JPH10188905A - 始動器内蔵型メタルハライドランプ - Google Patents
始動器内蔵型メタルハライドランプInfo
- Publication number
- JPH10188905A JPH10188905A JP35880396A JP35880396A JPH10188905A JP H10188905 A JPH10188905 A JP H10188905A JP 35880396 A JP35880396 A JP 35880396A JP 35880396 A JP35880396 A JP 35880396A JP H10188905 A JPH10188905 A JP H10188905A
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- JP
- Japan
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- starter
- lamp
- capacitor
- heating resistor
- pulse
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、各種非線形セラミックコンデンサ
を用いても、始動に必要なパルス電圧が発生し、かつ不
点時に短時間に確実にパルスの発生を停止させることが
できる始動器内蔵型メタルハライドランプを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 本発明は、発光管に非線形セラミックコ
ンデンサを含む始動器を並列接続してなり、外球内に不
活性ガスを充填し、前記始動器の非線形セラミックコン
デンサに近接対向して配置されかつ前記コンデンサの温
度をキュリー温度まで加熱可能な加熱用抵抗体を有し、
ランプが不点の場合に始動器により発生し続けるパルス
電圧を短時間の内に停止させることができ、該加熱用抵
抗体(Rc)のリード線の線径(d)と長さ(l)と
が、l/(d×1/2)2≧120と規定して構成され
る。
を用いても、始動に必要なパルス電圧が発生し、かつ不
点時に短時間に確実にパルスの発生を停止させることが
できる始動器内蔵型メタルハライドランプを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 本発明は、発光管に非線形セラミックコ
ンデンサを含む始動器を並列接続してなり、外球内に不
活性ガスを充填し、前記始動器の非線形セラミックコン
デンサに近接対向して配置されかつ前記コンデンサの温
度をキュリー温度まで加熱可能な加熱用抵抗体を有し、
ランプが不点の場合に始動器により発生し続けるパルス
電圧を短時間の内に停止させることができ、該加熱用抵
抗体(Rc)のリード線の線径(d)と長さ(l)と
が、l/(d×1/2)2≧120と規定して構成され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部始動器として
非線形セラミックコンデンサを用いたメタルハライドラ
ンプに関し、特に該コンデンサ加熱用抵抗体の改良に関
する。
非線形セラミックコンデンサを用いたメタルハライドラ
ンプに関し、特に該コンデンサ加熱用抵抗体の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、メタルハライドランプ等の金属蒸
気放電灯の内部始動器として、グローランプを用いた高
圧パルス発生回路が利用されている。そして、近年、前
記始動器の動作の安定性や寿命特性等の問題点を解決す
るために、始動器として、非線形V−Q特性を有するチ
タン酸バリウム等を主体とする強誘電体からなる非線形
セラミックコンデンサを利用した始動器が、使用される
ようになっている。これは、非線形コンデンサの飽和特
性を利用して、この非線形コンデンサに直列に接続した
安定器のインダクタンスにより反サイクル毎にパルス電
圧を発生させ、これを金属蒸気放電灯の発光管に印加し
て始動させるようにするものである。
気放電灯の内部始動器として、グローランプを用いた高
圧パルス発生回路が利用されている。そして、近年、前
記始動器の動作の安定性や寿命特性等の問題点を解決す
るために、始動器として、非線形V−Q特性を有するチ
