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JPH10219199A - 熱圧着用シリコーンゴムシート - Google Patents

熱圧着用シリコーンゴムシート

Info

Publication number
JPH10219199A
JPH10219199A JP9037104A JP3710497A JPH10219199A JP H10219199 A JPH10219199 A JP H10219199A JP 9037104 A JP9037104 A JP 9037104A JP 3710497 A JP3710497 A JP 3710497A JP H10219199 A JPH10219199 A JP H10219199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicone rubber
sheet
rubber sheet
thermocompression bonding
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9037104A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Nakano
昭生 中野
Mikio Iino
幹夫 飯野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP9037104A priority Critical patent/JPH10219199A/ja
Publication of JPH10219199A publication Critical patent/JPH10219199A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3494Heating methods for reflowing of solder
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/36Assembling printed circuits with other printed circuits
    • H05K3/361Assembling flexible printed circuits with other printed circuits

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】柔軟性があり、低圧力で均一に圧着することの
できる、作業性と耐久性に優れた熱圧着用シートを提供
する。 【解決手段】シリコーンゴムシートの表面に鱗片状の粉
を打粉して得たシートを水で洗浄し、余分な粉を除去し
てなることを特徴とする熱圧着用シリコーンゴムシー
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面離型性に優れ、
周囲の装置部品や被圧着物等を汚染し難い熱圧着用のシ
リコーンゴムシートに関し、特に、液晶パネルに接続さ
れた電極とフレキシブルプリント基板のリード電極とを
異方導電性接着剤を介して電気的及び機械的に接続する
際に使用する熱圧着用シリコーンゴムシートに関する。
【0002】
【従来技術】近年、携帯用コンピューター、ワープロ、
ビデオカメラ、ナビゲイションシステム、携帯テレビ等
のディスプレイとして液晶パネルを用いることが増えて
いる。この液晶パネルの製造に際しては、液晶を駆動さ
せるために液晶パネルに接続された電極と駆動用LSI
が搭載されたフレキシブルプリント基板(FPC)のリ
ード電極とを異方導電性接着剤を介在して熱圧着し、電
気的及び機械的に接続することが行われている。
【0003】この場合、加圧ツールとFPCの間に挟ん
で、加圧ツールから異方導電性接着剤に熱を伝えると共
に均一な圧力を加える目的で、熱圧着用シートが用いら
れている。この熱圧着用シートとしては、ポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂フィルムを
用いる場合もあるが、さらに圧力を均一にかけるために
低弾性で柔軟性があり熱伝導性の良いシリコーンゴムシ
ートを使用することが一般的になっている。しかしなが
ら、フッ素樹脂フィルムに比べ、シリコーンゴムシート
はシート表面に粘着性があるので、シリコーンゴムシー
トが加圧シートやFPCに密着して貼り付き、圧着工程
の作業性が著しく低下する上、無理やりシートを剥がす
際に細かなキズがつき、耐久性が悪くなることがある。
