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JPH10168592A - 錫−亜鉛合金めっき浴 - Google Patents

錫−亜鉛合金めっき浴

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Publication number
JPH10168592A
JPH10168592A JP34237696A JP34237696A JPH10168592A JP H10168592 A JPH10168592 A JP H10168592A JP 34237696 A JP34237696 A JP 34237696A JP 34237696 A JP34237696 A JP 34237696A JP H10168592 A JPH10168592 A JP H10168592A
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JP
Japan
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acid
tin
group
zinc
bath
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Application number
JP34237696A
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English (en)
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JP3609565B2 (ja
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Takao Takeuchi
孝夫 武内
Yuji Kato
裕二 加藤
Keigo Obata
惠吾 小幡
Seiji Masaki
征史 正木
Kazuhiro Aoki
和博 青木
Hidemi Nawafune
秀美 縄舟
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa Kasei Kenkyusho KK
Ishihara Chemical Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Kasei Kenkyusho KK
Ishihara Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daiwa Kasei Kenkyusho KK, Ishihara Chemical Co Ltd filed Critical Daiwa Kasei Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な錫−亜鉛合金めっき浴を提供する。 【解決手段】 このめっき浴は、2価の錫イオン及び2
価の亜鉛イオン並びに脂肪族又は芳香族スルホ(ヒドロ
キシ)カルボン酸及び/又は脂肪族モノヒドロキシジカ
ルボン酸及び/又はそれらの酸のアルカリ金属塩から選
ばれた錯化剤の1種又は2種以上を必須の成分とし、p
Hが2〜6であることを特徴とする錫−亜鉛合金電気め
っき浴である。健康・環境に影響のある錫−鉛系はんだ
に代わって錫−亜鉛系はんだを使用する際のはんだ付け
性皮膜を、環境に影響を与えることなく得ることが可能
となり、よって錫−鉛系はんだから錫−亜鉛系はんだへ
の転換を容易ならしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はめっき技術に関し、
特に錫−亜鉛系のろう材に対するはんだ付け性の良好な
錫−亜鉛合金皮膜を形成するためのめっき浴であって、
特に排水処理の容易な錯化剤を用いる非シアンの錫−亜
鉛合金電気めっき浴に関する。
【0002】
【従来の技術】電子工業において錫−鉛を基本組成とす
るはんだ(ろう材)による接合は不可欠の技術として広
く行われている。はんだ付けを迅速かつ確実に行うため
には、はんだ付けしようとする部品に予めはんだ付け性
の良好な皮膜(はんだ付け性皮膜)を施しておくことが
行われるが、このはんだ付け性皮膜として錫−鉛合金め
っき皮膜が一般に利用されている。
【0003】しかしながら、近年、鉛の健康・環境への
影響が懸念され、有害な鉛を含む錫−鉛系はんだを規制
しようとする考えが急速に広まりつつある。工業的な生
産条件並びに使用条件という観点から勘案すると、錫−
鉛系はんだに代替できる特性を有するような鉛を含まな
いはんだはいまのところなく、日欧米を中心として研究
開発が行われているところである。錫−鉛系はんだの代
替としては第一元素としては錫が利用されると考えられ
るが、第二元素としては銀、ビスマス、銅、インジウ
ム、アンチモン、亜鉛などが候補として挙げられてお
り、それらの二元合金或いはさらに第三元素を添加した
多元合金が候補として挙げられている。その中で錫−亜
鉛系合金は、亜鉛が安価であるばかりでなく、錫、亜鉛
ともに両性金属でありアルカリ溶液にも溶解するので、
廃電化製品部品からの金属の分別回収、リサイクルが容
易であるところから、有力な代替はんだ合金候補の一つ
と考えられている。
【0004】鉛フリーの代替はんだに対応して、はんだ
付け性皮膜もまた鉛を含まないものに変更していく必要
がある。錫−鉛合金めっき皮膜以外のはんだ付け性皮膜
として、単金属皮膜としては、錫、金、銀、パラジウム
が検討対象となり、錫の合金皮膜を利用する場合には組
成がろう材に近いものが望ましいので、錫−亜鉛系ろう
材を用いる場合には、錫−亜鉛合金めっき皮膜が検討対
象として考えられているが、実用には至っていない。
【0005】これら検討対象のうち、錫単独皮膜にはウ
ィスカーが発生し易いという問題があり、金、銀、パラ
ジウムなどの貴金属めっきは、十分な耐食性ないしはは
んだ付け性に関して良好な経時特性を付与するに足る厚
さにめっきすることはコストの観点から問題がある。
【0006】一方、錫−亜鉛合金めっき皮膜は、従来耐
食性皮膜として、特に毒性の高いカドミウムめっきの代
替皮膜として研究され、20%〜35%の亜鉛含有率の
皮膜が高耐食性を示すとして推奨されるとともに、その
ような組成の場合にめっき皮膜粒子が微細になり易いと
ころから、該組成のめっき皮膜を得る方法についてはシ
アン浴を中心として幾種類かの浴が報告され、限られた
範囲ではあるが工業的にも利用されている。さらに、非
シアン浴としては例えば、A.E.Davisらは19
56年にHEEDTA浴(Trans.Inst.Me
talFinish.33,277(1956))を、
1957年にRama Charらはピロリン酸浴
(J.Sci.Ind.Res(India)16a,
324(1957))を、また土肥らは1973年にグ
ルコン酸浴(金属表面技術 24,674(197
3))を提案している。特許にも、Euro.Pat
0663460A1(1995)には、クエン酸浴、グ
ルコン酸浴、ピロリン酸浴が、またUS Pat.5,
378,346(1995)には酒石酸浴の記載が認め
られる。しかしながら、はんだ付け性皮膜として求めら
れるような、亜鉛比率が15%以下の皮膜を得ることを
目的として検討された浴は見当らない。さらに、そのよ
うな目的を持ち、かつ排水処理が容易に行えるような浴
は報告がない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】非シアン浴から錫−亜
鉛合金めっき皮膜を得るためには、析出電位を接近させ
るためには弱酸性から弱アルカリ性のpH領域で電析さ
せることが望ましく、そのようなpH領域において溶液
を安定に保つためには、上述したようなピロリン酸、グ
ルコン酸、クエン酸、酒石酸のような錯化力の強い錯化
剤が必要とされてきた。しかしながら、これら錯化力の
強い錯化剤を用いると、排水処理時に錫及び亜鉛を完全
に除去することが困難であり、十分な排水処理のために
は多大の処理費用を必要とするばかりでなく、シアン浴
から非シアン浴へと変更しても、環境対策上完全な解決
とはならなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、pH
領域のめっき浴中に2価の錫イオン及び亜鉛イオンを安
定に保持し、なおかつ排水処理時においては、pHを変
化させることによって錫イオン及び亜鉛イオンを容易に
沈降分離することが可能な錯化剤として、カルボキシル
基とスルホン酸基の両者又は2個のカルボキシル基と1
個の水酸基を含む錯化剤が有効であることを見出し、該
錯化剤を用いためっき浴から、平滑で緻密な錫−亜鉛合
金皮膜を得ることを可能ならしめ、もって錫−鉛系はん
だ付け性皮膜の代替皮膜として利用することを可能と
し、よって環境・衛生・公害上問題のある錫−鉛系はん
だを代替することを可能とし、代替はんだ問題を解決す