タン酸バリウム等を主体とする強誘電体からなる非線形
セラミックコンデンサを利用した始動器が、使用される
ようになっている。これは、非線形コンデンサの飽和特
性を利用して、この非線形コンデンサに直列に接続した
安定器のインダクタンスにより反サイクル毎にパルス電
圧を発生させ、これを金属蒸気放電灯の発光管に印加し
て始動させるようにするものである。
【0003】このようなメタルハライドランプは、発光
管と並列に内部始動器が接続され、該始動器は少なくと
も非線形セラミックコンデンサと加熱用抵抗体と半導体
スイッチとの直列回路よりなる。そして、このランプ
は、安定器を介して電源電圧が印加されると内部始動器
によりパルス電圧が発生し、そのパルスは主電極と補助
電極および主電極と主電極との間にかかる。すると、ま
ず主電極と補助電極との間の補主極間放電が生じた後、
主電極間の主極間放電に移行し、ランプが始動すること
となる。
管と並列に内部始動器が接続され、該始動器は少なくと
も非線形セラミックコンデンサと加熱用抵抗体と半導体
スイッチとの直列回路よりなる。そして、このランプ
は、安定器を介して電源電圧が印加されると内部始動器
によりパルス電圧が発生し、そのパルスは主電極と補助
電極および主電極と主電極との間にかかる。すると、ま
ず主電極と補助電極との間の補主極間放電が生じた後、
主電極間の主極間放電に移行し、ランプが始動すること
となる。
【0004】又、ランプ寿命末期等のランプ不点時に、
ランプ交換を行なわず、電圧が印加され続けている場
合、前記非線形セラミックコンデンサよりの高圧パルス
が発生し続けて、不慮の事故が生じる場合がある。これ
を防止するために、前記加熱用抵抗体により該コンデン
サの温度が上昇し、該コンデンサのキューリ温度である
90℃以上となると、該コンデンサの非線形特性がなく
なり、高圧パルスは発生しなくなるような安全機構が開
発されている。
ランプ交換を行なわず、電圧が印加され続けている場
合、前記非線形セラミックコンデンサよりの高圧パルス
が発生し続けて、不慮の事故が生じる場合がある。これ
を防止するために、前記加熱用抵抗体により該コンデン
サの温度が上昇し、該コンデンサのキューリ温度である
90℃以上となると、該コンデンサの非線形特性がなく
なり、高圧パルスは発生しなくなるような安全機構が開
発されている。
【0005】ところで、前記したランプは前記加熱用抵
抗体の抵抗値が小さいと、不点時は発熱量が大きいため
にパルス停止時間が短くなるが、発生パルス電圧は小さ
くなる。一方、加熱用抵抗体の抵抗値が大きいと発生パ
ルス電圧は大きくなるが、不点時の発熱量が小さいため
パルス停止時間が長くなる。そのため、パルス電圧をあ
まり下げずにパルスを停止させる必要がある。
抗体の抵抗値が小さいと、不点時は発熱量が大きいため
にパルス停止時間が短くなるが、発生パルス電圧は小さ
くなる。一方、加熱用抵抗体の抵抗値が大きいと発生パ
ルス電圧は大きくなるが、不点時の発熱量が小さいため
パルス停止時間が長くなる。そのため、パルス電圧をあ
まり下げずにパルスを停止させる必要がある。
【0006】又、前記ランプにおいて、ランプの種類、
ランプ電力、安定器その他の条件の差異により、点灯に
必要なパルス電圧が異なり、かつ高ワットになるほど、
同一特性の非線形セラミックコンデンサを用いてもパル
ス電圧は低下する。このため、該円板状のコンデンサと
して電極膜の径が異なる複数種類のものが必要となり、
ランプの種類等の条件に応じて、前記コンデンサと加熱
用抵抗体の抵抗値を選択して用いなければならない、と
いう問題がある。
ランプ電力、安定器その他の条件の差異により、点灯に
必要なパルス電圧が異なり、かつ高ワットになるほど、
同一特性の非線形セラミックコンデンサを用いてもパル
ス電圧は低下する。このため、該円板状のコンデンサと
して電極膜の径が異なる複数種類のものが必要となり、
ランプの種類等の条件に応じて、前記コンデンサと加熱
用抵抗体の抵抗値を選択して用いなければならない、と
いう問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そして、高圧ナトリウ
ムランプの場合、非線形セラミックコンデンサの体積と
加熱用抵抗体の消費電力の比を110〜305mm3/
