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JPH10162867A - 電気自動車のバッテリ搭載構造およびバッテリ温調方法 - Google Patents

電気自動車のバッテリ搭載構造およびバッテリ温調方法

Info

Publication number
JPH10162867A
JPH10162867A JP31652396A JP31652396A JPH10162867A JP H10162867 A JPH10162867 A JP H10162867A JP 31652396 A JP31652396 A JP 31652396A JP 31652396 A JP31652396 A JP 31652396A JP H10162867 A JPH10162867 A JP H10162867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
temperature
heat exchanger
air
temperature control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31652396A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Yamamoto
浩二 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP31652396A priority Critical patent/JPH10162867A/ja
Publication of JPH10162867A publication Critical patent/JPH10162867A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行用モータの電力源となるバッテリの車両
への搭載構造として、バッテリに対する温度調整を高効
率化し、より簡素化されたものとする。 【解決手段】 ロアカバー11およびアッパカバー13
からなるバッテリパック内に設置したダクトハーネス1
7上にバッテリ5を載置することで、バッテリ5の下面
の電力端子49,制御端子51がダクトハーネス17上
のピン端子53,55に導通接続する。ピン端子51相
互,ピン端子53相互は、ダクトハーネス17内に一体
成形された電気配線でそれぞれ接続され、電力出力配線
65,制御出力配線67により外部に引き出される。ダ
クトハーネス17は内部に温調用通路が形成され、車室
内の冷暖房用の冷凍サイクルの配管に接続された第1熱
交換器41およびブロアファン43からなる空調ユニッ
ト19により,案内口37、上記温調用通路、供給口3
9を経てバッテリ5を温調するよう内部で循環する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、走行用モータの
電力源となるバッテリを車両に搭載するための電気自動
車のバッテリ搭載構造および、そのバッテリに対して温
度調整を行うためのバッテリ温調方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、電気自動
車における走行用モータの電力源となるバッテリの車両
への搭載構造として、バッテリに対して効率よい温度調
整を可能とし、また簡素化されたものとすることを目的
としている。
【0003】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、第1に、走行用モータの電力源となる
バッテリを、車両に搭載されて内部をほぼ密閉可能なバ
ッテリケース内に収納固定し、このバッテリケース内
に、温調風を循環させて前記バッテリの温度調整を行う
空調ユニットを設けた構成としてある。
【0004】上記構成によれば、空調ユニットからの温
調風がバッテリケース内を循環してバッテリの温度調整
が効率よくなされる。
【0005】第2に、バッテリケース内に、バッテリが
所定の隙間を介して載置される温調風案内部材を収容
し、この温調風案内部材は、空調ユニットから供給され
る温調風を、前記バッテリの載置部より下方に案内する
案内口と、この案内口から前記載置部より下方に案内さ
れた温調風を、バッテリの下面側に供給する供給口とを
備えている。
【0006】上記構成によれば、空調ユニットからの温
調風が、案内口から温調風案内部材のバッテリが載置さ
れる載置部より下方に案内され、その後供給口を通って
バッテリの下面に供給されてバッテリの温度調整がなさ
れる。
【0007】第3に、温調風案内部材は、案内口から載
置部より下方に案内された温調風が通過する温調風通路
をそれ自体で備えている。
【0008】上記構成によれば、空調ユニットからの温
調風が、案内口から温調風案内部材のバッテリが載置さ
れる載置部より下方の温調風通路に案内され、その後供
給口を通ってバッテリの下面に供給されてバッテリの温
度調整がなされる。
【0009】第4に、バッテリは、温調風の流れに沿っ
て複数配置され、供給口は、前記温調風の流れの下流側
程開口面積が大きく形成されている。
【0010】上記構成によれば、温調風は、下流側程初
期の温度からの変化度合いが大きくなるので、供給口の
開口面積を下流側程大きくすることで、温調効果が薄れ