【0004】また、熱圧着用シリコーンゴムシートとし
ては、例えば、シリコーンゴムに窒化ホウ素と導電性物
質を配合しガラスクロスで補強したもの(特開平5−1
98344号公報)や、シリコーンゴムに窒化ホウ素と
導電性物質を配合しガラスクロスで補強し、帯電防止性
を付与したもの(特開平6−36853号公報)、シリ
コーンゴムにセラミック、金属などの良熱伝導性物質を
配合したもの(特開平6−289352号公報)、シリ
コーンゴムに、水分を除いた揮発分が0.5%以下であ
るカーボンブラックを配合し耐熱性を改良したもの(特
開平7−11010号公報)等が知られている。しかし
ながら、これらのものは、シート表面の粘着性について
の改善がなされていない。
【0005】そこで、本発明者等は、シリコーンゴムに
カーボンブラックを配合したシートと耐熱性樹脂フィル
ムとを複合化することにより、シート表面の粘着性がな
い上強度にも優れた、熱圧着用シリコーンゴム複合シー
トを提案した(特開平8−174765号公報)。しか
しながら、このシートはシリコーンゴムが耐熱性樹脂フ
ィルムと接着しているので、ゴム単体より柔軟性が低下
する。この傾向は、特に、シートの両面に耐熱性樹脂フ
ィルムを設けると強くなる。このため加圧時に均一に圧
力をかけることが困難となるので、加圧力を大きくする
ことが必要となるが、この加圧力には、被圧着体の強度
との関係で限界がある。
【0006】そこで、低硬度のシリコーンゴムを用いた
場合には、柔軟性は向上するが、ゴムを低硬度化するた
めにカーボンの充填量を減量する必要があるので、これ
によって熱伝導性が悪くなる。また、ゴム表面の粘着性
を低減するため、タルクやマイカ等の粉を打粉する方法
が知られているが、この場合には、粉が脱落しやすく周
囲を汚染するという問題がある。更に、打粉したシート
を使用すると加圧ツールに粉が徐々に付着してくるので
均一な加圧ができなくなり、定期的に洗浄する必要が生
ずる上、FPC取り付け後には液晶パネルの汚れを洗浄
することが難しいので、工程上汚さない工夫が必要とな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の第1の
目的は、表面離型性に優れ、周囲の装置部品、被圧着物
等を汚染しにくい熱圧着用シリコーンゴムシートを提供
することにある。本発明の第2の目的は、柔軟性があ
り、低圧力で均一に圧着することのできる、作業性と耐
久性に優れた熱圧着用シリコーンゴムシートを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、シリコーンゴムシートの表面に鱗片状の粉を打粉し
て得たシートを水で洗浄し、余分な粉を除去してなるこ
とを特徴とする熱圧着用シリコーンゴムシートにより達
成された。本発明で使用するシリコーンゴムシートは、
オルガノポリシロキサンと充填剤並びに硬化剤を配合
し、シート状に成形してから硬化させたものである。
【0009】本発明のシリコーンゴムシートを成形する
シリコーンゴムに使用するオルガノポリシロキサンは、
平均重合度が200以上であり、平均組成式Rn SiO
(4-n)/2 (nは1.95〜2.05の整数)で表される
ものであることが好ましい。式中のRは置換または非置
換の一価の炭化水素基を表す。Rの具体例としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、
ビニル基、アリル基等のアルケニル基、フェニル基、ト
リル基等のアリール基、あるいはこれらの水素原子が部
分的に塩素原子、フッ素原子などで置換されたハロゲン
化炭化水素基等が挙げられる。
【0010】本発明においては、オルガノポリシロキサ
ンの主鎖がジメチルシロキサン単位からなるもの、ある
いはこのオルガノポリシロキサンの主鎖にビニル基、フ
ェニル基、トリフルオロプロピル基などを導入したもの
が好ましい。また分子鎖末端がトリオルガノシリル基ま
たは水酸基で封鎖されたものが好ましいが、このトリオ
ルガノシリル基としては、トリメチルシリル基、ジメチ
ルビニルシリル基、トリビニルシリル基などが例示され
る。なお、本発明で使用する重合度は前記した如く20
0以上であることが好ましく、25℃における粘度は3
00cs以上のものが好ましい。重合度が200以下では
硬化後の機械的強度が劣り、脆くなるという欠点があ
る。
【0011】充填剤としては、耐熱性を優先する場合に
は、水分を除いた揮発分が0.5重量%以下であるカー
ボンブラックを、熱伝導性を優先する場合は良熱伝導性
充填剤を主として使用する。水分を除いた揮発分が0.
