール
スルホン酸等のスルホン酸類、安息香酸、サリチル酸、
シュウ酸、アジピン酸等のカルボン酸類、コバルト(I
I)アセチルアセトネート、アルミニウム(III) アセチ
ルアセトネートジルコニウム(IV)アセチルアセトネー
ト等の金属錯体、酸化カルシウム、酸化コバルト、酸化
マグネシウム、酸化鉄等の金属酸化物、水酸化カルシウ
ム、イミダゾール、ジアザビシクロウンデセン及びフェ
ニルホスホン酸等が挙げられる。これらは1種で又は2
種以上の混合物として用いられる。更に迅速な硬化性を
必要とする分野での用途では、フェノール樹脂の硬化剤
として従来用いられているヘキサメチレンテトラミン等
の硬化剤を少量添加してもよい。このような従来の硬化
剤を併用しても、その量を少量とすることにより、アン
モニア等の揮発分の発生を低く抑えることができる。こ
のような通常の硬化剤を併用する場合、その量は通常、
ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂とフ
ェノール樹脂の合計量に対し、1〜5重量部とすること
が望ましい。
ては、樹脂の補強効果と成形時の金型磨耗の観点から繊
維径5〜20μmのものが好ましい。配合量が5重量部
未満では補強効果が発揮されず、150重量部を超える
と金型磨耗性が増大する。好ましくは50〜150重量
部が用いられる。また、無機質充填材としてはクレー、
マイカ、タルク、ゼオライト等が挙げられる。これらは
1種で又は2種以上の混合物として用いられる。配合量
が0.5重量部未満では、電気特性が低下し、150重
量部を超えると強度が低下する。好ましくは2〜100
重量部が用いられる。本発明の成形材料用樹脂組成物に
は、必要に応じ、硬化促進剤、離型剤、接着付与剤、着
色剤等の添加剤を配合することができる。硬化促進剤と
してはカテコール、ビスフェノールA等の多官能フェノ
ール化合物、p−トルエンスルホン酸、p−フェノール
スルホン酸等のスルホン酸類、安息香酸、サリチル酸、
シュウ酸、アジピン酸等のカルボン酸類、コバルト(I
I)アセチルアセトネート、アルミニウム(III) アセチ
ルアセトネートジルコニウム(IV)アセチルアセトネー
ト等の金属錯体、酸化カルシウム、酸化コバルト、酸化
マグネシウム、酸化鉄等の金属酸化物、水酸化カルシウ
ム、イミダゾール、ジアザビシクロウンデセン及びフェ
ニルホスホン酸等が挙げられる。これらは1種で又は2
種以上の混合物として用いられる。更に迅速な硬化性を
必要とする分野での用途では、フェノール樹脂の硬化剤
として従来用いられているヘキサメチレンテトラミン等
の硬化剤を少量添加してもよい。このような従来の硬化
剤を併用しても、その量を少量とすることにより、アン
モニア等の揮発分の発生を低く抑えることができる。こ
のような通常の硬化剤を併用する場合、その量は通常、
ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂とフ
ェノール樹脂の合計量に対し、1〜5重量部とすること
が望ましい。
【0016】離型剤としてはステアリン酸塩やカルナバ
ワックス等が、着色剤としてカーボンブラック等が用い
ることができる。また、必要に応じて硼酸や水酸化アル
ミニウム等の難燃性向上剤を用いることもできる。接着
付与剤としてはシランカップリング剤、例えばアミノシ
ラン、ジアミノシラン、トリアミノシラン、ウレイド変
性アミノシラン、ビニルシラン、ビニルベンジルアミノ
シラン、ベンジルアミノシラン、カチオニックシラン、
エポキシシラン等が挙げられる。これらは1種で又は2
種以上の混合物として用いられる。本発明の成形材料用
樹脂組成物を加熱ロール等により混練し、然る後に18
0〜220℃、成形圧20〜70kgf/cm2 で3〜
10分間圧縮成形または移送成形することにより硬化
し、ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂
単独より硬化性、靭性が向上し、更に機械特性や難燃性
が良好な硬化物を得ることができる。また、この硬化物
を更に180〜220℃で5〜120分間後硬化させる
ことにより、より良好な特性を有する成形品が得られ
る。
ワックス等が、着色剤としてカーボンブラック等が用い
ることができる。また、必要に応じて硼酸や水酸化アル
ミニウム等の難燃性向上剤を用いることもできる。接着
付与剤としてはシランカップリング剤、例えばアミノシ
ラン、ジアミノシラン、トリアミノシラン、ウレイド変
性アミノシラン、ビニルシラン、ビニルベンジルアミノ
シラン、ベンジルアミノシラン、カチオニックシラン、
エポキシシラン等が挙げられる。これらは1種で又は2
種以上の混合物として用いられる。本発明の成形材料用
樹脂組成物を加熱ロール等により混練し、然る後に18
0〜220℃、成形圧20〜70kgf/cm2 で3〜
10分間圧縮成形または移送成形することにより硬化