がちな下流側のバッテリの温調も適正化され、各バッテ
リの均一な温調が可能となる。
【0011】第5に、バッテリの底部に電極端子部を設
け、温調風案内部材は、前記バッテリを載置すること
で、電極端子部が嵌合して外部への電気配線に導通接続
されるコネクタ部を備えている。
【0012】上記構成によれば、バッテリを温調風案内
部材に載置するだけで、電極端子部が温調風案内部材の
コネクタ部に接続される。
【0013】第6に、コネクタ部は、電力供給用と制御
用とがそれぞれ一対設けられ、制御用のコネクタ部相互
間における温調風案内部材に、コネクタ部相互を接続し
て、個々のバッテリの電圧値や温度をチェックするなど
の機能を備えたセルコントローラを設けた。
【0014】上記構成によれば、温調風案内部材に設け
たセルフコントローラにより、個々のバッテリの電圧値
や温度がチェックされる。
【0015】第7に、空調ユニットは、熱交換器と送風
機とから構成されるとともに、冷媒を循環させて冷暖房
運転可能な冷凍サイクルの一部を構成し、この冷凍サイ
クルは、車室内の冷暖房を行うための熱交換器を備えて
いる。
【0016】上記構成によれば、バッテリの温調に必要
な空調ユニットを設けるにあたり、車室内の冷暖房運転
を行うための冷凍サイクルを兼用しているので、冷凍サ
イクルにおけるコンプレッサや熱交換器などの二重設置
が抑制される。
【0017】第8に、車両に搭載されて内部をほぼ密閉
可能なバッテリケース内に収納固定した、走行用モータ
の電力源となるバッテリに対し、前記バッテリケースに
設けた空調ユニットにより温調風を供給して温度調整す
るバッテリ温調方法としてある。
【0018】上記バッテリ温調方法によれば、バッテリ
の温度調整を行う空調ユニットを、バッテリケースに設
けているので、温調のための空気吸入用および排出用の
各ダクトならびにファン構造の複雑化が回避される。
【0019】
【発明の効果】第1の発明によれば、空調ユニットから
の温調風が密閉されたバッテリケース内を循環する構成
としたので、空気吸入用および排出用の各ダクトならび
にファン構造の複雑化を回避することができ、バッテリ
の搭載構造としてその簡略化が達成されて生産性の向上
を図ることができるとともに、バッテリの温調を効率よ
く行うことができてバッテリの高寿命化を達成できる。
また、バッテリケースは密閉構造であるので、バッテリ
に対する水密性能も向上したものとなる。
【0020】第2の発明によれば、温調風が、温調風案
内部材の案内口からバッテリの載置部より下方を経て、
供給口からバッテリの下面に供給される構成としたの
で、バッテリに対する温調をより効率よく行うことがで
きる。
【0021】第3の発明によれば、温調風案内部材は、
案内口から載置部より下方に案内された温調風が通過す
る温調風通路をそれ自体で備えているので、温調風を確
実にバッテリの下面に供給でき、バッテリの温調効果を
さらに向上させることができる。
【0022】第4の発明によれば、バッテリ下面に開口
する温調風案内部材の供給口の開口面積を下流側程大き
くすることで、温調風の流れに沿って複数配置されたバ
ッテリは、温調風が下流側程初期の温度からの変化度合
いが大きくなっても、各バッテリに対し均一な温調を行
うことができる。
【0023】第5の発明によれば、バッテリを温調風案
内部材上に載置するだけで、電極端子部が温調風案内部
材のコネクタ部に接続されるので、バッテリの搭載固定
構造が簡素化され、搭載作業も容易となり、生産性の向
上を図ることができる。
【0024】第6の発明によれば、個々のバッテリの電
圧値や温度をチェックするなどの機能を備えたセルコン
トローラを、コネクタ部相互間における温調風案内部材
に設けたため、バッテリケース内スペースの有効利用が
達成でき、バッテリ搭載構造としてコンパクト化を図る
ことができる。
【0025】第7の発明によれば、バッテリの温調に必
要な空調ユニットを設けるにあたり、車室内の冷暖房運
転可能な冷凍サイクルを兼用する構成としたので、冷凍
サイクルにおけるコンプレッサや熱交換器などの二重設
置を抑制でき、構成の簡素化を達成できる。
【0026】第8の発明によれば、空調ユニットからの
温調風が、密閉されたバッテリケース内のバッテリに供
給されるので、空気吸入用および排出用の各ダクトなら
びにファン構造の複雑化を回避することができ、バッテ
リの搭載構造としてその簡略化が達成され、生産性の向
上を図ることができるとともに、バッテリに対して効率
よい温調が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0028】図1は、この発明の実施の一形態に関連す
る電気自動車のバッテリ搭載構造における各種構成要素
の分解斜視図で、これらが組み立てられたものが、図2
に示すように、電気自動車の車両1のフロア下面にバッ
テリパック3として取り付けられる。このバッテリパッ
ク3内に収納固定される図1に示されるバッテリ5は、
車両1の前部のモータルーム7内に収容される走行用モ
ータ9を駆動する際の電力源となる。
【0029】バッテリパック3は、図1に示すように、
ロアカバー11とアッパカバー13とからなるバッテリ
ケース内に、7個のバッテリ5と、バッテリ5から走行
用モータ9に駆動電流を供給するなどの強電系を制御す