5%以下であるカーボンブラックは、シリコーンゴムシ
ートの耐熱性を向上させるとともに熱伝導性と機械的強
度を向上させ、導電化による帯電防止性を付与するもの
である。
【0012】カーボンブラックは、その製造方法によ
り、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマ
ルブラック、アセチレンブラック等に分類されるが、本
発明で使用する、揮発分が0.5%以下のカーボンブラ
ックとしては、アセチレンブラックや特開平1−272
667号に開示されている導電性カーボンブラック等が
好適である。揮発分の測定方法はJIS K 6221
“ゴム用カーボンブラック試験方法”に記載されてい
る。具体的には、るつぼの中にカーボンブラックを規定
量入れ、950℃で7分間加熱した後の揮発減量を測定
する。
【0013】上記のカーボンブラックの配合量は、オル
ガノポリシロキサン100重量部に対して20〜150
重量部、特に40〜100重量部の範囲で使用すること
が好ましい。20重量部以下では熱伝導性が不十分とな
り、150重量部を越えると配合が困難になる上、成形
加工性が極めて悪くなる。
【0014】本発明で使用する良熱伝導性充填剤として
は、酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化アルミニウ
ム、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜
鉛、石英、グラファイト等の無機粉末、あるいは銀、ニ
ッケル、銅、鉄等の金属粉末等が好適である。配合量
は、オルガノポリシロキサン100重量部に対して50
〜1,200重量部、特に100〜1,000重量部の
範囲で使用することが好ましい。50重量部以下では熱
伝導性が不充分となり、1,200重量部を越えると成
形加工性が悪くなり、硬化後の機械的強度が低くなると
ともにゴムの柔軟性がなくなる。また、カーボンブラッ
クと良熱伝導性充填剤を併用して使用しても良い。
【0015】本発明で使用する硬化剤は、従来から公知
の、通常シリコーンゴムの硬化に使用されているものの
中から適宜選択することができる。例えば、ラジカル反
応の場合には、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
サン、ジクミルパーオキサイド等の有機過酸化物が挙げ
られ、その配合量はオルガノポリシロキサン100重量
部に対して0.1〜5重量部であることが好ましい。
【0016】オルガノポリシロキサンがアルケニル基を
2個以上有する場合には、ケイ素原子に結合した水素原
子を1分子中に2個以上含有するオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサンと白金族金属系触媒とからなる付加反
応硬化剤が挙げられる。オルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンの配合量は、オルガノポリシロキサンのアルケ
ニル基に対するケイ素原子に結合した水素原子のモル比
(≡Si−H/アルケニル基)が0.5〜5であること
が好ましく、白金族金属系触媒は、オルガノポリシロキ
サンに対して1〜1,000ppmであることが好まし
い。
【0017】オルガノポリシロキサンがシラノール基を
2個以上含有する場合には、アルコキシ基、アセトキシ
基、ケトオキシム基、プロペノキシ基などの、加水分解
性の基を2個以上持つ有機ケイ素化合物等の縮合反応硬
化剤が挙げられる。本発明においては成形のし易さか
ら、有機過酸化物又は付加反応硬化剤を使用することが
好ましい。
【0018】その他、必要に応じて親水性シリカ、疎水
性シリカ等の補強性シリカ充填剤、クレイ、炭酸カルシ
ウム、けいそう土、二酸化チタン等の充填剤、低分子シ
ロキサンエステル、シラノール基を有する有機ケイ素化
合物等の分散剤、シランカップリング剤、チタンカップ
リング剤等の接着付与剤、難燃性を付与させる白金族金
属系触媒、ゴムコンパウンドのグリーン強度を上げるテ
トラフルオロポリエチレン粒子等を添加してもよい。
【0019】本発明のシリコーンゴムシートを製造する
