JPH10291743A - 油圧式エレベータ - Google Patents
油圧式エレベータInfo
- Publication number
- JPH10291743A JPH10291743A JP9095558A JP9555897A JPH10291743A JP H10291743 A JPH10291743 A JP H10291743A JP 9095558 A JP9095558 A JP 9095558A JP 9555897 A JP9555897 A JP 9555897A JP H10291743 A JPH10291743 A JP H10291743A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydraulic
- control
- elevator
- pump
- speed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Types And Forms Of Lifts (AREA)
- Elevator Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】速度制御を行う油圧式エレベータで複雑な制御
系を用いずより簡単な方法でより安定した制御系と、信
頼性の高い油圧式エレベータを提供する。 【解決手段】ポンプの吐出量を制御することで速度制御
を行う油圧式エレベータでポンプ回転数を制御すること
と同時に流量制御弁の弁開度を制御し、エレベータの速
度制御を行う。
系を用いずより簡単な方法でより安定した制御系と、信
頼性の高い油圧式エレベータを提供する。 【解決手段】ポンプの吐出量を制御することで速度制御
を行う油圧式エレベータでポンプ回転数を制御すること
と同時に流量制御弁の弁開度を制御し、エレベータの速
度制御を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧式エレベータに
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】油圧式エレベータは乗りかご等の荷重を
地面に設置された油圧ジャッキにより支持するため、建
物に対する負担が少なく、またロープ式エレベータの様
に建物の頂部に機械室を設置する必要がなく、機械室を
自由に配置することができる。それらの特徴を生かし工
場から、マンション,ホテルに至る幅広い用途で利用さ
れている。
地面に設置された油圧ジャッキにより支持するため、建
物に対する負担が少なく、またロープ式エレベータの様
に建物の頂部に機械室を設置する必要がなく、機械室を
自由に配置することができる。それらの特徴を生かし工
場から、マンション,ホテルに至る幅広い用途で利用さ
れている。
【0003】油圧式エレベータの駆動制御は従来から油
圧制御弁により、タンクからジャッキへ、あるいはジャ
ッキからタンクへの油圧作動油の流出量を制御すること
により行われていた。
圧制御弁により、タンクからジャッキへ、あるいはジャ
ッキからタンクへの油圧作動油の流出量を制御すること
により行われていた。
【0004】例えば、上昇運転時は一定回転数で駆動さ
れるポンプから吐出される一定量の油圧作動油のうちエ
レベータの速度制御に必要な量を油圧ジャッキに送り込
み、速度制御に不必要な量を油圧タンクに戻し、下降運
転は速度制御に必要な量をジャッキからタンクに戻す。
れるポンプから吐出される一定量の油圧作動油のうちエ
レベータの速度制御に必要な量を油圧ジャッキに送り込
み、速度制御に不必要な量を油圧タンクに戻し、下降運
転は速度制御に必要な量をジャッキからタンクに戻す。
【0005】図3,図4は従来の油圧式エレベータの制
御パターンおよび油圧回路である。従来のポンプ回転数
を制御し、速度を制御するエレベータは、上昇運転時は
タンク6からの油圧作動油を制御に必要な量のみジャッ
キ2に送り出すために、制御装置9はポンプ4に必要な
吐出量に応じた回転指令を発する。これによりタンク6
からジャッキ2へ必要な作動油が必要量送り込まれる。
御パターンおよび油圧回路である。従来のポンプ回転数
を制御し、速度を制御するエレベータは、上昇運転時は
タンク6からの油圧作動油を制御に必要な量のみジャッ
キ2に送り出すために、制御装置9はポンプ4に必要な
吐出量に応じた回転指令を発する。これによりタンク6
からジャッキ2へ必要な作動油が必要量送り込まれる。
【0006】その際、主制御弁3は油圧により開放さ
れ、タンク6からジャッキ2への回路が開通する。
れ、タンク6からジャッキ2への回路が開通する。
【0007】この様にして乗りかご1の速度を制御す
る。
る。
【0008】下降運転は制御に必要な作動油をジャッキ
2からタンク6に戻すため、ポンプ4はジャッキ2から
タンク7に作動油を送る方向に回転する。その際、制御
弁3は制御回路からの指令により開放され油圧ジャッキ
2からタンク6への回路が開通する。またポンプ4に結
合した電動機5は回生運転をし、それが抵抗となり乗り
かご1の加速を防ぐ。
2からタンク6に戻すため、ポンプ4はジャッキ2から