る回路を備えた制御ボックス15と、バッテリ5および
制御ボックス15が載置される温調風案内部材としての
ダクトハーネス17と、ダクトハーネス17に取り付け
られる空調ユニット19とがそれぞれ収納される。
【0030】図1において、矢印F方向が車両前方側で
同R方向が車両後方側であり、ダクトハーネス17は、
車両前後方向に沿ってバッテリ5が三つ直列して載置さ
れる直列載置部21と、この直列載置部21の車両後端
側に位置して車幅方向に沿ってバッテリ5が四つ並列し
て載置される並列載置部23と、前記直列載置部21の
車両前端側に位置して前記空調ユニット19が取り付け
られる空調ユニット取付部25と、直列載置部21の一
側部に形成され、前記制御ボックス15が載置される制
御ボックス載置部27とを備えた樹脂成形品で一体成形
されている。
【0031】ロアカバー11は、上記したダクトハーネ
ス17の形状に合わせて並列載置部23に対応した後方
膨大部11aおよび、制御ボックス載置部27に対応し
た側方突出部11bを備えて全体として凹状に形成され
ている。アッパカバー13についても、並列載置部23
に対応した後方膨大部13aおよび、制御ボックス載置
部27に対応した側方突出部13bを備えて全体として
凹状に形成されている。上記したロアカバー11および
アッパカバー13は、相互に開口部側が突き合わされ
て、固定部11cおよびフランジ固定部13cを利用し
てボルトナットなどにより固定され内部が密閉される。
【0032】ダクトハーネス17の直列載置部21およ
び並列載置部23は、図1のバッテリ5を載置した状態
での拡大されたA−A断面図である図3に示すように、
周縁部29に対して上方に突出する凸部31が形成さ
れ、この凸部31内は空洞となって温調風通路33が形
成されている。空調ユニット取付部25は、上部が開口
した凹部35が形成され、この凹部35には、温調風通
路33に連通する案内口37が形成されて、空調ユニッ
ト19から供給される温調風を、バッテリ5の載置部よ
り下方の温調風通路33に案内する。
【0033】ダクトハーネス17の温調風通路33が形
成された凸部31には、バッテリ5の載置部より下方の
温調風通路33に案内された温調風を、バッテリ5の下
面側に供給する供給口39が複数形成されている。この
供給口39は、温調風の流れに沿って下流側程開口面積
が大きく形成され、温調風の流れに沿って配置した複数
のバッテリ5に対して均一な温調をできるようにしてい
る。
【0034】空調ユニット19は、凹部35の上部開口
を覆うように取り付けられ、バッテリ温調用の第1熱交
換器41と、送風機としてのブロアファン43とから構
成されている。第1熱交換器41には、後述する冷暖房
運転可能な冷凍サイクルにおける冷媒配管に接続される
入口配管45と出口配管47とが接続され、これら各配
管45,47は、ダクトハーネス17がロアカバー11
にセットされ、かつ空調ユニット19がダクトハーネス
17に取り付けられた状態で、ロアカバー11の車両前
端部側に形成された挿入口11dに挿入されて外部に突
出する。
【0035】バッテリ5の下面の四隅には、バッテリ5
の下面図である図4に示すように、下方に突出する電極
端子部となる強電系の一対の電力端子49および弱電系
の一対の制御端子51がそれぞれ設けられている。この
電力端子49および制御端子51には、下方に開口する
端子孔49aおよび51aがそれぞれ形成されている。
電力端子49は、走行用モータ9などに電力を供給する
ために使用されるのもので、バッテリ5が車両に搭載さ
れた状態で、車両前方に向かって左側の前後両端に設け
られている。制御端子51は、図示しないセンサで検出
した個々のバッテリ5の電圧や温度を管理するために使
用されるもので、車両前方に向かって右側の前後両端に
設けられている。
【0036】一方、ダクトハーネス17の周縁部29上
には、電力端子49および制御端子51の各端子孔49
aおよび51aにそれぞれ嵌合して外部への電気配線に
導通接続されるコネクタ部としてのピン端子53および
55がそれぞれが設けられている。また、制御ボックス
載置部27上の四隅には、電力用のピン端子57が形成
され、ピン端子57は制御ボックス15の下面に形成さ
れる図示しない端子孔に挿入されて、これら両者が電気
的に導通接続される。
【0037】ダクトハーネス17には、個々のバッテリ
5の電力用のピン端子53相互を接続し、かつ、隣接す
るバッテリ5の電力用のピン端子53相互を直列に接続
する電力用配線59が、図3に示すように一体成形によ
り埋め込まれている。また、ダクトハーネス17には、
個々のバッテリ5の制御用のピン端子55相互間に、図
3のB−B断面図である図5に示すように、セルコント
ローラ61が設置されている。セルコントローラ61
は、個々のバッテリ5の電圧や温度を制御するもので、
各セルコントローラ61相互は、ダクトハーネス17内
に一体成形して埋め込まれた制御用配線63により直列
に接続されている。
【0038】なお、ダクトハーネス17の並列載置部2
3に設置される三つのバッテリ5(車両前方向を見て左
側の三つ)についてのセルコントローラ61は、周縁部
29において適宜空いたスペースを利用するか、あるい
は、より偏平化させた状態で、ダクトハーネス17の一
部もしくは全部を回路基板で構成してこの回路基板内に
