JPH10186998A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH10186998A JPH10186998A JP8350767A JP35076796A JPH10186998A JP H10186998 A JPH10186998 A JP H10186998A JP 8350767 A JP8350767 A JP 8350767A JP 35076796 A JP35076796 A JP 35076796A JP H10186998 A JPH10186998 A JP H10186998A
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- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 中間転写体を用いた電子写真方式の画像形成
装置において、転写同時クリーニングプロセスを確実に
すること。 【解決手段】 ICLローラ2によって、二次転写残ト
ナーをプラスに帯電させる。この場合、中間転写体1も
ある程度プラスに帯電されてしまう。そのため、除電ロ
ーラ3によって中間転写体1を除電し、中間転写体1の
電位を一次転写電圧(プラス電位)にまで戻す。従っ
て、一次転写ニップ部においては、二次転写残トナーは
プラスに帯電しているため、感光ドラム4に移る。そし
て、最終的にはクリーニング装置44によって回収され
る。なお、感光ドラム4上において画像を形成している
トナーはマイナスに帯電されている。従って、このトナ
ーは、一次転写ニップにおいて、プラスに帯電された中
間転写体1に転写される。
装置において、転写同時クリーニングプロセスを確実に
すること。 【解決手段】 ICLローラ2によって、二次転写残ト
ナーをプラスに帯電させる。この場合、中間転写体1も
ある程度プラスに帯電されてしまう。そのため、除電ロ
ーラ3によって中間転写体1を除電し、中間転写体1の
電位を一次転写電圧(プラス電位)にまで戻す。従っ
て、一次転写ニップ部においては、二次転写残トナーは
プラスに帯電しているため、感光ドラム4に移る。そし
て、最終的にはクリーニング装置44によって回収され
る。なお、感光ドラム4上において画像を形成している
トナーはマイナスに帯電されている。従って、このトナ
ーは、一次転写ニップにおいて、プラスに帯電された中
間転写体1に転写される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中間転写体を用いた
画像形成装置に関する。
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報化の進展につれて文書、画像をカラ
ーで出力するニーズが広がっており、各種方式のプリン
タが開発・販売されている。カラー画像形成方式として
は、昇華型、熱転写型、インクジェット方式、電子写真
方式等がある。このうち、高速に画像を形成するために
は、電子写真方式が最も優れているといわれている。
ーで出力するニーズが広がっており、各種方式のプリン
タが開発・販売されている。カラー画像形成方式として
は、昇華型、熱転写型、インクジェット方式、電子写真
方式等がある。このうち、高速に画像を形成するために
は、電子写真方式が最も優れているといわれている。
【0003】近年、この電子写真方式の中でも中間転写
方式は、転写材を選ばない、カラーレジストレーション
に優れている、といった優れた特徴からその主流を占め
つつある。
方式は、転写材を選ばない、カラーレジストレーション
に優れている、といった優れた特徴からその主流を占め
つつある。
【0004】中間転写方式の電子写真装置では、感光ド
ラム上に形成されたイエロー、マゼンダ、シアン、場合
によってはブラックの各単色画像を、それぞれドラム状
(あるいは、ベルト状)の中間転写体上において重ね合
わせ、最後に一括してフルカラー画像を転写材に転写す
る。この方式は、転写ドラムに紙を巻きつける必要がな
いため、封筒や厚紙に対応することができ汎用性が高
い。また、紙の厚みによってカラーレジストレーション
が変化することがないため、形成される画像の質が高い
という特徴がある。
ラム上に形成されたイエロー、マゼンダ、シアン、場合
によってはブラックの各単色画像を、それぞれドラム状
(あるいは、ベルト状)の中間転写体上において重ね合
わせ、最後に一括してフルカラー画像を転写材に転写す
る。この方式は、転写ドラムに紙を巻きつける必要がな
いため、封筒や厚紙に対応することができ汎用性が高
い。また、紙の厚みによってカラーレジストレーション
が変化することがないため、形成される画像の質が高い
という特徴がある。
【0005】中間転写体を用いた場合、転写材に転写さ
れなかったいわゆる二次転写残トナーを、次の画像形成
に備えて除去する必要がある。二次転写残トナーの除去
方法としては、一般的には、二次転写後、一次転写前に
ファーブラシやクリーニングブレードを設け、これによ
って二次転写残トナーをかきとる手法が用いられてい
る。しかし、この手法は、クリーニングブレード等によ
って中間転写体を力学的に摺擦するため、中間転写体の
表面の劣化、トナーの融着等といった問題が発生しやす
い。また、構成が複雑になったり、クリーニングしたト
ナーを溜めておく容器が別途必要である等の問題もあっ
た。
れなかったいわゆる二次転写残トナーを、次の画像形成
に備えて除去する必要がある。二次転写残トナーの除去
方法としては、一般的には、二次転写後、一次転写前に
ファーブラシやクリーニングブレードを設け、これによ
って二次転写残トナーをかきとる手法が用いられてい
る。しかし、この手法は、クリーニングブレード等によ
って中間転写体を力学的に摺擦するため、中間転写体の
表面の劣化、トナーの融着等といった問題が発生しやす
い。また、構成が複雑になったり、クリーニングしたト
ナーを溜めておく容器が別途必要である等の問題もあっ
た。
【0006】このような問題点を解決するために、転写
同時クリーニング方式が研究されている。この転写同時
クリーニング方式とは、二次転写残トナーを帯電ローラ
によってプラスに帯電させておくことで、一次転写ニッ
プに於て感光ドラムに回収し、同時に一次転写も行うと
いう方式である。一次転写ニップでは、感光ドラム上に
存在するトナーはマイナスに帯電されているため、該ト
ナーには中間転写体に向かう力が作用する。一方、二次
転写残トナーはプラスに帯電しているため、該二次転写
残トナーには感光ドラム4に戻る力が作用する。従っ
て、転写同時クリーニングプロセスが可能になる。
同時クリーニング方式が研究されている。この転写同時
クリーニング方式とは、二次転写残トナーを帯電ローラ
によってプラスに帯電させておくことで、一次転写ニッ
プに於て感光ドラムに回収し、同時に一次転写も行うと
いう方式である。一次転写ニップでは、感光ドラム上に
存在するトナーはマイナスに帯電されているため、該ト
ナーには中間転写体に向かう力が作用する。一方、二次
転写残トナーはプラスに帯電しているため、該二次転写
残トナーには感光ドラム4に戻る力が作用する。従っ
て、転写同時クリーニングプロセスが可能になる。
【0007】この方式では二次転写残トナーは感光ドラ
ムを経て、感光ドラムのクリーニングユニットに回収さ
れるため、廃トナー容器が余分に必要ない。また、中間
転写体をブラシ等で摺擦しないため、中間転写体の寿命
が長い。さらには、スループットが低下しない等の利点
がある。以下に於ては、このような方式を”ICL方
式”、もしくは、”ICL”と称する。また、二次転写
残トナーの帯電手段を”ICL”手段と、ICL手段に
帯電ローラを持ちいた場合にはこれを”ICLローラ”
と称する。
ムを経て、感光ドラムのクリーニングユニットに回収さ
れるため、廃トナー容器が余分に必要ない。また、中間
転写体をブラシ等で摺擦しないため、中間転写体の寿命
が長い。さらには、スループットが低下しない等の利点
がある。以下に於ては、このような方式を”ICL方
式”、もしくは、”ICL”と称する。また、二次転写
残トナーの帯電手段を”ICL”手段と、ICL手段に
帯電ローラを持ちいた場合にはこれを”ICLローラ”
と称する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した転写同時クリ
ーニングプロセスには以下のような問題があった。
ーニングプロセスには以下のような問題があった。
【0009】中間転写体とトナーとの間には鏡映力やフ
ァンデルワールス力が存在するため、静電転写方式では
転写効率を100%にすることは困難であり、転写残ト
ナーがでることは避けられなかった。また、二次転写残
トナーは一般的には転写電流によって反転されたプラス
電荷を持つことが普通である。しかし、転写電流が低い
時、また、転写材の抵抗値が低い時には、マイナス電荷
のままとなっていることもあり、その極性は、不安定で
あった。従って、クリーニングが不確実な場合もあっ
た。
ァンデルワールス力が存在するため、静電転写方式では
転写効率を100%にすることは困難であり、転写残ト
ナーがでることは避けられなかった。また、二次転写残
トナーは一般的には転写電流によって反転されたプラス
電荷を持つことが普通である。しかし、転写電流が低い
時、また、転写材の抵抗値が低い時には、マイナス電荷
のままとなっていることもあり、その極性は、不安定で
あった。従って、クリーニングが不確実な場合もあっ
た。
【0010】さらに、中間転写方式には上述した中間転
写体の寿命の問題とは別に、以下に述べるような問題点
が存在する。
写体の寿命の問題とは別に、以下に述べるような問題点
が存在する。
【0011】中間転写体を用いたカラー画像形成装置で
は、感光ドラムから中間転写体への一次転写と、中間転
写体から転写材への二次転写と、の二回の転写工程があ
る。従って、転写工程が通常の電子写真方式よりも一回
多い分だけ、転写工程における画像劣化が大きい。特
に、細線部の画像飛び散りが悪化する。更に、カラー画
像を形成するには、複数色のトナーを中間転写体上の同
じ位置に転写(一次転写)する必要があるが、トナーは
それぞれ同極性に帯電されているため、互いの反発力に
よって二次色の重ねた色の飛び散りが更に悪化する。
は、感光ドラムから中間転写体への一次転写と、中間転
写体から転写材への二次転写と、の二回の転写工程があ
る。従って、転写工程が通常の電子写真方式よりも一回
多い分だけ、転写工程における画像劣化が大きい。特
に、細線部の画像飛び散りが悪化する。更に、カラー画
像を形成するには、複数色のトナーを中間転写体上の同
じ位置に転写(一次転写)する必要があるが、トナーは
それぞれ同極性に帯電されているため、互いの反発力に
よって二次色の重ねた色の飛び散りが更に悪化する。
【0012】これら中間転写体を用いることによって発
生する飛び散り画像の改善する方法としては、中間転写
体の静電容量を大きくすることでトナーが中間転写体に
付着する力(鏡映力)を大きくする方法と、中間転写体
上に電位ポテンシャルを形成することで電界によって飛
び散りを抑制する方法とがある。
生する飛び散り画像の改善する方法としては、中間転写
体の静電容量を大きくすることでトナーが中間転写体に
付着する力(鏡映力)を大きくする方法と、中間転写体
上に電位ポテンシャルを形成することで電界によって飛
び散りを抑制する方法とがある。
【0013】前者の方法は、中間転写体表層に薄膜の高
抵抗層を設け、大きな静電容量を形成することによって
トナーを静電的に吸着し、飛び散りを抑制するものであ
る。
抵抗層を設け、大きな静電容量を形成することによって
トナーを静電的に吸着し、飛び散りを抑制するものであ
る。
【0014】後者の方法は、一次転写ニップ部での放電
によって、感光ドラム上の静電潜像を電位分布として中
間転写体上に転写し、井戸型電位ポテンシャルを形成す
るものである。このようにして形成した電位ポテンシャ
ルは、図4に示すようにトナーを押え込むような電界を
形成し、飛び散りを抑制する。
によって、感光ドラム上の静電潜像を電位分布として中
間転写体上に転写し、井戸型電位ポテンシャルを形成す
るものである。このようにして形成した電位ポテンシャ
ルは、図4に示すようにトナーを押え込むような電界を
形成し、飛び散りを抑制する。
【0015】これらの手法では、大きな静電用容量を形
成するために(あるいは井戸型ポテンシャルを保持する
ために)、中間転写体表面に高抵抗の材料を用いたり、
表面をチャージアップさせる必要がある。しかし、チャ
ージアップ量はバイアス条件や環境で変化するため、中
間転写体上の表面電位が一定に定まらないという問題点
がある。例えば、電荷が蓄積する連続通紙後や、中間転
写体1の抵抗値が上昇する低湿度環境ではICL電流が
同じであってもチャージアップは非常に大きくなる。ま
た、このチャージアップ量を予測することは非常に困難
である。
成するために(あるいは井戸型ポテンシャルを保持する
ために)、中間転写体表面に高抵抗の材料を用いたり、
表面をチャージアップさせる必要がある。しかし、チャ
