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JPH10187993A - 姿勢検出装置及び距離検出装置 - Google Patents

姿勢検出装置及び距離検出装置

Info

Publication number
JPH10187993A
JPH10187993A JP9298108A JP29810897A JPH10187993A JP H10187993 A JPH10187993 A JP H10187993A JP 9298108 A JP9298108 A JP 9298108A JP 29810897 A JP29810897 A JP 29810897A JP H10187993 A JPH10187993 A JP H10187993A
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JP
Japan
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data
fourier transform
mark
discrete fourier
image data
Prior art date
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Application number
JP9298108A
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JP3497979B2 (ja
Inventor
Hiroshi Nakajima
寛 中島
Koji Kobayashi
孝次 小林
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Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
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Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP29810897A priority Critical patent/JP3497979B2/ja
Publication of JPH10187993A publication Critical patent/JPH10187993A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3497979B2 publication Critical patent/JP3497979B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、汎用的な画像処理に従って、マーク
の付される物体の姿勢を検出する姿勢検出装置の提供
と、汎用的な画像処理に従って、マークの付される物体
との間の距離を検出できるようにする距離検出装置の提
供を目的とする。 【解決手段】物体のマークと同一形状を示す照合用マー
クを持つ基準画像データを定義する。そして、物体の画
像データの離散的フーリエ変換データと、基準画像デー
タの離散的フーリエ変換データとを算出し、この2つの
変換データの合成データの位相成分を抽出して、それに
対して離散的フーリエ変換処理を施す。このとき得られ
る変換データの振幅に従って物体のマーク位置を検出す
ることで物体の姿勢を検出する。また、その振幅の示す
パターン輪郭線に従って、画像データの持つマークの大
きさを検出して、その大きさと、その大きさの基準値
と、その基準値を実現する物体との間の距離とから、物
体との間の距離を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マークの付される
物体を検出対象として、汎用性のある画像処理に従っ
て、その物体の姿勢を検出できるようにする姿勢検出装
置と、マークの付される物体を検出対象として、汎用性
のある画像処理に従って、その物体との間の距離を検出
できるようにする距離検出装置に関する。
【0002】ファクトリ・オートメーションのような様
々な分野で、物体の姿勢を検出したり、物体との間の距
離を検出することが要求されている。このような物体の
姿勢検出処理や、物体との間の距離検出処理は、汎用的
な構成に従いつつ高精度に実現していく必要がある。
【0003】
【従来の技術】ファクトリ・オートメーションなどの分
野では、物体の姿勢が規定のものになるようにと制御し
てから、次の処理に入ったり、物体の姿勢に従って、次
に行う処理の内容を決定していくことがある。このよう
な場合に、物体の姿勢を検出する姿勢検出装置が必要と
なる。
【0004】また、ファクトリ・オートメーションなど
の分野では、物体との間の距離が規定のものになるよう
にと制御してから、次の処理に入ったり、物体との間の
距離に従って、次に行う処理の内容を決定していくこと
がある。このような場合に、物体との間の距離を検出す
る距離検出装置が必要となる。
【0005】従来から、物体の姿勢を検出する姿勢検出
装置として様々な原理に基づくものが提案されている
が、いずれのものも、姿勢検出専用のものとして構成さ
れている。
【0006】また、従来から、物体との間の距離を検出
する距離検出装置として様々な原理に基づくものが提案
されているが、いずれのものも、距離検出専用のものと
して構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の姿
勢検出装置は、物体の姿勢検出専用のものとして構成さ
れており、その前後の処理で用いる装置とは全く共通性
を持たないものとして用意されることになる。
【0008】そして、従来の距離検出装置は、物体との
間の距離検出専用のものとして構成されており、その前
後の処理で用いる装置とは全く共通性を持たないものと
して用意されることになる。
【0009】これから、例えば、物体の姿勢を検出した
後、その検出結果に基づいて、物体に記録されている型
番などを読み取る場合には、姿勢検出装置とは全く装置
構成の異なるパターン照合装置を用意しなければならな
いという問題点があった。
【0010】そして、例えば、物体との間の距離を検出
した後、その検出結果に基づいて、物体に記録されてい
る型番などを読み取る場合には、距離検出装置とは全く
装置構成の異なるパターン照合装置を用意しなければな
らないという問題点があった。
【0011】一方、本発明者らは、特願平8-107244 号
で、新たなパターン照合装置として、照合対象の入力パ
ターンの離散的フーリエ変換データと、既登録の登録パ
ターンの離散的フーリエ変換データとを算出して、振幅
抑制処理を使って、この2つの離散的フーリエ変換デー
タの合成データの位相成分のみを抽出し、その位相成分
の離散的フーリエ変換データあるいは離散的フーリエ逆
変換データを求めて、その変換データの持つ実部あるい
は振幅の示す相関度に基づいて、入力パターンと登録パ
ターンとが一致するのか否かを判断するという発明を開
示した。
【0012】すなわち、この発明では、図24に示すよ
うに、登録パターンf(m,n)の離散的フーリエ変換
データF(u,v)と、入力パターンg(m,n)の離
散的フーリエ変換データG(u,v)とを算出する。
【0013】そして、このF(u,v)及びG(u,
v)を使って、登録パターンと入力パターンとの間の距
離「〔f(m,n)−g(m,n)〕2 」に対応付けら
れる合成データ「F(u,v)×G* (u,v)」を算
出することで、合成データ「AB×exp〔j(θ−
φ)〕」を求めて、この振幅A,Bを強制的に例えば
“1”に設定する振幅抑制処理を施すことで、その位相
成分exp〔j(θ−φ)〕のみを抽出する。
【0014】そして、この位相成分exp〔j(θ−
φ)〕の離散的フーリエ変換データあるいは離散的フー
リエ逆変換データである「α(p,q)+jβ(p,
q)」を求めて、入力パターンと登録パターンとが一致
するときには、その一致位置で、その実部αあるいは振
幅(α2 +β2 1/2 がδ関数的な関数値を示すことか
ら、その実部αあるいは振幅(α2 +β2 1/2 の中
に、規定の閾値を超えるものがあるのか否かを判断する
ことにより、入力パターンと登録パターンとが一致する
のか否かを判断するのである。
【0015】ここで、合成データに対する振幅抑制処理
としては、振幅A,Bを強制的に“1”などの固定値に
設定することで位相情報のみとする他に、平方根演算や