実装するなどで対応し、これらをダクトハーネス17内
に埋め込んだ制御用配線63で直列に接続する。
【0039】制御ボックス載置部27においても、上記
電力用配線59に接続される電力用配線が接続されてお
り、この電力用配線がピン端子57と電力用配線59と
を接続している。
【0040】ダクトハーネス17における空調ユニット
取付部25の車両前端部側には、電力出力配線65およ
び制御出力配線67がそれぞれ引き出されている。電力
出力配線65は、制御ボックス15のピン端子57に、
制御ボックス載置部27内および直列載置部21内にそ
れぞれ設けた電力用配線を介して接続され、制御出力配
線67は直列載置部21内に設けた前記制御用配線63
に接続される。上記各出力配線65,67は、ダクトハ
ーネス17がロアカバー11にセットされた状態でロア
カバー11の前端部に形成された挿入孔11e,11f
にそれぞれ挿入されて外部に引き出され、車両1側の所
定の部位に接続される。
【0041】図6は、空調ユニット19における第1熱
交換器41の入口配管45および出口配管47に接続さ
れる冷凍サイクルの配管構成で、主な構成要素として、
上記したバッテリ温調用の第1熱交換器41のほか、冷
媒を圧縮して吐出するコンプレッサ69、冷房時にコン
プレッサ69から吐出された高温のガス冷媒を凝縮する
コンデンサとなる第2熱交換器71、暖房時にコンプレ
ッサ69から吐出された高温のガス冷媒を凝縮させるコ
ンデンサとなる第3熱交換器73、冷房時に第3熱交換
器73を通過した液冷媒を蒸発させるとともに、暖房時
にガス冷媒が第3熱交換器73を通過して凝縮した液冷
媒を蒸発させる蒸発器となる、車室内用の第4熱交換器
77を、それぞれ備えている。
【0042】バッテリ5を温調するための第1熱交換器
41は、冷房時には液冷媒を蒸発させる蒸発器となり、
暖房時にはガス冷媒を凝縮させるコンデンサとなる。車
室内用の第4熱交換器77は、外気を導入して車室内に
冷風あるいは温風などの温調風を供給するダクト79に
配置され、ダクト79の上流側には第4熱交換器77に
向けて送風するブロアファン81が設置されている。ダ
クト79の下流側は、隔壁83により、車室内へ通ずる
暖房用通路85および冷房用通路87とに分岐してお
り、隔壁83の上流端には、実線で示す暖房用通路85
を閉塞した状態と、二点鎖線で示す冷房用通路87を閉
塞した状態とに変位可能なダンパ89が設けられてい
る。
【0043】第2熱交換器71には第1熱交換器41と
同様にブロアファン91が設けられ、この第1熱交換器
71をバイパスするバイパス配管93が冷媒配管に接続
されている。バイパス配管93とコンプレッサ69の吐
出側配管95との接続部には、冷媒を冷房時には第2熱
交換器71側へ、暖房時にはバイパス配管93側へそれ
ぞれ流すよう冷媒流路が切り替わる三方弁97が設けら
れている。
【0044】第1熱交換器41の入口配管45は、配管
99により、第2熱交換器71と第3熱交換器73とを
接続する配管101に接続され、この接続部には第1分
流弁103が設けられている。第1分流弁103は、配
管101から第3熱交換器73への流路が常に確保さ
れ、必要なときに開弁して配管101から配管99へ冷
媒を分流する。また、配管99には、第1分流弁103
側から順に、第1流量調整弁105、第1流量調整弁1
05から第1熱交換機41への冷媒の流れを許容する第
1逆止弁107が、それぞれ設けられている。さらに、
バイパス配管93と配管101との接続部と第2熱交換
器71との間の配管101には、第1熱交換器71から
第1分流弁103への冷媒の流れを許容する第2逆止弁
109が設けられている。
【0045】第3熱交換器73と第4熱交換器77とを
接続する配管111には液冷媒を溜めるリキッドタンク
113が設けられ、上記配管111におけるリキッドタ
ンク113と第4熱交換器77との間と、前記配管99
における第1熱交換器41と第1逆止弁107との間と
は、配管115により接続されている。この配管115
の配管111との接続部には第2分流弁117が設けら
れ、配管115には、第2分流弁117側から順に第2
流量調整弁119、第2流量調整弁119から配管99
への流れを許容する第3逆止弁121がそれぞれ設けら
れている。第2分流弁117は、リキッドタンク113
から第4熱交換器77への流路が常に確保され、必要な
ときに開弁してリキッドタンク113から第2流量調整
弁119へ冷媒を分流する。
【0046】第1熱交換器41の出口配管47は、配管
123により、コンプレッサ69の吸込側配管125に
接続され、この配管123には、第1熱交換器41から
吸込側配管125への流れを許容する第4逆止弁127
と、第4逆止弁127より第1熱交換器41側に位置
し、暖房時に第1熱交換器41から流出した液冷媒を蒸
発させる蒸発器となる第5熱交換器128とが設けられ
ている。第5熱交換器128にはブロアファン130が
設けられている。さらに、配管123における第1熱交
換器41と第5熱交換器128との間と、前記配管11
1における第3熱交換器73とリキッドタンク113と
の間とは、配管129で接続され、この配管129に
は、配管123から配管111への流れを許容する第5
逆止弁131が設けられている。
【0047】バッテリパック3内の車両前方側および同