ージアップ量はバイアス条件や環境で変化するため、中
間転写体上の表面電位が一定に定まらないという問題点
がある。例えば、電荷が蓄積する連続通紙後や、中間転
写体1の抵抗値が上昇する低湿度環境ではICL電流が
同じであってもチャージアップは非常に大きくなる。ま
た、このチャージアップ量を予測することは非常に困難
である。
【0016】ところで、転写同時クリーニング方式を採
用している場合、ICLローラは、トナーのみならず中
間転写体1の表面もプラスに帯電させてしまう。特に、
画像飛び散りを防止するため中間転写体の表層抵抗を高
くし、井戸型電位ポテンシャルを保持する様な構成にし
ている場合には、チャージアップは避けられない。中間
転写体1の表面に電荷を与える部材としては他に二次転
写ベルトがあるが、これらが印加するバイアスも極性が
プラスであるため、中間転写体1の表面のチャージアッ
プを助長する。
用している場合、ICLローラは、トナーのみならず中
間転写体1の表面もプラスに帯電させてしまう。特に、
画像飛び散りを防止するため中間転写体の表層抵抗を高
くし、井戸型電位ポテンシャルを保持する様な構成にし
ている場合には、チャージアップは避けられない。中間
転写体1の表面に電荷を与える部材としては他に二次転
写ベルトがあるが、これらが印加するバイアスも極性が
プラスであるため、中間転写体1の表面のチャージアッ
プを助長する。
【0017】そして、中間転写体表面が過度にプラスに
帯電しその目標とする一次転写バイアス値と異なってい
る状態では、転写同時クリーニング方式においてはクリ
ーニングができないという問題があった。
帯電しその目標とする一次転写バイアス値と異なってい
る状態では、転写同時クリーニング方式においてはクリ
ーニングができないという問題があった。
【0018】すなわち、図5に示すように、ICLロー
ラによってプラスに帯電されたトナーは、感光ドラムと
中間転写体との間の電位コントラストを利用して感光ド
ラムに回収される。この電位コントラストは、両者の間
に放電が発生しないような設定が選ばれている。しか
し、中間転写体表面がプラスにチャージアップしてその
電位が高くなった場合には、図5に示す様に、一次転写
ニップ前後において放電が発生する可能性がある。例え
ば、感光ドラムの暗部電位VD=−500、転写同時ク
リーニングが行われる際の一次転写バイアス+100V
としている場合、この差であるクリーニングコントラス
トは600Vであるが、この条件下では放電はほとんど
発生しない。しかし、特開昭63−149668号公報
に開示されている通り、感光層の厚みが18μmの感光
体に帯電部材を当接させた時の放電開始電圧は約573
Vであり、感光体に中間転写体を作用させた場合も同様
となるため、クリーニングコントラストがこれ以上上昇
すると放電が発生する。放電が発生すると、ICLロー
ラ2によってプラスに帯電された二次転写残トナーは感
光ドラム4からマイナスの帯電を受けて、その極性がマ
イナスに反転してしまう。このようにマイナスに帯電し
た二次転写残トナーは感光ドラム4に回収されなくな
り、中間転写体1のクリーニング不良を引き起こす。こ
のように従来の構成では中間転写体1の表面がICL電
流によってチャージアップすると、中間転写体1のクリ
ーニング不良や一次転写不良が発生していた。
ラによってプラスに帯電されたトナーは、感光ドラムと
中間転写体との間の電位コントラストを利用して感光ド
ラムに回収される。この電位コントラストは、両者の間
に放電が発生しないような設定が選ばれている。しか
し、中間転写体表面がプラスにチャージアップしてその
電位が高くなった場合には、図5に示す様に、一次転写
ニップ前後において放電が発生する可能性がある。例え
ば、感光ドラムの暗部電位VD=−500、転写同時ク
リーニングが行われる際の一次転写バイアス+100V
としている場合、この差であるクリーニングコントラス
トは600Vであるが、この条件下では放電はほとんど
発生しない。しかし、特開昭63−149668号公報
に開示されている通り、感光層の厚みが18μmの感光
体に帯電部材を当接させた時の放電開始電圧は約573
Vであり、感光体に中間転写体を作用させた場合も同様
となるため、クリーニングコントラストがこれ以上上昇
すると放電が発生する。放電が発生すると、ICLロー
ラ2によってプラスに帯電された二次転写残トナーは感
光ドラム4からマイナスの帯電を受けて、その極性がマ
イナスに反転してしまう。このようにマイナスに帯電し
た二次転写残トナーは感光ドラム4に回収されなくな
り、中間転写体1のクリーニング不良を引き起こす。こ
のように従来の構成では中間転写体1の表面がICL電
流によってチャージアップすると、中間転写体1のクリ
ーニング不良や一次転写不良が発生していた。
【0019】このように、従来は中間転写体方式で転写
同時クリーニングを行い、且つ飛び散りの少ない画像形
成装置を構成することが難しかった。
同時クリーニングを行い、且つ飛び散りの少ない画像形
成装置を構成することが難しかった。
【0020】本発明は、中間転写方式でありながら、転
写同時クリーニングを行い、質の高い画像の得られる画
像形成装置を提供することを目的とする。
写同時クリーニングを行い、質の高い画像の得られる画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、除電手段を設
け、この除電手段によって中間転写体に帯電した電荷を
除去することで、飛び散り防止と転写同時クリーニング
とを両立させた。つまり、 (1) ICL手段と一次転写ニップとの間に除電手段
を設け、これにAC電圧を印加することで、中間転写体
表面を除電する。除電手段としては、導電ローラが好ま
しいが、コロナ帯電器、帯電ブレードを用いることも可
能である。 (2) 一次転写ニップと二次転写ローラとの間にコロ
ナ帯電器を設け、これにバイアスを印加して中間転写体
表面を除電する。この場合、マイナス帯電を行うことに
よって、トナーのトリボを上昇させて二次転写効率を向
上させる(ポスト帯電)だけでなく、同時にICL手段
で受けた中間転写体表面のプラス電位を除電することが
可能である。この場合、ICL手段に流す電流と、中間
転写体に流れ込むポスト帯電電流の値が大きくは異なら
ないように設定しておくのが望ましい。 (3) ICL手段で与えられたプラスのチャージアッ
プを除電するために、ICLローラが当接した中間転写
体表面を常に除電手段で除電するシーケンスを採用す
る。一般に、ポスト帯電はトナーを転写する直前の画像
領域にのみ行う。しかし、このポスト帯電によって除電
を行う場合には、ICL手段と連動させて中間転写体の
チャージアップを防止する。
け、この除電手段によって中間転写体に帯電した電荷を
除去することで、飛び散り防止と転写同時クリーニング
とを両立させた。つまり、 (1) ICL手段と一次転写ニップとの間に除電手段
を設け、これにAC電圧を印加することで、中間転写体
表面を除電する。除電手段としては、導電ローラが好ま
しいが、コロナ帯電器、帯電ブレードを用いることも可
能である。 (2) 一次転写ニップと二次転写ローラとの間にコロ
ナ帯電器を設け、これにバイアスを印加して中間転写体
表面を除電する。この場合、マイナス帯電を行うことに
よって、トナーのトリボを上昇させて二次転写効率を向
上させる(ポスト帯電)だけでなく、同時にICL手段
で受けた中間転写体表面のプラス電位を除電することが
可能である。この場合、ICL手段に流す電流と、中間
転写体に流れ込むポスト帯電電流の値が大きくは異なら
ないように設定しておくのが望ましい。 (3) ICL手段で与えられたプラスのチャージアッ
プを除電するために、ICLローラが当接した中間転写
体表面を常に除電手段で除電するシーケンスを採用す
る。一般に、ポスト帯電はトナーを転写する直前の画像
領域にのみ行う。しかし、このポスト帯電によって除電
を行う場合には、ICL手段と連動させて中間転写体の
チャージアップを防止する。
【0022】本発明の構成をより詳細に述べれば以下の
通りである。
通りである。
【0023】本発明の第1の態様としては、現像剤の像
を中間転写体の転写面に一旦一次転写した上で別途供給
される転写材に二次転写すると共に、前記二次転写にお
いて前記転写材に二次転写されることなく前記転写面に
残った前記現像剤を次回に行う前記一次転写の際に回収
する転写同時クリーニング方式の画像形成装置におい
て、転写面を備えた中間転写体と、前記中間転写体に、
あらかじめ定められた一次転写電圧を印加する一次転写
電圧印加手段と、像形成面を備え、別途入力される画像
に応じて前記現像剤を前記像形成面に静電的に吸着する
ことで前記像形成面上に像を形成するとともに、前記像
形成面に吸着している前記現像剤を前記転写面に一次転
写する像形成手段と、前記一次転写後の前記像形成面に
付着している前記現像剤を除去するクリーニング手段
と、前記一次転写によって前記転写面に転写された像
を、別途供給される転写材に二次転写する転写手段と、
前記二次転写の後、前記二次転写において前記転写材に
転写されることなく前記転写面上に残った現像剤の電位
を、前記一次転写の際に前記像形成面に静電的に吸着す
る電位に制御するための、残現像剤電位制御手段と、前
記残現像剤電位制御手段による電位制御の後に、交流成
分を含んだ電圧を印加することで前記転写面の電位を前
記一次転写に適した電位に制御するための、転写面電位
制御手段と、を備え、前記像形成手段は、前記転写面電
位制御手段によって前記一次転写に適した電位にされた
後の前記転写面に対して、前記一次転写を行うものであ
ること、を特徴とする画像形成装置が提供される。
を中間転写体の転写面に一旦一次転写した上で別途供給
される転写材に二次転写すると共に、前記二次転写にお
いて前記転写材に二次転写されることなく前記転写面に
残った前記現像剤を次回に行う前記一次転写の際に回収
する転写同時クリーニング方式の画像形成装置におい
て、転写面を備えた中間転写体と、前記中間転写体に、
あらかじめ定められた一次転写電圧を印加する一次転写
電圧印加手段と、像形成面を備え、別途入力される画像
に応じて前記現像剤を前記像形成面に静電的に吸着する
ことで前記像形成面上に像を形成するとともに、前記像
形成面に吸着している前記現像剤を前記転写面に一次転
写する像形成手段と、前記一次転写後の前記像形成面に
付着している前記現像剤を除去するクリーニング手段
と、前記一次転写によって前記転写面に転写された像
を、別途供給される転写材に二次転写する転写手段と、
前記二次転写の後、前記二次転写において前記転写材に
転写されることなく前記転写面上に残った現像剤の電位
を、前記一次転写の際に前記像形成面に静電的に吸着す
る電位に制御するための、残現像剤電位制御手段と、前
記残現像剤電位制御手段による電位制御の後に、交流成
分を含んだ電圧を印加することで前記転写面の電位を前
記一次転写に適した電位に制御するための、転写面電位
制御手段と、を備え、前記像形成手段は、前記転写面電
位制御手段によって前記一次転写に適した電位にされた
後の前記転写面に対して、前記一次転写を行うものであ
ること、を特徴とする画像形成装置が提供される。
【0024】前記転写面電位制御手段の印加する電圧の
直流成分と、前記一次転写電圧印加手段の印加する電圧
の直流成分と、は等しいことが好ましい。
直流成分と、前記一次転写電圧印加手段の印加する電圧
の直流成分と、は等しいことが好ましい。
【0025】前記転写面電位制御手段は、前記転写面に
接触可能に構成された転写面電位制御ローラと、前記転
写面電位制御ローラに電圧を印加する転写面電位制御電
源回路とを備えたものであり、前記残現像剤電位制御手
段は、前記転写面に接触可能に構成された残現像剤電位
制御ローラと、前記残現像剤電位制御ローラに所定の電
圧を印加する残現像剤電位制御電源回路とを備えたもの
であることが好ましい。
接触可能に構成された転写面電位制御ローラと、前記転
写面電位制御ローラに電圧を印加する転写面電位制御電
源回路とを備えたものであり、前記残現像剤電位制御手
段は、前記転写面に接触可能に構成された残現像剤電位
制御ローラと、前記残現像剤電位制御ローラに所定の電
圧を印加する残現像剤電位制御電源回路とを備えたもの
であることが好ましい。
【0026】前記像形成手段は、前記像形成面への像の
形成及び前記一次転写をあらかじめ定められた回数だけ
繰り返し行うものであり、前記転写手段は、前記像形成
手段による前記像形成面への像の形成及び前記一次転写
が全回終了した後、前記二次転写を行うものであること
が好ましい。
形成及び前記一次転写をあらかじめ定められた回数だけ
繰り返し行うものであり、前記転写手段は、前記像形成
手段による前記像形成面への像の形成及び前記一次転写
が全回終了した後、前記二次転写を行うものであること
が好ましい。
【0027】前記像形成手段は、感光体からなる被帯電
面をその表面に備えた感光ドラムと、前記被帯電面を均
一に帯電させる感光体帯電装置と、所望の画像に応じて
前記被帯電面に光を照射することで、前記被帯電面に静
