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JPH10169653A - ボールチェーン - Google Patents

ボールチェーン

Info

Publication number
JPH10169653A
JPH10169653A JP32444396A JP32444396A JPH10169653A JP H10169653 A JPH10169653 A JP H10169653A JP 32444396 A JP32444396 A JP 32444396A JP 32444396 A JP32444396 A JP 32444396A JP H10169653 A JPH10169653 A JP H10169653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
belt
ball chain
balls
chain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32444396A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeki Shirai
武樹 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THK Co Ltd filed Critical THK Co Ltd
Priority to JP32444396A priority Critical patent/JPH10169653A/ja
Publication of JPH10169653A publication Critical patent/JPH10169653A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/3825Ball cages formed as a flexible belt, e.g. spacers connected by a thin film
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/04Ball or roller bearings
    • F16C29/06Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load
    • F16C29/0633Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides
    • F16C29/0652Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are at least partly defined by separate parts, e.g. covers attached to the legs of the main body of the U-shaped carriage
    • F16C29/0654Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are at least partly defined by separate parts, e.g. covers attached to the legs of the main body of the U-shaped carriage with balls
    • F16C29/0657Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are at least partly defined by separate parts, e.g. covers attached to the legs of the main body of the U-shaped carriage with balls with two rows of balls, one on each side of the rail
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H25/00Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
    • F16H25/18Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
    • F16H25/20Screw mechanisms
    • F16H25/22Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members
    • F16H25/2204Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls
    • F16H25/2233Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls with cages or means to hold the balls in position
    • F16H25/2238Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls with cages or means to hold the balls in position using ball spacers, i.e. spacers separating the balls, e.g. by forming a chain supporting the balls