LOG演算を施すことで振幅を抑制する構成を採ること
も可能である。このときには、その抑制された振幅を持
つ合成データの離散的フーリエ変換データ/離散的フー
リエ逆変換データである「α(p,q)+jβ(p,
q)」を求めていくことになる。また、合成データを算
出してから振幅を抑制するのではなくて、F(u,v)
及びG(u,v)に対して振幅抑制処理を施してから、
合成データを算出する構成を採ることも可能である。
【0016】図25に、この本発明の処理過程で得られ
た画像データ(この図は、CRTのハードコピーであ
る)の一例を図示する。ここで、図中に示すが登録さ
れている指紋パターン、がこの登録指紋パターンの離
散的フーリエ変換データF(u,v)の振幅A(u,
v)、がこの登録指紋パターンの離散的フーリエ変換
データの位相成分exp〔jθ(u,v)〕、が入力
された指紋パターン、がこの入力指紋パターンの離散
的フーリエ変換データG(u,v)の振幅B(u,
v)、がこの入力指紋パターンの離散的フーリエ変換
データの位相成分exp〔jφ(u,v)〕、が合成
データの位相成分exp〔j(θ−φ)〕、が位相成
分exp〔j(θ−φ)〕の離散的フーリエ変換データ
(α+jβ)の振幅、がこの離散的フーリエ変換デー
タ(α+jβ)の位相成分である。但し、位相成分につ
いては、位相0を黒、位相±πを白とする256階調の
濃淡画像で表してある。
【0017】この本発明者らの開示した新たなパターン
照合装置では、パターンの持つ空間周波数特性を使って
照合処理を実行する構成を採ることから、照合対象とな
るパターンによって照合処理のアルゴリズムを変更する
必要がないという特徴があるとともに、平行移動の位置
合わせを要求されることなく、2つのパターンをそのま
ま照合することで、2つのパターンに共通に含まれるパ
ターン要素の位置を検出できるという特徴がある。
【0018】更に、実施例で詳述するように、同一形状
で同一姿勢を持つ2つのパターンを照合すると、そのパ
ターンの大きさに応じたパターン輪郭線を直接抽出でき
るという特徴がある。
【0019】そして、振幅抑制処理を使って、入力パタ
ーンの離散的フーリエ変換データと、登録パターンの離
散的フーリエ変換データとの合成データの位相成分を抽
出して、その位相成分を使って、入力パターンと登録パ
ターンとを照合する構成を採ることから、入力パターン
の明るさと登録パターンの明るさとの違いを吸収するこ
とで、高精度の照合処理を実現できるという特徴があ
る。
【0020】これから、この本発明者の開示した新たな
パターン照合装置を利用することで、これまでは全く異
なる構成を持つ姿勢検出装置と距離検出装置を実現でき
ることになる。
【0021】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、マークの付される物体を検出対象として、汎
用性のある画像処理に従って、その物体の姿勢を検出で
きるようにする新たな姿勢検出装置の提供と、マークの
付される物体を検出対象として、汎用性のある画像処理
に従って、その物体との間の距離を検出できるようにす
る新たな距離検出装置の提供とを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】図1に本発明を具備する
姿勢検出装置の原理構成、図2に本発明を具備する距離
検出装置の原理構成を図示する。
【0023】図1中、10は本発明を具備する姿勢検出
装置であって、複数のマーク2の付された物体1の姿勢
を検出するもの、3は姿勢検出装置10の備える画像入
力機器であって、複数のマーク2の付された物体1の画
像データを検出して姿勢検出装置10に入力するもので
ある。
【0024】姿勢検出装置10は、入力手段11と、管
理手段12と、検出手段13と、特定手段14とを備え
る。この入力手段11は、画像入力機器3の検出する物
体1の画像データを装置内に入力する。
【0025】管理手段12は、マーク2と同一形状を示
す1つ又は複数の照合用マークを持つとともに、その照
合用マークが回転特性を示す場合にはその回転図形を持
つ基準画像データを管理したり、その基準画像データの
離散的フーリエ変換データ、あるいは、その離散的フー
リエ変換データの位相成分のみ、あるいは、その離散的
フーリエ変換データの振幅抑制されたものを管理する。
【0026】ここで、基準画像データについては、前も
って画像入力機器3から入力することで用意したり、フ
ロッピィディスクなどからダウンロードすることで用意
する。また、基準画像データの離散的フーリエ変換デー
タや、その位相成分や、その振幅抑制されたものについ
ては、そのようにして登録される基準画像データに離散
的フーリエ変換を施したり、それから位相成分を抽出し
たり、それを振幅抑制することで用意したり、フロッピ
ィディスクなどからダウンロードすることで用意する。
【0027】検出手段13は、物体1の持つ複数のマー
ク2の位置を検出するものであって、画像データの離散
的フーリエ変換データを算出するフーリエ変換手段13
0と、振幅抑制処理を使って、入力画像データの離散的
フーリエ変換データと、基準画像データの離散的フーリ
エ変換データとの合成データの位相成分のみを求める
か、その合成データの振幅抑制されたものを求める合成
データ抽出手段131と、入力画像データと基準画像デ
ータとの相関度を検出することで、物体1の持つ複数の
マーク2の位置を検出するマーク位置検出手段132と
を備える。
【0028】特定手段14は、検出手段13の検出する
マーク2の位置から、物体1の姿勢を特定する。このよ
うに構成される本発明の姿勢検出装置10では、画像入
力機器3より複数のマーク2の付された物体1の画像デ
ータが入力されると、入力手段11は、その入力画像デ
ータをフーリエ変換手段130に入力する。
【0029】これを受けて、フーリエ変換手段130
は、入力手段11の入力する入力画像データの離散的フ
ーリエ変換データを算出するとともに、管理手段12が
基準画像データを管理するときには、その基準画像デー
タの離散的フーリエ変換データを算出する。
【0030】そして、これを受けて、合成データ抽出手
段131は、振幅抑制処理を使って、フーリエ変換手段
130により算出された入力画像データの離散的フーリ
エ変換データと、フーリエ変換手段130により算出さ
れた基準画像データの離散的フーリエ変換データとの合
成データの位相成分のみを求めるか、その合成データの
振幅抑制されたものを求めて、フーリエ変換手段130
を使って、その求めたデータの離散的フーリエ変換デー
タを算出する。
【0031】ここで、管理手段12が基準画像データの
離散的フーリエ変換データや、その離散的フーリエ変換
データの位相成分のみや、その離散的フーリエ変換デー
タの振幅抑制されたものを管理するときには、合成デー
タ抽出手段131は、管理手段12の管理データを使用
して、入力画像データの離散的フーリエ変換データと基
準画像データの離散的フーリエ変換データとの合成デー
タの位相成分のみを求めるか、その合成データの振幅抑
制されたものを求める。また、位相成分のみとされた合
成データの離散的逆フーリエ変換データや、振幅抑制さ
れた合成データの離散的逆フーリエ変換データを計算す
る構成を採ることがあるが、このときには、離散的逆フ
ーリエ変換データを算出する手段が用意され、それを使
って離散的逆フーリエ変換データが算出されることにな
る。
【0032】このようにして、位相成分のみとされた合
成データや、振幅抑制された合成データの離散的フーリ
エ変換データ/離散的逆フーリエ変換データが算出され
ると、マーク位置検出手段132は、その変換データの
持つ実部あるいは振幅の示す相関度に基づいて、物体1
の持つ複数のマーク2の位置を検出し、これを受けて、
特定手段14は、マーク位置検出手段132の検出結果
に従って、物体1の姿勢を特定する。
【0033】ここで、合成データ抽出手段131が、入
力画像データの離散的フーリエ変換データと基準画像デ
ータの離散的フーリエ変換データとの合成データを求め
て、その合成データの離散的フーリエ変換データ/離散
的逆フーリエ変換データを算出する構成を採っても、マ
ーク位置検出手段132は、多少精度は落ちるものの物
体1の持つマーク2の位置を検出できる。
【0034】このように、本発明の姿勢検出装置10
は、本発明者らが特願平8-107244 号で開示したパター
ン照合装置が、照合対象となるパターンによって照合処
理のアルゴリズムを変更する必要がなく、しかも、平行