るに至った。
【0009】発明の概要 本発明は、2価の錫イオン及び2価の亜鉛イオンを含む
溶液に、該イオンを浴中に安定化するとともに、排水処
理時においてはpHを変化させるだけで容易に該イオン
を除去可能な錯化剤としてスルホ(ヒドロキシ)カルボ
ン酸及び/又はモノヒドロキシジカルボン酸及び/又は
それらのアルカリ金属塩を含み、pHを2〜6の範囲と
することを特徴とする非シアン錫−亜鉛合金電気めっき
浴である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のめっき浴に必須の成分で
ある2価の錫及び亜鉛の供給源としては、非シアンの錫
化合物及び非シアンの亜鉛化合物を用いるが、それら錫
及び亜鉛の化合物としては、下記(1)〜(11)の錫
及び亜鉛の酸化物及び塩類から選ばれた1種又は2種以
上を単独又は適宜混合して使用できる。
【0011】(1)酸化物又は酸素酸塩、
【0012】(2)硫酸塩、
【0013】(3)ハロゲン化物、
【0014】(4)ホウフッ化物、
【0015】(5)ケイフッ化物、
【0016】(6)スルファミン酸塩、
【0017】(7)酢酸塩、
【0018】(8)下記の一般式(i)(ii)及び/又
は(iii )で表されるスルホン酸の塩、
【0019】(i)一般式 R−SO3 H [ここで、RはC1 〜C12のアルキル基又はC2 〜C3
のアルケニル基を表し、該Rの水素は0〜3個の範囲で
水酸基、アルキル基、アリール基、アルキルアリール
基、カルボキシル基又はスルホン酸基で置換されていて
よく、そして該Rの任意の位置にあってよい。]で表さ
れる脂肪族スルホン酸の塩、
【0020】(ii)一般式
【化3】 [ここで、RはC1 〜C3 のアルキル基を表す。Xは塩
素及び/又はフッ素のハロゲンを表し、該Rの任意の位
置にあってよく、該Rの水素と置換された該ハロゲンの
置換数n1は1から該Rに配位したすべての水素が飽和
置換されたものまでを表し、置換されたハロゲン種は1
種類又は2種類である。水酸基は該Rの任意の位置にあ
ってよく、該Rの水素と置換された該水酸基の置換数n
2は0又は1である。Yはスルホン酸基を表し、該Rの
任意の位置にあってよく、Yで表されるスルホン酸基の
置換数n3は0から2の範囲にある。]で表されるハロ
ゲン化アルカンスルホン酸又はハロゲン化アルカノール
スルホン酸の塩、
【0021】(iii )一般式
【化4】 [ここで、Xは水酸基、アルキル基、アリール基、アル
キルアリール基、アルデヒド基、カルボキシル基、ニト
ロ基、メルカプト基、スルホン酸基又はアミノ基を表
し、或いは2個のXはベンゼン環と一緒になってナフタ
リン環を形成でき、該基の置換数nは0〜3の範囲にあ
る]で表される芳香族スルホン酸の塩、
【0022】(9)下記の一般式(A)で表される脂肪
族スルホ(ヒドロキシ)カルボン酸の塩:
【0023】(A)一般式 HO3 S−R−COOH [ここで、RはC1 〜C6 のアルキレン基又はC2 〜C
6 のアルケニレン基を表し、該Rの水素は水酸基又はカ
ルボキシル基で置換されていてよい。]で表される脂肪
族スルホ(ヒドロキシ)カルボン酸の塩、
【0024】(10)下記の一般式(B)で表される芳
香族スルホ(ヒドロキシ)カルボン酸の塩:
【0025】(B)一般式
【化5】 [ここで、Xは水素、水酸基又はカルボキシル基を表
す。スルホン酸基、カルボキシル基及びXは任意の位置
にあってよい。]で表される芳香族スルホ(ヒドロキ
シ)カルボン酸の塩。
【0026】(11)下記の一般式(C)で表される脂
肪族モノヒドロキシジカルボン酸の塩:
【0027】(C)一般式
【化6】 [ここで、Rは水素又はC1 〜C2 のアルキル基を表
す。]で表される脂肪族モノヒドロキシジカルボン酸の
塩。
【0028】(1)〜(11)の中で単独で列挙せず一
般式で示した化合物の中で好適なものを例示すれば、
(8)−(i)、(ii)及び(iii )の有機スルホン酸
の塩の例としては、メタンスルホン酸、メタンジスルホ
ン酸、メタントリスルホン酸、トリフルオロメタンスル
ホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、2−
プロパンスルホン酸、ブタンスルホン酸、2−ブタンス
ルホン酸、ペンタンスルホン酸、ヘキサンスルホン酸、
デカンスルホン酸、ドデカンスルホン酸、2−ヒドロキ
シエタン−1−スルホン酸、1−ヒドロキシプロパン−
2−スルホン酸、3−ヒドロキシプロパン−1−スルホ
ン酸、2−ヒドロキシプロパン−1−スルホン酸、2−
ヒドロキシブタンスルホン酸、2−ヒドロキシペンタン
スルホン酸、2−ヒドロキシヘキサン−1−スルホン
酸、2−ヒドロキシデカンスルホン酸、2−ヒドロキシ
ドデカンスルホン酸、1−カルボキシエタンスルホン
酸、2−カルボキシエタンスルホン酸、1,3−プロパ
ンジスルホン酸、アリルスルホン酸、2−スルホ酢酸、
2−又は3−スルホプロピオン酸、スルホコハク酸、ス
ルホマレイン酸、スルホフマル酸、モノクロロメタンス
ルホン酸、パークロロエタンスルホン酸、トリクロロジ
フルオロプロパンスルホン酸、パーフルオロエタンスル
ホン酸、モノクロロジフルオロメタンスルホン酸、トリ
フルオロメタンスルホン酸、トリフルオロエタンスルホ
ン酸、テトラクロロプロパンスルホン酸、トリクロロジ
フルオロエタンスルホン酸、モノクロロエタノールスル
ホン酸、ジクロロプロパノールスルホン酸、モノクロロ
ジフルオロヒドロキシプロパンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、
ニトロベンゼンスルホン酸、スルホ安息香酸、スルホサ
リチル酸、ベンズアルデヒドスルホン酸、p−フェノー
ルスルホン酸、フェノール−2,4−ジスルホン酸の塩
が挙げられる。
【0029】(9)の脂肪族スルホ(ヒドロキシ)カル
ボン酸の塩の例としては、2−スルホ酢酸、2−スルホ
プロピオン酸、3−スルホプロピオン酸、スルホコハク
酸、スルホメチルコハク酸、スルホフマル酸、スルホマ
レイン酸の塩が挙げられる。
【0030】(10)の芳香族スルホ(ヒドロキシ)カ
ルボン酸の塩の例としては、2−スルホ安息香酸、3−
スルホ安息香酸、4−スルホ安息香酸、5−スルホサリ
チル酸、4−スルホフタール酸、5−スルホイソフター
ル酸、2−スルホテレフタール酸の塩が挙げられる。
【0031】(11)の脂肪族モノヒドロキシジカルボ
ン酸の塩の例としては、リンゴ酸、3−メチルリンゴ酸
の塩などが挙げられる。
【0032】めっき浴中の金属の濃度は、用いる浴の種
類やめっき対象物によって増減することが望ましいが、
概ね1〜100g/lが適当であり、好ましくは5〜8
0g/l程度とする。
【0033】めっき浴中の錫−亜鉛比率は、本発明の目
的とするはんだ付け性皮膜を得るためには、概ね1〜2
0%を用いるが、本発明の浴は、錫−亜鉛皮膜が旧来か
ら使用されてきた目的、即ちカドミウム皮膜の代替を目
的として用いる際には、さらに亜鉛比率の高い浴として
も使用することができる。この場合には皮膜の使用目
的、皮膜の耐用年数とコスト等を勘案して亜鉛比率は純
錫から純亜鉛に至るすべての比率で選択することができ
る。
【0034】次に錫及び亜鉛を浴中に安定に保つための
錯化剤として、下記の一般式(A)で表される脂肪族ス
ルホ(ヒドロキシ)カルボン酸、一般式(B)で表され
る芳香族スルホ(ヒドロキシ)カルボン酸及び一般式
(C)で表される脂肪族モノヒドロキシジカルボン酸か
ら選択ばれた酸及び/又はそれらのアルカリ金属塩の1
種又は2種以上が用いられる。
【0035】(A)一般式 HO3 S−R−COOH [ここで、RはC1 〜C6 のアルキレン基又はC2 〜C
6 のアルケニレン基を表し、該Rの水素は水酸基又はカ
ルボキシル基で置換されていてよい。]で表される脂肪
族スルホ(ヒドロキシ)カルボン酸及び/又はそれらの
アルカリ金属塩。
【0036】(B)一般式
【化7】 [ここで、Xは水素、水酸基又はカルボキシル基を表
す。スルホン酸基、カルボキシル基及びXは任意の位置
にあってよい。]で表される芳香族スルホ(ヒドロキ
シ)カルボン酸及び/又はそれらのアルカリ金属塩。
【0037】(C)一般式
【化8】 [ここで、Rは水素又はC1 〜C2 のアルキル基を表
す。]で表される脂肪族モノヒドロキシジカルボン酸及
び/又はそれらのアルカリ金属塩。
【0038】(A)の脂肪族スルホ(ヒドロキシ)カル
ボン酸又はそれらの塩の例としては、2−スルホ酢酸、
2−スルホプロピオン酸、3−スルホプロピオン酸、ス
ルホコハク酸、スルホメチルコハク酸、スルホフマル
酸、スルホマレイン酸又はそれらのリチウム、ナトリウ
ム、カリウム塩が挙げられる。
【0039】(B)の芳香族スルホ(ヒドロキシ)カル
ボン酸又はそれらの塩の例としては、2−スルホ安息香
酸、3−スルホ安息香酸、4−スルホ安息香酸、5−ス
ルホサリチル酸、4−スルホフタール酸、5−スルホイ