タンク7に作動油を送る方向に回転する。その際、制御
弁3は制御回路からの指令により開放され油圧ジャッキ
2からタンク6への回路が開通する。またポンプ4に結
合した電動機5は回生運転をし、それが抵抗となり乗り
かご1の加速を防ぐ。
【0009】油圧ジャッキ2を昇降運転させる油圧作動
油は温度,圧力により性状が変化し、そのため加減速性
能,着床精度に変化を生じる。特に着床直前は吐出量は
ポンプ4の回転数が低く、ポンプ4の加工の個体差の影
響が顕著に現れる。
油は温度,圧力により性状が変化し、そのため加減速性
能,着床精度に変化を生じる。特に着床直前は吐出量は
ポンプ4の回転数が低く、ポンプ4の加工の個体差の影
響が顕著に現れる。
【0010】特に下降運転の減速制御は重力と自重によ
り落下するかご1の慣性力に反して制御を行うため所要
の着床精度を得るため、前述の複数の要素を制御装置9
により検出し、これらを基に電動機5に回転指令を出さ
ねばならなかった。
り落下するかご1の慣性力に反して制御を行うため所要
の着床精度を得るため、前述の複数の要素を制御装置9
により検出し、これらを基に電動機5に回転指令を出さ
ねばならなかった。
【0011】この方法の達成には、経験による多くの制
御定数が必要でかつ長大なプログラムが必要であるた
め、制御上の信頼性を低下させる要因ともなった。
御定数が必要でかつ長大なプログラムが必要であるた
め、制御上の信頼性を低下させる要因ともなった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、制御弁を用い
た機械的制御では、エレベータの負荷の変化,油圧作動
油の温度変化,外乱の変化等によるエレベータの乗り心
地の変化に対応できず、そこで、外乱に影響されない油
圧式エレベータの普及が望まれていた。
た機械的制御では、エレベータの負荷の変化,油圧作動
油の温度変化,外乱の変化等によるエレベータの乗り心
地の変化に対応できず、そこで、外乱に影響されない油
圧式エレベータの普及が望まれていた。
【0013】そこで昨今、電源電圧の周波数を制御する
ことで油圧ポンプの吐出量を制御し、タンクからジャッ
キ,ジャッキからタンクへの油圧作動油の流出量を制御
することでエレベータ速度を制御するエレベータが開発
された。
ことで油圧ポンプの吐出量を制御し、タンクからジャッ
キ,ジャッキからタンクへの油圧作動油の流出量を制御
することでエレベータ速度を制御するエレベータが開発
された。
【0014】この制御によると外乱の影響を制御回路に
取り込み、その結果を詳細に油圧ポンプの吐出量に反映
することができ、より快適な乗り心地を達成することが
できる。
取り込み、その結果を詳細に油圧ポンプの吐出量に反映
することができ、より快適な乗り心地を達成することが
できる。
【0015】この技術は特開昭60−52480 号公報に開示
されている。
されている。
【0016】しかし、油圧ジャッキを昇降運転させる油
圧作動油は温度,圧力により性状が変化し、そのため加
減速性能,着床精度に変化を生じる。特に着床直前は吐
出量はポンプの回転数が低く、ポンプの加工の個体差の
影響が顕著に現れる。
圧作動油は温度,圧力により性状が変化し、そのため加
減速性能,着床精度に変化を生じる。特に着床直前は吐
出量はポンプの回転数が低く、ポンプの加工の個体差の
影響が顕著に現れる。
【0017】特に、下降運転の減速制御は重力と自重に
より落下するかごの慣性力に反して制御を行うため所要
の着床精度を得るため前述の複数の要素を制御装置によ
り検出し、これらを基に電動機に回転指令を出さねばな
らなかった。この方法の達成には経験による多くの制御
定数が必要で、かつ長大なプログラムが必要であるた
め、制御上の信頼性を低下させる要因ともなった。
より落下するかごの慣性力に反して制御を行うため所要
の着床精度を得るため前述の複数の要素を制御装置によ
り検出し、これらを基に電動機に回転指令を出さねばな
らなかった。この方法の達成には経験による多くの制御
定数が必要で、かつ長大なプログラムが必要であるた
め、制御上の信頼性を低下させる要因ともなった。
【0018】本発明の目的は、より簡単な方法で低速領
域の制御を行い、より安定した制御系を達成し、より信
頼性の高い油圧式エレベータを提供することにある。
域の制御を行い、より安定した制御系を達成し、より信
頼性の高い油圧式エレベータを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明では、エレベータの速度領域を通常領域と
低速領域に分割し、通常運転時はポンプ回転数を制御す
ることにより、低速運転時はポンプ回転数を制御するこ
とと同時に低速専用制御弁の弁開度を制御することによ
り、または、通常運転時はポンプ回転数を制御すること
により、低速運転時は低速専用制御弁の弁開度を制御す
ることにより速度制御を行うこととした。
めに、本発明では、エレベータの速度領域を通常領域と
低速領域に分割し、通常運転時はポンプ回転数を制御す
ることにより、低速運転時はポンプ回転数を制御するこ
