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JPH10220914A - 吸収式冷凍機のプレート型蒸発器及び吸収器 - Google Patents

吸収式冷凍機のプレート型蒸発器及び吸収器

Info

Publication number
JPH10220914A
JPH10220914A JP9025057A JP2505797A JPH10220914A JP H10220914 A JPH10220914 A JP H10220914A JP 9025057 A JP9025057 A JP 9025057A JP 2505797 A JP2505797 A JP 2505797A JP H10220914 A JPH10220914 A JP H10220914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
plate
flowing
flow
absorber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9025057A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Chikasawa
明夫 近沢
Masaaki Akagi
正明 赤木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP9025057A priority Critical patent/JPH10220914A/ja
Publication of JPH10220914A publication Critical patent/JPH10220914A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収式冷凍機の蒸発器性能、吸収器性能を向
上させる。 【解決手段】 冷媒液Rw又は吸収液Lcを流下板26
の表面に沿わせ膜状に流下させて、流下板26の裏面側
に流す被冷却流体C又は冷却用流体Wとの熱交換を伴い
流下冷媒液Rwを蒸発させる又は流下吸収液Lcを吸収
作用させる吸収式冷凍機のプレート型蒸発器又は吸収器
において、流下板26の表面に、その横巾方向に延びる
線状の液溜まりを生じさせて、この液溜まりで流下液R
w,Lcを横巾方向に均平化して下流に流下させる液溜
部33、並びに、この液溜部33の下流に位置して、液
溜部33から横巾方向に均平化されて供給される流下液
Rw,Lcを膜状態で表面に沿わせて流下させる平面部
34を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収式冷凍器で用
いるプレート型蒸発器及びプレート型吸収器に関し、さ
らに詳しくは、冷媒供給部から供給した冷媒液を流下板
の表面に沿わせ膜状に流下させて、流下板の裏面側に流
す被冷却流体との熱交換(すなわち、被冷却流体からの
気化熱奪取)を伴い流下冷媒液を蒸発させる吸収式冷凍
機のプレート型蒸発器、及び、吸収液供給部から供給し
た吸収液を流下板の表面に沿わせ膜状に流下させて、流
下板の裏面側に流す冷却用流体との熱交換(すなわち、
吸収液の冷却)を伴い流下吸収液を周囲の冷媒蒸気に対
し吸収作用させる吸収式冷凍機のプレート型吸収器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、吸収式冷凍器のプレート型蒸発器
やプレート型吸収器では、冷媒液や吸収液を膜状態で流
下させる流下板の表面を鉛直姿勢の単なる平面にしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来構造
では、流下板表面における横巾方向の全巾にわたって連
続する理想の膜状態で冷媒液や吸収液を流下させるよう
に、冷媒供給部や吸収液供給部からの液供給を流下板の
横巾方向に極力均等化して行うものの、液流下が進むに
つれ、流下板表面の横巾方向における両端部の側に比べ
中央部の側の液膜が次第に薄くなる傾向があって、流下
板表面の中央部に下流側ほど巾広に成長する液膜不存の
乾き部が生じ易いものであった。
【0004】そして、この乾き部の発生により流下板の
表面上における流下液膜の面積が減少することで、流下
液と流下板裏面側の通過流体との間での伝熱性(換言す
れば熱交換性)が低下して、蒸発器性能の低下や吸収器
性能の低下を来す問題があり、特に、吸収器に比べ一般
に流下液量が少なく、また、流下過程での蒸発で流下液
量が次第に減少する蒸発器では上記の如き乾き部の発生
傾向が強く、この問題が顕著となっていた。
【0005】また、流下液量を大きくするなどして、流
下板の表面における流下液膜の厚さを大きくすれば、上
