JPH10251926A - 仮撚分繊用ポリエステルマルチフィラメント糸 - Google Patents
仮撚分繊用ポリエステルマルチフィラメント糸Info
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- JPH10251926A JPH10251926A JP5462397A JP5462397A JPH10251926A JP H10251926 A JPH10251926 A JP H10251926A JP 5462397 A JP5462397 A JP 5462397A JP 5462397 A JP5462397 A JP 5462397A JP H10251926 A JPH10251926 A JP H10251926A
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Abstract
切れなく安定して仮撚ができ、また仮撚加工糸を捲縮の
かかったモノフィラメントに糸切れなく安定して分繊で
きる仮撚分繊用マルチフィラメント糸を提供することに
ある。 【解決手段】 マルチフィラメント糸の金属梨地表面動
摩擦係数が0.10〜0.30、伸度が25〜50%、
かつ油分付着量が0.4〜1.2%である仮撚分繊用マ
ルチフィラメント糸。
Description
ステルマルチフィラメント糸に関する。さらに詳しく
は、直接紡糸延伸法でドラム状に巻き上げられた延伸糸
を仮撚し、捲縮のかかったモノフィラメントに分繊する
にあたって仮撚性、分繊性が良好な仮撚分繊用ポリエス
テルマルチフィラメント糸に関するものである。
伸糸を延伸と同時に仮撚加工する方法が生産性にも優れ
ている為に広く採用されている。捲縮加工のモノフィラ
メントを得る方法も同様に未延伸糸を一旦巻取り、仮撚
工程に供給し延伸と同時に仮撚加工する方法が利用され
ている。未延伸糸を用いて分繊用捲縮加工糸、捲縮モノ
フィラメントを製造する方法は、例えば特開昭55−9
8922号公報、特開昭56−31011号公報で既に
公知である。
高次の用途に応じ仮撚加工を行い分繊して捲縮のかかっ
たモノフィラメントにする方法、また仮撚加工をしない
で、そのまま分繊してストレートなモノフィラメントに
する2つの方法がある。仮撚加工しないでストレートな
モノフィラメントを得る分繊用合成繊維のマルチフィラ
メントに関しては、既に特開昭59−116405号公
報で直接紡糸延伸(延伸糸)で巻き上げる方法が公知で
ある。
進められている中で用途に応じ仮撚加工分繊用の未延伸
糸を一旦巻取る方法、また直接紡糸延伸で延伸糸を得て
仮撚しないで直接分繊する分繊用マルチフィラメントを
得る方法によりプロセスを変えることは生産効率が悪
い。延伸糸を用いた分繊用仮撚加工糸の製造では分繊性
の問題を改善する仮撚加工方法が特開平1−22983
2号公報で公知となっているが、ラージパッケージに巻
き上げられた延伸糸の仮撚において、糸の解舒ヨリが入
らないようにドラムを糸の引っ張る力で回転させながら
糸解舒をするため、張力が変動し、ドラム端面が糸落ち
して糸切れとなり不良であった。
縮のかかったモノフィラメントに分繊する際に分繊ガイ
ド出での張力変動、分繊点の上下変動が大きく糸切れを
誘発し分繊は不良であった。これらに対して仮撚加工条
件、分繊条件だけでは満足な仮撚性、分繊性は得られな
かった。延伸糸を用いた仮撚分繊に関して仮撚性、分繊
性を満足にするマルチフィラメントの特性は何ら教示さ
れていない。
に巻かれた延伸糸を仮撚する際に、糸切れなく安定して
仮撚ができ、かつ仮撚加工糸を捲縮のかかったモノフィ
ラメントに糸切れがなく安定して分繊できる仮撚分繊用
マルチフィラメント糸を提供することにある。
マルチフィラメント糸の金属梨地表面動摩擦係数が0.
10〜0.30、伸度が25〜50%、かつ油分付着量
が0.4〜1.2%である仮撚分繊用マルチフィラメン
ト糸によって達成することができる。
本発明のポリエステルはエチレンテレフタレートを主た
る構成成分とすることが好ましい。
梨地との動摩擦係数が0.10〜0.30であることが
必要である。好ましくは0.15〜0.25が良い。こ
こで糸の金属梨地表面動摩擦係数は直径3.6cmの梨地
表面粗さ65Hrmsの円筒上を180度接触させ、5
5m/分で走行させ動摩擦係数を測定した値である。
0.30を超えると分繊工程で仮撚加工されたマルチフ
ィラメント糸を捲縮のかかったモノフィラメントに分繊
する際に、糸の摩擦および捲縮の絡みから分繊ガイド出
で単糸1本1本に分かれる時の張力変動が大きく分繊点
が上下に大きく変動し、糸切れとなり分繊性が極めて悪
くなる。0.10未満になるとドラム巻きにおいて糸が
スベリやすくなり、ドラム端面に糸落ちが増加し操業性
が悪化するだけでなく、仮撚工程においても解舒時に糸
落ちし仮撚糸切れが悪化する。
ルチフィラメント糸の伸度が25%未満であると製糸時
での糸切れ、仮撚時の糸切れ、さらには分繊時の糸切
れ、分繊ガイドに白粉が発生し品質も不良になり、伸度
が50%を越えると製糸時での延伸ムラが発生し品質が
不良になる。30〜40%が好ましい。
が必要である。油分付着量が0.4%未満では、製糸工
程でのドラム巻においてドラム端面の糸落ち欠点が発生
し、糸切れが多くなり操業性が悪化するばかりではな
く、仮撚工程においてもドラムから糸を引き出しドラム
を糸の引っ張る力で回転させながら糸解舒する際に、ド
ラム端面から糸落ちして糸切れとなり仮撚性が不良とな
り、油分付着量が1.2%を越えると製糸時での延伸ム
ラ発生、工程汚れの増加などによる品質不良となる。ま
た分繊工程においても油分付着のバラツキ、静電気が影
響し糸切れが増加し分繊性が不良となる。好ましくは
0.5〜0.8%である。
ィラメント糸は糸の金属梨地表面動摩擦係数、伸度、油
分付着量以外は特に規定されるものではないが、繊度は
単糸デニール10〜30d、総デニール150〜300
Dであることがマルチフィラメント糸を捲縮のかかった
モノフィラメントに分繊する場合の分繊性の面で好まし
い。マルチフィラメント糸のフィラメント数は4〜16
本であることが分繊性が良好で好ましい。また、ドラム