ソフタール酸、2−スルホテレフタール酸又はそれらの
リチウム、ナトリウム、カリウム塩が挙げられる。
【0040】(C)の脂肪族モノヒドロキシジカルボン
酸及び/又はそれらの塩の例としては、リンゴ酸、3−
メチルリンゴ酸又はそれらのリチウム、ナトリウム、カ
リウム塩などが挙げられる。
【0041】上述の該錯化剤は、pH2〜6、さらに好
ましくはpH2.5〜5の範囲で錫イオン及び亜鉛イオ
ンをめっき液中で安定に保持し、良好なめっき皮膜を得
るために好適であるばかりでなく、めっき排水のpHを
中性〜弱アルカリ性にすることによって、該イオンはほ
ぼ完全に水酸化物となって沈降する。このため、排水処
理が極めて容易な錯化剤浴が可能となった。
【0042】即ち、このような錯化剤としての特性は、
カルボキシル基の錯化力が、スルホン酸基又は水酸基の
導入によって強過ぎずかつ弱過ぎないレベルに保持され
る場合に初めて達成されるものであり、これまでに報告
されためっき浴には見られない特性である。
【0043】該錯化剤の使用量は、モル比で錫イオン及
び亜鉛イオンの2〜20倍、さらに好適には4〜10倍
使用される。使用量の不足は該pH領域において錫イオ
ン及び亜鉛イオンをめっき浴中に安定に保つという所期
の目的を達成せず、使用量の過剰は、めっき液の粘性が
高くなり良好なめっき皮膜が得られない可能性がある。
【0044】また、本発明の浴では平滑で緻密なめっき
皮膜を得るために界面活性剤を添加して用いることがで
きる。該界面活性剤は錫めっき又は錫合金めっきにおい
て公知のものが利用でき、効果のある界面活性剤の例と
しては、例えば下記(1)〜(13)を例示することが
できる。
【0045】(1)一般式
【化9】 [ここで、Rはアルキル(C1 〜C25)を表し、Aは酸
素又は単結合を表す。Mは水素又はアルカリ金属を表
す。]で表されるナフタレンスルホン酸系界面活性剤。
【0046】(2)一般式 HO−(A)m −(B)n −H [ここで、A及びBは−CH2 −CH2 −O−又は−C
2 −C(CH3 )H−O−を表し、それらの存在位置
は限定されず、m及びnは0〜40の整数を表す。ただ
し、m及びnの和は1〜40の範囲内にある。]で表さ
れるポリオキシアルキレン系界面活性剤。
【0047】(3)一般式 R−X−(A)m −(B)n −H [ここで、A及びBは−CH2 −CH2 −O−又は−C
2 −C(CH3 )H−O−を表し、それらの存在位置
は限定されず、m及びnは0〜40の整数を表す。ただ
し、m及びnの和は1〜40の範囲内にある。Rは炭素
数1〜22のアルキル基又は炭素数1〜25の脂肪酸で
エステル化したソルビタンを表す。Xは−O−又は−C
OO−を表す。]で表されるポリオキシアルキレンアル
キルエーテル(又はエステル)系界面活性剤。
【0048】(4)一般式 Ph−O−(A)m −(B)n −H [ここで、A及びBは−CH2 −CH2 −O−又は−C
2 −C(CH3 )H−O−を表し、それらの存在位置
は限定されず、m及びnは0〜40の整数を表す。ただ
し、m及びnの和は1〜40の範囲内にある。Phはフ
ェニル基又はアルキル基(C1 〜C25)で置換したフェ
ニル基を表す。]で表されるポリオキシアルキレンフェ
ニル(又はアルキルフェニル)エーテル系界面活性剤。
【0049】(5)一般式
【化10】 [ここで、A及びBは−CH2 −CH2 −O−又は−C
2 −C(CH3 )H−O−を表し、それらの存在位置
は限定されず、m及びnは0〜40の整数を表す。ただ
し、m及びnの和は1〜40の範囲内にある。Rは水素
又はアルキル基(C1 〜C25)を表す。]で表されるポ
リオキシアルキレンナフチル(又はアルキルナフチル)
エーテル系界面活性剤。
【0050】(6)一般式
【化11】 [ここで、A及びBは−CH2 −CH2 −O−又は−C
2 −C(CH3 )H−O−を表し、それらの存在位置
は限定されず、m及びnは0〜40の整数を表す。ただ
し、m及びnの和は1〜40の範囲内にある。Ra、R
b、Rcはそれぞれ独立に水素、フェニル基、アルキル
基(C1 〜C4 )又は−CH(CH3 )−φを表す。た
だし、少なくとも1つはフェニル基又は−CH(CH
3 )−φであるものとする。]で表されるポリオキシア
ルキレンスチレン化フェニルエーテル系界面活性剤。
【0051】(7)一般式
【化12】 [ここで、A及びBは−CH2 −CH2 −O−又は−C
2 −C(CH3 )H−O−を表し、それらの存在位置
は限定されない。Ra、Rbはそれぞれ独立に水素、フ
ェニル基又はアルキル基(C1 〜C4 )を表し、Rc、
Rdはそれぞれ独立に水素又はメチル基を表し、m1、
m2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜40の整数を表
す。ただし、m1及びn1、さらにm2及びn2の和は
1〜40の範囲内にある。]で表されるポリオキシアル
キレンスチレン化フェニルエーテルのフェニル基にさら
にポリオキシアルキレン鎖を付加した系界面活性剤。
【0052】(8)一般式
【化13】 [ここで、Ra及びRbは水素若しくはアルキル基(C
1 〜C25)を表し、同一又は異なってもよい。A及びB
は−CH2 −CH2 −O−又は−CH2 −C(CH3
H−O−を表し、それらの存在位置は限定されない。m
1、m2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜40の整数
を表す。ただし、m1及びn1、さらにm2及びn2の
和は1〜40の範囲内にある。Mは水素又はアルカリ金
属を示す。]で表されるリン酸エステル系界面活性剤。
【0053】(9)一般式
【化14】 [ここで、Rは、アルキル基(C1 〜C30)、アルケニ
ル基(C2 〜C30)又はアシル基(C1 〜C30)を表
し、A及びBは−CH2 −CH2 −O−又は−CH2
C(CH3 )H−O−を表し、それらの存在位置は限定
されない。m1、m2、n1、n2はそれぞれ独立に0
〜6の整数を表す。ただし、m1及びn1、さらにm2
及びn2の和は1〜6の範囲内にある。−CH2 −CH
(CH3 )−O−の付加モル数が−CH2 −CH2 −O
−の付加モル数より多いことはない。]で表されるポリ
オキシアルキル(又はアルケニル)アミン(又はアミ
ド)系界面活性剤。
【0054】(10)一般式
【化15】 [ここで、A及びBは−CH2 −CH2 −O−又は−C
2 −C(CH3 )H−O−を表し、それらの存在位置
は限定されない。m1、m2、m3、m4、n1、n
2、n3、n4は整数で、m1+m2+m3+m4=5
〜70、n1+n2+n3+n4=5〜70である。m
1、m2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜6の整数を
表す。ただし、m1及びn1、さらにm2及びn2の和
は1〜6の範囲内にある。xは2又は3の整数を表す。
Rはアルキル基(C1 〜C30)又はアルケニル基(C2
〜C30)を表す。]で表されるアルキレンジアミンのア
ルキレンオキシド付加物系界面活性剤。
【0055】(11)一般式
【化16】 [ここで、Raは、アルキル基(C1 〜C20)を表し、
Rbは−(CH2m OH又は−(CH2m OCH2
COO- を表し、Rcはアルキル基(C1 〜C4)、−
(CH2n COO- 、−(CH2n SO3 - 、−C
H(OH)CH2SO3 -を表し、m及びnは1〜4の整
数を表す。Mはアルカリ金属を表し、Xはハロゲン、水
酸基又はアルカンスルホン酸基(C1 〜C5 )を表す。
Rcがアルキル基の場合には、Mは存在せず、Rcがア
ルキル基以外の場合には、Mは存在してもしなくてもよ
く、Mが存在しないときにはXも存在しない。]で表さ
れるアルキルイミダゾリニウムベタイン系界面活性剤。
【0056】(12)一般式
【化17】 [ここで、Raは水素又はメチル基を表し、又は結合が
なくてもよい。Rbは水素又はメチル若しくはエチル基
を表し、該アルキル基の水素の一つがエーテル結合を介
してアシルオキシ基と結合していてもよい。Rcはアル
キル基(C5 〜C20)を表す。カルボキシル基は水素又
はアルカリ金属とイオン結合していてもよい。mは1〜
4の整数を、nは0〜4の整数を表す。]で表されるア
ルキル(又はアミド)ベタイン系界面活性剤。
【0057】(13)一般式
【化18】 [ここで、Xはハロゲン、OH又はアルカンスルホン酸
基(C1 〜C5 )を表し、Raはアルキル基(C1 〜C
20)を表し、Rb及びRcはアルキル基(C1 〜C4
又はアルコキシル基(C1 〜C10)を表し、Rdはアル
キル基(C1 〜C10)、ベンジル基又は脂肪酸−(CH
2n COOHを表し、ここで、nは1〜18の整数を
表す。Reはアルキル基(C8 〜C20)を表し、Rfは
水素又はアルキル基(C1 〜C4 )を表す。]で表され
るアンモニウム又はピリジニウム4級塩系界面活性剤。