ためのシリコーンゴムコンパウンドの配合方法として
は、上記成分を、二本ロール、ニーダー、バンバリーミ
キサー、プラネタリーミキサー等の混合機を用いて混練
りすればよいが、一般的には、硬化剤だけは使用する直
前に添加することが好ましい。
【0020】シリコーンゴムシートの成形方法として
は、硬化剤までの全ての成分を配合したシリコーンゴム
コンパウンドを、金型中で熱プレス硬化させる方法、カ
レンダーや押出し機で所定の形状に加工してから熱硬化
させる方法、液状のシリコーンゴムコンパウンドあるい
はトルエン等の溶剤に溶解して液状化したシリコーンゴ
ムコンパウンドを、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)等のフィルム上にコーティングし、溶剤を乾燥した
後熱硬化させる方法等が挙げられる。
【0021】このようにして成形したシリコーンゴムシ
ートの厚さは、0.1〜10mmの範囲であることが好
ましい。厚さが0.1mm以下では、被圧着体に十分追
従することができないので圧力のかかり方が不均一にな
る一方、10mm以上の厚さになると熱の伝わり方が悪
くなるので好ましくない。シリコーンゴムシートの表面
に打粉して粘着性を低減させる粉の形状は鱗片状である
ことが必要である。鱗片状以外の形状の粉では、シート
に塗布した際の延びが悪く、塗りムラを生じ易い。ま
た、水で洗浄した後に付着している鱗片状の粉は、シー
ト表面との接着面積が大きいので、圧着工程時に脱落し
難くなる。
【0022】鱗片状の粉としては、タルク、マイカ及び
六方晶系の窒化ホウ素等を使用することができる。周知
の如く、タルクは含水ケイ酸マグネシウムからなり酸化
鉄等の不純物を若干含有している。一方、マイカは天然
産の雲母を粉砕したもので、アルミニウム、カリウム、
マグネシウム等のケイ酸化合物である。その他、鱗片状
の粉として、グラファイト及び二流化モリブデンがある
が、黒色であるため、汚れが目立ちやすいという欠点が
ある。
【0023】鱗片状の粉の平均粒径は、0.5〜30μ
mの範囲であることが好ましい。0.5μm以下の粒径
では粒子が凝集し易くなり、これがシートに付くと平滑
性が悪くなるので均一に加圧できなくなる。粒径が30
μmを越えても同様の問題が生じる。鱗片状の粉は単独
で用いても、混合して用いても良いが、特にタルク及び
/又はマイカを使用することが好ましい。
【0024】シリコーンゴムシートの表面に粉を打粉す
る方法としては、1)ガーゼ、スポンジ、ブラシ等に粉
を含ませて機械的に擦り付ける方法、2)粉を空気中で
流動させこの中にシートを通す方法、3)粉を水に分散
させ、この中にシートを通す方法等がある。また、シー
トに付着した余分な粉を水で洗浄する方法としては、
1)水中で、ガーゼ、スポンジ、ブラシ等で機械的に擦
する方法、2)シートにシャワー状に水を吹き付ける方
法、3)水中で超音波洗浄する方法等が挙げられる。最
後に乾燥して、熱圧着用シリコーンゴムシートとして使
用できる形態になる。得られたシートは、表面に粉が付
着して極薄い層を形成しているので、加圧ツールや被圧
着物からの離型性が良い上、粉が脱落しにくく周囲を汚
染しないという優位性がある。
【0025】本発明のシリコーンゴムシートは、耐熱
性、熱伝導性、強度、作業性に優れ、またシリコーンゴ
ムとしての弾性を有するので、プレス成形機で、積層板
やフレキシブルプリント基板を成形する際に熱を伝える
と共に均一に圧力をかける目的で使用されるシートや、
液晶ディスプレイに接続された電極と駆動用LSIが搭
載されたFPCのリード電極とを、異方導電性接着剤を
介在させ、熱圧着して電気的および機械的に接続する際
に用いる熱圧着用シートとして有効である。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の熱圧着用シリコーンゴム
シートは、公知の方法によって製造したシリコーンゴム
シートの表面に、適宜鱗片状の粉をムラなく打粉した
後、水で洗浄して余分の粉を除去することによって容易
に得ることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の効果を以下に列挙する。 1)シート表面に離型性が付与されており、シートが加