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】多数のボールが一列に配列されると共に転動可
能に保持され、例えば無限摺動用の直線案内装置やボー
ルねじ装置のボール無限軌道に組み込まれて使用される
ボールチェーンにおいて、屈曲や捩じれに対して柔軟に
追従して上記ボール無限軌道の内部を円滑に循環するこ
とが可能であり、しかも大きな屈曲や捩じれを与えられ
た場合であってもボールを確実に保持することが可能な
ボールチェーンを提供する。 【解決手段】所定の間隔をおいて一列に配列された多数
のボール3と、これらボール3を回転自在に保持すると
共に互いに隣接するボール3を相互に繋いだ連結体ベル
ト2とから構成されるボールチェーン1において、上記
連結体ベルト2がボール3の配列方向に沿って帯状に形
成された4本のベルト部材5を有する一方、該ベルト部
材5が互いに隣接するボール3の間において他のベルト
部材3と相互に連結されるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数のボールが一
列に配列されると共に転動可能に保持され、例えば無限
摺動用の直線案内装置やボールねじ装置のボール無限軌
道に組み込まれて使用されるボールチェーンに係り、特
に、該ボールチェーンを自在に屈曲させあるいは捩じっ
て使用することが可能なボールチェーンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テーブル等の可動体をベッド等の
固定部に沿って案内する直線案内装置しては、ボール転
走溝を有する軌道レールと、上記ボール転走溝と対向す
る負荷転走溝を有すると共に上記負荷転走溝の一端から
他端へとボールを循環させる無負荷転走路を有し、上記
軌道レールに沿って移動するスライダと、これらスライ
ダと軌道レールとの間で荷重を負荷しながら転走すると
共に、上記スライダの負荷転走溝及び無負荷転走路より
構成される無限軌道を循環する多数のボールとから構成
されるものが知られている。
【0003】このように構成された従来の直線案内装置
では、スライダの無限軌道がボールで満たされているこ
とから、該スライダが軌道レールに沿って移動すると、
互いに隣接するボールが相互に衝突あるいは擦れ合いな
がら上記無限軌道内を循環することとなり、ボールが早
期に磨耗して装置寿命が短命化するといった問題点があ
った。また、上記スライダを組み立てる際にはその無限
軌道に対して多数のボールを充填する作業が必要となる
が、個々のボールは小さく且つ転がりやすいものなので
その取り扱いが面倒であり、必然的にスライダの組み立
て作業が煩雑化せざるを得なかった。
【0004】そこで、これらの問題点を解決するものと
して、多数のボールを整列保持したボールチェーンを上
記無限軌道に組み込んだ直線案内装置が提案されている
(特開平5−52217号公報)。図8及び図9に示す
ように、かかるボールチェーン100は互いに隣接する
各ボール101の間に間座102を介装すると共に、各
間座102をボールの配列方向に沿った一対のベルト部
材103で繋いでボール101を数珠状に連結したもの
であり、上記ボール101を金型内に中子として配置し
た可撓性樹脂の射出成形によって製作されている。
【0005】このように構成された従来のボールチェー
ン100は、スライダ104の無限軌道105に組み込
まれて該無限軌道内を循環するのであるが、この際、互
いに隣接するボール101の間には間座102が介装さ
れていることから、ボール同志の相互摩擦や衝突が防止
され、ボール101の磨耗を可及的に防止することがで
きた。また、各ボール101は一対の間座102,10
2によって両側から包持されており、かかるボールチエ
ーン100から抜け落ちることがないので、多数のボー
ル101を一体のものとして取り扱うことができ、その
分だけスライダの組み立て作業を容易に行うこともでき
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
構成された従来のボールチェーン100を屈曲させた場
合、図10に示すように、一連の間座102を繋いでい
るベルト部材103は該間座102の隣接位置では殆ど
屈曲せず、ボール101に隣接する位置で大きく屈曲す
る。従って、より柔軟にボールチェーン100を屈曲さ
せ又は捩じって使用することを望むのであれば、各ボー
ル101に隣接する間座102はなるべく小さく形成す
るのが好ましい。
【0007】しかし、前述したように従来のボールチェ
ーン100は各ボール101を一対の間座102,10
2によって両側から支えている都合上、かかる間座10
2を余りに小さく形成することはできず、これを過度に
小さく形成した場合にはボールチェーン100を屈曲さ
せた場合等にボール101が抜け落ちてしまうといった
不都合が生じる。従って、従来のボールチェーン100
では間座102を小さく形成することができす、それ故
にボールチェーン100の屈曲や捩じれに対する自由度
も低いものであった。
【0008】このため、かかるボールチェインを組み込
む無限軌道の設計によっては、該無限軌道を循環するボ
ールチェーンを無理に屈曲させたり、捩じったりする結
果となり、ボールチェーンの円滑な循環が妨げられてし