し、ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹脂
単独より硬化性、靭性が向上し、更に機械特性や難燃性
が良好な硬化物を得ることができる。また、この硬化物
を更に180〜220℃で5〜120分間後硬化させる
ことにより、より良好な特性を有する成形品が得られ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例及びその比較例によっ
て、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。
て、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。
【0018】実施例1〜9、比較例1〜7 [1]ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹
脂の合成(I) (1)フェノールノボラック樹脂の合成 フェノール1.9kg、ホルマリン(37%水溶液)
1.15kg、シュウ酸4gを5リットルフラスコに仕
込み、還流温度で6時間反応させた。引き続き、内部を
6666.1Pa以下に減圧して未反応のフェノール及
び水を除去した。得られた樹脂は軟化点89℃(環球
法)、3〜多核体/2核体比89/11(ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィーによるピーク面積比)であ
った。 (2)ジヒドロベンゾオキサジン環の導入 上記により合成したフェノールノボラック樹脂1.7k
g(ヒドロキシル基16mol相当)をアニリン0.9
3kg(10mol相当)と混合し、80℃で5時間撹
拌し、均一な混合溶液を調整した。5リットルフラスコ
中に、ホルマリン1.62kgを仕込み90℃に加熱
し、ここへノボラック/アニリン混合溶液を30分間か
けて少しずつ添加した。添加終了後30分間、還流温度
に保ち、然る後に100℃で2時間6666.1Pa以
下に減圧して縮合水を除去し、反応し得るヒドロキシル
基の75%がジヒドロベンゾオキサジン化された熱硬化
性樹脂を得た(m=1、n=2.2)。
脂の合成(I) (1)フェノールノボラック樹脂の合成 フェノール1.9kg、ホルマリン(37%水溶液)
1.15kg、シュウ酸4gを5リットルフラスコに仕
込み、還流温度で6時間反応させた。引き続き、内部を
6666.1Pa以下に減圧して未反応のフェノール及
び水を除去した。得られた樹脂は軟化点89℃(環球
法)、3〜多核体/2核体比89/11(ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィーによるピーク面積比)であ
った。 (2)ジヒドロベンゾオキサジン環の導入 上記により合成したフェノールノボラック樹脂1.7k
g(ヒドロキシル基16mol相当)をアニリン0.9
3kg(10mol相当)と混合し、80℃で5時間撹
拌し、均一な混合溶液を調整した。5リットルフラスコ
中に、ホルマリン1.62kgを仕込み90℃に加熱
し、ここへノボラック/アニリン混合溶液を30分間か
けて少しずつ添加した。添加終了後30分間、還流温度
に保ち、然る後に100℃で2時間6666.1Pa以
下に減圧して縮合水を除去し、反応し得るヒドロキシル
基の75%がジヒドロベンゾオキサジン化された熱硬化
性樹脂を得た(m=1、n=2.2)。
【0019】[2]ジヒドロベンゾオキサジン環を有す
る熱硬化性樹脂の合成(II) (1)フェノールノボラック樹脂の合成 フェノール1.9kg、ホルマリン(37%水溶液)
1.10kg、シュウ酸4gを5リットルフラスコに仕
込み、ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹
脂の合成(I)と同様にしてフェノールノボラック樹脂
を合成した。得られた樹脂は軟化点84℃(環球法)、
3〜多核体/2核体比82/18(ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィーによるピーク面積比)であった。 (2)ジヒドロベンゾオキサジン環の導入 以下、ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹
脂の合成(I)と同様にしてジヒドロベンゾオキサジン
環を導入した。得られた熱硬化性樹脂は、フェノールノ
ボラック樹脂の、反応し得るヒドロキシル基の71%が
ジヒドロベンゾオキサジン環が導入されたものであった
(m=3、n=5)。
る熱硬化性樹脂の合成(II) (1)フェノールノボラック樹脂の合成 フェノール1.9kg、ホルマリン(37%水溶液)
1.10kg、シュウ酸4gを5リットルフラスコに仕
込み、ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹
脂の合成(I)と同様にしてフェノールノボラック樹脂
を合成した。得られた樹脂は軟化点84℃(環球法)、
3〜多核体/2核体比82/18(ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィーによるピーク面積比)であった。 (2)ジヒドロベンゾオキサジン環の導入 以下、ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬化性樹
脂の合成(I)と同様にしてジヒドロベンゾオキサジン
環を導入した。得られた熱硬化性樹脂は、フェノールノ
ボラック樹脂の、反応し得るヒドロキシル基の71%が
ジヒドロベンゾオキサジン環が導入されたものであった
(m=3、n=5)。
【0020】[3]ジヒドロベンゾオキサジン環を有す
る熱硬化性樹脂の合成(III) キシリレン変性フェノール樹脂(三井東圧化学株式会社
製商品名ミレックスXL−225−3L)1.70kg
(ヒドロキシル基10mol相当)、アニリン0.52
kg(5.6mol)、ホルマリン(37%水溶液)
0.91kgの配合で上記合成法と同様にして反応さ
せ、反応し得るヒドロキシル基の71%にジヒドロベン
ゾオキサジン環が導入された熱硬化性樹脂を合成した
(m=2.2、n=2.8)。
る熱硬化性樹脂の合成(III) キシリレン変性フェノール樹脂(三井東圧化学株式会社
製商品名ミレックスXL−225−3L)1.70kg
(ヒドロキシル基10mol相当)、アニリン0.52
kg(5.6mol)、ホルマリン(37%水溶液)
0.91kgの配合で上記合成法と同様にして反応さ
せ、反応し得るヒドロキシル基の71%にジヒドロベン
ゾオキサジン環が導入された熱硬化性樹脂を合成した
(m=2.2、n=2.8)。
【0021】[4]ノボラック型フェノール樹脂の合成
(A) フェノール2.4kg、ホルマリン(37%水溶液)
0.02kg、パラホルムアルデヒド0.6kg、酢酸
亜鉛0.02kg、安息香酸0.06kg、水を0.0
5kgを5リットルフラスコ中に仕込み、還流温度で6
時間反応させた。引き続き、内部を6666.1Pa以
下に減圧して未反応のフェノール及び水を除去した。得
られた樹脂は軟化点75〜83℃(環球法)、オルソ率
70%(NMR)であった。
(A) フェノール2.4kg、ホルマリン(37%水溶液)
0.02kg、パラホルムアルデヒド0.6kg、酢酸
亜鉛0.02kg、安息香酸0.06kg、水を0.0
5kgを5リットルフラスコ中に仕込み、還流温度で6
時間反応させた。引き続き、内部を6666.1Pa以
下に減圧して未反応のフェノール及び水を除去した。得
られた樹脂は軟化点75〜83℃(環球法)、オルソ率
70%(NMR)であった。
【0022】[5]ノボラック型フェノール樹脂の合成
(B) フェノール1.9kg、ホルマリン(37%水溶液)
1.3kg、シュウ酸15kgを5リットルフラスコに
仕込み、還流温度で6時間反応させた。引き続き、内部
を6666.1Pa以下に減圧して未反応のフェノール
及び水を除去した。得られた樹脂は軟化点84℃(環球
法)、オルソ率40%(NMR)であった。
(B) フェノール1.9kg、ホルマリン(37%水溶液)
1.3kg、シュウ酸15kgを5リットルフラスコに
仕込み、還流温度で6時間反応させた。引き続き、内部
を6666.1Pa以下に減圧して未反応のフェノール
及び水を除去した。得られた樹脂は軟化点84℃(環球
法)、オルソ率40%(NMR)であった。
【0023】[6]その他の配合物 エラストマーとしては粒子径70nmの架橋アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合体(日本合成ゴム株式会社製
商品名XER−91、アクリロニトリル含量20.0モ
ル%、カルボキシル基変性共重合体)、ポリウレタンエ
ラストマー(大日本インキ化学工業株式会社製商品名パ
ンデックスT5205、溶解度パラメーター=10.
5)、ポリエチレン(東ソー株式会社製商品名ニポロン
ハード1000、溶解度パラメーター=7.9)、液状
アクリロニトリル−ポリブタジエン共重合体(宇部興産
株式会社製商品名ATBN1300X16、AN量1.
65重量%、アミノ基含量、アミン当量900)を使用
した。
トリル−ブタジエン共重合体(日本合成ゴム株式会社製
商品名XER−91、アクリロニトリル含量20.0モ
ル%、カルボキシル基変性共重合体)、ポリウレタンエ
ラストマー(大日本インキ化学工業株式会社製商品名パ
ンデックスT5205、溶解度パラメーター=10.
5)、ポリエチレン(東ソー株式会社製商品名ニポロン
ハード1000、溶解度パラメーター=7.9)、液状
アクリロニトリル−ポリブタジエン共重合体(宇部興産
株式会社製商品名ATBN1300X16、AN量1.