【0058】さらにそれらの中で好適なもので市販品と
して容易に入手できるものを具体的に挙げれば下記の通
りである。
【0059】前記式(1)で表されるものとして、例え
ばアルキル(プロピル、ブチル・・・)ナフタレンスル
ホン酸ナトリウム:ペレックスNB−L、β−ナフタレ
ンスルホン酸−ホルマリン縮合物のナトリウム塩:デモ
ールN(共に花王(株)社製)等が挙げられる。
【0060】前記式(2)で表されるものとして、例え
ばエチレングリコール、ジ−(トリ−、テトラ−、オク
タ・・・)エチレングリコールのようなポリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジ−(トリ−、テト
ラ−、オクタ・・・)プロピレングリコールのようなポ
リプロピレングリコール、エチレンオキサイドとプロピ
レンオキサイドとの縮合物等、特に、ポリオキシエチレ
ン−ポリオキシブロックポリマー:エパンタイプ、例え
ばエパン720、エパン740、エパン750、エパン
450等(第一工業製薬(株)社製)、プルロニックタ
イプ、例えばプルロニックL64、プルロニックL10
1、プルロニックP103、プルロニックPP150等
(旭電化工業(株)社製)、ポリオキシエチレンオレイ
ルエテール:ニッコールBO−20(日光ケミカルズ
(株)社製)、ポリオキシエチレン誘導体:エマルゲン
L−40(花王(株)社製)、PEO及びPPOのモノ
メチルエーテル:50HB−2000/5000(三洋
化成(株)社製)等が挙げられる。
【0061】前記式(3)で表されるものとして、例え
ば、上記の(2)に記載のようなポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール等のアルキル(例えば、
オレイル、セチル、ステアリル、ラウリル・・・)エー
テル若しくは脂肪酸エステル、ソルビタンエステル等、
特に、ポリオキシエチレンアルキルエーテル:例えばブ
ラウノンEL−1303、ブラウノンEL−1509、
ブラウノンCH−310(青木油脂工業(株)社製);
ニューコール1110(日本乳化剤(株)社製);ニッ
コールBL(日光ケミカルズ(株)社製);ノイゲンE
T−170(第一工業製薬(株)社製)、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル:例えばソルゲンTW
シリーズ(第一工業製薬(株)社製)、ニューコールシ
リーズ(日本乳化剤(株)社製)、ポリオキシエチレン
脂肪酸エステル:例えばニッコールMYL−10(日光
ケミカルズ(株)社製)等が挙げられる。
【0062】前記式(4)で表されるものとして、例え
ば、上記の(2)に記載のようなポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール等のフェニルエーテル又
はアルキル置換フェニルエーテル等、特に、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル:例えばノイゲンEA
−150、ノイゲンEA−130T(第一工業製薬
(株)社製);ブラウノンNK−808、N−512、
DP−9(青木油脂工業(株)社製);ニューコール7
04、ニューコール707、ニューコール710、ニュ
ーコール714、ニューコール723、ブラウノンLP
E−1007(青木油脂工業(株)社製)、アデカトー
ルNP−15、アデカトールNP−720(旭電化工業
(株)社製)等が挙げられる。
【0063】前記式(5)で表されるものとして、例え
ば、ナフトール又はアルキルナフトールのエチレンオキ
サイド及び(又は)プロピレンオキサイド付加物等、特
に、ポリオキシエチレンβ−ナフトール:ブラウノンB
N−18(青木油脂工業(株)社製)、アデカトールP
C−10(旭電化工業(株)社製)、ノイゲンEN−1
0(第一工業製薬(株)社製)等が挙げられる。
【0064】前記式(6)で表されるものとして、例え
ば、スチレン化フェノール又はα−メチルスチレン化フ
ェノールのエチレンオキサイド及び(又は)プロピレン
オキサイド付加物等、特に、ポリオキシエチレンアルキ
ルアリールエーテル:ニューコール2607(日本乳化
剤(株)社製)、ポリオキシエチレンスチレン化フェニ
ルエーテル:ブラウノンDSP−9(青木油脂工業
(株)社製)等が挙げられる。
【0065】前記式(7)で表されるものとして、例え
ば、ビスフェノールAのビス(エチレンオキサイド及び
(又は)プロピレンオキサイド付加物)等、例えばリポ
ノックスNC−100(ライオン)等が挙げられる。
【0066】前記式(8)で表されるものとして、例え
ば、アルキルリン酸エステルのナトリウム塩等、ポリオ
キシエチレン化及び(又は)ポリオキシプロピレン化リ
ン酸のナトリウム塩等、例えば、アデカコールPS−4
40E、アデカコールCS−141E、アデカコールT
S−230E(旭電化工業(株)社製)等が挙げられ
る。
【0067】前記式(9)で表されるものとして、例え
ば、アルキル(又はアルケニル)アミン(又はアミド)
のエチレンオキサイド及び(又は)プロピレンオキサイ
ド付加物等、例えばナイミーンL207、ナイミーンT
2−210、ナイミーンS−215(日本油脂(株)社
製)、ポリオキシエチレンラウリルアミン:ニューコー
ル420(日本乳化剤(株)社製)、ポリオキシエチレ
ンオレイルアミン:ニッコールTAMNO−15(日光
ケミカルズ(株)社製)、エトキシル化オレイン酸アミ
ド:タムド−5、ポリオキシエチレンオレイルアミノエ
ーテル:ブラウノンO−205(青木油脂工業(株)社
製)等が挙げられる。
【0068】前記式(10)で表されるものとして、例
えば、エチレンジアミンのエチレンオキサイド及び(又
は)プロピレンオキサイドN付加物等、例えばテトロニ
ックTR−701、テトロニックTR−702(旭電化
工業(株)社製)等が挙げられる。
【0069】前記式(11)で表されるものとして、例
えば、アルキル(ラウリル、オレイル、セチル、ステア
リル、べへニル・・・)ジメチルアンモニウムベタイ
ン、2−アルキル(ラウリル、オレイル、セチル、ステ
アリル、べへニル・・・)−N−メチル(カルボキシメ
チル)−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイ
ン等、例えば、ソフタゾリンCH、ソフタゾリンNS
(川研ファインケミカル(株)社製)、ニッサンアノン
GLM−R(日本油脂(株)社製)、レボン101−H
(三洋化成工業(株)社製)、ニッコールAM−103
EX(日本乳化剤(株)社製)等が挙げられる。
【0070】前記式(12)で表されるものとして、例
えば、ジメチルラウリル(オレイル、セチル、ステアリ
ル、べへニル・・・)ベタイン等、特に、ココナツアミ
ンアセテート(ラウリルアミンアセテート):アセタミ
ン24(花王(株)社製)等が挙げられる。
【0071】前記式(13)で表されるものとして、例
えば、ラウリル(オレイル、セチル、ステアリル、べへ
ニル・・・)トリ(ジ)メチルアンモニウムクロライド
等、例えばニッコールCA2150、塩化ベンザルコニ
ウム:ニッコールCA101(日光ケミカルズ(株)社
製)、ベンジルアンモニウム塩:テクスノールR−5
(日本乳化剤(株)社製)等が挙げられる。
【0072】これら界面活性剤のめっき浴における濃度
は、0.01〜50g/lで、さらに好適には0.01
〜30g/lが使用される。使用量の不足は平滑で緻密
な錫−亜鉛合金皮膜を得るという前述の効果が期待でき
ず、過剰の添加は、電流効率を低下させたり皮膜組成の
均一性を低下させるなどの悪影響を及ぼす可能性があ
る。
【0073】さらに、本発明のめっき浴においては、析
出物の結晶を微細化するための添加剤を使用することが
できる。該添加剤には錫めっき又は錫合金めっきにおい
て公知の物質が利用できるが、効果のあるものの例とし
ては、下記(1)〜(19)を挙げることができる。こ
れらは単独又は適宜混合添加して使用できる。使用量
は、下記(1)の高分子物質を用いる場合は0.5〜5
0g/lが適当であり、好ましくは1〜20g/lであ
る。下記(2)〜(19)の群の添加剤に対しては、
0.005〜30g/lが適当であり、さらに好適には
0.02〜20g/lが添加される。
【0074】(1)下記の高分子化合物:ゼラチン、ペ
プトン、ポリエチレングリコール、ポリアクリルアミ
ド、ポリエチレンイミン。
【0075】(2)一般式
【化19】 [ここで、Raは水素又はアルキル基(C1 〜C4 )を
表し、Rbは水素、アルキル(C1 〜C4 )又はフェニ
ル基を表し、Rcは水素又は水酸基を表し、Aは単結
合、アルキレン、ベンジリデン又はフェニレン基を表
す。]で表されるスルファニル酸誘導体及びその塩。
【0076】(3)一般式
【化20】 [ここで、Raは水素又はアルキル基(C1 〜C4 )を
表し、Rbは水素又はメチル基を表し、nは2〜15の
整数を表す。]で表されるキノリン類。