圧ツールや被圧着物に密着しない。この結果、圧着工程
の作業性が向上する上、シート自体の耐久性が良くな
る。 2)シート表面の余分な粉が除去されているので、周囲
を汚染しにくい。これは、特に、液晶パネルの接続に使
用する場合には重要な特性である。 3)シートに柔軟性があり、低圧力で均一に圧着でき
る。 4)加圧の際、シートが密着せず若干移動するので、圧
着時に空気を巻き込むことがなく、均一な圧力を加える
ことができる。
【0028】
【実施例】以下本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。 実施例1.ジメチルシロキサン単位が99.85モル%
でメチルビニルシロキサン単位0.15モル%からなる
平均重合度8,000のメチルビニルポリシロキサン1
00重量部に、平均粒径40nmで揮発分が0.10%
のアセチレンブラック50重量部および補強性シリカ
アエロジル R-972 (Degussa 社製商品名)5重量部を
二本ロールで配合し、混練りして均一化した。
【0029】得られたシリコーンゴムコンパウンド10
0重量部に対して、塩化白金酸のイソプロピルアルコー
ル溶液(白金量2重量%)0.1重量部、反応抑制剤と
してアセチレン性アルコール(3−メチル−1−ブチル
−3−オール)0.05重量部、および下記化1で表さ
れるメチルハイドロジェンポリシロキサン1.2重量部
を添加し、二本ロールでよく混練りして硬化性シリコー
ンゴムコンパウンドを調製した。
【化1】
【0030】得られたシリコーンゴムコンパウンドを、
カレンダー成形機を用いて厚さ0.30mmに分出しし
た後厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(P
ET)フィルム上に転写し、160℃の加熱炉中を5分
間通して硬化させた。次に、シリコーンゴムシートをP
ETフィルムから剥離し、平均粒径が13μmのタルク
粉をガーゼを用いてシートに擦り付け、ムラなく塗布し
た。更に、乾燥機中で200℃で4時間熱処理した後、
このシートを流水中でスポンジで擦りながら洗浄して余
分な粉を除去、乾燥して熱圧着用シリコーンゴムシート
を作製した。
【0031】実施例2.ジメチルシロキサン単位が9
9.85モル%でメチルビニルシロキサン単位0.15
モル%からなる平均重合度8,000のメチルビニルポ
リシロキサン100重量部、良熱伝導性充填剤として酸
化アルミニウム粉末(アルミナAL−45:昭和電工
(株)製の商品名)400重量部、比表面積が200m
2 /gであるシリカ微粉末アエロジル200(日本アエ
ロジル(株)製の商品名)30重量部、及び下記化2で
表されるα,ω−ジヒドロキシメチルポリシロキサン5
重量部を、ニーダーを用いて均一に混練りした後150
℃で2時間熱処理した。
【化2】
【0032】冷却後、得られたシリコーンゴムコンパウ
ンド100重量部に、硬化剤として有機過酸化物C−2
(信越化学工業(株)製)1.5重量部を二本ロールで
添加混合した後、カレンダー成形機を用いて厚さ0.3
0mmに分出ししてから100μmのPETフィルム上
に転写し、160℃の加熱炉の中を5分間通して硬化さ
せた。
【0033】次に、このようにして得られたシリコーン
ゴムシートをPETフィルムから剥離し、平均粒径が2
0μmのマイカ粉を、ガーゼを用いてシートに擦り付け
ムラなく塗布した。更に、乾燥機中で、200℃で4時
間熱処理した後、このシートを流水中でスポンジで擦り
ながら洗浄し、余分な粉を除去した後乾燥し、熱圧着用
シリコーンゴムシートを作製した。
【0034】比較例1〜3.実施例1のシリコーンゴム
シートでタルク粉を打粉しないもの(比較例1)、実施
例2のシリコーンゴムシートでマイカ粉を打粉しないも
の(比較例2)、及び、実施例1のシリコーンゴムシー
トで、タルク粉を打粉した後水洗浄しないもの(比較例
3)を作製した。
【0035】比較例4.厚さが12μmの芳香族ポリイ
ミドフィルム(カプトン:東レデュポン(株)製の商品
名)にプライマーC(信越化学工業(株)製)を塗布し
た後、室温で30分間乾燥した。
【0036】実施例1で作製した硬化性シリコーンゴム
