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JPH1182503A - 転動体連結体及びこれを利用した直線案内装置 - Google Patents

転動体連結体及びこれを利用した直線案内装置

Info

Publication number
JPH1182503A
JPH1182503A JP24404297A JP24404297A JPH1182503A JP H1182503 A JPH1182503 A JP H1182503A JP 24404297 A JP24404297 A JP 24404297A JP 24404297 A JP24404297 A JP 24404297A JP H1182503 A JPH1182503 A JP H1182503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
rolling element
ball
belt member
guide device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP24404297A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuaki Honma
光明 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THK Co Ltd filed Critical THK Co Ltd
Priority to JP24404297A priority Critical patent/JPH1182503A/ja
Publication of JPH1182503A publication Critical patent/JPH1182503A/ja
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  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】転動体の転動に対して作用する摩擦抵抗を可及
的に低減して、直線案内装置の無限循環路内における転
動体の循環を円滑化すると共に、かかる転動体の摩耗を
防止すること可能な転動体連結体を提供する。 【解決手段】複数の転動体3と、これら転動体3を所定
の間隔で一列に整列させる可撓性のベルト部材7とから
構成さる転動体連結体において、かかるベルト部材7
が、転動体3の間に介装された複数の間座71と、これ
ら間座71を相互に連結する可撓性の連結部70とから
なり、各間座71は連結部70に対して回転自在に係合
すると共に、上記転動体3と転がり接触するように構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数のボールやロ
ーラ等の転動体が一列に配列され、例えば無限摺動用の
直線案内装置に組み込まれて使用される転動体連結体に
係り、詳細には、直線案内装置内での循環中における転
動体の摩耗を極力抑え、より円滑な循環を可能とするた
めの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直線案内装置としては、テーブル
等の可動体を担持した摺動台がベッドやサドル等の固定
部上に配設された軌道レールに沿って移動する直線摺動
用ベアリングや、ボールを介してスプライン軸に嵌合し
た円筒状のナット部材が該スプライン軸に沿って移動す
るボールスプライン装置が知られている。
【0003】これらのうち、前者の直線摺動用ベアリン
グとしては、ボール転走溝を有する軌道レールと、上記
ボール転走溝と対向する負荷転走溝並びにこれと平行な
ボール戻し孔を有すると共に、上記負荷転走溝からボー
ル戻し孔へボールを導く方向転換路を有し、上記軌道レ
ールに沿って移動する摺動台と、これら摺動台と軌道レ
ールとの間で荷重を負荷しながら転走すると共に、上記
摺動台の負荷転走溝、ボール戻し孔及び方向転換路より
構成される無限循環路内を循環する多数のボールとから
構成されるものが知られている。
【0004】また、後者のボールスプライン装置として
は、軸方向に沿ってボール転走溝を有するスプライン軸
と、上記ボール転走溝と対向する負荷転走溝を有すると
共に、ボールを介して該スプライン軸の外周に嵌合する
ナット部材とから構成され、やはり上記ボールの無限循
環に伴ってナット部材が上記スプライン軸に沿って移動