まうといった問題点を生じた。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするとろは、屈曲や捩じれに対
して柔軟に追従してボール無限軌道の内部を円滑に循環
することが可能であり、しかも大きな屈曲や捩じれを与
えられた場合であってもボールを確実に保持することが
可能なボールチェーンを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のボー
ルチェーンは、所定の間隔をおいて一列に配列された多
数のボールと、これらボールを回転自在に保持すると共
に互いに隣接するボールを相互に繋いだ連結体ベルトと
から構成されるボールチェーンであって、上記連結体ベ
ルトがボールの配列方向に沿って帯状に形成された4本
のベルト部材を有する一方、該ベルト部材は互いに隣接
するボールの間において他のベルト部材と相互に連結さ
れていることを特徴とするものである。
【0011】このように構成された本発明のボールチェ
ーンによれば、上記連結体ベルトは4本のベルト部材を
有しており、しかもこれらベルト部材は互いに隣接する
ボールの間において相互に連結されていることから、か
かる連結体ベルトに配列されたボールは上記ベルト部材
によって四方から包持された状態となり、たとえ該ボー
ルチェーンに捩じれや屈曲が作用した場合であっても、
連結体ベルトから抜け落ちることがない。
【0012】このため、本発明のボールチェーンでは互
いに隣接するボールの間に間座を設けて該ボールを包持
する必要はなく、間座を省略した分だけ屈曲や捩じれに
対するボールチェーンの自由度を高めることが可能とな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
のボールチェーンを詳細に説明する。図1及び図2は本
発明のボールチェーン1の実施例を示すものである。こ
のボールチェーン1は合成樹脂製の連結体ベルト2に所
定間隔で複数のボール3を一列に配列したものであり、
該ボール3は上記連結体ベルト2に保持された状態で自
在に回転可能となっている。
【0014】上記連結体ベルト2はボール3の配列方向
に沿って帯状に形成された4本のベルト部材5を有し、
かかるベルト部材4は互いに隣接するボール3,3の間
において他のベルト部材5と相互に連結されている。ま
た、互いに隣接するボール3の間には円盤状の連結部4
が形成されており、各ベルト部材5はこの連結部4を介
して他のベルト部材5と相互に連結されている。
【0015】上記ベルト部材5はボール3の球面を4等
分するようにボール列の上下左右に配されており、ボー
ル3がこれに隣接する一対の連結部4のの間のから抜け
でることがないよう、4方向からボール3の動きを拘束
している。また、このベルト部材5の側縁部5aは直線
状に形成されており、かかるボールチェーン1はボール
3の配列方向に沿って均一な幅に形成されている。
【0016】このボールチェーン1は上記ボール3を中
子として金型内に配列した合成樹脂の射出成形により成
形され、成形完了後に上記連結体ベルト2をボール3と
共に金型から離型して製造される。また、単に連結体ベ
ルト2を射出成形したのみでは該ベルト2の連結部4及
びベルト部材5がボール3と密着してしまい、該連結体
ベルト2に対してボール3が自在に回転しないことか
ら、この実施例では成形完了後のボールチェーン1を鉱
油系潤滑油に浸漬し、経時的な連結体ベルト2の膨潤を
待ってボール3と連結部4又はベルト部材5との間に隙
間を形成し、該ボール3の自由な回転を可能としてい
る。
【0017】そして、以上のように構成された本実施例
のボールチェーン1によれば、各ボール3は4本のベル
ト部材5によって四方からその動きを拘束されているの
で、互いに隣接するボール3,3の間には4本のベルト
部材5を相互に連結する連結部4を僅かに形成しさえす
れば、ボール3の球面を包持するような大きな間座を設
ける必要がない。従って、この実施例のボールチェーン
ではボール間に設けられた間座によってその自由な屈曲
や捩じれが阻害されることはなく、大きな屈曲や捩じれ
が作用しても、これを柔軟に吸収することができるもの
である。
【0018】図3はこのボールチェーンを組み込んだ直
線案内装置の一例を示すものである。同図において、符
号10は工作機械のベッド等の固定部に対して配設され
る軌道レール、符号20は上記ボールチェーン1が組み
込まれるボール無限軌道を備えると共にテーブル等の可
動体を上記軌道レール10に沿って案内するスライダ、
符号3はこれら軌道レール10とスライダ20との間で
荷重を負荷しながら転動すると共に上記スライダ20内
で無限循環するボールである。
【0019】先ず、上記軌道レール10は断面略矩形状
に形成されており、その両側面にはゴシックアーチ状の
ボール転走溝11が長手方向(図2の紙面垂直方向)に
沿って計2条形成されている。この軌道レール1にはそ
の長手方向に適宜間隔をおいてボルト取付孔12が形成
されており、軌道レール10はこのボルト取付孔12に
挿入される図示外の固定ボルトによって固定部に固定さ
れる。
【0020】また、上記スライダ20は可動体の取付面
21が形成された水平部20a及びこの水平部20aか
ら垂れ下がる一対のスカート部20b,20bを備えて
断面略サドル状に形成されており、各スカート部20b
の内面側には軌道レール10のボール転走溝11に対向
するゴシックアーチ状の負荷転走溝23が形成されてい