【0077】(4)一般式
【化21】 [ここで、Xは水素、ハロゲン、アルキル(C1 〜C
4 )、アセチル、アミノ基、水酸基又はカルボキシル基
を表し、Yは水素又は水酸基を表し、nは0〜12の整
数を表す。]で表されるトリアゾール及びその誘導体。
【0078】(5)一般式
【化22】 [ここで、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 は、それぞれ
同一又は異なってもよく、−H、−SH、−OH、−O
R(Rは所望により−COOHで置換されていてもよい
1 〜C6 のアルキル基)、ハロゲン、−COOH、−
COCOOH、アリール、−SR(Rは所望により−C
OOHにて置換されていてもよいC1 〜C6 のアルキル
基)、
【化23】 −NH2 、−NRR’(R及びR’はC1 〜C6 のアル
キル基又は一緒になって環を形成してもよい)、−NH
COR(RはC1 〜C6 のアルキル基)、−NHCOア
リール、−NHNH2 、−NO2 、−CONHアリー
ル、−CSNHアリール、−CN、−CHO、−SO3
H、−SO2 NH2 又は−SO2 NRR’(R及びR’
はC1 〜C6 のアルキル基又は一緒になって環を形成し
てもよい)を表す。]で表されるベンゾチアゾール及び
その誘導体。
【0079】(6)一般式
【化24】 [ここで、X及びYは、それぞれ独立に水素又は水酸基
を表し、Ra及びRbは、それぞれ独立にアルキル基
(C1 〜C5 )を表す。]で表されるイミン類。
【0080】(7)一般式
【化25】 [ここで、Xは、水素、ハロゲン又はアルキル基(C1
〜C4 )を表し、Yは水素又は水酸基を表し、nは0〜
12の整数を表す。]で表されるトリアジン類。
【0081】(8)一般式
【化26】 [ここで、Ra及びRbは、同一又は異なっていてもよ
く水素、アルキル(C1〜C18)、アルコキシ(C1
18)又はシクロアルキル基(C3 〜C7 )を表し、A
は低級アルキレン基を表す。]で表されるトリアジン
類。
【0082】(9)一般式
【化27】 [ここで、Rは、アルキル(C1 〜C4 )又はフェニル
基を表す。]で表される芳香族オキシカルボン酸のエス
テル類。
【0083】(10)一般式 Ra−CRb=CH−CO−X−Rc [ここで、Ra及びRcはフェニル、ナフチル、ピリジ
ル、キノリル、チエニル、フリル、ピロニル、アミノ、
水酸基又は水素から選ばれた基であり、該基はアルキル
(C1 〜C6 )、アルキルオキシ(C1 〜C6 )、アシ
ル(C1 〜C6 )、アルキルチオ(C1 〜C6 )、水酸
基、ハロゲン、カルボキシル基、ニトロ基及び−NRd
Re(Rd及びReは、同一又は異なってよく、各々水
素又はアルキル基(C1 〜C4 )を表す)から選ばれた
同一又は異なる置換基を1〜4個有してもよく、或いは
RaとRcは結合して環状となってもよく、或いは、R
cはRa−CRb=CH−CO−に等しくてもよい。X
は単結合もしくはメチレン基である。Rbは水素又はア
ルキル(C1 〜C4 )である。]で表されるC=Oと共
役の位置に二重結合を有する化合物。
【0084】(11)一般式 R−CHO [ここで、Rはアルキル(C1 〜C6 )、アルケニル
(C2 〜C6 )、アルキニル(C2 〜C6 )、フェニ
ル、ナフチル、アセナフチル、ピリジル、キノリル、チ
エニル、フリル、インドール、ピロニル、アルデヒド基
又は水素から選ばれた基であり、該基はアルキル(C1
〜C6 )、フェニル、アルキルオキシ(C1 〜C6 )、
アシル(C1 〜C6 )、アルキルチオ(C1 〜C6 )、
水酸基、ハロゲン、ニトロ基及び−NRaRb(Ra及
びRbは、同一又は異なってよく、各々水素又はアルキ
ル(C1 〜C4 )を表す)から選ばれた同一又は異なる
置換基を1〜4個有してもよい。]で表されるアルデヒ
ド類。
【0085】(12)一般式 Ra−CO−(CH2n −CO−Rb [ここで、Ra及びRbは、同一又は異なってもよく、
水素、アルキル基(C1〜C6 )又は−C24 −CO
−CO−C25 を表し、nは0〜2の整数である。]
で表されるジケトン類。
【0086】(13)一般式 Ra−NH−Rb [ここで、Raはフェニルを表し、該基は、アルキル
(C1 〜C3 )、ハロゲン又はアミノ基で置換されても
よい。Rbは水素、アルキル基(C1 〜C3 )、−NH
−CS−N=N−φ、−CH2 又は−φ−NH2 を表
す。φはフェニル基を表す。]で表されるアニリン誘導
体。
【0087】(14)一般式
【化28】 [ここで、Ra及びRbは、それぞれ独立に水素、低級
アルキル、水酸基、ニトロ基、カルボキシル基又はスル
ホン酸基を表す。]で表されるニトロ化合物又はそのナ
トリウム、カリウム又はアンモニウム塩。
【0088】(15)一般式 HOOC−CHR−SH [ここで、Rは水素又はアルキル基(C1 〜C2 )を表
し、該アルキル基の水素はカルボキシル基で置換されて
いてもよい。]で表されるメルカプトカルボン酸類。
【0089】(16)下記から選ばれる複素環式化合物
類:1,10−フェナントロリン、2−ビニルピリジ
ン、キノリン、インドール、イミダゾール、2−メルカ
プトベンゾイミダゾール、1,2,3−(又は1,2,
4−又は1,3,5−)トリアジン、1,2,3−ベン
ゾトリアジン、2−メルカプトベンゾオキサゾール、2
−シンナミルチオフェン。
【0090】(17)アセトフェノン及びハロゲン化ア
セトフェノン。
【0091】(18)一般式
【化29】 [ここで、Ra、Rb及びRcは、それぞれ独立に、水
素、メチル、エチル基又は(CH2n −CH(Rd)
(OH)を表し、Ra、Rb及びRcのうち少なくとも
一つは−(CH2n −CH(Rd)(OH)である。
Rdは水素又はメチル基を表し、nは1又は2の整数を
表す。]で表されるアミンアルコール類。
【0092】(19) 上記(11)から選ばれたアル
デヒド類と上記(13)から選ばれたアニリン誘導体又
は下記一般式(a)から選ばれたアミン類との反応生成
物:一般式(a) Ra−NH−Rb [ここで、Ra及びRbは水素、アルキル(C1 〜C
6 )又はシクロアルキル基(C3 〜C8 )を表す。該R
a及びRbの水素は水酸基、アミノ基で置換されていて
よく、また、結合して又は−NH−又は−O−を介して
結合して環を形成してもよい。ただし、該Ra及びRb
は同時に水素であることはない。]で表される脂肪族一
級又は二級アミン類。
【0093】これらの添加剤のうち、特に好適な例を挙
げると、前記式(2)で表わされるものとして、N−ブ
チリデンスルファニル酸、N−(3−ヒドロキシブチリ
デン)−p−スルファニル酸、アルドール、
【0094】前記式(3)で表わされるものとして、8
−ヒドロキシキノリンに5モルの酸化プロピレンを付加
した生成物、
【0095】前記式(4)で表わされるものとして、ベ
ンゾトリアゾール、4−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル、4−カルボキシベンゾトリアゾール、4−メチルベ
ンゾトリアゾール、
【0096】前記式(5)で表わされるものとして、ベ
ンゾチアゾール、2−メチルベンゾチアゾール、2−メ
ルカプトベンゾチアゾール、2−アミノ−4−クロロベ
ンゾチアゾール、2−アミノ−6−メトキシベンゾチア
ゾール、2−ヒドロキシベンゾチアゾール、2−クロロ
ベンゾチアゾール、2−メチル−5−クロロベンゾチア
ゾール、2,5−ジメチルベンゾチアゾール、5−ヒド
ロキシ−2−メチルベンゾチアゾール、6−クロロ−2
−メチル−4−メトキシベンゾチアゾール、2−(n−
ブチル)メルカプト−6−アミノベンゾチアゾール、2
−ベンゾチアゾールチオ酢酸、2−ベンゾチアゾールオ
キシ酢酸、6−エトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾ
ール、
【0097】前記式(6)で表わされるものとして、
N,N’−ジイソブチリデン−o−フェニレンジアミ
ン、
【0098】前記式(7)で表わされるものとして、
2,4−ジアミノ−6−[2’−メチルイミダゾリル
(1’)エチル−1,3,5−トリアジン、2,4−ジ
アミノ−6−[2’−エチルイミダゾリル(1’)エチ
ル−1,3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−
[2’−ウンデシルイミダゾリル(1’)エチル−1,
3,5−トリアジン、
【0099】前記式(8)で表わされるものとして、β
−N−ドデシルアミノプロピオグアナミン、β−N−ヘ
キシルアミノプロピオグアナミン、ピペリジンプロピオ
グアナミン、シクロヘキシルアミノプロピオグアナミ
ン、モルホリンプロピオグアナミン、β−N−(2−エ
チルヘキシロキシプロピルアミノ)プロピオグアナミ
ン、β−N−(ラウリルオキシプロピルアミノ)プロピ
オグアナミン、
【0100】前記式(9)で表わされるものとして、o