Wに規定することにより、始動に必要なパルス電圧を発
生し、ランプ不点時に始動器のパルス発生を確実に停止
するようなランプが提案されている。(特願平8−91
799号) しかし、高圧ナトリウムランプは外球内が真空であるの
に対し、メタルハライドランプは外球内に窒素ガス等の
不活性ガスが封入されているため、加熱用抵抗体の熱が
対流により奪われてしまう、という問題がある。
ムランプの場合、非線形セラミックコンデンサの体積と
加熱用抵抗体の消費電力の比を110〜305mm3/
Wに規定することにより、始動に必要なパルス電圧を発
生し、ランプ不点時に始動器のパルス発生を確実に停止
するようなランプが提案されている。(特願平8−91
799号) しかし、高圧ナトリウムランプは外球内が真空であるの
に対し、メタルハライドランプは外球内に窒素ガス等の
不活性ガスが封入されているため、加熱用抵抗体の熱が
対流により奪われてしまう、という問題がある。
【0008】そこで、メタルハライドランプの始動器と
して用いる前記コンデンサと加熱用抵抗体とを所定の条
件で選定し、どのような非線形セラミックコンデンサを
用いても、始動に必要なパルス電圧が発生し、かつ不点
時に確実にパルスを停止させることができるメタルハラ
イドランプが提案されている。(特願平8−20548
6号) これは、前記コンデンサの体積と抵抗体の消費電力との
比を51〜174mm3/Wとなるように規定し、又、
前記コンデンサの端子リードと抵抗体との距離を1〜5
mmとし、かつ端子リードと抵抗体のリードとの距離を
1〜5mmと選定するものである。
して用いる前記コンデンサと加熱用抵抗体とを所定の条
件で選定し、どのような非線形セラミックコンデンサを
用いても、始動に必要なパルス電圧が発生し、かつ不点
時に確実にパルスを停止させることができるメタルハラ
イドランプが提案されている。(特願平8−20548
6号) これは、前記コンデンサの体積と抵抗体の消費電力との
比を51〜174mm3/Wとなるように規定し、又、
前記コンデンサの端子リードと抵抗体との距離を1〜5
mmとし、かつ端子リードと抵抗体のリードとの距離を
1〜5mmと選定するものである。
【0009】更に、本発明者は、ランプ不点の場合に発
生し続けるパルス電圧を5分以内の短時間に確実に停止
するために種々検討したところ、加熱用抵抗体のリード
線に着目し、該リード線の線径と長さより求められる断
面積に対応する熱伝導によるパルス停止効果を見出し、
その線径と長さとを規定するように構成した。
生し続けるパルス電圧を5分以内の短時間に確実に停止
するために種々検討したところ、加熱用抵抗体のリード
線に着目し、該リード線の線径と長さより求められる断
面積に対応する熱伝導によるパルス停止効果を見出し、
その線径と長さとを規定するように構成した。
【0010】本発明は前記に鑑みてなされたもので、各
種非線形セラミックコンデンサを用いても、始動に必要
なパルス電圧が発生し、かつ不点時に短時間に確実にパ
ルスの発生を停止させることができる始動器内蔵型メタ
ルハライドランプを提供することを目的とする。
種非線形セラミックコンデンサを用いても、始動に必要
なパルス電圧が発生し、かつ不点時に短時間に確実にパ
ルスの発生を停止させることができる始動器内蔵型メタ
ルハライドランプを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、発光管に非線
形セラミックコンデンサを含む始動器を並列接続してな
り、外球内に不活性ガスを充填し、前記始動器の非線形
セラミックコンデンサに近接対向して配置されかつ前記
コンデンサの温度をキュリー温度まで加熱可能な加熱用
抵抗体を有し、ランプが不点の場合に始動器により発生
し続けるパルス電圧を短時間の内に停止させることがで
き、該加熱用抵抗体(Rc)のリード線の線径(d)と
長さ(l)とが、l/(d×1/2)2≧120 と規
定されることを特徴とする。
形セラミックコンデンサを含む始動器を並列接続してな
り、外球内に不活性ガスを充填し、前記始動器の非線形
セラミックコンデンサに近接対向して配置されかつ前記
コンデンサの温度をキュリー温度まで加熱可能な加熱用
抵抗体を有し、ランプが不点の場合に始動器により発生
し続けるパルス電圧を短時間の内に停止させることがで
