JPH10298147A - 芳香族基体の連続的ジニトロ化方法 - Google Patents
芳香族基体の連続的ジニトロ化方法Info
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- JPH10298147A JPH10298147A JP9352307A JP35230797A JPH10298147A JP H10298147 A JPH10298147 A JP H10298147A JP 9352307 A JP9352307 A JP 9352307A JP 35230797 A JP35230797 A JP 35230797A JP H10298147 A JPH10298147 A JP H10298147A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C209/00—Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
- C07C209/68—Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton from amines, by reactions not involving amino groups, e.g. reduction of unsaturated amines, aromatisation, or substitution of the carbon skeleton
- C07C209/76—Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton from amines, by reactions not involving amino groups, e.g. reduction of unsaturated amines, aromatisation, or substitution of the carbon skeleton by nitration
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Abstract
(57)【要約】
【課題】熱ランアウエイの危険を大きく減少し、その結
果産業設備の管理を一層安全にする芳香族基体の連続的
ジニトロ化方法の提供。投資について一層大きい経済
性、保守の必要性を少なくすると共にエネルギー消費を
減少する芳香族基体の連続的ジニトロ化方法の提供。 【解決手段】硝酸と反応出来る触媒効果のある量の触媒
の存在下、筒状の反応器中で単一工程でジニトロ化を行
って元のところで亜硝酸を生成することを特徴とする、
実質的に硫酸を含まない硝酸を用いた、アルキル置換さ
れたフェノール及びアニリンの誘導体を連続的にジニト
ロ化する。
果産業設備の管理を一層安全にする芳香族基体の連続的
ジニトロ化方法の提供。投資について一層大きい経済
性、保守の必要性を少なくすると共にエネルギー消費を
減少する芳香族基体の連続的ジニトロ化方法の提供。 【解決手段】硝酸と反応出来る触媒効果のある量の触媒
の存在下、筒状の反応器中で単一工程でジニトロ化を行
って元のところで亜硝酸を生成することを特徴とする、
実質的に硫酸を含まない硝酸を用いた、アルキル置換さ
れたフェノール及びアニリンの誘導体を連続的にジニト
ロ化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は芳香族化合物、特に
ジニトロ化可能な、フェノール及びアニリンの置換誘導
体のジニトロ化の連続的方法に関する。一層詳細には、
本発明は、アルキル基が好ましくは1-エチルプロピル、
1−メチルブチル又はセク−ブチルであり、実質的に硫
酸を含まない硝酸がニトロ化剤として用いられる、N−
