JPH10165417A - 舌保護具 - Google Patents
舌保護具Info
- Publication number
- JPH10165417A JPH10165417A JP8332057A JP33205796A JPH10165417A JP H10165417 A JPH10165417 A JP H10165417A JP 8332057 A JP8332057 A JP 8332057A JP 33205796 A JP33205796 A JP 33205796A JP H10165417 A JPH10165417 A JP H10165417A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tongue
- protector
- cover
- suction port
- cover part
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- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】口腔内奥部の歯科及び外科治療の際に、補助者
を必要としないで、患者の口を大きく開けた状態を無理
なく保って舌の動きを抑制すると共に、患部を見やす
く、且つ、医療事故(危険物の飲み込み)を防ぐ舌保護
具を提供する。 【解決手段】舌保護具1は,舌の形状に合わせて成形さ
れた平面視三角形状の舌カバー部2と、舌カバー部2の
側部に着脱自在に取り付けられる直方体形状のブロック
部3とから構成されている。舌カバー部2の舌根側部2
3の端部に液体を吸い込む吸い込み口26が設けられ、
ここで吸われた液体は吸い出し口27から、吸引ホース
4を介して吸引装置(図示せず)に吸い取られる。舌根
側部23の上面には、2枚の強力な板磁石25・25も
埋め込まれている。ブロック部3を奥歯で挟んで固定す
ることにより、舌カバー部2が舌を押さえる。
を必要としないで、患者の口を大きく開けた状態を無理
なく保って舌の動きを抑制すると共に、患部を見やす
く、且つ、医療事故(危険物の飲み込み)を防ぐ舌保護
具を提供する。 【解決手段】舌保護具1は,舌の形状に合わせて成形さ
れた平面視三角形状の舌カバー部2と、舌カバー部2の
側部に着脱自在に取り付けられる直方体形状のブロック
部3とから構成されている。舌カバー部2の舌根側部2
3の端部に液体を吸い込む吸い込み口26が設けられ、
ここで吸われた液体は吸い出し口27から、吸引ホース
4を介して吸引装置(図示せず)に吸い取られる。舌根
側部23の上面には、2枚の強力な板磁石25・25も
埋め込まれている。ブロック部3を奥歯で挟んで固定す
ることにより、舌カバー部2が舌を押さえる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科治療もしくは
口腔外科治療の際に、舌のけがを防止する舌保護具に関
するものである。
口腔外科治療の際に、舌のけがを防止する舌保護具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】歯科治療の分野では、前歯の治療に比べ
て奥歯の治療はしにくかった。同様に、口腔外科治療の
分野においても、口腔奥部の治療はしにくかった。その
理由の一つとして、舌が治療のじゃまになるという問題
があった。すなわち、舌は本人の意志である程度動かせ
るものであるが、じっとした状態を長く保つのは案外難
しく、本人の意志に反して動いてしまうことがある。そ
のため治療中予期せぬ時に舌が動いて、例えば、歯牙を
削るタービンで舌を削ってしまうことがあった。舌には
毛細血管が多く、一度傷つけると大量出血するおそれが
ある。このような事情があるので、舌の動きをおさえて
おかないと、安心して奥歯の治療ができなかった。治療
は患者を仰向けに寝かせて行うので、この姿勢では舌が
奥に落ち込んでしまい、更に治療がしにくかった。
て奥歯の治療はしにくかった。同様に、口腔外科治療の
分野においても、口腔奥部の治療はしにくかった。その
理由の一つとして、舌が治療のじゃまになるという問題
があった。すなわち、舌は本人の意志である程度動かせ
るものであるが、じっとした状態を長く保つのは案外難
しく、本人の意志に反して動いてしまうことがある。そ
のため治療中予期せぬ時に舌が動いて、例えば、歯牙を
削るタービンで舌を削ってしまうことがあった。舌には