き、該加熱用抵抗体(Rc)のリード線の線径(d)と
長さ(l)とが、l/(d×1/2)2≧120 と規
定されることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1に基づき説明する。図1は始動器内蔵形メタルハ
ライドランプの一実施例の回路構成図である。図中1は
石英製発光管であり、両端に主電極2a,2bと共に一
方の主電極2aに近接して補助電極2cが封着されてい
る。3は非線形セラミックコンデンサで、チタン酸バリ
ウム(BaTiO3)を主成分とする直径18.0m
m、厚さ1.0mmの円板状の焼結体の両面に直径1
6.0mmの銀電極膜を形成し、これに電極端子を接続
した上、電極膜上を無機質ガラスでオーバーコートした
ものであり、このコンデンサはキューリー温度が約90
℃のものを用いている。
て図1に基づき説明する。図1は始動器内蔵形メタルハ
ライドランプの一実施例の回路構成図である。図中1は
石英製発光管であり、両端に主電極2a,2bと共に一
方の主電極2aに近接して補助電極2cが封着されてい
る。3は非線形セラミックコンデンサで、チタン酸バリ
ウム(BaTiO3)を主成分とする直径18.0m
m、厚さ1.0mmの円板状の焼結体の両面に直径1
6.0mmの銀電極膜を形成し、これに電極端子を接続
した上、電極膜上を無機質ガラスでオーバーコートした
ものであり、このコンデンサはキューリー温度が約90
℃のものを用いている。
【0013】図中4は非線形セラミックコンデンサ3の
加熱用抵抗体であり、その抵抗値は22kΩである。こ
の抵抗体はランプ不点時に非線形セラミックコンデンサ
から発生するパルスを停止するためにキュリー温度以上
に加熱するためのものである。また、前記コンデンサ3
と直列に半導体スイッチ5が接続され、該スイッチ5は
ブレークオーバー電圧が約150Vの双方向性2端子サ
イリスタからなる。さらに、該スイッチ5に並列に抵抗
値30kΩの抵抗6が接続され、該抵抗6は前記スイッ
チ5のオン位相を安定化するためのものである。
加熱用抵抗体であり、その抵抗値は22kΩである。こ
の抵抗体はランプ不点時に非線形セラミックコンデンサ
から発生するパルスを停止するためにキュリー温度以上
に加熱するためのものである。また、前記コンデンサ3
と直列に半導体スイッチ5が接続され、該スイッチ5は
ブレークオーバー電圧が約150Vの双方向性2端子サ
イリスタからなる。さらに、該スイッチ5に並列に抵抗
値30kΩの抵抗6が接続され、該抵抗6は前記スイッ
チ5のオン位相を安定化するためのものである。
【0014】また、前記補助電極2cと対向する主電極
2bとの間には始動補助抵抗7と熱応動スイッチ8とが
直列に接続されている。なお、始動補助抵抗7として抵
抗値が100kΩの金属被膜抵抗を用いている。そし
て、前記非線形セラミックコンデンサ3、加熱用抵抗体
4、半導体スイッチ5、抵抗6、始動補助抵抗7及び熱
応動スイッチ8とにより始動器を構成し、発光管1と並
列に接続され、窒素ガスが封入された一端に口金を有す
る外球内に保持されている。なお、前記半導体スイッチ
5は口金の内部に収納されている。
2bとの間には始動補助抵抗7と熱応動スイッチ8とが
直列に接続されている。なお、始動補助抵抗7として抵
抗値が100kΩの金属被膜抵抗を用いている。そし
て、前記非線形セラミックコンデンサ3、加熱用抵抗体
4、半導体スイッチ5、抵抗6、始動補助抵抗7及び熱
応動スイッチ8とにより始動器を構成し、発光管1と並
列に接続され、窒素ガスが封入された一端に口金を有す
る外球内に保持されている。なお、前記半導体スイッチ
5は口金の内部に収納されている。
【0015】図2は前記非線形セラミックコンデンサ3
と加熱用抵抗体4との配置態様を示す正面図及び側面図
である。該コンデンサ3に近接対向して加熱用抵抗体4
を配置し、該抵抗体4の両端より一対のリード線4a,
4bを導出しており、一方のリード線4aは前記発光管
1の主電極2aと電気的に接続される発光管支柱(図示
せず)に接続され、他方のリード線4bは前記コンデン
サ3の端子リード3aと電気的に接続されている。な
お、図中3bは前記コンデンサ3の他方の端子リードで
ある。また、図1中、l1は加熱用抵抗体4の一方のリ
ード線4bの接点から前記熱応動スイッチ8の一方の接