65重量%、アミノ基含量、アミン当量900)を使用
した。
【0024】[硬化]表1及び表2に示す配合組成によ
り原材料を混合し、二軸ロールを用いて混練後これを粉
砕し、粉末状の成形材料を作製した。次いで、金型温度
180℃、1.96MPaで15分間の条件で成形を行
い、各々成形品を作製した。また、必要に応じて成形前
の予備加熱あるいは後硬化を行った。成形材料用樹脂組
成物の特性は、硬化性についてはJSR型キュラストメ
ーターを用い、180℃で樹脂組成物が100%硬化す
るまでの時間を測定した。硬化物の特性は、機械特性・
電気特性についてはJIS K6911に準じ、難燃性
については、UL−94に準じて測定した。また、成形
品外観及び金型汚れについては、名機製作所製M−10
0A−TS型射出成形機を用い、成形材料50kgを上
記と同様に成形して目視により評価した。以下、各実施
例、比較例における配合組成、測定結果を表1〜4に示
す。なお、配合組成はすべて重量部で示した。
り原材料を混合し、二軸ロールを用いて混練後これを粉
砕し、粉末状の成形材料を作製した。次いで、金型温度
180℃、1.96MPaで15分間の条件で成形を行
い、各々成形品を作製した。また、必要に応じて成形前
の予備加熱あるいは後硬化を行った。成形材料用樹脂組
成物の特性は、硬化性についてはJSR型キュラストメ
ーターを用い、180℃で樹脂組成物が100%硬化す
るまでの時間を測定した。硬化物の特性は、機械特性・
電気特性についてはJIS K6911に準じ、難燃性
については、UL−94に準じて測定した。また、成形
品外観及び金型汚れについては、名機製作所製M−10
0A−TS型射出成形機を用い、成形材料50kgを上
記と同様に成形して目視により評価した。以下、各実施
例、比較例における配合組成、測定結果を表1〜4に示
す。なお、配合組成はすべて重量部で示した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物を用いることによ
り、従来のフェノール、メラミン等の成形材料では達成
し得ない良好な機械特性、電気特性、難燃性をバランス
よく有する成形材料が得られる。また、硬化性が良好で
硬化時に揮発成分を発しないため、金型汚れ、臭気が少
なく外観の良好な成形品が得られる。
り、従来のフェノール、メラミン等の成形材料では達成
し得ない良好な機械特性、電気特性、難燃性をバランス
よく有する成形材料が得られる。また、硬化性が良好で
硬化時に揮発成分を発しないため、金型汚れ、臭気が少
なく外観の良好な成形品が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 義則 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館工場内 (72)発明者 鴨志田 真一 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館工場内 (72)発明者 垣谷 稔 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館工場内 (72)発明者 沼田 俊一 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館工場内 (72)発明者 富田 教一 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館工場内 (72)発明者 佐藤 裕樹 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館工場内 (72)発明者 小田 寛人 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館工場内
Claims (7)
- 【請求項1】ジヒドロベンゾオキサジン環を有する熱硬
化性樹脂60〜97重量%及びフェノール樹脂3〜40
重量%からなる熱硬化性樹脂組成物を必須成分として含
有し、この熱硬化性樹脂組成物100重量部に対し、ガ
ラス繊維を5〜150重量部及び無機質充填材を0.5
〜150重量部含有することを特徴とする成形材料用樹
脂組成物。 - 【請求項2】フェノール樹脂がノボラック型フェノール
樹脂又はレゾール型フェノール樹脂である請求項1記載
の成形材料用樹脂組成物。 - 【請求項3】熱硬化性樹脂組成物100重量部に対し、
更にエラストマー1〜50重量部を含有する請求項1記
載の成形材料用樹脂組成物。 - 【請求項4】エラストマーが主鎖の構造単位の一部が構
造単位同士架橋されたエラストマーである請求項3記載
の成形材料用樹脂組成物。 - 【請求項5】エラストマーが、溶解度パラメーターが8
〜13のエラストマーである請求項3または4記載の成
形材料用樹脂組成物。 - 【請求項6】エラストマーが、ジヒドロベンゾオキサジ
ン環を有する熱硬化性樹脂及びジヒドロベンゾオキサジ
ン環が開環して生成するフェノール性水酸基と反応し得
る官能基を有する液状エラストマーである請求項3、4
又は5記載の成形材料用樹脂組成物。 - 【請求項7】請求項1〜6いずれか記載の成形材料用樹
脂組成物を硬化させて得られる成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10847297A JPH10298404A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 成形材料用樹脂組成物及びこれを硬化させて得られる成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10847297A JPH10298404A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 成形材料用樹脂組成物及びこれを硬化させて得られる成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10298404A true JPH10298404A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14485631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10847297A Pending JPH10298404A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 成形材料用樹脂組成物及びこれを硬化させて得られる成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10298404A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003079475A1 (fr) * | 2002-03-20 | 2003-09-25 | Sansho Kakou Co., Ltd. | Separateur destine a une cellule electrochimique, procede de fabrication et cellule electrochimique correspondante |
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- 1997-04-25 JP JP10847297A patent/JPH10298404A/ja active Pending
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