毛細血管が多く、一度傷つけると大量出血するおそれが
ある。このような事情があるので、舌の動きをおさえて
おかないと、安心して奥歯の治療ができなかった。治療
は患者を仰向けに寝かせて行うので、この姿勢では舌が
奥に落ち込んでしまい、更に治療がしにくかった。
【0003】そこで、奥歯の治療をする際には、従来
は、頭上のスポットライトで患部の奥歯の部分を照らし
つつ、舌を傷つけないように、補助者がへら状のもので
患者の舌の根元を押さえ、治療している奥歯から遠ざけ
るようにしていた。
は、頭上のスポットライトで患部の奥歯の部分を照らし
つつ、舌を傷つけないように、補助者がへら状のもので
患者の舌の根元を押さえ、治療している奥歯から遠ざけ
るようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、補助者が舌を
力一杯押さえていても、舌の筋肉は強いのでその力に打
ち勝って動き、タービンでけがをさせてしまうことがあ
った。更に、歯科治療中には、タービンや、口内に溜ま
った水や唾液を吸い取るバキュームの吸い口、場合によ
っては歯の裏側を見る柄付きの鏡等が狭い口腔内に差し
入れられるので、患部を外部から照らす照射灯の光がそ
れらの器具の陰になって、治療対象の患部が見にくいと
いう問題もあった。
力一杯押さえていても、舌の筋肉は強いのでその力に打
ち勝って動き、タービンでけがをさせてしまうことがあ
った。更に、歯科治療中には、タービンや、口内に溜ま
った水や唾液を吸い取るバキュームの吸い口、場合によ
っては歯の裏側を見る柄付きの鏡等が狭い口腔内に差し
入れられるので、患部を外部から照らす照射灯の光がそ
れらの器具の陰になって、治療対象の患部が見にくいと
いう問題もあった。
【0005】また、室温が低いときに、上記鏡を差し入
れると口内の湿気と内外の温度差によってその鏡面が結
露してしまい、鏡面全体が暖まるまで患部が見えないと
いう問題もあった。更に、歯の神経を引き抜くための細
いステンレス製の針(ファイル)が折れてしまったとき
に、それを飲み込んで内臓を傷つけるという医療事故も
過去にあった。
れると口内の湿気と内外の温度差によってその鏡面が結
露してしまい、鏡面全体が暖まるまで患部が見えないと
いう問題もあった。更に、歯の神経を引き抜くための細
いステンレス製の針(ファイル)が折れてしまったとき
に、それを飲み込んで内臓を傷つけるという医療事故も
過去にあった。
【0006】本発明は、上記の問題点にかんがみて提案
されたもので、口腔内の奥部の歯科及び外科治療の際
に、補助者を必要としないで、患者の口を大きく開けた
状態を無理なく保って舌の動きを抑制すると共に、患部
を見やすく、且つ、医療事故(危険物の飲み込み)を防
ぐ舌保護具を提供することを目的としている。
されたもので、口腔内の奥部の歯科及び外科治療の際
に、補助者を必要としないで、患者の口を大きく開けた
状態を無理なく保って舌の動きを抑制すると共に、患部
を見やすく、且つ、医療事故(危険物の飲み込み)を防
ぐ舌保護具を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
歯科治療もしくは口腔外科治療時に口腔を開口状態にし
た時に舌を保護する舌保護具であって、上記課題を解決
するために、舌の上面を覆う舌カバー部と、該舌カバー
部の側部に位置し、上下の歯間に挟み込まれて上下の歯
を離間させる離間用ブロック部とを備えた。
歯科治療もしくは口腔外科治療時に口腔を開口状態にし
た時に舌を保護する舌保護具であって、上記課題を解決
するために、舌の上面を覆う舌カバー部と、該舌カバー
部の側部に位置し、上下の歯間に挟み込まれて上下の歯
を離間させる離間用ブロック部とを備えた。
【0008】また、請求項2に係る発明においては、請
求項1に記載の舌保護具の舌カバー部の舌の付け根寄り
部分もしくは舌の付け根側端部に流体吸引口を、舌の先
側端部に吸引装置に連結される吸い出し口をそれぞれ設
け、流体吸引口と吸い出し口とを吸引通路で連通した。
また、請求項3に係る発明においては、請求項1又は2
に記載の舌保護具の舌カバー部及び/または離間用ブロ
ック部の少なくとも一部に金属吸着用磁石を設けた。
求項1に記載の舌保護具の舌カバー部の舌の付け根寄り
部分もしくは舌の付け根側端部に流体吸引口を、舌の先
側端部に吸引装置に連結される吸い出し口をそれぞれ設
け、流体吸引口と吸い出し口とを吸引通路で連通した。