後方側には、バッテリ前側雰囲気温度センサ133およ
びバッテリ後側雰囲気温度センサ135が設けられ、個
々のバッテリ5については、バッテリ5の温度を検出す
るバッテリ温度センサ137が設けられている。これら
各センサ133,135,137の検出信号は、室内温
度センサ139の検出信号とともに空調制御ユニット1
41に入力される。空調制御ユニット141は、上記各
検出信号の入力を受けて冷凍サイクル全体の運転制御を
行う。
【0048】次に、上記空調制御ユニット141よる空
調制御動作を図7ないし図15に示すフローチャートお
よび、図16ないし図22に示す冷媒の流路図に基づき
説明する。
【0049】まず、図7において、電気自動車のイグニ
ッションキーをオンにし(ステップ701)、空調制御
ユニット141の自己診断を行う(ステップ703)。
自己診断結果がNGの場合には(ステップ705)、自
己診断異常表示を警告灯を点灯させるなどして行う(ス
テップ707)。自己診断結果がOKであれば(ステッ
プ705)、予め設定された車室内の設定温度Tcmの入
力を受けるとともに(ステップ709)、室内温度セン
サ139が検出した車室内温度Tciの入力を受ける(ス
テップ711)。
【0050】さらに、バッテリ前側雰囲気温度センサ1
33,バッテリ後側雰囲気温度センサ135の各検出温
度Tbf,Tbrの入力を受けるとともに(ステップ71
3,715)、各バッテリ5におけるバッテリ温度セン
サ137の検出温度Tb1〜Tbn(ここではn=5)の入
力を受け(ステップ717)、バッテリ温度センサ13
7の検査動作に移行する(ステップ719)。
【0051】バッテリの検査動作は、n個のバッテリ5
の温度の平均:(ΣTbi)/nと、バッテリパック3内
の前後の雰囲気温度の平均:(Tbf+Tbr)/2との差
の絶対値が、規格値Te1を下回っているかどうかを判断
する(ステップ721)。ここで、|(ΣTbi)/n−
(Tbf+Tbr)/2|<Te1を満足しない場合には、バ
ッテリ温度センサ137が異常であるとして、バッテリ
センサ異常表示を警告灯を点灯させるなどして行う(ス
テップ723)。
【0052】逆に、|(ΣTbi)/n−(Tbf+Tbr)
/2|<Te1を満足する場合には、バッテリパック3内
の前後の雰囲気温度の平均:(Tbf+Tbr)/2をTba
とするとともに(ステップ725)、上記車室内設定温
度Tcmと車室内温度Tciとの差Tcm−TciをTcaとして
(ステップ727)、図8の運転モード判断ルーチン
(ステップ801)に移行する。この運転モード判断ル
ーチンでは、上記TbaとTcaとに基づいて、運転判断の
フラグを立てる動作を行う。
【0053】すなわち、Tba>0を満足しない場合には
(ステップ803)、b=1(ステップ805)、Tba
>0を満足しかつTba>10を満足しない場合には(ス
テップ807)、b=2(ステップ809)、Tba>1
0を満足しかつTba>25を満足しない場合には(ステ
ップ811)、b=3(ステップ813)、Tba>25
を満足しかつTba>35を満足しない場合には(ステッ
プ815)、b=4(ステップ817)、Tba>35を
満足する場合には(ステップ815)、b=5(ステッ
プ819)、さらにTca>−1を満足しない場合には
(ステップ821)、c=1(ステップ823)、Tca
>−1を満足しかつTca>1を満足しない場合には(ス
テップ825)、c=2(ステップ827)、Tca>1
を満足する場合には(ステップ827)、c=3(ステ
ップ829)の各フラグとする。
【0054】上記Tbaに関するbのフラグと、Tcaに関
するcのフラグとの関係に応じて、ステップ831にて
運転モードB,C,D,E,F,G,Hのいずれかの選
択か、あるいは運転停止を行う。
【0055】b=1かつc=1の場合および、b=2か
つc=1の場合は、運転モードBとなり、バッテリ5
側、車室内側のいずれに対しても暖房を行う。このとき
のフローチャートが図9、冷媒の流れが図16のように
なる。まず、コンプレッサ69を駆動し(ステップ90
1)、三方弁97をバイパス配管93側に開き(ステッ
プ903)、第1分流弁103を開き(ステップ90
5)、第1流量調整弁105の開度を、バッテリ側と車
室内側とのどちらをより暖める必要があるかを、温度負
荷により調整し(ステップ907)、さらにバッテリ用
のブロアファン43を、必要に応じて回転数を調整しな
がら回転させる(ステップ909)。ダクト79のダン
パ89は暖房用通路85を開放する状態とし(ステップ
911)、第2分流弁117を閉じ(ステップ91
3)、車室内用のブロアファン81を回転させる(ステ
ップ915)。
【0056】図16において、コンプレッサ69から吐
出された高温のガス冷媒が、バイパス配管93および第
1分流弁103を経て第1熱交換器41および第3熱交
換器73をそれぞれ通過することで、ブロアファン43
から送風された空気が第1熱交換器41にて熱交換する
とともに、ブロアファン81から送風された空気が第4
熱交換器77を経て第2熱交換器73にて熱交換してそ
れぞれ温風となり、この各温風がバッテリパック3内お
よび車室内に供給されて暖房され、これによりバッテリ
5が昇温すると同時に車室内の温度も上昇する。
【0057】b=1かつc=2の場合、b=1かつc=