−(又はm−又はp−)安息香酸メチル、サリチル酸フ
ェニル、
【0101】前記式(10)で表わされるものとして、
アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸ブチル、クロトン酸、イタコン酸、プロピレン
−1,3−ジカルボン酸、桂皮酸、アクリルアミド、ジ
アセトンアクリルアミド、t−ブチルアクリルアミド、
N−メトキシジメチルアクリルアミド、クルクミン、イ
ソホロン、メシチルオキシド、ビニルフェニルケトン、
ビフェニルプロペニルケトン、フェニルイソブテニルケ
トン、フェニル−2−メチルプロペニルケトン、ベンジ
リデンアセチルアセトン、2−(ω−ベンゾイル)ビニ
ルフラン、p−フルオロ又はクロロフェニルプロペニル
ケトン、p−ヒドロキシフェニルプロペニルケトン、m
−ニトロフェニルプロペニルケトン、p−メチルフェニ
ルプロペニルケトン、2,4,6−トリメチルフェニル
プロペニルケトン、p−メトキシフェニルプロペニルケ
トン、p−メトキシフェニルブテニルケトン、p−メチ
ルフェニルプロペニルケトン、p−イソブチルフェニル
プロペニルケトン、α−ナフチル−1−メチルプロペニ
ルケトン、4−メトキシナフチルプロペニルケトン、2
−チエニルプロペニルケトン、2−フリルプロペニルケ
トン、1−メチルピロールプロペニルケトン、ベンジリ
デンメチルエチルケトン、ベンジリデンアセトンアルコ
ール、p−トルイデンアセトン、p−ヒドロキシベンジ
リデンアセトン、ベンジリデンメチルイソブチルケト
ン、3−クロロベンジリデンアセトン、ベンザルアセト
ン、sub,ピリジリデンアセトン、sub,フルフリ
ジンアセトン、sub,テニリデンアセトン、4−(1
−ナフチル)−3−ブテン−2−オン、4−(2−フリ
ル)−3−ブテン−2−オン、4−(2−チオフェニ
ル)−3−ブテン−2−オン、(2,4−又は3,4
−)ジクロロアセトフェノン、ベンジリデンアセトフェ
ノン、アクロレイン、アリルアルデヒド、クロトンアル
デヒド、シンナムアルデヒド、ベンジルクロトンアルデ
ヒド、テニリデンアセトン、
【0102】前記式(11)で表わされるものとして、
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、パラアルデヒ
ド、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、プロピ
オンアルデヒド、n−バレルアルデヒド、グリオキサー
ル、スクシンアルデヒド、カプロンアルデヒド、イソバ
レルアルデヒド、アリルアルデヒド、グルタルアルデヒ
ド、クロトンアルデヒド、プロパルギルアルデヒド、ベ
ンズアルデヒド、シンナムアルデヒド、o−フタルアル
デヒド、サリチルアルデヒド、p−ヒドロキシベンズア
ルデヒド、p−ニトロベンズアルデヒド、o−(又はm
−又はp−)メトキシベンズアルデヒド、o−バニリ
ン、ベラトルアルデヒド、2,5−ジメトキシベンズア
ルデヒド、(2,4−又は2,6−)ジクロロベンズア
ルデヒド、m−(o−又はp−)クロロベンズアルデヒ
ド、1−(又は2−)ナフトアルデヒド、2(又は4)
−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド、2(又は4)−
クロル−1−ナフトアルデヒド、5−(又は2−)メト
キシナフトアルデヒド、ピコリンアルデヒド、3−アセ
ナフトアルデヒド、2(又は3)−チオフェンカルボキ
シアルデヒド、2(又は3)−フルアルデヒド、ピコリ
ンアルデヒド、3−インドールカルボキシアルデヒド、
1−ベンジリデン−7−ヘプテナール、2,4−ヘキサ
ジエナール、ベンジルクロトンアルデヒド、
【0103】前記式(12)で表わされるものとして、
グリオキサール、ジアセチル、3,4−ヘキサンジオ
ン、アセチルアセトン、3,4−ヘキサンジオンアセチ
ルアセトン、
【0104】前記式(13)で表わされるものとして、
アニリン、o−(又はm−又はp−)トルイジン、(o
−又はp−)アミノアニリン、(o−又はp−)クロル
アニリン、(2,5−又は3,4−)クロルメチルアニ
リン、N−モノメチルアニリン、4,4’−ジアミノジ
フェニルメタン、N−フェニル−(α−又はβ−)ナフ
チルアミン、ジチゾン、
【0105】前記式(14)で表わされるものとして、
p−ニトロフェノール、ニトロベンゼンスルホン酸、
2,4−ジニトロベンゼンスルホン酸、m−ニトロ安息
香酸、
【0106】前記式(15)で表わされるものとして、
チオグリコール酸、メルカプトコハク酸、
【0107】前記式(17)で表わされるものとして、
アセトフェノン、2,4−(又は3,4−)ジクロロア
セトフェノン、
【0108】前記式(18)で表わされるものとして、
トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタ
ノールアミン、N−メチルエタノールアミン、
【0109】前記式(19)で表わされるものとして、
アミン−アルデヒド縮合物、例えばピペラジン、ピペリ
ジン、モルホリン、シクロプロピルアミン、シクロヘキ
シルアミン、シクロオクチルアミン、エチレンジアミ
ン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンなどの
式(a)で表わされる脂肪族第一若しくは第二アミン類
又は前記式(13)で表わされる芳香族アミン類と前記
式(11)で表わされるアルデヒド類との縮合物などを
挙げることができる。
【0110】本発明の錫−亜鉛合金めっき浴のpH範囲
は、pH2〜pH6であるので、浴のpH変動を少なく
するために、このようなpH領域で使用する際に公知の
ように、pH緩衝剤を添加することができる。pH緩衝
剤には、公知のものが使用でき、例えば、リン酸、酢
酸、硼酸、酒石酸のそれぞれナトリウム、カリウム及び
アンモニウムの塩、さらには多塩基酸の場合には、水素
イオンを含む酸性塩などを単独又は適宜混合して使用で
きる。pH緩衝剤の使用量は、5〜50g/l程度が適
当であり、好ましくは10〜20g/l程度添加され
る。
【0111】浴中の2価の錫イオンは自然酸化を受け易
いため、酸化を防止するために錫及び錫合金めっきにお
いてその添加が公知のように酸化防止剤を使用すること
ができる。酸化防止剤には、公知のものが使用でき、例
えば、レゾルシノール、ピロカテコール、ハイドロキノ
ン、フロログリシノール、ピロガロール、ヒドラジン、
アスコルビン酸などを単独又は適宜混合して使用でき
る。酸化防止剤の使用量は、0.05〜50g/l程度
が適当であり、好ましくは0.1〜10g/l添加され
る。
【0112】また、本発明では、錫めっきや錫−鉛合金
めっきを施すに先立って下地めっきが利用されることが
公知のように、該錫−亜鉛合金めっきの下地めっきとし
ても、電気めっき及び/又は無電解めっきによって銅又
はニッケル及びそれらの合金めっきを下地めっきとして
施すことができる。
【0113】本発明のめっき浴は、電流密度を変化させ
ることによってめっき皮膜中の錫と亜鉛の比率を変化さ
せることができるため、この特性を利用してめっき中に
電流密度を変化させて同一皮膜中に組成の異なる合金の
複層皮膜を形成させるためのめっき浴として利用するこ
とができる。
【0114】本発明のめっき浴の各成分濃度は、バレル
めっき、ラックめっき、連続めっき等に対応して、前記
の範囲内にて任意に選択することができる。
【0115】
【実施例】次に実施例によって、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれら数例によって限定されるも
のではなく、前述した目的に沿って、めっき浴の組成及
びめっき条件は適宜、任意に変更することができる。
【0116】バフ研磨した銅板を素地として用いた。
0.3×25×25mmに切断後、定法に従って予備処
理として、ベンジン脱脂、電解脱脂、水洗の後、1〜5
A/dm2 で2〜20μの錫−亜鉛合金めっきを施し
た。
【0117】錫−亜鉛合金めっき皮膜の下層にニッケル
めっきを施す場合には、通常の無光沢電気めっき浴を、
また無電解皮膜を施す場合には、通常の次亜リン酸塩を
還元剤とする無電解ニッケル−リン合金めっき浴を用い
た。
【0118】上記によってめっきを施した試料につい
て、メニスコグラフ法によって、はんだ付け性試験を行
い、ゼロクロスタイム、濡れ開始5秒後の濡れ荷重なら
びにはんだ付け性試験後の外観状態から、得られた皮膜
を評価した。メニスコグラフ法の測定条件は、錫−亜鉛
はんだ(錫92%−亜鉛8%)、CRF−5Vフラック
ス使用(タムラ化研製)、250℃、浸漬時間5秒であ
る。
【0119】さらに、めっき排水の処理の容易さを確認
するために、比較例及び実施例に示した各めっき液を2
00倍に希釈した疑似排水を対象に、水酸化ナトリウム
水溶液を用いてpH7近傍にpH調整し、無機凝集剤と
して硫酸アルミニウム6ppmを添加する中和沈降処理