また、請求項3に係る発明においては、請求項1又は2
に記載の舌保護具の舌カバー部及び/または離間用ブロ
ック部の少なくとも一部に金属吸着用磁石を設けた。
【0009】また、請求項4に係る発明においては、請
求項1乃至3のいずれか1項に記載の舌保護具の舌カバ
ー部及び/または離間用ブロック部の少なくとも一部に
口腔内照射用の光源を設けた。また、請求項5に係る発
明においては、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
舌保護具の舌カバー部及び/または離間用ブロック部の
少なくとも一部に口腔内観察用の鏡を設けた。
求項1乃至3のいずれか1項に記載の舌保護具の舌カバ
ー部及び/または離間用ブロック部の少なくとも一部に
口腔内照射用の光源を設けた。また、請求項5に係る発
明においては、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
舌保護具の舌カバー部及び/または離間用ブロック部の
少なくとも一部に口腔内観察用の鏡を設けた。
【0010】上記照射用の光源とは、照明用光源はもち
ろん、殺菌用光源をもいう。
ろん、殺菌用光源をもいう。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る舌保護具を、
その実施の形態を示した図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は本発明における舌保護具の実施の形態の一例
を示した斜視図,図2は図1の舌保護具のA方向からの
矢視図,図3は図1の舌保護具の使用状態の正面図,図
4は図3のB−B線断面図である。
その実施の形態を示した図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は本発明における舌保護具の実施の形態の一例
を示した斜視図,図2は図1の舌保護具のA方向からの
矢視図,図3は図1の舌保護具の使用状態の正面図,図
4は図3のB−B線断面図である。
【0012】図1に示すように、舌保護具1は,舌の形
状に合わせて成形された平面視三角形状の舌カバー部2
と、舌カバー部2の左右いずれかの側部に着脱自在に取
り付けられる直方体形状のブロック部3とから構成され
ている。舌保護具1は、一部には金属が用いられている
が、殆どが合成樹脂から成形されている。図1乃至図3
で分かるように、舌カバー部2の下面中央部と両下端部
には、長さ方向に吸引通路21が3本形成され、舌根側
部23の端部に吸い込み口26として開口している。3
本の吸引通路21・21・21は、舌先側部22で合流
して1本にまとまり、吸い出し口27に連通している。
断面が円形の吸い出し口27には、吸引装置(図示せ
ず)につながる吸引ホース4が取り付けられる。吸い出
し口27の近傍外周部は、舌保護具1の持ち手にもなっ
ている。舌カバー部2の上面にはブロック部3を取り付
ける取り付け部24が形成されている。取り付け部24
は、舌カバー部2の上面の一部を盛り上げて成形し、そ
こに舌保護具1の長さ方向に直角に長孔24aを穿設し
たものである。また、舌根側部23の上面には、中央の
吸引通路21を挟んで2枚の強力な板磁石25・25が
埋め込まれている。
状に合わせて成形された平面視三角形状の舌カバー部2
と、舌カバー部2の左右いずれかの側部に着脱自在に取
り付けられる直方体形状のブロック部3とから構成され
ている。舌保護具1は、一部には金属が用いられている
が、殆どが合成樹脂から成形されている。図1乃至図3
で分かるように、舌カバー部2の下面中央部と両下端部
には、長さ方向に吸引通路21が3本形成され、舌根側
部23の端部に吸い込み口26として開口している。3
本の吸引通路21・21・21は、舌先側部22で合流
して1本にまとまり、吸い出し口27に連通している。
断面が円形の吸い出し口27には、吸引装置(図示せ
ず)につながる吸引ホース4が取り付けられる。吸い出
し口27の近傍外周部は、舌保護具1の持ち手にもなっ
ている。舌カバー部2の上面にはブロック部3を取り付
ける取り付け部24が形成されている。取り付け部24
は、舌カバー部2の上面の一部を盛り上げて成形し、そ
こに舌保護具1の長さ方向に直角に長孔24aを穿設し
たものである。また、舌根側部23の上面には、中央の
吸引通路21を挟んで2枚の強力な板磁石25・25が
埋め込まれている。