点までの距離であり、l2は加熱用抵抗体4の他方のリ
ード線4aの接点から前記発光管支柱(図示せず)まで
の距離であり、加熱用抵抗体4のリード線4a,4bの
長さlはl2+l1であり、該リード線の線径dである。
さらに、l3は前記コンデンサ3の端子リード3aから
加熱用抵抗体4の一方のリード線4bの接点までの距離
であり、l4は前記コンデンサと加熱用抵抗体4のリー
ド線4aの接点までの距離である。
と加熱用抵抗体4との配置態様を示す正面図及び側面図
である。該コンデンサ3に近接対向して加熱用抵抗体4
を配置し、該抵抗体4の両端より一対のリード線4a,
4bを導出しており、一方のリード線4aは前記発光管
1の主電極2aと電気的に接続される発光管支柱(図示
せず)に接続され、他方のリード線4bは前記コンデン
サ3の端子リード3aと電気的に接続されている。な
お、図中3bは前記コンデンサ3の他方の端子リードで
ある。また、図1中、l1は加熱用抵抗体4の一方のリ
ード線4bの接点から前記熱応動スイッチ8の一方の接
点までの距離であり、l2は加熱用抵抗体4の他方のリ
ード線4aの接点から前記発光管支柱(図示せず)まで
の距離であり、加熱用抵抗体4のリード線4a,4bの
長さlはl2+l1であり、該リード線の線径dである。
さらに、l3は前記コンデンサ3の端子リード3aから
加熱用抵抗体4の一方のリード線4bの接点までの距離
であり、l4は前記コンデンサと加熱用抵抗体4のリー
ド線4aの接点までの距離である。
【0016】次に、前記ランプの始動について説明す
る。図1に示すメタルハライドランプは誘導性安定器に
接続されており、これに交流電圧(例えば200V/5
0Hz)が印加されると、発光管1に並列に接続された
非線形セラミックコンデンサ3のスイッチング特性によ
り発生する高電圧パルスが、主電極2aと補助電極2c
との間に加わり、補主極間放電が生じ、さらに前記高圧
パルスは主電極2a,2b間にも印加されているので、
主電極間放電に移行して、ランプが始動することとな
る。その後、発光管の輻射熱により熱応動スイッチ8が
開放して、前記内部始動器に電流が流れなくなる。
る。図1に示すメタルハライドランプは誘導性安定器に
接続されており、これに交流電圧(例えば200V/5
0Hz)が印加されると、発光管1に並列に接続された
非線形セラミックコンデンサ3のスイッチング特性によ
り発生する高電圧パルスが、主電極2aと補助電極2c
との間に加わり、補主極間放電が生じ、さらに前記高圧
パルスは主電極2a,2b間にも印加されているので、
主電極間放電に移行して、ランプが始動することとな
る。その後、発光管の輻射熱により熱応動スイッチ8が
開放して、前記内部始動器に電流が流れなくなる。
【0017】そして、ランプ寿命末期等のランプ不点時
にランプ交換を行なわず、電圧が印加され続けている場
合、前記非線形セラミックコンデンサよりの高圧パルス
が発生し続けて、不慮の事故が生じる場合がある。これ
を防止するために、前記加熱用抵抗体により該コンデン
サの温度が上昇し、該コンデンサのキューリ温度である
90℃以上となると、該コンデンサの非線形特性がなく
なり、高圧パルスは発生しなくなる。
にランプ交換を行なわず、電圧が印加され続けている場
合、前記非線形セラミックコンデンサよりの高圧パルス
が発生し続けて、不慮の事故が生じる場合がある。これ
を防止するために、前記加熱用抵抗体により該コンデン
サの温度が上昇し、該コンデンサのキューリ温度である
90℃以上となると、該コンデンサの非線形特性がなく
なり、高圧パルスは発生しなくなる。
【0018】次に実験結果について説明する。前記のよ
うに構成し、加熱用抵抗体のリード線の長さ及び線径と
5分以内の短時間でのパルス停止の状況を確認するため
に、ランプ電力400Wの始動器内蔵形メタルハライド
ランプを高圧水銀ランプ用安定器を介して180V,5
0Hzの交流電源に接続して、測定したところ表1に示
すような結果が得られた。なお、表1中、Aは加熱用抵
抗体のリード線の線径(d)と長さ(l)との関係で、
l/(d×1/2)2とする。また、評価は、5分以内
にパルス停止がなされた場合は○、パルス停止しなかっ
た場合×として表示している。なお、一般的に前記加熱
用抵抗体のリード線は、長さ2〜100mm、線径0.