は巻取張力0.10〜0.20g/dで巻き上げられる
ことがドラムから糸を解舒する際に糸落ちしにくく仮撚
性の面で好ましい。
する。なお実施例中の物性は次の様にして測定した。
動摩擦係数 直径3.6cmの金属梨地表面粗さ65Hrmsの円筒上
を180度接触させ55m/分で走行させ動摩擦係数を
測定した。
0」を用いて試料長200mm、引張速度200mm/
分の条件下で荷重−伸長曲線を測定し、この曲線から伸
度を読み取った。
型)」を使い試料0.4gで測定した。
巻のドラムを、糸切れなく、仮撚速度80m/分、オー
バーフィード率0%、ヨリ数1900T/m、ヒーター
温度210℃で仮撚できた割合を満管率(%)で表す。
合否は80%以上とした。 (無切断仮撚マルチフィラメント糸数/ドラム総仕掛け
数)×100(%)
1900T/m、ヒーター温度210℃で、仮撚された
仮撚分繊用マルチフィラメント糸を、単糸1本1本に糸
切れなく分繊速度500m/分で分繊できた仮撚分繊用
マルチフィラメント糸の割合を無切断率(%)で表す。
なお、巻量は1Kg巻とする。合否は70%以上とし
た。
メント 糸総仕掛け数)×100(%)
用し、紡糸温度約290℃で吐出孔を10個有する口金
から吐出した後に冷却風を当て油剤を付着させ、直接紡
糸延伸法で単糸20d、総デニール200Dのマルチフ
ィラメント糸をドラム状に巻き上げた。巻き上げたドラ
ムを仮撚クリールに仕掛け糸解舒ヨリが入らない様にド
ラムを糸が引っ張られる力で回転させながら仮撚速度8
0m/分、オーバーフィード率0%、ヨリ数1900T
/m、ヒーター温度210℃で仮撚を行った。仮撚加工
されたマルチフィラメント糸は分繊工程で一連式分繊機
に掛け、分繊速度500m/分で行い、捲縮のかかった
モノフィラメントに分繊した。仮撚分繊用ポリエステル
マルチフィラメントの物性、仮撚性、分繊性、製糸性の
結果を表1に示す。
4は糸の金属梨地動摩擦係数が0.35と高く、分繊性
が不良、分繊ガイドへの白粉の発生が多く満足できるレ
ベルでなかった。実験No5は伸度が20%と低く、仮
撚性、分繊性、糸落ち、白粉が不良にあり満足できるレ
ベルでなかった。実験No6は伸度が高く、糸の均一性
が悪化傾向にあって、仮撚性、分繊性が満足できるレベ
ルでなかった。実験No7は油分が0.3%と極めて少
なく、ドラム糸落ちが多く発生し仮撚工程でのドラム解
舒糸切れ、分繊工程での張力変動が大きくなり糸切れが
不良であり満足できるレベルでなかった。逆に実験No
9は油分が1.5%と多く、製糸工程での油剤飛散によ
る工程の汚れが悪い。実験No10は糸の金属梨地動摩
擦係数が0.07と低く、糸のスベリからドラム巻き糸
落ちが多く、また製糸時での糸切れが多く製糸困難であ
り仮撚するまでもなかった。
油分付着量を適正し、仮撚性、分繊性が良好な仮撚分繊
用ポリエステルマルチフィラメント糸を得ることができ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 糸の金属梨地表面動摩擦係数が0.10
〜0.30、伸度が25〜50%、かつ油分付着量が
0.4〜1.2%である仮撚分繊用ポリエステルマルチ
フィラメント糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05462397A JP3473316B2 (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 仮撚分繊用ポリエステルマルチフィラメント糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05462397A JP3473316B2 (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 仮撚分繊用ポリエステルマルチフィラメント糸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10251926A true JPH10251926A (ja) | 1998-09-22 |
JP3473316B2 JP3473316B2 (ja) | 2003-12-02 |
Family
ID=12975881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05462397A Expired - Lifetime JP3473316B2 (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 仮撚分繊用ポリエステルマルチフィラメント糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3473316B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007527958A (ja) * | 2004-03-09 | 2007-10-04 | トレヴィラ ゲーエムベーハー | 仮撚加工モノフィラメント |
KR101033209B1 (ko) | 2004-12-31 | 2011-05-06 | 주식회사 효성 | 분사성을 향상시킨 폴리에스테르 분섬사의 제조방법 |
-
1997
- 1997-03-10 JP JP05462397A patent/JP3473316B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007527958A (ja) * | 2004-03-09 | 2007-10-04 | トレヴィラ ゲーエムベーハー | 仮撚加工モノフィラメント |
KR101033209B1 (ko) | 2004-12-31 | 2011-05-06 | 주식회사 효성 | 분사성을 향상시킨 폴리에스테르 분섬사의 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3473316B2 (ja) | 2003-12-02 |
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