る。また、各スカート部20bには各負荷転走溝23に
対応したボール戻し孔24が形成されており、上記負荷
転走溝23を転走し終えて荷重から解放されたボール3
が負荷転走溝23上における転走方向とは逆方向に転走
するようになっている。
【0021】このスライダ20は合成樹脂の射出成形を
利用して製作されている。すなわち、上記スライダ20
は機械加工によって形成された金属製のブロック本体2
5に対して樹脂部22を射出成形で肉付けして形成され
ており、前述した可動体取付面21やボール3の負荷転
走面23等、機械的強度が要求される部位は当該ブロッ
ク本体25に形成される一方、ボール戻し孔24等の機
械的強度が重要とされない部位は合成樹脂で形成され、
可能な限りスライダ20の軽量化が図られている。
【0022】図4は上記ボールチェーン1が組み込まれ
たスライダ20のボール無限軌道を示す断面図であり、
この無限軌道は合成樹脂製の蓋体30をスライダ20の
前後両端面に固定することによって完成する。すなわ
ち、蓋体30をスライタ20に固定すると、蓋体30側
のU形溝31内にスライダ20側のボール案内部26が
嵌合してU字状の方向転換路32が完成し、この方向転
換路32によってスライダ20の負荷転走面23と上記
ボール戻し孔24とが連結される。
【0023】図5は、上記無限軌道におけるボールの転
走状態を示す拡大図である。ゴシックアーチ状に形成さ
れたボール転走溝11及び負荷転走溝23の最深部には
各々逃げ溝27,27が形成され、ボール3がこれら転
走溝23,11を転走している際に上記ボールチェーン
1のベルト部材5が該逃げ溝27に収容されるようにな
っている。一方、スライダ20のボール戻し孔24には
その長手方向に沿って4条の案内溝28が形成されてお
り、無負荷状態にあるボールチェーン1のベルト部材5
が該案内溝28によって案内され、ボール戻し孔24の
内部におけるボールチェーン1の蛇行が防止されるよう
になっている。
【0024】そして、以上のように構成された本実施例
の直線案内装置によれば、スライダ20が軌道レール1
0上を移動するとボール3がスライダ20の負荷転走溝
23及び軌道レール10のボール転走溝11の上を転走
し、ボールチェーン1がスライダ20に形成された無限
軌道の内部を循環する。
【0025】このとき、本実施例の直線案内装置では、
図5に示すように、スライダ20における負荷転走溝2
3の形成位置よりもボール戻し孔24の形成位置が若干
高くなっており、前述の無限軌道内において前述した本
実施例のボールチェーン1を循環させようとすると、該
ボールチェーン1に対しては無限軌道内でこれを捩じる
外力が作用することとなる。
【0026】この際、本実施例のボールチェーン1は前
述したように屈曲や捩じれを柔軟に吸収し易い構造を採
用していることから、負荷転走溝23とボール戻し孔2
4とが図5に示す位置関係を有する場合であっても、無
限軌道内において無理なく変形することができ、かかる
無限軌道内を円滑に循環することができるものである。
【0027】次に、図6は本実施例のボールチェーンを
ボールねじ装置の無限軌道に組み込んだ一例を示すもの
である。同図において、符号50は所定のリードで螺旋
状のボール転走溝51が形成されたねじ軸、符号60は
ボールチェーン1が組み込まれる無限軌道を備えると共
にボール3を介して上記ねじ軸50に螺合したナット部
材である。
【0028】ここで、上記ナット部材60は、該ナット
部材60を固定するためのフランジ部61が突設された
鋼製のナット本体62と、このナット本体62の前後両
端面に固定される合成樹脂製の一対の蓋体63,63と
から構成されている。
【0029】上記ナット本体62には、その内径に上記
ねじ軸50のボール転走溝51と相対向する螺旋状の負
荷転走溝64が形成される一方、該ねじ軸50と平行な
ボール戻し孔65が穿設されている。また、図7に示す
ように、上記蓋体63にはナット本体62の負荷転走溝
64を転走し終えたボール3を上記ボール戻し孔65に
導く方向転換路66が形成されており、該蓋体63をナ
ット本体62に固定することでボール3の無限軌道が完
成するようになっている。
【0030】また、上記ねじ軸50のボール転走溝51
及びナット本体62の負荷転走溝64はゴシックアーチ
状に形成され、前述の直線案内装置と同様、各溝の最深
部にはボールチェーン1のベルト部材5を収容するため
の逃げ溝が形成されている。
【0031】更に、上記蓋体63の方向転換路66及び
ナット本体62のボール戻し孔65には、やはり前述の
直線案内装置と同様、ボールチェーン1のベルト部材5
を案内する4条の案内溝が長手方向に沿って形成されて
おり、上記ねじ軸50の外周を巻き回されたボールチェ
ーン1は所定の姿勢で蓋体63の方向転換路66に収容
されるようになっている。
【0032】そして、以上のように構成された本実施例
のボールねじ装置によれば、ねじ軸とナット部材が相対
的に回転すると、ボールチェーン1に組み込まれたボー
ル3がナット部材60の負荷転走溝64及びねじ軸50
のボール転走溝51の上を転走し、ボールチェーン1が
ナット部材60に形成された無限軌道の内部を循環す
る。
【0033】このとき、本実施例のボールねじ装置で
は、ボールチェーン1がねじ軸50の外周に対して螺旋
状に巻き回されていることから、該ボールチェーン1は
捩じれた状態で上記無限軌道を循環している。特にねじ
軸50の外周から蓋体63の方向転換路66にボールチ