移動の位置合わせを要求されることなく、2つのパター
ンをそのまま照合することで、2つのパターンに共通に
含まれるパターン要素の位置を検出できるという特徴が
あるという点に着目して、入力される複数のマーク2の
付された物体1の画像データと、そのマーク2と同一形
状を示す照合用マークを持つ基準画像データとを照合対
象として、このパターン照合装置を使って、物体1に付
される複数のマーク2の位置を検出することで、物体1
の姿勢を検出する構成を採ることから、汎用性のある画
像処理に従って、物体1の姿勢を検出できるようにな
る。
【0035】図2中、20は本発明を具備する距離検出
装置であって、マーク2の付された物体1との間の距離
を検出するもの、3は距離検出装置20の備える画像入
力機器であって、マーク2の付された物体1の画像デー
タを検出して距離検出装置20に入力するものである。
【0036】距離検出装置20は、入力手段21と、管
理手段22と、抽出手段23と、検出手段24と、算出
手段25とを備える。この入力手段21は、画像入力機
器3の検出する物体1の画像データを装置内に入力す
る。
【0037】管理手段22は、マーク2と同一形状を示
す照合用マークを持つとともに、その照合用マークが回
転特性を示す場合にはその回転図形を持つ基準画像デー
タを管理したり、その基準画像データの離散的フーリエ
変換データ、あるいは、その離散的フーリエ変換データ
の位相成分のみ、あるいは、その離散的フーリエ変換デ
ータの振幅抑制されたものを管理する。
【0038】ここで、基準画像データについては、前も
って画像入力機器3から入力することで用意したり、フ
ロッピィディスクなどからダウンロードすることで用意
する。また、基準画像データの離散的フーリエ変換デー
タや、その位相成分や、その振幅抑制されたものについ
ては、そのようにして登録される基準画像データに離散
的フーリエ変換を施したり、それから位相成分を抽出し
たり、それを振幅抑制することで用意したり、フロッピ
ィディスクなどからダウンロードすることで用意する。
【0039】抽出手段23は、画像入力機器3の入力す
る入力画像データの持つマーク2の大きさに応じたパタ
ーン輪郭線を抽出するものであって、画像データの離散
的フーリエ変換データを算出するフーリエ変換手段23
0と、振幅抑制処理を使って、入力画像データの離散的
フーリエ変換データと、基準画像データの離散的フーリ
エ変換データとの合成データの位相成分のみを求める
か、その合成データの振幅抑制されたものを求める合成
データ抽出手段231と、入力画像データと基準画像デ
ータとの相関度を検出することで、その相関度の示すパ
ターン輪郭線を抽出する輪郭線抽出手段232とを備え
る。
【0040】検出手段24は、画像入力機器3の入力す
る入力画像データの持つマーク2の大きさを検出する。
算出手段25は、物体1との間の距離を算出する。この
ように構成される本発明の距離検出装置20では、画像
入力機器3よりマーク2の付された物体1の画像データ
が入力されると、入力手段21は、その入力画像データ
をフーリエ変換手段230に入力する。
【0041】これを受けて、フーリエ変換手段230
は、入力手段21の入力する入力画像データの離散的フ
ーリエ変換データを算出するとともに、管理手段22が
基準画像データを管理するときには、その基準画像デー
タの離散的フーリエ変換データを算出する。
【0042】そして、これを受けて、合成データ抽出手
段231は、振幅抑制処理を使って、フーリエ変換手段
230により算出された入力画像データの離散的フーリ
エ変換データと、フーリエ変換手段230により算出さ
れた基準画像データの離散的フーリエ変換データとの合
成データの位相成分のみを求めるか、その合成データの
振幅抑制されたものを求めて、フーリエ変換手段230
を使って、その求めたデータの離散的フーリエ変換デー
タを算出する。
【0043】ここで、管理手段22が基準画像データの
離散的フーリエ変換データや、その離散的フーリエ変換
データの位相成分のみや、その離散的フーリエ変換デー
タの振幅抑制されたものを管理するときには、合成デー
タ抽出手段231は、管理手段22の管理データを使用
して、入力画像データの離散的フーリエ変換データと基
準画像データの離散的フーリエ変換データとの合成デー
タの位相成分のみを求めるか、その合成データの振幅抑
制されたものを求める。また、位相成分のみとされた合
成データの離散的逆フーリエ変換データや、振幅抑制さ
れた合成データの離散的逆フーリエ変換データを計算す
る構成を採ることがあるが、このときには、離散的逆フ
ーリエ変換データを算出する手段が用意され、それを使
って離散的逆フーリエ変換データが算出されることにな
る。
【0044】このようにして、位相成分のみとされた合
成データや、振幅抑制された合成データの離散的フーリ
エ変換データ/離散的逆フーリエ変換データが算出され
ることになるが、実施例で詳述するように、同一形状で
同一姿勢を持つ2つのパターンを照合すると、この変換
データの持つ実部あるいは振幅が、そのパターンの大き
さに応じたパターン輪郭線を示すという特徴があるの
で、輪郭線抽出手段232は、この変換データの持つ実
部あるいは振幅の示すパターン輪郭線を抽出すること
で、画像入力機器3の入力する入力画像データの持つマ
ーク2の大きさに応じたパターン輪郭線を抽出する。
【0045】これを受けて、検出手段24は、抽出手段
23の抽出するパターン輪郭線から、画像入力機器3の
入力する画像データの持つマーク2の大きさを検出し、
これを受けて、算出手段25は、検出手段24の検出す
る大きさと、その大きさの基準値と、その基準値を実現
する物体1との間の距離とから、物体1との間の距離を
算出する。
【0046】ここで、合成データ抽出手段231が、入
力画像データの離散的フーリエ変換データと基準画像デ
ータの離散的フーリエ変換データとの合成データを求め
て、その合成データの離散的フーリエ変換データ/離散
的逆フーリエ変換データを算出する構成を採っても、輪
郭線抽出手段232は、多少精度は落ちるもののパター
ン輪郭線を抽出できる。
【0047】このように、本発明の距離検出装置20
は、本発明者らが特願平8-107244 号で開示したパター
ン照合装置が、照合対象となるパターンによって照合処
理のアルゴリズムを変更する必要がなく、しかも、同一
形状で同一姿勢を持つ2つのパターンを照合すると、そ
のパターンの大きさに応じたパターン輪郭線を抽出する
という特徴があるという点に着目して、入力されるマー
ク2の付された物体1の画像データと、そのマーク2と
同一形状を示す照合用マークを持つ基準画像データとを
照合対象として、このパターン照合装置を使って、パタ
ーン輪郭線を抽出することで入力画像データの持つマー
ク2の大きさを検出して、その検出値と、その検出値の
基準値と、その基準値を実現する物体1との間の距離と
から、物体1との間の距離を算出する構成を採ることか
ら、汎用性のある画像処理に従って、物体1との間の距
離を検出できるようになる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に従って本発明
を詳細に説明する。図3に、本発明を具備する物体計測
装置30の装置構成の一実施例を図示する。
【0049】この本発明の物体計測装置30は、テレビ
カメラ3aと、ディスプレイ及びキー入力機構を持つ入
出力装置4を接続するとともに、CPU31と、ROM
32と、RAM33と、基準画像データの離散的フーリ
エ変換データを格納するハードディスク34と、入出力
装置4との間のインタフェース処理を実行する入出力イ
ンタフェース35と、テレビカメラ3aとの間のインタ
フェース処理を実行するカメラインタフェース36と、
カメラインタフェース36の受け取るアナログ信号の画
像データを例えば256階調のディジタル信号に変換す
るA/Dコンバータ37と、A/Dコンバータ37の出
力する画像データを格納するフレームメモリ38とを備
える。
【0050】図4に、この装置構成を採る本発明の物体
計測装置30に展開されるプログラム構成の一実施例を
図示する。この図に示すように、本発明の物体計測装置
30は、離散的フーリエ変換処理を実行するフーリエ変
換プログラム40と、基準画像データの離散的フーリエ
変換データを算出してハードディスク34に登録する登
録プログラム41と、テレビカメラ3aの読み取る画像
データ(入力画像データ)と、ハードディスク34に登
録される基準画像データの離散的フーリエ変換データと
を使って、物体の姿勢や物体との間の距離を検出する検