記の如き乾き部の発生はある程度防止できるものの、流
下液膜の厚さを大きくすると、その厚膜化そのものによ
って流下液と流下板裏面側の通過流体との間での伝熱性
が低下(具体的には流下液膜における表層の液と流下板
裏面側の流体との間での伝熱性が大きく低下)すること
で、やはり、蒸発器性能の低下や吸収器性能の低下を来
してしまう問題が生じる。
【0006】以上の実情に対し、本発明の主たる課題
は、流下板の簡単な改良により、流下板の表面を膜状で
流下させる冷媒液や吸収液を液膜厚さを極力薄くしなが
らも、前記の如き乾き部の発生を効果的に防止できるよ
うにする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔1〕請求項1に記載の発明によれば、冷媒液を流下さ
せる流下板の表面に形成した液溜部により、流下板の横
巾方向に延びる線状の液溜まりを生じさせることで、こ
の液溜まりにおける横巾方向での液流れにより、溜まり
流下液を流下板の横巾方向で均平化することができ、そ
して、このように流下液を横巾方向に均平化した状態で
液溜部における液溜まりから下流の平面部に流下させる
ことにより、流下液膜の厚さを極力小さくしながらも前
述の如き乾き部の発生を効果的に防止できて、液溜部の
下流の平面部において流下液を均一に大きく広がる良好
な薄膜状態で表面に沿わせて流下させることができ、こ
れにより、流下冷媒液と流下板裏面側の被冷却流体との
間での伝熱性を高くして、蒸発器性能ひいては吸収式冷
凍機の性能を向上させることができ、また、この性能向
上により吸収式冷凍機の小型化も可能となる。
【0008】ちなみに、乾き部の発生を防止するには、
冷媒液を流下させる流下板を波板にして(例えば、特願
平8−95481号)、その波板形状における谷部の夫
々で流下液膜に液溜まり状の厚膜部を生じさせることも
有効であるが、この場合、厚膜部を生じる谷部が液流下
方向において小間隔で多数存在するため、また、波型に
よる大きな液流下抵抗のため、流下板表面における流下
液膜の膜厚さが全体的・平均的に大きくなって厚膜化に
よる伝熱性の低下傾向が生じる。
【0009】この点、請求項1に記載の発明によれば、
液溜部の下流に平面部を形成して、液溜部で均平化した
流下液をこの平面部の表面に沿わせて膜状に流下させる
から、上記の波板式のもので生じる如き流下液膜の全体
的厚膜化による伝熱性の低下を回避できて、蒸発器性能
を一層効果的に向上させることができる。
【0010】〔2〕請求項2に記載の発明によれば、上
記の請求項1記載の発明による蒸発器と同様、吸収液を
流下させる流下板の表面に形成した液溜部により、流下
板の横巾方向に延びる線状の液溜まりを生じさせること
で、この液溜まりにおける横巾方向での液流れにより、
溜まり流下液を流下板の横巾方向で均平化することがで
き、そして、このように流下液を横巾方向に均平化した
状態で液溜部における液溜まりから下流の平面部に流下
させることにより、流下液膜の厚さを極力小さくしなが
らも前述の如き乾き部の発生を効果的に防止できて、液
溜部の下流の平面部において流下液を均一に大きく広が
る良好な薄膜状態で表面に沿わせて流下させることがで
き、これにより、流下吸収液と流下板裏面側の冷却用流
体との間での伝熱性を高くして、吸収器性能ひいては吸
収式冷凍機の性能を向上させることができ、また、この
性能向上により吸収式冷凍機の小型化も可能となる。
【0011】そしてまた、吸収器に特有の利点として、
液溜部による液溜まりにおいて横巾方向に流下液を均平
化するような液流れが生じることにより、この液流れに
伴い、冷媒蒸気の吸収が進んだ希吸収液と冷媒蒸気の吸
収が未だ進んでいない濃吸収液との混合を促進すること
ができて、より均一の濃度状態で流下吸収液膜を周囲の
冷媒蒸気に対し効率良く吸収作用させることができ、こ
のことからも吸収器性能の向上を効果的に達成できる。
【0012】また、流下板を波板にして、この波板の流
下板に吸収液を流下させるもの(特願平8−95481
号)に比べても、請求項1記載の発明による蒸発器と同
様、液溜部の下流に平面部を形成して、液溜部で均平化
した流下液をこの平面部の表面に沿わせて膜状に流下さ
せるから、波板式のもので生じる如き流下液膜の全体的
厚膜化による伝熱性の低下を回避できて、吸収器性能を
一層効果的に向上させることができる。
【0013】〔3〕請求項3に記載の発明によれば、液
溜部として流下板の横巾方向に延設した凸部の上縁側に
おいて上流からの流下液(蒸発器では冷媒液、吸収器で
は吸収液)を受け止める形態で、その上縁側において流
下板の横巾方向に延びる線状の液溜まりを生じさせるこ
とができ、そして、この液溜まりにおいて流下液を横巾
方向に均平化した状態で、その流下液を凸部を乗り越え
