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JPH10231527A - 鉄塔等の深基礎工法 - Google Patents

鉄塔等の深基礎工法

Info

Publication number
JPH10231527A
JPH10231527A JP3487797A JP3487797A JPH10231527A JP H10231527 A JPH10231527 A JP H10231527A JP 3487797 A JP3487797 A JP 3487797A JP 3487797 A JP3487797 A JP 3487797A JP H10231527 A JPH10231527 A JP H10231527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
earth
pit
concrete layer
sand block
sand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3487797A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Masuko
進 増子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP3487797A priority Critical patent/JPH10231527A/ja
Publication of JPH10231527A publication Critical patent/JPH10231527A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、基礎の建造において掘削残
土とコンクリート打設量を減少させることにより、それ
に伴うコストを可及的に少なくすると共に、建設工期を
短縮させることである。 【解決手段】 上記課題を解決するために本発明は、地
中に竪穴2を掘削形成すると共に、掘削された土砂5を
固化材により土砂ブロック6を成型し、竪穴2内に配筋
13を形成すると共に、底部コンクリート層16を打設
した後、この配筋13の内部に上記土砂ブロック6を積
み重ねると共に、下部コンクリート層17を打設して、
下部コンクリート層17上に鉄塔の柱脚1を着座させ
て、上部コンクリート層26を打設して固定するように
した工法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送電線鉄塔基礎や
橋梁等を支えるための深基礎、特に山岳地に建設される
これら深基礎の工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11に示すように一般に、山岳地に建
設される送電線鉄塔基礎や橋梁等を支えるための深基礎
はまず、縦方向に所定深さの竪穴2を掘削した後に、こ
の竪穴2内にその内周壁3に所定の間隙を隔てて竪穴底
部11から上部開口部12に延出される配筋13を形成
する。そして鉄塔の柱脚1の下端より少し深い位置まで
下部コンクリート層17を打設して、高さ調整モルタル
層25により柱脚1の深さを調整し、柱脚1の底部を調
整モルタル層25上に着座させて竪穴2の配筋13内に
挿入させて、竪穴2内に上部コンクリート層26を打設
して固定するように形成されている。特に、下部コンク
リート層17は配筋13とコンクリートのみによって形
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの基
礎は山岳地の斜面に建設されることが多く、建造物を安
定させるためには大きな基礎が必要となっている。上記
工法によると、竪穴を掘削した際に多量の掘削残土が発
生するが、その掘削残土の処理を現場敷地内の傾斜地で
行うと、流出等により周囲の自然環境を害するおそれが
ある。従って、掘削残土を現場敷地外の自然環境に影響
を及ぼさない平坦な搬出先用地へ搬出して処理しなけれ
ばならない。すなわち、掘削残土が多くなると搬出先用
地の確保や搬出費用等の掘削残土処理のコストが大きく