出プログラム42とを展開する。
【0051】最初に、本発明の物体計測装置30が実行
する物体の姿勢検出処理について説明する。図5(a)
に示すように、ロール状の物体が搬送ラインを回転しな
がら搬送されていくときに、特定の位置で静止されると
きの物体の姿勢を、この物体計測装置30を使って検出
することを想定する。例えば、物体の側面に製品の型番
が記録されていて、それを読み取るときに、このような
姿勢の検出が要求される。
【0052】この物体の姿勢検出を実現するために、本
発明では、図5(b)に示すように、物体の側面に、大
きさの異なる2つの円形マーク2a,2bを、その2つの
円形マーク2a,2bの中心を結ぶ線上に物体の回転軸が
交差する形で付加する構成を採る。
【0053】テレビカメラ3aは、この円形マーク2
a,2bの付加された物体の側面の画像データを読み取る
ことになる。このとき読み込まれる画像データ(入力画
像データ)は、図6(a)に示すように、そのときの物
体の姿勢に従って、様々な位置に円形マーク2a,2bを
配することになる。
【0054】本発明では、このような入力画像データの
内の1つを基準画像データとして定義する。例えば、図
6(b)に示すようなものを基準画像データとして定義
するのである。
【0055】図7に、登録プログラム41の実行する処
理フローの一実施例、図8及び図9に、検出プログラム
42の実行する処理フローの一実施例を図示する。次
に、これらの処理フローに従って、本発明の物体計測装
置30が実行する物体の姿勢の検出処理について説明す
る。
【0056】オペレータが、テレビカメラ3aの前に円
形マーク2a,2bの付加された物体を静止させて基準画
像データの登録要求を発行すると、登録プログラム41
は、図7の処理フローに示すように、先ず最初に、ステ
ップ1で、テレビカメラ3aの読み取る画像データ(基
準画像データとなる)をディジタル信号に変換してフレ
ームメモリ38に読み込む。
【0057】続いて、ステップ2で、フレームメモリ3
8から基準画像データを読み出す。続いて、ステップ3
で、ステップ2で読み出した基準画像データを処理対象
として指定して、フーリエ変換プログラム40を起動す
ることで、その読み出した基準画像データの離散的フー
リエ変換データを算出する。なお、離散的フーリエ変換
処理については公知であるので、ここではその処理内容
について説明を省略する。
【0058】続いて、ステップ4で、ステップ3で算出
した離散的フーリエ変換データの振幅を例えば“1”に
設定することで、その離散的フーリエ変換データの位相
成分のみを抽出する。
【0059】すなわち、基準画像データf(m,n)に
離散的フーリエ変換を施すことで、「A(u,v)×e
xp〔jθ(u,v)〕」で表されるその離散的フーリ
エ変換データF(u,v)を求めて、その振幅A(u,
v)を強制的に例えば“1”に設定することで、その離
散的フーリエ変換データF(u,v)の位相成分exp
〔jθ(u,v)〕を抽出するのである。
【0060】続いて、ステップ5で、ステップ4で算出
した基準画像データの離散的フーリエ変換データの持つ
位相成分を、ハードディスク34に格納して処理を終了
する。
【0061】このようにして、この登録プログラム41
の処理に従って、ハードディスク34に対して、基準画
像データの離散的フーリエ変換データの持つ位相成分が
登録されることになる。
【0062】ここで、登録プログラム41は、ハードデ
ィスク34に対して、基準画像データを登録する構成を
採ることも可能である。この構成を採るときには、検出
プログラム42が、後述する検出処理の実行時に、その
画像データの離散的フーリエ変換データを算出するとと
もに、その離散的フーリエ変換データの振幅を例えば
“1”に設定する処理を行うことになる。
【0063】また、登録プログラム41は、ハードディ
スク34に対して、基準画像データの離散的フーリエ変
換データを登録する構成を採ることも可能である。この
構成を採るときには、検出プログラム42が、後述する
検出処理の実行時に、その離散的フーリエ変換データの
振幅を例えば“1”に設定する処理を行うことになる。
【0064】一方、搬送ラインに配置されるセンサが、
テレビカメラ3aの前に円形マーク2a,2bの付加され
た物体の静止を検出することで物体の姿勢の検出要求を
発行すると、検出プログラム42は、図8及び図9の処
理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、テ
レビカメラ3aの読み取る画像データ(入力画像デー
タ)をディジタル信号に変換してフレームメモリ38に
読み込む。
【0065】続いて、ステップ2で、フレームメモリ3
8から入力画像データを読み出す。続いて、ステップ3
で、ステップ2で読み出した入力画像データを処理対象
として指定して、フーリエ変換プログラム40を起動す
ることで、その読み出した入力画像データの離散的フー
リエ変換データを算出する。
【0066】続いて、ステップ4で、ステップ3で算出
した離散的フーリエ変換データの振幅を例えば“1”に
設定することで、その離散的フーリエ変換データの位相
成分のみを抽出する。
【0067】すなわち、入力画像データg(m,n)に
離散的フーリエ変換データを施すことで、「B(u,
v)×exp〔jφ(u,v)〕」で表されるその離散
的フーリエ変換データG(u,v)を求めて、その振幅
B(u,v)を強制的に例えば“1”に設定すること
で、その離散的フーリエ変換データG(u,v)の位相
成分exp〔jφ(u,v)〕を抽出するのである。
【0068】続いて、ステップ5で、ハードディスク3
4から、基準画像データの離散的フーリエ変換データの
持つ位相成分を読み出し、続くステップ6で、この読み
出した離散的フーリエ変換データの位相成分と、ステッ
プ4で算出した入力画像データの離散的フーリエ変換デ
ータの持つ位相成分との合成データを算出する。
【0069】すなわち、ハードディスク34に格納され
ている離散的フーリエ変換データの位相成分exp〔j
θ(u,v)〕と、ステップ4で算出した離散的フーリ
エ変換データの位相成分exp〔jφ(u,v)〕との
合成データexp〔j(θ−φ)〕を算出するのであ
る。
【0070】続いて、ステップ7で、ステップ6で算出
した合成データexp〔j(θ−φ)〕を処理対象とし
て指定して、フーリエ変換プログラム40を起動するこ
とで、その合成データexp〔j(θ−φ)〕の離散的
フーリエ変換データを算出する。このとき、合成データ
exp〔j(θ−φ)〕の離散的フーリエ変換データを
算出するのではなくて、離散的逆フーリエ変換データを
算出する構成を採ることも可能である。
【0071】続いて、ステップ8(図9)で、ステップ
7で算出した合成データexp〔j(θ−φ)〕の離散
的フーリエ変換データの振幅を算出する。すなわち、
「α(p,q)+jβ(p,q)」で表されるその離散
的フーリエ変換データの振幅(α2 +β2 1/2 を算出
するのである。このとき、振幅に代えて、実部αを用い
る構成を採ることも可能である。
【0072】続いて、ステップ9で、ステップ8で算出
した振幅(α2 +β2 1/2 の中に含まれる規定の閾値
を超えるものを探し出すことで、入力画像データの持つ
円形マーク2a,2bの画素位置を検出する。
【0073】すなわち、入力画像データの持つ円形マー
ク2aと、基準画像データの持つ円形マーク2aとが高
い相関を示すとともに、入力画像データの持つ円形マー
ク2bと、基準画像データの持つ円形マーク2bとが高
い相関を示すことで、図10に示すように、入力画像デ
ータの持つ円形マーク2a,2bの画素位置で、振幅(α
2 +β2 1/2 がδ関数的に大きな値を示すことにな
る。これから、規定の閾値を超える振幅の画素位置を検
出することで、入力画像データの持つ円形マーク2a,2
bの画素位置を検出するのである。
【0074】ここで、この振幅の評価処理にあたって、
現実には理想的なδ関数にならないことを考慮して、近
傍に位置する振幅の平均値を算出して、その平均値を使
って評価処理を実行することで、入力画像データの持つ
円形マーク2a,2bの画素位置を特定するという構成を
採ることも可能である。
【0075】続いて、ステップ10で、ステップ9で検
出した入力画像データの持つ円形マーク2a,2bの画素
位置から、物体の姿勢を検出して出力する。すなわち、
ステップ9で検出した入力画像データの持つ円形マーク
2a,2bの画素位置から、その円形マーク2a,2bの形