させて下流の平面部に流下させることができ、これによ
り、流下液膜の厚さを極力小さくしながらも乾き部の発
生を効果的に防止して、凸部の下流の平面部において流
下液を均一に大きく広がる良好な薄膜状態で流下させる
ことができる。
【0014】〔4〕請求項4に記載の発明によれば、液
溜部としての前記凸部の高さを0.5〜5.0mmにす
ることにより、流下液膜の厚さを極力小さくしながらも
乾き部の発生を防止して、凸部の下流の平面部において
流下液(蒸発器では冷媒液、吸収器では吸収液)を均一
に大きく広がる良好な薄膜状態で流下させるという所期
目的を効果的に達成でき、このことが実験により確認さ
れた。
【0015】〔5〕請求項5に記載の発明によれば、液
溜部としての前記凸部の液流下方向における巾を1〜1
0mmにすることにより、流下液膜の厚さを極力小さく
しながらも乾き部の発生を防止して、凸部の下流の平面
部において流下液(蒸発器では冷媒液、吸収器では吸収
液)を均一に大きく広がる良好な薄膜状態で流下させる
という所期目的を効果的に達成でき、このことが実験に
より確認された。
【0016】〔6〕請求項6に記載の発明によれば、液
溜部として流下板の横巾方向に延設した溝状の凹部に上
流からの流下液(蒸発器では冷媒液、吸収器では吸収
液)を入り込ませて、その凹部の内部で流下板の横巾方
向に延びる線状の液溜まりを生じさせることができ、そ
して、この液溜まりにおいて流下液を横巾方向に均平化
した状態で、その流下液を凹部の下流の平面部に流下さ
せることができ、これにより、流下液膜の厚さを極力小
さくしながらも乾き部の発生を効果的に防止して、凹部
の下流の平面部において流下液を均一に大きく広がる良
好な薄膜状態で流下させることができる。
【0017】〔7〕請求項7に記載の発明によれば、液
流下方向で複数段にわたって流下板表面に形成した液溜
部と平面部との組の夫々において、液溜部での均平化に
より、それら液溜部夫々の下流の平面部で流下液(蒸発
器では冷媒液、吸収器では吸収液)を均一に大きく広が
る良好な薄膜状態で流下させることができ、これによ
り、流下板における液流下長さを大きくする場合につい
ても、その流下板の全体について乾き部の発生を一層効
果的に防止できる。
【0018】〔8〕請求項8に記載の発明によれば、吸
収器に比べ流下液量が少ない蒸発器において、液溜部と
その下流の平面部の組を液流下方向で複数段にわたって
流下板表面に形成するにあたり、液流下方向における液
溜部どうしの間隔を10〜50mmにすることにより、
液溜部の複数段形成による液流下抵抗の増大で流下液膜
が厚膜化することを極力防止しながら、流下板の全体に
ついて乾き部の発生を確実に防止でき、このことが実験
により確認された。
【0019】なお、各液溜部の下流側には平面部を設け
ることが重要であることから、液溜部の液流下方向にお
ける巾と液溜部どうしの間隔とは、液流下方向に充分な
長さの平面部を各液溜部の下流側に形成することを優先
条件として選定する。
【0020】
〔9〕請求項9に記載の発明によれば、蒸
発器に比べ流下液量が多い吸収器において、液溜部とそ
の下流の平面部の組を液流下方向で複数段にわたって流
下板表面に形成するにあたり、液流下方向における液溜
部どうしの間隔を10〜150mmにすることにより、
液溜部の複数段形成による液流下抵抗の増大で流下液膜
が厚膜化すること極力防止しながら、また、吸収器特有
の利点としての液溜部での希吸収液と濃吸収液との混合
効果も高く確保しながら、流下板の全体について乾き部
の発生を確実に防止でき、このことが実験により確認さ
れた。
【0021】なお、この場合も上記請求項9記載の発明
の実施の場合と同様、各液溜部の下流側には平面部を設
けることが重要であることから、液溜部の液流下方向に
おける巾と液溜部どうしの間隔とは、液流下方向に充分
な長さの平面部を各液溜部の下流側に形成することを優
先条件として選定する。
【0022】〔10〕請求項10に記載の発明によれ
ば、前記の液溜部を形成したとしても、流下板表面の横
巾方向における中央部の流下液膜が次第に薄くなる傾向
がある程度残ることに対し、液溜部を流下板横巾方向で
複数に分断して、この分断部を液溜まり非形成の状態で
流下液(蒸発器では冷媒液、吸収器では吸収液)を通過
させるバイパス流下路にすることにより、このバイパス
流下路を通過させての適量の液補充をもって、液溜部で
の均平化との協働で、流下板中央部における流下液膜の
薄膜化を一層効果的に防止でき、これにより、乾き部の
発生防止をさらに確実にすることができる。
【0023】〔11〕請求項11に記載の発明のよれ
ば、前記の請求項7記載の発明と請求項10記載の発明
とを組み合わせて乾き部の発生防止を確実にするにあた