なる。また、基礎の大型化によりコンクリートの打設量
が大きくなるため、コンクリートの材料購入費、運搬費
及び打設費用が大きくなり、さらに、建設工期が長くな
ってしまうという問題が発生する。
【0004】そこで、本発明は掘削残土とコンクリート
打設量を減少させることにより、それに伴うコストを可
及的に少なくすると共に、建設工期を短縮させることを
課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく請
求項1の発明は、地中に所定の深さの竪穴を掘削形成す
ると共に、掘削された土砂を固化材により所定の大きさ
の土砂ブロックを成型し、かつ竪穴内に、その内周壁に
所定の間隙を隔ててその竪穴底部から上部開口部に延出
される配筋を形成すると共に、竪穴内底部に所定の高さ
の底部コンクリート層を打設して配筋を固定した後、こ
の配筋に囲繞された内部に土砂ブロックを積み重ねると
共に、この土砂ブロックの外側部に下部コンクリート層
を打設して竪穴内に埋設し、この下部コンクリート層上
に上部建造物の柱脚を着座させて竪穴の配筋内に挿入さ
せて、竪穴内に上部コンクリート層を打設して固定する
ようにした工法である。
【0006】請求項2の発明は、地中に所定の深さの竪
穴を掘削形成すると共に、掘削された土砂を固化材によ
り所定の大きさの土砂ブロックを成型し、かつ竪穴内
に、その内周壁に所定の間隙を隔ててその竪穴底部から
上部開口部に延出される配筋を形成すると共に、竪穴内
底部に所定の高さの底部コンクリート層を打設して配筋
を固定した後、この配筋に囲繞された内部に土砂ブロッ
クを積み重ねると共に、締着手段により上記土砂ブロッ
クを下方に押さえ付けて底部コンクリート層に固定さ
せ、この土砂ブロックの外側部に下部コンクリート層を
打設して竪穴内に埋設し、この下部コンクリート層上に
上部建造物の柱脚を着座させて竪穴の配筋内に挿入させ
て、竪穴内に上部コンクリート層を打設して固定するよ
うにした工法である。
【0007】請求項3の発明は、土砂ブロックが、一つ
の単体に成型された請求項1又は請求項2記載の工法で
ある。
【0008】請求項4の発明は、土砂ブロックが、一つ
の単体に成型され、該土砂ブロックの下方部を上記底部
コンクリート層に埋め込んで、土砂ブロックを底部コン
クリート層に固着させた請求項1記載の工法である。
【0009】請求項5の発明は、固化材が、セメント系
の固化材である請求項1又は請求項2記載の工法であ
る。
【0010】上記の工法により、掘削残土で土砂ブロッ
クを形成し、埋設することにより掘削残土処理量を減少
させ、また、この土砂ブロックを埋設した部分にはコン
クリートを打設する必要がなくなるためコンクリート打
設量を減少させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0012】図1は本発明に係る深基礎工法により建造
された鉄塔基礎を示す側断面図、図2は本工法を示す工
程図、図3は本発明に用いられる土砂ブロックの成型方
法を示す概略斜視図、図4は土砂ブロックの変形実施例
を示す概略斜視図、図5は図1のA−A線断面図、図6
は図1のB−B線断面図、図7は図1のC−C線断面
図、図8は図1のD−D線断面図、図9及び図10は土
砂ブロックの固定方法の変形例を示す概略側面図であ
る。
【0013】図示するように、山岳地に送電線鉄塔や橋
梁等を建設するに際して、本発明の深基礎はその底部層
2cにおいて、所定の深さに掘削形成された竪穴2内
に、その内周壁3に所定の間隙を隔てて竪穴底部11か
ら上部開口部12に延出され形成される配筋13を固定
するために底部コンクリート層16が打設されている。
また、下部層2bにおいては、掘削された土砂5である
掘削残土を固化材により所定の大きさの円柱状に成型さ
れた土砂ブロック6が積み重ねて設けられている。そし
て、この土砂ブロック6を底部コンクリート層16に固
着させるために、土砂ブロック6の上部に円盤状の押さ
え部材21と底部コンクリート層16に打ち込まれるア
ンカーボルト19とこれらを連結するチェーン10と締
着部材20であるターンバックル23とが固定手段とし