成する直線の水平線(物体の回転軸の移動方向)に対す
る傾きθを算出して、それに従って、物体の姿勢を検出
する。
【0076】このようにして、本発明の物体計測装置3
0は、本発明者らが特願平8-107244 号で開示したパタ
ーン照合アルゴリズムに従って、物体に付される円形マ
ーク2a,2bの位置を検出することで、物体の姿勢を
検出するのである。
【0077】入力画像データの持つ円形マーク2a,2b
の形成する直線の水平線に対する傾きθの求めた方につ
いて補足説明する。ここで、図11に示すように、基準
画像データの持つ円形マークM1,M2が水平線(物体
の回転軸の移動方向)の方向に並んでいるとし、入力画
像データの持つ円形マークI1,I2が水平線から角度
θ傾いているとする。
【0078】図9の処理フローのステップ9で求まる入
力画像データの持つ円形マークI1の画素位置は、具体
的には、図12に示すように、相関エリア上で、相関エ
リアの原点に始点を置いた、円形マークM1から円形マ
ークI1に向かうベクトルの指すピーク点P1の位置と
して求まり、また、円形マークI2の画素位置は、相関
エリアの原点に始点を置いた、円形マークM2から円形
マークI2に向かうベクトルの指すピーク点P2の位置
として求まる。
【0079】ピーク点P1の座標位置(x1,y1)が
求まると、基準画像データの持つ円形マークM1の絶対
座標が分かっているので、この2つの座標を加算するこ
とで、入力画像データの持つ円形マークI1の絶対座標
を得ることができる。また、ピーク点P2の座標位置
(x2,y2)が求まると、基準画像データの持つ円形
マークM2の絶対座標が分かっているので、この2つの
座標を加算することで、入力画像データの持つ円形マー
クI2の絶対座標を得ることができる。
【0080】これから、入力画像データの持つ円形マー
クI1,I2の形成する直線の水平線に対する傾きθを
求めることができる。なお、基準画像データの持つ物体
の回転軸と、入力画像データの持つ物体の回転軸とが一
致する場合には、図13に示すように、いずれか一方の
ピーク点P1,P2の座標から図中に示す角度αが求ま
り、この角度αが傾きθと、 θ+2×α=π の関係にあることで、傾きθが直ちに求められることに
なる。従って、この場合には、基準画像データの円形マ
ークM1,M2の両方がある必要はなく、いずれか一方
があれば足りることになる。
【0081】実施例では、物体に対して、大きさの異な
る2つの円形マークを付加する構成を採ったが、大きさ
が同一で濃度の異なる2つの円形マークを付加する構成
を採ることも可能である。この場合、合成データの離散
的フーリエ変換データの振幅からでは、検出される画素
位置が、どちらの濃度の円形マークのものであるのかを
特定できない。このときには、合成データの離散的フー
リエ変換データの位相成分に着目して、その位相成分の
値に従って各濃度の円形マークの画素位置を特定する構
成を採ることになる。
【0082】また、実施例では、入力画像データの持つ
円形マークの数と、基準画像データの持つ円形マークの
数とを共に2つとする構成を採ったが、基準画像データ
の円形マークが1つであっても、入力画像データの持つ
2つの円形マークとの間にかなり大きな相関を示すこと
から、両者のマークの数は必ずしも同じである必要はな
い。
【0083】また、実施例では、入力画像データの持つ
円形マークと、基準画像データの持つ円形マークとが同
じ大きさのものを用いる構成を採ったが、異なる大きさ
であってもかなり大きな相関を示すことから、両者のマ
ークの大きさは必ずしも同じである必要はない。
【0084】また、実施例では、物体に対して、2つの
円形マークを付加する構成を採ったが、姿勢の検出が可
能になるならば、マークの個数は2つに限られるもので
はないことは言うまでもない。
【0085】また、実施例では、物体に対して、円形マ
ークを付加する構成を採ったが、円形マークを付加する
のではなくて、三角形などのような回転により形を変え
る図形のマークを付加する構成を採ることも可能であ
る。このときには、入力画像データの持つマークの姿勢
が、基準画像データの持つマークの姿勢と合わなくなる
ことで、高い相関を示さないことが起こるので、基準画
像データに、その図形の回転図形をいくつも展開してお
く構成を採ることになる。
【0086】また、実施例では、基準画像データを読み
取るときに、入力画像データの読み取り位置で基準画像
データを読み取ることで、入力画像データの中心の指す
画像位置と、基準画像データの中心の指す画像位置とを
一致させる構成を採ったが、本発明者らが特願平8-107
244 号で開示したパターン照合アルゴリズムは、平行移
動の位置合わせを要求されることがないことから、この
ような構成を採る必要はない。
【0087】実施例に示したものはあくまで一例であっ
て、要するに、基準画像データと入力画像データとの間
に相関が成立して、その相関に基づくピークが検出でき
れば、基準画像データとそのピークとの間の関係から入
力画像データの持つマークの位置が検出でき、これによ
り物体の姿勢が検出可能になるのである。従って、入力
画像データの持つマークとの間に相関を持つ基準画像デ
ータであれば、基準画像データとしてどのようなものを
用いてもよいのである。
【0088】更に、実施例では、入力画像データの離散
的フーリエ変換データと基準画像データの離散的フーリ
エ変換データとの合成データの位相成分のみを抽出し
て、その位相成分の離散的フーリエ変換データの持つ振
幅に従って物体に付される円形マーク(上述したことか
ら分かるように円形マークである必要はない)の画素位
置を求める構成を採ったが、多少精度は落ちるものの、
振幅抑制処理を行わずに、その合成データの離散的フー
リエ変換データの持つ振幅に従って円形マークの画素位
置を求めるという構成を採ることも可能である。
【0089】本発明の物体計測装置30は、本発明者ら
が特願平8-107244 号で開示したパターン照合アルゴリ
ズムに従って、物体に付される円形マーク2a,2bの位
置を検出することで、物体の姿勢を検出する構成を採る
ものであるが、このパターン照合アルゴリズムは、照合
対象となるパターンによって照合処理のアルゴリズムを
変更する必要がないという特徴がある。
【0090】これから、本発明の物体計測装置30は、
物体の姿勢を検出した後で、その検出結果を使って、物
体に記録される型番の認識処理を行うというような従来
の姿勢検出装置では全く実現不可能な処理を行うことが
できる。
【0091】例えば、図14に示すように、上述の円形
マーク2a,2bに対応付けて、物体に型番などが記録さ
れている場合に、ハードディスク34に対して、型番に
記録される可能性のある記号を別々に持つ複数の照合用
画像データを登録しておいて、入力画像データの持つ円
形マーク2a,2bを使って物体の姿勢を検出すると、入
力画像データをその検出値に従って回転することで正規
の姿勢に正規化してから、入力画像データとそれらの照
合用画像データとを順次照合することで、型番の認識処
理を行うことができるのである。
【0092】次に、本発明の物体計測装置30が実行す
る物体との間の距離検出処理について説明する。図15
(a)に示すように、箱形状の物体が搬送ラインを搬送
されていくときに、特定の位置と物体との間の距離を、
この物体計測装置30を使って検出することを想定す
る。
【0093】この物体との間の距離検出を実現するため
に、本発明では、図15(b)に示すように、物体の側
面に、例えば、1つの円形マーク2cを付加する構成を
採る。
【0094】テレビカメラ3aは、この円形マーク2c
の付加された物体の側面の画像データを読み取ることに
なる。このとき読み込まれる画像データ(入力画像デー
タ)は、図16(a)に示すように、物体との間の距離
が規定の基準値である場合には、規定の直径値pの円を
持つことになる。
【0095】このとき、本発明では、図16(b)に示
すように、直径値qの円を持つ画像データを基準画像デ
ータとして定義する。登録プログラム41は、図7に示
した処理フローに従って、この基準画像データを生成す
る画像データをテレビカメラ3aから読み取って、その
離散的フーリエ変換データを算出し、その離散的フーリ
エ変換データの振幅を例えば“1”に設定することで、
その離散的フーリエ変換データの位相成分のみを抽出し
て、それをハードディスク34に登録する処理を実行す
る。
【0096】なお、本発明者らが特願平8-107244 号で
開示したパターン照合アルゴリズムは、平行移動の位置