り、液流下方向で隣合う液溜部に、流下板の横巾方向で
形成位置をズラせて前記の分断部を形成することによ
り、上流の分断部におけるバイパス流下路の通過液と下
流の分断部におけるバイパス流下路の通過液とが重なっ
て、局部的に流下液量の大きい部分(すなわち、液膜厚
さの局部的に大きい部分)が形成されるといったことを
防止でき、これにより、各液溜部の均平化と相まって、
また、各分断部による下流への液補充を適正化した状態
で、流下液(蒸発器では冷媒液、吸収器では吸収液)を
極力均一な液膜厚さの薄膜状態に保って良好に流下させ
る効果を高めることができる。
【0024】〔12〕請求項12に記載の発明によれ
ば、流下板表面に施した親液性処理により、液溜部によ
る均平化と相まって、乾き部の発生を防止し、また、流
下液膜を均一な厚さの薄膜にして広げる効果を一層高め
ることができる。
【0025】〔13〕請求項13に記載の発明によれ
ば、前記の親液性処理として、流下板の表面に対し、鉄
メッキした上での酸化処理、又は、銅粉粒体の焼き付け
処理、又は、銅合金粉粒体の焼き付け処理、又は、鉄粉
粒体の焼き付け処理のうちのいずれか一つ又は複数を選
択して施すことにより、液溜部による均平化との協働を
もって、乾き部の発生を防止し、また、流下液膜を均一
な厚さの薄膜にして広げるという前記の如き親液性処理
の目的を効果的に達成でき、このことが実験により確認
された。
【0026】〔14〕請求項14に記載の発明によれ
ば、前記の親液性処理として、液溜部下流の平面部の表
面に対し、切欠き状の細溝を多数形成することにより、
液溜部による均平化との協働をもって、乾き部の発生を
防止し、また、流下液膜を均一な厚さの薄膜にして平面
部に広げるという親液性処理の目的を効果的に達成で
き、このことが実験により確認された。
【0027】〔15〕請求項15に記載の発明によれ
ば、板面どうしを対向させて配置した二枚の流下板どう
しの間の板間隙間を、被冷却流体の流路(蒸発器の場
合)又は冷却用流体の流路(吸収器の場合)とし、か
つ、これら流下板夫々の外側表面を冷媒液又は吸収液の
流下面として、これら外側表面に前記の液溜部及び平面
部を形成することにより、板間隙間を二枚の流下板に対
する兼用の被冷却流体用流路又は冷却用流体用流路に利
用したものとして、前記の如き伝熱性向上による小型化
と相まって、蒸発器や吸収器の小型化・軽量化を一層効
果的に達成できる。
【0028】そして、この構造において、被冷却流体又
は冷却用流体の流路を確保した状態で両側の流下板の夫
々に対し固着連結する芯材を板間隙間に介装することに
より、被冷却流体又は冷却用流体の流路としての板間隙
間とその外部空間(すなわち、蒸発器の場合では、冷媒
を蒸発させる空間、吸収器の場合では冷媒蒸気の充満空
間)との差圧に対する耐圧性を高く確保でき、また、こ
の芯材を適当な構造にして、板間隙間における被冷却流
体又は冷却用流体に対し、その流動状態を調整する機能
を芯材に備えさせることで、板間隙間における被冷却流
体又は冷却用流体と両流下板との間の伝熱を促進して、
蒸発器ないし吸収器全体としての伝熱性向上を一層効果
的に達成することもできる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は吸収式冷凍機の概略構造を
示し、1は冷媒Rを含んだ希吸収液Lsを加熱器2によ
り加熱して冷媒蒸気Rvを発生させることで、吸収液L
と冷媒Rとを分離する再生器、3は再生器1で発生させ
た高温の冷媒蒸気Rvを冷却器4により冷却して凝縮さ
せる凝縮器、5は凝縮器3から冷媒供給路6を介して流
下供給される冷媒液Rwを被冷却流体C(例えばブライ
ンや水)からの気化熱奪取により蒸発させて、被冷却流
体Cを冷却する蒸発器、7は蒸発器5で発生する冷媒蒸
気Rvを濃吸収液Lcに吸収させる吸収器であり、この
吸収器7での冷媒蒸気Rvの吸収により、蒸発器5及び
吸収器7を内蔵する胴8の内部を減圧して、蒸発器5で
の冷媒蒸発を減圧雰囲気中において低温レベルで行わせ
る。
【0030】また、吸収器7では冷却用流体としての冷
却水Wにより、冷媒吸収に伴い発生する吸収熱を除去
し、その後、この冷却水Wは凝縮器3の冷却器4に供給
して、凝縮器3での高温冷媒蒸気Rvの冷却に使用す
る。
【0031】なお、本実施形態では、冷媒液Rwとして
水を使用し、吸収液Lとして臭化リチウム水溶液を使用
している。
【0032】9は胴8の内部における蒸発器領域から吸
収器領域への冷媒蒸気Rvの移動は許容しながら、冷媒
液Rwの液滴が蒸発器領域から吸収器領域へ侵入するこ
と、また、吸収液Lの液滴が吸収器領域から蒸発器領域
へ侵入することを防止するエリミネータ、10は蒸発器
5で蒸発し切れずに胴底部の冷媒液受け11に受け止め
られた冷媒液Rwを冷媒循環路12を介し蒸発器領域の