て設けられている。そして、その周りには配筋13が配
設され、下部コンクリート層17が打設されている。さ
らに、上部層2aの基部コンクリート層27において
は、下部コンクリート層17上に上部建造物の柱脚1が
調整モルタル層25を介して着座されて設けられてお
り、その周りには配筋13が配設され、上部コンクリー
ト層26が打設されている。そして、上部層2aの露出
部コンクリート層29においては、基部コンクリート層
27と同様に内部に上部建造物の柱脚1が、配筋13内
に挿入して設けられ、上部コンクリート層26が、さら
に打設されている。
【0014】本発明の送電線鉄塔や橋梁等を支えるため
の深基礎を建設する工法を以下説明する。
【0015】図2(a)に示すように、鉄塔等の上部建
造部の柱脚1が設置される地上Gに竪穴2が形成され
る。この竪穴2は地中に柱脚1の基部1aが充分に埋設
されるべく所定の深さにオーガー等により掘削形成され
る。また、この竪穴2は図1に示すように、地中に埋設
される基部1aの長さより深く掘削されて形成され、深
さ乃至長手方向に沿って上部層2aと下部層2bと底部
層2cとに分けられる。この竪穴2は掘削形成される際
に、内周壁3に沿って矢板等が設置され、ライナープレ
ート4が形成され、内周壁3の崩壊を未然に防止する。
【0016】この竪穴2を掘削形成する工程において、
地上Gに排出される掘削残土乃至土砂5は作業を行いや
すい平坦な場所に搬出され、土砂ブロック6として成型
されることになる。土砂ブロック6は竪穴2の掘削によ
って排出される土砂5にセメント系の固化材を加えてミ
キサー等で混練した後、図3に示すように、筒体状の型
枠7内に入れて転圧し、所定の時間養生させて型抜して
成型される。
【0017】この土砂ブロック6を成型するための型枠
7は図示例に示すように、一体的に形成された筒体状の
型枠に限らず、成型する土砂ブロック6の大きさに応じ
て縦方向に複数分割された分割組立式の型枠が採用され
ることは勿論である。
【0018】また、土砂ブロック6は図4に示すよう
に、各種の形状あるいは大きさに成型されることにな
る。
【0019】図4(a)に示される土砂ブロック6は多
角形の筒体状型枠7を用いて成型されたものであり、多
角柱形状を呈する。図4(b)に示される土砂ブロック
6は上下が開放された筒体状の型枠と、これら開放部に
雌雄の型枠とを組み合わせ成型され、積み重ねられる方
向に凸凹の係合部8が一体的に成型されたものである。
また、筒体状の型枠7の内径を小さく設定することによ
り、図4(c)に示すように、それぞれ横断面積が比較
的小さな柱状の土砂ブロック6として成型される。この
ように、小径の柱状の土砂ブロック6にあっては複数本
束ねられて後述する竪穴2内に挿入されることになる。
図4(d)に示す土砂ブロック6は複数に分割された型
枠により、大型でかつ単一の土砂ブロック6として成型
されたものである。
【0020】また、図4(e)(f)(g)に示される
土砂ブロック6は軸方向に沿った貫通孔9を有するもの
であり、筒体状の外型枠7と内型枠とによって成型され
たものである。貫通孔9には後述する取付部材が挿入さ
れて土砂ブロック6を底部コンクリート層等に取り付け
易くしたものである。
【0021】所定の深さの竪穴2が完成された後、図2
(b)に示すように竪穴2内には竪穴2の内周壁3に所
定の間隙Sを隔てて竪穴底部11から上部開口部12に
延出させて配筋13が形成される。この配筋13は図5
に示すように、縦配筋14と横配筋15とから構成され
ている。縦配筋14は竪穴2の内周壁3と所定の間隙S
を隔てて、その周方向に所定の間隔を隔てて、かつ高さ
方向すなわち竪穴底部11から上部開口部12に延出さ
れた複数本によって構成されている。また、横配筋15
はこれら縦配筋14と針金等によって結ばれて環状に配
列され、縦配筋14の高さ方向に所定の間隔を隔てて多
数設けられる。これら縦配筋14と横配筋15とによっ
て構成された配筋13のそれぞれの径あるいは本数は構
造計算により算出されたものとなっている。
【0022】特に、配筋13に囲まれた内部の断面積は
後述する土砂ブロック6を埋設するに充分な大きさに設