法と、水酸化カルシウム水溶液を用いてpH9.5近傍
に調整し、高分子凝集剤としてボンフロック(昭和電工
製)3ppmを併用添加する沈降処理法を実施した。中
和沈降処理後の溶液は、沈澱物をNo.5C濾紙(東洋
濾紙製)にて濾別分離、濾液中に残留する錫および亜鉛
を高周波プラズマ発光分光分析装置で分析した。
【0120】比較例1 銅板試料を予備処理し、乾燥させた直後にはんだ付け性
試験を実施した。
【0121】比較例2 銅板試料を上述に従って予備処理した後、下記(A)浴
から亜鉛含有率8%、膜厚5μの半光沢錫−亜鉛合金め
っき皮膜を得た。得られた皮膜のはんだ付け性は、表1
に示すように比較例1の銅板よりも優れたはんだ付け性
を示した。しかし、排水処理性については、上述に従っ
てpH7.1での中和沈降処理を施したが、表1に示し
たように錫と亜鉛が濾液中に多量に残存し、排水処理の
観点から廃棄困難な溶液であった。 (A)浴 塩化錫(Sn2+として) 20 g/l 塩化亜鉛(Zn2+として) 6.5 g/l 酒石酸 0.6 mol/l ジメチルラウリルベタイン 5 g/l pH 5.0 陰極電流密度 2.0 A/dm2
【0122】比較例3 銅板試料を予備処理した後、下記の(B)浴から亜鉛含
有率8%、膜厚4μの光沢錫−亜鉛合金めっき皮膜を得
た。得られためっき皮膜のはんだ付け性は、比較例2と
同様に優れたはんだ付け性を示したが、排水処理性につ
いては、上述のpH7.0の中和沈降処理では不充分で
あった。 (B)浴 硫酸錫(Sn2+として) 20 g/l 硫酸亜鉛(Zn2+として) 4 g/l グルコン酸ナトリウム 0.5 mol/l トリエタノールアミン 0.25mol/l ポリエチレングルコールノニルフェニルエーテル 2.5 g/l o−バニリン 0.05 g/l 37%−ホルマリン 5 ml/l pH 5.0 浴温度 20 ℃ 陰極電流密度 2.0 A/dm2
【0123】比較例4 銅板試料を予備処理した後、下記の(C)浴から、亜鉛
含有率9%、膜厚5μの半光沢錫−亜鉛合金めっき皮膜
を得た。このめっき皮膜のはんだ付け性は良好である
が、排水処理性に関しては、上述のpH7.4での中和
沈降処理では不充分であり、さらに上述に従って、水酸
化カルシウム水溶液にてpH9.9での沈降処理を再度
施しても、錫41.3ppm、亜鉛13.1ppmが残
存する廃棄困難な溶液であった。 (C)浴 硫酸錫(Sn2+として) 16 g/l 硫酸亜鉛(Zn2+として) 4 g/l クエン酸ナトリウム 0.5 mol/l ジメチルラウリルベタイン 5.0 g/l pH 5.0 陰極電流密度 2.0 A/dm2
【0124】実施例1 銅板試料を予備処理した後、下記(D)浴から、亜鉛含
有率7%、膜厚3μの光沢錫−亜鉛合金めっき皮膜を得
た。このめっき皮膜のはんだ付け性は、比較例2〜4と
同等の優れたはんだ付け性を示した。一方、(D)浴の
排水処理性については、上述のpH7.3での中和沈降
処理で、錫が0.2ppm、亜鉛が1.8ppmまで金
属濃度を容易に減少させることが出来た。 (D)浴 硫酸錫(Sn2+として) 16 g/l 硫酸亜鉛(Zn2+として) 4 g/l 5−スルホフタール酸アンモニウム 0.5 mol/l ポリエチレングルコールノニルフェニルエーテル 10 g/l ベンズアルデヒド 0.15 g/l 37%−ホルマリン水溶液 10 ml/l pH 5.0 浴温度 20 ℃ 陰極電流密度 2.0 A/dm2
【0125】実施例2 銅板試料を予備処理した後、下記(E)浴から、亜鉛含
有率8%、膜厚5μの半光沢錫−亜鉛合金めっき皮膜を
得た。このめっき皮膜のはんだ付け性は、実施例1と同
等の優れたはんだ付け性を示した。(E)浴の排水処理
性は、上述のpH7.1の中和沈降処理で、錫0.48
ppm、亜鉛2.82ppmまで減少し、さらに、上述
に従って、水酸化カルシウム水溶液にてpH9.5の条
件で沈降処理すると錫、亜鉛の両金属共に、0.01p
pm以下の濃度まで著しく減少した。 (E)浴 メタンスルホン酸錫(Sn2+として) 16 g/l メタンスルホン酸亜鉛(Zn2+として) 9 g/l スルホメチルコハク酸 0.5 mol/l ポリオキシエチレンスチレン化 フェニルエーテル 20 g/l o−バニリン 0.05 g/l pH 5 陰極電流密度 3 A/dm2
【0126】実施例3 銅板試料を予備処理した後、下記(F)浴から、亜鉛含
有率8%、膜厚3μの光沢錫−亜鉛合金めっき皮膜を得
た。このめっき皮膜のはんだ付け性は、実施例1と同等
の優れたはんだ付け性を示した。(F)浴は2種類のス
ルホカルボン酸から調整しためっき浴であるが、上述に
従って水酸化カルシウム水溶液にてpH9.8の条件で
沈降処理を施すと、錫、亜鉛の両金属共に0.01pp
m以下まで低減する優れた排水処理性を示した。 (F)浴 塩化錫(Sn2+として) 12 g/l 塩化亜鉛(Zn2+として) 8 g/l スルホフマル酸ナトリウム 0.5 mol/l スルホマレイン酸カリウム 0.5 mol/l ポリエチレングリコールノニルフェニルエーテル 5 g/l 1−ナフトアルデヒド 0.1 g/l 37%−ホルマリン水溶液 15 ml/l pH 5.0 浴温度 30 ℃ 陰極電流密度 2.0 A/dm2
【0127】実施例4 銅板試料を予備処理した後、下記(G)浴から、亜鉛含
有率12%、膜厚5μの半光沢錫−亜鉛合金めっき皮膜
を得た。このめっき皮膜のはんだ付け性は、実施例1と
同様に良好であり、上述に従って、pH7.2の条件で
中和沈降処理を施すと錫0.03ppm、亜鉛2.9p
pmまで低減した。 (G)浴 フェノールスルホン酸錫(Sn2+として)25 g/l フェノールスルホン酸亜鉛(Zn2+として) 10 g/l スルホメチルコハク酸ナトリウム 0.75mol/l ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 1.0 g/l エチレンジアミンのポリオキシエチレン ポリオキシプロピレン重合物 3.0 g/l N−(ヒドロキシブチリデン)− p−スルファニル酸ナトリウム 0.1 g/l 2,4−ジアミノ−6−[2’−メチルイミダゾリル (1’)エチル]−1,3,5−トリアジン 0.05 g/l pH 4.0 陰極電流密度 2.0 A/dm2
【0128】実施例5 銅板試料を予備処理した後、スルホコハク酸錫および亜
鉛塩、スルホフマル酸から調整した下記(H)浴から、
亜鉛含有率11%、膜厚10μの半光沢錫−亜鉛合金め
っき皮膜を得た。このめっき皮膜のはんだ付け性は良好
であり、排水処理性は、上述のpH7.1の中和沈降処
理によって、錫0.02ppm、亜鉛0.32ppmま
で低減する排水処理が容易なめっき浴であった。また、
電導性塩として添加したメタンスルホン酸ナトリウムの
排水処理に与える悪影響は認められなかった。 (H)浴 スルホメチルコハク酸錫(Sn2+として) 16 g/l スルホメチルコハク酸亜鉛(Zn2+として) 2 g/l スルホフマル酸 1.4mol/l メタンスルホン酸ナトリウム 0.1mol/l ポリオキシエチレンβ−ナフトールエーテル 3.0 g/l セチルジメチルベンジルアンモニウム塩 0.05 g/l メタクリル酸 0.3 g/l pH 5.5 陰極電流密度 2.0A/dm2
【0129】実施例6 銅板試料を予備処理した後、スルホコハク酸錫および亜
鉛塩とスルホコハク酸ナトリウムからなる1種類のスル
ホカルボン酸から下記(I)浴を調整した。本めっき浴
から、亜鉛含有率8%、膜厚10μの半光沢錫−亜鉛合
金めっき皮膜を得た。このめっき皮膜のはんだ付け性
は、実施例1と同様に良好であった。また、排水処理性
は、多量のスルホコハク酸を含んでいるにも拘らず、上
述のpH7.0の中和沈降処理で錫0.05ppm、亜
鉛1.9ppmまで両金属イオン共に著しく低減、除去
することが出来た。 (I)浴 スルホコハク酸錫(Sn2+として) 20 g/l スルホコハク酸亜鉛(Zn2+として) 5 g/l スルホコハク酸ナトリウム 1.5mol/l 2−アルキル−N−カルボキシメチル−N− ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン1.0 g/l ポリオキシエチレンラウリル酸エステル 1.0 g/l ニトロベンゼンスルホン酸 5.0 g/l N,N−イソブチリデン−o−フェニレンジアミン 0.5 g/l β−N−ドデシルアミノプロピオグアナミン 0.5 g/l pH 5 陰極電流密度 0.5A/dm2
【0130】実施例7 下地に0.1μの電気ニッケルめっきを施した後、pH
緩衝剤として酢酸ナトリウムを添加した下記(J)浴か
ら、亜鉛含有率4%、膜厚6μの半光沢錫−亜鉛合金め
っき皮膜を得た。この皮膜のはんだ付け性は実施例1と
同様に良好であった。また、(J)浴の排水処理性は、
酢酸ナトリウム添加による悪影響は無く、上述のpH
9.6の中和沈降処理によって、錫および亜鉛共に0.