上部に送って蒸発器5に循環供給する冷媒ポンプ、13
は吸収器7で冷媒蒸気Rvを吸収した後、胴底部の吸収
液受け14に受け止められた希吸収液Lsを希吸収液路
15を介して再生器1に送る吸収液ポンプである。
【0033】また、16は再生器1で冷媒Rを分離した
濃吸収液Lcを吸収器7に流下供給する濃吸収液路、1
7は再生器1から吸収器7へ送る濃吸収液Lcの保有熱
を回収して、再生器1へ戻す希吸収液Lsを予熱する吸
収液熱交換器である。
【0034】図2に示すように、蒸発器5及び吸収器7
には夫々、プレート型を採用してあり、蒸発器5は、胴
8の内部の蒸発器領域において相互に平行な縦姿勢で並
設した複数の冷媒液流下パネル5Aと、冷媒液供給部と
して各々の冷媒液流下パネル5Aの両面へ上縁側から冷
媒液Rwをパネル横巾方向に均等に分散させて供給する
冷媒液分散器18とで構成し、同様に吸収器7は、胴8
の内部の吸収器領域において相互に平行な縦姿勢で並設
した複数の吸収液流下パネル7Aと、吸収液供給部とし
て各々の吸収液流下パネル7Aの両面へ上縁側から濃吸
収液Lcをパネル横巾方向に均等に分散させて供給する
吸収液分散器19とで構成してある。
【0035】20は冷媒液流下パネル5A及び吸収液流
下パネル7Aを支持する支持架台、21は冷媒液流下パ
ネル5A及び吸収液流下パネル7Aを側方から支持する
支持枠である。
【0036】次に、蒸発器側の冷媒液分散器18と冷媒
液流下パネル5Aの具体構造、及び、吸収器側の吸収液
分散器19と吸収液流下パネル7Aの具体構造について
説明するが、これらは蒸発器側と吸収器側とでほぼ同様
の構造であることから、説明の簡略化のため、これらの
構造を示す図3,図4は蒸発器側と吸収器側を兼ねて示
すものとしてある。
【0037】冷媒液分散器18及び吸収液分散器19
は、図3及び図4に示すように、冷媒液流下パネル5A
の並設列上方、及び、吸収液流下パネル7Aの並設列上
方に配設した主供給樋22A,22Bと、各々の冷媒液
流下パネル5A及び吸収液流下パネル7Aの上縁側に連
設されて、主供給樋22A,22Bから流出具23を介
し落下により冷媒液Rwないし濃吸収液Lcの定量分配
供給を受ける両端閉塞の樋状体24とで構成してあり、
これら樋状体24の両側壁には夫々、液流出用スリット
25を所定間隔で多数形成してある。
【0038】つまり、樋状体24が受け入れた冷媒液R
wないし濃吸収液Lcを両側壁の多数の液流出用スリッ
ト25から流出させることにより、各冷媒液流下パネル
5Aの両面に冷媒液Rwを、また、各吸収液流下パネル
7Aの両面に濃吸収液Lcを、夫々、パネル横巾方向に
均等に分散させた状態で上縁側から供給し、これによ
り、各冷媒液流下パネル5Aの両面夫々において、冷媒
液Rwをパネル表面に沿わせ膜状に流下させ、また、各
吸収液流下パネル7Aの両面夫々において、濃吸収液L
cをパネル表面に沿わせ膜状に流下させる。
【0039】なお、蒸発器5側の主供給樋22Aには、
凝縮器3からの冷媒供給路6及び冷媒ポンプ10からの
冷媒循環路12を接続してあり、また、吸収器7側の主
供給樋22Bには、再生器1からの濃吸収液路16を接
続してある。
【0040】主供給樋22A,22Bに付設の流出具2
3は、図5に示すように、内部の液路と外部とを連通さ
せるスリット23aを長手方向に形成した管状具であ
り、このスリット23aからの気体侵入を伴う状態で冷
媒液Rwないし濃吸収液Lcを流出させることにより、
その液流出を円滑にする。
【0041】冷媒液流下パネル5A及び吸収液流下パネ
ル7Aは、同図3及び図4に示すように、板面どうしを
対向させて配置した二枚の流下板26どうしの間に板間
隙間を形成して、下端一側の流体入口27aと上端一側
の流体出口28aを残し板間隙間の周縁を閉塞した板状
容器構造としてあり、そして、パネル下縁部には、下端
一側の上記流体入口27aから供給される被冷却流体C
や冷却水Wを板間隙間の全巾に行き渡らせる導入用管状
部27を形成し、一方、パネル上縁部には、被冷却流体
Cや冷却水Wを板間隙間の全巾で受け入れて上端一側の
上記流体出口28aに導く導出用管状部28を形成し、
これにより、二枚の流下板26どうしの間の板間隙間を
蒸発器5における被冷却流体Cの流路、又は、吸収器7
における冷却用流体としての冷却水Wの流路にしてあ
る。
【0042】つまり、蒸発器5では、冷媒液Rwを冷媒
液流下パネル5Aの両面(二枚の流下板26夫々の外表
面)に沿わせて膜状に流下させるのに対し、被冷却流体
供給ヘッダ29から分岐管29aを介して流体入口27
aに供給する被冷却流体Cを、冷媒液流下パネル5Aに
おける板間隙間の流路(すなわち、二枚の流下板26夫
々の裏面側)に通過させることで、流下冷媒液Rwを被