とと同時に低速専用制御弁の弁開度を制御することによ
り、または、通常運転時はポンプ回転数を制御すること
により、低速運転時は低速専用制御弁の弁開度を制御す
ることにより速度制御を行うこととした。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
用いて説明する。
用いて説明する。
【0021】図1,図2は本発明を達成するための油圧
式エレベータの制御パターンおよび油圧回路、本発明で
は、上昇運転時は従来通りの運転操作を行うが、図2に
示すとおり下降運転時は全運転工程のうち加速t1〜t
3,定常t3〜t4,減速運転t4〜t5は従来通りの
ポンプ回転数を制御した運転を行い、着床運転t5〜t
7ではポンプ4の運転を止め、ジャッキ2からタンク6
に戻る作動油の流量を着床用の制御弁7により制御す
る。着床精度の確保は乗りかご1に取り付けられている
位置検出機構10によって行う。
式エレベータの制御パターンおよび油圧回路、本発明で
は、上昇運転時は従来通りの運転操作を行うが、図2に
示すとおり下降運転時は全運転工程のうち加速t1〜t
3,定常t3〜t4,減速運転t4〜t5は従来通りの
ポンプ回転数を制御した運転を行い、着床運転t5〜t
7ではポンプ4の運転を止め、ジャッキ2からタンク6
に戻る作動油の流量を着床用の制御弁7により制御す
る。着床精度の確保は乗りかご1に取り付けられている
位置検出機構10によって行う。
【0022】この方法によると複雑な制御系を形成しな
くても安定した着床性能が得られる。
くても安定した着床性能が得られる。
【0023】また、着床時の制御弁による流量の制御は
図2に示した下降用の制御弁7によらず、通常の油圧制
御弁3を用いてもよい。
図2に示した下降用の制御弁7によらず、通常の油圧制
御弁3を用いてもよい。
【0024】但し、その際は電動機5は停止し、ポンプ
4は自由に動作できる状態におく。また、着床運転時t
5〜t7はポンプ4の運転を完全に止めず、制御弁7の
動作を補う形で動作しても良い。
4は自由に動作できる状態におく。また、着床運転時t
5〜t7はポンプ4の運転を完全に止めず、制御弁7の
動作を補う形で動作しても良い。
【0025】
【発明の効果】本発明により簡単な方法で低速領域の制
御を行い、より安定した制御系を達成することができ
る。
御を行い、より安定した制御系を達成することができ
る。
【図1】本発明による油圧式エレベータの制御パターン
の説明図。
の説明図。
【図2】本発明を達成する油圧式エレベータの油圧回路
のブロック図。
のブロック図。
【図3】従来の油圧式エレベータの制御パターンの説明
図。
図。
【図4】従来の油圧式エレベータの油圧回路のブロック
図。
図。
1…乗りかご、2…油圧ジャッキ、3…油圧制御弁、4
…油圧ポンプ、5…電動機、6…油圧タンク、7…油圧
制御弁、8…インバータ、9…制御回路、10…位置検
出機構。
…油圧ポンプ、5…電動機、6…油圧タンク、7…油圧
制御弁、8…インバータ、9…制御回路、10…位置検
出機構。
Claims (1)
- 【請求項1】油圧ジャッキにより乗りかご等の昇降機本
体を昇降路に沿って昇降移動させる油圧式エレベータに
おいて、ポンプの吐出量を制御することで速度制御を行
う油圧式エレベータでポンプ回転数を制御することと同
時に流量制御弁の弁開度を制御し、エレベータの速度制
御を行うことを特徴とする油圧式エレベータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9095558A JPH10291743A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 油圧式エレベータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9095558A JPH10291743A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 油圧式エレベータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10291743A true JPH10291743A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14140926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9095558A Pending JPH10291743A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 油圧式エレベータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10291743A (ja) |
-
1997
- 1997-04-14 JP JP9095558A patent/JPH10291743A/ja active Pending
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