アルキル−3,4−ジメチル−1−ベンゼンアミンのジ
ニトロ化の方法に関する。
ジニトロ化可能な、フェノール及びアニリンの置換誘導
体のジニトロ化の連続的方法に関する。一層詳細には、
本発明は、アルキル基が好ましくは1-エチルプロピル、
1−メチルブチル又はセク−ブチルであり、実質的に硫
酸を含まない硝酸がニトロ化剤として用いられる、N−
アルキル−3,4−ジメチル−1−ベンゼンアミンのジ
ニトロ化の方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】芳香族の基体の連続的
ジニトロ化については技術文書で知られている。米国特
許No.2,951,746は、基体としてトルエンに
関係してのみ、かつスルホニトリック混合物を用いて、
管状反応器での連続的ニトロ化を記述している。
ジニトロ化については技術文書で知られている。米国特
許No.2,951,746は、基体としてトルエンに
関係してのみ、かつスルホニトリック混合物を用いて、
管状反応器での連続的ニトロ化を記述している。
【0003】アニリンやフェノールのような親電性の芳
香族置換体に対して活性を持った基体のニトロ化に関し
て、米国特許No.4,621,157は、特に商業的
にペンジメタリンとして知られているN−アルキル−
2,6−ジニトロ−3,4−ジメチル−1−ベンゼンア
ミンの製造について、従来の攪拌タンク反応器で行われ
る連続的方法について記述している。
香族置換体に対して活性を持った基体のニトロ化に関し
て、米国特許No.4,621,157は、特に商業的
にペンジメタリンとして知られているN−アルキル−
2,6−ジニトロ−3,4−ジメチル−1−ベンゼンア
ミンの製造について、従来の攪拌タンク反応器で行われ
る連続的方法について記述している。
【0004】その中に記述されている方法は二つの段階
で行われる。即ち、第一段階では、アルキル置換フェノ
ール又はアニリン誘導体を有機の、水混和性の液体溶媒
の存在下に、比較的希薄な硝酸と反応させてモノニトロ
誘導体又は初期アニリンの硝酸塩を得る。第二段階で
は、第一段階での初期アニリンの生成物を、更に比較的
濃縮された硝酸と反応させて、相当するジニトロ誘導体
を得る。
で行われる。即ち、第一段階では、アルキル置換フェノ
ール又はアニリン誘導体を有機の、水混和性の液体溶媒
の存在下に、比較的希薄な硝酸と反応させてモノニトロ
誘導体又は初期アニリンの硝酸塩を得る。第二段階で
は、第一段階での初期アニリンの生成物を、更に比較的
濃縮された硝酸と反応させて、相当するジニトロ誘導体
を得る。
【0005】両段階共、連続的に攪拌されたタンク反応
器(C.S.T.R.)内で行われ、そして、第二のジ
ニトロ化段階では、滞留時間は約1 時間である。
器(C.S.T.R.)内で行われ、そして、第二のジ
ニトロ化段階では、滞留時間は約1 時間である。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、硝酸
を用いた上記の活性芳香族基体のジニトロ化は管状の反
応器内で単一段階で、数秒程度の滞留時間で、かつ極め
て高い収率が得られて、達成出来ることがわかった。
を用いた上記の活性芳香族基体のジニトロ化は管状の反
応器内で単一段階で、数秒程度の滞留時間で、かつ極め
て高い収率が得られて、達成出来ることがわかった。
【0007】この発見により、本発明の主題は、硝酸と
反応して元のところで亜硝酸を生成することが出来る触
媒効果のある量の触媒を反応器に供給しつつ、反応を管
状の反応器中で単一段階で行うことを特徴とする、実質
的に硫酸を含まない硝酸を用いた、ジニトロ化可能なア
ルキル置換されたフェノール又はアニリンの誘導体を連
続的にジニトロ化することである。
反応して元のところで亜硝酸を生成することが出来る触
媒効果のある量の触媒を反応器に供給しつつ、反応を管