冷却流体Cから気化熱奪取させながら蒸発させる。
【0043】また、吸収器7では、濃吸収液Lcを吸収
液流下パネル7Aの両面(二枚の流下板26夫々の外表
面)に沿わせて膜状に流下させるのに対し、冷却水供給
ヘッダ30から分岐管30aを介して流体入口27aに
供給する冷却水Wを、吸収液流下パネル7Aにおける板
間隙間の流路(すなわち、二枚の流下板26夫々の裏面
側)に通過させることで、流下吸収液Lcを冷却水Wに
より冷却しながら周囲の冷媒蒸気Rvに対し吸収作用さ
せる。
【0044】31は冷媒液流下パネル5Aの流体出口2
8aから送出される被冷却流体Cを分岐管31aを介し
集合させて導く被冷却流体排出ヘッダ、32は吸収液流
下パネル7Aの流体出口28aから送出される冷却水W
を分岐管32aを介し集合させて導く冷却水排出ヘッダ
である。
【0045】冷媒液流下パネル5A及び吸収液流下パネ
ル7Aを形成する二枚の流下板26夫々の外表面には、
上方からの冷媒液Rwや吸収液Lcの流下に対し、流下
板横巾方向に延びる線状の液溜まりを生じさせて、この
液溜まりで流下液Rw,Lcを横巾方向に均平化して下
流に流下させる液溜部33を、液流下方向で複数段にわ
たって形成してあり、また、これら液溜部33夫々の下
流側には、液溜部33から横巾方向に均平化されて供給
される流下液Rw,Lcを膜状態で表面に沿わせて流下
させる鉛直姿勢の平面部34を形成してある。
【0046】つまり、上記の如き液溜部33と平面部3
4との組を液流下方向で複数段にわたって設けることに
より、流下冷媒液Rwや流下吸収液Lcの液膜厚さを極
力小さくしながらも、流下板表面の中央部に液膜不存の
乾き部が生じることを効果的に防止した状態で、流下液
Rw,Lcを均一に大きく広がる良好な薄膜状態で流下
板表面に沿わせて流下させ、これにより、冷媒液流下パ
ネル5Aでは流下冷媒液Rwと流下板裏面側の被冷却流
体Cとの間の伝熱性を高く確保し、また、吸収液流下パ
ネル7Aでは流下吸収液Lcと流下板裏面側の冷却水W
との間の伝熱性を高く確保する。
【0047】本実施形態では、上記の液溜部33として
具体的には、流下板26の表面において外側へ突出する
凸部33aを流下板横巾方向に延設してあり、この凸部
33aの上縁側において上流からの流下液Rw,Lcを
受け止める形態で、その上縁側において流下板横巾方向
に延びる線状の液溜まりを生じさせ、そして、この液溜
まりにおいて流下液Rw,Lcを横巾方向に均平化した
状態で、その流下液Rw,Lcを凸部33aを乗り越え
させて下流の鉛直平面部34に流下させる。
【0048】凸部33aの高さhは0.5〜5.0m
m、液流下方向における凸部33aの巾dは1〜10m
m、液流下方向における凸部33aどうしの間隔kは、
冷媒液流下パネル5Aでは10〜50mm、吸収液流下
パネル7Aでは10〜150mmが夫々、好適である
が、各凸部33aの下流側には鉛直平面部34が必要で
あることから、凸部33aの巾d、及び、凸部33aど
うしの間隔kは鉛直平面部34の形成を優先条件として
上記の好適範囲内から選定する。したがって、例えば、
凸部33aの巾dとして10mmを選択する場合には、
凸部33aどうしの間隔kは10mmよりも充分に大き
いものとし、また逆に、凸部33aどうしの間隔kとし
て10mmを選択する場合には、凸部33aの巾dは1
0mmよりも充分に小さいものとする。
【0049】複数段の凸部33aのうち中段部の適当数
の凸部33aは流下板横巾方向で複数に分断したものと
して、これら分断部35(すなわち、凸部33aの不存
部)を液溜まり非形成の状態で流下液Rw,Lcを通過
させるバイパス流下路にしてあり、また、この分断部3
5を設ける中段部の凸部33aのうち、液流下方向で隣
合う凸部33aどうしでは、流下板横巾方向で形成位置
をズラせて分断部35を形成してある。
【0050】つまり、流下板表面の横巾方向における中
央部の流下液膜Rw,Lcが次第に薄くなる傾向が残る
ことに対し、上記分断部35によるバイパス流下路を通
過させての下流への適量の液補充により、流下板中央部
における流下液膜Rw,Lcの薄膜化を一層確実に防止
する。
【0051】冷媒液流下パネル5Aと吸収液流下パネル
7Aとのうち、冷媒液流下パネル5Aを形成する流下板
26の外表面には、冷媒液Rwに対する親液性処理とし
て、鉄メッキした上での酸化処理、又は、銅粉粒体の焼
き付け処理、又は、銅合金粉粒体の焼き付け処理、又
は、鉄粉粒体の焼き付け処理のうちのいずれか一つ又は
複数を選択して施すとともに、鉛直平面部34において
図6に示す如き多数の切欠き状の細溝36を形成してあ
り、これにより、流下冷媒液Rwを均一な厚さの薄膜に
して広げる効果を一層高く確保する。
【0052】親液性処理としての細溝36の深さは0.