3の場合、b=2かつc=2の場合およびb=2かつc
=3の場合には、運転モードCとなり、バッテリ側のみ
暖房で、車室内側は送風をカットする。このときのフロ
ーチャートが図10、冷媒の流れが図17のようにな
る。まず、コンプレッサ69を駆動し(ステップ100
1)、三方弁97をバイパス配管93側に開き(ステッ
プ1003)、第1分流弁103を開き(ステップ10
05)、第1流量調整弁105の開度を全開にし(ステ
ップ1007)、さらにバッテリ用のブロアファン43
を、必要に応じて回転数を調整しながら回転させる(ス
テップ1009)。ダクト79のダンパ89は冷房用通
路87を開放する状態とし(ステップ1011)、第2
分流弁117を閉じ(ステップ1013)、車室内用の
ブロアファン81は停止させる(ステップ1015)。
【0058】図17において、コンプレッサ69から吐
出された高温のガス冷媒が、バイパス配管93および第
1分流弁103を経て第1熱交換器41を通過すること
で、ブロアファン43から送風された空気が第1熱交換
器41にて熱交換して温風となり、この温風がバッテリ
パック3内に供給されて暖房され、これによりバッテリ
5が昇温する。車室内については、ブロアファン81が
停止しているので送風はカットされる。なお、第4熱交
換器77に液冷媒が流入するような場合には、ブロアフ
ァン81を適宜回転させて蒸発させる。
【0059】b=3かつc=1の場合には、運転モード
Dとなり、車室内のみ暖房で、バッテリ側への送風はカ
ットする。このときのフローチャートが図11、冷媒の
流れが図18のようになる。まず、コンプレッサ69を
駆動し(ステップ1101)、三方弁97をバイパス配
管93側に開き(ステップ1103)、第1分流弁10
3を閉じ(ステップ1105)、バッテリ用ブロアファ
ン43を停止させる(ステップ1107)。ダンパ89
は、暖房用通路85を開放する状態とし(ステップ11
09)、第2分流弁117を閉じ(ステップ111
1)、車室内用のブロアファン81を回転させる(ステ
ップ1113)。
【0060】図18において、コンプレッサ69から吐
出された高温のガス冷媒が、バイパス配管93を経て第
3熱交換器73を通過することで、ブロアファン81か
ら送風される空気が第4熱交換器77を経て第3熱交換
器73に達して熱交換して温風となり、この温風が車室
内に供給されて暖房され、車室内の温度が上昇する。バ
ッテリパック3内については、ブロアファン43が停止
しているので送風はカットされる。
【0061】b=4かつc=1の場合は、運転モードE
となり、車室内が暖房で、バッテリ側は送風とする。こ
のときのフローチャートが図12、冷媒の流れが図19
のようになる。まず、コンプレッサ69を駆動し(ステ
ップ1201)、三方弁97をバイパス配管93側に開
き(ステップ1203)、第1分流弁103を閉じ(ス
テップ1205)、バッテリ用ブロアファン43を必要
に応じて回転数を調整しながら回転させる(ステップ1
207)。ダンパ89は、暖房用通路85を開放する状
態とし(ステップ1209)、第2分流弁117を閉じ
(ステップ1211)、車室内用のブロアファン81を
回転させる(ステップ1213)。
【0062】図19において、コンプレッサ69から吐
出された高温のガス冷媒が、バイパス配管93を経て第
3熱交換器73を通過することで、ブロアファン81か
ら送風される空気が第4熱交換器77を経て第3熱交換
器73に達して熱交換して温風となり、この温風が車室
内に供給されて暖房され、車室内の温度が上昇する。バ
ッテリパック3内については、ブロアファン43により
送風のみ行う。
【0063】b=4かつc=2の場合、b=5かつc=
1の場合および、b=5かつc=2の場合は、運転モー
ドFとなり、バッテリ側が冷房で、車室内側の送風はカ
ットする。このときのフローチャートが図13、冷媒の
流れが図20のようになる。まず、コンプレッサ69を
駆動し(ステップ1301)、三方弁97を第2熱交換
器71側に開き(ステップ1303)、第1分流弁10
3を閉じる(ステップ1305)。ダンパ89は冷房用
通路87を開放する状態とし(ステップ1307)、第
2分流弁117を開き(ステップ1309)、第2流量
調整弁119を全開し(ステップ1311)、バッテリ
用ブロアファン43を必要に応じて回転数を調整しなが
ら回転させ(ステップ1313)、室内用ブロアファン
81を停止させる(ステップ1315)。
【0064】図20において、コンプレッサ69から吐
出された高温のガス冷媒が、第2熱交換器71を経て凝
縮して低温化した液冷媒となり、これが第3熱交換器7
3、第2分流弁117を経て、全開となった第2流量調
整弁119を通過して第1熱交換器41に達する。低温
化した液冷媒が第1熱交換器41を通過することで、ブ
ロアファン43から送風される空気が熱交換して冷風と
なり、この冷風がバッテリパック3内に供給されて冷房
され、バッテリ5の温度が下降する。車室内について
は、ブロアファン81が停止しているので、送風はカッ
トされる。なお、液冷媒が第2分流弁117を経て第4
熱交換器77に達する場合には、ブロアファン81を適
宜回転させて液冷媒を蒸発させる。
【0065】b=3かつc=3の場合は、運転モードG
となり、車室内側が冷房で、バッテリ側の送風はカット
する。このときのフローチャートが図14、冷媒の流れ