状の反応器中で単一段階で行うことを特徴とする、実質
的に硫酸を含まない硝酸を用いた、ジニトロ化可能なア
ルキル置換されたフェノール又はアニリンの誘導体を連
続的にジニトロ化することである。
【0008】亜硝酸は親電性の攻撃に対して活性でない
芳香族の基体のニトロ化については抗触媒活性を持って
いるが、アニリン又はフェノールのような強い活性のあ
る基体の場合には正の触媒活性を持つことが知られてい
る。これにも関わらず、これらの強力に活性のある基体
のバッチ又は連続的ニトロ化に関する技術文献において
は、触媒としての亜硝酸の存在又は元のところで亜硝酸
を生成することが出来る化合物の存在は必要であるとは
考えられていない。
芳香族の基体のニトロ化については抗触媒活性を持って
いるが、アニリン又はフェノールのような強い活性のあ
る基体の場合には正の触媒活性を持つことが知られてい
る。これにも関わらず、これらの強力に活性のある基体
のバッチ又は連続的ニトロ化に関する技術文献において
は、触媒としての亜硝酸の存在又は元のところで亜硝酸
を生成することが出来る化合物の存在は必要であるとは
考えられていない。
【0009】これに対比して、本発明によれば、もし触
媒の存在下に基体と硝酸とだけが供給されたならば反応
器の出口から回収される塊中のニトロ化については認め
られるような証拠はないということからして、上記の触
媒の存在はジニトロ化を成功させるためには必須である
ことが明らかである。
媒の存在下に基体と硝酸とだけが供給されたならば反応
器の出口から回収される塊中のニトロ化については認め
られるような証拠はないということからして、上記の触
媒の存在はジニトロ化を成功させるためには必須である
ことが明らかである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明においては、亜硝酸の無機
塩、特に、必要な亜硝酸をその場で生産することが出来
るような、例えば脂肪族又は芳香族のアルデヒドのよう
な、硝酸によって容易に酸化される、アルカリ金属の塩
又は還元性物質を触媒として用いることが好ましい。
塩、特に、必要な亜硝酸をその場で生産することが出来
るような、例えば脂肪族又は芳香族のアルデヒドのよう
な、硝酸によって容易に酸化される、アルカリ金属の塩
又は還元性物質を触媒として用いることが好ましい。
【0011】脂肪族アルデヒドは1乃至12個の炭素原
子、好ましくは1乃至3個の炭素原子を持った直鎖の又
は分枝状のアルキル鎖を持ったアルデヒドから成り、ア
セトアルデヒドが好ましい。芳香族アルデヒドはベンズ
アルデヒド、脂肪族のC1 −C3 基又はハロゲンを持っ
た芳香環中選択的に置換されたベンズアルデヒドから成
る。
子、好ましくは1乃至3個の炭素原子を持った直鎖の又
は分枝状のアルキル鎖を持ったアルデヒドから成り、ア
セトアルデヒドが好ましい。芳香族アルデヒドはベンズ
アルデヒド、脂肪族のC1 −C3 基又はハロゲンを持っ
た芳香環中選択的に置換されたベンズアルデヒドから成
る。
【0012】触媒の存在は反応が直ちに開始するための
引き金となって、その結果、基体はたとえ反応容器内に
留まる時間が極めて短くても定量的にジニトロ化生成物
に変換される。
引き金となって、その結果、基体はたとえ反応容器内に
留まる時間が極めて短くても定量的にジニトロ化生成物
に変換される。
【0013】使用される触媒有効量は広い範囲で変える
ことができるが、一般に水性の硝酸100部に対して
0.01乃至1.5重量部の範囲である。
ことができるが、一般に水性の硝酸100部に対して
0.01乃至1.5重量部の範囲である。
【0014】ジニトロ化反応は溶媒の存在下又は非存在
下で行うことが出来る。溶媒反応の場合は、芳香族基体
が溶ける水と混和性のある有機溶媒が好ましく用いられ
る。特にジニトロアニリン・ペンジメタリンの製造用に