1〜0.7mm、液流下方向における細溝36どうしの
間隔は0.3〜3.0mmが夫々、好適である。
【0053】なお、吸収液流下パネル7Aは冷媒液流下
パネル5aに比べ流下液量が多くなり、冷媒液流下パネ
ル5aに比べれば液膜不存の乾き部の発生可能性が低い
ことから、本実施形態では、吸収液流下パネル7Aを形
成する流下板26への上記の如き親液性処理は省略して
ある。
【0054】冷媒液流下パネル5A及び吸収液流下パネ
ル7Aの形成にあたり、パネルを形成する二枚の流下板
26どうしの間の板間隙間には、図7に示す如きデッキ
プレート状の芯材37を縦溝姿勢で介装して、この芯材
37を両側の流下板26の夫々に対し溶接やろう付けに
より固着連結してあり、これにより、パネル内部の板間
隙間において被冷却流体Cの流路や冷却水Wの流路を確
保しながら、パネル内外差圧に対する耐圧性を高く確保
し、また、板間隙間における被冷却流体Cや冷却水Wの
流れに芯材37をもって乱れを与えることで、冷媒液流
下パネル5A及び吸収液流下パネル7Aの伝熱性の一層
の向上を図ってある。
【0055】なお、流下板26における前記の鉛直平面
部34は、芯材37を流下板26に対し線状の溶接や線
状のろう付けをもって固着連結することを可能にする部
分としても機能し、この線状の溶接や線状のろう付けに
よりパネル強度を高く確保すえることができる。
【0056】〔別の実施形態〕次に別実施形態を列記す
る。図8に示すように、液溜部33としての凸部33a
の端部に、その端部から溜まり流下液Rw,Lcが流下
板26の横縁側に流出するのを防止する端部流れ止め部
分38を設けるようにしてもよい。
【0057】液溜部33としての凸部33aは、流下板
26に対するプレス加工などにより形成してもよく、ま
た、凸部形成部材を流下板26に付設して形成するよう
にしてもよい。
【0058】液溜部33として凸部33aを設けるに代
え、図9及び図10に示すように、液溜部33として、
流下板26の表面において窪む凹部33bを流下板横巾
方向に延設してもよく、また、液溜部33として細い樋
状体を流下板26の表面に付設するなどしてもよい。
【0059】図11に示すように、冷媒液分散器18や
吸収液分散器19として、冷媒液流下パネル5Aや吸収
液流下パネル7Aの並設列の上方に液供給トレイ39を
配設し、この液供給トレイ39から多数の前記流出具2
4により、各冷媒液流下パネル5Aや各吸収液流下パネ
ル7Aの両面に対し冷媒液Rwや吸収液Lcをパネル横
巾方向に均等に分散させた状態で直接的に供給するよう
にしてもよい。
【0060】前述の実施形態では吸収液流下パネル7A
を形成する流下板26については、その表面への親液性
処理を省略したが、場合によっては、吸収液流下パネル
7Aを形成する流下板26の表面にも、冷媒液流下パネ
ル5Aと同様の前記の如き親液性処理を施すようにして
もよい。
【0061】前述の実施形態では、胴8の内部の蒸発器
領域において複数の冷媒液流下パネル5Aを並設し、こ
の蒸発器領域に隣合う吸収器領域において複数の吸収液
流下パネル7Aを並設する構造を示したが、これに代
え、冷媒液流下パネル5Aと吸収液流下パネル7Aとを
交互に配置して並設する構造を採用してもよい。
【0062】冷媒液Rwは水に限定されるものではな
く、その他、種々の液体を冷媒液Rwとして使用でき、
また、吸収液Lも臭化リチウム水溶液に限定されるもの
ではなく、その他、種々の液体を吸収液Lとして使用で
きる。
【0063】なお、液膜均一化のための付加的手段とし
て、流下板26に適度な振動を与えたり、平面部34に
形成する切欠き状の細溝36を細かい格子状に形成する
などして、冷媒液Rvや吸収液Lcの流下液膜の均一化
を一層促進するようにしてもよい。
【0064】前述の実施形態では単効用型の吸収式冷凍
機を示したが、本発明は二重効用型の吸収式冷凍器にも
使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸収式冷凍機の概略構造図
【図2】蒸発器及び吸収器部分の斜視図
【図3】流下パネルの正面図
【図4】流下パネルの側面視断面図
【図5】流出具の拡大斜視図
【図6】流下パネルの拡大断面図
【図7】流下パネルの平面視断面図
【図8】別実施形態を示す流下パネルの正面図
【図9】別実施形態を示す流下パネルの正面図
【図10】別実施形態を示す流下パネルの側面視断面図
【図11】別実施形態を示す液分散器の斜視図
【符号の説明】
18 冷媒液供給部 19 吸収液供給部 Rw 冷媒液 Lc 吸収液(濃吸収液) 26 流下板 C 被冷却流体 W 冷却用流体 33 液溜部 34 平面部 33a 凸部 33b 凹部 35 分断部 36 細溝 37 芯材

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒供給部から供給した冷媒液を流下板
    の表面に沿わせ膜状に流下させて、前記流下板の裏面側
    に流す被冷却流体との熱交換を伴い流下冷媒液を蒸発さ
    せる吸収式冷凍機のプレート型蒸発器であって、 冷媒液を流下させる前記流下板の表面に、その横巾方向
    に延びる線状の液溜まりを生じさせて、この液溜まりで