【0013】ブロック部3は、一側面に強い弾性を有す
る薄板の金具31が埋め込まれており、この金具31の
先端が取り付け部24の長孔24aに挿着固定されるこ
とによって、ブロック部3は舌カバー部2の側部に固定
される。ブロック部3の高さは、成人の上下の奥歯の間
隔に合わせて2cm程度に成形されている。
る薄板の金具31が埋め込まれており、この金具31の
先端が取り付け部24の長孔24aに挿着固定されるこ
とによって、ブロック部3は舌カバー部2の側部に固定
される。ブロック部3の高さは、成人の上下の奥歯の間
隔に合わせて2cm程度に成形されている。
【0014】次に、図3乃至図5を用いて舌保護具1の
用い方について説明する。患者が治療用椅子に座り、背
もたれが倒されると患者の姿勢は斜め上方、仰向けにな
る。歯科医師は、大きく開けられた患者の口に舌保護具
1を舌根側部23から先に差し入れる。舌保護具1を奥
まで入れ、舌カバー部2が患者の舌にかぶさったら、大
きく開けていた口を閉じるように言い、あごの力を抜か
せる。すると、上奥歯と下奥歯とが、ブロック部3の上
歯当接面32と下歯当接面32とを強くはさみ付け、ブ
ロック部3とブロック部3に連結された舌カバー部2と
が所定位置に固定される。この時、舌カバー部2がかぶ
さった舌5は、その動きを抑制されていると同時に、そ
の上面が保護されている。また、舌カバー部2の舌根側
部23の先端は喉の奥に位置している。
用い方について説明する。患者が治療用椅子に座り、背
もたれが倒されると患者の姿勢は斜め上方、仰向けにな
る。歯科医師は、大きく開けられた患者の口に舌保護具
1を舌根側部23から先に差し入れる。舌保護具1を奥
まで入れ、舌カバー部2が患者の舌にかぶさったら、大
きく開けていた口を閉じるように言い、あごの力を抜か
せる。すると、上奥歯と下奥歯とが、ブロック部3の上
歯当接面32と下歯当接面32とを強くはさみ付け、ブ
ロック部3とブロック部3に連結された舌カバー部2と
が所定位置に固定される。この時、舌カバー部2がかぶ
さった舌5は、その動きを抑制されていると同時に、そ
の上面が保護されている。また、舌カバー部2の舌根側
部23の先端は喉の奥に位置している。
【0015】次に、治療対象の奥歯の裏側部分がよく見
えるように、舌根側部23に図5(a)に示す鏡6を置
く。鏡6はステンレス製で、鏡部61と吸着部62と支
持部63とから構成されている。吸着部62はネオジウ
ム磁石で作られ、舌根側部23に埋め込まれた磁石の極
性に合わせて吸着するようになっているので、ピンセッ
ト等で所望の位置に置くだけで、鏡6は舌カバー部2の
上面に定着する。支持部63は蛇腹式で、折り曲げられ
てもその態勢を保持していることができる。次に、奥歯
の治療箇所が良く見えるように、鏡部61の傾き・位置
をピンセット等で調節する。
えるように、舌根側部23に図5(a)に示す鏡6を置
く。鏡6はステンレス製で、鏡部61と吸着部62と支
持部63とから構成されている。吸着部62はネオジウ
ム磁石で作られ、舌根側部23に埋め込まれた磁石の極
性に合わせて吸着するようになっているので、ピンセッ
ト等で所望の位置に置くだけで、鏡6は舌カバー部2の
上面に定着する。支持部63は蛇腹式で、折り曲げられ
てもその態勢を保持していることができる。次に、奥歯
の治療箇所が良く見えるように、鏡部61の傾き・位置
をピンセット等で調節する。
【0016】従来のスポットライトでは暗いときには、
図5(b)に示すスポットライト7を用いる。スポット
ライト7は鏡6と同じように磁石でできた吸着部72を
舌根側部23に取り付け、照射部71で患部を明るく照
らすものである。集光式の電球が先端に取り付けられた
照射部71に、電線74で電源から電気を供給して照明
する。スポットライト7も、鏡6と同様にじゃばら式の
支持部73で、照射部71の光軸方向を自由に変えるこ
とができる。
図5(b)に示すスポットライト7を用いる。スポット
ライト7は鏡6と同じように磁石でできた吸着部72を
舌根側部23に取り付け、照射部71で患部を明るく照
らすものである。集光式の電球が先端に取り付けられた
照射部71に、電線74で電源から電気を供給して照明
する。スポットライト7も、鏡6と同様にじゃばら式の
支持部73で、照射部71の光軸方向を自由に変えるこ
とができる。
【0017】上記吸着の手段としては吸盤を用いてもよ
い。また、舌カバー部2の上面に嵌合用の小穴を複数あ