すると共に、これらナット部材とスプライン軸との間で
相互にトルクを伝達して使用されるものが知られてい
る。
【0005】このように構成された従来の直線案内装置
では、摺動台やナット部材といったスライド部材の無限
軌道がボールで満たされていることから、該スライド部
材が軌道レールやスプライン軸といった案内軸に沿って
移動すると、互いに隣接するボールが相互に衝突あるい
は擦れ合いながら上記無限循環路内を循環することとな
り、ボールが早期に磨耗して装置寿命が短命化するとい
った問題点があった。
【0006】そこで、このような問題点を解決するもの
として、多数のボールを整列保持した転動体連結体を上
記無限循環路に組み込んだ直線摺動用ベアリングが提案
されている(特開平5−52217号公報)。図11及
び図12に示すように、かかる転動体連結体100は互
いに隣接する各ボール101の間に間座102を介装す
ると共に、各間座102をボールの配列方向に沿った一
対の帯状連結部103で繋いでボール101を数珠状に
連結したものであり、上記ボール101を金型内に中子
として配置した可撓性樹脂の射出成形によって製作され
ている。
【0007】このように構成された従来の直線摺動用ベ
アリングでは、図13に示す如く上記転動体連結体10
0が摺動台104のボール戻し孔105及び方向転換路
106に組み込まれて該無限循環路内を循環するのであ
るが、この際、互いに隣接するボール101の間には間
座102が介装されていることから、ボール同志の相互
摩擦や衝突が防止され、ボール101の磨耗を可及的に
防止することができた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる転動体
連結体を用いた直線案内装置においては、互いに隣接す
るボール同士が無限循環路内で接触し合うのを防止する
ことは可能であるが、これらボールの間に配列された間
座と該ボールとが擦れ合うのを防止することはできない
ため、やはりボールの転動に対して摩擦抵抗が作用し、
ボールの円滑な循環が阻害される他、ボールが高速で転
動する際には該ボールの摩耗が懸念されるといった問題
点があった。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、転動体の転動に
対して作用する摩擦抵抗を可及的に低減して、直線案内
装置の無限循環路内における転動体の循環を円滑化する
と共に、かかる転動体の摩耗を防止すること可能な転動
体連結体を提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、かかる転動体
連結体を利用することで、長期にわたって所定の精度で
可動体を案内することが可能な直線案内装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の転動体連結体は、複数の転動体と、これら
転動体を所定の間隔で一列に整列させる可撓性のベルト
部材とから構成さる転動体連結体において、かかるベル
ト部材が、転動体の間に介装された複数の間座と、これ
ら間座を相互に連結する可撓性の連結部とからなり、各
間座は連結部に対して回転自在に係合すると共に、上記
転動体と転がり接触することを特徴とするものである。
【0012】また、この転動体連結体を利用した本発明
の直線案内装置は、長手方向に沿って転動体の転走面を
有する案内軸と、上記転走面と対向する負荷転走面を有
すると共に上記負荷転走面の一端から他端へと転動体を
循環させる無負荷転走路を有し、上記案内軸に沿って移
動するスライド部材とを備え、上記スライド部材の負荷
転走面及び無負荷転走路より構成される無限循環路に前
述した本発明の転動体連結体を組み込んだことを特徴と
するものである。
【0013】このような技術的手段によれば、所定の間
隔で配列された複数の転動体の間には間座が介装されて
いることから、互いに隣接する転動体同士が相互に擦れ
合うことがなく、しかも転動体の間に介装された間座は
連結部に対して回転自在に係合しており、上記転動体と
転がり接触をすることから、各間座と転動体とが擦れ合
うこともない。従って、この転動体連結体を直線案内装
置の無限循環路内に組み込んで使用した場合、案内軸の
転走面やスライド部材の負荷転走面を転動する転動体は
殆ど摩擦抵抗を受けることがない。
【0014】ここで、上記転動体連結体のベルト部材は
スライド部材の無限循環路に組み込んだ後に無端状に連
結するようにしても良いが、かかるベルト部材が直線案