特に好ましい溶媒はジクロロエタンである。溶媒中の芳
香族基体の濃度は広い範囲で変わることができ、一般に
15乃至50重量%である。硫酸を実質的に含まない濃
縮硝酸を一般に20乃至100重量%の範囲でジニトロ
化剤として用いる。45乃至70重量%の範囲の濃縮硝
酸が好ましく用いられる。ジニトロ化反応に関しては硝
酸は好ましくは化学量論的過剰量で用いられる。
下で行うことが出来る。溶媒反応の場合は、芳香族基体
が溶ける水と混和性のある有機溶媒が好ましく用いられ
る。特にジニトロアニリン・ペンジメタリンの製造用に
特に好ましい溶媒はジクロロエタンである。溶媒中の芳
香族基体の濃度は広い範囲で変わることができ、一般に
15乃至50重量%である。硫酸を実質的に含まない濃
縮硝酸を一般に20乃至100重量%の範囲でジニトロ
化剤として用いる。45乃至70重量%の範囲の濃縮硝
酸が好ましく用いられる。ジニトロ化反応に関しては硝
酸は好ましくは化学量論的過剰量で用いられる。
【0015】知られているように、ジニトロ化反応は非
常に発熱性があり、そのため熱爆発(ランアウエイ)の
危険性を潜在している。それにも関わらず、管状の反応
器で行われる本発明の方法は正確かつ効果的な熱制御を
可能にする。反応器は、事実、それを調温槽に浸漬する
か又はジャケットに囲むかするように設計することが出
来る。その結果は反応器として用いた管状熱交換器で反
応を行うことによって達成出来る。好ましい実施態様で
は、反応器を調温槽に浸漬して反応温度を50度乃至7
0℃に維持することが出来るようにする。
常に発熱性があり、そのため熱爆発(ランアウエイ)の
危険性を潜在している。それにも関わらず、管状の反応
器で行われる本発明の方法は正確かつ効果的な熱制御を
可能にする。反応器は、事実、それを調温槽に浸漬する
か又はジャケットに囲むかするように設計することが出
来る。その結果は反応器として用いた管状熱交換器で反
応を行うことによって達成出来る。好ましい実施態様で
は、反応器を調温槽に浸漬して反応温度を50度乃至7
0℃に維持することが出来るようにする。
【0016】好ましい実施態様では、管状反応器の第一
の部分を通過した後、硝酸と、触媒と溶媒を使用する場
合はそれらから成る芳香族基体とのフィードを、流体の
緊密な混合を達成することが出来る管状の静止ミキサー
装置に通して、それによって反応の迅速な完了ができる
ようにする。静止ミキサーは知られており、商業的に入
手できる。例えばスルツアー・ケムテク・リミテッドに
よって製造されたもののような内部構造を持った静止ミ
キサーとか、ケミニア・リミテッドによって販売されて
いるケニックス静止ミキサーとかを本発明では使用する
ことが出来る。好ましい静止ミキサーは上述のケニック
ス静止ミキサーのようなバック・ミキシング部を含む内
部螺旋構造を持った管状の装置である。
の部分を通過した後、硝酸と、触媒と溶媒を使用する場
合はそれらから成る芳香族基体とのフィードを、流体の
緊密な混合を達成することが出来る管状の静止ミキサー
装置に通して、それによって反応の迅速な完了ができる
ようにする。静止ミキサーは知られており、商業的に入
手できる。例えばスルツアー・ケムテク・リミテッドに
よって製造されたもののような内部構造を持った静止ミ
キサーとか、ケミニア・リミテッドによって販売されて
いるケニックス静止ミキサーとかを本発明では使用する
ことが出来る。好ましい静止ミキサーは上述のケニック
ス静止ミキサーのようなバック・ミキシング部を含む内
部螺旋構造を持った管状の装置である。
【0017】特にペンジメタリンの製造用の、この方法
の好ましい実施態様においては、ジニトロ化の工程は5
0乃至90℃の温度で約10乃至20秒の管状反応器内
に滞留する時間で行われる。反応器からの出力流れは、
希硝酸を含む水性相を粗成のジニトロ化生成物を含むか