01ppm濃度まで低減する優れた排水処理性を示し
た。 (J)浴 メタンスルホン酸錫 30 g/l メタンスルホン酸亜鉛 6 g/l スルホコハク酸 1.5 mol/l ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン ブロックポリマー 15 g/l メルカプトベンゾイミダゾール 0.01 g/l ジアセチル 0.03 g/l pH 2.5 陰極電流密度 1 A/dm2
【0131】実施例8 下地に0.1μの無電解Ni−Pめっきを施した試料を
素地として、錫の酸化防止剤としてハイドロキノンを添
加した下記(K)浴から亜鉛含有率7%、膜厚7μの半
光沢錫−亜鉛合金めっき皮膜を得た。この皮膜のはんだ
付け性は良好であり、排水処理性は浴中の金属濃度が高
いにも拘らず、上述に従ってpH9.4で中和沈降処理
した濾液中の錫および亜鉛は0.01ppm以下であっ
た。 (K)浴 塩化第一錫(Sn2+として) 35 g/l 塩化亜鉛 (Zn2+として) 9 g/l スルホメチルコハク酸 1.2 mol/l ポリオキシエチレンラウリルアミン 8 g/l ジメチルラウリルベタイン 1 g/l サリチル酸メチル 0.05 g/l 2−メルカプトベンゾチアゾール 0.05 g/l ハイドロキノン 0.5 g/l pH 5.0 陰極電流密度 5.0 A/dm2
【0132】実施例9 鉄−ニッケル42アロイ合金試料を予備処理した後、下
記の(L)浴から、亜鉛含有率9%、膜厚8μの半光沢
錫−亜鉛合金めっき皮膜を得た。得られた皮膜のはんだ
付け性は良好であり、めっき浴は、上述のpH9.3で
の中和沈降処理によって、錫、亜鉛両金属共に0.01
ppm濃度まで低減可能な優れた排水処理性を示した。 (L)浴 スルホコハク酸錫(Sn2+として) 20 g/l スルホメチルコハク酸亜鉛(Zn2+として) 4 g/l 4−スルホフタール酸カリウム 0.7mol/l ラウリルナフタレンスルホン酸ナトリウム 0.5mol/l o−トルイジン 0.8 g/l りん酸2水素ナトリウム 20 g/l L−アスコルビン酸ナトリム 0.5 g/l pH 4.5 浴温度 40 ℃ 陰極電流密度 2 A/dm2
【0133】実施例10 銅板試料を予備処理した後、市販の電気ニッケル浴から
膜厚1μのニッケルめっき皮膜を施した後、下記(M)
浴から、亜鉛含有率9%、膜厚5μの半光沢錫−亜鉛合
金めっき皮膜を得た。得られた皮膜のはんだ付け性は良
好であり、めっき浴は、上述のpH9.9での中和沈降
処理によって、錫、亜鉛両金属共に0.01ppm濃度
まで低減可能な優れた排水処理性を示した。 (M)浴 メタンスルホン酸錫 (Sn2+として) 8 g/l メタンスルホン酸亜鉛(Zn2+として) 2 g/l リンゴ酸ナトリウム 0.5mol/l ポリエチレングリコールノニルフェニルエーテル 0.5 g/l サリチルアルデヒド 0.03 g/l N−(ヒドロキシブチリデン)− p−スルファニル酸カリウム 0.5 g/l pH 4.5 陰極電流密度 1 A/dm2
【0134】実施例1〜10において得られた錫−亜鉛
合金めっき皮膜は、いずれも緻密、平滑で錫−亜鉛はん
だ(ろう材)を用いて行ったはんだ付け性試験に対し
て、従来からの錯化剤を用いためっき浴から得られた皮
膜に劣らない良好なはんだ付け性を示した。得られた結
果を表1に示した。また、比較例及び実施例に示した浴
からの疑似排水を処理して得られた濾液中の錫及び亜鉛
の濃度を表1に示した。比較例に用いたように、従来か
ら用いられている錯化剤の浴の排水を処理した結果に比
べて、実施例の浴の排水はpHを中性ないしは弱アルカ
リ性に調整するだけで、残留錫及び亜鉛の濃度は極めて
低くなり、排水処理が極めて容易であることがわかる。
【0135】
【表1】
【0136】
【発明の効果】本発明に係るめっき浴は、錫−亜鉛合金
めっき浴として新規な錯化剤を使用することにより、従
来用いられてきた錯化剤の浴に比べて、排水処理が極め
て容易であり、かつ従来浴に劣らないはんだ付け性を有
する皮膜を得ることができるものである。本浴の発明に
よって、健康・環境に影響のある錫−鉛系はんだに代わ
って錫−亜鉛系はんだを使用する際のはんだ付け性皮膜
を、環境に影響を与えることなく得ることが可能とな
り、よって錫−鉛系はんだから錫−亜鉛系はんだへの転
換を容易ならしめるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小幡 惠吾 兵庫県明石市二見町南二見21−8株式会社 大和化成研究所内 (72)発明者 正木 征史 兵庫県明石市二見町南二見21−8株式会社 大和化成研究所内 (72)発明者 青木 和博 兵庫県神戸市兵庫区西柳原町5番26号石原 薬品株式会社内 (72)発明者 縄舟 秀美 大阪府高槻市真上町5丁目38−34

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2価の錫イオン及び2価の亜鉛イオン並
    びに下記(A)、(B)及び(C)から選ばれた錯化剤
    の1種又は2種以上を必須の成分とし、pHが2〜6で
    あることを特徴とする錫−亜鉛合金電気めっき浴: (A)一般式 HO3 S−R−COOH [ここで、RはC1 〜C6 のアルキレン基又はC2 〜C
    6 のアルケニレン基を表し、該アルキレン又はアルケニ
    レン基の水素は水酸基若しくはカルボキシル基で置換さ
    れていてよい。]で表される脂肪族スルホ(ヒドロキ
    シ)カルボン酸及び/又はそれらの塩、(B)一般式 【化1】 [ここで、Xは水素、水酸基又はカルボキシル基を表
    す。スルホン酸基、カルボキシル基及びXは任意の位置
    にあってよい。]で表される芳香族スルホ(ヒドロキ
    シ)カルボン酸及び/又はそれらの塩、(C)一般式 【化2】 [ここで、Rは水素又はC1 〜C2 のアルキル基を表
    す。]で表される脂肪族モノヒドロキシジカルボン酸及
    び/又はそれらの塩。
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