    流下液を横巾方向に均平化して下流に流下させる液溜
    部、並びに、この液溜部の下流に位置して、前記液溜部
    から横巾方向に均平化されて供給される流下液を膜状態
    で表面に沿わせて流下させる平面部を形成してある吸収
    式冷凍機のプレート型蒸発器。
  2. 【請求項2】 吸収液供給部から供給した吸収液を流下
    板の表面に沿わせ膜状に流下させて、前記流下板の裏面
    側に流す冷却用流体との熱交換を伴い流下吸収液を周囲
    の冷媒蒸気に対し吸収作用させる吸収式冷凍機のプレー
    ト型吸収器であって、 吸収液を流下させる前記流下板の表面に、その横巾方向
    に延びる線状の液溜まりを生じさせて、この液溜まりで
    流下液を横巾方向に均平化して下流に流下させる液溜
    部、並びに、この液溜部の下流に位置して、前記液溜部
    から横巾方向に均平化されて供給される流下液を膜状態
    で表面に沿わせて流下させる平面部を形成してある吸収
    式冷凍機のプレート型吸収器。
  3. 【請求項3】 前記液溜部として、前記流下板の表面に
    おいて外側へ突出する凸部を前記流下板の横巾方向に延
    設してある請求項1又は2に記載した吸収式冷凍機のプ
    レート型蒸発器又は吸収器。
  4. 【請求項4】 前記凸部の高さを0.5〜5.0mmに
    してある請求項3に記載した吸収式冷凍機のプレート型
    蒸発器又は吸収器。
  5. 【請求項5】 前記凸部の液流下方向における巾を1〜
    10mmにしてある請求項3又は4に記載した吸収式冷
    凍機のプレート型蒸発器又は吸収器。
  6. 【請求項6】 前記液溜部として、前記流下板の表面に
    おいて窪む溝状の凹部を前記流下板の横巾方向に延設し
    てある請求項1又は2に記載した吸収式冷凍機のプレー
    ト型蒸発器又は吸収器。
  7. 【請求項7】 前記流下板の表面に、前記液溜部とその
    下流に位置する前記平面部との組を、液流下方向で複数
    段にわたって形成してある請求項1〜6のいずれか1項
    に記載した吸収式冷凍機のプレート型蒸発器又は吸収
    器。
  8. 【請求項8】 冷媒液の液流下方向における前記液溜部
    どうしの間隔を10〜50mmにして、前記流下板の表
    面に、前記液溜部とその下流に位置する前記平面部との
    組を液流下方向で複数段にわたって形成してある請求項
    7に記載した吸収式冷凍機のプレート型蒸発器。
  9. 【請求項9】 吸収液の液流下方向における前記液溜部
    どうしの間隔を10〜150mmにして、前記流下板の
    表面に、前記液溜部とその下流に位置する前記平面部と
    の組を液流下方向で複数段にわたって形成してある請求
    項7に記載した吸収式冷凍機のプレート型吸収器。
  10. 【請求項10】 前記液溜部を流下板横巾方向で複数に
    分断して、この分断部を、液溜まり非形成の状態で流下
    液を通過させるバイパス流下路にしてある請求項1〜9
    のいずれか1項に記載した吸収式冷凍機のプレート型蒸
    発器又は吸収器。
  11. 【請求項11】 前記流下板の表面に、前記液溜部とそ
    の下流に位置する前記平面部との組を液流下方向で複数
    段にわたって形成し、 液流下方向で隣合う前記液溜部に、前記流下板の横巾方
    向で形成位置をズラせて前記分断部を形成してある請求
    項10に記載した吸収式冷凍機のプレート型蒸発器又は
    吸収器。
  12. 【請求項12】 前記流下板の表面に、流下液に対する
    親液性処理を施してある請求項1〜11のいずれか1項
    に記載した吸収式冷凍機のプレート型蒸発器又は吸収
    器。
  13. 【請求項13】 前記の親液性処理として、前記流下板
    の表面に対し、鉄メッキした上での酸化処理、又は、銅
    粉粒体の焼き付け処理、又は、銅合金粉粒体の焼き付け
    処理、又は、鉄粉粒体の焼き付け処理のうちのいずれか
    一つ又は複数を選択して施してある請求項12に記載し
    た吸収式冷凍機のプレート型蒸発器又は吸収器。
  14. 【請求項14】 前記の親液性処理として、前記平面部
    の表面に対し、切欠き状の細溝を多数形成してある請求
    項12又は13に記載した吸収式冷凍機のプレート型蒸
    発器又は吸収器。
  15. 【請求項15】 板面どうしを対向させて配置した二枚
    の前記流下板どうしの間の板間隙間を被冷却流体又は冷
    却用流体の流路とし、かつ、これら流下板夫々の外側表
    面を冷媒液又は吸収液の流下面として、これら外側表面
    に前記液溜部及び前記平面部を形成する構造とし、 この構造において、前記の板間隙間に、被冷却流体又は
    冷却用流体の流路を確保した状態で両側の前記流下板の
    夫々に対し固着連結する芯材を介装してある請求項1〜
    14のいずれか1項に記載した吸収式冷凍機のプレート
    型蒸発器又は吸収器。
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