が図21のようになる。まず、コンプレッサ69を駆動
し(ステップ1401)、三方弁97を第2熱交換器7
1側に開き(ステップ1403)、第1分流弁103を
閉じる(ステップ1405)。ダンパ89は冷房用通路
87を開放する状態とし(ステップ1407)、第2分
流弁117を閉じ(ステップ1409)、バッテリ用ブ
ロアファン43を停止させ(ステップ1411)、室内
用ブロアファン81を回転させる(ステップ141
3)。
【0066】図21において、コンプレッサ69から吐
出された高温のガス冷媒が、第2熱交換器71を経て凝
縮して低温化した液冷媒となり、これが第3熱交換器7
3、第2分流弁117を経て、第4熱交換器77を通過
することで、ブロアファン81から送風される空気が熱
交換して冷風となり、この冷風が車室内に供給されて冷
房され、車室内の温度が下降する。バッテリ側について
は、ブロアファン43が停止しているので、送風はカッ
トされる。
【0067】b=4かつc=3の場合および、b=5か
つc=3の場合は、運転モードHとなり、バッテリ5
側、車室内側のいずれに対しても冷房を行う。このとき
のフローチャートが図15、冷媒の流れが図22のよう
になる。まず、コンプレッサ69を駆動し(ステップ1
501)、三方弁97を第2熱交換器71側に開き(ス
テップ1503)、第1分流弁103を閉じ(ステップ
1505)、ダンパ89を冷房用通路を開放する状態と
する(ステップ1507)。第2分流弁117を開き
(ステップ1509)、第2流量調整弁119の開度
を、バッテリ側と車室内側とのどちらをより冷やす必要
があるかを、温度負荷により調整し(ステップ151
1)、さらにバッテリ用のブロアファン43を、必要に
応じて回転数を調整しながら回転させ(ステップ151
3)、車室内用のブロアファン81を回転させる(ステ
ップ1515)。
【0068】図22において、コンプレッサ69から吐
出された高温のガス冷媒が、第2熱交換器71を経て凝
縮して低温化した液冷媒となり、これが第3熱交換器7
3、第2分流弁117を経て、第1熱交換器41および
第4熱交換器77にそれぞれ達する。ここでブロアファ
ン43,81から送風されるそれぞれの空気は、冷媒と
熱交換して冷風となり、この各冷風がバッテリパック3
内および車室内にそれぞれ供給されて冷房され、バッテ
リ5が冷却されるとともに車室内の温度が下降する。
【0069】b=3かつc=2の場合は、バッテリ側お
よび車室内側ともに、冷暖房運転を停止し、送風運転も
停止する。
【0070】上記した運転モードB,C,E,Fおよび
Hにおけるバッテリパック3内では、ブロアファン43
によって送風される温風あるいは冷風などが、図1にて
示した空調ユニット取付部25の案内口37からダクト
ハーネス17の温調風通路33に入り込み、供給口39
からバッテリ5の下面に流出してバッテリ5を効率よく
温調し、温度変化した空気は再びブロアファン43によ
って第1熱交換器41を通過するよう循環する。このと
き、供給口39は温調風通路33の下流側ほど開口面積
が大きいので、温調風が下流側程温度変化が大きくなっ
ても、各バッテリ5に対して均一な温調がなされ、バッ
テリ5の高寿命化が達成される。
【0071】この場合密閉されたバッテリパック3内
を、温調風が循環する構成であるので、空気吸入用およ
び排出用の各ダクトならびにファン構造の複雑化を回避
することができ、バッテリ5の搭載構造としてその簡略
化が達成され、生産性の向上を図ることができるととも
に、バッテリパック3の密閉度が高まって水密性能が向
上する。
【0072】また、バッテリ5は、ダクトハーネス17
上に載置するだけで、電力端子49および制御端子51
がダクトハーネス17側のピン端子53および55に接
続されるので、バッテリ5の搭載固定構造が簡素化さ
れ、搭載作業も容易となり、生産性の向上を図ることが
できる。さらに、個々のバッテリ5の電圧値や温度をチ
ェックするなどの機能を備えたセルコントローラ61
を、バッテリ5下部のピン端子55相互間に設けたた
め、バッテリパック3内におけるスペースの有効利用が
達成でき、バッテリ搭載構造としてコンパクト化が図ら
れる。
【0073】また、バッテリパック3内を空調するにあ
たり、空調ユニット19として第1熱交換器41を、車
室内空調用の冷凍サイクルを利用しているので、冷凍サ
イクルにおけるコンプレッサや熱交換器などの二重設置
を抑制でき、構成の簡素化が達成されるなお、上記した
空調制御ユニット141の制御動作にあたり、日射量セ
ンサや外気温度センサによる検出信号の入力を受けて、
より細かな運転制御も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態に関連する電気自動車
のバッテリ搭載構造におけるバッテリパックおよびこれ
に収容される各種構成要素の分解斜視図である。
【図2】図1のバッテリパックが搭載される電気自動車
の簡略化した側面断面図である。
【図3】図1のバッテリをダクトハーネスに載置した状
態での拡大された図1のA−A断面図である。
【図4】図1のバッテリの下面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【図6】図1の空調ユニットにおける第1熱交換器の入