又はこれから成る混和しない有機相から分離するための
相分離器へ送られる。水性相は濃縮ステージに投入して
アゼオトロピック蒸留をし、所望の濃度で硝酸を得て、
これを直接ジニトロ化工程へ再供給することも出来る。
本発明の方法の利点は、滞留時間が極めて短かく、その
結果、反応器のホールドアップが限定されること(同等
の生産性のある攪拌式タンク反応器のものよりも200
回以上)、オンライン熱交換による反応温度の容易かつ
正確な制御、良好な体積/表面比、高い線速度及び高い
熱交換能力、製造されたジニトロアニリン生成物中の低
いN−ジニトロソ及びN−ニトロ誘導体容量、その誘導
体はジニトロアニリン合成の工程中で必然的に再生産さ
れることである。正しく探索を行って酸性相から有機相
の迅速な分離を進めることによって上記のN−ニトロ誘
導体がジニトロ誘導体の合計重量の6乃至7重量%を超
えず、一方、N−ニトロ誘導体の含有量はジニトロ化誘
導体の合計重量に対して50乃至100ppmを超えな
い反応塊が得られる。
の好ましい実施態様においては、ジニトロ化の工程は5
0乃至90℃の温度で約10乃至20秒の管状反応器内
に滞留する時間で行われる。反応器からの出力流れは、
希硝酸を含む水性相を粗成のジニトロ化生成物を含むか
又はこれから成る混和しない有機相から分離するための
相分離器へ送られる。水性相は濃縮ステージに投入して
アゼオトロピック蒸留をし、所望の濃度で硝酸を得て、
これを直接ジニトロ化工程へ再供給することも出来る。
本発明の方法の利点は、滞留時間が極めて短かく、その
結果、反応器のホールドアップが限定されること(同等
の生産性のある攪拌式タンク反応器のものよりも200
回以上)、オンライン熱交換による反応温度の容易かつ
正確な制御、良好な体積/表面比、高い線速度及び高い
熱交換能力、製造されたジニトロアニリン生成物中の低
いN−ジニトロソ及びN−ニトロ誘導体容量、その誘導
体はジニトロアニリン合成の工程中で必然的に再生産さ
れることである。正しく探索を行って酸性相から有機相
の迅速な分離を進めることによって上記のN−ニトロ誘
導体がジニトロ誘導体の合計重量の6乃至7重量%を超
えず、一方、N−ニトロ誘導体の含有量はジニトロ化誘
導体の合計重量に対して50乃至100ppmを超えな
い反応塊が得られる。
【0018】上記の利点はまた、熱爆発(ランアウエ
イ)の危険が大きく減少し、その結果産業設備の管理が
より一層安全になったことを意味する。
イ)の危険が大きく減少し、その結果産業設備の管理が
より一層安全になったことを意味する。
【0019】更に、投資について一層大きい経済性、保
守の必要性が少なくなったこと、及びエネルギー消費が
減少したことがある。
守の必要性が少なくなったこと、及びエネルギー消費が
減少したことがある。
【0020】反応生成物を米国特許No.4,874,
895に記述した方法に従ってジニトロ化する本発明に
よる方法を下記の非限定的な実施例によって説明する。
895に記述した方法に従ってジニトロ化する本発明に
よる方法を下記の非限定的な実施例によって説明する。
【0021】実施例1 N−(1−エチルプロピル)−3,4−ジメチル−ベン
ゼンアミンのジニトロ化を、静止ミキサーを持った管状
反応器に入れたパイロットプラントで行った。管状反応
器は、各々長さが5000mmで内径が4mmの3つの
接合部分に入ったコイルによって構成され、それらの間
の接合部に温度センサーを取り付けてある。ケニックス
静止ミキサーは第2 及び第3 の部分の間に挿入された1
90mmの長い管状体である。反応器は水冷式の調温槽
に浸漬してある。
ゼンアミンのジニトロ化を、静止ミキサーを持った管状
反応器に入れたパイロットプラントで行った。管状反応
器は、各々長さが5000mmで内径が4mmの3つの
接合部分に入ったコイルによって構成され、それらの間