け、所望の位置に近い小穴に鏡やスポットライトの取り
付け軸を差し込んで使用してもよい。
い。また、舌カバー部2の上面に嵌合用の小穴を複数あ
け、所望の位置に近い小穴に鏡やスポットライトの取り
付け軸を差し込んで使用してもよい。
【0018】このようにして、タービンを用いて奥歯の
治療をすると、タービンからは歯の冷却用と潤滑用の水
が出てくる。患者は仰向けになっているので、タービン
から出た水は図4のように喉の奥に溜まる。従来この水
は補助者が持つバキュームの吸い口によって吸い取られ
ていたが、舌保護具1においては舌カバー部2の端部の
吸い込み口26から吸い取られる。吸い取られた水は吸
引通路21,吸い込み口27,バキュームホース4を通
過し、吸引装置(図示せず)に吸引される。
治療をすると、タービンからは歯の冷却用と潤滑用の水
が出てくる。患者は仰向けになっているので、タービン
から出た水は図4のように喉の奥に溜まる。従来この水
は補助者が持つバキュームの吸い口によって吸い取られ
ていたが、舌保護具1においては舌カバー部2の端部の
吸い込み口26から吸い取られる。吸い取られた水は吸
引通路21,吸い込み口27,バキュームホース4を通
過し、吸引装置(図示せず)に吸引される。
【0019】本発明に係る舌保護具は、上記の実施の形
態に限定されない。例えばブロック部は、舌カバー部と
一体に成型しても、別に成型して固着してもよい。ま
た、舌カバー部を、磁性を持つ金属、例えばクロムの含
有量の少ないステンレスで成形し、ここに上記鏡6やス
ポットライト7を付着させてもよい。更に、鏡やスポッ
トライトはブロック部に取り付けてもよい。スポットラ
イトは電池を内蔵したものであれば、電線がじゃまにな
らない。
態に限定されない。例えばブロック部は、舌カバー部と
一体に成型しても、別に成型して固着してもよい。ま
た、舌カバー部を、磁性を持つ金属、例えばクロムの含
有量の少ないステンレスで成形し、ここに上記鏡6やス
ポットライト7を付着させてもよい。更に、鏡やスポッ
トライトはブロック部に取り付けてもよい。スポットラ
イトは電池を内蔵したものであれば、電線がじゃまにな
らない。
【0020】
【発明の効果】請求項1に係る舌保護具は、離間用ブロ
ック部で患者の口を大きく開けた状態を無理なく保つと
共に、舌カバー部によって舌を保護し、舌の動きを抑制
して舌の負傷を防ぐことができる。請求項2に係る舌保
護具は、舌カバー部の流体吸引口から吸引通路を介して
口腔内に溜まる流体を吸い取るので、流体を吸い取る器
具を持つ補助者を必要としない。
ック部で患者の口を大きく開けた状態を無理なく保つと
共に、舌カバー部によって舌を保護し、舌の動きを抑制
して舌の負傷を防ぐことができる。請求項2に係る舌保
護具は、舌カバー部の流体吸引口から吸引通路を介して
口腔内に溜まる流体を吸い取るので、流体を吸い取る器
具を持つ補助者を必要としない。
【0021】請求項3に係る舌保護具は、舌カバー部及
び/または離間用ブロック部の少なくとも一部に金属吸
着用磁石を設けたので、磁性を持つ金属で成形された治
療器具の飲み込み事故を防ぐ。請求項4に係る舌保護具
は、舌カバー部及び/または離間用ブロック部の少なく
とも一部に口腔内照射用の光源を設けたので、患部を明
るく照らすことができる。
び/または離間用ブロック部の少なくとも一部に金属吸
着用磁石を設けたので、磁性を持つ金属で成形された治
療器具の飲み込み事故を防ぐ。請求項4に係る舌保護具
は、舌カバー部及び/または離間用ブロック部の少なく
とも一部に口腔内照射用の光源を設けたので、患部を明
るく照らすことができる。
【0022】請求項5に係る舌保護具は、舌カバー部及
び/または離間用ブロック部の少なくとも一部に口腔内
観察用の鏡を設けたので、治療の際に出し入れする必要
がなく、鏡面が曇ることもなくなって患部が見やすくな
る。
び/または離間用ブロック部の少なくとも一部に口腔内
観察用の鏡を設けたので、治療の際に出し入れする必要
がなく、鏡面が曇ることもなくなって患部が見やすくな
る。
【図1】本発明における舌保護具の実施の形態の一例を
示した斜視図である。
示した斜視図である。
【図2】図1の舌保護具のA方向からの矢視図である。
【図3】図1の舌保護具の使用状態の正面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】図1の舌保護具に取り付ける鏡とスポットライ
トの斜視図である。