内装置の使用環境に応じて若干の伸縮を生じることや連
結作業の手間等を考慮すると、無端状に連結することな
く無限循環路内を循環させるのが好ましい。
【0015】但し、上記ベルト部材は転動体と何ら係合
していないことから、無端状に連結することなくこれを
使用すると、かかるベルト部材がスライド部材の負荷転
走面と案内軸の転走面との対向位置において転動体と分
離し、上記無限循環路から抜け出てしまう懸念がある。
従って、かかる使用をするのであれば、上記無限循環路
にはその全周にわたって上記ベルト部材の連結部が係合
する案内溝を形成し、ベルト部材が無限循環路から逸脱
するのを防止するのが好ましい。
【0016】また、このようにベルト部材を無限循環路
の全周にわたって案内するように構成した場合には、か
かるベルト部材に配列された複数の回転間座のうち、互
いに隣接する回転間座の間の距離を転動体の直径よりも
小さく設定すると共に、これら回転間座の間の開口を通
じて各転動体が案内軸の転走面に当接するように構成す
ることで、かかるベルト部材を転動体の保持器として利
用することができ、スライド部材を案内軸から取り外し
た際にも、転動体が無限循環路から転がり落ちるのを防
止することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の転動体連結体を詳細に説明する。図1及び図2は本発
明の転動体連結体を組み込んで使用される直線案内装置
の一実施例を示すものである。同図において、符号1は
工作機械のベッド等の固定部に対して配設される軌道レ
ール(案内軸)、符号2はテーブル等の可動体を上記軌
道レール1に沿って案内するスライダ(スライド部
材)、符号3はこれら軌道レール1とスライダ2との間
で荷重を負荷しながら転動すると共に上記スライダ2内
で無限循環するボールである。
【0018】先ず、上記軌道レール1は断面略矩形状に
形成されており、上記ボール3が転走するボール転走面
11a,11bが長手方向(図1の紙面垂直方向)に沿
って計4条形成されている。これらボール転走面11
a,11bは軌道レール1の両側面及び上面の両縁部に
形成されており、両側面のボール転走面11aは紙面左
右方向から30°下向きに形成される一方、上面のボー
ル転走面11bは垂直方向上向きに形成されている。ま
た、軌道レール1にはその長手方向に適宜間隔をおいて
ボルト取付孔12が形成されており、軌道レール1はこ
のボルト取付孔12に挿入される図示外の固定ボルトに
よって固定部に固定される。
【0019】一方、上記スライダ2は、テーブル等の可
動体の取付面41及び当該可動体の固定ボルトが螺合す
るタップ孔42を有する移動ブロック4と、この移動ブ
ロック4の前後両端面に対して固定される一対の蓋体
5,5とから構成されており、かかる蓋体5を移動ブロ
ック4に固定することで当該スライダ内にボール3の無
限循環路が具備されるようになっている。また、上記蓋
体5には軌道レール1に摺接するシール部材6が取り付
けられており、軌道レール1に付着している塵芥等がス
ライダ2の移動に伴って当該スライダ2内に侵入するの
を防止している。
【0020】一方、図3に示すように、上記移動ブロッ
ク4は取付面41が形成された水平部4a及びこの水平
部4aから垂れ下がる一対のスカート部4b,4bを備
えて断面略サドル状に形成されており、これら水平部4
aの下面側及び各スカート部4bの内面側には軌道レー
ル1のボール転走面11a,11bに対向する4条の負
荷転走面43a,43bが形成されている。また、上記
水平部4a及び各スカート部4bには各負荷転走面43
a,43bに夫々対応したボール戻し孔44a,44b
が形成されており、前述の蓋体5と移動ブロック4との
間にに形成されたボール3の方向転換路51(図2参
照)によって各負荷転走面43a,43bとこれに対応
するボール戻し孔44a,44bとが連結され、ボール
の無限循環路が形成されるようになっている。すなわ
ち、上記ボール戻し孔及び方向転換路が本発明の無負荷
転走路を構成している。
【0021】これにより、軌道レール1のボール転走面
11a,11bと移動ブロック4の負荷転走面43a,
43bとの間で荷重を負荷していたボール3は、スライ
ダ2の移動に伴って上記負荷転走面43a,43bを転
走し終えると上記荷重から開放されて一方の蓋体5の方
向転換路51に入り込み、そのままの無負荷状態で負荷
転走面43a,43bにおける転走方向とは逆方向へ向