の接合部に温度センサーを取り付けてある。ケニックス
静止ミキサーは第2 及び第3 の部分の間に挿入された1
90mmの長い管状体である。反応器は水冷式の調温槽
に浸漬してある。
【0022】5000重量ppmのNaNO2 を補足し
た67%の硝酸を15 l/hの速度で反応器に入れ、
同時にジクロロメタン中にN−(1−エチルプロピル)
−3,4−ジメチル−ベンゼンアミンを39重量%の溶
液として入れる。この溶液を21 l/hの速度で供給
する。システムが作動状態になった15分の時間が経過
した後に、約6kgの反応塊を分離機で回収した。酸性
相を有機相から相分離した後、溶媒を残しておいて、9
5重量%のジニトロ化生成物から成り、6.8重量%の
N−ニトロソ−N−(1−エチルプロピル)−2,6−
ジニトロ−3,4−ジメチル−ベンゼンアミン及び54
ppmのp/p N−ニトロ−N−(1−エチルプロピ
ル)−3,6−ジニトロ−3,4−ジメチル−ベンゼン
アミンを含むこの後者を洗浄して水性臭化水素酸とスル
ファミン酸とで処理することによりデニトロ化して反応
中に共生したそのN−ニトロソ誘導体をN−(1−エチ
ルプロピル)−2,6−ジニトロ−3,4−ジメチル-
ベンゼンアミンに変換した。溶媒を蒸発させた後に、
1.78kgの粗成N−(1−エチルプロピル)−2,
6−ジニトロ−3,4−ジメチル−ベンゼンアミンが9
4.2%の滴定で得られた。
た67%の硝酸を15 l/hの速度で反応器に入れ、
同時にジクロロメタン中にN−(1−エチルプロピル)
−3,4−ジメチル−ベンゼンアミンを39重量%の溶
液として入れる。この溶液を21 l/hの速度で供給
する。システムが作動状態になった15分の時間が経過
した後に、約6kgの反応塊を分離機で回収した。酸性
相を有機相から相分離した後、溶媒を残しておいて、9
5重量%のジニトロ化生成物から成り、6.8重量%の
N−ニトロソ−N−(1−エチルプロピル)−2,6−
ジニトロ−3,4−ジメチル−ベンゼンアミン及び54
ppmのp/p N−ニトロ−N−(1−エチルプロピ
ル)−3,6−ジニトロ−3,4−ジメチル−ベンゼン
アミンを含むこの後者を洗浄して水性臭化水素酸とスル
ファミン酸とで処理することによりデニトロ化して反応
中に共生したそのN−ニトロソ誘導体をN−(1−エチ
ルプロピル)−2,6−ジニトロ−3,4−ジメチル-
ベンゼンアミンに変換した。溶媒を蒸発させた後に、
1.78kgの粗成N−(1−エチルプロピル)−2,
6−ジニトロ−3,4−ジメチル−ベンゼンアミンが9
4.2%の滴定で得られた。
【0023】実施例2 実施例1において亜硝酸ナトリウムを硝酸に加える代わ
りにN−(1−エチルプロピル)−3,4−ジメチル−
ベンゼンアミンのジクロロメタン中の溶液に1500p
pmのベンズアルデヒドを加えて1.77kgの粗生成
物を得た。これは7.3重量%のN−ニトロソ−N−
(1−エチルプロピル)−2,6−ジニトロ−3,4−
ジメチル−ベンゼンアミンと38ppm p/pのN−
ニトロ−N−(1−エチルプロピル)−2,6−ジニト
ロ−3,4−ジメチル−ベンゼンアミンとを含む94.
3重量%のジニトロ化生成物であった。処理の終わり
に、N−(1−エチルプロピル)−2,6−ジニトロ−
3,4−ジメチル−ベンゼンアミンに93.9%の滴定
を持った生成物が得られた。
りにN−(1−エチルプロピル)−3,4−ジメチル−
ベンゼンアミンのジクロロメタン中の溶液に1500p
pmのベンズアルデヒドを加えて1.77kgの粗生成
物を得た。これは7.3重量%のN−ニトロソ−N−
(1−エチルプロピル)−2,6−ジニトロ−3,4−
ジメチル−ベンゼンアミンと38ppm p/pのN−
ニトロ−N−(1−エチルプロピル)−2,6−ジニト
ロ−3,4−ジメチル−ベンゼンアミンとを含む94.