コンパウンドを、カレンダー成形機を用いて厚さ0.3
0mmに分出しした後100μmのPETフィルム上に
転写し、更に、このシートの上からプライマーを塗布し
た前記カプトンフィルムを圧着し、160℃の加熱炉の
中を5分間通してシリコーンゴムコンパウンドを硬化さ
せた。次にPETフィルムを剥離し、乾燥機中で200
℃で4時間熱処理して熱圧着用シリコーンゴム複合シー
トを作製した。
【0037】圧着試験 実施例1、2及び比較例1〜4で作製した熱圧着用シリ
コーンゴムシートの下に、厚さが30μmのテフロン
(デュポン・ジャパン、リミテッド製)フィルム、次に
25μmピッチの銅電極を設けた2枚のFPCで厚さが
22μmの異方導電性接着剤をはさんだもの(上下の銅
電極の位置を合わせる)を置いてから圧着機に設置し、
340℃に加圧した加圧ツールで40kgf/cm2
押し圧力で20秒間圧着した。この圧着を繰り返し、加
圧ツールへのシートの密着状態、及び、均一な圧力で異
方導電性接着剤を加熱硬化できなくなるまでの回数を測
定した。この回数は上下のFPCの銅電極の導通により
確認した。
【0038】尚、比較例4の熱圧着用シリコーンゴム複
合シートの場合には、カプトンフィルム側を加圧ツール
に向けて測定した。また、フィルムの厚さが加わり、熱
の伝わり方が悪くなるため、加圧時間を25秒に延長し
た。表1の結果から明らかな如く、比較例1及び2の場
合には、圧着するごとにシートが加圧ツールに密着する
ため作業性が悪く、圧着工程時間が長くなる。また、シ
ート自体が傷つきやすくなるので耐久性が低下する。
【0039】
【表1】 実施例1及び2並びに比較例3の場合には、連続使用す
ることにより加圧ツールが徐々に汚れてくるため、洗浄
が必要になる。しかしながら、実施例1及び2の場合に
は、1回/2日の加圧ツールの洗浄で済みむので作業前
に処理することができるのに対し、比較例3の場合には
2回/1日の洗浄が必要となり、その都度圧着機を冷却
しなければなならないので非常に手間がかかる。
【0040】実施例1と比較例4において、加圧ツール
の押し圧力を30kgf/cm2 に低下させること以外
は全く同様の条件で圧着試験を実施したところ、実施例
1の場合には上下のFPCの銅電極の導通は良好であっ
たが、比較例4の場合には一部導通不良が発生した。
尚、比較例4の熱圧着用シリコーンゴム複合シートの場
合には、加圧ツールに対する密着と加圧ツールの汚れに
ついては問題がないが、本発明(実施例)に比べ、圧着
時間を延長し、押し圧力を高くする必要があった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコーンゴムシートの表面に鱗片状の粉
    を打粉して得たシートを水で洗浄し、余分な粉を除去し
    てなることを特徴とする熱圧着用シリコーンゴムシー
    ト。
  2. 【請求項2】打粉に用いる粉が、平均粒径が0.5〜3
    0μmの、タルク及び/又はマイカである請求項1に記
    載された熱圧着用シリコーンゴムシート。
  3. 【請求項3】シリコーンゴムシートが、水分以外の揮発
    分が0.5重量%以下であるカーボンブラックを含有し
    ている、請求項1又は2に記載された熱圧着用シリコー
    ンゴムシート。
  4. 【請求項4】シリコーンゴムシートが良熱伝導性充填剤
    を配合する、請求項1〜3の何れかに記載された熱圧着
    用シリコーンゴムシート。
  5. 【請求項5】シリコーンゴムシートの厚さが0.1〜1
    0mmである、請求項1〜4の何れかに記載された熱伝
    導性シリコーンゴムシート。
JP9037104A 1997-02-05 1997-02-05 熱圧着用シリコーンゴムシート Pending JPH10219199A (ja)

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JP9037104A JPH10219199A (ja) 1997-02-05 1997-02-05 熱圧着用シリコーンゴムシート

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