かって移動ブロック4のボール戻し孔44a,44bを
転走する。また、ボール戻し孔44a,44bを転走し
終えたボール3は他方の蓋体5の方向転換路51を介し
て再度軌道レール1と移動ブロック4との間に入り込
み、荷重を負荷しながら上記負荷転走面43a,43b
を転走する。
【0022】また、各負荷転走面43a,43bの両側
にはボール保持部45が当該負荷転走面43a,43b
に覆いかぶさるように形成されており、スライダ2を軌
道レール1から取り外した際に、負荷転走面43a,4
3b上に位置するボール3がスライダ2から転がり落ち
るのを防止している。
【0023】尚、図2に示すように、上記方向転換路5
1は、移動ブロック4の前後両端面に突設されたボール
内周案内部46と、このボール内周案内部46に対応し
て上記蓋体に設けられたボール外周案内部56とにより
形成されている。
【0024】上記移動ブロック4は機械加工によって形
成された金属製のブロック本体8に対して合成樹脂を射
出成形で肉付けして形成されており、前述した可動体取
付面41やボール3の負荷転走面43a,43b等、機
械的強度が要求される部位は当該ブロック本体8に形成
される一方、ボール戻し孔44a,44b、ボール保持
部45及びボール内周案内部46等の機械的強度が重要
とされない部位は合成樹脂で形成され、可能な限り移動
ブロック4の軽量化が図られている。
【0025】一方、無限循環路内におけるボール同志の
接触を避けて、ボール3の摩耗を可及的に防止する観点
から、かかる無限循環路には本発明の転動体連結体が組
み込まれており、ボールは可撓性のベルト部材7と共に
無限循環路内を循環するようになっている。
【0026】図4及び図5は本発明の転動体連結体の第
1実施例を示すものである。この転動体連結体は可撓性
を有するベルト部材7に対して所定の間隔でボール3を
一列に配列したものであり、かかるベルト部材7は、合
成樹脂製の一対の帯状連結部70と、これら帯状連結部
70,70の間に配列されて該帯状連結部によって相互
に連結された合成樹脂性の複数の間座71とから構成さ
れている。また、各ボール3は互いに隣接する間座7
1,71の間に収容された状態で自在に回転可能となっ
ている。
【0027】各間座71は略円筒状に形成されており、
図6に示すようにその両端部には上記連結部70に挿入
される支軸72,72が突出する一方、ボール3との当
接面は該ボール3の球面に沿った円弧状の凹面に形成さ
れている。また、各間座71はその支軸72を連結部7
0に挿通させた後に、かかる支軸72の先端を押し潰す
ことによって連結部70からの抜け止めがなされてお
り、ボール3の転動に連れ回されて自在に回転し得るよ
うになっている。
【0028】このベルト部材7はボール3と共にスライ
ダ2の無限循環路内を循環するのだが、図3に示すよう
に、かかる無限循環路を構成する上記ボール戻し孔44
a,44b、方向転換路51及びボール保持部45には
ボール3の転動方向に沿って連続する案内溝48が形成
されており、上記ベルト部材7はその両側縁部に位置す
る連結部70を該案内溝48に対して滑らかに係合させ
た状態で上記無限循環路内を循環するようになってい
る。このため、上記ベルト部材7を無限循環路内におい
て無端状に連結することなく使用しても、かかるベルト
部材7が無限循環路から抜け出でしまう事態を防止する
ことがてきるようになっている。
【0029】そして、以上のように構成された本実施例
の直線案内装置によれば、ボール3は上記ベルト部材7
に所定間隔で配列された状態でスライダ2の無限循環路
に組み込まれており、しかも該ベルト部材7に設けられ
た間座71は回転自在にしてボールと転がり接触するこ
とから、転動するボール3とこれを配列したベルト部材
7との間には何ら摩擦抵抗が作用せず、ボール3を無限
循環路内において円滑に転動させることができるもので
ある。
【0030】また、ボール3と間座71とが転がり接触
することから、かかるボール3が無限循環路内を高速で
転動するような場合であっても、ボール3の摩耗を可及
的に低減化することができ、スライダ2の軌道レール1
に対する移動精度を長期にわたって安定的に維持するこ
とができる他、これに関連してボール3の摩耗粉の発生
が少なくなるので、クリーンルーム内における使用に最
適なものとなる。
【0031】図7は本発明の転動体連結体の第2実施例
を示す図である。図5に示した前述のベルト部材7では
間座71の回転軸心がボール3の回転中心と同一直線上