3重量%のジニトロ化生成物であった。処理の終わり
に、N−(1−エチルプロピル)−2,6−ジニトロ−
3,4−ジメチル−ベンゼンアミンに93.9%の滴定
を持った生成物が得られた。
【0024】実施例3 1600ppmのNaNO2 を補足した60%の硝酸を
28 l/hの速度で反応器に入れ、同時にN−(1−
エチルプロピル)−3,4−ジメチル−ベンゼンアミン
を7.5 l/hの速度で入れる。システムが作動状態
に達した20分の期間の後に、約5kgの反応塊を13
kgの水を含む70℃の調温に保った分離器に回収す
る。水性の酸相を捨てた後、付着した有機相を70℃に
加熱した6リットルの水で2回洗浄し、分析する。生成
物は5.9重量%のN−ニトロソ−N−(1−エチルプ
ロピル)−2,6−ジニトロ−3,4−ジメチル−ベン
ゼンアミンを含んでいた。
28 l/hの速度で反応器に入れ、同時にN−(1−
エチルプロピル)−3,4−ジメチル−ベンゼンアミン
を7.5 l/hの速度で入れる。システムが作動状態
に達した20分の期間の後に、約5kgの反応塊を13
kgの水を含む70℃の調温に保った分離器に回収す
る。水性の酸相を捨てた後、付着した有機相を70℃に
加熱した6リットルの水で2回洗浄し、分析する。生成
物は5.9重量%のN−ニトロソ−N−(1−エチルプ
ロピル)−2,6−ジニトロ−3,4−ジメチル−ベン
ゼンアミンを含んでいた。
【0025】水性臭化水素酸とスルファミン酸とで処理
することによりデニトロソ化すると、得られた塊は9
6.8%のペンジメタリンを含んでいた。
することによりデニトロソ化すると、得られた塊は9
6.8%のペンジメタリンを含んでいた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597177600 Via Lazio, 13 I−25025 Manerbio (Brescia), Italy (72)発明者 ジアコモ ラベッタ エッレオチ. シヴィアーノ B2/1 I−25050 モンテ イゾーラ(ブレスチ ァ) イタリア
Claims (9)
- 【請求項1】硝酸と反応出来る触媒効果のある量の触媒
の存在下、筒状の反応器中で単一工程でジニトロ化を行
って元のところで亜硝酸を生成することを特徴とする、
実質的に硫酸を含まない硝酸を用いた、アルキル置換さ
れたフェノール及びアニリンの誘導体を連続的にジニト
ロ化する芳香族基体の連続的ジニトロ化方法。 - 【請求項2】上記触媒がアルカリ金属亜硝酸塩及びアル
デヒドから選択されたことを特徴とする請求項1の芳香
族基体の連続的ジニトロ化方法。 - 【請求項3】アルカリ亜硝酸塩の場合、硝酸について、
或いはアルデヒドの場合、N−(1−エチルプロピル)
−3,4−ジメチル−ベンゼンアミンについて、50−
10,000重量ppmの濃度で、触媒を用いることを
特徴とする請求項1又は2の芳香族基体の連続的ジニト
ロ化方法。 - 【請求項4】上記フェノール又はアニリンについて反応
を水に混和しない有機溶媒中で行うことを特徴とする請
求項1〜3の芳香族基体の連続的ジニトロ化方法。 - 【請求項5】反応を溶媒無しで行うことを特徴とする請
求項1〜3の芳香族基体の連続的ジニトロ化方法。 - 【請求項6】硝酸を20乃至100重量%の濃度で用い
ることを特徴とする請求項1〜5の芳香族基体の連続的
ジニトロ化方法。 - 【請求項7】硝酸を45乃至70重量%の濃度で用いる
ことを特徴とする請求項6の芳香族基体の連続的ジニト
ロ化方法。 - 【請求項8】静止管状ミキサーが管状反応器の始めの所
にあるか、又は同一の管状反応器の二つの連続した部分
の間にある請求項1〜7の芳香族基体の連続的ジニトロ
化方法。 - 【請求項9】上記アルキル置換アニリンがN−(1−エ
チルプロピル)−3,4−ジメチル−ベンゼンアミンで
ある請求項1〜8の芳香族基体の連続的ジニトロ化方
法。
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