定されることになる。また、竪穴2内に配筋13を組み
立てるときに、配筋13の最下部となる竪穴2の底部層
2cには所定の厚さの底部コンクリート層16が打設さ
れて、配筋13が竪穴2内に固定されることになる。次
に、底部コンクリート層16が所定の養生後に、図2
(c)に示すように、竪穴2内に先に成型した土砂ブロ
ック6が埋設されることになる。土砂ブロック6は竪穴
2の下部層2b内に挿入されて埋設されることになる。
下部層2bに形成される配筋13に囲繞された内部に土
砂ブロック6は積み重ねられて搬入される。所定の量の
土砂ブロック6が配筋13に囲繞された部分に挿入され
た後、これら土砂ブロック6の外側部と竪穴内周壁3と
の間に下部コンクリート層17を打設して竪穴2内に土
砂ブロック層18を埋設する。
【0023】以上のように、土砂ブロック層18は配筋
13内に積み重ねられた後、下部コンクリート層17を
打設して固定されるが、図2(c)に示すように、底部
コンクリート層16に予めアンカーボルト19を埋め込
み、これらアンカーボルト19よりワイヤロープ22等
の締着手段20で下方に押さえ付けて底部コンクリート
層16に固定させた後、土砂ブロック層18と竪穴内周
壁3との間に下部コンクリート層17を打設することも
できる。また、図2(c)に示すように、積み重ねられ
た土砂ブロック層18上に、これを覆う鋼板製の押さえ
部材21を重ね合わせ、この押さえ部材21とアンカー
ボルト19とをチェーンあるいはワイヤロープ22間に
ターンバックル23を介設し、これらターンバックル2
3によりチェーン等の長さを調節して押さえ部材21を
締め付けることにより、土砂ブロック層18を底部コン
クリート層16に押さえ付けて固定したものである。従
って、締着手段20は押さえ部材21とアンカーボルト
19、チェーンあるいはワイヤロープ22乃至ターンバ
ックル23によって構成されることになる。
【0024】また、下部コンクリート層17は土砂ブロ
ック層18を覆うように打設されて形成される。
【0025】次に、土砂ブロック層18上に所定の厚さ
のコンクリート層24を形成した下部コンクリート層1
7上には図2(d)に示すように、鉄塔等の上部建造物
の柱脚1の基部1aを竪穴2の上部開口部12より挿入
させて着座させる。柱脚1の基部1aが着座する下部コ
ンクリート層17上には所定の層厚を有する調整モルタ
ル層25が予め施され、この調整モルタル層25上に柱
脚1の基部1aを位置決めしつつアンカーボルト19等
により下部コンクリート層17上に据え付けられる。
【0026】このように、柱脚1が竪穴2の下部コンク
リート層17に据え付けられた後、下部コンクリート層
17上に柱脚1の基部1aを埋設するように上部コンク
リート層26が打設されている。
【0027】上部コンクリート層26は図1に示すよう
に、竪穴2の上部層2aに形成されることになるが柱脚
1の基部1aを支持するための基部コンクリート層27
と露出部28を支持するための露出部コンクリート層2
9とに分けられて打設形成されることとなる。基部コン
クリート層27は柱脚1の基部1aを内部に埋設し、土
砂ブロック層18を埋設した下部コンクリート層17と
略同一の断面積を有する。
【0028】他方、露出部コンクリート層29は基部コ
ンクリート層27より縮径された断面積を有して形成さ
れることになり、予め基部コンクリート層27が形成さ
れた後、柱脚1を囲繞する枠体30を形成し、この枠体
30内にコンクリートを打設して養生を行ない、枠体3
0を取り除いて露出部コンクリート層29が形成され
る。露出部コンクリート層29と竪穴2との間隙には掘
削土砂を埋め込んで、図1に示すように、深基礎が完成
することになる。
【0029】以上の工法によると、掘削された土砂であ
る掘削残土を使用して土砂ブロック6を成型し、この土
砂ブロック6を再び竪穴2内に埋め戻し埋設することに
より、土砂ブロック6を積み重ねた部分の大きさに対応
する容積分の掘削残土を処理する必要がなくなると共
に、その容積と同等のコンクリート打設量を減少させる
ことができる。また、土砂ブロック6は転圧されて硬化