トの斜視図である。
【符号の説明】 1 舌保護具 2 舌カバー部 21 吸引通路 22 舌先側部 23 舌根側部(舌の付け根寄り部分) 24 取付部 25 磁石(金属吸着用磁石) 26 吸い込み口(流体吸引口) 27 吸い出し口 3 ブロック部(離間用ブロック部) 4 バキュームホース 5 舌 6 スポットライト(光源) 7 鏡
Claims (5)
- 【請求項1】歯科治療もしくは口腔外科治療時に口腔を
開口状態にした時に舌を保護する舌保護具であって、 舌の上面を覆う舌カバー部と、該舌カバー部の側部に位
置し、上下の歯間に挟み込まれて上下の歯を離間させる
離間用ブロック部とを備えたことを特徴とする舌保護
具。 - 【請求項2】舌カバー部の舌の付け根寄り部分もしくは
舌の付け根側端部に流体吸引口を、舌の先側端部に吸引
装置に連結される吸い出し口をそれぞれ設け、流体吸引
口と吸い出し口とを吸引通路で連通したことを特徴とす
る請求項1に記載の舌保護具。 - 【請求項3】舌カバー部及び/または離間用ブロック部
の少なくとも一部に金属吸着用磁石を設けたことを特徴
とする請求項1又は2に記載の舌保護具。 - 【請求項4】舌カバー部及び/または離間用ブロック部
の少なくとも一部に口腔内照射用の光源を設けたことを
特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の舌保
護具。 - 【請求項5】舌カバー部及び/または離間用ブロック部
の少なくとも一部に口腔内観察用の鏡を設けたことを特
徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の舌保護
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8332057A JPH10165417A (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | 舌保護具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8332057A JPH10165417A (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | 舌保護具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10165417A true JPH10165417A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18250667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8332057A Pending JPH10165417A (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | 舌保護具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10165417A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100830918B1 (ko) | 2006-10-24 | 2008-05-22 | 단국대학교 산학협력단 | 치과용 진료용 입술 및 혀 리트랙터 |
KR101329168B1 (ko) * | 2011-10-12 | 2013-11-14 | (주) 덴토존 | 구개면 지지부가 구비된 혀 보호용 팁스 및 구강 조명기 |
JP2017538484A (ja) * | 2014-11-21 | 2017-12-28 | メドリアン オサケ ユキチュアMedrian Oy | 歯科器具 |
WO2018034497A1 (ko) * | 2016-08-17 | 2018-02-22 | 사회복지법인 삼성생명공익재단 | 혀 이격 장치 |
CN115317176A (zh) * | 2022-07-21 | 2022-11-11 | 核工业总医院 | 一种拔牙用舌头定位防护结构 |
-
1996
- 1996-12-12 JP JP8332057A patent/JPH10165417A/ja active Pending
Cited By (6)
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