電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像を現像剤に
よって現像する現像装置と、を含んで構成されるもので
あること、好ましい。
面をその表面に備えた感光ドラムと、前記被帯電面を均
一に帯電させる感光体帯電装置と、所望の画像に応じて
前記被帯電面に光を照射することで、前記被帯電面に静
電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像を現像剤に
よって現像する現像装置と、を含んで構成されるもので
あること、好ましい。
【0028】本発明の第2の態様としては、現像剤の像
を中間転写体の転写面に一旦一次転写した上で別途供給
される転写材に二次転写すると共に、前記二次転写にお
いて前記転写材に二次転写されることなく前記転写面に
残った前記現像剤を次回に行う前記一次転写の際に回収
する転写同時クリーニング方式の画像形成装置におい
て、転写面を備えた中間転写体と、前記中間転写体に、
あらかじめ定められた一次転写電圧を印加する一次転写
電圧印加手段と、像形成面を備え、別途入力される画像
に応じて前記現像剤を前記像形成面に静電的に吸着する
ことで前記像形成面上に像を形成するとともに、前記像
形成面に吸着している前記現像剤を前記転写面に一次転
写する像形成手段と、前記一次転写後の前記像形成面に
付着している前記現像剤を除去するクリーニング手段
と、前記一次転写によって前記転写面に転写された前記
現像剤像を、別途供給される転写材に二次転写する転写
手段と、前記二次転写の直前において、前記転写面及び
前記転写面に転写されている現像剤の電位制御を行う二
次転写前電位制御手段と、前記二次転写の後、前記二次
転写において前記転写材に転写されることなく前記転写
面上に残った現像剤の電位制御を行う二次転写後電位制
御手段とを備え、前記像形成手段は、前記二次転写後電
位制御手段によって前記転写面上に残った現像剤の電位
を制御された後の前記転写面に対して、前記一次転写を
行うものであり、前記二次転写前電位制御手段が前記電
位制御の際に印加する電圧と、前記二次転写後電位制御
手段が前記電位制御の際に印加する電圧とは、前記一次
転写電圧を基準とした場合極性が異なること、を特徴と
する画像形成装置が提供される。
を中間転写体の転写面に一旦一次転写した上で別途供給
される転写材に二次転写すると共に、前記二次転写にお
いて前記転写材に二次転写されることなく前記転写面に
残った前記現像剤を次回に行う前記一次転写の際に回収
する転写同時クリーニング方式の画像形成装置におい
て、転写面を備えた中間転写体と、前記中間転写体に、
あらかじめ定められた一次転写電圧を印加する一次転写
電圧印加手段と、像形成面を備え、別途入力される画像
に応じて前記現像剤を前記像形成面に静電的に吸着する
ことで前記像形成面上に像を形成するとともに、前記像
形成面に吸着している前記現像剤を前記転写面に一次転
写する像形成手段と、前記一次転写後の前記像形成面に
付着している前記現像剤を除去するクリーニング手段
と、前記一次転写によって前記転写面に転写された前記
現像剤像を、別途供給される転写材に二次転写する転写
手段と、前記二次転写の直前において、前記転写面及び
前記転写面に転写されている現像剤の電位制御を行う二
次転写前電位制御手段と、前記二次転写の後、前記二次
転写において前記転写材に転写されることなく前記転写
面上に残った現像剤の電位制御を行う二次転写後電位制
御手段とを備え、前記像形成手段は、前記二次転写後電
位制御手段によって前記転写面上に残った現像剤の電位
を制御された後の前記転写面に対して、前記一次転写を
行うものであり、前記二次転写前電位制御手段が前記電
位制御の際に印加する電圧と、前記二次転写後電位制御
手段が前記電位制御の際に印加する電圧とは、前記一次
転写電圧を基準とした場合極性が異なること、を特徴と
する画像形成装置が提供される。
【0029】前記二次転写後電位制御手段は、交流成分
を含んだ電圧を印加することで前記電位の制御を行うこ
とが好ましい。
を含んだ電圧を印加することで前記電位の制御を行うこ
とが好ましい。
【0030】前記二次転写後電位制御手段が前記電位制
御の際に印加する電圧の直流成分は、前記一次転写電圧
と同値であることが好ましい。
御の際に印加する電圧の直流成分は、前記一次転写電圧
と同値であることが好ましい。
【0031】前記二次転写前電位制御手段は、交流成分
を含んだ電圧を印加することで前記電位の制御を行うこ
とが好ましい。
を含んだ電圧を印加することで前記電位の制御を行うこ
とが好ましい。
【0032】前記二次転写前電位制御手段が前記電位制
御の際に印加する電圧の直流成分は、前記一次転写電圧
と同値であることが好ましい。
御の際に印加する電圧の直流成分は、前記一次転写電圧
と同値であることが好ましい。
【0033】前記二次転写前電位制御手段は、コロナ帯
電器を含んで構成されるものであることが好ましい。
電器を含んで構成されるものであることが好ましい。
【0034】作用を説明する。
【0035】まず第1の態様についての作用を述べる。
【0036】一次転写電圧印加手段は、中間転写体に、
あらかじめ定められた一次転写電圧を印加している。
あらかじめ定められた一次転写電圧を印加している。
【0037】像形成手段は、別途入力される画像に応じ
て現像剤を像形成面に静電的に吸着することで、像形成
面上に像を形成する。そして、像形成面に吸着している
現像剤を転写面に一次転写する。転写手段は、一次転写
によって転写面に転写された像を、別途供給される転写
材に二次転写する。
て現像剤を像形成面に静電的に吸着することで、像形成
面上に像を形成する。そして、像形成面に吸着している
現像剤を転写面に一次転写する。転写手段は、一次転写
によって転写面に転写された像を、別途供給される転写
材に二次転写する。
【0038】なお、カラー画像を形成する場合において
は、像形成手段は、像形成面への像の形成及び一次転写
をあらかじめ定められた回数(一般的には4回)だけ繰
り返し行う。そのため、転写手段は、像形成手段による
像形成面への像の形成及び一次転写が全回(一般的には
4回)終了した後、二次転写を行う。
は、像形成手段は、像形成面への像の形成及び一次転写
をあらかじめ定められた回数(一般的には4回)だけ繰
り返し行う。そのため、転写手段は、像形成手段による
像形成面への像の形成及び一次転写が全回(一般的には
4回)終了した後、二次転写を行う。
【0039】二次転写の後、残現像剤電位制御手段は、
二次転写において転写材に転写されることなく転写面上
に残った現像剤の電位を、一次転写の際に像形成面に静
電的に吸着する電位に制御する。この場合、現像剤のみ
ならず転写面も帯電されてしまう。そこで、残現像剤電
位制御手段による電位制御の後、転写面電位制御手段は
交流成分を含んだ電圧(転写面電位制御手段の印加する
電圧の直流成分と、一次転写電圧印加手段の印加する電
圧の直流成分とを等しくしておくのが好ましい)を印加
することで転写面の電位を一次転写電位に適した電位に
制御する。この場合、印加する電圧は交流成分を含んで
いるために現像剤の極性が変化してしまうことはない。
二次転写において転写材に転写されることなく転写面上
に残った現像剤の電位を、一次転写の際に像形成面に静
電的に吸着する電位に制御する。この場合、現像剤のみ
ならず転写面も帯電されてしまう。そこで、残現像剤電
位制御手段による電位制御の後、転写面電位制御手段は
交流成分を含んだ電圧(転写面電位制御手段の印加する
電圧の直流成分と、一次転写電圧印加手段の印加する電
圧の直流成分とを等しくしておくのが好ましい)を印加
することで転写面の電位を一次転写電位に適した電位に
制御する。この場合、印加する電圧は交流成分を含んで
いるために現像剤の極性が変化してしまうことはない。
【0040】上述した像形成手段は、転写面電位制御手
段によって一次転写に適した電位にされた後の転写面に
対して、一次転写を行う。この一次転写と同時に、転写
面に残っていた現像剤は、像形成面に吸着される。そし
て、その後、クリーニング手段によって、像形成面から
も除去される。
段によって一次転写に適した電位にされた後の転写面に
対して、一次転写を行う。この一次転写と同時に、転写
面に残っていた現像剤は、像形成面に吸着される。そし
て、その後、クリーニング手段によって、像形成面から
も除去される。
【0041】第2の態様の作用を述べる。
【0042】一次転写電圧印加手段は、中間転写体に、
あらかじめ定められた一次転写電圧を印加している。
あらかじめ定められた一次転写電圧を印加している。
【0043】像形成手段は、別途入力される画像に応じ
て現像剤を像形成面に静電的に吸着することで、像形成
面上に像を形成する。そして、像形成面に吸着している
現像剤を転写面に一次転写する。転写手段は、一次転写
によって転写面に転写された像を、別途供給される転写
材に二次転写する。
て現像剤を像形成面に静電的に吸着することで、像形成
面上に像を形成する。そして、像形成面に吸着している
現像剤を転写面に一次転写する。転写手段は、一次転写
によって転写面に転写された像を、別途供給される転写
材に二次転写する。
【0044】二次転写前電位制御手段(例えば、コロナ
帯電器)は、二次転写の直前において、転写面に転写さ
れている現像剤の電位制御を行う。これにより二次転写
の効率を高める。
帯電器)は、二次転写の直前において、転写面に転写さ
れている現像剤の電位制御を行う。これにより二次転写
の効率を高める。
【0045】また、二次転写前電位制御手段(例えば、
コロナ帯電器)は、転写面の電位制御も行う。二次転写
の後、二次転写後電位制御手段は、二次転写において転
写材に転写されることなく転写面上に残った現像剤の電
位制御を行う。この場合、二次転写前電位制御手段が電
位制御の際に印加する電圧と、二次転写後電位制御手段
が電位制御の際に印加する電圧とは、極性が異なる。こ
れにより、両者の電位制御は互いに相殺し、転写面は一
次転写電圧に保たれる。この場合、二次転写後電位制御
手段および二次転写前電位制御手段が電位制御の際に印
加する電圧の直流成分を、一次転写電圧と同値にしてお
くのがよい。なお、二次転写後電位制御手段および二次
転写前電位制御手段による電位制御を、交流成分を含ん
だ電圧を印加することで行うようにしておけば、いずれ
か一方による電位制御だけでも、転写面を一次転写電位
に保つことができる。
コロナ帯電器)は、転写面の電位制御も行う。二次転写
の後、二次転写後電位制御手段は、二次転写において転
写材に転写されることなく転写面上に残った現像剤の電
位制御を行う。この場合、二次転写前電位制御手段が電
位制御の際に印加する電圧と、二次転写後電位制御手段
が電位制御の際に印加する電圧とは、極性が異なる。こ
れにより、両者の電位制御は互いに相殺し、転写面は一
次転写電圧に保たれる。この場合、二次転写後電位制御
手段および二次転写前電位制御手段が電位制御の際に印
加する電圧の直流成分を、一次転写電圧と同値にしてお
くのがよい。なお、二次転写後電位制御手段および二次
転写前電位制御手段による電位制御を、交流成分を含ん
だ電圧を印加することで行うようにしておけば、いずれ
か一方による電位制御だけでも、転写面を一次転写電位
に保つことができる。
【0046】上述した像形成手段は、転写面電位制御手
段によって一次転写に適した電位にされた後の転写面に
対して、一次転写を行う。この一次転写と同時に、転写
面に残っていた現像剤は、像形成面に吸着される。そし
て、その後、クリーニング手段によって、像形成面から
も除去される。
段によって一次転写に適した電位にされた後の転写面に
対して、一次転写を行う。この一次転写と同時に、転写
面に残っていた現像剤は、像形成面に吸着される。そし
て、その後、クリーニング手段によって、像形成面から
も除去される。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を用いて
説明する。
説明する。
【0048】転写同時クリーニングプロセスを効率的に
行なうには、二次転写残トナーの量を減少させること
と、中間転写体表面のチャージアップ量を抑制するこ
と、が必要である。以下において述べる第1〜第3の実
施形態のうち、第1および第3の実施形態は、中間転写
体表面のチャージアップ量を抑制することで転写同時ク
リーニングプロセスの効率化を図ったものである。第2
の実施形態は、中間転写体表面のチャージアップ量を抑
制するとともに、二次転写残トナーの量を減少させるこ
ととで、転写同時クリーニングプロセスの効率化を図っ
たものである。 [第1の実施形態]該第1の実施形態は、中間転写体表
面のチャージアップ量を抑制することで転写同時クリー
ニングプロセスの効率化を図ったものである。
行なうには、二次転写残トナーの量を減少させること
と、中間転写体表面のチャージアップ量を抑制するこ
と、が必要である。以下において述べる第1〜第3の実
施形態のうち、第1および第3の実施形態は、中間転写