合わせを要求されることがないことから、入力画像デー
タの持つ円の位置と、基準画像データの持つ円の位置と
が一致する必要はない。
【0097】図17及び図18に、検出プログラム42
が物体との間の距離を検出するために実行する処理フロ
ーの一実施例を図示する。次に、これらの処理フローに
従って、本発明の物体計測装置30が実行する物体との
間の距離検出処理について説明する。
【0098】搬送ラインに配置されるセンサが、テレビ
カメラ3aの前に円形マーク2cの付加された物体の静
止を検出することで物体との間の距離検出要求を発行す
ると、検出プログラム42は、図17及び図18の処理
フローに従って、先ず最初に、ステップ1で、テレビカ
メラ3aの読み取る画像データ(入力画像データ)をデ
ィジタル信号に変換してフレームメモリ38に読み込
む。
【0099】続いて、ステップ2で、フレームメモリ3
8から入力画像データを読み出す。続いて、ステップ3
で、ステップ2で読み出した入力画像データを処理対象
として指定して、フーリエ変換プログラム40を起動す
ることで、その読み出した入力画像データの離散的フー
リエ変換データを算出する。
【0100】続いて、ステップ4で、ステップ3で算出
した離散的フーリエ変換データの振幅を例えば“1”に
設定することで、その離散的フーリエ変換データの位相
成分のみを抽出する。
【0101】すなわち、入力画像データg(m,n)に
離散的フーリエ変換データを施すことで、「B(u,
v)×exp〔jφ(u,v)〕」で表されるその離散
的フーリエ変換データG(u,v)を求めて、その振幅
B(u,v)を強制的に例えば“1”に設定すること
で、その離散的フーリエ変換データG(u,v)の位相
成分exp〔jφ(u,v)〕を抽出するのである。
【0102】続いて、ステップ5で、ハードディスク3
4から、基準画像データの離散的フーリエ変換データの
持つ位相成分を読み出し、続くステップ6で、この読み
出した離散的フーリエ変換データの位相成分と、ステッ
プ4で算出した入力画像データの離散的フーリエ変換デ
ータの持つ位相成分との合成データを算出する。
【0103】すなわち、ハードディスク34に格納され
ている離散的フーリエ変換データの位相成分exp〔j
θ(u,v)〕と、ステップ4で算出した離散的フーリ
エ変換データの位相成分exp〔jφ(u,v)〕との
合成データexp〔j(θ−φ)〕を算出するのであ
る。
【0104】続いて、ステップ7で、ステップ6で算出
した合成データexp〔j(θ−φ)〕を処理対象とし
て指定して、フーリエ変換プログラム40を起動するこ
とで、その合成データexp〔j(θ−φ)〕の離散的
フーリエ変換データを算出する。このとき、合成データ
exp〔j(θ−φ)〕の離散的フーリエ変換データを
算出するのではなくて、離散的逆フーリエ変換データを
算出する構成を採ることも可能である。
【0105】続いて、ステップ8(図18)で、ステッ
プ7で算出した合成データexp〔j(θ−φ)〕の離
散的フーリエ変換データの振幅を算出する。すなわち、
「α(p,q)+jβ(p,q)」で表されるその離散
的フーリエ変換データの振幅(α2 +β2 1/2 を算出
するのである。このとき、振幅に代えて、実部αを用い
る構成を採ることも可能である。
【0106】続いて、ステップ9で、ステップ8で算出
した振幅(α2 +β2 1/2 の中に含まれる規定の閾値
を超えるものを探し出すことで、パターン輪郭線を抽出
する。
【0107】本発明者が行った実験によると、図16
(a)に示した直径値pの円を持つ入力画像データと、
図16(b)に示した直径値qの円を持つ基準画像デー
タとを照合対象として、ステップ1ないしステップ9の
処理を行って振幅(α2 +β21/2 を求め、その振幅
(α2 +β2 1/2 の中に含まれる規定の閾値を超える
ものを抽出すると、図19に示すように、直径値(p−
q)を持つ円のパターン輪郭線と、直径値(p+q)を
持つ円のパターン輪郭線とが抽出できることが分かっ
た。
【0108】図20に、この実験で得られた画像データ
(この図は、CRTのハードコピーである)の一例を図
示する。ここで、図中に示すが円を持つ基準画像デー
タ、がこの基準画像データの離散的フーリエ変換デー
タF(u,v)の振幅A(u,v)、がこの基準画像
データの離散的フーリエ変換データの位相成分exp
〔jθ(u,v)〕、が円を持つ入力画像データ、
がこの入力画像データの離散的フーリエ変換データG
(u,v)の振幅B(u,v)、がこの入力画像デー
タの離散的フーリエ変換データの位相成分exp〔jφ
(u,v)〕、が合成データの位相成分exp〔j
(θ−φ)〕、が位相成分exp〔j(θ−φ)〕の
離散的フーリエ変換データ(α+jβ)の振幅、がこ
の離散的フーリエ変換データ(α+jβ)の位相成分で
ある。
【0109】このことから、ステップ9で抽出したパタ
ーン輪郭線の直径値の平均値を算出すると、入力画像デ
ータの持つ円の直径値が直ちに算出できることになる。
これから、ステップ9で、この2つの円のパターン輪郭
線を抽出すると、続いて、ステップ10で、この2つの
円のパターン輪郭線の直径を求めてから、その平均値を
算出することで入力画像データの持つ円の直径値を求め
る。ここで、この2つの円のパターン輪郭線の直径は、
例えば、図21に示すように、この抽出されたパターン
輪郭線を走査して最大値を求めることなどにより行う。
【0110】続いて、ステップ11で、ステップ10で
算出した入力画像データの持つ円の直径値と、その直径
値の基準値と、その基準の直径値を実現する物体との間
の距離値とから、物体との間の距離を算出して処理を終
了する。
【0111】この算出処理は、入力画像データの持つ円
の直径値の基準値をW1 、入力画像データの持つ円の直
径値をW2 、その基準の直径値を実現する距離値をL1
とするならば、入力画像データの持つ円の直径値がW2
であるときの物体との間の距離L2 を、 L2 =L1 ×W1 /W2 に従って算出することで行う。
【0112】この算出式は、図22に示すように、テレ
ビカメラ3aの撮像位置と、テレビカメラ3aのレンズ
と、円形マーク2aとの間に成立するレンズの関係式に
より求まるものであって、物体が基準の距離値L1 から
近づくに従って、入力画像データの持つ円の直径値W2
が大きくなることを利用して、物体との間の距離L2
求めるものである。
【0113】このようにして、本発明の物体計測装置3
0は、本発明者らが特願平8-107244 号で開示したパタ
ーン照合アルゴリズムに従って、テレビカメラ3aの読
み取る物体に付される円形マーク2cの大きさを直接を
検出することで、物体との間の距離を検出するのであ
る。
【0114】実施例では、物体に対して、円形マークを
付加する構成を採ったが、円形マークを付加するのでは
なくて、三角形などのような回転により形を変える図形
のマークを付加する構成を採ることも可能である。この
ときには、入力画像データの持つマークの姿勢が、基準
画像データの持つマークの姿勢と合わなくなることで、
高い相関を示さないことが起こるので、基準画像データ
に、その図形の回転図形をいくつも展開しておく構成を
採ることになる。
【0115】円形マーク以外のマークを付加する場合に
は、入力画像データの持つそのマークの辺の長さと、そ
の辺の長さの基準値と、その基準値を実現する物体との
間の距離値を使って、物体との間の距離を算出すること
になる。例えば、三角形のマークを付加するときには、
図23に示すように、三角形の頂点位置で相関が大きく
なることで振幅が大きくなることから、その大きな振幅
を持つ同士の長さを算出することで、入力画像データの
持つそのマークの辺の長さを求めて、その辺の長さの基
準値と、その基準値を実現する物体との間の距離値を使
って、物体との間の距離を算出するのである。
【0116】また、実施例では、入力画像データの離散
的フーリエ変換データと基準画像データの離散的フーリ
エ変換データとの合成データの位相成分のみを抽出し
て、その位相成分の離散的フーリエ変換データの持つ振
幅に従ってパターン輪郭線を抽出する構成を採ったが、
多少精度は落ちるものの、振幅抑制処理を行わずに、そ
の合成データの離散的フーリエ変換データの持つ振幅に
従ってパターン輪郭線を抽出するという構成を採ること
も可能である。
【0117】本発明の物体計測装置30は、本発明者ら
が特願平8-107244 号で開示したパターン照合アルゴリ
ズムに従って、テレビカメラ3aの読み取る物体に付さ