されているので、充分な重量を有しており、基礎として
上部の建造物を支える充分な重量を与えることができ、
従来の基礎と同等の適度の強度を有する送電線鉄塔や橋
梁等を支えるための深基礎が建造されることとなる。
【0030】なお、土砂ブロック6の締着乃至固定方法
について変形例を図9乃至図10に従って説明する。
【0031】図9(a)に示す方法にあっては、その軸
方向乃至長手方向に貫通孔9を有する土砂ブロック6を
用いて土砂ブロック層18を形成するものである。土砂
ブロック6を底部コンクリート層16上に積み重ねると
共に、底部コンクリート層16に一端部が固定されたロ
ッドあるいはワイヤロープ22をそれぞれの貫通孔9に
挿通させて固定し、土砂ブロック層18を底部コンクリ
ート層16に固定したものである。
【0032】図9(b)は、底部コンクリート層16に
複数の土砂ブロック6を積み重ねると共に、それぞれの
土砂ブロック6を配筋13あるいは竪穴2の内周壁3に
形成されたライナープレート4にワイヤロープ22ある
いはチェーン等で連結して固定したものである。
【0033】図9(c)は、単一形状に成型された土砂
ブロック6によって土砂ブロック層18を形成する際
に、土砂ブロック6と底部コンクリート層16とをモル
タル等で接着して、固定するものである。
【0034】図9(d)は、ワイヤロープ22の代わり
に鉄線32やその他、適度の強度を有する部材を用いた
ものである。
【0035】図9(e)は、押さえ部材21を設けずに
土砂ブロック6に直接ワイヤロープ22を接続したもの
である。
【0036】次に、図10は、土砂ブロック6をそれぞ
れ締着しながら積層して土砂ブロック層18を形成する
ものである。その方法にあっては図10(a)に示すよ
うに、底部コンクリート層16に所定の高さの土砂ブロ
ック6を重ねると共に、底部コンクリート層16と土砂
ブロック6の上部とをワイヤロープあるいはチェーン等
の索31で結び、これら索31に介設されたターンバッ
クル23により土砂ブロック6を締着させた後、コンク
リートを打設して、第一段目の土砂ブロック層18aを
形成する。
【0037】次に、図10(b)に示すように、第一段
目の土砂ブロック層18aが完成した後、この第一段目
の土砂ブロック層18a上に土砂ブロック6を重ねると
共に、土砂ブロック6と第一段目の土砂ブロック層18
aとを索31乃至ターンバックル23等の締着手段によ
り固定し、コンクリートを打設し、順次図10(c)に
示すように、第二段目の土砂ブロック層18b上に第三
段目の土砂ブロック層18cを積層するものである。
【0038】以上、本工法によって建造される鉄塔の深
基礎は図1、図5、図6、図7乃至図8に示すように地
中に掘削形成された竪穴2の最深部には配筋13を支持
する底部コンクリート層16が形成されており、この底
部コンクリート層16上には掘削土砂からなる土砂ブロ
ック層18が下部コンクリート層17に覆われて形成さ
れる。
【0039】また、この下部コンクリート層17上には
柱脚1が着座されかつ、上部コンクリート層26が形成
されている。特に、竪穴2内に挿入されて支持される柱
脚1は配筋13内に囲繞されて、上部コンクリート層2
6内に埋設されていることになる。
【0040】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、掘削残土
とコンクリート打設量を減少させることにより、掘削残
土の運搬及び処理のコストとコンクリートの材料購入,
運搬及び打設等のコストとを可及的に少なくすると共
に、コンクリート打設の工期を短縮することができ、充
分な強度を有する基礎を建造できるという優れた効果を
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る深基礎工法により建造された鉄塔
基礎を示す側断面図である。
【図2】本工法を示す工程図である。
【図3】本発明に用いられる土砂ブロックの成型方法を
示す概略斜視図である。
【図4】土砂ブロックの変形実施例を示す概略斜視図で
ある。
【図5】図1のA−A線断面図である。
【図6】図1のB−B線断面図である。
【図7】図1のC−C線断面図である。