体表面のチャージアップ量を抑制することで転写同時ク
リーニングプロセスの効率化を図ったものである。第2
の実施形態は、中間転写体表面のチャージアップ量を抑
制するとともに、二次転写残トナーの量を減少させるこ
ととで、転写同時クリーニングプロセスの効率化を図っ
たものである。 [第1の実施形態]該第1の実施形態は、中間転写体表
面のチャージアップ量を抑制することで転写同時クリー
ニングプロセスの効率化を図ったものである。
【0049】該第1の実施形態は、最大通紙幅サイズが
A3、プロセススピードが100mm/secのプリン
ターである。本実施形態のプリンターは主として画像形
成部分に特徴を有する。従って、以下においては、画像
形成部についてのみ説明を行い、他の部分(例えば、給
紙機構、定着装置、光学系)についての説明は省略す
る。
A3、プロセススピードが100mm/secのプリン
ターである。本実施形態のプリンターは主として画像形
成部分に特徴を有する。従って、以下においては、画像
形成部についてのみ説明を行い、他の部分(例えば、給
紙機構、定着装置、光学系)についての説明は省略す
る。
【0050】該プリンターの画像形成部には、図1に示
すとおり、OPC感光ドラム4、露光装置42、現像器
43、クリーニング装置44、中間転写体1、一次転写
バイアス電源11、転写ベルト5、ICLローラ2、I
CLバイアス電源21、除電ローラ3、除電ローラバイ
アス電源31等が備えられている。また、これらの各部
は、メモリおよびこれに格納された制御プログラムを実
行するプロセッサなどによって構成された制御装置9に
よって制御されている。
すとおり、OPC感光ドラム4、露光装置42、現像器
43、クリーニング装置44、中間転写体1、一次転写
バイアス電源11、転写ベルト5、ICLローラ2、I
CLバイアス電源21、除電ローラ3、除電ローラバイ
アス電源31等が備えられている。また、これらの各部
は、メモリおよびこれに格納された制御プログラムを実
行するプロセッサなどによって構成された制御装置9に
よって制御されている。
【0051】OPC感光ドラム(以下、単に”感光ドラ
ム”と呼ぶ)4は、像担持体である。該感光ドラム4
は、後述する帯電ローラ41によって帯電された状態に
おいて、所望の画像に応じた露光を受けることで、その
表面に静電潜像が形成される。該感光ドラム4は、アル
ミドラムの上に、下引き層、電荷注入防止層、電荷発生
層、電荷輸送層を設けた構造となっている。本実施形態
では、該感光ドラム4として直径62mmのものを採用
している。本実施形態においては感光ドラム4表面の暗
部電位が−5000V、明部電位が−200Vとなるよ
うに、帯電ローラ41の印加するバイアス電圧および露
光装置42のレーザ光(強度,照射時間)が設定されて
いる。
ム”と呼ぶ)4は、像担持体である。該感光ドラム4
は、後述する帯電ローラ41によって帯電された状態に
おいて、所望の画像に応じた露光を受けることで、その
表面に静電潜像が形成される。該感光ドラム4は、アル
ミドラムの上に、下引き層、電荷注入防止層、電荷発生
層、電荷輸送層を設けた構造となっている。本実施形態
では、該感光ドラム4として直径62mmのものを採用
している。本実施形態においては感光ドラム4表面の暗
部電位が−5000V、明部電位が−200Vとなるよ
うに、帯電ローラ41の印加するバイアス電圧および露
光装置42のレーザ光(強度,照射時間)が設定されて
いる。
【0052】帯電ローラ41は、感光ドラム4を均一に
帯電させるものである。該帯電は、絶縁体である感光体
(感光ドラム4)との間で放電によって電荷を移動させ
ることで行っている。帯電ローラ41に印加するバイア
ス電圧は、−500Vの直流電圧に1kHz,200V
ppの正弦波を重畳した電圧である。
帯電させるものである。該帯電は、絶縁体である感光体
(感光ドラム4)との間で放電によって電荷を移動させ
ることで行っている。帯電ローラ41に印加するバイア
ス電圧は、−500Vの直流電圧に1kHz,200V
ppの正弦波を重畳した電圧である。
【0053】露光装置42は、帯電を受けた感光体ドラ
ム4の表面に、画像信号に同期して強度変調されたレー
ザ光rを照射することで、静電潜像を形成するものであ
る。なお、レーザ光rの強度、照射時間は、感光ドラム
4の露光を受けた部分の表面電位が−200Vになるよ
うに設定しておく。
ム4の表面に、画像信号に同期して強度変調されたレー
ザ光rを照射することで、静電潜像を形成するものであ
る。なお、レーザ光rの強度、照射時間は、感光ドラム
4の露光を受けた部分の表面電位が−200Vになるよ
うに設定しておく。
【0054】現像器43は、感光ドラム4の表面に形成
された静電潜像を現像するものである。本実施形態で
は、該現像器43としてロータリー方式の現像装置を採
用しており、黒画像は磁性一成分現像器43−BKによ
って、一方、色画像は非磁性一成分現像器43−C,
M,Yによってそれぞれ現像される。黒トナーは粒径6
μmの粉砕トナーに球状化処理を施したものであり、そ
の成分は、ポリエステルバインダーに対してマグネテイ
ト100部、他に荷電制御剤、滑剤などを内添したもの
である。また、色トナーは、ワックスを内包するカプセ
ルタイプの球形ノンマグトナーであり、これは重合法に
よって製造される。
された静電潜像を現像するものである。本実施形態で
は、該現像器43としてロータリー方式の現像装置を採
用しており、黒画像は磁性一成分現像器43−BKによ
って、一方、色画像は非磁性一成分現像器43−C,
M,Yによってそれぞれ現像される。黒トナーは粒径6
μmの粉砕トナーに球状化処理を施したものであり、そ
の成分は、ポリエステルバインダーに対してマグネテイ
ト100部、他に荷電制御剤、滑剤などを内添したもの
である。また、色トナーは、ワックスを内包するカプセ
ルタイプの球形ノンマグトナーであり、これは重合法に
よって製造される。
【0055】プリントを行う場合には、その時必要とさ
れる色に応じて、現像器43− C,M,Y, BKが
順に、感光ドラム4に対向する所定の位置に移動し、静
電潜像を現像するようになっている。現像は、ジャンピ
ング方式による反転現像、すなわち、それぞれの現像器
43−BK,C,M,Yに交流成分を含んだバイアス電
圧を印加することで現像スリーブと感光ドラム4との間
に交番電界を形成し、トナーを飛翔させる方式で行って
いる。本実施形態におけるバイアス電圧は、−350V
の直流電圧に、2000Hz、2000Vpp矩形波を
重畳した電圧を採用している。
れる色に応じて、現像器43− C,M,Y, BKが
順に、感光ドラム4に対向する所定の位置に移動し、静
電潜像を現像するようになっている。現像は、ジャンピ
ング方式による反転現像、すなわち、それぞれの現像器
43−BK,C,M,Yに交流成分を含んだバイアス電
圧を印加することで現像スリーブと感光ドラム4との間
に交番電界を形成し、トナーを飛翔させる方式で行って
いる。本実施形態におけるバイアス電圧は、−350V
の直流電圧に、2000Hz、2000Vpp矩形波を
重畳した電圧を採用している。
【0056】クリーニング装置44は、感光ドラム4上
の一次転写残トナーをかきとるためのものである。
の一次転写残トナーをかきとるためのものである。
【0057】中間転写体1は、感光ドラム4上に形成さ
れた各色のトナー像が転写(一次転写)されるものであ
る。各色のトナー像の重ね合わせは、該中間転写体1上
への転写の際に行われる。フルカラー画像を形成する場
合には、Y(イエロー)、M(マゼンダ、)C(シア
ン)、BK(ブラック)の各色毎に中間転写体1を1回
転(合計4回転)させる。そして、各回転毎に、順次Y
(イエロー)、M(マゼンダ、)C(シアン)、BK
(ブラック)のトナー像を、感光ドラム4から該中間転
写体1に転写(一次転写)するようになっている。該一
次転写のために、該中間転写体1には一次転写バイアス
電源11によって所定の一次転写バイアスが印加されて
いる。本実施形態の中間転写体1は、直径186ミリの
固体ドラムであり、最大通紙サイズの紙(本実施形態で
は、A3サイズ)に相当する画像が書き込めるような周
長を備えている。中間転写体1は、金属のシリンダー上
に、弾性層として中抵抗のゴムを肉厚5mmで設け、更
に、離型性を確保するために5μmのコーティングを行
った構成となっている。ゴムは、NBRとエチレンオキ
シドとからなり、エチレンオキシドによって低抵抗化さ
れた体積抵抗値1E7Ωcmのものである。中間転写体
1の実抵抗値は、中間転写体長手全面に直径62mmの
金属ドラムをニップ幅7mmで当接させ、両者間に10
00Vの電圧を印加して測定した電流から換算した結
果、1E7Ωであった。
れた各色のトナー像が転写(一次転写)されるものであ
る。各色のトナー像の重ね合わせは、該中間転写体1上
への転写の際に行われる。フルカラー画像を形成する場
合には、Y(イエロー)、M(マゼンダ、)C(シア
ン)、BK(ブラック)の各色毎に中間転写体1を1回
転(合計4回転)させる。そして、各回転毎に、順次Y
(イエロー)、M(マゼンダ、)C(シアン)、BK
(ブラック)のトナー像を、感光ドラム4から該中間転
写体1に転写(一次転写)するようになっている。該一
次転写のために、該中間転写体1には一次転写バイアス
電源11によって所定の一次転写バイアスが印加されて
いる。本実施形態の中間転写体1は、直径186ミリの
固体ドラムであり、最大通紙サイズの紙(本実施形態で
は、A3サイズ)に相当する画像が書き込めるような周
長を備えている。中間転写体1は、金属のシリンダー上
に、弾性層として中抵抗のゴムを肉厚5mmで設け、更
に、離型性を確保するために5μmのコーティングを行
った構成となっている。ゴムは、NBRとエチレンオキ
シドとからなり、エチレンオキシドによって低抵抗化さ
れた体積抵抗値1E7Ωcmのものである。中間転写体
1の実抵抗値は、中間転写体長手全面に直径62mmの
金属ドラムをニップ幅7mmで当接させ、両者間に10
00Vの電圧を印加して測定した電流から換算した結
果、1E7Ωであった。
【0058】一次転写バイアス電源11は、中間転写体
1に一次転写バイアスを印加するものである。各色のト
ナーを重ねる際には、先に転写されたトナー層の電位
が、次のトナーの転写を妨げる。従って、該一次転写バ
イアスの電圧値は、色を重ねる毎に、順次高くしてゆ
く。本実施形態では、順次、100、300、400、
100Vに設定している。
1に一次転写バイアスを印加するものである。各色のト
ナーを重ねる際には、先に転写されたトナー層の電位
が、次のトナーの転写を妨げる。従って、該一次転写バ
イアスの電圧値は、色を重ねる毎に、順次高くしてゆ
く。本実施形態では、順次、100、300、400、
100Vに設定している。
【0059】転写ベルト5は、中間転写体1上のトナー
像を転写材Pに転写(二次転写)するためのものであ
る。本実施形態では、この転写ベルト5に+20μAの
転写電流を流してトナー像を転写材Pに転写する構成と
なっている。
像を転写材Pに転写(二次転写)するためのものであ
る。本実施形態では、この転写ベルト5に+20μAの
転写電流を流してトナー像を転写材Pに転写する構成と
なっている。
【0060】転写ベルト5は、転写材Pを静電吸着する
ために、導電性のウレタンベルトの上にPVDFをコー
ティング(厚さ:30μm)することで、その静電容量
を大きくしている。転写ベルト5の表面の10cm2 の
領域とベルト基体との間に1000Vの電圧を印加して
測定した抵抗値は、1E10Ωであった。なお、転写ベ
ルト5の掛け渡されている転写ローラ51および駆動ロ
ーラ52は低抵抗のゴムローラである。従って、転写ベ
ルト5のインピーダンスは実質上転写ベルト5の表層の
抵抗によって決定されている。なお、本実施形態におい
て転写ベルト5を採用したのは、中間転写体1の直径が
186mmと大きく曲率分離ができないためである。
ために、導電性のウレタンベルトの上にPVDFをコー
ティング(厚さ:30μm)することで、その静電容量
を大きくしている。転写ベルト5の表面の10cm2 の
領域とベルト基体との間に1000Vの電圧を印加して
測定した抵抗値は、1E10Ωであった。なお、転写ベ
ルト5の掛け渡されている転写ローラ51および駆動ロ
ーラ52は低抵抗のゴムローラである。従って、転写ベ
ルト5のインピーダンスは実質上転写ベルト5の表層の
抵抗によって決定されている。なお、本実施形態におい
て転写ベルト5を採用したのは、中間転写体1の直径が
186mmと大きく曲率分離ができないためである。
【0061】ICLローラ2およびICLバイアス電源
21は、一次転写ニップに於て前画像の二次転写残トナ
ーを回収するのに備えて、二次転写残トナーをプラスに
帯電するものである。ICLローラ2には、ICLバイ
アス電源21によってバイアス電圧が印加されている。
このICLローラ2を中間転写体1に接触させること
で、二次転写残トナーを帯電させることができる。この
場合のトナーの帯電は放電によって行われる。これは本
実施形態で用いているトナーが絶縁性トナーだからであ