れる円形マーク2cの大きさを直接を検出することで、
物体との間の距離を検出するものであるが、このパター
ン照合アルゴリズムは、照合対象となるパターンによっ
て照合処理のアルゴリズムを変更する必要がないという
特徴がある。
【0118】これから、本発明の物体計測装置30は、
物体との間の距離値を検出した後で、その検出結果を使
って、物体に記録される型番の認識処理を行うというよ
うな従来の姿勢検出装置では全く実現不可能な処理を行
うことができる。
【0119】例えば、物体に型番などが記録されている
場合に、ハードディスク34に対して、型番に記録され
る可能性のある記号を別々に持つ複数の照合用画像デー
タを登録しておいて、入力画像データの持つ円形マーク
2cを使って物体との間の距離を検出すると、入力画像
データをその検出値に従って拡大縮小することで型番の
大きさを正規化させてから、入力画像データとそれらの
照合用画像データとを順次照合することで、型番の認識
処理を行うことが実行できるのである。
【0120】図示実施例に従って本発明を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施
例では、ハードディスク34の登録データについても自
装置で生成する構成を採ったが、別の場所で作成される
ものをフロッピィディスクなどを使って入手して、それ
をハードディスク34にダウンロードしていく構成を採
ってもよい。
【0121】また、実施例では、離散的フーリエ変換デ
ータの振幅を例えば“1”に設定するという振幅抑制処
理を用いる構成を採ったが、平方根演算やLOG演算な
どにより振幅抑制を行って、そのようにして得られる合
成データに対して離散的フーリエ変換や離散的逆フーリ
エ変換データを施していくという方法を採ってもよい。
【0122】このときには、その合成データに振幅成分
が残ることになるが、振幅抑制されていることにより、
位相成分のみを処理する場合とほとんど同程度の検出処
理を実行できることになる。
【0123】また、実施例では、離散的フーリエ変換デ
ータに対して振幅抑制処理を施してから合成データを求
めるという方法を採ったが、合成データを求めてから振
幅抑制処理を施してもよいのである。
【0124】また、実施例では、マークとして2次元の
ものを用いたが、1次元のマークに対してもそのまま適
用できるとともに、3次元以上のマークを定義する場合
にも、そのまま適用できることは言うまでもない。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の姿勢検出
装置は、本発明者らが特願平8-107244 号で開示したパ
ターン照合装置が、照合対象となるパターンによって照
合処理のアルゴリズムを変更する必要がなく、しかも、
平行移動の位置合わせを要求されることなく、2つのパ
ターンをそのまま照合することで、2つのパターンに共
通に含まれるパターン要素の位置を検出できるという特
徴があるという点に着目して、入力される複数のマーク
の付された物体の画像データと、そのマークと同一形状
を示す照合用マークを持つ基準画像データとを照合対象
として、このパターン照合装置を使って、物体に付され
る複数のマークの位置を検出することで、物体の姿勢を
検出する構成を採ることから、汎用性のある画像処理に
従って、物体の姿勢を検出できるようになる。
【0126】なお、この汎用性のある画像処理を用いる
ことから、本発明の姿勢検出装置は、その他の検出機能
を併せ持つことが可能であるが、そのような別の検出機
能と組み合わせることを条件とするものでないことは言
うまでもない。
【0127】そして、本発明の距離検出装置は、本発明
者らが特願平8-107244 号で開示したパターン照合装置
が、照合対象となるパターンによって照合処理のアルゴ
リズムを変更する必要がなく、しかも、同一形状で同一
姿勢を持つ2つのパターンを照合すると、そのパターン
の大きさに応じたパターン輪郭線を抽出できるという特
徴があるという点に着目して、入力されるマークの付さ
れた物体の画像データと、そのマークと同一形状を示す
照合用マークを持つ基準画像データとを照合対象とし
て、このパターン照合装置を使って、パターン輪郭線を
抽出することで入力画像データの持つマークの大きさを
検出して、その検出値と、その検出値の基準値と、その
基準値を実現する物体との間の距離とから、物体との間
の距離を算出する構成を採ることから、汎用性のある画
像処理に従って、物体との間の距離を検出できるように
なる。
【0128】なお、この汎用性のある画像処理を用いる
ことから、本発明の距離検出装置は、その他の検出機能
を併せ持つことが可能であるが、そのような別の検出機
能と組み合わせることを条件とするものでないことは言
うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の原理構成図である。
【図3】本発明の装置構成の一実施例である。
【図4】本発明のプログラム構成の一実施例である。
【図5】検出対象となる物体の説明図である。
【図6】基準画像データの説明図である。
【図7】登録プログラムの実行する処理フローの一実施
例である。
【図8】検出プログラムの実行する処理フローの一実施
例である。
【図9】検出プログラムの実行する処理フローの一実施
例である。
【図10】検出プログラムの実行処理の説明図である。
【図11】基準画像データ/入力画像データの説明図で
ある。
【図12】相関ピークの説明図である。
【図13】相関ピークの説明図である。
【図14】物体に記録される型番の説明図である。
【図15】検出対象となる物体の説明図である。
【図16】基準画像データの説明図である。
【図17】検出プログラムの実行する処理フローの一実
施例である。
【図18】検出プログラムの実行する処理フローの一実
施例である。
【図19】照合処理により得られるパターン輪郭線の説
明図である。
【図20】本発明者が行った実験で得られた中間調画像
の説明図である。
【図21】パターン輪郭線の直径値の検出処理の説明図
である。
【図22】物体との間の距離値の算出処理の説明図であ
る。
【図23】三角形マークを用いるときの処理説明図であ
る。
【図24】本発明者らが開示した発明の説明図である。
【図25】本発明者らが開示した発明で導出される中間
調画像の説明図である。
【符号の説明】
1 物体 2 マーク 3 画像入力機器 10 姿勢検出装置 11 入力手段 12 管理手段 13 検出手段 14 特定手段 130 フーリエ変換手段 131 合成データ抽出手段 132 マーク位置検出手段 20 距離検出装置 21 入力手段 22 管理手段 23 抽出手段 24 検出手段 25 算出手段 230 フーリエ変換手段 231 合成データ抽出手段 232 輪郭線抽出手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のマークの付された物体の姿勢を検
    出する姿勢検出装置であって、 上記マークと同一形状を示す1つ又は複数の照合用マー
    クを持つとともに、該照合用マークが回転特性を示す場
    合にはその回転図形を持つ基準画像データを管理する管
    理手段と、 画像入力機器の入力する上記物体の画像データの離散的
    フーリエ変換データと、上記管理手段の管理する基準画
    像データの離散的フーリエ変換データとを算出し、振幅
    抑制処理を使って、この2つの離散的フーリエ変換デー
    タの合成データの位相成分のみを求めるか、該合成デー
    タの振幅抑制されたものを求めて、その求めたデータの
    離散的フーリエ変換データあるいは離散的逆フーリエ変
    換データの示す相関度に基づいて、上記物体の持つマー
    クの位置を検出する検出手段と、上記検出手段の検出す
    るマーク位置から、上記物体の姿勢を特定する特定手段
    とを備えることを、 特徴とする姿勢検出装置。
  2. 【請求項2】 複数のマークの付された物体の姿勢を検
    出する姿勢検出装置であって、 上記マークと同一形状を示す1つ又は複数の照合用マー
    クを持つとともに、該照合用マークが回転特性を示す場
    合にはその回転図形を持つ基準画像データの離散的フー
    リエ変換データ、あるいは、該離散的フーリエ変換デー
    タの位相成分のみ、あるいは、該離散的フーリエ変換デ
    ータの振幅抑制されたものを管理する管理手段と、 画像入力機器の入力する上記物体の画像データの離散的
    フーリエ変換データを算出し、該離散的フーリエ変換デ