に位置していることから、互いに隣接する間座71,7
1の間の距離はボール3の直径と略同一であり、ボール
3はこれら間座71,71の間を自由に通過することが
できた。このため、スライダ2の負荷転走面43a,4
3bの両側にはボール保持部45を設け、スライダ2を
軌道レール1から取り外した際に、ボール3がスライダ
2の無限循環路から転がり落ちるのを防止する必要があ
った。
【0032】これに対し、図7に示すベルト部材7では
互いに隣接する間座71,71の間の距離Lをボール3
の直径dよりも小さく設定し、かかるボール3がこれら
間座71,71の間を通過し得ないように構成すると共
に、各ボール3が間座71の間の開口を通して軌道レー
ル1のボール転走面11a,11bに当接するように構
成した。
【0033】このような構成によれば、上記ベルト部材
7がスライダ2の無限循環路に組み込まれている限り、
かかるスライダ2を軌道レール1から取り外してもボー
ル3が無限循環路から転がり落ちることはなく、スライ
ダ2の負荷転走面43a,43bに覆いかぶさるような
ボール保持部45を該負荷転走面43a,43bの両側
に形成する必要がなくなる。
【0034】次に、図8は本発明の転動体連結体の第3
実施例を示すものである。この転動体連結体では互いに
隣接するボール3,3の間に2個の間座71a,71b
を設けると共に、これら間座71a,71bをボール3
の回転中心から偏倚した位置で上記連結部70に係合さ
せ、1個のボール3を4つの間座で取り囲むことによ
り、かかるボール3のベルト部材7からの脱落を防止す
るように構成したものである。
【0035】従って、この第3実施例の転動体連結体に
よれば、前述の第2実施例の転動体連結体と同様、スラ
イダ2を軌道レール1から取り外してもボール3が無限
循環路から転がり落ちることはないと共に、この転動体
連結体をスライダ2に組み込む以前、つまり該転動体連
結体それ自体を一部品として取り扱うときに、ボールが
ベルト部材7から脱落することがない。
【0036】次に、図9は本発明の転動体連結体の第4
実施例を示すものである。前述した第3実施例の転動体
連結体では1個のボール3を4つの間座71a,71b
で取り囲むことによりボール3がベルト部材7から抜け
落ちるのを防止したが、各間座71a,71bはこれを
繋ぐ帯状連結部70の表裏両面に突出していることか
ら、かかるベルト部材7を湾曲させようとすると、湾曲
方向の内側に位置する間座71bが隣接する2つのボー
ル3,3に挟み込まれてしまい、かかる間座71bが障
害となってベルト部材7を柔軟に湾曲させることができ
ない。もっとも、上記ベルト部材7は伸縮可能であるこ
とから、その伸縮量が比較的大きくはなるものの、前記
方向転換路51に倣って通過することはできる。
【0037】そこで、この第4実施例ではベルト部材7
を構成する帯状連結部70をボール3の回転中心から偏
倚した位置とし、ボール3,3間に設けられた一対の間
座71a,71bのうち、その一方の間座71bは連結
部70そのものに軸支すると共に、他方の間座71aは
連結部70から突出したフランジ部70aに軸支するよ
うに構成した。
【0038】このように構成された本実施例の転動体連
結体によれば、フランジ部70aに軸支された間座71
aが外側に位置するようにベルト部材7を湾曲させれ
ば、連結部70そのものに軸支された間座71bが隣接
するボール3によって挟みこまれることはなく、ベルト
部材7を柔軟に湾曲させることができるものである。
【0039】次に、図10は本発明の転動体連結体の第
5実施例を示すものである。上記各実施例では転動体と
してボール3を使用した例を説明したが、この実施例で
は転動体としてローラ80を使用した。かかる場合であ
っても、ボール3を用いた場合と略同様にベルト部材7
を構成することが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の転動
体連結体によれば、転動体の間に介装された間座は該転
動体と転がり接触をすることから、各間座と転動体とが
擦れ合うことがなく、かかる転動体は殆ど摩擦抵抗を受
けることなく無限循環路内を円滑に転動することがで
き、無限循環路内における転動体の循環を円滑化するこ
とが可能となる。
【0041】また、転動体の摩耗が可及的に防止される
ので、案内軸に対するスライド部材の移動精度を長期に
わたって高精度に維持することが可能であり、更に、転
動体の摩耗粉の発生を抑えることができるので、本発明