る。該トナーは、中抵抗の中間転写体1やICLローラ
2からは電荷注入をほとんど受けず、もっぱらICLロ
ーラ2表面からの放電によってのみ帯電を受ける。
21は、一次転写ニップに於て前画像の二次転写残トナ
ーを回収するのに備えて、二次転写残トナーをプラスに
帯電するものである。ICLローラ2には、ICLバイ
アス電源21によってバイアス電圧が印加されている。
このICLローラ2を中間転写体1に接触させること
で、二次転写残トナーを帯電させることができる。この
場合のトナーの帯電は放電によって行われる。これは本
実施形態で用いているトナーが絶縁性トナーだからであ
る。該トナーは、中抵抗の中間転写体1やICLローラ
2からは電荷注入をほとんど受けず、もっぱらICLロ
ーラ2表面からの放電によってのみ帯電を受ける。
【0062】ICLバイアス電源21によるICLロー
ラ2へのDCバイアスの印加は定電流制御で行ってい
る。定電流制御にしている理由は、中間転写体1やIC
Lローラ2の抵抗値が変化してもトナーに一定の電荷を
与えるためである。本実施形態では該DCバイアスを+
40μAの定電流としている。このICL電流値を変化
させることによって、ICLローラ2通過後のトナート
リボを制御できる。つまり、電流値を大きくすれば、I
CLローラ2通過後のトナートリボを高い値にできる。
ラ2へのDCバイアスの印加は定電流制御で行ってい
る。定電流制御にしている理由は、中間転写体1やIC
Lローラ2の抵抗値が変化してもトナーに一定の電荷を
与えるためである。本実施形態では該DCバイアスを+
40μAの定電流としている。このICL電流値を変化
させることによって、ICLローラ2通過後のトナート
リボを制御できる。つまり、電流値を大きくすれば、I
CLローラ2通過後のトナートリボを高い値にできる。
【0063】該ICLローラ2は、中間転写体1と接離
可能に構成されている。そして、該ICLローラ2は、
作動機構(図示せず)によって、二次転写残トナーを帯
電する時だけ中間転写体1に当接され、それ以外の時に
は中間転写体1から離間されるようになっている。
可能に構成されている。そして、該ICLローラ2は、
作動機構(図示せず)によって、二次転写残トナーを帯
電する時だけ中間転写体1に当接され、それ以外の時に
は中間転写体1から離間されるようになっている。
【0064】本実施形態で用いたICLローラ2は、直
径18mmの単層ソリッドローラである。直径6mmの
芯金の上に設けた導電ゴム層は、EPDMゴムにカーボ
ンを分散した中抵抗ゴムである。ローラとしての実抵抗
値は、該ローラを金属ドラムに押し当てて幅3mmの接
触ニップを形成した状態で、これとローラ芯金との間に
1000Vの直流電圧を印加して測定した抵抗値で、5
E8Ωであった。
径18mmの単層ソリッドローラである。直径6mmの
芯金の上に設けた導電ゴム層は、EPDMゴムにカーボ
ンを分散した中抵抗ゴムである。ローラとしての実抵抗
値は、該ローラを金属ドラムに押し当てて幅3mmの接
触ニップを形成した状態で、これとローラ芯金との間に
1000Vの直流電圧を印加して測定した抵抗値で、5
E8Ωであった。
【0065】除電ローラ3および除電ローラバイアス電
源31は、ICLローラ2よりも後段において、中間転
写体1の表面に帯電している電荷を除去するためのもの
である。除電ローラ3には、除電ローラバイアス電源3
1によってバイアス電圧を印加されている。この除電ロ
ーラ3を中間転写体1に当接させることで、ICLロー
ラ2によってプラスに帯電された中間転写体1の表面を
除電するようになっている。本実施形態では除電ローラ
3に印加するバイアス電圧を、周波数1kHz、ピーク
間電圧3kVの矩形波としており、放電によってAC除
電を行うようになっている。また、DCオフセット電圧
は+100Vとしている。このDCオフセット電圧を+
100Vに設定したのは、トナーを帯電させるためでは
ない。中間転写体1に印加されている一次転写バイアス
と同じ電圧値とすることで、両者の間に電位差ができな
いようにとの観点から設定したものである。このような
構成をとったのは、中間転写体1の過度のチャージアッ
プを防止するためである。一次転写ニップに於て、中間
転写体1の表面電位が放電を起こさない程度にまで除電
されるように制御されてさえいれば、クリーニングは行
われる。従って、除電ローラ3に印加されるDCバイア
スは必ずしも中間転写体に印加する一次転写バイアスと
等しく設定する必要はない。
源31は、ICLローラ2よりも後段において、中間転
写体1の表面に帯電している電荷を除去するためのもの
である。除電ローラ3には、除電ローラバイアス電源3
1によってバイアス電圧を印加されている。この除電ロ
ーラ3を中間転写体1に当接させることで、ICLロー
ラ2によってプラスに帯電された中間転写体1の表面を
除電するようになっている。本実施形態では除電ローラ
3に印加するバイアス電圧を、周波数1kHz、ピーク
間電圧3kVの矩形波としており、放電によってAC除
電を行うようになっている。また、DCオフセット電圧
は+100Vとしている。このDCオフセット電圧を+
100Vに設定したのは、トナーを帯電させるためでは
ない。中間転写体1に印加されている一次転写バイアス
と同じ電圧値とすることで、両者の間に電位差ができな
いようにとの観点から設定したものである。このような
構成をとったのは、中間転写体1の過度のチャージアッ
プを防止するためである。一次転写ニップに於て、中間
転写体1の表面電位が放電を起こさない程度にまで除電
されるように制御されてさえいれば、クリーニングは行
われる。従って、除電ローラ3に印加されるDCバイア
スは必ずしも中間転写体に印加する一次転写バイアスと
等しく設定する必要はない。
【0066】該除電ローラ3は、中間転写体1に接離可
能に構成されている。そして、中間転写体1表面のう
ち、ICLローラ2が当接した領域、すなわち、ICL
ローラ2によって帯電された領域についてだけ、接触す
ることで、電荷を除去するようになっている。それ以外
の領域については離間されている。
能に構成されている。そして、中間転写体1表面のう
ち、ICLローラ2が当接した領域、すなわち、ICL
ローラ2によって帯電された領域についてだけ、接触す
ることで、電荷を除去するようになっている。それ以外
の領域については離間されている。
【0067】本実施形態の除電ローラ3は直径6mmの
芯金上に肉厚3mmの低抵抗ソリッドゴムを成型し、こ
の上に体積抵抗値1E10Ωcmのメトキシメチル化ナ
イロンを20μm塗工したものである。
芯金上に肉厚3mmの低抵抗ソリッドゴムを成型し、こ
の上に体積抵抗値1E10Ωcmのメトキシメチル化ナ
イロンを20μm塗工したものである。
【0068】なお、特許請求の範囲において言う“一次
転写電圧印加手段”とは、本実施形態においては一次転
写バイアス電源に相当する。“転写手段”とは、転写ベ
ルト5およびこれを作動させる機構に相当する。“残現
像剤電位制御手段”とは、ICLローラ2、ICLロー
ラバイアス電源21およびこれを制御する制御装置に相
当する。“転写面電位制御手段”とは、除電ローラ3、
除電ローラバイアス電源31およびこれを制御する制御
装置に相当する。”転写面電位制御ローラ”とは、除電
ローラ3に相当する。”転写面電位制御電源回路”と
は、除電ローラバイアス電源11に相当する。”残現像
剤電位制御ローラ”とは、ICLローラ2に相当す
る。”残現像剤電位制御電源回路”とは、ICLバイア
ス電源21に相当する。
転写電圧印加手段”とは、本実施形態においては一次転
写バイアス電源に相当する。“転写手段”とは、転写ベ
ルト5およびこれを作動させる機構に相当する。“残現
像剤電位制御手段”とは、ICLローラ2、ICLロー
ラバイアス電源21およびこれを制御する制御装置に相
当する。“転写面電位制御手段”とは、除電ローラ3、
除電ローラバイアス電源31およびこれを制御する制御
装置に相当する。”転写面電位制御ローラ”とは、除電
ローラ3に相当する。”転写面電位制御電源回路”と
は、除電ローラバイアス電源11に相当する。”残現像
剤電位制御ローラ”とは、ICLローラ2に相当す
る。”残現像剤電位制御電源回路”とは、ICLバイア
ス電源21に相当する。
【0069】該プリンタの画像形成動作を説明する。
【0070】感光ドラム4は、帯電ローラ41によって
あらかじめ均一に帯電されている。露光装置42は、別
途入力される画像信号に応じて該感光ドラム4にレーザ
光rを照射することで、感光ドラム4に静電潜像を形成
させる。現像器43は、この静電潜像を現像する。一
方、中間転写体1には、一次転写バイアス電源11によ
ってあらかじめ一次転写バイアスが印加されている。そ
のため、感光ドラム4上に形成されたトナー像は、一次
転写ニップにおいて中間転写体1に転写(一次転写)さ
れる。
あらかじめ均一に帯電されている。露光装置42は、別
途入力される画像信号に応じて該感光ドラム4にレーザ
光rを照射することで、感光ドラム4に静電潜像を形成
させる。現像器43は、この静電潜像を現像する。一
方、中間転写体1には、一次転写バイアス電源11によ
ってあらかじめ一次転写バイアスが印加されている。そ
のため、感光ドラム4上に形成されたトナー像は、一次
転写ニップにおいて中間転写体1に転写(一次転写)さ
れる。
【0071】以上の静電潜像の形成,現像および中間転
写体1への転写は、各色毎に順次行われる。これによ
り、中間転写体1上には、現像された各色のトナー像が
重ねられてフルカラーのトナー像が形成される。なお、
この時ICLローラ2および除電ローラ3は、中間転写
体1からは離間されている。
写体1への転写は、各色毎に順次行われる。これによ
り、中間転写体1上には、現像された各色のトナー像が
重ねられてフルカラーのトナー像が形成される。なお、
この時ICLローラ2および除電ローラ3は、中間転写
体1からは離間されている。
【0072】このようにして中間転写体1上に形成され
たトナー像は、転写ベルト5によって、別途給送されて
きた転写材Pに転写(二次転写)される。
たトナー像は、転写ベルト5によって、別途給送されて
きた転写材Pに転写(二次転写)される。
【0073】二次転写後も、中間転写体1上にはある程
度トナーが残る。この残ったトナー(二次転写残トナ
ー)は、ICLローラ2によって、プラスに帯電され
る。すなわち、ICLローラ2には、ICLバイアス電
源21によってプラスの電圧が印加されている。そし
て、二次転写が開始されると、ICLローラ2は、作動
機構によって、中間転写体1の外周のうち二次転写が終
わった領域に接触される。これにより、二次転写残トナ
ーは、ICLローラ2によってプラスに帯電される。
度トナーが残る。この残ったトナー(二次転写残トナ
ー)は、ICLローラ2によって、プラスに帯電され
る。すなわち、ICLローラ2には、ICLバイアス電
源21によってプラスの電圧が印加されている。そし
て、二次転写が開始されると、ICLローラ2は、作動
機構によって、中間転写体1の外周のうち二次転写が終
わった領域に接触される。これにより、二次転写残トナ
ーは、ICLローラ2によってプラスに帯電される。
【0074】この場合、実際には二次転写残トナーのみ
ならず、中間転写体1もある程度帯電されてしまう。既
に述べたとおり、中間転写体1が帯電していたのでは、
該二次転写残トナーの除去がうまくゆかない。
ならず、中間転写体1もある程度帯電されてしまう。既
に述べたとおり、中間転写体1が帯電していたのでは、
該二次転写残トナーの除去がうまくゆかない。
【0075】そこで、除電ローラ3が、この中間転写体
1に帯電している電荷をAC除電する。これにより、中
間転写体1のうち除電ローラ3を通過した領域表面は、
所定の一次転写電圧にまで戻される。一方、二次転写残
トナーは、ICLローラ2によってプラスに帯電されて
いるため、除電ローラ3と中間転写体1との間をジャン
ピングしており、トリボ付与を受けない。つまり、二次
転写残トナーは、除電ローラ3に印加されたAC電圧の
位相が切り替わる度に、お互いの間(中間転写体1と除
電ローラ3との間を)を行き来する。二次転写残トナー
は、常に対向面からの帯電しか受けない状況に置かれて
おり、トリボが反転することはない。従って、除電ロー
ラ3を通過した領域におけるトナートリボは、ICLロ
ーラ2によって与えられたプラス電荷を保持している。
1に帯電している電荷をAC除電する。これにより、中
間転写体1のうち除電ローラ3を通過した領域表面は、
所定の一次転写電圧にまで戻される。一方、二次転写残
トナーは、ICLローラ2によってプラスに帯電されて
いるため、除電ローラ3と中間転写体1との間をジャン
ピングしており、トリボ付与を受けない。つまり、二次
転写残トナーは、除電ローラ3に印加されたAC電圧の
位相が切り替わる度に、お互いの間(中間転写体1と除
電ローラ3との間を)を行き来する。二次転写残トナー
は、常に対向面からの帯電しか受けない状況に置かれて
おり、トリボが反転することはない。従って、除電ロー