2〜5.0mmである。 (以下、余白)
うに構成し、加熱用抵抗体のリード線の長さ及び線径と
5分以内の短時間でのパルス停止の状況を確認するため
に、ランプ電力400Wの始動器内蔵形メタルハライド
ランプを高圧水銀ランプ用安定器を介して180V,5
0Hzの交流電源に接続して、測定したところ表1に示
すような結果が得られた。なお、表1中、Aは加熱用抵
抗体のリード線の線径(d)と長さ(l)との関係で、
l/(d×1/2)2とする。また、評価は、5分以内
にパルス停止がなされた場合は○、パルス停止しなかっ
た場合×として表示している。なお、一般的に前記加熱
用抵抗体のリード線は、長さ2〜100mm、線径0.
2〜5.0mmである。 (以下、余白)
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかなように、加熱用抵抗体の
リード線の線径dと、長さlとが、l/(d×1/2)
2≧120である場合、5分以内の短時間にパルスを完
全に停止することができる。
リード線の線径dと、長さlとが、l/(d×1/2)
2≧120である場合、5分以内の短時間にパルスを完
全に停止することができる。
【0021】
【発明の効果】以上実施の形態に基づいて説明したよう
に、本発明によれば、発光管に非線形セラミックコンデ
ンサを含む始動器を並列接続してなるメタルハライドラ
ンプにおいて、前記始動器の非線形セラミックコンデン
サに近接配置した加熱用抵抗体のリード線の長さと線径
との関係式を一定の範囲に規定することにより、各種の
非線形セラミックコンデンサを用いても、始動に必要な
パルス電圧が発生し、又不点時に短時間で完全かつ確実
にパルスの発生を停止させることができる始動器内蔵型
メタルハライドランプを得ることができる。
に、本発明によれば、発光管に非線形セラミックコンデ
ンサを含む始動器を並列接続してなるメタルハライドラ
ンプにおいて、前記始動器の非線形セラミックコンデン
サに近接配置した加熱用抵抗体のリード線の長さと線径
との関係式を一定の範囲に規定することにより、各種の
非線形セラミックコンデンサを用いても、始動に必要な
パルス電圧が発生し、又不点時に短時間で完全かつ確実
にパルスの発生を停止させることができる始動器内蔵型
メタルハライドランプを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る始動器内蔵形メタルハライドラン
プの一実施例を示す回路構成図である。
プの一実施例を示す回路構成図である。
【図2】同じく非線形セラミックコンデンサと加熱用抵
抗体との配置態様を示す正面図及び側面図である。
抗体との配置態様を示す正面図及び側面図である。
1 発光管 2a,2b 主電極 2c 補助電極 3 非線形セラミックコンデンサ 3a,3b 端子リード 4 加熱用抵抗体 4a,4b リード線 5 半導体スイッチ 6 抵抗 7 始動補助抵抗 8 熱応動スイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】発光管に非線形セラミックコンデンサを含
む始動器を並列接続してなり、外球内に不活性ガスを充
填しているメタルハライドランプ において、前記始動
器の非線形セラミックコンデンサに近接対向して配置さ
れ、かつ前記コンデンサの温度をキュリー温度まで加熱
可能な加熱用抵抗体を有し、ランプが不点の場合に始動
器により発生し続けるパルス電圧を短時間の内に停止さ
せることができ、該加熱用抵抗体(Rc)のリード線の
線径(d)と長さ(l)とが、l/(d×1/2)2≧
120 と規定されることを特徴とする始動器内蔵型メ
タルハライドランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35880396A JPH10188905A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 始動器内蔵型メタルハライドランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35880396A JPH10188905A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 始動器内蔵型メタルハライドランプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10188905A true JPH10188905A (ja) | 1998-07-21 |
Family
ID=18461196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35880396A Pending JPH10188905A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 始動器内蔵型メタルハライドランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH10188905A (ja) |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP35880396A patent/JPH10188905A/ja active Pending
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041209 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041222 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050414 |