    ータと上記管理手段の管理データとを処理対象として、
    振幅抑制処理を使って、該離散的フーリエ変換データと
    上記基準画像データの離散的フーリエ変換データとの合
    成データの位相成分のみを求めるか、該合成データの振
    幅抑制されたものを求めて、その求めたデータの離散的
    フーリエ変換データあるいは離散的逆フーリエ変換デー
    タの示す相関度に基づいて、上記物体の持つマークの位
    置を検出する検出手段と、 上記検出手段の検出するマーク位置から、上記物体の姿
    勢を特定する特定手段とを備えることを、 特徴とする姿勢検出装置。
  3. 【請求項3】 複数のマークの付された物体の姿勢を検
    出する姿勢検出装置であって、 上記マークと同一形状を示す1つ又は複数の照合用マー
    クを持つとともに、該照合用マークが回転特性を示す場
    合にはその回転図形を持つ基準画像データを管理する管
    理手段と、 画像入力機器の入力する上記物体の画像データの離散的
    フーリエ変換データと、上記管理手段の管理する基準画
    像データの離散的フーリエ変換データとを算出し、この
    2つの離散的フーリエ変換データの合成データを求め
    て、該合成データの離散的フーリエ変換データあるいは
    離散的逆フーリエ変換データの示す相関度に基づいて、
    上記物体の持つマークの位置を検出する検出手段と、 上記検出手段の検出するマーク位置から、上記物体の姿
    勢を特定する特定手段とを備えることを、 特徴とする姿勢検出装置。
  4. 【請求項4】 複数のマークの付された物体の姿勢を検
    出する姿勢検出装置であって、 上記マークと同一形状を示す1つ又は複数の照合用マー
    クを持つとともに、該照合用マークが回転特性を示す場
    合にはその回転図形を持つ基準画像データの離散的フー
    リエ変換データを管理する管理手段と、 画像入力機器の入力する上記物体の画像データの離散的
    フーリエ変換データを算出し、該離散的フーリエ変換デ
    ータと上記管理手段の管理する離散的フーリエ変換デー
    タとの合成データを求めて、該合成データの離散的フー
    リエ変換データあるいは離散的逆フーリエ変換データの
    示す相関度に基づいて、上記物体の持つマークの位置を
    検出する検出手段と、 上記検出手段の検出するマーク位置から、上記物体の姿
    勢を特定する特定手段とを備えることを、 特徴とする姿勢検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の姿勢検出
    装置において、 基準画像データの持つ照合用マークが、物体に付される
    マークに合わせて、大きさの異なる2つの円形マークで
    あるように構成されることを、 特徴とする姿勢検出装置。
  6. 【請求項6】 マークの付された物体との間の距離を検
    出する距離検出装置であって、 上記マークと同一形状を示す照合用マークを持つととも
    に、該照合用マークが回転特性を示す場合にはその回転
    図形を持つ基準画像データを管理する管理手段と、 画像入力機器の入力する上記物体の画像データの離散的
    フーリエ変換データと、上記管理手段の管理する基準画
    像データの離散的フーリエ変換データとを算出し、振幅
    抑制処理を使って、この2つの離散的フーリエ変換デー
    タの合成データの位相成分のみを求めるか、該合成デー
    タの振幅抑制されたものを求めて、その求めたデータの
    離散的フーリエ変換データあるいは離散的逆フーリエ変
    換データの持つ実部又は振幅の示すパターン輪郭線を抽
    出する抽出手段と、 上記抽出手段の抽出するパターン輪郭線から、画像入力
    機器の入力する上記マークの大きさを検出する検出手段
    と、 上記検出手段の検出する大きさと、その大きさの基準値
    と、該基準値を実現する上記物体との間の距離とから、
    上記物体との間の距離を算出する算出手段とを備えるこ
    とを、 特徴とする距離検出装置。
  7. 【請求項7】 マークの付された物体との間の距離を検
    出する距離検出装置であって、 上記マークと同一形状を示す照合用マークを持つととも
    に、該照合用マークが回転特性を示す場合にはその回転
    図形を持つ基準画像データの離散的フーリエ変換デー
    タ、あるいは、該離散的フーリエ変換データの位相成分
    のみ、あるいは、該離散的フーリエ変換データの振幅抑
    制されたものを管理する管理手段と、 画像入力機器の入力する上記物体の画像データの離散的
    フーリエ変換データを算出し、該離散的フーリエ変換デ
    ータと上記管理手段の管理データとを処理対象として、
    振幅抑制処理を使って、該離散的フーリエ変換データと
    上記基準画像データの離散的フーリエ変換データとの合
    成データの位相成分のみを求めるか、該合成データの振
    幅抑制されたものを求めて、その求めたデータの離散的
    フーリエ変換データあるいは離散的逆フーリエ変換デー
    タの持つ実部又は振幅の示すパターン輪郭線を抽出する
    抽出手段と、 上記抽出手段の抽出するパターン輪郭線から、画像入力
    機器の入力する上記マークの大きさを検出する検出手段
    と、 上記検出手段の検出する大きさと、その大きさの基準値
    と、該基準値を実現する上記物体との間の距離とから、
    上記物体との間の距離を算出する算出手段とを備えるこ
    とを、 特徴とする距離検出装置。
  8. 【請求項8】 マークの付された物体との間の距離を検
    出する距離検出装置であって、 上記マークと同一形状を示す照合用マークを持つととも
    に、該照合用マークが回転特性を示す場合にはその回転
    図形を持つ基準画像データを管理する管理手段と、 画像入力機器の入力する上記物体の画像データの離散的
    フーリエ変換データと、上記管理手段の管理する基準画
    像データの離散的フーリエ変換データとを算出し、この
    2つの離散的フーリエ変換データの合成データを求め
    て、該合成データの離散的フーリエ変換データあるいは
    離散的逆フーリエ変換データの持つ実部又は振幅の示す
    パターン輪郭線を抽出する抽出手段と、 上記抽出手段の抽出するパターン輪郭線から、画像入力
    機器の入力する上記マークの大きさを検出する検出手段
    と、 上記検出手段の検出する大きさと、その大きさの基準値
    と、該基準値を実現する上記物体との間の距離とから、
    上記物体との間の距離を算出する算出手段とを備えるこ
    とを、 特徴とする距離検出装置。
  9. 【請求項9】 マークの付された物体との間の距離を検
    出する距離検出装置であって、 上記マークと同一形状を示す照合用マークを持つととも
    に、該照合用マークが回転特性を示す場合にはその回転
    図形を持つ基準画像データの離散的フーリエ変換データ
    を管理する管理手段と、 画像入力機器の入力する上記物体の画像データの離散的
    フーリエ変換データを算出し、該離散的フーリエ変換デ
    ータと上記管理手段の管理する離散的フーリエ変換デー
    タとの合成データを求めて、該合成データの離散的フー
    リエ変換データあるいは離散的逆フーリエ変換データの
    持つ実部又は振幅の示すパターン輪郭線を抽出する抽出
    手段と、 上記抽出手段の抽出するパターン輪郭線から、画像入力
    機器の入力する上記マークの大きさを検出する検出手段
    と、 上記検出手段の検出する大きさと、その大きさの基準値
    と、該基準値を実現する上記物体との間の距離とから、
    上記物体との間の距離を算出する算出手段とを備えるこ
    とを、 特徴とする距離検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項6、7、8又は9記載の距離検
    出装置において、 基準画像データの持つ照合用マークが、物体に付される
    マークに合わせて、円形マークであるように構成される
    ことを、 特徴とする距離検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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