ラ3を通過した領域におけるトナートリボは、ICLロ
ーラ2によって与えられたプラス電荷を保持している。
【0076】この後は、一次転写ニップにおいて転写同
時クリーニングが行われる。上述したとおり、二次転写
残トナーはICLローラ2によってプラスに帯電されて
いる。また、中間転写体1も除電ローラ3によって除電
された結果、一次転写電圧に戻されている。従って、一
次転写ニップにおいて行われる中間転写体1のクリーニ
ングは良好に行われる。また、これと同時に行われる感
光ドラム4から中間転写体1への転写(一次転写)も良
好に行われる。
時クリーニングが行われる。上述したとおり、二次転写
残トナーはICLローラ2によってプラスに帯電されて
いる。また、中間転写体1も除電ローラ3によって除電
された結果、一次転写電圧に戻されている。従って、一
次転写ニップにおいて行われる中間転写体1のクリーニ
ングは良好に行われる。また、これと同時に行われる感
光ドラム4から中間転写体1への転写(一次転写)も良
好に行われる。
【0077】以上説明した第1の実施形態によれば、一
次転写部での中間転写体1の表面電位を安定化させ、ク
リーニングを良好に行なうことができる。
次転写部での中間転写体1の表面電位を安定化させ、ク
リーニングを良好に行なうことができる。
【0078】なお、本実施形態では除電手段として、接
触帯電装置である帯電ローラ(除電ローラ3)を用い
た。しかし、これに限定されるものではなく、被帯電面
を帯電させる効果のある部材であればよい。例えば、コ
ロナ帯電器、接触帯電ブレード、帯電ブラシを用いるこ
とも可能である。また、ICL手段についてもICLロ
ーラを例にとって述べたが他の帯電方式をICL手段と
して用いることも可能である。 [第2の実施形態]第2の実施形態は、中間転写体表面
のチャージアップ量を抑制するとともに、二次転写残ト
ナーの量を減少させることとで、転写同時クリーニング
プロセスの効率化を図ったものである。そのため、該第
2の実施形態では、図2に示すとおり、第1の実施形態
における除電ローラ3に代わって、二次転写前にコロナ
帯電器6を設けている。それ以外の点は、基本的に第1
の実施形態と同様である。なお、図2において第1の実
施形態(図1)と同様の機能を有する部分には同じ符号
を付して説明を省略する。従って、ここでは第1の実施
形態と異なる点についてのみ説明する。
触帯電装置である帯電ローラ(除電ローラ3)を用い
た。しかし、これに限定されるものではなく、被帯電面
を帯電させる効果のある部材であればよい。例えば、コ
ロナ帯電器、接触帯電ブレード、帯電ブラシを用いるこ
とも可能である。また、ICL手段についてもICLロ
ーラを例にとって述べたが他の帯電方式をICL手段と
して用いることも可能である。 [第2の実施形態]第2の実施形態は、中間転写体表面
のチャージアップ量を抑制するとともに、二次転写残ト
ナーの量を減少させることとで、転写同時クリーニング
プロセスの効率化を図ったものである。そのため、該第
2の実施形態では、図2に示すとおり、第1の実施形態
における除電ローラ3に代わって、二次転写前にコロナ
帯電器6を設けている。それ以外の点は、基本的に第1
の実施形態と同様である。なお、図2において第1の実
施形態(図1)と同様の機能を有する部分には同じ符号
を付して説明を省略する。従って、ここでは第1の実施
形態と異なる点についてのみ説明する。
【0079】コロナ帯電器6は、中間転写体1に付着さ
れている二次転写前のトナーにマイナストリボを付与す
ること(ポスト帯電)で、二次転写効率を向上させるも
のである。
れている二次転写前のトナーにマイナストリボを付与す
ること(ポスト帯電)で、二次転写効率を向上させるも
のである。
【0080】また、このコロナ帯電器6は、同時に、中
間転写体1のプラスのチャージアップの除電手段として
も用いるている。中間転写体1のプラスのチャージアッ
プを除電することで、一次転写ニップでの中間転写体1
の電位を一定に制御している。コロナ帯電器6を除電手
段として用いる場合は、常に、ICLローラ2と連動し
て作動させる。つまり、中間転写体1の表面のうちIC
Lローラ2を作用させた領域には、常に、コロナ帯電器
6によってマイナスのコロナ帯電を行うことで、ICL
ローラ2によるプラス帯電を相殺する。逆に中間転写体
1の表面のうちコロナ帯電器6を作用させた領域には、
常にICLローラ2によってプラス作用させることで、
コロナ帯電器6によるマイナス帯電を相殺する。このよ
うな構成を採用する必要があるのは、コロナ帯電器6の
マイナスで除電する場合には、常にお互いを作用させて
バランスを保たなければ徐々にチャージアップが蓄積す
る可能性があるからである。従って、ICL電流値とコ
ロナ電流値とは大きく異ならないことが条件となる。な
お、第1の実施形態の除電ローラ3による除電はAC除
電であるため、中間転写体1の電位履歴によらず電位を
収束させることができる。
間転写体1のプラスのチャージアップの除電手段として
も用いるている。中間転写体1のプラスのチャージアッ
プを除電することで、一次転写ニップでの中間転写体1
の電位を一定に制御している。コロナ帯電器6を除電手
段として用いる場合は、常に、ICLローラ2と連動し
て作動させる。つまり、中間転写体1の表面のうちIC
Lローラ2を作用させた領域には、常に、コロナ帯電器
6によってマイナスのコロナ帯電を行うことで、ICL
ローラ2によるプラス帯電を相殺する。逆に中間転写体
1の表面のうちコロナ帯電器6を作用させた領域には、
常にICLローラ2によってプラス作用させることで、
コロナ帯電器6によるマイナス帯電を相殺する。このよ
うな構成を採用する必要があるのは、コロナ帯電器6の
マイナスで除電する場合には、常にお互いを作用させて
バランスを保たなければ徐々にチャージアップが蓄積す
る可能性があるからである。従って、ICL電流値とコ
ロナ電流値とは大きく異ならないことが条件となる。な
お、第1の実施形態の除電ローラ3による除電はAC除
電であるため、中間転写体1の電位履歴によらず電位を
収束させることができる。
【0081】なお、コロナ帯電器6、ICLローラ2を
AC除電器として作用させる場合には、両者を連動させ
る必要はない。単独で作用させても、中間転写体1を除
電することができる。このような例については後ほど第
3の実施形態として説明する。
AC除電器として作用させる場合には、両者を連動させ
る必要はない。単独で作用させても、中間転写体1を除
電することができる。このような例については後ほど第
3の実施形態として説明する。
【0082】コロナ帯電器6(以下”ポスト帯電器”と
呼ぶ)は、二次転写前の位置において、中間転写体1に
対向して設置されている。本実施形態では、該ポスト帯
電器6としてコロトロン帯電器を採用している。中間転
写体1と、ワイヤ61との距離は7mm、シールドはア
ースに接続されている。ワイヤ61に印加するバイアス
は、AC電圧、DC電圧が独立で印加出来るようになっ
ている。AC電圧は、ピーク間電圧7kVpp、周波数
1kHzの正弦波である。DC電圧は、−1.5kVで
ある。AC電圧とDC電圧とを同時に印加する場合のワ
イヤ電流は−200μAであり、このうち、40μAが
中間転写体1に向かう電流(以下”ドラム電流”と呼
ぶ)になる。
呼ぶ)は、二次転写前の位置において、中間転写体1に
対向して設置されている。本実施形態では、該ポスト帯
電器6としてコロトロン帯電器を採用している。中間転
写体1と、ワイヤ61との距離は7mm、シールドはア
ースに接続されている。ワイヤ61に印加するバイアス
は、AC電圧、DC電圧が独立で印加出来るようになっ
ている。AC電圧は、ピーク間電圧7kVpp、周波数
1kHzの正弦波である。DC電圧は、−1.5kVで
ある。AC電圧とDC電圧とを同時に印加する場合のワ
イヤ電流は−200μAであり、このうち、40μAが
中間転写体1に向かう電流(以下”ドラム電流”と呼
ぶ)になる。
【0083】特許請求の範囲において言う“二次転写前
電位制御手段”とは、本実施形態におけるコロナ帯電器
6およびこれを制御作動する回路に相当する。“二次転
写後電位制御手段”とは、ICLローラ2、ICLロー
ラバイアス電源21及びこれを制御する制御回路等に相
当する。
電位制御手段”とは、本実施形態におけるコロナ帯電器
6およびこれを制御作動する回路に相当する。“二次転
写後電位制御手段”とは、ICLローラ2、ICLロー
ラバイアス電源21及びこれを制御する制御回路等に相
当する。
【0084】プリントを行なった場合のポスト帯電器6
の動作を説明する。
の動作を説明する。
【0085】プリントを行なう時、ポスト帯電器6は二
次転写を行なう直前にトナー層にポスト帯電を行なう。
つまり、フルカラープリントの場合には、中間転写体1
の最終周(4回転目)のブラックの時にのみ、AC,D
CバイアスともにONにする。
次転写を行なう直前にトナー層にポスト帯電を行なう。
つまり、フルカラープリントの場合には、中間転写体1
の最終周(4回転目)のブラックの時にのみ、AC,D
CバイアスともにONにする。
【0086】このようなポスト帯電を行うことで、トナ
ートリボ分布を高い値でそろえ、二次転写効率を高くで
きる。そして、二次転写効率が上昇することによって、
転写残トナーが減少するためクリーニングのラチチュー
ドが広がる。
ートリボ分布を高い値でそろえ、二次転写効率を高くで
きる。そして、二次転写効率が上昇することによって、
転写残トナーが減少するためクリーニングのラチチュー
ドが広がる。
【0087】さらに、ポスト帯電を行なった中間転写体
1上はポスト帯電のドラム電流によってマイナスに帯電
される。ドラム電流を適当な値に設定しておけば、IC
Lローラ2を通過した後の中間転写体1の表面領域を、
一次転写バイアスと同じ+100Vにできる。つまり、
ポスト帯電のドラム電流を、ICL電流値と近い値に設
定し、且つ、中間転写体1上の同じ領域に作用させるこ
とによって、一次転写ニップに於ては中間転写体1表面
のチャージアップが常に解消された状態を作ることがで
きる。これにより、二次転写残トナーを感光ドラム4に
完全に回収できる。
1上はポスト帯電のドラム電流によってマイナスに帯電
される。ドラム電流を適当な値に設定しておけば、IC
Lローラ2を通過した後の中間転写体1の表面領域を、
一次転写バイアスと同じ+100Vにできる。つまり、
ポスト帯電のドラム電流を、ICL電流値と近い値に設
定し、且つ、中間転写体1上の同じ領域に作用させるこ
とによって、一次転写ニップに於ては中間転写体1表面
のチャージアップが常に解消された状態を作ることがで
きる。これにより、二次転写残トナーを感光ドラム4に
完全に回収できる。
【0088】以上説明した通り該第2の実施形態では、
ポスト帯電を行うことで二次転写の効率を高め二次転写
残トナーを減らすことができる。これはクリーニング不
良の現象につながる。
ポスト帯電を行うことで二次転写の効率を高め二次転写
残トナーを減らすことができる。これはクリーニング不
良の現象につながる。
【0089】さらに、ポスト帯電電流値とICLローラ
2に流す電流値とをバランスさせることによって、一次
転写部でのチャージアップを解消し、クリーニングが良
好に行なえるようになった。
2に流す電流値とをバランスさせることによって、一次
転写部でのチャージアップを解消し、クリーニングが良
好に行なえるようになった。
【0090】該第2の実施形態によれば、第1の実施形
態のように、中間転写体表面のチャージアップ量を抑制
するために新たに除電部材を設ける必要がない。従っ
て、構成が複雑化することもなく、また、新たな電源も
不要である。 [第3の実施形態]該第3の実施形態は、画像形成後の
後回転時にICLローラ2によって中間転写体1を除電
することを特徴としている。
態のように、中間転写体表面のチャージアップ量を抑制
するために新たに除電部材を設ける必要がない。従っ
て、構成が複雑化することもなく、また、新たな電源も
不要である。 [第3の実施形態]該第3の実施形態は、画像形成後の
後回転時にICLローラ2によって中間転写体1を除電
することを特徴としている。
【0091】該第3の実施形態における各部の構成は基
本的には第2の実施形態(図2)と同様である。但し、
該第3の実施形態においては、ICLローラ2を除電手
段としても利用する構成となっている。以下において
は、該特徴点についてのみ説明を行うものとする。
本的には第2の実施形態(図2)と同様である。但し、
該第3の実施形態においては、ICLローラ2を除電手
段としても利用する構成となっている。以下において
は、該特徴点についてのみ説明を行うものとする。
【0092】ICLローラ2を除電手段として用いる時
には、中間転写体1とICLローラ2との間の電位差を
なくすとともに、ICLローラ2にはACバイアスのみ
を印加する。
には、中間転写体1とICLローラ2との間の電位差を
なくすとともに、ICLローラ2にはACバイアスのみ
を印加する。
【0093】画像形成中は、ICLローラ2には、二次
転写残トナートリボをプラスに帯電するためにプラスの