ェーン1が進入する際には、図7に示すように、ボール
チェーンを強制的に約90°捩じって方向転換路に進入
させる必要があり、無限軌道内におけるボールチェーン
の屈伸運動又は捩じれ運動は前述の直線案内装置におけ
る循環よりも激しくならざるを得ない。
【0034】しかし、本実施例のボールチェーン1は前
述したように屈曲や捩じれを柔軟に吸収し易い構造を採
用していることから、ナット部材の無限軌道を無理なく
循環することができ、かかる無限軌道内におけるボール
チェーンの循環の円滑化を図ることができるものであ
る。
【0035】また、ボールチェーンに対して屈曲や捩じ
れが頻繁に作用しても、本実施例のボールチェーンでは
連結体ベルトにボールが完全に包持されていることか
ら、ボールが該ボールチェーンから抜け落ちることはな
く、上記無限軌道からボールが脱落するといった事故を
未然に防止することができるものである。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のボー
ルチェーンによれば、その連結体ベルトが4本のベルト
部材によってボールを四方から包持しているので、互い
に隣接するボールの間に該ボールの球面を包持する間座
を設けなくとも、かかるボールが連結体ベルトから抜け
落ちるのを確実に防止することができるので、無限軌道
内において大きな屈曲や捩じれが作用した場合であって
も、これを柔軟に吸収することができ、かかる無限軌道
内における循環の円滑化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のボールチェーンの実施例を示す正面
図である。
【図2】 図1に示されるボールチェーンのIIーII
線断面図である。
【図3】 本発明のボールチェーンが組み込まれる直線
案内装置の一例を示す断面図である。
【図4】 図3に示す直線案内装置のボール無限軌道を
示す断面図である。
【図5】 図4に示すボール無限軌道内におけるボール
の転走状態を示す断面図である。
【図6】 本発明のボールチェーンが組み込まれるボー
ルねじ装置の一例を示す断面図である。
【図7】 図6に示されるボールねじ装置の要部拡大図
である。
【図8】 従来のボールチェーンを示す平面図である。
【図9】 従来のボールチェーンを示す側面図である。
【図10】 従来のボールチェーンの屈曲状態を示す側
面図である。
【符号の説明】
1…ボールチェーン、2…連結体ベルト、3…ボール、
4…連結部、5…ベルト部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔をおいて一列に配列された多
    数のボールと、これらボールを回転自在に保持すると共
    に互いに隣接するボールを相互に繋いだ連結体ベルトと
    から構成されるボールチェーンであって、 上記連結体ベルトはボールの配列方向に沿って帯状に形
    成された4本のベルト部材を有する一方、該ベルト部材
    は互いに隣接するボールの間において他のベルト部材と
    相互に連結されていることを特徴とするボールチェー
    ン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のボールチェーンにおい
    て、上記連結体ベルトは各ボールの球面を4等分するよ
    うに上記ベルト部材を配していることを特徴とするボー
    ルチェーン。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のボールチェ
    ーンにおいて、各ベルト部材の側縁部が直線状に形成さ
    れ、上記連結体ベルトはボールの配列方向に沿って均一
    な幅を有していることを特徴とするボールチェーン。
JP32444396A 1996-12-04 1996-12-04 ボールチェーン Pending JPH10169653A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32444396A JPH10169653A (ja) 1996-12-04 1996-12-04 ボールチェーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32444396A JPH10169653A (ja) 1996-12-04 1996-12-04 ボールチェーン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10169653A true JPH10169653A (ja) 1998-06-23

Family

ID=18165878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32444396A Pending JPH10169653A (ja) 1996-12-04 1996-12-04 ボールチェーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10169653A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001099257A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Thk Co Ltd スペーサ入りボールねじ装置及びその組立方法
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