口配管および出口配管に接続される冷凍サイクルの配管
構成図である。
【図7】図6における空調制御ユニットよる空調制御動
作を示すフローチャートである。
【図8】図6における空調制御ユニットよる空調制御動
作を示すフローチャートである。
【図9】図6における空調制御ユニットよる、車室内、
バッテリ双方を暖房運転するときの動作を示すフローチ
ャートである。
【図10】図6における空調制御ユニットよる、バッテ
リ側のみ暖房運転するときの動作を示すフローチャート
である。
【図11】図6における空調制御ユニットよる、車室内
のみ暖房運転するときの動作を示すフローチャートであ
る。
【図12】図6における空調制御ユニットよる、車室内
が暖房でバッテリ側は送風運転するときの動作を示すフ
ローチャートである。
【図13】図6における空調制御ユニットよる、バッテ
リ側のみ冷房運転するときの動作を示すフローチャート
である。
【図14】図6における空調制御ユニットよる、車室内
のみ冷房運転するときの動作を示すフローチャートであ
る。
【図15】図6における空調制御ユニットよる、車室
内、バッテリ双方を冷房運転するときの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図16】図9における運転モードでの冷媒の流路図で
ある。
【図17】図10における運転モードでの冷媒の流路図
である。
【図18】図11における運転モードでの冷媒の流路図
である。
【図19】図12における運転モードでの冷媒の流路図
である。
【図20】図13における運転モードでの冷媒の流路図
である。
【図21】図14における運転モードでの冷媒の流路図
である。
【図22】図15における運転モードでの冷媒の流路図
である。
【符号の説明】
3 バッテリパック(バッテリケース) 5 バッテリ 9 走行用モータ 17 ダクトハーネス(温調風案内部材) 19 空調ユニット 33 温調風通路 37 案内口 39 供給口 41 第1熱交換器(バッテリ用の熱交換器) 43 ブロアファン(送風機) 49 電力端子(電極端子部) 51 制御端子(電極端子部) 53,55 ピン端子(コネクタ部) 61 セルコントローラ 77 第4熱交換器(車室内用の熱交換器)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用モータの電力源となるバッテリ
    を、車両に搭載されて内部をほぼ密閉可能なバッテリケ
    ース内に収納固定し、このバッテリケース内に、温調風
    を循環させて前記バッテリの温度調整を行う空調ユニッ
    トを設けたことを特徴とする電気自動車のバッテリ搭載
    構造。
  2. 【請求項2】 バッテリケース内に、バッテリが所定の
    隙間を介して載置される温調風案内部材を収容し、この
    温調風案内部材は、空調ユニットから供給される温調風
    を、前記バッテリの載置部より下方に案内する案内口
    と、この案内口から前記載置部より下方に案内された温
    調風を、バッテリの下面側に供給する供給口とを備えて
    いることを特徴とする請求項1記載の電気自動車のバッ
    テリ搭載構造。
  3. 【請求項3】 温調風案内部材は、案内口から載置部よ
    り下方に案内された温調風が通過する温調風通路をそれ
    自体で備えていることを特徴とする請求項2記載の電気
    自動車のバッテリ搭載構造。
  4. 【請求項4】 バッテリは、温調風の流れに沿って複数
    配置され、供給口は、前記温調風の流れの下流側程開口
    面積が大きく形成されていることを特徴とする請求項2
    または3記載の電気自動車のバッテリ搭載構造。
  5. 【請求項5】 バッテリの底部に電極端子部を設け、温
    調風案内部材は、前記バッテリを載置することで、電極
    端子部が嵌合して外部への電気配線に導通接続されるコ
    ネクタ部を備えていることを特徴とする請求項2ないし
    4のいずれか1項記載の電気自動車のバッテリ搭載構
    造。
  6. 【請求項6】 コネクタ部は、電力供給用と制御用とが
    それぞれ一対設けられ、制御用のコネクタ部相互間にお
    ける温調風案内部材に、コネクタ部相互を接続して、個
    々のバッテリの電圧値や温度をチェックするなどの機能
    を備えたセルコントローラを設けたことを特徴とする請
    求項5記載の電気自動車のバッテリ搭載構造。
  7. 【請求項7】 空調ユニットは、熱交換器と送風機とか
    ら構成されるとともに、冷媒を循環させて冷暖房運転可
    能な冷凍サイクルの一部を構成し、この冷凍サイクル
    は、車室内の冷暖房を行うための熱交換器を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の電気自動車のバッテリ
    搭載構造。
  8. 【請求項8】 車両に搭載されて内部をほぼ密閉可能な
    バッテリケース内に収納固定した、走行用モータの電力
    源となるバッテリに対し、前記バッテリケースに設けた
    空調ユニットにより温調風を供給して温度調整すること
    を特徴とする電気自動車のバッテリ温調方法。
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