DCバイアスを印加して、帯電器として作動させる必要
がある。しかし、それ以外の時にはこれらを除電器とし
て独立に作動させることができる。AC除電器として作
用させる場合には、ICLローラ2のDCバイアスをオ
フにしてACバイアスだけ印加すればよい。
転写残トナートリボをプラスに帯電するためにプラスの
DCバイアスを印加して、帯電器として作動させる必要
がある。しかし、それ以外の時にはこれらを除電器とし
て独立に作動させることができる。AC除電器として作
用させる場合には、ICLローラ2のDCバイアスをオ
フにしてACバイアスだけ印加すればよい。
【0094】特許請求の範囲において言う“二次転写前
電位制御手段”とは、本実施形態におけるコロナ帯電器
6およびこれを制御作動する回路に相当する。“二次転
写後電位制御手段”とは、ICLローラ2、ICLロー
ラバイアス電源21及びこれを制御する制御回路等に相
当する。
電位制御手段”とは、本実施形態におけるコロナ帯電器
6およびこれを制御作動する回路に相当する。“二次転
写後電位制御手段”とは、ICLローラ2、ICLロー
ラバイアス電源21及びこれを制御する制御回路等に相
当する。
【0095】本実施形態における中間転写体1の除電動
作を説明する。
作を説明する。
【0096】ここでの説明は、ICLローラ2を除電手
段として用いる場合を例にとって行う。
段として用いる場合を例にとって行う。
【0097】画像形成中はICLローラ2にはAC,D
Cバイアス共に印可されている。
Cバイアス共に印可されている。
【0098】除電は、画像形成後の後回転の際に行う。
後回転において、ICLローラ2のDCバイアスを0V
にする。この時、中間転写体1に印加する一次転写バイ
アスも0Vにしておく。従って、この時には、ICLロ
ーラ2と中間転写体1との間には直流電位差が生じな
い。しかし、ACバイアスは印加されているため、両者
の間では放電は生じる。その結果、中間転写体1の表面
電位はICLローラ2の電位である0Vに収束し、チャ
ージアップは解消される。
後回転において、ICLローラ2のDCバイアスを0V
にする。この時、中間転写体1に印加する一次転写バイ
アスも0Vにしておく。従って、この時には、ICLロ
ーラ2と中間転写体1との間には直流電位差が生じな
い。しかし、ACバイアスは印加されているため、両者
の間では放電は生じる。その結果、中間転写体1の表面
電位はICLローラ2の電位である0Vに収束し、チャ
ージアップは解消される。
【0099】ICLローラ2にわずかに付着したマイナ
スに帯電しているトナーを中間転写体1に戻すため、I
CLローラ2に印加するバイアスを後回転に入った後に
マイナスに切り換えることも可能である。しかし、この
シーケンス後であってもDCバイアスを0Vにして除電
することで、中間転写体1のチャージアップを解消でき
る。
スに帯電しているトナーを中間転写体1に戻すため、I
CLローラ2に印加するバイアスを後回転に入った後に
マイナスに切り換えることも可能である。しかし、この
シーケンス後であってもDCバイアスを0Vにして除電
することで、中間転写体1のチャージアップを解消でき
る。
【0100】以上説明した通り該第3の実施形態では、
ICLローラ2を除電手段として作用させ、中間転写
体1のチャージアップを解消してクリーニングを良好に
行うことができる。
ICLローラ2を除電手段として作用させ、中間転写
体1のチャージアップを解消してクリーニングを良好に
行うことができる。
【0101】本実施形態では中間転写体1と除電手段
(ICLローラ2)との間の電圧を0Vにすることによ
って除電を行っている。従って、例えば、除電シーケン
ス中に一次転写バイアスが−500Vにされているので
あれば、ICLローラ2には同じ−500VのDC電圧
を印加する必要がある。
(ICLローラ2)との間の電圧を0Vにすることによ
って除電を行っている。従って、例えば、除電シーケン
ス中に一次転写バイアスが−500Vにされているので
あれば、ICLローラ2には同じ−500VのDC電圧
を印加する必要がある。
【0102】なお、本実施形態では、後回転の際に除電
を行っていた。しかし、前回転時に上述したシーケンス
による除電を行っても良い。また、数枚プリントする毎
に、除電シーケンスを設けて中間転写体の除電を行うよ
うにしても良い。
を行っていた。しかし、前回転時に上述したシーケンス
による除電を行っても良い。また、数枚プリントする毎
に、除電シーケンスを設けて中間転写体の除電を行うよ
うにしても良い。
【0103】本実施形態ではICLローラ2を中間転写
体1の除電手段として用いていた。しかし、第2の実施
形態におけるポスト帯電器6を除電手段として用いるよ
うにすることも可能である。画像形成中は、ポスト帯電
器6にはトナーのトリボを上昇させるためにマイナス電
圧を印加して、帯電器として作動させる必要がある。し
かし、これ以外の時には、ICLローラ2と同様、除電
器として作動させることができる。この場合には、本実
施形態と同様、ポスト帯電器6にはDCバイアスをオフ
にして、ACバイアスだけを印加する。
体1の除電手段として用いていた。しかし、第2の実施
形態におけるポスト帯電器6を除電手段として用いるよ
うにすることも可能である。画像形成中は、ポスト帯電
器6にはトナーのトリボを上昇させるためにマイナス電
圧を印加して、帯電器として作動させる必要がある。し
かし、これ以外の時には、ICLローラ2と同様、除電
器として作動させることができる。この場合には、本実
施形態と同様、ポスト帯電器6にはDCバイアスをオフ
にして、ACバイアスだけを印加する。
【0104】上述した第2の実施形態では、何らかの理
由で中間転写体1へのプラス帯電とマイナス帯電とのバ
ランスが崩れたり、転写材との接触による摩擦帯電など
で中間転写体1が意図せずチャージアップを受ける可能
性があった。このような状態でプリントシーケンスを行
うと、次の画像形性からはチャージアップした状態で電
荷のバランスが保たれることになり、常にクリーニング
不良が発生してしまうことにもなりかねない。しかし、
該第3の実施形態ではこのような場合でも常にクリーニ
ングを良好に行うことができる。
由で中間転写体1へのプラス帯電とマイナス帯電とのバ
ランスが崩れたり、転写材との接触による摩擦帯電など
で中間転写体1が意図せずチャージアップを受ける可能
性があった。このような状態でプリントシーケンスを行
うと、次の画像形性からはチャージアップした状態で電
荷のバランスが保たれることになり、常にクリーニング
不良が発生してしまうことにもなりかねない。しかし、
該第3の実施形態ではこのような場合でも常にクリーニ
ングを良好に行うことができる。
【0105】
[実施例1]該実施例1は、第1の実施形態の構成を採
用したプリンタについてその効果を評価するべく行った
ものである。評価は、第1の実施形態のプリンタを用い
て二枚連続プリントすることで行った。1枚目はC,
Y,M,BKすべてのトナーを使用したベタ画像を、ま
た、2枚目はベタ画像を、プリントした。比較のため、
従来のプリンタについても同様の評価を行った。 (1)除電ローラ3を使用していない場合(従来技術) 二次転写効率は85%程度であり、二次転写残トナーの
量は0.1mg/cm2 であった。この二次転写残トナ
ーは、ICLローラ2によって+50μC/gにまで帯
電された。しかし、これと同時に中間転写体1の表面も
+300Vのプラスの帯電を受けていた。
用したプリンタについてその効果を評価するべく行った
ものである。評価は、第1の実施形態のプリンタを用い
て二枚連続プリントすることで行った。1枚目はC,
Y,M,BKすべてのトナーを使用したベタ画像を、ま
た、2枚目はベタ画像を、プリントした。比較のため、
従来のプリンタについても同様の評価を行った。 (1)除電ローラ3を使用していない場合(従来技術) 二次転写効率は85%程度であり、二次転写残トナーの
量は0.1mg/cm2 であった。この二次転写残トナ
ーは、ICLローラ2によって+50μC/gにまで帯
電された。しかし、これと同時に中間転写体1の表面も
+300Vのプラスの帯電を受けていた。
【0106】この状態で、感光ドラム4との一次転写ニ
ップに進入したところ、中間転写体1の表面電位は一次
転写バイアスの+100Vと、チャージアップ分の+3
00Vとを加算した+400Vになっていた。一方、感
光ドラム4の表面電位は次画像のベタ白に対応する−5
00Vである。そのため、クリーニングコントラスト
は、放電開始電圧を大幅に上回る900Vとなり、二次
転写残トナーのトナートリボが反転してしまった。その
結果、0.03mg/cm2 のトナーが感光ドラム4に
回収されずに中間転写体1上に残り、次画像でクリーニ
ング不良となって現れた。クリーニング不良トナーのト
リボを測定したところ、−20μC/gであり、感光ド
ラム4との放電によってトリボが反転していることが確
認された。
ップに進入したところ、中間転写体1の表面電位は一次
転写バイアスの+100Vと、チャージアップ分の+3
00Vとを加算した+400Vになっていた。一方、感
光ドラム4の表面電位は次画像のベタ白に対応する−5
00Vである。そのため、クリーニングコントラスト
は、放電開始電圧を大幅に上回る900Vとなり、二次
転写残トナーのトナートリボが反転してしまった。その
結果、0.03mg/cm2 のトナーが感光ドラム4に
回収されずに中間転写体1上に残り、次画像でクリーニ
ング不良となって現れた。クリーニング不良トナーのト
リボを測定したところ、−20μC/gであり、感光ド
ラム4との放電によってトリボが反転していることが確
認された。
【0107】更に10枚の連続プリントを繰り返すと、
本構成では中間転写体表面が除電されずチャージアップ
が蓄積するため最終的にその量は+500Vにまで達
し、クリーニング不良は更に悪化した。 (2)除電ローラ3を使用した場合(本発明) ICLローラ2を通過するまでは、除電ローラ3を使用
しない場合と同様の結果であった。しかし、除電ローラ
3を通過した後も、トナートリボは+50μC/gのま
まで維持された。一方、中間転写体1上のチャージアッ
プはほぼ0Vにまで除電された。この結果、一次転写ニ
ップ部ではクリーニングコントラストは+600Vに維
持され、すべてのトナーが感光ドラム4に回収された。
この状態は10枚連続プリント後も維持され良好なクリ
ーニング性が得られた。 以上述べたとおり該実施例1
では、第1の実施形態の構成が有効であることが確認さ
れた。 [実施例2]該実施例2は、第2の実施形態のプリンタ
を用いて実際にプリントを行うことでその効果を評価し
たものである。
本構成では中間転写体表面が除電されずチャージアップ
が蓄積するため最終的にその量は+500Vにまで達
し、クリーニング不良は更に悪化した。 (2)除電ローラ3を使用した場合(本発明) ICLローラ2を通過するまでは、除電ローラ3を使用
しない場合と同様の結果であった。しかし、除電ローラ
3を通過した後も、トナートリボは+50μC/gのま
まで維持された。一方、中間転写体1上のチャージアッ
プはほぼ0Vにまで除電された。この結果、一次転写ニ
ップ部ではクリーニングコントラストは+600Vに維
持され、すべてのトナーが感光ドラム4に回収された。
この状態は10枚連続プリント後も維持され良好なクリ
ーニング性が得られた。 以上述べたとおり該実施例1
では、第1の実施形態の構成が有効であることが確認さ
れた。 [実施例2]該実施例2は、第2の実施形態のプリンタ
を用いて実際にプリントを行うことでその効果を評価し
たものである。
【0108】マグトナーであるブラックで、実際にベタ
画像を中間転写体上に形成してポスト帯電を行なったと
ころ、トリボは−10μC/gから−30μC/gにま
で上昇した。この場合の二次転写効率は、93%であっ
た。また、二次転写残トナーの量は0.01mg/cm
2 であった。このように二次転写効率が向上したのは、
ポスト帯電によってトナートリボ分布が高い値にそろっ
たからである。なお、ポスト帯電を行わない場合(従来
技術)の二次転写効率は85%であった。
画像を中間転写体上に形成してポスト帯電を行なったと
ころ、トリボは−10μC/gから−30μC/gにま
で上昇した。この場合の二次転写効率は、93%であっ
た。また、二次転写残トナーの量は0.01mg/cm
2 であった。このように二次転写効率が向上したのは、
ポスト帯電によってトナートリボ分布が高い値にそろっ
たからである。なお、ポスト帯電を行わない場合(従来
技術)の二次転写効率は85%であった。
【0109】二次転写効率が上昇することによって、転
写残トナーが減少するためクリーニングのラチチュード
が広がると同時に、ポスト帯電を行なった中間転写体上
はポスト帯電のドラム電流によってマイナスに帯電され
る。該第2の実施形態ではドラム電流を−40μAに設
定しているため、ポスト帯電後の中間転写体1の表面は
−300Vのチャージアップを受けた。中間転写体1に
印加されている一次転写バイアスは+100Vなので、