の直線案内装置は例えばクリーンルーム内での使用等、
粉塵の発生を嫌う用途での使用に適したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の直線案内装置の実施例を示す正面図
及びその断面図である。
【図2】 本発明の直線案内装置の実施例を示す側面図
及びその断面図である。
【図3】 実施例に係るスライダを構成する移動ブロッ
クを示す断面図である。
【図4】 本発明の転動体連結体の第1実施例を示す平
面図である。
【図5】 第1実施例に係る転動体連結体を示す側面図
である。
【図6】 第1実施例に係る転動体連結体を示す断面図
である。
【図7】 本発明の転動体連結体の第2実施例を示す断
面図である。
【図8】 本発明の転動体連結体の第3実施例を示す側
面図、平面図及び断面図である。
【図9】 本発明の転動体連結体の第4実施例を示す側
面図、平面図及び断面図である。
【図10】 本発明の転動体連結体の第5実施例を示す
側面図、平面図及び断面図である。
【図11】 従来の転動体連結体を示す平面図である。
【図12】 図11に示した転動体連結体の側面図であ
る。
【図13】 図11及び図12に示した転動体連結体を
組み込んだ直線案内装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
3…ボール(転動体)、7…ベルト部材、70…帯状連
結部、71…間座

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の転動体と、これら転動体を所定の
    間隔で一列に整列させる可撓性のベルト部材とから構成
    される転動体連結体において、 かかるベルト部材は、転動体の間に介装された複数の間
    座と、これら間座を相互に連結する可撓性の連結部とか
    らなり、各間座は連結部に対して回転自在に係合すると
    共に、上記転動体と転がり接触することを特徴とする転
    動体連結体。
  2. 【請求項2】 長手方向に沿って転動体の転走面を有す
    る案内軸と、上記転走面と対向する負荷転走面を有する
    と共に上記負荷転走面の一端から他端へと転動体を循環
    させる無負荷転走路を有し、上記案内軸に沿って移動す
    るスライド部材と、上記負荷転走面及び無負荷転走路よ
    り構成される転動体の無限循環路内に組み込まれた請求
    項1記載の転動体連結体とから構成されることを特徴と
    する直線案内装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の直線案内装置において、
    上記スライド部材に具備された転動体の無限循環路に
    は、その全周にわたって上記ベルト部材の連結部が係合
    する案内溝が形成されていることを特徴とする直線案内
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の直線案内装置にお
    いて、互いに隣接する間座の間の距離を転動体の直径よ
    りも小さく設定すると共に、これら間座の間の開口を通
    じて各転動体が案内軸の転走面に当接することを特徴と
    する直線案内装置。
JP24404297A 1997-09-09 1997-09-09 転動体連結体及びこれを利用した直線案内装置 Withdrawn JPH1182503A (ja)

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JP24404297A JPH1182503A (ja) 1997-09-09 1997-09-09 転動体連結体及びこれを利用した直線案内装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001165169A (ja) * 1999-11-24 2001-06-19 Rexroth Star Gmbh 転動体鎖、転動体鎖装置
JP2008115921A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Nsk Ltd 移動装置
JP2010019314A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Shimizu Corp 転動体を用いた支持機構

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