【図8】図1のD−D線断面図である。
【図9】土砂ブロックの固定方法の変形例を示す概略側
面図である。
【図10】土砂ブロックの固定方法の変形例を示す概略
側面図である。
【図11】従来の工法により建造された鉄塔基礎を示す
側断面図である。。
【符号の説明】
1 柱脚 2 竪穴 3 内周壁 5 土砂 6 土砂ブロック 11 竪穴底部 12 上部開口部 13 配筋 16 底部コンクリート層 17 下部コンクリート層 20 締着手段 26 上部コンクリート層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に所定の深さの竪穴を掘削形成する
    と共に、掘削された土砂を固化材により所定の大きさの
    土砂ブロックを成型し、かつ上記竪穴内に、その内周壁
    に所定の間隙を隔てて竪穴底部から上部開口部に延出さ
    れる配筋を形成すると共に、上記竪穴内底部に所定の高
    さの底部コンクリート層を打設して配筋を固定した後、
    上記配筋に囲繞された内部に上記土砂ブロックを積み重
    ねると共に、該土砂ブロックの外側部に下部コンクリー
    ト層を打設して竪穴内に埋設し、該下部コンクリート層
    上に上部建造物の柱脚を着座させて上記竪穴の配筋内に
    挿入させて、竪穴内に上部コンクリート層を打設して固
    定するようにしたことを特徴とする鉄塔等の深基礎工
    法。
  2. 【請求項2】 地中に所定の深さの竪穴を掘削形成する
    と共に、掘削された土砂を固化材により所定の大きさの
    土砂ブロックを成型し、かつ上記竪穴内に、その内周壁
    に所定の間隙を隔てて竪穴底部から上部開口部に延出さ
    れる配筋を形成すると共に、上記竪穴内底部に所定の高
    さの底部コンクリート層を打設して配筋を固定した後、
    上記配筋に囲繞された内部に上記土砂ブロックを積み重
    ねると共に、締着手段により上記土砂ブロックを下方に
    押さえ付けて底部コンクリート層に固定させ、該土砂ブ
    ロックの外側部に下部コンクリート層を打設して竪穴内
    に埋設し、該下部コンクリート層上に上部建造物の柱脚
    を着座させて上記竪穴の配筋内に挿入させて、竪穴内に
    上部コンクリート層を打設して固定するようにしたこと
    を特徴とする鉄塔等の深基礎工法。
  3. 【請求項3】 上記土砂ブロックが、一つの単体に成型
    されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鉄
    塔等の深基礎工法。
  4. 【請求項4】 上記土砂ブロックが、一つの単体に成型
    され、該土砂ブロックの下方部を上記底部コンクリート
    層に埋め込んで、土砂ブロックを底部コンクリート層に
    固着させたことを特徴とする請求項1記載の鉄塔等の深
    基礎工法。
  5. 【請求項5】 上記固化材が、セメント系の固化材であ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鉄塔等
    の深基礎工法。
JP3487797A 1997-02-19 1997-02-19 鉄塔等の深基礎工法 Pending JPH10231527A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102383440A (zh) * 2011-09-08 2012-03-21 中建六局第三建筑工程有限公司 一种预置式塔吊深基础施工方法及结构
CN102733408A (zh) * 2011-04-08 2012-10-17 新疆电力设计院 电力杆塔冻土地低扰抗融基础制作方法
CN104818729A (zh) * 2015-05-27 2015-08-05 浙江省一建建设集团有限公司 可供大小塔吊转换的共用基础

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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