この部分の表面電位は−200Vとなる。中間転写体1
の表面は、二次転写部を通過した後、ICLローラ2に
よりプラスに帯電される。しかし、該第2の実施形態で
はICL電流は+40μAに設定している為、ここでの
チャージアップ量は+300Vである。従って、中間転
写体1の表面のうち、ICLローラ2を通過した領域
は、一次転写バイアスと同じ+100Vに維持ができ
た。また、転写残トナーは感光ドラムに完全に回収され
ることが確認された。
写残トナーが減少するためクリーニングのラチチュード
が広がると同時に、ポスト帯電を行なった中間転写体上
はポスト帯電のドラム電流によってマイナスに帯電され
る。該第2の実施形態ではドラム電流を−40μAに設
定しているため、ポスト帯電後の中間転写体1の表面は
−300Vのチャージアップを受けた。中間転写体1に
印加されている一次転写バイアスは+100Vなので、
この部分の表面電位は−200Vとなる。中間転写体1
の表面は、二次転写部を通過した後、ICLローラ2に
よりプラスに帯電される。しかし、該第2の実施形態で
はICL電流は+40μAに設定している為、ここでの
チャージアップ量は+300Vである。従って、中間転
写体1の表面のうち、ICLローラ2を通過した領域
は、一次転写バイアスと同じ+100Vに維持ができ
た。また、転写残トナーは感光ドラムに完全に回収され
ることが確認された。
【0110】10枚連続プリントを行なった場合におけ
る、ポスト帯電の有無による一次転写部でのチャージア
ップ量を測定した結果を図3に示した。図3から分かる
とおり、ポスト帯電を行うことで一次転写部でのチャー
ジアップを解消しクリーニングを良好に行うことができ
た。
る、ポスト帯電の有無による一次転写部でのチャージア
ップ量を測定した結果を図3に示した。図3から分かる
とおり、ポスト帯電を行うことで一次転写部でのチャー
ジアップを解消しクリーニングを良好に行うことができ
た。
【0111】以上説明した通り該実施例2では、第2の
実施形態の構成が有効であることが確認された。
実施形態の構成が有効であることが確認された。
【0112】
【発明の効果】以上説明した通り本発明の画像形成装置
では、中間転写方式でありながら、転写同時クリーニン
グプロセスを確実に行うことができる。より具体的には
以下の通りである。 (1)二次転写残トナーの帯電手段によって中間転写体
に与えられる表面電位を、除電手段によって一定の電位
にまで除電しているため、転写同時クリーニングプロセ
スを確実に行うことができる。 (2)ポスト帯電器とICL手段とを中間転写体上の同
じ位置に対して作動させることによって、お互いに逆極
性のチャージアップをキャンセルし、一次転写ニップで
の中間転写体表面電位を安定化させ、転写同時クリーニ
ングプロセスを確実に行うことができる。 (3)ICL手段、ポスト帯電器を中間転写体の除電装
置として用いることによって、チャージアップを防止
し、常に中間転写体表面電位が安定するような構成とす
ることによって、転写同時クリーニングプロセスが確実
に行える。
では、中間転写方式でありながら、転写同時クリーニン
グプロセスを確実に行うことができる。より具体的には
以下の通りである。 (1)二次転写残トナーの帯電手段によって中間転写体
に与えられる表面電位を、除電手段によって一定の電位
にまで除電しているため、転写同時クリーニングプロセ
スを確実に行うことができる。 (2)ポスト帯電器とICL手段とを中間転写体上の同
じ位置に対して作動させることによって、お互いに逆極
性のチャージアップをキャンセルし、一次転写ニップで
の中間転写体表面電位を安定化させ、転写同時クリーニ
ングプロセスを確実に行うことができる。 (3)ICL手段、ポスト帯電器を中間転写体の除電装
置として用いることによって、チャージアップを防止
し、常に中間転写体表面電位が安定するような構成とす
ることによって、転写同時クリーニングプロセスが確実
に行える。
【図1】本発明の第1の実施形態である中間転写方式の
画像形成装置の要部構成を示す図である。
画像形成装置の要部構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態および第3の実施形態
における中間転写方式の画像形成装置の要部構成を示す
図である。
における中間転写方式の画像形成装置の要部構成を示す
図である。
【図3】実施例2における評価結果を示す図である。
【図4】井戸型電位ポテンシャルを用いた画像飛び散り
防止の概念を示す図である。
防止の概念を示す図である。
【図5】一次転写部における放電とトナートリボの変化
を表す概念図である。
を表す概念図である。
1 中間転写体 2 ICLローラ 3 除電ローラ 4 感光体 5 転写ベルト 6 コロナ帯電器 7 レジストローラ 9 制御装置 11 一次転写バイアス電源 21 ICLバイアス電源 31 除電ローラバイアス電源 41 帯電ローラ 42 露光装置 43 現像器 44 クリーニング装置 51 転写ローラ 52 駆動ローラ 61 ワイヤー r レーザ光 T トナー
Claims (11)
- 【請求項1】 現像剤の像を中間転写体の転写面に一旦
一次転写した上で別途供給される転写材に二次転写する
と共に、前記二次転写において前記転写材に二次転写さ
れることなく前記転写面に残った前記現像剤を次回に行
う前記一次転写の際に回収する転写同時クリーニング方
式の画像形成装置において、 転写面を備えた中間転写体と、 前記中間転写体に、あらかじめ定められた一次転写電圧
を印加する一次転写電圧印加手段と、 像形成面を備え、別途入力される画像に応じて前記現像
剤を前記像形成面に静電的に吸着することで前記像形成
面上に像を形成するとともに、前記像形成面に吸着して
いる前記現像剤を前記転写面に一次転写する像形成手段
と、 前記一次転写後の前記像形成面に付着している前記現像
剤を除去するクリーニング手段と、 前記一次転写によって前記転写面に転写された像を、別
途供給される転写材に二次転写する転写手段と、 前記二次転写の後、前記二次転写において前記転写材に
転写されることなく前記転写面上に残った現像剤の電位
を、前記一次転写の際に前記像形成面に静電的に吸着す
る電位に制御するための、残現像剤電位制御手段と、 前記残現像剤電位制御手段による電位制御の後に、交流
成分を含んだ電圧を印加することで前記転写面の電位を
前記一次転写に適した電位に制御するための、転写面電
位制御手段と、を備え、 前記像形成手段は、前記転写面電位制御手段によって前
記一次転写に適した電位にされた後の前記転写面に対し
て、前記一次転写を行うものであること、 を特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記転写面電位制御手段の印加する電圧
の直流成分と、前記一次転写電圧印加手段の印加する電
圧の直流成分と、は等しいこと、 を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記転写面電位制御手段は、 前記転写面に接触可能に構成された転写面電位制御ロー
ラと、 前記転写面電位制御ローラに電圧を印加する転写面電位
制御電源回路とを備えたものであり、 前記残現像剤電位制御手段は、 前記転写面に接触可能に構成された残現像剤電位制御ロ
ーラと、 前記残現像剤電位制御ローラに所定の電圧を印加する残
現像剤電位制御電源回路とを備えたものであること、 を特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記像形成手段は、前記像形成面への像
の形成及び前記一次転写をあらかじめ定められた回数だ
け繰り返し行うものであり、 前記転写手段は、前記像形成手段による前記像形成面へ
の像の形成及び前記一次転写が全回終了した後、前記二
次転写を行うものであること、 を特徴とする請求項1,2または3記載の画像形成装
置。 - 【請求項5】 前記像形成手段は、 感光体からなる被帯電面をその表面に備えた感光ドラム
と、 前記被帯電面を均一に帯電させる感光体帯電装置と、 所望の画像に応じて前記被帯電面に光を照射すること
で、前記被帯電面に静電潜像を形成する露光装置と、 前記静電潜像を現像剤によって現像する現像装置と、を
含んで構成されるものであること、 を特徴とする請求項1,2,3または4記載の画像形成
装置。 - 【請求項6】 現像剤の像を中間転写体の転写面に一旦
一次転写した上で別途供給される転写材に二次転写する
と共に、前記二次転写において前記転写材に二次転写さ
れることなく前記転写面に残った前記現像剤を次回に行
う前記一次転写の際に回収する転写同時クリーニング方
式の画像形成装置において、 転写面を備えた中間転写体と、 前記中間転写体に、あらかじめ定められた一次転写電圧
を印加する一次転写電圧印加手段と、 像形成面を備え、別途入力される画像に応じて前記現像
剤を前記像形成面に静電的に吸着することで前記像形成
面上に像を形成するとともに、前記像形成面に吸着して
いる前記現像剤を前記転写面に一次転写する像形成手段
と、 前記一次転写後の前記像形成面に付着している前記現像
剤を除去するクリーニング手段と、 前記一次転写によって前記転写面に転写された前記現像
剤像を、別途供給される転写材に二次転写する転写手段
と、 前記二次転写の直前において、前記転写面及び前
記転写面に転写されている現像剤の電位制御を行う二次
転写前電位制御手段と、 前記二次転写の後、前記二次転写において前記転写材に
転写されることなく前記転写面上に残った現像剤の電位
制御を行う二次転写後電位制御手段とを備え、 前記像形成手段は、前記二次転写後電位制御手段によっ
て前記転写面上に残った現像剤の電位を制御された後の
前記転写面に対して、前記一次転写を行うものであり、 前記二次転写前電位制御手段が前記電位制御の際に印加
する電圧と、前記二次転写後電位制御手段が前記電位制
御の際に印加する電圧とは、前記一次転写電圧を基準と
した場合極性が異なること、 を特徴とする画像形成装置。 - 【請求項7】 前記二次転写後電位制御手段は、交流成
分を含んだ電圧を印加することで前記電位の制御を行う
こと、 を特徴とする請求項6記載の画像形成装置。 - 【請求項8】 前記二次転写後電位制御手段が前記電位
制御の際に印加する電圧の直流成分は、前記一次転写電
圧と同値であること、 を特徴とする請求項7記載の画像形成装置。 - 【請求項9】 前記二次転写前電位制御手段は、交流成
分を含んだ電圧を印加することで前記電位の制御を行う
こと、 を特徴とする請求項6記載の画像形成装置。 - 【請求項10】 前記二次転写前電位制御手段が前記電
位制御の際に印加する電圧の直流成分は、前記一次転写
電圧と同値であること、 を特徴とする請求項9記載の画像形成装置。 - 【請求項11】 前記二次転写前電位制御手段は、コロ
ナ帯電器を含んで構成されるものであること、 を特徴とする請求項6、7、8、9または10記載の画
像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8350767A JPH10186998A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8350767A JPH10186998A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10186998A true JPH10186998A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18412733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8350767A Pending JPH10186998A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10186998A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003091164A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2008089882A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
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1996
- 1996-12-27 JP JP8350767A patent/JPH10186998A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003091164A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2008089882A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
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